特表2017-501874(P2017-501874A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-501874少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサ、及び該ミキサを設けた投与装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-501874(P2017-501874A)
(43)【公表日】2017年1月19日
(54)【発明の名称】少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサ、及び該ミキサを設けた投与装置
(51)【国際特許分類】
   B01F 5/00 20060101AFI20161222BHJP
   B01F 3/08 20060101ALI20161222BHJP
   B01F 5/02 20060101ALI20161222BHJP
   B01F 15/02 20060101ALI20161222BHJP
【FI】
   B01F5/00 G
   B01F3/08 Z
   B01F5/02 Z
   B01F15/02 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-563276(P2016-563276)
(86)(22)【出願日】2015年1月6日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月26日
(86)【国際出願番号】IB2015050094
(87)【国際公開番号】WO2015104654
(87)【国際公開日】20150716
(31)【優先権主張番号】1450195
(32)【優先日】2014年1月10日
(33)【優先権主張国】FR
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516205982
【氏名又は名称】ドザトロン アンテルナシオナール
(74)【代理人】
【識別番号】100108143
【弁理士】
【氏名又は名称】嶋崎 英一郎
(72)【発明者】
【氏名】ランビネ,サンドリーヌ
(72)【発明者】
【氏名】ドゥケノーイ,フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】バディー,マナル
【テーマコード(参考)】
4G035
4G037
【Fターム(参考)】
4G035AB37
4G035AC01
4G035AC44
4G035AE13
4G037AA02
4G037EA01
(57)【要約】
特に補助液体(L1)を主液体(L)に注入した後で少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサであって、上部(1a)、底部(1b)及び外側壁を含む壁によって閉じられた容器(1)、前記容器の第1の壁から開始して、対向する壁の近傍まで延びる投入ダクト(3)、及び前記投入ダクトに対して実質的に平行な出力ダクト(4)であって、前記第1の壁の近傍において開始して対向する壁まで延びる、出力ダクト(4)を備え、各ダクトには、前記容器の壁を通して外部に接続する装置(3a、4a)が設けられる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に補助液体を主液体に注入した後で少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサであって、
上部(1a)、底部(1b)及び外側壁を含む壁によって閉じられた容器(1)、
前記容器の第1の壁から開始して、対向する壁の近傍まで延びる投入ダクト(3)、及び
前記投入ダクトに対して実質的に平行な出力ダクト(4)であって、前記第1の壁の近傍において開始して対向する壁まで延びる、出力ダクト(4)
を備え、
各ダクトには、前記容器の壁を通して外部に接続する装置(3a、4a)が設けられることを特徴とする、静的ミキサ。
【請求項2】
前記第1の壁は、前記容器の前記上部(1a)によって形成され、前記対向する壁は前記底部(1b)によって形成され、前記投入ダクト(3)は、前記ミキサが動作位置にあるときに、前記上部から開始して前記底部の近傍まで延びて鉛直であり、一方で、前記出力ダクト(4)は、前記上部の近傍において開始して前記底部まで延びることを特徴とする、請求項1に記載のミキサ。
【請求項3】
前記投入ダクトは、前記出力ダクトと同様に水平であることを特徴とする、請求項1に記載のミキサ。
【請求項4】
前記投入ダクト(3)は、前記容器(1)の前記壁の近傍に、特に該壁に当接して配置されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のミキサ。
【請求項5】
前記出力ダクト(4)は、前記投入ダクト(3)の近傍に、特に該投入ダクトに当接して配置されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のミキサ。
【請求項6】
前記投入ダクト(3)は、下側部分に、部分的に開口した横断面(3b)を有し、この断面の開口した部分は、前記容器の前記壁によって実質的に閉じられることを特徴とする、請求項2に記載のミキサ。
【請求項7】
前記容器(1)は、特に楕円形である長円形の水平断面を有し、前記投入ダクト(3)は、前記断面の長軸(8)の端の近傍に位置付けられ、一方で、前記出力ダクト(4)は、前記断面の中心の側において、前記投入ダクトに実質的に当接して位置付けられることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のミキサ。
【請求項8】
前記投入ダクト(3)及び前記出力ダクト(4)の平行な軸の平面は、前記ミキサの前記水平断面の前記長軸(8)を含むことを特徴とする、請求項7に記載のミキサ。
【請求項9】
前記容器の前記底部(1b)及び前記上部(1a)は湾曲していることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載のミキサ。
【請求項10】
前記容器は比較的平坦であり、前記投入ダクト及び前記出力ダクトの軸の平面に直交する方向に従う厚さを有し、前記容器の厚さの幅に対する比は、0.3〜0.7であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のミキサ。
【請求項11】
反転されて頭と尾を合わせて組み付けられる2つの同一の半体部分を用いて製造されることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のミキサ。
【請求項12】
ダクト(C)内で循環する主液体(L)の流れに補助液体(L1)を導入する投与装置(D)であって、容器から前記補助液体を集めるために往復運動を伴う差動ピストンを有する投与ポンプ(9)を備え、このポンプは、該ポンプが駆動されることを確実にする主液体の流れを受け取る第1の投入部(11)、前記補助液体を集める第2の投入部(12)、並びに、補助液体及び主液体を混合する出力部(14)を備え、該投与装置は、前記ポンプの前記出力部(14)に配置される、請求項1〜11のいずれか一項に記載のミキサ(M)を備えることを特徴とする、投与装置。
【請求項13】
前記主液体ダクト(C)内に設置される分流器(V)を備え、前記投与ポンプ(9)は前記分流器に平行に接続され、前記ポンプの前記第1の投入部(11)は、第1の管(16)によって前記分流器の投入部に接続され、一方で、前記ポンプの前記出力部(14)は第2の管(15)によって前記分流器の首部に接続され、前記ミキサ(M)は、前記ポンプの前記出力部と前記分流器の前記首部への接続部との間で前記第2の管(15)に配置されることを特徴とする、請求項12に記載の投与装置。
【請求項14】
前記容器(1)の容積は、前記投与ポンプ(9)の容量の3倍以上であることを特徴とする、請求項12又は13に記載の投与装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に補助液体を主液体に注入した後で少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサに関する。
【背景技術】
【0002】
液圧ポンプによる、2つの分離した相の水と補助液体の混合物の注入が、特に本出願人によるFR 2 967 218明細書により知られている。補助液体は、農業環境において使用する場合は、栄養液で構成されるか、家畜の病気を治療する薬により構成されている。主液体と補助液体を混合して、できる限り均質化することは非常に重要である。問題とされている投与ポンプは産業、病院、又は均質な液体混合物を得ることを必要とする他の分野において、補助液体に処方された投与量に応じて使用されうるため、前記と同様の要求は、他の適用でも当てはまる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、本発明の目的は、製造が簡単で経済的であり、混合した液体の良好な均質化が得られる静的ミキサを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、特に補助液体を主液体に注入した後で少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサであって、
上部、底部及び外側壁を含む壁によって閉じられた容器、前記容器の第1の壁から開始して、対向する壁の近傍まで延びる投入ダクト、及び前記投入ダクトに対して実質的に平行な出力ダクトであって、前記第1の壁の近傍において開始して対向する壁まで延びる、出力ダクトを備え、各ダクトには、前記容器の壁を通して外部に接続する装置が設けられることを特徴とする、静的ミキサである。
【0005】
前記第1の壁は、前記容器の前記上部によって形成することができ、前記対向する壁は前記底部によって形成することができ、前記投入ダクトは、前記ミキサが動作位置にあるときに、前記上部から開始して前記底部の近傍まで延びて鉛直であり、一方で、前記出力ダクトは、前記上部の近傍において開始して前記底部まで延びる。
【0006】
他の態様としては、前記投入ダクトは、前記出力ダクトと同様に水平である。
【0007】
有利には、前記投入ダクトは、前記容器の前記外側壁の近傍に、特に該壁に当接して配置される。
【0008】
前記出力ダクトは、前記投入ダクトの近傍に、特に該投入ダクトに当接して配置されるか、あるいはそこからずらすことができる。
【0009】
本発明に係るミキサは、投入ダクトから出力ダクトに進めるために混合物の渦流を誘発し、これにより高い均質化の効果を生じさせる。
【0010】
前記投入ダクトは、下側部分に、部分的に開口した横断面を有することができ、この断面の開口した部分は、前記容器の前記壁によって実質的に閉じられる。
【0011】
前記容器は、特に楕円形である長円形の水平断面を有することができ、前記投入ダクトは、前記断面の長軸の端の近傍に位置付けられ、一方で、前記出力ダクトは、前記断面の中心の側において、前記投入ダクトに実質的に当接して位置付けられる。前記容器の水平断面は、円形とすることもできる。有利には、前記投入ダクトと前記出力ダクトの平行な軸の平面は、前記ミキサの前記水平断面の前記長軸を含む。
【0012】
前記容器の前記上部及び前記底部は、前記容器内の液体の流れを補助し、圧力に対する十分な抵抗が確実に得られるよう湾曲させることができる。
【0013】
好ましくは前記容器は比較的平坦であり、前記投入ダクト及び前記出力ダクトの軸の平面に直交する方向に従う厚さを有し、前記容器の厚さの幅に対する比は、0.3〜0.7である。
【0014】
前記容器が、特に楕円形である長円形の水平断面を有する場合、該容器の厚さは該断面の短軸に対応し、一方、幅は長軸に対応する。
【0015】
前記ミキサは単一のポンプと結合させることができる。他の態様においては、該ミキサは、反転されて頭と尾を合わせて組み付けられる2つの同一の半体部分を用いて製造することができる。
【0016】
また、本発明は、ダクト内で循環する主液体の流れに補助液体を導入する投与装置であって、容器から前記補助液体を集めるために往復運動を伴う差動ピストンを有する投与ポンプを備え、このポンプは、該ポンプが駆動されることを確実にする主液体の流れを受け取る第1の投入部、前記補助液体を集める第2の投入部、並びに、補助液体及び主液体を混合する出力部を備え、該投与装置は、前記ポンプの前記出力部に配置される、前述したミキサを備えることを特徴とする、投与装置である。
【0017】
前記投与装置は、前記主液体ダクト内に設置される分流器を備えることができ、前記投与ポンプは前記分流器に平行に接続され、前記ポンプの前記第1の投入部は、第1の管によって前記分流器の投入部に接続され、一方で、前記ポンプの前記出力部は第2の管によって前記分流器の首部に接続され、前記ミキサは、前記ポンプの前記出力部と前記分流器の前記首部への接続部との間で前記第2の管に配置される。
【0018】
前記投与装置は、前記分流器の首部の変動絞りのための手段を備えることができる。
【0019】
前記容器の容積は、前記ミキサが使用される前記投与ポンプに適合させられる。前記容器の容積は、好ましくは前記投与ポンプの容量の3倍以上である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係るミキサの立面図である。
図2】投与ポンプを備えた本発明に係る縮小した投与装置及びミキサの縦断面図である。
図3図4に関連した下側からの図である。
図4】前記ミキサの上側からの立面図である。
図5】1つの側の上側からの遠近法により描いた図である。
図6図3、4に関連して前記ミキサの下側からの縦断面図である。
図7図6に関連した平面図である。
図8図6に関連した左側からの図である。
図9】前記ミキサが固定されたポンプの縦断面図である。
図10図9で示したポンプ及びミキサの立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
前述した態様とは別に、本発明は、いくつかの他の態様からなり、それらは添付図面に示された実施例を参照しつつ、以下に詳細に述べられるが、決して限定されるものではない。
【0022】
図面、特に図1を参照すると、少なくとも2つの液体の混合物を均質化する静的ミキサMが見て取れる。ミキサMは、上部1a、底部1b及び外側壁をを持つ閉じられた容器1を含む。
【0023】
上部1a及び底部1bは、結合された外側壁とともに、図3〜8から分かるように、貝殻の形状をしており、赤道面Pに従い、好ましくは溶接又は螺合により組み立てられる。前記容器1は好ましくはプラスチック材料で作られる。上部1aは、支持体に前記容器を任意に固定するための孔が設けられた2つの垂直ラグ2を備えている。
【0024】
ミキサMは、ミキサMが動作位置にあるとき、鉛直の投入ダクト3を備えている。ダクト3は図2から分かるように前記上部1aから開始して前記容器の前記底部の近傍まで延びている。ダクト3の開口した下端と底部1bの壁の間の平均距離は20mm未満が好ましい。ダクト3はねじ式接続管3aを形成するために上部1aを通って出る。
【0025】
さらに、ミキサMは、出力ダクト4を備えており、これは実質的に投入ダクト3に平行であり、上部1aの近傍において開始して下方に前記底部1bまで延びる。ダクト3の開口した上端と底部1bの壁の間の平均距離は20mm未満が好ましい。ダクト4は、底部が開口しており、好ましくは高速接続装置を受け入れる環状溝が設けられた出力管4aを形成するため、底部1bを通って出る。該環状溝は、ねじ式結合部材上に確実に固定する回転ナットを保持するため、シール及びクリップをそれぞれ使えるようにする。
【0026】
他の態様として、前記投入ダクトと前記出力ダクトは、第1の外側壁と対向する壁の間は水平とすることができる。
【0027】
上部1aと底部1bは、下側部分にあるダクト3から出てくる液体の流れが、前記容器の対向する領域に流れを向ける底部1b(図6)の湾曲した表面5と接触するように、湾曲している。投入ダクト3から離れた上部1aの凹状の表面6(図2)は、前記流れを出力ダクト4の方に向ける。
【0028】
容器1は、図3及び7から分かるように、好ましくは特に短軸7と長軸8を持つ楕円形である長円形の水平断面を有する。しかしながら、水平断面は円形にすることができる。
【0029】
投入ダクト3は、図3〜5から分かるように、前記容器の壁の近傍、好ましくは前記断面の端に配置される。下側部分3b(図3及び5)は、前記容器の壁に向かって開口している「U」形状の横断面を持つことができ、また、底部1bのベルトを形成する領域に当接させて支持することができる。他の態様として、前記投入ダクトの下側部分は、円筒形の管の形状とすることができる。
【0030】
出力ダクト4は、実質的に投入ダクト3に当接して配置される。ダクト3、4の幾何学上の軸は、前記容器の水平断面の長軸8を含む鉛直面上に位置付けられる。他の態様として、前記出力ダクトは、前記投入ダクトからずらすこと、すなわち間隔を開けることができる。
【0031】
容器1は比較的平坦、すなわち、ダクト3、4の幾何学上の軸の平面に直交する方向におけるその厚さは、その幅に比較すると比較的小さい。容器1の厚さは、実質的に前記断面の短軸7の大きさに対応し、一方、幅は実質的に長軸8の大きさに対応する。前記容器の厚さの幅に対する比は、0.3〜0.7であることが有利である。
【0032】
容器1の容積は、往復運動を伴うピストンを有する投与ポンプの容量の少なくとも3倍であることが好ましい。ミキサMは、該ポンプのために設計されている。1.5LのミキサMの容積は、0.5Lの容量を持つ3m/時のポンプにとって、可能な値の一例である。
【0033】
上部1aと底部1bは、別々に成形され、次いで投入ダクト3が出力ダクト4と底部1bの隣接する壁の間となるように、下側半体1b上に上側半体1aを合わせて組み付けられる。赤道面Pに従う組み付けは、適切な接続手段、特に溶接又は接着により確実に行われる。
【0034】
ミキサMは、ダクト3、4の幾何学上の軸が鉛直で、投入管3aが高い位置にあり、一方、出力管4aが低い位置にあるような位置に設置される。投入管3aは、少なくとも2つの液体の混合物が循環し、その内部でより均質化しなければならない取入ダクトに接続している。液体の流れは、底部壁から短い距離、通常20mm未満の距離でダクト3の下側部分へ通じる。液体の流れが、底部壁の凹状の表面5と接触するときは、該流れは前記容器1の対向する端の方向に短い軌跡を描き、再び上昇し、渦流が生じて出力ダクト4の上端に向かい、このダクトを介して流れ出す。ダクト4の上端は上部1aの上壁から短い距離、特に20mm未満の距離に位置付けられる。
【0035】
ダクト3の下端からダクト4の上端に液体の流れを移動させるために混合物1に生じた十分な容量の渦流により、該混合物を均質化することができる。
【0036】
図2は、ダクトC内で循環する主液体Lの流れに補助液体L1を導入する投与装置Dを示している。補助液体L1はタンクRに入っており、そこから往復運動を伴う差動ピストン10を有する投与ポンプ9で取り出される。このタイプの投与ポンプは特にEP0255791明細書により知られている。
【0037】
ポンプ9は、該ポンプが駆動されることを確実にする主液体の流れを受け取る第1の投入部11、タンクR内に浸入した管13の手段により前記補助液体L1を集める第2の投入部12、並びに、補助液体及び主液体を混合する出力部14を備える。
【0038】
ミキサMは、そのダクト3、4が鉛直であり、投入接続管3aがポンプ9の出力部14に管15、特にフレキシブル管により接続するように配置される。前記ミキサの出力管4aはダクトCに接続している。
【0039】
図2に示された特定の実施例においては、ベンチュリを含む分流器Vは、ダクトC内に挿入され、投与ポンプ9は前記分流器に平行に接続されている。前記ポンプの第1の投入部11は、第1の管16によって前記分流器の投入部に接続され、一方で、前記ポンプの出力部14は管15によって前記分流器に接続されている。出力部4aは、前記分流器の首部に接続され、管Cの一部を形成している。
【0040】
図2に示した構成においては、主流のごく一部だけがポンプ9を通り抜ける。また、図2に示した投与装置Dは、前記分流器の前記首部の変動絞りのための手段を備えることができる。
【0041】
達成可能な真空状体を解除することができるフラップバルブ18を、分流器Vを前記ミキサの出力管4aに接続するためにオリフィスに設けることが有利である。
【0042】
投入管3aの直径は少なくとも前記ポンプの出力部14の直径に等しい。
【0043】
前記ミキサMの前記容器の容積は、投与ポンプ9の容量の少なくとも3倍である。該容量は、差動ピストン10が往復する間に排除される容積をいう。
【0044】
図9、10に示すように、他の態様においては、ミキサMは、反転されて頭と尾を合わせて、鉛直組立面Qに従い組み付けられる2つの同一の半体部分1aを用いて製造することができる。該ミキサは、同一のねじ3/4状の投入部及び出力部を含む。該投入部は接続部Jによりポンプ9の出力部に接続している。図9に示した例においては、ダクト3、4は水平でずれている。
【0045】
本発明に係るミキサは、製造が簡単で経済的である一方、本発明に係るミキサによれば、少なくとも2つの液体、特に比較的少量であって、特に主液体の5%未満である補助液体を持つものの均質化された混合物を得ることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】