特表2016-524076(P2016-524076A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-524076(P2016-524076A)
(43)【公表日】2016年8月12日
(54)【発明の名称】風力発電装置
(51)【国際特許分類】
   F03D 9/22 20160101AFI20160715BHJP
   F03D 1/06 20060101ALI20160715BHJP
   F03D 80/80 20160101ALI20160715BHJP
   H02K 7/18 20060101ALI20160715BHJP
   H02K 11/26 20160101ALI20160715BHJP
   H02P 9/00 20060101ALN20160715BHJP
   H02P 101/15 20150101ALN20160715BHJP
【FI】
   F03D9/22
   F03D1/06 A
   F03D80/80
   H02K7/18 A
   H02K11/26
   H02P9/00 F
   H02P101:15
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-520410(P2016-520410)
(86)(22)【出願日】2014年6月16日
(85)【翻訳文提出日】2016年2月17日
(86)【国際出願番号】EP2014062531
(87)【国際公開番号】WO2014206783
(87)【国際公開日】20141231
(31)【優先権主張番号】102013211898.8
(32)【優先日】2013年6月24日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】512197272
【氏名又は名称】ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】WOBBEN PROPERTIES GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(74)【代理人】
【識別番号】100119415
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 充
(72)【発明者】
【氏名】ベレンツ、ゲルト
(72)【発明者】
【氏名】シュロープスドルフ、シモン
【テーマコード(参考)】
3H178
5H590
5H607
5H611
【Fターム(参考)】
3H178AA03
3H178AA40
3H178AA42
3H178AA43
3H178BB22
3H178BB23
3H178BB31
3H178BB71
3H178CC25
3H178DD12Z
3H178DD34Z
3H178DD51X
5H590AA30
5H590CA14
5H590CD01
5H590CD03
5H590EB02
5H590FA08
5H590FC17
5H607AA01
5H607AA02
5H607BB02
5H607CC01
5H607CC05
5H607CC07
5H607DD19
5H607FF26
5H611AA03
5H611BB02
5H611SS04
5H611UA01
(57)【要約】
【課題】発電機により発生された過剰の電力を効果的に熱に変換することのできる風力発電装置を提供する。
【解決手段】少なくとも2つのロータブレード(108)を備えたロータ(106)と、ロータ(106)と直接的に又は間接的に結合されており電力を発生させる発電機(200)と、入力周波数を有する入力電圧を出力周波数を有する出力電圧へ変換するための少なくとも1つのパワーエレクトロニクスユニット(300、400)とを有する風力発電装置が設けられる。パワーエレクトロニクスユニット(300、400)は、少なくとも1つのバリスタユニット(500)を有する。バリスタユニット(500)は、電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスク(530)と、少なくとも1つのバリスタディスク(530)と接続状態にありバリスタディスク(530)を冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスク(540)とを有する。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
風力発電装置であって、
少なくとも2つのロータブレード(108)を備えたロータ(106)と、
前記ロータ(106)と直接的に又は間接的に結合されており電力を発生させる発電機(200)と、
入力周波数を有する入力電圧を出力周波数を有する出力電圧へ変換するための少なくとも1つのパワーエレクトロニクスユニット(300、400)とを有し、
前記パワーエレクトロニクスユニット(300、400)は、少なくとも1つのバリスタユニット(500)を有し、
前記バリスタユニット(500)は、
電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスク(530)と、
少なくとも1つの前記バリスタディスク(530)と接続状態にあり前記バリスタディスク(530)を冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスク(540)とを有すること
を特徴とする風力発電装置。
【請求項2】
前記バリスタユニット(500)は、少なくとも1つの前記バリスタディスク(530)及び少なくとも1つの前記金属ディスク(540)を包囲するハウジング(501)を有し、
前記ハウジング(501)には、熱容量を増加させるための注入充填材料が充填されていること
を特徴とする、請求項1に記載の風力発電装置。
【請求項3】
少なくとも1つの前記金属ディスク(540)の厚さは、前記バリスタディスク(530)の厚さよりも大きいこと
を特徴とする、請求項1又は2に記載の風力発電装置。
【請求項4】
少なくとも1つの前記金属ディスク(540)の体積は、少なくとも1つの前記バリスタディスク(530)の体積よりも大きいこと
を特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の風力発電装置。
【請求項5】
3つの前記バリスタユニット(500)が電気的に三角結線で相互接続され、1つの三相バリスタユニットを構成すること
を特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の風力発電装置。
【請求項6】
風力発電装置のパワーエレクトロニクスユニットであって、
電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスク(530)と、少なくとも1つの前記バリスタディスク(530)と直接的な接続状態にあり前記バリスタディスク(530)を冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスク(540)とを備えた少なくとも1つのバリスタユニット(500)を有すること
を特徴とする風力発電装置のパワーエレクトロニクスユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、風力発電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
風力発電装置(風力エネルギー設備)は、典型的には3つのロータブレードを備えた空気力学的ロータを有し、風力がある場合にはそれらのロータブレードが空気力学的ロータ(以下、ロータとも称する)を回転運動させることになる。ロータは、直接的に又は間接的に発電機(ジェネレータ)と結合されており、ロータが発電機を作動させることにより、発電機は、電力を発生させる。風力発電装置の所定の運転状態では、発電機出力において電圧スパイクが発生することがある。これらの電圧スパイクの影響を減少するために、過剰の電気エネルギーを熱に変換することが可能である。このことは、例えば負荷抵抗により行うことが可能である。
【0003】
ドイツ特許商標庁は、本出願の優先権の基礎となるドイツ特許出願について、以下の文献を調査した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】DE 10 2008 049 630 A1
【特許文献2】DE 10 2009 004 318 A1
【特許文献3】US 2012/0025804 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って本発明の課題は、発電機により発生された過剰の電力を効果的に熱に変換することのできる風力発電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題は、請求項1による風力発電装置により解決される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明を実施するための形態について説明する。
【0008】
本発明においては、少なくとも2つのロータブレードを備えたロータと、該ロータと直接的に又は間接的に結合されており電力を発生させる発電機と、入力周波数を有する入力電圧を出力周波数を有する出力電圧へ変換するために設けられた少なくとも1つのパワーエレクトロニクスユニットとを有する風力発電装置が設けられている。パワーエレクトロニクスユニットは、少なくとも1つのバリスタユニット(電圧依存抵抗ユニット)を有する。バリスタユニットは、電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスクと、少なくとも1つの金属ディスクとを有し、該金属ディスクは、少なくとも1つのバリスタディスクと接続状態にありバリスタディスクを冷却するための冷却要素として設けられている。バリスタユニットは、電圧依存抵抗を有する。金属ディスクは、良好な熱伝導性を有し、従って金属ディスクは、良好にバリスタディスクを冷却するために使用することが可能である。
【0009】
本発明の一視点により、少なくとも1つのバリスタユニットは、ハウジングを有し、該ハウジングには、バリスタユニットの熱容量を増加させるために注入充填材料(Vergussmasse)が充填されている。
【0010】
本発明の更なる一視点により、複数のバリスタユニットが締付要素を介して熱的に結合されている。
【0011】
本発明の更なる一視点により、3つのバリスタユニットが電気的に三角結線で相互接続され、従ってこれらのバリスタユニットは、1つの三相バリスタユニットを構成する。
【0012】
本発明の更なる一視点により、バリスタユニット用の接続ケーブルがバリスタユニットの一側面部において外方へ案内される。
【0013】
本発明は、風力発電装置の所定の運転状態、例えば負荷遮断(部分的送電停止 Lastabwurf)の場合には、発電機において電圧スパイクが発生することがあり、これらの電圧スパイクは、発電機における過電圧避雷器並びに他の構成要素の損傷をもたらすことがあるという思想に関する。発電機におけるこの種の電圧スパイクを減少するために、本発明により、少なくとも1つのバリスタユニットが設けられる。バリスタユニットは、例えばナセル制御キャビネット内に設けることが可能である。
【0014】
本発明の更なる構成は、下位請求項の対象である。
【0015】
以下、本発明の利点及び実施例を図面に関連して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明による一風力発電装置を模式的に示す図である。
図2A】第1実施例によるバリスタユニットを模式的に示す図である。
図2B】第1実施例によるバリスタユニットを模式的に示す他の図である。
図2C】第1実施例によるバリスタユニットを上から見た平面図である。
【実施例】
【0017】
図1は、本発明による一風力発電装置を模式的に示している。風力発電装置100は、タワー102とナセル104を有する。ナセル104には、3つのロータブレード108と1つのスピナ110とを備えたロータ106が設けられている。ロータ106は、運転時には風力により回転運動を行い、それにより(直接的に又は間接的に)ナセル104内の発電機200の電気的ロータないし回転子を回転させる。ロータブレード108のピッチ角は、各々のロータブレード108のロータブレード付根部におけるピッチモータにより変更可能である。
【0018】
ナセル104内には、発電機200が設けられている。更にナセル104内に第1パワーエレクトロニクスユニット300を設け、タワー102の下部領域に第2パワーエレクトロニクスユニット400を設けることが可能である。第1パワーエレクトロニクスユニット300は、例えば整流器とすることができる。或いはまた選択的に第1パワーエレクトロニクスユニット300は、ナセル制御キャビネット又はフィルタユニットとすることもできる。
【0019】
第2パワーエレクトロニクスユニット400は、例えばインバータ(逆変換器)とすることができる。
【0020】
第1パワーエレクトロニクスユニット300及び/又は第2パワーエレクトロニクスユニット400は、本発明によるバリスタユニットを少なくとも1つ有することが可能である。
【0021】
図2Aは、第1実施例によるバリスタユニットの模式的な図を示している。第1実施例によるバリスタユニット500は、第1パワーエレクトロニクスユニット300及び/又は第2パワーエレクトロニクスユニット400内に設けることが可能であり、電力を熱に変換するために用いることが可能である。
【0022】
バリスタユニット500は(図2Aにおいて左側から見て)その最初の側面部において絶縁体510と、第1金属ディスク520と、第1バリスタディスク530と、第2金属ディスク540と、第2バリスタディスク530と、第3金属ディスク540と、第4金属ディスク550とを有する。第4金属ディスク550は、カバーとしても機能することが可能である。従って第1実施例によると、バリスタディスク530は、少なくとも1つの金属ディスク、好ましくは2つの金属ディスクと常に接触状態にあり、電圧依存抵抗を有することが可能である。第2、第3金属ディスク540は、バリスタディスク530の厚さよりも大きい厚さを有する。第2、第3金属ディスク540は、好ましくは良好な熱伝導性を有する金属から製造されている。第2、第3金属ディスク540の体積は、好ましくはバリスタディスク530の体積よりも遥かに大きい。第1、第2、第3、第4金属ディスク、並びに複数のバリスタディスク530は、例えばロッド部材590を用いて互いに固定することが可能であり、この際、ロッド部材590は、第1金属ディスク520及び第4金属ディスク550にボルト固定されており、またこの際、複数のバリスタディスク530並びに第2、第3金属ディスク540は、第1金属ディスク520と第4金属ディスク550の間において積み重ねられて配設されている。
【0023】
図2Bは、第2実施例のバリスタユニットの他の模式的な図を示している。図2Aの描写に追加し、ハウジング501も少なくとも部分的に図示されている。このハウジング501は、例えば円筒状に構成することが可能である。バリスタユニットは、ハウジング501内において位置決めされ、ハウジング501には、注入充填材料(Vergussmasse)を充填することが可能であり、このことは、熱容量の増加に関して同様に有利である。
【0024】
図2Bでは、同様に接続ケーブル570並びにオプションの接続端子(接続ターミナル)580を見ることができる。
【0025】
図2Cは、第1実施例によるバリスタユニットを上から見た平面図を示している。この際、特に第4金属ディスク550を見ることができる。
【0026】
例えば発電機200の接続端子と接続されている第1パワーエレクトロニクスユニット300内において第1実施例によるバリスタユニットを使用することにより、発電機出力端子における高エネルギーの過電圧を制限することが可能である。特にバリスタユニットのコンパクトな構造形式は有利であり、それは、そのコンパクトな構造形式により既存のパワーキャビネットないしパワーエレクトロニクスユニット内にバリスタユニットを組み込むことができるからである。
【0027】
上述のバリスタユニットの接続は、配線電流網(Drahtstromnetz)へ直接的に行うことが可能である。
【0028】
金属ディスク540とバリスタディスク530の結合により、熱的な結合を達成することが可能であり、それによりバリスタディスク530により発生された熱は、金属ディスク540へ伝達可能である。従って各々のバリスタユニット500の熱容量は、多大に増加され、それにより改善された放熱能力も設けられている。
【0029】
本発明によるバリスタユニットの使用により、風力発電装置は、例えば負荷遮断(部分的送電停止 Lastabwurf)に対して極めて迅速に応答することが可能である。負荷遮断の直後、依然発生される発電機の電力は、バリスタユニットを介して熱に変換可能である。本発明によるバリスタユニットの使用により、ロータブレードのピッチ角が変更されて発電機により発生される電力が減少可能となるまでの時間間隔(ないしこの時間間隔の間に発生された電力)を管理することが可能である。発電機により発生される電力が減少可能となるまでのこの時間間隔において、本発明によるバリスタユニットは、発生された電力を少なくとも短期的に熱に変換するために使用することが可能である。
【0030】
本発明により、バリスタディスクと接触状態にある金属ディスクは、大きな体積で実施され、それによりこれらの金属ディスクは、大きな熱容量を有し、従ってバリスタディスク内において発生した熱は、迅速に金属ディスクへ伝達可能である。本発明によるバリスタユニットの大きな熱容量により、バリスタユニットは、バリスタディスクが比較的速く冷めるため、比較的速く再び活動化可能でもある。
【0031】
バリスタディスクは、電圧依存抵抗を有する。
【符号の説明】
【0032】
100 風力発電装置
102 タワー
104 ナセル
106 ロータ
108 ロータブレード
110 スピナ
200 発電機
300 第1パワーエレクトロニクスユニット
400 第2パワーエレクトロニクスユニット

500 バリスタユニット
501 ハウジング
510 絶縁体
520 第1金属ディスク
530 バリスタディスク
540 第2、第3金属ディスク
550 第4金属ディスク
570 接続ケーブル
580 接続端子
590 ロッド部材
図1
図2A
図2B
図2C
【手続補正書】
【提出日】2016年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
前記課題は、請求項1による風力発電装置により解決される。
即ち本発明の第1の視点により、風力発電装置であって、少なくとも2つのロータブレードを備えたロータと、前記ロータと直接的に又は間接的に結合されており電力を発生させる発電機と、入力周波数を有する入力電圧を出力周波数を有する出力電圧へ変換するための少なくとも1つのパワーエレクトロニクスユニットとを有し、前記パワーエレクトロニクスユニットは、少なくとも1つのバリスタユニットを有し、前記バリスタユニットは、電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスクと、少なくとも1つの前記バリスタディスクと接続状態にあり前記バリスタディスクを冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスクとを有することを特徴とする風力発電装置が提供される。
また本発明の第2の視点により、風力発電装置のパワーエレクトロニクスユニットであって、電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスクと、少なくとも1つの前記バリスタディスクと直接的な接続状態にあり前記バリスタディスクを冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスクとを備えた少なくとも1つのバリスタユニットを有することを特徴とする風力発電装置のパワーエレクトロニクスユニットが提供される。
尚、本願の特許請求の範囲において付記された図面参照符号は、専ら本発明の理解の容易化のためのものであり、図示の形態への限定を意図するものではないことを付言する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明において、以下の形態が可能である。
(形態1)風力発電装置であって、少なくとも2つのロータブレードを備えたロータと、前記ロータと直接的に又は間接的に結合されており電力を発生させる発電機と、入力周波数を有する入力電圧を出力周波数を有する出力電圧へ変換するための少なくとも1つのパワーエレクトロニクスユニットとを有し、前記パワーエレクトロニクスユニットは、少なくとも1つのバリスタユニットを有し、前記バリスタユニットは、電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスクと、少なくとも1つの前記バリスタディスクと接続状態にあり前記バリスタディスクを冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスクとを有すること。
(形態2)前記風力発電装置において、前記バリスタユニットは、少なくとも1つの前記バリスタディスク及び少なくとも1つの前記金属ディスクを包囲するハウジングを有し、前記ハウジングには、熱容量を増加させるための注入充填材料が充填されていることが好ましい。
(形態3)前記風力発電装置において、少なくとも1つの前記金属ディスクの厚さは、前記バリスタディスクの厚さよりも大きいことが好ましい。
(形態4)前記風力発電装置において、少なくとも1つの前記金属ディスクの体積は、少なくとも1つの前記バリスタディスクの体積よりも大きいことが好ましい。
(形態5)前記風力発電装置において、3つの前記バリスタユニットが電気的に三角結線で相互接続され、1つの三相バリスタユニットを構成することが好ましい。
(形態6)風力発電装置のパワーエレクトロニクスユニットであって、電圧依存抵抗を有する少なくとも1つのバリスタディスクと、少なくとも1つの前記バリスタディスクと直接的な接続状態にあり前記バリスタディスクを冷却するための冷却要素として設けられた少なくとも1つの金属ディスクとを備えた少なくとも1つのバリスタユニットを有すること。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
バリスタユニット500は(図2Aにおいて左側から見て)その最初の側面部において絶縁体510と、第1金属ディスク520と、第1バリスタディスク530と、第2金属ディスク540と、第2バリスタディスク530と、第3金属ディスク540と、第3バリスタディスク(図2Aでは見えない)と、第4金属ディスク550とを有する。第4金属ディスク550は、カバーとしても機能することが可能である。従って第1実施例によると、バリスタディスク530は、少なくとも1つの金属ディスク、好ましくは2つの金属ディスクと常に接触状態にあり、電圧依存抵抗を有することが可能である。第2、第3金属ディスク540は、バリスタディスク530の厚さよりも大きい厚さを有する。第2、第3金属ディスク540は、好ましくは良好な熱伝導性を有する金属から製造されている。第2、第3金属ディスク540の体積は、好ましくはバリスタディスク530の体積よりも遥かに大きい。第1、第2、第3、第4金属ディスク、並びに複数のバリスタディスク530は、例えばロッド部材590を用いて互いに固定することが可能であり、この際、ロッド部材590は、第1金属ディスク520及び第4金属ディスク550にボルト固定されており、またこの際、複数のバリスタディスク530並びに第2、第3金属ディスク540は、第1金属ディスク520と第4金属ディスク550の間において積み重ねられて配設されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
図2Bは、第実施例のバリスタユニットの他の模式的な図を示している。図2Aの描写に追加し、ハウジング501も少なくとも部分的に図示されている。このハウジング501は、例えば円筒状に構成することが可能である。バリスタユニットは、ハウジング501内において位置決めされ、ハウジング501には、注入充填材料(Vergussmasse)を充填することが可能であり、このことは、熱容量の増加に関して同様に有利である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2A
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2A
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2B
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2B
【国際調査報告】