【実施例】
【0146】
実験
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1b
中間体1a(50mg、373mmol)のDMF(1mL)溶液に、室温で、固体のN−ヨードスクシンイミド(84mg、373mmol)を投入した。1.5時間後、反応混合物を1M NaOH溶液(10mL)により希釈し、得られたスラリーを室温で撹拌した。1時間後、固体を真空濾過により収集し、減圧下で乾燥すると中間体1bが得られた。
【0147】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ7.89 (s, 1H), 7.78 (br−s, 1H), 6.98 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.30 (br−s, 1H).
【0148】
LC/MS:t
R=1.21分、MS m/z=261.02[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
【0149】
HPLC:t
r=1.536分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0150】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1d − (2S,3R,4R,5R)−2−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−オール
【0151】
THF(200mL)中の7−ヨードピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン1b(6.84g、26.3mmol)および1,2−ビス(クロロジメチルシリル)エタン(5.66g、26.3mmol)の懸濁物に、アルゴン雰囲気下、−78℃でn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、34.4mL、86.0mmol)を迅速に加えた。添加している間に、反応混合物の内部温度が−40.5℃まで上昇し、反応混合物は濁りのない褐色溶液になった。15分後、−78℃に予め冷却した(3R,4R,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)ジヒドロフラン−2(3H)−オン(1c、Carbosynthから購入、10g、23.9mmol)のテトラヒドロフラン(40mL)溶液をカニューレにより迅速に加えた。1時間後、反応混合物を酢酸(15mL)によりクエンチし、得られた混合物を室温まで加温した。得られた混合物を酢酸エチル(800mL)により希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)およびブライン(500mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(220gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1dが得られた。
【0152】
LC/MS:t
R=1.50分、MS m/z=553.34[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%。
【0153】
HPLC:t
r=3.442分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:酢酸エチル、R
f=0.5(UV)
【0154】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1e − 7−((2S,3S,4R,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【0155】
中間体1d(4.74g、8.58mmol)およびトリエチルシラン(3.56mL、22.3mmol)のDCM(43mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、シリンジにより、0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(1.59ml、12.9mmol)をゆっくり加えた。2時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)によりゆっくり希釈し、得られた混合物を酢酸エチル(2×150mL)により抽出して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(24gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1eが得られた。
【0156】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.88 (s, 1H), 7.37 − 7.22 (m, 15H), 6.73 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.66 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.60 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.54 (s, 2H), 4.45 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.39 (dt, J = 7.1, 3.6 Hz, 1H), 4.25 (t, J = 4.6 Hz, 1H), 4.14 − 4.10 (m, 1H), 3.78 (dd, J = 10.7, 3.4 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 10.7, 4.0 Hz, 1H).
【0157】
LC/MS:t
R=2.01分、MS m/z=537.41[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
【0158】
HPLC:t
R=3.596分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:酢酸エチル、R
f=0.3(UV)
【0159】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1f − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0160】
中間体1e(3.94g、7.34mmol)のピリジン(36.7mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でベンゾイルクロリド(1.69ml、14.68mmol)をゆっくり加えた。1時間後、追加のベンゾイルクロリド(1.69ml、14.68mmol)をゆっくり加えた。19時間後、水(20mL)をゆっくり加え、反応混合物がわずかに濁った。次に、反応混合物がpH=10の塩基性になるまで、水酸化アンモニウム(約10mL)をゆっくり加えた。1時間後、水(150mL)を添加漏斗により滴下添加すると、添加している間に、反応混合物から白色固体がゆっくりと沈殿し始めた。得られた混合物を24時間撹拌し、白色固体を真空濾過により収集し、トルエンから共沸して乾燥すると、中間体1fが得られた。
【0161】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.23 (br s, 1H), 7.62 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.38 − 7.21 (m, 18H), 7.17 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.69 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.71 (s, 2H), 4.63 − 4.44 (m, 4H), 4.43 − 4.39 (m, 1H), 4.22 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 4.15 − 4.10 (m, 1H), 3.79 (dd, J = 10.8, 3.2 Hz, 1H), 3.65 (dd, J = 10.7, 3.7 Hz, 1H).
【0162】
LC/MS:t
R=1.91分、MS m/z=641.18[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中50%の酢酸エチル、R
f=0.6(UV)
【0163】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1g − N−(7−((2S,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0164】
中間体1f(4.39g、6.85mmol)とパラジウム担持炭素(10重量%、2.2g)との混合物に、アルゴン雰囲気下、室温でエタノール(68.5mL)およびギ酸(51.7mL、1.37mol)を逐次加えた。3日後、反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製残留物をトルエン(3×20mL)と共沸させると、中間体1gが得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0165】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.15 (s, 1H), 7.67 − 7.40 (m, 5H), 7.23 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 5.40 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.44 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.17 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.03 (q, J = 4.3 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 12.1, 3.5 Hz, 1H), 3.71 (dd, J = 12.0, 4.5 Hz, 1H).
【0166】
LC/MS:t
R=1.04分、MS m/z=371.15[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。;
HPLC:t
R=2.055分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0167】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1h − N−(7−((2S,3R,4S,5R)−5−((ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0168】
中間体1g(2.44g、6.59mmol)のピリジン(32.5mL)溶液に、室温で、固体の4、4’−ジメトキシトリチルクロリド(2.23g、6.59mmol)を一度に加えた。5.5時間後、反応混合物を酢酸エチル(300mL)により希釈し、得られた混合物をブライン(3×200mL)により洗浄した。有機層を減圧下で濃縮し、粗製残留物をSiO
2カラムクロマトグラフィー(80gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1hが得られた。
【0169】
LC/MS:t
R=1.68分、MS m/z=673.22[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6m
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=4.270分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中50%の酢酸エチル、R
f=0.15(UV)
【0170】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1i − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−5−((ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0171】
中間体1h(1.84g、2.74mmol)およびイミダゾール(2.23g、32.8mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(28.2mL)溶液に、室温で、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.47g、16.4mmol)を加えた。17時間後、反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)をゆっくり加えた。得られた混合物を酢酸エチル(500mL)により抽出し、有機層をブライン(2×400mL)により洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(80gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1iが得られた。
【0172】
LC/MS:t
R=3.43分、MS m/z=901.37[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.55分にACNを100%、3.55分〜4.2分にACNを100%〜2%、2μl/分。
HPLC:t
R=5.724分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中50%の酢酸エチル、R
f=0.75(UV)
【0173】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1j − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0174】
中間体1i(2.41g、2.67mmol)のジクロロメタン(22.3mL)溶液に、0℃でp−トルエンスルホン酸一水和物(509mg、2.67mmol)のメタノール(3.7mL)溶液をゆっくり加えた。1.5時間後、この反応混合物を飽和炭酸水素塩水溶液(100mL)により希釈し、得られた混合物をジクロロメタン(2×100mL)により抽出した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(120gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1jが得られた。
【0175】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.72 (br−s, 1H), 8.16 (br−t, J = 7.1 Hz, 2H), 8.07 (br−t, J = 7.7 Hz, 3H), 7.49 − 7.43 (m, 1H), 5.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.28 (dd, J = 8.1, 4.7 Hz, 1H), 4.81 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.70 − 4.63 (m, 1H), 4.44 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 4.24 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.30 (s, 9H), 0.65 (s, 3H), 0.64 (s, 3H), 0.41 (s, 3H), 0.00 (s, 3H).
【0176】
LC/MS:t
R=2.66分、MS m/z=599.19[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=5.622分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中50%の酢酸エチル、R
f=0.55(UV)
【0177】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1k − N−(7−((2S,3S,4R,5S)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0178】
メチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(0.99g、2.19mmol)のDMF(9.9mL)溶液に、室温で中間体1j(1.19g、1.99mmol)を加えた。3時間後、追加分量のメチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(0.99g、2.19mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を酢酸エチル(200mL)により希釈し、ブライン(3×100mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(80gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1kが得られた。
【0179】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.21 (br s, 1H), 7.61 (br t, J = 7.2 Hz, 1H), 7.53 (br t, J = 7.5 Hz, 3H), 7.05 (br s, 1H), 5.44 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.52 (t, J = 4.3 Hz, 1H), 4.08 − 3.99 (m, 2H), 3.55 (dd, J = 10.7, 5.2 Hz, 1H), 3.38 (dd, J = 10.7, 5.0 Hz, 1H), 0.93 (s, 9H), 0.85 (s, 9H), 0.16 (s, 3H), 0.11 (s, 3H), −0.01 (s, 3H), −0.11 (s, 1H).
【0180】
LC/MS:t
R=3.06分、MS m/z=709.16[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=5.837分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中20%の酢酸エチル、R
f=0.45(UV)
【0181】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1l − N−(7−((2S,3S,4S)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−メチレンテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0182】
中間体1k(1.77g、2.5mmol)のピリジン(25mL)溶液に、室温でカリウムt−ブトキシド(700mg、6.24mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)およびブライン(200mL)により希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(300mL)により抽出した。次に、有機層をブライン(200mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(40gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体1lが得られた。
【0183】
LC/MS:t
R=2.87分、MS m/z=581.37[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水
グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=5.750分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中50%の酢酸エチル、R
f=0.20(UV)
【0184】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1m − N−(7−((2S,3S,4S)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0185】
中間体1l(560mg、0.964mmol)のアセトン(4.82mL)溶液に、0℃でDMDO(アセトン中の0.07M溶液、13.8mL、0.964mmol)を加えた。10分後、反応混合物を減圧下で濃縮し、トルエン(2×1mL)と共沸して乾燥すると1mが得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直ちに使用した。
【0186】
LC/MS:t
R=2.57分、MS m/z=615.14[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水
グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
【0187】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1n − N−(7−((2S,3S,4S)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−シアノ−5−((トリメチルシリルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0188】
粗製中間体1m(約592mg、約0.964mmol)およびトリメチルシリルシアニド(640μl、4.80mmol)のジクロロメタン(19.2mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で、臭化インジウム(III)(681mg、1.92mmol)を加えた。4.5時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(6mL)によりクエンチし、室温まで加温した。得られた混合物をジクロロメタン(20mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)との間で分配した。相を分離し、水層をジクロロメタン(20mL)により抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮すると、中間体1n(1:1ジアステレオマー混合物)(710mg)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0189】
LC/MS:最初に溶出した異性体t
r=2.91分、MS m/z=696.28[M+1]、2番目に溶出した異性体t
R=3.02分、MS m/z=696.19[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
【0190】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
中間体1o − N−(7−((2S,3R,4S)−5−シアノ−3,4−ジヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0191】
粗製中間体1n(668.23mg、0.96mmol)のDMF(9.6mL)溶液に、室温でフッ化セシウム(729mg、4.8mmol)を加えた。5時間後、反応混合物をブライン(100mL)により希釈し、得られた混合物をジクロロメタン(3×100mL)により抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮すると、中間体1o(1:1ジアステレオマー混合物)が得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0192】
LC/MS:最初に溶出した異性体t
R=1.31分、MS m/z=396.19[M+1]、2番目に溶出した異性体t
R=1.32分、MS m/z=396.19[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
【0193】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例1) − (2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3,4−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−カルボニトリル
【0194】
粗製中間体1oのメタノール(1mL)溶液に、室温でメチルアミン(水中40%、0.3mL)を加えた。2.5時間後、反応混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Phenominex Luna 5u C18 100Å 100×30mmカラム、5〜15%のアセトニトリル/水のグラジエント、25分間)により直接、精製した。所望の生成物および4’アノマーを含有しているフラクションを合わせて、減圧下で濃縮した。次に、4’アノマーを分取HPLC(Phenominex Luna 5u C18 100Å 100×30mmカラム、5〜15%のアセトニトリル/水のグラジエント、25分間)により分離した。所望の生成物を含有しているフラクションを合わせて、凍結乾燥すると、実施例1が得られた。
【0195】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.79 (s, 1H), 6.85 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.45 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.59 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.40 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.88 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.80 (d, J = 12.0 Hz, 1H).
【0196】
LC/MS:t
R=0.29分、MS m/z=292.16[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=0.377分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。HPLC:t
R=6.643分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Luna 5μ C18(2) 110A、250×4.6mm;溶媒:アセトニトリル、水;グラジエント:10分かけてACNを5〜15%、2mL/分。
【0197】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2b − N−(7−((2S,3R,4R,5R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0198】
N
2をパージしたフラスコに、中間体2a、(2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール(WO2012037038A1に従い調製、1.20g、4.01mmol)(ピリジンと3回、共蒸発させることにより乾燥させた)を加え、次に、これをピリジン(18mL)に溶解させた。クロロトリメチルシラン(1.54mL、13.13mmol)を0℃で一度に加え、得られた混合物をN
2雰囲気下で1時間撹拌した。ベンゾイルクロリド(675μL、5.82mmol)を滴下添加し、反応混合物を1時間撹拌した。追加分量のベンゾイルクロリド(100μL)を加え、残存出発原料を消費させた。モノ−およびビス−Bz保護生成物の混合物が観察された。反応物をH
20(5mL)によりクエンチし、得られた混合物を5分間撹拌した。次に、濃NH
4OH
(aq)(8mL)を一度に加え、15分間撹拌し、撹拌終了時点でビス−Bz生成物は所望の生成物に変換された。溶媒を減圧下で除去し、次に、残留物をCH
3OHと共蒸発させた。ヘキサン中50%〜100%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーによる精製後に、中間体2bを単離した。
【0199】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.26 − 7.91 (m, 2H), 7.88 − 7.79 (m, 1H), 7.61 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.56 − 7.36 (m, 2H), 7.37 − 7.24 (m, 1H), 7.10 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 5.53 (d, J = 23.4 Hz, 1H), 5.45 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.16 − 4.91 (m, 1H), 4.86 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.21 − 4.04 (m, 1H), 3.82 (dd, J = 8.0, 3.9 Hz, 1H), 3.71 (ddd, J = 12.3, 5.6, 2.6 Hz, 1H), 3.52 (ddd, J = 12.2, 5.7, 4.5 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−196.33 (dt, J = 55.1, 22.5 Hz).
【0200】
LC/MS:t
R=0.77分、MS m/z=373.14[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0201】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2c − N−(7−((2S,3R,4R,5R)−5−((ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)−3−フルオロ−4−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0202】
中間体2b(1.3g、3.49mmol)をピリジンと共蒸発させることにより乾燥させた。次に、乾燥した物質をN
2雰囲気下、ピリジン(15mL)に溶解させた。4,4’−ジメトキシトリチルクロリド(1.71g、5.0mmol)を室温で一度に加え、2時間撹拌した。エタノール(2mL)を加え、得られた溶液を5分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中0%〜100%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると中間体2cが得られた。
【0203】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.28 − 8.02 (m, 2H), 7.61 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.51 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.36 (ddt, J = 6.0, 4.7, 2.0 Hz, 2H), 7.31 − 7.04 (m, 7H), 6.90 − 6.73 (m, 4H), 5.62 (d, J = 24.4 Hz, 1H), 5.49 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.27 − 5.01 (m, 1H), 4.32 − 4.13 (m, 1H), 4.06 − 3.95 (m, 1H), 3.69 (s, 4H), 3.28 (s, 3H), 3.12 (dd, J = 10.4, 5.2 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−195.58 (dt, J = 52.1, 24.7 Hz).
【0204】
LC/MS:t
R=1.37分、MS m/z=675.29[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0205】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2d − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0206】
N
2雰囲気下で調製した中間体2c(1.47g、2.18mmol)のDMF(8mL)溶液に、イミダゾール(251mg、3.70mmol)を加え、次いでtert−ブチルクロロジメチルシラン(492mg、3.27mmol)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。溶液をH
2O(5mL)により希釈し、次に、溶媒を減圧下で除去した。残留物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。層を分離し、次に、有機相をブラインにより洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、これを濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。この粗製物質をこのまま次のステップで使用した。
【0207】
粗製物質をCHCl
3(15mL)に溶解させ、0℃に冷却した。混合物に、CH
3OH(6mL)に溶解させたp−トルエンスルホン酸水和物(414mg、2.18mmol)を滴下添加し、15分間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチした。有機物をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中0%〜50%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると中間体2dが得られた。
【0208】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.21 − 7.98 (m, 2H), 7.51 (dt, J = 39.9, 7.5 Hz, 3H), 7.12 − 6.86 (m, 2H), 5.48 (d, J = 21.9 Hz, 1H), 5.07 (dt, J = 54.6, 3.8 Hz, 1H), 4.86 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.28 (ddd, J = 17.8, 7.1, 4.4 Hz, 1H), 3.83 − 3.72 (m, 1H), 3.63 (ddd, J = 12.1, 5.2, 3.0 Hz, 1H), 3.43 (ddd, J = 12.1, 6.0, 4.2 Hz, 1H), 0.80 (s, 9H), 0.01 (s, 3H), 0.00 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−198.05 (dt, J = 54.2, 19.8 Hz).
【0209】
LC/MS:t
R=1.35分、MS m/z=487.24[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0210】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2e − N−(7−((2S,3S,4R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−フルオロ−5,5−ビス(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0211】
N
2雰囲気下で調製した、トルエン(4mL)およびDMSO(6mL)中の中間体2d(856mg、1.75mmol)の溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(504mg、2.63mmol)を加えた。この混合物にピリジン(150μL)およびTFA(70μL)を加え、混合物を室温で15分間撹拌した。追加のEDCI(100mg)およびピリジン(100μL)を加え、混合物をさらに45分間撹拌した。反応物をH
2O(10mL)およびCH
2Cl
2(10mL)によりクエンチした。有機物をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去すると粗製アルデヒドが得られ、これをこのまま次のステップで使用した。
【0212】
粗製アルデヒドをジオキサン(5mL)に溶解させ、37%ホルムアルデヒド
(aq)(925μL)を加え、次いで2N NaOH
(aq)(925μL)を加えた。室温で3時間撹拌した後、反応物をAcOHによりクエンチし、EtOAcにより希釈して、H
2Oで洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去すると粗製アルドール生成物が得られ、これをこのまま次のステップに供した。
【0213】
N
2雰囲気下で粗製アルドール生成物をEtOH(9mL)に溶解させ、0℃に冷却した。NaBH
4(80mg、2.1mmol)を一度に加え、反応物を10分間撹拌した。反応物をAcOHによりクエンチし、CH
2Cl
2により希釈して、水と飽和NaHCO
3(aq)との1:1溶液により洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中0%〜100%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると中間体2eが得られた。
【0214】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.20 − 7.99 (m, 2H), 7.51 (dt, J = 39.5, 7.5 Hz, 3H), 7.15 − 6.93 (m, 2H), 5.50 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 5.24 (dt, J = 54.2, 5.4 Hz, 1H), 4.78 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 10.7, 4.8 Hz, 1H), 4.34 (dd, J = 6.7, 4.9 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 11.9, 4.9 Hz, 1H), 3.55 − 3.35 (m, 3H), 0.82 (s, 9H), 0.07 (s, 3H), −0.09 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−200.37 (d, J = 51.1 Hz).
【0215】
LC/MS:t
R=1.25分、MS m/z=517.21[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0216】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2f − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−5−((ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0217】
N
2雰囲気下、中間体2e(370mg、0.717mmol)をCH
2Cl
2(10mL)およびTEA(200μL)に溶解させ、次に、0℃に冷却した。4,4’−ジメトキシトリチルクロリド(0.364g、1.07mmol)を一度に加え、反応混合物を30分間撹拌した。CH
3OH(2mL)を加え、溶液をCH
2Cl
2および飽和NaHCO
3(aq)により希釈した。有機層をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中5%〜100%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、粗生成物がビス−DMTrと4’β生成物の混合物として得られた。この混合物を、さらに精製することなく以降で用いた。
【0218】
N
2雰囲気下、DMF(3mL)中の粗生成物(574mg、混合物)に、イミダゾール(143mg、2.10mmol)を加え、次いでtert−ブチルクロロジメチルシラン(158mg、1.05mmol)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。溶液をCH
3OH(1mL)およびEtOAcにより希釈した。有機物をH
2O、次にブラインにより洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、ヘキサン中0%〜50%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、中間体2fが得られ、これはビス−DMTr物質をいくらか含有していた。
【0219】
LC/MS:t
R=2.25分、MS m/z=933.52[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0220】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2g − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0221】
中間体2fをCHCl
3(5mL)に溶解させ、0℃に冷却した。混合物に、CH
3OH(4mL)に溶解させたp−トルエンスルホン酸水和物(90mg、0.474mmol)を滴下添加し、反応混合物を5分間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチした。有機物をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中0%〜40%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると中間体2gが得られた。
【0222】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.09 − 7.88 (m, 2H), 7.48 (dt, J = 35.4, 7.4 Hz, 3H), 7.30 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.69 (dd, J = 18.8, 4.2 Hz, 1H), 5.05 (dt, J = 54.6, 4.7 Hz, 1H), 4.62 (dd, J = 14.9, 5.1 Hz, 1H), 3.91 − 3.64 (m, 3H), 0.92 − 0.70 (m, 18H), 0.13 − 0.04 (m, 6H), 0.01 (m, 6H).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−196 (m)
【0223】
LC/MS:t
R=2.61分、MS m/z=631.43[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0224】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2h − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−5−((E)−2−ブロモビニル)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0225】
トルエン(0.75mL)およびDMSO(0.15mL)中の中間体2g(228mg、0.361mmol)の溶液に、N
2雰囲気下、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDCI)(208mg、1.08mmol)を加えた。この混合物にピリジン(30μL)およびTFA(15μL)を加え、混合物を室温で30分間撹拌した。反応物をEtOAcにより希釈し、H
2O、次いでブラインにより洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去すると粗製アルデヒドが得られた。この物質をこのまま次のステップで使用した。
【0226】
THF(4mL)中の臭化ブロモメチルトリフェニルホスホニウム(314mg、0.72mmol)の懸濁物に、−40℃でKOtBu(THF中1.0M、1.08mL、1.08mmol)を加え、反応混合物をN
2雰囲気下で2時間撹拌した。粗製アルデヒドをTHF(4mL)に溶解させ、滴下添加した。反応混合物を冷浴から取り出し、1時間かけて10℃まで加温した。反応混合物を−40℃まで再冷却し、この反応混合物を飽和NH
4Cl
(aq)によりクエンチした。層を分離し、有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中0%〜50%のEtOAcの溶離液を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると中間体2hが得られた。
【0227】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.08 − 7.85 (m, 2H), 7.62 − 7.36 (m, 2H), 7.34 − 7.01 (m, 3H), 6.92 (s, 1H), 6.60 − 6.45 (m, 1H), 6.35 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.61 (d, J = 25.1 Hz, 1H), 4.82 (dd, J = 56.3, 4.9 Hz, 1H), 4.69 − 4.46 (m, 1H), 3.97 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 3.53 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 0.84 (d, J = 3.9 Hz, 18H), 0.13 − −0.10 (m, 12H).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−190.60 (m).
【0228】
LC/MS:t
R=2.10分、MS m/z=705.54/707.29[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0229】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2i − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5−エチニル−3−フルオロテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0230】
N
2雰囲気下で中間体2h(204mg、0.289mmol)をTHF(8mL)に溶解させ、−40℃に冷却した。KOtBu(THF中1.0M、1.08mL、1.08mmol)をゆっくり加えた。飽和NH
4Cl
(aq)によりクエンチしながら、反応物を20分間撹拌した。溶液をEtOAcにより希釈し、ブラインにより洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中0%〜50%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、中間体2iが得られた。
【0231】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.12 − 7.88 (m, 2H), 7.51 (dt, J = 36.5, 7.5 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.79 (d, J = 22.1 Hz, 1H), 5.02 (ddd, J = 55.3, 5.1, 3.2 Hz, 1H), 4.56 (dd, J = 18.1, 5.1 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.83 − 3.62 (m, 1H), 2.55 (m, 1H), 0.90 (dd, J = 25.3, 1.6 Hz, 18H), 0.20 − −0.08 (m, 12H).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−193.10 (広幅−s).
【0232】
LC/MS:t
R=1.88分、MS m/z=625.24[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0233】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
中間体2j − N−(7−((2S,3R,4R,5R)−5−エチニル−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0234】
N
2雰囲気下、中間体2i(152mg、0.243mmol)のTHF(3.5mL)溶液に、室温でTBAF(THF中1.0M、700μL、0.700mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をヘキサン中40%〜100%のEtOAcの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると中間体2jが得られた。
【0235】
LC/MS:t
R=0.88分、MS m/z=397.16[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0236】
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例2) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−エチニル−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0237】
中間体2j(71mg、0.179mmol)のCH
3OH(2mL)溶液に、濃NH
4OH
(aq)(0.7mL)を加え、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。この残留物を、CH
2Cl
2中0%〜20%のCH
3OHの溶離液勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィーにより、次いでH
2O中0%〜20%のACNの溶離液勾配を使用する逆相HPLCにより精製すると、実施例2が得られた。
【0238】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.77 (s, 1H), 6.90 − 6.70 (m, 2H), 5.62 (dd, J = 25.5, 2.6 Hz, 1H), 5.18 (ddd, J = 56.0, 5.4, 2.7 Hz, 1H), 4.57 (dd, J = 20.5, 5.4 Hz, 1H), 3.93 − 3.59 (m, 2H), 3.02 (d, J = 0.7 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, CD
3OD)δ−193.76 (ddd, J = 56.0, 25.5, 20.4 Hz).
【0239】
LC/MS:t
R=0.45分、MS m/z=293.13[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
HPLC:t
R=3.112分;HPLCシステム:Agilent 1100 series。
カラム:Phenomenex Kinetex C18 2.6μm 100A、4.6×100mm
溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水
【0240】
グラジエント:0分〜8.0分にACNを2〜98%、1.5mL/分。
【0241】
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
中間体3a − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロ−5−ホルミルテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0242】
N
2雰囲気下で調製した、DMSO(1mL)およびトルエン(10mL)中の中間体2g(1.13g、1.79mmol)の溶液に、EDCI・HCl(1.02g、5.36mmol)およびピリジン(149μL、1.92mmol)を加えた。TFA(74μL、0.97mmol)を滴下添加した。1時間後、反応をLC/MSにより確認した。単一ピークを観察し、保持時間は出発原料と類似していたが、M+1ピークは、生成物について予期されるものに等しかった。さらにピリジン50μLを加え、反応物をさらに15分間撹拌した。LC/MSによる変化はなかった。反応物をEtOAcにより希釈し、飽和NaHCO
3(aq.)とH
2Oとの1:1混合物によりクエンチした。混合物は、EtOAcと、追加のH
2Oとの間で分配した。有機層を分離し、H
2O、ブラインにより洗浄し、次に、Na
2SO
4で乾燥させた。乾燥剤を真空濾過により除去し、濾液を濃縮した。残留物をCH
2Cl
2に溶解させて濃縮し、得られた物質を高真空下に1時間置いた。生成物である中間体3aを、このまま次の反応に使用した。
【0243】
LC/MS:t
R=1.90分、MS m/z=629.46[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0244】
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
中間体3b − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロ−5−((E)−(ヒドロキシイミノ)メチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0245】
N
2雰囲気下で調製した中間体3a(前のステップからの粗製物質、1.79mmolと見なす)のピリジン(11mL)溶液に、室温でHONH
2・HClを一度に加えた。5分後に反応をLC/MSにより確認した。出発原料は消費された。反応を25分後に、再度、確認した。最初の時点からの変化はなかった。反応物を濃縮し、残留物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。有機層を分離してブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過した。濾液を濃縮し、CH
2Cl
2に溶解させて再度、濃縮し、残留物を高真空下に置いた。生成物である中間体3bを、このまま次の反応に使用した。
【0246】
LC/MS:t
R=1.83分、MS m/z=644.55[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0247】
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
中間体3c − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−5−シアノ−3−フルオロテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0248】
中間体3b(前のステップからの粗製物質、1.79mmolと見なす)のACN(16mL)溶液に、CDI(436mg、2.69mmol)を一度に加えた。反応をN
2雰囲気下で行った。20分後に反応をLC/MSにより確認した。出発原料および生成物の質量を有するピークは、かろうじて時間分解される。反応を1.5時間後に、確認した。出発原料に相当するUVピークは、ほぼなくなり、質量のピーク強度は低下した。反応物をCH
2Cl
2により希釈し、飽和NaHCO
3(aq.)とH
2Oとの1:1混合物によりクエンチした。層を分離し、水層をCH
2Cl
2により抽出し戻し、合わせた有機層をブラインとH
2Oとの1:1混合物により抽出し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過した。濾液を濃縮し、以下の溶媒勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより中間体3cを単離した:ヘキサン中0%EtOAcからヘキサン中20%EtOAcまで上昇、ヘキサン中20%EtOAcで勾配を停止、次に、ヘキサン中40%EtOAcまで上昇。
【0249】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.31 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.65 (t, J = 8 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 8 Hz, 1H), 7.15 (d, 4 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 5.82 (d, J = 24 Hz, 1H), 5.51 (ddd, J = 52, 4.8, 2.8 Hz, 1H), 4.70 (dd, J = 18.4, 4.4 Hz, 1H), 3.94 (dd, J = 53.2, 11.2 Hz, 2H), 0.93 (s, 9H, ), 0.84 (s, 9H), 0.17 (s, 3H), 0.16 (s, 3H), 0.05 (s, 3H), 0.01 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−194.658 (dt, J = 53, 21.4 Hz).
【0250】
LC/MS:t
R=1.84分、MS m/z=626.60[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0251】
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
中間体3d − (2R,3R,4S,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−2−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−4−フルオロテトラヒドロフラン−2−カルボニトリル
【0252】
氷水浴中で冷却した中間体3c(770mg、1.23mmol)のMeOH(11.2mL)溶液に、濃NH
4OH
(aq)(3.74mL)を加えた。冷浴を取り除き、得られた不均一溶液を一晩、撹拌した。翌日、反応は、LC/MSにより決定したところ、未完了であった。追加の濃NH
4OH
(aq)(4mL)および2−MeTHF(12mL)を加えた。反応は均一になったが、20分後、さらなる反応の進行はなかった。反応物を濃縮し、残留物をTHF(15mL)に溶解させた。この混合物に、濃NH
4OH
(aq)(5mL)および十分なMeOH(1.9mL)を加えると、溶液が均一な単一相になった。反応物を室温で22時間撹拌した。反応は、ほとんど完了した(約5%の出発原料が残存した)。反応物をCH
2Cl
2およびH
2Oにより希釈した。層を分離し、水層を飽和NaHCO
3(aq)により希釈し、CH
2Cl
2により抽出した。水層を2N HClにより中和し、次に、CH
2Cl
2により抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、これを濾過により除去した。濾液を濃縮し、以下の溶媒勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、残留物から中間体3dを単離した:ヘキサン中0%EtOAcからヘキサン中50%EtOAcまで上昇、ヘキサン中50%EtOAcで勾配を停止、次に、ヘキサン中100%EtOAcまで上昇。
【0253】
LC/MS:t
R=1.59分、MS m/z=522.47[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.8分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0254】
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例3) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−カルボニトリル
【0255】
ポリプロピレン製チューブ中で、中間体3d(100mg、0.191mmol)のTHF(2mL)溶液に、N
2雰囲気下、0℃でピリジン中70%のHF・ピリジン(60μL、0.478mmol)を加えた。20分後、反応を確認した。反応は起こっておらず、そこで、追加のピリジン中70%のHF・ピリジン(150μL)を加え、冷浴を取り除いた。1時間50分後、追加のピリジン中70%のHF・ピリジン(150μL)を加えた。さらに2時間後、追加のピリジン中70%のHF・ピリジン(300μL)を加えた。さらに2時間15分後、追加のピリジン中70%のHF・ピリジン(1mL)を加えた。反応物の濁りがなくなって均一となり、この時点で、最後の追加のピリジン中70%のHF・ピリジンを加えた。反応物を一晩、撹拌した。翌日、反応は完了した。反応物を氷浴中で冷却し、H
2Oおよび少量の飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチした。混合物を濃縮し、残留物をDMSOに溶解させた。残存している不溶性物質を濾過により除去し、濾液をHPLCにより半精製した。単離した物質をDMFに溶解させ、HPLCにより精製した。実施例3は、TFA塩として0.5%で単離された。
【0256】
1H NMR (400 MHz, DMF−d
7)δ7.92 (s, 1H), 6.99 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 6 Hz, 1H), 5.92 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 5.83 (dd, J = 25.2, 2 Hz, 1H), 5.40 (ddd, J = 54.8, 4.8, 2.4 Hz, 1H), 4.75 (dt, J = 22, 5.2 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 12, 6.4Hz, 1H), 3.87 (dd, J = 12, 6.4 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMF−d
7)δ−74.92 (s), −193.726 (dt, J = 54.5, 23.3 Hz).
【0257】
LC/MS:t
R=0.56分、MS m/z=294.10[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.8分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
HPLC:t
R=3.220分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Phenomenex Kinetex C18 2.6μm 100A、4.6×100mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水
グラジエント:0分〜8.0分にACNを2〜98%、1.5mL/分。
【0258】
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4b − (3aR,5R,6aS)−5−((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチルジヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−6(3aH)−オン
【0259】
10Lの四つ口丸底フラスコに、室温で、中間体4aである(3aR,5S,6S,6aR)−5−((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−6−オール(500g、1.90mol)のジクロロメタン/水(2.7L/2.3L)溶液を入れた。これに、炭酸ナトリウム(290g、3.42mol)を加えた。次に、炭酸カリウム(451g、3.24mol)を加えた。この後に、2,2,6,6−テトラメチルピペリジノオキシ(TEMPO、15.2g、96.31mmol)を加えた。混合物に、臭化テトラブチルアンモニウム(31g、95.20mmol)を加えた。上記のものに、N−ブロモスクシンイミド(514g、2.86mol)を35℃で小分けにして加えた。得られた溶液を撹拌しながら室温で2時間反応させた。得られた溶液を、2×1Lのジクロロメタンにより抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を水1×1.5Lにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。これにより、(粗製)中間体4bが得られた。
【0260】
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4c − (3aR,5S,6R,6aR)−5−((R)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−6−オール
【0261】
2Lの四つ口丸底フラスコに、中間体4b(370g、1.29mol)のメタノール(1300mL)溶液を入れた。上記のものに、水素化ホウ素ナトリウム(26.4g、706.38mmol)を室温で小分けにして加えた。得られた溶液を撹拌しながら室温で2時間反応させた。得られた混合物を真空下で濃縮した。次に、反応物を5%塩化アンモニウム水溶液1000mLを添加することによりクエンチした。得られた溶液を、3×500mLのジクロロメタンにより抽出し、有機層を合わせた。得られた溶液を水2×300mLにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物を石油エーテルから再結晶することにより精製した。これにより、中間体4cが得られた。
【0262】
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4d
5000mLの四つ口丸底フラスコに、中間体4c(350g、1.34mol)のジクロロメタン(700mL)溶液を入れた。これに、臭化テトラブチルアンモニウム(476.8g、1.48mol)を加えた。混合物に、50%水酸化ナトリウム/水(700g)を加えた。上記のものに、2−(ブロモメチル)ナフタレン(340g、1.54mol)を数回かけて加えた。得られた溶液を撹拌しながら室温で4時間反応させた。次に、ジクロロメタン/水(1:1)1800mLを添加することにより、反応物をクエンチした。得られた溶液を、2×1Lのジクロロメタンにより抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を水1×1000mLにより洗浄した。残留物を石油エーテル/水1000/1000mLに溶解させた。粗生成物を石油エーテルから再結晶することにより精製した。これにより、中間体4dが得られた。
【0263】
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4e − (R)−1−((3aR,5R,6R,6aR)−2,2−ジメチル−6−(ナフタレン−2−イルメトキシ)テトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−5−イル)エタン−1,2−ジオール
【0264】
5Lの四つ口丸底フラスコに、中間体4d(500g、1.25mol)を入れた。これに、酢酸(1.8L)を加えた。混合物に、水(600mL)を加えた。得られた溶液を撹拌しながら室温で一晩反応させた。固体を濾去した。得られた溶液を、3×1Lの石油エーテルにより抽出し、水層を合わせた。得られた溶液を2Lの酢酸エチルにより希釈した。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)2×2Lにより洗浄した。溶液のpH値を炭酸ナトリウム(50%)により8に調節した。得られた溶液を、2×1Lの酢酸エチルにより抽出し、有機層を合わせて真空下で濃縮した。これにより、中間体4eが得られた。
【0265】
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4f − (3aR,5S,6R,6aR)−2,2−ジメチル−6−(ナフタレン−2−イルメトキシ)テトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド
【0266】
10Lの四つ口丸底フラスコに、室温で中間体4e(300g、833.33mmol)の1,4−ジオキサン(2100mL)溶液を入れた。この後に、室温で、0.5時間で過ヨウ素酸ナトリウム(250g)の水(4000mL)溶液を添加した。得られた溶液を撹拌しながら室温で0.5時間反応させた。固体を濾去した。得られた溶液を3×1000mLの酢酸エチルにより抽出し、有機層を合わせた。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)2×1000mLにより洗浄した。得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、中間体4fが得られた。
【0267】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4g − ((3aR,6S,6aR)−2,2−ジメチル−6−(ナフタレン−2−イルメトキシ)テトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−5,5−ジイル)ジメタノール
【0268】
10Lの四つ口丸底フラスコに、室温で中間体4f(250g、761.36mmol)の水/テトラヒドロフラン(1250/1250mL)溶液を入れた。上記のものに、撹拌しながら、0〜15℃で、2N水酸化ナトリウム(sodiun hydroxide)
(aq)(1500mL)を滴下添加した。混合物に、ホルムアルデヒド(620mL)を加えた。得られた溶液を撹拌しながら室温で一晩反応させた。得られた溶液を酢酸エチル2×2000mLにより抽出した。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)2×2000mLにより洗浄した。有機層を合わせて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。残留物を石油エーテル:酢酸エチル(2/1)を用いるシリカゲルカラムに適用した。粗生成物を酢酸エチル:エタノールから、1g/(1mL:1mL)の比で再結晶した。これにより、中間体4gが得られた。
【0269】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4h − ((3aR,5R,6S,6aR)−5−((tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチル)−2,2−ジメチル−6−(ナフタレン−2−イルメトキシ)テトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノール
【0270】
窒素をパージし、その不活性雰囲気を維持した5Lの四つ口丸底フラスコに、室温で中間体4g(125g、346.84mmol)のジクロロメタン(2500mL)溶液を入れた。混合物に、室温でトリエチルアミン(157.5mL)を加えた。上記のものに、撹拌しながら、0〜10℃でtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(157.5mL)を滴下添加した。得られた溶液を撹拌しながら室温で一晩反応させた。次に、反応物を、メタノール37.5mLを添加することによりクエンチした。得られた混合物を5%塩化水素
(aq)2×500mLおよび炭酸水素ナトリウム
(aq)2×500mLにより洗浄した。得られた混合物を1N水酸化ナトリウム
(aq)2×500mLにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物をジクロロメタン/ヘキサンから再結晶することにより精製した。これにより、中間体4hが得られた。
【0271】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4i − tert−ブチル(((3aR,5R,6S,6aR)−5−(ヨードメチル)−2,2−ジメチル−6−(ナフタレン−2−イルメトキシ)テトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メトキシ)ジフェニルシラン
【0272】
窒素をパージし、その不活性雰囲気を維持した1000mLの三つ口丸底フラスコに、中間体4h(20g、31.73mmol)のトルエン(320mL)溶液、トリフェニルホスフィン(35g、132.11mmol)、イミダゾール(8.96g、132.26mmol)を入れた。これに続いて、60℃でヨウ素(16.95g、66.8mmol)を数回かけて加えた。得られた溶液を油浴中、80℃で一晩、撹拌した。反応混合物を水/氷浴により室温まで冷却した。得られた溶液を1000mLの酢酸エチルにより希釈した。得られた混合物をチオ硫酸ナトリウム
(aq)2×300mLにより洗浄した。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)1×300mLにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:10)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、中間体4iが得られた。
【0273】
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4j − tert−ブチルジフェニル(((3aR,5R,6S,6aR)−2,2,5−トリメチル−6−(ナフタレン−2−イルメトキシ)テトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メトキシ)シラン
【0274】
窒素をパージし、その不活性雰囲気を維持した2000mLの丸底フラスコに、中間体4i(66g、88.47mmol)のエタノール/酢酸エチル(600/600mL)溶液、トリエチルアミン(20.7g、202.52mmol)、パラジウム担持炭素(10重量%、24.8g、23.30mmol)を入れた。得られた溶液を40℃で3時間撹拌した。固体を濾去した。得られた混合物を真空下で濃縮した。得られた溶液を1500mLの酢酸エチルにより希釈した。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)1×500mLにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。これにより、中間体4jが得られた。
【0275】
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4k − (3aR,5R,6S,6aR)−5−((tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチル)−2,2,5−トリメチルテトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−6−オール
【0276】
500mLの丸底フラスコに、中間体4j(1.0g、1.63mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液、水(1.25mL)、および2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(DDQ、780mg、3.40mmol)を入れた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。得られた溶液を50mLのジクロロメタンにより希釈した。得られた混合物を水1×30mLおよび炭酸水素ナトリウム
(aq)2×30mLにより洗浄した。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)1×30mLにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:20〜1:10)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、中間体4kが得られた。
【0277】
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4l − (3aR,5R,6S,6aR)−5−(ヒドロキシメチル)−2,2,5−トリメチルテトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール−6−オール
【0278】
50mLの丸底フラスコに、中間体4k(520mg、1.12mmol)のテトラヒドロフラン(9mL)溶液、フッ化テトラブチルアンモニウム(369mg、1.40mmol)を入れた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン/メタノール(100:1)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、中間体4lが得られた。
【0279】
1H NMR (300 MHz, DMSO−d
6):δ5.64 (d, J = 3.9Hz, 1H), 4.96 (d, J = 6.6Hz, 1H), 4.67 (m, 1H), 4.55 (m, 1H), 4.05 (m, 1H), 3.24 − 3.30 (m, 1H), 3.11 − 3.18 (m, 1H), 1.50 (s, 3H), 1.27 (s, 3H), 1.16 (s, 1H).
【0280】
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4m −(3aR,5R,6S,6aR)−6−(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)−2,2,5−トリメチルテトラヒドロフロ[3,2−d][1,3]ジオキソール
【0281】
窒素をパージし、その不活性雰囲気を維持した50mLの三つ口丸底フラスコに、中間体4l(180mg、0.84mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)溶液を入れた。これに続いて、水素化ナトリウム(60重量%、140mg、3.50mmol)を0℃で小分けにして加えた。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した。得られた溶液を撹拌しながら室温でさらに30分間反応させた。これに0℃で撹拌しながら臭化ベンジル(452mg、2.62mmol)を滴下添加した。得られた溶液を撹拌しながら室温でさらに3時間反応させた。次に、反応物を塩化アンモニウム
(aq)30mLを添加することによりクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン50mLにより抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:30〜1:20)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、中間体4mが得られた。
【0282】
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4n − (2R,3R,4S,5R)−4−(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)−5−メチルテトラヒドロフラン−2,3−ジイルジアセテート
【0283】
1000mLの丸底フラスコに、中間体4m(やはり、Biosci. Biotech. Biochem. 1993年、57巻、1433〜1438頁に従って調製、45g、111.19mmol)、酢酸(270mL)、無水酢酸(90mL)、硫酸(45d)を入れた。得られた溶液を室温で30分間撹拌した。次に、1000mLの水/氷を添加することにより、反応物をクエンチした。得られた溶液を3000mLの酢酸エチルにより希釈した。得られた混合物を水2×1000mLおよび炭酸水素ナトリウム
(aq)4×1000mLにより洗浄した。得られた混合物を塩化ナトリウム
(aq)2×1000mLにより洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテル(1:30〜1:20)を用いるシリカゲルカラムに適用した。これにより、中間体4nが得られた。
【0284】
1H NMR (300 MHz, CDCl
3):δ7.28 − 7.38 (m, 10H), 6.13 (s, 1H), 5.37 (d, J = 4.8Hz, 1H), 4.44 − 4.68 (m, 4H), 4.33 (d, J = 5.1Hz, 1H), 3.33 − 3.45 (m, 2H), 2.15 (s, 3H), 1.88 (s, 3H), 1.35 (s, 3H).
MS m/z=451[M+Na]
【0285】
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4o − (3R,4S,5R)−4−(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)−3−ヒドロキシ−5−メチルジヒドロフラン−2(3H)−オン
【0286】
中間体4n(1.3g、3mmol)を無水MeOH(15mL)に溶解させた。炭酸カリウム粉末(456mg、3.3mmol)を加え、反応混合物を1時間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮した。アセトニトリルを加え、5分間撹拌した。不溶物を濾別し、アセトニトリルで洗浄した。減圧下で濾液を濃縮した。無水DCM(20mL)に得られた物質を溶解させた。ヨウ化テトラブチルアンモニウム(1.66g、4.5mmol)およびN−ヨード−スクシンイミド(NIS、1.69g、2.5mmol)を加えた。反応混合物を暗所で16時間撹拌した。追加のNIS(0.85g、1.25mmol)を加え、4時間撹拌した。追加のNIS(0.85g、1.25mmol)を加え、暗所で2日間撹拌した。EtOAcにより反応物を希釈し、チオ硫酸ナトリウム水溶液により2回、次に、飽和塩化ナトリウム水溶液により洗浄した。有機部分を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン中0〜30%EtOAc)により精製すると、中間体4oが得られた。
【0287】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ7.35 − 7.22 (m, 10H), 4.82 (bs, 1H), 4.75 − 4.66 (m, 2H), 4.55 − 4.44 (m, 2H), 4.13 (d, J = 8Hz, 1H), 3.70−3.45 (m, 2H), 1.38 (s, 3H).
【0288】
LC/MS:t
R=2.58分、MS m/z=342.9[M+1]、360.0[M+H
2O];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸
2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
HPLC:t
R=3.78分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA;5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
【0289】
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4p − (3R,4S,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)−5−メチルジヒドロフラン−2(3H)−オン
【0290】
中間体4o(955mg、2.79mmol)をEtOAc(10mL)に溶解させた。臭化ベンジル(400μL、3.35mmol)および酸化銀(I)(712mg、3.07mmol)を加えた。N
2(g)下、暗所で60℃で3時間撹拌した。追加の臭化ベンジル(400μL、3.35mmol)を加え、N
2(g)下、暗所で60℃で16時間撹拌した。追加の酸化銀(I)(350mg、1.5mmol)を加え、N
2(g)下、暗所で60℃で8時間撹拌した。室温まで冷却した。固体を濾別し、EtOAcにより洗浄した。濾液を減圧下で濃縮すると油状物が得られた。ヘキサンを加えて2時間撹拌すると、固体が得られた。固体を収集し、ヘキサンにより洗浄した。固体を高真空下で乾燥させると、中間体4pが得られた。
【0291】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ7.35 − 7.16 (m, 15H), 5.03 (d, J = 12Hz, 1H), 4.79 − 4.71 (m, 2H), 4.52 − 4.40 (m, 4H), 4.06 (d, J = 6Hz, 1H), 3.49 − 3.39 (m, 2H), 1.38 (s, 3H).
【0292】
LC/MS:t
R=2.91分、MS m/z=433.1[M+1]、450.1[M+H
2O];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸;2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
HPLC:t
R=4.54分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA
5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
【0293】
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4q − (3R,4S,5R)−2−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)−5−メチルテトラヒドロフラン−2−オール
【0294】
中間体1b(148mg、0.570mmol)および1,2−ビス(クロロジメチルシリル)エタン(123mg、0.570mmol)を無水THF(20mL)に溶解させ、Ar(g)下、−70℃で撹拌した。反応混合物に、内部温度を−65℃より低く維持しながら、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5Mの溶液、684μL、1.71mmol)を滴下添加した。反応物を−40℃まで加温し、15分間、維持した。次に、Ar(g)下、反応混合物に、−70℃に予め冷却した中間体4p(224mg、0.518mmol)のTHF(10mL)溶液を加えた。得られた溶液を−40℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物を、EtOAcとクエン酸
(aq)との撹拌混合物に注ぎ入れた。5分間撹拌した。有機層をとり、飽和NaCl
(aq)により洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。分取HPLCにより精製すると、中間体4qが得られた。
【0295】
LC/MS:t
R=2.60分、MS m/z=567.3[M+1]、565.1[M−1];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸;2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
HPLC:t
R=3.22分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA;5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
【0296】
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
中間体4r − 7−((2S,3S,4S,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−(ベンジルオキシメチル)−5−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【0297】
中間体4q(81mg、0.143mmol)を無水DCM(15mL)に溶解させ、氷浴中、N
2(g)下で撹拌した。トリエチルシラン(114μL、0.715mmol)を一度に加えた。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(27μL、0.215mmol)を滴下添加した。15分間撹拌し、次に氷浴を取り除いた。60分間撹拌した。トリエチルアミン(100μL、0.715mmol)を加え、減圧下で濃縮した。EtOAcに溶解させ、飽和NaHCO
3(aq)(2x)により洗浄し、次に、NaCl
(aq)で飽和させた。有機物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン中0〜80%EtOAc)により精製すると、中間体4rが得られた。
【0298】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ7.71 (s, 1H), 7.35 − 7.10 (m, 16H), 6.82−6.78 (m, 1H), 5.57 (d, J=4.4Hz, 1H), 4.70 − 4.45 (m, 6H), 4.25 − 4.15 (m, 2H), 3.55 − 3.40 (m, 2H), 1.42 (s, 3H).
LC/MS:t
R=2.75分、MS m/z=551.4[M+1];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage
Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸;2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
HPLC:t
R=3.57分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA;5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
【0299】
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例4) − (2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルテトラヒドロフラン−3,4−ジオール
【0300】
中間体4r(23mg、0.042mmol)をギ酸/MeOH溶液(1:9、10mL)に溶解させた。パラジウムブラックを加え、60℃で90分間撹拌した。室温まで冷却し、セライトによって濾過した。減圧下で濾液を濃縮した。分取HPLCにより精製した。減圧下で濃縮した。NaHCO
3(aq)に溶解させ、中性条件下でHPLCにより精製すると、実施例4が得られた。
【0301】
分取HPLCシステム:Gilson 215 Liquid Handler;Phenomenex Gemini、C
18 4u、100×30.0mm
緩衝液A:水中0.1%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%TFA;13分で緩衝液Bを5〜100%、20mL/分。
【0302】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3):δ8.01 (s, 1H), 7.41 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.33 (d, J = 8 Hz, 1H), 4.53−4.49 (m, 1H), 4.15 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.50 (m, 2H), 1.27 (s, 3H).
【0303】
LC/MS:t
R=0.30分、MS m/z=281.3[M+1]、279.0[M−1];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸;2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
HPLC:t
R=0.42分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA;5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
【0304】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
中間体5a − N−(7−((2S,3S,4S,5R)−5−アジド−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((トリメチルシリルオキシ)メチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0305】
アルゴン雰囲気下、粗製中間体1m、N−(7−((2S,3S,4S)−3,4−ビス(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−ヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド(約110mg、約0.18mmol)およびアジドトリメチルシラン(azidotrimethysilane)(242μl、1.84mmol)のジクロロメタン(1.5mL)溶液に、室温で臭化インジウム(III)(130mg、0.369mmol)を加えた。1時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1mL)によりクエンチした。得られた混合物を、ジクロロメタン(20mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)との間で分配した。相を分離し、水層をジクロロメタン(20mL)により抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮すると、中間体5aが得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0306】
LC/MS:t
R=3.52分、MS m/z=712.16[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.55分にACNを100%、3.55分〜4.2分にACNを100%〜2%、2μl/分。
【0307】
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
中間体5b − N−(7−((2S,3R,4S,5R)−5−アジド−3,4−ジヒドロキシ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0308】
粗製中間体5a(約120mg、約0.168mmol)のDMF(5mL)溶液に、室温でフッ化セシウム(256mg、1.68mmol)を加えた。25時間後、反応混合物をブライン(100mL)により希釈し、得られた混合物を酢酸エチル(3×100mL)により抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮すると、中間体5bが得られ、これをさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
【0309】
LC/MS:t
R=1.40分、MS m/z=412.17[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=2.46分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0310】
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例5) − (2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
【0311】
粗製中間体5bのメタノール(1mL)溶液に、室温で濃水酸化アンモニウム(1mL)を加えた。2日後、反応混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、5〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により直接、精製した。所望のものを含有しているフラクションを合わせて、減圧下で濃縮した。SiO2カラムクロマトグラフィー(4gのSiO2 Combiflash HP Gold Column、0〜20%メタノール/ジクロロメタン)により残留物を再精製すると、実施例5が得られた。
【0312】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.79 (s, 1H), 6.86 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.51 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.63 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 3.59 (d, J = 12.0 Hz, 1H).
【0313】
LC/MS:t
R=0.76分、MS m/z=308.08[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=1.287分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ジクロロメタン中20%メタノール、R
f=0.4(UV)
【0314】
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例6)(TP−1とも称する) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0315】
実施例3(15.0mg、0.05mmol)を真空下、一晩、フラスコ中で乾燥させた。そのフラスコにトリメチルホスフェート(0.5mL)および1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(25mg、0.12mmol)を加え、溶液を氷/水浴により冷却して、N
2下で撹拌した。蒸留したオキシ塩化リン(10μL、0.11mmol)を加え、反応物を冷却しながら、4時間撹拌した。トリブチルアミン(0.1ml、0.42mmol)およびピロリン酸トリブチルアンモニウム(DMF中0.5M溶液0.8mL、0.4mmol)を加え、反応物を冷却しながら、さらに45分間撹拌した。反応物を炭酸水素トリエチルアンモニウム(0.5M、5mL)によりクエンチした。溶媒を回転蒸発により除去し、残留粗製混合物を水2mLに溶解させた。炭酸水素トリエチルアンモニウム0〜1Mの線形グラジエントを用いる、Sephadex DEAE A−25カラムを使用して、生成物を精製した。生成物含有フラクションをプールし、濃縮すると、実施例6(TP1)が得られ、次にこれを水1mLに溶解させると10mM溶液が得られた。
MS m/z=532.0[M−1]
イオン交換HPLCの保持時間:12.015分;カラム:DNAPac PA−100 4×250mm SN
【0316】
溶媒A:milliQ水;溶媒B:0.5M臭化テトラエチルアンモニウム;溶媒グラジエントプログラム:A100%を使用して10分間平衡化し、次に、14分間にわたりB0〜80%の勾配;流速:1mL/分。
【0317】
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例7)(TP2でもある) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−エチニル−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0318】
実施例2(16.0mg、0.055mmol)を真空下、一晩、フラスコ中で乾燥させた。そのフラスコにトリメチルホスフェート(0.5mL)および1,8−ビス(ジメチルアミノ)ナフタレン(28mg、0.13mmol)を加え、N
2下、溶液を氷/水浴により冷却して、撹拌した。蒸留したオキシ塩化リン(11μL、0.12mmol)を加え、反応物を冷却しながら、4時間撹拌した。トリブチルアミン(0.11mL、0.42mmol)およびピロリン酸トリブチルアンモニウム(DMF中0.5M溶液の0.9mL、0.45mmol)を加え、反応物を冷却しながら、さらに45分間撹拌した。反応物を炭酸水素トリエチルアンモニウム(0.5M、5mL)によりクエンチした。溶媒を回転蒸発により除去し、残留粗製混合物を水2mLに溶解させた。炭酸水素トリエチルアンモニウム0〜1Mの線形グラジエントを用いる、Sephadex DEAE A−25カラムを使用して生成物を精製した。生成物含有フラクションを貯め、濃縮すると、実施例7(TP2)が得られ、次にこれを水1.4mLに溶解させると10mM溶液が得られた。
【0319】
MS m/z=531.0[M−1]
イオン交換HPLCの保持時間:19.829分;カラム:DNAPac PA−100 4×250mm SN
溶媒A:milliQ水;溶媒B:0.5M臭化テトラエチルアンモニウム;溶媒グラジエントプログラム:A100%を使用して10分間平衡化し、次に、14分間にわたりB0〜80%の勾配;流速:1mL/分。
【0320】
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例8)(TP3) − ((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0321】
実施例1(5.0mg、0.017mmol)のPO(OMe)
3(0.6mL)溶液に、0℃でPOCl
3(45mg、0.29mmol)を加えた。この反応混合物を0℃で10時間撹拌し、10時間撹拌した時点で、イオン交換HPLCにより、約50%の変換率であることが示された。ピロホスフェートトリブチルアミン塩(250mg)のACN(0.6mL)溶液を加え、次いでトリブチルアミン(110mg、0.59mmol)を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌し、イオン交換HPLCにより、反応の完了が示された。反応物を炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M、5mL)によりクエンチした。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次に、濃縮して、水により2回、共蒸発させた。残留物をH
2O(5mL)に溶解させ、イオン交換カラムにロードして、H
2O、次に、5〜35%の炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M)−H
2Oにより溶出した。生成物フラクションを合わせて濃縮し、H
2Oと共蒸発させた。残留物をイオン交換カラムにより再度、精製すると、粗製物質が得られた。
31P NMRにより、この物質は不純物を含有していることが示されたので、この物質をC−18カラムにより再精製し、0.05%TEAを含有する0〜15%ACN−H
2Oを用いて溶出し、生成物を含有しているフラクションを合わせて濃縮して、3.6mgの物質を得た。これは、
1H NMR分析により示されたとおり、TEAを1.5当量しか含有していなかった。この物質をH
2O(1mL)に溶解させ、炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M、0.1mL)を加えた。得られた混合物を減圧下で濃縮し、減圧下でH
2Oにより2回、共蒸発させると、実施例8(TP3)が、四TEA塩として得られた。
【0322】
1H NMR (400 MHz, D
2O):δ7.78 (s, 1H), 6.85 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 5.51 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.65 − 4.55 (m, 2H), 4.20 − 4.08 (m, 2H), 3.15 − 3.00 (m, 24H), 1.18 − 1.08 (m, 36H).
31P NMR (162 MHz, D
2O):δ−6.25 (d, J = 52 Hz), −12.21 (d, J = 52 Hz), −22.32 (t, J = 52 Hz).
MS m/z=530.2[M−1]、532.1[M+1]
【0323】
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例9)(TP4) − ((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0324】
実施例5(6.0mg、0.019mmol)のPO(OMe)
3(0.6mL)溶液に、0℃でPOCl
3(45mg、0.29mmol)を加えた。反応混合物を0℃で10時間撹拌し、10時間撹拌した時点で、イオン交換HPLCにより、約50%の変換率であることが示された。ピロホスフェートトリブチルアミン塩(250mg)のACN(0.6mL)溶液を加え、次いでトリブチルアミン(110mg、0.59mmol)を加えた。反応混合物を0℃で6時間撹拌した。反応物を炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M、5mL)によりクエンチした。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次に、濃縮して、水により2回、共蒸発させた。残留物をH
2O(5mL)に溶解させ、イオン交換カラムにロードして、H
2O、次に、5〜35%の炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M)−H
2Oにより溶出した。生成物フラクションを合わせて濃縮し、H
2Oと共蒸発させた。残留物をイオン交換カラムにより再度、精製すると、粗製物質が得られた。
31P NMRにより、この物質は不純物を含有していることが示されたので、物質をイオン交換カラムにより再度、再精製して、粗製物質を得た。物質をNaHCO
3(10mg)により処理し、混合物を減圧下で濃縮した。固体残留物をH
2O0.5mLに溶解させ、NaOH(1N)40μLを加えた。得られた混合物を、C−18カラムを用い、H
2Oにより溶出して精製し、生成物を含有しているフラクションを合わせて減圧下で濃縮すると、実施例9(TP4)が四ナトリウム塩として得られた。
【0325】
1H NMR (400 MHz, D
2O):δ7.76 (s, 1H), 6.88 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.59 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.60 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.55 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 3.99 (qd, J = 11.2, 5.5 Hz, 3H).
31P NMR (162 MHz, D
2O):δ−8.13 (d, J = 19.8 Hz), −14.04 (d, J = 18.9 Hz), −24.00 (t, J = 19.3 Hz).
MS m/z=546.1[M−1]、547.9[M+1]
【0326】
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
中間体PD1a − S−2−ヒドロキシエチル2,2−ジメチルプロパンチオエート
【0327】
−78℃に冷却した、2−チオエタノール(3.50mL、50.0mmol)およびトリエチルアミン(7.02mL、50.0mmol)のCH
2Cl
2溶液に、30分かけて、ピバロイルクロリド(6.15mL、50.0mmol)を滴下添加した。反応物を室温までゆっくりと加温し、進行をTLCによりモニタリングした。30分後、反応が完了していると決定し、水によりクエンチした。層を分離し、水層をCH
2Cl
2により洗浄した。有機物を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させた。固体を濾過して、溶媒を減圧下で除去した。粗製物を0〜50%EtOAc/ヘキサンのシリカゲルクロマトグラフィーにより精製すると、中間体PD1aが得られた。
【0328】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ4.89 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 3.49 − 3.36 (m, 2H), 2.86 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 1.14 (s, 9H).
【0329】
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
オキシ塩化リン(281μL、3.08mmol)をCH
2Cl
2(5mL)に溶解させ、溶液を−78℃まで冷却する。チオエステルPD1a(1.00g、6.17mmol)をCH
2Cl
2(5mL)に溶解させ、POCl
3溶液にゆっくりと加える。次に、TEA(891μL、6.16mmol)を滴下添加し、30分間、冷却して撹拌する。次に、室温まで加温し、2時間撹拌する。p−ニトロフェノール(428mg、3.08mmol)を一度に加え、次いで、TEA(449μL、3.08mmol)をゆっくりと加える。室温で30分間撹拌する。TLC(70:30ヘキサン/EtOAC)では、スポットは一つしか示されなかったが、LC/MSは、二つのピーク(生成物およびビス−p−ニトロフェノレート)を有していた。溶液をエーテルにより希釈し、固体を濾過により除去し、廃棄した。母液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーによって精製すると、生成物およびビス−p−ニトロフェノレートの混合物が得られた。次に、混合物をHPLCにより再精製すると、中間体PD1bである、S,S’−2,2’−((4−ニトロフェノキシ)ホスホリル)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2,2−ジメチルプロパンチオエート)が得られた。
【0330】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.29 − 8.21 (m, 2H), 7.46 − 7.36 (m, 2H), 4.23 (br q, J = 7.7 Hz, 4H), 3.16 (br t, J = 6.7 Hz, 4H), 1.23 (s, 18H).
31P NMR (162 MHz, CDCl
3)δ−7.72 (s)
【0331】
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例10)(PD1とも称される) − S,S’−2,2’−((((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)ホスホリル)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2,2−ジメチルプロパンチオエート)
【0332】
実施例1(6.0mg、0.02mmol)をNMP(0.1mL)に溶解させ、THF(0.2mL)を加えた。次に、アルゴン雰囲気下、tert−ブチルマグネシウムクロリド(THF中1.0M溶液、0.031mL、0.031mmol)を室温で加えた。10分後、中間体PD1b(15.7mg、0.031mmol)のTHF(0.1mL)溶液を加え、得られた混合物を50℃まで加温した。5時間後、得られた残留物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、40〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により精製した。所望の生成物を含有しているフラクションを合わせて、凍結乾燥すると、実施例10(PD1)が得られた。
【0333】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.82 (s, 1H), 6.69 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.64 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.56 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.61 (br s, 2H), 4.45 − 4.32 (m, 2H), 4.22 − 4.06 (m, 4H), 3.13 (dt, J = 11.7, 6.7 Hz, 4H), 1.23 (s, 9H), 1.21 (s, 9H).
31P NMR (162 MHz, CDCl
3)δ−2.34 (s).
【0334】
LC/MS:t
R=1.70分、MS m/z=660.02[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm
溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=3.204分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水
グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0335】
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例11)(PD2) − S,S’−2,2’−((((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)ホスホリル)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2,2−ジメチルプロパンチオエート)
【0336】
実施例3(10.5mg、0.036mmol)をNMP(0.1mL)に溶解させ、THF(0.1mL)を加えた。次に、アルゴン雰囲気下、tert−ブチルマグネシウムクロリド(THF中1.0M溶液、0.054mL、0.054mmol)を室温で加えた。10分後、中間体PD1b(27.3mg、0.054mmol)のTHF(0.1mL)溶液を加え、得られた混合物を50℃まで加温した。24時間後、得られた残留物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、40〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により精製した。所望の生成物を含有しているフラクションを合わせて、凍結乾燥すると、実施例11(PD2)が得られた。
【0337】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.94 (s, 1H), 6.75 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.77 (dd, J = 27.8, 1.4 Hz, 1H), 5.43 (ddd, J = 55.2, 4.9, 1.3 Hz, 1H), 4.93 (dd, J = 21.2, 4.9 Hz, 1H), 4.49 (dd, J = 11.3, 7.8 Hz, 1H), 4.40 (dd, J = 11.3, 7.8 Hz, 1H), 4.10 (ddt, J = 15.9, 8.0, 6.7 Hz, 4H), 3.16 − 3.04 (m, 4H), 1.23 (s, 9H), 1.21 (s, 9H).
31P NMR (162 MHz, CDCl
3)δ−2.10 (s).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−191.64 (ddd, J = 55.0, 27.8, 21.3 Hz).
【0338】
LC/MS:t
R=1.85分、MS m/z=662.03[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=3.385分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0339】
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
中間体PD3c − (2S)−2−エチルブチル2−((4−ニトロフェノキシ)(フェノキシ)ホスホリルアミノ)プロパノエート
【0340】
フェニルジクロロホスフェートPD3a(1.5mL、10mmol)を無水DCM30mLに溶解させ、N
2(g)下、氷浴中で撹拌した。アミノエステルHCl塩PD3bである、(S)−2−エチルブチル2−アミノプロパノエート塩酸塩(Eur. J. Med. Chem.2009年、44巻、3765〜3770頁に従い調製、2.1g、10mmol)を一度に加えた。TEA(3mL、22mmol)を滴下添加した。0℃で1時間撹拌した。p−ニトロフェノール(1.4g、10mmol)を一度に加え、TEA(1.5mL、11mmol)も加えた。次に、反応混合物を室温で16時間撹拌した。DCMにより希釈し、飽和NaHCO
3(aq)により洗浄した。有機物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン中0〜15%EtOAc)により精製すると、中間体PD3cが得られた。
【0341】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.23 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.41 − 7.30 (m, 4H), 7.25 − 7.19 (m, 3H), 4.10 − 4.00 (m, 3H), 3.90−3.83 (m, 1H), 1.55 − 1.45 (m, 1H), 1.42 − 1.31 (m, 7H), 0.87 (t, J = 7.2Hz, 6H).
31P NMR (162 MHz, CDCl
3)δ−3.04 (s), −3.10 (s).
【0342】
LC/MS:t
R=2.87分、MS m/z=451.1[M+1]、449.0[M−1];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸;2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
HPLC:t
R=4.40分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA;5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
【0343】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例12)(PD3) − (2S)−2−エチルブチル2−((((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリルアミノ)プロパノエート
【0344】
実施例3(15mg、0.051mmol)を無水DMF(1mL)に溶解させ、N
2(g)下で撹拌した。p−ニトロフェニルホスホルアミデート(nitrophenylphosphoamidate)PD3c(35mg、0.077mmol)を無水DMF(0.5mL)に溶解させ、反応混合物に一度に加えた。THF中のtBuMgCl(THF中1M、77μL、0.077mmol)を滴下添加した。2時間撹拌した。追加のp−ニトロフェニルホスホルアミデート(無水DMF0.5mL中、35mg)および追加のtBuMgCl(THF中1M、50μL、0.050mmol)を加えた。2時間撹拌した。追加のp−ニトロフェニルホスホルアミデート(無水DMF0.5mL中、35mg)および追加のtBuMgCl溶液(THF中1M、50μL、0.050mmol)を加えた。16時間撹拌した。EtOAcにより希釈し、飽和NaHCO
3(aq)(3×)により洗浄した。飽和NaCl
(aq)により洗浄し、有機物を無水Na
2SO
4で乾燥させた。減圧下で濃縮した。シリカゲルカラム(DCM中0〜5%MeOH)により精製した。フラクションを合わせ、減圧下で濃縮した。改質剤としてTFAを用いる分取HPLCにより精製すると、実施例12(PD3)が得られた。
【0345】
分取HPLCシステム:Gilson 215 Liquid Handler;Phenomenex Gemini、C
18 4u、100×30.0mm
緩衝液A:水中0.1%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%TFA;13分で緩衝液Bを5〜100%、20mL/分。
【0346】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.89 (s, 1H), 7.31 − 7.13 (m, 6H), 6.80−6.75 (m, 1H), 5.80 − 5.70 (m, 1H), 5.35 − 5.20 (m, 1H), 4.80 − 4.62 (m, 1H), 4.60 − 4.45 (m, 2H), 4.35 − 4.10 (m, 1H), 4.06 − 3.96 (m, 3H), 1.49 − 1.28 (m, 8H), 0.90 − 0.82 (m, 6H).
31P NMR (162 MHz, CDCl
3)δ2.36 (s), 2.22 (s).
【0347】
HPLC:t
R=3.00分;HPLCシステム:Agilent 1100;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、50×4.6mm;緩衝液A:水中0.05%TFA;緩衝液B:アセトニトリル中0.05%TFA;5分で緩衝液Bを2〜98%、2mL/分。
LC/MS:t
R=2.39分、MS m/z=605.1[M+1]、603.0[M−1];LC/MSシステム:Thermo LCQ Advantage;Phenomenex Gemini、C
18、5u、110A、30×4.6mm;緩衝液A:水中0.1%酢酸;緩衝液B:アセトニトリル中0.1%酢酸;2.5分で緩衝液Bを5〜100%、次に、0.9分間、100%、2mL/分。
【0348】
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
中間体6a − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロ−5−ビニルテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0349】
中間体2gであるN−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−5−((tert−ブチルジメチルシリルオキシ)メチル)−3−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド(220mg、0.35mmol)を、無水DMSO5mLに溶解させて、N
2(g)下で撹拌した。EDCI(100mg、0.52mmol)を加え、次にTFA−ピリジン(34mg、0.18mmol)を加えた。1時間撹拌した。追加のEDCI(100mg、0.52mmol)を加え、1時間撹拌した。LC/MSによるモニタリングによって、出発原料アルコールが残存していることが示された。追加のEDCI(100mg、0.52mmol)を加え、1時間撹拌した。LC/MSによるモニタリングによって、反応が完全な変換に到達したことが示された。酢酸エチルにより希釈し、飽和NaHCO
3(aq)(2×)、次に、飽和NaCl
(aq)により洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン中0〜20%EtOAc)により精製した。フラクションを合わせて、減圧下で濃縮するとアルデヒドが固体として得られた。臭化メチルトリフェニルホスホニウム(500mg、1.40mmol)を無水THF10mL中に懸濁させて、Ar
(g)下、−78℃で撹拌した。ヘキサン中2.5Mのn−ブチルリチウム溶液(560μL、1.40mmol)を滴下添加した。反応混合物を氷浴中、1時間撹拌すると、黄色混合物が得られた。上で調製したアルデヒドを無水THF5mLに溶解させ、反応物に滴下添加した。氷浴を取り除き、反応物を室温まで加温した。室温で3時間撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液を加え、酢酸エチルにより抽出した。有機抽出物を飽和NaHCO
3(aq)、次に、飽和NaCl
(aq)により洗浄した。有機物を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。シリカゲルカラム(ヘキサン中0〜20%EtOAc)により精製すると、中間体6aが得られた。
【0350】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6)δ8.22 (br s, 1H), 8.03 (br s, 2H), 7.58 (dt, J = 40.4, 7.4 Hz, 3H), 7.12 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.01 (dd, J = 17.5, 10.9 Hz, 1H), 5.58 (d, J = 22.8 Hz, 1H), 5.46 (dd, J = 17.5, 2.1 Hz, 1H), 5.25 (dd, J = 11.0, 2.0 Hz, 1H), 5.14 (ddd, J = 55.4, 4.9, 2.7 Hz, 1H), 4.61 (dd, J = 20.8, 4.8 Hz, 1H), 3.63 − 3.40 (m, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.84 (s, 9H), 0.09 (d, J = 8.4 Hz, 6H), 0.00 (d, J = 14.1 Hz, 6H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d6)δ−191.86 (d, J = 56.8 Hz).
MS m/z=627.3[M+1]。
【0351】
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例13) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−2−ビニルテトラヒドロフラン−3−オール
【0352】
中間体6a(146mg、0.23mmol)をTHF(10mL)に溶解させ、得られた溶液を氷浴中で撹拌した。THF中1MのTBAF溶液(700μL、0.70mmol)を加えて2時間撹拌した。EtOAcにより希釈し、飽和NaCl
(aq)(5×)により洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。MeOH中7Mのアンモニア(7mL)中に溶解させ、18時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。改質剤としてTFAを含むC
18分取HPLCにより精製した。フラクションを合わせ、減圧下で濃縮した。NaHCO
3(aq)に溶解させ、中性条件下で分取HPLCにより再精製した。フラクションを合わせて冷凍乾燥すると、実施例13が得られた。
【0353】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.54 (s, 1H), 6.62 − 6.49 (m, 2H), 5.98 − 5.79 (m, 1H), 5.55 − 5.36 (m, 2H), 5.31 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 5.11 (ddd, J = 54.8, 5.2, 2.9 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 20.6, 4.8 Hz, 1H), 3.62 − 3.43 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−193.23 (dd, J = 54.7, 44.2 Hz).
MS m/z=295.2[M+1]
【0354】
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例14) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−エチル−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0355】
実施例13(5mg、0.017mmol)をメタノール(2mL)に溶解させた。次に、10%Pd/C Degussa触媒(2mg)を加え、得られた混合物を水素ガスの雰囲気下で撹拌した。40分後、得られた混合物を濾過してPd/Cを除去し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を水に溶解させて冷凍乾燥すると、実施例14が得られた。
【0356】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.67 (s, 1H), 6.79 − 6.55 (m, 2H), 5.54 − 5.12 (m, 2H), 4.46 (dd, J = 15.1, 5.5 Hz, 1H), 3.65 − 3.44 (m, 2H), 1.89 − 1.44 (m, 2H), 0.84 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−197.62 (ddd, J = 54.5, 20.6, 15.0 Hz).
MS m/z=297.3[M+1]。
【0357】
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例15)(PD4) − S,S’−2,2’−((((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−ビニルテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)ホスホリル)ビス(オキシ)ビス(エタン−2,1−ジイル)ビス(2,2−ジメチルプロパンチオエート)
【0358】
実施例13(5mg、0.017mmol)を無水DMF(0.5mL)に溶解させた。p−ニトロ−フェノネート(p−nitro−phenonate)(13mg、0.026mmol)を一度に加えた。THF中1Mのt−ブチルマグネシウムクロリド(25μL、0.026mmol)を滴下添加した。1時間撹拌した。50℃まで加温し、2時間撹拌した。追加のp−ニトロ−フェノネート(13mg、0.026mmol)を加え、2時間撹拌した。追加のTHF中1Mのt−ブチルマグネシウムクロリド(25μL、0.026mmol)を加え、50℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した。得られた混合物を分取HPLCカラムにより直接、精製し、水中0〜100%のACNにより線形グラジエントで溶出すると、実施例15(PD4)が得られた。
【0359】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.84 (s, 1H), 6.92 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.10 (dd, J = 17.4, 10.9 Hz, 1H), 5.67 (dd, J = 5.8, 1.9 Hz, 1H), 5.61 (s, 1H), 5.45 − 5.35 (m, 1H), 5.15 (ddd, J = 55.6, 5.0, 2.2 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 22.5, 5.1 Hz, 1H), 4.13 (dd, J = 11.1, 5.2 Hz, 1H), 4.08 − 3.95 (m, 5H), 3.06 (dd, J = 7.0, 6.1 Hz, 4H), 1.21 (s, 9H), 1.18 (s, 9H).
19F NMR (376 MHz, CD
3OD)δ192.99 (td, J = 55.7, 23.6 Hz).
MS m/z=663.0[M+1]。
【0360】
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例16)(PD5) − (2S)−2−エチルブチル2−(((((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
【0361】
実施例5(5mg、0.016mmol)を無水N−メチル−2−ピロリドン(0.2mL)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、THF(0.1mL)を加えた。次に、tert−ブチルマグネシウムクロリド(THF中1M、24μL、0.024mmol)を室温で加え、白色固体が沈殿した。5分後、反応混合物にp−ニトロフェニルホスホルアミデートPD3c(15mg、0.032mmol)のTHF(0.1mL)溶液を一度に加え、得られた混合物を50℃まで加熱した。3.5時間後、反応混合物を室温まで冷却し、18時間撹拌した。次に、p−ニトロフェニルホスホルアミデートPD3c(50mg、0.111mmol)およびtert−ブチルマグネシウムクロリド(THF中1M、24μL、0.024mmol)を加え、反応混合物をさらに5日間撹拌した。次に、得られた残留物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、40〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により直接、精製した。所望の生成物を含有しているフラクションを合わせて、凍結乾燥すると、実施例16(PD5)が得られた(2:1ジアステレオマー混合物)。
【0362】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.88 (br s, 1H), 7.33 − 7.22 (br m, 2H), 7.22 − 7.10 (br m, 3H), 6.69 (br d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.61 (br d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.64 − 5.56 (m, 1H), 4.54 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.50 − 4.20 (m, 3H), 4.11 − 3.94 (m, 3H), 3.90 − 3.76 (m, 1H), 1.49 (s, J = 6.2 Hz, 1H), 1.40 − 1.24 (m, 7H), 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 6H).
31P NMR (162 MHz, CDCl
3)δ2.68 (s), 2.56 (s).
【0363】
LC/MS:t
R=1.70分、MS m/z=619.09[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC。
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=3.010分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0364】
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例17)(TP5) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−ビニルテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0365】
実施例13(6.0mg、0.020mmol)のPO(OMe)
3(0.6mL)溶液に、0℃でPOCl
3(50mg、0.32mmol)を加えた。反応混合物を0℃で6時間撹拌し、6時間撹拌した時点で、イオン交換HPLCにより、約90%の変換率であることが示された。ピロホスフェートトリブチルアミン塩(250mg)のACN(0.6mL)溶液、次いでトリブチルアミン(110mg、0.59mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M、5mL)によりクエンチした。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次に、濃縮して、水により2回、共蒸発させた。残留物をH
2O(5mL)に溶解させ、イオン交換カラムにロードして、H
2O、次に、5〜35%の炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M)−H
2Oにより溶出した。生成物フラクションを合わせて濃縮し、H
2Oと共蒸発させた。固体残留物をH
2O3mLに溶解させ、NaOH(1N)100μLを加えた。得られた混合物を、C−18カラムを用い、H
2Oにより溶出して精製し、生成物を含有しているフラクションを合わせて減圧下で濃縮すると、実施例17(TP5)が四ナトリウム塩として得られた。
【0366】
1H NMR (400 MHz, D
2O):δ7.74 (s, 1H), 6.89 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.00 (dd, J = 17.4, 11.1 Hz, 1H), 5.72 (d, J = 23.3 Hz, 1H), 5.49 (d, J = 16.9 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 5.14 (dd, J = 54.0, 4.6 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 23.7, 4.5 Hz, 1H), 4.09 (dd, J = 11.3, 5.8 Hz, 1H), 3.79 (dd, J = 11.6, 3.8 Hz, 1H).
31P NMR (162 MHz, D
2O):δ−8.38 (d, J = 20.5 Hz), −13.67 (d, J = 19.3 Hz), −24.20 (t, J = 19.9 Hz).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−194.58 (dt, J = 55.0, 23.8 Hz).
MS m/z=533.0[M−1]、535.0[M+1]
【0367】
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例18)(TP6) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−エチル−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0368】
実施例14(5.0mg、0.017mmol)のPO(OMe)
3(0.6mL)溶液に、0℃でPOCl
3(45mg、0.30mmol)を加えた。反応混合物を0℃で6時間撹拌し、6時間撹拌した時点で、イオン交換HPLCにより、約90%の変換率であることが示された。ピロホスフェートトリブチルアミン塩(250mg)のACN(0.6mL)溶液を加え、次いでトリブチルアミン(110mg、0.59mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応物を炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M、5mL)によりクエンチした。反応混合物を室温で0.5時間撹拌し、次に、濃縮して、水により2回、共蒸発させた。残留物をH
2O(5mL)に溶解させ、イオン交換カラムにロードして、H
2O、次に、5〜35%の炭酸水素トリエチルアンモニウム緩衝液(1M)−H
2Oにより溶出した。生成物フラクションを合わせて濃縮し、H
2Oと共蒸発させた。固体残留物をH
2O3mLに溶解させ、NaOH(1N)100μLを加えた。得られた混合物を、C−18カラムを用い、H
2Oにより溶出して精製し、生成物を含有しているフラクションを合わせて減圧下で濃縮すると、18(TP6)が四ナトリウム塩として得られた。
【0369】
1H NMR (400 MHz, D
2O):δ7.73 (s, 1H), 6.86 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.60 (dd, J = 21.9, 3.5 Hz, 1H), 5.23 (dt, J = 55.2, 4.2 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 20.6, 5.3 Hz, 1H), 4.08 − 3.84 (m, 3H), 1.83 (dq, J = 14.4, 7.4, 6.9 Hz, 1H), 1.62 (dq, J = 15.0, 7.5 Hz, 1H), 0.87 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
31P NMR (162 MHz, D
2O): −5.72 (d, J = 20.2 Hz), −10.81 (d, J = 19.3 Hz), −21.60 (t, J = 19.8 Hz).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−194.77 (dt, J = 55.2, 21.2 Hz).
MS m/z=535.1[M−1]、536.9.0[M+1]。
【0370】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
中間体8a − N−(7−((2S,3R,4R,5S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0371】
アルゴンをパージしたフラスコに、DMF(2mL)中の2b(68mg、0.183mmol)を加え、次いでメチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(124mg、0.274mmol)を加えた。反応物を室温で5分間撹拌し、5分間撹拌した時点で、生成物への完全な変換がLCMSにより観察された。反応物をメタノールによりクエンチし、溶媒を減圧下で除去した。粗製物質をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。有機物を分離して、ブラインにより洗浄した。得られた物質をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(20〜100%EtOAc/ヘキサン)により精製すると中間体8aが得られた。
【0372】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.17 (m, 3H), 7.63 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.17 − 6.96 (m, 2H), 5.74 (s, 1H), 5.60 (d, J = 24.9 Hz, 1H), 5.19 (ddd, J = 54.6, 4.5, 2.1 Hz, 1H), 4.09 − 3.92 (m, 1H), 3.72 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 11.0, 3.4 Hz, 1H), 3.44 (dd, J = 11.0, 5.9 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−194.23 (m).
【0373】
LC/MS:t
R=1.13分、MS m/z=483.23[M+1]
LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0374】
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
中間体8b − (3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−メチレンテトラヒドロフラン−3−オール
【0375】
中間体8a(80mg、0.166mmol)をTHFに溶解させた。DBU(0.074mL、0.498mmol)を一度に加えた。次に、反応物を油浴中、16時間、60℃まで加熱した。反応物を室温まで冷却し、溶媒を減圧下で除去した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜70%EtOAc/Hex)により精製すると中間体8bが得られた。
【0376】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.34−8.05 (m, 3H), 7.63 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.13 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.97 − 5.82 (m, 2H), 5.39 − 5.13 (m, 1H), 4.89 − 4.69 (m, 1H), 4.38 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 1.8 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−198.14 (ddd, J = 53.9, 24.7, 20.9 Hz).
【0377】
LC/MS:t
R=1.05分、MS m/z=355.15[M+1]
LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0378】
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
中間体8c − (2S,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0379】
塩化ベンジルトリメチルアンモニウム(55mg、0.296mmol)およびアジ化ナトリウム(19.3mg、0.296mmol)をACN(1mL)に溶解させた。得られた混合物を室温で一晩、撹拌し、次に、濾過して、シリンジにより中間体8b(50mg、0.141mmol)のTHF(1mL)溶液に加えた。次に、N−メチルモルホリン(0.078mL、0.706mmol)を加え、次いで、ヨウ素(65mg、0.25mmol)のTHF(1mL)溶液を滴下添加した。15分後、ガスの発生がもはや観察できなくなるまで、N−アセチルシステインを加えた。次に、溶液が薄黄色になるまで、水性飽和チオ硫酸ナトリウムを加えた。粗製混合物をEtOAcとH
2Oとの間で分配した。相を分離し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜60%EtOAc/Hex)により精製すると、中間体8cが得られた。
【0380】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.31−8.05 (m, 3H), 7.63 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.14 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.34 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 23.7 Hz, 1H), 5.55 − 5.31 (m, 1H), 4.62 (dt, J = 21.9, 5.9 Hz, 1H), 3.78 − 3.56 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−194.44 (dt, J = 54.7, 22.8 Hz).
【0381】
LC/MS:t
R=1.19分、MS m/z=524.09[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0382】
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
中間体8d − (2S,3R,4S,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−イルアセテート
【0383】
中間体8c(40mg、0.076mmol)のTHF(1mL)溶液に、室温で無水酢酸(0.009mL、0.092mmol)を加え、次いでDMAP(10mg、0.082mmol)を加えた。15分後、反応混合物をメタノールでクエンチし、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/Hex)により精製すると中間体8dが得られた。
【0384】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.15−8.02 (m, 3H), 7.62 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.95 − 5.80 (m, 1H), 5.70 − 5.43 (m, 2H), 3.71 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 11.3 Hz, 1H), 2.25 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−192.78 (ddd, J = 55.7, 24.6, 18.5 Hz).
【0385】
LC/MS:t
R=1.35分、MS m/z=566.14[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0386】
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
中間体8e − ((2R,3R,4S,5S)−3−アセトキシ−2−アジド−5−(4−ベンズアミドピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロテトラヒドロフラン−2−イル)メチルベンゾエート
【0387】
中間体8d(30mg、0.053mmol)のDMF(2mL)溶液に、室温で15−クラウン−5(0.105mL、0.531mmol)および安息香酸ナトリウム(77mg、0.531mmol)を加えた。次に、反応物を105℃まで加熱した。30時間後、反応混合物を室温にし、5%LiCl
(aq)とEtOAcとの間で分配した。相を分離し、水相をEtOAc(2×)により洗浄した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜60%EtOAc/Hex)により精製すると中間体8eが得られた。
【0388】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.25 − 7.97 (m, 4H), 7.69 − 7.40 (m, 6H), 7.36 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 6.95 − 6.80 (m, 1H), 5.90 (d, J = 25.0 Hz, 1H), 5.65 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 5.62 − 5.48 (m, 1H), 4.69 (dd, J = 79.3, 12.0 Hz, 2H), 2.20 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, CDCl
3)δ−192.57 (ddd, J = 53.9, 25.1, 22.0 Hz).
【0389】
LC/MS:t
R=1.45分、MS m/z=560.14[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0390】
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例19) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0391】
中間体8e(24mg、0.043mmol)に、室温でCH
3OH中7NのNH
3(2mL)を加えた。16時間後、得られた混合物を減圧下で濃縮した。粗製残留物を酸改質剤を使用しない逆相HPLCにより精製すると、実施例19が得られた。
【0392】
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4)δ7.81 (s, 1H), 6.85 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.80 (dd, J = 24.7, 1.9 Hz, 1H), 5.22 (ddd, J = 55.6, 5.1, 1.9 Hz, 1H), 4.63 (dd, J = 22.9, 5.1 Hz, 1H), 3.81 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 12.2 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4)δ−195.30 (ddd, J = 55.5, 24.6, 22.9 Hz).
【0393】
LC/MS:t
R=0.61分、MS m/z=310.02[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm
溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水
グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%。
【0394】
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9b − ((3aR,5R,6S,6aR)−6−(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノール
【0395】
アルゴン雰囲気下、水素化ナトリウム(60重量%、1.55g、38.7mmol)のTHF(100mL)溶液に、0℃で((3aR,6S,6aR)−6−(ベンジルオキシ)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5,5−ジイル)ジメタノール(9a、Carbosynthから購入、10.0g、32.2mmol)を加えた。10分後、臭化ベンジル(4.54mL、38.6mmol)を加え、反応混合物を室温まで加温した。2時間後、反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(500mL)によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(500mL)により抽出した。次に、有機相をブライン(400mL)により洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧下で濃縮すると無色油状物が得られた。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(220gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体9a(9.49g、73%)が無色油状物として得られた。
【0396】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ7.38 − 7.19 (m, 10H), 5.68 (app t, J = 3.6 Hz, 1H), 4.73 (q, J = 4.4 Hz, 1H), 4.63 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.49 − 4.36 (m, 3H), 4.24 (br s, 1H), 4.20 − 4.13 (m, 1H), 3.81 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 3.56 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 3.46 (q, J = 10.3 Hz, 2H), 1.47 (s, 3H), 1.25 (s, 3H).
LC/MS:t
R=1.88分、MS m/z=423.31[M+Na];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=3.79分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中40%の酢酸エチル、R
f=0.4(UV)
【0397】
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9c − (3aR,5R,6S,6aR)−6−(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール−5−カルボアルデヒド
【0398】
中間体9b(1.95g、4.87mmol)のジクロロメタン(24.5mL)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(3.1g、7.3mmol)を加えた。1.5時間後、反応混合物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(80gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体9c(1.94g、100%)が無色油状物として得られた。
【0399】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ9.91 (s, 1H), 7.36 − 7.11 (m, 10H), 5.84 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.59 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 4.59 − 4.58 (m, 1H), 4.52 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 12.0 Hz, 1H), 4.37 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.61 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 1.60 (s, 3H), 1.35 (s, 3H).
【0400】
LC/MS:t
R=1.99分、MS m/z=421.25[M+Na];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=4.09分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中40%の酢酸エチル、R
f=0.6(UV)
【0401】
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9d − (3aR,5R,6S,6aR)−6−(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−2,2−ジメチル−5−ビニルテトラヒドロフロ[2,3−d][1,3]ジオキソール
【0402】
臭化メチルトリフェニルホスホニウム(5.38g、15.1mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液に、−78℃で2.5M n−ブチルリチウム(6.02mL)を加えた。反応物を0℃まで加温し、中間体9c(2.00g、5.02mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)溶液をシリンジによりゆっくり加えた。反応混合物を室温まで加温し、4時間撹拌した。次に、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(10mL)によりクエンチし、水(200mL)と酢酸エチル(200mL)との間で分配した。層を分離し、有機層をブライン(200mL)により洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(120gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体9d(1.01g、51%)が無色油状物として得られた。
【0403】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.42 − 7.17 (m, 10H), 6.19 (dd, J = 17.6, 11.0 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.52 (dd, J = 17.5, 1.9 Hz, 1H), 5.25 (dd, J = 11.1, 1.8 Hz, 1H), 4.76 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 4.62 − 4.55 (m, 2H), 4.52 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.41 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 4.25 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.32 (d, J = 1.5 Hz, 2H), 1.52 (s, 3H), 1.29 (s, 3H)
【0404】
LC/MS:t
R=2.13分、MS m/z=419.24[M+Na];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=4.37分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中50%の酢酸エチル、R
f=0.55(UV)
【0405】
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9e − (3R,4S,5R)−4−(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−2−メトキシ−5−ビニルテトラヒドロフラン−3−オール
【0406】
中間体9d(1.01g、2.55mmol)のメタノール(12.5mL)溶液に、室温でジオキサン中4MのHCl(320μL)を加えた。1.25時間後、反応混合物を酢酸エチル(100mL)と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)との間で分配した。相を分離し、有機相をブライン(100mL)により洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製中間体9e(1.05g、1’アノマーの約2.5:1混合物)が無色油状物として得られた。
【0407】
LC/MS:主要アノマーt
R=2.00分、MS m/z=393.22[M+Na]、副アノマーt
R=1.98分、MS m/z=393.22[M+Na];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:主要アノマーt
R=4.01分、副アノマーt
R=3.955分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中25%酢酸エチル、主要アノマーR
f=0.30(UV)、副アノマーR
f=0.25(UV)
【0408】
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9f − (2R,3S,4R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−2−((ベンジルオキシ)メチル)−5−メトキシ−2−ビニルテトラヒドロフラン
【0409】
アルゴン雰囲気下、室温で中間体9e(1.0g、2.7mmol)のTHF(13.5mL)溶液に、固体のNaH(60重量%、130mg、3.2mmol)を加えた。15分後、臭化ベンジル(0.38mL、3.2mmol)を加え、反応混合物を4時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)によりクエンチし、酢酸エチル(100mL)とブライン(100mL)との間で分配した。相を分離し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮すると、粗製中間体9f(1.57g、1’アノマーの約2:1混合物)が無色油状物として得られた。
【0410】
LC/MS:主要アノマーt
R=1.88分、MS m/z=483.36[M+Na]、副アノマーt
R=1.83分、MS m/z=483.36[M+Na];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:主要アノマーt
R=4.83分、副アノマーt
R=4.62分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0411】
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9g − (3R,4S,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−5−ビニルテトラヒドロフラン−2−オール
【0412】
中間体9f(1.5g、3.2mmol)に、0℃でTFA(16mL)および水(1.6mL)の溶液を加え、反応混合物を室温まで加温した。9時間後、水(1mL)を加え、反応混合物をさらに10時間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製残留物を酢酸エチル(200mL)に溶解させ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×150mL)およびブライン(150mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(24gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製した。所望の生成物を含有しているフラクションを合わせると中間体9g(580mg)が無色油状物として得られ、これは、他の不純物との混合物であった。混合物を次のステップで直接使用した。
【0413】
LC/MS:t
R=3.13分、MS m/z=463.88[M+OH];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=4.34分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0414】
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9h − (3R,4S,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−5−ビニルジヒドロフラン−2(3H)−オン
【0415】
中間体9g(580mg、1.30mmol)および4Å MS(100mg)のDCM(6.45mL)溶液に、室温で過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム(45.7mg、130μmol)および4−メチルモルホリンN−オキシド(457mg、3.89mmol)を加えた。1時間後、反応混合物にシリカゲル(約500mg)を加え、得られたスラリーをシリカゲルプラグ(約1g)により濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(12gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体9h(254mg、2ステップで18%)が無色油状物として得られた。
【0416】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.38 − 7.23 (m, 13H), 7.20 − 7.13 (m, 2H), 5.91 (dd, J = 17.5, 11.2 Hz, 1H), 5.49 (dd, J = 17.5, 0.9 Hz, 1H), 5.33 (dd, J = 11.2, 0.9 Hz, 1H), 4.96 (d, J = 12.0 Hz, 1H). 4.74 − 4.68 (m, 2H), 4.55 − 4.47 (m, 3H), 4.39 (d, J = 11.9 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.55 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 3.46 (d, J = 10.8 Hz, 1H)
【0417】
LC/MS:t
R=2.19分、MS m/z=444.78[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=4.53分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:ヘキサン中25%の酢酸エチル、R
f=0.45(UV)
【0418】
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9i − (3R,4S,5R)−2−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−5−ビニルテトラヒドロフラン−2−オール
【0419】
THF(4mL)中の中間体1b(0.21g、0.81mmol)および1,2−ビス(クロロジメチルシリル)エタン(0.17g、0.81mmol)の懸濁物に、アルゴン雰囲気下、−78℃でn−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、1.0mL、2.5mmol)を迅速に加えた。次に、アルゴン雰囲気下、9h(0.18g、0.41mmol)のTHF(1mL)溶液に、−78℃で得られた混合物をカニューレにより移した。20分後、反応混合物を0℃まで加温し、15分間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(1mL)によりクエンチした。得られた混合物を酢酸エチル(100mL)により希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(12gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体9i(11.1mg、5%、異性体混合物)が無色油状物として得られた。
【0420】
LC/MS:t
R=1.97分、MS m/z=579.27[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=3.37分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:酢酸エチル、R
f=0.3(UV)
【0421】
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
中間体9j − 7−((2S,3S,4S,5R)−3,4−ビス(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−5−ビニルテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【0422】
中間体9i(11.0mg、19.0μmol)およびトリエチルシラン(0.5mL)のDCM(1mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(0.1mL)をゆっくり加えた。1時間後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)によりゆっくり希釈し、得られた混合物を酢酸エチル(2×10mL)により抽出して無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物を、SiO
2カラムクロマトグラフィー(4gのSiO
2 Combiflash HP Gold Column、0〜100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、中間体9j(7.7mg、72%)が無色薄膜状物として得られた。
【0423】
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.87 (s, 1H), 7.37 − 7.17 (m, 15H), 6.73 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.51 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.23 (dd, J = 17.5, 10.9 Hz, 1H), 5.70 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 5.59 (dd, J = 17.5, 1.8 Hz, 1H), 5.32 (dd, J = 10.9, 1.7 Hz, 1H), 4.72 − 4.56 (m, 4H), 4.49 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 4.43 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.25 (dd, J = 5.6, 4.0 Hz, 1H), 3.56 (s, 2H).
【0424】
LC/MS:t
R=2.32分、MS m/z=563.33[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=3.51分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
TLC:溶離液:酢酸エチル、R
f=0.40(UV)
【0425】
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例20) − (2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)−2−ビニルテトラヒドロフラン−3,4−ジオール
【0426】
アルゴン雰囲気下、中間体9j(7.7mg、13.7μmol)のジクロロメタン(1mL)溶液に、−78℃で三臭化ホウ素(1M、0.06mL、60μmol)を滴下添加した。1時間後、反応混合物を0℃まで加温し、さらに1.5時間撹拌した。反応物を−78℃に冷却し、2:1メタノール/ピリジン溶液(1.5mL)によりクエンチした。得られた混合物を室温まで加温し、減圧下で濃縮した。粗製残留物を分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、0〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により精製すると、実施例20(0.5mg、13%)が白色固体として得られた。
【0427】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.78 (s, 1H), 6.88 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.02 (dd, J = 17.4, 11.0 Hz, 1H), 5.47 (dd, J = 17.4, 2.0 Hz, 1H), 5.23 (dd, J = 10.9, 2.1 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 8.2, 5.7 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.60 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 3.49 (d, J = 11.8 Hz, 1H)
【0428】
LC/MS:t
R=0.84分、MS m/z=293.19[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜1.5分にACNを2〜100%、1.5分〜2.2分にACNを100%、2.2分〜2.4分にACNを100%〜2%、2.4分〜2.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=2.181分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0429】
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例21) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0430】
実施例19(237mg、0.766mmol)およびセレクトフルオル(407mg、1.15mmol)をアセトニトリル(5mL)中に懸濁させ、AcOH(0.2mL)を加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌し、次に、炭酸水素ナトリウム溶液により中和して濾過し、固体を除去した。真空中で濃縮し、残留物を分取HPLC(水中0〜30%アセトニトリル)によって精製すると、実施例21(27mg、11%)がオフホワイトの固体として得られた。
【0431】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.73 (s, 1H), 6.63 (s, 1H), 5.80 (dd, J = 23.9, 1.7 Hz, 1H), 5.16 (ddd, J = 55.3, 5.0, 1.7 Hz, 1H), 4.56 (dd, J = 23.5, 5.0 Hz, 1H), 3.94 − 3.60 (m, 2H)
19F NMR (376 MHz, CD
3OD)δ−161.76 (s), −195.42 (d, J = 55.4 Hz)
MS m/z=328[M+H]。MSシステム:Thermo LCQ Fleet
【0432】
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11b − 2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【0433】
ポリチューブの容器に中間体11a(2.0g、13.4mmol)を投入した。次に、反応容器を氷浴に入れ、70%HF/Pyr(18mL)およびピリジン(9mL)の両方を逐次、加えた。次に、ピリジンの添加直後に、tBuNO
2(2.07mL、17.43mmol)を20分かけて、ゆっくり加えた。溶液は発熱およびガスの発生を伴いながら、黄褐色から黒色になる。次に、反応物をさらに20分間撹拌し、次に、反応混合物を水により希釈して減圧下で濃縮した。粗製残留物を酢酸エチルと水との間で分配した。有機物を分離し、水性層を酢酸エチルにより3回、洗浄した。有機物を合わせて、ブラインにより洗浄した。粗製物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/Hex)により精製すると、中間体11b(1.68g、82%)が黄褐色固体として得られた。
【0434】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.49 − 8.09 (m, 2H), 7.58 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 4.5, 1H), 6.59 (d, J = 4.5, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−73.42 (s).
【0435】
LC/MS:t
R=1.03分、MS m/z=153.08[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0436】
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11c − 7−ブロモ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【0437】
11b(3.36g、22.1mmol)のDMF(50mL)溶液を氷浴中で0℃に冷却した。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(3.16g、11.0mmol)のDMF(50mL)溶液を40分かけて、添加漏斗により滴下添加した。1時間後、反応物を飽和Na
2S
2O
3(aq)によりクエンチし、粗製物をEtOAcと5%LiCl
(aq)との間で分配した。有機物を5%LiCl
(aq)(4×)、次いでブラインにより抽出した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させ、固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製残留物をCH
2Cl
2と共に超音波処理し、固体を濾過により収集して、高真空下で乾燥させると、中間体11c(3.93g、77%)が黄色固体として得られた。
【0438】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.49−8.44 (m, 2H), 7.08 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 4.6 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−71.45 (s).
【0439】
LC/MS:t
R=1.22分、MS m/z=232.98[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0440】
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11e −(3R,4R,5R)−2−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−3−フルオロテトラヒドロフラン−2−オール
【0441】
11c(2.09g、9.08mmol)のTHF(30mL)溶液に、1,2−ビス(クロロジメチルシリル)エタン(STABASE、1.96g、9.08mmol)を一度に加え、得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。次に、メタノールを伴うドライアイス浴を使用して、反応物を−78℃まで冷却した。内部温度を−65℃に維持するようにnBuLi(ヘキサン中2.5M、10.9mL、27.2mmol)を加えた。次に、反応混合物に、中間体11d(WO2012012776に従い調製、2.5g、7.5mmol)のTHF(25mL)溶液を1分かけて加えた。5分後、反応混合物を酢酸によりクエンチし、周囲温度にした。溶媒を減圧下で除去し、残留物を酢酸エチルに溶解させた。有機物を水、次いでブラインにより洗浄した。層を分離し、有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮すると、粗製11eが異性体の混合物として得られ、これをこのまま次のステップで使用した。
【0442】
LC/MS:t
R=1.32分および1.40分、MS m/z=483.15[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0443】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11f − 7−((2S,3S,4R,5R)−4−(ベンジルオキシ)−5−((ベンジルオキシ)メチル)−3−フルオロテトラヒドロフラン−2−イル)−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
【0444】
中間体11e(1.99g、3.72mmol)をCH
2Cl
2(80mL)に溶解させ、混合物にTES(4.75mL、29.7mmol)を加えた。反応混合物を0℃まで冷却し、BF
3・Et
2O(1.07mL、4.09mmol)をゆっくり加えた。15分後、反応混合物を飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチし、層を分離した。水層をCH
2Cl
2により洗浄した。有機層を合わせ、飽和NaHCO
3(aq)により洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜60%EtOAc/Hex)により精製すると中間体11f(1.12g、64%、1’アノマーの2:1混合物)が得られた。
【0445】
LC/MS:t
R=1.55分、MS m/z=467.47[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0446】
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11g − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0447】
中間体11f(0.82g、1.76mmol)を酢酸(25mL)に溶解させた。反応容器にアルゴンをパージし、10%Pd/C(468mg、0.439mmol)を加えた。容器中の気体を抜き、H
2(g)を逆充填(backfill)(3×)した。1時間後、反応容器に窒素をパージした。得られた混合物をセライトのパッドにより濾過し、濾過ケーキをCH
3OHにより洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、次に、酢酸エチル、次いでヘキサンと共蒸発させると、中間体11g(503mg、98%、1’アノマーの2:1混合物)が得られた。
【0448】
LC/MS:t
R=0.81分、MS m/z=286.97[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0449】
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11h − (2S,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
【0450】
アルゴンをパージしたフラスコに、11g(283mg、0.989mmol)のDMF(10mL)溶液を加え、次いでメチルトリフェノキシホスホニウムヨージド(0.536g、1.19mmol)のDMF(4mL)溶液を加えた。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次に、周囲温度まで加温した。30分後、反応物を飽和Na
2S
2O
3(aq)によりクエンチした。粗製物質をEtOAcと5%LiCl
(aq)との間で分配した。有機物を分離して、ブラインにより洗浄した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をACNに溶解させ、酸改質剤を用いずにHPLCにより精製すると、中間体11h(201mg、52%、1’アノマーの2:1混合物)が白色固体として得られた。
【0451】
LC/MS:t
R=1.08分、MS m/z=397.12[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0452】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11i − (3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−メチレンテトラヒドロフラン−3−オール
【0453】
11h(356mg、0.899mmol)のTHF(8mL)溶液に、DBU(0.403mL、2.70mmol)を加え、得られた混合物を60℃に加熱した。3時間後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(40〜100%EtOAc/Hex)により精製すると、中間体11i(201mg、83%、1’アノマーの2:1混合物)が白色固体として得られた。
【0454】
LC/MS:t
R=1.04分、MS m/z=269.14[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0455】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11j − (2S,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
塩化ベンジルトリメチルアンモニウム(292mg、1.57mmol)およびアジ化ナトリウム(102mg、1.57mmol)をACN(4mL)に溶解させ、得られた混合物を周囲温度で4時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を11i(0.201g、0.749mmol)のTHF(4mL)溶液に加えた。NMM(0.412mL、3.75mmol)を加え、次いで、ヨウ素(0.342g、1.35mmol)のTHF(4mL)溶液を滴下添加した。15分後に、ガスの発生が観察されなくなるまで、N−アセチルシステインを少量ずつ加えた。溶液が薄黄色になるまで、飽和Na
2S
2O
3(aq)を加えた。得られた混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(20〜100%EtOAc/Hex)により精製すると中間体11j(183mg、56%)が単一異性体として得られた。
【0456】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.44 (d, J = 28.6 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 5.60 (dd, J = 23.8, 2.5 Hz, 1H), 5.36 (ddd, J = 54.9, 5.0, 2.6 Hz, 1H), 4.60 (ddd, J = 21.5, 6.9, 5.0 Hz, 1H), 3.63 (ABq, Δδ= 0.09ppm, J = 8Hz, 2H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−71.74 (s), −194.57 (ddd, J = 54.9, 24.0, 21.7 Hz)
【0457】
LC/MS:t
R=1.71分、MS m/z=437.93[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0458】
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11k − (2S,3R,4S,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−3−イルイソブチレート
【0459】
11j(0.183g、0.419mmol)のTHF(10mL)溶液に、イソ酪酸無水物(0.083mL、0.502mmol)、TEA(0.118mL、0.837mmol)およびDMAP(10mg、0.084mmol)を加えた。反応物を周囲温度で15分間撹拌し、反応物をCH
3OHによりクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/Hex)により精製すると中間体11k(0.198g、93%)が白色固体として得られた。
【0460】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.48 (d, J = 30.7 Hz, 2H), 6.99 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.77 − 5.47 (m, 3H), 3.69 (ABq, Δδ= 0.05ppm, J = 12 Hz, 2H), 2.70 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 1.24 − 1.05 (d, J = 7.0 Hz, 6H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−71.58 (s), −194.89 (ddd, J = 55.0, 24.3, 16.8 Hz).
【0461】
LC/MS:t
R=1.56分、MS m/z=508.13[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0462】
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
中間体11l − ((2R,3R,4S,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−3−(イソブチリルオキシ)テトラヒドロフラン−2−イル)メチル3−クロロベンゾエート
【0463】
中間体11k(0.153g、0.302mmol)をCH
2Cl
2(10mL)およびH
2O(6mL)に溶解させた。二塩基性リン酸カリウム(0.138g、0.603mmol)、硫酸水素テトラブチルアンモニウム(0.210g、0.618mmol)および3ークロロ安息香酸(0.097g、0.618mmol)を逐次、加えた。得られた混合物を0℃まで冷却し、MCPBA(0.203g、0.905mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度まで加温し、16時間撹拌した。次に、反応混合物を飽和Na
2S
2O
3(aq)によりクエンチし、減圧下で濃縮した。粗製水性残留物をACNにより希釈し、酸改質剤を用いずに分取HPLCによって精製すると、中間体11l(20mg、13%)が白色固体として得られた。
【0464】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.46 (d, J = 26.4 Hz, 2H), 7.96 − 7.81 (m, 2H), 7.81 − 7.66 (m, 1H), 7.62 − 7.46 (m, 1H), 6.94 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.73 (s, 3H), 4.60 (ABq, Δδ= 0.08ppm, J = 12 Hz, 2H), 2.66 (p, J = 7.0 Hz, 1H), 1.20 − 1.01 (m, 6H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ= −71.45 (s), −193.41 (ddd, J = 54.4, 25.4, 21.2 Hz,).
【0465】
LC/MS:t
R=2.22分、MS m/z=536.17[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0466】
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例22) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール
中間体11l(22mg、0.041mmol)のCH
3OH(1mL)溶液に、室温で濃NH
4OH(1mL)を加えた。30分後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製残留物を最少量のH
2Oにより希釈し、酸改質剤を用いずに分取HPLCにより精製すると、実施例22(10mg、77%)が白色固体として得られた。
【0467】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ8.40 (d, J = 30.9 Hz, 2H), 6.95 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.89 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.61 (dd, J = 23.8, 2.1 Hz, 1H), 5.44 (t, J = 6.1 Hz, 1H), 5.18 (ddd, J = 55.3, 5.1, 2.2 Hz, 1H), 4.44 (ddd, J = 23.7, 7.5, 5.0 Hz, 1H), 3.59 (ddd, J = 48.5, 12.0, 6.1 Hz, 2H).
19F NMR (376 MHz, DMSO−d
6)δ−71.18 (s), −193.48 (dt, J = 55.3, 23.8 Hz).
【0468】
LC/MS:t
R=1.13分、MS m/z=327.86[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0469】
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
中間体12a − (2R,3R,4S,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−フルオロテトラヒドロフラン−2−カルボニトリル
【0470】
中間体3d(57mg、0.109mmol)のACN(3mL)溶液に、セレクトフルオルII(52mg、0.164mmol)を一度に加えた。1.5時間後、反応物を飽和NaHCO
3(aq)を添加することによりクエンチした。酢酸エチル(4mL)を加え、二相の混合物を5分間、激しく撹拌した。反応物をEtOAcおよび飽和NaHCO
3(aq)によりさらに希釈した。層を分離し、有機相を水、次に、ブラインにより抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させた。乾燥剤を真空濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。以下の溶媒勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、濃縮した粗製物質から中間体12a(11mg、18.7%)を単離した:ヘキサン中0%EtOAcからヘキサン中70%EtOAcに上昇、出発原料がカラムから溶出したら、素早く100%EtOAcに上昇。
【0471】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.72 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 5.65 (dd, J = 24.8, 2.4 Hz, 1H), 5.38 (dq, J = 54.4, 2 Hz, 1H), 4.88 (dd, J = 19.2, 4.4 Hz, 1H), 3.96 (ABq, Δδ
AB = 0.141ppm, J = 11 Hz, 2H), 0.99 (s, 9H), 0.86 (s, 9H), 0.21 (s, 6H), 0.07 (s, 3H), −0.02 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, CD
3OD)δ−161.795 (s), −194.806 (ddd, J = 54.5, 19.2, 18.8 Hz).
【0472】
LC/MS:R
T=2.06分、MS m/z=540.64[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MS:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0473】
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例23) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−カルボニトリル
【0474】
ポリプロピレン製チューブ中で、中間体12a(29mg、0.054mmol)のTHF(2mL)溶液に、N
2雰囲気下、0℃でピリジン中70%のHF・ピリジン(51μL、1.97mmol)を加えた。1.5時間後、反応物を氷浴から取り出した。ピリジン中70%のHF・ピリジンを3時間後(150μL)、5時間45分後(200μL)および21時間15分後(0.7mL)にさらに加えた。次に、反応混合物をさらに24時間撹拌し、24時間撹拌した時点で、反応混合物を氷浴中で冷却し、次に、水におよび飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチした。混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDMFに溶解させた。得られた溶液/懸濁物をシリンジフィルター(Whatman 0.45μm PTFEとGMF)により濾過した。濾液をHPLCに注入し、半精製した生成物を以下の溶媒勾配を使用するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによりさらに精製した:DCM中0%MeOHからDCM中20%MeOHに上昇。生成物含有フラクションを濃縮し、残留物を凍結乾燥すると、実施例23(5mg、30%)が白色粉末として得られた。
【0475】
1H NMR (400 MHz, DMF−d
7)δ7.74 (s, 1H), 6.61 (s, 1H), 5.75 (dd, J = 25.2, 1.6 Hz, 1H), 5.23 (ddd, J = 54.8, 4.8, 1.6 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 22, 4.4 Hz, 1H), 3.90 (ABq, Δδ
AB = 0.151ppm, J = 12 Hz, 2H) .
19F NMR (376 MHz, DMF−d
7)δ−161.727 (s), −193.726 (ddd, J = 54.5, 22.9, 21.8 Hz).
【0476】
LC/MS:R
T=0.81分、MS m/z=312.13[M+1];LC:Thermo Accela 1250 UHPLC;MS:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.8分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3分にACNを2%。
【0477】
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
中間体13a − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−フルオロ−5−(ヨードメチル)テトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0478】
トリフェニルホスフィン(973mg、3.71mmol)およびイミダゾール(252mg、3.71mmol)のTHF(5mL)溶液に、室温でヨウ素(253mg、1.86mmol)を加えた。ヨウ素が完全に溶解すると、化合物2g(650mg、0.93mmol)のTHF(5mL)溶液をゆっくりと滴下添加した。得られた混合物を80℃で3日間撹拌し、次に、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜50%のEtOAc)によって精製すると、中間体13a(230mg、33%)が油状物として得られた。
【0479】
MS m/z=742[M+H]。MSシステム:Thermo LCQ Fleet。
【0480】
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
中間体13b − N−(7−((2S,3S,4R,5R)−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−5−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−3−フルオロ−5−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)ベンズアミド
【0481】
窒素雰囲気下で中間体13a(200mg、0.243mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、10%Pd/C(100mg、0.094mmol)およびTEA(0.035mL、0.243mmol)を加えた。次に、得られた混合物をH
2雰囲気下(バルーン)、室温で40分間撹拌した。得られた混合物を濾過して真空中で濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜40%EtOAc)により精製すると、中間体13b(145mg、72%)が白色固体として75%純度で得られた。
【0482】
MS m/z=616[M+H]。MSシステム:Thermo LCQ Fleet
【0483】
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例24) − (2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−2−メチルテトラヒドロフラン−3−オール
【0484】
中間体13b(145mg、75%純度、0.177mmol)をTHF(10mL)に溶解させ、TBAF(THF中1M、0.53mL、0.531mmol)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌し、次にメタノール性アンモニア(7N、10mL)を加えた。得られた混合物を24時間撹拌し、減圧下で濃縮した。粗製残留物を分取HPLC(20分で、水中0〜35%アセトニトリル)により精製すると、実施例24(30mg、60%)が白色固体として得られた。
【0485】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.78 (s, 1H), 6.84 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.76 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.53 (dd, J = 21.5, 4.0 Hz, 1H), 5.25 (ddd, J = 55.5, 5.3, 4.1 Hz, 1H), 4.44 (dd, J = 17.2, 5.2 Hz, 1H), 3.65 − 3.43 (m, 2H), 1.27 (s, 3H)
19F NMR (376 MHz, CD
3OD)δ−197.08 (ddd, J = 55.4, 21.5, 17.1 Hz)
MS m/z=282[M+H]。MSシステム:Thermo LCQ Fleet。
【0486】
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14a − (2S,3R,4S,5R)−2−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
【0487】
中間体1e(2.64g、4.91mmol)を酢酸(50mL)に溶解させた。フラスコにアルゴンをパージし、10%Pd/C(1.05g、0.982mmol)を加えた。フラスコ中の気体を抜き、H
2(g)を3回逆充填(backfill)した。反応混合物をH
2(g)の雰囲気下で撹拌した。1時間後、フラスコに窒素をパージし、CH
3OH洗液を使用して、反応混合物をセライトパッドを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、次に、EtOAc、続いてヘキサンと共蒸発させた。残留物を高真空下に置くと、中間体14a(1.31g、99%)が白色固体として得られた。
【0488】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ7.80 (s, 1H), 7.66 (s, 2H), 6.82 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.09 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 5.06−4.56 (m, 3H), 4.21 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 3.93 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 3.77 (q, J = 4.5 Hz, 1H), 3.48 (ddd, J = 38.9, 11.8, 4.4 Hz, 2H).
【0489】
LC/MS:t
R=0.47分、MS m/z=267.13[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0490】
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14b − ((3aR,4R,6S,6aS)−6−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール
中間体14a(3.13g、11.7mmol)をアセトン(80mL)に溶解させ、TsOH(6.00g、31.5mmol)を加えた。オルトギ酸トリエチル(6.0mL、36.1mmol)を10分かけて、ゆっくり加えた。得られた混合物を周囲温度で一晩、撹拌した。反応混合物がpH=8になるまで、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えた。固体を濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製残留物をEtOAcと水との間で分配した。相を分離し、有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物をシリカゲルクロマトグラフィー(60〜100%EtOAc/Hex〜20%MeOH/EtOAc)により精製すると、中間体14b(2.55g、71%)が白色固体として得られた。
【0491】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ7.83 (s, 1H), 7.71 (s, 2H), 6.83 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.21 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 5.01 (dd, J = 6.6, 4.9 Hz, 1H), 4.84 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.71 (dd, J = 6.7, 3.7 Hz, 1H), 3.99 − 3.85 (m, 1H), 3.46 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.29 (s, 3H).
【0492】
LC/MS:t
R=0.87分、MS m/z=307.21[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0493】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14c − 7−((3aS,4S,6R,6aR)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−アミン
中間体14b(2.55g、8.32mmol)をDCM(50mL)に溶解させ、混合物を0℃に冷却した。イミダゾール(1.70g、24.9mmol)を加え、続いてTBSCl(1.88g、12.5mmol)を加えた。16時間後、反応物をメタノールによりクエンチした。得られた混合物を減圧下で濃縮し、粗製残留物を水とEtOAcとの間で分配した。有機物をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/Hex)により精製すると中間体14c(2.60g、74%)が白色固体として得られた。
【0494】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ7.83 (s, 1H), 7.74 (s, 2H), 6.82 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.26 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.00 (dd, J = 6.5, 4.5 Hz, 1H), 4.71 (dd, J = 6.5, 3.7 Hz, 1H), 3.97 (td, J = 5.1, 3.6 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 5.2 Hz, 2H), 1.48 (s, 3H), 1.28 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), −0.02 (s, 6H).
【0495】
LC/MS:t
R=1.91分、MS m/z=421.60[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0496】
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14d − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6R,6aR)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
中間体14c(2.59g、6.16mmol)をTHF(60mL)に溶解させ、得られた溶液を0℃に冷却した。次に、Boc
2O(2.69g、12.3mmol)およびDMAP(0.3g、2.46mmol)を加えた。TEA(2.56mL、18.3mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を室温まで加温した。3時間後、反応混合物を0℃まで冷却し、MeOH(10mL)を加え、次いで、濃NH
4OH
(aq)(50mL)を加えた。得られた混合物を室温まで加温し、一晩、撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗製残留物をEtOAcと水との間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hex)により精製すると、中間体14d(2.82g、88%)が白色固体として得られた。
【0497】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.46 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.19 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.33 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 5.02 (dd, J = 6.5, 4.3 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 6.5, 3.6 Hz, 1H), 4.01 (q, J = 5.0 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 5.1 Hz, 2H), 1.49 (s, 9H), 1.32 (d, J = 22.7 Hz, 6H), 0.82 (s, 9H), −0.03 (s, 6H).
【0498】
LC/MS:t
R=1.89分、MS m/z=521.27[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0499】
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14e − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
【0500】
中間体14d(2.8g、5.4mmol)をTHF(50mL)に溶解させ、TBAF(THF中1.0M、5.92mL、5.92mmol)を加えた。30分後、追加のTBAF(THF中1.0M、5.92mL、5.92mmol)を加えた。さらに30分後、反応混合物を水によりクエンチし、得られた混合物をEtOAc(2×)により抽出した。合わせた有機層をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10〜100%EtOAc/Hex)により精製すると中間体14e(2.19g、86%)が白色固体として得られた。
【0501】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.46 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.20 (s, 1H), 6.95 (s, 1H), 5.29 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.03 (dd, J = 6.6, 4.7 Hz, 1H), 4.85 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 6.6, 3.6 Hz, 1H), 4.05 − 3.90 (m, 1H), 3.46 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.50 (s, 12H), 1.29 (s, 3H).
【0502】
LC/MS:t
R=1.52分、MS m/z=407.05[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0503】
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14f − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6aS)−6,6−ビス(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
中間体14e(1.78g、4.38mmol)をDMSO(20mL)およびトルエン(15mL)に溶解させた。ピリジン(0.35mL、4.38mmol)およびEDCI(1.26g、6.56mmol)を加え、続いてTFA(0.178mL、2.39mmol)を加えた。90分後、追加のピリジン(0.35mL、4.38mmol)およびEDCI(1.26g、6.56mmol)を加え、反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応物を水によりクエンチし、得られた混合物をCH
2Cl
2により抽出した。水性層をCH
2Cl
2により抽出し戻した。有機層を合わせてブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を高真空下に15分間置き、次に、このまま次のステップで使用した。
【0504】
粗製残留物をジオキサン(15mL)に溶解させ、ホルムアルデヒド(水中37%、5.0mL、37.2mmol)および2N NaOH(5.34mL、10.7mmol)を逐次、加えた。10分後、反応物をAcOHによりクエンチし、得られた混合物を飽和NaHCO
3(aq)とCH
2Cl
2との間で分配した。水層をCH
2Cl
2により抽出し戻した。有機層を合わせてブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物を高真空下に15分間置き、次いで、次の反応に直接用いた。
【0505】
粗製残留物をEtOH(50mL)に溶解させ、NaBH
4(0.324g、8.76mmol)を少しずつ加えた。20分後、反応混合物をAcOHによりクエンチし、減圧下で濃縮した。粗製残留物をEtOAcと飽和NaHCO
3(aq)との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(50〜100%EtOAc/Hex)により精製すると中間体14f(1.91g、68%)が白色固体として得られた。
【0506】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.45 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.19 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 5.35 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.06 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.79−4.74 (m, 2H), 4.45 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 3.73 − 3.46 (m, 3H), 3.40 − 3.30 (m, 1H), 1.50 (s, 12H), 1.27 (s, 3H).
【0507】
LC/MS:t
R=1.45分、MS m/z=437.09[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0508】
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14g − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6S,6aS)−6−((ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
中間体14f(1.15g、2.63mmol)をCH
2Cl
2(50mL)に溶解させ、TEA(0.73mL、5.27mmol)を加えた。得られた溶液を0℃まで冷却し、DMTrCl(1.35g、3.95mmol)を加えた。10分後に、反応混合物をCH
3OHによりクエンチし、次に、CH
2Cl
2により希釈した。得られた混合物を飽和NaHCO
3(aq)およびブラインにより洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hex)により精製すると14g(1.95g、79%)がオフホワイトの固体として得られた。
【0509】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.46 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.56 − 7.07 (m, 10H), 7.07 − 6.70 (m, 5H), 5.24 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 5.04 (t, J = 5.9 Hz, 1H), 4.93 − 4.71 (m, 2H), 3.80 − 3.59 (m, 7H), 3.52 (dd, J = 10.9, 4.8 Hz, 1H), 3.25 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.09 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.25 (s, 3H), 1.21 (s, 3H).
【0510】
LC/MS:t
R=2.54分、MS m/z=739.28[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0511】
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14h − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−((ビス(4−メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
【0512】
中間体14g(1.53g、2.08mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、イミダゾール(0.42g、6.23mmol)を加え、続いてTBSCl(0.47g、3.11mmol)を加えた。1時間後、反応物をメタノールによりクエンチし、EtOAcと5%LiCl
(aq)との間で分配した。相を分離し、有機層をブラインにより洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/Hex)により精製すると14h(1.77g、78%)がオフホワイトの固体として得られた。
【0513】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.47 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.56 − 6.66 (m, 15H), 5.31 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 5.14 (dd, J = 6.5, 4.9 Hz, 1H), 4.73 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.87 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 3.72 (s, 6H), 3.53 (d, J = 9.7 Hz, 1H), 3.31 (m, 1H), 3.08 (d, J = 9.8 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.25 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 0.75 (s, 9H), −0.04 (s, 3H), −0.08 (s, 3H).
【0514】
LC/MS:t
R=2.34分、MS m/z=853.50[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.0分にACNを2〜100%、1.0分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0515】
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14i − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
【0516】
中間体14h(1.38g、1.62mmol)をクロロホルム(20mL)に溶解させ、得られた溶液を0℃に冷却した。次に、TsOH(0.34g、1.78mmol)のCH
3OH(16mL)溶液をゆっくり加えた。30分後、反応物を飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチし、得られた混合物をEtOAcとブラインとの間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hex)により精製すると中間体14i(0.84g、94%)が白色固体として得られた。
【0517】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.42 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 5.37 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.05 (dd, J = 6.2, 4.8 Hz, 1H), 4.71 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.51 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 3.59 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.49 (d, J = 10.2 Hz, 1H), 1.49 (s, 12H), 1.28 (s, 3H), 0.82 (s, 9H), −0.01 (s, 3H), −0.02 (s, 3H).
【0518】
LC/MS:t
R=1.88分、MS m/z=551.25[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC
MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.0分にACNを2〜100%、1.0分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0519】
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14j − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−シアノ−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
【0520】
中間体14i(0.838g、1.52mmol)をDMSO(5mL)およびトルエン(3mL)に溶解させた。ピリジン(0.14mL、1.67mmol)およびEDCI(0.438g、2.28mmol)を加え、続いてTFA(0.057mL、0.761mmol)を加えた。30分後、追加のピリジン(0.14mL、1.67mmol)およびEDCI(0.438g、2.28mmol)を加えた。1時間後、追加のピリジン(0.14mL、1.67mmol)およびEDCI(0.438g、2.28mmol)を加えた。2時間後、反応混合物を1/2飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチし、EtOAcと1/2飽和NaHCO
3(aq)との間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をCH
2Cl
2に溶解させ、高真空下で1時間濃縮すると残留物が得られ、これを次のステップで直接使用した。
【0521】
残留物をピリジン(8mL)に溶解させ、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.159g、2.28mmol)を一度に加えた。15分後、反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcと水との間で分配した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物を高真空下に30分間置き、このまま第3ステップに使用した。
【0522】
粗製残留物をACN(8mL)に溶解させた。CDI(0.37g、2.28mmol)を一度に加えた。45分後、追加のCDI(0.37g、2.28mmol)を加えた。1時間後、反応物を1/2飽和NaHCO
3(aq)によりクエンチした。粗製物をEtOAcと1/2飽和NaHCO
3(aq)との間で分配した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させて濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/Hex)により精製すると、中間体14j(0.72g、87%)が白色固体として得られた。
【0523】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.53 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.00 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 5.62 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.28 (dd, J = 6.6, 3.7 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 3.83 (s, 2H), 1.62 (s, 3H), 1.50 (s, 9H), 1.33 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
【0524】
LC/MS:t
R=2.50分、MS m/z=546.15[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0525】
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14k − (3aS,4R,6S,6aS)−6−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−カルボニトリル
【0526】
中間体14j(0.688g、1.26mmol)をCH
2Cl
2(15mL)に溶解させた。臭化亜鉛(0.567g、2.52mmol)を一度に加え、反応混合物を周囲温度で撹拌した。3時間後、反応混合物をシリカ充填カートリッジに加え、シリカゲルクロマトグラフィー(40〜100%EtOAc/Hex)により精製すると中間体14k(0.56g、99%)が白色固体として得られた。
【0527】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ7.86 (s, 1H), 7.80 (s, 2H), 6.85 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.55 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 5.25 (dd, J = 6.6, 3.8 Hz, 1H), 4.92 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 3.82 (s, 2H), 1.61 (s, 3H), 1.33 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), −0.13 (s, 6H).
【0528】
LC/MS:t
R=2.27分、MS m/z=446.68[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0529】
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14l − N−(7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−シアノ−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)アセトアミド
【0530】
中間体14k(0.20g、0.449mmol)をピリジン(2mL)に溶解させ、次に、無水酢酸(0.21mL、2.24mmol)を加え、反応物を周囲温度で撹拌した。30分後、反応混合物をメタノールでクエンチし、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜100%EtOAc/Hex)により直接、精製すると中間体14l(0.185g、85%)が白色固体として得られた。
【0531】
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.87 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.24 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 5.65 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.29 (dd, J = 6.6, 3.6 Hz, 1H), 4.93 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 3.84 (s, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.62 (s, 3H), 1.33 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 3H), −0.01 (s, 3H).
【0532】
LC/MS:t
R=1.14分、MS m/z=488.38[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0533】
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14m − N−(5−ブロモ−7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−シアノ−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)アセトアミド
【0534】
中間体14l(80mg、0.164mmol)をDMF(2mL)に溶解させ、NBS(29mg、0.164mmol)を一度に加えた。45分後、反応物をメタノールにより希釈した。溶媒を減圧下で除去した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0〜50%EtOAc/Hex)により精製すると中間体14m(50mg、54%)がオフホワイトの固体として得られた。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6)δ10.13 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 5.65 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 5.29 (dd, J = 6.6, 3.2 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 1.6 Hz, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.62 (s, 3H), 1.33 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), 0.02 (s, 3H), 0.00 (s, 3H).
【0535】
LC/MS:t
R=1.79分、MS m/z=566.40[M+1];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0536】
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
中間体14n − N−(7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−シアノ−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)アセトアミド
中間体14m(50mg、0.088mmol)をTHF(2mL)に溶解させ、溶液を−78℃に冷却した。nBuLi(ヘキサン中2.5M、0.071mL、0.18mmol)を加えた。5分後、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(NSFI、33.4mg、0.106mmol)を加え、反応混合物を5分間撹拌した。次に、反応物をAcOHによりクエンチした。溶媒を減圧下で除去した。粗製残留物を逆相HPLCにより精製すると中間体14n(10mg、22%)が白色固体として得られた。
【0537】
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4)δ8.13 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 5.65 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 5.23 (dd, J = 6.7, 3.6 Hz, 1H), 4.97 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 3.92 (d, J = 1.7 Hz, 2H), 2.37 (s, 3H), 1.70 (s, 3H), 1.38 (s, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.08 (s, 6H).
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4)δ−156.43 (s).
【0538】
LC/MS:t
R=1.65分、MS m/z=506.18[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜2.4分にACNを2〜100%、2.4分〜2.80分にACNを100%、2.8分〜2.85分にACNを100%〜2%、2.85分〜3.0分にACNを2%、1.8mL/分。
【0539】
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例25) − (2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3,4−ジヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−2−カルボニトリル
【0540】
中間体14n(11mg、0.022mmol)を、周囲温度で50%TFA水溶液に溶解させた。2時間後、反応混合物を固体Na
2CO
3によりクエンチし、pH=8に到達させた。溶媒を減圧下で除去し、粗製残留物を逆相HPLCにより精製した。実施例25を含有しているフラクションを合わせて取り置いておき、N6−アシルを含有しているフラクションを合わせて、減圧下で濃縮した。N6−アシル中間体の残留物を濃NH
4OH
(aq)(1mL)に溶解させ、混合物を周囲温度で撹拌した。30分後、得られた混合物を減圧下で濃縮し、粗製残留物をHPLCにより精製した。実施例25を含有しているフラクションを、先に取り置いておいた実施例25を含有しているフラクションと合わせると、実施例25(4mg、58%)が白色固体として得られた。
【0541】
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
6)δ7.71 (s, 1H), 6.56 (s, 1H), 5.44 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.48 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.36 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 3.83 ((ABq, Δδ= 0.05ppm, J = 12 Hz, 2H).
19F NMR (376 MHz, メタノール−d
4)δ−161.81 (s).
【0542】
LC/MS:t
R=0.47分、MS m/z=310.13[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×3.00mm;溶媒:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル、0.1%ギ酸を含む水;グラジエント:0分〜1.4分にACNを2〜100%、1.4分〜1.80分にACNを100%、1.8分〜1.85分にACNを100%〜2%、1.85分〜2分にACNを2%、1.8mL/分。
【0543】
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
中間体15a − tert−ブチル(7−((3aS,4S,6R,6aS)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−6−(クロロメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イル)カルバメート
【0544】
中間体14i(100mg、0.18mmol)を無水ピリジン(5mL)に溶解させた。トリフルオロメタンスルホニルクロリド(23μL、0.22mmol)を一度に加え、反応混合物を室温で45分間撹拌した。次に、追加のトリフルオロメタンスルホニルクロリド(100μL)を加えた。30分後、追加のトリフルオロメタンスルホニルクロリド(100μL)を加えた。さらに30分経過後、追加のトリフルオロメタンスルホニルクロリド(100μL)を加え、反応物を30分間撹拌し、30分間撹拌した時点で、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製残留物を無水DMF(5mL)に溶解させ、次に、塩化リチウム(153mg、3.6mmol)を一度に加えた。得られた混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)により希釈し、飽和塩化ナトリウム水溶液(3×20mL)により洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗製残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0〜20%酢酸エチル)により精製すると中間体15aが得られた。
MS m/z=569.0[M+H]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0545】
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例26) − (2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−(クロロメチル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール
【0546】
中間体15aをTFAと水の溶液(1:1、5mL)に溶解させ、得られた混合物を16時間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗製残留物を炭酸水素ナトリウム水溶液およびアセトニトリルに溶解させ、分取HPLCにより精製すると、実施例26(19mg、34%)が白色粉末として得られた。
【0547】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.61 (s, 1H), 6.72 − 6.64 (m, 2H), 5.19 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.73 − 4.66 (m, 1H), 4.28 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.72 − 3.57 (m, 2H).
MS m/z=315.3[M+H]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0548】
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例27)(TP7でもある) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0549】
実施例27は、実施例TP4について記載されている手法と同様の手法で、実施例19から出発して、四ナトリウム塩として調製した。
【0550】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.76 (s, 1H), 6.83 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.94 (d, J = 25.2 Hz, 1H), 5.24 (dd, J = 55.2, 5.2 Hz, 1H), 4.78 (dd, J = 26.8, 5.2 Hz, 1H), 4.08 − 4.18 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−193.74 − −194.02 (m).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−4.60 (d, J = 53.2 Hz, 1P), −10.25 (d, J = 48.4 Hz, 1P), −20.28 (t, J = 48.4 Hz, 1P).
【0551】
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例28) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0552】
実施例28は、実施例TP4について記載されている手法と同様の手法で、実施例21から出発して、四ナトリウム塩として調製した。
【0553】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.64 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 5.90 (d, J = 24.4 Hz, 1H), 5.20 (dd, J = 54.8, 4.8 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 27.2, 4.8 Hz, 1H), 4.05 − 4.18 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−161.00 (s), −196.39 − −196.69 (m).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−8.24 (d, J = 50.4 Hz), −14.20 (d, J = 46.0 Hz), −24.08 (t, J = 48.4 Hz).
MS m/z=567.87[M+1]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0554】
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例29) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−2−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−アジド−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0555】
実施例29は、実施例TP4について記載されている手法と同様の手法で、実施例22から出発して、四ナトリウム塩として調製した。
【0556】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ6.81 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.81 (d, J = 24.4 Hz, 1H), 5.16 (dd, J = 54.4, 4.8 Hz, 1H), 4.70 (dd, J = 26.8, 4.4 Hz, 1H), 4.02−4.12 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−75.95 (s), −196.51 − −196.80 (m).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−8.29 (d, J = 53.2 Hz), −14.22 (d, J = 48.4 Hz), −24.09 (t, J = 48.4 Hz).
MS m/z=567.59[M+1]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0557】
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例30) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0558】
実施例30は、実施例TP4について記載されている手法と同様の手法で、実施例23から出発して、四ナトリウム塩として調製した。
【0559】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.64 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.87 (d, J = 24.8 Hz, 1H), 5.26 (dd, J = 53.6, 4.0 Hz, 1H), 4.82 (dd, J = 25.2, 4.4 Hz, 1H), 4.26−4.35 (m, 2H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−161.05 (s), −194.92 − −195.19 (m).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−8.22 (d, J = 50.8 Hz), −14.48 (d, J = 48.4 Hz), −24.01 (t, J = 48.4 Hz).
MS m/z=551.91[M+1]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0560】
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例31)(TP11でもある) − ((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−2−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
実施例31は、実施例TP4について記載されている手法と同様の手法で、実施例24から出発して、四ナトリウム塩として調製した。
【0561】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.66 (s, 1H), 6.78 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 5.58 (dd, J = 23.6, 2.4 Hz, 1H), 5.16 (ddd, J = 55.2, 5.2, 2.8 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 23.2, 5.2 Hz, 1H), 3.88 (dd, J = 11.6, 6.0 Hz, 1H), 3.78 (dd, J = 10.8, 4.0 Hz, 1H), 1.2 (s, 3H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−195.74 − −196.01 (m).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−8.24 (d, J = 50.4 Hz), −13.54 (d, J = 45.6 Hz), −24.11 (t, J = 48.0 Hz).
【0562】
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例32)(TP12でもある) − ((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノ−5−フルオロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0563】
実施例32は、実施例TP4について記載されている手法と同様の手法で、実施例25から出発して、四ナトリウム塩として調製した。
【0564】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.59 (s, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.44 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 5.6 Hz, 1H), 4.16 (dd,
J = 11.6, 6.0 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 11.2, 5.2 Hz, 1H).
19F NMR (376 MHz, D
2O)δ−161.25 (s).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−8.29 (d, J = 48.4 Hz), −14.49 (d, J = 53.2 Hz), −24.15 (t, J = 48.4 Hz).
MS m/z=549.90[M+1]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0565】
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例33)(TP13でもある) − ((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−(クロロメチル)−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート
【0566】
実施例33は、実施例TP3について記載されている手法と同様の手法で、実施例26から出発して、四トリエチルアミン塩として調製した。
【0567】
1H NMR (400 MHz, D
2O)δ7.76 (s, 1H), 6.92 (br s, 1H), 6.85 (br s, 1H), 5.32 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.78 (dd, J =8, 6.4 Hz, 1H), 4.53 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.08 (dd, J = 10.0, 4.0 Hz, 1H), 3.83 − 3.95 (m, 3H), 3.07 (q, J = 7.6 Hz, 24 H), 1.16 (t, J = 7.6 Hz, 36 H).
31P NMR (162 MHz, D
2O)δ−9.44 (d, J = 45.6 Hz), −11.51 (d, J = 48.8 Hz), −22.95 (t, J = 48.4 Hz).
MS m/z=555.06[M+1]。MSシステム:Thermo LCQ Advantage
【0568】
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例34)(PD6でもある) − (2S)−2−エチルブチル2−(((((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−4−フルオロ−3−ヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
【0569】
実施例1(3.8mg、0.013mmol)を無水N−メチル−2−ピロリドン(0.2mL)に溶解させ、アルゴン雰囲気下、THF(0.1mL)を加えた。次に、tert−ブチルマグネシウムクロリド(THF中1M、20μL、0.024mmol)を室温で加え、白色固体が沈殿した。5分後、反応混合物にp−ニトロフェニルホスホルアミデートPD3c(12mg、0.026mmol)のTHF(0.1mL)溶液を一度に加え、得られた混合物を50℃まで加熱した。20時間後、反応混合物を室温まで冷却し、次に、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、40〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により直接、精製した。所望の生成物を含有しているフラクションを合わせて、凍結乾燥すると、実施例34(2.9mg、37%、3:2のジアステレオマー混合物)が白色固体として得られた。
【0570】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.80 (s, 0.3H), 7.78 (s, 0.6H), 7.38 − 7.10 (m, 5H), 6.85 (br dd, J = 4.7, 2.2 Hz, 1H), 6.75 − 6.71 (m, 1H), 5.54 − 5.46 (m, 1H), 4.65 − 4.58 (m, 1H), 4.53 − 4.31 (m, 3H), 4.07 − 3.84 (m, 3H), 1.54 − 1.39 (m, 1H), 1.38 − 1.19 (m, 7H), 0.92 − 0.81 (m, 6H) 29H
31P NMR (162 MHz, CD
3OD)δ3.25 (br s).
【0571】
LC/MS:t
R=1.55分、MS m/z=603.19[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:t
R=2.98分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0572】
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
(実施例35)(PD7でもある) − (2S)−エチル2−(((((2R,3S,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−2−シアノ−3,4−ジヒドロキシテトラヒドロフラン−2−イル)メトキシ)(フェノキシ)ホスホリル)アミノ)プロパノエート
【0573】
実施例1(19mg、65.3μmol)をNMP(0.2mL)に溶解させた。アルゴン雰囲気下、室温で、THF(0.1mL)を加え、次いで、tert−ブチルマグネシウムクロリド(テトラヒドロフラン中1.0M溶液、0.098mL)を加えた。5分後、中間体PD7a(US20120009147A1に従って調製、51.4mg、130μmol)のTHF(0.1mL)溶液を加え、得られた混合物を50℃まで加温した。1時間後、反応混合物を室温まで冷却し、分取HPLC(Phenominex Synergi 4u Hydro−RR 80Å 150×30mmカラム、5〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により直接、精製した。生成物を含有しているフラクションを合わせて濃縮し、得られた残留物を分取HPLC(Phenominex Luna 5u C18 100×30mmカラム、5〜100%アセトニトリル/水のグラジエント)により再精製すると、実施例35(12mg、34%、3:2のジアステレオマーの混合物)が白色固体として得られた。
【0574】
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.80 (d, J = 2.3 Hz, 0.4H), 7.78 (d, J = 2.3 Hz, 0.6H), 7.36 − 7.12 (m, 5H), 6.88 − 6.81 (m, 1H), 6.76 − 6.70 (m, 1H), 5.53 − 5.46 (m, 1H), 4.66 − 4.60 (m, 1H), 4.55 − 4.30 (m, 3H), 4.15 − 3.98 (m, 2H), 3.93 − 3.79 (m, 1H), 1.30 − 1.12 (m, 6H).
31P NMR (162 MHz, CD
3OD)δ3.27 (br s).
【0575】
LC/MS:主要ジアステレオマーt
R=1.28分、MS m/z=547.14[M+H]、副ジアステレオマーt
R=1.30分、MS m/z=547.04[M+H];LCシステム:Thermo Accela 1250 UHPLC;MSシステム:Thermo LCQ Fleet;カラム:Kinetex 2.6μ XB−C18 100A、50×4.6mm;溶媒:0.1%酢酸を含むアセトニトリル、0.1%酢酸を含む水;グラジエント:0分〜2.0分にACNを2〜100%、2.0分〜3.05分にACNを100%、3.05分〜3.2分にACNを100%〜2%、3.2分〜3.5分にACNを2%、2μl/分。
HPLC:主要ジアステレオマーt
R=2.44分、副ジアステレオマーt
R=2.46分;HPLCシステム:Agilent 1100 series.;カラム:Gemini 5μ C18 110A、50×4.6mm;溶媒:0.1%TFAを含むアセトニトリル、0.1%TFAを含む水;グラジエント:0分〜5.0分にACNを2〜98%、5.0分〜6.0分にACNを98%、2mL/分。
【0576】
同様に、それぞれ、式(A)、式(B)、式(C)、式(D)および式(E)の化合物
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
を含む別々の実施形態が提供され、式中、各場合において、X
1は酸素保護基を表し、X
2はアミン保護基を表す。
【0577】
有用な酸素保護基には、シリルエーテル保護基、またはメトキシベンジル基を含むベンジル型保護基が含まれる。
【0578】
有用なシリルエーテル保護基には、トリメチルシリル(TMS)、トリエチルシリル(TES)、ジメチルイソプロピルシリル(IPDMS)、ジエチルイソプロピルシリル(DEIPS)、ジメチルヘキシルシリル(Dimethylthexylsilyl)(TDS)、t−ブチルジメチルシリル(TBSまたはTBDMS)、t−ブチルジフェニルシリル(TBDPS)、トリベンジルシリル、トリ−p−キシリルシリル(xylylxilyl)、トリイソプロピルシリル(TIPS)、ジフェニルメチルシリル(DPMS)、ジ−t−ブチルメチルシリル(DTBMS)、トリフェニルシリル(TPS)、メチルジフェニルシリル(MDPS)、t−ブチルメトキシフェニルシリル、トリス(トリメチルシリル)シリル(シシル)、(2−ヒドロキシスチリル)ジメチルシリル(HSDMS)、(2−ヒドロキシスチリル)ジイソプロピルシリル(HSDIS)、t−ブチルメトキシフェニルシリル(TBMPS)およびt−ブトキシジフェニルシリル(DPTBOS)保護基が含まれる。
【0579】
有用なベンジル型保護基には、ベンジル、ハロゲン化ベンジル、p−メトキシベンジル、ベンジルオキシメチル、2,4−ジメトキシベンジル、3,4−ジメトキシベンジル、2,6−ジメトキシベンジル、p−CF
3−ベンジル、p−メチルベンジル、p−メトキシベンジル(methoxylbenzyl)、3,5−ジメチルベンジル、p−tert−ブチルベンジル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ハロベンジル(p−Br−ベンジルを含む)、2,6−ジクロロベンジル、p−シアノベンジル、p−フェニルベンジル、2,6−ジフルオロベンジル、p−アシルアミノベンジル(PAB)、p−アジドベンジル(Azb)、4−アジド−3−クロロベンジル、2−トリフルオロメチルベンジル、p−(メチルスルフィニル)ベンジル、2−ピコリル、4−ピコリル、3−メチル−2−ピコリルN−オキシド、2−キノリニルメチル、ジフェニルメチル(DPM)、p,p’−ジニトロベンズヒドリル、トリフェニルメチル、アルファ−ナフチルジフェニルメチル、p−メトキシフェニルジフェニルメチル、ジ(p−メトキシフェニル)フェニルメチル、トリ(p−メトキシフェニル)メチル、4,4’,4”−トリス(ベンゾイルオキシフェニル)メチル、および2−ナフチルメチル保護基が含まれる。
【0580】
有用なアミン保護基には、p−メトキシベンジルカルボニル(MozまたはMeOZ)、アセチル(Ac)、ベンゾイル(Bz)、p−メトキシベンジル(PMB)、3,4−ジメトキシベンジル(DMPM)、p−メトキシフェニル(PMP)、トシル(TsまたはTos)、トリフルオロアセトアミド、およびトリチル保護基が含まれる。有用なアミン保護基にはまた、カルバメートおよびアミド保護基が含まれる。カルバメート保護基の例には、9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(FMOC)、9−(2−スルホ)フルオレニルメチル、9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチル、17−テトラベンゾ[a,c,g,i]フルオレニルメチル(Tbfmoc)、2−クロロ−3−インデニルメチル(Climoc)、ベンズ[f]インデン−3−イルメチル(benz[f]inden−3−ylmethyl)(Bimoc)、2,7−ジ−t−ブチル[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,10−テトラヒドロチオキサニル)]メチル(DBD−Tmoc)、[2−(1,3−ジチアニル)メチル(Dmoc)、および1,1−ジオキソベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル(Bsmoc)カルバメートなどのメチルおよびエチルカルバメートが含まれる。
【0581】
有用な置換エチルカルバメートの例には、1,1−ジメチル−2−シアノエチル、2−ホスホニオエチル(Peoc)、2−メチルチオエチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2,2,2,−トリクロロエチル(Troc)、2−(トリメチルシリル)エチル(Teoc)、2−フェニルエチル(hZ)、1−(1−アダマンチル)−1−メチルエチル(Adpoc)、1,1−ジメチル−2−ブロモエチル、1,1−ジメチル−2−クロロエチル、1,1−ジメチル−2,2−ジブロモエチル(DB−t−BOC)、1,1−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチル(TCBOC)、1−メチル−1−(4−ビフェニリル)エチル(Bpoc)、1−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1−メチルエチル(t−Bumeoc)、2−(2’ピリジル)エチル、2−(4’ピリジル)エチル、2,2−ビス(4’−ニトロフェニル)エチル(Bnpeoc)、N−(2−ピバロイルアミノ)−1,1,ジメチルエチル、2−[(2−ニトロフェニル)ジチオ]−1−フェニルエチル(NpSSPeoc)、2−(N,N−ジシクロヘキシルカルボキサミド)エチル、t−ブチル(BocまたはBOC)、1−アダマンチル(1−Adoc)、2−アダマンチル(2−Adoc)、ビニル(Voc)、アリル(Alocまたはalloc)、1−イソプロピルアリル(Ipaoc)、シンナミル(Coc)、4−ニトロシンナミル(Noc)、3−(3’−ピリジル)プロパ−2−エニル(Paloc)、8−キノリルおよびN−ヒドロキシピペリジニル、カルバメート、ならびにメチルジチオ、エチルジチオ、イソプロピルジチオ、t−ブチルジチオおよびフェニルジチオカルバメートを含むアルキルジチオカルバメートが含まれる。
【0582】
同様に、ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニトロベンジル、p−ブロモベンジル、p−クロロベンジル、2,4−ジクロロベンジル、4−メチルスルフィニルベンジル(Msz)、9−アントリルメチル、4−メチルチオフェニル(Mtpc)、1−メチル−1−(トリフェニルホスホニオ)エチル(2−トリフェニルホスホニオイソプロピル)(Ppoc)、2−ダンシルエチル(Dnseoc)、2−(4−ニトロフェニル)エチル(Npeoc)、4−フェニルアセトキシベンジル(PhAcOZ)、4−アジドベンジル(ACBZ)、4−アジドメトキシベンジル、m−クロロ−p−アシルオキシベンジル、p−(ジヒドロキシボリル)ベンジル、カルボベンジルオキシ(Cbz)、4−ベンゾイソオキサゾリルメチル(Bic)、2−(トリフルオロメチル)−6−クロモニルメチル(Tcroc)、フェニルおよびジフェニルメチルカルバメートなどの、アリール含有カルバメートおよび置換アリール含有カルバメートも有用である。さらなるカルバメートには、ブチニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピルメチル、1−メチルシクロブチル、1−メチルシクロヘキシル、1,1−ジメチルプロピニルおよび1−メチル−1−シクロプロピルメチルカルバメートが含まれる。
【0583】
アミンに対する有用なアミド保護基には、N−ホルミル、N−アセチル、N−クロロアセチル、N−トリクロロアセチル、N−トリフルオロアセチル(TFA)、N−フェニルアセチル、N−3−フェニルプロピオニル、N−4−ペンテノイル、N−ピコリノイル、N−3−ピリジルカルボキサミド、N−ベンゾイルフェニルアラニル、N−ベンゾイルおよびN−p−フェニルベンゾイルアミドが含まれる。
【0584】
抗ウイルス活性
別の実施形態は、ウイルス感染を阻害する方法であって、こうした阻害が必要と疑われる試料または被験体を本明細書の組成物により処置するステップを含む方法に関する。
【0585】
ウイルスの含有が疑われる試料には、生きている生物などの天然または人工の物質;組織または細胞培養物;生物物質の試料などの生物試料(血液、血清、尿、脳脊髄液、涙、痰、唾液、組織試料など);実験室試料;食物、水または空気の試料;細胞の抽出物などのバイオ製品試料、特に、所望の糖タンパク質を合成する組換え細胞などが含まれると、本明細書中では考えられる。通常、試料は、ウイルス感染を誘発する生物、多くの場合、腫瘍ウイルスなどの病原性生物を含有していることが疑われる。試料は、水および有機溶媒\水混合物を含む、いかなる媒体中にも含有され得る。試料には、ヒトなどの生きている生物、および細胞培養物などの人工物質が含まれる。
【0586】
所望される場合、組成物を適用した後の化合物の抗ウイルス活性は、当該活性を検出する直接的および間接的な方法を含めた任意の方法によって観察されてよい。当該活性を決定する、定量的、定性的および半定量的方法のすべてが企図される。通常、上記スクリーニング方法の一つが適用されるが、生きている生物の生理的特性の観察など、他の任意の方法が適用可能である。
【0587】
化合物の抗ウイルス活性は、公知の標準的なスクリーニングプロトコールを使用して測定することができる。例えば、化合物の抗ウイルス活性は、以下の一般的なプロトコールを使用して測定することができる。
【0588】
呼吸器合胞体ウイルス(RSV)抗ウイルス活性および細胞毒性アッセイ
抗RSV活性
RSVに対する抗ウイルス活性は、HEp−2細胞において、感染性の細胞変性細胞保護アッセイを使用して決定される。このアッセイでは、ウイルス感染および/または複製を阻害する化合物は、細胞生存試薬を使用して定量することができるウイルス誘発性の細胞死滅に対する、細胞保護効果をもたらす。ここで使用される技法は、公開されている文献(Chapmanら、Antimicrob Agents Chemother. 2007年、51巻(9号):3346〜53頁)において記載されている方法を新規に適応したものである。
【0589】
HEp−2細胞は、ATCC(Manassas、VI)から入手し、10%ウシ胎児血清およびペニシリン/ストレプトマイシンを補充したMEM培地中で維持する。細胞は、1週間に2回、継代し、準集密段階で維持する。化合物の試験前に、RSV株A2の市販保存液(Advanced Biotechnologies、Columbia、MD)の力価測定を行い、HEp−2細胞における望ましい細胞変性効果を生じさせる、ウイルス保存液の適切な希釈度を決定する。
【0590】
抗ウイルス試験の場合、HEp−2細胞は、大きな細胞培養用フラスコ内で、ほぼ集密ではあるが、完全にはそうなっていないところまで成長させる。試験される化合物は、用量応答フォーマットに標準化されているプレート一つあたり、8種または40種の試料のどちらかで、384ウェルの化合物希釈プレート中でDMSOで予め希釈される。プレート中で、3倍きざみで連続希釈した各試験化合物を調製し、試験試料を音波移送装置(acoustic transfer apparatus)(Echo、Labcyte)により、1ウェルあたり100nlで、細胞培養アッセイ384ウェルプレートに移す。各化合物の希釈物は、一連または四連の試料で、乾燥アッセイプレートに移され、このプレートは、アッセイを行う準備が整うまで、保管される。陽性および陰性対照は、垂直方向のブロックにおいて、プレートの両端に対向して置かれる(1カラム分)。
【0591】
続いて、50,000個/mlの密度の細胞を用いる滴定により先に決定したウイルス保存液の適切な希釈液を使用して感染性混合物を調製し、20uL/ウェルを自動装置(uFlow、Biotek)により化合物を伴う試験プレートに加える。各プレートには、それぞれ、0%および100%のウイルス阻害標準試料を生成するための陰性および陽性対照(それぞれ、16連)が含まれる。RSVによる感染後に、37℃の細胞培養インキュベータ内で、試験プレートを4日間、インキュベートする。インキュベート後、細胞生存試薬である、Cell TiterGlo(Promega、Madison、WI)をアッセイプレートに加え、このプレートを短時間、インキュベートし、アッセイプレートすべてにおける発光の読取り測定を行う(Envision、Perkin Elmer)。RSV誘発性の細胞変性効果、阻害率は、残存している細胞生存レベルから決定される。これらの数値は、各試験濃度について、0%および100%の阻害対照に対して算出され、各化合物のEC
50値は、RSV誘発性の細胞変性効果を50%阻害する濃度として非線形回帰により決定される。様々な有効な抗RSVツール用化合物が、抗ウイルス活性の陽性対照として使用される。
【0592】
HEp−2細胞における細胞毒性アッセイ
試験化合物の細胞毒性は、以前に他の細胞タイプに関して記載されている手法と同様の手法で細胞生存試薬を使用して、抗ウイルス活性と並行して、感染していないHEp−2細胞において決定する(Cihlarら、Antimicrob Agents Chemother. 2008年、52巻(2号):655〜65頁)。細胞がRSVに感染していない点を除いて、抗ウイルス活性の決定の場合と同じプロトコールを、化合物の細胞毒性の測定に使用する。代わりに、同じ密度の感染していない細胞混合物を、やはり100nl/試料に予め希釈した化合物を含有しているプレートに、20ul/ウェルで加える。次に、アッセイプレートを4日間、インキュベートし、続いて、同じCellTiter Glo試薬の添加を使用する細胞生存試験、および発光の読取り測定を行う。未処理細胞、および2uMのピューロマイシン(Sigma、St.Louis、MO)で処理された細胞は、それぞれ100%および0%細胞生存率の対照として働く。細胞生存率の百分率を0%および100%対照に対する、各試験化合物濃度について算出し、CC
50値を細胞生存率が50%低下する化合物濃度として、非線形回帰により決定する。
【0593】
MT−4細胞における細胞毒性アッセイ
MT−4細胞系は、NIH AIDS Research and Reference Reagent Program(Germantown、MD)から入手し、10%FBS、ペニシリン100単位/mL、ストレプトマイシン100単位/mLおよび2mM L−グルタミンを補充した、RPMI−1640培地(Irvine Scientific、Santa Ana、CA、カタログ番号9160)において培養した。MT−4細胞を1週あたり2回、継代し、0.6×10
6細胞/mL未満の細胞密度を維持した。26nM〜530μMの範囲の3倍連続希釈化合物の100×濃度を含有する完全RPMI−1640培地を、黒色384ウェルプレートに四連でスタンプした(stamped in)。化合物を添加した後、2×10
3個のMT−4細胞を、MicroFlo液体分注器(BioTek、Winooski、VT)を使用して各ウェルに加え、細胞を5%CO
2のインキュベータ中、37℃で5日間、培養した。インキュベート後、細胞を25℃で平衡化し、細胞生存率をCell−Titer Glo生存試薬25μLを加えることにより決定した。混合物を25℃で10分間、インキュベートし、発光シグナルをVictor Luminescenceプレートリーダーで定量した。CC
50値は、Cell−Titer Gloのシグナルにより決定される場合、細胞生存率を50%低下させる化合物の濃度として定義する。データは、Pipeline Pilot Plate Data Analytics Collectionソフトウェア(Version 7.0、Accelrys、San Diego、CA)を使用して解析した。CC
50値は、4−パラメータS字用量−応答式:Y=Bottom+(Top−Bottom)/(1+10^[(LogCC50−X)
*HillSlope])(式中、TopおよびBottomは、それぞれ100%および0%の細胞生存率に固定した)を使用して、非線形回帰分析から算出した。CC
50値は、三つの独立した実験の平均±標準偏差として算出した。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0594】
別の利点は、R
4置換を欠く化合物(すなわち、R
4=Hである化合物)と比べた場合の、R
4置換を有する化合物がMT−4細胞毒性に関してもたらす優位性に関する。例えば、構造
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物である(2S,3R,4S,5R)−2−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール(Patil, S.A.、Otter, R. A.、Klein, R. S. Tetrahedron Lett. 1994年、35巻、5339〜5342頁)は、MT−4においてCC
50=0.007μMを示す一方、実施例1、4、5、20および26はすべて、MT−4においてCC
50>53μMを示す。さらに、構造
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物である(2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール(WO2012037038A1)は、MT−4においてCC
50=30μMを示す一方、実施例2、3、13および14はすべて、MT−4においてCC
50>106μMを示す。
【0595】
別の利点は、R
4置換を欠く化合物(すなわち、R
4=Hである化合物)と比べた場合の、R
4置換を有するR
3=Fの化合物がHEp−2抗RSV活性に関してもたらす優位性に関する。例えば、上記構造を有する化合物である、(2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[1,2−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール(WO2012037038A1)は、HEp−2においてEC
50≧100μMを有する一方、実施例2、3、13、14、19、21、22、23および24はすべて、EC
50≦100uMを示す。
【0596】
RSV RNP調製
RSVリボ核タンパク質(RNP)複合体は、Masonら(1)のものを改変した方法から調製した。HEp−2細胞は、MEM+10%ウシ胎児血清(FBS)中、7.1×10
4個の細胞/cm
2の密度でプレート培養し、37℃(5%CO
2)で一晩、付着させた。付着後、細胞を35mL MEM+2%FBSにおいて、RSV A2(MOI=5)に感染させた。感染から20時間後に、培地をアクチノマイシンD2μg/mLを補充したMEM+2%FBSに置きかえ、1時間、37℃に戻した。次に、細胞をPBSにより1回洗浄し、35mLのPBS+リソ−レシチン250μg/mLにより1分間処理し、この後、すべての液体を吸引した。細胞を1.2mLの緩衝液A[50mM TRIS酢酸塩(pH8.0)、100mM酢酸カリウム、1mM DTTおよびアクチノマイシンD2μg/mL]にスクラップすることにより収集し、18ゲージのニードルにより継代を繰り返すことにより溶解させた(10回)。細胞溶解物を10分間、氷中に置き、次に、2400gで、4℃で10分間遠心分離機にかけた。上澄み液(S1)を除去し、ペレット(P1)を1%Triton X−100を補充した緩衝液B[10mM TRIS酢酸塩(pH8.0)、10mM酢酸カリウムおよび1.5mM MgCl
2]600uL中で、18ゲージのニードルにより継代を繰り返す(10回)ことによって粉砕した。再懸濁させたペレットを10分間、氷中に置き、次に、2400gで、4℃で10分間、遠心分離機にかけた。上澄み液(S2)を除去し、ペレット(P2)を、0.5%デオキシコレートおよび0.1%Tween40を補充した緩衝液B600μL中で粉砕した。再懸濁させたペレットを10分間、氷中に置き、次に、2400gで、4℃で10分間、遠心分離機にかけた。RSV RNP複合体を豊富に含有している上澄み液(S3)フラクションを収集し、タンパク質濃度を280nmにおけるUV吸光度によって決定した。一定分量のRSV RNP S3フラクションを−80℃で保管した。
【0597】
RSV RNPアッセイ
転写反応は、30μLの反応緩衝液[50mM TRIS酢酸塩(pH8.0)、120mM酢酸カリウム、5%グリセロール、4.5mM MgCl
2、3mM DTT、2mM エチレングリコール−ビス(2−アミノエチルエーテル)−四酢酸(EGTA)、50μg/mL BSA、2.5U RNasin(Promega)、ATP、GTP、UTP、CTPおよび1.5uCi[α−
32P]NTP(3000Ci/mmol)]中で、粗製RSV RNP複合体25μgを含有していた。転写アッセイにおいて使用される放射標識ヌクレオチドは、RSV RNP転写の阻害を評価されるヌクレオチドアナログに適合するよう選択した。冷却した競合NTPを、そのK
mの半分の最終濃度で加えた(ATP=20μM、GTP=12.5μM、UTP=6μMおよびCTP=2μM)。残りの3種のヌクレオチドは、最終濃度100μMで加えた。
【0598】
ヌクレオチドアナログがRSV RNP転写を阻害したかどうか決定するために、5倍きざみで6段階の連続希釈を使用して化合物を加えた。30℃で90分間インキュベートした後、RNP反応をQiagen RLT溶解緩衝液350μLにより停止し、RNAをQiagen RNeasy 96キットを使用して精製した。精製されたRNAを65℃で10分間、RNAサンプルローディングバッファー(Sigma)中で変性させて、2Mホルムアルデヒドを含有する1.2%アガロース/MOPSゲル上で実施した。アガロースゲルを乾燥させて、Stormホスホルイメージャースクリーンに感光させて、Stormホスホルイメージャー(GE Healthcare)を使用して現像した。放射標識転写物の合計を50%低下させる化合物の濃度(IC
50)を、二連の非線形回帰分析により算出した。
【0599】
参照文献 Mason, S.、Lawetz, C.、Gaudette, Y.、Do, F.、Scouten, E.、Lagace, L.、Simoneau, B.およびLiuzzi, M.(2004年)Polyadenylation−dependent screening assay for respiratory syncytial virus RNA transcriptase activity and identification of an inhibitor. Nucleic Acids Research、32巻、4758〜4767頁。
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【0600】
さらなる考察は、例示化合物が、2’CMe置換を有する化合物と比べてRSV RNPの転写の強力な阻害を示すという優位性に関する。例えば、構造
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
を有する((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−3,4−ジヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート(WO2008089105A2およびWO2010002877A2)は、IC
50=8.5μMを示す一方、実施例TP3はIC
50=0.025μMを示す。さらに、構造
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
を有する化合物である((2R,3R,4R,5S)−5−(4−アミノピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−フルオロ−3−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロフラン−2−イル)メチルテトラハイドロジェントリホスフェート(WO2011035231A1)は、IC
50≧100μMを示す一方、実施例TP1はIC
50=0.086μMを示し、TP2はIC
50=1μMを示す。