(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-537148(P2016-537148A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(54)【発明の名称】負イオン発生型空気清浄器
(51)【国際特許分類】
A61L 9/22 20060101AFI20161104BHJP
H01T 23/00 20060101ALI20161104BHJP
H01T 19/04 20060101ALI20161104BHJP
F24F 7/00 20060101ALI20161104BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20161104BHJP
【FI】
A61L9/22
H01T23/00
H01T19/04
F24F7/00 B
F24F13/20
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2016-541763(P2016-541763)
(86)(22)【出願日】2013年11月12日
(85)【翻訳文提出日】2016年3月7日
(86)【国際出願番号】CN2013086938
(87)【国際公開番号】WO2015035699
(87)【国際公開日】20150319
(31)【優先権主張番号】201310423121.2
(32)【優先日】2013年9月16日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516068697
【氏名又は名称】深▲せん▼市同盛緑色科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN TONGSHENG GREEN TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】林 于翔
(72)【発明者】
【氏名】孫 福軍
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180CA10
4C180DD11
4C180HH02
(57)【要約】
本発明は負イオン発生型空気清浄器(70)を提供し、放電端(73)と、放電端の周りに設けられ、放電端(73)による変化する電界の作用で電子を放出する電子増強リング(74)とを備える負イオン発生型空気清浄器を開示する。上記のようにして、放電端(73)付近の空気における負イオン濃度を高め、負イオン発生型空気清浄器(70)の作動効率を効果的に向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
負イオン発生型空気清浄器であって、放電端と、前記放電端の周りに設けられ、前記放電端による変化する電界の作用で電子を放出する電子増強リングとを備え、
前記放電端は放電用の繊維束を備え、前記電子増強リングは圧電セラミック材料から作成され、前記変化する電界の作用で体積膨張の勢いが発生する負イオン発生型空気清浄器。
【請求項2】
前記電子増強リングの周りに設けられ、前記電子増強リングの体積膨張を阻止するように圧力を発生させる電子制御リングをさらに備える請求項1に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項3】
前記圧力及び前記変化する電界の作用により前記電子増強リングに電子を放出させる請求項1に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項4】
ハウジングと少なくとも二つの放電端とをさらに備え、前記ハウジングには前記放電端に対応する少なくとも二つの収容孔が設けられ、前記放電端は対応する前記収容孔内に設けられて前記ハウジングの外面に突出している請求項1に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項5】
前記ハウジングは平板状に設けられた前パネルを備え、前記前パネルには前記収容孔に対応する少なくとも二つの円形の凹部が設けられ、前記収容孔はそれぞれ対応する前記凹部の中心位置に設けられ、前記放電端はそれぞれ対応する前記収容孔内に設けられて前記凹部の外面に突出している請求項4に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項6】
前記ハウジングにおいて前記放電端の間には透かし彫り構造が設けられている請求項4に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項7】
前記透かし彫り構造は円弧状の透かし彫り構造を含む請求項6に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項8】
前記透かし彫り構造は前記放電端の周りに設けられる円環状の透かし彫り構造を含む請求項7に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項9】
負イオン発生型空気清浄器であって、放電端と、前記放電端の周りに設けられ、前記放電端による変化する電界の作用で電子を放出する電子増強リングとを備える負イオン発生型空気清浄器。
【請求項10】
前記放電端は放電用の繊維束を備える請求項9に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項11】
前記電子増強リングは圧電セラミック材料から作成され、前記変化する電界の作用で体積膨張の勢いが発生する請求項9に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項12】
前記電子増強リングの周りに設けられ、前記電子増強リングの体積膨張を阻止するように圧力を発生させる電子制御リングをさらに備える請求項11に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項13】
前記圧力及び前記変化する電界の作用により前記電子増強リングに電子を放出させる請求項12に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項14】
ハウジングと少なくとも二つの放電端とをさらに備え、前記ハウジングには前記放電端に対応する少なくとも二つの収容孔が設けられ、前記放電端は対応する前記収容孔内に設けられて前記ハウジングの外面に突出している請求項9に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項15】
前記ハウジングは平板状に設けられた前パネルを備え、前記前パネルには前記収容孔に対応する少なくとも二つの円形の凹部が設けられ、前記収容孔はそれぞれ対応する前記凹部の中心位置に設けられ、前記放電端はそれぞれ対応する前記収容孔内に設けられて前記凹部の外面に突出している請求項14に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項16】
前記ハウジングにおいて前記放電端の間には透かし彫り構造が設けられている請求項14に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項17】
前記透かし彫り構造は円弧状の透かし彫り構造を含む請求項16に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【請求項18】
前記透かし彫り構造は前記放電端の周りに設けられる円環状の透かし彫り構造を含む請求項17に記載の負イオン発生型空気清浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気清浄化の分野に関し、特に負イオン発生型空気清浄器に関する。
【背景技術】
【0002】
グローバルな工業化が絶えず発展していくに従って、都市環境への汚染は日に日に厳しくなっている。空気清浄化は、空気汚染の厳しさについて現在の世界各国が力を尽くしている重要な課題となっている。現在、空気清浄器の種類は様々であり、主として、高効率ろ過型、活性炭吸着型、低温プラズマ型、光触媒作用型及び負イオン発生型等がある。そのうち、負イオンとは、主に1つ又はそれ以上の電子を捕獲して負電荷を持つ酸素イオンを言う。負イオンは細菌やほこり粒子と結合でき、細菌を殺すとともに、細菌やほこり粒子を地面に沈降させることで、殺菌と除塵の目的を達成している。
【0003】
図1に示されるように、
図1は、従来技術による負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。当該負イオン発生型空気清浄器10は、電源アダプタ11と、高電圧発生器12と、放電端13と、正極板14とを備える。そのうち、電源アダプタ11は、その一方の入力端が交流商用電源の活線L(Live Wire)に接続され、他方の入力端が中性線N(Naught Wire)に接続されることで、交流電圧を直流低電圧、例えば12Vの直流低電圧に変換する。高電圧発生器12はさらに電源アダプタ11から出力される直流低電圧を直流高電圧、例えば6000Vの直流高電圧に昇圧させ、正極板14は高電圧発生器12の第二の出力端に接続されている。放電端13は高電圧発生器12の第一の出力端に接続され、直流高電圧の作用で外へ電子を放出するものである。上記の負イオン発生型空気清浄器10では、正極板14に仮想接地が採用されたため、電荷平衡原理に従って、放電端13が外へ電子を放出すると同時に、正極板14が正電荷を過量に蓄積することは必然的である。このため、負イオン発生型空気清浄器10は一定時間作動すると、正極板14における正電荷が飽和になることで、放電端13による電子の放出速度が低下し、負イオン発生型空気清浄器10の作動効率が大幅に低下してしまう。
【0004】
なお、従来技術による負イオン発生型空気清浄器は以下の欠陥を有している。
【0005】
放電端13の前端付近の空気は外力に作用されていない場合に静止されたものであり、流動性に劣ることに起因して、放電端13から放出される電子が速やかに空気における酸素分子に捕獲されることができなくなるとともに、負イオン発生型空気清浄器の作動効率が低くなっている。
【0006】
放電端13はハウジング内に内蔵され、また二つの放電端13の間のハウジングは連続して設けられたものであるため、放電端13から放出される電子により空気における一部の二酸化炭素が分解されて炭素が生じ、この炭素がハウジングの内壁に付着して洗浄されにくいものとなる。さらに、炭素自体に一定の導電性があるため、放電端13の間の短絡現象を引き起こしやすい。
【0007】
従来技術による負イオン発生型空気清浄器は放電端13のみにより外へ電子を放出するものであることで、その電子濃度が比較的低く、発生しうる負イオン濃度に限りがあり、このことにも起因して、負イオン発生型空気清浄器の作動効率が低くなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、放電端付近の空気における負イオン濃度を高め、作動効率を向上させるために、エネルギーリングを増設した負イオン発生型空気清浄器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、放電端と、放電端の周りに設けられ、放電端による変化する電界の作用で電子を放出する電子増強リングとを備える負イオン発生型空気清浄器において、放電端は放電用の繊維束を備え、電子増強リングは圧電セラミック材料から作成され、変化する電界の作用で体積膨張の勢いが発生する負イオン発生型空気清浄器を提供する。
【0010】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、電子増強リングの周りに設けられ、電子増強リングの体積膨張を阻止するように圧力を発生させる電子制御リングをさらに備える。
【0011】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、圧力及び変化する電界の作用により電子増強リングに電子を放出させる。
【0012】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、ハウジングと少なくとも二つの放電端とをさらに備え、ハウジングには放電端に対応する少なくとも二つの収容孔が設けられ、放電端は対応する収容孔内に設けられてハウジングの外面に突出している。
【0013】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、ハウジングは平板状に設けられた前パネルを備え、前パネルには収容孔に対応する少なくとも二つの円形の凹部が設けられ、収容孔はそれぞれ対応する凹部の中心位置に設けられ、放電端はそれぞれ対応する収容孔内に設けられて凹部の外面に突出している。
【0014】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、ハウジングにおいて放電端の間には透かし彫り構造が設けられている。
【0015】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、透かし彫り構造は円弧状の透かし彫り構造を含む。
【0016】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、透かし彫り構造は放電端の周りに設けられる円環状の透かし彫り構造を含む。
【0017】
上記課題を解決するために、本発明は、放電端と、放電端の周りに設けられ、放電端による変化する電界の作用で電子を放出する電子増強リングとを備える負イオン発生型空気清浄器をさらに提供する。
【0018】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、放電端は放電用の繊維束を備える。
【0019】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、電子増強リングは圧電セラミック材料から作成され、変化する電界の作用で体積膨張の勢いが発生する。
【0020】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、電子増強リングの周りに設けられ、電子増強リングの体積膨張を阻止するように圧力を発生させる電子制御リングをさらに備える。
【0021】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、圧力及び変化する電界の作用により電子増強リングに電子を放出させる。
【0022】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、ハウジングと少なくとも二つの放電端とをさらに備え、ハウジングには放電端に対応する少なくとも二つの収容孔が設けられ、放電端は対応する収容孔内に設けられてハウジングの外面に突出している。
【0023】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、ハウジングは平板状に設けられた前パネルを備え、前パネルには収容孔に対応する少なくとも二つの円形の凹部が設けられ、収容孔はそれぞれ対応する凹部の中心位置に設けられ、放電端はそれぞれ対応する収容孔内に設けられて凹部の外面に突出している。
【0024】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、ハウジングにおいて放電端の間には透かし彫り構造が設けられている。
【0025】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、透かし彫り構造は円弧状の透かし彫り構造を含む。
【0026】
上記の負イオン発生型空気清浄器において、透かし彫り構造は放電端の周りに設けられる円環状の透かし彫り構造を含む。
【発明の効果】
【0027】
上記の解決手段によれば、本発明は、放電端の周りに電子増強リングを増設して、放電端による変化する電界の作用で電子増強リングに電子を放出させることによって、放電端付近の空気における負イオン濃度を高め、負イオン発生型空気清浄器の作動効率を効果的に向上させることができるという有益な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】従来技術にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
【
図2】本発明の第一の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
【
図3】本発明の第二の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
【
図4】本発明の第三の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
【
図5】本発明の第四の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
【
図6】本発明の第五の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
【
図7】本発明の第六の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
【
図8】本発明の第七の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
【
図9】本発明の第七の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の台座の構造模式図である。
【
図10】本発明の第八の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図2を参照して、
図2は、本発明の第一の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
図2に示されるように、本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器20は、第一の入力端、第二の入力端及び第三の入力端を備える電源アダプタ21と、第一の出力端及び第二の出力端を備える高電圧発生器22と、放電用の繊維束を備える放電端23と、正極板24とを備える。電源アダプタ21の第一の入力端は交流商用電源の活線Lに接続され、第二の入力端は交流商用電源の中性線Nに接続され、第三の入力端は交流商用電源の接地線E(Earth Wire)に接続されている。電源アダプタ21は第一の入力端と第二の入力端から入力される交流電圧(例えば、220Vの交流電圧)を直流低電圧(例えば、12Vの直流低電圧)に変換し、そして当該直流低電圧を高電圧発生器22に出力する。
【0030】
高電圧発生器22はさらに電源アダプタ21から出力される直流低電圧を直流高電圧(例えば、6000Vの直流高電圧)に変換して出力する。高電圧発生器22の第一の出力端は放電端23に接続され、第二の出力端は基準アースに接し、具体的には、正極板24に接続されている。そのうち、基準アースは負イオン発生型空気清浄器アースであり、正極板24は、仮想接地を実現するために負イオン発生型空気清浄器20のハウジングに接している。これにより、放電端23は当該直流高電圧の作用で外へ電子を放出する。そのうち、高電圧発生器22の第一の出力端と放電端23との間の接続線は高電圧線である。放電端23の数は少なくとも一つであり、例えば、本実施例では三つであるが、本発明の他の実施例では、放電端の数は三つに限られず、一つであっても、二つであっても、又は六つ等であってもよい。正極板24はあらゆる形状の導体で構成されてもよく、環状の金属で構成されることが好ましい。
【0031】
本実施例では、高電圧発生器22の第二の出力端はさらに電源アダプタ21の第三の入力端に電気的に接続されることで、交流商用電源の接地線Eに電気的に接続されている。上記のようにして、従来技術における高電圧発生器22の第二の出力端の仮想接地を実接地に変えたため、負イオン発生型空気清浄器20の作動過程において高電圧発生器22の第二の出力端に蓄積された正電荷を導き出すことができており、高電圧発生器22の第二の出力端に蓄積された正電荷が飽和になることに起因して放電端23が外へ電子を放出する速度が低下してしまうという問題を解決可能になり、放電端23の電子放出効率を効果的に高める。
【0032】
図3を参照して、
図3は、本発明の第二の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
図3に示されるように、負イオン発生型空気清浄器30は、電源アダプタ31と、高電圧発生器32と、放電端33と、正極板34とを備える。電源アダプタ31の第一の入力端は交流商用電源の活線Lに接続され、第二の入力端は交流商用電源の中性線Nに接続され、第三の入力端は交流商用電源の接地線Eに接続されている。本実施例では、高電圧発生器の数は少なくとも二つであり、高電圧発生器毎の第一の出力端は単独で少なくとも一つの放電端に接続されている。本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器30は、電源アダプタ31に対して第一のコネクタ311が設けられ、高電圧発生器32に対して第二のコネクタ321が設けられており、第一のコネクタ311と第二のコネクタ321が互いに嵌合することにより電源アダプタ31と高電圧発生器32との電気的接続が実現されることで、電源アダプタ31から出力される直流低電圧が高電圧発生器32に伝送される点で、
図2に示される本発明の第一の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器20と異なっている。本実施例では、第一のコネクタ311の一方の端子は電源アダプタ31の第三の入力端に電気的に接続され、第二のコネクタ321の一方の端子は正極板34を介して基準アースに接しており、且つ、第一のコネクタ311と高電圧発生器32がおいに嵌合した場合、第一のコネクタ311の上記端子と第二のコネクタ321の上記端子とが電気的に接続されるようになることで、正極板34と電源アダプタ31の第三の入力端(接地線E)との電気的接続が実現され、即ち、高電圧発生器32の第二の出力端は、放電端33の電子放出効率を高めるように実接地とされている。
【0033】
本発明の負イオン発生型空気清浄器における高電圧発生器と放電端とからなるサブシステムは一つに限られるものではない。
図4は、本発明の第三の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
図4及び
図2に示されるように、本発明の負イオン発生型空気清浄器20は並列接続されている高電圧発生器25と高電圧発生器22とを備える。高電圧発生器25の第一の出力端は放電端26に接続され、第二の出力端は正極板24を介して基準アースに接している。電子放出効率を高めるために、高電圧発生器25の第二の出力端は電源アダプタ21の第三の入力端に電気的に接続されることで、交流商用電源の接地線Eに電気的に接続されている。放電端23は直流高電圧の作用で、外へ電子を放出する。
【0034】
一般に、高電圧発生器と放電端との間に接続される高電圧線に電力損失があり、関係式P=U
2/R(ただし、Pは高電圧線で損失される電力であり、Uは高電圧線で損失される電圧であり、Rは高電圧線での抵抗である)によれば、高電圧線は長いほど、高電圧線での抵抗Rが大きくなり、高電圧線で損失される電圧が大きくなり、また、高電圧線での電圧が非常に高いため、回路で損失された電力が大きくなり、当該負イオン発生型空気清浄器の電子放出能力が低くなってしまうことが分かる。
図2に示される負イオン発生型空気清浄器において、高電圧発生器22には複数の放電端23が接続されているため、高電圧発生器22から遠い方の放電端23と高電圧発生器22との間の高電圧線が長くなることが必然的であり、当該放電端23の電子放出能力が低くなり、電力の利用率が高くなくなってしまう。
図4に示される負イオン発生型空気清浄器において、少なくとも二つの高電圧発生器22,25の設計が採用され、高電圧発生器25と高電圧発生器22にはそれぞれ一つのみの放電端23又は26が接続されているため、高電圧線の長さを最も短くするように設計でき、回路で損失される電力を最も小さくして、電力の利用率を最も高くしている。
【0035】
また、一つの高電圧発生器で複数の放電端を接続すれば、下記のような問題が発生する可能性がある。
【0036】
1)高電圧発生器が焼損しやすい。これは、複数の放電端の電力需要を満たすために、大電力の高電圧発生器を採用するが、定格電力がちょうど設計される数の放電端の総電力に等しい高電圧発生器は市販されていない場合が多いので、メーカが複数の放電端の総電力よりも定格電力の大きい高電圧発生器を選択せざるをえなくなってしまう。同時に、大電力の高電圧発生器を使用する場合、放電端における負イオンが飽和になると、電子の放出ができなくなり、高電圧発生器の内部に電子堆積が発生し、さらに熱を発し、そして熱がある程度蓄積すると、内部の部品又は回路が焼損することになってしまうためである。従って、この時、ある放電端に詰まりが発生して電子を放出できなくなり、あるいはファンが壊れて空気流動が順調でなくなると、大電力の高電圧発生器の焼損を招く可能性がある。本発明の実施例では、少なくとも二つの高電圧発生器22,25の設計が採用され、高電圧発生器25,22の各々にはそれぞれ一つのみの放電端23又は26が接続され、市場から定格電力が適当で小さい高電圧発生器を購入することが非常に容易であり、また、少なくとも二つの定格電力の小さい高電圧発生器を利用すれば、単一の大電力の高電圧発生器と比べて同等の電子放出効果を実現できる一方、高電圧発生器の定格電力が小さいので、電子がよく放出されていなくても、内部の部品又は回路が焼損することもない。
【0037】
2)適当な高電圧発生器を見つけにくく、設計と製造上の難しさとコストを増加させる。その原因の一部は上記と同様であり、即ち、各種の負イオン発生型空気清浄器に採用される放電端の数が異なることにより、一つの負イオン発生型空気清浄器に一つのみの高電圧発生器を使用する応用では、負イオン発生型空気清浄器は定格電力の高い高電圧発生器を必要なものとし、また、放電端の数が異なるから、その負イオン発生型空気清浄器に必要な定格電力も異なり、それにより、高電圧発生器を入手する難しさを増加させ、設計と製造上の難しさとコストをも増加させる。本発明の実施例では、少なくとも二つの高電圧発生器22,25の設計が採用され、高電圧発生器25,22の各々にはそれぞれ一つのみの放電端23や26が接続され、市場から定格電力が適当で小さい高電圧発生器を購入することが非常に容易であり、また、同種の高電圧発生器の数の増加又は低減により異なる電力を実現できるため、設計と製造上の難しさとコストを大きく低下させた。例を挙げると、1.2Wの負イオン発生型空気清浄器を設計しようとすると、0.3Wの高電圧発生器を4つ組み合わせばよく、1.5Wの負イオン発生型空気清浄器を設計しようとすると、0.3Wの高電圧発生器を5つ組み合わせばよい。それに対して、大電力の高電圧発生器を採用すれば、それぞれ1.2Wと1.5Wの高電圧発生器を設計しなければならない。
【0038】
図5は、本発明の第四の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の回路模式図である。
図5及び
図3に示されるように、負イオン発生型空気清浄器は並列接続されている高電圧発生器35と高電圧発生器32とを備える。高電圧発生器35の第一の出力端は放電端36に接続され、第二の出力端は正極板34に接続されている。高電圧発生器35に対して第三のコネクタ351が設けられており、第一のコネクタ311と第三のコネクタ351が互いに嵌合することにより電源アダプタ31と高電圧発生器35との電気的接続が実現されることで、電源アダプタ31から出力される直流低電圧が高電圧発生器35に伝送される。第三のコネクタ351の一方の端子は正極板34を介して基準アースに接し、且つ、第一のコネクタ311と高電圧発生器35が互いに嵌合した場合、第一のコネクタ311の上記端子と第三のコネクタ351の上記端子とが電気的に接続されるようになることで、正極板34と電源アダプタ31の第三の入力端(接地線E)との電気的接続が実現され、即ち、正極板34は、放電端36の電子放出効率を高めるように実接地とされている。
図5に示される負イオン発生型空気清浄器において、高電圧発生器35と高電圧発生器32にはそれぞれ一つのみの放電端33又は36が接続されるので、高電圧線の長さが最も短くなり、回路で損失される電力が最も小さくなり、焼損しにくくなることを保証できるとともに、設計プロセス上の要求を低減して、生産に原料を備える複雑性を低下させる。
【0039】
図6を参照して、
図6は、本発明の第五の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
図6に示されるように、本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器40はハウジング41を備える。上記の実施例に記載の高電圧発生器及び正極板等の素子はハウジング41の内部に設けられる一方、電源アダプタは、ハウジング41の内部に設けられてもよく、あるいは、ハウジング41の外部に設けられ、コネクタによりハウジング41の内部の高電圧発生器に電気的に接続されてもよい。
【0040】
本実施例では、ハウジング41に収容孔411,412が設けられ、放電端431,432はそれぞれ対応する収容孔411,412内に設けられてハウジング41の外面に突出している。具体的には、ハウジング41は平板状に設けられた前パネル42を備えて、前パネル42には二つの円形の凹部421,422が設けられ、収容孔411,412はそれぞれ対応する凹部421,422の中心位置に設けられ、放電端431,432はそれぞれ対応する収容孔411,412内に設けられて凹部421,422の外面に突出している。そのうち、収容孔411,412の形状は自由に設けられてもよく、円形であることが好ましい。本実施例では、放電端431,432及び収容孔411,412の数はそれぞれ二つであるが、他の実施例では、放電端431,432及び収容孔411,412はそれぞれ二つ以上の任意の複数個に設けられてもよい。
【0041】
上記のようにして、放電端431,432は、ほこり及び付近の空気における二酸化炭素の分解による炭素を吸着しやすくなって作動効率が低下しているが、放電端431,432をハウジング41の外面に突出させることにより、定期的に清掃するのに都合がよくなっている。そして、二酸化炭素の分解による炭素は前パネル42に付着するので、利用者は、清掃されにくいハウジング41の内面を清掃する必要がなくなり、利用者による負イオン発生型空気清浄器に対する清掃やメンテナンスが容易になる。
【0042】
図7を参照して、
図7は、本発明の第六の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
図7に示されるように、本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器50はハウジング51を備える。ハウジング51に収容孔511,512が設けられ、放電端531,532はそれぞれ対応する収容孔511,512内に設けられている。本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器50は、ハウジング51において放電端531,532の間には透かし彫り構造がさらに設けられている点で、
図4に示される第三の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器40と異なっている。そのうち、透かし彫り構造は、円環状の透かし彫り構造551,552及び円弧状の透かし彫り構造513,514を含む。具体的には、円環状の透かし彫り構造551,552はそれぞれ放電端531,532の周りに設けられ、即ち、放電端531,532はそれぞれ円環状の透かし彫り構造551,552内に位置している。本実施の形態では、円環状の透かし彫り構造551,552の各々は、いずれも二つの半円形の透かし彫り構造の組合せによるものであり、二つの半円形の透かし彫り構造の間はハウジング51の一部である。二つの半円形の透かし彫り構造の間の接触部分は小さいほどよく、その幅が2mmに設けられることが好ましい。当然ながら、円環状の透かし彫り構造551,552の各々は全円形の透かし彫り構造であってもよく、即ち、各円環状の透かし彫り構造551,552の内外は完全に空気で隔てられている。円弧状の透かし彫り構造513,514は、それぞれ放電端531,532と同心に設けられる二つの透かし彫り構造である。円弧状の透かし彫り構造513,514は、幅が2mmより大きく設けられることが好ましく、且つ弧度が30度より大きく設けられることが好ましく、その弧長は収容孔の直径より大きい。当然ながら、円弧状の透かし彫り構造513,514の幅及び弧度はそれぞれ2mm及び30度以上のものに限られずに自由に設けられてもよく、例えば、幅は1mmや3mm又は空気遮断を実現しうるその他の任意の適当な数値であってもよく、弧度も20度や40度又は空気遮断を実現しうるその他の任意の適当な数値であってもよい。他の実施例では、当業者は、放電端531と放電端532との間の接触面積を最も小さくするたように、必要に応じてハウジング51に半円形又は円弧状に限られずにその他の形状の透かし彫り構造を設けるのを想到できることは言うまでもない。同時に、上記の透かし彫り構造は、放電端531,532がハウジング51の表面に突出していない他の実施例にも応用できる。
【0043】
少なくとも二つの高電圧発生器を備える負イオン発生型空気清浄器においては、二つの放電端の間に一定の電位差が存在しうるため、上記した本発明の設計を行わなければ、放電端531,532による負イオンで周囲空気における二酸化炭素が分解されて生じた炭素はハウジング51の表面に付着し、当該二つの放電端531,532の間の短絡を招く可能性がある。上記した本発明の設計によれば、放電端531,532の間に円環状の透かし彫り構造551,552及び円弧状の透かし彫り構造513,514を設けることにより、放電端531,532を効果的に遮断できており、二酸化炭素の分解による炭素がハウジング51の表面に付着することに起因した放電端531,532の間の短絡現象を回避する。
【0044】
図8−9を参照して、
図8は、本発明の第七の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の全体構造模式図であり、
図9は、本発明の第七の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の台座の構造模式図である。
図8−9に示されるように、本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器60はハウジング61を備える。ハウジング61に収容孔611,612が設けられ、放電端631,632はそれぞれ対応する収容孔611,612内に設けられている。なお、負イオン発生型空気清浄器60はハウジング61の内部に設けられるファン64をさらに備えて、ハウジング61には独立した気流通路613と614が設けられていることから、ファン64による気流が気流通路613、614を通して放電端631,632付近の空気をそれぞれ駆動して流動させる。具体的には、本実施例では、ハウジング61は分離可能に設けられた上ハウジング62と台座63とを備える。上ハウジング62は使用の際に台座63に支持されている。収容孔611,612は上ハウジング62に設けられ、具体的には、上ハウジング62における平板状に設けられた前パネル621に設けられている。上ハウジング62はさらに第一の収容スペースを定義するものであり、前述した高電圧発生回路、正極板及び電源アダプタ等の素子は上ハウジング62で定義された第一の収容スペース内に設けられることができる。気流通路613と614は台座63に設けられ、台座63はさらに第二の収容スペースを定義するものであり、ファン64は台座63で定義された第二の収容スペース内に設けられている。台座63の内部にさらにバッフル構造を設けて、ファン64による気流の向きを限定することにより、ファン64による気流の方向を変えて気流通路613と614から出力しうるようにしてもよい。
【0045】
本実施例では、気流通路613と614は、その数が放電端631,632の数と同じ、且つその排風口を放電端631,632の中心と揃えるように、それぞれ対応する放電端631,632の直下に位置している。しかしながら、他の実施例では、気流通路613と614の数は放電端631,632の数と異なるように設けられてもよく、且つその具体的な位置は必要に応じて設けられてもよい。ファン64による気流の速度は調節可能なものである。放電端631,632の電圧が大きいほど、放電端631,632から放出される電子数が多くなり、放電端631,632付近の空気における負イオン濃度が高くなり、同時に、放電端631,632の電圧が定常なものである場合、放電端631,632の数が多いほど、放電端631,632から放出される総電子数が多くなり、付近の空気における負イオン濃度が高くなる一方、放電端631,632付近の負イオン濃度が飽和になると、増加しないことになる。この時、ファン64による気流の速度を高めることにより、放電端631,632付近の空気における負イオン濃度を希釈でき、放電端631,632付近の空気における負イオン濃度を低減する。このため、本発明の一つの実施例では、ファン64による気流の速度は、放電端631,632付近の空気における負イオン濃度が飽和になった時の気流の速度(又は飽和速度)よりも大きい。
【0046】
上記のようにして、放電端631,632付近の空気の流動速度を速めることができ、よってより多くの負電荷を持っていない空気を放電端631,632付近の作用スペースに入らせる一方、放電端631,632付近の負電荷を持っている空気をなるべく早く排出するようにして、負イオンの発生効率を大幅に向上させることができる。従来技術では、本発明による気流駆動の方式を採用していないため、放電端付近の空気が交換されにくくなり、この場合、放電端の電圧がいくら高くても、放電端の数がいくら多くても、空気が交換されておらず、及び放電端の間の作用領域の少なくとも一部が重なっているため、複数の放電端の作用領域における空気の電離量が飽和になった後、どんなに放電端の数、電圧又は電力を増加させても、負イオンの発生効果が大幅に向上せず、放電端の数、電圧又は電力を増加させることの意義を失ってしまう。本発明による気流駆動の方式を採用してこそ、放電端の数や電圧の増加による効果が確かに現れてくる。また、本発明者は少なくとも一つの実施の形態から、負イオンの発生効果があまり電力の大きさに依存せず、放電端の電圧に大きく依存していることを発見したため、本発明の少なくとも一つの実施の形態では、放電端の電圧を増加させ、さらに本発明による気流駆動の手段を採用することによって、負イオンの発生効果を向上させることが可能である。
【0047】
図10を参照して、
図10は、本発明の第八の実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器の構造模式図である。
図10に示されるように、本実施例にかかる負イオン発生型空気清浄器70は、放電端73の周りに二つのエネルギーリングが設けられており、そして放電端73と同心に設けられることが好ましい。内リングは電子増強リング74であり、外リングは電子制御リング75である。電子増強リング74は、放電端73による変化する電界の作用で電子を放出できるものである。具体的には、電子増強リング74は適当な圧電セラミック材料から作成され、放電端73による変化する電界の作用で圧電効果により体積膨張の勢いが発生するものである。周りに設けられる電子制御リング75は非圧電材料から作成され、その形状は電界の影響を受けないため、電子増強リング74の体積膨張を阻止することができる。これにより、電子制御リング75が電子増強リング74に与える圧力及び高電界の作用により、電子増強リング74に電子を放出させる。当該高電界は、放電端73での電圧フリッカによるものであってもよく、放電端73でのパルス電圧によるものであってもよい。本発明の実施例は放電端の外にエネルギーリングを増設しており、放電端による高電界を十分に利用して放電端の外にあるエネルギーリングに電子を放出させるようにしているため、負イオンの濃度を高め、負イオン発生型空気清浄器70の作動効率を向上させることが可能になる。
【0048】
上記した本発明の実施例では、任意の二つ又は複数の実施例の組合せによる負イオン発生型空気清浄器も本発明の特許保護範囲に含まれている。
【0049】
要するに、本発明は、放電端の周りに電子増強リングを増設し、放電端による変化する電界の作用で電子増強リングに電子を放出させることによって、放電端付近の空気における負イオン濃度を高め、負イオン発生型空気清浄器の作動効率を効果的に向上させることができる。
【0050】
上記は本発明の実施例に過ぎず、これにより本発明の特許範囲を制限するものではなく、本発明の明細書及び図面の内容に基づいてなされたあらゆる等価構造又は等価フロー変換、あるいは、直接又は間接的に他の関連技術分野に応用されたものはいずれも、そのとおり本発明の特許保護範囲に含まれる。
【国際調査報告】