特表2016-532355(P2016-532355A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-532355インテリジェント住宅システム及び操作方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-532355(P2016-532355A)
(43)【公表日】2016年10月13日
(54)【発明の名称】インテリジェント住宅システム及び操作方法
(51)【国際特許分類】
   H04Q 9/00 20060101AFI20160916BHJP
   G06N 3/02 20060101ALI20160916BHJP
【FI】
   H04Q9/00 301D
   G06N3/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-524649(P2016-524649)
(86)(22)【出願日】2013年7月12日
(85)【翻訳文提出日】2015年11月27日
(86)【国際出願番号】CN2013079262
(87)【国際公開番号】WO2015003377
(87)【国際公開日】20150115
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VC
(71)【出願人】
【識別番号】598122496
【氏名又は名称】李 文 嵩
(74)【代理人】
【識別番号】110000419
【氏名又は名称】特許業務法人太田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 文嵩
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA04
5K048AA16
5K048BA02
5K048BA07
5K048BA08
5K048BA12
5K048EB02
5K048EB06
5K048FB05
5K048GC06
5K048HA01
5K048HA02
(57)【要約】
【課題】インテリジェント住宅システムを提供する。
【解決手段】
本発明のインテリジェント住宅システムは、住宅中に取り付けられ、住宅内に設置された異なる電子装置と信号伝送を行い、それは、アイデンティティ識別装置と、アイデンティティ位置決め装置と、記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットを含むニューラル装置と、を含み、記録ユニットはアイデンティティ情報、座標情報及び使用者が電子装置を調整した制御情報を保存し、該学習ユニットは、記録ユニット中に保存された各情報を読み取り、自動学習して整合情報を生成し、決定ユニットは、整合情報を読み取って電子装置を使用者の慣用の操作状態に調整制御し、ニューラル装置の記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットにより、異なる使用者に対して、特定の座標位置において、電子装置を使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び調整制御の効果を達成する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
住宅中に取り付けられ、住宅内に設置された異なる電子装置と信号伝送を行うインテリジェント住宅システムであって、
住宅中の使用者のアイデンティティを識別し、アイデンティティ情報を出力するアイデンティティ識別装置と、
住宅中の使用者の座標位置を識別し、座標情報を出力するアイデンティティ位置決め装置と、
それぞれアイデンティティ識別装置及びアイデンティティ位置決め装置と電気接続し、記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットを含むニューラル装置と、
を含み、該記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットは、互いに信号を伝送し、記録ユニットはアイデンティティ情報、座標情報及び使用者が電子装置を調整した制御情報を保存し、該学習ユニットは、記録ユニット中に保存された各情報を読み取り、自動学習して整合情報を生成し、決定ユニットは、整合情報を読み取って電子装置を使用者の慣用の操作状態に調整制御し、これにより、ニューラル装置の記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットにより、異なる使用者に対して、特定の座標位置において、電子装置を使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び調整制御の効果を達成するインテリジェント住宅システム。
【請求項2】
記録ユニットと電気接続する時間記録器を更に含み、時間記録器は、時間情報を記録ユニットに伝送して保存することを持続する請求項1に記載のインテリジェント住宅システム。
【請求項3】
記録ユニット及び学習ユニットと電気接続するソートユニットを更に含み、且つソートユニットは、順序情報を保存する請求項2に記載のインテリジェント住宅システム。
【請求項4】
記録ユニット及び学習ユニットと電気接続する判断ユニットを更に含み、判断ユニットが記録ユニット内の同じ身分情報及び同じ座標情報中の対応する複数の制御情報を判断し、最新の制御情報を読み取る請求項3に記載のインテリジェント住宅システム。
【請求項5】
制御器を更に含み、該制御器は、記録ユニットと電気接続し、制御情報を記録ユニットに伝送し、制御器は、独立操作インタフェース又は回転対応式通信器材を含む請求項1に記載のインテリジェント住宅システム。
【請求項6】
使用者が住宅空間に入る時、ニューラル装置が即座に使用者のアイデンティティを識別する、アイデンティティ識別工程と、
使用者が住宅空間に入る時、ニューラル装置が即座に使用者の座標位置を識別するアイデンティティ位置決め工程と、
ニューラル装置が使用者のアイデンティティ、座標位置、及び使用者が電子装置を操作した制御情報を随時記録する、使用者行為モードを記録する工程と、
使用者の行為モードを記録する公知柄に基づき、ニューラル装置が使用者の座標位置で電子装置を操作制御した慣用設定の行為モードを自動学習、統合する、使用者の行為モードを学習する工程と、
ニューラル装置が使用者の行為モードを学習する工程によって、使用者のアイデンティティ及び座標位置の識別した後、使用者のアイデンティティ及び座標位置に合わせて使用者が実行したい電子装置、及び該電子装置の操作状態を判断、予測し、電子装置を該使用者の慣用の操作状態にする使用者行為を予測する工程と、を含み、
これにより、記録、予測及び学習を備えるニューラル装置により、異なる使用者に対してそれぞれ異なる住宅空間座標位置において、電子装置を各使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び調整制御の効果を達成する、インテリジェント住宅システムの操作方法。
【請求項7】
使用者の行為モードを記録する工程において、ニューラル装置が、更に時間情報を記録し、間隔時間内に時間情報、使用者のアイデンティティ、座標位置及び電子装置の操作状態を記録し、
使用者の行為モードを学習する工程において、使用者の行為モードを記録する工程に基づき、ニューラル装置が使用者の固定時間内、固定座標位置の慣用の電子装置のモードを学習及び整合することができ、
使用者の行為を予測する工程において、ニューラル装置は、使用者の行為モードを学習する工程によって、使用者のアイデンティティ及び座標位置を識別した後、即座に使用者のアイデンティティ、座標位置及び時間情報を合わせて使用者が実行したい電子装置、該電子装置の操作状態を判断、予測し、電子装置を該使用者の慣用の操作状態に実行する請求項6に記載のインテリジェント住宅システムの操作方法。
【請求項8】
更に複数人のモードを含み、その使用者の行為モードを記録する工程及び使用者の行為モードを学習する工程の間において、身分識別及び位置決め工程において、ニューラル装置が複数の使用者のアイデンティティを識別する時、使用者の行為モードを学習する工程で使用者の優先順序を判断し、使用者の行為を予測する工程において、ニューラル装置は、第1順位の使用者のアイデンティティ及びその座標位置により、使用者が実行したい電子装置、及び該電子装置の操作状態を予測し、電子装置を該第1順位の使用者の慣用の操作状態に実行する請求項6に記載のインテリジェント住宅システムの操作方法。
【請求項9】
更に環境監視制御を含み、ニューラル装置は、住宅空間内外の環境温度及び湿度を記録し、住宅空間中の使用者のアイデンティティ、人数及び電子装置の操作状態を監視制御し、その後、ニューラル装置は、前記情報を表示装置に伝送して使用者に読み取らせる請求項6に記載のインテリジェント住宅システムの操作方法。
【請求項10】
使用者の行為モードを記録する工程に基づいて、使用者のアイデンティティ、座標位置及び時間情報を合わせ、新たな制御情報があるかを判断し、新たな制御情報により電子装置を該使用者の新たな慣用の操作状態に調整する請求項6に記載のインテリジェント住宅システムの操作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インテリジェント住宅システム及び方法に関し、特に、使用者のアイデンティティを判断した後、使用者が所在する住宅区域中の各電子装置の操作状態を使用者に適した状態に自動調節し、判断、学習、記録及び予測昨日を有する住宅インテリジェント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般の住宅環境は、複数の区域、例えば、リビング、書室、寝室、厨房及びトイレ等に区分でき、各区域は、何れも多種の電気機器、例えば、エアコン、灯具、音響、ファン等を設置し、各個人の異なる区域の環境状態に対する要求が異なり、快適な環境にいられるようにする為、従来は使用者が区域に進入する時、リモコンで各エアコンの温度、灯具の明るさ、音響又はファンの風量を起動し、起動後に個別に各電気機器装置の状態を調整して、環境状態を自己の要求に適用させる必要があった。
【0003】
従来は、使用者が手動でリモコンを操作する必要があり、各電気機器を開閉し、離れる時に電気機器をオフにすることを忘れ、意図せずに過度の電力を浪費する可能性があったので、関連業者は、関連した研究開発及び改良を行い、人の進入を感知し、電子装置を自動開閉し、例えば、中華民国専利公告第M413889、M270788、M441805号及び米国特許US7142652及びUS20120306661があり、以下に中華民国専利公告第M441805号「電力省エネルギー制御装置」は、目標装置を接続した該電力省エネルギー制御装置が、該目標装置が少なくとも1つの運転モードを行うように制御する制御モジュールと、環境の環境条件を検出し、検出情報を生成する検出モジュールと、該電力省エネルギー制御装置をリモート電子装置に接続させる通信モジュールと、該制御モジュール、該検出モジュール及び該通信モジュールを電気接続する処理ユニットと、を含み、該リモート電子装置により少なくとも1つの所定値を入力し、該通信モジュールにより該少なくとも1つの所定値を該処理ユニットに保存し、該処理ユニットは、該検出情報も受信し、該処理ユニットが該検出情報が該所定値に適合すると判断する時該制御モジュールは、該目標装置を制御し、該所定値に対応する該運転モードを制御する。
【0004】
従来技術は、リモート電子装置により所定値を入力し、通信モジュールにより所定値を処理ユニットに伝送して保存し、処理ユニットは、検出情報も受信し、処理ユニットが、検出情報が所定値に適合すると判断する時、制御モジュールにより目標装置を制御し、所定値に対応する運転モードを行うことができ、更に、省エネルギーの効果を達成し、それは、主に特定のコンピュータプログラムを応用し、目標装置の運転の起動を自動化する。しかしながら、本発明者は、従来技術に比較して更にインテリジェントな装置を提供し、それぞれ異なる使用者に対して各電気機器を使用者が必要とする環境条件に調節するため、大量の時間を関連する研究及び開発に投じ、多数回の実験及び測定検査により、ようやくインテリジェント住宅システムを開発している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015−74938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、記録、学習及び予測することができ、住宅環境各区域に位置する使用者のアイデンティティを識別し、異なる使用者に基づいて各電気機器を開閉し、該使用者の要求に適合させ、インテリジェントな開閉及び環境状態の調節の効果を達成するインテリジェント住宅システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的及び効果を達成する為、本発明のインテリジェント住宅システムは、住宅中に取り付けられ、住宅内に設置された異なる電子装置と信号伝送を行い、それは、住宅中の使用者のアイデンティティを識別し、アイデンティティ情報を出力するアイデンティティ識別装置と、住宅中の使用者の座標位置を識別し、座標情報を出力するアイデンティティ位置決め装置と、それぞれアイデンティティ識別装置及びアイデンティティ位置決め装置と電気接続し、記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットを含むニューラル装置と、を含み、該記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットは、互いに信号を伝送し、記録ユニットはアイデンティティ情報、座標情報及び使用者が電子装置を調整した制御情報を保存し、該学習ユニットは、記録ユニット中に保存された各情報を読み取り、自動学習して整合情報を生成し、決定ユニットは、整合情報を読み取って電子装置を使用者の慣用の操作状態に調整制御し、これにより、ニューラル装置の記録ユニット、学習ユニット及び決定ユニットにより、異なる使用者に対して、特定の座標位置において、電子装置を使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び調整制御の効果を達成する。
【0008】
本発明のインテリジェント住宅システムは、時間記録器を更に含み、それは、記録ユニットと電気接続し、時間記録器は、時間情報を記録ユニットに伝送して保存することを持続する。
【0009】
本発明のインテリジェント住宅システムのニューラル装置は、ソートユニットを更に含み、それは、記録ユニット及び学習ユニットと電気接続し、且つソートユニットは、順序情報を保存する。
【0010】
本発明のインテリジェント住宅システムのニューラル装置は、判断ユニットを更に含み、それは、記録ユニット及び学習ユニットと電気接続し、判断ユニットが記録ユニット内の同じ身分情報及び同じ座標情報中の対応する複数の制御情報を判断し、最新の制御情報を読み取る。
【0011】
本発明のインテリジェント住宅システムは、制御器を更に含み、該制御器は、記録ユニットと電気接続し、制御情報を記録ユニットに伝送し、制御器は、独立操作インタフェース又は回転対応式通信器材を含む。
【0012】
本発明のインテリジェント住宅システムの操作方法は、その工程が、使用者が住宅空間に入る時、ニューラル装置が即座に使用者のアイデンティティを識別する、アイデンティティ識別工程と、使用者が住宅空間に入る時、ニューラル装置が即座に使用者の座標位置を識別するアイデンティティ位置決め工程と、ニューラル装置が使用者のアイデンティティ、座標位置、及び使用者が電子装置を操作した制御情報を随時記録する、使用者行為モードを記録する工程と、使用者の行為モードを記録する公知柄に基づき、ニューラル装置が使用者の座標位置で電子装置を操作制御した慣用設定の行為モードを自動学習、統合する、使用者の行為モードを学習する工程と、ニューラル装置が使用者の行為モードを学習する工程によって、使用者のアイデンティティ及び座標位置の識別した後、使用者のアイデンティティ及び座標位置に合わせて使用者が実行したい電子装置、及び該電子装置の操作状態を判断、予測し、電子装置を該使用者の慣用の操作状態にする使用者行為を予測する工程と、を含み、これにより、記録、予測及び学習を備えるニューラル装置により、異なる使用者に対してそれぞれ異なる住宅空間座標位置において、電子装置を各使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び調整制御の効果を達成する。
【0013】
本発明のインテリジェント住宅システムの操作方法は、使用者の行為モードを記録する工程において、ニューラル装置が、更に時間情報を記録し、間隔時間内に時間情報、使用者のアイデンティティ、座標位置及び電子装置の操作状態を記録する。
【0014】
本発明のインテリジェント住宅システムの操作方法は、使用者の行為モードを学習する工程において、使用者の行為モードを記録する工程に基づき、ニューラル装置が使用者の固定時間内、固定座標位置の慣用の電子装置のモードを学習及び整合することができ、使用者の行為を予測する工程において、ニューラル装置は、使用者の行為モードを学習する工程によって、使用者のアイデンティティ及び座標位置を識別した後、即座に使用者のアイデンティティ、座標位置及び時間情報を合わせて使用者が実行したい電子装置、該電子装置の操作状態を判断、予測し、電子装置を該使用者の慣用の操作状態に実行する。
【0015】
本発明のインテリジェント住宅システムの操作方法は、更に複数人のモードを含み、その使用者の行為モードを記録する工程及び使用者の行為モードを学習する工程の間において、身分識別及び位置決め工程において、ニューラル装置が複数の使用者のアイデンティティを識別する時、使用者の行為モードを学習する工程で使用者の優先順序を判断し、使用者の行為を予測する工程において、ニューラル装置は、第1順位の使用者のアイデンティティ及びその座標位置により、使用者が実行したい電子装置、及び該電子装置の操作状態を予測し、電子装置を該第1順位の使用者の慣用の操作状態に実行する。
【0016】
本発明のインテリジェント住宅システムの操作方法は、更に環境監視制御を含み、ニューラル装置は、住宅空間内外の環境温度及び湿度を記録し、住宅空間中の使用者のアイデンティティ、人数及び電子装置の操作状態を監視制御し、その後、ニューラル装置は、前記情報を表示装置に伝送して使用者に読み取らせる。
【0017】
本発明のインテリジェント住宅システムの操作方法は、使用者の行為モードを記録する工程に基づいて、使用者のアイデンティティ、座標位置及び時間情報を合わせ、新たな制御情報があるかを判断し、新たな制御情報により電子装置を該使用者の新たな慣用の操作状態に調整する。
【発明の効果】
【0018】
本発明の利点は、異なる使用者、及び異なる使用者の習慣に対して、精確なアイデンティティ識別機能及び位置決め機能を有し、人工知能、ヒトの中枢神経のように、使用者の未来の動向を具備し、住宅内の各電子装置4を使用者の慣用の運転モードに精確且つ自発的に調整制御する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の装置のブロック図である。
図2】本発明のアプリケーションのブロック図である。
図3】本発明の一人が室内にいる実施例の断面図である。
図4】本発明の複数が室内にいる実施例の断面図である。
図5】本発明の制御器の使用状態図である。
図6】本発明の方法のステップフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明が上記目的及び効果を達成する為に採用する技術手段及び構造について分かり易くするため、図面に合わせて本発明の実施例を挙げ、その特徴及び効果を説明する。
【0021】
本発明のインテリジェント住宅システムは、住宅中に取り付けられ、住宅内に設置された異なる電子装置と信号伝送を行い、図1図2に示すように、それは、住宅中の使用者のアイデンティティを識別し、アイデンティティ情報を出力するアイデンティティ識別装置1と、住宅中の使用者の座標位置を識別し、座標情報を出力するアイデンティティ位置決め装置2と、それぞれアイデンティティ識別装置1とアイデンティティ位置決め装置2と電気接続し、記録ユニット31、学習ユニット32及び決定ユニット33を含むニューラル装置3と、を含み、該記録ユニット31、学習ユニット32及び決定ユニット33は、互いに信号を伝送し、記録ユニット31はアイデンティティ情報、座標情報及び使用者が電子装置4を調整した制御情報を保存し、該学習ユニット32は、記録ユニット31中に保存された各情報を読み取り、自動学習して整合情報を生成し、決定ユニット33は、整合情報を読み取って電子装置4を使用者の慣用の操作状態に調整制御する。
【0022】
以下にその操作モードを説明し、図3に示すように、利用者A(父)が住宅の位置A(座標1,15)に入り、アイデンティティ識別装置1が先ず使用者のアイデンティティを識別し、アイデンティティ情報をニューラル装置3に伝送し、アイデンティティ位置決め装置2が使用者の住宅内の精確な位置をモニタリングし、座標情報をニューラル装置3の記録ユニット31に伝送して保存し、学習ユニット32が記録ユニット31中から使用者の慣用の環境モードを学習し、例えば、アイデンティティ情報が利用者A(父)、座標情報が位置A(座標(1,15))であること及び利用者A(父)が位置A(座標(1,15))にある時、先ず空調を22℃に操作制御し、照明を50ルクスにし、及び音響をオフ状態にすることを学習し、決定ユニット33は、学習ユニット32が学習した使用者の行為モードにより、予め予測を行い、アイデンティティ情報が利用者A、座標情報が座標(1,15)である時、空調を22℃にし、照明を50ルクスにし、音響をオフにする。
【0023】
これにより、ニューラル装置3の記録ユニット31、学習ユニット32及び決定ユニット33により、異なる使用者の特定の座標位置において、電子装置4を使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び調整制御の効果を達成する。
【0024】
本発明の利点は、異なる使用者、及び異なる使用者の習慣に対して、精確なアイデンティティ識別機能及び位置決め機能を有し、人工知能、ヒトの中枢神経のように、使用者の未来の動向を具備し、住宅内の各電子装置4を使用者の慣用の運転モードに精確且つ自発的に調整制御する。
【0025】
また、本発明は、記録時間の情報を提供する為、更に、時間記録器5を含み、それは、記録ユニット31と電気接続し、時間記録器5は、時間情報を記録ユニット31に伝送して保存することを持続し、これに基づき、学習ユニット32は、使用者が固定座標位置及び固定時間点において、電子装置4を習慣的に調整制御する運転モードを学習し、例えば、父が座標(1,0)、18:00pmに空調を20℃に調整することを学習する。
【0026】
また、本発明は、更に、複数の環境検出器6を含み、各環境検出器6及び記録ユニット31と電気接続し、各環境検出器6は、環境内外の温度、湿度を検出し、これにより、該環境検出器6は、温度検出器、湿度検出器等であることができ、随時住宅内の環境状態を監視制御する。
【0027】
また、同一の座標情報上に複数の使用者がいる場合に合わせるため、本発明のニューラル装置3は、更に、ソートユニット34を含み、それは、記録ユニット31及び学習ユニット32と電気接続し、且つソートユニット34は、順序情報を保存し、ソートユニット34は、使用者の調整制御の優先順序を考慮でき、図4に示すように、その位置Aに3人の使用者がいるが、ソートユニット34は、使用者の順序を利用者2、利用者A、利用者3の順に優先記録するので、三者が同時に位置Aにいる時、ニューラル装置3が自動的に利用者2の慣用モードにより、空調を26℃、照明を65ルクス、音響を50dB(A)に調整する。
【0028】
提示すべきこととして、本発明のニューラル装置3は、更に判断ユニット35を含み、それは、記録ユニット31及び学習ユニット32と電気接続し、判断ユニット35は、記録ユニット31内の同じアイデンティティ情報及び同じ座標情報に複数の制御情報が対応する場合、最新の制御情報を読み取り、例えば、父の以前、座標(25,40)にいる時、冷房の温度を15℃に制御していたが、後に父が冷房の温度が低すぎると考えたので、父は後に座標(25,40)で冷房の温度を20℃に調整しており、故に判断ユニットは、新たな制御情報を自発的に判断し、父の事前に学習した行為モードを更新する。
【0029】
本発明は、制御器7を更に含み、該制御器7と記録ユニット31と電気接続し、制御情報を記録ユニット31に伝送し、制御器7は、独立操作インタフェース又は回転対応式通信器材を含み、図5に示すように、該制御器7は、操作インタフェースを有し、該操作インタフェースがタッチ式スクリーンであることができ、入力と表示の昨日を同時に有し、本実施例において、該操作インタフェースの左側が微調整ブロック71であり、上下のボタンを押圧し、空調温度を調整することができ、微調整ブロック71下方に位置するのは、メインメニューボタン72であり、操作インタフェース右側が指定電気機器ブロック73であり、調整制御した電子装置4を押圧することができ、微調整ブロック71及び指定電気機器ブロック73に挟まれるのは環境状態表示ブロック74であり、図に示すように、使用者が位置Aに位置して現在の環境温度が30℃であり、操作インタフェース左上方は、アイデンティティブロック75であり、図では、利用者Aを表示し、右上方は、時刻日付ブロック76であり、図では、2012年4月1日7:50PMを表示し、この使用者が制御器7により電子装置4を操作制御すると同時に、環境状態情報を得ることができる。該制御器7は、電子装置、タブレットPC等であり、制御器7は、ニューラル装置3をリモートコントロールすることができる。
【0030】
上記本発明の概念に帰納し、インテリジェント住宅システムの操作方法を得ることができ、図5図6を参照し、更に、図1の装置図を合わせて参照し、その工程は、使用者が住宅空間に入る時、ニューラル装置3が即座に使用者のアイデンティティを識別する、アイデンティティ識別工程S1と、使用者が住宅空間に入る時、ニューラル装置3が即座に使用者の座標位置を識別するアイデンティティ位置決め工程S2と、ニューラル装置3が使用者のアイデンティティ、座標位置、及び使用者が電子装置4を操作した制御情報を随時記録する、使用者行為モードを記録する工程S3と、使用者の行為モードを記録する公知柄に基づき、ニューラル装置3が使用者の座標位置で電子装置4を操作制御した慣用設定の行為モードを自動学習、統合する、使用者の行為モードを学習する工程S4と、ニューラル装置3が使用者の行為モードを学習する工程によって、使用者のアイデンティティ及び座標位置の識別した後、使用者のアイデンティティ及び座標位置に合わせて使用者が実行したい電子装置、及び該電子装置の操作状態を判断、予測し、電子装置を該使用者の慣用の操作状態にする使用者行為を予測する工程S5と、を含む。
【0031】
これにより、記録、予測及び学習を備えるニューラル装置により、異なる使用者に対してそれぞれ異なる住宅空間座標位置において、電子装置4を各使用者の慣用の操作状態に実行し、インテリジェントな検出及び未来の動向を予測する効果を達成する。
【0032】
従って、使用者が住宅に入る時、インテリジェント住宅システムが即座にアイデンティティ識別工程S1、アイデンティティ位置決め工程S2、使用者の行為モードを学習する工程S3及び使用者の行為を予測する工程S4によって、電子装置4を使用者の慣用の操作状態に自動調整する。
【0033】
また、使用者の行為モードを記録する工程S3において、ニューラル装置3が、更に時間情報を記録し、間隔時間内に時間情報、使用者のアイデンティティ、座標位置及び電子装置4の操作状態を記録する。使用者の行為モードを学習する工程S4において、使用者の行為モードを記録する工程S3に基づき、ニューラル装置3が使用者の固定時間内、固定座標位置の慣用の電子装置4のモードを学習及び整合することができ、使用者の行為を予測する工程S5において、ニューラル装置3は、使用者の行為モードを学習する工程S4によって、使用者のアイデンティティ及び座標位置を識別した後、即座に使用者のアイデンティティ、座標位置及び時間情報を合わせて使用者が実行したい電子装置4、該電子装置4の操作状態を判断、予測し、電子装置4を該使用者の慣用の操作状態に実行する。
【0034】
また、更に複数人のモードを含み、その使用者の行為モードを記録する工程S3及び使用者の行為モードを学習する工程S4の間において、身分識別及び位置決め工程S4において、ニューラル装置3が複数の使用者のアイデンティティを識別する時、使用者の行為モードを学習する工程で使用者の優先順序を判断し、使用者の行為を予測する工程S5において、ニューラル装置3は、第1順位の使用者のアイデンティティ及びその座標位置により、使用者が実行したい電子装置4、及び該電子装置4の操作状態を予測し、電子装置S4を該第1順位の使用者の慣用の操作状態に実行し、これにより、同じ座標情報に複数の使用者がある場合、第1使用者が慣用の電子装置の操作状態に調整制御する。
【0035】
また、更に環境監視制御を含み、ニューラル装置3は、住宅空間内外の環境温度及び湿度を記録し、住宅空間中の使用者のアイデンティティ、人数及び電子装置4の操作状態を監視制御し、その後、ニューラル装置3は、前記情報を表示装置に伝送して使用者に読み取らせる。
【0036】
提示すべきこととして、使用者の行為モードを記録する工程に基づいて、使用者のアイデンティティ、座標位置及び時間情報を合わせ、新たな制御情報があるかを判断し、新たな制御情報により電子装置を該使用者の新たな慣用の操作状態に調整する。
【0037】
本発明の全体の機能に帰納し、図2を参照し、該ニューラル装置3は、時間情報、環境情報及び制御情報を受信し、上記三者の情報により住宅を制御し、住宅と疎通を行い、図中の白色矢印で示すように、空間のID情報を整合し、アイデンティティ識別機能を達成し、空間の位置決め情報を整合して位置決め機能を達成し、各種制御情報を出力し、環境の要求、例えば、温度制御、明るさの制御等を達成し、リアルタイム情報を各表示装置、例えば、タブレット、携帯電話又はテレビに出力し、使用者に理解させ、多元信号(映像音声、通信、セキュリティ等)を適した装置制御インタフェースに出力する。
【0038】
なお、本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない均等の範囲内で各種の変動や潤色を加えることができることは勿論である。
【符号の説明】
【0039】
1 アイデンティティ識別装置
2 アイデンティティ位置決め装置
3 ニューラル装置
31 記録ユニット
32 学習ユニット
33 決定ユニット
34 ソートユニット
35 判断ユニット
7 制御器
71 微調整ブロック
72 メインメニューボタン
73 指定電気装置ブロック
74 表示環境状態ブロック
75 アイデンティティブロック
76 時刻日付ブロック
S1 アイデンティティ識別
S2 アイデンティティ位置決め
S3 使用者行為記録モード
S4 使用者行為学習モード
S5 使用者行為予測
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】