特表2016-540706(P2016-540706A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-540706(P2016-540706A)
(43)【公表日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】エレベータの自動救出装置
(51)【国際特許分類】
   B66B 5/00 20060101AFI20161205BHJP
   B66B 11/04 20060101ALI20161205BHJP
   B66B 7/08 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   B66B5/00 A
   B66B11/04 Z
   B66B7/08 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-531642(P2016-531642)
(86)(22)【出願日】2014年11月6日
(85)【翻訳文提出日】2016年6月16日
(86)【国際出願番号】CN2014090498
(87)【国際公開番号】WO2015070726
(87)【国際公開日】20150521
(31)【優先権主張番号】201310569797.2
(32)【優先日】2013年11月13日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516140937
【氏名又は名称】廈門安利倍特設備有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】周雅国
【テーマコード(参考)】
3F304
3F305
3F306
【Fターム(参考)】
3F304CA05
3F304CA12
3F304EB05
3F305BB02
3F305BB19
3F305BC11
3F306AA11
3F306BB03
3F306BB19
3F306CB02
3F306CB06
3F306CB60
(57)【要約】
【解決手段】エレベータの自動救出装置が開示される。この装置は、ベース(A)と、モーター(11)と、入力シャフト(111)と、連結ギア(122)と、ウォームギア(12)と、ウォームスクリュー(121)と、減速ギアセット(13)と、ボビンラインディスク(14)と、スチールケーブル(2)とを備える。モーター(11)は、入力シャフト(111)に接続されている。入力シャフト(111)は、ねじ山部(112)を備える。入力シャフト(111)は、ねじ山部(112)を用いてウォームギア(12)に噛み合っている。ウォームギア(12)は、ウォームスクリュー(121)に接続されている。ウォームスクリュー(121)の外端は、連結ギア(122)を備える。連結ギア(122)は、減速ギアセット(13)のブルギア(131)に噛み合っている。ボビンラインディスク(14)の一端は、ギア(141)を備える。ギア(141)は、減速ギアセット(13)のピニオンギア(132)に噛み合っている。スチールケーブル(2)は、ボビンラインディスク(14)に巻かれている。この装置は、科学的且つ適切な設計を有し、便利且つ実用的であり、停電または故障が起こる時にエレベータかごを最も近いフロアのエレベータドアの位置に安定して下げることができ、これによりエレベータに乗っている人がうまく逃げることができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、モーターと、入力シャフトと、連結ギアと、ウォームギアと、ウォームスクリューと、減速ギアセットと、ボビンラインディスクと、スチールケーブルとを備えることによって特徴付けられ、前記モーターは、ねじ山部を備えた前記入力シャフトに接続されており、前記入力シャフトは前記ねじ山部を用いて前記ウォームギアに噛み合い、前記ウォームギアは前記ウォームスクリューに接続されており、前記ウォームスクリューの外端は、前記減速ギアセットのブルギアに噛み合っている前記連結ギアを備え、前記ボビンラインディスクの一端は、前記減速ギアセットのピニオンギアに噛み合っているギアを備え、前記スチールケーブルは前記ボビンラインディスクに巻かれている、エレベータの自動救出装置。
【請求項2】
前記ボビンラインディスクに巻かれている前記スチールケーブルの長さは、1つの階の高さに等しい、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの自動救出装置。
【請求項3】
前記エレベータの自動救出装置は、エレベータ装置の内側のエレベータかごの上端に固定されており、前記ボビンラインディスク上の前記スチールケーブルは、上方に向かってモーター主機関の上に巻かれ、次に下方に向かってつりあい重りに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの自動救出装置。
【請求項4】
前記エレベータの自動救出装置は、エレベータ装置の内側のエレベータかごの後端に固定されており、前記ボビンラインディスク上の前記スチールケーブルは、上方に向かってモーター主機関の上に巻かれ、次に下方に向かってつりあい重りに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの自動救出装置。
【請求項5】
前記エレベータの自動救出装置は、エレベータ装置の内側の上端に固定されており、前記ボビンラインディスク上に巻かれた前記スチールケーブルは、エレベータかごの下端表面に設計されたスチールケーブルホイールの下に下方に向かって巻かれ、次に前記エレベータ装置の内側の上端におけるモーター主機関の上に上方に向かって巻かれ、次に下方に向かってつりあい重りに接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの自動救出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレベータの分野、特にエレベータの自動救出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、我が国での人口密度の高い状況のため、様々な建物が一般的にますます多くの階を有してますます高く建設されており、人々が便利に所望の階まで上下階に行くことを容易にするために、一般にエレベータが高い建物に備えられている。通常のエレベータ装置は、スチールケーブルホイールを通るスチールケーブルを有する複数のスチールケーブルホイールを備え、スチールケーブルの一端は上方に向かって固定的に機械室に配置されて固定端を形成し、他端は上方に向かって機械室内で主モーター機械に巻かれ下方に向かって固定的にウェイトブロックに接続され、モーター主機関(motor main engine)を利用してスチールケーブルを駆動してエレベータかごを引いて上下に動かす。
【0003】
このようなリフト装置は、ユーザが所望の階に行く所望の効果を達成できるが、実際の使用では、エレベータ装置の停電または故障などの場合、このことは電力喪失という結果になりエレベータは動作できず、危険な状況を避けるためにエレベータかごは非常停止して上下動しない。しかし、このような設計はエレベータかごを2つの階の間に停止させ、救助の困難さをもたらし、限定された空間のため、時にはエレベータのドアを救助を行うためにうまくこじ開けることができない。この時、エレベータ室内の乗客は、電源の回復またはトラブルシューティングを待つことができるのみであり、次にエレベータが各階のエレベータドアの前に止まり、エレベータドアとエレベータかごドアを開けて、乗客が逃げることができるようにする。待っている間、乗客の時間の無駄に加え、心理的なパニックが起こるであろう。現在のエレベータの使用における共通の課題を解決する目的で、エレベータは、さらに改善および刷新される必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、停電または故障が起こる時にエレベータかごを最も近いフロアのエレベータドアの位置に安定して下げることができ、これによりエレベータに乗っている人がうまく逃げることができるエレベータの自動救出装置を提供することである。
【0005】
上記目的は、以下の技術的な構成によって実現される:
ベースと、モーターと、入力シャフトと、連結ギアと、ウォームギアと、ウォームスクリューと、減速ギアセットと、ボビンラインディスク(bobbin line disk)と、スチールケーブルとを備え、モーターは、ねじ山部を備えた入力シャフトに接続されており、入力シャフトはねじ山部を用いてウォームギアに噛み合い、ウォームギアはウォームスクリューに接続されており、ウォームスクリューの外端は、減速ギアセットのブルギアに噛み合っている連結ギアを備え、ボビンラインディスクの一端は、減速ギアセットのピニオンギアに噛み合っているギアを備え、スチールケーブルはボビンラインディスクに巻かれている、エレベータの自動救出装置。
【0006】
さらに、ボビンラインディスクに巻かれているスチールケーブルの長さは、1つの階の高さに等しい。
【0007】
さらに、エレベータの自動救出装置は、エレベータ装置の内側のエレベータかごの上端に固定されており、ボビンラインディスク上のスチールケーブルは、上方に向かってモーター主機関の上に巻かれ、次に下方に向かってつりあい重り(バランスウェイト)に接続されている。
【0008】
さらに、エレベータの自動救出装置は、エレベータ装置の内側のエレベータかごの後端に固定されており、ボビンラインディスク上のスチールケーブルは、上方に向かってモーター主機関の上に巻かれ、次に下方に向かってつりあい重りに接続されている。
【0009】
さらに、エレベータの自動救出装置は、エレベータ装置の内側の上端に固定されており、ボビンラインディスク上に巻かれたスチールケーブルは、エレベータかごの下端表面に設計されたスチールケーブルホイールの下に下方に向かって巻かれ、次にエレベータ装置の内側の上端におけるモーター主機関の上に上方に向かって巻かれ、次に下方に向かってつりあい重りに接続されている。
【0010】
従来技術と比較して、本発明は次の利点を有している:科学的且つ適切な設計を有し、便利且つ実用的であり、停電または故障が起こる時にエレベータかごを最も近いフロアのエレベータドアの位置に安定して下げることができ、これによりエレベータに乗っている人がうまく逃げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本発明の分解構造の概略透視図である。
図2図2は、本発明の部分的に拡大された構造概略図である。
図3図3は、本発明の組み合わせ構造の概略透視図である。
図4図4は、本発明の主な構造概略図である。
図5図5は、本発明のエレベータ装置の内部の組み立て状態の概略図である。
図6図6は、本発明のエレベータ装置の内部の他の組み立て状態の概略図である。
図7図7は、本発明のエレベータ装置の内部の更なる組み立て状態の概略図である。 主な構成要素の参照符号 1.補助リフト装置 11.モーター 111.入力シャフト 112.ねじ山部 12.ウォームギア 121.ねじ山部 122.連結ギア 13.減速ギアセット 131.ブルギア 132.ピニオンギア 14.ボビンラインディスク 141.ギア 2.スチールケーブル 3.エレベータかご 31.スチールケーブルホイール 4.モーター主機関 5.つりあい重り A.ベース
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付の図面と特定の実施形態とともに、本発明は以下にさらに詳細に説明される。
【0013】
実施形態:エレベータの自動救出装置が図1に示され、それはベース(基部)Aと、モータ11と、入力シャフト111と、連結ギア122と、ウォームギア12と、ウォームスクリュー121と、減速ギアセット13と、ボビンラインディスク14と、スチールケーブル2とを備える。モータ11は、入力シャフト111に接続されている。入力シャフト111は、ねじ山部112を備える。入力シャフト111は、ねじ山部112を用いてウォームギア12に噛み合っている(図2に示されるように)。ウォームギア12はウォームスクリュー121に接続されている。ウォームスクリュー121の外端は、連結ギア122を備える。連結ギア122は、減速ギアセット13のブルギア131に噛み合っている。ボビンラインディスク14の一端は、ギア141を備える。ギア141は、減速ギアセット13のピニオンギア132に噛み合っている。スチールケーブル2は、ボビンラインディスク14上に巻かれている(図3および図4に示されるように)。ボビンラインディスク14上に巻かれているスチールケーブル2の長さは、1つの階の高さに等しい。
【0014】
本発明がエレベータと組み合わされた時、図5に示されるように、エレベータの自動救出装置1は、エレベータ装置の内側のエレベータかご3の上端に固定されており、ボビンラインディスク14上のケーブル2は、上方に向かってモーター主機関4の上に巻かれ、次に下方に向かってつりあい重り5に接続されている。あるいは、図6に示されるように、エレベータの自動救出装置1は、エレベータ装置の内側のエレベータかご3の後端に固定されており、ボビンラインディスク14上のケーブル2は、上方に向かってモーター主機関4の上に巻かれ、次に下方に向かってつりあい重り5に接続されている。あるいは、図7に示されるように、エレベータの自動救出装置1は、エレベータ装置の内側の上端に固定されており、ボビンラインディスク14上に巻かれたケーブル2は、エレベータかご3の下端表面に設計されたスチールケーブルホイール31に下方に向かって巻かれ、次にエレベータ装置の内側の上端におけるモーター主機関4の上に上方に向かって巻かれ、次に下方に向かってつりあい重り5に接続されている。
【0015】
エレベータが適切に動作しているとき、ケーブル2は、つりあい重り5と連携してモーター主機関4を用いて引き込まれ(リトラクトされ)、且つ、解放され(リリースされ)、エレベータの自動救出装置1のモーターが停止状態にあり、それはエレベータかご3の重力で回転しないので、そこでブレーキ力がボビンラインディスク14に付与され、エレベータかご3を上下に動かし各階のエレベータドアの反対側の位置に正確に停止するよう駆動することを確実にするために、エレベータの自動救出装置1がケーブル2の固定端になる。
【0016】
停電またはエレベータの故障が起こると、モーター主機関4は回転を停止し、エレベータかご3は2つの階の間で停止するかもしれない。このとき、エレベータの自動救出装置1のモーター11は、回転を始め、ブレーキ状態をロック解除し、ボビンラインディスク14を回転させて、巻かれたスチールケーブル2を解放(リリース)する。ウォームギア12、ウォームスクリュー121および減速ギアセット13は、モーター11とボビンラインディスク14との間に設けられており、それらを用いて減速(reduction)が実現されてボビンラインディスク14をゆっくり回転させ、ボビンラインディスク14に巻かれたスチールケーブル2をゆっくり落下させ、エレベータかご3を下に動かすことを可能にし、エレベータかご3が最も近い階に下がってエレベータドアのセンサに接触したとき、エレベータかご3は動きを停止してユーザを救出するためにエレベータドアを開くことを容易にする。電源の回復または故障の排除の後、エレベータの自動救出装置のモーター11は、反対方向に回転させられることができ、ボビンラインディスク14を駆動して再度の使用の準備のためにケーブル2を引き込む(リトラクトする)。
【0017】
以上の実施形態は本発明の好ましい実施形態であり、本発明を詳しく説明するためだけに設けられ、本発明を限定するものではない。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、多数の変更および変形が当業者によって行われうる。従って、任意の均等な技術構成は、本発明の範囲内にあるであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】