(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-503531(P2017-503531A)
(43)【公表日】2017年2月2日
(54)【発明の名称】バンドクランプ
(51)【国際特許分類】
A44B 11/20 20060101AFI20170113BHJP
F16L 33/025 20060101ALI20170113BHJP
B65D 63/06 20060101ALI20170113BHJP
【FI】
A44B11/20
F16L33/025
B65D63/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-528154(P2016-528154)
(86)(22)【出願日】2014年11月27日
(85)【翻訳文提出日】2016年5月6日
(86)【国際出願番号】EP2014075832
(87)【国際公開番号】WO2016029975
(87)【国際公開日】20160303
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2014/068046
(32)【優先日】2014年8月26日
(33)【優先権主張国】EP
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】514052379
【氏名又は名称】オエティカ シュヴァイツ アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100076314
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 正人
(74)【代理人】
【識別番号】100112612
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 哲士
(74)【代理人】
【識別番号】100112623
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 克幸
(74)【代理人】
【識別番号】100163393
【弁理士】
【氏名又は名称】有近 康臣
(74)【代理人】
【識別番号】100189393
【弁理士】
【氏名又は名称】前澤 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100203091
【弁理士】
【氏名又は名称】水鳥 正裕
(74)【代理人】
【識別番号】100059225
【弁理士】
【氏名又は名称】蔦田 璋子
(72)【発明者】
【氏名】ネルソン ド ヴィットーリ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト シーロス
(72)【発明者】
【氏名】マヌエル ミュラー
【テーマコード(参考)】
3B090
3E085
3H017
【Fターム(参考)】
3B090AC08
3E085BA22
3E085BA23
3E085BA25
3E085BB03
3E085BD02
3E085BD07
3H017EA09
(57)【要約】
薄型クランプは、バンド(20)と、バンドの第1の端部に取り付けられたバックル(21)とからなる。取り付ける際、締め付けられる物体を取り囲むバンド(20)の第2の端部(23)が、バックル(21)に通され、バンドは、締め付け後に変形によってバックル(21)に留められる。変形は、バックル(21)に形成された側面窓(36)を介して第2のバンド端部(23)の側縁(37)と係合するペンチ型工具で行われてもよい。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンド(20)と、前記バンドを取り囲み前記バンドの第1の端部(22)に提供されたバックル(21)とを有する薄型クランプにおいて、前記バンドの第2端部(23)が、締め付けられる前記物体を取り囲み、前記第1の端部(22)の半径方向外側で前記バックル(21)に通され、変形によって前記バックル(21)で留められるように適応された薄型クランプであって、
前記バックル(21)の側面が、窓(36)内で前記バンド(20)の側縁(37)を変形させることによって留めることを可能にする窓(36)を有する薄型クランプ。
【請求項2】
前記窓(36)は、前記バンド(20)を変形させる切断縁を形成するように構成された、請求項1に記載の薄型クランプ。
【請求項3】
前記バックル(21)の2つの側面が、互いに反対側に配置されて前記バンド(20)の両方の側縁(37)を同時に変形させることによって留めることを可能にする窓(36)を有する、請求項1又は2に記載の薄型クランプ。
【請求項4】
前記留めは、前記第2のバンド端部(23)の前記側縁(37)を変形させるペンチ型工具によって行われうる、請求項3に記載の薄型クランプ。
【請求項5】
前記第1のバンド端部(22)の前記側縁(50)が、前記バックル(21)に設けられた前記窓(36)の前記領域内で、前記第2の端部(23)に向いた側で面取り(52)又は切欠きされた、請求項4に記載の薄型クランプ。
【請求項6】
前記第1のバンド端部(22)が、前記第2のバンド端部から隙間を維持するために付け面(27)を備える、請求項4又は5に記載の薄型クランプ。
【請求項7】
前記バックル(21)が、互いの方に延在しかつ好ましくは切欠(45)と突起(46)を相互に係合させることによって相互接続された端部を有する湾曲材料ストリップで作成された、請求項1〜6のいずれかに記載の薄型クランプ。
【請求項8】
前記バックル(21)が、各窓(36)に、前記第1のバンド端部(22)をそれぞれの横切欠(56)で保持するための空洞拡張部(55)を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の薄型クランプ。
【請求項9】
前記第1のバンド端部が、前記バックル(21)に接触する少なくとも1つの横断縁(26;28;32)を有する、請求項1〜8に記載の薄型クランプ。
【請求項10】
前記縁(28)が、前記バックル(21)の前記幅に対応する前記バンドの前記長手方向のサイズを有する第1の凹部(29)に形成された、請求項9に記載の薄型クランプ。
【請求項11】
前記縁(26)が、前記第1のバンド端部(22)の折り畳み部分(25)によって形成された、請求項9に記載の薄型クランプ。
【請求項12】
前記縁(32)が、前記第1のバンド端部(22)に打ち抜かれた突起(30)によって形成された、請求項9に記載の薄型クランプ。
【請求項13】
前記付け面(27)が、前記第1のバンド端部(22)の前記方向の拡張部(57)を有する、請求項6に記載の薄型クランプ。
【請求項14】
前記第1のバンド端部(22)の方向に配置された前記付け面(27)の一部分(58)が隆起された、請求項6に記載の薄型クランプ。
【請求項15】
前記バンド張力を示すためのインジケータ(59)を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【請求項16】
前記第1のバンド端部(22)が、テーパ付け(54)された、請求項1〜15のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【請求項17】
前記第1のバンド端部(22)が、傾斜付け(53)された、請求項1〜16のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【請求項18】
前記バックル(21)が、締め付けられる前記物体に向いた側に拡張部(49)を有する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【請求項19】
前記バックル(21)が、前記バンド(20)の前記側縁(37)に接触する内側突起(48)を有する、請求項1〜18のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【請求項20】
前記バックル(21)が、前記第2のバンド端部(23)の過大な長さを切断する切断縁を有するように構成された、請求項1〜19のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【請求項21】
前記バックル(21)が、前記第2のバンド端部(23)の切断縁(41)を覆う切欠部(47)を有する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の薄型クランプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバンドクランプに関する。
【背景技術】
【0002】
ガスジェネレータ上のエアバッグ材料や取付板上のエアバッグなどの物体を締め付けるために、バンドとそのバンドの一端部上に配置されたバックルとから成る薄型クランプが使用される。取り付けの際、他端部は、締め付けられる物体に巻き付けられてバックルに通される。締め付けるために、他方のバンド端が引っ張られ、緊張状態でバンドとバックルが留められ、外側バンド端の過大な長さが切断される。
【0003】
このタイプの薄型クランプでは、特許文献1から分かるように、バンドの両端部を取り囲むバックルは、締め付けられる物体から遠い外側に穿孔を受けるための穴を有し、この穿孔によってバンド端部が変形し、それにより留められる。
【0004】
類似の薄型クランプは、特許文献2、特許文献3及び特許文献4から分かり、これらの特許では、バックルは、最初に一方のバンド端部に固定される。
【0005】
これらの薄型クランプは全て、バンド端をバックル内に留めるためにパンチに加えられる力が、締め付けられる物体に作用し、その物体を破損させることがあるという問題を有する。締め付けられる物体は、迎撃要素として必要である。
【0006】
特許文献5は、バックルの外側に曲げられた外側バンド端の横方向部分によってバックルがバンドに留められた別の薄型クランプを開示する。これにより、バックルの外側に外方突出縁ができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第8,424,166(B2)号
【特許文献2】米国特許第3,754,303(A)号
【特許文献3】米国特許第7,373,695(B2)号
【特許文献4】米国特許第7,650,680(B2)号
【特許文献5】米国特許第5,483,998(A)号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述の課題を少なくとも部分的に回避する目的に基づく。より具体的な目的は、最初に述べたタイプの薄型クランプを提供することと理解され、この薄型クランプは、確実な固定のために必要であるが締め付けられる物体に作用しない力で取り付けられうる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的は、請求項1に記載された本発明によって達成される。請求項1により構成された薄型クランプは、側面窓(好ましくは、両側の2つの窓)を有し、したがって、バンドの側縁を変形させることによってバンドがバックルに留められる。この変形によって、締め付けられる物体は、確実に留めるために比較的高い変形力が薄型クランプに加えられた場合でも、影響も受けず必要ともされない。窓の領域内で留められるので、バンドは、バックルのすぐ後ろで終端してもよい。
【0010】
本発明による薄型クランプの更に他の利点は、バックル自体を過度のバンド長を切断するための切断縁として使用できることにある。したがって、切断がバックルで行われ、そのため、バックルとその窓の公差が吸収され、過度のバンド長さは、バックルと面一で切断される。したがって、尖った外側縁が回避される。
【0011】
更に、留め部は、バックルによって外部の影響から守られ、目に見えたままである。バンドの側縁の変形部分の幅が、窓の幅に対応するので、実際に遊びなしに留められる。
【0012】
留めは、外側バンド端部の側縁を変形させるペンチ状工具によって達成されることが好ましい。
【0013】
内側バンド端部の側縁は、工具との干渉を回避するために、バックルに設けられた窓の領域内で外側バンド端部に向いた側面が面取りされるか切り取られてもよい。
【0014】
バックルは、材料ストリップで作成されることが好ましく、その端部が、互いの方に延在し、突起と凹部を互いに係合させることによって相互接続される。
【0015】
バックルの特に安定した固定は、バックルに接触する少なくとも1つの横方向延在縁を有する内側バンド端部によって達成されうる。縁は、凹部に形成されてもよい。あるいは、縁は、折り畳まれた内側バンド端部の一部によって形成されてもよく、内側バンド端部に形成された突出部によって形成されてもよい。
【0016】
本発明の更に他の実施形態では、内側バンド端部と締め付けられる物体の間の段差を回避し、摩擦を最小にするためにテーパ又は傾斜が付けられてもよい。
【0017】
バックルは、締め付けられる物体に対する封止を改善するために、締め付けられる物体に向いた側に拡張部を有してもよい。
【0018】
バックルの固定を改善するため、バックルは、バンドの側縁と係合する内側突起を有することができる。
【0019】
更に他の実施形態では、バックルは、過大な長さが切断されたときに外側バンド端部に生じる切断縁を覆う拡張部を有してもよい。
【0020】
本発明の実施形態は、図面に関して後述される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】閉じられまだ締め付けられていない状態の薄型クランプの側面図であり、締め付けられる物体が示されていない。
【
図2a】薄型クランプが閉じられたときの内側部分のバンド端部の代替実施形態の斜視図である。
【
図2b】薄型クランプが閉じられたときの内側部分のバンド端部の代替実施形態の斜視図である。
【
図2c】薄型クランプが閉じられたときの内側部分のバンド端部の代替実施形態の斜視図である。
【
図2d】薄型クランプが閉じられたときの内側部分のバンド端部の代替実施形態の斜視図である。
【
図3】
図1の薄型クランプに使用されるバックルの斜視図である。
【
図4】外側バンド端部に留められた
図3のバックルを示す図である。
【
図5a】バックル内の外側バンド端部を留める様々な方法を示す図である。
【
図5b】バックル内の外側バンド端部を留める様々な方法を示す図である。
【
図5c】バックル内の外側バンド端部を留める様々な方法を示す図である。
【
図6】締め付けられる物体のない
図3のバックルが完全に取り付けられた状態の薄型クランプを示す図である。
【
図14】インジケータを有するバンドクランプを示す図である。
【
図15】バンドが複数回バックルに通された薄型クランプを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に示された薄型クランプは、バンド20とバックル21とを有する。両方の部分は、好ましくは金属で作成される。図は、薄型クランプが内側バンド端部22に固定された状態を示し、バンド20が、締め付けられる物体(図示せず)を取り囲み、外側バンド端部23が、バックル21に通される。最終的に取り付ける際、バンド20は、外側バンド端部23に加えられた張力によって、締め付けられる物体のまわりで引っ張られ、外側バンド端部23は、バックル21内で変形することによって緊張状態で留められ、バンドの過大な長さは、バックル21のすぐ後ろで切断される。
【0023】
バンド20をバックルに通す際の操作を改善し、怪我の危険を減らすために、外側バンド端部23の端24は、丸められるか面取りされてもよい(
図14を参照)。
【0024】
図2a〜
図2dは、バックル21内で固定するのに適した内部バンド端部22の構成を示す。
図2aによれば、内側バンド端部22の端部25が、取り付け状態に対して内側に曲げられ、バックルの対応端面に当たるように、端部から見て半径方向内向きの縁26を構成する。縁26は、外側バンド端部23に張力が加えられたときにバックル21をバンドに固定する働きをする。
【0025】
取り付けられた状態でバックル21内になる領域に、外側バンド端部23からの隙間を作るために、例えばH形構成の付け面27が、内側バンド端部22に打ち抜かれる。
【0026】
図2bの実施形態では、トラフ形凹部29に、バンドの長手方向にバックル21の幅に対応するサイズを有しバックル21を部分的に収容する縁28が形成される。
【0027】
図2cと
図2dの代替実施形態では、内側バンド端部22上に内側突起30及び31がエンボス加工され、これらの突起は、バックル21の幅に応じて互いから離間される。突起30及び31は、この場合も、バンドの端部から見て半径方向内向きの縁32を規定する。
図2cの実施形態は、
図1の斜視図と仮定される。
【0028】
図3と
図4に示されたように、バックルは、材料バンドから、両方のバンド端部22及び23を取り囲むループに製造される。バックル21の側面35の互いに反対位置に窓36が形成され、その窓を介して、ペンチ型工具(図示せず)が、締め付けた際に外側バンド端部23の側縁37と係合して側縁を変形させ、それにより、バックル21をバンド20に留めることができる。
【0029】
図4と
図5によれば、窓36の領域内にある外側バンド端部23の側縁37の一部38を切断し外側に曲げることによって変形が行われる。あるいは、この変形は、
図5bと
図5cに示されたように突出部39及び40で存在してもよい。
図4は、
図5aに示されたタイプの変形を示す。このように留められた後で、
図6に示されたように、バンド20の過大な長さが、バックル21のすぐ後ろの位置41で切断される。
【0030】
図7と
図8によれば、バックル21は、ループに曲げられた細長い材料から形成され、その反対端は、切欠45と突起46を互いに係合させることによってジグゾーパズル式に相互接続される。代替実施形態(図示せず)では、バックルは、供給材料で作成されてもよい。
【0031】
図8に示された実施形態では、ループ形材料ストリップの一部分47が、切れ目を入れられ、バンド20を締めた後で互いの方に曲げられて、バックル21に留まり、外側バンド端部23において切断縁41を覆う。
【0032】
図9によれば、バックル21の横内側面に、取り付ける際に内側突起48が形成され、内側突起48は、内側バンド端部22をバックル21内のその高さに位置決めする。また、内側突起48は、後で挿入された外側バンド端部23に対する間隔を作り、それにより、ロックの際の外側バンド端部23の変形が容易になる。
【0033】
図10の実施形態では、バックル21は、締め付けられる物の側に拡張部49を備え、これらの拡張部は、内側バンド端部22が、バックル21を固定するための
図2cに示されたような突起30を有する場合に好都合である。完全に取り付けられた状態で、拡張部49は、突起30の隙間に延在して、締め付けられる物体の連続支持を構成する。
図2bに示された構成では、凹部33内に延在する拡張部49によって同じ効果が達成される。
【0034】
バックルは、外側バンド端部23の方向に延在する拡張部49を1つだけ備えてもよい。バックルの他端が、取り付けられた状態で加わる力によって面一で押されるので、この端でも段差のない変化が保証される。
【0035】
図11に示された更に他の実施形態では、バックルは、いずれかの窓36内に、内側バンド端部22をそれぞれの横切欠56(
図13を参照)に留めるための空洞拡張部55を有する。
【0036】
図12は、
図2cと類似しているが
図2cの反対側から見た、取り付けられた状態で外側にある内側バンド端部22を示す。図示されたように、内側バンド端部22の側縁50は、バックル21の窓36内になる部分51に半径方向外方の面取り部52を備える。
図2a、
図2c及び
図2dの付け面27と全く同じように、面取り部は、変形工具が外側バンド端部23とだけ確実に係合するように、外側バンド端部23からの隙間を作る。
【0037】
図12に更に示されたように、内側端部22は、締め付ける際に端部22と23の間の摩擦を減らしまた内側バンド端部22での力変化を等しくするために、53に傾斜のついた端を有する。
図2に示された内側バンド端22の丸み54は、同じ目的に役立つ。
【0038】
図13に示されたように、付け面27は、バンドによるバックル21の支持を改善するために内側バンド端部22の方向に延在する拡張部57を有してもよい。
【0039】
図13に更に示されたように、内側バンド端部22の方向にある付け面27の横断隆起部58は、最適に留めるために隆起されてもよい。
【0040】
クランプは、取り付ける際に特定の最小限の力が加えられたかどうかを判定するために、目に見えるインジケータ59を備えてもよい。
図14の実施形態では、このインジケータは、所定のバンド張力によって変形され、例えばバンドの方に引っ張られ、バンドと部分的又は完全に接触する部材からなる。
【0041】
図15に示されたように、バンド20は、より高い強度を得るために2回又は更に数回バックル21に通されてもよい。
【符号の説明】
【0042】
20 バンド
21 バックル
22 内側バンド端部
23 外側バンド端部
25 端部
26 縁
27 付け面
28 縁
29 凹部
30 突起
31 突起
32 縁
33 凹部
35 側面
36 窓
37 側縁
38 側縁37の一部
39 突出部
40 突出部
41 切断位置
45 切欠
46 突起
47 切欠部
48 内側突起
49 拡張部
50 側縁
51 側縁50の一部
52 面取り部
53 傾斜
54 丸み
55 空洞拡張部
56 切欠
57 拡張部
58 横断隆起部
59 インジケータ
【国際調査報告】