特表2016-528978(P2016-528978A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-528978(P2016-528978A)
(43)【公表日】2016年9月23日
(54)【発明の名称】装飾フレーム
(51)【国際特許分類】
   A47G 1/14 20060101AFI20160826BHJP
   A47G 1/16 20060101ALI20160826BHJP
【FI】
   A47G1/14 B
   A47G1/16 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-532224(P2016-532224)
(86)(22)【出願日】2014年8月5日
(85)【翻訳文提出日】2016年2月8日
(86)【国際出願番号】CN2014083711
(87)【国際公開番号】WO2015018318
(87)【国際公開日】20150212
(31)【優先権主張番号】201310343785.8
(32)【優先日】2013年8月8日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516040774
【氏名又は名称】ハーンジョウ レギー ホース テクノロジー カンパニー,リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100141081
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 庸良
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100171251
【弁理士】
【氏名又は名称】篠田 拓也
(72)【発明者】
【氏名】プオン ヤーラン
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BD04
3B111CC03
(57)【要約】
裏板(1)を備える装飾フレームにおいて、裏板(1)の片側には、引っ張られた弾性フィルム(2)が1枚被覆され、係合バー(3)により弾性フィルム(2)の縁部が裏板(1)の縁部に固定され、裏板(1)と弾性フィルム(2)との間に介在層が形成され、裏板(1)と弾性フィルム(2)の縁部に挿入口(4)が設けられ、裏板(1)及び/又は弾性フィルム(2)は透明である。弾性フィルム(2)を剥がすことにより、介在層への絵画や写真の挿入又は取り出しが可能になり、操作しやすく、裏板(1)及び/又は弾性フィルム(2)を通して介在層における絵画や写真などを観賞できる。係合バー(3)には、スタンドユニット(6)が装着され、スタンドユニット(6)のスタンドレッグ(62)の位置を調整することにより、装飾フレームの角度を調整することができ、従来の装飾フレームにおいて絵画や写真の取り替えが不便であること、及び輸送困難などの問題を解消した。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏板(1)を備える装飾フレームであって、前記裏板(1)の片側には、引っ張られた弾性フィルム(2)が1枚被覆され、前記裏板(1)と弾性フィルム(2)との間に介在層が形成され、前記裏板(1)と弾性透明フィルム(2)の縁部には、前記介在層の挿入口(4)が設けられ、前記裏板(1)及び/又は弾性フィルム(2)は透明であることを特徴とする装飾フレーム。
【請求項2】
係合バー(3)により前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)の縁部に固定されることにより、前記係合バー(3)間に位置する前記弾性フィルム(2)の部分が引っ張られることを特徴とする請求項1に記載の装飾フレーム。
【請求項3】
前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)の縁部を被覆し、前記係合バーにより前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)の縁部に挟着され、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)、係合バー(3)に粘着又は溶接されることを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項4】
前記係合バー(3)は、内嵌合バー(31)と外嵌合バー(32)を含み、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記内嵌合バー(31)と外嵌合バー(32)との間に押され、前記内嵌合バー(31)が前記裏板(1)の縁部に係合されることを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項5】
前記外嵌合バー(32)は嵌合溝(33)を有し、前記内嵌合バー(31)はリブ(34)を有し、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記内嵌合バーのリブ(34)に巻回され、前記内嵌合バーのリブ(34)が前記外嵌合バーの嵌合溝(33)に嵌合されることにより、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記内嵌合バーと外嵌合バーとの間に押されることを特徴とする請求項4に記載の装飾フレーム。
【請求項6】
前記外嵌合バー(32)には、前記リブ(34)の嵌合溝(33)からの脱出を防止するための抜け止め部(35)が設けられることを特徴とする請求項4に記載の装飾フレーム。
【請求項7】
前記係合バー(3)が装着されていない前記裏板の縁部に係合される予備係合バーを有することを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項8】
スタンドユニット(6)を含み、前記スタンドユニット(6)は、前記係合バー(3)に装着され、少なくとも二つのシフト位置(63)が設けられたシフトバー(61)と、前記シフトバー(61)の一つのシフト位置に装着されるスタンドレッグ(62)とを含むことを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項9】
前記シフトバー(61)の裏面には、ガイドリブ(65)を有するレール(64)が設けられ、前記シフト位置(63)は、前記レール(64)に分布された突起であり、前記スタンドレッグ(62)の端部には切欠(66)が設けられ、前記切欠(66)内には、前記ガイドリブ(65)と嵌め合うガイド溝、及び前記突起と嵌め合う位置決め溝が設けられることを特徴とする請求項8に記載の装飾フレーム。
【請求項10】
前記シフトバー(61)と係合バー(3)との装着方法は、係合、プラグイン、締結のうちのいずれか一つ又は少なくとも二つの組み合わせであることを特徴とする請求項8に記載の装飾フレーム。
【請求項11】
前記係合バー(3)は、平行する二つの側板(36)を有し、かつ前記二つの側板(36)の間に係合溝(37)が形成された構造であり、前記裏板(1)の縁部が前記係合溝(37)に位置することにより、係合バーと裏板との係合が実現されることを特徴とする請求項2又は3又は4に記載の装飾フレーム。
【請求項12】
前記係合溝(37)の開口部は、開口幅が広がる開口であることを特徴とする請求項11に記載の装飾フレーム。
【請求項13】
前記挿入口(4)に位置する前記弾性フィルム(2)の縁部には、剥がし部(5)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の装飾フレーム。
【請求項14】
前記剥がし部(5)は、切欠、又は前記裏板(1)の縁部から延出した延出部、又は前記裏板(1)の縁部における切欠に対応する引っ張り部であることを特徴とする請求項13に記載の装飾フレーム。
【請求項15】
前記弾性フィルム(2)はTPUフィルムであり、前記裏板(1)はアクリル板、ガラス板、プラスチック板のうちのいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の装飾フレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絵画や写真などを展示するための装飾フレームに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の装飾フレーム(例えば写真用額縁、展示用額縁など)の多くは、枠構造であるため、構造が複雑であり、絵画や写真を入れる時に分解する必要があり、使用しにくい。一方、枠無し装飾フレームの多くは固定的構造であり、絵画や写真の取り替えには不便である。また、一般に、従来の装飾フレームのスタンドは、装飾フレームの角度が調整不能なものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題及び達成したい技術的目標とは、先行技術による装飾フレームにおいて絵画や写真の取り替えが不便であるという欠点を解消し、絵画や写真を取り替えしやすくし、さらに装飾フレームの角度を調整しやすくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述した目的を達成するために、本発明は、裏板を備える装飾フレームであって、前記裏板の片側には、引っ張られた弾性フィルムが1枚被覆され、前記裏板と弾性フィルムとの間に介在層が形成され、前記裏板と弾性フィルムとの縁部には、前記介在層の挿入口が設けられ、前記裏板及び/又は弾性フィルムは透明であることを特徴とする。
【0005】
本発明の好ましい技術案において、係合バーにより前記弾性フィルムの縁部が前記裏板の縁部に固定されることにより、前記係合バー間に位置する前記弾性フィルムの部分が引っ張られる。
【0006】
本発明の好ましい技術案において、前記弾性フィルムの縁部が前記裏板の縁部を被覆し、前記係合バーにより前記弾性フィルムの縁部が前記裏板の縁部に挟着され、前記弾性フィルムの縁部が前記裏板、係合バーに粘着又は溶接される。
【0007】
本発明の好ましい技術案において、前記係合バーは、内嵌合バーと外嵌合バーを含み、前記弾性フィルムの縁部が前記内嵌合バーと外嵌合バーとの間に押され、前記内嵌合バーが前記裏板の縁部に係合される。
【0008】
本発明の好ましい技術案において、前記外嵌合バーは嵌合溝を有し、前記内嵌合バーはリブを有し、前記弾性フィルムの縁部が前記内嵌合バーのリブに巻回され、前記内嵌合バーのリブが前記外嵌合バーの嵌合溝に嵌合されることにより、前記弾性フィルムの縁部が前記内嵌合バーと外嵌合バーとの間に押される。
【0009】
本発明の好ましい技術案において、前記装飾フレームは、前記係合バーが装着されていない前記裏板の縁部に係合される予備係合バーを有する。
【0010】
本発明の好ましい技術案において、スタンドユニットを含み、前記スタンドユニットは、前記係合バーに装着され、少なくとも二つのシフト位置が設けられたシフトバーと、前記シフトバーの一つのシフト位置に装着されるスタンドレッグとを含む。
【0011】
本発明の好ましい技術案において、前記シフトバーの裏面には、ガイドリブを有するレールが設けられ、前記シフト位置は、前記レールに分布された突起であり、前記スタンドレッグの端部には切欠が設けられ、前記切欠内には、前記ガイドリブと嵌め合うガイド溝、及び前記突起と嵌め合う位置決め溝が設けられる。
【0012】
本発明の好ましい技術案において、前記シフトバーと係合バーとの装着方法は、係合、プラグイン、締結のうちのいずれか一つ又は少なくとも二つの組み合わせである。
【0013】
本発明の好ましい技術案において、前記係合バーは、平行する二つの側板を有し、かつ前記二つの側板の間に係合溝が形成された構造であり、前記裏板の縁部が前記係合溝に位置することにより、係合バーと裏板との係合が実現される。さらに、前記係合溝の開口部は、開口幅が広がる開口である。
【0014】
本発明の好ましい技術案において、前記挿入口に位置する前記弾性フィルムの縁部には、剥がし部が設けられる。
【0015】
本発明の好ましい技術案において、前記剥がし部は、切欠、又は前記裏板の縁部から延出する延出部、又は前記裏板の縁部における切欠に対応する引っ張り部である。
【0016】
本発明の好ましい技術案において、前記弾性フィルムはTPUフィルムであり、前記裏板はアクリル板、ガラス板、プラスチック板のうちのいずれか一つである。
【0017】
本発明は、装着された状態において、弾性フィルムを剥がすことにより、介在層への絵画や写真の挿入又は取り出しが可能になり、操作しやすく、また、スタンドユニットのスタンドレッグの位置を調整することにより装飾フレームの角度を調整することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1図1は、本発明における一つの実施の形態の構造の模式図である。
図2図2は、図1に示す構造の分解模式図である。
図3図3は、図1に示す装飾フレームの弾性フィルムを剥がす時の模式図である。
図4図4は、本発明の他の実施の形態の構造の分解模式図である。
図5図5は、本発明における一種のスタンドユニットの構造模式図である。
図6図6は、本発明における一種の係合バーの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら本発明について更に説明する。
【0020】
本発明における装飾フレームは、図1〜4に示すように、裏板1を備え、裏板1の片側には、引っ張られた弾性フィルム2が1枚被覆され、裏板1と弾性フィルム2との間に介在層が形成され、裏板1と弾性フィルム2の縁部には、介在層の挿入口3が設けられ、裏板1及び/又は弾性フィルム2は透明である。該挿入口を介して絵画や写真などを裏板1と弾性フィルム2との間の介在層に挿入し、裏板1及び/又は弾性フィルム2を通して介在層における絵画や写真などを観賞できる。場合によっては、介在層における絵画や写真を観賞できることを確保したうえ、裏板1又は弾性フィルム2に対して更なる処理、例えば植毛加工などを施すことができる。
【0021】
上述した技術案に対する更なる補足や補充として、本発明はさらに以下の各段落に記述する技術的特徴を含む。図1〜3、図4には、下記のすべての技術的特徴が含まれ、本発明の最良の実施例が示されているが、本発明はこの実施例に限定されない。本発明を実施する際に、下記の技術的特徴をその具体的な役割に応じて、上述した技術案に選択的に適用することができる。
【0022】
まず、係合バー3により弾性フィルム2の縁部が裏板1の縁部に固定されることにより、係合バー3間に位置する弾性フィルム2の部分が引っ張られる。具体的に実施する際、係合バー3により弾性フィルム2の縁部が裏板1の縁部に固定される形態として、以下の二つの形態が考えられる。
【0023】
一つの形態(図1〜3を参照)としては、弾性フィルム2の縁部が裏板1の縁部を被覆し、係合バーにより弾性フィルム2の縁部が裏板1の縁部に挟着され、弾性フィルム2の縁部が裏板1、係合バー3に粘着又は溶接(例えば、超音波溶接)されることが考えられる。
【0024】
もう一つの形態(図4を参照)としては、係合バー3は、内嵌合バー31と外嵌合バー32を含み、弾性フィルム2の縁部が内嵌合バー31と外嵌合バー32との間に押され、内嵌合バー31が裏板1の縁部に係合されることが考えられる。さらに、外嵌合バー32は嵌合溝33を有し、内嵌合バー31はリブ34を有し、弾性フィルム2の縁部が内嵌合バー31のリブ34に巻回され、内嵌合バー31のリブ34が外嵌合バー32の嵌合溝33に嵌合されることにより、弾性フィルム2の縁部が内嵌合バー31と外嵌合バー32との間に押される。このような構造は、弾性フィルム2の縁部を二つの係合バーに固定し、二つの係合バーにより弾性フィルム2を引っ張って、二つの係合バーを裏板の縁部に係合させればよいので、使用者による組み立てに役立つ。
【0025】
次に、該装飾フレームは、係合バーが装着されていない裏板1の縁部に係合される予備係合バーを有する。絵画や写真を挿入した後、該予備係合バーによって平行する他の二つの縁部を挟着して、挿入された作品に対して防湿保護を行うことにより、フレーム外の湿度の変化によるフレーム内の作品への影響を有効に防止する。
【0026】
また、装飾フレームは、スタンドユニット6を含み、図5に示すように、スタンドユニット6は、係合バー3に装着され、少なくとも二つのシフト位置63が設けられたシフトバー61と、シフトバー61の一つのシフト位置に装着されるスタンドレッグ62とを含む。さらに、シフトバー61の裏面には、ガイドリブ65を有するレール64が設けられる。シフト位置63は、レール64に分布された突起である。スタンドレッグ62の端部には切欠66が設けられ、切欠66内には、ガイドリブ65と嵌め合うガイド溝、及び突起と嵌め合う位置決め溝が設けられる。シフトバーにおけるスタンドレッグの位置を調整することにより、装飾フレームの角度調整を実現する。シフトバー61と係合バー3との装着方法は、係合、プラグイン、締結のうちのいずれか一つ又は少なくとも二つの組み合わせである(図5には、シフトバー61の下端にプラグ部67が設けられ、かつプラグ部に係合リブ68が設けられた構造が示されている。これに対応して、プラグ部を插入して固定するための対応するソケット部を係合バーに設ければよい)。具体的に実施する際、シフトバー61を予備シフトバーに装着することにより、装飾フレームの角度調整を実現してもよいことは言うまでもない。
【0027】
また、係合バー3は、平行する二つの側板36を有し、かつ二つの側板36の間に係合溝37が形成された構造である。裏板1の縁部が係合溝37に位置することにより、係合バーと裏板との係合が実現される。さらに、図6に示すように、係合溝37の開口部は、裏板1の縁部を係合溝37に挿入しやすいように、開口幅が広がる開口38である(例えば、二つの側板の内側に段差を設けることにより形成する)。
【0028】
また、挿入口を開けて絵画を挿入又は取り出しやすくするために、挿入口に位置する弾性フィルム2の縁部には、剥がし部5が設けられる。具体的には、剥がし部5は、切欠、又は裏板1の縁部から延出した延出部、又は裏板1の縁部における切欠に対応する引っ張り部である。
【0029】
また、弾性フィルム2はTPUフィルムであり、裏板1はアクリル板、ガラス板、プラスチック板のうちのいずれか一つである。
【符号の説明】
【0030】
1 裏板
2 弾性フィルム
3 係合バー
31 内嵌合バー
32 外嵌合バー
33 嵌合溝
34 リブ
35 抜け止め部
36 側板
37 係合溝
38 開口幅が広がる開口
4 挿入口
5 剥がし部
6 スタンドユニット
61 シフトバー
62 スタンドレッグ
63 シフト位置
64 レール
65 ガイドリブ
66 切欠
67 プラグ部
68 係合リブ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2016年2月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明における装飾フレームは、図1〜4に示すように、裏板1を備え、裏板1の片側には、引っ張られた弾性フィルム2が1枚被覆され、裏板1と弾性フィルム2との間に介在層が形成され、裏板1と弾性フィルム2の縁部には、介在層の挿入口が設けられ、裏板1及び/又は弾性フィルム2は透明である。該挿入口を介して絵画や写真などを裏板1と弾性フィルム2との間の介在層に挿入し、裏板1及び/又は弾性フィルム2を通して介在層における絵画や写真などを観賞できる。場合によっては、介在層における絵画や写真を観賞できることを確保したうえ、裏板1又は弾性フィルム2に対して更なる処理、例えば植毛加工などを施すことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
裏板(1)を備える装飾フレームであって、前記裏板(1)の片側には、引っ張られた弾性フィルム(2)が1枚被覆され、前記裏板(1)と弾性フィルム(2)との間に介在層が形成され、前記裏板(1)と弾性フィルム(2)の縁部には、前記介在層の挿入口(4)が設けられ、前記裏板(1)及び/又は弾性フィルム(2)は透明であることを特徴とする装飾フレーム。
【請求項2】
係合バー(3)により前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)の縁部に固定されることにより、前記係合バー(3)間に位置する前記弾性フィルム(2)の部分が引っ張られることを特徴とする請求項1に記載の装飾フレーム。
【請求項3】
前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)の縁部を被覆し、前記係合バーにより前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)の縁部に挟着され、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記裏板(1)、係合バー(3)に粘着又は溶接されることを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項4】
前記係合バー(3)は、内嵌合バー(31)と外嵌合バー(32)を含み、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記内嵌合バー(31)と外嵌合バー(32)との間に押され、前記内嵌合バー(31)が前記裏板(1)の縁部に係合されることを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項5】
前記外嵌合バー(32)は嵌合溝(33)を有し、前記内嵌合バー(31)はリブ(34)を有し、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記内嵌合バーのリブ(34)に巻回され、前記内嵌合バーのリブ(34)が前記外嵌合バーの嵌合溝(33)に嵌合されることにより、前記弾性フィルム(2)の縁部が前記内嵌合バーと外嵌合バーとの間に押されることを特徴とする請求項4に記載の装飾フレーム。
【請求項6】
前記外嵌合バー(32)には、前記リブ(34)の嵌合溝(33)からの脱出を防止するための抜け止め部(35)が設けられることを特徴とする請求項に記載の装飾フレーム。
【請求項7】
前記係合バー(3)が装着されていない前記裏板の縁部に係合される予備係合バーを有することを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項8】
スタンドユニット(6)を含み、前記スタンドユニット(6)は、前記係合バー(3)に装着され、少なくとも二つのシフト位置(63)が設けられたシフトバー(61)と、前記シフトバー(61)の一つのシフト位置に装着されるスタンドレッグ(62)とを含むことを特徴とする請求項2に記載の装飾フレーム。
【請求項9】
前記シフトバー(61)の裏面には、ガイドリブ(65)を有するレール(64)が設けられ、前記シフト位置(63)は、前記レール(64)に分布された突起であり、前記スタンドレッグ(62)の端部には切欠(66)が設けられ、前記切欠(66)内には、前記ガイドリブ(65)と嵌め合うガイド溝、及び前記突起と嵌め合う位置決め溝が設けられることを特徴とする請求項8に記載の装飾フレーム。
【請求項10】
前記シフトバー(61)と係合バー(3)との装着方法は、係合、プラグイン、締結のうちのいずれか一つ又は少なくとも二つの組み合わせであることを特徴とする請求項8に記載の装飾フレーム。
【請求項11】
前記係合バー(3)は、平行する二つの側板(36)を有し、かつ前記二つの側板(36)の間に係合溝(37)が形成された構造であり、前記裏板(1)の縁部が前記係合溝(37)に位置することにより、係合バーと裏板との係合が実現されることを特徴とする請求項2又は3又は4に記載の装飾フレーム。
【請求項12】
前記係合溝(37)の開口部は、開口幅が広がる開口であることを特徴とする請求項11に記載の装飾フレーム。
【請求項13】
前記挿入口(4)に位置する前記弾性フィルム(2)の縁部には、剥がし部(5)が設けられることを特徴とする請求項1に記載の装飾フレーム。
【請求項14】
前記剥がし部(5)は、切欠、又は前記裏板(1)の縁部から延出した延出部、又は前記裏板(1)の縁部における切欠に対応する引っ張り部であることを特徴とする請求項13に記載の装飾フレーム。
【請求項15】
前記弾性フィルム(2)はTPUフィルムであり、前記裏板(1)はアクリル板、ガラス板、プラスチック板のうちのいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の装飾フレーム。
【国際調査報告】