特表2017-501010(P2017-501010A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-501010光線力学的療法の利用のための装置及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-501010(P2017-501010A)
(43)【公表日】2017年1月12日
(54)【発明の名称】光線力学的療法の利用のための装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61N 5/06 20060101AFI20161216BHJP
   A61B 18/18 20060101ALI20161216BHJP
【FI】
   A61N5/06 Z
   A61B18/18 200
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-562461(P2016-562461)
(86)(22)【出願日】2015年1月2日
(85)【翻訳文提出日】2016年9月1日
(86)【国際出願番号】US2015010053
(87)【国際公開番号】WO2015103484
(87)【国際公開日】20150709
(31)【優先権主張番号】61/923,639
(32)【優先日】2014年1月4日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516198709
【氏名又は名称】アガーワル ヴィジャイ
(71)【出願人】
【識別番号】516198710
【氏名又は名称】バブ ランジス
(71)【出願人】
【識別番号】516198732
【氏名又は名称】ラトクリフ ジャック
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】アガーワル ヴィジャイ
(72)【発明者】
【氏名】バブ ランジス
(72)【発明者】
【氏名】ラトクリフ ジャック
【テーマコード(参考)】
4C082
4C160
【Fターム(参考)】
4C082PA06
4C082PC10
4C082PE10
4C082PG11
4C082PG13
4C082PL05
4C160MM32
4C160NN09
4C160NN21
(57)【要約】
光源を含む装置が、患者の脳の組織領域の頭蓋内治療を提供する。当該頭蓋内治療装置は、近位端と、脳の組織領域内に位置決めするための遠位端と、を有する外側シャフトを備えている。当該外側シャフトは、当該近位端と当該遠位端との間で延びて当該遠位端に隣接して少なくとも1つの開口を有する管腔を規定する。遠位端と近位端とを有する内部光供給要素が、前記光源に動作可能に接続されるようになっている。前記光供給要素は、前記管腔内に受容されて、前記外側シャフトの前記近位端から前記外側シャフトの前記遠位端に隣接する位置まで延びるように構成されている。前記光供給要素は、前記光源からの光を、前記外側シャフトの前記少なくとも1つの開口を通して、前記外側シャフトの前記遠位端に近接した前記脳の組織領域にまで、供給するようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の脳の組織領域の頭蓋内治療のための光源を含む装置であって、当該頭蓋内治療装置は、
近位端と、脳の組織領域内に位置決めするための遠位端と、を有しており、当該近位端と当該遠位端との間で延びて当該遠位端に隣接して少なくとも1つの開口を有する管腔を規定する、という外側シャフトと、
遠位端と、前記光源に動作可能に接続されるようになっている近位端と、を有しており、前記管腔内に受容されて前記外側シャフトの前記近位端から前記外側シャフトの前記遠位端に隣接する位置まで延びるように構成されている、という内部光供給要素と、
を備え、
前記光供給要素は、前記光源からの光を、前記外側シャフトの前記少なくとも1つの開口を通して、前記外側シャフトの前記遠位端に近接した前記脳の組織領域にまで、供給するようになっている
ことを特徴とする頭蓋内治療装置。
【請求項2】
前記外側シャフトは、閉鎖された遠位端を有していて、前記光供給要素の前記遠位端は、前記外側シャフト内に収容されている
ことを特徴とする請求項1に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項3】
前記外側シャフトは、磁気共鳴映像法(MRI)、X線断層撮影法(X線CT)、または、それらの組合せ、の1つによって位置特定されるようになっている位置マーカーを有している
ことを特徴とする請求項1に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項4】
前記光供給要素は、光ファイバケーブルを有している
ことを特徴とする請求項1に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項5】
前記光供給要素は、前記光ファイバケーブルの遠位端に取り付けられるように構成された拡散部を更に有している
ことを特徴とする請求項4に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項6】
前記光供給要素は、前記拡散部より遠位側の前記外側シャフト内に配置された反射球を更に有している
ことを特徴とする請求項1に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項7】
前記外側シャフトは、当該外側シャフトに沿って径方向または軸方向に間隔を空けて設けられた複数のポートを有しており、
前記光供給要素は、独立に移動可能な複数の光ファイバケーブルを有しており、
前記複数の光ファイバケーブルの各々は、前記ポートの1つから延びていて、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに隣接している第1位置と、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに近接した前記脳の組織内に延びている第2位置と、の間で前記外側シャフトに対して前記内腔内で軸方向に移動可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項8】
選択された治療部位を効率的に照射するべく、前記複数の光ファイバケーブルの各々の遠位端に取り付けられた発光ダイオード
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の頭蓋内治療装置。
【請求項9】
患者の脳の組織領域の頭蓋内治療のための方法であって、
選択的に組織を照射するための光源を含む装置を提供する工程を備え、
当該装置は、
近位端と、脳の組織領域内に位置決めするための遠位端と、を有しており、当該近位端と当該遠位端との間で延びて当該遠位端に隣接して少なくとも1つの開口を有する管腔を規定する、という外側シャフトと、
遠位端と、前記光源に動作可能に接続されるように構成されている近位端と、を有しており、前記管腔内に受容されて前記外側シャフトの前記近位端から前記外側シャフトの前記遠位端に隣接する位置まで延びるように構成されている、という内部光供給要素と、
を有しており、
更に、
前記脳の組織領域に隣接した選択部位の近接範囲内に、前記外側シャフトの前記遠位端を位置決めする工程と、
前記光源からの光を、前記光供給要素と前記外側シャフトの前記少なくとも1つの開口とを通して、前記外側シャフトの前記遠位端に近接した前記脳の組織領域にまで供給して、前記組織の一部を十分に破壊する工程と、
を備えたことを特徴とする頭蓋内治療方法。
【請求項10】
前記外側シャフトは、閉鎖された遠位端を有していて、前記光供給要素は、前記外側シャフトの前記内腔内に収容されている
ことを特徴とする請求項9に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項11】
光供給のための前記脳の組織内の部位を選択的に決定する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項9に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項12】
前記外側シャフトは、位置マーカーを有しており、
前記選択的に決定する工程は、磁気共鳴映像法(MRI)、X線断層撮影法(X線CT)、または、それらの組合せ、を用いて、前記位置マーカーの前記脳内の位置を位置特定する工程を含んでいる
ことを特徴とする請求項11に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項13】
前記選択的に決定される部位は、腫瘍である
ことを特徴とする請求項11に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項14】
前記組織領域へ放射によって活性化される感光性流体を供給する工程と、
前記組織を破壊するべく前記感光性流体の存在する前記組織領域へ十分な光を供給する工程と、
を更に備えたことを特徴とする請求項9に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項15】
前記位置決め工程は、前記患者の頭蓋内の経皮貫通を通して前記外側シャフトを導入する工程を含んでいる
ことを特徴とする請求項9に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項16】
前記光供給要素は、光ファイバケーブルである
ことを特徴とする請求項9に記載の頭蓋内治療方法。
【請求項17】
前記外側シャフトは、当該外側シャフトに沿って径方向または軸方向に間隔を空けて設けられた複数のポートを有しており、
前記光供給要素は、独立に移動可能な複数の光ファイバケーブルを有しており、
前記複数の光ファイバケーブルの各々は、前記ポートの1つから延びていて、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに隣接している第1位置と、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに近接した前記脳の組織内に延びている第2位置と、の間で前記外側シャフトに対して前記内腔内で軸方向に移動可能であり、
前記位置決め工程は、前記複数の光ファイバケーブルが前記内腔に対して遠位側に前進される時、前記複数の光ファイバケーブルの各々の遠位端が前記外側シャフトのポートを通って当該外側シャフトに近接した前記組織領域内に延びる、というように前記複数の光ファイバケーブルを前記第2位置に移動させる工程を含んでいる
ことを特徴とする請求項9に記載の頭蓋内治療方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
患者の体内のある位置に光を照射ないし投与する際に使用される装置及び方法が、図示されて説明される。特に、悪性脳腫瘍のような腫瘍を含む患者の脳内や他の部位内の組織の治療処理のための光線力学的療法の利用のための装置及び方法が、図示されて説明される。
【背景技術】
【0002】
光エネルギや放射線エネルギが患者の体内に投与されることを要求する、様々な医療処置が存在している。光線力学的療法(PDT)は、選択された波長の活性放射線に組織の特定領域を曝すことに依拠した治療の一形態である。PDTは、ターゲットの組織に選択的に集まる無毒の感光性成分を用いる。当該感光性成分は、選択された波長の光に曝される時、毒性になる。これにより、選択的に光増感剤を集めていて選択的に光に曝される任意の組織が、化学的に破壊される。
【0003】
PDTの一つの適用は、腫瘍学(がん対策)における、体内の悪性細胞集団の破壊である。PDTは、基底細胞がん、扁平上皮がん、皮膚がん、肺がん、乳がん、皮膚や脳腫瘍や頭部や首部や腹部への転移、及び、女性生殖系悪性腫瘍、を含む、様々な人体組織及び前がん症状の治療において効果的に利用されている。PDTは、また、バレット食道のような食道のがんや前がん症状を治療するために用いられている。後者の適用では、フォトフリン(Photophrin)のような感光剤が最初に投与される。KTP/色素レーザ、ダイオードレーザ、または、アルゴン励起色素レーザ、からの630nmの光が、反射内面を有するPDTバルーンを用いて供給される。PDTバルーンは、内部の円筒状拡散部を含んでいて、治療領域を照射するための幾つかの窓を有している。
【0004】
脳内でのPDTの治療的利用は、最小である。従って、脳内での利用についてのPDTの有効性及び安全性の証拠は、量的にも質的にも限られている。もっとも、プローブや同様の装置の脳内への導入は、多くの外科手術で一般的である。頭蓋の貫通のために用いられるプローブは、典型的には、それらの脳内への導入ができる限り最小の外傷性であるように、製造される。典型的な移植の際、外科医は、頭蓋骨内の開口を通して脳内にプローブを供給する。脳内に挿入されるプローブは、典型的には、薬剤供給のためのポートを含み、あるいは、脳内の特定の位置または領域に位置決めされる一対の接点を含む。当該接点は、電気的接点、化学的接点、電気化学的接点、温度接点、または、圧力接点、である。それは、脳の状態の観察及び解析を可能にし、シミュレーションを提供する。また、神経外科医は、湿潤性腫瘍を切除する時、感光剤を使用する。感光剤は、所定の波長の光が細胞上に照射される時に蛍光を発し、組織周縁(マージン)のラフな特定を許容する。
【0005】
前述の理由のために、患者の脳内の組織の治療にとって、光線力学的療法(PDT)の利用のための新しい装置及び方法のニーズがある。新しい装置及び方法は、理想的には、悪性脳腫瘍のような腫瘍を含む脳組織の治療のためにPDTを提供するための、神経外科医に馴染みがあるプローブまたは同様の装置を含むべきである。ある面では、PDTのための当該新しい装置及び方法は、脳に加えて人体の他の部位にとっても有用で効果的であろう。
【発明の概要】
【0006】
光線力学的療法において利用される装置が、患者の脳の組織領域の頭蓋内治療のための一実施形態として、説明される。当該頭蓋内治療装置は、近位端と、脳の組織領域内に位置決めするための遠位端と、を有する外側シャフトを備えている。当該外側シャフトは、当該近位端と当該遠位端との間で延びて当該遠位端に隣接して少なくとも1つの開口を有する管腔を規定する。内部光供給要素が、遠位端と、光源に動作可能に接続されるようになっている近位端と、を有している。前記光供給要素は、前記管腔内に受容されて、前記外側シャフトの前記近位端から前記外側シャフトの前記遠位端に隣接する位置まで延びるように構成されている。前記光供給要素は、前記光源からの光を、前記外側シャフトの前記少なくとも1つの開口を通して、前記外側シャフトの前記遠位端に近接した前記脳の組織領域にまで、供給するようになっている。
【0007】
ある面では、前記外側シャフトは、当該外側シャフトに沿って径方向または軸方向に間隔を空けて設けられた複数のポートを有している。この実施形態では、前記光供給要素は、独立に移動可能な複数の光ファイバケーブルを有しており、前記複数の光ファイバケーブルの各々は、前記ポートの1つから延びていて、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに隣接している第1位置と、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに近接した前記脳の組織内に延びている第2位置と、の間で前記外側シャフトに対して前記内腔内で軸方向に移動可能である。
【0008】
患者の脳の組織領域の頭蓋内治療のための方法もまた、開示される。当該頭蓋内治療方法は、選択的に組織を照射するための光源を含む装置を提供する工程を備える。当該照射装置は、近位端と、脳の組織領域内に位置決めするための遠位端と、を有する外側シャフトを備えている。当該外側シャフトは、当該近位端と当該遠位端との間で延びて当該遠位端に隣接して少なくとも1つの開口を有する管腔を規定する。内部光供給要素が、遠位端と、前記光源に動作可能に接続されるように構成されている近位端と、を有している。前記光供給要素は、前記管腔内に受容されて、前記外側シャフトの前記近位端から前記外側シャフトの前記遠位端に隣接する位置まで延びるように構成されている。前記脳の組織領域に隣接した選択部位の近接範囲内に、前記外側シャフトの前記遠位端が、位置決めされる。光が、前記光源から、前記光供給要素と前記外側シャフトの前記少なくとも1つの開口とを通して、前記外側シャフトの前記遠位端に近接した前記脳の組織領域にまで供給されて、前記組織の一部を十分に破壊する。
【0009】
本方法の更なる一面において、前記外側シャフトは、当該外側シャフトに沿って径方向または軸方向に間隔を空けて設けられた複数のポートを有している。前記光供給要素は、独立に移動可能な複数の光ファイバケーブルを有しており、前記複数の光ファイバケーブルの各々は、前記ポートの1つから延びていて、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに隣接している第1位置と、当該光ファイバケーブルの遠位端が前記外側シャフトに近接した前記脳の組織内に延びている第2位置と、の間で前記外側シャフトに対して前記内腔内で軸方向に移動可能である。前記位置決め工程は、前記複数の光ファイバケーブルが前記内腔に対して遠位側に前進される時、前記複数の光ファイバケーブルの各々の遠位端が前記外側シャフトのポートを通って当該外側シャフトに近接した前記組織領域内に延びる、というように前記複数の光ファイバケーブルを前記第2位置に移動させる工程を含んでいる。
【0010】
本発明のより完全な理解のため、添付の図面に示され以下に詳述される実施形態が参照されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、患者の脳へ光線力学的療法を提供するための装置の一実施形態の斜視図である。
図2図2は、図1に示された光線力学的療法装置の分解斜視図である。
図3図3は、図1に示された光線力学的療法装置の長手方向断面図である。
図4図4は、図1に示された光線力学的療法装置と共に使用される棒状具(wand)の先端の一実施形態の拡大図である。
図5図5は、図4に示された棒状具(wand)の先端の分解斜視図である。
図6図6は、図4に示された棒状具(wand)の先端の長手方向断面図である。
図7図7は、患者の脳へ光線力学的療法を提供するための装置の他の実施形態の前方斜視図である。
図8図8は、図7に示された光線力学的療法装置の後方斜視図である。
図9図9は、図7及び図8に示された光線力学的療法装置の分解斜視図である。
図10図10は、図7及び図8に示された光線力学的療法装置の長手方向断面図である。
図11図11は、図7及び図8に示された光線力学的療法装置と共に使用される棒状具(wand)の先端の一実施形態の拡大図であり、第1位置にある光供給要素を示している。
図12図12は、図11に示された棒状具(wand)の先端の拡大図であり、第2位置にある光供給要素を示している。
【発明を実施するための形態】
【0012】
所定の用語は、ここで便宜的に用いられているだけで、本発明の限定として理解されるべきではない。例えば「上」「下」「左」「右」「水平」「鉛直」「上方」及び「下方」のような単語は、図面に示された形態を単に説明しているだけである。実際、それらの構成要素は、任意の方向に向けられ得て、従って、それらの用語は、他に特別に規定されていない限り、変形例を包含するものとして理解されるべきである。
【0013】
ここで用いられる時、用語「光」、「光照射」または「照射」は、約300nmから約1200nmまでの波長の光に言及している。これは、UV光、可視光及び赤外光を含んでいる。PDT装置は、光の任意の波長で用いられ得る。波長の選択は、意図された適用によって決定される。すなわち、感光性薬剤の活性波長や、光活性成分が利用されない時の照射に用いられる波長、に合致するように選択される。
【0014】
図1乃至図3を参照して、同一の参照符号は、同一または類似の要素を示している。脳内の構造に選択的に光線力学的療法を適用するための装置の一実施形態が、図1乃至図3に図示されていて、全体的に符号20で示されている。PDT装置20は、光源24と当該光源に電力供給する電源26とを有する光生成装置を収容するハウジング22を有している。管状の棒状具28が、ハウジング22の遠位端(先端)から延びている。光線力学的療法の一実施形態は、PDT装置20の棒状具28を、当該棒状具が少なくとも部分的に患者の脳内の組織構造、例えば腫瘍組織、に接触するか近接するように、ターゲット位置に隣接させて位置決めする工程を含んでいる。光は、組織構造の少なくとも一部をその場で処置するために、棒状具28を介して供給される。PDT装置20は、脳内の良性または悪性の腫瘍の光線力学的療法のために特に有用である。
【0015】
ハウジング22は、プラスチック材料から形成され得て、外科医による操作に好適な形状に成形される。図2及び図3に示されるように、ハウジング22は、光源24及び電源26並びに関連の電気接続部(不図示)を受容するための内側キャビティ30を規定している。本実施形態のPDT装置20では、近位側ハンドル32が、ハウジング22と一体である。ハンドル32は、外科手術中に外科医によって把持及び操作されるサイズである。PDT装置20のハウジング22は、使用の背景(内容)次第で、様々なサイズ及び形状であり得る、ということが理解される。図1で最も良く分かるように、ハウジング22の近位端25は、光源24に選択的に電力供給するための起動ボタン34を含んでいる。表示光36が、光源24が電力供給されている時を示す。電源26は、組織への光供給にとっての要求条件を確立するのに十分な電圧を提供する。図示の実施形態では、電源26は、基板取り付け型の(onboard)バッテリであり、例えば再充電可能な11.1Vのリチウムイオンバッテリである。
【0016】
管状の棒状具28は、当該シャフト38の近位端39から当該シャフト38の遠位端(先端)42まで延びるルーメンを規定する外側シャフト36を備えている。光ファイバケーブル40が、当該ルーメン内に配置されていて、光源24からの光を棒状具の先端29に伝送するよう動作する。光は、患者の脳内の組織領域を露光するべく、棒状具28の先端29から放出される。外側シャフト38は、接触される脳組織の量を最小化して接触された脳組織への損傷を最小化するため、円滑な外面を有する薄肉の延長された管状要素である。外側シャフト38は、典型的には、少なくとも約0.6mmの直径を有しており、約1mm乃至約10mmの範囲内であることが頻繁である。一実施形態では、外側シャフト38の直径は、好適には約1.5mmであり、より好適には約1.0mmである。外側シャフト38は、全体的に、頭蓋内の穿頭孔を通して、あるいは、従来の経口ルートや経蝶形骨ルートを通して、当該シャフト38が導入されることを許容する長さ寸法を有している。これにより、外側シャフト38は、典型的には、切開外科手術のため、少なくとも5cmの長さを有しており、内視鏡手術のため、少なくとも約10cm、より典型的には約20cm以上、の長さを有している。
【0017】
外側シャフト38は、好適には、切開手術でもポートアクセス型手術でも、脳への経皮供給、経管供給または直接供給のため、剛性を有している。外側シャフト38は、ポリウレタン、シリコン、ポリイミド、または、他の生物適合性材料から形成され得る。あるいは、当該シャフトは、タングステン、ステンレススチール合金、プラチナまたはその合金、チタンまたはその合金、森分店またはその合金、及び、ニッケルまたはその合金、からなる群から選択される金属を有し得る。あるいは、外側シャフト38は、柔軟であり得て、機械的な支持のため、全体に剛性のある内管(不図示)と共に組合せられ得る。柔軟なシャフトは、ターゲット組織部位まで外側シャフト38を案内するための引っ張りワイヤ、形状記憶合金、当該シャフト38の先端39の位置決めを容易にするべく外側シャフトの選択的な撓みをもたらすための他の公知の機構、と組み合わせられてもよい。外側シャフト38は、患者の脳内での棒状具28の正確な位置を決定するための位置マーカーを提供するための要素を含み得る。
【0018】
光ファイバケーブル40は、光ファイバの束、または、流体光ガイド、であってもよい。便宜上、これらの要素は、以下でも、光ファイバケーブル40として集約的に言及される。光ファイバケーブル40は、外側シャフト38の近位端39から遠位端42まで延びている。光ファイバケーブル40の近位端は、シャフト38の遠位端42に隣接する組織領域に光を供給するために、光源24に動作可能に接続されている。光ファイバケーブル40は、当該光ファイバケーブルが外側シャフト38のルーメン内に挿入され得る限り、任意の直径であり得る。光ファイバケーブルの好適な直径は、約50ミクロンから約100ミクロンであり、好適には約400ミクロンである。直径の選択は、光源24の輝度と、光ファイバケーブル40の先端から要求される光出力と、に依存する。
【0019】
図4乃至図6を参照して、棒状具28の遠位端29は、外側シャフト38の遠位端42に結合された剛性のある延長端キャップ44を有している。当該端キャップ44は、全体として円筒形状であり、シャフト38の遠位端42から、約1mm乃至約20mmの距離だけ、延びている。端キャップ44は、閉塞された遠位端において先端45に向けて先細状である。端キャップは、拡散先端部または拡散部46と球軸受48とを収容している。ここで用いられる時、拡散部または拡散先端部は、光ファイバケーブルの端に取り付けられ得る要素、または、光ファイバケーブルの端に形成され得る要素、として規定されて、光ファイバケーブルを介して伝送される光を拡散(分散)して当該ファイバから外側に照射するための手段を提供する。図面に示された実施形態では、拡散部46は、全体として半球状の反射シェルであり、当該シェル内に受容される光ファイバケーブル40の遠位端に取り付けられている。光ファイバケーブル40から伝送されて放射される光は、拡散部46によって拡散され、光の均一な径方向分散をもたらす。照射の拡散源は、組織のより広い領域を活性エネルギに曝し得る。球軸受48の外面は、伝送光を更に拡散するべく、反射性である。
【0020】
1以上の開口50が、端キャップ44の表面に沿って設けられている。例えば、図4乃至図6に示された実施形態は、一対の対向する軸方向に延びる開口50を示している。それらは、端キャップ44の本体部において周方向に間隔が空いている。PDTの際、光は、当該開口50を介して、周辺の脳組織領域に供給される。端キャップ44は、また、開口50を介しての光の再度の方向付けをもたらすべく、直角プリズム51を有し得る。光ファイバケーブル40は、光が端キャップ44の開口50から出るように直角プリズム51に対して配置される。
【0021】
選択的な圧電セラミック部材52が、端キャップ44内に収容され得る。圧電部材52は、外側シャフト38の近位端にまで延びるワイヤ接続部54に結合される。そこで、それらは、電源26に好適に接続される。ハウジング22上の周波数レベル調整ノブ56が、圧電部材52の強度の調整を可能にし、所望の周波数での可変強度の適用を許容する。
【0022】
図7乃至図10を参照すると、脳内の構造に選択的に光線力学的療法を適用するための装置の他の実施形態が図示されていて、全体的に符号60で示されている。PDT装置60は、光源64を収容するハウジング62を有している。ハウジングは、光源64に電力供給するため、電源(不図示)からの電気接続ケーブル66を受容するための好適なインタフェースを提供する。管状の棒状具68が、ハウジング62の遠位端(先端)63から延びていて、当該遠位端63は、先細状で、棒状具68の近位端67に倣って(同化して)いる。図9及び図10に示すように、ハウジング62は、光源64及び関連の電気接続部(不図示)を受容するための内側キャビティ70を規定している。ハウジング62は、プラスチック材料から形成され得て、外科医による操作に好適な形状に成形される。PDT装置60のハウジング62は、外科手術中に外科医によって把持及び操作されるサイズである。
【0023】
管状の棒状具68は、当該シャフト72の近位端73から当該シャフト72の遠位端(先端)74まで延びるルーメンを規定する延長外側シャフト72を備えている。複数の光ファイバケーブル76が、当該ルーメン内に配置されていて、光源64からの光を伝送するよう動作する。外側シャフトの直径は、好適には、約0.08mm乃至約1.0mmの範囲内であり、より好適には、約0.05mm乃至約0.4mmの範囲内である。外側シャフト72は、ハウジング62の遠位端(先端)63から約1cm乃至約20cm延びている。本実施形態のPDT装置60では、外側シャフト72は、様々な形態をとり得て、その主要な目的は、複数の光供給要素を機械的に支持すること、及び、外科医が当該光供給要素をハウジング62の近位端から操作することを許容すること、である。当該シャフトは、ステンレススチール、銅ベースの合金、チタンまたはその合金、及び、ニッケルベースの合金、を含む群から形成され得る。
【0024】
光ファイバケーブル76の各々は、近位端と遠位端とを有している。外側シャフト72の近位部は、マルチ装着具(multi-fitment)を含んでおり、それは、当該装着具に隣接するハウジング62内において複数の光ファイバケーブル76の近位端と光源64との間の相互接続をもたらす。ある実施形態では、複数の光ファイバケーブル76は、互いから独立であって、光源64から分離して光を供給する。あるいは、複数の光ファイバケーブル76は、それらの近位端で共に接続され得て、光源64に結合される単一のファイバを形成し得る。PDT装置60は、分離された複数の光ファイバケーブルに限定されないし、複数の光ファイバケーブルにすら限定されない、ということが理解される。例えば、複数の光ファイバケーブル76は、外側シャフト72を通って光源64に延びる単一のリード(線)に接続され得る。
【0025】
図11乃至図13を参照して、外側シャフト72は、当該シャフト72の遠位端74に隣接して、複数の軸方向及び周方向に間隔を空けたポート78を規定している。当該ポート78は、ルーメン内に開口していて、各々が、ルーメンを通って軸方向に延びる複数の光ファイバケーブル76の1つに通じるように構成されている。光ファイバケーブル76の各々は、ルーメンから対応するポート78を介して外側シャフト72の表面を超えて組織領域へ至る遠位端を有している。
【0026】
発光ダイオード(LED)80が、外側シャフト72の外部で、光ファイバケーブル76の各々の遠位端に接続されている。当該配置において、PDT装置60は、外側シャフト72の遠位端74周りに軸方向及び周方向に間隔を空けて分散配置されたLED80のアレイを含んでいる。LED80は、拡散部の必要なしで、光の発散ビームを放出する。また、LED80は、短い円筒形状として図示されているが、任意の好適な形状を有し得て、球状、ニードル状切断用の回転(螺旋)形状、(コイル)バネ形状、他の捩じれ金属形状、等を含む。光ファイバケーブル76は、シャフトの長さよりも長い長さを有して、シャフトに対する軸方向移動のために構成されている。組立体は、脳内の特定の所望のターゲット組織領域の治療を選択的にもたらすべく、異なる長さ及び異なる開口ないしポートの配置の多くの光ファイバケーブル76を含み得る、ということが理解される。光学的出口位置と貫通の深さとが、3次元画像計画ソフトを介して、手術前に決定され得る。組織治療の領域は、幅広く変更可能であり、特定の領域及び幾何形状が、特定の応用のために選択される。これは、例えば腫瘍内への光ファイバの最適な貫通を許容する。これは、腫瘍に供給される光の量を最適化する。
【0027】
使用時、PDT装置20、60の棒状具28、68は、小さな開口を通して、例えば、患者の頭蓋内の穿頭孔や他の経皮貫通を通して、あるいは、経口手術や経蝶形骨手術のように患者の頭部の自然の開口を通して、導入される。棒状具は、ルーメン内で前進され、従来の態様で、すなわち、経皮的に、経管的に、あるいは、他の最小侵襲性の従来の切開外科技術を用いて、脳内のターゲット部位に案内される。選択される技術は、PDT装置20、60を脳内のターゲット部位にガイドするための器具ガイド技術と共に、実施され得る。従って、ターゲット部位は、様々な画像技術、例えばコンピュータ断層撮影(CT)スキャニング、磁気共鳴画像(MRI)、超音波、血管造影、放射性ヌクレオチド画像、脳波記録(EEG)等、によって図示化され得る。これらの画像技術の1つ、典型的にはCTまたはMRIと共に、利用者は、ターゲット部位への器具のガイドのための適合性のある定位システム(stereotactic system)をも利用し得る。標準的な定位システムでは、フレーム、例えばレクセルフレーム、トッドウェルフレームまたはギオフレームが、患者の頭部を画像に固定する。これらのフレームは、放射線標識(radiological landmarks)及び脳地図(brain atlas)と組み合わされて、±1mm以内の解剖学的位置特定を提供する。あるいは、最新の画像取得技術を用いる画像案内されるフレームレスの定位システムと、コンピュータソフトウェアと、位置特定装置と、が採用されてもよい。これらの案内ないし位置特定技術と共に使用するため、棒状具26、68は、商業的な機械によるMRI画像取得にとって好適な移動相(mobile phase)含む材料を有する位置特定マーカーを有し得る。当該材料は、CTやX線の適正な画像取得のために十分にX線透過性である。
【0028】
棒状具28、68の遠位端が、ターゲット部位の病巣組織に隣接あるいは接触するように位置決めされると、光ファイバケーブル40、76を介して光が供給される。5−ALAやフォトフリンのような感光性成分が、シャフトのルーメンや他のカテーテルを通って組織領域まで供給される。光は、感光性成分が存在する所望部位に、端キャップ44の開口45を通って適用されるか、あるいは、LED80から直接的に適用されて、組織構造を治療する。光は、頭蓋内腫瘍の治療処置にとって十分である一方、患者の脳内の周辺組織や神経への副次的な損傷を最小化する。電源は、ファイバプローブやLEDを照明するために利用され得る。それらは、診察目的の405nmや、治療目的の635nmである、特定波長の光を放射する。供給される光は、405nm乃至635nmの範囲内の、あるいは当該範囲外の、他の波長であってもよい、ということが理解される。十分な時間間隔の光の適用は、ターゲット組織に影響して変質させる。光は、感光性成分を起動(励起)するのに十分であり、結果的に腫瘍組織を死滅させる。光が供給される組織の大きさは、正確に制御され得る。
【0029】
複数のLED80を有するPDT装置60を用いる時、各々の対応する光ファイバケーブル76は、好適には、特定のLED80が脳組織の所望部位に至るように、棒状具68を介して脳に導入される。そのような構成は、介在する脳組織を通っての棒状具68の挿入、特定の組織領域に対する棒状具68の正確な位置特定、複数のLEDを特定の組織領域に位置決めして当該組織領域を治療するための当該LEDの光ファイバケーブル76を介しての前進、を許容する。
【0030】
脳内の構造に選択的に光線力学的療法を適用するための装置は、脳内の腫瘍のPDT治療のために光を供給するための侵襲性を最小にした方法を提供することを含め、多くの利点を有する。光供給のための手段を装置の遠位端に設置することは、所望部位に直接的に光源をもたらして、特定される組織のターゲット領域への光照射を提供する。結果として、患者の脳組織内の正確な頭蓋内治療を実現できる。当該装置及び方法は、大きな切開術無しでは部位に到達することが困難な場合でさえ、外科医に悪性脳腫瘍を治療する能力を提供する。当該装置は、診断または治療の態様において、頭蓋内の大変小さな開口を介して、施術することが危険と判断されていた病巣を含め、脳腫瘍に対する光治療を提供するという潜在能力を提供する。
【0031】
PDTのための装置及び方法が、幾つかの例示的な実施形態に関して、かなり詳細に図示されて説明されてきたが、当該装置及び方法はそれら実施形態に限定されないことが、当業者には理解される筈である。様々な修正、省略、付加が、特に前述の教示に照らして、新規な開示及び利点から実質的に離れることなく、開示された実施形態に対してなされ得る。例えば、脳内でのPDTの治療のための利用が説明されているが、人体の任意の他の部位にPDTが実施されることも、理解される。また、ここで説明された装置の構成要素の各々に用いられる材料の選択や、装置の全体の幾何学的形状も、所与の治療指示のために所望の特性を提供するべく、個別的に調整され得る。従って、特許請求の範囲の精神及び範囲内に含まれ得るような、修正、省略、付加、等価物、の全てを本発明は包含する。特許請求の範囲において、ミーンズプラスファンクション表現は、引用された機能を実施するべくここで説明された構成と、構成上の等価物と、を含むのみならず、等価な構成をも含む。例えば、木製部品を締結する状況で、木製部品を互いに固定するのに円筒面を採用するクギと螺旋面を採用するネジとは、構成上の等価物ではないかもしれないが、等価な構成と言える。
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【国際調査報告】