特表2016-532897(P2016-532897A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-532897中間文字ライブラリを構築する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-532897(P2016-532897A)
(43)【公表日】2016年10月20日
(54)【発明の名称】中間文字ライブラリを構築する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/24 20060101AFI20160926BHJP
   G09G 5/22 20060101ALI20160926BHJP
【FI】
   G09G5/24 620L
   G09G5/22 650P
   G09G5/24 630Z
   G09G5/22 650R
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-530311(P2016-530311)
(86)(22)【出願日】2013年12月5日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月28日
(86)【国際出願番号】CN2013088620
(87)【国際公開番号】WO2015014061
(87)【国際公開日】20150205
(31)【優先権主張番号】201310329911.4
(32)【優先日】2013年7月31日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515150025
【氏名又は名称】ペキン ユニバーシティ ファウンダー グループ カンパニー,リミティド
(71)【出願人】
【識別番号】516001535
【氏名又は名称】ファウンダー インフォメーション インダストリー ホールディングス カンパニー,リミティド
(71)【出願人】
【識別番号】515150036
【氏名又は名称】ベイジン ファウンダー エレクトロニクス カンパニー,リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】シア リニーン
(72)【発明者】
【氏名】ターン イーンミン
【テーマコード(参考)】
5C182
【Fターム(参考)】
5C182AB02
5C182AB08
5C182AC02
5C182CB11
5C182CB42
5C182CB43
5C182FA03
5C182FA14
5C182FA23
5C182FA25
5C182FA47
5C182FA58
5C182FA66
5C182FA67
(57)【要約】
【課題】中間文字ライブラリを構築する方法及び装置を提供する。
【解決手段】方法は、文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得することと、オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した文字構成要素の輪郭情報を取得することと、文字構成要素の輪郭情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築することと、を備える。本発明の方法により構成された中間文字ライブラリを用いることによって、フォント作成者は、フォントの作成中に単一文字の複数の単一輪郭構成要素における選択及び処理を同時に行うことができ、その結果、作業工程が簡単化され、かつ、作業効率が向上する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中間文字ライブラリを構築する方法であって、
1)文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するステップと、
2)前記オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した前記文字構成要素の輪郭情報を取得するステップと、
3)前記文字構成要素の前記輪郭情報を前記オリジナル文字ライブラリに格納して、前記オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するステップと、
を備える方法。
【請求項2】
ステップ2)は、前記文字構成要素の構造情報を取得するステップであって、前記構造情報は、前記文字構成要素と前記文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の前記文字構成要素の位置に関する情報と、を含むステップを更に備え、
ステップ3)は、前記文字構成要素の前記輪郭情報及び前記構造情報を前記オリジナル文字ライブラリに格納して、前記オリジナル文字ライブラリにおいて前記中間文字ライブラリを構築するステップを備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップ2)は、
21)前記オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を二つ以上の文字構成要素に分割して、分割によって取得した各文字構成要素の輪郭情報を取得するステップと、
22)各文字構成要素の構造情報を作成するステップと、
23)前記オリジナル文字ライブラリの次の文字の輪郭情報及び構造情報を取得するためにステップ21)及びステップ22)を繰り返すステップと、
を備える請求項2に記載の方法。
【請求項4】
ステップ21)の前に、
20)前記オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、ステップ21)に進み、そうでない場合、ステップ23)に進むステップを更に備える請求項3に記載の方法。
【請求項5】
ステップ2)において、前記文字の分割によって取得した前記文字構成要素は、文字、部首又は筆画である請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記オリジナル文字ライブラリは、格納した文字の文字コードを有し、
ステップ2)において前記文字構成要素の構造情報を取得するステップは、前記文字構成要素の構造コードを取得するステップであって、前記文字構成要素の一つの構造コードは、この文字構成要素に対応する文字の文字コードと、この文字構成要素それ自体の構成要素コードと、対応する文字のこの文字構成要素の位置コードと、を含むステップを備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
ステップ2)において、前記文字構成要素が文字である場合、この文字構成要素それ自体の構成要素コードを、この文字の文字コードに設定し、
前記文字構成要素が部首又は筆画である場合、この文字構成要素の単一輪郭の各々を、それにインデックスを付加することによってマークし、この文字構成要素の構成要素コードを、各単一輪郭に付加されたインデックス値から成るように設定する請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記オリジナル文字ライブラリの文字を、フォント作成ツールによって読み出し、前記フォント作成ツールは、前記オリジナル文字ライブラリの前記文字を表示、処理及び格納することもでき、前記文字構成要素の前記輪郭情報及び前記構造情報を識別及び格納することができる請求項3〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ステップ1)の前に、前記オリジナル文字ライブラリを作成するステップを更に備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
中間文字ライブラリを構築する装置であって、
文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するように構成されている取得部と、
前記オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した前記文字構成要素の輪郭情報を取得するように構成されている文字構成要素形成部と、
前記文字構成要素の前記輪郭情報を前記オリジナル文字ライブラリに格納するように構成されている格納部と、
を備える装置。
【請求項11】
前記文字構成要素形成部は、前記文字構成要素の構造情報を取得し、前記構造情報は、前記文字構成要素と前記文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の前記文字構成要素の位置に関する情報と、を含むように更に構成されており、
前記格納部は、前記文字構成要素の前記輪郭情報及び前記構造情報を前記オリジナル文字ライブラリに格納するように更に構成されている請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、この文字を前記文字構成要素形成部に出力し、そうでない場合、前記オリジナル文字ライブラリの次の文字を読み出すように構成されている決定部を更に備える請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記オリジナル文字ライブラリを作成するように構成されているオリジナル文字ライブラリ作成部を更に備える請求項10〜12のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字ライブラリ技術の分野に関し、特に、中間文字ライブラリを構築する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フォント作成者がフォントを作成し、フォントを変更し、輪郭点において操作を実行するとき、文字の(一つ以上の)単一輪郭及び単一輪郭の輪郭点を一つずつ追加、削除又はドラッグすることがしばしば要求され、このことは、特に複数の単一輪郭を同時に処理するときに動作が非常に厄介になり得る(例えば、一つの部首の位置をドラックする又は部首を置換することが要求される。)。多数の部首が複数の単一輪郭から成るので、部首を移動又は置換する間に一つの部首の輪郭の相対位置を変化させないままにするためには、通常、各単一輪郭を一つずつ移動又は置換することによって期待される効果を達成するのは困難であり、そのような動作は非常に厄介である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、一般的な解決は、ソフトウェア(通常、フォント作成ツール)を用いて複数の単一輪郭を一つずつクリックして選別することによって複数の単一輪郭を同時に選択し、その後、選択した複数の単一輪郭をまとめて処理することである。そのような解決によれば、多数の単一輪郭の場合に複数の単一輪郭を一つずつクリックして選別するのに多くの時間及び労力を要し、したがって、その効率は非常に低く、間違いを犯しやすい。
【0004】
本発明によって解決される一つの技術的な課題は、上述した従来の欠点に向けられ、この観点から、本発明は、中間文字ライブラリを構築する方法及び装置を提供する。本発明の方法により構成された中間文字ライブラリを用いることによって、フォント作成者は、フォントの作成中に単一文字の複数の単一輪郭構成要素における選択及び処理を同時に行うことができ、その結果、作業工程が簡単化され、かつ、作業効率が向上する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によって技術的な課題を解決するために採用される一つの技術的解決法は、中間文字ライブラリを構築する方法であって、
1)文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するステップと、
2)オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した文字構成要素の輪郭情報を取得するステップと、
3)文字構成要素の輪郭情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するステップと、
を備える方法である。
【0006】
好適には、ステップ2)は、文字構成要素の構造情報を取得するステップであって、構造情報は、文字構成要素と文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の文字構成要素の位置に関する情報と、を含むステップを更に備え、
ステップ3)は、文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するステップを備える。
【0007】
好適には、特に、ステップ2)は、
21)オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を二つ以上の文字構成要素に分割して、分割によって取得した各文字構成要素の輪郭情報を取得するステップと、
22)各文字構成要素の構造情報を作成するステップと、
23)オリジナル文字ライブラリの次の文字の輪郭情報及び構造情報を取得するためにステップ21)及びステップ22)を繰り返すステップと、
を備える。
【0008】
好適には、ステップ21)の前に、
20)オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、ステップ21)に進み、そうでない場合、ステップ23)に進むステップを更に備える。
【0009】
好適には、ステップ2)において、文字の分割によって取得した文字構成要素は、文字、部首又は筆画である。
【0010】
更に好適には、オリジナル文字ライブラリは、格納した文字の文字コードを有し、
ステップ2)において文字構成要素の構造情報を取得するステップは、文字構成要素の構造コードを取得するステップであって、文字構成要素の一つの構造コードは、この文字構成要素に対応する文字の文字コードと、この文字構成要素それ自体の構成要素コードと、対応する文字のこの文字構成要素の位置コードと、を含むステップを備える。
【0011】
好適には、ステップ2)において、文字構成要素が文字である場合、この文字構成要素それ自体の構成要素コードを、この文字の文字コードに設定し、
文字構成要素が部首又は筆画である場合、この文字構成要素の単一輪郭の各々を、それにインデックスを付加することによってマークし、この文字構成要素の構成要素コードを、各単一輪郭に付加されたインデックス値から成るように設定する。
【0012】
好適には、オリジナル文字ライブラリの文字を、フォント作成ツールによって読み出し、フォント作成ツールは、オリジナル文字ライブラリの文字を表示、処理及び格納することもでき、文字構成要素の輪郭情報及び構造情報を識別及び格納することができる。
【0013】
更に好適には、ステップ1)の前に、オリジナル文字ライブラリを作成するステップを更に備える。
【0014】
中間文字ライブラリを構築する装置は、
文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するように構成されている取得部と、
オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した文字構成要素の輪郭情報を取得するように構成されている文字構成要素形成部と、
文字構成要素の輪郭情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するように構成されている格納部と、
を備える。
【0015】
好適には、文字構成要素形成部は、文字構成要素の構造情報を取得し、構造情報は、文字構成要素と文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の文字構成要素の位置に関する情報と、を含むように更に構成されており、
格納部は、文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をオリジナル文字ライブラリに格納するように更に構成されている。
【0016】
好適には、装置は、オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、この文字を文字構成要素形成部に出力し、そうでない場合、オリジナル文字ライブラリの次の文字を読み出すように構成されている決定部を更に備える。
【0017】
好適には、装置は、オリジナル文字ライブラリを作成するように構成されているオリジナル文字ライブラリ作成部を更に備える。
【0018】
本発明の効果を、以下説明する。
【0019】
本発明により構築される中間文字ライブラリは、オリジナル文字ライブラリに基づくものであり、さらに、文字構成要素に関連する情報、すなわち、文字構成要素の輪郭情報(輪郭データ)及び文字構成要素の任意的な構造情報をオリジナル文字ライブラリに追加する。本発明によるそのような中間文字ライブラリは、フォント作成者がフォントの作成中に一つの文字構成要素をまとめて変更及び処理する、文字構成要素をまとめて置換する又は文字構成要素を結合するのを助ける。さらに、そのような中間文字ライブラリは、文字構成要素の再使用を容易にする。フォントの作成又は変更の際に本発明による中間文字ライブラリを用いることによって、文字の複数の単一輪郭又は輪郭点を毎回一つずつ処理する事態を回避し、したがって、作業効率を向上させることができ、かつ、工程を簡単化することができる。
【0020】
本発明による中間文字ライブラリを構築する方法は、行うのが簡単であり、かつ、より良い有用性及び再使用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例2による中間文字ライブラリを構築する方法を示すフローチャートである。
図2】本発明の実施例による中間文字ライブラリを構築する装置の略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
当業者が本発明の解決をより良く理解するために、本発明を、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0023】
実施例1
本実施の形態は、中間文字ライブラリを構築する方法であって、
1)文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するステップと、
2)オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した文字構成要素の輪郭情報を取得するステップと、
3)文字構成要素の輪郭情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するステップと、
を備える方法を提供する。
【0024】
好適には、ステップ2)は、文字構成要素の構造情報を取得するステップであって、構造情報は、文字構成要素と文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の文字構成要素の位置に関する情報と、を含むステップを更に備え、
ステップ3)において、文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築する。
【0025】
図2に示すように、本実施の形態は、
中間文字ライブラリを構築する装置200であって、
文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するように構成されている取得部と、
オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した文字構成要素の輪郭情報を取得するように構成されている文字構成要素形成部と、
文字構成要素の輪郭情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するように構成されている格納部と、
を備える装置200も提供する。
【0026】
好適には、文字構成要素形成部は、文字構成要素の構造情報を取得し、構造情報は、文字構成要素と文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の文字構成要素の位置に関する情報と、を含むように更に構成されており、格納部は、文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をオリジナル文字ライブラリに格納するように更に構成されている。
【0027】
本実施例において、文字は、少なくとも一つの文字を含むとともに所定の構造を有する文字、例えば、漢字、ハングル文字、日本語文字等を言及する。
【0028】
図2に破線のボックスによって示すように、任意的に、装置200は、決定部及びオリジナル文字ライブラリ作成部を更に備えてもよい。決定部は、オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、この文字を文字構成要素形成部に出力し、そうでない場合、オリジナル文字ライブラリの次の文字を読み出すように構成されてもよい。オリジナル文字ライブラリ作成部は、オリジナル文字ライブラリを作成するように構成されてもよい。
【0029】
実施例2
図1に示すように、本実施例は、以下のステップを備える中間文字ライブラリを構築する方法を提供する。
【0030】
ステップS1:オリジナル文字ライブラリを作成する。
【0031】
本実施例において、オリジナル文字ライブラリを、フォント作成ツールによって作成する。特に、作成されるオリジナル文字ライブラリは、漢字ライブラリである。すなわち、オリジナル文字ライブラリの文字は漢字である。
【0032】
オリジナル文字ライブラリは、この漢字ライブラリの基本情報と、漢字の輪郭情報と、を格納する。
【0033】
さらに、漢字ライブラリの基本情報は、この漢字ライブラリにある漢字の個数、文字コード、長さ及び幅を備え、漢字の輪郭情報は、主に、漢字の輪郭データを言及する。
【0034】
オリジナル文字ライブラリにおいて、各漢字は、一つ以上の単一輪郭(通常、単一輪郭は、漢字の筆画である。)を備え、単一輪郭の各々は、複数の輪郭点を備えてもよい。
【0035】
S2:オリジナル文字ライブラリを取得する。
【0036】
本実施例において、ステップS1で作成されたオリジナル文字ライブラリは、フォント作成ツールによって開かれ、その結果、オリジナル文字ライブラリが取得される。
【0037】
フォント作成ツールは、オリジナル文字ライブラリを開くとともにオリジナル文字ライブラリの読出し、表示、処理及び格納を行う能力を有することが要求される。
【0038】
特に、フォント作成ツールは、オリジナル文字ライブラリの漢字を読み出すことができ、オリジナル文字ライブラリの漢字の輪郭データを識別することができ、かつ、漢字の各々の一つ以上の単一輪郭及び各単一輪郭の輪郭点を表示することができる。さらに、フォント作成ツールは、単一輪郭及び輪郭点において、単一輪郭又は輪郭点の選択及びドラッグ等のようなある種の基本作業を実行することができる。オリジナル文字ライブラリを開くと、オリジナル文字ライブラリの文字のフォントデータ(すなわち、輪郭データ)は、オペレータによって実行される次の作業での使用のためにディスプレイインタフェースに表示される。フォント作成ツールは、文字の変更されたフォントデータを保存することもでき、オリジナル文字ライブラリに追加された文字構成要素の輪郭情報及び構造情報を格納することができる。
【0039】
本実施例において、フォント作成ツールは、漢字を分割することによって取得した各文字構成要素の輪郭情報及び構造情報を識別するとともに文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をメモリに格納する能力を有することも要求される。さらに、構造情報は、主に、文字構成要素と文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の文字構成要素の位置に関する情報と、を含む。したがって、中間文字ライブラリを構築することによって、中間文字ライブラリに格納された各文字構成要素の輪郭情報が存在するので、フォント作成ツールは、表示中に一つの文字構成要素の輪郭データを選択することができる、すなわち、一つの文字構成要素における作業をまとめて実行することができる。例えば、全部の文字構成要素をまとめて移動、複写、置換、変更等することができる。文字構成要素を選択するとき、この文字構成要素にどの輪郭が含まれているかを知ることができる。さらに、文字構成要素の構造情報を中間文字ライブラリにも格納することができるので、必要なときには、同一位置の同一構成要素を見つけるために文字構成要素を検索又は置換することができる。
【0040】
ステップS3:オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、ステップS4に進み、そうでない場合、ステップS6に進み、任意の分割されていない文字がオリジナル文字ライブラリに存在するか否かを決定し、そうである場合、オリジナル文字ライブラリの次の文字を読み出すためにステップS3に戻る。
【0041】
ここでは、用語「文字構成要素」は、種々の分割方法によって取得することができる漢字の相対的に独立した構造単位を意味する。例えば、文字構成要素を、文字
【0042】
【表1】
【0043】
を「米」及び「大」に分割することによって得られる文字構成要素、すなわち、文字「米」及び文字「大」のような個別の文字としてもよい。文字構成要素を、横画、点等のような筆画としてもよい。文字構成要素を、部首
【0044】
【表2】
【0045】
等のような「部首」とすることもできる。文字構成要素を、漢字
【0046】
【表3】
【0047】
の一つの文字構成要素としての下の部分「又」及び漢字
【0048】
【表4】
から部分「又」を除去することによって得られる別の文字構成要素としての残りの部分
【0049】
【表5】
【0050】
のような漢字の構成部分としてもよい。
【0051】
特に、漢字を分割することができるか否かを決定する基準は、漢字を二つ以上の構成要素に分割することができるか否かである。そうである場合、この文字を分割でき、そうでない場合、この漢字を分割できないことを示す。
【0052】
オリジナル文字ライブラリの漢字を分割することができるか否かを、主に、この漢字それ自体の構造に基づいて決定する。現在の漢字を二つ以上の文字構成要素に分割することができる場合、この漢字を分割することができることを示し、その後、ステップS4に進む。漢字「人」、「口」等のように現在の漢字を分割することができない場合、フォント作成ツールは、次の漢字の読出しを行う。
【0053】
ステップS4:ステップS3で文字を分割することができると決定した後、文字を二つ以上の文字構成要素に分割して、分割後の各文字構成要素の輪郭情報を取得する。
【0054】
特に、本実施例において、漢字は、フォント作成ツールによって分割される。
【0055】
さらに、漢字の分割を、漢字それ自体の構造に従って行うことができる。特に、規格ISO10646のIDS属性の構造コードを参照することによって、漢字をIDS属性に従って分割することができる。IDS属性は、漢字の構造を分類する属性であり、それを用いることによって、漢字を、左右構造、上下構造、左中右構造、完全包囲構造、不完全包囲構造等のような異なる形態に分類することができる。例えば、漢字の構造が上下構造である場合、この文字を二つの文字構成要素、すなわち、上側構成要素及び下側構成要素に分割することができる。例えば、漢字
【0056】
【表6】
【0057】
は、二つの文字構成要素「米」及び「大」に分割され、これらも漢字に属する。漢字の構造が左右構造である場合、それは、二つの文字構成要素、すなわち、左側構成要素及び右側構成要素に分割される。例えば、漢字「移」は、二つの文字構成要素
【0058】
【表7】
【0059】
及び「多」に分割され、これらも漢字に属し、漢字「位」は、二つの文字構成要素
【0060】
【表8】
【0061】
及び「立」に分割される。漢字の構造が包囲構造である場合、それは、二つの文字構成要素、すなわち、包囲する部分及び包囲される部分に分割される。例えば、漢字「国」は、二つの文字構成要素「口」及び「玉」に分割される。漢字が上中下又は左中右構造である場合、それは、三つの文字構成要素に適切に分割される。例えば、漢字
【0062】
【表9】
【0063】
を、三つの文字構成要素、すなわち、「北」、「田」及び「共」に分割することができ、漢字「粥」を、三つの文字構成要素、すなわち、「弓」、「米」及び「弓」に分割することができる、等々。
【0064】
漢字を分割するプロセスは、実際には、この漢字の文字構成要素の各々に含まれる一つ以上の単一輪郭を選択するためのものである。すなわち、分割によって取得される文字構成要素の各々に含まれる一つ以上の単一輪郭を、群として一斉に選択することができる。
【0065】
ステップS5:ステップS4で分割された文字の各文字構成要素の構造情報を確立及び取得する。
【0066】
本実施例において、文字構成要素の構造情報を確立することは、特に、文字構成要素の構造コードを確立することを備える。特に、文字構成要素の構造コードは、この文字構成要素に対応する文字の文字コードと、この文字構成要素それ自体の構成要素コードと、対応する文字のこの文字構成要素の位置と、を備える。
【0067】
本実施例において、文字コードは、ユニコードを用いる。当然、文字コードは、他の一般的な漢字コードを用いてもよい。
【0068】
文字を分割することによって取得した文字構成要素を他の文字、部首又は筆画とすることができるので、この文字構成要素それ自体の構成要素コードを、異なるタイプの文字構成要素に従って設定してもよい。さらに、文字構成要素は、通常、複数の単一輪郭を備え、複数の単一輪郭の各々は、複数の輪郭点を備える。
【0069】
分割によって取得した文字構成要素が他の文字であるとき、文字構成要素それ自体の構成要素コードを、上述した他の文字の文字コードに設定してもよい。
【0070】
文字構成要素が部首又は筆画であるとき、すなわち、分割によって取得した文字構成要素が漢字でないとき、文字構成要素それ自体の構成要素コードを、漢字の現存する文字コードと同一でない自由に規定したコードに設定してもよく、漢字の標準的な文字コードの範囲を超えた範囲内に設定する必要がある。しかしながら、自由に規定したコードは、所定の意味を有してもよく、例えば、構成要素コードは、対応する文字のこの文字構成要素の位置及び文字構成要素の字形を表してもよい。特に、この文字構成要素の単一輪郭の各々を、それにインデックスを付加することによってマークしてもよい。単一の漢字の単一輪郭の各々がインデックス値を有するので、文字構成要素の各々を、ある種のインデックス値によって表される輪郭によって構成してもよく、この文字構成要素それ自体の構成要素コードを、単一輪郭の各々に付加したインデックス値から成るように設定してもよい。
【0071】
このようにして、分割プロセスを行う漢字がどれだけの数の文字構成要素から成るか及び文字構成要素の各々がどの単一輪郭から成るかを明確に知ることができる。
【0072】
位置コードについては、それは、主に、対応する文字の文字構成要素の位置に基づいて規定される。
【0073】
例えば、オリジナル文字ライブラリの漢字
【0074】
【表10】
【0075】
については、分割プロセスの後に取得される文字構成要素は、「米」及び「大」であり、その結果、文字構成要素「米」の構造コードを、“7C7B7C7301”に設定してもよく、文字構成要素「大」の構造コードを、“7C7B592702”に設定してもよい。特に、二つの文字構成要素の構造コードの上位4ビット(すなわち、“7C7B”)は、漢字
【0076】
【表11】
【0077】
のユニコードを表し、中位4ビット(すなわち、“7C73”及び“5927”)は、二つの文字構成要素と同一の漢字のユニコードをそれぞれ表し、下位2ビット(すなわち、“01”及び“02”)は、対応する漢字
【0078】
【表12】
【0079】
の二つの文字構成要素の位置情報(すなわち、位置コード)をそれぞれ表し、この場合、“01”は、上下構造の上側構成要素を表し、“02”は、上下構造の下側構成要素を表す。
【0080】
漢字を分割するとともにそれに対応する構造情報を設定した後、分割プロセスによって取得した文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をフォント作成ツールのメモリに一時的に格納することができる。
【0081】
S6:まだ分割されていない文字がオリジナル文字ライブラリに存在するか否かを決定する。そうである場合、ステップS3〜S5を繰り返すためにステップS3に戻り、これによって、オリジナル文字ライブラリの次の文字の輪郭情報及び構造情報を取得する。
【0082】
漢字を分割するとともにそれに対応する構造情報を設定した後、その輪郭情報及び構造情報をフォント作成ツールのメモリに一時的に格納することができる。その後、次の文字の分割に進む。
【0083】
S7:文字構成要素の輪郭情報及び構造情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築する。オリジナル文字ライブラリにある分割することができる全ての文字の構成要素の輪郭情報及び構造情報を格納した後、オリジナル文字ライブラリは、中間文字ライブラリを形成する。
【0084】
分割する必要がある漢字がオリジナル文字ライブラリに存在しない場合、フォント作成ツールのメモリに格納した文字の輪郭データ及び構造コードを、オリジナル文字ライブラリに格納する必要がある。これは、オリジナル文字ライブラリが中間文字ライブラリを形成するためにフォント作成ツールそれ自体が文字の輪郭データ及び構造コードを完全にオリジナル文字ライブラリに格納する能力を有することを要求する。
【0085】
全ての漢字が文字構成要素に分割された場合、(文字構成要素の輪郭情報及び構造情報を含む)これらの上述した情報を新たなファイルに格納してもよい。これらの上述した情報を新たなファイルに書き込むとき、次の読出しを容易にするために「文字−>構成要素−>輪郭−>点」の階層的関係を書き込むのが更に良い。したがって、フォント作成ツールを用いてフォントを作成するとき、この階層的関係を読み出すためにこのファイルを読み出すことによって、どの特定の輪郭が文字構成要素を構成するかがより良く理解される。これによって、文字構成要素に関連した情報及びデータを、次の利用中にこのファイルから直接読み出すことができる。
【0086】
実施例3
本実施例は、中間文字ライブラリを構築する装置であって、
文字の輪郭情報を格納するオリジナル文字ライブラリを取得するように構成されている取得部と、
オリジナル文字ライブラリの文字を文字構成要素に分割して、分割によって取得した文字構成要素の輪郭情報を取得するとともに、文字構成要素の構造情報を取得し、構造情報は、文字構成要素と文字構成要素に対応する文字との間のマッピング関係と、対応する文字の文字構成要素の位置に関する情報と、を含むように構成されている文字構成要素形成部と、
文字構成要素の輪郭情報をオリジナル文字ライブラリに格納して、オリジナル文字ライブラリにおいて中間文字ライブラリを構築するように構成されている格納部と、
を備える装置を提供する。
【0087】
好適には、装置は、オリジナル文字ライブラリの一つの任意の文字を読み出し、この文字を文字構成要素に分割することができるか否かを決定し、そうである場合、この文字を文字構成要素形成部に出力し、そうでない場合、オリジナル文字ライブラリの次の文字を読み出すように構成されている決定部を更に備える。
【0088】
好適には、装置は、オリジナル文字ライブラリを作成するように構成されているオリジナル文字ライブラリ作成部を更に備える。
【0089】
実施例4
本実施例は、本実施例による方法がステップS1を備えなくてオリジナル文字ライブラリとして現存する文字ライブラリを用いる点で実施例2による方法とは異なる中間文字ライブラリを構築する方法を提供する。
【0090】
本実施例による方法の他のステップは、実施例2による方法のステップと同一であり、したがって、その説明をここでは繰り返さない。
【0091】
実施例5
本実施例は、本実施の形態がオリジナル文字ライブラリとして漢字ライブラリの代わりに日本語文字ライブラリを採用する点で実施例2による方法とは異なる中間文字ライブラリを構築する方法を提供する。
【0092】
本実施例による方法の他のステップは、実施例2による方法のステップと同一であり、したがって、その説明をここでは繰り返さない。
【0093】
この開示は、コンピュータによって実行するときに上述した実施の形態のそれぞれの方法の種々のステップを実行するコンピュータ実行可能明理恵を格納した一つ以上のコンピュータ読出し可能媒体も提供する。
【0094】
この開示は、コンピュータによって実行するときに上述した実施の形態のそれぞれの方法の種々のステップを実行するコンピュータ実行可能明理恵を格納した一つ以上のコンピュータ読出し可能媒体を有するコンピュータも提供する。
【0095】
例示的な動作環境
ここに記載したようなコンピュータ又は演算装置は、一つ以上のプロセッサ若しくは処理ユニット、システムメモリ及びある種のコンピュータ可読媒体を含むハードウェアを備える。例示のためであるが限定しないために、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を備える。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール又は他のデータのような情報を記憶するために任意の方法又は技術において実現される揮発性媒体、不揮発性媒体、取り外し可能な媒体及び取り外し可能でない媒体を備える。通信媒体は、典型的には、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は、搬送波若しくは他の輸送機構のような変調データ信号の他のデータを具体化し、あらゆる情報提供媒体を含む。上記の何れかの組合せもコンピュータ記憶媒体の範囲に含まれる。
【0096】
コンピュータは、ネットワーク環境で動作する遠隔コンピュータに対する論理接続のような一つ以上の遠隔コンピュータを用いてもよい。本開示の種々の実施例を、例示的なコンピュータシステムに関連して説明しているが、本開示の種々の実施例を、多数の他の汎用又は特定用途のコンピュータシステム環境又は形態とともに用いてもよい。コンピュータシステム環境は、発明の使用又は機能の範囲の態様を制約することを意図するものではない。さらに、コンピュータ環境を、例示的な動作環境に示す構成要素のいずれか一つ又は組合せに依存する又はそれを必要とするものであると解釈すべきである。本開示の全ての態様に適切なコンピュータシステム、環境及び/又は形態の周知の例は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド又はラップトップ装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブル家電、携帯電話、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記システム又は装置のいずれか1個を含む分散コンピュータ環境等を含むが、それに限定されない。
【0097】
発明の種々の実施例を、一つ以上のコンピュータ又は他の装置において実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータ実行可能命令の一般的状況において説明することができる。コンピュータ実行可能命令を、一つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネント又はモジュールにソフトウェアとして構造化してもよい。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行する又は特定の抽象データタイプを実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント及びデータ構造を含むがそれに限定されない。発明の態様を、任意の個数及び構造のそのようなコンポーネント又はモジュールとして実現してもよい。例えば、発明の態様は、図示するとともにここで説明した特定のコンピュータ実行可能命令又は特定のコンポーネント若しくはモジュールに限定されない。発明の他の実施の形態は、ここで図示するとともに説明した機能より多い又は少ない機能を有する異なるコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。発明の態様を、通信ネットワークを通じてリンクされる遠隔処理装置によってタスクが実行される分散コンピューティング環境で実施することもできる。分散コンピューティング環境において、プログラムモジュールを、記憶装置を含むローカルコンピュータ記憶媒体とリモートコンピュータ記憶媒体の両方に配置してもよい。
【0098】
本発明の方法及び装置を種々の方法で実施することができる。例えば、本発明の方法及び装置を、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組合せによって実施することができる。方法のステップの上述した順序は、例示のためのものであり、本発明の方法のステップは、特に断りのない限り上述した特定の順序に制限されない。さらに、一部の実施例において、本発明を、本発明による方法を実現するための機械可読命令を含む記録媒体に記録されたプログラムとして実施してもよい。したがって、本発明は、本発明による方法を実現するプログラムを格納する記録媒体も含む。
【0099】
上述した例示的な実施例は単に本発明の原理を説明するために説明したものであり、発明が開示した例示的な実施例に限定されないことを理解すべきである。当業者は、発明の精神及び範囲を逸脱することなく発明の種々の変更及び変形を容易に行うことができ、そのような変更及び変形の全ても本発明の保護範囲に含まれるものと見なされる。
図1
図2
【国際調査報告】