特表2016-528096(P2016-528096A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-528096(P2016-528096A)
(43)【公表日】2016年9月15日
(54)【発明の名称】航空機シールアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/00 20060101AFI20160819BHJP
   B64D 11/06 20060101ALI20160819BHJP
【FI】
   B64D11/00
   B64D11/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-529860(P2016-529860)
(86)(22)【出願日】2014年7月23日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月22日
(86)【国際出願番号】US2014047811
(87)【国際公開番号】WO2015013403
(87)【国際公開日】20150129
(31)【優先権主張番号】61/858,779
(32)【優先日】2013年7月26日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/338,747
(32)【優先日】2014年7月23日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ネステル エリック ディー.
(72)【発明者】
【氏名】リビングッド トーマス
(72)【発明者】
【氏名】シンプソン ビリー
(57)【要約】
本発明はシールアセンブリである。シールアセンブリは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)基体に結合されると共に、プラスチックリテーナ要素に取り付けられたポリフッ化ビニル(PVF)フィルムを含む。プラスチックリテーナ要素は、当該リテーナ要素に取付用孔を形成し、当該孔を通して締結具が座席の中に延びることにより、航空機乗客据付け器具に取り付けられる。シールは十分に柔軟であり、それにより航空機客室の内側側壁の中へ曲がることができると共に航空機客室据付け器具と内側側壁との間の空間をシールすることができる。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の取付要素を有するリテーナと、
b.前記リテーナに結合されると共に、柔軟性基体に結合された柔軟性フィルムを備える、細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは十分に柔軟であり、それにより航空機客室の内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
【請求項2】
前記リテーナはプラスチックから作製され、前記柔軟性フィルムはポリフッ化ビニリデン(PVDF)から作製され、前記柔軟性基体はポリフッ化ビニリデンから作製される、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項3】
前記柔軟性フィルムはコンタクト型接着剤によって前記柔軟性基体に結合される、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項4】
前記細長いシールはエポキシ結合剤によって前記リテーナに結合される、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項5】
前記細長いシールは、前記内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を備える、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項6】
前記複数の取付要素は孔を備えており、当該孔を通して複数の締結具が前記航空機客室据付け器具の中に延びる、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項7】
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、請求項6に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項8】
前記リテーナはプラスチックから作製されると共に、一対の重なり合う相互的なリテーナ要素をさらに備える、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項9】
前記細長いシールは丸みを帯びたV字形状を有する、請求項8に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項10】
前記一対の重なり合う相互的なリテーナ要素がエポキシ結合剤によって互いに結合され、前記細長いシールがエポキシ結合剤によって前記プラスチックリテーナに結合される、請求項8に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項11】
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項12】
a.航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の孔を有しており、当該複数の孔を通って複数の締結具が通過するプラスチックリテーナと、
b.エポキシ結合剤によって前記プラスチックリテーナに結合されると共に、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを備える細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは、航空機客室の内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を備え、かつ、十分に柔軟であり、それにより前記航空機客室の前記内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
【請求項13】
前記ポリフッ化ビニリデンがポリフッ化ビニリデン(PVDF)である、請求項12に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項14】
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、請求項13に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項15】
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、請求項14に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項16】
a.エポキシ結合剤によって互いに結合される一対の重なり合う相互的なリテーナ要素と、航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の孔と、を有しており、当該複数の孔を通って複数の締結具が通過するプラスチックリテーナと、
b.丸みを帯びたV字形状を有しており、エポキシ結合剤によって前記丸みを帯びたV字形状の各終端において前記プラスチックリテーナに結合されており、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを備える、細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは十分に柔軟であり、それにより前記航空機客室の前記内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
【請求項17】
前記ポリフッ化ビニリデンはポリフッ化ビニリデン(PVDF)である、請求項16に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項18】
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、請求項17に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項19】
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、請求項18に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項20】
前記細長いシールは、連邦航空局(FAA)の燃焼性規格をパスする、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2013年7月26日に出願された整理番号61/858,779号を有する同時係属の米国仮特許出願を参照することにより、明白に組み込み、およびそれに基づく優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、重さ、難燃性、および低発煙性が有利な製品特徴である、航空機での使用に特に適したシールアセンブリに関する。本出願の特定の開示において、例証を目的として、シールアセンブリは、航空機乗客座席と航空機側壁との間に位置付けられるように構成されたシールアセンブリに関連して示され記載される。しかしながら、例えば構造物(monument)シール、パーテーション、洗面所、および収納部分を含む他の使用が、本発明によって明白に企図される。
【0003】
航空機乗客座席と航空機側壁との間の空間は、乗客によってこの空間に落とされたまたは意図的に置かれた配給物(service items)などの小さな物体の通路として特に機能しやすい。これらの物体がこの限定された空間において航空機のデッキに落下すると、航空機乗務員による回収は困難であり且つ時間がかかる。加えて、多くの座席構成において、座席の下および横の電気配線、構成要素の箱、および他の座席構成要素は、この空間を介してアクセス可能である。乗客がこれらの構成要素に手を加えることを防止することが不可欠である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、航空機据付け器具と構成要素との間の空間を閉鎖するように適合されたシールを提供することが本発明の目的である。
【0005】
航空機乗客座席と航空機側壁などの他の表面との間の空間を閉鎖するように適合されたシールを提供することが本発明のさらなる目的である。
【0006】
航空機で使用するために適合され、軽量、難燃および低発煙特性を有するシールを提供することが本発明のさらなる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のこれらのおよび他の目的および利点は、航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の取付要素を含むプラスチックリテーナを有する航空機シールアセンブリを提供することによって達成される。細長いシールは、プラスチックリテーナに結合されると共に、ポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを含む。細長いシールは十分に柔軟であり、それにより、航空機客室の内側側壁の中へ曲がることができると共に、航空機客室据付け器具と内側側壁との間の空間をシールすることができる。
【0008】
本発明の実施形態によれば、ポリフッ化ビニリデンは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)であってもよい。
【0009】
本発明の別の実施形態によれば、ポリフッ化ビニルフィルムは、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデンに結合可能であってもよい。
【0010】
本発明の別の実施形態によれば、細長いシールはエポキシ結合剤によってプラスチックリテーナに結合可能であってもよい。
【0011】
本発明の別の実施形態によれば、細長いシールは、内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を含んでいてもよい。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、取付要素は、孔を含んでいてもよく、当該孔を通して締結具が航空機客室据付け器具の中に延びていてもよい。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、航空機客室収納部分、および航空機客室内壁に取り付け可能またはそれに隣接して配置可能な他の航空機客室構成要素を含んでいてもよい。
【0014】
本発明の別の実施形態によれば、プラスチックリテーナは、一対の重なり合う相互的なリテーナ要素から作製されてもよい。そのような実施形態では、細長いシールは、丸みを帯びたV字形状を有してもよい。V字形の縁部はリテーナ要素に結合可能であり、丸みを帯びたV字形の丸みを帯びた部分は航空機客室内壁と接触してもよい。
【0015】
本発明の別の実施形態によれば、一対の重なり合う相互的なリテーナ要素は、エポキシ結合剤によって互いに結合可能であってもよい。さらに、そのような実施形態によれば、細長いシールは、エポキシ結合剤によってプラスチックリテーナに結合可能であってもよい。
【0016】
本発明の以下の詳細な記載が添付の図面を参照して読まれるとき、本発明は最もよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】航空機側壁の近くに位置付けられた航空機乗客座席の正面図である。
図2図1に示される航空機乗客座席の正面斜視図である。
図3図1に示される航空機乗客座席の側面斜視図である。
図4】代替的なシールアセンブリ構造の斜視図である。
図5】代替的なシールアセンブリ構造の垂直断面図である。
図6】代替的なシールアセンブリ構造の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで図1、2および3を特に参照すると、事業用航空機のビジネスクラス客室で典型的に見られるタイプの乗客用座席10が示され、背もたれ12と、ヘッドレスト14と、座部16と、レッグレスト18と、アームレスト20と、食事用トレイ22とを含む。ビデオモニター、収納領域などの他の要素は、座席が使用されるサービスのレベルに応じて典型的に存在する。図1、2および3において、座席10は座席シェル24を含む。事実上すべての航空機客室において、いくつかの座席は航空機側壁32に密接して位置付けられる。図1、2および3に示されるように、航空機は、リブ、ストリンガー、および他の構造部材とともに航空機に構造的一体性を提供する外側胴体30を含む。航空機内側側壁32は、胴体30から内側に離間される。胴体30と内側側壁32の間の空間は、航空機の長さに沿って延びる多数のシステムおよび制御配線用ハーネスならびに他の構成要素を含有する。内側側壁32の無孔構造により、乗客はこれらの構成要素にアクセスできない。しかしながら、図1、2および3に示されるように、空間34が座席10を内側側壁32から分離する。シールされない限り、ごみ屑がこの領域に蓄積する可能性がある。加えて、この領域が乗客によるアクセスから遮断されない限り、乗客は、落ちた物を回収しようするときこの領域内に存在する座席構成要素を意図せずに損傷する恐れがある、または、この領域内の構成要素に意図的に手を加える恐れがある。
【0019】
このため、図1、2および3のシールアセンブリ40など、細長いシールアセンブリが座席10の側部に沿って位置付けられる。シール40は、図2に最もよく示されるように、内側側壁32に隣接する座席10の側部に沿って延在し、および図3に最もよく示されるように、座席の背もたれの周囲に延在し、そこでそれはプライバシーシェル(privacy shell)24と係合する。同じく図3に示されるように、シール40はいくつかのセグメント40A、40B、40Cおよび40Dを含み、それらは隣接表面との間のシールを行うように集合的に方向付けられる。
【0020】
図1〜3のシール40は、DuPont(商標)Tedlar(登録商標)フィルム42などのポリフッ化ビニル(PVF)をコンタクト型接着剤を使用してポリフッ化ビニリデン(PVDF)基体44に結合し、基体44をエポキシ結合剤によってプラスチックリテーナ要素46に結合することから作製される。シール40は、孔などの取付要素をリテーナ要素46に形成し、当該孔を通して締結具が座席10の中に延びることによって座席10に装着される。図3に最もよく示されるように、シール40A、40B、40Cおよび40Dは、同じ方法で形成され、座席10、内側側壁32、および座席シェル24の間の空間をシールするように必要に応じて位置付けられる。
【0021】
ここで図4、5および6を参照すると、代替実施形態のシール50は、DuPont(商標)Tedlar(登録商標)フィルム52などのポリフッ化ビニル(PVF)をコンタクト型接着剤を使用してポリフッ化ビニリデン(PVDF)基体54に結合し、基体54をエポキシ結合剤によってプラスチックリテーナ要素56、58の対に結合することから作製される。図4に示されるように、リテーナ要素56、58は重ね合わせられ、同じようにエポキシ結合剤によって結合される。
【0022】
シール50は、取付用孔60をリテーナ要素56、58に形成し、当該孔を通して締結具が座席10の中に延びることによって座席10に装着される。図1〜3と同様の方法でシール50は形成され、座席10、内側側壁32、および座席シェル24の間の空間をシールするように必要に応じて位置付けられる。シール50は丸みを帯びたV字形を有し、Vの丸みを帯びた部分が側壁32と接触する。図1〜3を図4〜6と比較することによって、シール40は、側壁32と接触するとき、本質的に図4〜6に示されるシールの上半分であることが分かる。
【0023】
シール40および50は十分に柔軟であり、それにより内側側壁およびプライバシーシェルの中へ曲がること、およびそれらとの間のシールを行うことができる。Tedlar(登録商標)ポリフッ化ビニル(PVF)(登録商標)は、摩耗および汚染に曝される表面を保護する高品質な耐久性のある仕上げ材を提供する。ポリフッ化ビニリデン、またはポリフッ化ビニリデン(PVDF)は、フッ化ビニリデンの重合によって製造される高い非反応性と純度の熱可塑性フルオロポリマーである。PVDFは、フルオロポリマー群の特殊なプラスチック材料である。PVDFは、最高の純度、強度、および溶媒、酸、塩基および熱への耐性、ならびに火災時の低発煙性を必要とする用途で一般的に使用される。他のフルオロポリマーと比較して、それは、その比較的低い約177℃の融点のためにより溶融しやすいプロセスを有し、これにより、PVFフィルムを付着させる好適な基体となる。
【0024】
本出願で開示されるシールは、FAA規格を満たすのに必要な燃焼性要件をパスする能力により、従来技術のシールよりも優れている。加えて、シール構成は、シール40および50など2つの変形の間で必要に応じて変えることができ、また、シールの角度は調整可能である。
【0025】
本発明によるシールアセンブリを特定の実施形態および例を参照して記載した。本発明の様々な細部は本発明の範囲から逸脱することなく変えることができる。さらに、本発明の好ましい実施形態および本発明を実行するための最良の形態に関する前述の記載は、単に例を目的として、および限定を目的とせずに提供され、従って本発明は請求項によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2016年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a.航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の取付要素を有するリテーナと、
b.前記リテーナに結合されると共に、柔軟性基体に結合された柔軟性フィルムを備える、細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは十分に柔軟であり、それにより航空機客室の内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
【請求項2】
前記リテーナはプラスチックから作製され、前記柔軟性フィルムはポリフッ化ビニリデン(PVDF)から作製され、前記柔軟性基体はポリフッ化ビニリデンから作製される、請求項1に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項3】
前記柔軟性フィルムはコンタクト型接着剤によって前記柔軟性基体に結合される、請求項1又は2に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項4】
前記細長いシールはエポキシ結合剤によって前記リテーナに結合される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項5】
前記細長いシールは、前記内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項6】
前記複数の取付要素は孔を備えており、当該孔を通して複数の締結具が前記航空機客室据付け器具の中に延びる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項7】
前記リテーナはプラスチックから作製されると共に、一対の重なり合う相互的なリテーナ要素をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項8】
前記細長いシールは丸みを帯びたV字形状を有する、請求項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項9】
前記一対の重なり合う相互的なリテーナ要素がエポキシ結合剤によって互いに結合され、前記細長いシールがエポキシ結合剤によって前記プラスチックリテーナに結合される、請求項7又は8に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項10】
a.航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の孔を有しており、当該複数の孔を通って複数の締結具が通過するプラスチックリテーナと、
b.エポキシ結合剤によって前記プラスチックリテーナに結合されると共に、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを備える細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは、航空機客室の内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を備え、かつ、十分に柔軟であり、それにより前記航空機客室の前記内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
【請求項11】
a.エポキシ結合剤によって互いに結合される一対の重なり合う相互的なリテーナ要素と、航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の孔と、を有しており、当該複数の孔を通って複数の締結具が通過するプラスチックリテーナと、
b.丸みを帯びたV字形状を有しており、エポキシ結合剤によって前記丸みを帯びたV字形状の各終端において前記プラスチックリテーナに結合されており、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを備える、細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは十分に柔軟であり、それにより前記航空機客室の前記内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
【請求項12】
前記ポリフッ化ビニリデンはポリフッ化ビニリデン(PVDF)である、請求項10又は11に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項13】
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項14】
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、請求項1〜13のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【請求項15】
前記細長いシールは、連邦航空局(FAA)の燃焼性規格をパスする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の航空機シールアセンブリ。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
本出願で開示されるシールは、FAA規格を満たすのに必要な燃焼性要件をパスする能力により、従来技術のシールよりも優れている。加えて、シール構成は、シール40および50など2つの変形の間で必要に応じて変えることができ、また、シールの角度は調整可能である。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
[項目1]
a.航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の取付要素を有するリテーナと、
b.前記リテーナに結合されると共に、柔軟性基体に結合された柔軟性フィルムを備える、細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは十分に柔軟であり、それにより航空機客室の内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
[項目2]
前記リテーナはプラスチックから作製され、前記柔軟性フィルムはポリフッ化ビニリデン(PVDF)から作製され、前記柔軟性基体はポリフッ化ビニリデンから作製される、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目3]
前記柔軟性フィルムはコンタクト型接着剤によって前記柔軟性基体に結合される、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目4]
前記細長いシールはエポキシ結合剤によって前記リテーナに結合される、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目5]
前記細長いシールは、前記内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を備える、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目6]
前記複数の取付要素は孔を備えており、当該孔を通して複数の締結具が前記航空機客室据付け器具の中に延びる、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目7]
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、項目6に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目8]
前記リテーナはプラスチックから作製されると共に、一対の重なり合う相互的なリテーナ要素をさらに備える、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目9]
前記細長いシールは丸みを帯びたV字形状を有する、項目8に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目10]
前記一対の重なり合う相互的なリテーナ要素がエポキシ結合剤によって互いに結合され、前記細長いシールがエポキシ結合剤によって前記プラスチックリテーナに結合される、項目8に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目11]
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目12]
a.航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の孔を有しており、当該複数の孔を通って複数の締結具が通過するプラスチックリテーナと、
b.エポキシ結合剤によって前記プラスチックリテーナに結合されると共に、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを備える細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは、航空機客室の内側側壁と接触していないときは概ね平坦な形状を備え、かつ、十分に柔軟であり、それにより前記航空機客室の前記内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
[項目13]
前記ポリフッ化ビニリデンがポリフッ化ビニリデン(PVDF)である、項目12に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目14]
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、項目13に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目15]
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、項目14に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目16]
a.エポキシ結合剤によって互いに結合される一対の重なり合う相互的なリテーナ要素と、航空機客室据付け器具に取り付けられるための複数の孔と、を有しており、当該複数の孔を通って複数の締結具が通過するプラスチックリテーナと、
b.丸みを帯びたV字形状を有しており、エポキシ結合剤によって前記丸みを帯びたV字形状の各終端において前記プラスチックリテーナに結合されており、コンタクト型接着剤によってポリフッ化ビニリデン基体に結合されたポリフッ化ビニルフィルムを備える、細長いシールと
を備え、
c.前記細長いシールは十分に柔軟であり、それにより前記航空機客室の前記内側側壁の中へ曲がることができると共に、前記航空機客室据付け器具と前記内側側壁との間の空間をシールすることができる、
航空機シールアセンブリ。
[項目17]
前記ポリフッ化ビニリデンはポリフッ化ビニリデン(PVDF)である、項目16に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目18]
前記航空機客室据付け器具は、航空機乗客シェル、航空機乗客座席、航空機客室構造物、航空機客室パーテーション、航空機客室洗面所、および航空機客室収納部分からなる群から選択される、項目17に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目19]
前記航空機シールアセンブリは、その難燃特性および低発煙特性によって特徴づけられる、項目18に記載の航空機シールアセンブリ。
[項目20]
前記細長いシールは、連邦航空局(FAA)の燃焼性規格をパスする、項目1に記載の航空機シールアセンブリ。
【国際調査報告】