(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-531410(P2016-531410A)
(43)【公表日】2016年10月6日
(54)【発明の名称】センサを備えるコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/66 20060101AFI20160909BHJP
G01R 15/20 20060101ALI20160909BHJP
【FI】
H01R13/66
G01R15/20 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-542075(P2016-542075)
(86)(22)【出願日】2014年9月10日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月31日
(86)【国際出願番号】US2014055023
(87)【国際公開番号】WO2015038664
(87)【国際公開日】20150319
(31)【優先権主張番号】61/876,017
(32)【優先日】2013年9月10日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/903,493
(32)【優先日】2013年11月13日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】マルコ スピィゲル
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル ジー アカマー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー ブラウント
【テーマコード(参考)】
2G025
5E021
【Fターム(参考)】
2G025AA01
2G025AB02
2G025AC01
5E021FA02
5E021FB21
5E021FC40
5E021MA04
5E021MA28
(57)【要約】
【解決手段】コネクタは、(磁性であり得る)コアを支持すると共に内部通路を提供する筐体を含む。電力端子は、内部通路内に位置付けられ、筐体の向かい合った2つの側の間に電気経路を提供する。筐体は、コアの間隙内に位置付けられたセンサを更に支持する。筐体は、コアと電力端子との間の電気的絶縁を提供する。したがって、コネクタは、一体型設計において電力端子および電流検出機能の両方を提供する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部通路を有する筐体と、
前記内部通路内に位置付けられた電力端子と、
前記筐体によって支持されたコアであって、少なくとも1つの間隙を有するコアと、
前記筐体によって支持されると共に前記間隙内に位置付けられたセンサであって、前記電力端子を通してのエネルギーの供給を検出するように構成されたセンサと、を備える、コネクタ。
【請求項2】
前記コアが、磁気コアである、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記センサが、ホール効果センサである、請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記筐体が、第1のフレームおよび第2のフレームを含み、前記第1のフレームが、前記コアを固定するのに役立つスロットを含む、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記第2のフレームが、前記センサを支持しており、前記筐体を支持するように構成された保持タブを更に含む、請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記電力端子を前記筐体内に固定する係止ブロックを更に備える、請求項5に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記第2のフレームが、一体型コネクタを含む、請求項6に記載のコネクタ。
【請求項8】
前記一体型コネクタが、前記第1のフレームを通って延びる出入孔を含み、該孔を通って延びる配線が、前記筐体上に設けられる、請求項7に記載のコネクタ。
【請求項9】
前記コネクタから延びるケーブルを支持するセンサブロックを更に備える、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項10】
前記筐体が、前記センサを前記間隙内に支持するセンサ支持体を含み、前記ケーブルが、前記センサブロックにおいて前記センサに電気的に接続される、請求項9に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2013年9月10日に出願された米国仮特許出願第61/876,017号および2013年11月13日に出願された米国仮特許出願第61/903,493号に対する優先権を主張するものであり、これらの米国仮特許出願は共に、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
この開示は、コネクタの分野、より具体的には、その動作状態に関するフィードバックを提供することができるコネクタに関するものである。
【背景技術】
【0003】
センサは、動作状況に関するフィードバックを提供するのに有用であることが知られる。例えば、電流センサは、電流を監視することが役に立つ用途において一般に使用される。1つの一般的なそのようなセンサはホール効果センサであり、それは、電流を測定するために一般に使用される。しかしながら、既存のホール効果センサの設計は、高価でかさばる傾向がある。したがって、ある一定の人々は、センサの動作状況に関するフィードバックを提供するために使用され得るセンサを備える、改良されたコネクタを高く評価するであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
エネルギーを検出することができるセンサを備えるコネクタが、構成される。センサは、筐体を備えるコネクタに一体化される。一実施形態では、センサはホール効果センサである。筐体は、電力端子を受け入れる内部通路を共に形成する第1のフレームおよび第2のフレームを含む。第1および第2のフレームは、内部通路の周りに環状に広がるコアを支持し、コアは磁性であり得る。認識され得るように、コアの構造は、センサが適切に機能することを可能にし、筐体は、コアと電力端子との間の電気的絶縁を提供する。コアは、1つ以上の間隙を含むことができ、センサは、コアのそれらの間隙のうちの1つの中に位置付けられ得る。電力端子は、内部通路(およびコア)を通って延び、コネクタを通る導電性経路を提供する。
【0005】
本発明は、同様の参照番号が類似の要素を示す以下の添付の図面において実施例として例示されており、これらの図面において限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図2】
図1に描写された実施形態の部分分解斜視図である。
【
図4】
図3に描写された実施形態の部分分解斜視図である。
【
図5】
図4に描写された実施形態の簡易斜視図である。
【
図6】
図5に描写された実施形態の部分分解斜視図である。
【
図7】
図6の7−7線に沿って取られた断面の斜視図である。
【
図9】
図8に描写された実施形態の部分分解斜視図である。
【
図10】筐体の一実施形態の部分分解斜視図である。
【
図15】
図14に描写された実施形態の部分分解斜視図である。
【
図16】センサを省略した、
図15に描写された実施形態の簡易斜視図である。
【
図17】一体型コネクタの一実施形態を描写する、第2のフレームの拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の詳細な説明は、例示的な実施形態を説明するもので、明示的に開示された組み合わせに限定されるものではない。それゆえ、特記されない限り、簡潔性のために別途図示されていないさらなる組み合わせを形成するために、本明細書において開示される特徴は組み合わされてもよい。
【0008】
図1〜7に描写された特徴は、電力、および例えば電流または電力などの検出機能を提供するために使用され得る、一体型センサを備えるコネクタ10の第1の実施形態を例示する。認識され得るように、電力供給を検出する機能は、フィードバックが望まれる状況において有用であり得る。ホール効果センサが、描写された実施形態において使用されるが、電力供給および/または電圧の検出における使用に適した他の種類のセンサが、どの特性が監視される必要があるかに応じて、要望通りに使用され得ることに留意すべきである。
【0009】
コネクタ10は、電力端子20を支持する筐体40を含み、センサブロック45の中に延びると共に筐体40から延びるケーブル60を含む。ケーブル60は、絶縁層62によって保護された複数の導体64を含むことができる。筐体40は、電力端子20を適所に保持するのに役立つように凹部43内に位置付けられる係止ブロック31を使用することができ、係止ブロック31は、電力端子20を適所に保持するのに役立つように凹部43の中に熱成形(staked)され得、接着され得、溶接され得、または他の方法で固定され得る。電力端子20は、保持縁26の片側に締結孔24を有する取り付けブロック22を含み、保持縁26の別の側には、嵌合端子(図示されない)に係合するように構成された複数の電力ビーム部(beam)28がある。電力ビーム部28は、(描写されるように)円形嵌合端子に係合するように構成され得るか、または嵌合端子の何らかの他の形状に係合するように形作られ得る。
【0010】
筐体40は、第1のフレーム41および第2のフレーム42を含む。電力端子20は、第1のフレーム41の内部通路44内に位置付けられるように構成され、筐体40は、保持タブ48によって固定され得る(保持タブは、その保持タブ48が締結具で固定されることを可能にする開口部48aを含むことができる)。内部通路44は、内部表面47を含み、その内部表面は、第1のフレーム41の内部壁49によって提供される。第1のフレーム41はまた、外部フレーム50を含む。描写されるように、内部および外部フレーム41、42は、円形状であるスロット59を形成するように曲げられる。第1のフレーム41はまた、センサブロック45を閉じるように作用する第2の壁51を含む。スロット59は、コア70の周りに広がり、コア70が所望の位置に保持されることを確保するのに役立つ。認識され得るように、コア70は、第2のフレーム42によって支持されるセンサ支持体52と整合される間隙72を含む。第2のフレーム42はまた、コア70を適所に保持するのに役立つ縁54を含むことができる。それゆえ、コア70は、第1のフレーム41と第2のフレーム42との間に位置付けられ得、電気的絶縁を提供するように確実な手法で保持され得る。
【0011】
センサブロック45は、センサ支持体52と整合され、導体64がセンサ75に電気的に接続されることを可能にする空隙46を提供する。接続は、(要望に応じて)半田もしくは導電性接着剤または機械的締結具によって行われ得る。(従来の構成要素、例えば、コンデンサ、抵抗、誘導子、またはメモリスタ(memristor)などであり得る)追加の電気構成要素66が図示され、追加の電気構成要素が、センサに適切な回路を提供するために必要に応じて追加され得る。
【0012】
したがって、認識され得るように、コネクタ10は、電力端子20を取り囲むと共に電力端子とコア70との間の電気的絶縁を提供する内部通路44を提供する。それゆえに、コネクタ10は、電力端子20を支持することができると共に、また、電力端子20を通過する電流量に関するフィードバックを提供することもできる。
【0013】
図8〜17は、コネクタ110の一実施形態を例示する。コネクタ110は、コネクタ10に類似し得、適切な場合、コネクタ10に使用された特徴を含むことができる。
【0014】
コネクタ110は、電力端子120を支持する筐体140を含み、電力端子120は内部通路144内に位置付けられる。描写された電力端子120は、保持縁126の片側に少なくとも1つの締結孔124を有する取り付けブロック122を含み、保持縁126の別の側には、嵌合端子(図示されない)に係合するように構成された複数の電力ビーム部128がある。広範囲の電力端子が提供され得、したがって、(コネクタ10およびコネクタ110の両方に関して)描写された電力端子が、一定の利益を有するものの、別段断りのない限り、限定することを意図されないことに留意すべきである。
【0015】
係止ブロック131は、電力端子120を筐体140に固定するのに役立つように使用され、一実施形態では、2つの係止ブロックが(
図9に描写されるように)追加の保持を提供するように使用され得る。係止ブロック131は、上述したように(凹部143の中に熱成形され、接着され、溶接され、または他の方法で固定されることによって)凹部143内に固定され得る。
【0016】
筐体140は、第1のフレーム141および第2のフレーム142を含み、第2のフレーム142内に位置付けられる一体型コネクタ180を含む。第1のフレーム141は、スロット159を画定する内部壁149および外部壁150を含む。内部壁149は、電力端子120の周りに広がると共に電気的絶縁を電力端子120に提供するのに役立つ表面147を含む。第1のフレームは、電力ビーム部128に沿って突出して延びると共にそれらを覆うのに役立つ突出部155を含む。第1のフレームはまた、筐体140を所望の位置に保持するために使用され得る保持タブ142を含む。
【0017】
第1のフレーム141は切り欠き部156を含み、第2のフレーム142は突起157を含む。それゆえ、第1のフレーム141および第2のフレーム142は、互いに押し付けられるように構成され得る。接着剤およびもしくは溶接または熱成形(staking)を用いて、第1のフレーム141および第2のフレーム142を共に保持することもできる。
【0018】
第2のフレーム142は、コア170を支持する縁154を含み、描写されるようにそのコアは2つの間隙172を含む。センサ175は、それらの間隙172のうちの一方の中に位置付けられ、端子176を経由して一体型コネクタ180に接続される。一体型コネクタは、導体182、183、184、185を含み、追加またはより少数の導体が、センサ175の意図された構成に応じて、含まれ得る。コネクタ10と同様に、電気構成要素190a、190bが、適切な回路においてセンサ175と接続され得る。導体182、183、184、185は、(例えば、半田または電気的接着剤によって)センサ175に電気的に接続するために使用され得る接触点182a、183a、184aを含むことができる。リブ188は、導体182、183、184、185を支持するように提供され得、棚部189が、コネクタ180のための整合特徴を提供するように形成され得る。描写されるように、導体182、183、184、185は、第2のフレーム142の表面上で配線をめっきすることによって形成され、出入孔181を通って延びる。あるいは、配線は、より多くの従来の端子と置き換えられ得る。
【0019】
したがって、認識され得るように、コネクタ110は、電力端子120を取り囲むと共に電力端子120とコア170の間の電気的絶縁を提供する、内部通路144を提供する。それゆえに、コネクタ110は、電力端子120を支持することができると共に、また、電力端子120を通過する電流量に関するフィードバックを提供することもできる。
【0020】
本明細書で行われた開示は、本明細書の好適なおよび例示的な実施形態の点で特徴を説明している。添付の特許請求の範囲の範囲および趣旨内のその他多くの実施形態、修正形態、および変形形態が、本開示を検討すれば、当業者に想到されよう。
【国際調査報告】