特表2017-503224(P2017-503224A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-503224維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム及び監視及び追跡を実現するための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-503224(P2017-503224A)
(43)【公表日】2017年1月26日
(54)【発明の名称】維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム及び監視及び追跡を実現するための方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20170105BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20170105BHJP
【FI】
   G06Q10/08 306
   B65G61/00 510
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-525096(P2016-525096)
(86)(22)【出願日】2013年11月4日
(85)【翻訳文提出日】2016年6月16日
(86)【国際出願番号】ES2013000242
(87)【国際公開番号】WO2015063345
(87)【国際公開日】20150507
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516115887
【氏名又は名称】ソシエダッド エスパニョーラ パラ エル インテルネット デ ラス コサス エス.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】ミラージェス ミラレル グリセルダ
(72)【発明者】
【氏名】ロンゴブコ ゴンザレス マルティン
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC51
(57)【要約】
本発明は、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム並びに監視及び追跡を実現するための方法に関し、これは、マイクロプロセッサ(3)、GPS(4)、クロック(5)、メモリカード(6)、電源供給バッテリ(7)、LCD読取スクリーン(8)及び温度、湿度レベル又は他のパラメータを検出するためのプローブ(10)と結合するためのコネクタ(9)を有する電子基板を組み込み、インターネット通信サービスにより提示されるセンサデータの記憶のためのURLへのアクセスを得るための通信事業者により提示されるIoT又はInternet of things(T)のインターネット通信サービス(I)の使用に適した、ローミングによる、GSM/GPRS 3Gシステムでの無線通信カード(12)が提供される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システムであって、その内部にマイクロプロセッサ(3)、GPS(4)、クロック(5)、メモリカード(6)、電源供給バッテリ(7)、LCD読取スクリーン(8)及び温度、湿度レベル又は他のパラメータを検出するためのプローブ(10)と結合するためのコネクタ(9)を有する電子基板がある、大きさが低減された小型保護筺体(2)を組み込んだデバイス(1)を備え、
前記デバイス(1)は、監視及び追跡されるべき前記物品と関連付けられ、−通信事業者により提示されるIoT又はInternet of things(T)のインターネット通信サービス(I)の使用に適した、ローミングによる、GSM/GPRS 3Gシステムによる無線通信カード(12)を組み込み、
更に、前記システムは、
−前記無線通信カード(12)により送信されるセンサデータ(10)の記憶のためのURLと、
−前記センサ(10)からのデータの記憶のための前記URLにアクセスするためにインターネット接続(I)を有するコンピュータ(13)又は電子装置と、
を備えることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記監視されるべき物品の発送及び輸送のための容器(14)を備え、前記容器(14)の内部では、前記装置(1)は、監視されるべき前記物品に隣接して配置され、前記容器(14)は、前記筺体(2)の保護及び/又は絶縁された収容のための特定の区画(15)と、前記物品により占有される空間への前記センサ(10)のための通路と、を備える請求項1に記載の、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム。
【請求項3】
前記システムは、DS18B20型温度センサ(10)を組み込む、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
前記メモリカード(6)は、ミニSDカードである、請求項1から3のいずれか一項に記載の、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム。
【請求項5】
前記バッテリは、統合USB充電器を有し、かつ電源供給ユニットに含まれるリチウムバッテリ(7)である、請求項1から4のいずれか一項に記載の、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載のデータ記録システムにより維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送の監視及び追跡を実現するための方法であって、
−監視及び追跡されるべき物品に隣接して配置される装置(1)の組み込みと、
−インターネット接続(I)でコンピュータ(13)又は電子装置から、前記装置(1)に組み込まれる、前記マイクロプロセッサ(3)により収集されたデータを、記憶された前記URLへ送信する、ローミングによる、GSM/GPRS 3Gシステムによる無線通信カード(12)を通じて通信サービスを提供するセンサデータの記憶のためのURLに、アクセスするために、通信事業者により提示されるIoT又はInternet of things(T)のインターネット(I)を介した通信サービスの使用と、
を含む、
方法。
【請求項7】
特にその目的のために設計された物品の発送及び輸送のための容器(14)内に配置された前記装置(1)の組み込みを含むことを特徴とする、請求項6に記載の、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送の監視及び追跡を実現するための方法。
【請求項8】
前記容器(14)では、前記筺体(2)の保護及び/又は絶縁された収容のための特定の区画(15)と、前記物品により占有される空間への前記センサ(10)のための通路と、が含まれることを特徴とする、請求項7に記載の、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送の監視及び追跡を実現するための方法。
【請求項9】
同一の発送及び輸送のための従来の容器内の物品に隣接して配置された前記装置(1)の組み込みを含むことを特徴とする、請求項6に記載の、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送の監視及び追跡を実現するための方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願の明細書の発明の名称に記載されるように、本発明は、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システム及び監視及び追跡を実現するための方法に言及し、複数の先進的な機能を提供し、これは、以下に詳細に説明され、最先端の、その技術分野内で既に知られているものと比較して優れた向上を示す。
【背景技術】
【0002】
より具体的には、本発明の目的は、例えば、薬、ワクチン、食品、ドライアイス、臓器移植、動物、生体サンプル等のような非常に特定の制限の範囲の枠組み内の、温度、湿度又は他の、特定の設定可能な値、これに限定されないが、特に温度、を維持することを低下させないように要求する特定の物品の発送及び輸送の監視及び追跡のために特に設計される電子データ記録及び位置情報システムに集中されている。システムは、メモリデータストレージに加えて、このような監視及び追跡を可能にするように構造的に構成される特性を有し、インターネットへのアクセスで任意のプラットフォームからリアルタイムでオンライン追跡し、かつIoT(Internet of Thingsを表す)サービスを提供する任意の通信事業者(telecommunications operator)を用いることにより、特定のサーバ又はデータマネージャに依存せずに、追跡ができるだけ正確に設定されることを可能にし、また、前記サービスの経済的コストを非常に低減することができる。
【0003】
本発明の技術分野は、設定可能なデータを記録するための装置及び電子装置の製造に特化した産業分野の枠組み内であり、位置情報及びリモート追跡を組み込んだものの範囲に集中している。
【0004】
既知であるように、データレコーダ(データロガー)は、機器及びその独自の又は外部接続されたセンサによって時間又は位置についてデータを記録する電子装置である。ほとんどのものは、マイクロコントローラに基づいている。通常、それらは、小型で、バッテリで動作し、ポータブルであり、マイクロプロセッサ、データ記憶のための内部メモリ及びセンサを備える。一部のデータレコーダは、パーソナルコンピュータに接続され、データレコーダを起動するために特定のソフトウェアを用い、収集されたデータを閲覧及び分析する一方で、ローカルインターフェースデバイス(キーパッド、LCDスクリーン)を有し、独立した装置として用いられうる。
【0005】
それらは、また、通常、収集されたデータに日時を追加するためにリアルタイムクロックを備え、複数の入力及び算出された値の記録及び測定された値に基づくアラームを有する複雑なプログラマブルシステムを形成するために、例えば、温度のみのような1つのみのチャネルを有するように設計されうる。例えば、一日のうちの寒い時間、温度及び湿度に基づく露点、2つのセンサ間の温度差等である。
【0006】
最新のレコーダは、リモートアクセス可能な動的なウェブベースサーバとして機能する。
【0007】
しかし、多くの場合、このような装置は、固定位置でデータを測定及び収集するために、静的な要素として用いられる。
【0008】
データを記録することの需要が1以上のモバイル要素でなされたとき、問題が生じ、ある場所から別の場所への輸送及び監視により送られた物品の制御の場合には、このような輸送のための適正な条件を維持する必要がある。
【0009】
よって、例えば、薬、ワクチン、食品、ドライアイス、臓器移植、動物、生体サンプル、化学薬品等のような物品の場合には、ある場所から別の場所へ、数千キロメートルも送られることも多く、温度、相対湿度又は酸素が、特定の値の範囲内で保たれ、輸送の様々な手段で移動される間に特定の限界を超えないことが非常に重要となっている。これらは、ローカル運送のバンから、商業用の船、飛行機、トラック又は列車への輸送の手段を包含し、物品は、非常に変化しやすく、常に大気及び温度の予測可能な条件があるわけでない請求、顧客及びロジスティクス倉庫に保持される。
【0010】
したがって、輸送の距離、媒体又は手段にかかわらず、かつ監視される発送の数を問題にせず、輸送される物品の種類に応じて必要な限り正確な監視を可能にするデータ記録装置を有することが望まれている。一部のこのような装置が、監視及びデータの記録のための位置情報の追跡を可能にすることが知られているが、従来のものは、特別なアプリケーションにより、記録されたデータへそれらがアクセスすることが可能な特別に契約されたサーバを用いているが、記録時にオフラインでしか閲覧できず、更に非常に高いコストであるため、これは、解決するための別の重要な問題である。
【0011】
この制限は、また、サーバのキャパシティに制限されるという欠点を有し、例えば、複数の宛先に同時にドライアイスの数千個のパケットを発送し、いつでもそれらのそれぞれ及び全てを監視しうることが必要な企業の場合のように、監視されるべき物品の体積が非常に大きい場合、このような制限は、その発展の主な障害となる。
【0012】
したがって、本発明の目的は、前記の要望に合致する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のための改善されたデータレコーダ装置を開発することである。少なくとも出願人の側では、特許請求の範囲に係る、本明細書で出願人が提案するものと同様の技術的、構造的及び構成的な特徴を有する他のデータ記録装置又は同様の出願の発明の存在が知られていないことを留意すべきである。
【発明の概要】
【0013】
よって、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録装置、及び本明細書で提案される監視及び追跡を実現するための方法は、その使用及び包括的手法に基づき、理想として認識される前述の目的が実現されるため、その技術分野内で著しく新規なものとして構成される。それを可能にし、かつ既知であるものとは区別する詳細な特徴は、本特許明細書に添付の最終的な特許請求の範囲に都合良く集約される。
【0014】
具体的には、本発明によって提案されるシステムは、基本的に、マイクロプロセッサ、データ記憶のための内部メモリ、1以上のセンサ、LCD(Liquid Crystal Displayを表す)読取スクリーン、クロック及び電源供給バッテリ、並びにコンピュータと通信するための手段を備え、以下の特徴を有する。マイクロプロセッサは、14個までの衛星からの情報を収集し、装置を位置決めするための高ゲインアンテナを備えるGPS(Global Positioning Systemを表す)を有する基板に組み込まれ、装置のメモリストレージであることが好ましいSDカードに前記情報を記憶する。
【0015】
また、例えば、湿度、圧力、衝撃等で情報を得るための付加的な追加プローブが組み込まれる少なくとも1つの温度プローブを有する。
【0016】
上記の全てにより、前記装置は、通年、20秒毎にデータ記録を行うことができる。
【0017】
しかし、提案される装置が示す主な革新的特徴は、SIM(Subscriber Identity Moduleを表す)カードの一種を組み込むことであり、このサービスを提供する通信事業者に契約され、通信システムGSM/GPRS/3G/M2M(Global System for Mobile, General Packet Radio Service, abbreviation for third generation; and Machine to Machine(これは、2つのリモートマシン間のデータフォーマットでの情報の交換又は通信を示す一般的な用語である)を表す)への接続を可能にする。前記種類のSIMカードは、データを送信し、マイクロプロセッサからデータを受信し、IoT又は“Internet of Things”と呼ばれるインターネットを通じた通信サービスへそれらを直接的に送信する特性を有し、その結果、いくつかある使用のうち、ウェブサイト又はURL(Uniform Resource Locatorを表す)は、世界中のセンサからのデータを記憶して、アクセスされうる。
【0018】
主な利点は、非常に低い価格で、データラインを契約するのと同様の通常のサービス料金、装置と、インターネットアクセスにより任意の装置からアクセス可能なウェブサイトとのデータの通信を可能にすることである。また、ユーザ認証の簡素な処理により、ラインが契約される事業者のウェブサイトは、装置のデータ又はユーザに利用可能な装置にアクセスするためにアクセスされることができ、通常、物品の輸送容器に組み込まれる装置に割り当てられている物品のいずれかのリアルタイムの監視及び追跡を可能にする。
【0019】
マーケット上にあるこの種の他の装置との主な違いは、ユーザのデータへアクセスするために、ユーザによってインストールされる任意のソフトウェア又は特定のアプリケーションを有する必要が無いことであり、それらの性能が関連する限り、常により限定され、そのため、実装及びサービスメンテナンスの両方により高い経済的コストを有する。
【0020】
したがって、提案される装置は、前記通信システムの組み込みの結果、ハードウェアの開発及びファームウェアのプログラミングのみを含み、これは、各ケースのニーズに適合されることができ、データへアクセスするためのソフトウェアは無料であるが、ユーザ又は装置の管理者/販売者企業は、常に、最も適した事業者を選択することができる。大きな追加の利点により、前記データの情報は、例えば、エクセルフォーマット、txt又はkmlフォーマット、後者が好ましい、のような複数のフォーマットでもアクセスされ、それと共に容器は、本発明の装置が組み込まれている物品でなされる経路のワールドマップ上のGoogle Earthプラットフォーム上で直接的に読み取られることができるため、装置の各センサがルートに沿って各ポイントで監視する温度又はパラメータを知ることを可能にする。
【0021】
IoTシステムと通信することについて説明されるSIMカードの組み込みの別の利点は、“フィードバック”(特定の割合の出力信号は、入力へ再度方向付けられ、その動作の調整を可能にすることによる動的なシステムの制御機構)を有することであり、これは、発送で用いられていても、リモートで装置を再プログラミング可能にする。
【0022】
上記に関して、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータレコーダ装置及びそれを実現するための方法は、意図されるその実際の有用性に結び付けられる理由の目的のための今まで知られていない構造的かつ本質的な特性のイノベーションを示し、考えられる独占の特権を得るための十分な根拠を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本発明の特徴の理解を促進する目的で、行われる説明を補足するために、本明細書は、一連の図面が添付され、非限定的な例により、以下のように示される。
図1図1は、本発明の電子装置の例示的な実施形態の正面図を示し、それが備える主な要素がみられうる。
図2図2は、本発明に係る、装置と関連付けられた物品の監視及び追跡を実現するために電子装置の操作に従う方法の図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
記述された図面を考慮し、採用された番号付けに基づいて、以下に詳細が説明される部分及び要素を備える、維持されるべき特定値を要求する物品の発送及び輸送での監視及び追跡のためのデータ記録システムの、好ましく、かつ非限定的な実施形態をみることができる。
【0025】
よって、図1に示されるように、問題となっているシステムは、実質的に保護筺体(2)から構成される電子装置からなる装置(1)を備え、マイクロプロセッサ(3)、GPS(4)、日時を求めるためのクロック(5)、メモリカード(6)、電源供給バッテリ(7)、LCD読取スクリーン(8)及び温度、湿度及び他のパラメータを検出するための1以上のプローブ(10)を結合するための1以上のコネクタ(9)、また、付加的に、従来から接続される、コンピュータ又は適切なアナログデバイスとの接続を通じてマイクロプロセッサ(3)のプログラミングのための接続ポートを備える少なくとも1つの電子基板を備える。
【0026】
また、特徴とする手法では、装置(1)は、ローミング(又はローミング性能)による、GSM/GPRS 3Gシステムによる無線通信カード(12)の組み込みを含む通信事業者により提示されるIoT又は「Internet of Things」のインターネット通信サービス(I)を用いることに適した通信事業者のSIM型カードからなり、インターネット(I)への接続によりコンピュータ(13)又は電子装置から、前記通信サービスにより提供されるセンサデータの記憶のためのURLへアクセスする前記カードは、前記カードがマイクロプロセッサ(3)から収集するデータを送信する。
【0027】
提案された装置(1)が、物品の発送及び輸送での監視及び追跡のために特に考案されているため、非常に特定の制限の範囲の枠組み内の、特に、温度、湿度又は他の、特定値を維持することを低下させないように、前記電子装置は、配置され、好ましくは、容器(14)内に組み込まれ、その発送及び輸送は、問題の物品になされており、これは、このような目的のために特に設計された容器であることができ、特定の区画(15)は、物品により占有される空間にセンサの通路を提供するハウジング(2)の適切に保護される及び/又は絶縁調節のために含まれ、又は、その前記装置の内部の従来の容器は、各々の場合の物品のニーズ及び特殊性に応じて、製品に隣接して組み込まれる。
【0028】
更に、本発明の好ましい実施形態では、装置(1)は、少なくとも、DS18B20型センサ(10)(又は同様のもの)による温度測定の性能、及びIoT(Internet of the Things)枠組み内の(例えば、xively.com, clickslide.com, BlueViaプラットフォーム等を通じた)GSM/GPRSを介して、所定のURLを更新するためのGPSを用いる位置情報を有する。
【0029】
筺体(2)は、120×100×45の小さなサイズを有し、データ記憶のためのメモリカードとしてミニSDカードを含む小型のボックスである。
【0030】
電源供給は、好ましくは、統合されたUSB充電器を有するリチウムバッテリ(7)によって提供され、電源供給ユニットに含まれる。
【0031】
主な利点は、
−ソフトウェアに関しては、ユーザにとってフリープラットフォームである。任意のオペレーティングシステム下でのモバイル上のWeb及びApp環境でその使用を可能にする。
−システム要件に関しては、何もない。
−データ視覚化に関しては、記録の期間の間のオンラインアラート及び値を表示する。
−接続性に関しては、データは、異なる通信事業者とワールドワイドカバレージとのローミングによるM2M/3G接続を用いてクラウド(IoT)で同時に記録される。カードは、SDスロット又は互換性装置から直接的に読み出されうる。データは、使用されるオペレーティング・システムにかかわらず、IoTに記録される。それらは、任意のプラットフォームに対してダウンロード可能かつ読み出し可能である。
−コンフィグレーションに関しては、アプリケーションを要求しない。LCDスクリーン上に現れるメニューオプションを用いて構成される。
−制限値に関しては、レベルは、センサのそれぞれに対して構成されうる。
【0032】
これらのレベルを超えたとき、装置はアラートを行う。スクリーンは、そのセンサ及びプリセットレベルを超えたその長さと共に、どのようなルートの瞬間に状況が生じたかを表示する。
【0033】
本発明の特徴と共に、それを実際に行う手法が十分に説明され、その説明を拡張する必要性は考慮されず、当業者は、理解する上で、その範囲及びそこから導かれる利点を理解し、その本質において、実施例により示されるものとは細部が異なる他の実施形態で実行されてもよく、その根本的な原理が変更又は修正されない、提供された保護を主張することによりカバーされるであろう。
図1
図2
【国際調査報告】