特表2016-540366(P2016-540366A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-540366(P2016-540366A)
(43)【公表日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】防水コンセント
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/52 20060101AFI20161125BHJP
【FI】
   H01R13/52 302B
   H01R13/52 301
   H01R13/52 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-558244(P2016-558244)
(86)(22)【出願日】2013年12月25日
(85)【翻訳文提出日】2016年4月12日
(86)【国際出願番号】CN2013090458
(87)【国際公開番号】WO2015085632
(87)【国際公開日】20150618
(31)【優先権主張番号】201310666342.2
(32)【優先日】2013年12月11日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516064817
【氏名又は名称】ヤン,ジャーミン
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ジャーミン
【テーマコード(参考)】
5E087
【Fターム(参考)】
5E087EE04
5E087EE07
5E087EE11
5E087FF02
5E087FF03
5E087FF13
5E087GG12
5E087GG13
5E087GG14
5E087GG31
5E087HH01
5E087JJ09
5E087LL02
5E087LL12
5E087LL17
5E087LL26
5E087LL29
5E087LL33
5E087MM09
5E087MM14
5E087PP09
5E087QQ03
5E087RR12
(57)【要約】
防水コンセントは、保持フレームとコンセントベースとの間に設置される内芯固定ベースを含む。下側挿入孔は、出力端子と同軸であり、内芯固定ベースに形成される。2つの下側挿入孔の間に収容溝が形成される。収容溝内に防水内芯が設置される。防水内芯は、収容溝内に移動可能に挿入される本体を含む。2つの上側シールドアが、保持フレームの上側挿入孔を封止し、本体よりも上の両側に設置され、2つのスイングロッドが上側シールドアよりも下に対称に設置される。スイングロッドのそれぞれの一方の端は、本体にヒンジ式に取り付けられ、スイングロッドの他方の端は、内芯固定ベースの下側挿入孔を封止するために下側シールドアを備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防水コンセントであって、
コンセントパネルと、
複数の上側挿入孔を有する保持フレームと、
コンセントベースと、
前記ベースに組み込まれ、前記上側挿入孔と同軸の複数の出力端子と複数の配線端子とを有する、導電シートと、
前記ベースの底部に設けられ、前記導電シートの前記配線端子にスリーブ接続される、導線組立体と、
前記固定フレームと前記ベースとの間に設けられる内芯固定ベースであって、前記内芯固定ベースの前記出力端子と同軸の複数の下側挿入孔と、2つの前記下側挿入孔の間に設けられる収容溝とを有する、内芯固定ベースと、
防水内芯であって、
前記収容溝に移動可能に挿入される本体と、
前記固定フレームの前記上側挿入孔を封止するために前記本体よりも上の両周辺側部に設けられる2つの上側シールドアと、
前記上側シールドアよりも下に対称に配置される2つのスイングロッドであって、各前記スイングロッドの内側端が前記本体にヒンジ式に取り付けられ、各前記スイングロッドの外側端が前記内芯固定ベースの前記下側挿入孔の方に延長される、スイングロッドと、
前記内芯固定ベースの前記下側挿入孔を封止するために前記スイングロッドの前記内側端に設けられる2つの下側シールドアと、
を備える、防水内芯と、
前記内芯固定ベースと前記防水内芯との間に設けられる回転案内装置と、
前記本体を回転させ、その位置を回復させるために、前記本体の底部と前記内芯固定ベースの前記収容溝との間に設けられるねじりばねと、
前記固定フレームと前記スイングロッドとの間に設けられる復位及び押下装置と、
を備え、これにより、プラグのピンを前記防水コンセントに挿入する時に、前記ピンが前記上側シールドアを前記上側挿入孔から離れる方へ下方に押し動かし、前記回転案内装置が前記本体を回転させることで、前記スイングロッドを復位及び押下位置から離れて上方に回転するように移動させ、前記下側シールドアが前記下側挿入孔から離れる方に移動し、前記ねじりばねが引き伸ばされ、防水コンセントを使用しない時に、前記ねじりばねの回復力と前記回転案内装置の案内により、前記本体が位置を回復するために上方に回転及び移動して、前記上側シールドアが前記上側挿入孔を封止し、同時に、前記スイングロッドが前記復位及び押下装置に入り、前記復位及び押下装置が、前記スイングロッドが下方に回転するのを防ぐので、前記下側シールドアを移動させて前記下側挿入孔を封止する、防水コンセント。
【請求項2】
前記回転案内装置が、前記内芯固定ベースに形成される円弧形突起と、前記防水内芯の前記本体の側壁上に設けられる滑り棒とを備え、前記滑り棒が、前記円弧形突起の上面によって案内される、請求項1に記載の防水コンセント。
【請求項3】
前記復位及び押下装置が、前記固定フレームの底部に形成される2つの遮断物を備え、前記本体の上端の中央に貫通孔が存在し、前記遮断物が、前記貫通孔を下方へ通った後で対応する前記スイングロッドの上面に当接し、前記スイングロッドの上面に前記滑り溝が形成され、前記防水内芯の前記本体が下方に移動し、回転する時に、前記遮断物が前記滑り溝の外に移動し、前記防水内芯の前記本体がその回復位置へ移動する時に前記遮断物が前記滑り溝に嵌入される、請求項1に記載の防水コンセント。
【請求項4】
前記2つのスイングロッド間に配置されるW形のばねをさらに備え、前記ばねの2つの端が、それぞれ対応する前記スイングロッドの前記側壁に挿入される、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の防水コンセント。
【請求項5】
閉鎖プレートをさらに備え、前記W形のばねが、前記閉鎖プレートを通じて前記本体に接続される、請求項4に記載の防水コンセント。
【請求項6】
前記固定フレームの上面と前記内芯固定ベースの下面との間に組み込まれる複数の封止シートをさらに備え、各前記封止シートが、前記上側挿入孔及び前記下側挿入孔と同軸の1つ又は複数の封止孔を有し、各前記封止孔の直径が、各前記上側挿入孔の直径及び各前記下側挿入孔の直径よりも小さい、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の防水コンセント。
【請求項7】
前記導電シートの各前記配線端子が、軸方向に少なくとも2つの区域に分けられ、下側区域の内径が上側区域の内径よりも大きい、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の防水コンセント。
【請求項8】
前記導電シートの側部に付着される接続シートをさらに備え、各前記配線端子の第1の半分が前記導電シートと接続され、前記配線端子の第2の半分が前記接続シートと接続されるように、各前記配線端子が軸方向に沿って接続解除される、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の防水コンセント。
【請求項9】
前記導線組立体に挿入される防水封止リングと、前記導線組立体の底部に回転可能に取り付けられるねじカバーとをさらに備え、前記ねじカバーの底部の内側キャビティが、前記ねじカバーの上方の回転により前記導線組立体の底部が前記防水封止リングの中央でぴったりと確実に封止されるように、円錐形の形状を有する、請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の防水コンセント。
【請求項10】
前記導線組立体が前記保持ベースにねじ込まれ、前記導線組立体と前記保持ベースとの間の接合部に封止座金が設けられる、請求項9に記載の防水コンセント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、国際出願日2013年12月25日付けの国際出願第PCT/CN2013/090458号の優先権を主張する非仮出願であり、その全内容が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
著作権表示
本特許明細書の開示内容の一部には、著作権保護の対象物が含まれる。著作権者は、米国特許商標庁の特許ファイル又は記録への掲載に伴う特許開示の誰によるどのような複製への異議も提起しないが、それ以外については、どのようなものであれ、すべての著作権を留保する。
【0003】
本発明は、電気壁コンセントに関し、具体的には、壁コンセントの安全性を最大にするために防水コンセントの電気部品に水又は水分が入るのを防ぐ防水コンセントに関する。
【0004】
壁コンセントは、普通は、壁、床、又は配線盤上に取り付けられ、市場に存在するほとんどのコンセントは、どのような防水特徴も有さない。コンセントに入る水が存在する時に容易に短絡が起こる。これは、特に、浴室、台所などの水又は水分が溜まる可能性の高い場所で深刻な事故を引き起こすことになる。この理由のために、防水コンセントが開発されている。したがって、防水コンセントは、一般に、コンセントに取り付けられる防水カバーを備える。この場合、コンセントは、コンセントを使用しない時には防水カバーによってぴったりと覆われ、電気器具のプラグを差し込むためにコンセントを使用する必要がある時に防水カバーが開けられる。この開/閉構造に関して、この構造は、防水カバーでコンセントを覆うのを忘れる時には防水効果を有さず、プラグをコンセントに接続する時にも防水効果を有さない。2009年3月11日に公開された「a waterproof socket」と題する中国特許出願第101383465号は、コンセントの本体を含む防水コンセントを開示している。コンセントの本体の内側キャビティの底部に少なくとも一対のピン孔が形成される。コンセントの本体の下部にピン孔に対応する収容キャビティが形成される。各収容キャビティ内に挿入スリーブ部材が形成され、各挿入スリーブ部材は、配線端子と挿入スリーブリードからなる。各挿入スリーブリードは、対応するピン孔の下方に位置する。防水カバーが、コンセントの本体の内側キャビティの縁に形成される防水リングと共に組み込まれ、コンセントの本体にヒンジ式に取り付けられ、防水リングは、一体化構造を形成するべく射出成形によってコンセントの本体と一緒に形成される。この構造はまた、コンセントの上にだけ防水カバーを形成する。しかしながら、これは、コンセントの側部又は底部から水が入るのを防ぐことはできない。言い換えれば、コンセントは、コンセントの全面に水又は水分が入るのを防ぐ防水効果を有さない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、壁コンセントの安全性を最大にするために防水コンセントの電気部品に水又は水分が入るのを防ぐ防水コンセントを提供するという利点を有する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のさらなる利点及び特徴が、以下の説明から明らかとなり、付属の請求項に具体的に示される手段及び組合せによって実現される場合がある。
【0007】
本発明によれば、上記の並びに他の目的及び利点は、コンセントパネルと、保持フレームと、コンセントベースとを備える防水コンセントによって得られる。出力端子及び配線端子を有する導電シートがコンセントベースに組み込まれる。上側挿入孔が、出力端子と同軸にコンセントパネル及び保持フレームに形成される。導線組立体が、導電シートの配線端子にスリーブ接続され、コンセントベースの底部に取り付けられる。保持フレームとコンセントベースとの間に内芯固定ベースが配置される。下側挿入孔が、出力端子と同軸に内芯固定ベースに形成される。2つの下側挿入孔の間に収容溝が設けられる。収容溝内に防水内芯が設けられる。防水内芯は、収容溝内に移動可能に挿入される本体を備える。2つの上側シールドアが、保持フレームの上側挿入孔を封止することができ、本体よりも上の両側に形成される。上側シールドアよりも下に2つのスイングロッドが対称に配置される。各スイングロッドの一方の端は、本体にヒンジ式に取り付けられ、各スイングロッドの他方の端は、内芯固定ベースの下側挿入孔のうちの1つを封止するために下側シールドアを備える。内芯固定ベースと防水内芯との間に本体の回転案内装置が設けられる。ねじりばねが、本体を回転させ、且つ、位置を回復させるために配置され、本体の底部と内芯固定ベースの収容溝との間に設けられる。保持フレームとスイングロッドとの間に復位及び押下装置が配置される。コンセントを使用する時に、プラグのピンが上側シールドアを上側挿入孔から離れる方へ下に押し動かし、回転案内装置が本体を回転させて、スイングロッドを復位及び押下位置から離れて上に回転するように動かし、下側シールドアが下側挿入孔から離れる方に移動し、ねじりばねが応力を受けるように引き伸ばされる。コンセントを使用しない時に、ねじりばねの回復力と回転案内装置により、本体がその回復位置へ上に移動するように回転することで、上側シールドアで上側挿入孔を封止するようにし、同時に、スイングロッドが復位及び押下装置に入る。復位及び押下装置が、スイングロッドが下方に回転するのを防ぐので、下側シールドアが動かされて下側挿入孔を封止する。
【0008】
回転案内装置は、内芯固定ベース上に設けられる円弧形突起と、防水内芯の本体の側壁上に設けられる滑り棒とを備える。滑り棒は円弧形突起の上面によって案内される。
【0009】
復位及び押下装置は、保持フレームの底部に設けられる2つの遮断物を備える。本体の上端の中央に貫通孔が存在する。遮断物は、貫通孔を下へ通った後で対応するスイングロッドの上面に当接する。スイングロッドの上面に滑り溝が形成され、防水内芯の本体が下方に移動し、回転する時に、遮断物が滑り溝の外に移動し、防水内芯の本体が位置を回復する時に遮断物が滑り溝に嵌入される。
【0010】
2つのスイングロッド間にW形のばねが設けられ、ばねの2つの端が、それぞれ対応するスイングロッドの側壁に挿入される。
【0011】
ばねは、閉鎖プレートを通じて本体に接続される。
【0012】
保持フレームの上面と内芯固定ベースの下面との間に封止シートが組み込まれ、各封止シートは、上側挿入孔及び下側挿入孔と同軸の1つ又は複数の小さい封止孔を有する。各封止孔の直径は、各上側挿入孔の直径及び各下側挿入孔の直径よりも小さい。
【0013】
導電シートの各配線端子は軸方向に2つの区域に分けられ、下側区域の内径は上側区域の内径よりも大きい。
【0014】
導電シートの側部に接続シートを付着させ、各配線端子は軸方向に沿って接続解除される。各配線端子の第1の半分が導電シートと接続され、各配線端子の第2の半分が接続シートと接続される。
【0015】
導線組立体に防水封止リングが挿入され、取り付けられ、導線組立体の底部にねじカバーが回転可能に取り付けられ、ねじカバーの内側キャビティは円錐形の形状を有する。ねじカバーは、上方に回転して導線組立体の下端及び防水封止リングを中央にぴったりと押しつける。
【0016】
導線組立体及びコンセントベースがねじ込まれ且つ接続され、導線組立体とコンセントベースとの間の接合部に封止座金が設けられる。
【0017】
本発明の防水コンセントは、壁、床、又は延長コード構造体上に取り付けることができる。プラグが挿入されない時、上側シールドアが保持フレームの上側挿入孔を封止し、下側シールドアが内芯固定ベースの下側挿入孔を封止し、これにより、二重保護構成が、防水コンセントに水又は水分が入るのを防ぐ。プラグがコンセントと接続される時に、プラグが上側封止シートと下側封止シートとの2つの層と協働し、防水コンセントに水が入るのを効率よく防ぐことができる。ねじカバーの上方の回転は、導線組立体の下端及び防水封止リングを電気導線にぴったりと確実に押しつけることができ、それによって、底部に水が入るのを防ぐ。コンセントが完全に水に浸る場合であっても、コンセントに水が入ることが防がれることになり、これは極めて安全である。異なる太さの各種の導線を導電シート上の配線端子を通して差し込むことができ、これによって使用範囲がより広くなる。コンセントは、構造が簡単であり、防水効果が良好であるという利点を有し、これによって市場展望は良好である。
【0018】
次の説明及び図面の考慮からさらなる目的及び利点が明らかとなるであろう。
【0019】
本発明のこれらの並びに他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明、添付図面、及び付属の請求項から明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の好ましい実施形態に係る防水コンセントの分解斜視図である。
図2】本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの概略図である。
図3】本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの断面図である。
図4】防水コンセントに挿入されるプラグを例示する、本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの断面図である。
図5】本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの防水内芯の概略図である。
図6】防水コンセントに挿入されるプラグを例示する、本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの防水内芯の概略図である。
図7】本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの防水内芯の分解斜視図である。
図8】本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの電気部品の分解斜視図である。
図9】本発明の上記の好ましい実施形態に係る防水コンセントの導線組立体の断面図である。
図10】本発明の防水コンセントを組み込んだアジアの電気コンセントシステムのコンセントを例示する概略図である。
図11】本発明の防水コンセントを組み込んだ米国の電気コンセントシステムのコンセントを例示する概略図である。
図12】本発明の防水コンセントを組み込んだ英国の電気コンセントシステムのコンセントを例示する概略図である。
図13】本発明の防水コンセントを組み込んだイタリアの電気コンセントシステムのコンセントを例示する概略図である。
図14】本発明の防水コンセントを組み込んだフランスの電気コンセントシステムのコンセントを例示する概略図である。
図15】本発明の防水コンセントを組み込んだ延長コード構造体を例示する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の説明は、当業者が本発明を作製及び使用できるようにするために開示される。好ましい実施形態が以下の説明で単なる例として提供され、当業者は修正を思いつくであろう。以下の説明で定義される一般原理は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の実施形態、代替、修正、均等物、及び用途に当てはめられるであろう。
【0022】
図1図4に示すように、本発明の好ましい実施形態に係る防水コンセントが例示され、防水コンセントは、コンセントパネル2、コンセントパネル2に結合される外側ケーシング18、保持フレーム5、及びコンセントベース11を備え、保持フレーム5及びコンセントベース11は、コンセントパネル2と外側ケーシング18との間に設けられる。防水コンセントは、本発明の美的外観を高めるためにコンセントパネル2の前面に結合される正面カバー1をさらに備える。コンセントベース11に、1つ又は複数の出力端子901及び配線端子902を有する導電シート9が組み込まれる。コンセントパネル2及び保持フレーム5に、出力端子901と同軸に位置合わせされる複数の上側挿入孔502が形成される。プラグ19が上側挿入孔502に挿入される時に、プラグ19は導電シート9の出力端子901と電気的に接続される。コンセントベース11の底部に導電シート9の配線端子902のスリーブ接続する導線組立体13が設けられ、導線が、導線組立体13を通した後で導電シート9の配線端子902と接続される。保持フレーム5とコンセントベース11との間に内芯固定ベース8が設けられる。内芯固定ベース8は、出力端子901と同軸に位置合わせされることで上側挿入孔502と同軸に位置合わせされる複数の下側挿入孔803を有する。収容溝801が、内芯固定ベース8に凹形に、内芯固定ベース8の2つの下側挿入孔803の間に形成される。内芯固定ベース8の収容溝801内に防水内芯6が設けられる。導電シート固定カバー10がコンセントベース11上に設けられ、導電シート固定カバー10は、導電シート9の周辺側部を取り囲む。導電シート固定カバー10は、導電シート9の移動を防ぐために内芯固定ベース8の下に位置し、漏電を防ぐために導電シート9を分離することができる。保持フレーム5の上面及び内芯固定ベース8の下面に封止シート3が組み込まれる。各封止シート3は、上側挿入孔502及び下側挿入孔803と同軸の1つ又は複数の小さい封止孔301を有する。各封止孔301の直径は、各上側挿入孔502の直径及び各下側挿入孔803の直径よりも小さい。プラグ19のピンが上側挿入孔502及び下側挿入孔803に挿入される時に、ピンは、導電シート9に水が入るのを防ぐために封止孔301を通る。コンセントパネル2にアースクランプ4が設けられ、コンセントベース11の外側にアース接続シート16が固定され、アースクランプ4とアース接続シート16との間にアースばね17が設けられる。
【0023】
図5図7に示すように、防水内芯6は、収容溝801に移動可能に挿入される本体606と、保持フレーム5の上側挿入孔502を封止するために本体606よりも上の両周辺側部に設けられる2つの上側シールドア602とを備える。上側シールドア602は、本体606が下方に移動する時に保持フレーム5の上側挿入孔502から外れる方に移動することになる。2つのスイングロッド603が、上側シールドア602よりも下に対称に設けられる。各スイングロッド603の内側端は、本体606に枢動可能にヒンジ式に取り付けられ、各スイングロッド603の反対の外側端は、下側挿入孔803の方に延長され、各スイングロッド603の外側端に、内芯固定ベース8の下側挿入孔803を封止するために下側シールドア604が設けられる。スイングロッド603は、本体606が下方に移動する時に、内芯固定ベース8の収容溝801の周辺縁に当接し、下側シールドア604を上方に回転させて内芯固定ベース8の下側挿入孔803を出るように回転をもたらす。内芯固定ベース8と防水内芯6との間に回転案内装置が設けられ、回転案内装置は、防水内芯6の本体606が下方に移動する時に本体606を回転させることになる。回転案内装置は、多くの方法、例えば、スロープ、傾斜溝などによって実装することができる。本発明の回転案内装置は、内芯固定ベース8上に形成される円弧形突起802と、防水内芯6の本体606の側壁上に設けられる滑り棒601とを含む。滑り棒601は、円弧形突起802の上面によって案内される。したがって、滑り棒601は、本体606が下方に移動する時に円弧形突起802によって阻止され、側方に移動するように案内されて、本体606を回転させる。本体606の底部と内芯固定ベース8の収容溝801との間にねじりばね7が設けられる。他の外力が存在しない時にねじりばね7の回復力が防水内芯6の本体606を回転させ、その元の位置に戻すことになり、回転案内装置は、回転及び復位時に本体606を確実に上方に移動させる。特に、滑り棒601は、本体606を上方に移動させるために、円弧形の突起802の阻止によって円弧形突起802の頂部に案内される。
【0024】
保持フレーム5とスイングロッド603との間に復位及び押下装置が設けられる。スイングロッド603は、本体606が下方に回転可能に移動する時に復位及び押下装置から離れる方に移動する。スイングロッド603は、本体606が位置を回復ために上方に回転及び移動する時に復位及び押下装置によって駆動される。復位及び押下装置は、スイングロッド603が下方に回転するのを防ぐので、これにより、下側シールドア604が下側挿入孔803を封止する。したがって、復位及び押下装置は、防水内芯6の本体606が位置を回復するために上方に回転及び移動する時にスイングロッド603に押し当たることだけを必要とし、多くの方法で実装することができる。本発明の復位及び押下装置は、保持フレーム5の底部に形成される2つの遮断物501を含む。本体606の上端の中央に貫通孔608が存在する。遮断物501は、貫通孔608を下方へ通った後に対応するスイングロッド603の上面に当接する。スイングロッド603の上面に滑り溝609が形成される。防水内芯6の本体606が下方に移動及び回転する時に、遮断物501が滑り溝609の外に移動し、これにより、スイングロッド603は遮断物501によって上方への回転を阻止されない。防水内芯6の本体606が回復位置に移動される時に、遮断物501は、滑り溝609に嵌入してスイングロッド603の上面に押し当たり、スイングロッド603の下側シールドア604を下方に回転させて、内芯固定ベース8の下側挿入孔803を再び封止する。遮断物501の嵌入及び滑動を容易にするために、滑り溝609の各底部は内から外へ下方に傾斜する。2つのスイングロッド603の間にW形のばね605が設けられ、ばね605の2つの端が、それぞれ対応するスイングロッド603の側壁に挿入され、ばね605の回復力が、スイングロッド603の下側シールドア604を上向きに保つ又は圧力がかけられた状態に保つことになる。ばね605は、スイングロッド603及びばね605が落下するのを防ぐ閉鎖プレート607を通じて本体606に結合される。
【0025】
コンセントパネル2、保持フレーム5、内芯固定ベース8、導電シート固定カバー10、及びコンセントベース11は、接合箇所での漏れを防ぐために組み立て時に超音波を用いて継ぎ目なく溶接される。
【0026】
図8及び図9に示すように、導電シート9の各配線端子902が軸方向に少なくとも2つの区域に分けられ、下側区域の内径は上側区域の内径よりも大きい。したがって、異なる太さの各種導線を配線端子902を通して挿入することができ、これによって使用範囲がより広くなる。図9に示されるように、左側の導線20は細い導線であり、端まで挿入することができ、右側の導線は太い導線であり、完全には挿入することができない。しかしながら、配線端子902は、区域に分けられた後で導電シート9の製造の難易度を増加させることになる。この理由のため、導電シート9の側部に接続シート903が追加され、接続シート903は、ねじを通じて導電シート9に固定される。各配線端子902は、区域で形成するために軸方向に沿って接続解除することができ、各配線端子902のそれぞれの第1の半分が導電シート9と接続され、その第2の半分が接続シート903と接続され、配線端子902は、接続シート903が導電シート9に固定された後で再び一緒に組み合わされる。1つの導電シート9上に2つの配線端子902が設けられる場合、2つの接続解除された部分を、それぞれ接続シート903の2つの端に据えることができる。
【0027】
防水封止リング14が導線組立体13に挿入され、導線組立体13の底部にねじカバー15が回転可能に取り付けられ、ねじカバー15の底部の内側キャビティは円錐形の形状を有する。したがって、ねじカバー15の上方への回転が、導線組立体13の底部及び防水封止リング14を電気導線にぴったりと押しつけることになり、これにより、導線組立体13の底部に水が入るのを防ぐ。導線組立体13はコンセントベース11にねじ込まれ、導線組立体13とコンセントベース11との接合部に封止座金12が設けられて、導線組立体13とコンセントベース11との接合部を確実に水密にする。
【0028】
プラグ19が最初に挿入される時に、プラグ19は、上側シールドア602を保持フレーム5の上側挿入孔502から離れる方に押し動かし、防水内芯6全体を下方に移動させることになる。防水内芯6は、防水内芯6の滑り棒601と内芯固定ベース8の円弧形突起802との協働によって、下方に移動している時に同時に回転させられる。防水内芯6の本体606が下方に回転させられると同時に、スイングロッド603が内芯固定ベース8の収容溝801の縁に当接して回転を生じ、下側シールドア604を内芯固定ベース8の下側挿入孔803から離れる方に動かす。同時に、遮断物501が滑り溝609から滑り出てスイングロッド603の上端の位置制限を解除する。この時、プラグ19のピンが挿入され、導電シート9の出力端子901と接続される。この時、封止シート3とピンとの協働によって封止効果が達成される。
【0029】
プラグ19が引き抜かれる時に、ねじりばね7の回復力が、防水内芯6を押して回転させ、位置を回復させることになる。滑り棒601が円弧形突起802の阻止により円弧形突起802の頂部に案内され、これにより、防水内芯6が上方に移動することになる。次いで、上側シールドア602が保持フレーム5の上側挿入孔502を再び封止することになる。本体606が、その回復位置へ上方に回転及び移動する時に、遮断物501が滑り溝609に再び嵌入してスイングロッド603の上面に押し当たり、スイングロッド603の下側シールドア604が、下方に回転され、内芯固定ベース8の下側挿入孔803を再び封止し、これによっても封止効果が達成される。
【0030】
本発明の防水コンセントは、壁、床、又は延長コード構造体上に取り付けることができる。プラグ19が挿入されない時、上側シールドア602が、保持フレーム5の上側挿入孔502を封止することができ、下側シールドア604が、内芯固定ベース8の下側挿入孔803を封止することができる。この二重保護構成が、防水コンセントに水又は水分が入るのを防ぐ。プラグ19がコンセントと接続される時に、プラグ19は、上側封止シートと下側封止シートとの2つの層と協働して、防水コンセントに水が入るのを効率よく防ぐことができる。ねじカバー15の上方への回転は、導線組立体13の下端及び防水封止リング14を電気導線にぴったりと押しつけることができ、それにより底部に水が入るのを防ぐ。コンセントが完全に水に浸される場合であっても、コンセントに水が入ることが防がれることになり、これは極めて安全である。
【0031】
図10図14に示すように、本発明の防水コンセントは、アジアの電気コンセントシステム、米国の電気コンセントシステム、英国の電気コンセントシステム、イタリアの電気コンセントシステム、及びフランスの電気コンセントシステムなどの多くのモデルに製造することができる。ここで、図10は、アジアの電気コンセントシステムのコンセントを示す。図11は、米国の電気コンセントシステムのコンセントを示す。図12は、英国の電気コンセントシステムのコンセントを示す。図13は、イタリアの電気コンセントシステムのコンセントを示す。図14は、フランスの電気コンセントシステムのコンセントを示す。各種モデルのコンセントの違いは、コンセントの孔の形の違いとアースクランプ4の形式の違いだけであり、アースクランプ4は接地ジャックと置き換えられる。3つのコンセント孔を有するコンセントに関して、3つのコンセント孔の回転の中心に防水内芯6を設けることができ、対応して3つの上側シールドア及び3つの下側シールドアが設けられる。したがって、コンセントのモデルのバリエーションも、本発明による保護が求められる範囲内にある。
【0032】
図15に示すように、本発明の防水コンセントは、移動可能な配線盤として製造することができ、延長コード構造体の内部構造は本発明のコンセントの内部構造と同じであり、同じく防水効果を有する。
【0033】
図面に示され、上記で説明される本発明の実施形態は単なる例示に過ぎず限定するものとなることを意図されないことを当業者は理解するであろう。
【0034】
したがって、本発明の目的が十分に効果的に達成されていることが分かるであろう。本発明の機能的原理及び構造的原理を例示する目的でいくつかの実施形態が示され、説明されており、こうした原理から逸脱せずに変更がなされる。したがって、本発明は、以下の請求項の精神及び範囲内に包含されるすべての修正を含む。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
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図10
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【国際調査報告】