特表2016-541030(P2016-541030A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2016-541030(P2016-541030A)
(43)【公表日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】三原色共通ガンマ補正
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/02 20060101AFI20161205BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20161205BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20161205BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20161205BHJP
   H04N 9/69 20060101ALI20161205BHJP
   H04N 1/407 20060101ALI20161205BHJP
   H04N 1/46 20060101ALI20161205BHJP
   G06T 5/00 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   G09G5/02 B
   G09G5/00 510V
   G09G5/36 520A
   G09G3/20 641Q
   G09G3/20 642J
   G09G3/20 680D
   H04N9/69
   H04N1/40 101E
   H04N1/46 Z
   G06T5/00 730
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-554781(P2016-554781)
(86)(22)【出願日】2014年11月5日
(85)【翻訳文提出日】2016年5月24日
(86)【国際出願番号】CN2014090296
(87)【国際公開番号】WO2015090120
(87)【国際公開日】20150625
(31)【優先権主張番号】201310695236.7
(32)【優先日】2013年12月18日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516150062
【氏名又は名称】丁 ▲うぇい▼康
【氏名又は名称原語表記】DING,Weikang
(71)【出願人】
【識別番号】516153100
【氏名又は名称】夏 展敏
【氏名又は名称原語表記】XIA,Zhanmin
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】丁 ▲うぇい▼康
(72)【発明者】
【氏名】夏 展敏
【テーマコード(参考)】
5B057
5C066
5C077
5C079
5C080
5C182
【Fターム(参考)】
5B057CA01
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB01
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CE11
5B057CE16
5C066EB11
5C066EC05
5C066GA01
5C077LL04
5C077MP08
5C077PP15
5C077PP32
5C077TT10
5C079HB01
5C079KA20
5C079LA12
5C079MA17
5C079NA15
5C079PA05
5C080AA06
5C080AA07
5C080AA10
5C080BB05
5C080CC03
5C080CC07
5C080DD01
5C080EE29
5C080EE30
5C080GG09
5C080JJ05
5C182AA02
5C182AA03
5C182BB05
5C182BB12
5C182CA12
5C182CA23
(57)【要約】
【課題】三原色共通ガンマ補正を提供する。
【解決手段】三原色共通ガンマ補正の方法は、三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに適用されて、電気光学非線形性を補正するとともに、システムの出力主波長を補正し、このような補正は他の原色分量を能動的に引き入れて重ね合わせることで達成され、重ね合わせの分量は補正される原色の色空間全体における関数である。システムの三原色の出力主波長が原三原色の固有波長又は主波長に対して有効に変更し、2つのシステムの固有波長が完全に同一ではない2組の三原色の出力主波長が色空間全体で大体一致であるようになり、又は単一のシステムの出力主波長が色空間全体で満たす補正需要を満たすようになる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに適用されて、電気光学非線形性を補正するとともに、システムの出力主波長を補正することで、システムの三原色の出力主波長が原三原色の固有波長又は主波長に対して有効に変更し、2つのシステムの固有波長が完全に同一ではない2組の三原色の出力主波長が色空間全体で大体一致であるようになり、又は単一のシステムの出力主波長が色空間全体で補正需要を満たすようになることを特徴とする三原色共通ガンマ補正。
【請求項2】
三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに対して、他の原色分量を能動的に引き入れて重ね合わせた三原色共通ガンマ補正によって、システムの同一の原画像ビデオファイルに対する出力を補正する請求項1に記載の三原色共通ガンマ補正。
【請求項3】
三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システムに対して、色空間全体で三原色共通ガンマ補正によって電気光学及び出力主波長を補正する請求項1に記載の三原色共通ガンマ補正。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の三原色補正の方法に関し、特に、三原色共通ガンマ補正(Gamma correction)に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、殆ど全ての表示装置の光電変換特性が非線形性である。ガンマ補正されない装置であれば、最終の出力画像(ビデオ)の輝度に影響を与える。例えば、50%の赤色と80%の緑色からなる色を、ガンマ補正されないディスプレー(図1に示すように、γ=2.2)を通過させると、出力結果の輝度として、それぞれ赤色21.8%と緑色61.2%であり、輝度が大幅に低下する。
【0003】
原画像(ビデオ)ファイルを回復するために、マイナス効果のガンマ補償曲線を利用して補正する方法は、一般的である。つまり、図2に示すように、冪がγ=1/2.2=0.45である出力=(入力)0.45というガンマ曲線関数を設定して補正する。
【0004】
ガンマ補正の本質は、非線形性変換を行うことである。その特徴は、原画像(ビデオ)ファイルを回復するために、三原色RGBの固有波長に基づいて、R、G、Bに対して別々に電気光学非線形性変換を行うことである。ガンマ補正は、図3に示すように、単色(1次元)に基づく非線形性変換−(単色/1次元)ガンマ補正である。
【0005】
一般的に、画像(ビデオ)の取得、画像(ビデオ)ファイルの記憶、画像(ビデオ)ファイルの読取及び画像(ビデオ)ファイルのディスプレーへの表示の各ステップにも、単色非線形性変換が持ち入れられる。
【0006】
しかしながら、図4に示すように、1つの画像(ビデオ)ファイルが固有波長の異なる2つの電気光学表示システムを組み合わせて表示することで回復させ、且つ2つのシステムにより回復された表示効果が一致であることが要求される場合、単色のガンマ補正では、この要求を満たすことは困難である。
【0007】
電気光学システムと電気光学システムとの差異は、三原色RGBの固有波長が異なることにある。つまり、下記の通りである。
波長R1≠波長R2
波長G1≠波長G2
波長B1≠波長B2
【0008】
同一の画像(ビデオ)ファイルを入力する場合、実際的に通用された単色に基づくガンマ補正では、γとγの2組のガンマ関数を如何に設置しても、電気光学システムと電気光学システムによって同様な表示効果の画像(ビデオ)に回復させることはできない。
【0009】
一般的な方法としては、固有波長が原画像(ビデオ)をより好適に回復させる1組の三原色の材料を選択して、電気光学表示システムを構成するものがある。しかしながら、このような選択が産業チェーン全体の対応を要求したり、このような選択を支持する産業チェーンがない場合、又は2つのシステムの三原色RGBの固有波長とも原画像(ビデオ)の回復に非常に適合するが、両者には依然として差異がある場合、つまり、固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システムによって同一の画像(ビデオ)の出力を共に表示し構成せざるを得ない場合、単色(1次元)に基づくガンマ補正では、なかなか達成できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、従来技術による三原色補正の問題を解決するために、三原色(3次元)に基づく共通ガンマ補正方法を提供することにある。本発明では、三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに適用されて、電気光学非線形性を補正するとともに、システムの出力主波長を補正することで、システムの三原色の出力主波長が原三原色の固有波長(又は主波長)に対して有効に変更され、2つのシステムの固有波長が完全に同一ではない2組の三原色(RGB)1、2の出力主波長1、2が色空間全体で大体一致であるようになり、又は単一のシステムの出力主波長が色空間全体で補正需要を満たすようになることを特徴とする三原色共通ガンマ補正を設計する。三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに対して、他の原色分量を能動的に引き入れて重ね合わせた三原色共通ガンマ補正によって、システムの同一の原画像(ビデオ)ファイルに対する出力を補正する。三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システムに対して、色空間全体で三原色共通ガンマ補正によって電気光学及び出力主波長を補正する。
【発明の効果】
【0011】
固有波長の異なる2つの三原色電気光学非線形性表示システム(又は単一の電気光学非線形性表示システム)に対して、三原色共通ガンマ補正を利用して、電気光学非線形性を補正するとともに、2つのシステム(又は単一のシステム)に対してRGBからなる色空間全体内の主波長を他の原色分量を能動的に引き入れて重ね合わせるように補正することで、システム出力の主波長が有効に変更し、2つのシステムにおける固有波長が完全に同一ではない2組の三原色(RGB)1、2の出力主波長1、2が色空間全体で大体一致であるようになり、又は単一のシステムの出力主波長が色空間全体で現実世界に更に近付くようになる。γガンマ関数による連続的な補正だけではなく、色空間全体での点ごとに補正も可能になり、出力色空間の現実世界への近付きや回復を最大限度に満たす。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】ガンマ補正されないディスプレーの出力特性である。図において、ガンマ補正y=2.2にすると、出力結果の輝度はそれぞれ赤色21.8%及び緑色61.2%となり、輝度が大幅に低下する。図において、縦軸は輝度%であり、横軸は入力電圧%である。
図2】冪がγ=1/2.2=0.45であるガンマ関数曲線である。出力=(入力)0.45、ガンマ補正γ=0.45、ガンマ補正前γ=2.2である。図において、縦軸は輝度%であり、横軸は入力電圧%である。
図3】単色(1次元)に基づく非線形性変換−(単色/1次元)ガンマ補正の原理図である。
図4】固有波長の異なる2つの電気光学表示システムが合わせて共に表示したものを、単色のガンマ補正によって回復させる場合の原理図である。
図5】本発明の三原色(3次元)共通ガンマ補正の原理図である。
図6】本発明の三原色(3次元)共通ガンマ補正によって、電気光学非線形性を補正するとともに、2つのシステムの出力主波長に対して非線形性補正を行う場合の波長を示す模式図である。図において、LED緑原色の固有波長GLED=530、LCD緑原色の固有波長GLCD=545である。
図7】本発明の三原色(3次元)共通ガンマ補正の場合の、異なる固有波長を有する2つの電気光学表示システムの緑原色の固有波長の差異を示す模式図である。図において、LED緑原色の固有波長GLED=530、LCD緑原色の固有波長GLCD=545、LED赤原色の固有波長RLED=625である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに適用されて、電気光学非線形性を補正するとともに、システムの出力主波長を補正することで、システムの三原色の出力主波長が原三原色の固有波長(又は主波長)に対して有効に変更し、2つのシステムの固有波長が完全に同一ではない2組の三原色(RGB)1、2の出力主波長1、2が色空間全体で大体一致であるようになり、又は単一のシステムの出力主波長が色空間全体で補正需要を満たすようになることを特徴とする三原色共通ガンマ補正である。三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システム、又は単一の電気光学表示システムに対して、他の原色分量を能動的に引き入れて重ね合わせた三原色共通ガンマ補正によって、システムの同一の原画像(ビデオ)ファイルに対する出力を補正する。三原色の固有波長が完全に同一ではない2つの電気光学表示システムに対して、色空間全体で三原色共通ガンマ補正によって電気光学及び出力主波長を補正する。
【0014】
本発明の特徴(数学):
三原色(3次元)共通ガンマ補正:
out=f(Rin,Gin,Bin
out=g(Rin,Gin,Bin
out=h(Rin,Gin,Bin
α=(Rout,Gout,Bout,f(Rin,Gin,Bin),g(Rin,Gin,Bin),h(Rin,Gin,Bin))
(Rout,Gout,Bout)=(f(Rin,Gin,Bin),g(Rin,Gin,Bin),h(Rin,Gin,Bin))
備考:単色(1次元)ガンマ補正:
out=f(Rin
out=g(Gin
out=h(Bin
又は
α=(Rout,f(Rin))
α=(Gout,g(Gin))
α=(Bout,h(Bin))
(Rout,Gout,Bout)=(f(Rin),g(Gin),h(Bin))
【0015】
電気光学変換に対して非線形性変換を行うとともに、固有波長(RGB)と(RGB)との出力主波長又は/且つ主波長に対して非線形性補償補正を行うことを特徴とする三原色(3次元)に基づく共通ガンマ補正である。
【0016】
電気光学表示システムと電気光学表示システムとが様々な制限で固有波長が完全に同一である三原色を使用できない場合、三原色(3次元)共通ガンマ補正によって、2つのシステムの出力好適に近付かせることができる。このような三原色(3次元)共通ガンマ補正は、実際の状況に応じて、一方のシステムのみに適用されてもよいし、2つのシステムに適用されてもよい。
【0017】
固有波長の異なる2つの電気光学表示システムによって同一の画像(ビデオ)ファイルを共に表示することは、ディスプレー接合辺消去装置に適用されてもよい。
【0018】
現代世界において、LCD液晶ディスプレー(又はPDPディスプレー)には全て(黒)枠が付いており、産業チェーン及び物理的限界の制限で、このような枠が如何に細かくても、完全に除去されることはできない。これらの枠付きの液晶ディスプレーが配列されてより大きなサイズの表示システムになるように接合されると、これらの枠が画像(ビデオ)無しの仕切りになるので、接合された液晶ディスプレーは原画像(ビデオ)を完璧に表示できなくなる。
【0019】
ディスプレーの周りの枠に、ある手段によってLED(又はOLED、LE、更に別のLCD等)枠表示システムを配置することで、LED等の枠への表示がLCD液晶ディスプレー(又はPDPディスプレー)の画像(ビデオ)全体の一部になり、原画像(ビデオ)ファイルと一致である画像(ビデオ)を形成し、配列された液晶ディスプレーは「シームレス」表示システムになる。
【0020】
このように、
電気光学表示システム=LCD液晶ディスプレー(又はPDPディスプレー)
電気光学表示システム=LED(又はOLED、LE、更に別のLCD等)
という固有波長の異なる2組の電気光学表示システムによって、同一の画像(ビデオ)ファイルを共に回復させることになる。もちろん、LCD液晶ディスプレー(又はPDPディスプレー)の三原色(RGB)LCD、PDPの固有波長とLED等の三原色(RGB)LED等の固有波長とが完全に同一ではなく、つまり、固有波長(R、G、B)LCD、PDP≠固有波長(R、G、B)LED等である。
【0021】
そのため、単色に基づくガンマ補正により、LCD液晶ディスプレー(又はPDPディスプレー)の表示とLED等の枠への表示とを互いに近付かせ又は融合させることができなく、「シームレス」効果が影響されてしまう。
【0022】
「加法混色」(Additive Color Mixture)、及び「条件等色(metamerism)」(色相が同じであるが、スペクトル組成が異なる)の原理に従って、三原色(3次元)共通ガンマ補正によって、電気光学非線形性を補正するとともに、2つのシステムの出力主波長に対して非線形性補正を行うことで、電気光学表示システム出力の主波長(色相)が原三原色の固有波長(又は主波長)に対して変更され、固有波長が完全に同一ではない2組の三原色(RGB)の出力主波長と(RGB)の出力主波長とが色空間全体で大体一致であるようになる。図6は、基本的な過程である。図7は、異なる固有波長を有する2つの電気光学表示システムの緑原色の固有波長の差異を示す模式図である。
【0023】
異なる固有波長を有する2つの電気光学表示システムの緑原色の主波長1、2が大体一致であるようになる三原色(3次元)共通ガンマ補正は、三原色に対して電気光学非線形性変換補正を行うとともに、システムの出力主波長に対して補償補正を行う。
【0024】
一方、単に赤原色についていえば、赤原色(1次元)の電気光学非線形性を補正するとともに、1つの赤色分量を能動的に引き入れて重ね合わせる三原色(3次元)共通ガンマ補正によって、当該システム出力の緑色主波長が変更し、緑原色が色域にわたって変化するにつれて当該赤色分量の大きさが変化する。このように、三原色(3次元)共通ガンマ補正については、下記の通りである。
(1)システムの電気光学非線形性を補正する。
(2)色空間全体でシステムの出力主波長に対して非線形性補正を行う。
(3)このような主波長に対する補正は、他の原色分量を能動的に引き入れて重ね合わせることで達成される。
(4)重ね合わせの分量は補正される原色の色空間全体における関数である。
【0025】
本発明は、単一の電気光学表示システムしかない場合に適用されてもよい。当該システムの1組の三原色RGBでは十分に現実世界に近付かせない場合、又は主波長の非線形性補正及びその能動変更を介して原固有波長の三原色RGBで現実世界により好適に近付かせることができる場合、三原色(3次元)共通ガンマ補正は、効果的な方法となっている。本発明の特徴は、下記リストに示す通りである。
【0026】

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】