特表2016-538155(P2016-538155A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ チャイナ アーキテクチャー デザイン アンド リサーチグループの特許一覧

<>
  • 特表2016538155-給紙昇降用装置を有するプリンター 図000003
  • 特表2016538155-給紙昇降用装置を有するプリンター 図000004
  • 特表2016538155-給紙昇降用装置を有するプリンター 図000005
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-538155(P2016-538155A)
(43)【公表日】2016年12月8日
(54)【発明の名称】給紙昇降用装置を有するプリンター
(51)【国際特許分類】
   B41J 15/04 20060101AFI20161111BHJP
   B65H 20/00 20060101ALI20161111BHJP
   B65H 23/18 20060101ALI20161111BHJP
【FI】
   B41J15/04
   B65H20/00 A
   B65H23/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-526435(P2016-526435)
(86)(22)【出願日】2014年7月17日
(85)【翻訳文提出日】2015年8月26日
(86)【国際出願番号】CN2014082402
(87)【国際公開番号】WO2015007225
(87)【国際公開日】20150122
(31)【優先権主張番号】201310299249.2
(32)【優先日】2013年7月17日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515234808
【氏名又は名称】チャイナ アーキテクチャー デザイン アンド リサーチグループ
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 博明
(74)【代理人】
【識別番号】100115451
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 武史
(74)【代理人】
【識別番号】100198317
【弁理士】
【氏名又は名称】横堀 芳徳
(72)【発明者】
【氏名】ヂャン ライジィェン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ホン
【テーマコード(参考)】
2C060
3F103
3F105
【Fターム(参考)】
2C060BA04
2C060BA08
2C060BA12
3F103AA01
3F103EA01
3F105AA01
3F105AB04
3F105BA39
(57)【要約】
【課題】給紙昇降装置を有するプリンターを提供する。
【解決手段】フレーム(1)、前記フレーム内に両方とも配置された給紙ユニット群(2)及びモーターを備える給紙昇降装置を有するプリンター。給紙口(8)は、前記フレームの一方の側に配意されている。給紙ユニット群及びカッター(6)は、前記給紙口の両側に設置されている。印刷モジュール(7)は、カッターの下流に設置されている。給紙ユニット群は、重なって配置されている。給紙ユニットの1つは、モーターによる給紙ユニット群の駆動を通じて給紙口に位置合わせされる。給紙ユニットの移動によって、プリンターの給紙ユニットの給紙路を正確に同様とすることができる。これにより、各給紙ユニットが互いに影響せず、かつ、維持修理が容易となる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディフレームと、前記ボディフレーム内に両方が配置される給紙ユニット群及びモーターとを備える給紙昇降装置を有するプリンターであって、前記給紙ユニット群及びカッターがそれぞれ両側面に配置されている給紙口が前記ボディフレームの一方に配置され、印刷モジュールが前記カッターの下流に配置され、前記給紙ユニット群が異なる高さに配置される複数の給紙ユニットを備え、前記給紙ユニット群は、前記モーターの駆動によって、前記給紙ユニットの1つと前記給紙口とが位置合わせ可能である、給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項2】
更に、前記ボディフレーム内に配置される可動ガイド装置を備え、前記給紙ユニット群は、前記モーターによって駆動され、前記可動ガイド装置に沿って移動可能である、請求項1に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項3】
前記可動ガイド装置は、ガイドレール及びスライダーを備え、前記ガイドレールは前記ボディフレームの対向する両側に鉛直に配置され、前記給紙ユニット群の両側は前記スライダーに固定され、前記給紙ユニット群は、前記モーターによって駆動されて、揺動せずに前記スライダーを通じて前記ガイドレールに沿って移動する、請求項2に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項4】
前記スライダーは、凹部及び前記凹部の開口部を有し、前記スライダーの内壁の内方延在部によって凸部が形成されていて、前記凹部の開口部の幅が前記凹部の他の箇所の幅より小さくなり、前記ガイドレールの一部が、前記凹部の空洞の形状と合致し、前記ガイドレールは、更に、前記スライダーの凸部に適合するように位置決め溝を有し、前記スライダーは、揺動せずに前記ガイドレールに沿ってのみ移動する、請求項3に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項5】
更に、伝達装置を備え、前記伝達装置は、ボルト及び前記ボルトの駆動によって回転可能なスクリューを備え、前記ボルトは、前記モーターによって駆動され、かつ、前記給紙ユニットは、前記スクリューを通じて、前記ガイドレールに沿って移動するように駆動される、請求項3又は請求項4に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項6】
前記給紙ユニットは、ロール紙取付装置、支持ローラー、及び、給紙ローラーを備え、前記支持ローラーは、前記ロール紙取付装置の上方に設置され、かつ、前記給紙ローラー及び前記支持ローラーは、前記給紙口の近傍の一方に水平に配置され、かつ、前記紙は、前記2つの給紙ローラー間を通過可能とされている、請求項5に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項7】
前記各給紙ユニットの前記給紙ロール紙取付装置は、異なる幅とされている、請求項6に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項8】
複数の前記給紙ユニットは、同じ高さに配置されている、請求項7に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項9】
前記給紙口、前記カッター、及び、前記印刷モジュールの各幅は、各高さで複数の前記給紙ユニットの前記ロール紙取付装置の長さの和よりも広い、請求項8に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項10】
前記給紙ユニットの各々における前記ロール紙取付装置、前記支持ローラー、及び、前記給紙ローラー間の角度及び距離は、同様である、請求項8又は請求項9に記載の給紙昇降装置を有するプリンター。
【請求項11】
異なる給紙ユニットに据え付けられた異なる幅の複数のロール紙と、選択されたロール紙が給紙の作動位置に入るように給紙用昇降装置を駆動するモーターと、印刷給紙口に紙を投入するピックアップローラーを駆動する給紙用モーターとを備える、デジタルプリント用のロール紙昇降装置。
【請求項12】
複数の前記給紙ユニットは、平行に配置され、コンピュータは、印刷要求に従って前記印刷給紙口に異なる幅のロール紙を送るようにコントロールし、かつ、いくつかのロール紙が存在し、特定値がマシンの設計に基づいて規定され、印刷用の給紙口の数は1つである、請求項11に記載のデジタルプリント用のロール紙昇降装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図面の印刷分野に関し、特に異なる大きさの図面の印刷及び出力が可能なプリンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
工業設計図用の現在のプリンターの中には、1台のプリンターがいくつかの異なる大きさの図面を印刷及び出力できるように、プリンターマシン内に異なる幅の複数のロール紙を収納する複合的な給紙ユニットが既に設計されている。このタイプのプリンターでは、異なる幅のロール紙がそれぞれ複数の給紙ユニットに固定されるため、各ロール紙は固定された位置となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このように配置された複数のロール紙は、1つの給紙口を共用するので、各ロール紙の給紙路の長さが異なり、この結果、給紙路の重なる箇所の構成が複雑となる。設計者は、給紙路を設計する際に、プリンター内の全空間を合理的に利用することを考慮するのみならず、各ロール紙と給紙口の間の距離が短くするように最善を尽くす必要がある。しかし、給紙路をどのように配置しようとも、ロール紙が給紙口から遠いほど、ロール紙の給紙路がより複雑になるという問題が常に存在し、複雑な給紙路が原因で紙ズレ及び紙詰まりを生じさせ、更に、他のロール紙の通常の給紙に影響を与えるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来技術における上記の技術的課題の観点から、本発明の1つの態様は、ボディフレームと、ボディフレーム内に両方が配置される給紙ユニット群及びモーターとを備える給紙昇降装置を有するプリンターを提供する。給紙口は、ボディフレームの一方に配置されている。給紙ユニット群及びカッターは、それぞれ給紙口の両側面に配置されている。印刷モジュールは、カッターの下流に配置されている。給紙ユニット群は、異なる高さに配置される複数の給紙ユニットを含む。給紙ユニットの1つは、モーターによる給紙ユニット群の駆動によって、給紙口に位置合わせされている。
【0005】
このタイプの給紙昇降装置は、構造が簡易であり、かつ、製造しやすい。紙の要求に従って、プリンターのボディフレーム内の目標となる位置に対応するように複数の給紙ユニットを移動させることができるため、各給紙ユニットの給紙路を統一させることができ、複合的な給紙ユニットの紙搬送路の複雑さが劇的に軽減される。これにより、複合的な給紙ユニットを有する従来のプリンターにおける上記の問題が効果的に解決され、紙搬送の安定性及び正確さの両方が、複合的な給紙ユニットを有する従来のプリンターよりも優れている。
【0006】
本発明におけるいくつかの実施形態では、給紙昇降装置を有するプリンターは、更に、前記ボディフレーム内に配置される可動ガイド装置を備える。給紙ユニット群は、モーターによって駆動されて、可動ガイド装置に沿って移動する。
【0007】
本発明におけるいくつかの実施形態では、可動ガイド装置は、更に、ガイドレール及びスライダーを備える。ガイドレールは、ボディフレームの対向する両側に鉛直に配置される。給紙ユニット群の両側はスライダーに固定される。給紙ユニット群は、モーターによる駆動時に、スライダーを通じてガイドレールに沿って移動する。
【0008】
本発明におけるいくつかの実施形態では、給紙昇降装置を有するプリンターは、更に伝達装置を備える。伝達装置は、べルト及びスクリューを備える。べルトは、モーターによって駆動することができ回転される。スクリューは、給紙ユニットに接続される。スクリューは、べルトの回転運動を線形運動に転換し、これにより給紙ユニット群が駆動され、ガイドレールに沿って移動する。
【0009】
本発明におけるいくつかの実施形態では、給紙ユニットは、ロール紙取付装置、支持ローラー、及び、給紙ローラーを備える。支持ローラーは、ロール紙取付装置の上方に設置されている。給紙ローラー及び支持ローラーは、給紙口の近傍の一方に水平に配置されている。2つの給紙ローラーは、これらの給紙ローラーの間に紙を通過可能とするために、対向して配置される。
【0010】
本発明におけるいくつかの実施形態では、各給紙ユニットのロール紙取付装置は、異なる幅とされている。
【0011】
本発明におけるいくつかの実施形態では、複数の給紙ユニットが同じ層に設置される。
【0012】
本発明におけるいくつかの実施形態では、給紙口、カッター、及び、印刷モジュールの各幅は、各高さで複数の給紙ユニットのロール紙取付装置の長さの和よりも広い。
【0013】
ある実施形態において、各々の給紙ユニットにおけるロール紙取付装置、支持ローラー、及び、給紙ローラー間の角度及び距離は、同様である。
【0014】
本発明の上記各実施形態には、いくつかの組み合わせ可能な態様がある。本発明によって提供される給紙用昇降装置を有するプリンターは、機械的構造が簡易である。給紙ユニットが移動することで、全ての給紙ユニットの紙搬経路が全体的に同様となる。この種の配置により、各給紙ユニットが互いの影響を受けず、かつ、したがって、維持や修理が容易になる。紙ズレ及び紙詰まりしやく、更に、紙詰まりの後に紙を取り出しにくいとなどの、従来の複合的な給紙ユニットを有するプリンターの問題を回避できる。これにより、図面を印刷する作業効率が著しく改善される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態による給紙昇降装置を有するプリンターの側面の断面図である。
図2】本発明の一実施形態による給紙ユニット及び可動装置の正面図である。
図3】本発明の一実施形態によるガイドレール及びスライダーが据え付けられた後に協働する状態が示されている上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の給紙昇降装置を有するプリンターについて詳しく説明する。
【0017】
図1に示されるように、本発明の一実施形態では、給紙昇降装置を有するプリンターは、ボディフレーム1、給紙ユニット群2、可動ガイド装置3、モーター4、伝達装置5、カッター6、及び、印刷モジュール7を備える。給紙ユニット群2、可動ガイド装置3、モーター4、及び、伝達装置5は、ボディフレーム1内に配置されている。伝達装置5は、給紙ユニット群2を可動ガイド装置3に沿って移動可能とさせるために、モーター4から給紙ユニット群2に動力を伝達する。給紙口8は、ボディフレーム1の一方に配置されて、給紙ユニット群2及びカッター6は、それぞれ給紙口8の両側面に配置されている。印刷モジュール7は、カッター6の下流に配置されている。給紙ユニット群2は、異なる高さに配置される複数の給紙ユニット21を備える。給紙ユニット21の1つは、給紙ユニット群2に対するモーター4による駆動によって、給紙口8に位置合わせすることができる。印刷モジュール7は、従来技術におけるプリンターの従来の印刷モジュールと同様であるので、ここでは詳しく説明しない。
【0018】
伝達装置5は、べルト51及びスクリュー52を備える。べルト51は、モーター4の動力をスクリュー52に伝達する。スクリュー52は、回転運動を直線運動に転換する。スクリュー52は、給紙ユニット群2にねじ状に取り付けられ、給紙ユニット群2を押し上げ又は押し下げる。これに代えて、他の方式で回転運動を直線運動に転換してもよい。
【0019】
図3に示されるように、可動ガイド装置3は、ガイドレール31、及び、スライダー32を備える。給紙ユニット群2は、スライダー32に固定的に接続される。給紙ユニット群2は、スライダー32を通じて、ガイドレール31に沿って移動することができる。
【0020】
図3に、ガイドレール31とスライダー32との協働の一典型例が示されている。図示されるように、スライダー32は、凹部321を有する。凹部321の開口部では、凸部322がスライダー32の内壁の内方延在部によって形成されていて、凹部321の開口部の幅は凹部321の他の箇所の幅よりも狭くなっている。ガイドレール31の一部は、スライダー32の凹部321に挿入されている。凹部321に挿入されているガイドレール31の一部は、凹部321の内部空洞と合致した形状である。また、ガイドレール31は、スライダー32の凸部322と協働するように、位置決め溝311が設けられている。この配置により、スライダー32は、揺動又は振動がなく、ガイドレール31に沿ってのみ上下に移動する。
【0021】
本実施形態では、2つのガイドレール31が存在する。2つのガイドレール31は、それぞれ、給紙口8の両側で、ボディフレーム1に垂直に取り付けられている。このような配置により、給紙ユニット群2は、左右又は前後に移動せずに、上下の垂直移動のみを行うように更に制限され、より正確に定位される。
【0022】
図1及び図2に示されるように、給紙ユニット群2は、複数の給紙ユニット21を備える。複数の給紙ユニット21は、上から下までいくつかの高さで配置される。各高さでは、2以上の給紙ユニット21を水平に配置してもよい。例えば、給紙ユニット21は、給紙口8の幅の3分の2の幅の1つの給紙ユニット21のある第1の高さと、給紙口8の幅よりも幅の和が狭い2つの給紙ユニット21のある第2の高さと、給紙口8の幅よりも僅かに狭い幅の1つの給紙ユニット21のある第3の高さといった、3つの高さに配置してもよい。したがって、この例では、給紙ユニット21は4つである。更に、この例では、第2の高さにおける2つの給紙ユニット21の幅の和は、給紙口8の幅よりも狭く、したがって、カッター6及び印刷モジュール7の幅よりも狭いため、これら2つの給紙ユニット21は、これらのそれぞれの位置から用紙を給紙口8に搬送することができる。
【0023】
各給紙ユニット21は、ロール紙取付装置211、支持ローラー212、及び、2つの給紙ローラー213を含む。支持ローラー212は、ロール紙取付装置211の上方に配置され、支持点として機能し、かつ、紙の移動方向を水平方向に転換させる伝送部材である。2つの給紙ローラー213及び支持ローラー212は、給紙口8の近傍の一方に水平に配置される。2つの給紙ローラー213は、これらの間を紙が通過できるように、対向して配置される。ロール紙取付装置211、支持ローラー212、及び、2つの給紙ローラー213のこのような配置及びそれらの間の協働関係は、従来の給紙ユニットと同様であるため、ここでは詳しく説明しない。
【0024】
ロール紙取付装置211は、異なる幅のロール紙に対応するため、異なる大きさとすることができる。使用時には、まず、ロール紙は、ロール紙取付装置211に取り付けられる。つぎに、ロール紙の先は、引き出されてから支持ローラー212に重ねられて、かつ、2つの給紙ローラー213の間に通過させられる。支持ローラー212及び2つの給紙ローラー213が回転すると、ロール紙は、持続的にスムーズに引き出され、給紙口8に送られる。
【0025】
各給紙ユニット21に対して、ロール紙取付装置211、支持ローラー212、及び、2つの給紙ローラー213の間の角度及び距離は、同様であることに留意すべきである。換言すると、これらの3つの部分の位置関係は同様である。印刷モジュール7は、給紙ユニット21の軸方向に沿って配置されている。印刷モジュール7の幅は、如何なる高さでも、給紙ユニット21のロール紙のロール紙取付装置211の幅の和より広い。
【0026】
プリンターの作動時には、給紙ユニット群2の下降又は上昇は、位置グレーティングセンサーのゼロ点のきっかけとなるであろう。各ロール紙取付装置211とゼロ点との間の距離のパラメーターは、コントローラ(図示せず)にあらかじめ記憶される。このコントローラは、例えば、PLCコントローラなどの従来のコントローラ装置を適用することができる。印刷すべき画像の大きさに対応する幅のロール紙が選択された場合、モーター4は、コントローラによって与えられる紙の型を示す信号に従って、スクリュー52を通じて給紙ユニット群2を駆動してガイドレール31上を移動させる。給紙ユニット群2が、紙の型を示す信号に従って、その幅に対応するロール紙が固定されている給紙ユニット21を自動的に選択し、その給紙ユニット21が給紙口8に位置合わせされると、モーター4の回転は停止する。このとき、スクリュー52は、給紙ユニット群21を継続的に保持し、それをその位置に停止させたままにする。その後、コントローラからの開始信号のもとで、支持ローラー212及び給紙ローラー213は、給紙口8に位置合わせされた給紙ユニット21に取り付けられたロール紙を継続的に引き出し、かつ、紙をスムーズに給紙口8に入れさせるために、回転を開始する。給紙口8に入った紙は、印刷モジュール7へ向けて移動を続ける。印刷モジュール7は、紙への画像の印刷を開始する。画像の印刷が完了すると、カッター6は、プリンターのシステムによって発せられる紙の長さ信号を受けて、紙を所望の長さに切断する。
【0027】
図1は、最下の高さの給紙ユニット21が給紙口8に位置合わせされた状態を示す。最下の高さの給紙ユニット21よりも上の他の給紙ユニットの紙を使用する必要がある場合には、既述の駆動方法に従ってスクリュー52が駆動され、給紙ユニット群2全体を、所望の紙を有する給紙ユニットが給紙口8に位置合わせされるまで、下へ移動させる。
【0028】
本発明により提供されるプリンターでは、異なる給紙ユニット21のロール紙の幅は、異なっている(ロール紙取付装置211の幅が異なっている)。1つの給紙ユニット21のロール紙が印刷のため選択されると、それは、給紙口8に位置合わせされるまで移動される。その後、各ロール紙は、支持ローラー212及び給紙ローラー213を通じて、給紙口8までスムーズに到達されるであろう。このように、全てのロール紙の給紙路は、全体的に同様となり、各給紙ユニット21の位置が異なることに起因して、給紙口8から遠く離れた給紙ユニット21に対する複数の支持ローラー212を据え付ける必要があることから生じる、給紙路の複雑化という欠点を回避できる。加えて、このような構造的特徴によって、異なるロール紙の給紙路が重ならないため、これらが給紙の際に互いに影響することがない。1つの給紙ユニット21が紙詰まりを起こしても、メンテナンス業者は、速やかに問題を発見して、障害を取り除くことができる。
【0029】
当業者であれば、伝達装置5が動力の伝達方向を変え、かつ、ガイドレール31を水平に配置すると、給紙ユニット群2がガイドレール31に沿って水平に移動すると理解されるであろう。この代替の実施形態でも、コントロールシステムを通じて、幅の異なる複数のロール紙からロール紙の選択を達成することができ、かつ、その後に、選択されたロール紙を給紙口8に移動させ、続いて印刷及び切断がなされる。更に、給紙ユニット群2の水平移動と垂直移動との組み合わせは、より多くのロール紙から、印刷の要求に対応する幅のロール紙を選択することができる。
【0030】
上記は、本発明の様々な実施形態についての詳細な説明である。当業者は、本発明の範囲(添付の特許請求の範囲によって定義される)から逸脱しない状況のもとで、本実施形態に対して様々な改良、変形及び変更をすることができることを、理解することができる。特許請求の範囲の解釈は、発明の詳細な説明と矛盾しない範囲で全体的かつ広範に解釈されるべきであり、発明の詳細な説明において詳細に述べられた実施例や実施形態に限定されるべきではない。
図1
図2
図3
【国際調査報告】