(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-523144(P2016-523144A)
(43)【公表日】2016年8月8日
(54)【発明の名称】圧出式化粧品容器
(51)【国際特許分類】
A45D 34/04 20060101AFI20160711BHJP
A45D 40/02 20060101ALI20160711BHJP
A45D 40/26 20060101ALI20160711BHJP
【FI】
A45D34/04 555
A45D40/02 Z
A45D40/26 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-521215(P2016-521215)
(86)(22)【出願日】2014年6月23日
(85)【翻訳文提出日】2015年12月21日
(86)【国際出願番号】KR2014005501
(87)【国際公開番号】WO2014208945
(87)【国際公開日】20141231
(31)【優先権主張番号】10-2013-0072851
(32)【優先日】2013年6月25日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ヒョスン
(57)【要約】
本発明は圧出式化粧品容器に関するものである。本発明に係る圧出式化粧品容器は、使用者が手で内容物圧出部材の上端を加圧する場合、内容物圧出部材の下降と共に容器本体に収容された内容物を加圧して内容物圧出部材の上面に内容物が排出される構成になることで、簡単な構造を通じて使用者が使用する量のみの内容物を排出できることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が収容される容器本体;
前記容器本体の内部で内容物の上部に位置しながら使用者の加圧により容器本体の内周面に密着した状態で下降して内容物を加圧するが、容器本体に収容された内容物が排出されるように排出ホールが形成される内容物圧出部材;および
前記容器本体の上部を覆って結合されるキャップ;
を含むことを特徴とする圧出式化粧品容器。
【請求項2】
請求項1において、
前記容器本体の下部に結合され、容器本体の開口した下端部を閉鎖する安着部体;
を含むことを特徴とする圧出式化粧品容器。
【請求項3】
請求項2において、
前記安着部体の上端部は、前記内容物圧出部材が容器本体の底面まで下降する際、前記内容物圧出部材の下端部全体と相接するように内容物圧出部材の下端部と対応する形状からなる
ことを特徴とする圧出式化粧品容器。
【請求項4】
請求項3において、
前記内容物圧出部材は、
上面に内容物が排出されるように上端部が下方向へ陥没する皿形状からなる陥没部と、
前記容器本体の内壁に密着して使用者の加圧による内容物圧出部材が下降する際、容器本体内部の圧力を変化させる圧力変換部と
で構成されることを特徴とする圧出式化粧品容器。
【請求項5】
請求項4において、
前記内容物圧出部材には、内容物の圧力により排出ホールを開放するラバーチップが設置される
ことを特徴とする圧出式化粧品容器。
【請求項6】
請求項5において、
前記安着部体は、
前記陥没部が安着するが、前記ラバーチップの下端が安着するように中央部に安着ホームが形成される第1安着部と、
前記第1安着部の外周面を覆って形成され、前記圧力変換部の下端部が安着する第2安着部と
で構成されることを特徴とする圧出式化粧品容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は圧出式化粧品容器に関するものである。本発明は、より詳細には、使用者が手で内容物圧出部材の上端を加圧する際、内容物圧出部材が下降し、容器本体に収容された内容物に加圧して内容物圧出部材の上面に内容物が排出されるように構成されることで、簡単な構造を通じて使用者が使用する量のみの内容物を排出することができるようにした圧出式化粧品容器である。
【背景技術】
【0002】
一般的に、栄養クリーム、マッサージクリーム、アイクリームまたはファンデーションのようなクリームタイプの化粧品は油分が多い為、スキン若しくはローションのような低粘度の化粧品に比べて変質し易いことは既に周知の事実であり、このようなクリームタイプの化粧品は、手で分けて使えるように比較的入り口が広い容器に収容して提供することで、空気との接触により酸化する可能性が高いのみならず、手に付着する異物もしくは水分などにより発生の可能性を有する。
【0003】
このような短所を補完する為、密閉された状態でも内容物を一定量吐出させて使用できるように、真空ポンプが備えられた化粧品容器が既に広く普及しているが、真空ポンプおよび真空ポンプを駆動させる為のボタン部材などを形成する為、該構造が複雑であることのみならず、製品の生産単価の上昇を招く問題があった。
【0004】
前記のような問題を解決する為、真空ポンプではなく圧出式で内容物を排出することができる「高粘度内容物定量吐出化粧品容器」が登録実用新案第20-0448112号に開示されている。前記登録実用新案は、押し部材兼用蓋(30)を押すと、ピストン(20)が連動しながら内体(15)の内容物受納部(18)に収容された内容物に圧力を加えることになり、圧力を受けた内容物が内容物送路(19)を通じて吐出口(12)へ吐出されるように構成されることを特徴とする。
【0005】
しかし、前記登録実用新案は、内容物が収容される空間と内容物が排出される空間とが分離形成される構造である。圧出式で内容物を排出する為、外体(11)に形成される吐出口(12)へ内容物が排出されることができるように内体(15)に内容物送路(19)を形成するなど、該構造が複雑であることのみならず、最初、内容物を使用する為、押し部材兼用蓋(30)を加圧する際に内容物受納部(18)に収容された内容物が内容物送路(19)を通じて吐出口(12)が位置する上方向へ移動が必要となり、使用者が最初に内容物を排出するには多くの力を加えるなど、使用者の不便さを招く問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前述した問題を解決しようと案出されたものである。本発明の目的は、使用者が手で内容物圧出部材の上端を加圧する際に、内容物圧出部材が下降して容器本体に収容された内容物を加圧して内容物圧出部材の上面に内容物が排出されるように構成されることで、簡単な構造を通じて使用者が使用する量のみの内容物を排出することができる圧出式化粧品容器を提供するものである。
【0007】
また、排出ホールにラバーチップを設置し、普段、ラバーチップが排出ホールを閉鎖して、内容物の排出の際のみ内容物の圧力により排出ホールを開放させることになり、普段、空気の流入を遮断して内容物の変質を防ぐことのみならず、内容物の突然の排出を防ぐことができる圧出式化粧品容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような問題を解決する為、本発明による圧出式化粧品容器は、内容物が収容される容器本体;前記容器本体の内部で内容物の上部に位置し、使用者の加圧により容器本体の内周面に密着した状態で下降して内容物を加圧するが、容器本体に収容された内容物が排出されるように排出ホールが形成される内容物圧出部材;および前記容器本体の上部を覆って結合されるキャップ;を含むことを特徴とする。
【0009】
また、前記容器本体の下部に結合され、容器本体の開口した下端部を閉鎖する安着部体;を含むことを特徴とする。
【0010】
また、前記安着部体の上端部は、前記内容物圧出部材が容器本体の底面まで下降する際、前記内容物圧出部材の下端部全体と相接するように内容物圧出部材の下端部と対応する形状からなることを特徴とする。
【0011】
また、前記内容物圧出部材は、上面に内容物が排出されるように上端部が下方向へ陥没する皿形状(プレート形状)からなる陥没部と、前記容器本体の内壁に密着して使用者の加圧により内容物圧出部材が下降する際、容器本体内部の圧力を変化させる圧力変換部とで構成されることを特徴とする。
【0012】
*また、前記内容物圧出部材には、内容物の圧力により排出ホールを開放するラバーチップが設置されることを特徴とする。
【0013】
また、前記安着部体は、前記陥没部が安着するが、前記ラバーチップの下端が安着するように中央部に安着ホーム(安着溝)が形成される第1安着部と、前記第1安着部の外周面を覆って形成され、前記圧力変換部の下端部が安着する第2安着部とで構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前述したように、本発明によると、使用者が手で内容物圧出部材の上端を加圧する場合、内容物圧出部材が下降し容器本体に収容された内容物を加圧して内容物圧出部材の上面に内容物が排出されるように構成されることで、簡単な構造を通じて使用者が使用するのみの内容物を排出することができる長所を有する。
【0015】
また、排出ホールにラバーチップを設置し、普段、ラバーチップが排出ホールを閉鎖するが、内容物の排出の際のみ内容物の圧力により排出ホールを開放させることになり、普段、空気の流入を遮断して内容物の変質を防ぐことのみならず、突然に内容物の排出を防ぐことができる長所を有する。
【0016】
また、内容物圧出部材の下端と安着部体の上端の形状が対応されるように構成することで、内容物圧出部材が端まで移動し下降した状態で、容器本体の内部に残留する内容物を最小限に抑えることが出来る長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】
図2は、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す断面図である。
【
図3】
図3は、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器の使用方法を示す説明図である。
【
図4】
図4は、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す断面図である。
【
図6】
図6は、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の使用方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。 各図面に提示された同様の参照符号は同様の部材を示す。
【0019】
図1は、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す断面図である。
【0020】
図1および2を参照すると、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器は、容器本体(100)、内容物圧出部材(200)、キャップ(300)を含む。
【0021】
前記容器本体(100)は、内容物が収容されるものであり、該上部にはキャップ(300)とのネジ結合ができるように、外周面に第1ネジ山(110)が形成される。
【0022】
前記内容物圧出部材(200)は、前記容器本体(100)の内部で内容物の上部に位置し、使用者の加圧により内容物を加圧して内容物を排出させるものであり、陥没部(210)、圧力変換部(220)を含む。
【0023】
*前記陥没部(210)は、上面に内容物が排出されるように上端部が下方向へ陥没する皿形状(プレート形状)からなるものであり、前記陥没部(210)の中央部には、内容物圧出部材(200)の下降により容器本体(100)に収容された内容物が加圧されて排出されるように、排出ホール(211)が形成される。
【0024】
一方、前記排出ホール(211)には、普段排出ホール(211)を閉鎖して容器本体(100)の内部へ空気が流入することを遮断し、前記内容物圧出部材(200)の下降の際、上部へ移動する内容物の圧力により排出ホール(211)を開放するラバーチップ(230)を設置することが望ましい。
【0025】
前記圧力変換部(220)は、使用者の加圧によって内容物圧出部材(200)が下降する際に容器本体(100)内部の圧力を変化させるものであり、容器本体(100)内部の圧力を変化させることができるように、前記容器本体(100)の内壁に密着した状態で下降するように構成される。
【0026】
前記圧力変換部(220)は、前記容器本体(100)の内壁に密着した状態で下降するように構成されることで、容器本体(100)に収容された内容物が排出ホール(211)を通じて移動するようにガイドすることになる。
【0027】
前記キャップ(300)は、前記容器本体(100)の上部を覆って結合され、内容物が排出される陥没部(210)の上端に異物が流入することを防ぐものであり、容器本体(100)の第1ネジ山(110)とネジ結合されることができるように、内周面に第2ネジ山(310)が形成される。
【0028】
以下では、
図3を参照して本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器を説明する。
図3は、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器の使用方法を示す説明図である。
【0029】
図3を参照すると、本発明の望ましい実施例に係る圧出式化粧品容器は、使用者が指で、内容物圧出部材(200)を構成する陥没部(210)の上端部を加圧する。この際、陥没部(210)の加圧は、簡単に一本指で加圧することが可能であるが、排出ホール(211)を中心に両側へ同様な圧力が入るように二本指で加圧することが望ましい。
【0030】
前記のように、陥没部(210)の上端を加圧すると、内容物圧出部材(200)の下降が行われる。この際、圧力変換部(220)が容器本体(100)の内壁に密着した状態で下降が行われて容器本体(100)内部の圧力変化が発生することで、容器本体(100)に収容された内容物は、排出ホール(211)を通じて排出される。
【0031】
前記のように、排出ホール(211)を通じて排出される内容物は、皿形状(プレート形状)の陥没部(210)の上面に排出され、使用者は、陥没部(210)の上面に排出された内容物を手もしくは塗布手段で塗って使用することができる。
【0032】
以下では、
図4乃至6を参照して本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器を説明する。
【0033】
図4は、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す分解斜視図であり、
図5は、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の構成を示す断面図であり、
図6は、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の使用方法を示す説明図である。
【0034】
図4乃至6を参照すると、本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器は、容器本体(100)、内容物圧出部材(200)、キャップ(300)、安着部体(400)を含む。
【0035】
前記容器本体(100)、内容物圧出部材(200)、キャップ(300)は本発明の望ましい実施例で前述したのと同様である為、以下では、安着部体(400)の構造を説明する。
【0036】
前記安着部体(400)は、前記容器本体(100)の下部に結合され、容器本体(100)の開口した下端部を閉鎖するものである。本発明において、前記安着部体(400)の上端部は、前記内容物圧出部材(200)が容器本体(100)の底面まで下降する際、前記内容物圧出部材(200)の下端部全体と相接するように、内容物圧出部材(200)の下端部と対応する形状からなることを特徴とする。
【0037】
この為、前記安着部体(400)は、
図6に図示されたように、前記内容物圧出部材(200)を構成する陥没部(210)が安着する第1安着部(410)、および前記第1安着部(410)の外周面を覆って形成され、前記圧力変換部(220)の下端部が安着する第2安着部(420)で構成される。前記第1安着部(410)には、前記ラバーチップ(230)の下端が安着することができるように、中央部に安着ホーム(安着溝)(411)が形成される。
【0038】
前記安着部体(400)は、内容物圧出部材(200)が容器本体(100)の底面まで下降する場合、内容物圧出部材(200)の下端部全体と相接するように構成されることで、容器本体(100)の内部に使用することなく捨てられる内容物の残留量を最小限に抑えることができる。
【0039】
本発明の別の実施例に係る圧出式化粧品容器の内容物排出過程は、前述した望ましい実施例で説明したのと同様であり、詳細な説明は省略する。
【0040】
図面と明細書に最適実施例が開示された。これらにおける特定な用語が使用されたが、これは本発明を説明する為の使用であり、意味限定もしくは特許請求範囲で記載された本発明の範囲を制限する為に使用されたことではない。したがって本技術分野の通常知識を有する者であれば、この点から多様な変形および均等な他の実施例が可能であることを理解できる。したがって本発明の真の技術的保護範囲は添付された特許請求範囲の技術的思想によって定められるべきである。
【国際調査報告】