特表2017-502441(P2017-502441A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-502441資産情報システム及び同システムを使用する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-502441(P2017-502441A)
(43)【公表日】2017年1月19日
(54)【発明の名称】資産情報システム及び同システムを使用する方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20161222BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20161222BHJP
   G08B 13/22 20060101ALI20161222BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20161222BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20161222BHJP
【FI】
   G06Q10/08 330
   G06Q10/08 306
   B65G61/00 510
   B65G61/00 432
   G08B13/22
   G08B25/04 E
   G08B25/10 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】36
(21)【出願番号】特願2016-557528(P2016-557528)
(86)(22)【出願日】2014年12月4日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月6日
(86)【国際出願番号】US2014068531
(87)【国際公開番号】WO2015085047
(87)【国際公開日】20150611
(31)【優先権主張番号】14/096,466
(32)【優先日】2013年12月4日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/171,130
(32)【優先日】2014年2月3日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/263,346
(32)【優先日】2014年4月28日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516165882
【氏名又は名称】サーゲーレ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】特許業務法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワップラー、ウィリアム・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ホルバット、デイビット・ジェイ
【テーマコード(参考)】
5C084
5C087
5L049
【Fターム(参考)】
5C084AA03
5C084BB02
5C084BB31
5C084CC26
5C084CC31
5C084CC34
5C084DD07
5C084EE05
5C084FF08
5C084GG43
5C084GG57
5C087BB14
5C087BB20
5C087BB74
5C087DD05
5C087DD27
5C087FF01
5C087FF04
5C087FF16
5C087FF17
5C087FF19
5C087GG10
5C087GG22
5C087GG23
5L049CC52
(57)【要約】
本発明は、サプライチェーン内の資産の利用可能性を予測する方法を対象とし、よって資産は、典型的には、今までのところ追跡が難しい高価なコンポーネントである、梱包や容器のような再利用可能な資産である。方法が、資産の量が不十分であることを予測した場合、又は資産が失われたかもしくは破壊された場合、意思決定者は、少なくとも1つの追加の資産を調達しなければならない。本発明は、要求されたときに、意思決定者が追加の資産を効率的に調達できるように、技術仕様と関連する調達情報とを基礎的なシステム内に格納するためのメカニズムを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
在庫を追跡する方法であって、
建造物の開口部に近接する第1アンテナを提供するステップと、
前記開口部に近接する第2アンテナを提供するステップと、
アイテムから信号を発するステップと、
前記第1アンテナを通り過ぎて前記アイテムを移動し、前記第1アンテナを通り過ぎて前記アイテムが移動するとき、前記信号の第1信号強度を測定するステップと、
前記第1信号強度がピークに達する第1時間を決定するステップと、
前記第2アンテナを通り過ぎて前記アイテムを移動し、前記第2アンテナを通り過ぎて前記アイテムが移動するとき、前記信号の第2信号強度を測定するステップと、
前記第2信号強度がピークに達する第2時間を決定するステップと、
第1アンテナ及び第2アンテナを通り過ぎて移動されたアイテムの実際の方向を決定するために、前記第1時間と前記第2時間とを比較するステップと、
在庫追跡システムに前記実際の方向を供給するステップとを含む方法。
【請求項2】
前記在庫追跡システムに前記実際の方向が供給された後、前記第1アンテナ及び前記第2アンテナの内の一方が前記アイテムから前記信号を受信したときに、アラームを鳴らすステップをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記第1アンテナ及び第2アンテナは、指向性アンテナである請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記第1アンテナの第1放射パターンを、前記第2アンテナの第2放射パターンと一部重複させるステップをさらに含む請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記第1放射パターンを前記開口部に対して向けるステップと、
前記第2放射パターンを前記開口部から遠ざけて向けるステップとをさらに含む請求項4記載の方法。
【請求項6】
前記建造物の壁によって前記開口部を規定するステップと、
前記壁と平行な仮想平面を規定するステップと、
前記仮想平面に直交する、仮想開口部ラインを規定するステップと、
前記第1アンテナを通って縦に伸びる第1仮想ラインを規定するステップと、
前記第1アンテナを、前記第1仮想ラインが前記仮想開口部ラインから25から35度の間の角度であるように向けるステップとをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記第2アンテナを通って縦に伸びる第2仮想ラインを規定するステップと、
前記第2アンテナを、前記第2仮想ラインが前記仮想開口部ラインから15から25度の間の角度であるように向けるステップとをさらに含む請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記アイテムを、前記在庫追跡システムのデータベース内のレコードに関連付けるステップをさらに含む請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記第1時間を前記レコードに関連付けるステップと、
前記第2時間を前記レコードに関連付けるステップとをさらに含む請求項8記載の方法。
【請求項10】
予測された方向を前記レコードに関連付けるステップと、
前記予測された方向を前記実際の方向と比較するステップと、
前記予測された方向が前記実際の方向と異なるとき、アラームを鳴らすステップとをさらに含む請求項9記載の方法。
【請求項11】
在庫を追跡する方法であって、
第1アンテナの第1放射パターンを、第2アンテナの第2放射パターンと一部重複させるステップと、
アイテムが前記第1放射パターンを通っていつ移動するかを決定し、当該結果を第1時間として格納するステップと、
前記アイテムが前記第2放射パターンを通っていつ移動するかを決定し、当該結果を第2時間として格納するステップと、
前記第1時間と前記第2時間とを比較することによって、前記アイテムが進んでいる方向を決定するステップとを含む方法。
【請求項12】
前記アイテムが予測された方向に進むことを予測するステップと、
前記アイテムが進んでいる方向が前記予測された方向であるか否かを決定するステップと、
前記アイテムが進んでいる方向が前記予測された方向でない場合に、警報システムを作動させるステップとをさらに含む請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記予測された方向を表す変数をデータベースのシステムに格納するステップと、
前記アイテムが進んでいる方向を前記データベース内の前記変数と比較することによって、前記方向が前記予測された方向であるか否かを決定するステップとをさらに含む請求項12の方法。
【請求項14】
建物内部と建物外部とを規定する建物内に、前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを配置するステップと、
前記第1放射パターンを前記建物内部に対して向けるステップと、
前記第2放射パターンを前記建物外部に対して向けるステップとをさらに含む請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記アイテムから信号を発するステップと、
前記アイテムが前記第1放射パターンを通っていつ移動するかを決定するために、前記第1アンテナによって前記信号を検知するステップと、
前記アイテムが前記第2放射パターンを通っていつ移動するかを決定するために、前記第2アンテナによって前記信号を検知するステップとをさらに含む請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記アイテムが前記第1放射パターンを通って移動するとき、前記信号内に存在するパワーを、前記第1アンテナによって繰り返し測定するステップと、
前記第1時間を、前記アイテムが前記第1放射パターンを通って移動する際に、前記第1アンテナが前記信号内に存在するパワーが最大であると決定したときと同じに設定するステップと、
前記アイテムが前記第2放射パターンを通って移動するとき、前記信号内に存在するパワーを、前記第2アンテナによって繰り返し測定するステップと、
前記第2時間を、前記アイテムが前記第2放射パターンを通って移動する際に、前記第2アンテナが前記信号内に存在するパワーが最大であると決定したときと同じに設定するステップとをさらに含む請求項15記載の方法。
【請求項17】
在庫のアイテムの追跡に適した装置であって、
第1放射パターンを有し、前記アイテムが前記第1放射パターンを通っていつ移動するかを検知するように構成される第1アンテナと、
第2放射パターンを有し、前記アイテムが前記第2放射パターンを通っていつ移動するかを検知するように構成される第2アンテナと、
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナと通信するサーバであって、前記アイテムが、前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを通り過ぎる実際の方向を決定するサーバと、
前記サーバと通信するデータベースであって、前記アイテムが前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを通り過ぎる、予測された方向を含むレコードを含むデータベースと、
前記サーバと通信する警報システムとを具備し、前記サーバが、前記アイテムが前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを前記予測された方向に通過しなかったと決定した場合、前記サーバは前記警報システムを作動させる装置。
【請求項18】
前記アイテムによって生成された信号と、
前記第1アンテナ内に配置され、前記アイテムが前記第1放射パターンを通って移動するときに、前記信号内に存在するパワーが最大である第1時間を決定するように構成された第1パワーセンサーモジュールと、
前記第2アンテナ内に配置され、前記アイテムが前記第2放射パターンを通って移動するときに、前記信号内に存在するパワーが最大である第2時間を決定するように構成された第2パワーセンサーモジュールとをさらに具備し、
前記第1アンテナは、前記サーバに前記第1時間を伝達し、
前記第2アンテナは、前記サーバに前記第2時間を伝達し、
前記サーバは、前記実際の方向を決定するために、前記第1時間と前記第2時間とを比較する請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記第1アンテナ及び前記第2アンテナは、指向性アンテナである請求項18記載の装置。
【請求項20】
前記第1放射パターンは、前記第2放射パターンに一部重複する請求項19記載の装置。
【請求項21】
資産の利用可能性を予測する方法であって、
複数の資産の内の資産が、複数の場所の内の場所にいつ到着するかを検知するステップと、
データベースを、前記資産と前記場所とに関連付けられた到来時間で更新するステップと、
前記資産が前記場所をいつ出発するかを検知するステップと、
前記データベースを、前記資産と前記場所とに関連付けられた出発時間で更新するステップとを含む方法。
【請求項22】
前記到来時間と前記出発時間とを比較することによって、前記場所での前記資産の滞留時間を算出するステップと、
前記データベースを、前記資産と前記場所とに関連付けられた前記滞留時間で更新するステップとをさらに含む請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記複数の場所の各場所に、少なくとも1つの滞留時間を決定し、関連付けるために、前記検知し、算出するステップを繰り返すステップをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記複数の資産の各資産に、少なくとも1つの滞留時間を決定し、関連付けるために、前記検知し、算出するステップを繰り返すステップをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項25】
前記複数の場所のすべての場所に関して、前記複数の資産の資産毎の滞留時間を決定し、関連付けるために、前記検知し、算出するステップを繰り返すステップをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項26】
前記複数の資産の資産毎の現在の場所を決定するために、前記到来時間を使用するステップをさらに含む請求項25記載の方法。
【請求項27】
前記複数の資産で使用するための資産要求スケジュールを構築するステップと、
前記資産要求スケジュール内で、複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、前記複数の場所の各場所で要求される、前記複数の資産の内の資産の量を指定するステップとをさらに含む請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記複数の資産で使用するための資産経路スケジュールを構築するステップと、
前記資産経路スケジュール内で、前記複数の資産の各資産に関する、前記複数の場所の内の場所のシリーズを指定するステップと、
前記シリーズ内で、前記複数の場所の場所間での、前記関連付けられた資産の要求される物理的な移動を表すステップとをさらに含む請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記資産要求スケジュール内の各々の時間の増分の間の、前記複数の資産の各資産の予測される場所を表現するモデルを構築するために、前記複数の場所の各場所の前記滞留時間と、前記複数の資産の各資産の前記現在の場所と、前記資産経路スケジュールとを比較するステップをさらに含む請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記モデルを前記資産要求スケジュールと比較するステップと、
前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された分配が、前記複数の時間の増分の内の各時間の増分の間の、前記資産要求スケジュール内で指定された量未満であるか否かを判定するステップとをさらに含む請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された分配が、前記複数の時間の増分の内のいずれか1つの時間の増分の間の、前記資産要求スケジュール内で指定された量未満である場合、警告を送信するステップをさらに含む請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された分配が、前記複数の時間の増分の内のいずれか1つの時間の増分の間の、前記資産要求スケジュール内で指定された量未満である場合、追加の資産の取得を開始するステップをさらに含む請求項30記載の方法。
【請求項33】
前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された分配が、前記複数の時間の増分の内のいずれか1つの時間の増分の間の、前記資産要求スケジュール内で指定された量未満である場合、ユーザーへの電子メールを形成し、送信するステップをさらに含む請求項30記載の方法。
【請求項34】
前記複数の時間の増分の各時間の増分の間の、前記複数の場所の各場所での前記資産要求スケジュール内で指定された量と、前記複数の時間の増分の各時間の増分の間の、前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された分配とが並べられた、前記複数の時間の増分の各時間の増分を示すリポートを生成するステップをさらに含む請求項30記載の方法。
【請求項35】
期間を選択するステップと、
前記複数の場所の内の選択された場所を選択するステップと、
データベースを用いて、前記選択された場所での前記期間内の減少率を算出するステップとをさらに含み、前記減少率は、前記期間内に前記選択された場所に到着する前記複数の資産の割合である請求項25記載の方法。
【請求項36】
前記減少率と、前記期間と、前記選択された場所とを示すリポートを生成するステップをさらに含む請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記複数の資産の各資産上のタグを供給するステップと、
各タグから信号を発するステップと、
前記複数の場所の各場所に配置された第1アンテナで前記タグを読み取るステップとをさらに含む請求項22記載の方法。
【請求項38】
前記複数の場所の各場所に配置された第2アンテナで前記タグを読み取るステップと、
第1時間と第2時間とを比較することによって、前記検知されたタグに関連付けられた資産が、前記複数の場所の内の特定の場所で、到着しているか、又は出発しているかを判定するステップとをさらに含み、前記検知されたタグによって発せられる前記信号は、前記第1アンテナで前記第1時間に最も強く、前記検知されたタグによって発せられる前記信号は、前記第2アンテナで前記第2時間に最も強い請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記第1アンテナで前記タグを受動的に読み取るステップと、
前記第2アンテナで前記タグを受動的に読みとるステップとをさらに含む請求項38記載の方法。
【請求項40】
無線周波数識別信号として前記信号を発するステップと、
無線周波数識別アンテナとして前記第1アンテナを形成するステップと、
無線周波数識別アンテナとして前記第2アンテナを形成するステップとをさらに含む請求項39記載の方法。
【請求項41】
資産の利用可能性を保証する方法であって、
技術仕様を使用して、資産プロフィールを有する第1資産を調達するステップと、
前記技術仕様をデータベースに入力するステップと、
前記第1資産の交換が必要であるか否かを判定するステップと、
前記判定するステップが前記第1資産の交換が必要であると判定したとき、前記データベースから前記技術仕様を検索し、前記資産プロフィールを有する第2資産を調達するために前記技術仕様を使用するステップとを含む方法。
【請求項42】
前記第1資産に電子タグを用いるステップと、
複数のアンテナで前記電子タグを検知することによって、前記第1資産を追跡するステップと、
前記複数のアンテナが前記電子タグを検知しなくなったとき、前記第1資産が交換される必要があることを決定するステップとをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記データベースに期限を入力するステップと、
前記期限が満了したとき、前記第1資産が交換される必要があることを決定するステップとをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項44】
前記データベースに満了日を入力するステップと、
前記満了日が過ぎたとき、前記第1資産が交換される必要があることを決定するステップとをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項45】
前記第1資産が交換される必要があるか否かを決定するために、前記第1資産を手動で検査するステップをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項46】
前記技術仕様を作成するためにコンピューター支援設計ソフトウェアを使用するステップをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項47】
サードパーティから前記第2資産を調達するステップをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項48】
資産の保有機材に前記第1資産を導入するステップをさらに含み、前記資産の保有機材の内の各資産は前記資産プロフィールに従う請求項41記載の方法。
【請求項49】
前記資産の保有機材が追加の資産を必要としているか否かを判定するステップと、
前記判定するステップが、前記資産の保有機材が追加の資産を必要としていることを決定した場合、前記データベースから前記技術仕様を検索するステップと、
前記追加の資産を調達するために、前記技術仕様を使用するステップとをさらに含む請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記第1資産及び前記第2資産の一方の調達を表すインボイスを受信するステップと、
前記インボイスを前記データベースに入力するステップと、
前記データベース内で、前記第1資産及び第2資産の一方に前記インボイスを関連付けるステップとをさらに含む請求項41記載の方法。
【請求項51】
資産の利用可能性を予測する方法であって、
複数の資産を調達するステップであって、前記複数の資産の各資産は資産プロフィールに従い、前記資産プロフィールは技術仕様によって規定されるステップと、
データベースに前記技術仕様を格納するステップと、
前記データベース内で、前記技術仕様を前記複数の資産に関連付けるステップとを含む方法。
【請求項52】
複数の資産の内の資産が複数の場所の内の場所にいつ到着するかを検知するステップと、
前記資産と前記場所とに関連付けられた到来時間で前記データベースを更新するステップと、
前記資産が前記場所をいつ出発するかを検知するステップと、
前記資産と前記場所とに関連付けられた出発時間で前記データベースを更新するステップとをさらに含む請求項51記載の方法。
【請求項53】
前記到来時間と前記出発時間とを比較することによって、前記場所での前記資産の滞留時間を算出するステップと、
前記資産と前記場所とに関連付けられた前記滞留時間で前記データベースを更新するステップとをさらに含む請求項52記載の方法。
【請求項54】
前記複数の場所のすべての場所に関して、前記複数の資産の資産毎の滞留時間を決定し、関連付けるために、前記検知し、算出するステップを繰り返すステップをさらに含む請求項53記載の方法。
【請求項55】
前記複数の資産の資産毎の現在の場所を決定するために前記到来時間を使用するステップをさらに含む請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記複数の資産で使用するための資産要求スケジュールを構築するステップと、
複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、前記複数の場所の各場所で要求される前記複数の資産の内の資産の量を、前記資産要求スケジュール内で指定するステップとをさらに含む請求項55記載の方法。
【請求項57】
前記複数の資産で使用するための資産経路スケジュールを構築するステップと、
前記複数の資産の各資産に関する、前記複数の場所の内の場所のシリーズを、前記資産経路スケジュール内で指定するステップと、
前記シリーズ内で、前記複数の場所の場所間での、前記関連付けられた資産の要求される物理的な移動を表すステップとをさらに含む請求項56記載の方法。
【請求項58】
前記資産要求スケジュール内の各時間の増分の間の、前記複数の資産の各資産の予測される場所を表現するモデルを構築するために、前記複数の場所の各場所の前記滞留時間と、前記複数の資産の各資産の前記現在の場所と、前記資産経路スケジュールとを比較するステップをさらに含む請求項57記載の方法。
【請求項59】
前記モデルを前記資産要求スケジュールと比較するステップと、
前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された配分が、前記複数の時間の増分の各時間の増分の間の、前記資産要求スケジュールで指定された量未満であるか否かを判定するステップとをさらに含む請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の前記モデル化された分配が、前記複数の時間の増分の内のいずれか1つの時間の増分の間の、前記資産要求スケジュールで指定された量未満である場合に、調達エンティティに前記技術仕様を提供することによって、追加の資産を調達するステップをさらに含む請求項59記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は在庫管理に関する。より詳しくは、本発明は、サプライチェーンで再利用可能な資産として具体化された在庫の追跡及び維持に関する。具体的には、本発明は、要求通りに追加の資産を取得するための合理化されたメカニズムを提供するために、データベースに技術仕様を格納し、この技術仕様を本発明の資産に関連付けることに関する。
【背景技術】
【0002】
資産の追跡及び在庫管理は、ごく最近のビジネスの複雑な構成要素である。在庫水準、注文、販売、及び配達の追跡は、企業の在庫水準のグローバルな状況を理解するために極めて重要である。企業は、製品の過剰供給及び目減り(outage)を回避するために在庫管理システムを使用し得る。しかしながら、強健な在庫管理システムの1つの重大で根本的な構成要素は、在庫自体の正確な総数及び場所である。資産追跡の問題を悪化させるのは、いくつかの概算ですべての棚卸損の60%以上を占める従業員の窃盗の問題である。したがって、各在庫アイテムに関して正確な総数及び場所の情報を管理することによって、資産を追跡するだけでなく、これら資産の窃盗も防ぐためのシステムに対して、技術的に重大な必要性がある。
【0003】
さらに、資産は、消費者への最終的な販売のための商品で具体化され得る一方で、資産は、高価な企業資産である再利用可能なコンテナでも具体化され得る。再利用可能なコンテナのような資産がサプライチェーン内で失われるか置き違えられる場合、それは様々に追加費用を加える。最終的には保有機材(fleet)を大型にし、望まれないレベルに有効利用を引き下げる、より多くのコンテナを購入しなければならず、あるいは、要求を満たすために、即時の損失を引き起こす消耗品の輸送容器(packaging)を購入しなければならない。潜在的には、すべての内の最悪のコストは、輸送容器の不足又は在庫の割り当てミスの結果として、生産が停止することである。したがって、企業は、サプライチェーンプロセスの全体を通して、それらの再利用可能な資産の追跡を管理することを望む。さらに、企業は、損失、危機ポイント、滞留時間を識別するための重大な要求を有し、他のメトリクスと同様に、リアルタイムでの在庫の総数と、すべての再利用可能な資産の場所と活動のデータのような、利用分析を作成する。一般に、企業の輸送容器のサプライチェーン、在庫、損失、滞留、回転、及び利用の正確な状況を提供するシステムに対する技術的に重大な要求がある。さらに、しばしば企業は、彼らが特定の資産をどこでどのように調達したかに関する情報、又はその資産のコストに関する情報を有していない。この情報は、資産が失われるか破壊されるか、又はそのライフサイクルを終了した場合に、新たな代替資産を迅速に取得する上で役立つ。したがって、資産及びインボイスの情報を作成するために用いられる技術仕様を含む、資産の元の調達に関する情報を追跡し、格納する重大な要求もある。
【発明の概要】
【0004】
1つの態様では、発明は、資産の利用可能性を予測する方法を提供し得、前記方法は、複数の再利用可能な資産を提供するステップであって、前記複数の資産の各資産は、前記第1エンティティから取り寄せられ、前記複数の資産の各資産は、前記第1エンティティで戻されるステップと、前記複数の資産の各資産がいつ前記第1エンティティから取り寄せられるかを検知し、到来時間でデータベースを更新するステップと、前記複数の資産の各資産がいつ前記第1エンティティで戻されるかを検知し、到着時間でデータベースを更新するステップと、前記複数の資産の各資産の滞留時間と、前記複数の資産の各資産の回転時間の内の一方を算出するステップであって、前記滞留時間は、前記複数の資産の各資産の前記到来時間と次の出発時間との間に経過した時間であり、前記回転時間は、前記複数の資産の各資産の前記出発時間と次の到来時間の間に経過した時間であるステップと、第1エンティティのための資産要求スケジュールを構築するステップであって、前記資産要求スケジュールは、複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、前記第1エンティティで要求される前記複数の資産の内の資産の要求量を指定するステップと、前記複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、前記第1エンティティで利用可能な、前記複数の資産の内の資産の予測量を予測するために、前記複数の資産の各資産の前記滞留時間と前記回転時間の一方を使用するステップと、前記資産の予測量が、各時間の増分に対して十分であるか否かを判定するために、前記資産の要求量と、前記複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間の前記資産の予測量とを比較するステップとを含む。
【0005】
別の態様では、本発明は、資産の利用可能性を予測するための方法を提供し得、前記方法は、複数の資産で使用するための資産要求スケジュールを構築するステップであって、前記資産要求スケジュールは、複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、複数の場所の各場所で要求される複数の資産の内の資産の量を指定するステップと、前記複数の資産で使用するための資産経路スケジュールを構築するステップであって、前記資産経路スケジュールは、前記複数の資産の各資産に関する、前記複数の場所の内の場所のシリーズを指定し、前記シリーズは、前記複数の場所の内の場所間での前記関連付けられた資産の要求される物理的な移動を表すステップと、前記複数の資産の内の資産が前記複数の場所の内の場所にいつ到着するかを検知し、前記資産と前記場所とに関連付けられた到来時間でデータベースを更新し、前記資産の前記複数の場所の内の現在の場所で前記データベースを更新するステップと、前記資産が前記場所をいつ出発するかを検知し、前記資産と前記場所とに関連付けられた出発時間で前記データベースを更新するステップと、前記到来時間と前記出発時間とを比較することによって、前記場所での前記資産の滞留時間を算出し、前記滞留時間を前記場所に関連付けるステップと、前記複数の場所の各場所に、少なくとも1つの滞留時間を決定し、関連付けるために、前記検知し、算出するステップを繰り返すステップと、前記資産要求スケジュール内の各時間の増分の間の、前記複数の資産の各資産の予測される場所を表現するモデルを構築するために、前記複数の場所の各場所の滞留時間と、前記複数の資産の各資産の現在の場所と、資産経路スケジュールとを比較するステップと、前記資産要求スケジュール内の各時間の増分の間、前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の分配が十分であるか否かを予測するために、前記モデルを前記資産要求スケジュールと比較するステップとを含む。
【0006】
別の態様では、本発明は、資産の利用可能性を予測する方法を提供し得、前記方法は、資産経路スケジュールに従って、複数の場所の間で複数の資産を送るステップと、前記複数の資産のいずれかの資産が前記複数の場所のいずれかの場所でいつ受け取られるかを検知し、データベースに受取タイムスタンプと現在の場所とを格納するステップと、前記複数の資産のいずれかの資産が前記複数の場所のいずれかの場所からいつ送られるかを検知し、前記データベースに発送タイムスタンプを格納するステップと、前記複数の場所の各場所で前記複数の資産の各資産について、前記受取タイムスタンプと前記発送タイムスタンプと現在の場所とを比較することによって、前記複数の場所の各場所間の前記複数の資産の各資産の移動時間を算出し、前記データベースに前記移動時間を格納するステップと、前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産について、前記受取タイムスタンプと前記発送タイムスタンプと現在の場所とを比較することによって、前記複数の場所の各場所間での前記複数の資産の各資産の滞留時間を算出し、前記データベースに前記滞留時間を格納するステップと、前記複数の資産で使用するための資産要求スケジュールを構築するステップであって、前記資産要求スケジュールは、複数の時間の増分の各々の時間の増分の間に、前記複数の場所の各場所で要求される前記複数の資産の内の資産の要求量を指定するステップと、前記複数の場所の内の特定の場所に移動する前記複数の資産の内の特定の資産をモデル化する時を決定するために、前記資産経路スケジュールと前記滞留時間と前記移動時間とを用いて、前記複数の時間の増分の各々の時間の増分の間の、前記複数の場所の内の場所間での前記複数の資産の各資産の前記移動をモデル化するステップと、前記複数の資産の内の前記モデル化された資産の量を、前記複数の時間の増分の各々の時間の増分の間の前記複数の資産の内の前記資産の要求量と比較するステップと、前記比較するステップが、前記複数の場所の内の特定の場所が、前記複数の時間の増分の内の特定の時間の増分の間の前記要求量よりも少ない資産を有してモデル化されたと判定された場合、より高い権限を通知するステップとを含む。
【0007】
別の態様では、本発明は、在庫を追跡する方法を提供し得、前記方法は、建造物の開口部に近接する第1アンテナを提供するステップと、前記開口部に近接する第2アンテナを提供するステップと、アイテムから信号を発するステップと、前記アイテムを、前記第1アンテナを通り過ぎて移動し、前記アイテムが前記第1アンテナを通り過ぎて移動するときに前記信号の第1信号強度を測定するステップと、前記第1信号強度がピークに達する第1時間を決定するステップと、前記アイテムを、前記第2アンテナを過ぎて移動し、前記アイテムが前記第2アンテナを通り過ぎて移動するときに前記信号の第2信号強度を測定するステップと、前記第2信号強度がピークに達する第2時間を決定するステップと、前記アイテムが前記第1アンテナ及び前記第2アンテナを通り過ぎて移動された実際の方向を決定するために、前記第1時間と前記第2時間とを比較するステップと、在庫追跡システムに前記実際の方向を提供するステップとを含む。
【0008】
別の態様では、本発明は、在庫を追跡する方法を提供し得、前記方法は、第1アンテナの第1放射パターンを、第2アンテナの第2放射パターンに一部重複させるステップと、アイテムが前記第1放射パターンをいつ通るかを決定し、当該結果を第1時間として格納するステップと、前記アイテムが前記第2放射パターンをいつ通るかを決定し、当該結果を第2時間として格納するステップと、前記第1時間と前記第2時間とを比較することによって、前記アイテムが進む方向を決定するステップとを含む。
【0009】
別の態様では、本発明は、在庫のアイテムを追跡することに適した装置を提供し得、前記装置は、第1放射パターンを有する第1アンテナであって、前記アイテムが前記第1放射パターンをいつ通るかを検知するように構成される第1アンテナと、第2放射パターンを有する第2アンテナであって、前記アイテムが前記第2放射パターンをいつ通るかを検知するように構成される第2アンテナと、前記第1アンテナ及び前記第2アンテナと通信するサーバであって、前記アイテムが前記第1アンテナ及び前記第2アンテナのそばを通過する実際の方向を決定するサーバと、前記サーバと通信するデータベースであって、前記第1アンテナ及び前記第2アンテナのそばを通り過ぎる前記アイテムの、予測された方向を含むレコードを含むデータベースと、前記サーバと通信する警報システムとを具備し、前記サーバは、前記アイテムが前記第1アンテナ及び前記第2アンテナのそばを前記予測された方向に通り過ぎなかったと判定した場合、前記警報システムを作動させる。
【0010】
別の態様では、本発明は、資産の利用可能性を予測する方法を提供し得、前記方法は、複数の再利用可能な資産を供給するステップであって、前記複数の資産の各資産は、前記第1エンティティから取り寄せられ、前記複数の資産の各資産は、前記第1エンティティで戻されるステップと、前記複数の資産の各資産がいつ前記第1エンティティから取り寄せられるかを検知し、到来時間でデータベースを更新するステップと、前記複数の資産の各資産がいつ前記第1エンティティで戻されるかを検知し、到着時間でデータベースを更新するステップと、前記複数の資産の各資産の滞留時間と前記複数の資産の各資産の回転時間の内の一方を算出するステップであって、前記滞留時間は、前記複数の資産の各資産の前記到来時間と次の出発時間との間に経過した時間であり、前記回転時間は、前記複数の資産の各資産の前記出発時間と次の到来時間の間に経過した時間であるステップと、前記第1エンティティのための資産要求スケジュールを構築するステップであって、前記資産要求スケジュールは、複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、前記第1エンティティで要求される、前記複数の資産の内の資産の要求量を指定するステップと、前記複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、前記複数の資産の内、前記第1エンティティで利用可能な資産の予測量を予測するために、前記複数の資産の各資産に関する前記滞留時間と前記回転時間の一方を使用するステップと、前記資産の予測量が各時間の増分の間に十分であるか否かを判定するために、前記複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間の、前記資産の要求量と前記資産の予測量とを比較するステップとを含む。
【0011】
別の態様では、本発明は、資産の利用可能性を予測する方法を提供し得、前記方法は、複数の資産で使用するための資産要求スケジュールを構築するステップであって、前記資産要求スケジュールは、複数の時間の増分の内の各々の連続する時間の増分の間に、複数の場所の各場所で要求される前記複数の資産の内の資産の量を指定するステップと、前記複数の資産で使用するための資産経路スケジュールを構築するステップであって、前記資産経路スケジュールは、前記複数の資産の各資産に関する前記複数の場所の内の場所のシリーズを指定し、前記シリーズは、前記複数の場所の内の場所間での前記関連付けられた資産の要求される物理的な移動を表すステップと、前記複数の場所の内の場所に、前記複数の資産の内の資産がいつ到着するかを検知し、前記資産と前記場所とに関連付けられた到来時間でデータベースを更新し、前記資産の前記複数の場所の内の現在の場所で前記データベースを更新するステップと、前記資産が前記場所をいつ出発するかを検知し、前記資産と前記場所とに関連付けられた出発時間で前記データベースを更新するステップと、前記到来時間と前記出発時間とを比較することによって、前記場所での前記資産の滞留時間を算出し、前記滞留時間を前記場所に関連付けるステップと、前記複数の場所の各場所に、少なくとも1つの滞留時間を決定し、関連付けるために、前記検知し、算出するステップを繰り返すステップと、前記資産要求スケジュール内で各時間の増分の間の前記複数の資産の各資産の予測された場所を表現するモデルを構築するために、前記複数の場所の各場所の滞留時間と、前記複数の資産の各資産の現在の場所と、前記資産要求スケジュールとを比較するステップと、前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産の分配が、前記資産要求スケジュール内の各時間の増分の間に十分であるか否かを予測するために、前記モデルを前記資産要求スケジュールと比較するステップとを含む。
【0012】
別の態様では、本発明は、資産の利用可能性を予測する方法を提供し得、前記方法は、資産経路スケジュールに従って複数の場所間で複数の資産を送るステップと、前記複数の資産のいずれかの資産が前記複数の場所のいずれかの場所でいつ受け取られるかを検知し、データベースに受取タイムスタンプと現在の場所とを格納するステップと、前記複数の資産のいずれかの資産が前記複数の場所のいずれかの場所からいつ発送されるかを検知し、前記データベースに発送タイムスタンプを格納するステップと、前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産に関する、前記受取タイムスタンプと前記発送タイムスタンプと前記現在の場所とを比較することによって、前記複数の場所の各場所間での前記複数の資産の各資産の移動時間を算出し、前記データベースに前記移動時間を格納するステップと、前記複数の場所の各場所での前記複数の資産の各資産に関する、前記受取タイムスタンプと前記発送タイムスタンプと前記現在の場所とを比較することによって、前記複数の場所の各場所間での前記複数の資産の各資産の滞留時間を算出し、前記データベースに前記滞留時間を格納するステップと、前記複数の資産で使用するための資産要求スケジュールを構築するステップであって、前記資産要求スケジュールは、複数の時間の増分の内の各々の時間の増分の間に、前記複数の場所の各場所で要求される、前記複数の資産の内の資産の要求量を指定するステップと、前記複数の場所の内の特定の場所に移動する前記複数の資産の内の特定の資産をモデル化する時を決定するために、前記資産経路スケジュールと前記滞留時間と前記移動時間とを用いて、前記複数の時間の増分の各々の時間の増分の間の、前記複数の場所の内の場所間での、前記複数の資産の各資産の移動をモデル化するステップと、前記複数の資産の内のモデル化された資産の量を、前記複数の時間の増分の各々の時間の増分の間の、前記複数の資産の内の前記資産の要求量と比較するステップと、前記比較するステップが、前記複数の場所の内の特定の場所が、前記複数の時間の複数の増分の内の特定の時間の増分の間の要求量より少ない資産を有するようにモデル化されると判定した場合、より高い権限を通知するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0013】
最良の形態を例示する1つ以上の好ましい実施形態が、図面及び以下の記述で述べられる。付記されたクレームは、本発明を詳細に明確に指摘し示す。
【0014】
明細書の一部に組み込まれ、これを構成する添付の図面は、様々な例の方法と、本発明の種々の態様の他の例の形態とを例示する。図に例示された要素の境界(例えば、箱、箱のグループ、又は他の形状)が、その境界の1つの例を表すことは十分理解されるであろう。当業者は、いくつかの例において、1つの要素が複数の要素として設計され得、また複数の要素が1つの要素として設計され得ることを十分認識するであろう。いくつかの例において、別の要素の内部の構成要素として示される要素が、外部の構成要素として実装され得、逆もまた同様である。さらに、要素は縮尺に合わせて描かれないこともある。
図1図1は、本発明を組み込む建造物の引き渡しエリアの平面図である。
図2図2は、本発明のある時間の間の受信信号強度を表すグラフである。
図3図3は、本発明のある時間の間の受信信号強度を表すグラフである。
図4図4は、本発明によって集められ、格納された典型的なデータを示すテーブルである。
図5図5は、本発明のアンテナの相対的な角度を示す、図1と同様の平面図である。
図6図6は、本発明の方法を表現する図である。
図7図7は、場所間で移動する資産と共に、典型的なサプライチェーントポグラフィーを表現する図である。
図8図8は、本発明における物理的な場所を表すサンプルのデータベーステーブルである。
図9図9は、本発明における資産を表すサンプルのデータベーステーブルである。
図10図10は、本発明における資産の履歴を表すサンプルのデータベーステーブルである。
図11図11は、本発明における共通のデータベースクエリの抽出された見本である。
図12図12は、本発明における場所での滞留時間のサンプルのレポートである。
図13図13は、本発明で使用するためのサンプルの生産スケジュールである。
図14図14は、本発明で使用するためのサンプルの資産要求スケジュールである。
図15図15は、資産要求スケジュール内の情報を表す折れ線グラフである。
図16図16は、本発明における資産を表すサンプルのデータベーステーブルである。
図17図17は、本発明における資産タイプを表すサンプルのデータベーステーブルである。
図18図18は、本発明における調達エンティティを表すサンプルのデータベーステーブルである。
図19図19は、本発明におけるサンプルの技術仕様文書である。
【0015】
同様の番号は、図面の全体にわたって同様の部分を参照する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
ゲートシステムは図1から図5に示され、概してここではゲートシステム1と称される。ゲートシステム1に関連する先行技術で見られる様々な新規でない特徴は、ここでは議論されない。読者は、電磁波伝播、アンテナ設計及び信号処理の基礎が、先行技術の十分な範囲内であり、それに精通した者によって既に理解されることを理解するであろう。
【0017】
ゲートシステム1は、開口部7を規定する壁5を含む建物又は建造物3と連動して動作することに適している。開口部7は、典型的には、荷積みドックエリア9における建造物3への入口として具体化され、ドア(図示せず)で選択的に封鎖可能であってもよい。荷積みドックにおいて典型的であるように、トラック11は、トラック11と建造物3の間でアイテムを運ぶために、そこから開口部7を通って伸ばされるプラットフォーム10を、開口部7に近接させて位置され得る。フォークリフト13は参考のために図1内に設けられ、トラック11と建造物3との間でアイテムを運ぶことを支援するために使用され得る。
【0018】
図1に示されるように、第1アンテナ15は建造物3内に配置される。第1アンテナ15は、好ましくは、そこから特定の方向に発する第1放射パターン17を有する指向性アンテナである。図1に示されるように、第1アンテナ15は、第1放射パターン17が、概して開口部7に対して向けられるように、傾けられる。先行技術において一般に理解されるように、アイテムが第1放射パターン17内にあるとき、適切な周波数の信号を発するアイテムは、第1アンテナ15によって受信されるだろう。反対に、第1アンテナ15は好ましくは指向性アンテナであるので、アイテムが第1放射パターン17の外部にあるとき、信号は第1アンテナ15によって受信されないであろう。第2アンテナ19も建造物3内に配置される。第2アンテナ19は、好ましくは、そこから特定の方向に発する第2放射パターン21を有する指向性アンテナである。図1に示されるように、第2アンテナ19は、第2放射パターン21が、概して開口部7から遠ざけて向けられるように、傾けられる。第1アンテナ15と同様に、第2アンテナが好ましくは指向性アンテナであるので、第2放射パターン21内のアイテムから発せられる、いずれかの適切にフォーマットされた信号は、第2アンテナ19によって受信されるであろう。第1アンテナ15とさらに同様に、第2アンテナ19は、第2放射パターン21の外側から発せられる信号を受信しないであろう。
【0019】
第1アンテナ15は第1セットのバンパー23の後ろに位置し、その一方で、第2アンテナ19は第2セットのバンパー25の後ろに位置する。第1セットのバンパー23は第1アンテナ15のための保護を提供し、その一方で、第2セットのバンパー25は第2アンテナ19のための保護を提供し、両セットのバンパー23,25は、鋼又は強化されたアルミニウムのような頑丈な材料から作られる。倉庫や貯蔵室エリアは、フォークリフト13や、その辺を絶えず移動する手押し車のような様々な他の設備でよく混乱しているので、バンパー23、25はアンテナ15、19をそれぞれ保護するために提供される。第1アンテナ15はさらに第1シールド27の後ろに位置し、その一方で、第2アンテナ19はさらに第2シールド29の後ろに位置する。第1セットのバンパー23と第2セットのバンパー25は好ましくは金属製であり、その一方で、第1シールド27及び第2シールド29は、好ましくは、電磁信号の通過を効果的に促進するプラスチックか別の同様の材料から作られる。第1シールド27及び第2シールド29は、第1アンテナ15及び第2アンテナ19がそこを通過する信号を送信及び受信できるように、非金属材料から形成される。
【0020】
図1に示されるように、第1アンテナ15は第1接続31を経由してコンピュータ33に接続される。第1接続31は、第1アンテナ15とコンピュータ33との間の通信メカニズムを提供するための有線又は無線接続であり得る。コンピュータ33は、任意のスタイルのコンピューティングデバイスであり得、メモリ(図示せず)に結合されたプロセッサ(図示せず)を含み得る。コンピュータ33は、ゲートシステム1に関連する情報を格納するためのデータベース35に接続される。コンピュータ33はまた、アラーム接続34を経由してアラーム37に接続される。アラーム接続34は、有線又は無線通信メカニズムであり得、コンピュータ33とアラーム37との間のデータ通信を提供する。アラーム37は、建物3の特定の人員に警報を発することを含む、可聴の警報、無音の警報、又はあらゆる他のタイプの警報システムを含む、任意のスタイルの警報タイプのシステムであり得る。第1アラーム15と同様に、第2アラーム19は第2接続39を経由してコンピュータ33に接続される。第2接続39は、有線又は無線接続であり得、コンピュータ33と第2アンテナ19との間でデータを伝送するためのメカニズムを提供する。第1アンテナ15及び第2アンテナ19は、それらによって受信される信号に関連するデータ及び情報を提供し、第1接続31及び第2接続39をそれぞれ経由してコンピュータ33にこのデータを伝送する。
【0021】
図2に見られるように、グラフは、X軸の時間と関連して、Y軸の信号強度を表して提供される。信号を発するアイテムが第1アンテナ15と第2アンテナ19との間を通過するとき、第1アンテナ15及び第2アンテナ19はそれぞれ、第1放射パターン17及び第2放射パターン21を通過するにつれて変化する信号強度を伴って、信号を受信する。
【0022】
この情報は、第1接続31及び第2接続39を経由してコンピュータ33に伝送される。
【0023】
コンピュータ33は、図2に図表で表されるこの信号強度情報を処理する。図2に示されるように、第1アンテナ15の第1放射パターン17を通り抜ける信号の信号強度は、時間T1でピークP1まで徐々に大きくなり、そして時間が進むにつれて次第に小さくなる。これは、第1放射パターン17を通過するアイテムを表す。アイテムが第1放射パターン17を通過するとき、そこから発せられる信号の信号強度は、アイテムが第1アンテナ15に最も近いポイントに近付くにつれて増大する。アイテムが時間T1でこの最も近いポイントを通った後、アイテムはそこから離れ、それに応じて信号のそれぞれの信号強度は消散する。同じシナリオが、アイテムが第2アンテナ19を通るときに起こる。図2に示されるように、第1アンテナ15とは異なる位置にある第2アンテナ19に反映する、アイテムから発せられる信号の相対的な信号強度は、時間T2でのピークP2まで増大し、大きくなる。コンピュータ33は、時間T1が時間T2の前に起こることを認識し、したがってアイテムが最初に第1アンテナ15通り過ぎ、次に第2アンテナ19を通り過ぎていると推測する。当然の結果として、アイテムは、建物3の外部から建物3の内部へ、矢印A(図1)の方向に移動しているに違いないことになる。
【0024】
図3に示されるように、第2アンテナ19は時間T1でピーク信号P1を受信し、その一方で、第1アンテナ15は時間T1より遅い時間T2でピーク信号P2を受信する。これは、アイテムが、建物3の内部から荷積みドックエリア9の方へ、矢印B(図1)の方向に移動しているとコンピュータ33が推定することを可能にする。図2及び図3に示されるように、コンピュータ33は、第1アンテナ15及び第2アンテナ19からのデータを比較し、T1とT2の間で概して示される、信号の読み取りのオーバーラップがあることを保証する。これは、第1放射パターン17及び第2放射パターン21を含む両方の放射パターンエリアを通ってアイテムが移動したことを意味する。コンピュータ33が図2及び図3に示されるようなオーバーラップする信号を受信しない場合、システムロジックは、1つのアンテナだけから入って来るあらゆる信号を無視するように実装され得る。これらの偽陽性は、フォークリフト13のための場所を空けるために商品がトラック11に移動されること、又は商品が両方の放射パターンの初めから終わりまで通らずにまだ移動する必要があるといったあらゆる他の理由によって起き得る。図4に示されるように、データベーステーブル41は、データベース35内のデータ格納の典型的な実施形態として提供される。データベーステーブル41は、第1アンテナ15及び第2アンテナ19によってコンピュータ33に提供されるデータを格納する。データベーステーブル41は、概して、特定のアイテムによって生成されたアンテナ信号と、このアイテムがゲートシステム1を通過した方向とに関する情報を含んでいる。そのため、キーカラム43は、追跡される必要があるアイテムと互いに関係する一意な識別子を表すために提供される。カラム45は、各アイテムと、そのアイテムに関する第1アンテナ15のピーク時間とに関連する情報を格納するために提供される。カラム45は、カラム43にある関連付けられたアイテムから、第1アンテナ15が最も強い信号を受信する時間を表す。例えば、図2に関して、カラム45はそこに時間T1を格納したであろう。データベーステーブル41はさらに、各アイテムに関して、第2アンテナ19のピーク時間に関連する情報を格納するカラム47を含む。例えば、図2に示されるように、カラム47はそこに時間T2を格納したであろう。データベースの行が新しいアイテムのために作成される場合、カラム49は、そこにヌルが設定されるか、値が設定されない。同様に、新しいアイテムがデータベーステーブル41に作成される場合、カラム51が作成され、さらにヌルが設定されるか、データが設定されない。カラム49は、コンピュータ33が、それぞれのアイテムが倉庫に積み込まれたと判定したか否かを表す。同様に、カラム51は、カラム43にある特定のアイテムが車両に積み込まれたか否かに関して、コンピュータ33によってなされた決定を表す。データベーステーブル41はさらに、予測方向のカラム52を含んでいる。カラム52は、その行のアイテムが、倉庫内に受け取られると予測されるか、それともトラック内に受け取られると予測されるかを示す。このカラムのデータは、製造業者、もしくはグローバルな在庫管理システム、又はその特定の行のアイテムがどこで受け取られるべきであるかを示すデータを供給する任意の他のメカニズムによって管理され得る。
【0025】
例として、データベーステーブル41の行の配置を、ここでは行Aについて説明する。データベース41のセル43Aは、ゲートシステム1での利用が意図されたアイテムを表す識別キーを示して配置される。具体的には、セル43Aは、データベーステーブル41内のアイテムを表すエントリ‘00246’を含む。セル45Aは、第1アンテナ15がそのアイテムから最も強い信号を受信した正確な時間を表す‘11:22:08:12’のタイムスタンプ含む。セル47Aは、第2アンテナ19がそのアイテムから発せられる最も強い信号をいつ受信したかを正確に表すエントリ‘11:22:09:14’を含む。人は、セル47A内のタイムスタンプが、セル45Aのタイムスタンプのおおよそ1秒後であることを認識するであろう。したがって、第2アンテナ19のタイムスタンプが第1アンテナ15のタイムスタンプよりも遅いので、コンピュータ33は、アイテム‘00246’が矢印A(図1)の方向に移動し、建物3内で受け取られたと推定し得る。したがって、コンピュータ33は、セル49A内に事前にあったデフォルトのヌル値を上書きして、アイテム‘00246’が肯定的に建物3に運び込まれたことをセル49Aに示す。第1アンテナ15及び第2アンテナ19によって受信された信号によれば、アイテム‘00246’が車両に運び込まれなかったために、コンピュータ33がセル51Aを更新しなかったので、このセルはヌルが設定されたままである。その後、アイテム‘00246’が計上され、アイテム‘00246’に関連する任意のデータに興味を持ったユーザーは、データベーステーブル41を見て、11:22:09:14前後にアイテム‘00246’が建物3に運び込まれたことを理解し得る。人は、ユーザー又はゲートシステム1のインプリメンター(implementor)が要求するであろうあらゆる要件に従って、データベーステーブル41に日付のカラムやより多くのデータが加えられ得ることを容易に認識するであろう。
【0026】
システムロジックは、アイテムが、既に、建物3に運び込まれるか、トラック11に運び込まれるかのいずれかであることが示され、第1アンテナ15及び第2アンテナ19が、このアイテムから発せされる、再度移動していることを示す信号を受信する場合、アラーム37を作動させるように実装され得る。例えば、セル49aに示されるように、建物3に既に運び込まれていたアイテム‘00246’が、トラック11に運びこまれているとコンピュータ33が判定した場合、これはアイテムがもしかすると盗まれているか、少なくとも例外の状況を作っていることを示すので、コンピュータ33はアラーム37を作動させ得る。そのため、データベーステーブル41は、アイテムがゲートシステム1内で移動すると予測される、予測方向に関するカラム52をさらに含み得る。例えば、アイテム‘00246’が、「倉庫内へ」受け取られたという予測方向に関連付けられ、第1アンテナ15及び第2アンテナ19が、アイテム‘00246’が予測方向に移動していないと判定し、コンピュータ33はアラーム37を作動させ得る。この、そして他のシステムロジックは、特にアイテムがゲートシステム1内で移動している方向に関して、第1アンテナ15及び第2アンテナ19を介して入手できるデータを利用するように実装され得る。
【0027】
図5に示されるように、ゲートシステム1は、壁5に平行に伸びる仮想ライン53を含み得る。ゲートシステム1は、仮想ライン53と直交して伸びる仮想ライン55をさらに含み得る。図5に示されるように、ゲートシステム1の各アンテナは、それを通って伸びる仮想の縦ラインを含む。より具体的には、第1アンテナ15は、それを通って伸びる仮想の第1縦ライン57を含み、その一方で、第2アンテナ19は、それを通って伸びる仮想の第2縦ライン59を含む。第1縦ライン57は、仮想ライン55に対して角度シータ1で伸びる。同様に、第2縦ライン59は、仮想ライン55に対して角度シータ2で伸びる。ゲートシステム1の好ましい実施形態では、シータ1はおおよそ30度に等しく、その一方で、シータ2はおおよそ20度に等しい。したがって、人は、好ましい実施形態において、第1アンテナ15が、第2アンテナ19と平行な関係から10度だけオフセットされることを容易に認識するであろう。図1について検討する場合、これは、開口部7及び建物3の内側のエリアの十分な到達範囲をさらに提供すると同時に、関連付けられた放射パターンがオーバーラップすることを可能にする。
【0028】
図6に示されるように、ゲートシステム1は方法101を含む。方法101は、ステップ103及びステップ105の両方で開始し、同時に入る。ステップ103で、本発明の第1アンテナはアイテムの信号を検知する。ステップ103はその後、ステップ107に移る。ステップ105で、本発明の第2アンテナはアイテムの信号を検知する。ステップ105はその後、ステップ109に移る。ステップ107で、検知された信号がそのピーク信号強度であるか否かについて決定がなされる。もしそうであるならば、ステップ107はステップ111に進む。ステップ107で検知された信号がそのピーク信号強度でない場合、ステップ107は、検知プロセスを繰り返すためにステップ103に戻る。ステップ109で、検知された信号がそのピーク信号強度であるか否かについて決定がなされる。もしそうであるならば、ステップ109はステップ111に進む。ステップ109で検知された信号がそのピーク信号強度でない場合、ステップ109は、検知プロセスを繰り返すためにステップ105に戻る。ステップ111は、第1アンテナによって集められ、且つステップ107によって与えられるタイムスタンプと、第2アンテナによって集められ、且つステップ109によって与えられるタイムスタンプとを収集し、これらの2つのタイムスタンプをコンピュータに供給する。ステップ111は、その後、ステップ113に進む。ステップ113は、アイテムに関連付けられた適切なデータベーステーブルに2つのタイムスタンプを入力することによってデータベースを更新し、ステップ115に進む。ステップ115で、コンピュータは、第1アンテナから取得したタイムスタンプと、第2アンテナから取得したタイムスタンプとに基づいて、アイテムの実際の方向を決定し、ステップ117に進む。ステップ117は、その実際の方向が予測方向と等しいか否かを判定する。実際の方向が予測方向と等しい場合、ステップ117は方法101の終了に進む。ステップ117が、実際の方向が予測方向と等しくないと判定した場合、ステップ117はステップ119に進む。ステップ119で、アイテムが、窃盗の状況や別の例外を示し得る、予測されていない方向に移動しているので、アラームが作動する。ステップ117は、その後、方法101の終了に進む。
【0029】
本発明は、資産205の複数又は1つの保有機材203がサプライチェーン207の全体の至るところを移動するときに、それらと連動して動作するのに適した方法201を含んでいる。資産205は、高価で、したがってサプライチェーン207において極めて重要である、再利用可能なコンテナで具体化され得る。図7に示されるように、サプライチェーン207は、必要に応じて複数の物理的な建造物の間を伸びるルートに結びつけられる、それら複数の物理的な建造物で構成される。図7に示されるように、典型的なサプライチェーン207は、資産205を倉庫211に供給する製造工場209のような物理的な建造物で構成され、この倉庫は、その後、資産205を組み立て施設213に供給する。組み立て施設213は、製品を組み立てて、サードパーティによって運営される生産施設215上にこれら組み立てられた製品を渡す。組み立て施設213は、その後、サプライチェーン207を通して資産205の指示されたループを完了するために、資産205を製造工場209に戻す。サプライチェーン207は複数のルートをさらに含み、それによって、資産205はこれらルートを経由して物理的な建造物の間を移動する。例えば、図7に示されるように、ルート217は製造工場209と倉庫211との間に伸び、ルート219は倉庫211と組み立て施設213との間に伸び、また、ルート221は組み立て施設213と製造工場209との間に伸びる。最後に、ルート223は組み立て施設213と生産施設215との間に伸びる。ルート217、ルート219、ルート221、及びルート223は、資産205の手作業の移動、自動車、飛行機、船舶、又はこれらの任意の組合せを使用する移動を含む、ある物理的な場所から別の場所に品物を移動する任意の広く知られた方法であり得る。例として、特定の資産205Cは、製造工場209から倉庫211までルート217に沿って移動することが示される。同様に、特定の資産205Dがルート219に沿って移動することと、特定の資産205Eがルート221に沿って移動することとが示される。実際には、ルートは、資産205が常に1つの物理的な建造物から別の物理的な建造物に送られる単方向であるか、資産205が2つの物理的な建造物の間を往復して送られる双方向であり得る。物理的な場所とルートとのセットは、以下では、包括して複数の場所208と称される。ユーザーは、資産205の保有機材203で使用するための資産経路スケジュールを構築してもよく、この資産経路スケジュール208は、各資産205に関して場所208のシリーズを特定し、このシリーズは、場所208間での、関連付けられた資産205の要求される物理的な移動を表現する。資産経路スケジュールは、ユーザーによって方法201に組み入れられるか、あるいは、方法201において利用可能な他の情報によって推定され得る。
【0030】
方法201は、各物理的な建造物で、指向性のゲートシステム1又はそれと同様なものを利用する。そのため、各資産205は、上述した第1アンテナ15及び第2アンテナ19によって受信される信号を発するタグ225と結び付けられる。そのため、物理的な建造物に入る又は物理的な建造物から出るあらゆる資産205は、自動的に検知され、処理され、特定の資産205の方向とタイムスタンプとはデータベース35に格納される。なお、第1アンテナ15及び第2アンテナ19の実例は、サプライチェーン207内の個々の物理的な場所に配置され、資産205が、物理的な場所にいつ入るか、又は物理的な場所からいつ出発するかを検知するために使用される。
【0031】
指向性のゲートシステム1は、好ましくは、見通し外(non-line-of-site)技術である無線周波数識別技術を使用して実装され得る。したがって、方法201は、個々のタグ225が資産205上のある方向に向くことを要求しない。方法201は、さらに、タグ225が荷運び台上で露出されることを要求しない。指向性のゲートシステム1を伴う方法201は、個々のバーコードを探して、手動でスキャンする従業員とは異なり、リーダが、一度に何百ものタグ225を処理することができるので、従来のバーコードの方法よりも迅速である。上述のように、指向性のゲートシステム1を方法201に組み込むことによって、資産205が物理的な建造物に入るか、それとも物理的な建造物から出るかが自動的に判定され、それに応じてデータベースエントリがデータベース35に格納される。
【0032】
参考のために、データベース35は、方法201において情報を格納し、提供する利用のために、グローバルに更新可能であり、アクセス可能なデータベースである。方法201の下では、データベース35は、方法201の効率的な使用に必要な情報を格納し、提供する利用のために、いくつかのデータベーステーブルを含み得る。そのため、図8は、方法201によって定義された物理的な場所及びルートで構成される複数の場所208に関するデータを含むテーブル227の1つの具体例を示し、図9は、方法201によって定義された資産に関するデータを含むテーブル229の1つの具体例を示し、図10は、方法201で行われた予測に関するデータを含むテーブル231の1つの具体例を示す。
【0033】
図8に示されるように、以下で場所テーブル227と称されるテーブル227は、方法201において、複数の場所208の内の1つを表す各々の行を有する無制限の行を含み、各行は4つのカラムを含んでいる。場所テーブル227は、場所テーブル227内の行毎に一意な参照キーを提供するカラム233を含んでいる。場所テーブル227は、場所テーブル227に格納された、場所の記述を提供するカラム235をさらに含んでいる。この記述は、サプライチェーン207内の複数の場所208の内の1つのクイックリファレンスを格納するために、「人間に判読可能な」フォーマットの文字列であり得、それによって、場所208は、物理的な建造物又は物理的な建造物間のルートであり得る。例えば、セル235Aは、「製造工場」として参照される場所を記述し、その一方で、セル235Bは、「製造工場から倉庫へのルート」として参照される場所を記述する。カラム235に格納されたデータは、ユーザーによって入力され、サプライチェーン207の各具体例に特有である。そのため、方法201は、ユーザーが、テーブル227に格納されるデータ、特に場所名に関するカラム235のデータ、を入力し、更新することを促進するためのインターフェースを提供し得る。場所テーブル227内の各行は、データベース形式の複数の場所208の内の1つを表す。場所テーブル227は、その特定の場所に配置された資産205の現在の平均滞留時間に関連するカラム237をさらに含んでいる。場所テーブル227は、その特定の場所に配置された資産205のための最大滞留時間に関連するカラム239をさらに含んでいる。カラム237及びカラム239がどのように配置されるかに関する詳細は、以下に、より詳しく述べられる。
【0034】
図8に示されるように、以下では資産テーブル229と称されるテーブル229は、方法201における資産を表す各行を有する無制限の行を含み、各行は5つのカラムを含んでいる。そのため、資産テーブル229は、データベース形式で保有機材203を表現する。資産テーブル229は、資産テーブル229内の行毎に一意な参照キーを提供するカラム241を含んでいる。資産テーブル229は、特定の資産205に関連付けられた、特定のタグ225のタグ識別子を提供するカラム243をさらに含んでいる。タグ225がRFIDタグとして具体化される場合、これはRFIDの識別トークンであり得、あるいは特定のタグ225と特定の資産205との間の関係を提供する他の方法であり得る。資産テーブル229は、特定の資産205の、複数の場所208の内の現在の場所に関して情報を提供するカラム245をさらに含んでいる。この情報は、場所テーブル227のカラム233のキーの1つで提供される。リレーショナルデータベースの用語に関して、場所テーブル227及び資産テーブル229は、各資産205の特定の場所208を示すために、場所テーブル227のカラム233の主キーを、資産テーブル229のカラム243に配置するという点でリンクされる。例えば、“2”のキーを有する資産205について、場所テーブル227のキー233Aに関連する数字“3”が、資産テーブル229のセル245Bに配置されている。セル235Bに示されるように、キー“3”に関連付けられた場所名は「倉庫」である。したがって、セル241Bに示されるように“2”のキーを有する資産205は、セル245B内のデータによって示される、サプライチェーン207の倉庫211に現在存在している。
【0035】
図9に示されるように、資産テーブル229はさらにカラム247を含んでいる。カラム247は、資産205が第1アンテナ15及び第2アンテナ19の内の1つあるいは両方を通過するとき、指向性のゲートシステム1によって生成されたタイムスタンプを用いて自動的に配置される。上述したように、第1アンテナ15及び第2アンテナ19は、特定のタグ225がいつ通り過ぎるかを検知し、この時間に関するタイムスタンプを生成する。指向性のゲートシステム1について上述されたように、タイムスタンプと同様に、特定の資産205が移動している方向が、タグ225の信号強度を検知することによって算出され得る。タイムスタンプは、データベース35に渡され、カラム243内の適切に検知されたタグ識別子に関連付けられたカラム247のセルに格納される。第1アンテナ15と第2アンテナ19のいずれか一方からの場所情報も、検知されたタグを含むカラム245のセルの格納のためにデータベース35に供給される。例えば、第1アンテナ15は、組み立て施設213に配置され、タグ識別子“693”がそのそばを通り過ぎること、資産テーブル229によれば、キー“5”を有する資産205がそのそばを通り過ぎること、を検知する。第1アンテナ15は、第1アンテナ15の場所と同様に、タグ識別子“693”が第1アンテナ15によって検知された正確な時間に関するデータを渡す。この例では、データベース35は、タグ識別子“693”を含む資産テーブル229の行を、現在の場所情報と生成されたタイムスタンプとで更新する。セル245Eに示されるように、現在の場所は、場所テーブル227内の「組み立て施設」に相互に関連する“5”として参照される。さらに、セル247Eは、資産“5”がそのそばを通過したときに第1アンテナ15によって提供されるタイムスタンプで更新される。
【0036】
資産テーブル229は、そのデータベースの行で表される、資産205のタイプに関連する情報を含むカラム249をさらに含んでいる。例えば、キー“1”を有する資産205が「大型容器」であることが示され、その一方で、キー“4”を有する資産205が「車輪付きのラック」であることが示されている。この情報は、ユーザーによって生成され、あるいは、資産タイプの別のデータベーステーブルで具体化され得る。そのため、カラム249は、そのような構成の資産タイプテーブルを参照する外的な(foreign)キーを含んでいてもよい。資産テーブル229の追加の行は、ユーザー又は管理者によって、新しい資産205がサプライチェーン207内に導入されるときにいつでも追加され得る。同様に、資産テーブル229の行は、ユーザー又は管理者によって、特定の資産205が保有機材203から廃棄されるときにいつでも削除され得る。
【0037】
図10に示されるように、以下で資産履歴テーブル231と称されるテーブル231は、場所テーブル227に指定された特定の場所208の内部及び外部への特定の資産の移動に関連する各行を有する無制限の行を含んでいる。一般に、資産履歴テーブル231は、資産が場所208に入った時間、資産が場所208を離れた時間、及び特定の場所での特定の資産205の算出された滞留時間を含む、特定の資産205と特定の場所208との間の関係に関するデータベース形式の履歴情報を記録する。これに応じて、資産履歴テーブル231内の各行は6つのカラムを含んでいる。資産履歴テーブル231は、資産履歴テーブル231の行毎に一意な参照キーを提供するカラム251を含んでいる。データベース用語では、カラム251のエントリは、資産履歴テーブル231のための「主キー」として知られている。資産履歴テーブル231は、資産テーブル229を参照する外的なキー、特に資産テーブル229のカラム241にある主キーの内の1つへの参照、を提供するカラム253をさらに含んでいる。この参照は、資産履歴テーブル231内の各行を、特定の資産205に関連付ける。資産履歴テーブル231は、場所テーブル227を参照する外的なキー、特に場所テーブル227のカラム233にある主キーの内の1つへの参照、を提供するカラム255をさらに含んでいる。この参照は、資産履歴テーブル231の各行を、サプライチェーン207内の特定の場所208に関連付ける。
【0038】
資産履歴テーブル231は、その行のカラム253で示された特定の資産205が、当該行のカラム255で示された特定の場所208内にいつ受け取られたかに関する情報を提供するカラム257をさらに含んでいる。典型的な具体例では、カラム257で提供される情報は、指向性のゲートシステム1によって提供されるタイムスタンプで構成される。上述されたカラム247と同様に、カラム257は、資産205が第1アンテナ15及び第2アンテナ19の内の1つ又は両方を通り過ぎるときに、指向性のゲートシステム1によって生成されたタイムスタンプを伴って配置される。第1アンテナ15及び第2アンテナ19は、特定のタグ225がいつ通り過ぎたかを検知し、この時間に関するタイムスタンプを生成する。指向性のゲートシステム1について上述されたように、タイムスタンプと同様に、タグ225の信号強度を検知することによって特定の資産205が移動している方向が算出される。この情報は、データベース35に送られ、カラム257に格納される。資産履歴テーブル231は、カラム257と類似するカラム259をさらに含んでいる。カラム259は、その行のカラム253で示された特定の資産205が、その行のカラム255で示された特定の場所208からその後にいつ発送されたかに関する情報を提供する。典型的な具体例では、カラム259で提供される情報は、指向性のゲートシステム1によって提供されるタイムスタンプで構成され、カラム257の情報に関して上述されたものと同じ基礎的なメカニズムによって生成される。
【0039】
資産履歴テーブル231は、その行のカラム255で示された特定の場所208での、その行のカラム253で示された特定の資産205の滞留時間に関する情報を提供するカラム261をさらに含んでいる。この情報は、特定の資産205が特定の場所208にいつ到着したかと、特定の資産205がその特定の場所208をいつ出発したかとの差を用いることにより導き出すことができる。そのため、特定の行のカラム261内の情報は、その特定の行のカラム257及びカラム259内の情報の間の差を用いることにより導き出すことができる。
【0040】
一旦、テーブル231内の特定の行のカラムすべてが配置されれば、その行及びカラムのデータは、通常、上書きされず、更新されず、削除されない。したがって、テーブル231は、資産205がいつ、どのようにサプライチェーン207内を移動するかに関する情報の履歴のビューを提供する。リポート及び統計的な分析は、テーブル231内に格納されたデータを抽出し、操作することによって行われ得る。リポートは、サプライチェーン207内のどの場所208が現在、最も大きな滞留時間に直面しているか、あるいは、最低の平均滞留時間を有しているかを示して生成され得る。同様に、リポートは、与えられた日付又は時間の期間に関して、その時間内にどの資産205がどの場所208にあったか、もしくはどの場所が有利な滞留時間であったか、又は他の利用可能な情報を示すために生成され得る。例えば、サプライチェーンマネージャーは、先月、どの場所208が、容認できる滞留時間よりも大きくなっているかを調べたいと思うかもしれない。この情報は、資産履歴テーブル231を使用して、特別にフォーマットされたデータベースクエリによって、容易に利用できる。サプライチェーンマネージャーは、その後、ある場所208での容認しがたい滞留時間を扱う管理上の処置を施してもよい。
【0041】
図11に示されるように、様々なデータベースクエリが、場所テーブル227、資産テーブル229及び資産履歴テーブル231に格納されたデータを利用するために、形成され、出力され得る。方法201の一つの重要なメトリックは、「回転時間」と称される。回転時間は、特定の資産205が、特定の場所208を出発し、サプライチェーン207内を進み、その特定の場所208に戻り、その特定の場所から再び出るために要する時間の総計である。回転時間は、適切にフォーマットされたデータベースクエリで、資産履歴テーブル231に問い合わせることで容易に推定できる。そのようなクエリの、人間に判読可能な例が、図11に、クエリQ1としてある。Q1は、回答A1で応答する方法201に、「場所1での資産1の平均回転時間」を質問し、この回答A1は24.2日として提供される。
【0042】
方法201の別の重要なメトリックは、「減少率」と称される。減少率は、特定の期間中に、指向性のゲートシステム1内のアンテナを通過した保有機材203の割合である。例えば、方法201は、特定のアンテナのためのプロンプトと時間の範囲のためのプロンプトと共に、減少率をリポートするためにデータベース35に接続されたコンピュータ(図示せず)上の前もって形作られたデータ入力スクリーンを含み得る。入力されたアンテナ及び時間の範囲の情報は、その後、データベースクエリに形成され、データベース35に送られる。その後、ユーザーによる考察のために、結果はコンピュータに表示されるか、印刷されるか、電子メールで送信される。類似の例が、図11にクエリQ2としてある。Q2は、回答A1で応答する方法201に、「10/11/2013から10/29/2013までに場所3を通り抜ける資産の保有機材の割合」を質問し、この回答A1は42%として提供される。ここで留意すべきは、Q2が、指向性のゲートアンテナ1によって検知されるものではなく、減少率の概念上の軽微なバリエーションである、ある場所を通り抜ける保有機材203の割合を質問することである。
【0043】
様々な他のクエリが、場所テーブル227、資産テーブル229及び資産履歴テーブル231に関連するデータベース35内のデータを利用するために形成され得る。これらのクエリは、前もって形作られたクエリ構造を有するコンピュータ画面上のユーザープロンプトと、テキスト入力ボックスもしくはドロップダウンメニューとの形態であり得、あるいは特定のクエリを形成するフリーフォームスタイルであり得る。例えば、クエリQ3は「資産3の現在の滞留時間?」を質問する。Q3は、フリーフォームエントリによって、あるいはインターフェースからメニューオプションを選択することによって、入力され得る。回答A3に示されるように、資産3の現在の滞留時間は10日である。同様に、クエリQ4は、「資産4の現在の場所?」を質問する。回答A4に示されるように、資産4の現在の場所は、「製造工場から倉庫へのルート内」である。A4は、資産テーブル229にアクセスし、セル241Dである、“4”に等しいキーカラム241を有する行を選択することに由来する。そして、データベース35は、“2”である、セル245D内の現在の場所の外的なキーを検索する。そして、データベース35は、セル233Bである、キーカラム233内に“2”を有する、場所テーブル227の行を選択する。この選択された行から、データベース35は、カラム235から、セル235Bに存在する場所名を検索し、これをユーザーに返す。
【0044】
図12は、方法201によって生成され得る滞留時間リポートの例262を示す。滞留時間リポート262は、特定の資産205が移動した各場所で直近に経験した滞留時間に加えて、資産205のサンプリングのための資産識別番号を示す。リポート262は、図中の資産205が経験したすべての滞留時間を平均することにより、各場所の平均滞留時間をさらに算出する。このサンプルでは、場所1は、1.667日の最近の平均滞留時間を経験し、場所2は、13日の最近の平均滞留時間を経験し、場所3は、2日の最近の平均滞留時間を経験し、場所4は、3日の最近の平均滞留時間を経験していた。資産マネージャー又は保有機材のスーパーバイザーは、リポート262に基づいて、ボトルネックが場所2で発生していると容易に理解するであろう。方法201によって提供される信頼性のあるデータは、スーパーバイザー又はマネージャーへの有用なフィードバックと、各場所に関して、保有機材の滞留時間に対する有用な洞察とを提供する。
【0045】
図13に示されるように、生産スケジュール263は、それと連動して使用するための方法201の一部になり得る。生産スケジュール263を方法201と結びつけることは、高度なプランニングとスケジューリングの最適化を行い、サプライチェーン207内のすべての場所208の現在の滞留時間と、生産スケジュール263の要求に対する資産205とに関連するあらゆる将来のボトルネックや問題を、サプライチェーン207のユーザーに警告することを可能にする。方法201は、例えば、マイクロソフト(登録商標)エクセル(登録商標)シート又は「ガントチャート」スタイルの生産スケジュールである、生産スケジュールのための産業の標準化されたフォーマットや、専有の生産スケジュールのフォーマットを受け付けるためにフォーマットされ得る。さらに、データが適切なフォーマットで方法201に入力されることを保証するために、方法201は、方法201によって提供されるユーザーインターフェースにユーザーが生産スケジュールを入力することを可能にし得る。図13に示されるように、生産スケジュール263は、方法201に入力され得る単純化されたサンプルの生産スケジュールである。一連の適切なデータベーステーブル及びデータストレージは、生産スケジュールデータを保持するために方法201によって提供される。図13の生産スケジュール263は、4つのカラムを有するスプレッドシートテーブルとしてフォーマットされる。カラム265は、生産スケジュール263内の各タスクエントリの識別番号を含んでいる。カラム265は、タスクエントリを参照するための、任意のスタイルの一意な識別子を含んでいる。カラム267は、生産スケジュール263内の各タスクエントリのタスク名を含んでいる。タスク名は、タスクへのクイックリファレンスの名称又は短い記述を提供するための、人間が判読可能で、容易に識別可能な英数字の文字であり、例えば「ドライヤーに積み込む」、「溶剤を乾かす」、「遠心機から材料を取り除く」である。カラム269は、生産スケジュール263内の各タスクエントリに関する、直前のタスク識別番号を含んでいる。カラム269のエントリは、現在のタスクが依存し、完成を待つ、前のタスク識別子を提供する。最後に、カラム271は、生産スケジュール263内の関連付けられたタスクを終えるのに必要な所要時間、例えば、「2日」又は「5日」を含んでいる。資産205がいつ、どこで必要とされるかに関する情報と共に方法201を提供するために、同様の生産スケジュールが形成され、方法201に入力され得る。タスクは、手動で、あるいは方法201で使用するための生産スケジュール263にこの情報を含めることによって、場所208に関連付けられ得る。
【0046】
図14に示されるように、関連する資産要求スケジュール、すなわちテーブル273は、生産スケジュール263から推定され得る。あるいは、資産要求スケジュール273は、生産スケジュール263の代わりに、あるいはこれに加えて、方法201に独立して入力され得る。資産要求スケジュール273は、サプライチェーン207内のすべての場所208で、現在の資産205の数を比較し、資産要求スケジュール内の各時間に各場所208で十分な資産205が配置されているか否かに関して、あらゆる現在又は将来の在庫の問題を決定するために、方法201によって使用され得る。図14に示される典型的な資産要求スケジュールは、便宜上、週でグループ化されて、時間単位、又は日の増分を示す。しかしながら、ユーザーに適切なあらゆる単位又は時間の増分が、資産要求スケジュール273に組み込まれ得る。図14に示されるように、資産要求スケジュール273は、「場所1」での1日を単位とした、資産205の要求を表す。十分な実装及び正確な予測のために、資産要求スケジュール273は、サプライチェーン207内のすべての場所208について提供されなければならず、したがって、保有機材203に関して要求の全範囲が考慮され得る。
【0047】
図14に示されるように、資産要求テーブル273は、その行によってどの資産タイプが表されるか、例えば「大型容器」、「小型容器」又は「車輪付きのラック」、を特定するためのカラム275を含んでいる。資産タイプの完全な文字の記述ではなく、資産テーブル229及びカラム241からの数字の識別子、例えば“1”、“2”等が代わりに使用されてもよい。カラム241の後に、各々の週カラム277が、以下で、日カラム279と称される7つのサブカラムを有する、4週間のカラム277で設けられる。日カラム279は、関連付けられた週カラム277に表されたその週に関して、当該週の各々の日に向けられる。例えば、週カラム277Aは、7日のカラム279A、279B、279C、279D、279E、279F、及び279Gを含んでいる。各日カラム279の下の各行は、カラム275に表される資産に関して、指定された日に、製造工場209で要求される資産205の数を表す数字を含んでいる。例えば、週カラム279Aの内の日カラム279Cの下で指定された、資産タイプの「小型容器」を指定する行については、「小型容器」の形をしている7つの(7)資産205が、2013年7月23日に始まる週の火曜日に製造工場209で必要である。
【0048】
資産要求テーブル273は、特定の日に、サプライチェーン207内の特定の場所208で、いくつの資産205及びいずれの種類の資産205が必要であるかを指定する。さらに、資産要求テーブル273が、将来における資産の要求に関する情報を提供するので、方法201は、保有機材203の管理に関して、先行した計画及び予測を提供し得る。将来の資産205のボトルネック又は資産不足205が予測され、意思決定者はその問題に対して事前に十分に警告され得る。
【0049】
資産205の利用可能性を予測するために、方法201は、サプライチェーン207内の各々の資産205及び場所208に関して、前述の滞留時間、回転時間、及び減少率を用いて、保有機材203内の資産205のフローを関連付けると同時に、各々の指定された時間の増分を通過する。例えば、場所Aが時間T1に3つの資産205を有し、場所Bが時間T1で3つの資産205を有する場合、資産要求テーブル273を使用して、方法201は、時間T1に場所A及び場所Bで要求される資産205の数を調べ、必要な数の資産205が、現在、これらの場所にあるかを判定する。そうでないならば、方法201は、十分な資産205がない場所A又はB、資産の見落としを管理するシステムマネージャー、あるいは不十分な資産205の配置に関する情報に基づいて行動でき得る又は責任を取り得る方法201内の任意の他の関係者のいずれかに警告する。方法201は、その後、時間T1+iでの場所A及びBの資産の要求を検討するために、次の時間の増分(i)に進む。しかしながら、方法201における資産205及び場所208に関する滞留時間、回転時間及び減少率に基づいて、方法201は、資産205の移動も明らかにし、予測する。上述されたように、方法201は、各場所208の現在の平均滞留時間及び最大滞留時間を算出し、格納する。したがって、方法201が次の時間の増分に進むとき、各資産205は、それらが現在存在している場所208の現在の平均滞留時間及び最大滞留時間に対して検討される。特定の資産205がサプライチェーン207内の次の場所208に移動しそうであると方法201が推測する場合、方法201は、サプライチェーン207内の次の場所208に移動されるその資産で、時間T1+iでの資産の配置をモデル化する。
【0050】
方法201は、特定の資産205が次の場所208に移動するか否かを予測することを、いつ、どのように決定するかに関する、しきい値、及び別の予測アルゴリズム又はメトリックを含み得る。これらのメトリクスは、方法201の特定のユーザー又は特定のインスタンスに合わせることができる。例えば、基礎的な予測アルゴリズムは、特定の資産205が次の場所へいつ移動するかを予測するために、各場所208の最大滞留時間にのみ依存し得る。このアプローチは、すべての資産205が、次の場所へ移動する前に、特定の場所208でその最大時間を費やすであろうことを想定するので、これは、資産205の移動の予測スケジューリングのための保守的な(conservative)アプローチである。それほど保守的でないアプローチは、資産205の移動を予測するために用いられるメトリクスに、最大滞留時間ではなく平均滞留時間を組み込む。ユーザーは、それほど保守的でない平均滞留時間のアプローチと、保守的な最大滞留時間のアプローチとを並べて、両方の資産配置アルゴリズムの予測を見たいと思うかもしれない。
【0051】
資産の配置スキームにかかわらず、一旦、方法201が場所間の資産205の移動をモデル化すれば、方法201は、特定の場所208の資産205を、資産配置テーブル273に指定された要求された数の資産205と比較するステップを繰り返す。要求された数の資産205が不足している特定の場所208がある場合、方法201は、ユーザー、又はその不足に関する特定の意思決定者の誰かに警告する。その後、方法201は、次の時間の増分に進み、反復して、場所208間の資産205の移動をモデル化し、そして各場所208に少なくとも要求された数の資産205が十分に供給されているかを判断する。これは、資産配置テーブル273が提供する将来の範囲まで繰り返される。
【0052】
図14のデータは、図15に表される折れ線グラフ280に提供される。人は、資産要求テーブル273が、2013年8月6日の週の火曜日に、車輪付きのラック、小型容器及び大型容器のすべての3つの資産タイプで、要求にスパイク波形を含むと容易に気付くだろう。これは明確にするために破線281によって示される。資産要求テーブル273内で見つけられるそのようなデータがそこに組み込まれているとき、方法201の予測及び資産配置のモデリングは、増加した製造に関する要求に対する警告又は役立つ洞察を提供し得る。方法201は、将来の増加した割合又は要求を、将来の資産205の移動のモデル化と、各資産205のモデル化された分配を資産要求スケジュールと比較することとに組み込む。したがって、方法201は、混乱した将来の環境でも予測的なモデル化を提供し、ユーザー又はより高い権限を有する者に、任意の将来の資産205の不足に対して、早めに変更するか、適合させることを可能にする。これらの変更は、先を見越した資産205の移動や、将来の要求を満たす追加の資産205を取得することも含み得る。
【0053】
資産テーブル229及び図9に関して、上述したように、資産テーブル229は、その特定のデータベースの行によって表される資産205のタイプに関連する情報を含むカラム249を含んでいる。図9及び資産テーブル229はカラム249のテキストベースのエントリを提供しているが、この情報は、異なる資産タイプすべてを表している別のデータベーステーブルの参照キーを代わりに含み得る。この代わりの具体例は、図16に資産テーブル329として示される。資産テーブル329は、カラム241、243、245、及び247を含み、ほとんどの点で図9に示す資産テーブル229と同様である。しかしながら、資産テーブル329は、カラム249の代わりにカラム349を含んでいる。カラム349は、資産タイプテーブル356(図17)へのキーの参照を含んでいる。資産テーブル329はさらに、調達テーブル374(図18)へのキーの参照を含むカラム350を含んでいる。最後に、資産テーブル329は、その特定の行によって表される資産205の調達に関連付けられたインボイスに関する情報を含むカラム352を含んでいる。インボイスは、「ブロブ(blob)」として知られ、データベース35内部の単一のエンティティとして保存されるバイナリデータの集まりであるバイナリ・ラージ・オブジェクトとして、データベース35内部に格納され得る。あるいは、カラム352は、ファイルシステムパスの記述、又はローカルもしくはリモートのファイルシステム上に格納されるインボイスのデジタルバージョンへのリンクの形態であり得る、インボイスへの参照を含み得る。あるいは、カラム352は、別のシステムでインボイスを調べるために使用され得るインボイス番号を表す、単純なテキストベースのエントリを含み得る。
【0054】
資産テーブル229内のインボイスの格納又は参照に関して、複数の資産205が同一のエンティティから調達され、同一のインボイス上に表され得るので、カラム352にあるエントリは、その調達を表す1つ以上の行に対して、必要に応じて繰り返され得る。例えば、カラム241に“2”を含む行で表される資産205は、“[link B]”として表される、その資産の調達を表す根本的なインボイスへのリンクを提供する。カラム241に“3”を含む行で表される資産205も、カラム242に“[link B]”を含んでいる。したがって、人は、これら2つの資産が同一のインボイス上に記入されたことを容易に認識するであろう。
【0055】
図17に示されるように、資産タイプテーブル356は、8つのカラムを含み、通常、各行に資産タイプを定義する。資産タイプテーブル356は、その行のための一意な識別子又はキーを含むカラム358を含んでいる。資産タイプテーブル356は、その資産205の特定のタイプの名称を含むカラム360を含んでいる。名称は、資産のタイプに関する文字ベースのフリーフォームのエントリ又は省略表現であり得る。「小型容器」、「大型容器」及び「小型の荷運び台」のような例が、参考のために示されている。資産タイプテーブル356は、その特定の資産205の高さ、幅及び長さをそれぞれ含むカラム362、カラム364、及びカラム366を含む。この情報は、その特定の資産205の集積スペースを計画し、倉庫に入れることと同様に、その資産205を輸送及び梱包するために有用である。資産タイプテーブル356は、さらに、その行によって表される資産205の重さに関する情報を含むカラム368を含んでいる。この情報は、輸送する重さ、及びそれに伴うコストを算出するために有用である。
【0056】
資産タイプテーブル356はさらにカラム370を含んでいる。カラム370は、その特定の行によって表される特定の資産205を生産するために使用される技術仕様に関する情報を含む。技術仕様は、データベース35内部の単一のエンティティであるバイナリ・ラージ・オブジェクト(“ブロブ”)として、データベース35内部に格納され得る。あるいは、カラム370は、ファイルのシステムパスの記述、又はローカルもしくはリモートのファイルシステム上に格納されるインボイスのデジタルバージョンへのリンクの形態であり得る技術仕様への参照を含み得る。例えば、カラム370に“1”を含む行によって表される資産205は、“[link A]”として表され、根本的な技術仕様文書へのリンクを提供する。あるいは、カラム370は、クエリ又はデータベースのリクエストの結果としてデータベース35によって直ちに提供される準備ができている、技術仕様文書の実際のバイナリ表現を含み得る。技術仕様388の典型的な具体例は図19に示される。技術仕様388は、要求される資産プロファイルを有する特定の資産205を生産及び製造するために、図面、寸法、サイズ情報、材料情報、及び一般に必要なあらゆる情報を含んでいる。技術仕様388は、技術仕様を作成するためにコンピュータ支援設計ソフトウェア(CAD)を使用して、エクスポートされたソフトウェアファイルであり得る。技術仕様388に表される、要求される資産プロファイルを有する資産205を形成し、製造するために、技術仕様388は、任意の適格な製造業者によって使用され得る。
【0057】
上記に照らして、資産タイプテーブル356は、調達テーブル374の行への参照キーを含むカラム372をさらに含んでいる。この参照は、その特定の行に含まれるその特定の資産205のためのデフォルトの調達エンティティを提供するためである。この情報は、資産205が調達される典型的又はデフォルトのエンティティを提供することにより、資産205のマネージャーにとって有用であり得る。以下でより詳細に述べられるように、基礎をなす資産205が、失われる、破壊される、見つからない、又はその他廃棄されるという場合に、カラム374は、関連付けられた資産205を自動的に調達するために使用されてもよい。
【0058】
図18に示されるように、調達テーブル374は、6つのカラムを含み、各行で調達エンティティを一般に定義する。調達エンティティは、エンティティの建物全体から完全に離れた、又はゲートシステム1、方法201もしくはここに記載された任意の処理を用いるもしくは管理する、サードパーティであり得る。あるいは、調達エンティティは、企業パートナー又は会社の製造部門であり得る。大まかに言えば、ここで用いられるように、調達エンティティは、要求されたときに、与えられた資産205を潜在的に、製造し、生産し、及び/又は配送し得るあらゆるエンティティを指す。データベース35内の調達エンティティを表すために、調達テーブル374は、各行のための一意な識別子又はキーを含むカラム376を含んでいる。このキーは、データベース35内の他のテーブルの行を、調達テーブル374の対応する行に結び付けるために、当該他のテーブルによって参照され得る。例えば、図16に示されるように、行3のカラム349は、その行によって表される資産205のための調達エンティティが“1”の参照キーを有する調達エンティティであることを明示する。
【0059】
調達テーブル374は、調達エンティティの名称又は会社名を含むカラム378と、調達エンティティの企業の郵送先住所を含むカラム380と、調達エンティティと通信する際に使用される当該調達エンティティでの第1の交渉担当者の名前を含むカラム382とをさらに含んでいる。調達テーブル374は、第1の交渉担当者の電話番号を含むカラム384を含んでいる。最後に、調達テーブル374は、調達エンティティ、すなわち会社のウェブサイトに関する情報を含むカラム386を含んでいる。調達テーブル374の6つのカラムがここに記述されているが、本発明は、これらのカラムの部分集合、又は調達エンティティの定義を支援するために必要となり得る、カラムの任意の拡張もしくは追加を包含する。
【0060】
図16から図18への具体的な参照で、人は、任意の与えられた資産205が、その資産205をもともと提供した特定の調達エンティティに結び付けられることを容易に認識するであろう。さらに、調達エンティティの名称、住所、交渉担当者、交渉の電話番号、ウェブサイト、及び調達テーブル374に結び付けられたあらゆる他の情報が、データベース35のリクエスト又はクエリに応じてユーザーに提供され得る。その資産205の調達を表すインボイスは、ユーザーが別の資産205の調達に関連するコストを調査するためにさらに利用することができる。技術仕様388もデータベース35に格納され、その資産プロフィールを含むすべての関連の資産に適合させられるので、ユーザーは、技術仕様388を、追加の資産205を調達するためにユーザーが選択する任意の調達エンティティに素早く提供することができる。人は、特定の資産205を開発し、設計することが高価な努力であり、それに関連付けられたあらゆる技術仕様288が、追跡及び格納すべき重要な文書であることを容易に理解するであろう。多くの調達エンティティは、以前に調達された資産205の技術仕様388のコピーを自身に保存し得るが、時間とともに、調達エンティティは、技術仕様を失ったり、置き違えたりし得、あるいは、調達エンティティは操業を止めたり、閉鎖したりし得る。資産の所有者は、自身でも技術仕様のコピーを保存してもよいが、本発明は、資産205の管理を、根本的な技術仕様の格納及びリンクと結びつけることを包含する。この方法で、資産テーブル329(図16)、資産タイプテーブル356(図17)、及び調達テーブル374は、参照キーを用いて相互に結びつけられ、資産205を交換する必要がある場合に、現在の場所、オリジナルの調達エンティティ、及び可能性がある調達エンティティを決定することを含む、責任をもって資産205を調達するための交渉の単一のポイントをユーザーに提供する。
【0061】
上述した情報によって権限が与えられ、ゲートシステム1又は方法201のユーザーは、資産205の保有機材203がサプライチェーン207内を通過するときに、それらに関する戦略的意思決定を行ってもよい。上述したように、ゲートシステム1及び方法201は、保有機材203の全体のサイズを監視し、1つの資産205が紛失したか、ゲートシステム1によって検知されなくなった場合に、ユーザーに警告を出すために使用されてもよい。この事象において、ユーザーは、資産タイプテーブル356又は調達テーブル374にある調達情報を使用することによって、素早く、効率的に新しい代替の資産205を注文し得る。具体的には、ユーザーは、資産プロフィールを再作成し、紛失した資産205を正確に交換するために、紛失した資産205に関連付けられた特定の技術仕様388を選択し得る。ユーザーは、支払った前の価格を決定するために、紛失した資産205に関連付けられたインボイスを調べることと同様に、紛失した資産205の調達で使用された調達エンティティも調べ得る。この情報は、どこで代替の資産205を調達するか、及び必要な大体の費用に関してユーザーが何を予期すべきか決めることにおいて有用であり得る。このように、ユーザーは、失われたか見つからない資産205と同一の資産プロフィールを有する別の資産205を容易に注文又は調達し、保有機材203を補充し得る。特定の資産205を失うことに加えて、ゲートシステム1又は方法201は、データベース35に、特定の資産205に関連付けられた期限の変数又は満了日を含み得る。関連付けられた特定の資産205に対して、期限が終了したか否か、又は満了日を過ぎたか否かが決定される。そうであるならば、ユーザーは、廃棄する資産205と同一の資産プロフィールを有する別の資産205を注文又は調達し得る。ユーザーは、保有機材203内の1つ以上の資産205を手動で検査し、特定の資産205が、新しい資産205を注文又は調達することによって、取り替えられる必要があるか否かを判定する手続きを実行してもよい。
【0062】
上記の課題はすべて、保有機材203内の資産205と、保有機材203のサイズを少なくとも最小の在庫レベルに維持することとに関連する。そのため、本方法は、保有機材203で使用するための資産要求スケジュール273を構築し、資産要求スケジュール273内のそれぞれ連続する時間の増分の間に各場所208で要求される資産205の量を指定することについて上述した。これらの要素は、将来的に、保有機材203内の資産205の配分のモデルを構築するために使用される。ユーザーが、いずれかの将来の時間の増分の間に、保有機材203内に十分な量の資産205が存在しないと判断した場合、ユーザーは、資産タイプテーブル356又は調達テーブル374にある調達情報を用いて、1つ以上の追加の資産205を注文又は調達し得る。このようにして、ユーザーは、将来までニーズをよく満たすように、利用可能である十分な資産205を保証することができる。
【0063】
ここで用いられた「ロジック」、「論理回路構成」、又は「論理回路」は、機能又は動作を行うための、及び/又は別のロジック、方法、及び/又はシステムから機能又は動作を引き起こすための、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア及び/又は各々の組合せを含むが、これに制限されない。例えば、所望のアプリケーション又は要求に基づいて、ロジックは、ソフトウェアが制御するマイクロプロセッサ、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ)のようなディスクリートロジック、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラムされた論理デバイス、命令を含むメモリデバイス、等を含み得る。ロジックは、1つ以上のゲート、ゲートの組合せ、又は他の回路部品を含み得る。ロジックは、ソフトウェアとして完全に具体化されることもあり得る。複数のロジックが記述される場合、それら複数のロジックを1つの物理的なロジックに組み込むことが可能であり得る。同様に、単一のロジックが記述される場合に、その単一のロジックを複数の物理的なロジックに分配することが可能であり得る。
【0064】
方法の例は、フロー図を参照してより正しく理解されるであろう。説明の簡潔さの目的のために、例示された方法は、一連のブロックとして図示され、記述されるが、いくつかのブロックが、図示され、記述されるブロックとは異なる順序で、及び/又は他のブロックと同時に起こる場合があるので、本方法がこのブロックの順序に限定されないことは理解されるであろう。さらに、例示されたすべてよりも少ないブロックが、方法の例を実現するために必要とされ得る。ブロックは、組み合わせられ得、あるいは複数の構成要素に分離され得る。さらに、追加の及び/又は代替の方法に、追加の、例示されなかったブロックを用いることができる。
【0065】
先の記述では、ある用語は、簡潔さ、明瞭さ及び理解のために使用されている。そのような用語は、記述的な目的に使用され、広く解釈されるように意図されるので、そこから先行技術の要件の範囲を越えて、不要な限定が暗示されることはない。
【0066】
本発明は、様々な図の好ましい実施形態に関して記述されているが、そこから逸脱することなく、本発明の同一の機能を実行するために、他の類似の実施形態が使用されてもよく、また記述された実施形態に変形及び追加がなされてもよいことは理解されるであろう。したがって、本発明は、いずれかの単一の実施形態に限定されるべきではなく、むしろ、付記されたクレームの列挙に従う広さと範囲内で解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16
図17
図18
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【国際調査報告】