(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-532825(P2016-532825A)
(43)【公表日】2016年10月20日
(54)【発明の名称】溶接継手連結用管コネクタ
(51)【国際特許分類】
F16L 21/08 20060101AFI20160926BHJP
F16L 21/06 20060101ALI20160926BHJP
【FI】
F16L21/08 G
F16L21/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-516037(P2016-516037)
(86)(22)【出願日】2014年9月3日
(11)【特許番号】特許第5994039号(P5994039)
(45)【特許公報発行日】2016年9月21日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月4日
(86)【国際出願番号】KR2014008279
(87)【国際公開番号】WO2015034267
(87)【国際公開日】20150312
(31)【優先権主張番号】10-2013-0107068
(32)【優先日】2013年9月6日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516067461
【氏名又は名称】ジョン ウー カップリング カンパニー, リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユ, イン テ
【テーマコード(参考)】
3H015
【Fターム(参考)】
3H015DA04
3H015DA11
3H015DA15
3H015JA02
(57)【要約】
本発明は、90度エルボーやティーのような溶接継手と直管を連結する溶接継手連結用管コネクタに関するものであり、さらに詳細には、管コネクタケーシングの両側開口部に内向折曲されるように形成される係止折曲部の幅をグリップリング厚さの1.2〜2倍になる狭い幅で形成して、管コネクタケーシングの内周縁に設置されるゴムスリーブの内周縁に溶接継手の連結端部が正しく定位置に挿入されるようにする突起枠を形成することで、溶接継手と直管を管コネクタで連結する時、弧形で湾曲された溶接継手の連結端部が管コネクタの中側へ最大限深く挿入されてグリップリングが前記溶接継手の連結部に充分に係止されることによって直管と溶接継手を管コネクタとして安定に連結させることができるようにするためのものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管コネクタの外形をなすことで円筒管形態で形成されながら長さ方向に切開部を形成した管コネクタケーシングと、管コネクタケーシングの切開部をカバーするように一側端部が管コネクタケーシングの一側端部に固定設置される補助ケーシングと、切開部をクランピングボルトとして窄めるように管コネクタケーシングの両端部に設置される締結手段と、
管コネクタケーシングの内部に設置されてお互いに連結される管体の外部面を囲むゴムスリーブと、管コネクタケーシングの両側入口に円錐状で設置されるリング形態のグリップリングを含んでなされて、2個の管体を非溶接式で連結する管コネクタにおいて、
前記ゴムスリーブの内周縁には管コネクタの内側に挿入される管体の連結端部が接触されて係止される突起枠が全周りにかけて管コネクタケーシングの入口から同一な深さ線上に内向突き出されるように形成されて、
前記管コネクタケーシングと補助ケーシングの両端部に内向折曲されるように形成される係止折曲部の幅がグリップリング厚さの1.2〜2倍の幅で折曲形成される構成を含むことを特徴とする溶接継手連結用管コネクタ。
【請求項2】
管コネクタの外形をなすことで円筒管形態で形成されながら長さ方向に切開部を形成した管コネクタケーシングと、管コネクタケーシングの切開部をカバーするように一側端部が管コネクタケーシングの一側端部に固定設置される補助ケーシングと、切開部をクランピングボルトとして窄めるように管コネクタケーシングの両端部に設置される締結手段と、
管コネクタケーシングの内部に設置されてお互いに連結される管体の外部面を囲むゴムスリーブと、管コネクタケーシングの両側入口に円錐状で設置されるリング形態のグリップリングと、グリップリングの後方を支持する支持リングを含んでなされて、2個の管体を非溶接式で連結する管コネクタにおいて、
前記ゴムスリーブの内周縁には管コネクタの内側に挿入される管体の連結端部が接触されて係止される突起枠が全周りかけて管コネクタケーシングの入口から同一な深さ線上に内向突き出されるように形成されて、
前記管コネクタケーシングと補助ケーシングの両端部に内向折曲されるように形成される係止折曲部の幅がグリップリングの厚さと支持リングの厚さを合わせた厚さの1.2〜2倍の幅で折曲形成されることを特徴とする溶接継手連結用管コネクタ。
【請求項3】
前記管コネクタのうちにお互いに隣接するように設置される管コネクタらの間にはお互いに連結する管コネクタらの間が間隔が離れないように取ってくれる間隔維持口を連結設置するが、前記間隔維持口の両端部は管コネクタケーシングに設置されているクランピングボルトにかけて設置されることを特徴とする請求項1または2に記載の溶接継手連結用管コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、90度エルボーやティーのような溶接継手と直管を連結する溶接継手連結用管コネクタに関するものであり、さらに詳細には、管コネクタケーシングの両側開口部に内向折曲されるように形成される係止折曲部の幅をグリップリング厚さの1.2〜2倍になる狭い幅で形成して、管コネクタケーシングの内周縁に設置されるゴムスリーブの内周縁に溶接継手の連結端部が正しく定位置に挿入されるようにする突起枠を形成することで、溶接継手と直管を管コネクタで連結する時、弧形で湾曲された溶接継手の連結端部が管コネクタの中側へ最大限深く挿入されて、グリップリングが前記溶接継手の連結部に充分に係止されることによって、直管と溶接継手を管コネクタとして安定するように連結させることができるようにするためのものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、配管用コネクタ(管コネクタとも称する)は、
図2で見られるように流体が流れる2個の管体(直管20と溶接継手21を通称する)を熔接しないで、2個の管体が連結される外側に管コネクタ1として囲んで結合して2個の管体を連結する時に使用されるものである。
このような、配管用コネクタは本発明の出願人が出願して登録された韓国実用新案登録第20−0363185号(考案の名称:配管用コネクタ)を含んで多数が存在しているが、これらは直管20どうしだけ連結することができるだけであり、90度エルボーやティーのように連結端部が丸く弧形で湾曲されるように形成された溶接継手21はその溶接継手自体のみでは管コネクタ1として連結することができない問題があった。
【0003】
上の溶接継手21自体のみでは管コネクタ1として連結することができない理由は、
図2で見られるように管コネクタケーシング2の両側開口部に内向折曲されるように形成される係止折曲部3の幅Bが広くて、90度程度を丸く湾曲させた溶接継手21を管コネクタ1の開口部に挿入させようとする時、溶接継手21の内側湾曲部21aが係止折曲部3に係止されて溶接継手21の連結端部を管コネクタ1の内部に深く挿入させることができなくなる。
このように溶接継手21の連結端部を管コネクタ1の内部に深く挿入させることができないことによってクランピングボルト4として管コネクタケーシング2を窄めてお互いに連結する溶接継手21を含んだ管体(直管)20をクランピングして連結するとする時、溶接継手21の連結端部一部が管コネクタ1にこっそり噛まれてクランピング面積が狭くなる。
【0004】
上のように溶接継手21の連結端部が管コネクタ1に小幅に入って行くことによってクランピング力が弱いことは勿論であり、管コネクタ1内でお互いに連結する管体が外部に抜けないように噛んでやるグリップリング5にも接触されないために90度エルボーのように連結端部が丸く湾曲された溶接継手21を従来の管コネクタ1では連結することができなくなるものであった。
上のように連結端部が90度程度丸く湾曲された溶接継手21自体のみでは管コネクタ1として連結することができなくなって、従来には溶接継手21の連結端部に直管を短く切断した短管23を別に溶接結合した後に管コネクタ1内に挿入させて連結するようになるが、この時はその程度作業が加えられることによって生産性が低下される問題があった。
【0005】
前記溶接継手21は、90度エルボー(elbow)やティー(tee)のように連結端部が丸く弧形で湾曲されるように形成されて、連結端部にフランジ部がない連結管を称するものとして、
図2に示されたエルボー型溶接継手21は溶接継手の一例として丸く湾曲される内外側湾曲部が同一な中心点を基準で90程度放射方向に描いた軌跡が弧形で形成される金属管を称するものである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の問題点を解決するためのものであり、管コネクタケーシングの内周縁に設置されるゴムスリーブの内周縁に溶接継手の連結端部が正しく定位置に挿入されるようにする突起枠を形成して、管コネクタケーシングの両側開口部に内向折曲されるように形成される係止折曲部の幅をグリップリング厚さの1.2〜2倍になる狭い幅で形成することで、90度エルボーやティーのような溶接継手を直管に連結する場合にグリップリングが前記溶接継手の連結部に充分に係止されることによって連結端部が丸く湾曲された溶接継手を管コネクタとして安定に連結させて、弧形で湾曲された溶接継手の連結端部が管コネクタの中側へ最大限深く挿入されるようにすることで、溶接継手を管コネクタとして安定に連結させることができるようにすることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するための本発明は、管コネクタの外形を成すことで円筒管の形態で形成されながら長さ方向に切開部を形成した管コネクタケーシングと、管コネクタケーシングの切開部をカバーするように一側端部が管コネクタケーシングの一側端部に固定設置される補助ケーシングと、切開部をクランピングボルトで窄めるように管コネクタケーシングの両端部に設置される締結手段と、管コネクタケーシングの内部に設置されてお互いに連結される管体の外部面を囲むゴムスリーブと、管コネクタケーシングの両側入口に円錐状で設置されるリング形態のグリップリングを含んでなされて、2個の管体を非溶接式で連結する管コネクタにおいて、前記ゴムスリーブの内周縁には管コネクタの内側に挿入される管体の連結端部が接触されて係止される突起枠が全周りかけて管コネクタケーシングの入口から同一な深さ線上に内向突き出されるように形成されて、前記管コネクタケーシングと補助ケーシングの両端部に内向折曲されるように形成される係止折曲部の幅がグリップリング厚さの1.2〜2倍の幅で折曲形成される構成を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上で詳しく見たような本発明による溶接継手連結用の管コネクタは、ゴムスリーブの内周縁に内向突き出されるように形成される突起枠によって溶接継手の端部が直管と同一な中心線上に正しく挿入設置されて、係止折曲部の幅を最小化して溶接継手の連結端部が管コネクタの内側に最大限深く挿入設置されるようになって連結端部が丸く湾曲された溶接継手を本発明の管コネクタで堅固で安定に連結設置することができるようになる効果があるものである。
また、同一な管路上で溶接継手を含んだ管体を連結する隣接した管コネクタが間隔維持口によってお互いに連結されることによってそれぞれの管コネクタが自分の位置を固守するようになって、管路上での流体漏洩を完璧に遮断することができる効果があるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】従来の管コネクタとその使用状態を示す断面図である。
【
図3】A、B、Cは
図2に示した“A”部の各種実施例を示す拡大断面図である。
【
図4】本発明の管コネクタとその使用状態を示す断面図である。
【
図5】本発明による管コネクタを示す断面図である。
【
図6】A、B、は本発明の要部になる間隔維持口の一実施例を示す設置状態図である。
【
図7】A、Bは本発明の要部になる間隔維持口の二実施例を示す設置状態図である。
【
図8】A、Bは
図7に設置される二実施例による間隔維持口を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明による溶接継手連結用の管コネクタに対して添付の
図1及び
図3乃至
図8を参考して説明すれば次のようである。
一般に公知された管コネクタ1は、
図1及び
図5に示しているように管コネクタ1の外形をなす管コネクタケーシング2と、管コネクタケーシング2の切開部に設置される補助ケーシング7と、切開部をクランピングボルト4として窄めるように管コネクタケーシング2の両端部に設置される締結手段と、管コネクタケーシング2の内部に設置されるゴムスリーブ6と、管コネクタケーシング2の両側入口に円錐状で設置されるグリップリング5を含んでなされて、2個の管体を非溶接式で連結するものである。
前記管コネクタケーシング2は、両端部に係止折曲部3が内向折曲形成されて長さ方向に所定の幅程度切開部を有する円筒管形態で形成される。この時、この管コネクタケーシング2は金属板を円筒管形態で折曲形成するが長さ方向に一側が切開形成されることによって切開部によって管コネクタケーシング2の外径が伸縮可能である。
【0011】
そして、前記補助ケーシング7は管コネクタケーシング2に長さ方向に切開されて形成される切開部をカバーするためのものであり、この補助ケーシング7も管コネクタケーシング2の係止折曲部3と同一な位置に係止折曲部が内向折曲形成されて、この補助ケーシング7の一側端部が管コネクタケーシング2の一側内面に固定されるように設置されている。
前記グリップリング5は、
図3及び
図5で見られるように管コネクタ1の内部に挿入設置されて連結される管体(直管20と溶接継手21)の外部面を傾斜方向にクランピングするものとして、三つの方式で設置されている。
【0012】
先ず、
図3のAのように1個のグリップリング5を設置する場合と、
図3のBのように2個のグリップリング5を重ねて設置するものと、
図3のCのように1個または2個のグリップリング5とその後方にグリップリング5の後方を支持する支持リング8を共に設置する方式が使用されている。
そして、
図3のAのように1個のグリップリング5を設置する時に1個のグリップリング5の厚さTと、
図3のBに示された2個のグリップリング5を重ねて設置した場合のグリップリング5の厚さTが同一であるか、または類似なもので決定するが、その理由は同一な規格の2個の管体を噛んでやるクランピング力が同一であるか、または類似であるためである。
【0013】
ところが、
図3のAのように1個のグリップリング5を設置する時に硬度及び強度が高い素材でグリップリング5を製作する場合には厚さが薄くなることがあるが、その厚さの差が大きくないので上のように
図3のBのように2個のグリップリングを重ねた厚さと、
図3のAのようにグリップリングを1個で設置する時の厚さが同一なものとして決定するものであることを明らかにしておく。
そして、
図3のCに設置するグリップリング5の厚さTも
図3のAに示されたグリップリング5の厚さと同一であって、薄いグリップリング2個を重ねて設置することもできるし、このように2個のグリップリングを重ねる時の厚さも1個のグリップリングを設置する時の厚さと同一なものとして見做す。したがって、
図3のA、B、Cに示されたそれぞれのグリップリングは、その厚さがすべて同一なものとして見做すことを明らかにする。
このように構成される管コネクタ1での本発明の特徴部は、第一、
図3及び
図5で見られるように前記公知された管コネクタ1において、係止折曲部3の幅Bを最小化して丸く湾曲形成された90度エルボーのような溶接継手21の連結端部が最大限管コネクタ1の内部に奥深く挿入されることができるようにするものである。
【0014】
第二、
図4及び
図5で見られるように前記ゴムスリーブ6の内周縁に突起枠9を内向突き出されるように形成して管コネクタ1の内側に挿入される溶接継手21の丸く湾曲された連結端部が傾かないで正しく挿入されるようにするものである。
三番目は、
図6で見られるように同一な管路で隣接するように設置される管コネクタ1をワイヤや鉄板バンドのような間隔維持台10で連結してお互いに隣接したそれぞれの管コネクタ1で連結した管体が堅固に連結された状態を維持するようにするものである。
先ず、本発明の第1特徴になる係止折曲部3の幅Bを最小化することに対して説明するが、
図3のA乃至Cに示されたそれぞれのグリップリング5は1個や2個を重ねたものすべてを1個の一体化されたグリップリングで決定して、これらグリップリング5の厚さTはすべて同一である。
【0015】
本発明で第1特徴になる係止折曲部3の幅Bを
図3のA、Bのようにグリップリング5だけを設置する場合には前記係止折曲部3の幅Bをグリップリング5の厚さTの1.2〜2倍の幅で形成して、
図3のCの場合にはグリップリング5の厚さと支持リング8の厚さを合わせた寸法の1.2〜2倍の幅で係止折曲部3の幅Bを形成する。
参照で
図3は、従来図面の一部(A部)を拡大図示して幅が広い係止折曲部3が図示されたが、本発明でも“A”部と同一な構成をするが、係止折曲部3の幅だけ狭いので、本発明を説明するにも
図3を参考することにする。
【0017】
表1は
図3のA、Bのようにグリップリング5だけを設置する場合として、外径が15mmである管体(溶接継手包含)を連結する管コネクタ1の場合にグリップリング5の厚さが2.0mmであるが、係止折曲部3の幅をグリップリング5の厚さの1.2倍になる2.4mmで2倍になる4.0mmで形成することが望ましい。
管コネクタの規格中で一番小さな内径が15mm(15A)用は、外径が15mmである管体を連結するものとして、15mm用管コネクタ1に傾くように設置されるグリップリング5の厚さが2.0mmであるので、係止折曲部3の幅を2.0mmで形成してもグリップリングの外周縁が係止されることができるが、コネクタの規格が15A〜65Aの管コネクタは1mm厚さのステンレス板で折曲して係止折曲部3を形成するが、1mm厚さのステンレス板の末端部を2mm以下で折曲することは作業性が良くなくて強度面でも有利ではないので、最小範囲を1.2倍で形成して15mm用管コネクタ1の場合に係止折曲部の最小幅を2.4mmで形成するようにするものである。
【0018】
そして、係止折曲部の最大幅を2倍で決定したことは、グリップリング5の厚さの2倍になる幅で折曲形成された係止折曲部3にグリップリング5の外周縁が充分に係止されながら溶接継手21の丸く湾曲された連結端部が余裕のあるように挿入されることができるし、それと併せて管コネクタケーシング2の強度面でも有利にできるためである。
表1で見られるように15mm用管コネクタ1の場合に係止折曲部の幅が従来は5.5mmであったが、本発明では2.4〜4.0mmで形成して従来よりは1.0〜3.1mmが減縮されたものとして最大56.1%が減縮されて管コネクタ1の内側で溶接継手21の丸く湾曲された連結端部が余裕のあるように挿入されることができるようになるものである。
【0020】
表2は
図3のCのようにグリップリング5と支持リング8を共に設置する場合として、外径が15mmである管体(溶接継手包含)を連結する管コネクタ1の場合にグリップリング5と支持リング8が合された寸法厚さが4.0mmであるが、係止折曲部3の幅を最小4.8mmで形成しても合された寸法が4.0mmであるグリップリング5と支持リング8が充分に支持されて係止されるようになる。
そして、グリップリング5と支持リング8を共に設置する15mm用管コネクタ1の場合に係止折曲部3の幅を最大8.0mmで形成する場合にも従来10mmよりは2.0mmが減縮されて、200A規格の管コネクタの場合に係止折曲部の幅を最小7.2mmで形成すれば、従来の30mmより22.8mmが減縮されて管コネクタ1の内側で溶接継手21の丸く湾曲された連結端部が余裕のあるように挿入されることができるようになるものである。 このようにさらに深く溶接継手21の連結端部が深く挿入された状態でクランピングボルト4を締結すれば、お互いに連結する直管20と90度エルボーのような溶接継手21を安定するように連結することができるようになる。
【0021】
次は二番目になる本発明の第2特徴部に対して説明するが、これは
図4及び
図5で見られるように溶接継手21の連結端部が挿入される側のゴムスリーブ6の内周縁には溶接継手21の連結端部が挿入されて係止される突起枠9が内向突き出されるように形成されている。
この時、前記突起枠9は管コネクタ1の一側入口から所定の深さ程度入って来た位置で内向突き出されるように形成されるが、突起枠の全周りが管コネクタ1の一側入口から全体的に同一な深さ程度入って来た位置に内向突き出されるように形成されて溶接継手21が90度エルボーである場合に管コネクタ1と溶接継手21は直角をなしながら正しく挿入されるようになるものである。
【0022】
次は三番目の間隔維持口10が設置されることに対する説明として、
図6で見られるように、これは直管20と溶接継手21を連結する管コネクタ1中にお互いに隣接するように設置される管コネクタ1らの間にはお互いに連結する管コネクタ1間の間が離れないように取ってくれる間隔維持口10が設置される。
前記間隔維持口10は針金ワイヤや鉄板バンドで形成することができるし、
図6及び
図7で見られるように間隔維持口10の両端部を管コネクタケーシング2に設置されているクランピングボルト4にかけて設置される。
図8のA、Bは間隔維持口10の二実施例を示すものであり、
図8のAに示した間隔維持口10は内周縁に雌ねじ部を具備したねじ管12の両側にねじ14がそれぞれ締結されて、これら両側ねじ14にはねじ14の頭部が係止されるブラケット13が設置されて、これら両側ブラケット13には外側端部に掛けがね部11aが具備されたワイヤ11が連結されたものである。
【0023】
そして、
図8のBに示した間隔維持口10は、
図8のAに示した間隔維持口10のねじ管12に直角方向にまた他のねじ14aを締結して、そのネジ14aにはねじ14aの頭部が係止されるブラケット13が設置されて、これら両側ブラケット13には外側端部に掛けがね部11aが具備されたワイヤ11が連結されたものである。
上で
図6乃至
図8に示された間隔維持口10に含むワイヤ11は、針金ワイヤで形成されてフレキシブルであるが、これを鉄板バンドで設置しても関係ない。
前記のように構成されている本発明の作用関係を
図1乃至
図8を参考して説明すれば次のようである。
【0024】
図1及び
図4、5で見られるように本発明による管コネクタ1として直管20と90度エルボー型溶接継手21や、またはティー型溶接継手22を連結しようとする場合には管コネクタケーシング2の切開部上に締結設置されたクランピングボルト4を解ときほぐすようになれば、金属板(ステンレス板)で一部が切開された管コネクタケーシング2が離れてそのように離れる管コネクタケーシング2内側のゴムスリーブ6内部に連結しようとする直管20と溶接継手21、22の端部を挿入させることができるようになる。
上のようにゴムスリーブ6の内部に直管20と溶接継手21、22の端部を挿入させる時は管コネクタ1の両側で一側では直管20を挿入させて、反対側には溶接継手21、22の端部を挿入させながら直管20の端部と溶接継手21、22の端部がゴムスリーブ6の内周縁に内向突き出されるように形成された突起枠9に密着されるように挿入させる。
【0025】
前記突起枠9はゴムスリーブ6の内周縁に管コネクタケーシング2の外周面と直角方向に形成されているために直管20の端部と溶接継手21、22の端部を突起枠9に密着させるようになれば、お互いの端部は突起枠9を間に置いて見合わせる状態で直管20の中心線と溶接継手21、22の連結端部中心線が一致するように挿入される。
このような状態で管コネクタケーシング2の切開部両側に設置されたクランピングボルト4を締結すれば、管コネクタケーシング2を含めた補助ケーシング7と、それらの内側に設置されたゴムスリーブ6とそれぞれのグリップリング5と支持リング8が窄みながらお互いに連結しようとする直管20と溶接継手21、22を締め付けて連結するようになる。
【0026】
このようにクランピングボルト4を締結して直管20と溶接継手21、22を連結する時、直管20と溶接継手21、22のそれぞれの端部がお互いに同一な中心線上で連結されるために直管よりは挿入深さが深くないように挿入される溶接継手21、22が傾かないで正しく挿入された状態であるために、溶接継手21、22の外周縁を力強くクランピングして直管20と溶接継手21、22を安定に連結することができるようになるものである。
そして、本発明には前記表1、2及び
図2乃至
図5で見られるように係止折曲部3の幅が従来のものより狭い幅で形成されて溶接継手21、22の丸く湾曲された連結端部を管コネクタ1の内側に挿入させる時、係止折曲部3の幅が従来のものより大幅に減っただけ溶接継手21、22の内側湾曲部21aが係止されなくて溶接継手21、22の端部が管コネクタ1の内側にさらに深く挿入されることができるようになるし、この時、溶接継手21、22が直角をなして最大限深く挿入されるようになるものである。
【0027】
このように溶接継手21、22の端部が管コネクタ1の内側でさらに深く挿入されることによってクランピングボルト4を締結して直管20と溶接継手21、22の連結部を管コネクタ1としてクランピングする時、溶接継手21、22の連結端部がさらに深く挿入された状態でクランピングされることによってクランピング面積が拡がってさらに強力に溶接継手21、22の端部をクランピングするようになるものである。
【0028】
その次には
図6乃至
図8で見られるように本発明による管コネクタ1を利用して直管20と溶接継手21、22を連結した後に、一つの管路上に隣接するように設置されるそれぞれの管コネクタ1を間隔維持口10で連結設置することに対して説明する。
これは一つの管路上に隣接するように設置されるそれぞれの管コネクタ1を間隔維持口10で連結設置することによって直管20からエルボーやティーのような溶接継手21、22に流体が高圧で流れながら90度で流れ方向が変更される時、エルボーやティーのような溶接継手21、22の内部で抵抗が発生されて管コネクタ1から溶接継手21、22が離脱しようとする力が作用するようになる。
【0029】
ところが、同一な管路上で隣接するように設置されるそれぞれの管コネクタ1が間隔維持口10として連結されることによって管コネクタ1から溶接継手21、22が離脱しようとすることを完璧に抑制させるようになる。
図6に示された一使用状態は隣接するように設置される管コネクタ1の間を鉄板バンドや針金、ワイヤーロープのような素材で製作された間隔維持口10で連結したものであり、これは間隔維持口10を最大限張り切ているように設置すると効果的である。
【0030】
図7及び
図8に示されたこの使用状態は、お互いに隣接するように設置されるそれぞれの管コネクタ1間を連結する間隔維持口10中に間隔維持口10の張力を調節する張力調節手段が設置されて間隔維持口10を常に張り切ているように設置することができることであり、前記間隔維持口10は公知されたターンバックルと同一な原理として両側ワイヤ11の張力を調節するものである。
図7のAと
図8のAに示された場合は、90度方向にエルボー型溶接継手21の連結部分にそれぞれ設置される管コネクタ1間を間隔維持口10で連結したものとして、これは両側掛けがね部11aを管コネクタ1の所定位置にかけた状態でねじ管12両側のねじ14を回すようになれば、そのねじ14を回す方向によって間隔維持口10の張力を調節することができるようになるものである。
【0031】
図7のBと
図8のBに示された場合は、ティー型溶接継手22の連結部分に設置される直角方向で設置される3個の管コネクタ1を間隔維持口10として連結するものとして、これは両側水平方向に設置される管コネクタ1の間に間隔維持口10の水平部分を1次で連結した後に両側ねじ14を回して水平方向を張り切ているように作用を調節する。
その次には先に設置したねじ管12に直角方向に締結されたまた他のねじ14aを回せば、垂直方向に設置されるワイヤ11が引かれながら“T”字形態で設置される3個の管コネクタ1を繰り上げてティー型溶接継手22に連結する管路の連結部を安定に連結することができるようになるものである。
【産業上の利用可能性】
【0032】
以上説明したように、本発明は、90度エルボーやティーのような溶接継手と直管を連結する溶接継手連結用管コネクタに関するものとして産業上利用可能な発明である。
【国際調査報告】