特表2016-526483(P2016-526483A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-526483小分子団水の製造方法及び該方法を用いた小分子団水の製造装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-526483(P2016-526483A)
(43)【公表日】2016年9月5日
(54)【発明の名称】小分子団水の製造方法及び該方法を用いた小分子団水の製造装置
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/48 20060101AFI20160808BHJP
【FI】
   C02F1/48 A
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-524668(P2016-524668)
(86)(22)【出願日】2014年7月8日
(85)【翻訳文提出日】2016年1月8日
(86)【国際出願番号】CN2014081841
(87)【国際公開番号】WO2015003620
(87)【国際公開日】20150115
(31)【優先権主張番号】201310286150.9
(32)【優先日】2013年7月9日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516011268
【氏名又は名称】リ ジェンナン
(71)【出願人】
【識別番号】516011279
【氏名又は名称】リ ジェンリェン
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ ジェンナン
(72)【発明者】
【氏名】リ ジェンリェン
【テーマコード(参考)】
4D061
【Fターム(参考)】
4D061DA03
4D061DB06
4D061DB07
4D061EA17
4D061EC11
(57)【要約】
本発明には、小分子団水の製造方法が開示されている。この方法では、まず、処理対象とする水に、放電孔が開口された金属リングを入れ、次に、金属リングの側面には交番磁界を印加することで、金属リングの放電孔に放電現象が生じ、水の大分子団を小分子団に細分化する。同時に、被処理水を載せる非導磁容器と、金属リングと、交番界磁コイルとを含み、金属リングが非導磁容器内にセットされ、金属リングには放電孔が開口され、交番界磁コイルは、金属リングの側面に交番磁界を印加するように、金属リング側面に位置する非導磁容器の外側に設けられる、という上記方法を用いた小分子団水の製造装置が開示されている。本発明によれば、従来より製造方法が簡素化され、製造周期が短縮され、構造が簡単になり、水のサンプルの170 NMRハーフピーク幅の数値が低くなり、水の口当たりがとてもよく、非常にスルスルとして、溶解能力が高く、小分子団水の製造コストが効率よく低減され、工業上の応用や展開に有利である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
まず、処理対象とする水に、放電孔(2)が開口された金属リング(1)を入れ、次に、金属リング(1)の側面に交番磁界を印加することで、金属リング(1)の放電孔(2)に放電現象を生じ、水の大分子団を小分子団に細分化し、交番磁界を生じる交番界磁コイル(4)は、金属リング(1)の側面に交番磁界を印加するように、金属リング側面に位置し被処理水を載せる非導磁容器(3)の外側に設けられることを特徴とする小分子団水の製造方法。
【請求項2】
前記金属リング(1)は、首尾が切断された金属切断リング、又は首尾が連続されている金属円形リングであることを特徴とする請求項1に記載の小分子団水の製造方法。
【請求項3】
前記金属リング(1)の上端横断面又は/及び下端横断面には、放電孔(2)が開口されている端蓋が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の小分子団水の製造方法。
【請求項4】
被処理水を載せる非導磁容器(3)と、金属リング(1)と、交番界磁コイル(4)とを備え、金属リング(1)は非導磁容器(3)内にセットされ、金属リング(1)には放電孔(2)が開口され、交番界磁コイル(4)は、金属リング(1)の側面に交番磁界を印加するように、金属リング(1)側面に位置する非導磁容器(3)の外側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の方法を用いた小分子団水の製造装置。
【請求項5】
前記金属リング(1)は、首尾が切断された金属切断リング、又は首尾が連続されている金属円形リングであることを特徴する請求項4に記載の小分子団水の製造装置。
【請求項6】
前記金属リング(1)の上端横断面又は/及び下端横断面には、放電孔(2)が開口されている端蓋が設けられることを特徴する請求項5に記載の小分子団水の製造装置。
【請求項7】
前記放電孔(2)の形状は、円形、方形、又は楕円形であることを特徴する請求項5又は6に記載の小分子団水の製造装置。
【請求項8】
前記金属リング(1)は非導磁容器(3)の内側壁に付着していることを特徴する請求項7に記載の小分子団水の製造装置。
【請求項9】
前記非導磁容器(3)の外側には、交番界磁コイル(4)を固定して取り付けるためのブラケット(5)が設けられていることを特徴する請求項8に記載の小分子団水の製造装置。
【請求項10】
前記交番界磁コイル(4)は、非導磁容器(3)の外側壁に付着していることを特徴する請求項8に記載の小分子団水の製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は小分子団水の製造分野に関し、特に、小分子団水の製造方法及び該方法を用いた小分子団水の製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、化工及び物理工業の広い分野において、小分子団水は、常態水よりも分子団が小さいため、良い溶剤溶解力及び浸透力を有する。そのため、人々は、ますます小分子団水を生産原料とすることを重視し、特に化粧品と工業ガソリン分野では、様々な工夫をして、小分子団水を製造する便利、簡単な方法を探している。しかし、水の大分子団を小分子団に細分化する方法は複雑で、通常、数十の工程によって、各工程中に種々の化工原料及び設備機器が必要であるため、製造工程も複雑になり、それに伴って小分子団水の製造設備の構造も複雑になり、製造コストが非常に高くなるので、小分子団水で製造された工業完成品は価格が高い状態となっており、幅広く利用するのは困難であり、応用や展開の面で大きな制約が受けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国実用新案公告第203561042号明細書
【特許文献2】中国特許出願公開第103351042号明細書
【特許文献3】中国特許出願公開第103408113号明細書
【特許文献4】中国特許出願公開第103408104号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来技術の不足を克服し、製造方法を大幅に簡素化し、製造構造が簡単で、磁化効果も優れて、製造コストが低い小分子団水の製造方法及び該方法を用いる小分子団水の製造装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、まず、処理対象とする水に、放電孔が開口された金属リングを入れ、次に、金属リングの側面には交番磁界を印加することで、金属リングの放電孔に放電現象を生じ、水の大分子団を小分子団に細分化し、交番磁界を生じる交番界磁コイルは、金属リングの側面に交番磁界を印加するように、金属リング側面に位置し被処理水を載せる非導磁容器の外側に設けられた、小分子団水の製造方法によって達成された。
【0006】
上記形態において、該製造方法の金属リングは、首尾が切断された金属切断リングであり、又は、該製造方法の金属リングは、首尾が連続されている金属円形リングであることが好ましい。
【0007】
さらに、前記金属リングの上端横断面又は /及び下端横断面には、放電孔が開口された端蓋が設けられた。
【0008】
そのうち、上記方法に用いられた小分子団水の製造装置は、被処理水を載せる非導磁容器と、金属リング及び交番界磁コイルとを備え、放電孔が開口された金属リングは非導磁容器内にセットされ、交番界磁コイルは、金属リングの側面に交番磁界を印加するように、金属リング側面に位置する非導磁容器の外側に設けられた。
【0009】
上記小分子団水製造装置によれば、金属リングは、首尾が切断された金属切断リング、又は首尾が連続されている金属円形リングである。
【0010】
さらに、前記金属リングの上端横断面又は /及び下端横断面には、放電孔が開口された端蓋が設けられた。
【0011】
上記形態において、前記放電孔の形状は、円形、方形、又は楕円形であることが好ましい。
【0012】
上記形態において、前記金属リングは非導磁容器の内側壁に付着されていることが好ましい。
【0013】
上記形態において、前記非導磁容器の外側には、交番界磁コイルを固定して取り付けるためのブラケットが設けられていることが好ましい。
【0014】
上記形態において、前記交番界磁コイルは非導磁容器の外側壁に付着されていることが好ましい。
【0015】
本発明の新しい有益効果として、まず、処理対象とする水に、放電孔が開口された金属リングを入れ、次に、金属リングの側面には交番磁界を印加することで、金属リングの放電孔に放電現象を生じ、水の大分子団を小分子団に細分化することにより、製造方法が効率よく簡素化され、作業周期が短縮され、作業効率が向上された。なお、該方法に採用されたのは、被処理水を載せる非導磁容器と、非導磁容器内にある金属リングと、磁界を印加する交番界磁コイルとの構造組合わせによって、水の大分子団を小分子団に細分化することが達成された設定である。その構造が簡単で、水のサンプルの170 NMRハーフピーク幅の数値が低く、水の口当たりがとてもよく、非常にスルスルとして、溶解能力が高く、小分子団水の製造コストが効率よく低減され、工業上の応用や展開に有利である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例の構造概要図である。
図2】本発明の実施例の金属リングの展開図である。
図3】本発明の実施例の金属リングである金属切断リングの上面図である。
図4】本発明の実施例の金属リングである金属円形リングの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明について、図面に基づいて更に説明する。
【0018】
図1乃至図4を参照し、本発明に係る小分子団水の製造方法では、まず、処理対象とする水に放電孔2が開口された金属リング1を入れ、次に、金属リング1の側面には交番磁界を印加することで、金属リング1の放電孔2に放電現象を生じ、水の大分子団を小分子団に細分化し、交番磁界を生じる交番界磁コイル4は、金属リング1の側面に交番磁界を印加するように、金属リング側面に位置し被処理水を載せる非導磁容器3の外側に設けられた。これにより、製造プロセスが簡素化され、製造周期が短縮され、生産性が向上された。
【0019】
上記の製造方法において、前記金属リング1は、首尾が切断された金属切断リングであることが好ましく、短リングの正負電位がリングの切口の両端にあり、リングに沿った周方向の誘導電流が形成される。周方向の誘導電流は、図2のように径方向に放電孔2を通過する流れ方向の電流を生じるので、放電孔2の放電現象が更に明らかになる。或いは、該製造方法の金属リング1は、首尾が連続された金属円形リングであり、リング内の正負電位がリングの内面及び外面に位置し、誘導電流がリングの一方の側面から他方の側面へ流れる。誘導電流は、軸方向に放電孔2を通過し、同様に放電現象を生じることができる。実際の応用に応じて、該製造方法の金属リング1は、首尾が連続された金属円形リングであることが好ましいが、磁界が印加された場合に、首尾が切断された金属切断リング周りの電位差が、首尾が連続されている上下間の電位差よりも強くなり、金属切断リングの放電孔の放電効果がより良い。
【0020】
この間に、金属リング1の上端横断面又は/及び下端横断面には、放電孔2が開口された端蓋が設けられることで、金属リング1の端面にも放電現象が同時に生じることが実現され、さらに、側面と上、下端断面に立体的な放電現象が生じることが実現され、大分子団水から小分子団水への転化が加速された。上端横断面、下端横断面の位置が図1のように示され、図面には端蓋が描かれていない。同時に、該端蓋は、如何なる放電孔2が設けられずに、蓋のみとして機能することもできる。
【0021】
上記の小分子団水の製造方法によって得られた小分子団水を測定して、以下のような測定報告が得られた。
【0022】
【表1】
【0023】
上記測定報告から、以下のことが分かった。1.パラメーターが170 NMRハーフピーク幅の54HZの小分子団水が得られた。国内外の水のサンプル測定データ/報告によると、170 NMRハーフピーク幅が80HZまで小さくなると、物態が安定している小分子団水であると考えられる。よって、上記の方法によって得られた水のサンプルが、十分に安定している小分子団水である。2.該方法によって得られる小分子団水の溶解性固体の合計含有量は166.6mg/Lである(注:溶解性固体の合計量と飲用水の味の関係として、とても良い(300mg/L未満);良い(300〜600mg/L);一般(600〜900mg/L);悪い(900〜1200mg/L);飲用できない(1200mg/Lを超える))。これにより、この水の口当たりがとてもよく、非常にスルスルとしているため、小分子団水の特性を有する。3.この水のサンプルは、測定される前に通常の水道水である。通常の水道水の溶解性固体の合計含有量は淡水値に近く、即ち、100mg/L未満となっている。この方法によって得られた水の小分子団水の溶解性固体の合計含有量は166.6mg/Lである。このため、この方法によって得られた小分子団水の溶解能力は大幅に向上され、小分子団水の高溶解能力の特性も満たしている。
【0024】
しかし、図1図4に示されるように、上記の小分子団水の製造方法を用いた小分子団水の製造装置は、被処理水を載せる非導磁容器3と、金属リング1と、交番界磁コイル4とを含み、金属リング1は非導磁容器3内にセットされ、金属リング1には放電孔2が開口され、交番界磁コイル4は金属リング1側面に位置する非導磁容器3の外側に設けられ、金属リング1の側面に交番磁界を印加するように構成されている。そのうち、該金属リング1は、首尾が切断された金属切断リングにされても良い。図3に示されるように、短リングの正負電位がリングの切口の両端にあり、リングの周方向の誘導電流が形成されている。この図の矢印のように、周方向の誘導電流は、図2のように径方向に放電孔2を通過する流れ方向の電流を生じた。よって、放電孔2の放電現象がより明らかになる。或いは、金属リング1も、首尾が接続する金属円形リングに設けられてもよい。図4に示されるように、リング内の正負電位がリングの内面と外面にあり、誘導電流がリングの一方の側面から他方の側面に流れている。この図の矢印のように、誘導電流が軸方向に放電孔2を通過し、同様に放電現象を生じることができる。交番磁界が印加されると金属リング1に電位差を有するようになり、放電孔2を介して電位差を有する金属リング1が直接に正電荷を水分子に与え、これにより、水の大分子団水を小分子団水に細分化し、普通の水から小分子団水を製造することが実現された。この複数の放電孔2の形状は、円形、方形、又は楕円形等であってもよく、実際の需要に応じて選択することができる。
【0025】
この間に、金属リング1の上端横断面又は/及び下端横断面には、放電孔2が開口された端蓋が設けられ、これによっても、金属リング1の端面に放電現象が同時に生じることが実現され、且つ側面と上、下端断面に立体的な放電現象が生じることが実現され、大分子団水から小分子団水への転化が加速された。上端横断面、下端横断面の位置は図1のように示される。図には端蓋が描かれていない。同時に、該端蓋は、如何なる放電孔2が設けられずに蓋のみとして機能されても良い。
【0026】
上記の製造装置において、前記金属リング1は非導磁容器3の内側壁に付着し、非導磁容器3の外側には交番界磁コイル4を固定して取り付けるためのブラケット5が設けられ、前記交番界磁コイル4は非導磁容器3の外側壁に付着することが好ましい。
【0027】
実際の応用に応じて、前記の金属リング1と交番界磁コイル4の設置形態は以下のような複数の形態がある。1.金属リング1は自由に非金属容器のキャビティにセットされ、交番界磁コイル4は非導磁容器3の外側壁に付着している。2.金属リング1は自由に非金属容器のキャビティにセットされ、交番界磁コイル4はブラケット5に固定して取り付けられている。3.金属リング1は非導磁容器3の内側壁に付着し、交番界磁コイル4は非導磁容器3の外側壁に付着している。4.金属リング1は、非導磁容器3の内側壁に付着し、交番界磁コイル4はブラケット5に固定して取り付けられている。本発明の好ましい形態として、金属リング1は自由に非金属容器のキャビティにセットされ、交番界磁コイル4はブラケット5に固定して取り付けられている。図1に示されるように、金属リング1を非導磁容器3の水と完全に接触すると、交番界磁コイル4と金属リング1との間に相互誘導で接続された磁力線の強度が弱くなることが効率よく避けられ、磁界効果が効率よく向上された。
【0028】
即ち、小分子団製造方法を用いた製造装置の具体的な操作原理について、まず、金属リング1を、非導磁容器3に載せられた水に放置して、その後、交番磁界を印加し、普通の方法として、220V,50HZの工業頻度の交流電を大電力の電子発振回路で1500V,25000HZの超可聴周波の交流電に転化し、更に、交番界磁コイル4を用い、即ち、ファラデーの法則を用い、超音波振動効果を果たす交番電磁界が生じるようにして、磁力線が非導磁容器3を透過して、金属リング1の表面に強大な誘導スワール流の電流が生じ、強い電位差が生じ、かつ、金属リング1に設けられた若干の放電孔2の作用によって、金属リング1の表面断層のスワール流の電流が瞬間の極性電池効果が生じ、正電荷を水分子のO酸素イオン、負電荷を水分子のH水素イオンに直接に伝達し、電気エネルギーの交換により、水分子を電解反応させ、微量のO,H,HO,O,O等の物質が生じ、同時に、超音波周波数の交番磁力線によって非導磁容器31の水に対し励起・磁化処理が行われ、水分子H0の酸水素H−O化学結合の挟み角を普通水の105°から103°に変化し、小分子団水が生じた。
【0029】
上記の小分団水の製造装置によって製造された小分子団水は、普通水の大分子団水よりも浸透・溶解能力が63%増大し、その水分子の表面張力が低下され、粘度も下がり、還元性が迅速に強くなり、水の酸素含有量が顕著に増加され、形成された水分子団の状態が普通水の50−60個のHOから5−10個のHOに減少され、直径が2nm(ナノメートル)よりも小さく、運動速度が速く、浸透及び溶解能力が強く、及び、金属リング1の表面に強大な誘導スワール流の電流が生じたため、金属リング1の金属分子が振動状態になり、迅速に摩擦して発熱することで、水の塩素、フッ素等などの有害な元素が除去され、消毒滅菌の効果が果たされている。このように、従来技術における小分子団水の製造方法が複雑化するという問題が解決された上、小分団水の製造装置の構造が簡素化され、コスト投入が大幅に低減され、コストがより安い小分子団水の製造に有利である。
【0030】
上記の具体的な実施例は、本発明の効果が良く発揮されたものだけである。本構造と同様又は同等の小分子団水の製造装置及びその製造方法は、すべて本願の保護範囲に含まれている。
図3
図4
図1
図2
【国際調査報告】