(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-501857(P2017-501857A)
(43)【公表日】2017年1月19日
(54)【発明の名称】粒子容器および送達塗布器
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20161222BHJP
A61M 35/00 20060101ALI20161222BHJP
A61H 15/02 20060101ALI20161222BHJP
A61H 23/02 20060101ALI20161222BHJP
【FI】
A61H7/00 300K
A61M35/00 Z
A61H15/02 B
A61H23/02 360
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】47
(21)【出願番号】特願2016-563889(P2016-563889)
(86)(22)【出願日】2015年1月9日
(85)【翻訳文提出日】2016年9月6日
(86)【国際出願番号】US2015010899
(87)【国際公開番号】WO2015106157
(87)【国際公開日】20150716
(31)【優先権主張番号】61/926,211
(32)【優先日】2014年1月10日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516207159
【氏名又は名称】セバシア,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【弁理士】
【氏名又は名称】有原 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100114591
【弁理士】
【氏名又は名称】河村 英文
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(72)【発明者】
【氏名】マイヤー,トッド・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】パイタンカー,ディリップ
(72)【発明者】
【氏名】ルーマニエール,アーサー・エス
(72)【発明者】
【氏名】ハガー,デレク・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】サン・シール,ジョゼフ・オマー
(72)【発明者】
【氏名】ケイン,ジョン・ウィリアム
【テーマコード(参考)】
4C074
4C100
4C167
【Fターム(参考)】
4C074BB05
4C074CC01
4C074CC03
4C074DD05
4C074GG01
4C074HH04
4C100AA04
4C100AA09
4C100AA12
4C100AE11
4C100AF02
4C100AF03
4C100BB03
4C100CA01
4C100DA02
4C100EA07
4C167AA64
4C167AA65
4C167BB42
4C167BB45
4C167CC01
(57)【要約】
いくつかの治療では、光吸収粒子のような材料が患者皮膚の表面に送達されるようになっている。その後、毛包のような皮膚構造内への材料の移動は、マッサージャーのような機械的装置によって促進されることになる。本願は、このような治療に有用ないくつかの装置を記載している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を皮膚に送達すると共に前記皮膚をマッサージするための装置であって、
バッテリーおよび前記バッテリーと電気的に連通するバッテリー駆動モータを備えている装置本体と、
前記皮膚をマッサージするのに効果的となるように前記モータに連結されたマッサージヘッドと、
を備え、
前記装置本体は、送達容器を確実に保持するためのリセプタクルをさらに備えており、
前記リセプタクルは、ピストンを有しており、前記ピストンは、前記装置本体の表面上のボタンを押し込むことによって供給される入力信号に応じて、前記送達容器内においてわずかな増分だけ前進し、前記ピストンの前進が、わずかな量の流体を前記送達容器から前記皮膚の前記マッサージヘッドが前記皮膚をマッサージする箇所の近くに投与するようになっている、
装置。
【請求項2】
前記増分当たりの送達量は、0.1mLから0.3mLの間にある、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
使い捨て式送達要素であって、
約0.5mLから10mLの間の容積を備える無菌内部を有する容器
を備え、
前記容器は、密封状態と送達状態とを有する送達部材をさらに備えており、前記送達部材を通って、粒子を含む組成物が送達され得るようになっており、
前記容器は、前記送達状態において前記組成物を前記送達部材を通して送達するために、前記容器内の前記流体を加圧するのに効果的な部材をさらに備えている、
使い捨て式送達要素。
【請求項4】
送達装置内への挿入に適する形状をさらに備えている、請求項3に記載の使い捨て式送達要素。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[援用記載]
本明細書に記載されている全ての刊行物および特許出願は、個々の刊行物または特許出願が参照することによってここに含まれるように具体的かつ個別に指示されているのと同じ程度に、その全体が参照することによってここに含まれるものとする。
【0002】
[発明の分野]
本願は、粒子製剤の貯蔵に適する容器に関する。また、本願は、単独で用いられるかまたは粒子貯蔵容器と一体化された形態で用いられる、粒子送達に適する種々の関連する送達システムも含んでいる。
【背景技術】
【0003】
光吸収材の体への外面塗布に基づく多くの選択的光熱融解治療が提案されてきている。1つの例示的な治療として、光吸収材を皮脂線内に導入し、次いで、レーザー照射することを含むニキビの治療が挙げられる。このような施術手順に用いられる光吸収材の例として、いくつかのナノシェル、例えば、ライス大学のHalasらによって開発されたシリカコアおよび金シェルを有するナノシェルが挙げられる。これらの材料は、高価であり、その取扱いが困難であり、用いられる量を軽減することが望まれている。典型的には、治療は、粒子の懸濁液を皮膚表面に塗布し、次いで、マッサージのような機械的方法を行なうことを含んでいる。これらの粒子は、典型的には、水、エタノール、アジピン酸ジイソプロピル、およびポリエチレングリコールからなる液体内に懸濁されている。これらは、典型的には、低粘度製剤であり、粒子送達は、多数の異なる機械的手段によって補助されるようになっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
種々の皮膚治療位置に製剤を供給するという課題と相まって、このようなシステムの使用が増大しているが、それに伴って、既存の粒子送達システムおよび送達補助システムに欠点があることが明らかになってきている。必要とされているのは、単独動作型構成要素としての改良された粒子製剤貯蔵容器、または任意選択的に、所望の皮膚目標部位への粒子の送達を促進するために利用される粒子送達システムに対する一体型構成要素としての改良された粒子製剤貯蔵容器である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、使い捨て形態または塗布器に一体化される再使用可能な形態の粒子容器の種々の代替的構成に関する。
【0006】
また、本発明は、多数の代替的な粒子浸透補助機構に関する。粒子浸透補助機構および装置は、いくつかの実施形態では粒子送達構成から独立して示されているが、粒子製剤容器または本明細書に記載される他の粒子製剤送達技術と協働するように修正されてもよい。
【0007】
本発明の新規の特徴は、以下の請求項に詳細に記載されている。本発明の特徴および利点のさらなる理解は、本発明の原理が適用される例示的な実施形態を示す以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって、得られるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1A-1F】単独の粒子流体ディスペンサーパックの種々の図および例示的な塗布器と共に用いられる該粒子流体ディスペンサーパックの図(
図1F)である。
【
図2A.2B】それぞれ、塗布器ペンの等角図および使用図である。
【
図3A.3B.3C】それぞれ、ローラボール塗布器の使用図、側面図、および断面図である。
【
図3D.3E】ローラボール塗布器の代替図である。
【
図4A】指先ディスペンサーおよび手持ち塗布器の等角使用図である。
【
図4B】指先ディスペンサーの代替的実施形態の断面図である。
【
図4C-4F】指先ディスペンサーの代替的実施形態の追加図である。
【
図5A】手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器の等角使用図である。
【
図5B.5D】それぞれ、塗布器への取付け前の治療ヘッドの等角図および塗布器に取付けられた治療ヘッドの等角図である。
【
図5C】
図5Aに示されている塗布器に取り付けられる前の粒子容器を示す図である。
【
図6A】手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器の等角使用図である。
【
図6B】粒子容器の挿入前の塗布器の等角図である。
【
図7A】手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器の等角使用図である。
【
図7B】手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器と共にラック/ピニオン駆動機構を示す、
図7Aの塗布器の断面図である。
【
図7E】手持ち塗布器/マッサージ装置内に一体化された使い捨て式送達容器の実施形態の等角図である。
【
図7G】ヘッドカバーが装置から取り外されている
図7Eの実施形態の等角分解図である。
【
図7H】使い捨て式送達容器が装置から取り外されている
図7Eの実施形態のさらなる等角分解図である。
【
図7I】使い捨て式送達容器、充填チップ、およびプランジャーの等角図である。
【
図7J】使い捨て式送達容器、前記使い捨て式送達容器に係合された充填チップ、および部分的に後退した位置にあるプランジャー、ならびに充填バイアルの等角図である。
【
図7K】使い捨て式送達容器、前記使い捨て式送達容器に係合された送達チップ、および十分に後退した位置にあり、取外し可能なプランジャーが取り外されているストッパの等角図である。
【
図8A】手持ち塗布器内への挿入前の使い捨て式送達容器の等角図である。
【
図8B】
図8Aの塗布器および挿入された容器の断面図である。
【
図10A】粒子容器が適所に配置された両端使用型塗布器の投与端の拡大図である。
【
図10B】両端使用型塗布器の投与端内への粒子容器の挿入を示す図である。
【
図11A-11D】調整可能なマッサージヘッドを示す種々の図である、
【
図14A-14C】かぶせ持ち式ディスペンサーを示す種々の図である。
【
図15B】バッテリーパックの取外しを示す図である。
【
図16】剛性ケーシング内に折畳み式バッグを有する送達容器の等角図である。
【
図17】ゴム球ポンプおよび注射器本体内に折畳み式バッグを有する注射器送達容器の等角図である。
【
図18】折畳み可能な絞込みリザーバおよび1対の逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【
図19】折畳み可能な絞込みリザーバおよび1対の逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【
図20】折畳み可能な絞込みリザーバおよび1対の逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【
図21】折畳み可能な絞込みリザーバおよび単一逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【
図22A.22B】圧縮性ベローズおよび1対の逆止弁を有する送達リザーバに取り付けられた注射器を示す図である(
図22Aでは拡張形態にあるベローズが示されており、
図22Bでは圧縮形態にあるベローズが示されている)。
【
図24】ピストンポンプ式流体送達装置の断面図である。
【
図25B.25C】粒子送達ハウジングの等角図および断面図である。
【
図26】ジッパータイ駆動システムを有する注射器の等角図である。
【
図27】プランジャー駆動装置を有する注射器本体の等角図である。
【
図28A.28B】プッシュロッド式送達装置の等角図および断面図である。
【
図29A.29B】それぞれ、例示的な手持ち塗布器内の
図25、28Aの送達装置を示す図である。
【
図29C.29D】それぞれ、手持ち粒子塗布器の側方等角図および後方等角図である。
【
図29E】使用時の治療表面に対する手持ち位置および方位を示す、
図29C、
図29Dの塗布器のプロトタイプを示す図である。
【
図29F.29G】それぞれ、手持ち粒子塗布器の側面図および等角図である。
【
図29I】
図29Hの断面図に示されているプランジャーアクチュエータの拡大図である。
【
図30】押込みパッドを有する流体ディスペンサーの等角図である。
【
図31】材料ディスペンサーチップを有する流体ディスペンサーの遠位部の拡大図である。
【
図32】単一バネ付勢ローラボール式流体ディスペンサーを底から見上げた等角図である。
【
図33】単一バネ付勢ローラボール式流体ディスペンサーを底から見上げた等角図である。
【
図34】多重フィンガー式流体ディスペンサーを底から見上げた等角図である。
【
図35A】流体ディスペンサーの投与プッシャーの断面図である。
【
図35B】チップが押し込まれたときに送達孔がいかに開くかを示す
図35Aのディスペンサーの断面図である。
【
図36】塗布器上の使い捨て式スリーブおよび粒子を含有する浸漬トレイの等角図である。
【
図37B】浸漬塗布器と共に用いられる
図37Aの装置の流体ディスペンサーチップの拡大図である。
【
図38A.38B】それぞれ、閉鎖形態および流体放出形態にある、流体を投与かつ塗布するためのプッシャーの断面図である。
【
図39A】回転式流体ディスペンサーおよびマッサージローラの断面図である。
【
図40A.40B】流体ディスペンサーの等角図および断面図である。
【
図41A.41B】それぞれ、塗布器内の嵌合受具への取付け前および取付け後の使い捨て式投与キャップを示す図である。
【
図42A】使用前の塗布器および箔パケット/粒子パケットの断面図である。
【
図43A】使用時の塗布器および粒子パッドの断面図である。
【
図44A】塗布器の内部部品を透視して示す等角図である。
【
図45】皮膚接触を検出する1つまたは複数の要素を有する塗布器の遠位端の等角図である。
【
図46A.46B】それぞれ、塗布器および塗布器から分離した使い捨て式ディスペンサーの側面図、および塗布器および塗布器に取り付けられた使い捨て式ディスペンサーの側面図である。
【
図46C】使い捨て式ディスペンサーの隆起した耳部と相互作用する回転式流体ディスペンサーの上面図である。
【
図47】マッサージヘッドおよびウィッキング流体送達ループを有するディスペンサーの等角図である。
【
図48】流体チップおよび空気ノズル送達システムを有する振動式送達ヘッドの遠位端の拡大等角図である。
【
図49】噴霧が行われている流体送達装置を透視して示す側面図である。
【
図50A.50B】それぞれ、流体ディスペンサーの等角図および側面図である。
【
図51】軌道式ヘッドを有する流体ディスペンサーの内部部品を透視して示す等角図である。
【
図52C】
図52Bにおいて供給された液滴を分配するために用いられる塗布器の側面図である。
【
図53A】粒子製剤によって予め湿潤化された容器パッドを示す図である。
【
図53B】粒子を皮膚に送達するために
図53Aのパッドと併せて用いられる塗布器の等角図である。
【
図55】多数の粒子製剤カプセルを有する付着性粒子送達パッチの等角図である。
【
図56A】一組の予成形された付着性粒子送達パッドの等角図である。
【
図56B】
図56Aのパッドから粒子を送達するための塗布器の使用を示す図である。
【
図57A】一組の顔の周辺に合わせて形作られた予成形付着性粒子送達パッドの等角図である。
【
図57B】
図57Aのパッドから粒子を送達するための塗布器の使用を示す図である。
【
図58A】一組の顔に合わせて形作られた予成形付着性粒子送達パッドの等角図である。
【
図58B】
図58Aのパッドから粒子を送達するための塗布器の使用を示す図である。
【
図59B】皮膚目標部位への浸透のために粒子製剤を液化するために用いられる適切な塗布器内に挿入される前の
図59Aの粒子製剤の1つを示す図である。
【
図60】吸引に基づくディスペンサーおよび塗布器の等角図である。
【
図61】トリガー作動式回転マッサージ塗布器の等角図である。
【
図62】指先作動式流体ディスペンサーを有するかぶせ持ち式塗布器の等角図である。
【
図63A.63B】それぞれ、流体ディスペンサーが下向きに配置された両面使用型ディスペンサーおよび塗布器の等角図、およびマッサージャーが下向きに配置された両面使用型ディスペンサーおよび塗布器の等角図である。
【
図65】空気カートリッジ補助送達構成を有するディスペンサーを示す図である。
【
図66】使い捨て式流体カートリッジの挿入前のトリガー作動式手持ち塗布器の等角図である。
【
図67】手持ちマッサージャーおよび流体送達装置の等角図である。
【
図68】手を覆う区域が
図67の実施形態よりも少ない手持ちマッサージャーおよび流体送達装置の等角図である。
【
図69】回転マッサージャーおよび流体ディスペンサーの等角図である。
【
図70】両端使用型ディスペンサーの等角図である。
【
図71】別体の駆動/電源システムが取り付けられた
図14A〜
図15Bに示されているような他の手持ち塗布器の等角図である。
【
図72】回転式ディスペンサーパッドの側面図である。
【
図73】粒子送達のために吸引と振動との組合せを用いる塗布器の遠位端の側面図である。
【
図74】粒子送達のために圧電振動を用いる塗布器の遠位端の断面図である。
【
図75】粒子送達のために誘導コイルおよび磁石を用いる塗布器の遠位端の断面図である。
【
図76】代替的振動装置を有する塗布器の遠位端を示す図である。
【
図77】2つの回転ヘッドを有する塗布器の等角図である。
【
図78A.78B】3つの回転ヘッドを有する塗布器の等角図および側面図である。
【
図79A】2つの振動球を有する塗布器の側面図である。
【
図80】複数の水平ローラを有する塗布器の遠位端の等角図および部分断面図である。
【
図81】複数のバネ付勢フィンガーを有する塗布器の遠位端の断面図である。
【
図82A.82B】それぞれ、回転付勢された斜面との相互作用によって移動する個々のピンを有する塗布器の等角図および側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、ある特徴部または要素が他の特徴部または要素の「上(on)」に位置すると記載されているとき、該特徴部または要素は、他の特後部または要素の上に直接位置していてもよいし、または介在する特徴部および/または要素が存在していてもよい。対照的に、ある特徴部または要素が他の特徴部または要素の「上に直接(directly on)」位置していると記載されているとき、介在する特徴部または要素は、存在していない。また、ある特後部または要素が、他の特徴部または要素に「接続されている(connect)」、「取付けられている(attached)」、または「連結されている(coupled)」と記載されているとき、該特徴部または要素は、他の特徴部または要素に直接的に接続、取付け、または連結されていてもよいし、または介在する特徴部または要素が存在していてもよいことを理解されたい。対照的に、ある特徴部または要素が他の特徴部または要素に「直接接続されている(directly connected)」、「直接取付けられている(directly attached)」、または「直接連結されている(directly coupled)」と記載されているとき、介在する特徴部または要素は、存在していない。一実施形態に関して記載または図示されていても、そのように記載または図示されている特徴部または要素は、他の実施形態に適用されてもよい。また、当業者であれば、ある構造または特徴部が他の特徴部に「隣接して(adjacent)」配置されていると記載されているとき、該構造および特徴部は、隣接する特徴部の上に位置する部分を有していてもよいし、または下に位置する部分を有していてもよいことを理解するだろう。
【0010】
本明細書に用いられている専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、本発明を制限することを意図するものではない。例えば、本明細書に用いられている単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに別のことを示していない限り、複数形を含むことも意図されている。「〜を備える(comprise)」、および/または「〜を備えている(comprising)」という用語は、本明細書に用いられる場合、記述されている特徴、工程、操作、要素、および/または構成部品の存在を特定することになるが、1つまたは複数の他の特徴、工程、操作、要素、構成部品、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではないことをさらに理解されたい。本発明に用いられる「および/または(and/or)」という用語は、互いに関連して列挙されている項目の1つまたは複数のいずれかの組合せおよび全ての組合せを含んでおり、「/」として略されている場合もある。
【0011】
「〜の下に(under)」、「〜の下方に(below)」、「〜の下側の(lower)」、「〜の上方に(over)」、「〜の上側の(upper)」などの空間に関連する用語は、図面に示されている1つの要素または特徴部と1つまたは複数の他の要素または特徴部との関係を説明するための記述を容易にするために、本明細書に用いられることがある。空間に関連するこれらの用語は、図面に描かれている方位に加えて、使用時または操作時における装置の異なる方位を含むことも意図されていることを理解されたい。例えば、もし図面における装置が倒置された場合、他の要素または特徴部の「下(under)」または「真下(beneath)」に位置すると記述されている要素は、他の要素または特徴部の「上(over)」に配向されることになる。従って、「〜の下に(under)」という例示的な用語は、「〜の上に」および「〜の下に」の両方の方位を含んでいることになる。装置は、これ以外に配向されることもあるが、(すなわち、90°または他の方位に回転されることもあるが)、この場合、本明細書に用いられる空間に関連する記述用語も、それに応じて、解釈されるとよい。同様に、本明細書では、「上向きに(upwardly)」、「下向きに(downwardly)」、「垂直の(vertical)」、「水平の(horizontal)」、などの用語は、特に他の規定がなければ、説明の目的でのみ用いられている。
【0012】
本明細書では、種々の特徴部/要素を記述するために、「第1の(first)」および「第2の (second)」という用語が用いられているが、これらの特徴部/要素は、文脈に特に他の規定がない限り、これらの用語に制限されるべきではない。これらの用語は、1つの特徴部/要素を他の特徴部/要素から区別するために用いられている。従って、本発明の示唆から逸脱することなく、以下に記述される第1の特徴部/要素が第2の特徴部/要素と呼ばれてもよく、同様に、以下に記載される第2の特徴部/要素が第1の特徴部/要素と呼ばれてもよい。
【0013】
図1A〜
図1Fは、単独の粒子流体ディスペンサーパックの種々の図および例示的な塗布器と共に用いられる該粒子流体ディスペンサーパックの図(
図1F)を示している。
【0014】
図2Aおよび
図2Bは、それぞれ、塗布器ペンの等角図および使用図を示している。
図2Cは、分解図であり、
図2Dは、代替的構成の図である。
【0015】
図3A、
図3Bおよび
図3Cは、それぞれ、ローラボール塗布器の使用図、側面図、および断面図を示している、
図3Dおよび
図3Eは、代替図を示している。
【0016】
図4Aは、指先ディスペンサーおよび手持ち塗布器の等角使用図である。
図4Bは、指先ディスペンサーの代替的実施形態の断面図である。
図4C〜
図4Fは、指先ディスペンサーの代替的実施形態の追加図である。
【0017】
図5Aは、手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器の等角使用図を示している。
図5Bは、塗布器に取り付けられる前の処理ヘッドの等角図である(処理ヘッドは、
図5Dにおいて取付けられている)。
図5Cは、
図5Aに示されている塗布器に取付けられる前の粒子容器である。
【0018】
図6Aは、手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器の等角使用図を示している。
図6Bは、粒子容器の挿入前の塗布器の等角図である。
図6Cは、
図6Aに示されている粒子容器の等角図である。
【0019】
図7Aは、手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器の等角使用図を示している。
図7Bは、手持ち塗布器内に一体化された使い捨て式送達容器と共にラック/ピニオン駆動機構を示す、
図7Aの塗布器の断面図である。
図7Cは、
図7Aの塗布器の後面図を示している。
図7Dは、
図7Bに示されている粒子容器の等角図である。
【0020】
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700を参照すると、該装置は、本体705を有している。図示されていないが、従来式のバッテリー駆動モータおよびバッテリーが本体705内に配置されている。また、図示されていないが、前記モータに連結され、ヘッドカバー750によって覆われた装置700のヘッドをヘッドカバー750に接触する表面をマッサージするように移動させる機構が、本体705内に配置されている。
【0021】
図7Eは、電源ボタン710、使い捨て式送達容器725、プルタブ730、解除ボタン740、送達チップ715、ストッパ785、およびアクチュエータボタン720も示している。
【0022】
図7Fは、
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700の正面図を示している。この図の方向から見ると、ヘッドカバー750は、最も手前の位置にある。ヘッドカバー750内の空間内に送達チップ715が配置されており、該送達チップを通って、患者の皮膚に送達される粒子を含む組成物(例えば、プラズモニックナノ粒子を含む組成物)が送達されるようになっている。本体705の各側には、アクチュエータボタン720が配置されている。プルタブ730が使い捨て式送達容器725から上方に突出しており、解除ボタン740が使い捨て式送達容器725の後方に配置されている。
【0023】
図7Gは、
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700の他の側面図を示している。ここでも、装置は、本体705を有している。
図7Fも、電源ボタン710、使い捨て式送達容器725、プルタブ730、解除ボタン740、アクチュエータボタン720、およびヘッドカバー750を示している。しかし、この図では、ヘッドカバー750は、装置ヘッド745を覆っていない。
【0024】
また、マッサージ作用を本体705内のモータから装置ヘッド745に伝達するコネクタ735が、
図7Gに示されている。
【0025】
図7Hは、
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700のさらに他の側面図を示している。この図では、プルタブ730および送達チップ715を有する使い捨て式送達容器725は、実施形態700内ではなく、実施形態700の上方に位置している。使い捨て式送達容器725を収容するためのリセプタクル775が、使い捨て式送達容器725の下方の本体705内に配置されている。
【0026】
図7Hは、解除ボタン740、アクチュエータボタン720、およびヘッドカバー750も示している。
【0027】
図7Iは、
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700に用いられる送達容器725の実施形態を示している。この図では、送達容器725は、ストッパ785に取り付けられた取外し可能なプランジャー780を有している。ストッパ785およびプランジャー780は、送達容器の(ルアーコネクタ735に隣接する)送達端まで前進するようになっている。プルタブ730は、送達容器725から突出しており、充填チップ755は、ルアーコネクタ735の前方に離脱された状態で示されている。
【0028】
図7Jは、
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700に用いられる送達容器725の実施形態を示している。この図では、送達容器725の取外し可能なプランジャー780は、部分的に引き出され(かつプルタブ730によって部分的に隠されている)状態で示されている。充填チップ755は、ルアーコネクタ735を介して送達容器725に接続された状態で示されている。
図7Jは、充填バイアル790も示している。
【0029】
図7Kは、
図7D〜
図7Kに示されている本発明の装置の実施形態700に用いられる送達容器725の実施形態を示している。この図では、送達容器725の取外し可能なプランジャー(図示せず)は、完全な後退位置にあるストッパ785から取り外されている。加えて、充填チップ(図示せず)が取り外されており、送達チップ715が、送達容器725に取り付けられるために、ルアーコネクタ735に隣接して位置している。ここでも、プルタブ730は、送達容器725から突出している。
【0030】
図7E〜
図7Kに示されている本発明の装置は、最初に使い捨て式送達容器725を充填することによって、使用可能になる。例えば、投与される流体は、充填バイアル790内に準備されている。取外し可能なプランジャー780が、典型的には、取外し可能なプランジャー780の遠位端をストッパにねじ込むことによって、ストッパ785に固定される。加えて、充填チップ755が、ルアーコネクタ735に固定される。ストッパ785は、取外し可能なプランジャー780を押し込むことによって、送達容器725の送達端に前進する。充填チップ755が充填バイアル790内に配置され、取外し可能なプランジャー780が引き出され、投与される流体が送達容器725内に引き込まれる。適切な量の流体が送達容器725内に引き込まれたとき(好ましい実施形態では、送達容器725内の適切な量の流体を示す目盛が送達容器725に付されている)、充填チップ755が充填バイアル790から取り外され、ルアーコネクタ735から離脱される。ほぼ同時に、取外し可能なプランジャー780が、典型的には、ネジを緩めて外すことによって、ストッパ785から取り外される。
【0031】
いったん送達容器725が充填されたなら、送達チップ715が、ルアーコネクタ735に隣接して配置され、送達容器725に取り付けられる。
【0032】
送達チップ715が取り付けられた(取外し可能なプランジャー780のない)充填済み送達容器725は、通常、プルタブ725によって保持された状態でリセプタクル775の上方に配置され、次いで、リセプタクル775内に挿入される。いったん充填済み送達容器725がリセプタクル775内に配置されたなら、アクチュエータボタン720が装置本体705の中心に向かって押し込まれる。アクチュエータボタン720が押し込まれるごとに、装置本体705内のプランジャー(図示せず)が送達容器725に向かってかつ送達容器725内に前進するようになっている。いったん装置本体705内のプランジャーがストッパ785に接触したなら、アクチュエータボタン720が押し込まれるごとに、ストッパ785が前進し、これによって、増分当たり略0.1mLの流体を送達容器725から投与することになる。
【0033】
いったん装置本体705内のプランジャーが、アクチュエータボタン720の押込みごとにストッパ785を前進させ、再現可能な少量の流体、一般的には、略0.1mLから0.3mLの間の流体を送達容器725から投与するように配置されたなら、装置は、使用の準備が整ったことになる。
【0034】
電源ボタン710を先に押し込み、次いで、解放することによって、装置700のヘッドを移動させる内部のバッテリー駆動モータが、ヘッドカバー750が接触する皮膚に対してマッサージ作用を与えるように、作動する。これによって、装置700を投与される流体によって治療される患者の皮膚の部分に接触させて保持する装置700のユーザーは、皮膚をマッサージすることになる。ユーザーによって決められた間隔でアクチュエータボタン720が押し込まれ、流体が投与され、流体が塗布された患者の皮膚がマッサージされることになる。このマッサージによって、皮膚内の毛包のような構造内への流体に含まれる材料の送達が容易になる。
【0035】
患者の皮膚に送達される粒子を含む組成物の所望の量が送達された後、送達容器725は、装置本体705から取り外される。典型的には、取外しプロセスは、解除ボタン740の押込みによって行なわれる。この押込みによって、プランジャーを装置本体705内に引き出す機構が作動するようになっている。この時点で、プルタブ730を本体705から離れる方に引っ張ることによって、送達容器725がリセプタクル775から取り外される。
【0036】
装置が他の患者に組成物を送達するために用いられる前に、ヘッドカバー750が新しい一回使用のヘッドカバー750に取り換えられることがさらに考えられる。
【0037】
図8Aは、手持ち塗布器内への挿入前の使い捨て式送達容器の等角図を示している。
図8Bは、
図8Aの塗布器および挿入された容器の断面図である。
【0038】
図9は、両端使用型手持ち塗布器の等角図を示している。
【0039】
図10Aは、粒子容器が適所に配置された両端使用型塗布器の投与端の拡大図を示している。
図10Bは、両端使用型塗布器の投与端内への粒子容器の挿入を示している。
図10Cは、
図10Aおよび
図10Bに示されている粒子容器の等角図である。
【0040】
図11A〜
図11Dは、調整可能なマッサージャーヘッドの種々の図を示している。
【0041】
図12Aは、手持ち塗布器の等角図を示している。
図12Bは、ヘッドが取り外されている
図12Aの塗布器の図である。
【0042】
図13Aは、手持ち塗布器の等角図を示している。
図13Bは、ヘッドが取外されている
図13Aの塗布器の図である。
【0043】
図14A〜
図14Cは、かぶせ持ち式ディスペンサーの種々の図を示している。
【0044】
図15Aは、外部バッテリー/モータパックと共に用いられる
図14A〜
図14Cのかぶせ持ち式ディスペンサーを示している。
図15Bは、バッテリーパックの取外しを示している。
【0045】
図16は、剛性ケーシング内に折畳み式バッグを有する送達容器の等角図である。
【0046】
図17は、ゴム球ポンプおよび注射器本体内に折畳み式バッグを有する注射器送達容器の等角図である。
【0047】
図18は、折畳み可能な絞込みリザーバおよび1対の逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【0048】
図19は、折畳み可能な絞込みリザーバおよび1対の逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【0049】
図20は、折畳み可能な絞込みリザーバおよび1対の逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【0050】
図21は、折畳み可能な絞込みリザーバおよび単一逆止弁を有する送達容器に取り付けられた注射器の等角図である。
【0051】
図22Aおよび
図22Bは、圧縮性ベローズおよび1対の逆止弁を有する送達リザーバに取り付けられた注射器を示している。ベローズは、
図22Aでは拡張形態で示されており、
図22Bでは圧縮形態で示されている。
【0053】
図24は、ピストンポンプ式流体送達装置の断面図である。
【0055】
図25Bおよび
図25Cは、粒子送達容器ハウジングの実施形態の等角図および断面図である。
図25Bは、ここに記載されている塗布器と共に用いられるように適合かつ構成された例示的な粒子容器ハウジングの外面、大きさ、および形状を示している。外部特徴部および1つまたは複数の嵌合特徴部の大きさおよび形状は、粒子容器および/または塗布器の最終構造に依存して決められることを理解されたい。同様に、
図25Cは、
図25Bの容器の断面図である。内部の詳細および適切なプランジャーは、この図から省略されている。しかし、ここに記載されている種々の粒子送達モードのいずれも、
図25Bおよび
図25Cに例示されているように具体的に設計された粒子チャンバ内に用いられるように適合かつ構成されてもよいことを理解されたい。さらなる態様では、粒子チャンバまたはカートリッジは、
図16〜
図25Aに図示かつ記載されている送達装置または送達モードのいずれかに適応するように適合かつ構成されてもよい。
【0056】
図26は、ジッパータイ駆動システムを有する注射器本体の等角図である。
【0057】
図27は、プランジャー駆動システムを有する注射器本体の等角図である。
【0058】
図28Aおよび
図28Bは、プッシュロッド送達装置の等角図および断面図である。
【0060】
図29Cおよび
図29Dは、それぞれ、手持ち粒子塗布器の側方等角図および後方等角図である。
図29Eは、使用時の治療表面に対する手持ち位置および方位を示す、
図29Cおよび
図29Dの塗布器の試作品を示している。
【0061】
図29Fおよび
図29Gは、それぞれ、手持ち粒子塗布器の側面図および等角図である。
図29Hは、
図29Fおよび
図29Gの塗布器の断面図である。
図29Iは、
図29Hの断面図に
示されているプランジャーアクチュエータの拡大図である。
図29Iに示されている機構の全てまたは一部が、ここに記載されている他の塗布器、例えば、
図26〜
図29Eに示されている塗布器と共に用いられるように修正または適合されてもよい。
【0062】
図30は、押込みパッドを有する流体ディスペンサーの等角図である。
【0063】
図31は、材料ディスペンサーチップを有する流体ディスペンサーの遠位部分の拡大図である。
【0064】
図32は、単一バネ付勢ローラボール式流体ディスペンサーを底から見上げた等角図である。
【0065】
図33は、多重バネ付勢ローラボール式流体ディスペンサーを底から見上げた等角図である。
【0066】
図34は、多重フィンガー式流体ディスペンサーを底から見上げた等角図である。
【0067】
図35Aは、流体ディスペンサーの投与プッシャーの断面図である。
図35Bは、チップが押し込まれたときに送達孔がいかに開くかを示す
図35Aのディスペンサーの断面図である。
【0068】
図36は、塗布器上の使い捨て式スリーブおよび粒子を含有する浸漬トレイの等角図である。
【0069】
図37Aは、両端使用型塗布器の等角図である。
図37Bは、浸漬塗布器と共に用いられる
図37Aの装置の流体ディスペンサーチップの拡大図である。
【0070】
図38Aおよび
図38Bは、それぞれ、閉鎖形態および流体放出形態にある、流体を投与かつ塗布するためのプッシャーの断面図を示している。
【0072】
図40Aおよび
図40Bは、流体ディスペンサーの等角図および断面図である。
【0073】
図41Aおよび
図41Bは、それぞれ、塗布器内の嵌合受具への取付け前および取付け後の使い捨て式投与キャップを示している。
【0074】
図42Aは、使用前の塗布器および箔パケット/粒子パケットの断面図である。
図42Bは、
図42Aの箔パケットの等角図である。
【0076】
図44Aは、塗布器の内部部品を透視して示す等角図である。
図44Bは、
図44Aの塗布器の遠位端の代替的構成の拡大図である。
【0077】
図45は、皮膚接触を検出する1つまたは複数の要素を有する塗布器の遠位端の等角図である。
【0078】
図46Aおよび
図46Bは、それぞれ、塗布器および塗布器から分離した使い捨て式ディスペンサーの側面図および塗布器および塗布器に取り付けられた使い捨て式ディスペンサー側面図である。
図46Cは、使い捨て式ディスペンサーの隆起した耳部と相互作用する回転式流体ディスペンサーの上面図である。
【0080】
図47は、マッサージヘッドおよびウィッキング流体送達ループを有するディスペンサーの等角図である。
【0081】
図48は、流体チップおよび空気ノズル送達システムを有する振動式送達ヘッドの遠位端の拡大等角図である。
【0082】
図49は、噴霧が行なわれている流体送達装置を透視して示す側面図である。
【0083】
図50Aおよび
図50Bは、それぞれ、流体ディスペンサーの等角図および側面図である。
【0084】
図51は、軌道式ヘッドを有する流体ディスペンサーの内部部品を透視して示す等角図である。
【0085】
図52Aは、粒子塗布器の遠位端の図を示している。
図52Bは、粒子を皮膚に塗布している
図52の送達装置の側面図である。
図52Cは、
図52Bにおいて供給された液滴を分配するために用いられる塗布器の側面図である。
【0086】
図53Aは、粒子製剤によって予め湿潤化された容器パッドを示している。
図53Bは、粒子を皮膚に送達するために
図53Aのパッドと併せて用いられる塗布器の等角図である。
【0087】
図54は、付着性粒子送達ポーチの等角図である。
【0088】
図55は、多数の粒子製剤カプセルを有する付着性粒子送達パッチの等角図である。
【0089】
図56Aは、一組の予成形された付着性粒子送達パッドの等角図である。
図56Bは、
図56Aのパッドから粒子を送達するための塗布器の使用を示している。
【0090】
図57Aは、一組の顔の周辺に合わせて形作られた予成形付着着性粒子送達パッドの等角図である。
図57Bは、
図57Aのパッドから粒子を送達するための塗布器の使用を示している。
【0091】
図58Aは、一組の顔に合わせて形付けられた予成形付着性粒子送達パッドの等角図である。
図58Bは、
図58Aのパッドから粒子を送達するための塗布器の使用を示している。
【0092】
図59Aは、複数の凍結粒子製剤を示している。
図59Bは、皮膚目標部位への浸透のために粒子製剤を液化するために用いられる適切な塗布器内に挿入される前の
図59Aの粒子製剤の一つを示している。
【0093】
図60は、吸引に基づくディスペンサーおよび塗布器の等角図である。
【0094】
図61は、トリガー作動式回転マッサージ塗布器の等角図である。
【0095】
図62は、指先作動式流体ディスペンサーを有するかぶせ持ち式塗布器の等角図である。
【0097】
図64は、代替的棒状設計の等角図である。
【0098】
図65は、空気カートリッジ補助送達構成を有するディスペンサーである。
【0099】
図66は、使い捨て式流体カートリッジの挿入前のトリガー作動式手持ち塗布器の等角図である。
【0100】
図67は、手持ちマッサージャーおよび流体送達装置の等角図である。
【0101】
図68は、手を覆う区域が
図67の実施形態よりも少ない手持ちマッサージャーおよび流体送達装置の等角図である。
【0102】
図69は、回転マッサージャーおよび流体ディスペンサーの等角図である。
【0103】
図70は、両端使用型ディスペンサーの等角図である。
【0104】
図71は、別体の駆動/電源システムが取り付けられた
図14A〜
図15Bに示されているような他の手持ち塗布器の等角図である。
【0105】
図72は、回転ディスペンサーパッドの側面図である。
【0106】
図73は、粒子送達のために吸引と振動との組合せを用いる塗布器の遠位端の側面図である。
【0107】
図74は、粒子送達のために圧電振動を用いる塗布器の遠位端の断面図である。
【0108】
図75は、粒子送達のために誘導コイルおよび磁石を用いる塗布器の遠位端の断面図である。
【0109】
図76は、代替的振動装置を有する塗布器の遠位端の図である。
【0110】
図77は、2つの回転ヘッドを有する塗布器の等角図である。
【0111】
図78Aおよび
図78Bは、3つの回転ヘッドを有する塗布器の等角図および側面図である。
【0112】
図79Aは、2つの振動球を有する塗布器の側面図を示している。
図79Bは、使用時に鼻に配置される
図79Aの塗布器を示している。
【0113】
図80は、複数の水平ローラを有する塗布器の遠位端の等角部分断面図を示している。
【0114】
図81は、複数のバネ付勢フィンガーを有する塗布器の遠位端の断面図である。
【0115】
図82Aおよび
図82Bは、それぞれ、回転付勢された斜面との相互作用によって移動する個々のピンを有する塗布器の等角図および側面図である。
【0116】
本明細書に記載されている実施例および図示例は、例示にすぎず、制限するものではないが、粒子の貯蔵、送達、または皮膚または目標部位への粒子塗布の促進が実行される特定の実施形態を示している。前述の例示的な実施例において一緒に使用されるいくつかの特定の実施形態が示されているが、本発明の種々の態様は、そのように制限されるものではない。前述の1つまたは複数の設計態様または構成要素を追加的な実施形態または追加的な特定の構成に組み合わせることによって、種々の代替的な構成が可能である。一例を挙げると、
図1F、
図2B、
図3C、
図4B〜
図4F、
図5B、
図6A、
図7A、
図8A、
図9、
図10A、
図11A〜
図11D、
図12Aおよび
図13Aの1つに例示または記載されている塗布器ヘッドは、例えば、
図32〜
図35B、
図38A〜
図39B、
図41A、
図41B、
図43A〜
図44B、
図46A〜
図51および
図72〜
図82に例示されている種々の運動誘発装置または流体送達モードの1つまたは1つの組合せと共に用いられるように適合かつ構成されてもよい。さらに他の態様では、例示または記載されている粒子容器(材料容器または粒子ハウジング)のいずれかが、1つまたは複数の嵌合または結合特徴部の形状または大きさの調整または添加によって、本明細書に記載されている種々の送達装置または送達モードのいずれかに用いられるように適合かつ構成されてもよい。嵌合または結合特徴部は、粒子容器外面に制限されず、一方または両方の遠位端に配置されてもよい。全く同様に、粒子容器に嵌合するための塗布器受具は、特定容器内の特定の製剤に特に適合するようになっていてもよい。これによって、ユーザーは、適切な材料容器を適切な塗布器内に挿入させること、または材料の塗布手順または塗布器の使用手順に基づいて適切な材料容器を適切に用いることを確実なものとするように、案内されることになる。容器と塗布器受具との界面に設けられる嵌合または結合特徴部として、単なる例示にすぎず、制限するものではないが、タブ−スロット、ピン−ノッチ、嵌合スプライン、ノブ−ループ、ラチェット、雄/雌コネクタ、摩擦金具、および特定の粒子容器を塗布器受具のソケット内に固定する他の適切な2つ以上の部分継手が挙げられる。
【0117】
一態様では、送達流体を送達するための送達装置の操作は、所望の療法のために行なわれる。この場合、送達装置の操作は、完結する治療操作である。他の態様では、送達流体を送達するための送達装置、塗布器、または粒子製剤補助具は、他の治療または他の所望の療法の前または後に行なわれる。この場合、送達装置の操作および使用は、多ステップ療法の一部である。特定の一実施例では、多ステップ治療は、送達システムを用いて、流体、粒子製剤、シェル、薬剤、リポソーム、他の治療剤、または薬理的材料を治療部位または送達部位内の構造上または構造内に送達し、続いて、送達部位または治療部位のさらなる治療が行われるようになっている。特定の一実施例では、さらなる治療が、流体、製剤、または薬理的材料に活性化エネルギーを供給するようになっている。例示的な流体、製剤、および治療薬は、米国特許第6,183,773号、米国特許第6,530,944号、米国特許出願公開第2013/0315999号、および米国特許出願公開第2012/0059307号に記載されている。これらの文献は、各々、その全体がここに含まれるものとする。付加的または任意選択的に、本明細書に記載されている送達装置を操作するパラメータ、装置構成、および/または使用方法の1つまたは複数が、体の治療部位の位置、一体化されるかまたは単独で用いられる粒子製剤容器の使用、送達流体の種類または量、送達流体の成分または特定構成で用いられる送達流体内の粒子の1つまたは複数の特性に基づいて、修正されてもよい。
【0118】
前述の説明は、一般的には製剤、いくつかの特定の実施例では粒子を含む製剤を送達するための装置に対してなされているが、本発明は、そのように制限されるものではない。本明細書に記載されている種々の装置、方法、およびシステムは、製剤、例えば、粒子を含む製剤に加えて、溶解材料の送達に用いられるように適合かつ構成されてもよい。溶解材料は、光吸収染料、色素、薬剤、およびPDTドラグを含むプロドラグのような種々の形態を取ることができる。付加的または任意選択的に、溶解材料または粒子の送達は、貯蔵状態から送達状態に変化する(皮膚への送達のための)製剤の使用を含んでいてもよい。特定の一実施形態では、本明細書に記載されている製剤(すなわち、粒子を含む製剤または溶解材料を含む製剤)は、治療部位への塗布を補助するための(室温における)ペーストを形成するために、ココナッツオイルに組み合わされるようになっている。その後、ココナッツオイル基粒子製剤は、マッサージャーまたは他の機械送達具の使用時に液化されることになる。
【0119】
種々の例示的な実施形態について説明してきたが、請求項に記載される本発明の範囲から逸脱することなく、多くの変更のいずれが種々の実施形態に対してなされてもよい。例えば、記載されている種々の方法ステップが行なわれる順序は、多くの場合、代替的実施形態において変更されてもよく、他の代替的実施形態では、1つまたは複数の方法ステップが一緒に省略されてもよい。種々の装置およびシステムの実施形態の任意選択的な特徴が、いくつかの実施形態に含まれるが、他の実施形態に含まれないようになっていてもよい。従って、前述の記載は、主に例示的な目的に対してなされており、請求項に記載される本発明の範囲を制限すると解釈されるべきではない。
【0120】
本明細書に含まれる実施例および図示例は、例示にすぎず、制限するものではないが、主題が実施され得る特定の実施形態を示している。前述したように、他の実施形態がこれらの特定の実施形態から活用かつ導かれてもよく、これによって,本開示の範囲から逸脱することなく、構造的および論理的な置換えおよび変更がなされてもよい。本発明の主題に関するこのような実施形態は、本明細書において、便宜上、個別的または集合的に単に「本発明(invention)」と呼ぶが、もし2つ以上の発明が事実上開示されているなら、本出願の範囲を単一の発明または単一の発明概念に自発的に制限することを意図するものではない。従って、特定の実施形態が本明細書に図示され、かつ記載されているが、同じ目的を達成することが想定される構成が、図示されている特定の実施形態と置き換えられてもよい。本開示は、種々の実施形態のあらゆる改良または変更を含むように意図されている。前述の実施形態および本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態の組合せは、前述の記載を再検討すれば、当業者にとって明らかであろう。
【国際調査報告】