(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-540436(P2016-540436A)
(43)【公表日】2016年12月22日
(54)【発明の名称】D2Dサブフレームの信号設計
(51)【国際特許分類】
H04J 11/00 20060101AFI20161125BHJP
H04L 27/01 20060101ALI20161125BHJP
【FI】
H04J11/00 Z
H04L27/00 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】29
(21)【出願番号】特願2016-534213(P2016-534213)
(86)(22)【出願日】2014年11月6日
(85)【翻訳文提出日】2016年5月25日
(86)【国際出願番号】US2014064430
(87)【国際公開番号】WO2015080853
(87)【国際公開日】20150604
(31)【優先権主張番号】61/909,938
(32)【優先日】2013年11月27日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/498,276
(32)【優先日】2014年9月26日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(74)【代理人】
【識別番号】100135105
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 直満
(72)【発明者】
【氏名】チャッテルジー,デブディープ
(72)【発明者】
【氏名】ハン,スンヒ
(72)【発明者】
【氏名】シオーン,ガーン
(72)【発明者】
【氏名】ニウ,ホワニーン
【テーマコード(参考)】
5K004
【Fターム(参考)】
5K004AA08
5K004JH02
(57)【要約】
この開示の実施例は、D2D(device-to-device)サブフレームの信号設計のための装置及び方法を記載する。様々な実施例は、D2D通信を介して他のUEと通信する無線送受信機を備えたUEを含んでもよい。UEは、直交周波数分割多重(OFDM)リソースブロック又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA)リソースブロックにおいてD2Dサブフレームの第1又は第2のシンボルについてサイクリックプレフィクス(CP)を生成する処理回路を更に含んでもよい。他の実施例も記載され、及び/又は特許請求の範囲に記載され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
D2D(device-to-device)通信を介して他のユーザ装置(UE)と通信する無線送受信機と、
前記無線送受信機に結合され、直交周波数分割多重(OFDM)リソースブロック又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA)リソースブロックにおけるD2Dサブフレームの第1又は第2のシンボルについてサイクリックプレフィクス(CP)を生成する処理回路であり、CPは33.33マイクロ秒より大きい長さを有する処理回路と
を有するユーザ装置(UE)。
【請求項2】
前記処理回路は、更に、前記D2Dサブフレームの前記第1のシンボルの有効シンボル長の前半及び/又は最後のシンボルの有効シンボル長の後半をパンクチャリングする、請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記処理回路は、前記第2のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された前記第1のシンボルの有効シンボル長の後半を、前記第2のシンボルの前記CPの一部として使用する、請求項1に記載のUE。
【請求項4】
前記処理回路は、更に、前記D2Dサブフレームの最後のシンボルの全体をパンクチャリングする、或いは、前記第1のシンボルの前記有効シンボル長の前半及び前記最後のシンボルの有効シンボル長の後半をパンクチャリングする、請求項3に記載のUE。
【請求項5】
前記処理回路は、前記第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された前記第1のシンボルの有効シンボル長の前半を、前記第1のシンボルの前記CPの一部として使用する、請求項1に記載のUE。
【請求項6】
前記処理回路は、前記第2のシンボルについて66.67マイクロ秒より大きい長さを有する前記CPを生成する、請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のUE。
【請求項7】
LTE(Long-Term Evolution)ProSe(Proximity Services)又はLTE Directを介して他のユーザ装置(UE)と通信する無線送受信機と、
前記無線送受信機に結合され、受信側UEにおけるAGC設定のために直交周波数分割多重(OFDM)リソースブロック又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA)リソースブロックにおけるD2Dサブフレームの第1のシンボルで信号を送信する処理回路と
を有するユーザ装置(UE)。
【請求項8】
前記処理回路は、更に、前記D2Dサブフレームの第2のシンボルについて66.67マイクロ秒より大きいサイクリックプレフィクスを生成する、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記処理回路は、前記第1のシンボルにおいて前記信号として上りリンク復調参照信号(UL-DMRS)を使用し、前記UL-DMRSの基本シーケンス及びサイクリックシフトは、前記サブフレームの第4のシンボル及び第11のシンボルの各UL-DMRSに使用されるものと同じである、請求項7に記載のUE。
【請求項10】
前記処理回路は、前記第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された前記第1のシンボルの有効シンボル長の前半を、前記第1のシンボルのサイクリックプレフィクスの一部として使用し、前記第1のシンボルの前記有効シンボル長の後半に前記UL-DMRSを保持する、請求項9に記載のUE。
【請求項11】
前記処理回路は、前記UL-DMRSを前記第1のシンボルの非サイクリックプレフィクス部分の全体にマッピングする、請求項9に記載のUE。
【請求項12】
前記処理回路は、AGC参照信号を前記信号として使用し、前記AGC参照信号は、ピーク対平均電力比(PAPR)を有しており複数の送信側UEに共通の系列であり、前記AGC参照信号は、リソースブロック毎又はリソースブロックセット毎に規定される、請求項7に記載のUE。
【請求項13】
前記処理回路は、前記第1のシンボルの有効シンボル長の前半をパンクチャリングする、請求項7ないし12のうちいずれか1項に記載のUE。
【請求項14】
実行された場合、送信側ユーザ装置(UE)に対して、
受信側UEにおける自動利得制御(AGC)の設定を実現するために、サブフレームの第1のシンボルにおいて第1のガード区間を提供させ、
前記受信側UEにおいて送信から受信への切り替え又は受信から送信への切り替えを実現するために、前記サブフレームにおいて第2のガード区間を提供させるコンピュータプログラム。
【請求項15】
実行された場合、更に、前記送信側UEに対して、
前記サブフレームの前記第1のシンボルのサイクリックプレフィクス(CP)を前記第1のガード区間として生成させ、前記CPは、33.33マイクロ秒より大きい長さを有する、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
実行された場合、更に、前記送信側UEに対して、
ランダムな四相位相シフトキーイング(QPSK)シンボルを前記第1のシンボルのリソースエレメント(RE)にマッピングさせる、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
実行された場合、更に、前記送信側UEに対して、
前記第1のガード区間において信号を送信させ、前記信号は、上りリンク復調参照信号(UL-DMRS)又は自動利得制御(AGC)参照信号である、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
実行された場合、更に、前記送信側UEに対して、
前記第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された前記第1のシンボルの有効シンボル長の前半を、前記第1のシンボルのサイクリックプレフィクスの一部として使用させ、
前記UL-DMRSを前記第1のシンボルの前記有効シンボル長の後半にマッピングさせる、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
実行された場合、更に、前記送信側UEに対して、
リソースブロック毎又はリソースブロックセット毎に前記AGC参照信号を規定させ、
前記AGC参照信号のために低いピーク対電力比(PAPR)を有しており複数の送信側UEに共通の系列を構成させる、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
実行された場合、更に、前記送信側UEに対して、
前記サブフレームの最後のシンボル又は前記第1のシンボルの少なくとも一部を、前記第2のガード区間としてパンクチャリングさせる、請求項14ないし19のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
請求項14ないし20のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを記憶した1つ以上のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項22】
D2D(device-to-device)通信を介して他のユーザ装置(UE)と通信する無線送受信機と、
前記無線送受信機に結合され、D2Dサブフレームの対応する基準時間の前の少なくとも624個の基本時間単位に送信されるD2Dサブフレームをスケジューリングする処理回路であり、1つの基本時間単位が1/30720000秒に等しい処理回路と
を有するユーザ装置(UE)。
【請求項23】
前記対応する基準時間は、時分割双方向の展開におけるサービングセル又はキャンピングセルの下りリンク基準時間である、請求項22に記載のUE。
【請求項24】
前記処理回路は、時分割双方向の展開におけるサービングセル又はキャンピングセルの下りリンク基準時間の前の624個の基本時間単位に送信される前記D2Dサブフレームをスケジューリングする、請求項22に記載のUE。
【請求項25】
前記対応する基準時間は、時分割双方向の展開におけるサービングセルの上りリンク基準時間(SCURT)であり、SCURT=SCDRT-TAであり、SCDRTはサービングセルの下りリンク基準時間であり、TAはアクティブなタイミングアドバンス値である、請求項22に記載のUE。
【請求項26】
前記処理回路は、更に、前記D2Dサブフレームの最後のシンボルをパンクチャリングする、請求項22ないし25のうちいずれか1項に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
この出願は、2013年11月27日に“ADVANCED WIRELESS COMMUNICATION SYSTEMS AND TECHNIQUES”という名称で出願された米国仮特許出願第61/909,938号の優先権を主張した、2014年9月26日に“SIGNAL DESIGNS FOR D2D SUBFRAMES”という名称で出願された米国特許出願第14/498,276号の優先権を主張する。これらの全内容を参照により援用する。
【0002】
[技術分野]
この開示の実施例は、概して無線通信の分野に関し、特にD2D(device-to-device)サブフレームの信号設計のための装置及び方法
【背景技術】
【0003】
ここに提供される背景の説明は、概してこの開示の前後関係を提示するものである。特に示さない限り、この部分で説明した題材は、この出願の特許請求の範囲にとって従来技術ではなく、この部分に含まれることにより従来技術又は従来技術の示唆であると認められるものではない。
【0004】
D2Dアプリケーションは、近接するピア(peer)を接続するためのスケーラブル且つ普遍的なフレームワークを提供し得る。例えば、WiFi Direct又はNFC(Near Field Communication)技術に基づいて、D2Dアプリケーションについて異なる技術的対策が存在する。3GPP(3rd Generation Partnership Project)に関する特別な対策は、ProSe(Proximity Services)及びLTE(Long-Term Evolution) Directである。
【0005】
LTEに基づくD2Dディスカバリ及び通信は、3GPP無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)ワーキンググループ(WG:working group)により研究されている。これに関して、ネットワークカバレッジ内でのD2Dディスカバリ及び通信が、周波数分割双方向(FDD:frequency-division duplexing)システムの上りリンク(UL:uplink)スペクトルでサポートされ得ること、及び時分割双方向(TDD:time-division duplexing)システムも同様にULサブフレーム又は場合によっては下りリンク(DL:downlink)サブフレームでサポートされ得ることが、RAN1 WGにより合意された。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施例は、添付図面と共に以下の詳細な説明により容易に理解される。この説明を容易にするために、同様の参照符号は、同様の構成上の要素を示す。実施例は、添付図面の図面において一例により示されており、限定で示されていない。
【図1】様々な実施例による無線通信システムの概略図
【図2】様々な実施例によるD2D通信モードにおける2つのユーザ装置(UE:user equipment)を示す概略ブロック図
【図3】様々な実施例に従ってD2Dサブフレームを生成する処理を示すフローチャート
【図4】様々な実施例に従ってD2Dサブフレームを生成する他の処理を示すフローチャート
【図5】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図6】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図7】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図8】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図9】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図10】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図11】様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図
【図12】ここに記載の様々な実施例を実施するために使用され得る例示的なコンピューティングデバイスのブロック図
【図13】様々な実施例に従ってこの開示の態様を組み込んだプログラム命令を有する製造物
【発明を実施するための形態】
【0007】
この開示の実施例は、D2D(device-to-device)サブフレームの信号設計のための装置及び方法を記載する。様々な実施例は、D2D通信を介して他のUEと通信する無線送受信機を備えたUEを含んでもよい。UEは、D2Dサブフレームの第1(1番目)又は第2(2番目)のシンボルについて33.33マイクロ秒より大きい長さを備えたサイクリックプレフィクス(CP:cyclic prefix)を生成する処理回路を更に含んでもよい。この開示の前記及び他の態様について、更に十分に以下に説明する。
【0008】
以下の詳細な説明では、添付図面に参照が行われる。添付図面は、本明細書の一部を形成し、図面を通じて同様の数字は同様の部分を示し、実施され得る例示的な実施例により示されている。この開示の範囲を逸脱することなく、他の実施例が利用されてもよく、構成的又は論理的変更が行われてもよいことが分かる。
【0009】
様々な動作は、特許請求の範囲の対象物を理解するのに最も有用である方式で、順の複数の別個の行為又は動作として記載され得る。しかし、記載の順序は、これらの動作が必ずしも順序に依存することを示すものとして解釈されるべきではない。特に、これらの動作は、提示の順序で実行されなくてもよい。記載の動作は、記載の実施例のものと異なる順序で実行されてもよい。様々な更なる動作が実行されてもよく、及び/又は、記載の動作が更なる実施例において省略されてもよい。
【0010】
この開示の目的で、“A及び/又はB”という語句は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。この開示の目的で、“A、B及び/又はC”という語句は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)を意味する。説明は、それぞれ1つ以上の同じ又は異なる実施例を示し得る“一実施例では”又は“実施例では”という語句を使用することがある。更に、この開示の実施例に関して使用される“有する”、“含む”、“持つ”等の用語は、同義語である。
【0011】
ここで使用される“回路”という用語は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)、及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)、組み合わせ論理回路、及び/又は記載の機能を提供する他の適切なハードウェアコンポーネントを示してもよく、これらの一部でもよく、これらを含んでもよい。
【0012】
図1は、様々な実施例による無線通信システム100を概略的に示している。無線通信システム100は、バックボーンネットワーク110と、コア/アクセスネットワーク120と、D2Dネットワーク130とを含んでもよい。
【0013】
バックボーンネットワーク110は、様々なサブネットワークを相互接続し、これらのサブネットワークの間で情報の交換のためのパスを提供するコンピュータネットワークインフラストラクチャの一部でもよい。様々な実施例では、バックボーンネットワーク110は、インターネットバックボーン112を含んでもよく、インターネットバックボーン112は、インターネットで大規模な戦略的に相互接続されたコンピュータネットワーク及びコアルータの間の主要なデータルートを含んでもよい。
【0014】
コア/アクセスネットワーク120は、バックボーンネットワーク110に接続されてもよい。様々な実施例では、コア/アクセスネットワーク120は、GSM(Global System for Mobile Communication)、GPRS(General Packet Radio Service)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、HSPA(High Speed Packet Access)、E-HSPA(Evolved HSPA)、又はLTE(Long-Term Evolution)ネットワークのような1つ以上の無線アクセスネットワークを含んでもよい。或る実施例では、無線アクセスネットワークは、GERAN(GSM Enhanced Data rates for GSM Evolution (EDGE) Radio Access Network)、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)、又はE-UTRAN(Evolved UTRAN)を含んでもよい。他の実施例では、コア/アクセスネットワーク120は、他のネットワーク技術に従って動作してもよい。
【0015】
モバイル通信技術は、基地局と無線通信デバイスとの間でデータを送信するために様々な標準及びプロトコルに依存してもよい。無線通信システム標準及びプロトコルは、例えば、3GPP LTE、WiMAX(worldwide interoperability for microwave access)として業界団体に一般的に知られているIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.16標準、Wi-Fiとして一般的に知られているIEEE802.11標準を含んでもよい。3GPP無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)では、LTEに従って、基地局は、evolved Node B(一般的にeNodeB又はeNBとしても記される)と呼ばれてもよい。これは、ユーザ装置(UE:user equipment)として知られる無線通信デバイスと通信してもよい。この開示は、一般的に3GPPシステム及び標準に向けられた用語及び例で提示されるが、ここに開示された教示は、如何なる種類の無線ネットワーク又は通信標準にも適用されてもよい。
【0016】
様々な実施例では、コア/アクセスネットワーク120は、eNB124と、NB126と、モビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)及びサービングゲートウェイ(SGW:serving gateway)122とを含んでもよい。eNB124は、UMTSネットワークのような3Gネットワークで使用され得るレガシーのNB126よりインテリジェントでもよい。例えば、無線ネットワークコントローラ(RNC:radio network controller)の機能は、別のRNCエンティティにあるのではなく、eNB124に配置されてもよい。LTEでは、eNB124は、情報を転送又は共有するために、例えばX2インタフェースを介して他のeNBと接続してもよい。或る実施例では、コア/アクセスネットワーク120は、インターネットプロトコル(IP:Internet Protocol)に基づくネットワークでもよく、ネットワークエンティティ(例えば、eNB124及びMME/SGW122)の間のインタフェースはIPに基づいてもよい。或る実施例では、MME/SGW122は、例えばS1インタフェースでeNB124と通信してもよい。S1インタフェースは、3GPP TS 36.410 V11.1.0 (2013-09)に規定されたS1インタフェースと同様のものでもよく、MME/SGW122とeNB124との間で多対多の関係をサポートしてもよい。例えば、異なるオペレータは、ネットワーク共有設定において同じeNBを同時に運用してもよい。或る実施例では、eNB124とUEとの間の通信は、MME/SGW122を介して実現されてもよい。MME/SGW122は、シグナリング交換、例えば、UE132の認証を管理するように、或いはUE132とコア/アクセスネットワーク120との間の通信リンクの確立に関連する他の動作を実行するように構成されてもよい。或る実施例では、MME/SGW122は、例えば、UE132がアイドルモードにあるときに、ユーザ装置をトラッキングしてページングする役目を行ってもよい。
【0017】
説明を容易にするため、ここでの様々な説明は、通信システム100において3GPPに従うように適用される。しかし、この開示の対象物は、この点に限定されず、ここに開示された実施例は、他の有線又は無線通信プロトコル又はネットワークにも同様に適用されてもよい。例えば、コア/アクセスネットワーク120がUTRANを含む実施例では、NB126は、RNCの形式になってもよく、RNCは、UE132、134又は136と通信するように構成されてもよい。コア/アクセスネットワーク120がGERANを含む実施例では、eNB124は、基地送信局(BTS:base transmission station)を介してUE132、134又は136と通信するように構成された基地局コントローラ(BSC:base station controller)を表してもよい。
【0018】
様々な実施例では、UE132は、基地局、例えば、eNB124との無線リンクを介して、コア/アクセスネットワーク120にアクセスしてもよい。下りリンク(DL:downlink)送信は、eNB124からUE132への通信でもよい。上りリンク(UL:uplink)送信は、UE132からeNB124への通信でもよい。説明を容易にするため、限られた数のUE及びeNBが図1に示されている。しかし、通信システム100は、この開示の適切な実施例を実施する間に、如何なる数のUE、eNB又は他のサーバを含んでもよい。一例として、或る実施例では、コア/アクセスネットワーク120はまた、MTCを実現するためのマシンタイプ通信(MTC:machine type communication)サーバ(図示せず)のような他のサーバを含んでもよい。
【0019】
或る実施例では、UE134は、MTC技術を使用して他のマシンと通信するように構成されてもよい。前述のMTCという用語は、ほとんどの人間の相互作用なしに或いは全く人間の相互作用なしにユーザ装置から他のマシンへ送信されるデータ又はユーザ装置に送信されるデータを示す。例えば、UE134は、無線送受信機(例えば、図2を参照して以下に説明する送受信回路224)に電気的に結合されたセンサでもよく、MTC可能な他のマシンとほとんど相互作用なしに或いは全く相互作用なしに通信するように構成されてもよい。或る実施例では、UE134の無線送受信機はまた、無線メトロポリタンエリアネットワーク(WMAN:wireless metropolitan area network)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)又は無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN:wireless personal area network)のうち少なくとも1つと通信するように構成されてもよい。
【0020】
或る実施例では、UE136は、モバイル通信デバイス、加入者局、又は適切なプロトコル(例えば、MIMO(multiple-input/multiple-output)通信方式)に従って、例えばeNB124を介してコア/アクセスネットワーク120と通信するように構成された他のデバイスでもよい。
【0021】
様々な実施例では、UE132、UE134及びUE136は、D2Dネットワーク130を形成してもよい。D2Dネットワーク130において、近接する2つのUEは、eNB124又は他の基地局及びコアネットワークの支援なしに相互に直接通信してもよい。デバイス間の直接通信は、D2D(device-to-device)通信又はP2P(peer-to-peer)通信として一般的に知られる。
【0022】
更に以下に説明するように、UE132、134及び/又は136は、D2D通信のために特に設計されたサブフレームを使用するように構成されてもよい。このようなサブフレームは、UE132、134又は136がD2D通信において必要な送信から受信への或いは受信から送信への(以下では、“Tx/Rx”)切り替え時間に対応することを可能にしてもよい。更に、このようなサブフレームは、UE132、134又は136がD2D通信において自動利得制御(AGC:automatic gain control)設定時間に対処することを可能にしてもよい。
【0023】
D2Dネットワーク130でのD2D通信は、コア/アクセスネットワーク120にトランスペアレントでなくてもよく(non-transparent)、セルラスペクトル(例えば、インバンド)又は無免許スペクトル(例えば、アウトバンド)で生じてもよい。D2Dネットワーク130でのD2D通信は、異なる通信技術で実現されてもよい。或る実施例では、Bluetooth(登録商標)又はWi-Fiのような短距離技術が使用されてもよい。或る実施例では、D2D通信は、免許LTEスペクトル又は無免許LTEスペクトルを再利用してもよい。
【0024】
様々な実施例では、D2Dネットワーク130でのD2D通信は、まず、デバイスディスカバリ(発見)を含んでもよい。これにより、UEは、D2Dセッションを確立する前にD2D通信の範囲内にあるか及び/又はD2D通信に利用可能であるか否かを決定する。近接検出は、コア/アクセスネットワーク120により支援されてもよく、UEにより少なくとも部分的に実行されてもよく、主としてUEにより独立して実行されてもよい。様々な実施例では、D2Dディスカバリは制限されてもよく(closed D2Dディスカバリとして知られる)、オープンでもよい(promiscuous D2Dディスカバリとして知られる)。
【0025】
様々な実施例では、D2Dネットワーク130でのD2D通信は、スペクトル利用を改善し、ネットワークスループットを増加させ、送信遅延を低減し、eNB124のトラヒックをオフロードし、コア/アクセスネットワーク120の輻輳を軽減し得る。これに関して、D2D通信は、広範囲の用途を有してもよい。例えば、D2Dネットワーク130は、ローカルのソーシャルネットワーク、コンテンツ共有、位置に基づくマーケティング、サービス広告、モバイル対モバイルのアプリケーション等に使用されてもよい。この開示の教示により拡張されることで、D2Dネットワーク130は、コア/アクセスネットワーク120が利用不可能になった場合又は故障した場合であっても機能し得る代替のパブリックセーフティネットワークになってもよい。
【0026】
次に図2を参照すると、図2は、様々な実施例によるUE210及び220を示す概略ブロック図である。UE210又は220は、図1のUE132、134又は136と同様のものでもよく、実質的に交換可能でもよい。実施例では、UE210は、1つ以上のアンテナ218と、通信モジュール212とを含んでもよい。様々な実施例では、通信モジュール212内の送受信回路214及び処理回路216は、図示のように相互に結合されてもよい。同様に、UE220は、1つ以上のアンテナ228と、通信モジュール222とを含んでもよい。様々な実施例では、通信モジュール222内の送受信回路224及び処理回路226は、図示のように相互に結合されてもよい。
【0027】
D2D通信モードでは、UE210及び220は、ネットワークカバレッジ内であれ、部分的にネットワークカバレッジにあれ、ネットワークカバレッジ外であれ、基本的にTDDモードの形式で動作する。この理由は、D2Dデバイスは、半二重の制約に従って同じキャリアで送信及びリスンするからである。従って、1つのTsが1/(15000*2048)秒であるため、約20.3マイクロ秒(μs)である約624Tsの長さのTx/Rx切り替え時間に対応するという課題が生じる。
【0028】
更に、UE210及び220は、D2D通信モードにおいてAGC設定時間を考慮する必要があってもよい。D2D通信におけるAGC動作は、UEがDLキャリア(FDD)又はサブフレーム(TDD)のみでパケットを受信するセルラ動作のものと異なる。D2D通信では、異なるUEは、異なるサブフレームで周波数多重されてもよい。更に、サブフレーム設定も、D2Dディスカバリ及び通信のための異なる形式の複数の送信時間間隔(TTI:transmission time interval)の送信の使用に依存する。D2D通信におけるAGC動作のランダムな性質のため、UE210又は220は、異なるサブフレームについて異なるAGC設定時間を必要としてもよい。
【0029】
様々な実施例では、通信モジュール222は、UE220とUE210又は他のUEとの間の信号の無線(over-the-air)通信を実現するために、アンテナ228に結合されてもよい。例えば、送受信回路224は、適切な特性によってアンテナ228への信号に様々な信号処理動作を提供するように構成されてもよい。様々な実施例では、送受信回路224の動作は、フィルタリング、増幅、記憶、変調、復調、変換等を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0030】
送受信回路224は、アンテナ228から信号を受信し、信号をUE220の他のコンポーネントに送信するように構成されてもよく、及び/又は処理回路226による内部処理のために構成されてもよい。或る実施例では、処理回路226は、受信側UEにおいてD2D通信に必要なTx/Rx切り替え時間の提供のために、サブフレームにおいてガード区間を生成してもよい。一例として、処理回路226は、直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)リソースブロック又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA:single-carrier frequency-division multiple access)リソースブロックにおけるD2Dサブフレームの第1又は第2のシンボルについてサイクリックプレフィクス(CP:cyclic prefix)を生成してもよい。ここでの開示では、このようなCPはまた、第1又は第2のOFDM/SC-FDMAシンボル、或いは単に第1又は第2のシンボルについてのCPと呼ばれてもよい。様々な実施例では、CPは、D2D通信に必要なTx/Rx切り替え時間(例えば、約20.3μs)に対応するのに十分な長さでもよい(例えば、33.33μsより大きい長さを有する)。
【0031】
様々な実施例では、処理回路226は、受信側UEにおいてAGC設定時間の提供のためにサブフレームの第1のシンボルにおいてガード区間を生成してもよい。或る実施例では、処理回路226は、AGC設定時間の提供のために第1のOFDM/SC-FDMAシンボルにおいて参照信号(例えば、上りリンク復調参照信号(UL-DMRS:uplink demodulation reference signal))を送信してもよい。或る実施例では、処理回路226は、AGC設定時間の提供のために第1のOFDD/SC-FDMAシンボルにおいて1つ以上のランダムな四相位相シフトキーイング(QPSK:quadrature phase shift keying)シンボルを送信してもよい。様々な実施例では、このようなガード区間は、33.33マイクロ秒より大きい長さを有してもよい。従って、処理回路226は、D2DサブフレームについてAGC設定時間及びTx/Rx切り替え時間に対応してもよい。或る実施例では、処理回路226はまた、D2D及びWANサブフレームの境界において、例えば、D2D通信とUEからeNBへの通信との間の遷移中に、AGC設定時間及びTx/Rx切り替え時間に対応するために同様の技術を使用してもよい。
【0032】
或る実施例では、UE220は、複数のそれぞれのコンポーネントキャリアの無線リソースを同時に利用するために、1つ以上のアンテナ228を含んでもよい。例えば、UE220は、直交周波数多元アクセス(OFDMA:orthogonal frequency division multiple access)(例えば、下りリンク通信において)及び/又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA:single-carrier frequency-division multiple access)(例えば、上りリンク通信において)を使用して通信するように構成されてもよい。或る実施例では、UE220は、LTE ProSe又はLTE Directを介して他のUEと通信するために送受信回路224を使用してもよい。或る実施例では、UE220は、LTE ProSe又はLTE DirectにおいてD2Dディスカバリ及び通信の双方のための適切なガード区間を有するサブフレームを生成するために処理回路226を使用してもよい。
【0033】
或る実施例では、通信モジュール222は、結合された1つ以上の加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)(図示せず)のための通信サービスを提供するように構成されてもよい。或る実施例では、SIMは、通信モジュール222に取り外し可能に結合されてもよい。他の実施例では、SIMは、UE220に永続的に結合されたハードウェア及び/又はファームウェアでもよい。様々な実施例では、SIMは、フルサイズSIM、ミニSIM、マイクロSIM、ナノSIM、組み込みSIM及び/又は仮想SIMを含んでもよい。
【0034】
SIMは、UE220を使用する1つ以上の加入者を識別及び認証するために使用される国際移動加入者識別番号(IMSI:international mobile subscriber identity)のような加入者識別情報と、関係する鍵とを安全に記憶する集積回路でもよい。各SIMは、異なる加入者識別情報に関連してもよく、異なるキャリアに関連してもよく関連しなくてもよい。様々な実施例では、IMSI及び関係する情報は、D2Dディスカバリ及びD2D通信を実現するために使用されてもよい。
【0035】
図12に関して以下に説明するように、送受信回路224及び/又は処理回路226の一部又は全部は、例えば、無線周波数(RF:radio frequency)回路又はベースバンド回路に含まれてもよい。様々な実施例では、UE220又は210は、単一のセンサデバイス、セルラ電話、パーソナルコンピュータ(PC)、ノートブック、ウルトラブック、ネットブック、スマートフォン、ウルトラモバイルPC(UMPC)、ハンドヘルド型モバイルデバイス、ユニバーサル集積回路カード(UICC:universal integrated circuit card)、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、顧客宅内装置(CPE:Customer Premise Equipment)、タブレットコンピューティングデバイス、又はMP3プレイヤ、デジタルカメラ等のような他の家電製品でもよく、これらを含んでもよく、これらに含まれてもよい。或る実施例では、UEは、IEEE802.16e(IEEE802.16標準の2005若しくは802.16m(2009)又は他の改訂)により規定された移動局、又は3GPP LTE Release 8(2008)、Release 9(2009)、Release 10(2010)、Release 12(2014)、Release 13(策定中)又は3GPP LTE標準の他の改訂若しくはリリースにより規定されたユーザ装置を含んでもよい。
【0036】
図3は、様々な実施例に従ってD2Dサブフレームを生成する処理を示すフローチャートである。処理300は、UE、例えば、図2のUE210若しくは220、又はUE132、134又は136のような図1のUEのいずれか1つにより実行されてもよい。様々な実施例では、処理300は、UEが2つのD2Dサブフレームの間或いはD2DとWANのサブフレーム境界においてAGC設定時間及びTx/Rx切り替え時間に対応することを可能にしてもよい。
【0037】
処理300は、310において、受信側UEにおいてAGCの設定を実現するためにサブフレームの第1のシンボルにおいて第1のガード区間を提供することを含んでもよい。或る実施例では、第1のガード区間は、図2の処理回路216又は226により設定されてもよい。或る実施例では、サブフレームは、直交周波数分割多重(OFDM)リソースブロック又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA)リソースブロックに位置してもよい。
【0038】
シンボルのCPは、シンボルの終わりの繰り返しでもよい。CPは、受信側UEが前のシンボルからのシンボル間干渉を除去するのに役立てるためのガード区間として機能してもよい。更に、CPは、チャネル推定及び等化のような簡単な周波数領域の処理を実現してもよい。この理由は、繰り返しの特性は、周波数選択性マルチパスチャネルが巡回畳み込みとしてモデル化されることを可能にし得るからである。様々な実施例では、受信側UEは、シンボルのCP部分を破棄してもよい。従って、CPは、ガード区間として使用されてもよい。
【0039】
或る実施例では、サブフレームの第1のシンボルのCPは、第1のガード区間として生成されてもよい。或る実施例では、第1のシンボルについて生成されたCPは、33マイクロ秒より大きい長さを有してもよい。或る実施例では、サブフレームの第2のシンボルのCPは、第1のガード区間として生成されてもよい。この場合のCPは、66.67マイクロ秒より大きい長さを有してもよい。
【0040】
処理300は、320において、受信側UEにおいてTx/Rx切り替えを実現するためにサブフレームにおいて第2のガード区間を提供することを含んでもよい。或る実施例では、第2のガード区間は、図2の処理回路216又は226により設定されてもよい。或る実施例では、サブフレームの最後のシンボルの少なくとも一部は、受信側UEにおいて必要なTx/Rx切り替え時間に対応するために第2のガード区間としてパンクチャリング(puncture)されてもよい。或る実施例では、サブフレームの第1のシンボルの少なくとも一部は、受信側UEにおい必要なTx/Rx切り替え時間に対応するために第2のガード区間としてパンクチャリングされてもよい。或る実施例では、第1のシンボルの最後のシンボルの少なくとも一部及び第1のシンボルの少なくとも一部は、受信側UEにおいて必要なTx/Rx切り替え時間に対応するために第2のガード区間としてパンクチャリングされてもよい。様々な実施例では、シンボルの部分的にパンクチャリングされた部分又は完全にパンクチャリングされた部分は送信されなくてもよい。
【0041】
図4は、様々な実施例に従ってD2Dサブフレームを生成する他の処理を示すフローチャートである。処理400は、UE、例えば、図2のUE210若しくは220、又はUE132、134又は136のような図1のUEのいずれか1つにより実行されてもよい。
【0042】
処理400は、410において、受信側UEにおいてAGCの設定を実現するためにD2Dサブフレームの第1又は第2のシンボルについて33.33マイクロ秒より大きい長さを備えたCPを生成することを含んでもよい。D2D通信におけるAGC動作のランダムな性質のため、受信側UEは、異なるサブフレームについて異なるAGC設定時間を必要としてもよい。従って、サブフレームのAGC設定時間は、このような変動をカバーするのに十分に長くなる必要があってもよい。様々な実施例では、このようなCPは、AGC設定時間に対応するために33.33マイクロ秒より大きい長さを有してもよい。
【0043】
或る実施例では、AGC設定時間に対応するためのCPは、例えば、第1のシンボルの前半のみをCPとして使用して、第1のシンボルについて生成されてもよい。或る実施例では、AGC設定時間に対応するためのCPは、例えば、第1のシンボルの後半のみをCPとして使用して、或いは全体の第1のシンボルをCPとして使用して、第2のシンボルについて生成されてもよい。後者の場合、第2のシンボルのCPは、66.67マイクロ秒より大きい長さを有してもよい。様々な実施例では、第1又は第2のシンボルについて異なるCP設計は、異なるD2Dアプリケーションを提供するために使用されてもよい。
【0044】
処理400は、420において、受信側UEにおいてAGCの設定を実現するためにD2Dサブフレームの第1のシンボルにおいて信号を送信することを含んでもよい。或る実施例では、信号は、UL-DMRS又はAGC参照信号(RS:reference signal)でもよい。或る実施例では、ランダムな四相位相シフトキーイング(QPSK)シンボルが第1のシンボルのリソースエレメント(RE:resource element)にマッピングされてもよい。或る実施例では、通常(約4.7μs)のCP又は拡張(約16.7μs)のCPが、LTEサブフレームについて一般的に提供されてもよい。従って、有効シンボル長は、規則的なCPの適用後に全体のシンボル長より短くてもよい。或る実施例では、第1のシンボルの有効シンボル長の前半のCPは、第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成されてもよい。更に、UL-DMRSは、第1のシンボルの有効シンボル長の後半に依然として保持されてもよい。
【0045】
或る実施例では、新たなAGC参照信号がまた、AGC設定目的のために規定されてもよい。AGC RSは、多くの送信側UEに共通の低いピーク対平均電力比(PAPR:peak-to-average-power-ratio)を備えた適切な参照信号系列を使用してもよい。更に、AGC RSは、リソースブロック毎又はリソースブロックセット毎に規定されてもよい。或る実施例では、AGC設定時間に対応するための第1のシンボルの間のランダムなQPSKシンボルの送信によって同様の性能が実現されてもよい。
【0046】
処理400は、430において、サブフレームの最後のシンボル又は第1のシンボルの少なくとも一部を第2のガード区間としてパンクチャリングすることを更に含んでもよい。或る実施例では、サブフレームの最後のシンボルの少なくとも一部は、受信側UEにおいて必要なTx/Rx切り替え時間に対応するために第2のガード区間としてパンクチャリングされてもよい。或る実施例では、サブフレームの第1のシンボルの少なくとも一部は、受信側UEにおいて必要なTx/Rx切り替え時間に対応するために第2のガード区間としてパンクチャリングされてもよい。
【0047】
ある実施例では、サブフレームが時分割双方向(TDD)展開においてサービング又はキャンピングセルの下りリンク(DL)基準時間(reference time)の前に送信される場合、最後又は第1のシンボルをパンクチャリングする必要はない。或る実施例では、D2Dサブフレームは、TDD展開においてサービング又はキャンピングセルの下りリンク基準時間の前に少なくとも624個の基本時間単位で送信されてもよい。1つの基本時間単位は、1/30720000秒に等しい。少なくとも624個の基本時間単位のオフセットは、約20.3μsのTx/Rx切り替え時間に対応するのに十分になり得る。最後のシンボルのこのような完全な送信は、いくつかの場合のTDDシステムに少なくとも適用されてもよい。
【0048】
或る実施例では、アクティブなタイミングアドバンス(TA:timing advance)値を有する或いは有さない全てのD2D UEは、オフセット(例えば、オフセットT2=624Ts)内でDL基準時間(T1)に従って送信してもよい。換言すると、D2Dサブフレームの直後にUL WANサブフレームが存在しない場合、UEは時間T=T1-T2に送信してもよい。従って、D2DサブフレームとUL WANサブフレームとの間の重複が回避され得る。更に、TDDシステムにおけるD2D送信のこの方式は、D2DサブフレームがULサブフレームにより後続されない場合、最後のシンボルをパンクチャリングしないことにより、より良い符号化利得を可能にし得る。
【0049】
或る実施例では、D2Dサブフレームの最後のシンボルは、レガシーのULサブフレーム構成を使用することによりギャップとして使用されてもよく、D2Dサブフレームの第1のシンボルの特別な対処は必要なくてもよい。或る実施例では、D2Dサブフレームの最後又は第1のシンボルがパンクチャリングされるか否かに拘わらず、Tx/Rx切り替え時間の対処のための更なるギャップは、D2Dサブフレームの対応する基準時間の前に少なくとも624個の基本時間単位(例えば、1つの基本時間単位は1/30720000秒に等しい)を送信することにより対応されてもよい。一例として、UE1は、サブフレームnでUE2からD2D送信を受信してもよい。サブフレームn+1は、UE1がUL PUSCHをサービングセルに送信するようにスケジューリングされたセルラULサブフレームでもよい(例えば、UE1がサービングセルと接続モードにある場合)。PUSCHは、T=(DL基準時間-x)により与えられる送信時間に続いて送信される。ただし、X=(NTA+NTAoffset)Tsであり、NTAは、eNBからのTAコマンドであり、NTAoffsetは624Tsである。サブフレームnがUE2から更なる624個のTsアドバンス(advancement)で送信される場合、UE1は、RxからTxモードに切り替えるために、(例えば、D2Dサブフレームの最後のシンボルギャップに加えて)この更なる量の時間ギャップを取得してもよい。従って、UE1は、適切なタイミングアドバンスの適用でサブフレームn+1を送信してもよい。これは、UE1がサブフレームn+1に適用する必要があるNTA値が大きい場合、例えば、1シンボルの期間に粗糖する場合に特に有用になり得る。
【0050】
或る実施例では、UEは、サービングセルとRRC接続モードになってもよい。或る実施例では、UEは、例えば、セル選択を実行するため、LTEネットワークから情報を受信するため、RRCアイドルモードでキャンピングセルにキャンプ(camp)してもよい。従って、RRC接続モードで対応するサービングセルの下りリンク時間基準を有してもよく、RRCアイドルモードで対応するキャンピングセルの下りリンク時間基準を有してもよい。
【0051】
様々な実施例では、D2Dサブフレームは、時分割双方向の展開においてサービングセル又はキャンピングセルの下りリンク時間基準の前の少なくとも624個の基本時間単位に送信されてもよい。従って、D2Dサブフレームの最後のシンボルのパンクチャリングによって、受信側D2D UEは、Txモードに切り替えるために少なくとも更なる624Tsを取得してもよく、適切なタイミングアドバンスで次のサブフレームを送信してもよい。
【0052】
或る実施例では、UEは、時分割双方向の展開でサービングセルの上りリンク基準時間(SCURT:serving cell uplink reference time)に従ってD2D送信を送信してもよい。ただし、SCURT=SCDRT-TAであり、SCDRTは、サービングセルの下りリンク基準時間(SCDRT:Serving Cell Downlink Reference Time)であり、TAは、アクティブなタイミングアドバンス値である。この場合、D2Dサブフレームは、T=SCURT-624Tsにより与えられる送信時間において適切なタイミングアドバンスによって送信されてもよい。
【0053】
図5〜11は、様々な実施例によるサブフレーム設計を示す概略図である。図5〜11は、受信側UEにおいて必要なAGC設定時間及びTx/Rx切り替え時間に対応するための代替のD2D信号構成及びこれらの変形の異なる概略図を示し得る。様々な実施例では、データシンボルは、第1及び/又は最後のシンボルにマッピングされてもよい。更に、第1及び/又は最後のシンボルは、パンクチャリングされてもよく、例えば、送信側UEは、受信側UEにおいて必要なガード区間を提供するために、OFDM/SC-FDMAシンボルの一部のみを送信してもよい。この設計原理を組み込んだ様々な異なる設計について、以下に十分に説明する。
【0054】
図5は、サブフレーム500を示す概略図である。サブフレーム500は、約0.5ミリ秒の長さをそれぞれ有し、7個のシンボルを含む2つのスロットを含んでもよい。一実施例によれば、第1のシンボル510の前半又は最後のシンボル520の後半はパンクチャリングされてもよく、従って、送信されなくてもよい。従って、受信側UEは、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも66.67マイクロ秒のガード区間を取得してもよい。
【0055】
更に、第1のシンボルの後半は、第2のデータシンボル540のために事実上長いCP530として使用されてもよい。CPは、第2のデータシンボル540の後半を使用して生成されてもよい。ここでのCPは、通常のものであれ拡張されたものであれ、第1又は第2のシンボルに既に適用され得る規則的なCP適用に加えて新たな有効なCPを示す。従って、CP長が事実上増加するため、サブフレーム500は、第2のデータシンボル520に対して良好な保護を提供し得る。その結果、CPは、規則的なLTE CP適用において33.33+4.7マイクロ秒の長さを有してもよく、拡張LTE CP適用において33.33+16.7マイクロ秒の長さを有してもよい。一方、サブフレーム500は、受信機がAGCを設定するために少なくとも33.33マイクロ秒を提供してもよい。
【0056】
様々な実施例では、サブフレーム500は、パンクチャリングされた全体の最後のシンボルを有するように変更されてもよく、或いは全体の最後のシンボルを送信のために保持するように変更されてもよい。前者の変更は、Tx/Rx切り替え時間のために更に長い提供を与えてもよい。最後のシンボルの完全な送信の後者の変更は、少なくともTDDシステムに適用されてもよい。その場合、D2Dサブフレームの直後にUL WANサブフレームが存在しない場合、UEは、時間T=T1-T2にサブフレーム500を送信してもよい。ただし、T1はDL基準時間であり、T2はオフセット、例えば、624Tsである。
【0057】
図6は、サブフレーム600を示す概略図である。サブフレーム600は、約0.5ミリ秒の長さをそれぞれ有し、7個のシンボルを含む2つのスロットを含んでもよい。一実施例によれば、最後のシンボル620の後半はパンクチャリングされてもよく、従って、送信されなくてもよい。従って、受信側UEは、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも66.67マイクロ秒のガード区間を取得してもよい。他の実施例では、Tx/Rx切り替え時間に対応するガード時間は、D2D通信における実際のアプリケーションに従って最後のシンボルの部分的なパンクチャリング、完全なパンクチャリング又はパンクチャリング無しにより実現されてもよい。
【0058】
サブフレーム600と図5のサブフレーム500とを比較すると、サブフレーム600の第1のシンボル610の前半のパンクチャリングが存在しない。その代わり、全体の第1のシンボルは、第2のデータシンボル640のための十分に長いCPとして使用されてもよい。CP630は、第2のデータシンボル640に基づいて生成されてもよい。様々な実施例では、延長されたCP630は、第2のデータシンボル640にとって良好な保護を提供し、受信側UEがAGCを設定するための長い時間を提供してもよい。
【0059】
サブフレーム500又は600は、第2のシンボルのための実質的に延長された有効なCPを生成するために第1のシンボルを利用する。従って、様々な実施例では、第2のシンボルの元のCP(例えば、通常のCP適用の場合4.7μs)は、受信側UEのAGC設定時間がそれぞれサブフレーム500及び600について(第1のシンボルの4.7μsの元のCPを考慮せずに)33.33μs及び66.67μs内で対応できる場合には省略されてもよい。その結果、第2のシンボルの全体の長さは、データを送信するために利用されてもよい。
【0060】
図7は、サブフレーム700を示す概略図である。サブフレーム700は、約0.5ミリ秒の長さをそれぞれ有し、7個のシンボルを含む2つのスロットを含んでもよい。一実施例によれば、最後のシンボル720の後半はパンクチャリングされてもよい。従って、受信側UEは、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも33.33マイクロ秒のガード区間を取得してもよい。
【0061】
他の実施例では、Tx/Rx切り替え時間に対応するガード時間は、特定のD2Dアプリケーションに従って最後のシンボルの部分的なパンクチャリング、完全なパンクチャリング又はパンクチャリング無しにより実現されてもよい。一例として、ガード時間の対処がD2Dディスカバリ又は通信領域内で対処されない場合、最後のシンボルは、全くパンクチャリングされる必要がなくてもよい。その代わり、Tx/Rx切り替え時間の提供は、D2D及びWANサブフレーム境界のスケジューラの制限を介して対処されてもよい。
【0062】
サブフレーム500又は600と比較して、サブフレーム700は、パケット検出確率を改善する良好な符号化利得を提供してもよい。様々な実施例では、第1のシンボル710の前半はパンクチャリングされない。その代わりに、第1のシンボル710の前半は、第1のシンボル710の後半740のための有効なCP730を生成するために使用されてもよい。従って、CP730は、受信側UEがAGCを設定するためにD2Dサブフレームに適用される通常のCP又は拡張されたCPに加えて、少なくとも33.33マイクロ秒を提供してもよい。一例として、CP730は、AGC設定時間に対応するために、38.03マイクロ秒のCP長(例えば、第1のシンボルの前半の33.33μsに加えて第1のシンボルについて提供された通常のCPの4.7μs)を使用してもよい。サブフレーム500又は600と比べて、サブフレーム700は、第2のシンボルに対して更なる保護を提供しないが、良好な符号化利得を提供する。
【0063】
図8は、サブフレーム800を示す概略図である。サブフレーム800は、約0.5ミリ秒の長さをそれぞれ有し、7個のシンボルを含む2つのスロットを含んでもよい。一実施例によれば、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも33.33マイクロ秒のガード区間を受信側UEに提供するために、最後のシンボル820の後半はパンクチャリングされてもよい。
【0064】
様々な実施例では、UL-DMRSは、サブフレーム800の第4のシンボル830及び第11のシンボル840で送信されるUL-DMRSに加えて第1のシンボル810で送信されてもよい。一実施例では、第1のシンボル810においてUL-DMRSに使用される基本シーケンス及びサイクリックシフトは、第4のシンボル830又は第11のシンボル840においてUL-DMRSに使用されるものと同じでもよい。
【0065】
或る実施例では、AGCを設定するために必要な時間に応じて、第1のシンボル810は、規則的なUL-DMRSをサブキャリアにマッピングすることにより生成されてもよい。この場合、サブフレーム800は、受信機におけるAGC設定時間のために約71.37マイクロ秒(例えば、第1のシンボルの66.67μsに加えて第2のシンボルに提供される通常のCPの4.7μs)を提供してもよい。或る実施例では、Tx/Rx切り替え時間に対処するための更なるガード期間を提供するために、第1のシンボル810の前半は、最後のシンボル820がパンクチャリングされる代わりに或いはそれに加えてパンクチャリングされてもよい。他の実施例では、第1のシンボル810のパンクチャリングは、ガード期間が最後のシンボル820の部分的なパンクチャリング又は完全なパンクチャリングを介して対応される場合には、必要なくてもよい。
【0066】
図9は、サブフレーム900を示す概略図である。或る実施例では、サブフレーム900は、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも33.33マイクロ秒のガード区間を受信側UEに提供するために、最後のシンボル920の後半がパンクチャリングされてもよい点で、サブフレーム800と同様でもよい。同様に、様々な実施例では、UL-DMRSは、サブフレーム900の第4のシンボル930及び第11のシンボル940で送信されるUL-DMRSに加えて第1のシンボル910で送信されてもよい。
【0067】
或る実施例では、必要なAGC設定時間は、33.33マイクロ秒内で対処されてもよい。従って、UL-DMRSを第1のシンボル910にマッピングした後に、有効なCP950は、例えば第1のシンボル910の後半に基づいて、第1のシンボル910の前半において生成されてもよい。これは、依然として部分的な参照信号960を含む。この場合のCPは、少なくとも33.33マイクロ秒の長さを有してもよい。このような構成は、良好なチャネル推定及び時間トラッキングを実現してもよい。例えば、第1のシンボル910の後半における部分的な参照信号960は、チャネル推定、時間トラッキング(例えば、良好な時間トラッキングを可能にすることによりTx UEとRx UEとの間の時間オフセットに対する更なるロバスト性を提供する)等を拡張するために使用されてもよい。しかし、第1のシンボル910における部分的な参照信号960は、チャネル推定、時間トラッキング等のために使用可能であるように保証されなくてもよい。
【0068】
様々な実施例では、第1のシンボル910の全てのサブキャリアは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel) DMRSとして取り込まれてもよい。様々な実施例では、第1のシンボル910の前半もまた、AGC設定時間及び/又はTx/Rx切り替え時間に対応するためにパンクチャリングされてもよい。
【0069】
図10は、サブフレーム1000を示す概略図である。或る実施例では、サブフレーム1000は、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも33.33マイクロ秒のガード区間を受信側UEに提供するために、最後のシンボル1020の後半がパンクチャリングされてもよい点で、サブフレーム800と同様でもよい。同様に、UL-DMRSは、サブフレーム1000の第4のシンボル1030及び第11のシンボル1040で送信されてもよい。
【0070】
しかし、サブフレーム1000は、サブフレーム800におけるUL-DMRS送信ではなく、AGC RSを搬送するために第1のシンボル1010を使用してもよい。或る実施例では、AGC RSは、低いPAPRを有してもよい。或る実施例では、AGC RSは、リソースブロック(RB:resource block)毎又はリソースブロックセット毎に規定されてもよい。同じRBで送信するいずれかのUEは、AGC RSと同じシーケンスを送信してもよい。AGC RSはまた、全ての物理リソースで同じでもよい。
【0071】
サブフレーム800と同様に、サブフレーム1000はまた、受信機のAGC設定時間のために約71.37マイクロ秒(例えば、第1のシンボルの66.67μsに加えて第2のシンボルに提供される通常のCPの4.7μs)を提供してもよい。或る実施例では、Tx/Rx切り替え時間に対処するための更なるガード期間を提供するために、最後のシンボル1020がパンクチャリングされる代わりに或いはそれに加えて、第1のシンボル1010の前半はパンクチャリングされてもよい。
【0072】
或る実施例では、サブフレーム900と同様に、サブフレーム1000は、例えば第1のシンボル1010の後半に基づいて、第1のシンボル1010の前半において有効なCPを生成してもよい。しかし、AGC RSは、メッセージパケットの復調のためのチャネル推定及び時間トラッキングを改善するために使用されなくてもよい。この理由は、AGC RSはUEに共通であるからである。
【0073】
図11は、サブフレーム1100を示す概略図である。或る実施例では、サブフレーム1100は、Tx/Rx切り替え時間として少なくとも33.33マイクロ秒のガード区間を受信側UEに提供するために、最後のシンボル1120の後半がパンクチャリングされてもよい点で、サブフレーム1000と同様でもよい。同様に、UL-DMRSは、サブフレーム1100の第4のシンボル1130及び第11のシンボル1140で送信されてもよい。
【0074】
しかし、サブフレーム1100は、サブフレーム1000においてAGC RSではなくランダムなQPSKシンボルを搬送するために第1のシンボル1110を使用してもよい。同様に、ガード期間の対処(例えば、Tx/Rx切り替え時間)が第1のシンボル1110において適用される必要がある場合、サブフレーム1100は、送信側で第1のシンボル1110の前半をパンクチャリングすることにより変更されてもよい。
【0075】
最後に、図8〜11に関して説明した第1及び/又は最後のシンボルの特別な対処は、マルチTTI送信内で生じるサブフレームに適用されなくてもよい。例えば、個々のディスカバリリソースは、周波数領域で1つ又は2つの物理リソースブロック(PRB:physical resource block)を有し、時間において2つのTTI(例えば、2つのサブフレームの場合)を有し、第1のTTIの最後のシンボル及び第2のTTIの第1のシンボルは、より高い符号化利得を実現するために規則的なシンボルとして使用されてもよい。
【0076】
図2に関して説明したUE210又は220は、必要に応じていずれか適切なハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアを使用してシステムに実現されてもよい。図12は、一実施例について、図示のように少なくとも互いに結合された無線周波数(RF:radio frequency)回路1210、ベースバンド回路1220、アプリケーション回路1230、メモリ/記憶装置1240、ディスプレイ1250、カメラ1260、センサ1270及び入出力(I/O)インタフェース1280を有する例示的なシステム1200を示している。
【0077】
アプリケーション回路1230は、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサのような回路を含んでもよいが、これに限定されない。プロセッサは、汎用プロセッサ及び専用プロセッサ(例えば、グラフィックスプロセッサ、アプリケーションプロセッサ等)のいずれかの組み合わせを含んでもよい。プロセッサは、メモリ/記憶装置1240に結合され、システム1200で実行する様々なアプリケーション及び/又はオペレーティングシステムを可能にするためにメモリ/記憶装置1240に記憶された命令を実行するように構成されてもよい。
【0078】
ベースバンド回路1220は、1つ以上のシングルコア又はマルチコアプロセッサのような回路を含んでもよいが、これに限定されない。プロセッサは、ベースバンドプロセッサを含んでもよい。ベースバンド回路1220は、RF回路1210を介した1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線制御機能に対処してもよい。無線制御機能は、信号変調、符号化、復号化、無線周波数シフト等を含んでもよいが、これらに限定されない。或る実施例では、ベースバンド回路1220は、1つ以上の無線技術に準拠した通信のために提供されてもよい。例えば、或る実施例では、ベースバンド回路1220は、E-UTRAN及び/又は他のWMAN、WLAN若しくはWPANとの通信をサポートしてもよい。ベースバンド回路1220が1つより多くの無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成された実施例は、マルチモードベースバンド回路と呼ばれてもよい。
【0079】
様々な実施例では、ベースバンド回路1220は、ベースバンド周波数にあると厳密には考えられない信号で動作する回路を含んでもよい。例えば、或る実施例では、ベースバンド回路1220は、ベースバンド周波数と無線周波数との間にある中間周波数を有する信号で動作する回路を含んでもよい。
【0080】
或る実施例では、図2の処理回路216又は226は、アプリケーション回路1230及び/又はベースバンド回路1220に具現されてもよい。
【0081】
RF回路1210は、固体でない媒体を通じた変調された電磁放射を使用して無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。様々な実施例では、RF回路1210は、無線ネットワークとの通信を実現するために、スイッチ、フィルタ、増幅器等を含んでもよい。
【0082】
様々な実施例では、RF回路1210は、無線周波数にあると厳密には考えられない信号で動作する回路を含んでもよい。例えば、或る実施例では、RF回路1210は、ベースバンド周波数と無線周波数との間にある中間周波数を有する信号で動作する回路を含んでもよい。
【0083】
或る実施例では、図2の送受信回路214又は224は、RF回路1210に具現されてもよい。
【0084】
或る実施例では、ベースバンド回路1220、アプリケーション回路1230及び/又はメモリ記憶装置140の構成要素の一部又は全部は、システムオンチップ(SOC:system on a chip)に一緒に実現されてもよい。
【0085】
メモリ/記憶装置1240は、例えばシステム1200のためのデータ及び/又は命令をロードして記憶するために使用されてもよい。一実施例のメモリ/記憶装置1240は、適切な揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM))及び/又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)のいずれかの組み合わせを含んでもよい。
【0086】
様々な実施例では、I/Oインタフェース1280は、システム1200とのユーザ相互作用を可能にする1つ以上のユーザインタフェース、及び/又はシステム1200との周辺機器相互作用を可能にする周辺機器インタフェースを含んでもよい。ユーザインタフェースは、物理キーボード又はキーパッド、タッチパッド、スピーカ、マイクロフォン等を含んでもよいが、これらに限定されない。周辺機器インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック及び電源インタフェースを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0087】
様々な実施例では、センサ1270は、システム1200に関する環境条件及び/又は位置情報を決定するための1つ以上のセンシングデバイスを含んでもよい。或る実施例では、センサは、ジャイロセンサ、加速度計、近接センサ、周辺光センサ及びポジショニングユニットを含んでもよいが、これらに限定されない。ポジショニングユニットは、ポジショニングネットワーク、例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS:global positioning satellite)の構成要素と通信するためにベースバンド回路1220及び/又はRF回路1210の一部でもよく、これらと相互作用してもよい。
【0088】
様々な実施例では、ディスプレイ1250は、ディスプレイ、例えば、液晶ディスプレイ、タッチスクリーンディスプレイ等を含んでもよい。或る実施例では、カメラ1260は、変化する拡散指標(dispersion index)及び屈折率で作られた多くのモデル化されたプラスチック非球面レンズを含んでもよい。或る実施例では、カメラ1260は、立体写真の3次元画像を取得するために2つ以上のレンズを含んでもよい。
【0089】
様々な実施例では、システム1200は、ラップトップコンピューティングデバイス、タブレットコンピューティングデバイス、ネットブック、ウルトラブック、スマートフォン等のようなモバイルコンピューティングデバイスでもよいが、これらに限定されない。様々な実施例では、システム1200は、更に多くの構成要素又は更に少ない構成要素を有してもよく、及び/又は異なるアーキテクチャを有してもよい。
【0090】
図13は、様々な実施例による本発明の態様を組み込んだプログラム命令を有する製造物1310を示している。様々な実施例では、製造物は、この開示の様々な実施例を実現するために使用されてもよい。図示のように、製造物1310は、コンピュータ読み取り可能な過渡的でない記憶媒体1320を含んでもよく、命令1330は、ここに記載の処理のいずれか1つの実施例又は実施例の態様を実現するように構成される。記憶媒体1320は、フラッシュメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ、光ディスク、磁気ディスク等を含むが、これらに限定されない当該技術分野において知られている広範囲の永続的な記憶装置を表してもよい。実施例では、コンピュータ読み取り可能記憶媒体1320は、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な過渡的でない記憶媒体を含んでもよい。他の実施例では、コンピュータ読み取り可能媒体1320は、信号のように命令1330で符号化されて過渡的なものでもよい。
【0091】
様々な実施例では、命令1330は、装置が、装置によるその実行に応じて、ここに記載の様々な動作を実行可能にしてもよい。一例として、記憶媒体1320は、この開示の実施例に従って、装置、例えば図2に関するUE210に対して、例えば図3の処理300に示すように、サブフレームのガード区間の提供の或る態様を実行させるように構成された命令1330を含んでもよい。他の例として、記憶媒体1320は、この開示の実施例に従って、装置、例えば図2に関するUE220に対して、例えば図4の処理400に示すように、サブフレームのガード区間の提供の或る態様を実行させるように構成された命令1330を含んでもよい。
【0092】
以下の段落は、様々な実施例の例を記載する。
【0093】
例1は、D2D(device-to-device)通信を介して他のUEと通信する無線送受信機を含むユーザ装置(UE)である。UEは、無線送受信機に結合され、直交周波数分割多重(OFDM)リソースブロック又はシングルキャリア周波数分割多元アクセス(SC-FDMA)リソースブロックにおけるD2Dサブフレームの第1又は第2のシンボルについてサイクリックプレフィクス(CP)を生成する処理回路であり、CPは33.33マイクロ秒より大きい長さを有する処理回路を更に含んでもよい。
【0094】
例2は、例1の対象物を含み、処理回路は、更に、D2Dサブフレームの第1のシンボルの有効シンボル長の前半及び/又は最後のシンボルの有効シンボル長の後半をパンクチャリングする。
【0095】
例3は、例1又は2の対象物を含み、処理回路は、D2Dサブフレームが上りリンクサブフレームにより後続されない限り、D2Dサブフレームの最後のシンボルをパンクチャリングしない。
【0096】
例4は、例1〜3のいずれか1つの対象物を含み、処理回路は、第2のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された第1のシンボルの有効シンボル長の後半を、第2のシンボルのCPの一部として使用する。
【0097】
例5は、例4の対象物を含み、処理回路は、更に、D2Dサブフレームの最後のシンボルの全体をパンクチャリングする、或いは、第1のシンボルの有効シンボル長の前半及び最後のシンボルの有効シンボル長の後半をパンクチャリングする。
【0098】
例6は、例1〜5のいずれか1つの対象物を含み、処理回路は、第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された第1のシンボルの有効シンボル長の前半を、第1のシンボルのCPの一部として使用する。
【0099】
例7は、例1〜6のいずれか1つの対象物を含み、処理回路は、第2のシンボルについて66.67マイクロ秒より大きい長さを有するCPを生成する。
【0100】
例8は、LTE(Long-Term Evolution)ProSe(Proximity Services)又はLTE Directを介して他のUEと通信する無線送受信機を含むユーザ装置(UE)である。UEは、無線送受信機に結合され、受信側UEにおけるAGC設定のためにOFDMリソースブロック又はSC-FDMAリソースブロックにおけるD2Dサブフレームの第1のシンボルで信号を送信する処理回路を更に含む。
【0101】
例9は、例8の対象物を含み、処理回路は、更に、D2Dサブフレームの第2のシンボルについて66.67マイクロ秒より大きいサイクリックプレフィクスを生成する。
【0102】
例10は、例8又は9の対象物を含み、処理回路は、第1のシンボルにおいて信号としてUL-DMRSを使用し、UL-DMRSの基本シーケンス及びサイクリックシフトは、サブフレームの第4のシンボル及び第11のシンボルの各UL-DMRSに使用されるものと同じである。
【0103】
例11は、例10の対象物を含み、処理回路は、第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された第1のシンボルの有効シンボル長の前半を、第1のシンボルのサイクリックプレフィクスの一部として使用し、第1のシンボルの有効シンボル長の後半のUL-DMRSを保持する。
【0104】
例12は、例10の対象物を含み、処理回路は、UL-DMRSを第1のシンボルの非サイクリックプレフィクス部分の全体にマッピングする。
【0105】
例13は、例8又は9の対象物を含み、処理回路は、AGC参照信号を信号として使用し、AGC参照信号は、ピーク対平均電力比(PAPR)を有しており複数の送信側UEに共通の系列であり、AGC参照信号は、リソースブロック毎又はリソースブロックセット毎に規定される。
【0106】
例14は、例8又は9の対象物を含み、処理回路は、第1のシンボルにおいてランダムな四相位相シフトキーイング(QPSK)シンボルを信号として送信する。
【0107】
例15は、例8〜14のいずれか1つの対象物を含み、処理回路は、第1のシンボルの有効シンボル長の前半をパンクチャリングする。
【0108】
例16は、D2Dサブフレームの信号設計のための方法である。この方法は、受信側UEにおけるAGCの設定を実現するために、サブフレームの第1のシンボルにおいて第1のガード区間を提供するステップと、受信側UEにおいて送信から受信への切り替え又は受信から送信への切り替えを実現するために、サブフレームにおいて第2のガード区間を提供するステップとを含んでもよい。
【0109】
例17は、例16の対象物を含み、サブフレームの第1のシンボルのCPを第1のガード区間として生成するステップであり、CPは、33.33マイクロ秒より大きい長さを有するステップを更に含む。
【0110】
例18は、例16の対象物を含み、サブフレームの第2のシンボルのCPを第1のガード区間として生成するステップであり、CPは、66.67マイクロ秒より大きい長さを有するステップを更に含む。
【0111】
例19は、例16〜18のいずれか1つの対象物を含み、ランダムな四相位相シフトキーイング(QPSK)シンボルを第1のシンボルのリソースエレメント(RE)にマッピングするステップを更に含む。
【0112】
例20は、例16〜18のいずれか1つの対象物を含み、第1のガード区間において信号を送信するステップであり、信号は、UL-DMRS又はAGC参照信号であるステップを更に含む。
【0113】
例21は、例20の対象物を含み、第1のシンボルの有効シンボル長の後半に基づいて生成された第1のシンボルの有効シンボル長の前半を、第1のシンボルのサイクリックプレフィクスの一部として使用するステップと、UL-DMRSを第1のシンボルの有効シンボル長の後半にマッピングするステップとを更に含む。
【0114】
例22は、例20の対象物を含み、リソースブロック毎又はリソースブロックセット毎にAGC参照信号を規定するステップと、AGC参照信号のために低いピーク対電力比(PAPR)を有しており複数の送信側UEに共通の系列を構成するステップとを更に含む。
【0115】
例23は、例16〜22のいずれか1つの対象物を含み、サブフレームの最後のシンボル又は第1のシンボルの少なくとも一部を、第2のガード区間としてパンクチャリングするステップを更に含む。
【0116】
例24は、装置に対して、装置による命令の実行に応じて、例16〜23のいずれかの対象物を実行させるように構成された命令を有する少なくとも1つの記憶媒体である。
【0117】
例25は、例16〜23のいずれかの対象物を実行する手段を含んでもよい無線通信のための装置である。
【0118】
例26は、D2D(device-to-device)通信を介して他のUEと通信する無線送受信機と、無線送受信機に結合され、D2Dサブフレームの対応する基準時間の前の少なくとも624個の基本時間単位に送信されるD2Dサブフレームをスケジューリングする処理回路であり、1つの基本時間単位が1/30720000秒に等しい処理回路とを含むユーザ装置(UE)である。
【0119】
例27は、例26の対象物を含み、対応する基準時間は、時分割双方向の展開におけるサービングセル又はキャンピングセルの下りリンク基準時間である。
【0120】
例28は、例26又は27の対象物を含み、処理回路は、時分割双方向の展開におけるサービングセル又はキャンピングセルの下りリンク基準時間の前の624個の基本時間単位に送信される前記D2Dサブフレームをスケジューリングする。
【0121】
例29は、例26の対象物を含み、対応する基準時間は、時分割双方向の展開におけるサービングセルの上りリンク基準時間(SCURT)であり、SCURT=SCDRT-TAであり、SCDRTはサービングセルの下りリンク基準時間であり、TAはアクティブなタイミングアドバンス値である。
【0122】
例30は、例26〜29のいずれか1つの対象物を含み、処理回路は、更に、D2Dサブフレームの最後のシンボルをパンクチャリングする。
【0123】
要約に記載のものを含み、示された実現のここでの説明は網羅的であることを意図するものではなく、この開示を開示の正確な形式に限定することを意図するものではない。特定の実装及び例が例示目的のためにここに記載されているが、関連技術の当業者が認識するように、この開示の範囲を逸脱することなく、同じ目的を実現するように計算された様々な代替及び/又は等価な実施例若しくは実現が、前述の詳細な説明を鑑みて行われ得る。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【国際調査報告】