(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-534370(P2016-534370A)
(43)【公表日】2016年11月4日
(54)【発明の名称】複数の共振センサに対する単一チャネルインタフェースを備えた誘導性位置感知
(51)【国際特許分類】
G01D 5/20 20060101AFI20161007BHJP
G01B 7/00 20060101ALI20161007BHJP
G01D 5/12 20060101ALI20161007BHJP
【FI】
G01D5/20 K
G01B7/00 103M
G01D5/12 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-543956(P2016-543956)
(86)(22)【出願日】2014年9月16日
(85)【翻訳文提出日】2016年5月16日
(86)【国際出願番号】US2014055948
(87)【国際公開番号】WO2015039134
(87)【国際公開日】20150319
(31)【優先権主張番号】61/878,443
(32)【優先日】2013年9月16日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/486,575
(32)【優先日】2014年9月15日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン ブイ ボールドウィン
(72)【発明者】
【氏名】ムラリ スリニヴァサ
【テーマコード(参考)】
2F063
2F077
【Fターム(参考)】
2F063AA02
2F063AA03
2F063AA04
2F063BB02
2F063DD06
2F063GA08
2F063LA05
2F077CC08
2F077FF03
2F077FF31
2F077TT08
2F077TT23
2F077TT35
(57)【要約】
誘導性感知システム(10)が、単一のチャネルインタフェース(31)を介してIDC(30)にインタフェースされる複数の共振センサ(20)を含む。IDCは共振センサをループフィルタとして包含するIDC制御ループを確立する。IDC制御ループは、共振センサを各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態に駆動する。各共振センサは他の共振センサからそれを差別化する公称共振周波数状態に対して構成される。IDCは、ターゲット感知コンディションを表すシステム共振状態における変化を感知し、ターゲット感知システム共振状態を駆動することにより応答する。IDCは、ターゲット感知コンディションに起因するIDCループ制御信号を、ターゲット感知共振センサに対するターゲット位置の指示として対応するターゲット感知共振周波数状態を表すようにセンサデータに変換し、センサデータは、近接度/範囲処理のためデータプロセッサ(50)に提供され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の共振センサを備えた誘導性位置感知システムであって、複数の共振センサの各々が、前記共振センサに対する感知範囲内のそれぞれの導電性ターゲットの位置としてターゲット位置を感知するように適合され、前記システムが、
複数の共振センサと、IDC単一チャネルインタフェースを備えるインダクタンス・デジタル変換(IDC)ユニットであって、前記IDCユニットの前記IDC単一チャネルインタフェースに直列ループで結合される直列ループトポロジーで構成される、前記複数の共振センサ及びIDCユニット、
を含み、
各共振センサが共振器を含み、
前記共振器が、共振周波数状態(定常状態発振振幅及び共振器周波数)及び感知範囲に対して構成され、
前記共振器が、公称共振周波数状態での、及びターゲット感知共振周波数状態でのオペレーションに対して構成され、前記公称共振周波数状態では前記共振センサのための前記ターゲットがその感知範囲外にあり、前記ターゲット感知共振周波数状態が、そのそれぞれのターゲットがその感知範囲内にあるターゲット位置にあるターゲット感知コンディションでのターゲット感知共振センサに対応し、
前記共振器が、前記公称共振周波数状態が、任意の他の共振センサの公称共振周波数状態に対して固有であるように構成され、
前記共振器が、前記ターゲット感知共振周波数状態が、それぞれのターゲット感知コンディションでの任意の他の共振センサの任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように構成され、
前記IDCユニットが、各共振センサがその公称共振周波数状態まで駆動される公称システム共振状態を含み、また、ターゲット感知コンディションに関連付けられるターゲット感知共振周波数状態まで少なくとも一つの共振センサが駆動されるターゲット感知システム共振状態を含んで、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態を駆動するように構成され、
前記IDCユニットが、
共振制御回路要素とIDCループ制御回路要素とを含み、また、前記直列ループ結合された共振センサの各それぞれの共振器をループフィルタとして含む、IDC制御ループであって、
前記共振制御回路要素が、ターゲット感知共振センサにおけるターゲット感知コンディションに応答するターゲット感知システム共振状態を含んで、共振制御信号に応答してシステム共振状態を制御するように構成され、
前記IDCループ制御回路要素が、前記ターゲット感知コンディションのための前記ターゲット感知システム共振状態に対応するターゲット感知共振制御信号を含んで、前記共振制御信号を生成するように構成され、
前記共振制御回路要素が、システム共振状態を前記ターゲット感知システム共振状態まで駆動するために前記ターゲット感知共振制御信号に応答し、前記ターゲット感知共振センサが、前記ターゲット感知コンディションに対応して前記ターゲット感知共振周波数状態で動作する、前記IDCループと、
前記ターゲット感知共振制御信号に対応してセンサデータを出力するように構成されるセンサデータ出力回路要素であって、前記出力センサデータが、別の共振センサのための任意のターゲット感知コンディションから差別化された、前記それぞれのターゲット感知共振センサのための前記ターゲット感知コンディションを表し、従って、このようなターゲット感知共振センサに対する前記それぞれのターゲットの前記ターゲット位置を表すようになっている、前記センサデータ出力回路要素と、
を含む、
システム。
【請求項2】
請求項1に記載のシステムであって、
各共振センサが更に共振インピーダンスにより特徴付けられ、
前記共振制御回路要素が、前記ターゲット感知コンディションに対応する前記ターゲット感知システム共振周波数状態を駆動するために前記ターゲット感知共振制御信号に応答しており、前記ターゲット感知コンディションに起因する前記ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける変化を平衡させる、システム。
【請求項3】
請求項1に記載のシステムであって、前記誘導性位置感知システムが、前記ターゲット感知共振センサに対する特定された近接距離におけるそれぞれのターゲットに対応するターゲット近接度コンディションを表す出力センサデータに基づく近接度検出のために構成され、前記ターゲット感知共振周波数状態を表す前記センサデータが、前記ターゲット感知共振センサを固有に差別化する前記ターゲット近接度コンディションに対応する、システム。
【請求項4】
請求項1に記載のシステムであって、前記誘導性位置感知システムが、前記ターゲット感知共振センサのための前記感知範囲内の位置におけるそれぞれのターゲットに対応するターゲット範囲コンディションを表す出力センサデータに基づく範囲検出のために構成され、前記センサデータが、前記ターゲット感知共振センサを固有に差別化する、前記ターゲット範囲コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態を表す、システム。
【請求項5】
請求項1に記載のシステムであって、各共振センサ共振器が、インダクタとキャパシタとを含み、前記インダクタ及び前記キャパシタが、
前記インダクタが、各共振器に対して実質的に同じインダクタンス値を有するように構成され、
前記キャパシタが、他の共振器に対して固有の静電容量を有するように構成され、及び
前記キャパシタが、
前記関連する公称共振周波数状態が、任意の他の共振センサのための前記関連する公称共振周波数状態から差別化されるように特定されるように、及び
このような共振センサ及びその感知範囲のための任意の関連するターゲット感知共振周波数状態が、任意の他の共振センサのための任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように特定されるように、
構成される、
システム。
【請求項6】
請求項1に記載のシステムであって、システム共振状態が定常状態システム発振周波数により特徴付けられ、
前記IDCユニットが、
前記ターゲット感知コンディションを表す前記センサデータが、前記対応するターゲット感知共振器制御信号及び前記ターゲット感知システム周波数信号の少なくとも一方に基づくように、ターゲット感知システム共振状態のためのターゲット感知システム周波数を含んで、前記システム周波数に対応するシステム周波数信号を生成するように構成される共振器周波数回路要素、
を更に含む、システム。
【請求項7】
請求項2に記載のシステムであって、
前記システム共振状態がシステム発振振幅及び発振周波数により特徴付けられ、
前記共振制御回路要素が、負インピーダンス制御信号に応答して負インピーダンスを前記IDC単一チャネルインタフェースに駆動することによりシステム共振状態を駆動するように構成される負インピーダンス回路要素を含み、
前記IDCループ制御回路要素が、前記ターゲット感知コンディションに起因する前記ターゲット感知共振センサの前記共振インピーダンスにおける変化に起因するシステム発振振幅における変化に基づいて、前記ターゲット感知コンディションのための前記ターゲット感知システム共振状態に対応する、ターゲット感知負インピーダンス制御信号を含んで、前記負インピーダンス制御信号を生成するように構成される負インピーダンス制御回路要素を含み、
前記負インピーダンス回路要素が、負インピーダンスを、前記ターゲット感知システム共振状態に対応して前記IDC単一チャネルインタフェースに駆動するために前記ターゲット感知負インピーダンス制御信号に応答しており、
前記負インピーダンス回路要素及び前記負インピーダンス制御回路要素が、前記それぞれの直列ループ結合された共振センサの各共振センサをループフィルタとして含む、負インピーダンス制御ループを確立し、前記負インピーダンス回路要素及び前記負インピーダンス制御回路要素が、ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける任意の変化を平衡させるために前記IDC単一チャネルインタフェースに駆動される前記負インピーダンスを制御するように動作し得、それにより、前記ターゲット感知共振センサを前記ターゲット感知共振周波数状態に対応する前記ターゲット感知コンディションまで駆動し、及び
前記出力センサデータが、前記ターゲット感知コンディションに起因する、前記ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスを平衡させるために必要とされる前記負インピーダンスを表し、従って、前記出力センサデータが、このようなターゲット感知共振センサに対する前記それぞれのターゲットの前記ターゲット位置を表すように、前記出力センサデータが前記負インピーダンス制御信号に対応する、システム。
【請求項8】
直列ループトポロジーで構成される複数の共振センサを備えた誘導性位置感知システムにおいて動作可能なインダクタンス・デジタル変換(IDC)回路であって、
各共振センサが、前記共振センサに対する感知範囲内のそれぞれの導電性ターゲットの位置としてターゲット位置を感知するように適合され、
各共振センサが、共振周波数状態(定常状態発振振幅及び共振器周波数)、及び感知範囲に対して構成される、及び前記共振センサのための前記ターゲットがその感知範囲外にある公称共振周波数状態におけるオペレーションのために構成される、共振器を含み、
前記共振器が、任意の他の共振センサの公称共振周波数状態と、そのそれぞれのターゲットがその感知範囲内のターゲット位置にあるターゲット感知コンディションにおけるターゲット感知共振センサに対応するターゲット感知共振周波数状態とに対して前記公称共振周波数状態が固有であるように構成され、
前記共振器が、前記ターゲット感知共振周波数状態がそれぞれのターゲット感知コンディションにおける任意の他の共振センサの任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように構成され、
前記IDC回路が、
直列ループの前記複数の共振センサに結合される単一のチャネルインタフェースと、
ターゲット感知共振センサにおけるターゲット感知コンディションに応答したターゲット感知システム共振状態を含んで、共振制御信号に応答してシステム共振状態を制御するように構成される共振制御回路要素と、
前記ターゲット感知コンディションのための前記ターゲット感知システム共振状態に対応するターゲット感知共振制御信号を含んで、前記共振制御信号を生成するように構成されるIDCループ制御回路要素であって、
前記共振制御回路要素及び前記IDCループ制御回路要素が、前記直列ループ結合される共振センサの各それぞれの共振器をループフィルタとして含むIDC制御ループを確立することであって、各共振センサがその公称共振周波数状態まで駆動される公称システム共振状態を含み、また、ターゲット感知コンディションに関連付けられるターゲット感知共振周波数状態まで少なくとも一つの共振センサが駆動されるターゲット感知システム共振状態を含んで、前記IDC制御ループが、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態を駆動するように動作し得、
前記共振制御回路要素が、システム共振状態を前記ターゲット感知システム共振状態まで駆動するために前記ターゲット感知共振制御信号に応答し、前記ターゲット感知共振センサが、前記ターゲット感知コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態で動作する、前記IDCループ制御回路要素と、
出力センサデータが、別の共振センサのための任意のターゲット感知コンディションから差別化された、前記それぞれのターゲット感知共振センサに対する前記ターゲット感知コンディションを表し、及び従って、このようなターゲット感知共振センサに対する前記それぞれのターゲットの前記ターゲット位置を表すように、前記ターゲット感知共振制御信号に対応してセンサデータを出力するように構成されるセンサデータ出力回路要素と、
を含む、
回路。
【請求項9】
請求項8に記載の回路であって、
各共振センサが更に共振インピーダンスにより特徴付けられ、
前記共振制御回路要素が、前記ターゲット感知コンディションに対応する前記ターゲット感知システム共振周波数状態を駆動するために前記ターゲット感知共振制御信号に応答しており、前記ターゲット感知コンディションに起因する前記ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける変化を平衡させる、
回路。
【請求項10】
請求項8に記載の回路であって、前記誘導性位置感知システムが、前記ターゲット感知共振センサに対する特定された近接距離でのそれぞれのターゲットに対応するターゲット近接度コンディションを表す出力センサデータに基づく近接度検出のために構成され、前記センサデータが、前記ターゲット感知共振センサを固有に差別化する、前記ターゲット近接度コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態を表す、回路。
【請求項11】
請求項8に記載の回路であって、前記誘導性位置感知システムが、前記ターゲット感知共振センサのための前記感知範囲内の位置におけるそれぞれのターゲットに対応するターゲット範囲コンディションを表す出力センサデータに基づく範囲検出のために構成され、前記センサデータが、前記ターゲット感知共振センサを固有に差別化する、前記ターゲット範囲コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態を表す、回路。
【請求項12】
請求項8に記載の回路であって、各共振センサ共振器が、インダクタとキャパシタとを含み、前記インダクタ及び前記キャパシタが、
前記インダクタが、各共振器に対して実質的に同じインダクタンス値を有するように構成され、及び
前記キャパシタが、他の共振器に対して固有の静電容量を有するように構成され、及び
前記キャパシタが、
前記関連する公称共振周波数状態が、任意の他の共振センサのための前記関連する公称共振周波数状態から差別化されるように特定されるように、及び
このような共振センサ及びその感知範囲のための任意の関連するターゲット感知共振周波数状態が、任意の他の共振センサのための任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように特定されるように、
構成される、回路。
【請求項13】
請求項8に記載の回路であって、システム共振状態が定常状態システム発振周波数により特徴付けられ、
前記IDC回路が更に、
前記センサデータが、前記対応するターゲット感知共振器制御信号及び前記ターゲット感知システム周波数信号の少なくとも一方に基づく前記ターゲット感知コンディションを表すように、ターゲット感知システム共振状態のためのターゲット感知システム周波数を含んで、前記システム周波数に対応してシステム周波数信号を生成するように構成される共振器周波数回路要素、
を含む、回路。
【請求項14】
請求項9に記載の回路であって、
前記システム共振状態が、システム発振振幅及び発振周波数により特徴付けられ、
前記共振制御回路要素が、負インピーダンス制御信号に応答して負インピーダンスを前記IDC単一チャネルインタフェースに駆動することによりシステム共振状態を駆動するように構成される負インピーダンス回路要素を含み、
前記IDCループ制御回路要素が、前記ターゲット感知コンディションに起因する前記ターゲット感知共振センサの前記共振インピーダンスにおける変化に起因するシステム発振振幅における変化に基づいて、前記ターゲット感知コンディションのための前記ターゲット感知システム共振状態に対応して、ターゲット感知負インピーダンス制御信号を含み、前記負インピーダンス制御信号を生成するように構成される負インピーダンス制御回路要素を含み、
前記負インピーダンス回路要素が、前記ターゲット感知システム共振状態に対応する前記IDC単一チャネルインタフェースに負インピーダンスを駆動するために前記ターゲット感知負インピーダンス制御信号に応答しており、
前記負インピーダンス回路要素及び前記負インピーダンス制御回路要素が、前記それぞれの直列ループ結合される共振センサの各共振器をループフィルタとして含む、負インピーダンス制御ループを確立し、前記負インピーダンス回路要素及び前記負インピーダンス制御回路要素が、ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける任意の変化を平衡させるために前記IDC単一チャネルインタフェースに駆動される前記負インピーダンスを制御するように動作し得、それにより、前記ターゲット感知コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態まで前記ターゲット感知共振センサを駆動し、及び
前記出力センサデータが、前記ターゲット感知コンディションに起因する、前記ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスを平衡させるために必要とされる前記負インピーダンスを表し、及び従って、このようなターゲット感知共振センサに対する前記それぞれのターゲットの前記ターゲット位置を表すように、前記出力センサデータが前記負インピーダンス制御信号に対応する、
回路。
【請求項15】
直列ループトポロジーで構成される、複数の共振センサとインダクタンス・デジタルコンバータ(IDC)ユニットとを備える誘導性位置感知システムにおいて用い得る誘導性位置感知の適合可能な方法であって、
前記共振センサが前記IDCへの単一のチャネルインタフェースに直列ループ結合され、
各共振センサが、前記共振センサに対する感知範囲内のそれぞれの導電性ターゲットの位置としてターゲット位置を感知するように適合され、
各共振センサが、共振周波数状態(定常状態発振振幅及び共振器周波数)、及び感知範囲に対して構成される共振器を含み、前記共振センサに対する前記ターゲットがその感知範囲外にある公称共振周波数状態でのオペレーションに対して構成され、
前記共振器が、任意の他の共振センサの公称共振周波数状態と、そのそれぞれのターゲットがその感知範囲内のターゲット位置にあるターゲット感知コンディションにおけるターゲット感知共振センサに対応するターゲット感知共振周波数状態とに対して前記公称共振周波数状態が固有であるように構成され、
前記共振器が、前記ターゲット感知共振周波数状態が、それぞれのターゲット感知コンディションにおける任意の他の共振センサの任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように構成される、前記方法であって、
前記方法が、
前記単一チャネルインタフェースを介して、前記複数の共振センサをシステム共振状態まで駆動することであって、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されること、
ターゲット感知共振センサのターゲット感知コンディションに応答して、ターゲット感知共振制御信号を生成すること、
前記ターゲット感知共振制御信号に応答して、前記ターゲット感知コンディションのためのターゲット感知共振周波数状態で動作するターゲット感知共振センサに対応するターゲット感知システム共振状態を駆動すること、
それにより、前記直列ループ結合された共振センサの各それぞれの共振器をループフィルタとして含むIDC制御ループを確立することであって、各共振センサがその公称共振周波数状態に駆動される公称システム共振状態を含み、及び前記ターゲット感知コンディションに関連付けられる前記ターゲット感知共振周波数状態まで少なくとも一つの共振センサが駆動される前記ターゲット感知システム共振状態を含んで、前記IDC制御ループが前記システム共振状態を駆動すること、及び
出力センサデータが、別の共振センサのための任意のターゲット感知コンディションから差別化された、前記それぞれのターゲット感知共振センサのための前記ターゲット感知コンディションを表し、及び従って、このようなターゲット感知共振センサに対する前記それぞれのターゲットの前記ターゲット位置を表すように、前記ターゲット感知共振制御信号に対応してセンサデータを出力すること、
を含む、方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、前記誘導性位置感知システムが、前記ターゲット感知共振センサに対する特定された近接距離でのそれぞれのターゲットに対応するターゲット近接度コンディションを表す出力センサデータに基づく近接度検出のために構成され、前記センサデータが、前記ターゲット感知共振センサを固有に差別化する、前記ターゲット近接度コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態を表す、方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、前記誘導性位置感知システムが、前記ターゲット感知共振センサのための前記感知範囲内の位置におけるそれぞれのターゲットに対応するターゲット範囲コンディションを表す出力センサデータに基づく範囲検出のために構成され、前記センサデータが、前記ターゲット感知共振センサを固有に差別化する、前記ターゲット範囲コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態を表す、方法。
【請求項18】
請求項15に記載の方法であって、各共振センサ共振器が、インダクタとキャパシタとを含み、前記インダクタ及び前記キャパシタが、
前記インダクタが、各共振器に対して実質的に同じインダクタンス値を有するように、及び
前記キャパシタが、他の共振器に対して固有の静電容量を有するように、及び
前記キャパシタが、
前記関連する公称共振周波数状態が、任意の他の共振センサのための前記関連する公称共振周波数状態から差別化されるように特定されるように、及び
このような共振センサ及びその感知範囲のための任意の関連するターゲット感知共振周波数状態が、任意の他の共振センサのための任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように特定されるように、
構成される、方法。
【請求項19】
請求項15に記載の方法であって、システム共振状態が定常状態システム発振周波数により特徴付けられ、前記方法が更に、
前記ターゲット感知コンディションを表す前記センサデータが、前記対応するターゲット感知共振器制御信号及び前記ターゲット感知システム周波数信号の少なくとも一方に基づくように、ターゲット感知システム共振状態のためのターゲット感知システム周波数を含んで、前記システム周波数に対応してシステム周波数信号を生成すること、
を含む、方法。
【請求項20】
請求項15に記載の方法であって、
前記システム共振状態が、システム発振振幅及び発振周波数により特徴付けられ、
前記ターゲット感知システム共振状態を含む、前記システム共振状態を駆動することが、負インピーダンス制御信号に応答して負インピーダンスを前記IDC単一チャネルインタフェースに駆動することにより達成され、
ターゲット感知共振センサのターゲット感知コンディションに応答して、ターゲット感知共振制御信号を生成することが、前記ターゲット感知コンディションに起因する前記ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける変化に起因する、システム発振振幅における変化に基づいて前記ターゲット感知システム共振状態に対応してターゲット感知負インピーダンス制御信号を生成することにより達成され、
前記IDC制御ループが、ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける任意の変化を平衡させるために前記IDC単一チャネルインタフェースまで駆動される前記負インピーダンスを制御するように動作し得るIDC負インピーダンス制御ループを含み、それにより、前記ターゲット感知共振センサを、前記ターゲット感知コンディションに対応する前記ターゲット感知共振周波数状態まで駆動すること、及び
前記出力センサデータが、前記ターゲット感知コンディションに起因する、前記ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスを平衡させるために必要とされる前記負インピーダンスを表し、及び従って、このようなターゲット感知共振センサに対する前記それぞれのターゲットの前記ターゲット位置を表すように、前記出力センサデータが前記負インピーダンス制御信号に対応する、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、位置を測定又は検出する際など、近接度又は物理的状態又はコンディションを誘導的に感知することに関連する。
【背景技術】
【0002】
誘導性共振感知は、共振器を含む共振センサに基づく。共振器は、定常状態発振で動作するように駆動され、導電性ターゲットを感知するために磁束エネルギーを放射する。応用例には、導電性ターゲットに対する近接度又は位置感知が含まれる。
【0003】
共振センサが、共振器周波数及び共振器発振振幅(共振状態)により特徴付けられる、LCタンク回路などの共振器を含む。共振器は、共振周波数及び共振振幅での定常状態発振により特徴付けられる、公称共振周波数状態(ターゲットが存在しない)に対して構成される。公称共振周波数状態では、共振器は、共振インピーダンス(共振におけるインピーダンス)として特徴付けられ得る、コイル抵抗及び損失のある誘電体などの、固有の回路損失を克服するために充分な励起で駆動される。
【0004】
誘導性感知では、誘導性感知コイルから放射された磁束エネルギーが、共振センサの感知範囲/エリア内の導電性ターゲットにおいて渦電流を誘導する。渦電流損失は、共振器インピーダンスを効率的に変更し、その結果、共振器発振振幅及び周波数における変化によって現れるものなど、共振状態における変化となる。共振状態におけるこの変化は、共振インピーダンスにおける変化に対応して、公称共振周波数状態に対する共振周波数状態における変化となる。
【発明の概要】
【0005】
記載される例において、誘導性感知システムが、単一チャネルインタフェースを介してインダクタンス・デジタルコンバータ(IDC)にインタフェースされる複数の共振センサを含む。IDCは、共振センサをループフィルタとして包含するIDC制御ループを確立する。IDC制御ループは、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態まで共振センサを駆動する。各共振センサは、それを他の共振センサから差別化する公称共振周波数状態に対して構成される。IDCは、ターゲット感知コンディションを表すシステム共振状態における変化を感知し、ターゲット感知システム共振状態を駆動することによって応答する。IDCは、ターゲット感知コンディションに起因するIDCループ(共振)制御信号を、ターゲット感知共振センサに対するターゲット位置(近接度又は範囲)の指示として、対応するターゲット感知共振周波数状態を表すセンサデータに変換する。センサデータは、近接度/範囲処理のためにデータプロセッサに提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1A】それぞれの導電性ターゲットの位置(近接度又は範囲)を感知するために適合される複数の共振センサを備える誘導性位置感知システムの例示の機能図である。
【0007】
【図1B】LC共振器と、関連する共振インピーダンスRSとを含む共振センサの例示実施例の概略である。
【0008】
【図2】図1Aの複数のセンサ構成のための、公称システム共振周波数状態に対応する例示の公称共振周波数波形(位相及び周波数)のグラフである。
【0009】
【図3】複数の共振センサに対する単一チャネルインタフェースを備えたIDCユニットの例示実施例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
簡単な概略において、単一チャネルインタフェースを含むインダクタンス・デジタル変換(IDC)ユニットが、複数の共振センサを備えた誘導性位置感知システムにおいて動作し得、複数の共振センサは、直列ループトポロジーで構成され、単一チャネルインタフェースを介してIDCユニットにインタフェースされる。各共振センサは、共振センサに対する感知範囲内のそれぞれの導電性ターゲットの位置としてターゲット位置を感知するように適合される。各共振センサは、共振周波数状態(定常状態発振振幅及び共振器周波数)及び感知範囲に対して構成される共振器を含む。各共振センサは、(a)その共振センサのためのターゲットがその感知範囲外にあり、且つ、公称共振周波数状態が任意の他の共振センサの公称共振周波数状態に対して固有であるように共振器が構成される、公称共振周波数状態での、及び(b)そのそれぞれのターゲットがその感知範囲内のターゲット位置にあり、且つ、ターゲット感知共振周波数状態がそれぞれのターゲット感知コンディションにおける任意の他の共振センサの任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように共振器が構成される、ターゲット感知コンディションにおいてターゲット感知共振センサに対応するターゲット感知共振周波数状態での、オペレーションのために構成される。
【0011】
直列ループの複数の共振センサに対する単一チャネルインタフェースを備えるIDCユニットは、(a)ターゲット感知共振センサにおけるターゲット感知コンディションに応答するターゲット感知システム共振状態を含む、共振制御信号に応答してシステム共振状態を制御するように構成される共振制御回路要素と、(b)ターゲット感知コンディションのためのターゲット感知システム共振状態に対応するターゲット感知共振制御信号を含む、共振制御信号を生成するように構成されるIDCループ制御回路要素とを含む。共振制御回路要素及びIDCループ制御回路要素は、直列ループ結合される共振センサの各それぞれの共振器(ループフィルタとして)を含むIDC制御ループを確立し、共振制御回路要素及びIDCループ制御回路要素は、各共振センサがその公称共振周波数状態まで駆動される公称システム共振状態を含み、また、ターゲット感知コンディションに関連付けられるターゲット感知共振周波数状態まで少なくとも一つの共振センサが駆動されるターゲット感知システム共振状態を含み、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態を駆動するように動作し得る。ターゲット感知コンディションに対し、共振制御回路要素は、ターゲット感知システム共振状態までシステム共振状態を駆動するためターゲット感知共振制御信号に応答し、ターゲット感知共振センサがターゲット感知コンディションに対応するターゲット感知共振周波数状態で動作する。IDCユニットは、出力センサデータが、別の共振センサに対する任意のターゲット感知コンディションから差別化され、従って、このようなターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲットのターゲット位置を表す、それぞれのターゲット感知共振センサのためのターゲット感知コンディションを表すように、ターゲット感知共振制御信号に対応するセンサデータを出力する。
【0012】
図1Aは、複数の共振センサ20とインダクタンス・デジタル変換(IDC)ユニット30とを含む誘導性位置感知システム10の例示の機能図である。この例は、3つの共振センサ21、22、23を示す。
【0013】
IDC30はIDC単一チャネルインタフェース31を含む。IDC30及び共振センサ20は、直列ループ(デイジーチェーン)トポロジーで構成される。具体的には、IDC30は、直列ループ40を通じて、IDC単一チャネルインタフェース31を介して共振センサ20に直列ループ結合される。共振センサ20(21、22、23)は、それぞれの導電性ターゲット70(71、72、73)の位置(近接度又は範囲)を感知するように適合される。
【0014】
IDC30は、共振センサ20をループフィルタとして包含するIDC制御ループを確立する。IDC制御ループは、共振センサ20を、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態まで駆動する。各共振センサは、それを直列ループ40内で差別化する公称共振周波数状態に対して構成される。IDC30は、ターゲット感知コンディション(その感知範囲内の位置のそのそれぞれのターゲットを備える共振センサ)を表すシステム共振状態における変化を感知し、対応するターゲット感知システム共振状態まで共振センサを駆動すること(ターゲット感知共振センサをそのターゲット感知共振周波数状態まで駆動することを含む)によって応答する。IDC30は、ターゲット感知コンディションに起因する、システム共振状態における変化に対応するIDCループ(共振)制御信号を、ターゲット感知共振センサに対するターゲット位置(近接度又は範囲)の指示として対応するターゲット感知共振周波数状態を表すようにセンサデータに変換する。センサデータは、近接度/範囲処理のためにデータプロセッサ50に提供され得る。
【0015】
(直列ループ40を通じて)IDC信号チャネルインタフェース31を介してIDC30によりシステムとして駆動される共振センサ20は、システム共振状態に基づいて差別化される。共振センサ20は、それぞれの固有の、オーバーラップしない公称共振周波数状態(公称共振発振周波数及び共振発振振幅)に対して構成される(及びそれらにより差別化される)。そのようにして、システム共振状態及びターゲット感知システム共振状態が、IDC単一チャネルインタフェース31を介してIDC30により受け取られる、ターゲット感知共振センサ及びそのターゲット応答(近接度又は範囲)を効率的に差別化する。
【0016】
更に図1Bを参照すると、各例示の共振センサ20は、インダクタL及び並列キャパシタC(タンク回路)を備えて構成される共振器25を含む。LC共振器は、並列共振器の代わりに直列として構成され得る。レジスタR
Sは、共振器内の回路寄生損失と、ターゲットコンディションのためのターゲットに対する渦電流損失とに対応する、共振インピーダンス(共振での有効インピーダンス)を表す。
【0017】
共振器25は、共振周波数状態、及び感知範囲に対して構成され得る。共振周波数状態は、定常状態共振器発振振幅及び共振器周波数である。
【0018】
共振器25は、設計により特定される公称共振周波数状態(ターゲットが存在しない)でのオペレーションに対して構成され得る。従って、公称共振周波数状態で動作する際、ターゲットが存在せず、従って、渦電流損失がない状態で、回路寄生に起因する公称共振インピーダンスを平衡させることによって定常状態発振を維持するために、共振センサ20が(IDC単一チャネルインタフェース31を介してIDC30から)直列ループ40を通じて充分な電力で駆動される。共振器25は、公称共振周波数状態が任意の他の共振センサの公称共振周波数状態に対して固有であるように構成される。
【0019】
共振器25は更に、ターゲット感知共振周波数状態が任意の他の共振センサ(共振器)の任意のターゲット感知共振周波数状態と重ならないように構成され、その場合、ターゲット感知共振周波数状態がターゲット感知コンディションでのターゲット感知共振センサに対応する。ターゲット70が共振センサ20の感知範囲内のターゲット位置にあるとき、IDC30のための、ターゲット感知コンディションが生じる。感知範囲は、共振器構成、ターゲット構成、及び設計により特定される分解能に依存する。
【0020】
図1Aにおいて、共振センサ20は各々、他の共振センサの公称共振周波数状態に対して固有(ノンオーバーラップ)である公称共振周波数状態に対して構成される。直列ループ40における共振センサ20は、固有のそれぞれの公称共振周波数状態に基づいて差別化される。例示の実装は、異なる静電容量値C(固定インダクタンス値Lを有する)を有するそれぞれの共振器構成に基づいて差別化されるLC共振器を備える共振センサ20、即ち、共振センサ21(L Coil+C)、共振センサ22(L Coil+2C)、及び共振センサ23(L Coil+3C)、を構成することである。他の実施例において、共振器周波数を差別するために、インダクタンス又はインダクタンス及び静電容量を用いることができる。
【0021】
図2は、図1Aの複数の共振センサ構成のための例示の公称共振周波数波形(位相及び周波数)を提供する。具体的には、共振センサ21、22、23は、共振器静電容量(それぞれ、静電容量C、2C、3C)が増大すると共に共振周波数が低減するように構成される。同一の共振インダクタに起因して、共振振幅も低減する(共振周波数状態を更に差別化する)。静電容量値間の関係は、応用例に適切な共振周波数分離を達成するための設計選択肢である。
【0022】
また図1Aを参照すると、位置感知システム10(共振センサ20及びIDC30を含む)が、すべての共振センサがそれぞれの公称共振周波数状態(図2)にある公称システム共振状態を含む、システム共振状態により特徴付けられる。IDCユニット30が、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態を駆動するように構成される。ターゲット感知コンディションにおいて共振センサがない場合、IDC30は、各共振センサ20がその公称共振周波数状態まで駆動される公称システム共振状態を駆動する。ターゲット感知コンディションでは、IDC30は、ターゲット感知コンディションに関連付けられるターゲット感知共振周波数状態までターゲット感知共振センサが駆動されるターゲット感知システム共振状態を駆動する。
【0023】
IDC30は、直列ループ結合される共振センサ20の各それぞれの共振器25をループフィルタとして含むIDC制御ループを確立する。IDC制御ループは、共振(ループ)制御信号に基づいて共振制御を提供する。IDC制御ループは、ターゲット感知共振センサにおけるターゲット感知コンディションに応答してターゲット感知システム共振状態を駆動することを含む、共振制御信号に応答してシステム共振状態を制御する。IDCループは、ターゲット感知コンディションのためのターゲット感知システム共振状態に対応するターゲット感知共振制御信号を含む、共振制御信号を生成する。IDC30は、システム共振状態をターゲット感知システム共振状態まで駆動するためターゲット感知共振制御信号に応答し、ターゲット感知共振センサがターゲット感知コンディションに対応してターゲット感知共振周波数状態で動作する。
【0024】
IDC30は、ターゲット送信コンディションを表すように、ターゲット感知共振制御信号に対応するセンサデータを出力する。実際には、IDC30は、ターゲット感知システム共振状態(ターゲット感知共振制御信号により表されるように)を、それぞれのターゲット感知共振センサのためのターゲット感知コンディションを表すセンサデータに変換する。このようなターゲット感知コンディションは、別の共振センサのための任意のターゲット感知コンディションから差別化され、従って、このようなターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲットのターゲット位置を表す。
【0025】
共振周波数状態に基づくセンサ差別化は、センサ差別化が複数の共振センサにIDC単一チャネルインタフェース31を介して単一のIDC30にインタフェースさせ得るので、位置感知システム10の実装のための重要な設計考慮事項である。位置感知システム10の実装のための付加的なシステム設計規準には、(a)近接度又は範囲検出のためのシステム構成、及び(b)IDC分解能が含まれる。
【0026】
位置感知システム10は、近接度又は範囲感知のいずれかのために設計され得る。近接度感知/検出では、位置感知システム10は、ターゲット感知共振センサ20に対するターゲット70の近接度を感知するように設計され、この場合、ターゲット近接度は設計により特定される近接距離である。範囲検出では、位置感知システム10は、ターゲット感知共振センサ20に対するターゲット位置を感知するように設計され、この場合、ターゲット位置は、設計により特定される感知範囲内の(及び設計により特定される位置分解能での)位置である。
【0027】
ターゲット近接度感知は、設計により特定される近接距離におけるそれぞれのターゲット70に対応するターゲット近接度感知共振周波数状態に基づく。このターゲット近接度共振周波数状態は、(共振器設計に基づく)ターゲット感知共振センサ20に対して固有であり、IDC30に、ターゲット感知共振センサ20について差別化されるターゲット近接度共振周波数状態を捕捉/変換させ得、及び、設計により特定される近接距離におけるターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲット70を表すターゲット近接度/検出センサデータを出力させ得る。従って、ターゲット感知共振センサ20に対し、(このようなターゲット感知共振センサに対する、設計により特定される近接距離での)それぞれのターゲット70に対応するターゲット近接度共振周波数状態は、他の共振センサ20の任意のターゲット近接度共振周波数状態から差別化可能である。
【0028】
ターゲット範囲感知は、設計により特定される感知範囲(設計により特定される位置分解能を備える)内のそれぞれのターゲット70の位置に対応するターゲット範囲感知共振周波数状態に基づく。各ターゲット位置/範囲共振周波数状態は、(共振器設計に基づく)ターゲット感知共振センサ20に対して固有であり、IDC30に、ターゲット感知共振センサ20について差別化されるターゲット位置/範囲共振周波数状態を捕捉/変換させ得、及び、設計により特定される感知範囲内のターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲット70の位置を表すターゲット範囲センサデータを出力させ得る。従って、ターゲット感知共振センサ20に対し、(ターゲット感知共振センサのための設計により特定される感知範囲内のそれぞれのターゲット70の位置に対応する)ターゲット位置/範囲共振周波数状態の範囲は、他の共振センサ20(それぞれの感知範囲を備える)の任意のターゲット位置/範囲共振周波数状態と重ならない。
【0029】
図3は、それぞれの直列ループ結合された共振センサ20の各共振器をループフィルタとして含む、IDC負インピーダンス制御ループを実装するIDCユニット300の例示実施例を示す。IDC負インピーダンス制御ループは、負インピーダンス回路要素301及び負インピーダンス制御回路要素330を含む。
【0030】
ターゲット感知コンディションに対し、IDC負インピーダンス制御ループは、ターゲット感知共振センサ20の共振インピーダンスにおける任意の変化を平衡させるためにIDC単一チャネルインタフェース301に駆動される負インピーダンスを制御するように動作し得、それにより、ターゲット感知コンディションに対応してターゲット感知共振周波数状態までターゲット感知共振センサを駆動する。負インピーダンス回路要素301は、負インピーダンス制御信号に応答して負インピーダンスをIDC単一チャネルインタフェースまで駆動することによりシステム共振状態を駆動する。
【0031】
負インピーダンス制御回路要素330は、ターゲット感知コンディションにより生じるターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける変化に起因する、システム発振振幅における変化に基づいてターゲット感知負インピーダンス制御信号を生成する。従って、ターゲット感知負インピーダンス制御信号は、ターゲット感知コンディションに対するターゲット感知システム共振状態に対応する。負インピーダンス回路要素330は、ターゲット感知システム共振状態に対応して、負インピーダンスをIDC単一チャネルインタフェース301まで駆動するようにターゲット感知負インピーダンス制御信号に応答する。
【0032】
IDC300は、負インピーダンス制御信号RCSに対応してセンサデータを出力する。出力センサデータは、ターゲット感知コンディションに起因する、ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスを平衡させるための負インピーダンスを表す。従って、負インピーダンス制御信号は、このようなターゲット感知共振センサに対する、それぞれのターゲットのターゲット位置を表す。
【0033】
IDC制御ループは、共振(負インピーダンス)制御信号RCSに応答して負インピーダンスをIDC単一チャネルインタフェース301まで駆動することによりシステム共振状態を駆動する。ターゲット感知コンディションでは、IDC制御ループは、ターゲット感知コンディションにより生じるターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける変化に起因する、システム発振振幅における変化に基づいて対応するターゲット感知負インピーダンス制御信号を生成する。従って、ターゲット感知負インピーダンス制御信号は、ターゲット感知コンディションのためのターゲット感知システム共振状態に対応する。
【0034】
ターゲット感知負インピーダンス制御信号に応答して、IDC300は、ターゲット感知システム共振状態に対応して、負インピーダンスをIDC単一チャネルインタフェース301まで駆動する。IDC300は、ターゲットコンディションに起因する、ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスにおける変化を平衡させるためにIDC単一チャネルインタフェース301まで駆動される負インピーダンスを制御する。その結果、ターゲット感知共振センサは、ターゲット感知コンディションに対応して対応するターゲット感知共振周波数状態まで駆動される。
【0035】
IDC300は、ターゲット感知負インピーダンス制御信号に対応してセンサデータを出力する。ターゲット感知負インピーダンス制御信号は、ターゲット感知コンディションに起因する、ターゲット感知共振センサの共振インピーダンスを平衡させるための負インピーダンスに対応する。従って、負インピーダンス制御信号は、ターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲットのターゲット位置を表す。
【0036】
例示の実装では、負インピーダンス回路310は、制御された負インピーダンスとして構成されるトランスコンダクタンス増幅器313として実装される。インピーダンス制御回路要素330は、共振状態の変化を表すように共振器発振振幅における変化を検出する振幅制御回路として実装され、フィードバックRCS共振制御信号を提供する。RCS共振制御信号は、負インピーダンスを制御するためにトランスコンダクタンス増幅器313に入力され、それにより、共振インピーダンスの変化を平衡させるため及び共振周波数状態(定常状態発振)を維持するために共振器25に供給される励起電力の量を制御する。
【0037】
インピーダンス制御回路330は、振幅検出器331及びコンパレータ出力回路333を含む。振幅検出器331は共振器発振振幅を判定する。コンパレータ出力回路333は、振幅検出器331からの共振器発振振幅を参照振幅334と比較し、共振制御信号RCSを生成する。
【0038】
IDC300の例示の実装は、システム共振状態に関連付けられる発振周波数を測定する周波数検出器回路340を含む。例えば、周波数検出回路は、クロックされた周波数カウンタ(ゼロ交差間のクロックサイクルをカウントする)を備えて実装され得る。共振器25(インダクタンスコイルL)のためのインダクタンスを判定するために発振周波数を用いることができ、これはまた、共振状態の変化に基づいて変化する。
【0039】
IDC300は、発振振幅及び発振周波数に対して個別のセンサデータ出力を提供して、発振振幅がインピーダンス制御回路330からRCS負インピーダンス制御信号として提供され、共振器発振周波数が周波数検出器回路340により提供されるようにする。これらのセンサデータ出力は、位置処理(近接度又は範囲)に用いるためにセンサデータプロセッサ50に提供される。
【0040】
このようにして、IDC300はシステム共振状態を駆動するように構成され、各共振センサは共振周波数状態まで駆動され、ターゲット感知コンディションに起因するシステム共振状態における変化を対応するセンサデータに変換する。IDC300は、複数の共振センサをループフィルタとして包含し、ターゲット感知システム共振状態を駆動するためにIDC単一チャネルインタフェースにおいて負インピーダンスを制御し、ターゲット感知共振センサを、その感知範囲内のそのそれぞれのターゲットの位置に対応してターゲット感知共振周波数状態まで効率的に駆動し、ターゲット位置(近接度又は範囲)の指示としてターゲット感知共振周波数状態を表すように、制御された負インピーダンスに対応するセンサデータを出力することを含んで、負インピーダンス制御ループを実装する。
【0041】
従って、記載される例において、装置及び方法が、複数の共振センサを備えた誘導性位置感知システムに適合可能であり、複数の共振センサが各々、共振センサに対する感知範囲内のそれぞれの導電性ターゲットの位置としてターゲット位置を感知するように適合される。複数の共振センサは、複数の共振センサとIDCユニットとが直列ループトポロジーで構成されるIDC単一チャネルインタフェースを介してIDCユニットにインタフェースされる。
【0042】
IDCユニットは、各共振センサがその公称共振周波数状態まで駆動される公称システム共振状態を含み、及びターゲット感知コンディションに関連付けられるターゲット感知共振周波数状態まで少なくとも一つの共振センサが駆動されるターゲット感知システム共振状態を含んで、各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態を駆動するように構成される。
【0043】
IDCユニットは、共振制御回路要素及びIDCループ制御回路要素を含み、また、直列ループ結合された共振センサの各それぞれの共振器をループフィルタとして含む、IDC制御ループを確立する。共振制御回路要素は、ターゲット感知共振センサにおけるターゲット感知コンディションに応答してターゲット感知システム共振状態を含み、共振制御信号に応答してシステム共振状態を制御するように構成される。IDCループ制御回路要素は、ターゲット感知コンディションに対するターゲット感知システム共振状態に対応したターゲット感知共振制御信号を含む、共振制御信号を生成するように構成される。共振制御回路要素は、システム共振状態をターゲット感知システム共振状態まで駆動するためターゲット感知共振制御信号に応答しており、ターゲット感知共振センサは、ターゲット感知コンディションに対応してターゲット感知共振周波数状態で動作する。
【0044】
IDCユニットは、出力センサデータが、別の共振センサに対する任意のターゲット感知コンディションから差別化された、それぞれのターゲット感知共振センサに対するターゲット感知コンディションを表すように、ターゲット感知共振制御信号に対応してセンサデータを出力する。そのようにして、出力センサデータ(ターゲット感知共振制御信号)はそれに従って、このようなターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲットのターゲット位置を表す。
【0045】
従って、この手法は、IDC単一チャネルインタフェースを介してインダクタンス・デジタル変換(IDC)ユニットにインタフェースされる複数の共振センサを備える位置感知に適合可能であり、この手法は、(a)単一チャネルインタフェースを介して、複数の共振センサを各共振センサが共振周波数状態まで駆動されるシステム共振状態まで駆動すること、(b)ターゲット感知共振センサのターゲット感知コンディションに応答して、ターゲット感知共振制御信号を生成すること、(c)ターゲット感知共振制御信号に応答して、ターゲット感知コンディションに対するターゲット感知共振周波数状態で動作するターゲット感知共振センサに対応してターゲット感知システム共振状態を駆動すること、(d)それにより、直列ループ結合された共振センサの各それぞれの共振器をループフィルタとして含むIDC制御ループを確立することであって、各共振センサがその公称共振周波数状態まで駆動される公称システム共振状態を含み、及びターゲット感知コンディションターゲットに関連付けられる感知システム共振状態まで少なくとも一つの共振センサが駆動されるターゲット感知共振周波数状態を含んで、IDC制御ループがシステム共振状態を駆動し、及び(e)出力センサデータが、それぞれのターゲット感知共振センサに対するターゲット感知コンディションを表し、別の共振センサに対する任意のターゲット感知コンディションから差別化され、及び従って、このようなターゲット感知共振センサに対するそれぞれのターゲットのターゲット位置を表すように、ターゲット感知共振制御信号に対応してセンサデータを出力することを含む。
【0046】
本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示実施例に変形が成され得、多くの他の実施例が可能である。
【国際調査報告】