特表2016-537599(P2016-537599A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-537599(P2016-537599A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(54)【発明の名称】外形が縮小された航空機空気冷却器
(51)【国際特許分類】
   F25D 11/00 20060101AFI20161104BHJP
   B64D 11/04 20060101ALI20161104BHJP
   F25D 19/00 20060101ALI20161104BHJP
【FI】
   F25D11/00 101D
   B64D11/04
   F25D19/00 510Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-519777(P2016-519777)
(86)(22)【出願日】2014年10月1日
(85)【翻訳文提出日】2016年5月30日
(86)【国際出願番号】US2014058596
(87)【国際公開番号】WO2015050971
(87)【国際公開日】20150409
(31)【優先権主張番号】61/885,388
(32)【優先日】2013年10月1日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/502,930
(32)【優先日】2014年9月30日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ル、キアオ
(72)【発明者】
【氏名】ゴドカー、ウィリアム ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】フォーブス、ジェイムズ アール.
【テーマコード(参考)】
3L045
【Fターム(参考)】
3L045AA01
3L045BA02
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045FA02
3L045PA02
3L045PA04
(57)【要約】
【解決手段】 特に、冷蔵または冷却された飲料/食事カート及び/または冷却された収納コンパートメントを必要とする航空機ギャレーに適した、改善された航空機空気冷却器。本発明の冷却器は、ライン交換可能ユニット(「LRU」)の形式を取り、液冷式冷媒蒸気圧縮サイクルを組み込み、垂直配向で筐体に配置される。垂直配向であるため、冷却器の後面のダクトが省略され、全体的な設置面積が削減される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
周面に沿ったダクトをなくすことで設置面積が削減された、隣接した航空機ギャレーカートを冷却するための、液冷式、垂直配向、ライン交換可能ユニット(LRU)冷却器であって、
前記冷却器ユニットに上面から空気を引き込むための前記上面に沿った少なくとも1つのファンと、冷却された空気を筐体の底部から排出するための底面の開口部と、を有する前記筐体と、
凝縮器及び航空機の放熱板と連結するための1対の急速切断連結器と、
前記少なくとも1つのファンの直下に配置された蒸発器と、
圧縮器と、
熱交換器と、
液冷式凝縮器と、
蒸発器と、
を備え、
温かい空気が、前記筐体の上面を通って入り、冷却された空気が、前記筐体の底部開口部を通って排出される、
液冷式、垂直配向、ライン交換可能ユニット冷却器。
【請求項2】
前記筐体の外形は、台形である、
請求項1に記載の液冷式、垂直配向、ライン交換可能ユニット冷却器。
【請求項3】
プロピレングリコール水が前記液冷式凝縮器を通って循環する、
請求項1に記載の液冷式、垂直配向、ライン交換可能ユニット冷却器。
【請求項4】
前記プロピレングリコール水を収集容器から前記凝縮器及び前記航空機の放熱板に汲み上げる液体ポンプをさらに備える、
請求項3に記載の液冷式、垂直配向、ライン交換可能ユニット冷却器。
【請求項5】
前記少なくとも1つのファンは、複数の軸流ファンである、
請求項1に記載の液冷式、垂直配向、ライン交換可能ユニット冷却器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2013年10月1日に出願された米国仮特許出願第61/885,388号、及び、2014年9月30日に出願された米国非仮特許出願第14/502,930号の優先権を主張し、それらの内容を参照により組み込む。
【背景技術】
【0002】
航空業界では、飛行中、乗務員だけでなく乗客に食料及び飲料を提供することが慣習となっている。飛行の長さによって、サービスは、飲料及び軽食だけの場合から、より長い飛行であれば、複数回の食事にまでなり得る。航空機上で食料及び飲料を保存、準備及び提供するため、食料及び飲料を適切に、安全に維持する設備を航空機に備える必要がある。腐りやすいものであれば、それらを新鮮で生きた状態にしておける環境で食料及び飲料を保存する設備である。多くの場合、この設備は、乗客への提供の準備までの間、食料及び飲料を保存及び冷却可能な冷蔵システムを意味する。
【0003】
大型の民間旅客機は、主に、腐りやすい食料及び腐らない飲料を最適な温度で維持するための2つの冷却システムのうち1つを利用する。冷却は、腐りやすいものを保存し、特定の飲料及び食料をよりおいしくするため、特に、長距離及び超長距離の航空機の旅の間、必要である。第1冷却システムは、従来の冷媒蒸気圧縮及び膨張技術を利用して二次的再循環冷却エアループを生成する標準的な蒸気サイクルに基づいた空気冷却器を利用する。冷却された空気は、通常、ギャレーなどの適切な収納構造へ、及び、収納構造から、熱的に絶縁された空気ダクトを介して供給及び返還される。空気冷却器は、ギャレーに配置されるか、または、航空機の機体の別の部分に近接して取り付けられてもよい。
【0004】
第2タイプの冷却システムは、同じ従来の冷媒蒸気圧縮及び膨張技術を利用するが、冷却媒体が、空気ではなく冷却された液体である。冷却された液体は、より高い熱容量を有するが、システムを動作させるため、より複雑なポンプ及び導管構造が必要である。冷却された液体は、ギャレーなどの適切な収納構造に、及び、収納構造から、閉ループでポンプで汲み上げられる。冷却された液体は、場合によっては、航空機全体の大型集中系統を提供するように構成される。それ以外の場合、冷却された液体は、それぞれ別のギャレーコンパートメントで循環されて局地冷却ループを形成するか、または、独立型系統としてそれぞれ個々のギャレーに基づく。ギャレーでは、液体は、制御弁及び電気制御システムを介して熱交換器に渡され、熱交換器で、電気軸流(または他の)ファンがそのマトリクスを介して空気を吹き付け、または、吸い込み、例えば、ギャレーカートベイや冷蔵コンパートメントなどの冷却が必要な収納コンパートメントに渡される。熱交換器のファン及びその制御システムは(必ずしも全てではないが)、まとめられ、ギャレーの中または上に取り付けられるか、ギャレーから離れて取り付けられるか、または、ギャレー複合体であってもよい、冷却空気再循環ユニットを形成する。
【0005】
これらの様々な冷却器システムの1つの欠点は、明白な理由により航空機において貴重であるギャレーにおける利用可能な空間の大部分を占有することである。また、冷却器は、非常に重い傾向にあることも、航空機上での使用における欠点となる。さらに、凝縮回収及び除去の問題、及び、伝熱効率の改善の必要性の問題もある。従って、現在使用されている従来の冷却器システムよりも、占有する空間が少なく、重量が削減されるとともに、凝縮回収及び改善された伝熱効率を提供する冷却器システムを有することが有益である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、同等のものよりも軽く、全体の設置面積が削減された、改善された航空機空気冷却器ユニットである。このコンパクトなシステムは、特に、冷蔵または冷却された飲み物/食事カート及び/または冷却された収納コンパートメントを必要とする航空機ギャレーに適している。本発明はまた、大型の一通路型航空機ギャレー及びポイントオブユース(POU)カートに、特に、有用である。本発明の冷却器は、航空機ギャレーの作業デッキの下のギャレーコンパートメントの側面に形成された空洞に取り付けられる。好適な実施形態において、冷却器は、ライン交換可能ユニット(「LRU」)、言い換えれば、現場で交換可能な構成要素の形式をとる。冷却器は、垂直配向で筐体に配置された液冷式冷媒蒸気圧縮サイクルを組み込む。上面に沿った複数の軸流ファンが空気をユニットに引き込み、ユニットでは、空気が冷媒蒸気圧縮サイクルに導入される。軸流ファンは、別の実施形態において、スクロール型ファンに置き換え可能である。蒸気サイクルは、コンパクトで垂直な配置において、蒸発器、膨張弁、液冷式凝縮器及び圧縮器を含む。冷却された空気は、ユニットの最上部からユニットの底部まで再循環するため、冷却器の後部の空気ダクトの必要性がなくなる。空気ダクトがなくなることで、冷却器コンパートメントの必要な奥行きが少なくとも4インチ削減され、既存の冷却器ユニットに対して大幅な空間の節約となる。冷却器は、好ましくは、凝縮器の冷却液体注入口及び液体排出口への急速切断弁を利用し、次に、航空機の放熱板に連結される。ユニットの温度及び他の動作を制御するため、ユニットにディスプレイが設けられる。
【0007】
冷却器の位置は、ギャレーの設置面積及び重量の両方の削減において役割を果たすだけでなく、作業デッキの下に取り付けられた台車またはカートの周囲に冷却された空気を効率的に供給する役割を果たす。
【0008】
本発明の他の特徴および利点が、例として、本発明の動作を図示する添付の図面と合わせて以下の好適な実施形態の詳細な記載から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の冷却器の考えられる位置を示す航空機ギャレー構造の斜視図である。
図2】本発明の冷却器の第1の実施形態の構成要素の立面斜視図である。
図3】冷却器ユニットの要素の斜視図である。
図4図2及び図3のシステムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、飲み物カートベイに関する新しい冷却器ユニットの位置を示す航空機ギャレー構造的フレームワークの一部を示す。ギャレーフレームワーク100は、作業デッキ110の上に複数のコンパートメントを備え、作業デッキ110の上の空間は、コーヒーメーカー、冷蔵庫、食品貯蔵庫、器具庫などの様々な食事サービス機器のために確保されている。作業デッキ110の下には、客室乗務員が航空機の通路を押して乗客に食料及び飲料を運ぶ(図示しない)飲料カートを収納する一連のベイ120がある。飲料カートは、内部の飲料及び腐りやすいものを許容温度で保存及び提供することを可能にする温度に保たれることを目的として作られている。カートを適切な温度に維持するため、冷却器ユニット140は、ベイ120からの空気を導き、受けるための空気通路を上下に有する特定の周辺コンパートメント150に配置される。各ベイ120は、下端に沿った開口部160を備え、冷却された空気は、隣接したベイから、または、第1ベイの場合、コンパートメント150から開口部160を通り抜けることができる。空気は、各ベイにおいて、矢印170に示すように、ベイの周囲を流れ、温まりながら、周辺コンパートメント150に戻る。コンパートメント150の最上部から、空気は、冷却器140に引き戻され、冷却器140で冷却され、再循環される。冷却器140は、コンパクトで、垂直配向であるため、ユニットを、ベイ120に隣接した特定の周辺コンパートメント150に収納することができる。さらに、以下に説明するように、冷却器140の後面の配管をなくしたため、コンパートメント150の必要な奥行きを少なくとも4インチ削減することができる。
【0011】
図2及び図3は、以下に説明するように、民間航空機のギャレーに特に適した冷却器ユニット140を示す。冷却器140は、筐体135内に形成され、圧縮器180、熱交換器185、液冷式凝縮器190及び蒸発器195を含む蒸気サイクル冷蔵システムの基礎を含む。温かい空気215は、冷却器140の最上部を通って入り、冷却された空気220は、底部の開口部198を通って冷却器を出て、ギャレー作業デッキ110の下のベイ120に導かれる。冷却された「供給」空気220は、軸流ファン200によって、空気冷却プロセスの一部として、蒸発器195及び底部の開口部198を通って運ばれる。液冷式凝縮器の液体冷却システムは、プロピレングリコール水(「PGW」)などの冷却剤を循環させるのに採用され、PGWは、液冷式凝縮器190を通って、液体タンク205に入り、回収される。PGWは、その後、液体ポンプ210によって、流体急速切断弁250を介して航空機の放熱板に汲み上げられ、PGWは、冷却媒体(空気または液体)によって冷却される。冷却されたPGWは、その後、別の流体急速切断弁240を通って、凝縮器190に戻って流れ、圧縮器180からの冷媒の過熱蒸気を冷却する。
【0012】
図3及び図4は、さらに、冷媒及び冷却された空気の通り道を示す。循環する冷媒(例えば、R134a、R1234yfまたは他の冷媒)は、低圧過熱蒸気として知られる熱力学的状態で圧縮器180に入り、高圧に圧縮されることで、温度も上げられる。圧縮された熱い蒸気は、その後、高圧及び高温の過熱蒸気として知られる熱力学的状態となり、冷却液体または冷却用空気のいずれかによって凝縮可能な温度及び圧力となる。この熱い蒸気は、凝縮器190を通り、凝縮器190で、冷たい液体または冷たい空気が外側を横切るコイルまたは管を流れることで冷却され、液体に凝縮される。ここで、循環する冷媒は、システムからの熱を放出し、放出された熱は、循環する液体または空気によって取り除かれる。飽和として知られる熱力学的状態の、現在冷却及び凝縮された液体冷媒は、(図示しない)点検窓及び(図示しない)フィルタ/乾燥器アセンブリを含むサービスブロック182を通る。冷媒は、その後、サブ冷却のため、冷媒熱交換器185を通り、サービスブロック182から膨張弁189へ通る冷媒液体と、蒸発器195から圧縮器180へ通る冷媒蒸気との間で熱交換される。特に、冷媒熱交換器185は、冷媒液体サブ冷却及び冷媒蒸気過熱プロセスを行い、これにより、サービスブロック182から膨張弁189に冷媒熱交換器185を介して通る液体冷媒は、蒸発器195から圧縮器180へ通る蒸気冷媒に熱を伝達する。圧縮器180に入る前に冷媒を過熱することで、冷媒液滴が圧縮器180に入ることを防ぐかもしれない。
【0013】
冷媒は次に膨張弁189を通り、そこで、急速に減圧される。減圧により、液体冷媒の一部が断熱フラッシュ蒸発する。断熱フラッシュ蒸発の自動冷蔵効果により、液体及び蒸気冷媒の混合物の温度が、ギャレー飲料カートコンパートメント120の周辺温度よりも下がる。冷たい液体蒸気混合物は、その後、蒸発器195のコイルまたは管を通る。ファン200が、低圧で冷たい冷媒液体及び蒸気の混合物を運ぶコイルまたは管を横切って、ギャレーコンパートメントから、より温かい空気215を引き込む。温かい空気215は、冷たい冷媒混合物の液体部分を蒸発させる。その結果、循環する空気220は、蒸発器195を通る間に冷却され、この冷却された空気は、底部の開口部198に沿って冷却器から排出され、隣接する飲料カートコンパートメント120に運ばれる。蒸発器195では、循環する冷媒が、熱を吸収及び除去し、熱は、続いて凝縮器で放出され、凝縮器190で用いられる液体または空気によって他の場所に運ばれる。膨張弁189は、熱膨張遠隔バルブ192と連結していてもよい。遠隔バルブ192は、蒸発器195から出る冷媒の温度を検知するため、膨張弁189と遠隔バルブ192との間で作動ガスをやり取りする毛細管によって、膨張弁189と連結していてもよい。このように、膨張弁189は、温度調整膨張弁として機能し、蒸発器195を出る冷媒の温度によって、蒸発器195への冷媒の流れを制御するように動作してもよい。冷たい液体/蒸気混合物が膨張弁189を出た後、冷媒は、冷媒管を通って移動し、蒸発器195に入る。
【0014】
冷蔵サイクルを完結するため、蒸発器195からの、現在、飽和蒸気状態の冷媒蒸気は、熱交換器185を通って圧縮器180に戻される。
【0015】
冷却器140は、好ましくは、筐体135の後部に2つの流体急速切断弁(QD)を備える。第1切断弁250は、流体を冷却器140から航空機の放熱板に運ぶ管255に連結され、第2切断弁240は、航空機の放熱板から冷却器140への管245を介して流体を供給する。これらの急速切断弁240及び250は、冷却液体を凝縮器に運び、加熱された液体を航空機の放熱板に運ぶのに用いられる。
【0016】
冷却器140はコンパクトな構成であるため、航空機での利用に非常に適している。小さな隣接したコンパートメントへ収納することができ、冷却された空気を飲料台車ベイへ供給することができるため、重量及びエネルギーを節約できるだけでなく、空間を節約できる。好ましい実施形態において、冷却器ユニット140は、高さが31.5インチで、底辺の長さが8.7インチ、対向する辺の長さが5.9インチの台形形状を有する。好ましい実施形態において、冷却器は、34.3インチの奥行きを有するため、冷却器を台車ベイ120に隣接した小さなコンパートメント150の内部に取り付けることができる。また、冷却器140は、ギャレーのライン交換可能ユニットまたはLRUの形式をとるため、ギャレー構造を分解することなく、冷却器を迅速に、簡単に取り外し、交換することができ、保守を簡単にするとともに、修理または交換のダウンタイムを削減することができる。本発明の冷却器は、側壁または後壁のダクトを利用せず、冷却器の設置面積を削減し、冷却された空気を運ぶのにダクトを必要としない。そのため、冷却器は、同じ大きさ及び同じ数のカートベイを提供しながら、より小さなコンパートメントに取り付けられることができる。
【0017】
本発明は、航空機ギャレーの飲料台車ベイの、ベイに隣接した、POU、冷却器システムを実証する役割を果たす。本システムは、一般に、蒸発器から凝縮物を取り除くのに効果的であり、蒸発器及びシステムの全体の伝熱効率を改善する。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】