特表2016-534704(P2016-534704A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-534704調整電流を電気負荷に供給するためのデバイス及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-534704(P2016-534704A)
(43)【公表日】2016年11月4日
(54)【発明の名称】調整電流を電気負荷に供給するためのデバイス及び方法
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/155 20060101AFI20161007BHJP
   H02M 3/28 20060101ALI20161007BHJP
【FI】
   H02M3/155 H
   H02M3/28 H
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2016-538896(P2016-538896)
(86)(22)【出願日】2015年2月9日
(85)【翻訳文提出日】2016年2月29日
(86)【国際出願番号】SG2015050016
(87)【国際公開番号】WO2015122848
(87)【国際公開日】20150820
(31)【優先権主張番号】2014010839
(32)【優先日】2014年2月11日
(33)【優先権主張国】SG
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】508242908
【氏名又は名称】オプレント エレクトロニクス インターナショナル ピーティーイー エルティーディー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100148596
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 和弘
(72)【発明者】
【氏名】ウィー, カイ フック, フランシス
(72)【発明者】
【氏名】グロッピ, レオポルド
(72)【発明者】
【氏名】ストナ, アンドレア
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AA06
5H730AS01
5H730AS05
5H730AS11
5H730BB13
5H730BB15
5H730BB43
5H730CC01
5H730DD04
5H730EE02
5H730EE07
5H730FD11
5H730FD21
5H730FD31
5H730FF06
5H730FG12
(57)【要約】
調整電流を電気負荷に供給するためのデバイスであって、所定の間隔(クロックサイクル)で、i.所望の入力基準電圧と、ii.電子スイッチから得た帰還電圧とを受け取るように動作可能な電流制御器を備え、電流制御器が、帰還電圧と所望の入力基準電圧とを比較し、各クロックサイクルにおける電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を電気負荷に供給するように動作可能であり、スイッチオフ時間の計算が、通常の動作条件下でデバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように動作可能である、デバイスが開示される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調整電流を電気負荷に供給するためのデバイスであって、
i.所望の入力基準電圧と
ii.電子スイッチから得た帰還電圧と
を受け取るように所定の間隔(クロックサイクル)で動作可能な電流制御器を備え、
前記電流制御器が、前記帰還電圧と前記所望の入力基準電圧とを比較し、各クロックサイクルにおける前記電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を前記電気負荷に供給するように動作可能であり、前記スイッチオフ時間の前記計算が、通常の動作条件下で前記デバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように使用可能である、デバイス。
【請求項2】
前記電子スイッチが金属酸化膜半導体電界効果トランジスタである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最大動作電圧Vrefhと比較される、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最小動作電圧Vreflと比較される、請求項2又は3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
一段フライバックコンバータ構成では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数1】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、Rは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数2】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から前記電圧Vfblのトリガポイントまでの時間である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又は直流/直流ヒステリシス制御器では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数3】

ここで、Rは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数4】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、Tは所定の時間パラメータである、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数5】

ここで、Nはフライバックコンバータ構成における伝達インダクタ(又は変圧器)の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項9】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数6】

ここで、Tは前記クロックサイクルの周期である、請求項7に記載のデバイス。
【請求項10】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
調整電流を電気負荷に供給するための方法であって、
所望の入力基準電圧と電子スイッチから得た帰還電圧とを電流制御器から所定の間隔で受け取るステップを含み、
前記電流制御器が、前記帰還電圧と前記所望の入力基準電圧とを比較し、前記所定の間隔の各々において前記電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を前記電気負荷に供給するように動作可能であり、前記スイッチオフ時間の前記計算が、通常の動作条件下で前記デバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように使用可能である、方法。
【請求項13】
前記電子スイッチが金属酸化膜半導体電界効果トランジスタである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最大動作電圧Vrefhと比較される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最小動作電圧Vreflと比較される、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較される、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
一段フライバックコンバータ構成では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数7】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、Rは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数8】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から前記電圧Vfblのトリガポイントまでの時間である、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又は直流/直流ヒステリシス制御器では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数9】

ここで、R1は前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数10】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、Tは所定の時間パラメータである、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数11】

ここで、Nはフライバックコンバータ構成における伝達インダクタ(又は変圧器)の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数12】

ここで、Tは前記クロックサイクルの周期である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項12〜20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項12〜20のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は駆動システムに関する。詳細には、本発明は、電流連続モードで動作可能なスイッチモード電源デバイスに関し、この文脈で説明される。
【背景技術】
【0002】
以下の本発明の背景の説明は、本発明の理解を容易にすることだけが意図されている。説明は、本発明の優先日時点でいずれかの法域において参照する資料のいずれかが発行された、周知であった、又は当業者の一般的知識の一部であったことを確認するものでも、認めるものでもないことを理解されたい。
【0003】
スイッチモード電源は、しばしば、1つ又は複数の適用例を駆動するのに利用される。特に、発光ダイオード(LED)ランプは、しばしば、制御回路によって駆動される。LEDは電流及び電圧変動に感受性があるので、LED制御回路の最も重要な目的の1つは、適切な電流を用意して、電源電圧又は負荷のばらつきの下でLEDを駆動することである。
【0004】
多くのLEDスイッチモードベースの制御器には、LEDに入力された電流を調整するための手段としてMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)などの電子スイッチの使用が関与する。したがって、スイッチングの周波数及びオン/オフ時間の制御は、すべてのスイッチモードベースの制御器において考慮すべき重要なパラメータである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下のうちの1つ又は複数を達成するためにLEDドライバのスイッチング制御を改善することが持続的に必要とされている。
i.コンデンサなどの構成要素の総数の低減
ii.各構成要素のフォームファクタの低減
iii.適正な過電圧/短絡保護
【0006】
さらに、二次電圧帰還の種類の制御装置が変圧器又は誘導伝達要素に望ましくない負担をかけるので、それらの制御装置から脱却することも必要とされている。
【0007】
したがって、上述の問題のうちの1つ又は複数を克服する、又は少なくともある程度改良することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の態様によれば、調整電流を電気負荷に供給するためのデバイスであって、所定の間隔(クロックサイクル)で所望の入力基準電圧と電子スイッチから得た帰還電圧とを受け取るように動作可能な電流制御器を備え、電流制御器が、帰還電圧と所望の入力基準電圧とを比較し、各クロックサイクルにおける電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を電気負荷に供給するように動作可能であり、スイッチオフ時間の計算が、通常の動作条件下でデバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように使用可能である、デバイスが提供される。
【0009】
電子スイッチはMOSFETであることが好ましい。
【0010】
帰還電圧は、各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定され、電圧比較器により最大動作電圧Vrefhと比較されることが好ましい。
【0011】
帰還電圧は、各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定され、電圧比較器により最小動作電圧Vreflと比較されることが好ましい。
【0012】
帰還電圧は、各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較されることが好ましい。
【0013】
一段フライバックコンバータ構成では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数1】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数2】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から電圧Vfblのトリガポイントまでの時間である。
【0014】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又はDC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数3】

ここで、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数4】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、Tは所定の時間パラメータである。
【0015】
一段フライバックコンバータ構成では、電気負荷VLOADの両端間の電圧は、以下の数式に基づいて決定されることが好ましい。
【数5】

ここで、Nはフライバックコンバータ構成における伝達インダクタ(又は変圧器)の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である。
【0016】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又はDC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器では、電気負荷VLOADの両端間の電圧は、以下の数式に基づいて決定されることが好ましい。
【数6】

ここで、Tはクロックサイクルの周期である。
【0017】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形することが好ましい。
IN=αVIN
ここで、αは乗数である。
【0018】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形することが好ましい。
IN=αVIN
ここで、αは乗数である。
【0019】
本発明の第2の態様によれば、調整電流を電気負荷に供給するための方法であって、所望の入力基準電圧と電子スイッチから得た帰還電圧とを電流制御器から所定の間隔で受け取るステップを含み、電流制御器が、帰還電圧と所望の入力基準電圧とを比較し、所定の間隔の各々において電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を電気負荷に供給するように動作可能であり、スイッチオフ時間の計算が、通常の動作条件下でデバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように使用可能である、方法がある。
【0020】
電子スイッチはMOSFETであることが好ましい。
【0021】
帰還電圧は、各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定され、電圧比較器により最大動作電圧Vrefhと比較されることが好ましい。
【0022】
帰還電圧は、各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定され、電圧比較器により最小動作電圧Vreflと比較されることが好ましい。
【0023】
帰還電圧は、各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較されることが好ましい。
【0024】
一段フライバックコンバータ構成では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数7】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数8】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から電圧Vfblのトリガポイントまでの時間である。
【0025】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又はDC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数9】

ここで、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数10】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間であり、Tは所定の時間パラメータである。
【0026】
一段フライバックコンバータ構成では、電気負荷VLOADの両端間の電圧は、以下の数式に基づいて決定されることが好ましい。
【数11】

ここで、Nはフライバックコンバータ構成における伝達インダクタ(又は変圧器)の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である。
【0027】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又はDC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器では、電気負荷VLOADの両端間の電圧は、以下の数式に基づいて決定されることが好ましい。
【数12】

ここで、Tはクロックサイクルの周期である。
【0028】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形することが好ましい。
IN=αVIN
ここで、αは乗数である。
【0029】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形することが好ましい。
IN=αVIN
ここで、αは乗数である。
【0030】
次に、本発明を添付の図面を参照して例示だけとして説明する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明の実施形態による、AC(交流)/DC(直流)一段フライバックコンバータ構成の回路構成図である。
図2】電子スイッチにおける電圧と時間との関係を示すグラフである。
図3】本発明の別の実施形態による、DC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器の回路構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の他の配列が可能であり、したがって、添付の図面が本発明の前述の説明の一般性に取って代わると理解してはならない。
【0033】
説明の文脈で、電流連続モード(CCM)とは、エネルギー伝達インダクタ(又は変圧器)における電圧及び電流がスイッチングサイクルの間、決してゼロにならない動作モードをいう。これはスイッチングサイクルの途中に電圧及び電流がゼロになる電流不連続モード(DCM)と対照的である。
【0034】
本明細書全体を通して、特に指定のない限り、「電圧」及び「電流」への言及は電圧及び電流を指す。
【0035】
本発明の実施形態によれば、及び図1を参照すると、一段フライバックコンバータ構成として実施されたLEDドライバ10がある。LEDドライバ10は、交流電圧商用電源20を備えた一次側と、制御回路30と、電子スイッチ40と、LED負荷90を備えた二次側とを有する。
【0036】
交流電圧商用電源20は、AC(交流)電圧及び電流をDC(直流)電圧及び電流に変換するのに必要なブリッジ整流器などの整流回路を備える。交流電圧商用電源20からの整流されたAC(交流)入力は、処理のために制御回路30に供給される。
【0037】
制御回路30は、LED負荷90に供給される電圧及び/又は電流を調整するために、一定の間隔をおいて(各間隔は所定のスイッチングサイクルに対応することができる)電子スイッチ40のスイッチング時間を制御するように動作可能である。制御回路30は、典型的には、集積回路(IC)であり、以下のヴェリログ(Verilog)やVHDLなどのハードウェア記述言語(HDL)又は当業者に周知の他のハードウェア記述言語のうちの1つ又は複数を使用してプログラムすることができる特定用途向け集積回路(ASIC)であることがより好ましい。
【0038】
電子スイッチ40は、典型的には、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)である。MOSFETスイッチ40のソースは、抵抗R1の一端に直列に接続されており、抵抗R1の他端は電気接地に接続されている。抵抗R1の値は、以下の式(1)に数学的に表現されるように、LED用に選択される出力電流ILEDを決定するために重要である。
【0039】
制御回路30は、5つの入力を受け取るようにプログラムされ、構成される。すなわち、
(a.)入力電圧VIN
(b.)各スイッチングサイクルにおいてMOSFET40のソースで測定され、電圧比較器により最大許容動作電圧Vrefhと比較されるVfbh電圧値、
(c.)各スイッチングサイクルにおいてMOSFET40のソースで測定され、電圧比較器により最小許容動作電圧Vreflと比較されるVfbl電圧値、
(d.)各スイッチングサイクルにおいてMOSFET40のソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較されるVocp電圧値、及び
(e.)MOSFET40のクロックサイクル及びスイッチング時間周期を決定するための1つ又は複数のタイマカウンタ。
【0040】
説明した5つの入力に対して、制御回路30は、LED負荷90に供給される電流ILEDを決定するように以下の式(1)を実施するためにデジタルアルゴリズム(ASICを使用してプログラム可能)を備える。
【数13】

………(1)
ここで、Tはスイッチングサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期である。
【0041】
電圧値Vfbmは、数学的に表現された以下の式(2)を使用して計算される。
【数14】

………(2)
ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFET40トランジスタのスイッチオン時間であり、TはMOSFET40のスイッチオン信号からVfblのトリガポイントまでの時間であり、Tは使用されたMOSFET40ハードウェアによって決まる。Tが必要とされるのは、システムがMOSFET40のスイッチオンとスイッチオフの間のスイッチング雑音を起こす傾向があるからである。値Tをアルゴリズムに挿入することは、より精密な測定を行うことができるようにLED駆動システムが安定した動作状態に達するまでの遅延を要因に入れるに等しい。
【0042】
LED負荷90の両端間の電圧は、数学的に次式として表現される式(3)に基づいて計算される。
【数15】

………(3)
ここで、Nは伝達インダクタ(又は変圧器)T1の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である。
【0043】
整流されたAC(交流)出力をデジタル入力電圧信号VINに変換するためにアナログ/デジタルコンバータ(ADC)32を追加することができる。VINを受け取ることに加えて、制御回路30は、減光入力VDIMを別のADC34から受け取るようにも動作可能であり得る。制御回路30の非減光バージョンでは、VDIMの出力がハードウェア記述言語コードを使用して内部的に配線で接続される。
【0044】
制御回路30の動作を式(1)及び(2)並びに図2を参照して以下のように説明する。
【0045】
式(2)において、MOSFET40のスイッチオン時間TONは、MOSFET40がVfblにおいてトリガされる時間から電圧が正しい値(すなわち、Vfbhとの比較に基づくVrefl)に達し、電流がVfbl/Rとなる時間までの時間に基づいて得られる。比較器はトグルし、VfblからVfbhまでのMOSFETのソース電圧にかかった時間は、TONとして内部レジスタに記憶させられる。
【0046】
MOSFET40のスイッチオフ時間TOFFは、各クロックサイクルにおいてASICデジタルアルゴリズムを介して制御器30によって設定され、又はあらかじめ定められる。あらかじめ定められたTOFF時間により、LEDドライバ10が確実に連続モードで動作することになる。TOFF時間は以下の規則(疑似コード)に基づいて調整される。
(i.)T時間の後、Vreflに対するVfblの比較器の出力が低レベル状態にある場合、TOFF時間が低減される。
(ii.)T時間の後、Vreflに対するVfblの比較器の出力が高レベル状態にある場合、TOFF時間が増大される。
【0047】
は理想的にはCCMの下での動作ではおよそ0となるはずであることを理解されたい。しかし、実際には、Tの値は、電子スイッチ40の初期スイッチオン周期の間、電子スイッチ40によって発生された雑音により決して0とはならず、したがって、式(2)はTの値及びスイッチング周期の開始時の対応する電圧Vfbmを考慮に入れる働きをする。
【0048】
各クロックサイクルにおいて、MOSFETがスイッチオフされた後、TOFFの値が、システム全体を連続モードに維持するために、低減され又は増大される。TOFF時間の調整は、LED負荷、入力電圧VIN、TON時間、及び伝達インダクタ(又は変圧器)T1のN/N比によって決まることを式(3)に基づいて理解されたい。
【0049】
電流測定による誤りを避けるために、説明した式(1)及び(2)を使用してVfbm点を計算すべきである。
【0050】
別の実施形態によれば、及び図3を参照すると、一段DC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器として実施されるLEDドライバ100がある。LEDドライバ100は、DC(直流)入力200と、制御回路300と、電子スイッチ400と、LED負荷900を備えた二次側とを備える。
【0051】
DC(直流)入力200は処理のために制御回路300に供給される。
【0052】
制御回路300は、LED負荷900に供給される電圧及び/又は電流を調整するために、一定の間隔(各間隔は所定のスイッチングサイクルに対応することができる)をおいて電子スイッチ400のスイッチング時間を制御するように動作可能である。制御回路300は、典型的には、集積回路(IC)であり、以下のヴェリログ(Verilog)やVHDLなどのハードウェア記述言語(HDL)又は当業者に周知の他のハードウェア記述言語のうちの1つ又は複数を使用してプログラムすることができる特定用途向け集積回路(ASIC)であることがより好ましい。
【0053】
電子スイッチ400は、典型的には、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)である。MOSFETスイッチ400のソースは抵抗R1の一端に直列に接続され、抵抗R1の他端は電気接地に接続される。抵抗R1の値は、以下の式(1)にすでに数学的に表現されているように、LED用に選択される出力電流ILEDを決定するために重要である。
【0054】
制御回路300は、5つの入力を受け取るようにプログラムされ、構成される。すなわち、
(a.)入力電圧VIN
(b.)各スイッチングサイクルにおいてMOSFET400のソースで測定され、電圧比較器により最大許容動作電圧Vrefhと比較されるVfbh電圧値、
(c.)各スイッチングサイクルにおいてMOSFET400のソースで測定され、電圧比較器により最小許容動作電圧Vreflと比較されるVfbl電圧値、
(d.)各スイッチングサイクルにおいてMOSFET400のソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較されるVocp電圧値、及び
(e.)MOSFET400のクロックサイクル及びスイッチング時間周期を決定するための1つ又は複数のタイマカウンタ(複数可)。
【0055】
説明した5つの入力に対して、制御回路300は、LED負荷900に供給される電流ILEDを決定するように以下の式(4)を実施するためにデジタルアルゴリズム(ASICを使用してプログラム可能)を備える。
【数16】

………(4)
ここで、Vfbmは式(2)に基づいて計算される。方法はフォワード構造及びプッシュプル構成に適用され得ることを理解されたい。
【0056】
LED負荷900の両端間の電圧は、式(3)を使用して計算されたVLEDに基づく。
【0057】
式(3)は、二次側のLED負荷90、900からの任意の帰還を必要とせずにフライバック構造の電圧の計算を可能にする点が有利であることを理解されたい。そのような配列又は構成は、絶縁構成が使用されたとき、オプトカプラの使用を避ける。
【0058】
説明した実施形態のいずれか又はすべてにおいて、入力電圧VINの値を使用して、入力電流IINを整形することができる。これは乗数変数αによるVINの乗算を使用して行われる。乗数変数αは、各クロックサイクルにおいてデジタルアルゴリズムによって調整することができる。これは、出力が異なる場合、電圧を異なる係数で乗算して、必要なILEDを得ることに基づいている。
【0059】
乗数変数αは、電流IINの調整のためにASICに記憶させることができる。乗数αの値が高ければ高いほど、電流IINが高くなる。乗数αは、比較器電圧Vrefl及びVrefhを確定するために使用することもできる。
【0060】
例として、乗数値αが1の値に設定された場合、電圧Vrefh及びVreflは、入力電圧VINを追跡するように設定され、したがって、AC(交流)電源から来る入力信号と同相である。力率補正補償がASIC制御器のシステムアルゴリズムによって直接補償されるので、これは有用である。フライバック構造において、入力電流はパルスにされ、パルスはMOSFET40、400のスイッチオン時間に対応する。これらのパルスの積分により、当業者は入力電流IINを計算することが可能になる。この入力電流IINが入力AC(交流)信号と同相である場合、0.98のような高い値のPFCが達成され得る。
【0061】
別の実施形態において、VINとIINとの線形関係の代わりに、補償曲線をαパラメータにおいて実施し得る。二次関係は式(5)に数学的に表現されている。
【数17】

………(5)
【0062】
INとVINとのより高い次数の関係も可能であり得る。
【0063】
この補償曲線は、制御器30、300の内部ROMに記憶させることができる。構成によっては、電流IINは、より良い力率を得るために又は各クロックサイクルにおいてデジタルアルゴリズムによって調整され得る他の電気的仕様(例えば、歪みレベル、電流中の許容リップルのレベル)に準拠するために電圧がより高い入力AC(交流)商用電源電圧の中央にある。
【0064】
乗数変数αの値は、式(3)による出力電圧の変化に従って増加又は減少させることができる。
【0065】
一例が、α=2ならば、式(5)に示す関係に基づいて、出力電流の2倍が達成されることである。これにより、われわれは入力電圧のばらつき、出力負荷を補償することが可能になり、減光機能を有することが可能になる。
【0066】
ブースト構造の場合、式(3)は次式のように変更できることをさらに理解されたい。
【数18】

………(3a)
【0067】
本発明の別の実施形態において、制御器30を使用して、電流ベースの制御の代わりに電圧ベースの制御を実施することができる。特に、式(3)及び式(3a)を電圧制御の対象とすることができる。
【0068】
説明した実施形態の完全に網羅されていない適用例のいくつかは以下の通りであり得る。
i.電圧調整用絶縁スイッチモード電源(SMPS)。例えば、商用電源に接続された標準絶縁5V電源用。
ii.絶縁電池充電器。電圧及び電流が既知の値であるので、ドライバを絶縁構成で及びオプトカプラなしで良好な電池充電器として利用することができる。
iii.アナログ信号伝送、及び
iv.電力増幅器用オーディオ信号伝送
【0069】
上記の発明は、説明した実施形態に限定されないことを当業者は理解されたい。特に、本発明の範囲から逸脱することなく以下の変更及び改良を加えることができる。
実施形態をLED負荷90、900を参照して説明しているが、デバイスを使用して、ラップトップやコンピュータデバイスなどを含む他の種類の電気負荷に調整電流を供給できることを理解されたい。
12ビットの分解能を有するASIC制御回路30、300を実施することができる。
【0070】
上記の各実施形態において説明した特徴及び変更は、明示的に記載していない限り代替又は代用ではなく、記載した本発明の範囲内に含まれる、さらに他の実施形態を構成するために組み合わせることができることを当業者はさらに理解されたい。
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2015年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調整電流を電気負荷に供給するためのデバイスであって、
i.所望の入力基準電圧と
ii.電子スイッチから得た帰還電圧と
を受け取るように所定の間隔(クロックサイクル)で動作可能な電流制御器を備え、
前記電流制御器が、前記帰還電圧と前記所望の入力基準電圧とを比較し、各クロックサイクルにおける前記電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を前記電気負荷に供給し、前記帰還電圧、前記スイッチオフ時間、スイッチオン時間、及び前記スイッチオン時間と各クロックサイクルにおいて前記電子スイッチで測定された最低帰還電圧との間の期間を用いて、前記調整電流を決定するように動作可能であり、前記スイッチオフ時間の前記計算が、通常の動作条件下で前記デバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように使用可能である、デバイス。
【請求項2】
前記電子スイッチが金属酸化膜半導体電界効果トランジスタである、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最大動作電圧Vrefhと比較される、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最小動作電圧Vreflと比較される、請求項2又は3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較される、請求項〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項6】
一段フライバックコンバータ構成では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数1】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、Rは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数2】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又は直流/直流ヒステリシス制御器では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数3】

ここで、Rは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数4】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数5】

ここで、Nはフライバックコンバータ構成における伝達インダクタ(又は変圧器)の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である、請求項6に記載のデバイス。
【請求項9】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数6】

ここで、Tは前記クロックサイクルの周期である、請求項7に記載のデバイス。
【請求項10】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項11】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
調整電流を電気負荷に供給するための方法であって、
所望の入力基準電圧を電流制御器から受け取るステップと、
帰還電圧を電子スイッチから所定の間隔で得るステップとを含み、
前記電流制御器が、前記帰還電圧と前記所望の入力基準電圧とを比較し、前記所定の間隔の各々において前記電子スイッチのスイッチオフ時間の計算に基づいて調整電流を前記電気負荷に供給し、前記帰還電圧、前記スイッチオフ時間、スイッチオン時間、及び前記スイッチオン時間と各クロックサイクルにおいて前記電子スイッチで測定された最低帰還電圧との間の期間を用いて、前記調整電流を決定するように動作可能であり、前記スイッチオフ時間の前記計算が、通常の動作条件下で前記デバイスの電流連続モード(CCM)を達成するように使用可能である、方法。
【請求項13】
前記電子スイッチが金属酸化膜半導体電界効果トランジスタである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最大動作電圧Vrefhと比較される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により最小動作電圧Vreflと比較される、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記帰還電圧が、各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定され、電圧比較器により安全電圧値Vocpと比較される、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
一段フライバックコンバータ構成では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数7】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、Rは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数8】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又は直流/直流ヒステリシス制御器では、前記電流制御器が、次の数式に基づいて前記調整電流ILEDを決定し、
【数9】

ここで、R1は前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最高帰還電圧であり、
fbmが、以下の数式に基づいて決定され、
【数10】

ここで、TONは各スイッチング周期における前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン時間であり、Tは前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいて前記金属酸化膜半導体電界効果トランジスタのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である、請求項12〜15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数11】

ここで、Nはフライバックコンバータ構成における伝達インダクタ(又は変圧器)の一次巻線数であり、Nは二次巻線数である、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記電気負荷VLOADの両端間の電圧が、以下の数式に基づいて決定され、
【数12】

ここで、Tは前記クロックサイクルの周期である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項12〜20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
以下の数式に基づいて入力電圧VINを使用して入力電流IINを整形し、
IN=αVIN
ここで、αは乗数である、請求項12〜20のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
一段フライバックコンバータ構成では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数13】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数14】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
一段フォワード構造、プッシュプル構成又はDC(直流)/DC(直流)ヒステリシス制御器では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数15】

ここで、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数16】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
一段フライバックコンバータ構成では、電流制御器は、次の数式に基づいて調整電流ILEDを決定することが好ましい。
【数17】

ここで、Tは各クロックサイクルの周期であり、TOFFは各クロックサイクルにおけるスイッチオフ周期であり、RはMOSFETのソース抵抗であり、Vfbhは各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最高帰還電圧である。
また、Vfbmは以下の数式に基づいて決定される。
【数18】

ここで、TONは各スイッチング周期におけるMOSFETのスイッチオン時間であり、TはMOSFETのスイッチオン信号から各クロックサイクルにおいてMOSFETのソースで測定された最低帰還電圧Vfblまでの時間である
【国際調査報告】