(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-525431(P2016-525431A)
(43)【公表日】2016年8月25日
(54)【発明の名称】ゴルフクラブ用補助グリップ
(51)【国際特許分類】
A63B 53/14 20150101AFI20160729BHJP
【FI】
A63B53/14 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2016-531528(P2016-531528)
(86)(22)【出願日】2014年7月31日
(85)【翻訳文提出日】2016年1月29日
(86)【国際出願番号】KR2014007020
(87)【国際公開番号】WO2015016620
(87)【国際公開日】20150205
(31)【優先権主張番号】10-2013-0091002
(32)【優先日】2013年7月31日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】516031233
【氏名又は名称】シン ジャイ チョン
(74)【代理人】
【識別番号】100105050
【弁理士】
【氏名又は名称】鷲田 公一
(72)【発明者】
【氏名】シン ジャイ チョン
【テーマコード(参考)】
2C002
【Fターム(参考)】
2C002AA06
2C002GG05
2C002LL04
2C002MM01
(57)【要約】
本発明は、ゴルフクラブ用補助グリップに関し、ゴルフクラブのグリップが挿し込まれる収容部、及びゴルフクラブの把持位置を設定する突起部を備える補助グリップ本体;並びに収容部に引き出し自在に挿し込まれ、ゴルフクラブのグリップを収容部に挿し込むとき収容部とゴルフクラブのグリップとの間に介在してゴルフクラブグリップの移動をガイドし、収容部にゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、補助グリップ本体がゴルフクラブのグリップに密着固定するように収容部の外部に引き出される第1ガイド部材を含む。このような本発明によれば、第1ガイド部材を用いて補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップにスムーズに取り付けることができ、ゴルフクラブのスイング中に補助グリップ本体を握る手の把持姿勢を一貫して維持してスイングの正確性及びゴルフボールの飛距離を増加させることができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフクラブのグリップが挿し込まれる収容部、及びゴルフクラブの把持位置を設定する突起部を備える補助グリップ本体と、
前記収容部に引き出し自在に挿し込まれ、前記ゴルフクラブのグリップを前記収容部に挿し込むとき前記収容部と前記ゴルフクラブのグリップとの間に介在して前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドし、前記収容部に前記ゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、前記補助グリップ本体が前記ゴルフクラブのグリップに密着固定するように前記収容部の外部に引き出される第1ガイド部材と、を含むことを特徴とするゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項2】
前記補助グリップ本体は、伸縮自在な弾性材質で構成されることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項3】
前記収容部は、前記ゴルフクラブのグリップより直径が小さく、
前記ゴルフクラブのグリップは、前記補助グリップ本体を伸ばしながら前記収容部に挿し込まれ、前記第1ガイド部材を前記収容部から引き出せば、前記補助グリップ本体が収縮しながら前記収容部の内側が前記ゴルフクラブグリップの外側に密着固定することを特徴とする請求項2に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項4】
前記補助グリップ本体は、長さ方向に形成され、前記補助グリップ本体の円周方向に伸縮自在なしわをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項5】
前記第1ガイド部材は、
前記収容部の外部に露出して把持面を提供する第1把持部と、
前記収容部に引き出し自在に挿し込まれて前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドする第1ガイド部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項6】
前記第1把持部は、
前記収容部に前記ゴルフクラブのグリップを挿し込むとき、前記ゴルフクラブのグリップを前記収容部に案内する案内孔と、
外周に沿って予め決められた深さで形成され、前記収容部の一端部が分離可能に結合されて前記補助グリップ本体を固定する固定溝と、を備えることを特徴とする請求項5に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項7】
前記第1把持部は互いに分離締結可能な複数の把持ユニットからなり、前記第1ガイド部はそれぞれの把持ユニット毎に個別的に形成されることを特徴とする請求項5に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項8】
前記第1ガイド部は、前記複数の把持ユニットが互いに結合された状態で前記収容部に挿し込まれ、
前記収容部に前記ゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、前記複数の把持ユニットを互いに分離した後、それぞれの把持ユニットを引っ張ることでそれぞれの把持ユニットと連結された前記ガイド部を前記収容部から個別的に引き出すことを特徴とする請求項7に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項9】
前記第1ガイド部は、前記収容部の内側及び前記ゴルフクラブグリップの外側の少なくとも1つと接触可能に、長さ方向に沿って突設された少なくとも1つのガイド突起を備えることを特徴とする請求項5に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項10】
前記ゴルフクラブグリップの少なくとも一部が引き出し自在に挿し込まれ、前記ゴルフクラブのグリップを前記収容部に挿し込むとき前記第1ガイド部材と前記ゴルフクラブのグリップとの間に介在して前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドし、前記収容部にゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、前記補助グリップ本体が前記ゴルフクラブのグリップに密着固定するように前記収容部の外部に引き出される第2ガイド部材をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項11】
前記第2ガイド部材は、
前記収容部の外部に露出して把持面を提供する第1把持部と、
前記ゴルフクラブのグリップが引き出し自在に挿し込まれ、前記ゴルフクラブのグリップを囲んだ状態で前記収容部に挿し込まれて前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドする第2ガイド部を備えることを特徴とする請求項10に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項12】
前記第2ガイド部材は、前記第2ガイド部の外側から突設され、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部との間に間隔を形成する突出部をさらに備えることを特徴とする請求項11に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項13】
前記第2ガイド部は、前記ゴルフクラブグリップの少なくとも一部分を囲むように前記第2把持部から個別的に延設される複数のガイドユニットからなることを特徴とする請求項12に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【請求項14】
前記補助グリップ本体、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材のうち少なくとも1つは、前記補助グリップ本体を前記ゴルフクラブグリップの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す方向指示線を備えることを特徴とする請求項10に記載のゴルフクラブ用補助グリップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブのグリップに取り付けることができるゴルフクラブ用補助グリップに関する。
【0002】
本出願は、2013年7月31日出願の韓国特許出願第10−2013−0091002号に基づく優先権を主張し、該当出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に援用される。
【背景技術】
【0003】
一般的なゴルフクラブは、シャフト、シャフトの一端に取り付けられるヘッド、シャフトの他端に取り付けられるグリップなどからなる。グリップはゴルフクラブを握るためのものであって、一般に摩擦係数が相対的に高い軟質のゴムや合成樹脂の材質で製造される。
【0004】
ゴルフクラブを用いて正確にスイングするためには、ゴルフクラブをスイングする間、より具体的には、ゴルフクラブのヘッドをボールに当てるために整列するアドレスとボールを打撃するインパクトとの間にグリップを握っている手の把持姿勢が変わらずに維持されねばならない。
【0005】
ところが、ゴルフクラブをスイングするときはグリップに瞬間的に大きい力が作用するため、グリップを摩擦係数の相対的に高い軟質の合成樹脂材質で製造しても、インパクト時にグリップを握っている手が揺れたり滑ることがあり、スイング中に手の把持姿勢が維持できなくなるという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ゴルフのスイング中に手の把持姿勢を一貫して維持させるゴルフクラブ用補助グリップを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、ゴルフクラブに設けられたグリップに容易に取り付けることができる構造を有するゴルフクラブ用補助グリップを提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明は、スイング時に捩れるか又はゴルフクラブのグリップから離脱しないように、ゴルフクラブのグリップに密着固定されるゴルフクラブ用補助グリップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を達成するため、本発明の望ましい実施例によるゴルフクラブ用補助グリップは、ゴルフクラブのグリップが挿し込まれる収容部、及びゴルフクラブの把持位置を設定する突起部を備える補助グリップ本体;並びに前記収容部に引き出し自在に挿し込まれ、前記ゴルフクラブのグリップを前記収容部に挿し込むとき前記収容部と前記ゴルフクラブのグリップとの間に介在して前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドし、前記収容部に前記ゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、前記補助グリップ本体が前記ゴルフクラブのグリップに密着固定するように前記収容部の外部に引き出される第1ガイド部材;を含むことを特徴とする。
【0010】
望ましくは、前記補助グリップ本体は、伸縮可能な弾性材質で構成されることを特徴とする。
【0011】
また望ましくは、前記収容部は、前記ゴルフクラブのグリップより直径が小さく、前記ゴルフクラブのグリップは前記補助グリップ本体を伸ばしながら前記収容部に挿し込まれ、前記第1ガイド部材を前記収容部から引き出せば、前記補助グリップ本体が収縮しながら前記収容部の内側が前記ゴルフクラブグリップの外側に密着固定することを特徴とする。
【0012】
望ましくは、前記補助グリップ本体は、長さ方向に形成され、前記補助グリップ本体の円周方向に伸縮自在なしわをさらに備えることを特徴とする。
【0013】
望ましくは、前記第1ガイド部材は、前記収容部の外部に露出して把持面を提供する第1把持部;及び前記収容部に引き出し自在に挿し込まれて前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドする第1ガイド部;を備えることを特徴とする。
【0014】
また望ましくは、前記第1把持部は、前記収容部に前記ゴルフクラブのグリップを挿し込むとき、前記ゴルフクラブのグリップを前記収容部に案内する案内孔;及び外周に沿って予め決められた深さで形成され、前記収容部の一端部が分離可能に結合されて前記補助グリップ本体を固定する固定溝;を備えることを特徴とする。
【0015】
また望ましくは、前記第1把持部は互いに分離締結可能な複数の把持ユニットからなり、前記第1ガイド部はそれぞれの把持ユニット毎に個別的に形成されることを特徴とする。
【0016】
特に、前記第1ガイド部は、前記複数の把持ユニットが互いに結合された状態で前記収容部に挿し込まれ、前記収容部に前記ゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、前記複数の把持ユニットを互いに分離した後、それぞれの把持ユニットを引っ張ることでそれぞれの把持ユニットと連結された前記ガイド部を前記収容部から個別的に引き出すことを特徴とする。
【0017】
また望ましくは、前記第1ガイド部は、前記収容部の内側及び前記ゴルフクラブグリップの外側の少なくとも1つと接触可能に、長さ方向に沿って突設された少なくとも1つのガイド突起を備えることを特徴とする。
【0018】
前記ゴルフクラブグリップの少なくとも一部が引き出し自在に挿し込まれ、前記ゴルフクラブのグリップを前記収容部に挿し込むとき前記第1ガイド部材と前記ゴルフクラブのグリップとの間に介在して前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドし、前記収容部にゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、前記補助グリップ本体が前記ゴルフクラブのグリップに密着固定するように前記収容部の外部に引き出される第2ガイド部材をさらに含むことを特徴とする。
【0019】
また望ましくは、前記第2ガイド部材は、前記収容部の外部に露出して把持面を提供する第1把持部;及び前記ゴルフクラブのグリップが引き出し自在に挿し込まれ、前記ゴルフクラブのグリップを囲んだ状態で前記収容部に挿し込まれて前記ゴルフクラブグリップの移動をガイドする第2ガイド部を備えることを特徴とする。
【0020】
特に、前記第2ガイド部材は、前記第2ガイド部の外側から突設され、前記第1ガイド部材と前記第2ガイド部との間に間隔を形成する突出部をさらに備えることを特徴とする。
【0021】
特に、前記第2ガイド部は、前記ゴルフクラブグリップの少なくとも一部分を囲むように前記第2把持部から個別的に延設される複数のガイドユニットからなることを特徴とする。
【0022】
また望ましくは、前記補助グリップ本体、前記第1ガイド部材及び前記第2ガイド部材のうち少なくとも1つは、前記補助グリップ本体を前記ゴルフクラブグリップの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す方向指示線を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
第一、補助グリップ本体の収容部に第1ガイド部材を挿し込んだ状態で補助グリップ本体の収容部にゴルフクラブのグリップを挿し込むことで、ゴルフクラブのグリップを補助グリップ本体の収容部にスムーズに挿し込むことができる。
【0024】
第二、ゴルフクラブのグリップと第1ガイド部材とが直接接触しないように、ゴルフクラブのグリップに第2ガイド部材を取り付けた状態でゴルフクラブのグリップを補助グリップ本体の収容部に挿し込むことで、ゴルフクラブのグリップを補助グリップ本体の収容部によりスムーズに挿し込むことができる。
【0025】
第三、補助グリップ本体の収容部にゴルフクラブのグリップが挿し込まれれば、第1ガイド部材と第2ガイド部材をそれぞれ補助グリップ本体の収容部から分離して補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに密着固定させることができる。
【0026】
第四、第1ガイド部材と第2ガイド部材を複数のパーツに分離した後、それぞれのパーツを個別的に補助グリップ本体の収容部から分離できるため、第1ガイド部材と第2ガイド部材を補助グリップ本体の収容部から容易に分離することができる。
【0027】
第五、補助グリップ本体の外周面にゴルフクラブの把持位置を設定する突起部及び溝部を設け、ゴルフクラブのスイング中に最適の把持姿勢を一貫して維持できるため、スイングの正確性を向上させてゴルフボールの飛距離を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの分離斜視図である。
【
図2】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体と第1ガイド部材とが結合された状態の部分切断斜視図である。
【
図3】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図4】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図5】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための断面図である。
【
図6】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図7】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップにおいて、他の形態を有する第1ガイド部材の部分拡大図である。
【
図8】本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップにおいて、さらに他の形態を有する第1ガイド部材の分離斜視図である。
【
図9】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの分離斜視図である。
【
図10】一般的なゴルフクラブに備えられるゴルフクラブグリップの斜視図である。
【
図11】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの第2ガイド部材とゴルフクラブグリップとの結合斜視図である。
【
図12】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図13】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図14a】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための断面図である。
【
図14b】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための部分切断斜視図である。
【
図15】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための分離斜視図である。
【
図16】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図17】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【
図18】本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施例及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施例に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0030】
図面において、各構成要素またはその構成要素を成す特定部分の大きさは、説明の便宜上及び明確性のため、誇張、省略または概略して示された。したがって、各構成要素の大きさは実際の大きさを完全に反映するものではない。また、関連する公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にし得ると判断される場合、その説明は省略する。
【0031】
図1は、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの分離斜視図である。
【0032】
図1を参照すれば、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1は、ゴルフクラブのグリップGが挿し込まれる収容部10aを有する補助グリップ本体10、及び収容部10aに引き出し自在に挿し込まれ、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき、収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に配置されてゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第1ガイド部材20を含む。また、補助グリップ本体10の収容部10aにゴルフクラブのグリップGが挿し込まれれば、補助グリップ本体10がゴルフクラブのグリップGに密着固定するように、第1ガイド部材20は収容部10aの外部に引き出される。本明細書において、ゴルフクラブのグリップGとは、ゴルフクラブCのシャフトSの端部に取り付けられて、ゴルフクラブCを握るためのゴルフクラブCの握り手を言う。
【0033】
補助グリップ本体10は、ゴルフクラブCの把持位置を設定するため、ゴルフクラブのグリップGを囲むようにゴルフクラブのグリップGに結合される。そのために、
図1に示されたように、補助グリップ本体10は、ゴルフクラブのグリップGが挿し込まれる収容部10a、第1ガイド部材20の第1把持部21が挿し込まれる通路を提供する入口10b、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき、空気が排出される通路を提供する空気排出口10c、ゴルフクラブCの把持位置を設定する突起部12と溝部14、及び補助グリップ本体10に伸縮性を与えるしわ16を含む。補助グリップ本体10は、ゴルフクラブのグリップGに密着固定できるように伸縮自在な弾性材質、例えば、摩擦係数が相対的に高い軟質のゴムやその他合成樹脂材質で形成されることが望ましい。
【0034】
収容部10aは、ゴルフクラブのグリップGを挿し込むために補助グリップ本体10の内部に設けられる収容空間であって、補助グリップ本体10の入口10b及び空気排出口10cと連通される。収容部10aは、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1を適用するゴルフクラブのグリップGの形状に合わせて多様な形状を有し得る。例えば、ゴルフクラブのグリップGが円筒状であれば、収容部10aもゴルフクラブのグリップGの形状に対応して円筒状で形成することができる。収容部10aは、補助グリップ本体10の弾力性を用いて補助グリップ本体10をゴルフクラブのグリップGに密着固定できるように、ゴルフクラブのグリップGより若干小さい直径を有する。
【0035】
入口10bは、補助グリップ本体10の一端部に収容部10aと連通して形成され、後述する第1ガイド部材20の把持部21を収容部10aに挿し込むための通路を提供する。
【0036】
空気排出口10cは、補助グリップ本体10の他端部に収容部10aと連通して形成され、ゴルフクラブのグリップGを収容部10aに挿し込むとき、収容部10aに満たされていた空気を外部に排出するための通路を提供する。収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に空気層が形成されれば、空気層によって収容部10aの内側とゴルフクラブのグリップGの外側とが密着できなくなる。したがって、収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に空気層が形成されることを防止するため、空気排出口10cが形成される。
【0037】
突起部12及び溝部14は、補助グリップ本体10の外側に形成され、ゴルフクラブCの把持位置を設定する。すなわち、突起部12及び溝部14は予め決められた位置にそれぞれ形成されて右手と左手の把持位置をそれぞれ設定でき、右利き用ゴルフクラブであるかまたは左利き用ゴルフクラブであるかによってその形成位置が変わり得る。以下、説明の便宜上、右利き用ゴルフクラブに本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1を適用することに基づいて説明する。
【0038】
突起部12は、
図1に示されたように、補助グリップ本体10外側の上部と下部にそれぞれ「V」字状で突設される第1突起部12a及び第2突起部12bを含むことができる。ユーザは、第1突起部12a及び第2突起部12bの下端部がそれぞれ右手及び左手の親指と人差し指との間に入るように、第1突起部12a及び第2突起部12bを右手及び左手の親指と人差し指でそれぞれ把持することができる。
【0039】
第1突起部12a及び第2突起部12bが形成される位置は特に限定されず、ユーザが最適の把持姿勢を維持できる把持位置にそれぞれ形成され、右手及び左手の親指及び人差し指の把持位置を個別的に設定する。最適の把持姿勢とは、例えば、スイング時にゴルフクラブCのヘッド(図示せず)とボールとが約5゜の鋭角を成し得る把持姿勢を言う。
【0040】
溝部14は、第1突起部12aと第2突起部12bとの間、そして第2突起部12bと補助グリップ本体10の下端部との間に複数形成され、右手及び左手の中指、薬指及び小指などの把持位置をそれぞれ設定することができる。
【0041】
突起部12と溝部14の形成方法は特に限定されず、例えば、補助グリップ本体10と一体的に射出成形することができる。勿論、突起部12と溝部14を別に製造して補助グリップ本体10の外側に取り付けることもできる。
【0042】
突起部12と溝部14の把持方法を見れば、先に、左手の親指と人差し指を用いて第1突起部12aを把持した後、左手の中指、薬指及び小指を用いて第1突起部12aの下部に設けられた溝部14を把持することができる。その後、右手の親指と人差し指を用いて第2突起部12bを把持し、右手の中指、薬指を用いて第2突起部12bと第1突起部12aとの間に設けられた溝部14を把持することができる。右手の小指は第1突起部12aを把持している左手の人差し指を包むように加圧することが望ましいが、これに限定されることはない。
【0043】
このように突起部12と溝部14が設けられることで、ユーザは突起部12と溝部14を用いて補助グリップ本体10から手が滑らないように補助グリップ本体10をしっかり把持することができる。したがって、ゴルフクラブCのスイング時に最適の把持姿勢を維持できるため、スイングの正確度を改善してボールの飛距離を増加させることができる。
【0044】
しわ16は、補助グリップ本体10の長さ方向に沿って形成され、補助グリップ本体10の円周方向に伸縮可能である。しわ16は補助グリップ本体10の外周面に補助グリップ本体10の長さ方向に沿って複数の溝を設けて形成することができる。また、しわ16は、
図1に示されたように、突起部12が形成されない領域に形成されることが望ましいが、これに限定されることはない。
【0045】
しわ16は、補助グリップ本体10の円周方向に伸縮でき、補助グリップ本体10の弾力性を補強する機能を果たす。したがって、しわ16は、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき補助グリップ本体10の円周方向に伸びながら収容部10aにゴルフクラブのグリップGを容易に挿し込めるようにする。
【0046】
図2は、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体と第1ガイド部材とが結合された状態の部分切断斜視図である。
【0047】
通常、ゴルフクラブのグリップGはユーザの手がゴルフクラブのグリップGから滑らないように摩擦係数の相対的に高いゴムやその他合成樹脂材質で製造される。また、補助グリップ本体10も摩擦係数の相対的に高いゴムやその他合成樹脂材質で製造されるため、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを直接挿し込めば、収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に強い摩擦力が働き、ゴルフクラブのグリップGを収容部10aにスムーズに挿し込むことができない。したがって、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1では、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むときゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第1ガイド部材20を使用する。
【0048】
第1ガイド部材20は、収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に介在してゴルフクラブのグリップGに働く摩擦力を軽減させることでゴルフクラブのグリップGの移動をガイドし、ゴルフクラブのグリップGが収容部10aに挿し込まれた後は収容部10aから分離される。そのために、
図1及び
図2に示されたように、第1ガイド部材20は収容部10aの外部に露出して把持面を提供する第1把持部21、及び第1把持部21から延設され、収容部10aに挿し込まれてゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第1ガイド部22を含む。第1ガイド部材20の材質は特に限定されず、例えば、摩擦係数が相対的に低くて滑らかな性質を有するポリプロピレン(PP)やその他軟質の合成樹脂材質で製造することができる。
【0049】
第1把持部21は、ゴルフクラブのグリップGを収容部10aに挿し込むときゴルフクラブのグリップGを収容部10aに案内し、補助グリップ本体10から第1ガイド部材20を分離するとき第1ガイド部材20を把持するための把持端を提供する。そのために、第1把持部21は、
図1及び
図2に示されたように、ゴルフクラブのグリップGを収容部10aに案内する案内孔21a、把持面を提供するハンドル23、及び収容部10aを固定する固定溝25を含む。
【0050】
ゴルフクラブのグリップGを収容部10aに挿し込むときゴルフクラブのグリップGを収容部10aに案内できるように、第1把持部21の内部には収容部10aと連通する案内孔21aが形成される。案内孔21aは、ゴルフクラブのグリップGが通過できるようにゴルフクラブのグリップGより大きい直径を有する。
【0051】
第1把持部21の先端部は、第1ガイド部22が収容部10aに挿し込まれるとき収容部10aの外部に露出し、第1ガイド部材20を把持するための把持面を提供する。第1把持部21の先端部には、第1ガイド部材20をさらに容易に把持できるように、少なくとも1つのハンドル23を設けることができる。
【0052】
第1把持部21の後端部は、収容部10aより大きい直径を有し、それにより、第1ガイド部22が収容部10aに挿し込まれるとき、第1把持部21の後端部の一部分は補助グリップ本体10の入口10bを通って収容部10aの先端部を広げながら収容部10aに挿し込まれる。第1把持部21によって広がった収容部10aの先端部は、補助グリップ本体10の弾性力によって第1把持部21の後端部に密着固定する。したがって、補助グリップ本体10の収容部10aの先端部がゴルフクラブのグリップGの直径より大きく広がった状態になるため、ゴルフクラブのグリップGを収容部10aにさらに容易に挿し込むことができる。
【0053】
また、第1把持部21の後端部には、予め決められた深さを有する固定溝25が第1把持部21の周りに沿って形成される。それにより、
図2に示されたように、収容部10aの先端部が固定溝25まで進入すれば、収容部10aの先端部は補助グリップ本体10の弾性力によって収縮しながら固定溝25に外嵌する。したがって、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき、補助グリップ本体10が揺れないように補助グリップ本体10を把持部21に固定することができる。
【0054】
第1ガイド部22は、第1把持部21の後端部から延設され、収容部10aの内側及びゴルフクラブのグリップGの外側の少なくとも1つと接触できるようにその長さ方向に沿って突設されるガイド突起24を含む。
【0055】
第1ガイド部22の個数は特に限定されない。例えば、
図1に示されたように、4つの第1ガイド部22が第1把持部21から延設され得る。それぞれの第1ガイド部22は、ゴルフクラブのグリップGの少なくとも一部分を囲めるように曲面状からなる。また、それぞれの第1ガイド部22は、収容部10aに挿し込まれるときその端部が空気排出口10cが設けられた補助グリップ本体10の他端部に隣接した部分まで進入できる程度の長さを有することが望ましいが、これに限定されることはない。第1ガイド部22の形成方法は特に限定されない。例えば、第1ガイド部22は第1把持部21と一体的に射出成形することができる。勿論、第1ガイド部22を別に製造してから第1把持部21に取り付けることもできる。
【0056】
ガイド突起24は、
図1に示されたように、収容部10aの内側に線接触できるように第1ガイド部22の外側から突設される。ガイド突起24が設けられることで、第1ガイド部22が収容部10aに挿し込まれるとき、第1ガイド部22と収容部10aの内側とが接触する接触面積が低減される。したがって、第1ガイド部22と収容部10aの内側との間で発生する摩擦力が減少し、第1ガイド部22を収容部10aから容易に引き出すことができる。また、ガイド突起24は収容部10aの内側と第1ガイド部22との間またはゴルフクラブのグリップGの外側と第1ガイド部22との間に、空気が排出できる通路を提供することができる。すなわち、ガイド突起24は、外部に排出されずに残っている空気が空気排出口10cに向かって移動する通路を提供し、収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に気泡が残ることを防止することができる。
【0057】
以上では、ガイド突起24が第1ガイド部22の外側に形成されることを説明したが、それに限定されることはない。すなわち、ガイド突起24はゴルフクラブのグリップGの外側と接触できるように第1ガイド部22の内側から突設されても良く、第1ガイド部22の外側と内側の両方に全て形成されても良い。
【0058】
図3ないし
図6は、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図及び断面図である。
【0059】
まず、
図3に示されたように、第1ガイド部22を補助グリップ本体10の入口10bから収容部10aの内部に挿し込み、第1把持部21の固定溝25に収容部10aの先端部を係合して第1ガイド部材20と補助グリップ本体10とを結合する。
【0060】
次に、
図4に示されたように、ゴルフクラブのグリップGを第1把持部21の案内孔21aから収容部10aの内部に挿し込む。
【0061】
収容部10aの内部にゴルフクラブのグリップGを挿し込めば、第1ガイド部22はゴルフクラブのグリップGによって収容部10aの内側の方に押され、第1ガイド部22は収容部10aの内側とゴルフクラブのグリップGの外側との間に介在する。これにより、
図5に示されたように、収容部10aの内側は、ゴルフクラブのグリップGの外側と第1ガイド部22の厚さほど離隔する。したがって、ゴルフクラブのグリップGは収容部10aと接触せず、第1ガイド部22と接触した状態で収容部10aの内部に進入することができる。
【0062】
第1ガイド部材20は摩擦係数が相対的に低くて滑めらかな性質を有する軟質の合成樹脂で製造されるため、第1ガイド部22とゴルフクラブのグリップGとの間で発生する摩擦力は、摩擦係数が相対的に高いゴムやその他合成樹脂材質で製造される補助グリップ本体10とゴルフクラブのグリップGとの間で発生する摩擦力より小さい。したがって、ゴルフクラブのグリップGを空気排出口10cが設けられた補助グリップ本体10の他端部まで容易に押し込んで収容部10aに挿し込むことができる。
【0063】
その後、
図6に示されたように、第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離して補助グリップ本体10とゴルフクラブのグリップGとを密着固定させる。
【0064】
第1把持部21のハンドル23を収容部10aの外側方向、より具体的に、ゴルフクラブCのヘッド側に引っ張って第1把持部21と第1ガイド部22を収容部10aから引き出すことで、第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離することができる。
【0065】
第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離すれば、
図6に示されたように、補助グリップ本体10は弾力性によって収縮する。それにより、収容部10aの内側がゴルフクラブのグリップGの外側に密着することで補助グリップ本体10とゴルフクラブのグリップGとが結合される。
【0066】
補助グリップ本体10とゴルフクラブのグリップGはともに摩擦係数の相対的に高いゴムやその他合成樹脂材質で製造されるため、一旦収容部10aの内側がゴルフクラブのグリップGの外側に密着すれば、収容部10aの内側とゴルフクラブのグリップGの外側との間に強い摩擦力が発生する。したがって、補助グリップ本体10を把持した状態で強くスイングしても、補助グリップ本体10が捩れるか又はゴルフクラブのグリップGから分離されることが防止できる。したがって、把持位置を設定する突起部12及び溝部14を用いてゴルフクラブCをしっかり把持した状態でスイングすることができ、スイングの正確性及びボールの飛距離を向上させることができる。
【0067】
図7は、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップにおいて、他の形状を有する第1ガイド部材の部分拡大図である。
【0068】
収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込んだ後補助グリップ本体10から分離された第1ガイド部材20は、第1把持部21の案内孔21aにゴルフクラブCのシャフトSが挿し込まれてゴルフクラブCによって拘束された状態であるため、第1ガイド部材20をゴルフクラブCから分離する過程がさらに必要となる。しかし、ゴルフクラブCの先端部にはヘッドが取り付けられており、ゴルフクラブCの後端部に設けられたゴルフクラブのグリップGには補助グリップ本体10が取り付けられているため、第1把持部21がゴルフクラブCのヘッドまたは補助グリップ本体10の突起部14に引っ掛かり、第1ガイド部材20をゴルフクラブCから分離し難い。したがって、補助グリップ本体10から分離された第1ガイド部材20の第1把持部21をニッパーやカッターナイフで切断することで第1ガイド部材20をゴルフクラブCから分離することができる。
【0069】
第1ガイド部材20をゴルフクラブCから分離するための第1把持部21の切断面積が広ければ、第1把持部21の切断に多くの力が必要であり、ニッパーやカッターナイフによって怪我をする恐れも高くなる。それを解決するため、第1把持部21は複数の把持ユニットとそれぞれの把持ユニットを連結する連結具26を含んで構成することができる。例えば、第1把持部21は、
図7に示されたように、互いに同じ構造を有する第1把持ユニット21b及び第2把持ユニット21c、そして第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとの両端部を相互連結する少なくとも一対の連結具26を含むことができる。また、それぞれの把持ユニット21b、21c毎に少なくとも1つの第1ガイド部22を個別的に延設することができる。
【0070】
連結具26は、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとの間に設けられ、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとを一体的に結合する。連結具26は、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cより幅の狭い帯状である。また、連結具26は第1把持ユニット21b及び第2把持ユニット21cと一体的に射出成形されることが望ましいが、これに限定されることはない。
【0071】
このように第1把持部21が設けられることによって、第1ガイド部材20を補助グリップ本体10と結合する場合は、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとが連結具26によって一体的に結合された状態で第1ガイド部材20を補助グリップ本体10と結合することができる。また、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込んだ後第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離する場合には、まず、爪切りやカッターナイフで連結具26を切断して、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとの結合を解除する。その後、それぞれの把持ユニット21b、21cと連結された第1ガイド部22を収容部10aから別々に引き出し、第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離することができる。
【0072】
連結具26は、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cより幅の狭い帯状であるため、小さい力でも容易に切断でき、切断するときに爪切りやカッターナイフによる怪我の恐れが低い。また、連結具26を切断して第1把持部21を第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとに分離することで、収容部10aに挿し込まれた複数の第1ガイド部22を収容部10aから一度に引き出す必要なく、それぞれの把持ユニット21b、21cと連結された第1ガイド部22のみを収容部10aから選別的に引き出すことができる。したがって、第1ガイド部22を収容部10aから引き出すときに必要となる力を分散できるため、第1ガイド部22を収容部10aから容易に引き出すことができる。
【0073】
図8は、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップにおいて、さらに他の形状を有する第1ガイド部材の分離斜視図である。
【0074】
上述したように、第1把持部21を第1把持ユニット21b、第2把持ユニット21c及び連結具26で構成すれば、連結具26を切断して、補助グリップ本体10から分離された第1ガイド部材20をゴルフクラブCから分離することができる。しかし、連結具26が切断されることで第1ガイド部材20を再使用することができず、第1ガイド部材20を設けるためのコストが増加するという問題が生じる。
【0075】
それを解決するため、第1ガイド部材20の第1把持部21は、互いに分離締結可能な複数の把持ユニットからなり、それぞれの把持ユニット毎に少なくとも1つの第1ガイド部22を延設することができる。例えば、
図8に示されたように、第1把持部21は互いに同じ構造を有し、分離可能に締結される第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cからなり、それぞれの把持ユニット21b、21c毎に少なくとも1つの第1ガイド部22を延設することができる。
【0076】
第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cの分離締結方法は、特に限定されない。例えば、
図8に示されたように、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cは、それぞれ、両方の結合面のいずれか一方に形成される結合突起27及び他方に形成される結合溝28を含む。結合突起27は、結合溝28に分離可能に挿し込まれるように結合溝28に対応する形状を有する。したがって、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cのいずれか一方に設けられた結合溝28に他方に設けられた結合突起27を挿し込んで第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとを一体的に締結することができる。
【0077】
このように第1把持部21が設けられることによって、第1ガイド部材20を補助グリップ本体10と結合する場合は、第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとが一体的に締結された状態で第1ガイド部材20を補助グリップ本体10と結合することができる。また、収容部10aにゴルフクラブのグリップGを挿し込んだ後第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離する場合には、まず、結合溝28と結合突起27とを分離して第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとの締結を解除する。その後、それぞれの把持ユニット21b、21cと連結された第1ガイド部22を収容部10aから別々に引き出し、第1ガイド部材20を補助グリップ本体10から分離することができる。
【0078】
結合溝28から結合突起27を分離して第1把持ユニット21bと第2把持ユニット21cとの締結を解除すれば、第1把持部21や連結具26を切断しなくても第1ガイド部材20をゴルフクラブCから分離することができる。したがって、第1ガイド部材20を再使用することができるため、第1ガイド部材20を設けるためのコストが節減できる。また、それぞれの把持ユニット21b、21cと連結された第1ガイド部22のみを収容部10aから選別的に引き出すことができるため、第1ガイド部22を収容部10aから容易に引き出すことができる。
【0079】
一方、上述した複数の把持ユニットを連結具26を用いて連結する方式と、複数の把持ユニットを結合溝28と結合突起27を用いて分離・締結する方式は、択一的に選択すべきものではない。例えば、複数の把持ユニットのうち一部の把持ユニットは連結具26を用いて連結させ、他の把持ユニットは結合溝28と結合突起27を用いて締結させることもできる。
【0080】
図9は本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの分離斜視図であり、
図10は一般的なゴルフクラブに備えられるゴルフクラブグリップの斜視図である。
【0081】
図9を参照すれば、本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ2は、ゴルフクラブのグリップGが挿し込まれる収容部110aを有する補助グリップ本体110、及び収容部110aに引き出し自在に挿し込まれ、収容部110aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき収容部110aとゴルフクラブのグリップGとの間に介在してゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第1ガイド部材120、ゴルフクラブのグリップGの少なくとも一部が引き出し自在に挿し込まれ、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき第1ガイド部材120とゴルフクラブのグリップGとの間に介在してゴルフクラブのグリップGの移動を案内する第2ガイド部材130を含む。また、補助グリップ本体110の収容部110aにゴルフクラブのグリップGが挿し込まれれば、第1ガイド部材120と第2ガイド部材130はそれぞれ補助グリップ本体110がゴルフクラブのグリップGに密着固定するように収容部110aの外部に引き出される。
【0082】
本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ2は、収容部110aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき第1ガイド部材120とゴルフクラブのグリップGとの間に介在して、第1ガイド部材120と連動してゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第2ガイド部材130をさらに含むという点で本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1と主な相違点を有する。以下では、このような相違点を中心に本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ2について説明し、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1と同じ事項については説明を省くか又は簡単に説明する。
【0083】
補助グリップ本体110は、ゴルフクラブCの把持位置を設定するため、ゴルフクラブのグリップGを囲むようにゴルフクラブのグリップGに結合される。そのために、
図9に示されたように、補助グリップ本体110はゴルフクラブのグリップGが挿し込まれる収容部110a、第1ガイド部材120の第1把持部121が挿し込まれる通路を提供する入口110b、収容部110aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき、空気が排出される通路を提供する空気排出口110c、ゴルフクラブCの把持位置を設定する突起部112、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す方向指示線114を含む。補助グリップ本体110は、空気排出口110cを通じて後述する第2ガイド部材130を収容部110aから分離できるように空気排出口110cの直径が大きいこと、溝部14としわ16を含まないこと、方向指示線114をさらに含むことを除いて、本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1の補助グリップ本体10と同じ構成を有する。
【0084】
方向指示線114は、補助グリップ本体110の外側に形成され、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す。
図10に示されたように、一般にゴルフクラブのグリップGにはゴルフクラブCを一定姿勢で把持できるようにヘッドの中心点を示す方向指示線Dが設けられる。方向指示線114はゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dと一直線に形成される。したがって、方向指示線114とゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dが一直線になるように補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGに取り付けることで、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けることができる。
【0085】
方向指示線114の個数と形成位置は特に限定されない。例えば、
図9に示されたように、補助グリップ本体110は入口110bと隣接して形成される第1方向指示線114a及び空気排出口110cと隣接して形成される第2方向指示線114bの2つの方向指示線114を含むことができる。このような第1方向指示線114aと第2方向指示線114bを用いて補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付ける具体的な方法は後述する。
【0086】
空気排出口110cは、補助グリップ本体110の他端部に収容部110aと連通して形成され、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき、収容部110aに満たされていた空気を外部に排出するための通路を提供する。収容部110aとゴルフクラブのグリップGとの間に空気層が形成されれば、空気層によって収容部110aの内側とゴルフクラブのグリップGの外側とが密着できなくなる。したがって、収容部110aとゴルフクラブのグリップGとの間に空気層が形成されることを防止するため、空気排出口110cが形成される。第2ガイド部134を空気排出口110cを通じて収容部110aから引き出せるように、空気排出口110cは収容部110aと同じ直径で設けることが望ましい。
【0087】
第1ガイド部材120は、収容部110aとゴルフクラブのグリップGとの間に介在してゴルフクラブのグリップGに作用する摩擦力を軽減させることでゴルフクラブのグリップGの移動をガイドし、ゴルフクラブのグリップGが収容部110aに挿し込まれた後は収容部110aから分離される。そのために、
図9に示されたように、第1ガイド部材120は、収容部110aの外部に露出して把持面を提供する第1把持部121、及び収容部110aから延設され、収容部110aに挿し込まれてゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第1ガイド部122を含む。第1ガイド部材120の材質は特に限定されず、例えば、摩擦係数が相対的に低くて滑めらかな性質を有するポリプロピレン(PP)やその他軟質の合成樹脂材質で製造することができる。
【0088】
第1ガイド部材120は、第1把持部121に方向指示線126がさらに設けられることを除いて、
図8に示された本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1と同じ構造を有する。したがって、重なる事項については説明を省くか又は簡単に説明する。
【0089】
第1把持部121は、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むときゴルフクラブのグリップGを収容部110aに案内し、補助グリップ本体110から第1ガイド部材120を分離するとき第1ガイド部材120を把持するための把持面を提供する。そのために、第1把持部121は、
図9に示されたように、把持面を提供するハンドル123、及び収容部110aを第1把持部121に固定する固定溝125、及び補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す方向指示線126を含む。また、第1把持部121は、互いに同じ構造を有して、結合突起127と結合溝128によって分離締結可能な第1把持ユニット121bと第2把持ユニット121cからなる。
【0090】
方向指示線126は、第1把持部121の外側に形成され、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す。第1把持部121の入口110bを通じてゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき、補助グリップ本体110の方向指示線114とゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dとは第1把持部121によって互いに離隔する。そのため、補助グリップ本体110の方向指示線114とゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dとが一直線になるか否かを正確に把握し難く、それを解決するため、第1把持部121にも補助グリップ本体110と同様に方向指示線126が設けられる。
【0091】
図9に示されたように、方向指示線126は第1把持部121の外側に補助グリップ本体110の方向指示線114と一直線になるように形成される。したがって、第1把持部121の方向指示線126と補助グリップ本体110の方向指示線114とが一直線になるように補助グリップ本体110と第1ガイド部材120とを結合することができる。それにより、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき、第1把持部121の方向指示線126を介して補助グリップ本体110の方向指示線114とゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dとが一直線になるようにゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むことができる。
【0092】
第1ガイド部122は、第1把持部121の後端部から延設され、収容部110aに引き出し自在に挿し込まれ、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき、収容部110aとゴルフクラブのグリップGとの間に介在してゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする。第1ガイド部122はゴルフクラブのグリップGの代わりに第2ガイド部材130の第2ガイド部134と接触することのみが、
図8に示された本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1の第1ガイド部22と異なる。
【0093】
第1ガイド部122は、その長さ方向に沿って突設されるガイド突起124を含む。
図9に示されたように、ガイド突起124は第2ガイド部材130の第2ガイド部134と線接触できるように第1ガイド部122の外側から突設される。勿論、ガイド突起124は、ゴルフクラブのグリップGの外側と線接触できるように第1ガイド部122の内側から突設されても良く、第1ガイド部122の外側と内側の両方ともに形成されても良い。
【0094】
図11は、本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの第2ガイド部材とゴルフクラブグリップとの結合斜視図である。
【0095】
本発明の第1実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ1は、ゴルフクラブのグリップGと補助グリップ本体10が摩擦係数の相対的に高いゴムやその他合成樹脂材質で構成されることを考慮して、収容部10aとゴルフクラブのグリップGとの間に摩擦係数の低い軟質の合成樹脂で構成される第1ガイド部材20の第1ガイド部22を介在させる。したがって、ゴルフクラブのグリップGが収容部10aの代わりに第1ガイド部22と接触するため、ゴルフクラブのグリップGと収容部10aとが直接接触する場合に比べてゴルフクラブのグリップGに作用する摩擦力が低減する。しかし、ゴルフクラブのグリップGの高い摩擦係数のため、第1ガイド部22をゴルフクラブのグリップGと収容部10aとの間に介在させることによる摩擦力の減少が不十分なことがあり得る。それを解決するため、本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ2は、収容部110aにゴルフクラブのグリップGを挿し込むとき、ゴルフクラブのグリップGと第1ガイド部材120とが直接接触しないように、ゴルフクラブのグリップGを囲んだ状態で収容部110aに挿し込まれる第2ガイド部材130を含む。
【0096】
第2ガイド部材130は、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき、ゴルフクラブのグリップGを囲んだ状態で収容部110aに挿し込まれ、ゴルフクラブのグリップGと一緒に収容部110aに沿って移動しながらゴルフクラブのグリップGと第1ガイド部材120とが直接接触することを防止する。すなわち、第2ガイド部材130は、ゴルフクラブのグリップGと第1ガイド部材120との間に介在してゴルフクラブのグリップGの代わりに第1ガイド部材120と接触することで、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むときに発生する摩擦力を軽減させ、ゴルフクラブのグリップGの移動をガイドし、ゴルフクラブのグリップGが収容部110aに挿し込まれた後は収容部110aから分離される。そのために、
図11に示されたように、第2ガイド部材130は、収容部110aの外部に露出して把持面を提供する第2把持部132、ゴルフクラブのグリップGが引き出し自在に挿し込まれ、ゴルフクラブのグリップGを囲んだ状態で収容部110aに挿し込まれてゴルフクラブのグリップGの移動をガイドする第2ガイド部134、及び第2ガイド部134の外側から突設され、第1ガイド部材120と第2ガイド部材130との間に間隔を形成する突出部136を含む。第2ガイド部材130の材質は特に限定されず、例えば、摩擦係数が相対的に低くて滑めらかな性質を有するポリプロピレンやその他軟質の合成樹脂材質で製造することができる。
【0097】
第2把持部132は第2ガイド部材130の先端部に設けられ、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込むとき、空気排出口110cを通じて収容部110aの外部に露出して把持面を提供する。第2把持部132の形状は特に限定されない。例えば、
図11に示されたように、第2把持部132は、内部に所定の空間が形成されるように円形で突出した曲面状を有し、中心部には第2把持部132を容易に把持できるように把持孔132aが形成される。第2把持部132を用いて第2ガイド部材130を補助グリップ本体110から分離する具体的な方法は後述する。
【0098】
第2ガイド部134は、第2把持部132の後端部から延設され、内部空間にゴルフクラブのグリップGの少なくとも一部が引き出し自在に挿し込まれる。第2ガイド部134は、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す方向指示線138を含む。第2ガイド部134は、第1ガイド部122とゴルフクラブのグリップGとが直接接触することを防止できるように、補助グリップ本体110と同じであるか又は補助グリップ本体110より多少短い長さを有することが望ましい。
【0099】
第2ガイド部134の形状は特に限定されない。例えば、
図11に示されたように、第2ガイド部134は、ゴルフクラブのグリップGの少なくとも一部分を囲めるように第2把持部132から個別的に延設される複数のガイドユニット134aで構成することができる。一般に、ゴルフクラブのグリップGは端部に行くほど拡径するため、第2ガイド部134を弾性変形させながら第2ガイド部134の内部空間にゴルフクラブのグリップGを挿入できるように、第2ガイド部134は複数のガイドユニット134aで構成される。それぞれのガイドユニット134aは、ゴルフクラブのグリップGの少なくとも一部分を囲めるように、ゴルフクラブのグリップGと同じ曲率を有する。
【0100】
方向指示線138は、ガイドユニット134aのうち少なくとも1つの外側に形成され、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けるための基準方向を示す。ゴルフクラブのグリップGは第2ガイド部材130が外嵌した状態で収容部110aに挿し込まれるため、ゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dがガイドユニット134aによって隠され、ゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dを認識し難いことがあり得る。したがって、
図11に示されたように、ゴルフクラブのグリップGに第2ガイド部材130が外嵌した状態でもゴルフクラブのグリップGの方向指示線を認識できるように、第2ガイド部材130は透明な材質で形成され、ガイドユニット134aの外側にゴルフクラブCの方向指示線Dと一直線になるように形成された方向指示線138をさらに含む。
【0101】
突出部136は、第2ガイド部134の外側から突設され、第1ガイド部122と第2ガイド部134との間に予め決められた間隔を形成する。第2ガイド部134が第1ガイド部122と密着すれば、補助グリップ本体110の弾性力によって第2ガイド部134が加圧され、第2ガイド部134を収容部110aから引き出し難いことがあり得る。したがって、第1ガイド部122と第2ガイド部134とが互いに密着しないように、第1ガイド部122をゴルフクラブのグリップGの半径方向に押して第1ガイド部122と第2ガイド部134との間に間隔を形成する突出部136が設けられる。
図11に示されたように、突出部136はそれぞれのガイドユニット134aの後端部から突設されることが望ましいが、これに限定されることはない。
【0102】
図12ないし
図18は、本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップの補助グリップ本体をゴルフクラブのグリップに取り付ける過程を説明するための斜視図及び断面図である。
【0103】
以下、
図12ないし
図18を参照して、本発明の第2実施例によるゴルフクラブ用補助グリップ2を用いて補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGに取り付ける過程を説明する。
【0104】
まず、
図12に示されたように、第1ガイド部122を収容部110aに挿し込んで収容部110aの先端部を第1把持部121の固定溝125に固定することで、第1ガイド部材120と補助グリップ本体110とを結合する。第1ガイド部材120と補助グリップ本体110とは、補助グリップ本体110の方向指示線114と第1ガイド部材120の方向指示線126とが互いに一直線になるように結合することが望ましい。
【0105】
次に、
図12に示されたように、第2ガイド部134にゴルフクラブのグリップGを挿し込んで第2ガイド部材130とゴルフクラブのグリップGとを結合する。第2ガイド部材130とゴルフクラブのグリップGとは第2ガイド部材130の方向指示線138とゴルフクラブのグリップGの方向指示線Dとが互いに一直線になるように結合することが望ましい。
【0106】
その後、
図13に示されたように、第2ガイド部材130が結合された状態のゴルフクラブのグリップGを第1ガイド部材120と結合された状態の収容部110aに挿し込む。ゴルフクラブのグリップGは第2ガイド部134が外嵌した状態であり、収容部110aには第2ガイド部134が挿入された状態であるため、
図14a及び
図14bに示されたように、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに挿し込めば、ゴルフクラブのグリップGと収容部110aとの間に第1ガイド部122と第2ガイド部134が介在する。これにより、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに沿って移動させるとき、第1ガイド部122と第2ガイド部134とのみが互いに接触する。第1ガイド部122と第2ガイド部134は摩擦係数の相対的に低い軟質の合成樹脂材質で構成されるため、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに沿って移動させるとき、第1ガイド部122と第2ガイド部134との間に相対的に弱い摩擦力が発生する。したがって、ゴルフクラブのグリップGを大きい力を入れずに収容部110aに容易に挿し込むことができる。
【0107】
また、ゴルフクラブのグリップGは、ゴルフクラブのグリップGの方向指示線D、第2ガイド部材130の方向指示線138、第1ガイド部材120の方向指示線126及び補助グリップ本体110の方向指示線114が互いに一直線になるように収容部110aに挿し込むことが望ましい。それにより、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGの予め決められた定位置に取り付けることができるため、誤装着を防止することができる。
【0108】
また、ゴルフクラブのグリップGは、第2把持部132が空気排出口110cを通じて収容部110aの外部に露出するまで挿し込まれる。ゴルフクラブのグリップGが収容部110aに挿し込まれる長さは、補助グリップ本体110をゴルフクラブのグリップGに取り付けようとする位置によって変わり得る。例えば、ゴルフクラブCを短く持ってスイングしようとする場合は、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに深く挿し込み、ゴルフクラブCを長く持ってスイングしようとする場合は、ゴルフクラブのグリップGを収容部110aに浅く挿し込むことが望ましい。ゴルフクラブのグリップGが収容部110aに挿し込まれた長さを測定できるように、第1ガイド部122の端部には長さ測定目盛り(図示せず)が設けられ得る。
【0109】
次に、第2ガイド部材130を補助グリップ本体110から分離する。空気排出口110cを通じて収容部110aの外部に露出した第2把持部132を収容部110aの外側方向に引っ張って第2ガイド部134を収容部110aから引き出すことで、第2ガイド部材130を補助グリップ本体110から分離することができる。
【0110】
しかし、第2ガイド部134を構成する全てのガイドユニット134aを収容部110aから一度に引き出すには多くの力が必要となり、第2ガイド部134を引き出し難いことがあり得る。したがって、ガイドユニット134aを収容部110aからそれぞれ個別に引き出すことが望ましい。例えば、
図15及び
図16に示されたように、第2把持部132をニッパーやはさみで複数のパーツ132aに切断した後、それぞれのパーツ132aを収容部110aの外側方向に引っ張ることでそれぞれのパーツ132aと連結されたガイドユニット134aを収容部110aから個別的に引き出すことができる。それにより、第2ガイド部134を収容部110aから引き出すのに必要な力を分散できるため、第2ガイド部材130を補助グリップ本体110から容易に分離することができる。
【0111】
また、第2ガイド部134を収容部110aから引き出すとき、突出部136が第1ガイド部122と第2ガイド部134との間に間隔を形成して第1ガイド部122と第2ガイド部134との密着を防止するため、第2ガイド部材130を補助グリップ本体110からさらに容易に分離することができる(
図14bを参照)。
【0112】
その後、第1ガイド部材120を補助グリップ本体110から分離する。入口110bを通じて収容部110aの外部に露出した第1把持部121を収容部110aの外側方向に引っ張って第1ガイド部122を収容部110aから引き出すことで、第1ガイド部材120を収容部110aから分離することができる。
【0113】
しかし、収容部110aには複数の第1ガイド部122が挿し込まれており、すべての第1ガイド部122を収容部110aから一度に引き出すには多くの力が必要となり、第1ガイド部122を引き出し難いことがあり得る。したがって、第1ガイド部122を収容部110aからそれぞれ個別に引き出すことが望ましい。例えば、
図17及び
図18に示されたように、結合溝128から結合突起127を分離して第1把持ユニット121bと第2把持ユニット121cとの締結を解除した後、それぞれの把持ユニット121b、121cを収容部110aの外側方向に引っ張ることで、それぞれの把持ユニット121b、121cと連結された第1ガイド部122を収容部110aから個別に引き出すことができる。それにより、第1ガイド部122を収容部110aから引き出すのに必要な力を分散できるため、第1ガイド部材120を補助グリップ本体110から容易に分離することができる。
【0114】
第1ガイド部材120が補助グリップ本体110から分離されれば、
図18に示されたように、補助グリップ本体110は弾性力によって収縮する。それにより、収容部110aの内側がゴルフクラブのグリップGの外側に密着し、補助グリップ本体110とゴルフクラブのグリップGとが結合される。
【0115】
一方、第2ガイド部材130を補助グリップ本体110から分離した後、第1ガイド部材120を補助グリップ本体110から分離することを説明したが、これに限定されることはない。すなわち、第1ガイド部材120を補助グリップ本体110から分離した後、第2ガイド部材130を補助グリップ本体110から分離することもできる。
【0116】
以上のように、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【国際調査報告】