(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-531262(P2016-531262A)
(43)【公表日】2016年10月6日
(54)【発明の名称】航空機ギャレー空気冷却器システム
(51)【国際特許分類】
F25D 11/00 20060101AFI20160909BHJP
B64D 11/04 20060101ALI20160909BHJP
F25B 1/00 20060101ALI20160909BHJP
F25D 17/08 20060101ALI20160909BHJP
A47B 31/06 20060101ALI20160909BHJP
A47B 31/02 20060101ALI20160909BHJP
【FI】
F25D11/00 101D
B64D11/04
F25B1/00 399Y
F25D17/08 302
A47B31/06
A47B31/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-524350(P2016-524350)
(86)(22)【出願日】2014年7月2日
(85)【翻訳文提出日】2015年12月24日
(86)【国際出願番号】US2014045279
(87)【国際公開番号】WO2015003073
(87)【国際公開日】20150108
(31)【優先権主張番号】61/842,805
(32)【優先日】2013年7月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/321,435
(32)【優先日】2014年7月1日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ゴドカー、ウィリアム ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】ル、キアオ
(72)【発明者】
【氏名】トランパー、トーステン
【テーマコード(参考)】
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3L045AA01
3L045AA07
3L045BA02
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045FA02
3L045NA03
3L045PA04
3L045PA05
3L345AA02
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3L345AA24
3L345DD18
3L345DD19
3L345DD24
3L345DD31
3L345DD33
3L345DD35
3L345DD36
3L345DD37
3L345DD41
3L345DD51
3L345KK04
3L345KK05
(57)【要約】
【解決手段】飲料カートを収納するコンパートメントに配置されるサイズを有する航空機ギャレーの冷却器であって、筐体内に配置された液体冷却凝縮器を備える蒸気サイクル冷蔵システムと、筐体内に配置された液体冷却ユニットとを備える冷却器。さらに、蒸気サイクル冷蔵システム及び液体冷却ユニットを合わせた設置面積は、筐体内の食事及び飲料カートの設置面積よりも小さく、冷却器によって占有される空間は、1台の飲料カート分のみである。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷却された食事及び飲料カートを収納するコンパートメントを有する航空機ギャレーの温度制御システムであって、
前記筐体内に配置された蒸気サイクル冷蔵システムと、
前記筐体内に配置された液体冷却ユニットと、を備え、
前記蒸気サイクル冷蔵システム及び液体冷却ユニットを合わせた設置面積は、前記筐体内の食事及び飲料カートの設置面積よりも小さい、
温度制御システム。
【請求項2】
排気からの熱を使用可能なエネルギーに変換する、前記筐体の外側の熱交換器をさらに備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項3】
前記蒸気サイクル冷蔵システムは、第1容器に含まれ、前記液体冷却システムは、第2容器に含まれ、前記第1及び第2容器は、積み重ね可能である、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項4】
冷却された空気を前記コンパートメントの後部部分に供給する、前記蒸気冷蔵システムの後面上の供給通気口をさらに備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項5】
前記航空機ギャレーコンパートメントから前記冷却器に空気を戻す、前記コンパートメントの上面の下に配置された戻り管をさらに備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項6】
前記蒸気サイクル冷蔵システムは、圧縮器と、熱交換器と、膨張弁と、蒸発器と、液体冷却凝縮器とを備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項7】
前記液体冷却ユニットは、液体タンクと、ポンプと、熱交換器とを備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項8】
前記熱交換器に近接したファンであって、前記コンパートメント内に配置されたファンをさらに備える、
請求項7に記載の温度制御システム。
【請求項9】
前記液体冷却ユニットは、ポリエチレン・グリコール水(「PGW」)を循環させる、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項10】
前記温度制御システムは、前記コンパートメントの2台の食事及び飲料カートの間に配置される、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項11】
前記蒸気サイクル冷蔵システムは、電子制御装置を備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項12】
ディスプレイパネルと、前記電子制御装置に接続されたユーザインターフェースとをさらに備える、
請求項11に記載の温度制御システム。
【請求項13】
前記蒸気サイクル冷蔵システムは、蒸発器上の空気を取り込む複数のファンを備える、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項14】
前記蒸気サイクル冷蔵システムの排気口が、前記システムと、前記コンパートメントの後壁との間に配置される、
請求項1に記載の温度制御システム。
【請求項15】
前記熱交換器の通気口からの前記温かい空気が、空気から前記熱の一部を引き出すのに用いられる、
請求項1に記載の温度制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年7月3日に出願された米国仮特許出願第61/842,805号、及び、2014年7月1日に出願された米国非仮特許出願第14/321,435号の優先権を主張し、それらの内容を参照により組み込む。
【背景技術】
【0002】
大型民間旅客機は、主に、腐りやすい食料品及び保存の利く飲料を所望の温度に保つため、2つのシステムのうち1つを採用している。生ものの保存のため及び所与の飲料及び食事の味をより良くするために、特に、長距離及び超長距離の航空機での旅の間、冷却が必要である。第1の方法は、従来の冷媒ガス圧縮及び膨張技術を利用して二次的再循環冷却空気ループを生成する標準的な蒸気サイクルを利用した空気冷却器を利用する方法である。冷却された空気は、一般的に、ギャレーなどの適切な収納構造へ、及び、収納構造から、断熱された通気管を介して供給及び戻される。空気冷却器は、ギャレーの上またはギャレーの中に配置されるか、あるいは、航空機の機体の一部に搭載されてもよい。
【0003】
第2の方法は、同じ従来の冷媒ガス圧縮及び膨張技術を利用するが、冷却媒体は、気体ではなく、冷却された液体である。この冷却された液体は、ギャレーなどの適切な収納構造へ、及び、収納構造から、閉ループでポンプにより移動する。場合によっては、冷却された液体は、航空機全体の大型集中系統として構成される。別の場合では、冷却された液体は、それぞれ別の航空機ドアギャレー複合体で循環されて局所冷却ループを形成可能か、または、独立型系統としてそれぞれ個々のギャレーに基づくことが可能である。ギャレーでは、液体が、制御弁及び電子制御システムを介して熱交換器に渡され、熱交換器で、電気軸流(または別の)ファンが、例えば、ギャレーカート室またはコンパートメントなどの冷却が必要な収納構造の囲まれた領域の周りに、その隔壁を介して空気を吹き付けるか、または、吸い込む。熱交換器ファン及びその制御システム(必ずしも全てが必要ではないが)は、グループ化されて、ギャレー内に組み込まれ、または、ギャレーから離れた冷却空気再循環ユニットを形成する。
【0004】
これらの様々な冷却器システムの欠点は、明白な理由により航空機において貴重であるギャレー内の利用可能な空間の大部分を占有することである。また、冷却器は、非常に重い傾向にあることも、航空機上での使用における欠点となる。さらに、凝縮回収及び除去の問題、及び、伝熱効率の改善の必要性の問題もある。従って、現在使用されている従来の冷却器システムよりも、占有する空間が少なく、重量を削減するとともに、凝集回収及び改善された伝熱効率を提供する冷却器システムを有することが有益である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、全体の設置面積及び重量が削減され、全体の伝熱効率が改善された航空機冷却空気供給システムである。このコンパクトなシステムは、特に、冷蔵または冷却されたカートまたは台車、及び/または、標準的な食事ボックスを運搬するカート、及び/または、冷却された食事及び飲料コンパートメントを必要とする航空機ギャレーによく適している。本発明の冷却器システムは、航空機ギャレーの作業台の下において飲料カートに隣接した冷却ユニットを使用し、冷却ユニットは、冷却プロセスの間、加熱された空気を運び出すための導管であって、飲料カート収納から出ている導管を備える。冷却器は、蒸気サイクルに導入されるようにユニットに向けて空気を取り込むための複数のファンであって、好ましくは上面に沿って配置された複数のファンを有する筐体を備える。蒸気サイクルは、蒸発器、膨張弁、液体冷却凝縮器及び圧縮器を備え、これら全ては、コンパクトに配置されている。冷却された空気は、飲料カートコンパートメントに向けて冷却空気通気口を介して排出されることで、飲料カートや生ものを収納する他の収納コンパートメントを冷却する。ユニットの温度及び他の動作を制御するため、ユニット上にディスプレイが設けられてもよい。
【0006】
本発明の配置は、作業台の下に取り付けられた台車またはカートの周りに、冷却された空気を効率的に供給する役割だけでなく、ギャレーの設置面積及び重量の両方の削減に有用な役割を果たす。航空機の製造の認証要件を満たすように、冷却された空気の効率的な使用のため、作業台を通る空気経路、配管及び空気誘導装置が配置される。
【0007】
本発明の他の特徴および利点が、例として、本発明の作用を図示する添付の図面と合わせて以下の好適な実施形態の詳細な記載から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の冷却器を用いる冷蔵システムの概略図である。
【
図2】コンパートメント内の冷却器の位置及びカートコンパートメントから出ている通気管を示す、前壁が取り除かれたギャレーカート収納領域の斜視図である。
【
図3】構成要素及びそれらの位置を示すために部分的に影を付けた、冷却器ユニットの斜視図である。
【
図4】構成要素及びそれらの位置を示すために部分的に影を付けた、冷却器ユニット及び液体冷却ユニットの斜視図である。
【
図5】給気管を備える冷却器ユニット及び液体冷却ユニットの斜視図である。
【
図6】ギャレーカートコンパートメント、及び、給気管を備える冷却器/液体冷却ユニットの後方斜視図である。
【
図7】ギャレーカートコンパートメント、及び、給気管及び戻り管を備える冷却器/液体冷却ユニットの別の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、以下に記載するように、特に、民間航空機のギャレーに適した新しい液体冷却冷蔵システムの概略図を示す。本システムは、蒸気サイクル冷蔵システムの基本を組み込み、圧縮器20、熱交換器30、冷媒点検窓31、冷媒フィルタ及び乾燥器32、熱膨張弁(「TXV」)40及び蒸発器50を備える。外気24が蒸発器50に取り込まれるとともに、冷却された「供給」空気22は、蒸発器50によって蒸発プロセスの一部として供給される。液体冷却システムは、ポリエチレン・グリコール水(「PGW」)などの冷却剤を循環させるように用いられ、ポリエチレン・グリコール水は、液体冷却凝縮器60を通って、回収が行われる液体タンク70に供給される。冷却剤は、その後、液体ポンプ75を介して一対の熱交換器80a、80bにくみ上げられ、そこで、ファン85a、85bが冷却剤を冷却する。冷却された冷却剤は、その後、凝縮器60に戻されて圧縮器20からの冷媒を冷却する。
【0010】
図示の目的で、冷却器システムは、以下の特徴を有する本発明を用いて構築された。
例1
液体冷却使用時の冷却器
冷却能力:700W(地表の場合)及び300から400W(飛行中の場合)
冷却剤:PGW(60/40)
ディスプレイパネルを備える電子制御装置
液体ポンプ及びタンクアセンブリ:
液体ポンプ:50Psi圧力上昇を伴う4l/m
タンク:アルミニウム軽量設計
熱交換器1
航空機CAX空気系統に配置
最大気流:40l/s
吸気口温度:22度(飛行中)及び29度(地表、最悪の場合)
最大排気口空気温度:70度
熱交換器2
航空機床暖房領域に配置
最大気流:100l/s
吸気口温度:22度(飛行中)及び29度(地表、最悪の場合)
最大排気口空気温度:25度(熱的快適性領域に向けて)、70度(より低いレベルに向けて)
【0011】
図2は、航空機の食事及び飲料サービスに用いられる飲料/料理用カート110が詰められたギャレーカートコンパートメント100を示す。カート110は、ギャレーカートコンパートメント100に並んで配置され、ギャレーカートコンパートメント100は、冷却された空気をコンパートメントに運ぶ導管を用いる航空機の別の部分に配置されたユニットによって伝統的に冷却される。本発明において、使用時(「POU」)の空気冷却器ユニット120は、カートコンパートメント100の内部に配置されてより少ない熱損失及びより高い効率でコンパートメントをより効果的に冷却する。冷却器ユニット120は、2台の飲料カートの間のコンパートメント内に適合する設置面積及び空間的特徴を備えるように設計されているため、カートコンパートメント100の内部に配置可能である。コンパートメントは、加熱された空気を運び出すCAX通気管130を備え、熱交換器80aは、加熱された空気からのエネルギーを利用して熱力学的損失を一部回復させる。
【0012】
図3は、上面160上に空気24を冷却器120に取り込むための複数のファン150を有する筐体140を備える、冷却器ユニット120を示す。同時に、循環する冷媒は、飽和蒸気として知られる熱力学的状態で圧縮器20に入り、高圧に圧縮されることで、温度も高くなる。圧縮された熱い蒸気は、その後、過熱蒸気として知られる熱力学的状態になり、冷却剤(例えば、PGW)で凝縮可能な温度及び圧力になる。この熱い蒸気は、凝縮器60を経由し、冷たい冷却剤が横切って流れるコイルまたは管を通って流れることで、凝縮器60で冷却され、液体に凝縮される。ここで、循環する冷媒は、システムから熱を放出し、放出された熱が冷却剤によって運び出される。
【0013】
凝縮された液体冷媒は、飽和液体として知られる熱力学的状態で、次に、膨張弁40を経由し、膨張弁40で、圧力が急激に低下される。圧力低下の結果、液体冷媒の一部が断熱フラッシュ蒸発する。断熱フラッシュ蒸発の自動冷蔵効果により、液体及び蒸気冷媒の混合物の温度が低下し、飲料カートコンパートメント100の温度よりも低くなる。冷たい混合物は、その後、蒸発器50のコイルまたは管を経由する。ファンが、冷たい冷媒液体及び蒸気の混合物を運ぶコイルまたは管を横切る囲まれた空間に温かい空気を循環させる。その温かい空気が冷たい冷媒混合物の液体部分を蒸発させる。同時に、循環する空気は、冷却され、冷却空気排気口175を通ることで、飲料カートコンパートメント100の温度を所望の温度に下げる。蒸発器50では、循環する冷媒が、その後、凝縮器60で受け入れられず、凝縮器60で用いられた冷却剤によって他の場所に運ばれる熱を吸収及び除去する。冷蔵サイクルを完了するため、蒸発器50からの冷媒蒸気は、再び、飽和蒸気となり、圧縮器20に戻される。電子制御装置190がシステムの各構成要素に相互接続されており、システムの動作を制御及び監視する。システムの状態及び出力を示すディスプレイを備える制御パネル200によって、ユーザインターフェースが操作される。
【0014】
図4は、カートコンパートメント100内の冷却器ユニット120の下に配置される液体冷却ユニット210を示す。液体冷却ユニット210は、液体タンク70、液体ポンプ75、熱交換器80b及びファン85bを備える。このユニットを飲料カートコンパートメント100の内部に配置することで、動作構成要素間の拡張された導管、または、不必要な導管による損失が削減された、より効率的なシステムが導出される。熱交換器80bは、温かい冷却剤から熱を除去し、温かい空気をファン80bを介して航空機の床に排出する。この熱は、航空機の床暖房の使用を削減するために回収されてもよい。
【0015】
図5は、冷却器システムの構成要素が航空機ギャレー飲料カートコンパートメント100にどのように配置されるかを示す。冷却器120は、コンパートメント100の天井に取り付けることができ、給気管220がその後方に配置されて冷却された空気をコンパートメントの入口230から離れたコンパートメントに運ぶ。液体冷却ユニット210が冷却器120に隣接して、または、すぐ下に配置され、冷却器の幅と略同じ幅を有する。このように、システム全体及び熱交換器80aを組み込み(温かい空気を運び出す導管を省き)、温かい冷却剤から熱を除去することで、空間が節約され、効率性が促進される。
図5から、冷却システムは飲料カート110よりも大きくなく、冷却カート110よりも空間を占有することはなく、幅は約半分になっていることに留意されたい。
【0016】
図6は、後壁に沿ってコンパートメント100に冷却された空気を供給する給気管220を示す(透視された冷却器システムを有する)ギャレーカートコンパートメント100の後部を示す。コンパートメントから空気を取り込む戻り管250も示される。戻り管は、ギャレーからシステムに空気を運び、図示したように、システムで空気を冷却し、カートに供給する。これは、
図7にも示すが、頭上の導管及び熱交換器が温かい冷却剤から熱を除去し、航空機への温かい空気を拒絶する。温かい空気は、その空気からの熱の一部を回収するのに用いられてもよい。
【0017】
本発明は、航空機ギャレーの飲料カートコンパートメント用のコンパートメントの内側の、または、POU冷却器システムを示すのに役立つ。本システムは、蒸発器から凝縮物を除去するのに効果的であり、概して、蒸発器及びシステム全体の伝熱効率を改善する。
【0018】
本発明の特定の形態について例示及び記載したが、種々の改良が、本発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で可能であることは、前述により明らかであろう。従って、本発明は、限定を受けることを意図されておらず、当業者に認識されるあらゆる改良及び置換が本発明の範囲に含まれることを意図している。
【国際調査報告】