特表2016-534501(P2016-534501A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-534501取り外し可能なスカートを備える電気コネクタ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-534501(P2016-534501A)
(43)【公表日】2016年11月4日
(54)【発明の名称】取り外し可能なスカートを備える電気コネクタ
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20161007BHJP
【FI】
   H01R13/52 301H
   H01R13/52 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-525558(P2016-525558)
(86)(22)【出願日】2014年10月29日
(85)【翻訳文提出日】2016年4月21日
(86)【国際出願番号】IB2014002961
(87)【国際公開番号】WO2015063601
(87)【国際公開日】20150507
(31)【優先権主張番号】13/02495
(32)【優先日】2013年10月29日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】マルセル アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ステファニー ラフォル
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ブグノ
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE14
5E087LL04
5E087LL12
5E087LL29
5E087LL34
5E087RR12
(57)【要約】
【解決手段】接続を提供するアセンブリの本体を構成する要素であって、接続モジュール(1)を構成する第1の要素と、本体(2)を構成する第2の要素と、から成り、モジュールは、接続を行うように、下筐体中に、または本体のベース(5)において受容されることになる下筐体(4)と、モジュールの下筐体の上エッジのリム上に設定される、下筐体とベースとの間の封止を形成することが意図される、エラストマー筐体間のガスケットと、モジュールの周囲でのベースの中へのモジュールの挿入方向において取り外し可能であるように設定されるスカートを構成するリング(9)と、を備え、スカートは、ガスケットを被覆するような方法で、かつガスケットを露出したままにするような方法で配置することができ、本体は、モジュールが本体の中へ挿入されるときに、スカートを構成するリングが、それがガスケットを被覆しない位置に移動することを可能にすることが意図される並進手段を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続を提供するアセンブリであって、接続モジュール(1)を構成する第1の要素と、本体(2)を構成する第2の要素と、から成り、モジュールは、接続を行うように、下筐体中に、または前記本体を構成する前記要素のベース(5)において受容されるように設計される下筐体(4)と、前記モジュールの下筐体の上エッジのリム上に設定される、前記下筐体と前記ベースとの間の封止を形成することが意図される、エラストマー筐体間のガスケット(7)と、前記モジュールの周囲での前記ベースの中への前記モジュールの挿入方向において取り外し可能であるように設定されるスカートを構成するリング(9)と、を備え、前記スカートは、ガスケットを被覆するような方法で、かつ前記ガスケットを露出したままにするような方法で配置することができ、前記本体は、前記モジュールが前記本体の中へ挿入されるときに、前記スカートを構成する前記リングが、それが前記ガスケットを被覆しない位置に移動することを可能にすることが意図される並進手段を備え、該並進手段は、前記モジュールを構成する前記要素が前記本体を構成する要素から取り外されるときに、前記並進手段が、前記スカートを構成する前記リング上で作用して、再度それを降下させ、筐体間エラストマー封止をもう一度保護するようなものである、アセンブリ。
【請求項2】
前記並進手段は、前記モジュールが取り外され、前記本体を構成する前記要素ともはや係合しないときに、保護リングが再度降下せず、前記筐体間エラストマー封止が露出したままであるようなものである、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記並進手段は、前記本体を構成する前記要素の内側に延在し、前記保護リングの外面の可撓性ピースのリブに対するストップを形成する、少なくとも1つのフックを備える、請求項1または2に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記本体を構成する前記要素は、少なくとも前記リブを受容するための少なくとも1つの開口、および該開口のすぐ上に配置されるフックもまた備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記モジュールからの少なくとも1つのフックが提供され、前記保護リング上に少なくとも1つのスロット、配設は、前記フックが前記スロットを通過し、該スロットは、挿入方向において延在するようなものであり、前記フックおよび前記スロットの形状および寸法は、少なくとも1つのフックが、それが前記スロットの下エッジに寄り掛かるまで、前記スロットの中へ移動することができるようなものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベースを構成する部分と、電気的接続を提供するようにベースに挿入されることが意図されるモジュールを構成するパーツと、を有する、接続アセンブリに関する。本発明はまた、この種のアセンブリにおけるモジュール、ならびにこの種のアセンブリのベースに関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術からのこの種のアセンブリにおいて、モジュールが、ベースとモジュールとの間の境界面における電気的接続を封止することが意図される、エラストマー材料で作製されるそのリム上の筐体間ガスケットを有することが同意されていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
モジュールは繰り返し取り扱われ、および/または運ばれ、これは、このエラストマー筐体間ガスケットを損傷する可能性があるため、エラストマー材料で作製されるこの筐体間ガスケットを、ベースの中へのその挿入の前に、保護することが必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
モジュールが挿入されて、ベースと係合するときに、エラストマー筐体間ガスケットを露呈するために隆起させることができる、取り外し可能な保護リングで、筐体間ガスケットを囲繞するという事実は、先行技術から、特に欧州特許第1903641号から、既知である。しかしながら、先行技術からのこれらのアセンブリは、製造することが特に複雑であり、特に、モジュールは、同時にスカートを隆起させ、モジュール下筐体およびベースを接続することを可能にする、レバーシステムを備える。
【0005】
本発明は、製造がより単純であり、使用がより容易である、上で言及される種の接続アセンブリを提供することによって、先行技術のアセンブリの欠点を克服することを目指す。
【0006】
本発明によると、接続を提供するアセンブリは、請求項1に指定されるもの等である。
【0007】
このため、本体中にモジュールを位置付けることは、モジュールを本体の中へ予め挿入した後で、起動させる必要がある、モジュール上のレバーシステムを提供することがもはやここでは必要ではないため、有意に簡略化される。使用者は、単純に、モジュールを取り、それを本体の中へ押し込み、それによってそれが自動的に移動する手段は、下筐体がベースの中へ押し込まれるとき、ここでのスカートの隆起を確実にする。特に複雑なレバーを作製または追加することがもはや必要ではないであろうことから、モジュールの製造もまた、有意に簡略化される。
【0008】
本発明の別の実施形態によると、並進手段は、モジュールが取り外され、もはや本体と係合しないときに、保護リングが再度降下せず、筐体間エラストマー封止が露出したままであるようなものである。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によると、並進手段は、本体の内側に延在し、保護リングの外面の可撓性ピースのリブに対するストップを形成する、少なくとも1つのフックを備える。
【0010】
本発明の好ましい実施形態によると、並進手段は、モジュールからの少なくとも1つのフックと、保護リング上の少なくとも1つのスロットと、を備え、配設は、フックがスロットを通過し、スロットが挿入方向において延在するようなものであり、フックおよびスロットの形状および寸法は、少なくとも1つのフックが、それがスロットの下エッジに寄り掛かるまで、スロットの中へ移動することができるようなものである。
【0011】
本発明の好ましい実施形態によると、本体は、少なくとも前記リブを受容するための少なくとも1つの開口、および開口のすぐ上に配置されるフックもまた備える。
【0012】
本発明はまた、本発明によるアセンブリモジュールを形成する要素、ならびに本発明によるアセンブリの本体を構成する要素に関する。
【0013】
本発明によると、接続を提供するアセンブリのモジュールを構成する要素であって、接続モジュールを構成する第1の要素と、本体を構成する第2の要素と、から成り、モジュールは、接続を行うように、下筐体中に、または本体ベースにおいて受容されるように設計される下筐体と、モジュールの下筐体の上エッジのリム上に設定される、下筐体とベースとの間の封止を形成することが意図される、エラストマー筐体間ガスケットと、モジュールの周囲でのベースの中へのモジュールの挿入方向において取り外し可能であるように設定されるスカートを構成するリングと、を備え、スカートはガスケットを被覆するような方法で、かつガスケットを露出したままにするような方法で配置することができ、モジュールからの少なくとも1つのフックが提供され、少なくとも1つのスロットが保護リング上に形成され、配設は、フックがスロットを通過し、スロットが挿入方向において延在するようなものであり、フックおよびスロットの形状および寸法は、少なくとも1つのフックが、それがスロットの下エッジに寄り掛かるまで、スロットの中へ移動することができるようなものである。
【0014】
本発明によると、接続を提供するアセンブリの本体を構成する要素であって、接続モジュールを構成する第1の要素と、本体を構成する第2の要素と、から成り、モジュールは、接続を行うように、下筐体中に、または本体ベースにおいて受容されることになる下筐体と、モジュールの下筐体の上エッジのリム上に設定される、下筐体とベースとの間の封止を形成することが意図される、エラストマー筐体間ガスケットと、モジュールの周囲でのベースの中へのモジュールの挿入方向において取り外し可能であるように設定されるスカートを構成するリングと、を備え、スカートは、ガスケットを被覆するような方法で、かつガスケットを露出したままにするような方法で配置することができ、本体は、モジュールが本体の中へ挿入されるときに、スカートを構成するリングが、それがガスケットを被覆しない位置に移動することを可能にすることが意図される並進手段を備える。
【0015】
例えば、図面を参照して、本発明の好ましい実施形態の説明をここで行う。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1の実施形態と一致する本発明によるアセンブリの斜視図である。
図2】エラストマー筐体間ガスケットを被覆するリングまたは保護スカートを示す、図1のアセンブリモジュールの斜視図である。
図3】筐体間ガスケットを露出するように、リングまたは保護スカートが上方に移動された状態の、ベースに完全に挿入されたときのその状態の図2のモジュールを示す。
図4】本体の中へのモジュールの挿入後の中間位置における、部分的に外された、図1のアセンブリの斜視図である。
図4a】モジュールスカートと上本体壁2との間の、モジュールの挿入後の中間位置における、相互作用を示す、図4の一部の断面図である。
図4b】モジュールスカートとモジュールの上パーツとの間の、モジュールの挿入後の中間位置における、相互作用を示す、図4の一部の断面図である。
図5図4の位置に対して、ベースに向かうモジュールの並進が下方方向(挿入方向)に追従する位置における、図1および4のアセンブリの、部分的に外された、斜視図である。
図5a】モジュールスカートと上本体壁2との間の、モジュールの挿入後の中間位置における、相互作用を示す、図5のアセンブリの一部の断面図である。
図5b】モジュールスカートとモジュールの上パーツとの間の、モジュールの挿入後の中間位置における、相互作用を示す、図5のアセンブリの一部の断面図である。
図6a】モジュールスカートと上本体壁2との間の、モジュールの挿入後の図5の位置に従う中間位置における、相互作用を示す、アセンブリの一部の断面図である。
図6b】モジュールスカートとモジュールの上パーツとの間の、モジュールの挿入後の図5の位置に従う中間位置における、相互作用を示す、アセンブリの一部の断面図である。
図7図6aおよび6bの位置に対して、ベースに向かうモジュールの並進が下方方向(挿入方向)に追従する位置における、図1、4、および5のアセンブリの、部分的に外された、斜視図である。
図7a】モジュールスカートと上本体壁2との間の、モジュールの挿入後の中間位置における、相互作用を示す、図7のアセンブリの一部の断面図である。
図7b】モジュールスカートとモジュールの上パーツとの間の、モジュールの挿入後の中間位置における、相互作用を示す、図5のアセンブリの一部の断面図である。
図8a】モジュールスカートと上本体壁2との間の、モジュールの挿入後の図7の位置に従う最終位置における、相互作用を示す、アセンブリの一部の断面図である。
図8b】モジュールスカートとモジュールの上パーツとの間の、モジュールの挿入後の図5の位置に従う最終位置における、相互作用を示す、アセンブリの一部の断面図である。
図9】本発明の第2の実施形態に従う電気コネクタを形成するアセンブリの、部分的に外された、斜視図であり、モジュールが、本体からある距離にある。
図10図6のアセンブリの、部分的に外された、斜視図であり、モジュールが、本体の中へ降下し始めている。
図11】モジュールが本体ベースと電気的に接続しており、エラストマー封止が封止機能を提供する位置における、図9および10のアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜8は、本発明に従うアセンブリの第1の実施形態を示す。接続アセンブリは、概して、モジュール1と称される、第1の要素を備え、これは、本体と称される第2の接続要素2の中へ挿入されることが意図される。接続モジュール1は、接続端子を受容することが意図される、間隙を包囲する長方形の平行六面体の形状の上部パーツ3を有する。モジュール1は、本体ベースに接続する全ての端子ピンの通過を可能にすることが意図される、同様に長方形の平行六面体の筐体の形状である底部パーツ4を更に備える。底部パーツ4は、本体2のベース5において受容されることが意図される。モジュール1の底部パーツ4および上部パーツ3は、エラストマー封止7によって完全に囲繞される、中間パーツによって分離される。このエラストマー封止7は、モジュール1が本体2に完全に挿入されるときに、モジュール1の底部パーツ4に対応する筐体とベース5との間に密閉封止を形成することが意図される。
【0018】
モジュールの断面に対応する断面リング要素9は、好ましくは、外側から筐体間ガスケット7を保護するように、モジュールを完全に囲繞する。このリング要素9は、垂直方向、即ち、ガスケット断面に対して直角を成す方向において、モジュールに対して取り外し可能であるように組み立てられる。フック10は、モジュール1の外表面から、特に、上部パーツ3から横方向に外方に突出する。フックは、具体的には、前側(図1に示されるように)、および後側(図示せず)上に提供される。しかしながら、フックはまた、片側上のみに提供され得る。それは、上で定義される垂直方向において突出するスロット11を保護する薄い要素9に形状化される。スロット11の幅は、フック10の寸法に対応し、そのため、保護要素9が上方に移動するとき、フックがスロット11を通過し、図1に示される位置に対して、保護リング9の相対的な上方移動を可能にする。
【0019】
保護リング9(図3を参照されたい)の上方移動の終わりに、各スロット11の下エッジは、フック10の底部パーツに寄り掛かり、保護リング9のいかなるさらなる上方移動も防止する。スロット11の下エッジがフック10に寄り掛かる位置において、保護リングは隆起され、そのため、それは、筐体間ガスケット7をもはや保護せず、それにより、露出される。
【0020】
ピン12は、保護リング9の側面上の可撓性ピースから延在する。
【0021】
本体2もまた、モジュールの形状に対して本質的に補完的な形状である、実質的に長方形の平行六面体の形状であり、これは、モジュールを受容するための空間内で包囲する。ベース5として知られる底部本体2のパーツは、モジュール1の底部パーツ4を受容することが意図され、底部パーツ4には、電気的接続のためのピンが位置する。長方形の平行六面体として形状化される底部パーツ4が、ベースパーツ5に受容されるとき、筐体間ガスケット7は、2つの筐体間の境界面において密閉封止を形成する。
【0022】
2つのウィンドウ13は、本体2の側壁上に、モジュール1の上部パーツと接続することになる上部パーツ上に形成される(後者が本体2に完全に挿入されるとき)。少なくとも1つのリッジ18は、本体5の内側から、好ましくは、ウィンドウ13のほぼすぐ上に突出する。
【0023】
本体5のベース2の中への接続された位置におけるモジュール1の挿入は、図1図4、4aおよび4b、次いで、図5、5aおよび5bへ、次いで、図6aおよび6bへ、続いて、図7、7aおよび7b、ならびに最終的に図8aおよび8bへの流れによって定義されるように、順次行われる。
【0024】
図1において、モジュールは、本体2から依然として離れており、保護要素9は、筐体間ガスケット7を囲繞および保護する。本体2によって包囲される内部空間の中へのモジュールの挿入は、要素9のパーツの可撓性ピースからのピン12が、本体2の内側からリッジ18に寄り掛かるまで、垂直下方方向において継続する。次いで、これは、図4、4a、および4bに示される位置となる。
【0025】
保護スカート9は、常にガスケット7を保護し、フック10は、常にそれぞれのスロット11の上エッジに対抗する。図4に示されるこの中間位置において、保護スカートの移動は、このため、停止される。加えて、リング9の内側からのピン20は、モジュール壁21に寄り掛かる。
【0026】
常にリング9に接続されているモジュール2は、降下し続け、リッジ18に対して押圧するピン12は、モジュール壁21を弾性的に変形させ、それにより、図5、5a、および5bに示されるように、モジュールをリング9から解放する。次いで、モジュール2は、降下し続けるが、リング9をそれとともに担持せず、リングは、ピン12およびリッジ18によってロックされたままである。結果は、リッジ18およびピン12によってブロックされるスカートが、もはや移動せず、モジュールがフック10に接続されているため、スロット11の中へのフック10の下方並進である。この下方並進は、フック10がスロット11の下エッジに寄り掛かるまで継続する。次いで、これは、図6aおよび6bに示される位置となり、筐体間エラストマーガスケット7は、完全に露出され、スカート9は、完全に隆起されており、下筐体4は、本体2の下筐体5の中へ本質的に挿入される。モジュール上での最終的な押し込みは、それが生じるスカートの部分の可撓性により、ピン12を、リッジ18を超えさせ、かつウィンドウ13と接触させる。次いで、保護リングの可撓性ピースは、その初期位置に戻り、ピンを外方に移動させる傾向があり、このため、それらをウィンドウ13内に維持し、図8aおよび8bに示されるように、ガスケットが適所にある状態で、ベース内のモジュールの完璧な位置付けを確実にする。
【0027】
図9〜11は、本発明の第2の実施形態を示す。
【0028】
図1〜8の実施形態と比較して、モジュール1’は、リング形状の保護スカートを除き、モジュール1と同一である。図9〜11の実施形態において、保護スカートは、対応するピン13の圧力の影響下で、変形することが可能な可撓性ピースを有しない。
【0029】
図9〜11の実施形態のベース2’に関して、ベースは、図1〜8のものと本質的に同一である。しかしながら、相違は、本質的に本体ベースを区切るレベルにおいて内方に突出するフックが提供されることである。
【0030】
図9〜11に示されるように、モジュールがベースの中へ挿入されるとき、保護スカートは、筐体間ガスケットを囲繞する。図10において、並進は、保護スカートの下エッジが筐体2’のフック20に寄り掛かり、次いで、リングの下方移動を停止させるポイントに到達する。対照的に、先行実施形態にあるように、リングに対して取り外し可能であるように装着されるモジュールは、モジュールの下筐体4が下筐体5または本体2’のベース5の内側に入るまで、下に移動し続ける。図11に示される最終位置において、並進は、底部筐体4が本体またはベース5の底部筐体5上に完璧に配置されたときに終了した。ガスケットは、完璧にその封止機能を実施する。
【0031】
この第2の実施形態において、モジュールがベースから取り外されることが必要であるとき、保護リングは、封止が保護される位置には戻らず、代わりに、ガスケットが、可視的なまま、または、露出されたままとなることに留意されたい。他方で、図1〜8の実施形態において、モジュールが本体から取り外されるように隆起するとき、保護リングは、下方並進の間のそれらの動作に対して、フック13およびピンの逆動作によって、外側からガスケットを保護するためにその位置に戻る。
図1
図2
図3
図4
図4a
図4b
図5
図5a
図5b
図6
図6a
図6b
図7
図7a
図7b
図8
図8a
図8b
図9
図10
図11
【国際調査報告】