特表2016-533306(P2016-533306A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-533306(P2016-533306A)
(43)【公表日】2016年10月27日
(54)【発明の名称】オートバイ用後進装置
(51)【国際特許分類】
   B60K 17/02 20060101AFI20160930BHJP
   B62M 11/06 20060101ALI20160930BHJP
   F16D 27/118 20060101ALI20160930BHJP
【FI】
   B60K17/02 A
   B62M11/06 D
   F16D27/118
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-545680(P2016-545680)
(86)(22)【出願日】2014年9月22日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月29日
(86)【国際出願番号】KR2014008785
(87)【国際公開番号】WO2015046838
(87)【国際公開日】20150402
(31)【優先権主張番号】10-2013-0116722
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】516092876
【氏名又は名称】パク ソン ハ
(74)【代理人】
【識別番号】100090985
【弁理士】
【氏名又は名称】村田 幸雄
(72)【発明者】
【氏名】パク ソン ハ
【テーマコード(参考)】
3D039
【Fターム(参考)】
3D039AA02
3D039AB04
3D039AC04
3D039AC23
(57)【要約】
本発明は、第1出力ホール部及び第2出力ホール部を備えるハウジングと、第1出力ホール部を通じてハウジング外側に出没可能に設置され、始動スプラキットに始動動力を伝達し、第1出力ギアが設置される第1出力軸と、第2の出力ホール部を通じてハウジング外側に出没可能に設置され、後輪スプラキットに後進動力を伝達し、第2の出力ギアが設置される第2出力軸と、第1出力軸または第2出力軸に動力を提供するモータと、第1出力軸に作動力を提供して、第1出力ギアと始動スプラキットを接続または分離させる第1ソレノイドと、第2出力軸に作動力を提供し、第2出力ギアと後進スプラキットを接続または分離させる第2ソレノイドと、モーターの動力を減速させて第2出力軸に伝達する減速部と、操作部から入力される操作信号に基づいて、モーター、第1ソレノイドまたは第2ソレノイドに駆動信号を送信する制御部を含むことを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1出力ホール部及び第2出力ホール部を具備しているハウジング;前記第1出力ホール部を通して前記ハウジングの外側に出没可能に設置され、始動スプラキットに始動動力を伝達し、第1出力ギアが設置される第1出力軸;前記第2出力ホール部を通して前記ハウジングの外側に出没可能に設置され、後輪スプラキットに後進動力を伝達し、第2出力ギアが設置されている第2出力軸;前記第1出力軸または前記第2出力軸に動力を提供するモーター;前記第1出力軸に作動力を提供して前記第1出力ギアと、前記始動スプラキットを接続または分離させる第1ソレノイド;前記第2出力軸に作動力を提供して前記第2出力ギアと前記後進スプラキットを接続または分離させる第2ソレノイド;前記モーターの動力を減速させて前記第2出力軸に伝達する減速部;操作部から入力される操作信号に応じて前記モーター、前記第1ソレノイド又は前記第2ソレノイドに駆動信号を送信する制御部を含むことを特徴とするオートバイ車用後進装置。
【請求項2】
請求項1記載の前記第1出力ホール部の変速機プライマリーケースの接続ホール部に挿入されるように前記ハウジングから突出するように形成されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項3】
請求項2記載の前記第1出力軸は、前記第2出力軸と比較して長く形成され、前記第1出力軸は、前記第1出力ホール部に沿って延長され、前記変速機プライマリケースの内部に挿入されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項4】
請求項1記載の前記ハウジングには、前記第2出力ホール部との間隔を維持し、前記第2出力ホール部に対向されるように配置されるガイドブロックが形成され、前記ガイドブロックには、前記第2出力軸が挿入されるガイドホールが形成されていることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項5】
請求項1記載の前記ハウジングには、前記モーターが装着される第1装着ホーム部、前記第1ソレノイドが装着され、前記第1出力ホール部が形成される第2装着ホーム部及び前記減速部と前記第2ソレノイドが装着されて前記第2出力ホール部が形成される第3装着ホーム部が形成されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項6】
請求項1記載の前記モータ−の動力は前記第1出力軸および前記減速部を通って前記第2出力軸に伝達されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項7】
請求項1記載の前記第1出力軸には、前記モーターの回転軸に設置される主動ギアとギア連結されて、前記減速部に動力を伝達する伝達ギアが設置され、前記伝達ギアは、前記第1出力軸と第1スプラインギアに連結されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項8】
請求項6記載の前記減速部は、前記伝達ギアとギア連結される第1減速ギア;前記第1減速ギアの回転軸に設置される第2減速ギア;前記第2の減速ギアとギア連結される第3減速ギア;前記第3減速ギアの回転軸に設置される第4減速ギア;前記第4減速ギアとギア連結され、前記第2出力軸に第2スプラインギアに連結される第5減速ギアを含むことを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項9】
請求項8記載の前記第2出力軸には、顎部が形成され、前記顎部と、前記第5減速ギアの間には弾性部材が介在されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項10】
請求項1記載の前記制御部は、後進するオートバイの速度が一定になるよう前記モーターに供給される電源供給量を調節する速度調節部が設けられ、前記速度調節部は、前記オートバイの後輪回転速度を感知し、前記制御部に速度信号を送信する速度感知センサーの速度信号に基づいて制御されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オートバイ用後進装置に関するものであり、より詳細には、一般的なオートバイのスタートモーターを分離させた変速機プライマリーケースの接続ホール部に後進装置を設置してオートバイの始動動力やオートバイの後進動力を選択的に提供することができるオートバイ用後進装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、オートバイ(ハーレーツーリングオートバイ)のように、大型の二輪車は後進のためのメカニズムを持っていない。二輪車に搭載することができる機械装置が限定的の為であり、このため、運転手が不便を感じる事が多い。
【0003】
例えば、狭い場所での駐車をしたり、駐車された車両を取り出すとき、人力のみで前後進を数回繰り返して、目的する位置に止めなければならない。
【0004】
若干の傾斜地では、より多くの力が必要となり、ともすれば中心を失い転倒する場合も頻繁に起きる。大型オートバイ、例えばハーレーツーリングオートバイのような場合には、こういった困難が加重される。
【0005】
これらの問題点を解決するために、これまで様々なオートバイ用後進変速機またはギアが提案されている。例えば、韓国登録実用20−0390794号は、「オートバイ後進用ギア装置」を開示している。
【0006】
しかし、これらの登録実用技術を含む多くのオートバイ用後進ギア装置や変速機等は、まず、装置が複雑だけでなく、運転手が後進のために実行すべき操作手順が非常に複雑である。
【0007】
例えば、まずニュートラルに変速を実行した後、ギアボックスまたは変速機付近に設けられた後進用レバーを操作して後進側にギア変速を実行した後、再びハンドルに設けられたクラッチレバーを徐々に離しオートバイが後進するようにしており、エンジンがかかっている状態でのみ後進が可能である。
【0008】
このように操作過程は複雑であり、上述したように前後進の繰り返しが必要とされる限られたスペースでの駐車などでは非常に煩雑で、後進メカニズムがあるにもかかわらず、使用されない場合が多い。
【0009】
したがって、装置が複雑でなく、操作過程の簡単なオートバイ用後進装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】大韓民国公開特許公報第10−2013−0043603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
一般的なオートバイ用後進装置は、エンジンの始動を開始するよう動力を提供するスタートモーターと、オートバイの後進作動に必要とされる動力を提供するモーターが別途に必要とされるため、後進装置のサイズを減らしにくく、オートバイ用後進装置の部品数を減らすには難しいという問題点がある。したがって、これを改善する必要性がある。
【0012】
本発明は、一般的なオートバイのスタートモーターを分離させた変速機プライマリーケースの接続ホール部に後進装置を設置してオートバイの始動動力またはオートバイの後進動力を選択的に提供することができるオートバイ用後進装置を提供することに目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、第1出力ホール部及び第2出力ホール部を備えるハウジング;前記第1出力ホール部を通して前記ハウジングの外側に出没可能に設置され、始動スプラキットに始動動力を伝達し、第1出力ギアが設置されている第1出力軸;前記第2出力ホール部を通して前記ハウジングの外側に出没可能に設置され、後輪スプラキットに後進動力を伝達し、第2出力ギアが設置される第2出力軸、前記第1出力軸または前記第2出力軸に動力を提供するモーター;前記第1出力軸に作動力を提供して前記第1の出力ギアと、前記始動スプラキットを接続または分離させる第1ソレノイド、前記第2出力軸に作動力を提供して前記第2出力ギアと前記後進スプラキットを接続または分離させる第2ソレノイド;前記モーターの動力を減速させて前記第2出力軸に伝達する減速部;及び操作部から入力される操作信号に応じて前記モーター、前記第1ソレノイドまたは前記第2ソレノイドに駆動信号を送信する制御部を含むことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の前記第1出力ホール部は変速機プライマリーケースの連結ホール部に挿入されるように前記ハウジングから突出するよう形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の前記第1出力軸は、前記第2出力軸と比較して長く形成され、前記第1出力軸は、前記第1出力ホール部を沿って延長され、前記変速機のプライマリケースの内部に挿入されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の前記ハウジングには、前記第2出力ホール部との間隔を維持し、前記第2出力ホール部に対向されるよう配置されるガイドブロックが形成され、前記ガイドブロックには、前記第2出力軸が挿入されるガイドホール部が形成されていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明の前記ハウジングには、前記モーターが装着される第1装着ホーム部、前記第1ソレノイドが装着され、前記第1出力ホール部が形成されている第2装着ホーム部及び前記減速部と前記第2ソレノイドが装着され、前記第2出力ホール部が形成されている第3装着ホーム部が形成されていることを特徴とする。
【0018】
また、本発明の前記モーターの動力は前記第1出力軸および前記減速部を通って前記第2出力軸に伝達されることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の第1出力軸には、前記モーターの回転軸に設置されている主動ギアとギア連結され、前記減速部に動力を伝達する伝達ギアが設置され、前記伝達ギアは、前記第1出力軸と第1スプラインギアに接続されていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の前記減速部は、前記伝達ギアとギア連結される第1減速ギア、前記第1減速ギアの回転軸に設置される第2減速ギア、前記第2減速ギアとギア連結される第3減速ギア、前記第3減速ギアの回転軸に設置される第4減速ギア、前記第4減速ギアとギア連結され、前記第2出力軸に第2スプラインギアに連結される第5減速ギアを含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の前記第2出力軸には、顎部が形成さて、前記顎部と、前記第5減速ギアの間には弾性部材が介在されることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の前記制御部では、後進するオートバイの速度が一定するよう前記モータに供給される電源供給量を調節する速度調節部が設置され、前記速度調節部は、前記オートバイの後輪の回転速度を感知し、前記制御部に速度信号を送信する速度感知センサーの速度信号によって制御されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によるオートバイ用後進装置は、一つのモーターによってエンジン始動を開始するための始動動力を提供すると同時に、オートバイの後進作動に必要とされる動力を選択的に提供することができるため、後進装置の部品数を減らすことができ、後進装置の製作にかかる費用を削減することができる利点がある。
【0024】
また、本発明によるオートバイ用後進装置は、ハウジングの一側面にモーターとのペアのソレノイドが設置され、ハウジングの他側に第1出力軸及び第2出力軸がソレノイドの作動により出没可能に設置され、後輪スプラキットおよび始動スプラキットに選択的に動力を伝達するので、簡単な構造により始動動力と後進動力を選択的に提供することができ、後進装置のサイズを減らすことができる利点がある。
【0025】
また、本発明によるオートバイ用後進装置は、複数のギアからなる減速部の作動により、モーターの動力が減速されて後輪スプラキットに伝達されるため、オートバイの後進速度を適切な速度で維持することができ、オートバイの衝突事故を防ぐことができる利点がある。
【0026】
また、本発明によるオートバイ用後進装置は、前記のように部品数が減少して、後進装置のサイズを減らすことができるため、オートバイに設置された既存のスタートモーターのハウジングに代わって、本発明のハウジングを含む後進装置を設置してオートバイの始動動作または後進動作を選択的に行うことができる利点がある。
【0027】
また、本発明によるオートバイ用後進装置は、エンジンの始動が終了された状態で、モーターに供給される電源によって後進動力を提供することができるため、運転手がハンドルに設置されているノブを簡単に操作してオートバイの後進作動を行うことができ、狭い路地の後進走行や駐車のための後進走行を容易に行うことができる利点がある。
【0028】
また、本発明によるオートバイ用後進装置は、モーターに供給される電源の供給量を調節する速度調節部が具備されるので、速度感知センサーから送信される後輪の回転速度によりモーターの出力を制御することができ、オートバイが走行する地形に関係なく、安定した速度で後進走行を行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の始動実施例によるオートバイ用後進装置が示された断面図である。
図2】本発明の実施例によるオートバイ用後進装置の第2出力軸及び減速部の接続構造が示された断面図である。
図3】本発明の実施例によるオートバイ用後進装置の第2出力軸の作動状態が示した断面図である。
図4】本発明の 実施例によるオートバイ用後進装置ハウジングを示した正面斜視図である。
図5】本発明の実施例によるオートバイ用後進装置のハウジングを示した背面斜視図である。
図6】本発明の実施例によるオートバイ用後進装置のハウジング装着構造を示した斜視図である。
図7】本発明の実施例によるオートバイ用後進装置が設置されている変速機プライマリーケースを示した斜視図である。
図8】本発明の実施例によるオートバイ用後進装置を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して、本発明によるオートバイ用後進装置の実施例を説明する。
【0031】
このような過程で図面に示された線の太さや構成要素の大きさなどは、説明の明瞭性と便宜上過剰に示される場合がある。
【0032】
また、後述される用語は、本発明での機能を考慮して定義された用語であり、これは使用者、運用者の意図または慣例によって変わることがある。
【0033】
したがって、これらの用語の定義は、本明細書全般にわたった内容をもとに定義されなければならない。
【0034】
図1は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置が示された断面図であり、図2は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置の第2出力軸と減速部の連結構造が示された断面図であり、図3は、本発明の 実施例によるオートバイ用後進装置の第2出力軸の作動状態が示された断面図である。
【0035】
また、図4は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置のハウジングが示された正面斜視図であり、図5は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置のハウジングが図示された背面斜視図であり、図6は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置のハウジング装着構造が示された斜視図である。
【0036】
また、図7は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置が設置される変速機プライマリーケースが示された斜視図であり、図8は、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置が示されたブロック図ある。
【0037】
図1乃至図8を参照すると、本発明の実施例によるオートバイ用後進装置は、第1出力ホール部(11)及び第2出力ホール部(12)を備えるハウジング(10)と、第1出力ホール部(11)を通じてハウジング(10)の外側に出没可能に設置され、始動スプラキット(84)に始動動力を伝達し、第1出力ギア(22)が設置されている第1出力軸(20)と、第2出力ホール部(12)を通じてハウジング(10)の外側に出没可能に設置され、後輪スプラキット(82)に後進動力を伝達し、第2出力ギア(32)が設置されている第2出力軸(30 )と、第1出力軸(20)または第2出力軸(30)に動力を提供するモーター(50)と、第1出力軸(20)に作動力を提供して、第1出力ギア(22)と始動スプラキット(84)を接続または分離させる第1ソレノイド(54)と、第2出力軸(30)に作動力を提供し、第2出力ギア(32)と後輪スプラキット(82)を接続または分離させる第2ソレノイド(56)と、モーター(50)の動力を減速して第2出力軸(30)に伝達する減速部(70)と、操作部(92)から入力される操作信号により、モーター(50)、第1ソレノイド(54)または第2ソレノイド(56)に駆動信号を送信する制御部(100)を含む。
【0038】
駐車されたオートバイを後進させ走行したり、狭い路地で後進走行が要求される場合に運転手はハンドルに設置される操作部(92)を操作して、モーター(50)に電源を供給して、第2ソレノイド(56)に電源を供給してモーター(50)から供給される後進動力を第2出力軸(30)を通して後輪スプラキット(82)に伝達することができる。
【0039】
モーター(50)の動力が後輪スプラキット(82)に伝達されると、オートバイの後輪が逆回転しながら、オートバイが後進する。
【0040】
運転手がオートバイに乗った初期、オートバイのエンジンを始動する際に、運転手が操作部(92)を操作して、始動を開始すると、制御部(100)から送信される駆動信号により、モーター(50)と、第1ソレノイド(54)に電源が供給される。
【0041】
したがって、第1出力軸(20)がハウジング(10)の外部に突出され、変速機プライマリーケース(87)の内部に設置される始動スプラキット(84)と、第1出力ギア(22)がギア連結され、モーター(50)から提供される動力が第1出力軸(20)及び第1出力ギア(22)に沿って始動スプラキット(84)に伝達され、エンジンの始動が開始される。
【0042】
本実施例では、単一のモーター(50)によって始動動力と後進動力を選択的に提供することができるため、複数のモーター(50)が設置されて始動動力と後進動力を提供する一般的な後進装置と比較して部品数が減少され、後進装置およびスタートモーターの設置に必要とされる空間が減少する。
【0043】
また、本実施例では、単一のハウジング(10)に設置されるモーター(50)とペアのソレノイド(54、56)によって始動動力と後進動力が提供されるため、一般的なオートバイのスタートモーターを変速機プライマリーケース(87)から分離させた接続ホール部(88)に、本実施例の後進装置を設置して、起動動力または後進動力を選択的に提供することができる。
【0044】
したがって、一般的なオートバイにおいてスタートモーターとハウジングを除去して、本実施例のハウジングを含む後進装置を設置する簡単な作業によって後進走行を行うことができるオートバイを提供することができる。
【0045】
第1出力ホール部(11)は、変速機プライマリーケース(87)の接続ホール部(88)に挿入されるよう、ハウジング(10)から突出するように形成されるので、一般的なオートバイの変速機プライマリーケース(87)に設置されるスタートモーター(50)を除去した後スタートモーター(50)が除去された接続ホール部(88)に、本実施例の第1出力ホール部(11)を挿入して変速機プライマリーケース(87)とハウジング(10)を結合する。
【0046】
運転手が操作部(92)を操作して、エンジン始動をかけると、第1ソレノイド(54)からロードが突出され、第1出力軸(20)を第1出力ホール部(11)の外側に突出させるので、第1出力軸(20)は、変速機プライマリーケース(87)の内部に挿入され、始動スプラキット(84)とギア連結される。
【0047】
以降に、制御部(100)から送信される駆動信号に応じて、モーター(50)に電源が印加されるため、モーター(50)の動力が第1出力軸(20)と第1出力ギア(22)を通して始動スプラキット(84)に伝達され、エンジンの始動作動が行われる。
【0048】
第1出力軸(20)は、第2出力軸(30)と比較して長く形成され、第1出力軸(20)は、第1出力ホール部(11)に沿って延長され変速機プライマリーケース(87)の内部に挿入される。
【0049】
第1出力ホール部(11)は、ハウジング(10)の外側に突出するよう形成されるので、第1出力ホール部(11)を通してハウジング(10)の外側に突出して変速機プライマリーケース(87)の内部に挿入される第1出力軸(20)は、第2出力軸(30)と比較して長く形成される。
【0050】
第1ソレノイド(54)に電源が印加され、第1ソレノイド(54)から突出するロードによって第1出力軸(20)が変速機プライマリーケース(87)内部に挿入されると、始動スプラキット(84)とギア接続されるため、モーター(50)の動力は、第1出力軸(20)と第1出力ギア(22)に伝達され、始動スプラキット(84)を駆動させるので、エンジンの始動動作を行なうことになる。
【0051】
ハウジング(10)には、第2出力ホール部(12)との間隔を維持し、第2出力ホール部(12)に対向されるように配置されるガイドブロック(17)が形成され、ガイドブロック(17)には、第2出力軸(30)が挿入されるガイドホール部(18)が形成される。
【0052】
ガイドブロック(17)は、ハウジング(10)の前方に突出するよう形成されて、ガイドブロック(17)の一側端部は、第2出力ホール部(12)側に延長され、ガイドブロック(17)と第2出力ホール部(12 )との間には、開口部(19)が形成されて間隔を成すようになる。
【0053】
また、ガイドブロック(17)には、第2出力軸(30)がスライディング可能に挿入されるガイドホール部(18)が形成されるので、第2出力ホール部(12)を通してハウジング(10)の外側に突出する第2出力軸(30 )がガイドホール部(18)に挿入され、第2出力軸(30)の端部を支持することになる。
【0054】
ハウジング(10)とガイドブロック(17)との間の間隔、すなわち、開口部(19)を通してハウジング(10)の外側に露出されている第2出力ギア(32)は、開口部(19)側に配置される後輪スプラキット(82)とギア連結されるため、モーター(50)から伝達される後進動力が第2出力ギア(32)を通して後輪スプラキット(82)に伝達され、オートバイの後進動作を行なうことになる。
【0055】
また、ハウジング(10)には、モーター(50)が装着される第1装着ホーム部(13)、第1ソレノイド(54)が装着されて、第1出力ホール部(11)が形成される第2装着溝部(14)と減速部(70)と第2ソレノイド(56)が装着され、第2出力ホール部(12)が形成される第3装着ホーム部(16)が形成される。
【0056】
ハウジング(10)の外側面には、第1出力ホール部(11)とガイドブロック(17)が形成され、ハウジング(10)の内側面には、第1装着ホーム部(13)、第2装着ホーム部(14)及び第3装着ホーム部(16)が形成され、モーター(50)、第1ソレノイド(54)、第2ソレノイド(56)と減速部(70)が設置され、カバーがハウジング(10)と結合され、モーター(50)、第1ソレノイド(54)、第2ソレノイド(56)と減速部(70)を拘束することになる。
【0057】
第1装着ホーム部(13)、第2装着ホーム部(14)及び第3装着ホーム部(16)をハウジング(10)の一側端部から他側の端部まで順に配置され、第1装着ホーム部(13)、第2装着ホーム部(14)及び第3装着ホーム部(16)は、互いにすれ違うよう離隔されるように配置してハウジング(10)の長さを短縮できるようにする。
【0058】
第3装着ホーム部(16)の内側には、第2出力ホール部(12)のほか、複数の装着ホーム部が具備されるため、多数のギアからなる減速部(70)が安着されるようにして、第1装着ホーム部(13)と第2装着ホーム部(14)は、互いに連結され通じるように対向される端部が重ねて構成される。
【0059】
また、第2装着ホーム部(14)と、第3装着ホーム部(16)との間には、別の装着ホーム部が形成され、第2出力軸(30)の動力を減速部(70)に伝達する第1減速ギア(72)及び第2減速ギア(74)が設置される。
【0060】
モーター(50)の動力は、第1出力軸(20)と減速部(70)を通って第2出力軸(30)に伝達されるので、第2出力軸(30)に後進動力が伝達される際にも、モーター(50)の動力は、第1出力軸(20)を通って第2出力軸(30)に伝達される。
【0061】
したがって、モーター(50)の動力が第1出力軸(20)と第2出力軸(30)にそれぞれ個別的に伝達される動力伝達構造と比較して、本実施例では、動力伝達構造が簡単になり、モーター(50)の動力が第1出力軸(20)に設置されている伝達ギア(24)を通りながら減速されることができるので、減速部(70)をなす減速ギアの個数を減らすことができる。
【0062】
第1出力軸(20)には、モーター(50)の回転軸に設置される主動ギア(52)とギア連結され、減速部(70)に動力を伝達する伝達ギア(24)が設置され、伝達ギア(24)は、第1出力軸(20)と第1スプラインギア(26)に連結される 。
【0063】
第2装着部には、伝達ギア(24)が回転できるよう設置され、伝達ギア(24)は、モーター(50)の主動ギア(52)とギア連結され、第1減速ギア(72)とギア連結され、モーター(50)の動力が伝達ギア(24)を通して、第1減速ギア(72)に伝達するようにする。
【0064】
第1出力軸(20)は、伝達ギア(24)の回転中心に貫通して第1出力ホール部(11)の外側に延長され、第1出力軸(20)と伝達ギア(24)は、第1スプラインギア(26)にギア接続されるため、モーター(50)の動力が伝達ギア(24)に伝達されると、伝達ギア(24)及び第1出力軸(20)が同時に回転することになる。
【0065】
したがって、第1ソレノイド(54)の作動により、第1出力軸(20)が第1出力ホール部(11)の外側に突出しても、第1スプラインギア(26)によって伝達ギア(24)と第1出力軸(20)がギア連結された状態が維持されるため、モーター(50)の動力が伝達ギア(24)、第1出力軸(20)と第1出力ギア(22)を通して始動スプラキット(84)に伝達される。
【0066】
減速部(70)は、伝達ギア(24)とギア連結される第1減速ギア(72)と、第1減速ギア(72)の回転軸に設置される第2減速ギア(74)と、第2減速ギア(74)とギア連結される第3減速ギア(76)と、第3減速ギア(76)の回転軸に設置される第4減速ギア(77)と、第4減速ギア(77)とギア連結され、第2出力軸(30)に第2スプラインギア(79)に接続される第5減速ギア(78)を含む。
【0067】
第1減速ギア(72)と第2減速ギア(74)は、一つの回転軸の設置されるため、第1減速ギア(72)にモーター(50)の動力が伝達されると、第1減速ギア(72)と第2減速ギア(74)が同時に回転し、第3減速ギア(76)と第4減速ギア(77)も一つの回転軸に設置されるため、同時に回転しながらモーター(50)の動力を伝達することになる。
【0068】
第1減速ギア(72)及び第2減速ギア(74)は、第2の装着ホーム部(14)と、第3装着ホーム部(16)との間に形成される装着ホーム部に回転できるよう設置され、第3減速ギア(76 )と第4減速ギア(77)は、第3装着ホーム部(16)の内部に別途に形成される装着ホーム部に回転できるよう設置される。
【0069】
第5減速ギア(78)を第2出力ホール部(12)に回転できるよう設置され、第5減速ギア(78)の回転軸を貫通するように、第2出力軸(30)が、第5減速ギア(78)の回転中心に挿入される。
【0070】
第5減速ギア(78)と第2出力軸(30)は、第2スプラインギア(79)によってギア接続されるため、第5減速ギア(78)にモーター(50)の動力が伝達されると、第5減速ギア(78 )と第2出力軸(30)が同時に回転しながら第2出力ギア(32)を通して後輪スプラキット(82)に後進動力を提供する。
【0071】
また、第2ソレノイド(56)の駆動により第2出力軸(30)が第2出力ホール部(12)の外側に突出する際に、第2出力軸(30)と第5減速ギア(78)は、第2スプラインギア(79)によってギア連結状態を維持するため、モーター(50)の動力を伝達することができる。
【0072】
第2出力軸(30)には、顎部(34)が形成され、顎部(34)と、第5減速ギア(78)との間には、弾性部材(36)が介在されるので、第2ソレノイド(56)に電源が印加されてロードが突出しながら、第2出力部を第2出力ホール部(12)の外側に突出させると顎部(34)と、第5減速ギア(78)との間の間隔が狭くなり、弾性部材(36)が圧縮される。
【0073】
その後、後進動作が終了すると、制御部(100)の作動により、第2ソレノイド(56)に供給れた電源が遮断されて、弾性部材(36)の復元力により顎部(34)と、第5減速ギア(78)との間の間隔が広くなり、第2出力軸(30)がハウジング(10)の内側に挿入されて、第1出力ギア(22)と後輪スプラキット(82)が分離される。
【0074】
もちろん、第1ソレノイド(54)にも顎部(34)と弾性部材(36)が設置可能であり、これは本発明の技術構成を認知した当業者が容易に実施することができるので、具体的な図面や説明は省略することにする。
【0075】
また、本実施例の制御部(100)には、後進するオートバイの速度が一定になるよう、モーター(50)に供給される電源供給量を調節する速度調節部(94)が設置され、速度調節部(94)は、オートバイの後輪回転速度を感知し、制御部(100)に速度信号を送信する速度感知センサー(96)の速度信号に基づいて制御される。
【0076】
後進するオートバイが平地、上り傾斜または下り傾斜を走行するときは、後輪の回転速度が可変される場合があるが、この時、後輪の回転速度を感知する速度感知センサー(96)から速度信号が制御部(100)に送信される。
【0077】
制御部(100)に受信される速度信号に基づいて制御部(100)からの駆動信号を送信するので、速度調整部(94)が駆動されて、モーター(50)に供給される電源の供給量を調節することになる。
【0078】
したがって後輪の回転速度に応じて、モーター(50)から出力される動力の回転速度が加減され、オートバイの後進速度が設定範囲内に含まれるようモータ−(50)の出力が制御され、後進オートバイの速度が安定的に維持できるようになる。
【0079】
後進するオートバイの速度が前記のように設定範囲内に含まれるため、オートバイの後進走行が必要以上に加速されたり遅すぎないように制御され運転手は、安定的で迅速な後進走行が可能となる。
【0080】
未説明符号52aは、モーター(50)動力の回転方向を変換させて伝達ギア(24)に伝達する変換ギア(52a)である。
【0081】
前記のように構成された本発明の始動実施例によるオートバイ用後進装置の作動を見てみると、次の通りである。
【0082】
まず、運転手がオートバイに乗って、エンジンをかける場合には、操作部(92)から送信される操作信号が制御部(100)に受信され、制御部(100)から送信される駆動信号に応じて、モーター(50)と第1ソレノイド(54)に電源が供給され、第2ソレノイド(56)には、電源供給が遮断される。
【0083】
第1ソレノイド(54)に電源が供給されると、第1ソレノイド(54)からロードが突出され、第1出力軸(20)が第1出力ホール部(11)を通してハウジング(10)の外側に突出されるので、変速機プライマリーケース(87)の内部に挿入され、起動スプラキット(84)と、第1出力ギア(22)がギア連結される。
【0084】
このとき、モーター(50)に電源が印加されると、モーター(50)の動力は、主動ギア(52)、伝達ギア(24)、第1スプラインギア(26)、第1出力軸(20)と第1出力ギア( 22)を通して始動スプラキット(84)に伝達され、エンジンの始動を開始することになる。
【0085】
前記のような作動により、エンジンの始動が開始され、オートバイの走行が行われ、オートバイ走行中に後進走行が要求される状態が行われると、運転手は、オートバイのハンドルに設置される操作部(92)を操作して制御部(100)に後進信号を送信することになる。
【0086】
以後に、制御部(100)から送信される駆動信号により第2ソレノイド(56)と、モーター(50)に電源が供給され、第1ソレノイド(54)には、電源供給が遮断される。
【0087】
したがって、モーター(50)の動力は、主動ギア(52)、変換ギア(52a)、伝達ギア(24)及び第1減速ギア(72)を通して減速部(70)に伝達され、この時、第1出力軸( 20)は、ハウジング(10)の内部に挿入された状態なので、伝達ギア(24)によって、モーター(50)の動力が第1出力軸(20)に伝達され、回転するが、第1出力ギア(22)と始動スプラキット(84)が分離された状態なので、始動動作が行われなくなる。
【0088】
減速部(70)に伝達されるモーター(50)の動力は、第2減速ギア(74)、第3減速ギア(76)、第4減速機及び第5減速ギア(78)を通して第2出力軸(30)に伝達され、第2ソレノイド(56)から突出するロードによって第2出力軸(30)がハウジング(10)の外部に突出されるため、第2出力ギア(32)と後輪スプラキット(82)がギア接続されてモーター(50)の動力が後輪スプラキット(82)に伝達される。
【0089】
後輪スプラキット(82)に伝達されるモーター(50)の動力によってオートバイの後進動作が行われることになる。
【0090】
この時、後輪の回転速度を感知する速度感知センサー(96)から速度信号が制御部(100)に送信され、制御部(100)に受信される速度信号に基づいて制御部(100)から速度調節部(94)に駆動信号が送信されるので、モーター(50)に供給される電源供給量を調節しながら後輪の回転速度が設定範囲内に含まれるよう制御される。
【0091】
したがってオートバイの後進走行が行われる場所の地形が平地、上り傾斜または下り傾斜、場合に関係なく、オートバイは常に一定の速度で後進走行を行うことができるので、安全かつ迅速な後進走行が行われるようになる。
【0092】
オートバイの後進動作が終了して、運転手が操作部(92)を前進走行状態に転換させると、第2ソレノイド(56)に供給れた電源が遮断されるため、弾性部材(36)の復元力により、第2出力軸(32)がハウジング(10)の内部に挿入され、第2出力ギア(32)と後輪スプラキット(82)が分離され、オートバイの前進走行状態に転換される。
【0093】
これにより、一般的なオートバイのスタートモーターを分離させた変速機プライマリーケースの接続ホール部に後進装置を設置してオートバイの始動動力やオートバイの後進動力を選択的に提供するオートバイの後進装置を提供することができるようになる。
【0094】
本発明は、図面に示される実施例を参考として説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当技術が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このことから、様々な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点を理解するだろう。
【0095】
また、オートバイ用後進装置を例に挙げて説明したが、これは例示的なものに過ぎず、オートバイ用後進装置ではなく、他の製品にも、本発明の後進装置及びその制御方法を用いることができる。
【0096】
したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、以下の特許請求の範囲によって定めなければならないだろう。
【符号の説明】
【0097】
10:ハウジング
11:第1出力ホール部
12:第2出力ホール部
13:第1装着ホーム部
14:第2装着ホーム部
16:第3装着ホーム部
17:ガイドブロック
18:ガイドホール部
19:開口部
20:第1出力軸
22:第1出力ギア
24:伝達ギア
26:第1スプラインギア
30:第2出力軸
32:第2出力ギア
34:顎部
36:弾性部材
50:モーター
52:駆動ギア
52a:変換ギア
54:第1ソレノイド
56:第2ソレノイド
70:減速部
72:第1減速ギア
74:第2減速ギア
76:第3減速ギア
77:第4減速ギア
78:第5減速ギア
79:第2スプラインギア
82:後輪スプラキット
84:始動スプラキット
86:エンジンケース
87:変速機プライマリーケース
88:接続ホール部
92:操作部
94:速度調節部
96:速度感知センサー
100:制御部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2015年2月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1出力ホール部及び第2出力ホール部を備えるハウジング;
前記第1出力ホール部を通して前記ハウジングの外側に出没可能に設置され、始動スプラキットに始動動力を伝達し、第1出力ギアが設置される第1出力軸
前記第2出力ホール部を通して前記ハウジングの外側に出没可能に設置され、後輪スプラキットに後進動力を伝達し、第2出力ギアが設置される第2出力軸
前記第1出力軸または前記第2出力軸に動力を提供するモーター;前記第1出力軸に作動力を提供し、前記第1出力ギアと、前記始動スプラキットを接続または分離させる第1ソレノイド;
前記第2出力軸に作動力を提供して前記第2出力ギアと前記後進スプラキットを接続または分離させる第2ソレノイド;
前記モーターの動力を減速させ、前記第2出力軸に伝達する減速部;操作部から入力される操作信号に応じて前記モーター、前記第1ソレノイド又は前記第2ソレノイドに駆動信号を送信する制御部を含み、
前記第1出力ホール部の変速機プライマリーケースの連結ホール部に挿入されるように前記ハウジングから突出するように形成されていることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項2】
請求項記載の前記第1出力軸は、前記第2出力軸と比較して長く形成され、前記第1出力軸は、前記第1出力ホール部に沿って延長され、前記変速機プライマリケースの内部に挿入されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項3】
請求項1記載の前記ハウジングには、前記第2出力ホール部との間隔を維持し、前記第2出力ホール部に対向されるように配置されるガイドブロックが形成され、前記ガイドブロックには、前記第2出力軸が挿入されるガイドホールが形成されていることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項4】
請求項1記載の前記ハウジングには、前記モーターが装着される第1装着ホーム部、前記第1ソレノイドが装着され、前記第1出力ホール部が形成されている第2装着ホーム部及び前記減速部と前記第2ソレノイドが装着されて前記第2出力ホール部が形成される第3装着ホーム部が形成されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項5】
請求項1記載の前記モータ−の動力は前記第1出力軸および前記減速部を通って前記第2出力軸に伝達されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項6】
請求項1記載の前記第1出力軸には、前記モーターの回転軸に設置される主動ギアとギア連結されて、前記減速部に動力を伝達する伝達ギアが設置され、前記伝達ギアは、前記第1出力軸と第1スプラインギアに接続されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項7】
請求項記載の前記減速部は、
前記伝達ギアとギア連結される第1減速ギア、
前記第1減速ギアの回転軸に設置される第2減速ギア、
前記第2減速ギアとギア連結される第3減速ギア、
前記第3減速ギアの回転軸に設置されている第4減速ギア
前記第4減速ギアとギア連結され、前記第2出力軸に第2スプラインギアに連結される第5減速ギアを含むことを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項8】
請求項記載の前記第2出力軸には、顎部が形成され、前記顎部と、前記第5減速ギアの間には弾性部材が介在されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【請求項9】
請求項1記載の前記制御部には、後進するオートバイの速度が一定になるよう前記モーターに供給される電源供給量を調節する速度調節部が設けられ、前記速度調節部は、前記オートバイの後輪回転速度を感知し、前記制御部に速度信号を送信する速度感知センサーの速度信号に基づいて制御されることを特徴とするオートバイ用後進装置。
【国際調査報告】