特表2016-537145(P2016-537145A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2016-537145加熱、冷却、および制動機能性を備える可動式ギャレーカート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-537145(P2016-537145A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(54)【発明の名称】加熱、冷却、および制動機能性を備える可動式ギャレーカート
(51)【国際特許分類】
   A47B 31/00 20060101AFI20161104BHJP
   B64D 11/04 20060101ALI20161104BHJP
   B62B 3/00 20060101ALI20161104BHJP
   B62B 5/04 20060101ALI20161104BHJP
   A47B 31/02 20060101ALI20161104BHJP
   A47J 39/02 20060101ALI20161104BHJP
   A47B 31/06 20060101ALN20161104BHJP
【FI】
   A47B31/00 H
   B64D11/04
   B62B3/00 D
   B62B5/04 A
   A47B31/02 A
   A47J39/02
   A47B31/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-537935(P2016-537935)
(86)(22)【出願日】2014年9月2日
(85)【翻訳文提出日】2016年4月25日
(86)【国際出願番号】US2014053692
(87)【国際公開番号】WO2015031888
(87)【国際公開日】20150305
(31)【優先権主張番号】61/872,216
(32)【優先日】2013年8月30日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バード ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン ジェニー
(72)【発明者】
【氏名】カニングハム クレイグ
【テーマコード(参考)】
3D050
4B066
【Fターム(参考)】
3D050AA11
3D050BB04
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
3D050JJ01
3D050JJ07
3D050KK09
4B066AA05
4B066AA11
4B066BC09
4B066BD18
(57)【要約】
可動式ギャレーカートは、その内部へアクセスするために開くように構成されたドアを有する車輪付絶縁ハウジングと、カートの底部付近に取り付けられた熱電チラーと、熱電チラーおよびハウジングの内部への開口部と流体連通する冷気管路と、暖気を可動式ギャレーカートから排出するよう配置される暖気排出口を含む暖気管路とを含む。可動式ギャレーカートシステムは、個別のサービス壁でドッキングしてその間にサービス連結部を提供するように構成されたカートを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動式ギャレーカートであって、
対向する側壁、対向する端壁、上部および底部から形成されており、前記対向する端壁の一方がその内部へアクセスするために開くように構成されたドアである、車輪付絶縁ハウジングと、
前記カートの前記底部付近に取り付けられた熱電チラーと、
前記熱電チラーと流体連通する前記側壁、端壁および底部の少なくとも1つにおける冷気管路であって、前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る複数の開口部を通じて前記可動式ギャレーカートの内部へ開口する冷気管路と、
暖気を前記可動式ギャレーカートから排出するように配置される暖気排出口を含む暖気管路と、
を備える、可動式ギャレーカート。
【請求項2】
前記暖気管路は、前記熱電チラーの下方に配置される、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項3】
前記ギャレーカートの前記内部を細分するプラテンを形成するように配置されており、前記可動式ギャレーカートの前記内部内で前記プラテンの上部に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱する、誘導コイルをさらに備える、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項4】
前記プラテンは、前記側壁により支持されており、前記ギャレーカートの前記内部を複数の食事トレイ区画に細分する、請求項3に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項5】
前記可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキをさらに備えており、
前記ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して前記車輪ブレーキが前記カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項6】
前記ハンドルは、ケーブル配線を通じて前記車輪ブレーキへ相互連結されており、前記ハンドルが下向きに回転されて前記ケーブル配線を引いて前記車輪ブレーキの係合を解除し、前記ハンドルの解放により前記ハンドルが上向きに回転されて前記ケーブル配線の張力を解放すると共に前記ブレーキを係合させる、請求項5に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項7】
前記ドアは前記絶縁ハウジングに、前記側壁の一方のエッジへ埋め込まれた双投式回転ブロックヒンジにより270度蝶番式に取り付けられ、前記ドアが回転ブロックに対して180度回動し、続いて回転ブロックが側壁に対して90度回動する、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項8】
前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る前記複数の開口部は、前記可動式ギャレーカートの前記底部から前記上部へ向かう方向において直径が増加する、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項9】
車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、前記可動式ギャレーカートの前記底部付近に位置する下部バーをさらに備えており、前記上部バーは、個別のサービス壁上に位置する掛け止め機構のばね仕掛けの爪に係合して、不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記個別のサービス壁へ掛け止めするよう配置される、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項10】
個別のサービス壁からのサービス連結部を受け入れるための受取部をさらに備えており、前記サービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項11】
可動式ギャレーカートシステムであって、
少なくとも1つのサービス連結部を有するサービス壁と、
前記サービス壁でドッキングするように構成された可動式ギャレーカートと、
不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記サービス壁へ保持するための掛け止め機構であって、前記可動式ギャレーカートに確動係合するラッチを前記サービス壁上に含む、掛け止め機構と、
を備えており、
前記サービス壁と前記可動式ギャレーカートとの間のサービス連結部は、前記サービス壁と前記可動式ギャレーカートとの間の相対的移動に対応するように可撓性である、可動式ギャレーカートシステム。
【請求項12】
前記可動式ギャレーカートは、車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、前記可動式ギャレーカートの底部付近に位置する下部バーを備えており、前記ギャレーカートの前記上部バーおよび前記下部バーは、前記サービス壁上の前記ラッチに係合して、不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記サービス壁に保持する、請求項11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項13】
前記サービス壁上の上部ラッチは、回転可能なばね仕掛けの爪であって、前記可動式ギャレーカートの前記上部バーが前記爪と係合する際に回転して、前記可動式ギャレーカートの前記上部バーを捕捉するように配置される回転可能なばね仕掛けの爪を含んでおり、前記掛け止め機構は、前記爪を回転させて前記捕捉された上部バーを解放するように駆動されるように構成された視覚的なラッチ係合表示器およびボタンを備える、請求項12に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのサービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスを含む、請求項11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項15】
前記可動式ギャレーカートは空気循環システムを備えており、前記サービス壁は暖気を前記可動式ギャレーカートから抽出するための暖気還流部を備える空気抽出システムを含む、請求項11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項16】
前記可動式ギャレーカートは、前記可動式ギャレーカート内に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱するための1つまたは複数の誘導プラテンを含む、請求項11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項17】
前記可動式ギャレーカートは、前記可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキであって、前記ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して前記車輪ブレーキが前記カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、車輪ブレーキを備えており、前記ハンドルは、ケーブル配線を通じて前記車輪ブレーキへ相互連結され、下向きに回転して前記ケーブル配線を引いて前記車輪ブレーキの係合を解除し、上向きに回転して前記ケーブル配線の張力を解放すると共に前記ブレーキを係合させる、請求項11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、航空機で使用されるタイプの可動式の食品および飲料サービス用カート、詳細には、内蔵型チラー、対応する食事トレイの特定の領域を加熱するための誘導プラテン、ギャレーカートサービス壁への可撓性連結部、ハンドル操作式制動機構、視覚的に確認できるサービス壁掛け止め機構、および180度より大きく開口するよう構成されたドアラッチのうち1つまたは複数、及びその他の特徴を含む可動式ギャレーカートに関する。
【背景技術】
【0002】
可動式ギャレーカートは航空機および他の乗り物で乗客へ食品および飲料を供すために使用される。食事は典型的には仕出し業者により予め準備され、同じ食事の中に熱い部分と冷たい部分との両方を含む場合がある。従来のギャレーにおいて、温かいまたは熱い状態で供されることを意図される食品は、典型的にはカートの外部のギャレーに位置するオーブン内で加熱され、次いで、食品が望ましくない温度まで冷めないうちに迅速に供される。冷却する必要のある食品はギャレーカートの内部または外部で冷蔵され得る。トレイがカート内に運び込まれるときに同じトレイの別個の領域にある食品の加熱と冷却との両方を行うことができるギャレーカートは現在存在しないため、また、冷蔵(chilled)ギャレーカートは加熱された食品を速やかに冷却して(cool)しまいがちであるため、食品サービスは迅速に行われなければならず、準備が面倒であり、加熱および冷却に個別の器具が必要である。
【0003】
ギャレーカートのための制動機構は従来、カートの両端に位置する独立して作動するフットブレーキにより作動され、フットブレーキは典型的にはブレーキをかけるための第1ペダルと、ブレーキを解除するための第2ペダルとを備える。このタイプの制動システムは作動させにくく、乗務員が継続的に下を見て目視でペダルを位置を確認する必要がある。乗務員が手でカートを押し、操作する必要があるため、ブレーキとハンドルとを一緒に並べ、カートを単純化しフットペダルの必要性をなくすことが望ましい。
【0004】
従来のギャレーカートはさらに、剛性の用力連結部を用いているため、カートを正確に整列させなければならない。剛直な用力連結部は乱気流、離陸および着陸の間の床の傾きによる移動を補正することができず、これはカート、個別のサービス壁およびその間の連結部の損傷をもたらし得る。従来のギャレーカートはさらに、カートをサービス壁に固定するための掛け止め機構が十分でなく、掛け止め作業が煩わしく、およびカートが意図せず転がってしまう場合があり、破壊的且つ危険である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、必要とされるものは、従来のカートの欠点を克服するギャレーカート、およびフルサービスの食品準備を実現するように構成された汎用的なギャレーカートシステムである。
【0006】
航空機または他の乗り物で使用するよう構成された可動式ギャレーカートを提供することが本発明の目的である。
【0007】
熱い食事と冷たい食事との両方を同じカートから供する、および/または、同じ食事トレイの別個の区画を加熱および冷却するように構成された可動式ギャレーカートを提供することが本発明のさらなる目的である。
【0008】
カート内の熱い空気の流れと冷たい空気の流れとを分離することが本発明のさらなる目的である。
【0009】
カートブレーキ係合および解放レバーを、カートハンドルと共に並べることが本発明のさらなる目的である。
【0010】
可動式ギャレーカートと個別のサービス壁とを含むギャレーカートシステムであって、カートが、使用していないときにサービス壁でドッキングし、壁に掛け止めして意図せず壁から外れるのを防止し、壁から提供されるサービス、例えば中でも、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスに接続されるように構成される、ギャレーカートシステムを提供することが本発明のさらなる目的である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述のおよび他の目的を達成するために、第1実施形態において、本発明は、対向する側壁、対向する端壁、上部および底部から形成されており、対向する端壁の一方がその内部へアクセスするために開くように構成されたドアである、車輪付絶縁ハウジングと、カートの底部付近に取り付けられた熱電チラーと、熱電チラーと流体連通する側壁、端壁および底部の少なくとも1つにおける冷気管路であって、側壁および端壁の少なくとも1つを通る複数の開口部を通じて可動式ギャレーカートの内部へ開口する冷気管路と、暖気を可動式ギャレーカートから排出するように配置される暖気排出口を含む暖気管路とを含む、可動式ギャレーカートを提供する。
【0012】
別の態様において、暖気管路は、熱電チラーの下方に配置されてもよい。
【0013】
さらなる態様において、ギャレーカートは、ギャレーカートの内部を細分するプラテンを形成するように配置されており、可動式ギャレーカートの内部内でプラテンの上部に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱する、誘導コイルを含んでもよい。
【0014】
さらなる態様において、ギャレーカートは、温度フィードバックループまたはマイクロチップ温度センサと、誘導コイルに給電するためのコントローラとを含んでもよい。
【0015】
さらなる態様において、プラテンは、側壁により支持されてもよく、ギャレーカートの内部を複数の食事トレイ区画に細分してもよい。
【0016】
さらなる態様において、ギャレーカートは、可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキを含んでもよく、ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して車輪ブレーキがカートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする。
【0017】
さらなる態様において、ハンドルは、ケーブル配線を通じて車輪ブレーキへ相互連結されてもよく、下向きに回転してケーブル配線を引いて車輪ブレーキの係合を解除してもよく、上向きに回転してケーブル配線の張力を解放すると共にブレーキを係合させてもよい。
【0018】
さらなる態様において、ドアは絶縁ハウジングに、側壁の一方のエッジへ埋め込まれた双投式回転ブロックヒンジにより270度蝶番式に取り付けられてもよく、ドアは回転ブロックに対して180度回動し、続いて回転ブロックが側壁に対して90度回動してもよい。
【0019】
さらなる態様において、側壁、端壁、上部および底部の少なくとも1つは、発泡体およびハニカムフェノールパネルならびに真空断熱パネルから構成されてもよい。
【0020】
さらなる態様において、側壁および端壁の少なくとも1つを通る複数の開口部は、可動式ギャレーカートの底部から上部へ向かう方向において直径が増加してもよい。
【0021】
さらなる態様において、ギャレーカートは、車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、可動式ギャレーカートの底部付近に位置する下部バーを含んでもよく、上部バーは、個別のサービス壁上に位置する掛け止め機構のばね仕掛けの爪に係合して、不使用の間に可動式ギャレーカートを個別のサービス壁へ掛け止めするよう配置される。
【0022】
さらなる態様において、ギャレーカートは、個別のサービス壁からのサービス連結部を受け入れるための受取部を含んでもよく、サービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスの1つまたは複数を含む。
【0023】
別の実施形態において、本発明は、可動式ギャレーカートシステムであって、少なくとも1つのサービス連結部を有するサービス壁と、サービス壁でドッキングするように構成された可動式ギャレーカートと、不使用の間に可動式ギャレーカートをサービス壁へ保持するための掛け止め機構であって、可動式ギャレーカートに確動係合するラッチをサービス壁上に含む、掛け止め機構とを含んでおり、サービス壁と可動式ギャレーカートとの間のサービス連結部は、サービス壁と可動式ギャレーカートとの間の相対的移動に対応するように可撓性である、可動式ギャレーカートシステムを提供する。
【0024】
別の態様において、可動式ギャレーカートは、車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、可動式ギャレーカートの底部付近に位置する下部バーを含んでもよく、ギャレーカートの上部バーおよび下部バーは、サービス壁上のラッチに係合して、不使用の間に可動式ギャレーカートをサービス壁に保持する。
【0025】
さらなる態様において、サービス壁上の上部ラッチは、回転可能なばね仕掛けの爪であって、可動式ギャレーカートの上部バーが爪と係合する際に回転して、可動式ギャレーカートの上部バーを捕捉するよう配置される回転可能なばね仕掛けの爪を含んでもよい。
【0026】
さらなる態様において、掛け止め機構は、爪を回転させて捕捉された上部バーを解放するように駆動されるように構成された視覚的なラッチ係合表示器およびボタンを含んでもよい。
【0027】
さらなる態様において、少なくとも1つのサービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスを含んでもよい。
【0028】
さらなる態様において、可動式ギャレーカートは空気循環システムを含んでもよく、サービス壁は暖気を可動式ギャレーカートから抽出するための暖気還流部を含む空気抽出システムを含んでもよい。
【0029】
さらなる態様において、可動式ギャレーカートは可動式ギャレーカート内に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱するための1つまたは複数の誘導プラテンを含んでもよい。
【0030】
さらなる態様において、可動式ギャレーカートは、可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキであって、ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して車輪ブレーキがカートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、車輪ブレーキを含んでもよく、ハンドルは、ケーブル配線を通じて車輪ブレーキへ相互連結され、下向きに回転してケーブル配線を引いて車輪ブレーキの係合を解除し、上向きに回転してケーブル配線の張力を解放すると共にブレーキを係合させる。
【0031】
本発明の実施形態は、上記の特徴、態様および構成の1つまたは複数あるいはいずれかの組合せを含むことができる。
【0032】
本発明のさらなる特徴、態様および利点は、後続の詳細な説明において明らかにされ、および部分的にその説明から当業者に容易に明らかとなるか、または本明細書に記載されるように本発明を実行することによって理解されるであろう。前述の概要および以下の詳細な説明の両方は、本発明の様々な実施形態を提示し、および特許請求される本発明の特性および特徴を理解するための概説または枠組みを提供することを目的としていることが理解されよう。添付図面は、本発明のさらなる理解を提供するために含まれ、および本明細書に組み込まれ且つ本明細書の一部を構成する。
【0033】
本発明のこれらのおよび他の特徴、態様および利点は、添付図面を参照して以下の本発明の詳細な説明を読むとき、より良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の実施形態によるギャレーカートの幅方向の断面図である。
図2】ギャレーカートの内部への上面図である。
図3】ドアが開かれている状態で示されるギャレーカートの端面図である。
図4】ギャレーカートの下面図である。
図5】個別のサービス壁にドッキングされたギャレーカートを示す側面図である。
図6】サービス壁連結部を示すギャレーカートの端面図である。
図7】サービス壁の空気の還流を示す図である。
図8】サービス壁とギャレーカートとの間の空気の交換を示す図である。
図9】ギャレーカート内と、ギャレーカートとサービス壁との間との空気循環を示す図である。
図10】ハンドルを示すギャレーカートの端面図である。
図11】内部のプラテン区画分けを示すカートの側面図である。
図12】特定のプラテン配置構成を説明するためにドアが除去されたカートの側面図である。
図13】ギャレーカートとサービス壁との間のサービス連結部の詳細図である。
図14】ギャレーカートのハンドルおよび制動機構配置構成の図である。
図15】ギャレーカートサービス壁ラッチを示す図である。
図16】ギャレーカートハンドルの等角図である。
図17a-e】サービス壁掛け止め操作の連続的な図である。
図18】サービス壁掛け止めを示す図である。
図19】ギャレーカート掛け止めバーを示す図である。
図20】サービス壁で並んでドッキングされている2つのギャレーカートを示す図である。
図21a-c】視覚的な掛け止め表示器の操作を示す連続的な図である。
図22a-c】ギャレーカートドアヒンジ操作の連続的な図である。
図23a-c】様々な食事トレイ構成を示す図である。
図24】食事トレイ構成を示す図である。
図25】加熱された飲料領域を含む食事トレイ構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明はここで、本発明の例示的な実施形態が示される添付図面を参照して、以降でより詳細に説明される。しかしながら、本発明は多くの異なる形態で具現化されてもよく、また、本明細書に記載された代表的な実施形態に限定されるように解釈されるべきではない。それら例示的な実施形態は、本開示が徹底的および完全になるように、ならびに本発明の範囲を完全に伝え、および当業者が本発明を作製、使用且つ実行することを可能にするように提供される。様々な図面を通して同様の参照符号は同様の要素を指す。
【0036】
図1〜4を参照すると、本発明の一実施形態による可動式ギャレーカートが、全体として参照符号20で示される。ギャレーカート20は、対向する側壁の対、対向する端壁の対、上部および底部から形成される車輪付絶縁ハウジング22を含む。対向する端壁の一方または両方は、カート20の内部へのアクセスを提供するために開閉するように構成されたドア32である。壁、ドア、上部および底部は、カートの内部の所定の温度を維持し、いかなる熱の損失も外部の環境からの熱の獲得も防止するのに役立つように、好ましくは絶縁される。
【0037】
カート20の壁、ドア、上部および底部のいずれも、熱的健全性および構造的健全性の両方を提供するために複合構造から作成されてもよい。特定の実施形態において、複合構造は、発泡体およびハニカムフェノールパネルならびに真空の断熱体パネルを組み込むサンドイッチパネル構成である。
【0038】
参照符号24で概略的に示される、例えばペルチェサイクルの原理に基づく熱電チラーは、カート20の底部付近に取り付けられ、そこから生じる熱は、個別のサービス壁を通じて、暖気排出口および関連する暖気管路により抽出または排出される。チラーの電気的作動の結果としてのカート20の内側の冷却された空気は、カートの内側で床およびドアにおける冷気管路26を経て分配される。冷却された空気は、カートの底部に沿って導管26を通じて、ドアを通って上向きに向けられ、様々な直径の開口部28すなわち「噴口」を通って出ていく。図示のとおり、開口部28はカートの底部から上部へかけて直径が増加する。直径は、同じまたは異なるレベルの冷却を食事トレイの各独立した層へ提供するためにカスタマイズされてもよい。導管26は内壁またはドア内に一体化されてもよい。チラー24のためのサービスは、連結部(図13参照)を経てカートベイの後ろまたは別の位置にあるサービス壁へ供給される。チラー24は、好ましくはカート20の底部付近または底部に取り付けられて低い重心を維持し、容易且つ迅速な設置/除去を促し、排気または抽出システムへの単純且つ有効な接続を可能にし、且つ熱い側および冷たい側を互いの空気の流れから分離する。空気の流れは再循環する性質があり、図2は還気グリル30を示す。強制され濾過された熱気は、チラー24の下において排気または抽出システムへ導管で送られる。
【0039】
上述の冷やされたカート20に加えて、熱電冷却の同じ技術的原理が「ポイントオブユース」(POU)システムとして使用されてもよい。カートを冷やす「通気(air through)」システムを使用すると、POUシステムがカートの外部のギャレーまたは他の構造上に取り付けられ、ここでは、空気が内蔵型カートと同様のモードで分配され、この目的のため、空気の流れが内部空気分配管路内で最適化される。
【0040】
図5〜9を参照すると、ギャレーカート20は、ギャレーまたは他の位置に位置する個別のサービス壁34でドッキングされるように構成される。ギャレーカート20とサービス壁34との間のサービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスの1つまたは複数を含み得るがこれに限らない。コネクタはカート20のいずれか一端または両端に設けられてもよい。サービス壁34およびギャレーカート20に取り付けられるサービスコネクタの例は、図13に示される。サービス壁コネクタ36は、壁に取り付けられた栓38を含んでもよい。カート上の受取部54は掛け止め係合の間のカート20の位置合わせを容易にするように円錐形であってもよい。カート20とサービス壁34との間の連結部の可撓性は、係合されて乱気流、離陸および着陸の間の床の撓みに由来する損傷を防止すると同時に、位置合わせを容易にし、サービス壁とカートとの間の相対的移動を可能にする。以下で検討され、図15〜18においてさらに示されるカート掛け止め機構は、関節接合壁取付部またはインターフェイスに取り付けられて、カート20と個別のサービス壁34との間の相対的移動をさらに容易にし得る。
【0041】
図5〜9を参照すると、カート20の空気循環システムは、離間された上部および下部連結部40、42により、サービス壁34の空気循環システムと係合する。上部連結部40はPOUチラーの場合、冷気供給部44を含み、下部連結部42は暖気をカートから抽出/排出するための暖気還流部46を含む。カート20がサービス壁34と係合するとき、冷気供給部44および暖気還流部46は、カートのそれぞれの冷気管路および暖気管路と流体連通し、それにより熱気がカートから流れるのを可能にし、POUチラーの場合、冷やされた空気がカートに流れ込むのを可能にする。カート20が係合された状態で、カートのそれぞれの暖気排出口および熱い側と整列する、サービス壁34の暖気還流部46および暖気取入口48を通じてカートからの暖気が抽出される。暖気はサービス壁34を通じて方向づけられ、排出口50を通じて他の場所に排出される。シール、例えばスポンジシール52または同様のシールが、冷気供給部44および暖気還流部46に設けられて空気の搬送中の空気の損失を防止するのに役立ち得る。サービス壁に位置するPOUチラーの場合、ギャレーチラーで生成される冷気は冷気供給部44を通じてカートへ向けられる。
【0042】
図10〜12を参照すると、ギャレーカート20は、カート内の食事トレイの特定の鉄質の部分を加熱するための誘導プラテン56を含み得る。カート20は冷やされても冷やされなくてもよく、誘導システムはチラーまたはPOUシステムと共にまたはそれら無しで作動されてもよい。従って、カート20は、冷やす、加熱する、または両方の組合せを行うように構成され得る。
【0043】
ギャレーカート20の内部は、ハウジングと一体的に形成され得るかハウジング壁に支持され得る誘導プラテン56により、複数の平面に細分されてもよい。渦電流を発生させるための誘導コイルが、カートの長さに沿って、一方側または別の側(図12参照)に、食事トレイ58内に鉄質、アルミニウムまたは他の導電性熱「レシーバ」を局所的に有する誘導プラテンの形態で位置づけられる。レシーバを電磁場へさらすことにより、トレイ内の局所的な加熱が可能となり、システムの残りの部分が冷やされたまま、または局所的に加熱された領域の影響を受けないままとなる。
【0044】
誘導加熱のためのサービスはサービス壁34との接続を通じて供給されてもよい。発電機はサービス壁34からまたはカート20内のバッテリからの電力線により給電されてもよい。各独立したプラテン56への電気的接続は取付壁自体内に含まれてもよい。カート20は、トレイ58で単独で充填されているか、またはカートへ充填されるバルクキャリア内に予め充填されているかのいずれかであり得、レシーバを誘導コイルに対して必要な作動可能位置内に位置決めする。誘導性加熱コイルの作動により生じたEMI放出の制御は、カート自体の壁構造に組み込まれたファラデーケージの一形態の使用により達成され得る。
【0045】
調理サイクルは、温度フィードバックループまたはマイクロチップ温度センサにより予めプログラムまたは制御され得る。プログラミングまたは他のフィードバックループを通じて、スイッチング機構(例えばプログラム可能な配電バス)が電源(例えば電力線またはバッテリ)と個別に巻かれた誘導コイルとの間に配置されて異なる誘導コイル間でパルス出力して電力消費を最小限にし、依然として、レシーバの局所的加熱、すなわち、レシーバの領域内およびレシーバの上にある領域内の食品または飲料の局所的加熱を達成し得る。
【0046】
図14を参照すると、本発明の一実施形態による車輪ブレーキ機構は、誰もカートを押すことも引くこともしていないときにブレーキをかけられた構成のままとなる(すなわち静止しているときは安全モードに戻る)。ブレーキはカートのいずれかの端でハンドルを作動させることにより解放される。各ハンドルは他方のハンドルから独立して動作し、ブレーキが、他の機構を作動させることなしに、カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする。
【0047】
ブレーキハンドル60はアクセスのし易さ、使用のし易さおよびカートの押し/引きのためにカートの両端に位置する。ハンドル60は、圧力がかけられてカートを前方へ押すかカートを引くときに、下向きに回転する。カートの側部および底部に沿って延び複数の滑車を通って案内されるケーブル配線62は、ハンドルをブレーキ機構へ動作可能に接続する。ハンドルが下向きに回転すると、ケーブル配線がハンドルの方向へ引かれ、それによりブレーキが車輪との係合から解放される。ハンドルの解放はハンドルを上向きに回転させ、ケーブル配線の張力を解放し、ブレーキを係合させる。カートは、車輪の1つまたは複数のブレーキを含んでもよく、各ハンドルはどのブレーキの係合も解除する。
【0048】
図15〜19を参照すると、ギャレーカートおよびサービス壁システムは、不使用の間に、ドッキングされたカートを保持するための掛け止め機構を備えてさらに構成され得る。掛け止めシステムは、上部ラッチの場合はブレーキ解放ハンドル60の一部を形成するバー68に、および下部ラッチの場合はカートの底部付近の独立バーに確動係合するラッチ66をサービス壁上に含む。2つの離間されたラッチ(すなわち主ラッチおよび副ラッチ)を設けることで、カートの「蹴り上げ」を防止する。
【0049】
図17a〜eを参照すると、掛け止め機構は、カートバー68がそのそれぞれのラッチに押し込まれると自動的に係合し、機械的起動を使用して遠隔的に解放される。バックアップ緊急解放/係合システムもまた組み込まれ得る。空のとき、ラッチのばね仕掛けの爪70は斜角度から垂直までで下向きに傾斜し、カート20のバー68の1つを受け入れるための爪を呈する(図16および17a参照)。バー68が爪70に接触すると、バーが爪を下向きに押しそれを回転させる(図17b参照)。爪70の十分な角度での回転により、ばね仕掛けのブロック72が爪の下から垂直に立ち上がることが可能となり、それにより爪が掛け止めされていない位置へ回転して戻ることを防止する(図17c参照)。カートをラッチから解放するために、ブロック72が下向きに引かれ、爪が掛け止めされていない位置に向かって回転して戻ることが可能になる(図17dを参照)。爪は次いで掛け止めされていない位置へ回転して戻ることが可能であり、捕捉されたバー68がラッチから引き離されることが可能になる。
【0050】
本システムは視覚的な確認による掛け止め係合の表示を提供する。図20および21を参照すると、確動掛け止め係合は、視覚的なマーカおよび/またはラッチ解放ハンドル自体の位置により表示されてもよい。可聴式警報ブザーも機構に組み込まれてもよい。図20は、並んだ配置構成におけるサービス壁に掛け止めされた2つのギャレーカート20を示す。ラッチ解放機構は、上部および下部ラッチの「掛け止めされた」および「掛け止めされていない」状態を表示するための、カート上方に位置するラッチボタンを含み得る。さらなる実施形態において、ボタンはそのそれぞれのラッチのばね仕掛けのブロックを低下させるよう機能し、それにより爪70を回転させてそれが捕捉しているバー68を解放することを可能にする。ギャレーカートをサービス壁から掛け止めされていない状態にするには、1つの特定の実施形態においては、解放ボタンを押すことと、カート20を水平に壁から離すように引くこととを同時に行うことが必要となり得る。
【0051】
解放ボタンは、「緑色ボタン」74および「赤色ボタン」76を含んでもよく、カートが掛け止めされているときは緑色ボタンが露出され、赤色ボタンは隠されており(図21a参照)、カートが掛け止めされていないときは赤色ボタンが露出され、緑色ボタンが隠される(concealed)(すなわち隠れている(hiding))(図21c参照)。図21bは上部および下部ラッチの一方が掛け止めされ、他方のラッチが掛け止めされていない状態を示す。換言すると、示された機構は、緑色ボタンを示すか、またはバーが解放されているときは、赤く色づけられたラッチ解放ハンドルの外部部分を示しラッチの不正確な位置を表示するかのいずれかにより、機械的掛け止めが係合しているか否かを特定する。解放機構は、ソレノイド駆動ラッチのための電気押しボタンによる解放を含んでもよく、赤色/緑色電圧制御型LEDディスプレイが使用されてもよい。
【0052】
カートドアは追加的な安全のために3つのピン固定能力(上部、底部および側部)を備えるダブルパドルラッチを有してもよい。図22a〜22cを参照すると、カートドア32はハウジング22に、カートの側壁を形成するエッジ部材に埋め込まれた双投式回転ブロックヒンジにより、270度蝶番式に取り付けられてもよい。ドア32が回転ブロック80に対して180度回動し、続いて回転ブロック80が固定側壁82に対して90度回動し、従って約270度のドアの回動移動が提供される。
【0053】
特定の領域が導電性金属により被覆されていてもされていなくてもよい、本発明への使用に適した様々なサイズおよび構成の食事トレイが図23〜25に示される。小さい、中程度および大きいトレイ構成の例が図23a、23bおよび23cにそれぞれ示されている。図24は、食品を保持するための複数の個別の窪み90と分割用隆起92とを有する例示的な大きな食事トレイを示す。図25は、導電性コーティングで被覆されていてもよい中央の加熱された飲料セクション94を備える食事トレイを示す。
【0054】
前述の特徴の1つまたは複数がギャレーカートシステムに組み込まれてもよく、それによりギャレーへの収納の観点から交換可能である一群の派生物を生じるよう使用される構成要素のセット、作動可能な使用および全体的な外観を提供することができる。上記特徴の1つまたは複数を組み込むことで、ギャレーカートは、チラー、チルド室、誘導オーブン、複合チラー/オーブン、ごみ圧縮機、大容量飲料メーカー、ディスペンサーなどと嵌合され得る。
【0055】
前述の記載は単に例として本発明の実施形態を提供する。他の実施形態が同様の機能を実行し得ることおよび/または同様の結果を達成し得ることが考えられる。あらゆるそのような均等な実施形態および例は、本発明の範囲内にある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17a
図17b
図17c
図17d
図17e
図18
図19
図20
図21a
図21b
図21c
図22a
図22b
図22c
図23a
図23b
図23c
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2016年4月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動式ギャレーカートであって、
対向する側壁、対向する端壁、上部および底部を有しており、前記対向する端壁の一方がその内部へアクセスするために開くように構成されたドアである、車輪付絶縁ハウジングと、
前記カートの前記底部付近に取り付けられた熱電チラーと、
前記熱電チラーと流体連通する前記側壁、端壁および底部の少なくとも1つにおける冷気管路であって、前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る複数の開口部を通じて前記可動式ギャレーカートの内部へ開口する冷気管路と、
暖気を前記可動式ギャレーカートから排出するように配置され、個別のサービス壁にドッキングされたときに、暖気を可動式ギャレーカートから抽出するための、個別のサービス壁内の暖気還流部と整列するように適合される、暖気排出口を含む暖気管路と、
を備える、可動式ギャレーカート。
【請求項2】
前記暖気管路は、前記熱電チラーに配置される、請求項1に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項3】
前記ギャレーカートの前記内部を細分するプラテンを形成するように配置されており、前記可動式ギャレーカートの前記内部内で前記プラテンの上部に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱する、誘導コイルをさらに備える、請求項1または2に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項4】
前記プラテンは、前記側壁により支持されており、前記ギャレーカートの前記内部を複数の食事トレイ区画に細分する、請求項3に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項5】
前記可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキをさらに備えており、
前記ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して前記車輪ブレーキが前記カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項6】
前記ハンドルは、ケーブル配線を通じて前記車輪ブレーキへ相互連結されており、前記ハンドルが下向きに回転されて前記ケーブル配線を引いて前記車輪ブレーキの係合を解除し、前記ハンドルの解放により前記ハンドルが上向きに回転されて前記ケーブル配線の張力を解放すると共に前記ブレーキを係合させる、請求項5に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項7】
前記ドアは前記絶縁ハウジングに、前記側壁の一方のエッジへ埋め込まれた双投式回転ブロックヒンジにより270度蝶番式に取り付けられ、前記ドアが回転ブロックに対して180度回動し、続いて回転ブロックが側壁に対して90度回動する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項8】
前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る前記複数の開口部は、前記可動式ギャレーカートの前記底部から前記上部へ向かう方向において直径が増加する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項9】
車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、前記可動式ギャレーカートの前記底部付近に位置する下部バーをさらに備えており、前記上部バーは、前記個別のサービス壁上に位置する掛け止め機構のばね仕掛けの爪に係合して、不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記個別のサービス壁へ掛け止めするよう配置される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項10】
前記個別のサービス壁からのサービス連結部を受け入れるための受取部をさらに備えており、前記サービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスの1つまたは複数を含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカート。
【請求項11】
可動式ギャレーカートシステムであって、
少なくとも1つのサービス連結部を有するサービス壁と、
前記サービス壁でドッキングするように構成された可動式ギャレーカートであって、側壁、端壁、上部および底部を有し、前記端壁の一方がドアである絶縁ハウジングを含んでおり、前記カートの前記底部付近に取り付けられた熱電チラーと、前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る複数の開口部を通じて前記可動式ギャレーカートの内部へ開口する冷気管路と、前記サービス壁にドッキングされたときに、暖気を可動式ギャレーカートから抽出するための、前記サービス壁内の暖気還流部と整列するように適合される、暖気排出口を含む暖気管路と、を有する可動式ギャレーカートと、
不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記サービス壁へ保持するための掛け止め機構であって、前記可動式ギャレーカートに確動係合するラッチを前記サービス壁上に含む、掛け止め機構と、
を備えており、
前記サービス壁と前記可動式ギャレーカートとの間のサービス連結部は、前記サービス壁と前記可動式ギャレーカートとの間の相対的移動に対応するように可撓性である、可動式ギャレーカートシステム。
【請求項12】
前記可動式ギャレーカートは、車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、前記可動式ギャレーカートの底部付近に位置する下部バーを備えており、前記ギャレーカートの前記上部バーおよび前記下部バーは、前記サービス壁上の前記ラッチに係合して、不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記サービス壁に保持する、請求項11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項13】
前記サービス壁上の上部ラッチは、回転可能なばね仕掛けの爪であって、前記可動式ギャレーカートの前記上部バーが前記爪と係合する際に回転して、前記可動式ギャレーカートの前記上部バーを捕捉するように配置される回転可能なばね仕掛けの爪を含んでおり、前記掛け止め機構は、前記爪を回転させて前記捕捉された上部バーを解放するように駆動されるように構成された視覚的なラッチ係合表示器およびボタンを備える、請求項12に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのサービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスを含む、請求項11〜13のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項15】
前記可動式ギャレーカートは空気循環システムを備えており、前記サービス壁は暖気を前記可動式ギャレーカートから抽出するための前記暖気還流部を備える空気抽出システムを含む、請求項11〜14のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項16】
前記可動式ギャレーカートは、前記可動式ギャレーカート内に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱するための1つまたは複数の誘導プラテンを含む、請求項11〜15のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【請求項17】
前記可動式ギャレーカートは、前記可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキであって、前記ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して前記車輪ブレーキが前記カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、車輪ブレーキを備えており、前記ハンドルは、ケーブル配線を通じて前記車輪ブレーキへ相互連結され、下向きに回転して前記ケーブル配線を引いて前記車輪ブレーキの係合を解除し、上向きに回転して前記ケーブル配線の張力を解放すると共に前記ブレーキを係合させる、請求項11〜16のいずれか一項に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
前述の記載は単に例として本発明の実施形態を提供する。他の実施形態が同様の機能を実行し得ることおよび/または同様の結果を達成し得ることが考えられる。あらゆるそのような均等な実施形態および例は、本発明の範囲内にある。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
[項目1]
可動式ギャレーカートであって、
対向する側壁、対向する端壁、上部および底部から形成されており、前記対向する端壁の一方がその内部へアクセスするために開くように構成されたドアである、車輪付絶縁ハウジングと、
前記カートの前記底部付近に取り付けられた熱電チラーと、
前記熱電チラーと流体連通する前記側壁、端壁および底部の少なくとも1つにおける冷気管路であって、前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る複数の開口部を通じて前記可動式ギャレーカートの内部へ開口する冷気管路と、
暖気を前記可動式ギャレーカートから排出するように配置される暖気排出口を含む暖気管路と、
を備える、可動式ギャレーカート。
[項目2]
前記暖気管路は、前記熱電チラーの下方に配置される、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目3]
前記ギャレーカートの前記内部を細分するプラテンを形成するように配置されており、前記可動式ギャレーカートの前記内部内で前記プラテンの上部に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱する、誘導コイルをさらに備える、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目4]
前記プラテンは、前記側壁により支持されており、前記ギャレーカートの前記内部を複数の食事トレイ区画に細分する、項目3に記載の可動式ギャレーカート。
[項目5]
前記可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキをさらに備えており、
前記ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して前記車輪ブレーキが前記カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目6]
前記ハンドルは、ケーブル配線を通じて前記車輪ブレーキへ相互連結されており、前記ハンドルが下向きに回転されて前記ケーブル配線を引いて前記車輪ブレーキの係合を解除し、前記ハンドルの解放により前記ハンドルが上向きに回転されて前記ケーブル配線の張力を解放すると共に前記ブレーキを係合させる、項目5に記載の可動式ギャレーカート。
[項目7]
前記ドアは前記絶縁ハウジングに、前記側壁の一方のエッジへ埋め込まれた双投式回転ブロックヒンジにより270度蝶番式に取り付けられ、前記ドアが回転ブロックに対して180度回動し、続いて回転ブロックが側壁に対して90度回動する、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目8]
前記側壁および端壁の少なくとも1つを通る前記複数の開口部は、前記可動式ギャレーカートの前記底部から前記上部へ向かう方向において直径が増加する、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目9]
車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、前記可動式ギャレーカートの前記底部付近に位置する下部バーをさらに備えており、前記上部バーは、個別のサービス壁上に位置する掛け止め機構のばね仕掛けの爪に係合して、不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記個別のサービス壁へ掛け止めするよう配置される、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目10]
個別のサービス壁からのサービス連結部を受け入れるための受取部をさらに備えており、前記サービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスの1つまたは複数を含む、項目1に記載の可動式ギャレーカート。
[項目11]
可動式ギャレーカートシステムであって、
少なくとも1つのサービス連結部を有するサービス壁と、
前記サービス壁でドッキングするように構成された可動式ギャレーカートと、
不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記サービス壁へ保持するための掛け止め機構であって、前記可動式ギャレーカートに確動係合するラッチを前記サービス壁上に含む、掛け止め機構と、
を備えており、
前記サービス壁と前記可動式ギャレーカートとの間のサービス連結部は、前記サービス壁と前記可動式ギャレーカートとの間の相対的移動に対応するように可撓性である、可動式ギャレーカートシステム。
[項目12]
前記可動式ギャレーカートは、車輪ブレーキ解放ハンドルの一部を形成する上部バーと、前記可動式ギャレーカートの底部付近に位置する下部バーを備えており、前記ギャレーカートの前記上部バーおよび前記下部バーは、前記サービス壁上の前記ラッチに係合して、不使用の間に前記可動式ギャレーカートを前記サービス壁に保持する、項目11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
[項目13]
前記サービス壁上の上部ラッチは、回転可能なばね仕掛けの爪であって、前記可動式ギャレーカートの前記上部バーが前記爪と係合する際に回転して、前記可動式ギャレーカートの前記上部バーを捕捉するように配置される回転可能なばね仕掛けの爪を含んでおり、前記掛け止め機構は、前記爪を回転させて前記捕捉された上部バーを解放するように駆動されるように構成された視覚的なラッチ係合表示器およびボタンを備える、項目12に記載の可動式ギャレーカートシステム。
[項目14]
前記少なくとも1つのサービス連結部は、電気、データ、水、空気循環、空気抽出、および廃水サービスを含む、項目11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
[項目15]
前記可動式ギャレーカートは空気循環システムを備えており、前記サービス壁は暖気を前記可動式ギャレーカートから抽出するための暖気還流部を備える空気抽出システムを含む、項目11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
[項目16]
前記可動式ギャレーカートは、前記可動式ギャレーカート内に収納された食事トレイの鉄質の部分を加熱するための1つまたは複数の誘導プラテンを含む、項目11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
[項目17]
前記可動式ギャレーカートは、前記可動式ギャレーカートの両端に位置するハンドルにより駆動される車輪ブレーキであって、前記ハンドルの各々が他方のハンドルから独立して作動して前記車輪ブレーキが前記カートのいずれの端からも係合解除されることを可能にする、車輪ブレーキを備えており、前記ハンドルは、ケーブル配線を通じて前記車輪ブレーキへ相互連結され、下向きに回転して前記ケーブル配線を引いて前記車輪ブレーキの係合を解除し、上向きに回転して前記ケーブル配線の張力を解放すると共に前記ブレーキを係合させる、項目11に記載の可動式ギャレーカートシステム。
【国際調査報告】