【実施例】
【0193】
E.実施例
略称:ee=エナンチオマー過剰;HPLC=高速液体クロマトグラフィー;psig=ポンド/インチ
2ガス;v/v=体積/体積;およびw/w=重量/重量。
【0194】
実施例1
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1A
2−フェニルシクロヘキサン−1,3−ジオン
5リットル丸底フラスコにブロモベンゼン(0.109リットル、1038mmol)、tert−アミルアルコール(1リットル)およびジオキサン(2リットル)を入れ、内容物をN
2で45分間パージした。5リットル丸底フラスコに三塩基性リン酸カリウム(459g、2163mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン(100g、865mmol)、酢酸パラジウム(II)(3.59g、16.00mmol)および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(10g、32.0mmol)を入れ、内容物をN
2で45分間パージした。ブロモベンゼン溶液を、カニューレにより1,3−シクロヘキサンジオンの入った容器に移し、反応液を終夜加熱還流した。冷却して室温とした後、反応混合物を、酢酸エチル(2リットル)と10% HCl(3リットル)との間で混和しながら分配した。下側の水層を分離し、酢酸エチル(2リットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(1リットル)で洗浄し、濃縮した。残留物をトルエン(1リットル)に取り、再度濃縮した。残留物をトルエン(500mL)に取り、昇温させて50℃とした。冷却して室温とした後、固体を濾過によって回収し、トルエンで洗浄し(100mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.48−7.40(m、2H)、7.38−7.29(m、1H)、7.18(dt、J=8.0、1.7Hz、2H)、6.10(s、1H)、2.65−2.39(m、4H)、2.15−2.04(m、2H)。
【0195】
実施例1B
(8aR)−5−メチル−8a−フェニル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
5リットル丸底フラスコに、アセトニトリル(1.5リットル)中の実施例1Aの生成物(163g、903mmol)を入れた。トリエチルアミン(252mL、1805mmol)およびエチルビニルケトン(135mL、1.35mol)を加え、内容物を昇温させて75℃とし、終夜撹拌した。冷却後、反応混合物を濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(500mL)に取った。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(227g、903mmol)およびL−フェニルアラニン(149g、903mmol)を加え、内容物を昇温させて45℃として66時間経過させた。冷却後、反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(500mL)、水(500mL)、およびメチルtert−ブチルエーテル(500mL)に投入した。10分間混和後、固体を濾過によって除去し、層を分離した。水層をメチルtert−ブチルエーテル(500mL)で抽出した。合わせた有機層を水(300mL)およびブライン(300mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、750g RediSep(R)シリカゲルカラム:酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)を用いるTeledyne Isco Combiflash Torrent(R)システムでのシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した。この65%ee取得物をシクロヘキサン(500mL)に取り、終夜撹拌した。ラセミ体固体を濾過によって除去し、シクロヘキサンで洗い(100mLで2回)、濾液を濃縮して、1.0mL/分で10%エタノール/ヘプタンで溶離を行うChiralpak(R)AS−Hカラム(4.6mm内径×25cm、5ミクロン)を用いて測定して95%eeの標題化合物を得て、主要エナンチオマーは10.4分で溶出し、少量エナンチオマーは15.1分で溶出した(140g、61%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.38−7.25(m、3H)、7.15−7.10(m、2H)、2.82−2.72(m、1H)、2.68−2.58(m、1H)、2.57−2.48(m、1H)、2.46−2.29(m、3H)、2.25−2.18(m、1H)、2.11−2.00(m、1H)、1.97(s、3H)、1.86−1.65(m、2H)。
【0196】
実施例1C
(4aR,5S)−5−ヒドロキシ−1−メチル−4a−フェニル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
3リットルのジャケット付き丸底フラスコに、エタノール(1.4リットル)中の実施例1Bの生成物(140.5g、552mmol)を入れ、溶液を冷却して−5℃とした。0℃を下回る内部温度を維持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(6.28g、166mmol)のエタノール(1.0リットル)中溶液を滴下した。得られた混合物を−5℃で4時間撹拌した。反応混合物を、酢酸(100mL)で注意深く反応停止し、昇温させて23℃とした。終夜撹拌後、混合物を濃縮した。残留物を、メチルtert−ブチルエーテル(1リットル)と10%塩化アンモニウム水溶液(500mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%塩化アンモニウム水溶液(500mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機溶液を濃縮し、エタノール(750mL)に取り、濾過した。生成物を、水(1.125リットル)をゆっくり加え、得られたスラリーを冷却して5℃とすることで固化させた。生成物を濾過によって回収し、冷40%エタノール/水(100mL)で洗浄し、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(99.0g、70%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.54−7.49(m、2H)、7.34−7.21(m、3H)、3.83(ddd、J=10.8、4.6、3.6Hz、1H)、2.80−2.71(m、1H)、2.51−2.42(m、1H)、2.36−2.28(m、1H)、2.26−2.04(m、3H)、2.02−1.97(m、1H)、1.93(d、J=1.3Hz、3H)、1.89−1.75(m、2H)、1.74−1.46(m、2H)。
【0197】
実施例1D
(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−1−メチル−4a−フェニルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
2リットルのParr撹拌圧力リアクターに13.2gの5%Pd/C(入れる基質の20重量%)を入れた。窒素気流下に、実施例1Cの生成物(66g、0.257mol)およびテトラヒドロフラン(530mL)およびピリジン(130)の溶液をリアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。容器を高圧タンクから供給される水素で加圧して60から100psig(約0.41から約0.69MPa)とし、それを維持した。温度を22から25℃に維持しながら、混合物を終夜高撹拌した。反応混合物を注意深く濾過して、パラジウム触媒を除去し、リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。濾液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(6mL)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエン(500mL)に取った。得られた溶液を10%HCl(200mLで2回)およびブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。そのトルエン溶液を、精製せずに用いた。
【0198】
実施例1E
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−1′−メチル−4a′−フェニルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例1Dからのトルエン溶液に、エチレングリコール(74mL、1.3mol、5当量)およびパラ−トルエンスルホン酸(5g、26.5mL)を加え、得られた混合物をディーン・スタークで水を除去しながら加熱還流した。反応完了後、混合物を冷却して室温とし、トルエン溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(200mLで2回)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0199】
実施例1F
(1′S,4a′S,8a′S)−1′−メチル−4a′−フェニルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
上記からの実施例1Eの残留物をジクロロメタン(800mL)に溶かし、二クロム酸ピリジニウム(199g、529mmol)および硫酸マグネシウム(6.4g)を加えた。得られた混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。冷却して室温とした後、混合物をシリカゲル層(350g)で濾過し、ジクロロメタン(2.5リットル)で洗った。濾液を濃縮し、残った固体をシクロヘキサン(300mL)で磨砕した。固体を濾過によって回収し、シクロヘキサンで洗浄し(50mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(45.4g)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.45−7.14(m、5H)、4.00−3.88(m、4H)、2.71(dq、J=13.0、6.5Hz、1H)、2.29−2.17(m、1H)、2.17−2.01(m、4H)、2.01−1.86(m、3H)、1.71−1.55(m、2H)、1.22−1.10(m、1H)、1.00(d、J=6.6Hz、3H)。
【0200】
実施例1G
(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチル−4a′−フェニルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
冷却して5℃より下にした実施例1F(28.93g、96mmol)のギ酸エチル(240.0mL、2894mmol)中溶液に、1Mカリウムt−ブトキシドのテトラヒドロフラン中溶液を30分かけて滴下した。溶液を低温でさらに30分間撹拌し、次に室温で1時間撹拌した。13%リン酸二水素カリウム溶液を加えることで溶液をpH7に調節し、揮発分を減圧下に除去した。得られた固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、乾燥させた。固体を再沈澱させ、粗固体を酢酸エチル(115mL)に溶かし、ヘプタン(800mL)を加え、全ての固体が溶解するまで混合物を加熱した。溶液を冷却し、減圧下に濃縮して50%体積とし、0℃より低い冷蔵庫でで20時間冷却した。固体を濾過によって回収し、冷ヘプタン(200mL)で洗浄し、乾燥させて、標題化合物29.5g(93%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.99(d、J=6.51Hz、3H)1.29(td、J=13.77、3.69Hz、1H)1.63(dt、J=13.53、3.48Hz、1H)1.80−2.23(m、8H)2.55(dt、J=17.97、6.47Hz、1H)3.95(s、4H)7.20−7.35(m、3H)7.49(d、J=7.70Hz、2H)13.78(d、J=9.87Hz、1H)。
【0201】
実施例1H
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(1.2g、3.65mmol)のイソプロパノール(25mL)中溶液にホルムアミジンアセテート(1.52g、14.62mmol)およびピペリジン(1.45g、14.62mmol)を加えた。反応混合物を95℃で24時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮して、標題化合物を得た。
【0202】
実施例1I
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1H(1.23g、3.66mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)中溶液に室温で、3M HCl(7.3mL、21.94mmol)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してpH7とし、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮した。残留物を、0から3%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行う24g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物を得た(0.620g、58%)。MS(APCI+)m/z293(M+H)
+。
【0203】
実施例1J
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1I(0.620g、2.12mmol)のギ酸エチル(5.18mL、63.6mmol)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(2.31mL、10.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z321(M+H)
+。
【0204】
実施例1K
(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1J(0.600g、1.87mmol)のエタノール(15mL)中溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.521g、7.49mmol)を加えた。反応混合物を65℃で3時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してpH7とし、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、残留物を、0から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うRediSep(R)12gシリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物を得た(0.284g、48%)。MS(APCI+)m/z318(M+H)
+。
【0205】
実施例1L
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1K(0.284g、0.895mmol)のメタノール(8mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.778mL、33.58mmol)を加えた。反応溶液を室温で3時間撹拌し、飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0206】
実施例1M
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例1L(0.284g、0.895mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.128g、0.447mmol)を加えた。溶液を0℃で1時間撹拌し、ピリジン(0.724mL、8.95mmol)を加え、溶液を55℃で2時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0から25%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムを用いる12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジで精製して、標題化合物0.142g(50%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.61Hz、3H)1.60−1.72(m、1H)1.98(dd、J=13.93、7.54Hz、1H)2.34(td、J=12.85、2.39Hz、1H)2.46(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.98−3.18(m、2H)6.78(dd、J=7.64、1.90Hz、2H)7.29−7.38(m、3H)8.72(s、1H)8.85(s、1H)9.07(s、1H);MS(ESI+)m/z316(M+H)
+。
【0207】
実施例2
rac−(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例2A
2−フェニルシクロヘキサン−1,3−ジオン
シクロヘキサン−1,3−ジオン(44.88g、400mmol)、K
3PO
4(169g、797mmol)、パラジウムアセテート(0.881g、3.93mmol)、および2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル(2.0g、6.70mmol)の入ったフラスコをN
2でパージした。ブロモベンゼン(96g、611mmol)および無水ジオキサン(260mL)を加え、フラスコをN
2でパージした。反応混合物を、10°刻みで約10分間隔で段階的に50℃から100℃に昇温させた。反応混合物を、撹拌しながら100℃で終夜加熱した。反応混合物を冷却して約50℃とし、水(1リットル)に投入し、氷を加えて、温度を室温とした。HCl水溶液(12N)を注意深く加えることでpHを約1.0から1.5に調節し、生成した沈澱を濾過によって回収し、水(300mL)およびトルエン(200mLで3回)で洗浄し、空気流下および次に高真空下で乾燥させて、標題化合物59.42g(79%)を得た。MS(APCI)m/z189(M+H)
+。
【0208】
実施例2B
2−(3−オキソペンチル)−2−フェニルシクロヘキサン−1,3−ジオン
エチルビニルケトン(35g、416mmol)を、窒素ガス下に、実施例2A(63.63g、338mmol)およびアセトニトリル(500mL)の撹拌混合物に滴下した。トリエチルアミン(75mL、539mmol)を室温で加え、撹拌を終夜続けた。反応混合物を短時間で昇温させて50℃とし、室温で4日間撹拌し、減圧下に濃縮して粘稠油状物を得た。油状物を酢酸エチル(600mL)に取った。酢酸エチル混合物を飽和リン酸二水素カリウム水溶液(200mLで2回)、水酸化ナトリウム水溶液(1N、100mLで3回)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物50.72g(55%)を得た。合わせた水系分画の酢酸エチルによる逆抽出によって、追加量の標題化合物4.22g(5%)を得た。MS(APCI)m/z273.1(M+H)
+。
【0209】
実施例2C
5−メチル−8a−フェニル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
実施例2B(15.94g、58.5mmol)、(S)−フェニルアラニン(7.62g、46mmol)、D−10−カンファースルホン酸(8.11g、35mmol)およびアセトニトリル(200mL)を、撹拌しながら加熱して70℃として終夜経過させた。反応液を加熱して80℃としてさらに一晩経過させた。反応混合物を冷却し、濃縮し、残留物を、水(150mL)と酢酸エチル(300mL)との間で分配した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、17%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物9.41g(63%)を得た。MS(APCI)m/z255(M+H)
+。
【0210】
実施例2D
rac−(4aR,5S)−5−ヒドロキシ−1−メチル−4a−フェニル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
実施例2C(14.58g、57mmol)のエタノール(200mL)およびテトラヒドロフラン(120mL)中溶液を冷却して0℃とした。その溶液を高撹拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム(0.723g、19.1mmol)のエタノール(100mL)中混合物を30分かけて少量ずつ加えた。必要に応じて追加の水素化ホウ素ナトリウム/エタノールを加えて、原料を消費させた。原料の残留がなくなったら、氷酢酸(10mL)/エタノール(30mL)を注意深く滴下することで反応停止した。反応混合物を減圧下に濃縮した。濃縮した反応混合物を水(150mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(300mL、次に100mL)。合わせた有機分画を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し(100mLで2回)、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物14.27g(98%)を得た。MS(APCI)m/z257(M+H)
+。
【0211】
実施例2E
rac−(4aR,5S)−1−メチル−4a−フェニル−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
実施例2D(14.23g、55.5mmol)、ジヒドロピラン(7.0mL、82.7mmol)、およびp−トルエンスルホン酸水和物(0.160g、0.84mmol)のCH
2Cl
2(300mL)中溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留揮発分を高真空下に除去した。ヘキサンを加え、混合物を昇温させて約50℃とし、不溶物を濾過によって除去した。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、15%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物16.07g(85%)を得た。MS(APCI)m/z341(M+H)
+。
【0212】
実施例2F
rac−(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−1−メチル−4a−フェニルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
実施例2E(3.48g、13.6mmol)およびPd/C(10重量%、0.86g)のエタノール(80mL)中懸濁液の入ったフラスコをN
2およびH
2でパージした。混合物を水素ガス風船下に4日間高撹拌した。ナトリウムメトキシド/メタノール(30重量%、6滴)を加え、反応混合物を室温で約30分間撹拌した。触媒を濾過によって除去し、溶液を減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.70g(20%)を得た。MS(APCI)m/z241(M−H
2O+H)
+。
【0213】
実施例2G
rac−(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−1′−メチル−4a′−フェニルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例2F(1.09g、4.22mmol)、エチレングリコール(2.2mL、39.5mmol)、p−トルエンスルホン酸水和物(0.079g、0.42mmol)およびトルエン(70mL)の混合物をディーン−スタークによる水の除去を行いながら2.5時間加熱還流し、室温で終夜経過させ、さらに2.5時間還流させた。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(100mL)に取った。酢酸エチル混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(30mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.975g(76%)を得た。MS(APCI)m/z285(M−H
2O+H)
+。
【0214】
実施例2H
rac−(1′S,4a′S′,8a′S)−1′−メチル−4a′−フェニルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
二クロム酸ピリジニウム(1.86g、4.95mmol)を実施例2G(0.970g、3.2mmol)のジクロロメタン(60mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を珪藻土層で濾過し、洗浄液が透明になるまでジクロロメタンで溶離を行った。溶液を減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.730g(76%)を得た。MS(APCI)m/z301(M+H)
+。
【0215】
実施例2I
rac−(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチル−4a′−フェニルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、2mL)を実施例2H(0.730g、2.43mmol)のギ酸エチル(40mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(200mL)と飽和リン酸二水素カリウム水溶液(50mL)との間で分配した。有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物0.797g(100%)を得た。MS(APCI)m/z329(M+H)
+。
【0216】
実施例2J
rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]およびrac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例21(0.797g、2.42mmol)およびメチルヒドラジン(0.245g、5.3mmol)のエタノール(50mL)中溶液を室温で30分間撹拌し、昇温させて約65℃として1時間経過させた。反応混合物を60℃で終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物をエタノールに取り、濃縮した。この工程を3回繰り返した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン、次に5%から10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標題化合物0.36g(44%)を得た。
【0217】
実施例2K
rac−(5aS,6S,9aS)−3−ブロモ−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例2J(0.5112g、1.51mmol)のジクロロメタン(80mL)中溶液を冷却して0℃とした。赤様色が消えなくなるまで、臭素(0.263g、1.65mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液を滴下した。反応混合物を0℃で1.5時間撹拌し、混合物を加熱せずに減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.216g(34%)を得て、それが先に溶出してから、他方のより極性の高い非臭素化N−メチル異性体(rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン])が溶出した。MS(APCI)m/z417、419(M+H)
+。
【0218】
実施例2L
rac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例2K(0.216g、0.52mmol)、K
3PO
4(0.330g、1.56mmol)、フェニルボロン酸(0.127g、1.07mmol)およびジメトキシエタン(8mL)の溶液にN
2を5分間吹き込んだ。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.042g、0.038mmol)を加え、溶液にN
2をさらに5分間吹き込んだ。バイアルを気密に密閉し、反応混合物を、撹拌しながら85℃で終夜加熱し、冷却して室温とした。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル(120mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)との間で分配し、有機相をブラインで洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物(0.169g、78%)を得た。MS(APCI)m/z415(M+H)
+。
【0219】
実施例2M
rac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例2L(0.169g、0.41mmol)をメタノール(40mL)に取りおよび塩酸水溶液(1Ν、4mL)を加え、混合物を室温で19時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチル(150mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)との間で分配した。有機層を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.136g、90%)。MS(APCI)m/z371(M+H)
+。
【0220】
実施例2Ν
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%、0.6mL)を実施例2M(0.132g、0.36mmol)のギ酸エチル(12mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和リン酸二水素カリウム水溶液(15mL)で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.142g、100%)。MS(APCI)m/z399(M+H)
+。
【0221】
実施例2O
rac−(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−3,10a−ジフェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.051g、0.74mmol)を、室温の実施例2N(0.142g、0.36mmol)のエタノール/水(9/1.5(体積比)、10.5mL)中溶液に加え、得られた混合物を終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、エタノールと共沸させた(40mLで3回)。残留物を酢酸エチル(80mL)に溶かし、有機混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)で洗浄した。有機相を乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、標題化合物を得た(0.133g、93%)。MS(APCI)m/z396(M+H)
+。
【0222】
実施例2P
rac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、0.4mL)を室温の実施例2O(0.133g、0.34mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(2/10(体積比)、12mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。反応液を、飽和リン酸二水素カリウム水溶液(15mL)と酢酸エチル(100mL)との間で分配した。有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.113g、85%)。MS(APCI)m/z396(M+H)
+。
【0223】
実施例2Q
rac−(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.049mg、0.17mmol)を0℃の実施例2P(0.113g、0.29mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中溶液に加え、反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。ピリジン(0.3mL、3.8mmol)を加え、反応液を加熱して60℃として3時間経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を繰り返しカラムクロマトグラフィー(最初:シリカゲル、25%酢酸エチル/ヘキサン;次に(2回):シリカゲル、14%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.015g、13%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.50(s、1H)、7.51−7.55(m、2H)、7.41−7.48(m、3H)、7.24−7.35(m、3H)、6.96−7.00(m、2H)、3.82(s、3H)、2.78(dd、J=7.0、9.5Hz、1H)、2.69(ddd、J=7.0、11.1、16.5Hz、1H)、2.46(qd、J=6.6、13.3Hz、1H)、2.38(dt、J=2.1、13.2Hz、1H)、1.80(dd、J=7.0、13.8Hz、1H)、1.49−1.58(m、1H)、1.16(d、J=6.4Hz、3H);MS(APCI)m/z394(M+H)
+。
【0224】
実施例3
rac−(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例3A
rac−(5aS,6S,9aS)−3−ブロモ−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
臭素(0.358g、2.25mmol)を、実施例2Kからのより極性が高い異性体(0.199g、0.59mmol、rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5、5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン])および酢酸ナトリウム(0.197g、2.4mmol)のエタノール(10mL)および水(3mL)中溶液に滴下した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、酢酸エチル(100mL)で希釈した。混合物をブライン(20mL)およびチオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.215g、98%)。MS(APCI)m/z373、375(M+H)
+。
【0225】
実施例3B
rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例3A(0.215g、0.58mmol)、K
3PO
4(0.357g、1.68mmol)、フェニルボロン酸(0.142g、1.19mmol)およびジメトキシエタン(12mL)の溶液にN
2を5分間吹き込んだ。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.038g、0.035mmol)を加え、その溶液にN
2をさらに5分間吹き込んだ。反応バイアルを気密に密閉し、撹拌しながら85℃で終夜加熱し、冷却して室温とした。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル(150mL)に取った。酢酸エチル混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.097g、45%)。MS(APCI)m/z371(M+H)
+。
【0226】
実施例3C
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−1,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%、0.4mL)を室温の実施例3B(0.097g、0.26mmol)のギ酸エチル(15mL)中溶液に加えた。反応混合物を室温で4日間静置した。混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和リン酸二水素カリウム水溶液(15mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.118g、100%)。MS(APCI)m/z399(M+H)
+。
【0227】
実施例3D
rac−(5aS,6S,10aS)−1,6−ジメチル−3,10a−ジフェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例3C(上記で得られたもの全量、≦0.26mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(0.044g、0.64mmol)のエタノール/水(9/1(体積比)、10mL)中混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水をエタノール(40mLで3回)で共沸的に除去した。反応混合物を減圧下に濃縮し、パラ−トルエンスルホン酸(0.025g、0.13mmol)およびトルエン(40mL)を加え、混合物をロータリーエバポレータで加熱して約70℃とし、その間に混合物は濃縮乾固された。残留物を、酢酸エチル(80mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(15mL)との間で分配した。有機分画を分離し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、標題化合物を得た(0.090g、88%)。MS(APCI)m/z396(M+H)
+。
【0228】
実施例3E
rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(30重量%、0.3mL)を、室温の実施例3D(0.090g、0.23mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(1/3(体積比)、12mL)中溶液に加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、飽和リン酸二水素カリウム(10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物(0.097g、100%)を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0229】
実施例3F
rac−(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.044mg、0.15mmol)を、0℃の実施例3E(上記で得たもの全量、≦0.23mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)中溶液に加え、反応混合物を0℃で2.5時間撹拌した。ピリジン(0.2mL、2.5mmol)を加え、反応液を加熱して60℃として2.5時間経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を繰り返しカラムクロマトグラフィー(シリカゲルで2回、25%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して固体を得て、それを酢酸エチル/ヘキサン(1/3)で磨砕して、標題化合物を得た(0.0084g、14%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.17(s、1H)、7.75−7.77(m、2H)、7.43−7.47(m、2H)、7.33−7.40(m、4H)、6.88−6.91(m、2H)、3.58(s、3H)、2.98−3.04(m、1H)、2.89(ddd、J=6.0、11.8、15.9Hz、1H)、2.54(dt、J=1.8、13.0Hz、1H)、2.36(qd、J=6.7、13.5Hz、1H)、1.87(dd、J=5.9、13.7Hz、1H)、1.53−1.64(m、1H)、1.21(d、J=6.8Hz、3H);MS(APCI)m/z394(M+H)
+。
【0230】
実施例4
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例4A
2−(3−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1,3−ジオン
3−ブロモアニソール(18.64g、99.68mmol)、シクロヘキサン−1,3−ジオン(16.8g、138mmol)、炭酸カリウム(41g、297mmol)、ヨウ化銅(2.0g、10.5mmol)およびL−プロリン(2g、17.4mmol)のジメチルスルホキシド(100mL)中混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を1N塩酸でpH約5に調節し、酢酸エチルで抽出した(100mLで3回)。合わせた有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%から75%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(6.9g、32%)。MS(APCI)m/z219(M+H)
+。
【0231】
実施例4B
2−(3−メトキシフェニル)−2−(3−オキソペンチル)シクロヘキサン−1,3−ジオン
ビニルエチルケトン(4.0g、47.6mmol)を、実施例4A(8.7g、39.8mmol)のアセトニトリル(70mL)中懸濁液に滴下し、次にトリエチルアミン(3.3g、32.6mmol)を滴下した。暗褐色溶液を65℃で2日間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチルで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機分画を飽和リン酸二水素塩水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(10.1g、84%)。MS(APCI)m/z303(M+H)
+。
【0232】
実施例4C
8a−(3−メトキシフェニル)−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
固体のL−フェニルアラニン(4.4g、26.6mmol)を、撹拌した実施例4B(10.1g、33.4mmol)のアセトニトリル(75mL)中溶液に加え、次に固体(1R)−(+)−10−カンファースルホン酸(4.6g、19.8mmol)を加えた。反応混合物を80℃で48時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を飽和リン酸二水素カリウム水溶液200mLで処理し、酢酸エチルで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機分画を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から25%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(7.5g、79%)。MS(APCI)m/z285(M+H)
+。
【0233】
実施例4D
rac−(4aR,5S)−5−ヒドロキシ−4a−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
水素化ホウ素ナトリウム(0.27g、7.14mmol)を、0℃の実施例4C(7.34g、25.8mmol)のエタノール(100mL)中溶液に2時間の期間をかけて少量ずつ加えた。混合物を0℃でさらに3.5時間撹拌し、酢酸(3.1g、51.6mmol)を滴下することで反応停止し、室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を酢酸エチル(150mL)に溶かし、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、標題化合物を得た(7.15g、96%)。MS(APCI)m/z287(M+H)
+。
【0234】
実施例4E
rac−(4aS,5S,8aS,)−5−ヒドロキシ−4a−(3−メトキシフェニル)−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
室温の実施例4D(5.6g、19.56mmol)およびPd/C(20重量%、0.2g)の酢酸エチル(100mL)中懸濁液の入ったフラスコをN
2およびH
2でパージした。混合物をH
2(風船圧)下に室温で48時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(3.6g、60%)。MS(APCI)m/z271(M+H−H
2O)
+。
【0235】
実施例4F
rac−(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−4a−(3−メトキシフェニル)−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%メタノール中溶液、5滴)を、実施例4E(3.5g、12.1mmol)のメタノール(50mL)中溶液に加えた。溶液を室温でN
2下に4時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチルと飽和リン酸二水素カリウム水溶液との間で分配した。有機抽出液を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、標題化合物を得た(3.3g、93%)。MS(APCI)m/z271(M+H−H
2O)
+。
【0236】
実施例4G
rac−(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−(3−メトキシフェニル)−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例4F(3.3g、11.4mmol)、エチレングリコール(4.3g、69.3mmol)およびp−トルエンスルホン酸・1水和物(0.25g、1.31mmol)のベンゼン(150mL)中溶液をディーン−スターク条件下に16時間還流した。反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液(10重量%、50mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(20mLで2回)。合わせた有機分画を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(1.57g、41%)。MS(APCI)m/z315(M+H−H
2O)
+。
【0237】
実施例4H
rac−(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(3−メトキシフェニル)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
室温で、実施例4G(1.57g、4.7mmol)のジクロロメタン(30mL)中溶液を撹拌しながら、硫酸マグネシウム(200mg)および二クロム酸ピリジニウム(3.6g、9.57mmol)を加え、その後撹拌を24時間続けた。反応混合物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(1.49g、94%)。MS(APCI)m/z331(M+H)
+。
【0238】
実施例4I
rac−(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−6′−(ヒドロキシメチレン)−4a′−(3−メトキシフェニル)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%メタノール中溶液4.8g)を、撹拌した実施例4H(1.49g、4.5mmol)およびギ酸エチル(10mL、124mmol)の溶液に加え、その後、撹拌を室温で終夜続けた。反応混合物を酢酸エチルに溶かし、飽和リン酸二水素カリウム水溶液および水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(1.5g、93%)。MS(APCI)m/z359(M+H)
+。
【0239】
実施例4J
rac−(5aS,6S,9aS)−9a−(3−メトキシフェニル)−1,6−ジメチル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]およびrac−(5aS,6S,9aS)−9a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例41の化合物(1.5g、4.18mmol)およびメチルヒドラジン(300mg、6.52mmol)のエタノール(10mL)中混合物を加熱して45℃として6時間経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチルで溶離を行う短いシリカ層で濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物の混合物を得た(0.85g、55%)。MS(APCI)m/z369(M+H)
+。
【0240】
実施例4K
rac−(5aS,6S,9aS)−9a−(3−メトキシフェニル)−1,6−ジメチル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オンおよびrac−(5aS,6S,9aS)−9a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例4Jでの化合物の混合物(0.54g、1.46mmol)をメタノール(10mL)に取り、塩酸水溶液(3N、3mL)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(30mLで2回)。合わせた有機相を水で洗浄し、減圧下に濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.295g、62%)。MS(APCI)m/z325(M+H)
+。
【0241】
実施例4L
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−9a−(3−メトキシフェニル)−1,6−ジメチル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オンおよびrac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−9a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例4Kからの化合物の混合物(295mg、0.9mmol)をギ酸エチル(15mL)に取り、ナトリウムメトキシド(30重量%メタノール中溶液985mg)を加えた。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を飽和リン酸二水素カリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.305mg、99%)。MS(APCI)m/z353(M+H)
+。
【0242】
実施例4M
rac−(5aS,6S,10aS)−10a−(3−メトキシフェニル)−1,6−ジメチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾールおよびrac−(5aS,6S,10aS)−10a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(125mg、1.8mmol)および実施例4Lからの化合物の混合物(0.305g、0.9mmol)のエタノール中懸濁液を50℃で終夜撹拌した。冷却して室温とした後、反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機分画を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.300g、100%)。MS(APCI)m/z350(M+H)
+。
【0243】
実施例4N
rac−(5aS,6S,9aS)−9a−(3−メトキシフェニル)−1,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリルおよびrac−(5aS,6S,9aS′)−9a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例4Mからの化合物の混合物(0.300g、0.9mmol)を3/1メタノール/テトラヒドロフラン混合物(8mL)に溶かし、ナトリウムメトキシド(30重量%メタノール中溶液1.2g)を加えた。反応混合物を50℃で6時間、次に室温で終夜撹拌した。飽和リン酸二水素カリウム水溶液を加えることで反応停止し、反応混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.130mg、43%)。MS(APCI)m/z350(M+H)
+。
【0244】
実施例4O
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−(3−メトキシフェニル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例4Nからの化合物の混合物(0.130g、0.37mmol)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミドに溶かし、溶液を冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.058g、0.202mmol)を加え、反応液を0℃で2時間撹拌した。ピリジン(2mL)を加え、反応を昇温させて室温とした。反応混合物を50℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチルで抽出した(25mLで2回)。合わせた有機分画を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%から35%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物(0.050mg、38%)を実施例5と比較して最初に溶出する異性体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.42(s、1H)、7.20−7.24(m、2H)、6.79(dd、J=2.5、8.2Hz、1H)、6.54(d、J=7.9Hz、1H)、6.42(t、J=2.1Hz、1H)、3.86(s、3H)、3.73(s、3H)、2.85(dd、J=6.7、16.4Hz、1H)、2.69(ddd、J=7.3、11.4、16.4Hz、1H)、2.48(qd、J=6.7、13.4Hz、1H)、2.31(t、J=13.2Hz、1H)、1.80(dd、J=7.1、13.7Hz、1H)、1.56(dq、J=6.7、12.2Hz、1H)、1.16(d、J=6.7Hz、3H);MS(APCI)m/z277(M+H)
+。
【0245】
実施例5
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−(3−メトキシフェニル)−1,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例40の精製時に標題化合物(0.010mg、8%)を単離し、溶出する第2の異性体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.11(s、1H)、7.40(s、1H)、7.24−7.29(m、2H)、6.85(dd、J=2.5、8.2Hz、1H)、6.44(dd、J=1.6、7.8Hz、1H)、3.73(s、3H)、3.54(s、3H)、2.82(ddd、J=1.5、5.5、16.0Hz、1H)、2.63(ddd、J=6.1、11.9、16.0Hz、1H)、2.34−2.48(m、2H)、1.80(dd、J=6.1、18.0Hz、1H)、1.55−1.66(m、1H)、1.17(d、J=6.4Hz、3H);MS(APCI)m/z277(M+H)
+。
【0246】
実施例6
rac−(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例6A
rac−(1′S,4a′S,8a′S)−6′−ベンゾイル−1′−メチル−4a′−フェニルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
臭化マグネシウム・エーテラート(2.48g、9.8mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(1.98mL、11.5mmol)をその順で実施例2H(1.15g、3.8mmol)のジクロロメタン(50mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で40分間撹拌した。ベンゾイルクロライド(1.17g、4.9mmol)のジクロロメタン(50mL)中溶液を滴下し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をジクロロメタン(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)および飽和リン酸二水素カリウム水溶液(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.792g、52%)。MS(APCI)m/z405(M+H)
+。
【0247】
実施例6B
rac−(5aS,6S,9aS)−6−メチル−3,9a−ジフェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例6A(0.7919g、1.96mmol)およびヒドラジン・1水和物(0.5mL、10.3mmol)のエタノール(50mL)中溶液を、終夜加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を、酢酸エチル(150mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)との間で分配した。有機分画をブライン(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、33%から100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.53g、68%)。MS(APCI)m/z401(M+H)
+。
【0248】
実施例6C
rac−(5aS,6S,9aS)−6−メチル−3,9a−ジフェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
塩酸(1N、5mL)を、室温の実施例6B(0.53g、1.32mmol)のメタノール(30mL)中溶液に加え、混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機分画を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.46g、98%)。MS(APCI)m/z357(M+H)
+。
【0249】
実施例6D
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−3,9a−ジフェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%、7.0mL)を、実施例6C(0.46g、1.29mmol)のギ酸エチル(40mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和リン酸二水素カリウム水溶液(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.46g、93%)。MS(APCI)m/z385(M+H)
+。
【0250】
実施例6E
rac−(5aS,6S,10aS)−6−メチル−3,10a−ジフェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.146g、2.1mmol)を、室温の実施例6D(0.46g、1.2mmol)のエタノール/水(8/1(体積比)、27mL)中溶液に加え、混合物を終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、水をエタノール(50mLで3回)で共沸的に除去した。残留物を酢酸エチル(120mL)に溶かし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.452g、99%)。MS(APCI)m/z396(M+H)
+。
【0251】
実施例6F
rac−(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(30重量%、0.8mL)を、室温の実施例6E(0.452g、1.18mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(1/5(体積比)、30mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和リン酸二水素カリウム(50mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.45g、100%)。MS(APCI)m/z382(M+H)
+。
【0252】
実施例6G
rac−(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.214mg、0.75mmol)を、0℃の実施例6F(0.45g、1.18mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)中溶液に加え、反応液を0℃で110分撹拌した。ピリジン(1.0mL、12.5mmol)を加え、反応混合物を加熱して60℃として160分経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチル(150mL)で希釈し、得られた溶液を飽和リン酸二水素カリウム水溶液溶液およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%から33%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製し、エーテルでの磨砕後に標題化合物(0.202g、45%)を固体として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 10.13(brs、1H)、8.47(s、1H)、7.57(d、J=7.7Hz、2H)、7.51(t、J=7.6Hz、2H)、7.42(t、J=7.3Hz、1H)、7.28−7.34(m、3H)、6.95(d、J=6.8Hz、2H)、3.06(dd、J=6.6、16.4Hz、1H)、2.92(ddd、J=7.3、11.2、16.5Hz、1H)、2.38−2.54(m、2H)、1.91(dd、J=7.2、14.0Hz、1H)、1.61(dq、J=6.4、11.9Hz、1H)、1.20(d、J=6.5Hz、3H);MS(APCI)m/z380(M+H)
+。
【0253】
実施例7
rac−(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−2,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例7A
rac−(6aS,7S,10aS)−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例2I(0.230g、0.70mmol)のイソプロパノール(5mL)中溶液を室温で撹拌しながら、ピペリジン(0.277mL、2.80mmol)およびベンゾアミジン(0.505g、4.2mmol)を加えた。反応混合物を95℃で5時間加熱した。冷却した溶液を塩化アンモニウム溶液で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機分画を濃縮した。残留物を、0%から25%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲル12gでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物225mg(78%)を得た。
【0254】
実施例7B
rac−(6aS,7S,10aS)−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例7A(0.225g、0.545mmol)のジオキサン(3mL)中溶液を室温で撹拌しながら、3M HCl(1.80mL、5.45mmol)を加えた。反応混合物を40℃で1.5時間加熱した。冷却した溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物0.20g(100%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.61Hz、3H)2.00−2.13(m、1H)2.16−2.30(m、2H)2.31−2.58(m、3H)2.70−2.79(m、1H)2.80−2.95(m、2H)3.40(td、J=8.59、4.61Hz、1H)7.21(t、J=7.26Hz、1H)7.29(t、J=7.54Hz、2H)7.45−7.52(m、3H)7.58(d、J=7.70Hz、2H)8.44−8.52(m、3H);MS(APCI+)m/z369(M+H)
+。
【0255】
実施例7C
rac−(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例7B(0.200g、0.54mmol)のギ酸エチル(3.0mL、36.9mmol)中溶液を室温で撹拌しながら、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(1.0mL、4.37mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を飽和三塩基性リン酸ナトリウム溶液で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物0.215g(100%)を得た。
【0256】
実施例7D
rac−(6aS,7S,11aS)−7−メチル−2,11a−ジフェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例7C(0.215g、0.54mmol)のエタノール(8mL)中溶液に室温で、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.075g、1.085mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間加熱した。溶液を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を、0%から16%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行う24g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物0.125g(59%)を得た。
【0257】
実施例7E
rac−(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−2,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例7D(0.125g、0.318mmol)のメタノール(2.5mL)およびテトラヒドロフラン(1.5mL)中溶液に室温で、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.36mL、1.59mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物0.125g(100%)を得た。
【0258】
実施例7F
rac−(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−2,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例7E(0.125g、0.318mmol)のジメチルホルムアミド(3mL)中溶液に0℃で、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.045mg、0.159mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、ピリジン(0.26mL、3.18mmol)を加え、その溶液を55℃で2時間加熱した。冷却した溶液を0.5M HClで希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの4g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.051g(41%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.72(m、1H)1.99(dd、J=13.66、7.59Hz、1H)2.38(td、J=12.88、2.44Hz、1H)2.50(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.97−3.20(m、2H)6.85(dd、J=7.86、1.79Hz、2H)7.28−7.35(m、3H)7.42−7.53(m、3H)8.38(dd、J=6.72、3.04Hz、2H)8.77(s、1H)9.03(s、1H);MS(ESI+)m/z392(M+H)
+、424(M+CH
3OH+H)
+。
【0259】
実施例8
rac−(6aS,7S,10aR)−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−2,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例8A
rac−メチル(1′S,4a′S,8a′S)−1′−メチル−5′−オキソ−4a′−フェニルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−6′−カルボキシレート
実施例2H(0.523g、1.74mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液に、炭酸ジメチル(3.66mL、43.5mmol)、95%水素化ナトリウム(0.209g、8.71mmol)、および50%水素化カリウム/パラフィン(0.014g、0.174mmol)を加えた。混合物を70℃で6時間加熱し、室温で終夜撹拌した。10%酢酸を滴下することによって反応停止し、反応混合物を水と酢酸エチルとの間で分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物0.545g(87%)を得た。MS(APCI+)m/z359(M+H)
+。
【0260】
実施例8B
rac−(6aS,7S,10aS)−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13Aに代えて実施例8Aを用い、アセトアミジン塩酸塩に代えてベンゾイミドアミド塩酸塩を用い、20時間加熱して、13Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0261】
実施例8C
rac−(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例8B(0.220g、0.513mmol)のトルエン(6mL)中溶液にヒューニッヒ塩基(0.108mL、0.616mmol)を加え、次にオキシ塩化リン(0.48mL、5.13mmol)を滴下した。反応混合物を90℃で1時間加熱した。冷却した粗反応混合物を濃縮して乾固させた。残留物を酢酸エチルに取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0262】
実施例8D
rac−(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例8C(0.200g、0.496mmol)のメタノール(6mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.894mL、4.96mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物0.085g(43%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.72Hz、3H)1.88−2.00(m、1H)2.06−2.17(m、3H)2.25−2.35(m、1H)2.54−2.64(m、2H)2.70−2.81(m、2H)3.40−3.50(m、1H)4.09(s、3H)7.16−7.23(m、1H)7.27−7.34(m、2H)7.39−7.49(m、3H)7.56(d、J=8.67Hz、2H)8.41−8.47(m、2H)。
【0263】
実施例8E
rac−(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−メトキシ−7−メチル−2,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例8Dを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0264】
実施例8F
rac−(6aS,1S,11aS)−4−メトキシ−7−メチル−2,11a−ジフェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例8Eを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0265】
実施例8G
rac−(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−2,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例8Fを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0266】
実施例8H
rac−(6aS,7S,10aR)−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−2,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例8Gを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.45−1.55(m、1H)1.89−2.00(m、1H)2.28−2.39(m、1H)2.45(td、J=12.96、6.40Hz、1H)2.71−2.86(m、1H)2.91−3.02(m、1H)4.19(s、3H)6.92(dd、J=7.97、1.46Hz、2H)7.28−7.35(m、3H)7.41−7.48(m、3H)8.36−8.44(m、2H)9.06(s、1H);MS(APCI+)m/z422(M+H)
+。
【0267】
実施例9
rac−(6aS,7S,10aR)−2−アニリノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例9A
rac−(6aS,7S)−7−メチル−N,10a−ジフェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−2−アミン
実施例2Iの生成物(0.500g、1.523mmol)のジメチルホルムアミド(6mL)中溶液に、フェニルグアニジンカーボネート塩(0.540g、2.74mmol)を加えた。反応混合物を90℃で18時間加熱した。冷却した溶液をNaH
2PO
4溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。
【0268】
実施例9B
rac−(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例9Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0269】
実施例9C
rac−(6aS,7S,9Z,10aS)−2−アニリノ−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例9Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0270】
実施例9D
rac−(6aS,7S,11aS)−7−メチル−N,11a−ジフェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−アミン
実施例1Jに代えて実施例9Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.147g(62%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.38(d、J=6.83Hz、3H)1.72−1.82(m、1H)1.93−2.12(m、2H)2.20−2.32(m、1H)2.76−2.92(m、1H)2.95−3.07(m、2H)3.77(d、J=16.81Hz、1H)6.85(dd、J=6.78、2.98Hz、2H)6.98(t、J=7.37Hz、1H)7.07(s、1H)7.11−7.18(m、3H)7.27(t、J=7.92Hz、2H)7.50(d、J=7.70Hz、2H)8.28(s、1H)8.34(s、1H);MS(APCI+)m/z409(M+H)
+。
【0271】
実施例9E
rac−(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例9Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0272】
実施例9F
rac−(6aS,7S,10aR)−2−アニリノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例9Eを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.025g(17%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.72Hz、3H)1.48−1.67(m、1H)1.92(dd、J=13.66、7.92Hz、1H)2.28−2.38(m、1H)2.45(td、J=13.20、6.67Hz、1H)2.83−3.06(m、2H)6.90(dd、J=7.92、1.63Hz、2H)6.99−7.08(m、2H)7.28−7.39(m、5H)7.49(d、J=7.70Hz、2H)8.41(s、1H)8.78(s、1H);MS(ESI+)m/z407(M+H)
+、439(M+CH
3OH+H)
+。
【0273】
実施例10
(6aS,7S,10aR)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例10A
(6aS,7S,10aS)−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13Aからの生成物(0.850g、2.37mmol)のイソプロパノール(10mL)中溶液に、2−メトキシベンゾイミドアミジン塩酸塩(0.708g、3.79mmol)および1Mカリウムt−ブトキシド/t−ブタノール(3.56mL、3.56mmol)を加えた。反応混合物を90℃で18時間、次に100℃で3時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機相を濃縮した。残留物を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの24g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.290g(27%)を得た。
【0274】
実施例10B
(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例8Bに代えて実施例10Aを用い、実施例8Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0275】
実施例10C
(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例10B(0.270g、0.566mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(2mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノールを加えた。反応混合物を50℃で3時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0276】
実施例10D
(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例10Cからの生成物(0.265g、0.561mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)中溶液に、3M塩酸(1.86mL、5.61mmol)を加えた。反応混合物を40℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えることで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0277】
実施例10E
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例10D(0.280g、0.653mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)中溶液に、ギ酸エチル(1.33mL、16.34mmol)および25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.570mL、2.61mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0278】
実施例10F
(6aS,7S,11aS)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例10E(0.290g、0.635mmol)のエタノール(6mL)中溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.088g、1.27mmol)を加えた。反応混合物を55℃で24時間加熱した。冷却した溶液を濃縮し、ジクロロメタンで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機相を濃縮し、残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物0.056g(19%)を得た。
【0279】
実施例10G
(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例10Fを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0280】
実施例10H
(6aS,7S,10aR)−4−メトキシ−2−(2−メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例10Gを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.48−1.55(m、1H)1.95(dd、J=13.66、9.00Hz、1H)2.34(td、J=12.90、2.49Hz、1H)2.45(td、J=13.09、6.67Hz、1H)2.78(ddd、J=18.87、10.95、8.02Hz、1H)2.92−3.02(m、1H)3.85(s、3H)4.13(s、3H)6.91−6.96(m、2H)6.98−7.06(m、2H)7.28−7.33(m、3H)7.36−7.43(m、1H)7.80(dd、J=7.64、1.68Hz、1H)9.06(s、1H);MS(ESI+)m/z452(M+H)
+、484(M+CH
3OH+H)
+。
【0281】
実施例11
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例11A
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
ホルムアミジンアセテートに代えてニコチンイミドアミド塩酸塩を用い、2日間加熱して、実施例1Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0282】
実施例11B
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例11Aを用い、0%から60%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの40g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製を行って、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.335g(30%)を得た。MS(APCI+)m/z370(M+H)
+。
【0283】
実施例11C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例11B(0.330g、0.893mmol)のテトラヒドロフラン(8mL)中溶液に、ギ酸エチル(1.45mL、17.86mmol)および25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.777mL、3.57mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。水層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0284】
実施例11D
(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例11Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.250g(71%)を得た。
【0285】
実施例11E
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例11Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0286】
実施例11F
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例11Eを用い、加熱を1時間のみ行い、0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12gシリカゲルRediSep(R)カートリッジを用いて精製を行って、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.068g(32%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.72Hz、3H)1.63−1.73(m、1H)2.00(dd、J=7.37、5.75Hz、1H)2.38(td、J=12.82、2.33Hz、1H)2.50(td、J=13.15、6.56Hz、1H)3.01−3.22(m、2H)6.84(dd、J=7.81、1.73Hz、2H)7.30−7.37(m、3H)7.41(dd、J=7.21、5.04Hz、1H)8.64(d、J=7.92Hz、1H)8.70(dd、J=2.98、1.36Hz、1H)8.81(s、1H)8.97(s、1H)9.59(s、1H);MS(ESI+)m/z393(M+H)
+、425(M+CH
3OH+H)
+。
【0287】
実施例12
(6aS,7S,10aR)−2−(エチルアミノ)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例12A
(6aS,7S,10aS)−N−エチル−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−2−アミン
実施例1Gからの生成物(0.500g、1.523mmol)のt−ブタノール(3mL)中溶液に、N−エチルグアニジン塩酸塩(0.376g、3.05mmol)および1Mカリウムt−ブトキシド溶液/t−ブタノール(3.05mL、3.05mmol)を加えた。反応混合物を85℃で18時間、次に90℃で7時間加熱した。冷却後、飽和NaH
2PO
4水溶液を加えることで溶液を反応停止し、水で希釈し、20%イソプロパノール/クロロホルムで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0288】
実施例12B
(6aS,7S,10aS)−2−(エチルアミノ)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例12Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.205g(45%)を得た。
【0289】
実施例12C
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−(エチルアミノ)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例12Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z364(M+H)
+。
【0290】
実施例12D
(6aS,7S,11aS)−N−エチル−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−アミン
実施例1Jに代えて実施例12Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、0.195g(98%)を得た。
【0291】
実施例12E
(6aS,7S,10aS)−2−(エチルアミノ)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例12Dを用い、室温で18時間撹拌して、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0292】
実施例12F
(6aS,7S,10aR)−2−(エチルアミノ)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例12Eを用い、Teledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製を行って、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.023g(14%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.14−1.22(m、6H)1.42−1.49(m、1H)1.86−1.94(m、1H)2.24−2.34(m、1H)2.43(td、J=13.04、6.45Hz、1H)2.77−2.98(m、2H)3.40(ddd、J=13.28、7.05、6.78Hz、2H)6.88(dd、J=7.75、1.68Hz、2H)7.29−7.37(m、3H)8.22(s、1H)8.75(s、1H);MS(ESI+)m/z359(M+H)
+、390(M+CH
3OH+H)
+。
【0293】
実施例13
(6aS,7S,10aR)−4−メトキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13A
メチル(1′S,4a′S,8a′S)−1′−メチル−5′−オキソ−4a′−フェニルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−6′−カルボキシレート
窒素雰囲気下に、実施例1F(29g、97mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(493mL)に溶かし、次にジメチルジカーボネート(203.3mL、2415mmol)、60%水素化ナトリウム(15.46g、387mmol)および50%水素化カリウム(0.78g、9.76mmol)を加えた。反応混合物を5時間加熱還流し(70℃)、次に冷却して50℃として、追加の50%水素化カリウム(0.78g)を加えた。反応混合物を20時間還流した。冷却して室温とし、酢酸(25mL)で中和した後、溶液を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(250mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル(50mL)でさらに抽出した。次に、有機層を合わせ、15%ブラインで洗浄した(250mLで2回)。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にを濃縮乾固させた。残留物を、加熱しながら最小量の酢酸エチル(100mL)に溶かした。次に、過剰のヘプタン(500mL)を加えた。得られた溶液を減圧下に濃縮して約50%体積とし、氷浴で2時間冷却し、次に0℃より低い冷蔵庫で20時間保存した。固体を濾過によって回収し、冷ヘプタン(200mL)で洗浄し、真空乾燥して、標題化合物29.9g(86%)を得た。
【0294】
実施例13B
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13A(6.0g、16.74mmol)のt−ブタノール(9.0mL)中溶液に室温で、アセトアミジン塩酸塩(13.17g、33.5mmol)、次に1Mカリウムt−ブトキシド/t−ブタノール(33.5mL、35.5mmol)を加えた。反応液を90℃で48時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。酢酸エチル層を合わせ、飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0295】
実施例13C
(6aS,7S,10aS)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13B(0.46g、1.26mmol)のテトラヒドロフラン(8mL)中溶液に室温で、3M塩酸(4.2mL、12.6mmol)を加えた。反応混合物を40℃で1時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、飽和重炭酸ナトリウムおよび次に飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0296】
実施例13D
(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13C(0.29g、0.91mmol)のトルエン(8mL)中溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.91mL、1.09mmol)、次にオキシ塩化リン(0.85mL、9.12mmol)を加えた。反応混合物を90℃で1時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、飽和重炭酸ナトリウムおよび飽和塩化ナトリウムの順で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)1.95−2.16(m、3H)2.23(ddd、J=14.37、10.14、7.81Hz、1H)2.47−2.60(m、3H)2.64(s、3H)2.78−2.98(m、2H)3.25(ddd、J=14.42、6.29、4.45Hz、1H)7.19−7.33(m、3H)7.39(d、J=7.81Hz、2H)。
【0297】
実施例13E
(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13D(0.24g、0.80mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)およびメタノール(3mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(1.75mL、8.0mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、混合物を飽和リン酸二水素カリウム水溶液および飽和塩化ナトリウム水溶液の順で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0298】
実施例13F
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−メトキシ−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13E(0.26g、0.77mmol)のギ酸エチル(6.2mL、77.0mmol)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.83mL、3.8mmol)を加え。反応混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和リン酸二水素カリウムおよび次に飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0299】
実施例13G
(6aS,7S,11aS)−4−メトキシ−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13F(0.26g、0.73mmol)のエタノール(7mL)中溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(2.02g、2.9mmol)を加えた。反応混合物を65℃で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウムおよび次に飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0300】
実施例13H
(6aS,7S,10aS)−4−メトキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13G(0.24g、0.68mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)およびメタノール(3mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.74mL、3.4mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、得られた溶液を飽和重炭酸ナトリウムおよび飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た。
【0301】
実施例13I
(6aS,7S,10aR)−4−メトキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13H(0.24g、0.68mmol)のジメチルホルムアミド(4mL)中溶液に0℃で、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.097g、0.34mmol)を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。ピリジン(0.55mL、6.8mmol)を加え、溶液を50℃で1.5時間加熱し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かし、得られた溶液を飽和リン酸二水素カリウムで洗浄し、次に飽和塩化ナトリウムで2回洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、3%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.067g(27%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)1.41−1.55(m、1H)1.90(dd、J=13.55、8.67Hz、1H)2.25(td、J=12.96、2.28Hz、1H)2.40(td、J=13.20、6.67Hz、1H)2.53(s、3H)2.62−2.77(m、1H)2.81−2.93(m、1H)4.05(s、3H)6.86(dd、J=7.92、1.63Hz、2H)7.28−7.37(m、3H)8.92(s、1H);MS(CI)m/z360(M+H)
+。
【0302】
実施例14
(6aS,7S,10aR)−2−アニリノ−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例14A
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
13A(0.500g(1.395mmol)およびフェニルグアニジンアセテート(0.495g、2.51mmol)の混合物に、1Mカリウムt−ブトキシド/t−ブタノールを加えた。反応混合物を95℃で96時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して、標題化合物を得た。
【0303】
実施例14B
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−4−ヒドロキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例14A(0.600g、1.353mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)中溶液に3M塩酸(2.26mL、6.76mmol)を加えた。反応混合物を48℃で2時間加熱し、室温で3時間撹拌した。溶液を水で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和してpH7とし、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮した。ジクロロメタンを、残留物に加え、固体を濾過によって回収した。濾液を濃縮し、残留物を、0%から90%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの24g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製した。固体取得物および透明分画を合わせて、標題化合物0.359g(66%)を得た。MS(APCI+)m/z400(M+H)
+。
【0304】
実施例14C
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−4−クロロ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例8Bに代えて実施例14Bを用い、80℃で加熱して、実施例8Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0305】
実施例14D
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−4−メトキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例8Cに代えて実施例14Cを用い、溶媒として1:1メタノールおよびテトラヒドロフラン混合物を用いて、実施例8Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.255g(90%)を得た。
【0306】
実施例14E
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−アニリノ−9−(ヒドロキシメチレン)−4−メトキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例14Dを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0307】
実施例14F
(6aS,7S,11aS)−4−メトキシ−7−メチル−N,11a−ジフェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−アミン
実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。実施例1Jに代えて実施例14Eを用い、0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製を行って、0.058g(22%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.37(d、J=6.83Hz、3H)1.61−1.72(m、1H)1.90−1.99(m、1H)2.00−2.08(m、1H)2.18−2.25(m、1H)2.52−2.64(m、1H)2.87−2.98(m、2H)3.71(d、J=16.70Hz、1H)4.05(s、3H)6.83(s、1H)6.90−6.98(m、3H)7.12−7.16(m、3H)7.26(d、J=15.94Hz、2H)7.53(d、J=7.70Hz、2H)8.25(s、1H);MS(APCI+)m/z439(M+H)
+。
【0308】
実施例14G
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例14Fを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0309】
実施例14H
(6aS,7S,10aR)−2−アニリノ−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例14Gを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0%から10%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R)での12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製を行った。標題化合物は、実施例15の化合物の前に溶出した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=5.75Hz、3H)1.55−1.67(m、1H)1.93(dd、J=13.99、7.05Hz、1H)2.29−2.37(m、2H)2.65(ddd、J=18.49、11.33、7.59Hz、1H)2.88(dd、J=18.05、6.23Hz、1H)4.13(s、3H)7.01(d、J=7.37Hz、2H)7.12(t、J=7.32Hz、1H)7.30−7.44(m、5H)7.57(d、J=8.02Hz、2H)8.77(s、1H)9.94(s、1H);MS(APCI+)m/z437(M+H)
+。
【0310】
実施例15
(6aS,7S,10aR)−2−[(4−ブロモフェニル)アミノ]−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例14Hの生成物後に溶出する、実施例14Hの手順からの副生成物として、標題化合物を単離した。
1H NMR(501MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.60Hz、3H)1.49(ddd、J=24.85、13.20、6.88Hz、1H)1.85−1.95(m、1H)2.28(td、J=12.88、2.29Hz、1H)2.39(td、J=13.16、6.51Hz、1H)2.59−2.72(m、1H)2.84(dd、J=18.16、6.42Hz、1H)4.06(s、3H)6.96(d、J=7.89Hz、2H)7.08(s、1H)7.28−7.36(m、3H)7.36−7.45(m、4H)8.75(s、1H);MS(APCI+)m/z516(M+H)
+。
【0311】
実施例16
(6aS,7S,10aR)−2−アニリノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例16A
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−7−メチル−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
圧力管中、実施例14C(0.235g、0.562mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)および1,4−ジオキサン(3mL)中溶液に、ピリミジン−5−イルボロン酸(0.105g、0.843mmol)、2M炭酸ナトリウム(0.703mL、1.406mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.032g、0.028mmol)を加えた。溶液に窒素を15分間吹き込み、管を密閉し、反応混合物を90℃で1時間加熱した。冷却した混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮し、残留物を、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.120g(46%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)2.06−2.18(m、3H)2.37−2.67(m、4H)2.78−2.92(m、2H)3.19−3.29(m、1H)7.08(t、J=7.37Hz、1H)7.29(d、J=7.37Hz、1H)7.35(t、J=7.81Hz、4H)7.55(d、J=7.26Hz、2H)7.66(d、J=7.70Hz、2H)8.97(s、2H)9.31(s、1H);MS(APCI+)m/z462(M+H)
+。
【0312】
実施例16B
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−アニリノ−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例16A(0.168g、0.364mmol)のメタノール(2mL)およびテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に、ギ酸エチル(0.741mL、9.10mmol)、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.396mL、1.82mmol)および水素化カリウム(0.029g、0.364mmol)を加えた。反応混合物を室温で72時間撹拌した。溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物0.180g(100%)を得た。
【0313】
実施例16C
(6aS,7S,11aS)−7−メチル−N,11a−ジフェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−アミン
実施例1Jに代えて実施例16Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0%から30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、0.054g(30%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.39(d、J=6.72Hz、3H)1.74−1.86(m、1H)2.03−2.13(m、2H)2.23−2.32(m、1H)2.96−3.02(m、2H)3.07(dd、J=16.70、2.49Hz、1H)3.86−3.97(m、1H)6.85−6.90(m、2H)7.01(t、J=6.99Hz、1H)7.16−7.21(m、3H)7.24−7.31(m、3H)7.51(d、J=8.02Hz、2H)8.30(s、1H)9.13(s、2H)9.36(s、1H);MS(APCI+)m/z487(M+H)
+。
【0314】
実施例16D
(6aS,7S,10aS)−2−アニリノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例16Cを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0315】
実施例16E
(6aS,7S,10aR)−2−アニリノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例16Dを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物0.019g(37%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.40Hz、3H)1.56−1.69(m、1H)1.90−2.00(m、1H)2.35−2.54(m、2H)2.98(d、J=7.05Hz、2H)6.93(d、J=6.72Hz、2H)7.05(t、J=7.43Hz、1H)7.21(s、1H)7.28−7.40(m、5H)7.51(d、J=8.13Hz、2H)8.81(s、1H)9.14(s、2H)9.37(s、1H);MS(ESI+)m/z485(M+H)
+、517(M+CH
3OH+H)
+。
【0316】
実施例17
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例17A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
圧力管中、ジオキサン(60mL)中の実施例13Dからの生成物(2.4g、7.0mmol)、1−メチル−5−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾール(2.20g、10.6mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.41g、0.35mmol)および2M炭酸ナトリウム(10.6mL、21.1mmol)を合わせ、混合物に窒素を15分間吹き込んだ。管を密閉し、加熱して80℃として6時間経過させた。反応液を冷却して室温とし、追加の1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾール(0.60g、2.9mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.20g、0.17mmol)を加えた。混合物に窒素を15分間吹き込み、管を密閉し、混合物を加熱して80℃として16時間経過させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。その水を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、5%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、1.3g(46%)を得た。
【0317】
実施例17B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例17Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0318】
実施例17C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例17Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0319】
実施例17D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例17Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。残留物を、クロロホルム(97%)−メタノール(3%)−水酸化アンモニウム(0.2%)で溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率72%で得た。
【0320】
実施例17E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例17Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。残留物を、0%から4%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、0.5g(72%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.61−1.69(m、1H)2.00(dd、J=13.66、7.81Hz、1H)2.34(td、J=12.90、2.39Hz、1H)2.46(td、J=13.17、6.72Hz、1H)2.67(s、3H)2.99−3.21(m、2H)3.99(s、3H)6.85(dd、J=7.81、1.73Hz、2H)7.30−7.39(m、3H)7.59(s、1H)7.64(s、1H)8.97(s、1H);MS(CI)m/z410(M+H)
+。
【0321】
実施例18
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例18A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
圧力管中、実施例13Dからの生成物(0.4g、1.2mmol)、2−メチル−5−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール(0.32g、1.4mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.07g、0.06mmol)および2M炭酸ナトリウム(1.8mL、3.5mmol)をジオキサン(8mL)およびジメチルホルムアミド(1.5mL)中で合わせた。混合物に窒素を15分間吹き込んだ。圧力管を密閉し、加熱して80℃として2時間経過させた。反応液を冷却して室温とし、追加の2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾール(0.32g、1.4mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.07g、0.06mmol)を加えた。混合物に窒素を15分間吹き込み、管を密閉し、次に加熱して80℃として1時間経過させた。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、10%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.47g(82%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.72Hz、3H)2.02−2.22(m、3H)2.25−2.37(m、1H)2.50−2.59(m、2H)2.59−2.64(m、1H)2.66(s、3H)2.75(s、3H)2.90(td、J=11.33、5.42Hz、1H)3.03−3.16(m、1H)3.20−3.29(m、1H)7.19−7.25(m、1H)7.25−7.32(m、2H)7.42(d、J=7.92Hz、2H)8.00(s、1H)。
【0322】
実施例18B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例18Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0323】
実施例18C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例18Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0324】
実施例18D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例18Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0325】
実施例18E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例18Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。固体残留物を、20%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率40%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.61Hz、3H)1.60−1.73(m、1H)2.09(dd、J=13.66、8.13Hz、1H)2.36(td、J=12.90、2.17Hz、1H)2.48(td、J=13.07、6.61Hz、1H)2.66(s、3H)2.79(s、3H)3.05−3.25(m、2H)6.84(dd、J=7.59、1.84Hz、2H)7.29−7.37(m、3H)8.21(s、1H)8.95(s、1H);MS(CI)m/z427(M+H)
+。
【0326】
実施例19
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例19A
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(1.10g、0.364mmol)のイソプロパノール(30mL)中溶液に、モルホリノホルムアミジン臭化水素酸塩(1.76g、8.37mmol)およびピペリジン(0.829mL、8.37mmol)を加えた。反応混合物を90℃で6時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して、標題化合物を得た。
【0327】
実施例19B
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例19Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの40g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、0.520g(42%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.90−2.02(m、1H)2.07−2.15(m、2H)2.17−2.30(m、1H)2.34−2.50(m、2H)2.51−2.71(m、2H)2.76(td、J=12.71、6.45Hz、1H)3.11(ddd、J=14.12、5.67、3.74Hz、1H)3.77(s、8H)7.21(t、J=7.26Hz、1H)7.26−7.32(m、2H)7.51(d、J=7.81Hz、2H)8.04(s、1H)。MS(ESI+)m/z378(M+H)
+。
【0328】
実施例19C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例19Bを用い、50℃で24時間加熱して、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z406(M+H)
+。
【0329】
実施例19D
(6aS,7S)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例19Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.228g(42%)を得た。
【0330】
実施例19E
(6aS,7S)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例19Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0331】
実施例19F
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−2−(モルホリン−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例19Eを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.46−1.54(m、1H)1.88(dd、J=14.15、7.86Hz、1H)2.28(td、J=12.98、2.44Hz、1H)2.43(td、J=13.15、6.56Hz、1H)2.76−2.98(m、2H)3.66−3.78(m、8H)6.88(dd、J=7.64、1.90Hz、2H)7.29−7.36(m、3H)8.30(s、1H)8.75(s、1H);MS(ESI+)m/z401(M+H)
+、433(M+CH
3OH+H)
+。
【0332】
実施例20
(6aS,7S,10aR)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例20A
(6aS,7S,9Z,10aS)−4−ヒドロキシ−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例13Cを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0333】
実施例20B
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−オール
実施例13Fに代えて実施例20Aを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0334】
実施例20C
(6aS,7S,10aS)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例20Bを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0335】
実施例20D
(6aS,7S,10aR)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例20Cを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、25%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率79%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.40−1.54(m、1H)1.91(dd、J=14.20、7.92Hz、1H)2.24(td、J=12.82、2.11Hz、1H)2.35(td、J=13.15、6.56Hz、1H)2.43(s、3H)2.66(ddd、J=19.03、10.95、8.08Hz、1H)2.84−2.98(m、1H)6.99(dd、J=7.75、1.36Hz、2H)7.31−7.41(m、3H)8.78(s、1H)11.89(s、1H);MS(CI)m/z345(M+NH
4)
+。
【0336】
実施例21
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例21A
(6aS,7S,10aR)−4−クロロ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Cに代えて実施例20Dを用い、実施例13Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.72Hz、3H)1.58−1.66(m、1H)2.00(dd、J=13.28、8.62Hz、1H)2.28(td、J=12.93、2.33Hz、1H)2.44(td、J=13.17、6.72Hz、1H)2.65(s、3H)2.91(ddd、J=18.87、10.25、8.73Hz、1H)3.03−3.13(m、1H)6.80(dd、J=7.64、1.79Hz、2H)7.31−7.40(m、3H)8.85(s、1H);MS(CI)m/z381(M+NH
4)
+。
【0337】
実施例21B
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4,10a−ジフェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
圧力管中、実施例21Aからの生成物(0.027g、0.074mmol)、フェニルボロン酸(0.009g、0.074mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.004g、0.004mmol)および2M炭酸ナトリウム(0.11mL、0.22mmol)を、ジオキサン(0.6mL)およびジメチルホルムアミド(0.1mL)中で合わせた。混合物に窒素を15分間吹き込んだ。圧力管を密閉し、加熱して80℃として18時間経過させた。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆洗浄した。合わせた酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、33%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.007g、21%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.48−1.55(m、1H)1.83−1.94(m、1H)2.35(td、J=12.82、2.33Hz、1H)2.46(td、J=13.09、6.56Hz、1H)2.71(s、3H)2.96(dd、J=8.78、4.55Hz、2H)6.85(dd、J=7.92、1.52Hz、2H)7.30−7.37(m、3H)7.47−7.60(m、5H)8.99(s、1H);MS(CI)m/z406(M+H)
+。
【0338】
実施例22
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例22A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えてピリミジン−5−イルボロン酸を用い、実施例17Aに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、20%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率100%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.51Hz、3H)2.00(td、J=11.87、7.05Hz、1H)2.06−2.23(m、2H)2.28−2.45(m、2H)2.46−2.54(m、1H)2.63(ddd、J=16.10、7.92、7.64Hz、1H)2.77(s、3H)2.82−2.96(m、2H)3.18−3.29(m、1H)7.23−7.29(m、1H)7.33(t、J=7.54Hz、2H)7.54(d、J=7.81Hz、2H)8.89(s、2H)9.27(s、1H);MS(DCI)m/z385.1(M+H)
+。
【0339】
実施例22B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例22Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0340】
実施例22C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例22Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0341】
実施例22D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例22Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0342】
実施例22E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例22Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率56%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.58−1.70(m、1H)1.96(dt、J=13.80、2.97Hz、1H)2.37(td、J=12.82、2.33Hz、1H)2.48(td、J=13.09、6.56Hz、1H)2.74(s、3H)3.00−3.07(m、2H)6.80−6.86(m、2H)7.32−7.40(m、3H)8.94(s、1H)9.06(s、2H)9.35(s、1H);MS(CI)m/z404(M+H)
+。
【0343】
実施例23
(6aS,7S,10aR)−4−(3−フリル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例23A
(6aS,7S,10aS)−4−(3−フリル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
圧力管中、実施例13Dからの生成物(0.35g、1.0mmol)、2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.20g、1.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.06g、0.05mmol)および2M炭酸ナトリウム(1.5mL、3.1mmol)をジオキサン(7mL)およびジメチルホルムアミド(1.3mL)中で合わせた。混合物に窒素を15分間吹き込んだ。圧力管を密閉し、加熱して80℃として18時間経過させた。反応液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた酢酸エチル層を飽和塩化ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、20%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.34g、89%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)2.00−2.17(m、3H)2.27−2.39(m、1H)2.50−2.59(m、2H)2.64(dd、J=11.66、6.67Hz、1H)2.68(s、3H)2.78(dt、J=16.83、5.73Hz、1H)2.93−3.04(m、1H)3.25(ddd、J=14.23、6.04、4.34Hz、1H)6.96(s、1H)7.22(d、J=7.26Hz、1H)7.25−7.31(m、2H)7.43(d、J=7.81Hz、2H)7.51(s、1H)7.86(s、1H);MS(ESI)m/z373.2(M+H)
+。
【0344】
実施例23B
(6aS,9Z,10aS)−4−(3−フリル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,6a−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例23Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0345】
実施例23C
(6aS,7S,11aS)−4−(3−フリル)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例23Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0346】
実施例23D
(6aS,7S,10aS)−4−(3−フリル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例23Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0347】
実施例23E
(6aS,7S,10aR)−4−(3−フリル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例23Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、10%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率67%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.58−1.70(m、1H)2.03(dd、J=13.82、7.86Hz、1H)2.35(td、J=12.90、2.28Hz、1H)2.47(td、J=13.12、6.72Hz、1H)2.67(s、3H)2.94−3.14(m、2H)6.83(dd、J=7.54、1.90Hz、2H)7.17(d、J=1.30Hz、1H)7.29−7.36(m、3H)7.57(s、1H)8.05(s、1H)8.98(s、1H);MS(CI)m/z396(M+H)
+。
【0348】
実施例24
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24A
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(1.2g、3.65mmol)のエタノール(36.5mL)中溶液に、ヒドラジン(0.401mL、12.79mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を1M NaHCO
3溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から40%アセトン/ヘキサンの勾配を用いるBiotage(R)SNAPシリカ100gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(1.1g、収率90%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.01(d、J=6.6Hz、3H)、1.45−1.57(m、2H)、1.69−1.78(m、1H)、2.11(dd、J=14.0、3.7Hz、1H)、2.48−2.74(m、4H)、3.91−3.99(m、5H)、7.07−7.15(m、1H)、7.21−7.27(m、3H)、7.58−7.69(m、2H);MS(DCI)m/z325(M+H)
+。
【0349】
実施例24B
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24A(1.18g、3.64mmol)をテトラヒドロフラン(36.4mL)に溶かし、1N HCl(18.19mL、36.4mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を1N Na
2CO
3で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から50%アセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R) SNAPシリカ100gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.650g、収率64%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.8Hz、3H)、1.92−2.03(m、3H)、2.04−2.15(m、2H)、2.27−2.42(m、3H)、2.55−2.72(m、3H)、2.76−2.88(m、1H)、3.03(ddd、J=13.8、7.0、4.5Hz、1H)、7.18(t、J=7.2Hz、1H)、7.27(t、J=7.7Hz、1H)、7.32(s、1H)、7.36(d、J=7.7Hz、2H);MS(ESI)m/z281(M+H)
+。
【0350】
実施例24C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24B(0.050g、0.178mmol)をギ酸エチル(2904μL、35.7mmol)に溶かし、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(195μL、0.892mmol)で処理した。混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を2N HClで希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機洗浄液を濃縮し、さらなる精製を行わずに、標題化合物を次に用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.24(d、J=6.5Hz、3H)、1.87−2.02(m、6H)、2.57−2.74(m、1H)、2.87−2.95(m、1H)、3.00(d、J=15.3Hz、1H)、3.40−3.51(m、1H)、7.08(dd、J=7.9、1.6Hz、2H)、7.12−7.24(m、4H)、7.39(s、1H)、8.74(s、1H);MS(ESI)m/z309(M+H)
+。
【0351】
実施例24D
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24C(0.504g、1.634mmol)をエタノール(16.300mL)に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.568g、8.17mmol)で処理した。反応混合物を50℃で終夜撹拌した。反応混合物を1N Na
2CO
3で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から50%アセトン/ヘキサンの勾配で溶離を行うBiotage(R)SNAPシリカ50gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.290g、収率58%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.38(d、J=6.8Hz、3H)、1.63−1.81(m、1H)、1.94−2.05(m、2H)、2.20−2.29(m、1H)、2.58−2.75(m、2H)、2.86−2.96(m、2H)、3.09(dd、J=16.2、2.5Hz、2H)、3.62(d、J=16.2Hz、1H)、6.72−6.88(m、3H)、7.06−7.20(m、4H)、7.31(s、1H)、8.24(s、1H);MS(APCI)m/z306(M+H)
+。
【0352】
実施例24E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24D(0.040g、0.131mmol)をテトラヒドロフラン(1.3mL)に溶かし、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.143mL、0.655mmol)で処理した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を1M KH
2PO
3で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。残留物を、0%から50%勾配のアセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R)SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.020g、50%収率)。
【0353】
実施例24F
(6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24E(0.020g、0.065mmol)をテトラヒドロフラン(655μL)に溶かし、溶液に窒素を10分間吹き込んだ。この時点で、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.019g、0.085mmol)を加え、反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、0%から80%勾配のアセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R)SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.010g、収率10%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.6Hz、3H)、1.83(dd、J=13.6、7.5Hz、1H)、2.37(dd、J=19.0、6.7Hz、2H)、2.47(dt、J=13.2、6.6Hz、1H)、2.73(ddd、J=36.5、21.8、16.0Hz、1H)、2.92(dd、J=16.4、6.6Hz、1H)、6.86−6.92(m、2H)、7.30(d、J=7.6Hz、4H)、7.47(s、1H)、8.44(s、1H);MS(ESI)m/z304(M+H)
+。
【0354】
実施例25
(6aS,7S,10aR)−2−(2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例25A
(6aS,7S,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13A(1.00g、2.79mmol)の1Mカリウムt−ブトキシド(5.58mL、5.58mmol)中溶液に、2−フルオロベンゾイミドアミド塩酸塩(0.877g、5.02mmol)を加えた。反応混合物を90℃で72時間加熱した。混合物を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(APCI+)m/z447(M+H)
+。
【0355】
実施例25B
(6aS,7S,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例25Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0356】
実施例25C
(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−2−(2−フルオロフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例8Bに代えて実施例25Bを用い、実施例8Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0357】
実施例25D
(6aS,7S,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例8Cに代えて実施例25Cを用い、実施例8Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z417(M+H)
+。
【0358】
実施例25E
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−メトキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例25Dを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0359】
実施例25F
(6aS,7S,11aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例25Eを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z442(M+H)
+。
【0360】
実施例25G
(6aS,7S,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例25Fを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0361】
実施例25H
(6aS,7S,10aR)−2−(2−フルオロフェニル)−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例25Gを用い、50℃で1時間加熱し、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造して、0.050g(21%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.92−2.02(m、1H)2.34(td、J=12.82、2.22Hz、1H)2.44(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.79(ddd、J=19.00、10.92、8.13Hz、1H)2.92−3.03(m、1H)4.16(s、3H)6.91(d、J=7.81Hz、2H)7.13(dd、J=11.22、8.40Hz、1H)7.21(t、J=7.97Hz、1H)7.27−7.36(m、3H)7.36−7.45(m、1H)7.37−7.44(m、1H)8.06(td、J=7.78、1.79Hz、1H)9.00(s、1H);MS(APCI+)m/z440(M+H)
+。
【0362】
実施例26
(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例26A
(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140Dに代えて実施例179Aを用い、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジンに代えてピリジン−3−イルボロン酸を用いて、実施例140Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率49%)。
【0363】
実施例26B
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例177Aに代えて実施例26Aを用い、実施例177Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率100%)。
【0364】
実施例26C
(5aS,6S,10aS)−1,6−ジメチル−10a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例140Fに代えて実施例26Bを用い、実施例140Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率100%)。MS(APCI+)m/z397(M+H)
+。
【0365】
実施例26D
(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例177Cに代えて実施例26Cを用い、実施例177Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率95%)。
【0366】
実施例26E
(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97Eに代えて実施例26Dを用い、実施例97Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率44%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.96(t、J=23.0Hz、1H)、8.59(d、J=4.7Hz、1H)、8.16(s、1H)、8.11(dd、J=6.2、1.8Hz、2H)、7.43−7.33(m、3H)、7.04−6.85(m、2H)、3.60(s、3H)、3.17−2.81(m、2H)、2.54(t、J=12.1Hz、1H)、2.45−2.24(m、1H)、1.90(dd、J=13.6、5.6Hz、1H)、1.31−1.18(m、3H)、0.91−0.84(m、1H);MS(ESI+)m/z395(M+H)
+。
【0367】
実施例27
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
フェニルボロン酸に代えてピリジン−4−イルボロン酸を用い、実施例21Bに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、50%から80%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率46%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.50−1.64(m、1H)1.88−1.95(m、1H)2.35(td、J=12.82、2.33Hz、1H)2.47(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.72(s、3H)2.94(dd、J=9.43、5.20Hz、2H)6.83(dd、J=7.70、1.63Hz、2H)7.32−7.40(m、3H)7.49(d、J=5.96Hz、2H)8.80(d、J=5.96Hz、2H)8.96(s、1H);MS(CI)m/z407(M+H)
+。
【0368】
実施例28
(5aS,6S,9aR)−2−アセチル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fからの化合物(0.010g、0.033mmol)をテトラヒドロフラン(330μL)に溶かし、トリエチルアミン(9.19μL、0.066mmol)およびアセチルクロライド(4.69μL、0.066mmol)で処理した。反応混合物を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、40%アセトン/ヘキサンを用いる分取薄層クロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.006g、収率60%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.11−1.23(m、3H)、1.79−1.92(m、2H)、2.26−2.38(m、1H)、2.43−2.54(m、1H)、2.64(s、3H)、2.69−2.86(m、1H)、2.90−3.01(m、1H)、3.49(s、1H)、3.71−3.80(m、1H)、6.87−6.94(m、2H)、7.31−7.38(m、3H)、8.14(s、1H)、8.44(s、1H);MS(ESI)m/z346(M+H)
+。
【0369】
実施例29
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例29A
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
室温で、実施例1G(1.0g、0.305mmol)のイソプロパノール(20mL)中溶液を撹拌しながら、ピペリジン(0.904mL、9.14mmol)およびイソニコチンイミドアミド塩酸塩(1.44g、9.14mmol)を加えた。反応混合物を95℃で28時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z414(M+H)
+。
【0370】
実施例29B
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例29Aを用い、室温で18時間撹拌し、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0から3%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの24g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いる精製によって、標題化合物(0.450g、40%)を得た。
【0371】
実施例29C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例29Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z398(M+H)
+。
【0372】
実施例29D
(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例29Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0373】
実施例29E
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例29Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0374】
実施例29F
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例29Eを用い、実施例1Mに記載の条件を用い、標題化合物(0.081g、51%)を製造し、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.44−1.50(m、1H)2.00−2.09(m、1H)2.38(td、J=12.90、2.39Hz、1H)2.51(td、J=13.12、6.72Hz、1H)3.06−3.28(m、2H)6.82(dd、J=7.43、2.01Hz、2H)7.32−7.38(m、3H)8.52−8.58(m、2H)8.79(d、J=6.07Hz、2H)8.90(d、J=2.71Hz、2H);MS(ESI−)m/z391(M−H)
−、423(M+CH
3OH−H)
−。
【0375】
実施例30
(6aS,7S,10aR)−2−(ジエチルアミノ)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例30A
(6aS,7S,10aS)−N,N−ジエチル−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−2−アミン
室温で、実施例1G(0.750g、0.2.28mmol)のイソプロパノール(15mL)中溶液を撹拌しながら、ピペリジン(0.339mL、3.43mmol)および1,1−ジエチルグアニジン塩酸塩(0.519g、3.43mmol)を加えた。反応混合物を95℃で28時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して、標題化合物を得た。
【0376】
実施例30B
(6aS,7S,10aS)−2−(ジエチルアミノ)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例30Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0377】
実施例30C
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−(ジエチルアミノ)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例30Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z392M+H)
+。
【0378】
実施例30D
(6aS,7S,11aS)−N,N−ジエチル−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−アミン
実施例1Jに代えて実施例30Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z389M+H)
+。
【0379】
実施例30E
(6aS,7S,10aS)−2−(ジエチルアミノ)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例30Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0380】
実施例30F
(6aS,7S,10aR)−2−(ジエチルアミノ)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例30Eを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0%から10%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.039g、48%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.10(t、J=6.89Hz、6H)1.17(d、J=6.72Hz、3H)1.44−1.54(m、1H)1.86(dd、J=13.99、7.59Hz、1H)2.28(td、J=12.85、2.39Hz、1H)2.44(td、J=13.26、6.78Hz、1H)2.74−2.93(m、2H)3.45−3.63(m、4H)6.90(dd、J=7.86、1.57Hz、2H)7.27−7.36(m、3H)8.26(s、1H)8.79(s、1H);MS(ESI+)m/z387(M+H)
+、419(M+CH
3OH+H)
+。
【0381】
実施例31
(6aS,7S,10aR)−2−(2−フルオロフェニル)−4−イソプロポキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例31A
(6aS,7S,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−イソプロポキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例25C(0.323g、0.767mmol)のイソプロパノール(8mL)中溶液にナトリウムイソプロポキシド(0.315g、3.84mmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮し、残留物を、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.035g、10%)。MS(APCI+)m/z445(M+H)
+。
【0382】
実施例31B
(6aS,1S,9Z,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−イソプロポキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例31Aを用い、室温で18時間撹拌して、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0383】
実施例31C
(6aS,7S,11aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−イソプロポキシ−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例31Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0384】
実施例31D
(6aS,7S,10aS)−2−(2−フルオロフェニル)−4−イソプロポキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例31Cを用い、室温で18時間撹拌して、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0385】
実施例31E
(6aS,7S,10aR)−2−(2−フルオロフェニル)−4−イソプロポキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例31Dからの生成物(0.024g、0.051mmol)のジメチルホルムアミド(1.5mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.007g、0.026mmol)を加えた。溶液を0℃で30分間撹拌し、ピリジン(0.041mL、0.511mmol)を加え、次に55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から10%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.013g、54%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)1.34−1.40(m、1H)1.42(d、J=6.18Hz、3H)1.50(d、J=6.18Hz、3H)1.95(ddd、J=14.61、7.35、1.25Hz、1H)2.33(td、J=12.90、2.39Hz、1H)2.44(td、J=13.17、6.83Hz、1H)2.77(ddd、J=18.92、10.95、7.86Hz、1H)2.89−2.98(m、1H)5.59(dt、J=12.39、6.22Hz、1H)6.90−6.95(m、2H)7.09−7.24(m、3H)7.28−7.35(m、2H)7.36−7.44(m、1H)8.03(td、J=7.75、1.73Hz、1H)9.00(s、1H);MS(APCI+)m/z468(M+H)
+。
【0386】
実施例32
メチル(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−カルボキシレート
実施例24Fからの化合物(0.110g、0.033mmol)をテトラヒドロフラン(0.330mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.009mL、0.066mmol)およびメチルカルボノクロリデート(5.64μL、0.066mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) C18 Radial−Pak 6μm、60Å、40×100mm、カートリッジを用いる逆相Waters HPLCによって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.005g、収率40%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.13−1.22(m、3H)、1.81−1.90(m、1H)、2.27−2.38(m、1H)、2.42−2.54(m、1H)、2.70−2.83(m、1H)、2.89−2.99(m、1H)、4.07(s、3H)、6.84−6.94(m、2H)、7.27−7.36(m、3H)、8.07(s、1H)、8.50(s、1H);MS(DCI)m/z379(M+NH
4)
+。
【0387】
実施例33
rac−(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例33A
rac−(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
アセトアミジン塩酸塩(0.86g、9.10mmol)およびピペリジン(0.45mL、4.54mmol)のイソプロパノール(10mL)中溶液に、実施例21(0.300g、0.913mmol)を加えた。バイアルを密閉し、溶液を加熱して90℃として4日間経過させた。反応混合物を冷却し、減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチルと飽和リン酸二水素カリウムとの間で分配した。有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.141g、44%)。MS(APCI)m/z351(M+H)
+。
【0388】
実施例33B
rac−(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例33A(0.141g、0.402mmol)および3N塩酸(6mL)のメタノール(10mL)中溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、冷却して室温とし、水酸化アンモニウム水溶液(10重量%)で塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物0.098g(80%)を得て、それを精製せずに次の段階で用いた。MS(APCI)m/z307(M+H)
+。
【0389】
実施例33C
rac−(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%、0.30mL)を、実施例33B(0.098g、0.32mmol)およびギ酸エチル(2.6mL)のベンゼン(10mL)中溶液に加え、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和リン酸二水素カリウム水溶液で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物0.091g(85%)を得た。MS(APCI)m/z335(M+H)
+。
【0390】
実施例33D
rac−(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.028g、0.4O
2mmol)を、室温の実施例33C(0.091g、0.27mmol)のメタノール/水(1/1(体積比)、10mL)中溶液に加えた。混合物を60℃で2時間、次に室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶かし、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、それ以上精製せずに用いた。MS(APCI)m/z332(M+H)
+。
【0391】
実施例33E
rac−(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(30重量%、0.26mL)を、室温の実施例33D(上記で得たもの全量、≦0.27mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(2/1(体積比)、15mL)中溶液に加え、室温で16時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和リン酸二水素カリウムおよびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物0.103g(100%)を得た。
【0392】
実施例33F
rac−(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.039g、0.136mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中溶液を、0℃の実施例33E(上記で得たもの全量、≦0.027mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。ピリジン(0.25mL、3.1mmol)を加え、反応液を加熱して50℃として2時間経過させ、室温で終夜経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、飽和リン酸二水素カリウム水溶液およびブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、60%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、白色固体0.018g(20%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.90(s、1H)、8.60(s、1H)、7.30−7.35(m、3H)、6.78−6.80(m、2H)、3.06(dd、J=7.1、17.9Hz、1H)、2.96(ddd、J=7.6、11.0、18.1Hz、1H)、2.67(s、3H)、2.45(qd、J=6.7、13.4Hz、1H)、2.29(dt、J=2.5、12.9Hz、1H)、1.92−1.97(m、1H)、1.56−1.65(m、1H)、1.18(d、J=6.7Hz、3H);MS(APCI)m/z330(M+H)
+。
【0393】
実施例34
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例34A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、20%から25%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製を行って、収率67%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.72Hz、3H)2.02−2.20(m、3H)2.33(ddd、J=14.29、10.17、7.75Hz、1H)2.56(dd、J=7.86、4.28Hz、2H)2.63(dd、J=11.49、6.61Hz、1H)2.67(s、3H)2.80−2.90(m、1H)2.98−3.10(m、1H)3.20−3.30(m、1H)7.21(t、J=7.26Hz、1H)7.26−7.32(m、2H)7.43(d、J=7.81Hz、2H)8.11(s、2H);MS(ESI)m/z373.3(M+H)
+。
【0394】
実施例34B
(6aS,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,6a−ジメチル−10a−フェニル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例34Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0395】
実施例34C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例34Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0396】
実施例34D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例34Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0397】
実施例34E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例34Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、50%から66%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーを用いる精製を行って、収率52%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.61Hz、3H)1.64−1.71(m、1H)2.01−2.09(m、1H)2.36(td、J=12.90、2.17Hz、1H)2.47(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.66(s、3H)3.02−3.21(m、2H)6.85(dd、J=7.64、1.79Hz、2H)7.30−7.36(m、3H)7.60(s、1H)8.30(s、2H)8.98(s、1H);MS(CI)m/z396(M+H)
+。
【0398】
実施例35
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例35A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用い、実施例23Aに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、20%から33%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行って、収率86%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)2.00−2.17(m、3H)2.27−2.39(m、1H)2.51−2.58(m、2H)2.61(dd、J=11.49、6.72Hz、1H)2.65(s、3H)2.84(ddd、J=16.56、5.45、5.31Hz、1H)2.98−3.08(m、1H)3.19−3.29(m、1H)3.97(s、3H)7.21(t、J=7.26Hz、1H)7.24−7.31(m、2H)7.42(d、J=7.92Hz、2H)7.94(d、J=11.28Hz、2H);MS(ESI)m/z387.3(M+H)
+。
【0399】
実施例35B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例35Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0400】
実施例35C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例35Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0401】
実施例35D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例35Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0402】
実施例35E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例35Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて標題化合物を製造し、33%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製を行って、収率41%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.70(m、1H)2.04(dd、J=13.61、8.29Hz、1H)2.34(td、J=12.88、2.22Hz、1H)2.47(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.64(s、3H)2.99−3.19(m、2H)4.02(s、3H)6.85(dd、J=7.59、1.84Hz、2H)7.29−7.36(m、3H)8.11(s、1H)8.15(s、1H)8.98(s、1H);MS(CI)m/z410(M+H)
+。
【0403】
実施例36
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−2−(メチルスルホニル)−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fからの化合物(0.010g、0.033mmol)をジクロロメタン(0.264mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.009mL、0.066mmol)およびメタンスルホニルクロライド(0.007mL、0.066mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) C18 Radial−Pak 6μm、60Å、40×100mm、カートリッジを用いる逆相Waters HPLCによって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.001g、収率8%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.7Hz、3H)、1.87(dd、J=13.9、7.8Hz、1H)、2.32(t、J=12.0Hz、1H)、2.49(dq、J=13.4、6.8Hz、1H)、2.69−2.85(m、1H)、2.96(dd、J=17.1、6.8Hz、1H)、3.32(s、3H)、6.78−6.92(m、2H)、7.32(t、J=5.6Hz、3H)、7.95(s、1H)、8.43(s、1H);MS(DCI)m/z399(M+NH
4)
+。
【0404】
実施例37
フェニル(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−カルボキシレート
実施例24Fからの化合物(0.020g、0.066mmol)をジクロロメタン(0.659mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.027mL、0.198mmol)およびクロルギ酸フェニル(0.031g、0.198mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) C18 Radial−Pak 6μm、60Å、40×100mm、カートリッジを用いる逆相Waters HPLCによって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.019g、68%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(t、J=5.9Hz、3H)、1.86−1.97(m、1H)、2.18(s、1H)、2.29−2.41(m、1H)、2.44−2.58(m、1H)、2.73−2.88(m、1H)、2.94−3.06(m、1H)、6.90−6.96(m、2H)、7.28−7.38(m、5H)、7.41−7.50(m、2H)、8.15−8.21(m、1H)、8.56(s、1H);MS(DCI)m/z441(M+NH
4)
+。
【0405】
実施例38
(5aS,6S,9aR)−2−ベンゾイル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fからの化合物(0.020g、0.066mmol)をジクロロメタン(0.659mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.027mL、0.198mmol)およびベンゾイルクロライド(0.023mL、0.198mmol)で処理した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) C18 Radial−Pak 6μm、60Å、40×100mm、カートリッジを用いる逆相Waters HPLCによって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.024g、収率89%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.79−0.92(m、1H)、1.20(d、J=6.7Hz、3H)、1.81−1.95(m、1H)、2.18(s、1H)、2.28−2.44(m、1H)、2.44−2.59(m、1H)、2.73−2.91(m、1H)、2.94−3.08(m、1H)、3.15−3.24(m、1H)、3.49(s、1H)、6.85−6.96(m、2H)、6.96−7.04(m、1H)、7.28−7.37(m、3H)、7.42−7.55(m、2H)、7.55−7.67(m、1H)、8.01−8.11(m、2H)、8.35(dd、J=15.2、4.8Hz、2H);MS(ESI−)m/z406(M−H)
−。
【0406】
実施例39
tert−ブチル{2−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−イル]−2−オキソエチル}カーバメート
実施例24Fからの化合物(0.010g、0.033mmol)をジクロロメタン(0.330mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.009mL、0.066mmol)および(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)(0.012g、0.033mmol)および2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)酢酸(0.005g、0.033mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、0%から40%アセトン/ヘキサンの勾配で溶離を行うBiotage(R) SNAP 10gシリカカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16−1.20(m、3H)、1.47(d、J=6.2Hz、9H)、1.50−1.65(m、3H)、1.80−1.91(m、3H)、2.24−2.38(m、2H)、2.42−2.57(m、2H)、2.89−3.04(m、1H)、4.59−4.72(m、1H)、6.82−6.93(m、2H)、7.29−7.38(m、4H)、8.08−8.15(m、1H);MS(APCI)m/z461(M+H)
+。
【0407】
実施例40
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−2−(1,3−チアゾール−4−イルカルボニル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fからの化合物(0.015g、0.049mmol)をジクロロメタン(0.494mL)に溶かし、チアゾール−4−カルボン酸(0.009mg、0.074mmol)、トリエチルアミン(0.021mL、0.148mmol)、および(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)(0.028g、0.074mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) C18 Radial−Pak 6μm、60Å、40×100mm、カートリッジを用いる逆相Waters HPLCによって精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.015g、収率76%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(dd、J=9.4、4.0Hz、3H)、1.83−1.97(m、1H)、2.30−2.45(m、1H)、2.46−2.68(m、1H)、2.74−2.91(m、1H)、2.94−3.09(m、1H)、3.49(s、3H)、6.88−6.97(m、2H)、7.32−7.42(m、3H)、8.39−8.48(m、1H)、8.53(d、J=5.4Hz、1H)、8.84−8.97(m、2H);MS(DCI)m/z415(M+H)
+。
【0408】
実施例41
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−2−(フェニルスルホニル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fからの化合物(0.015g、0.049mmol)をジクロロメタン(0.494mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.021mL、0.148mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(0.0006g、4.94μmol)およびベンゼンスルホニルクロライド(0.019mL、0.148mmol)を加えた。反応混合物を室温で約60時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.004g、18%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.7Hz、3H)、1.27(d、J=9.0Hz、1H)、1.37−1.51(m、2H)、1.81(dd、J=13.5、7.8Hz、1H)、2.25(t、J=12.1Hz、1H)、2.45(dt、J=13.5、6.8Hz、1H)、2.70(dd、J=21.7、14.2Hz、1H)、2.90(dd、J=17.0、6.6Hz、1H)、6.68−6.78(m、2H)、7.53(t、J=7.9Hz、(2H)、7.66(t、J=7.4Hz、1H)、7.91−8.03(m、3H)、8.35(s、1H);MS(DCI)m/z444(M+H)
+。
【0409】
実施例42
(5aS,6S,9aR)−2−グリコロイル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fからの化合物(0.015g、0.049mmol)をジクロロメタン(0.494mL)に溶かし、2−ヒドロキシ酢酸(0.003mg、0.049mmol)、(O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート)(0.018mg、0.049mmol)およびトリエチルアミン(20.68μL、0.148mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R)HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.010g、56%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.78−0.96(m、1H)、1.14−1.24(m、3H)、1.80−1.94(m、1H)、2.18(d、J=2.0Hz、1H)、2.23−2.37(m、1H)、2.40−2.57(m、1H)、2.69−2.87(m、1H)、2.90−3.05(m、1H)、4.88(d、J=5.6Hz、2H)、6.82−6.93(m、2H)、7.32−7.42(m、3H)、8.11−8.20(m、1H)、8.36(d、J=3.8Hz、1H);MS(DCI)m/z362(M+H)
+。
【0410】
実施例43
(6aS,7S,10aR)−4−(3−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例43A
(6aS,7S,10aS)−4−(3−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて(3−メトキシフェニル)ボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%から20%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率78%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.94−2.13(m、3H)2.29−2.39(m、2H)2.39−2.46(m、1H)2.46−2.60(m、1H)2.75(s、3H)2.78−2.95(m、2H)3.19−3.27(m、1H)3.83(s、3H)6.92−7.00(m、3H)7.22−7.27(m、1H)7.28−7.35(m、3H)7.54(d、J=7.81Hz、2H);MS(ESI)m/z413.3(M+H)
+。
【0411】
実施例43B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−(3−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例43Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0412】
実施例43C
(6aS,7S,11aS)−4−(3−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例43Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0413】
実施例43D
(6aS,7S,10aS)−4−(3−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例43Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0414】
実施例43E
(6aS,7S,10aR)−4−(3−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例43Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率49%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.47−1.55(m、1H)1.81−1.92(m、1H)2.34(td、J=12.69、1.08Hz、1H)2.45(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.71(s、3H)2.91−3.00(m、2H)3.88(s、3H)6.84(d、J=6.72Hz、2H)6.99−7.15(m、3H)7.29−7.39(m、3H)7.42(t、J=7.92Hz、1H)8.99(s、1H);MS(CI)m/z436(M+H)
+。
【0415】
実施例44
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例44A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2(1H)−オンを用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。33%から66%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率94%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.90−2.02(m、1H)2.06−2.19(m、2H)2.27−2.35(m、2H)2.44−2.52(m、1H)2.58(ddd、J=16.02、7.83、7.48Hz、1H)2.72(s、3H)2.81−2.96(m、2H)3.13−3.22(m、1H)3.60(s、3H)6.59(d、J=9.32Hz、1H)7.21−7.34(m、3H)7.46−7.54(m、3H)7.66(d、J=2.49Hz、1H);MS(ESI)m/z414.3(M+H)
+。
【0416】
実施例44B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例44Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0417】
実施例44C
5−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]−1−メチルピリジン−2(1H)−オン
実施例13Fに代えて実施例44Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0418】
実施例44D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例44Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0419】
実施例44E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル)−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例44Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率64%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)1.58−1.68(m、1H)1.92−2.00(m、1H)2.34(td、J=12.93、2.33Hz、1H)2.47(td、J=13.17、6.61Hz、1H)2.68(s、3H)3.03(dd、J=8.51、4.50Hz、2H)3.67(s、3H)6.67(d、J=9.43Hz、1H)6.80(dd、J=7.48、1.95Hz、2H)7.30−7.37(m、3H)7.72(dd、J=9.49、2.66Hz、1H)7.86(d、J=2.49Hz、1H)8.93(s、1H);MS(CI)m/z437(M+H)
+。
【0420】
実施例45
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(キノリン−6−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例45A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(キノリン−6−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)キノリンを用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率93%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)8ppm1.16(d、J=6.51Hz、3H)1.98−2.19(m、3H)2.32−2.48(m、2H)2.48−2.54(m、1H)2.57−2.67(m、1H)2.79(s、3H)2.82−2.90(m、1H)2.95(ddd、J=16.56、7.94、5.20Hz、1H)3.25(td、J=8.19、3.58Hz、1H)7.34(t、J=7.48Hz、3H)7.45(dd、J=8.24、4.23Hz、1H)7.57(d、J=7.70Hz、2H)7.80(dd、J=8.67、1.95Hz、1H)7.93(d、J=1.73Hz、1H)8.13−8.22(m、2H)8.97(dd、J=4.28、1.68Hz、1H);MS(ESI)m/z434.3M+H。
【0421】
実施例45B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(キノリン−6−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例45Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0422】
実施例45C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−4−(キノリン−6−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例45Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0423】
実施例45D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(キノリン−6−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例45Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0424】
実施例45E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(キノリン−6−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例45Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。30%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率19%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.51Hz、3H)1.60−1.65(m、1H)1.90(ddd、J=13.85、3.31、3.12Hz、1H)2.39(td、J=12.71、2.22Hz、1H)2.48(td、J=13.01、6.51Hz、1H)2.75(s、3H)2.99−3.05(m、2H)6.87(dd、J=8.13、1.52Hz、2H)7.31−7.41(m、3H)7.51(dd、J=8.29、4.28Hz、1H)7.93(dd、J=8.73、1.90Hz、1H)8.07(d、J=1.73Hz、1H)8.26(d、J=8.57Hz、2H)8.98−9.06(m、2H);MS(CI)m/z457(M+H)
+。
【0425】
実施例46
2−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}酢酸エチル
実施例46A
(6aS,7S,10aS)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて(3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%から33%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.93−2.14(m、3H)2.28−2.60(m、4H)2.74(s、3H)2.84(dt、J=11.71、5.86Hz、2H)2.88−2.94(m、2H)3.18−3.27(m、1H)3.88(t、J=6.45Hz、2H)7.20−7.42(m、7H)7.54(d、J=7.70Hz、2H);MS(ESI)m/z427.3(M+H)
+。
【0426】
実施例46B
2−{3−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}酢酸エチル
実施例13Eに代えて実施例46Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0427】
実施例46C
2−{3−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]フェニル}酢酸エチル
実施例13Fに代えて実施例46Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率42%)。
【0428】
実施例46D
2−{3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}酢酸エチル
実施例13Gに代えて実施例46Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0429】
実施例46E
2−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}酢酸エチル
実施例13Hに代えて実施例46Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率90%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.48−1.55(m、1H)1.83−1.94(m、1H)2.06(s、3H)2.35(td、J=12.79、2.17Hz、1H)2.46(td、J=13.09、6.45Hz、1H)2.71(s、3H)2.94(dd、J=8.19、3.85Hz、2H)3.04(t、J=7.16Hz、2H)4.34(t、J=7.16Hz、2H)6.82−6.88(m、2H)7.30−7.39(m、4H)7.40−7.49(m、3H)8.99(s、1H);MS(CI)m/z492(M+H)
+。
【0430】
実施例47
(6aS,7S,10aR)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例47A
(6aS,7S,10aS)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて(3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%から33%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.47(s、1H)1.94−2.13(m、3H)2.29−2.45(m、2H)2.46−2.60(m、2H)2.74(s、3H)2.78−2.89(m、2H)2.91(t、J=6.51Hz、2H)3.19−3.27(m、1H)3.88(t、J=6.45Hz、2H)7.21−7.41(m、7H)7.54(d、J=7.70Hz、2H);MS(APCI+)m/z427(M+H)
+。
【0431】
実施例47B
(6aS,7S,9Z,10aS)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例47Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0432】
実施例47C
2−{3−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]フェニル}エタノール
実施例13Fに代えて実施例47Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率32%)。
【0433】
実施例47D
(6aS,7S,10aS)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例47Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0434】
実施例47E
(6aS,7S,10aR)−4−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例47Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。33%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率33%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.51−1.55(m、1H)1.84−1.92(m、1H)2.35(td、J=12.85、2.28Hz、1H)2.46(td、J=13.15、6.67Hz、1H)2.71(s、3H)2.92−3.01(m、4H)3.94(t、J=6.51Hz、2H)6.85(dd、J=7.97、1.46Hz、2H)7.31−7.39(m、4H)7.41−7.50(m、3H)8.98(s、1H);MS(CI)m/z450(M+H)
+。
【0435】
実施例48
(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−N−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−カルボキサミド
実施例48A
4−ニトロフェニル(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−カルボキシレート
実施例24Fの生成物(0.020g、0.066mmol)をジクロロメタン(0.659mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.027mL、0.198mmol)および4−ニトロフェニルカルボノクロリデート(0.013g、0.066mmol)で処理した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、濃縮した。残留物を0%から50%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R) SNAPシリカ10gカートリッジで精製した。
【0436】
実施例48B
(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−N−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−カルボキサミド
実施例48Aの生成物(0.025g、0.053mmol)をジクロロメタン(0.534mL)に溶かし、室温で終夜撹拌しながらピリジン−3−アミン(0.015g、0.160mmol)で処理した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.005g、収率22%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15−1.23(m、3H)、1.39−1.46(m、1H)、1.84−1.94(m、1H)、2.31−2.40(m、2H)、2.44−2.60(m、2H)、2.60−2.90(m、1H)、2.93−3.08(m、1H)、6.83−7.04(m、2H)、7.33−7.43(m、3H)、7.68−7.77(m、1H)、8.13−8.26(m、1H)、8.52−8.62(m、3H)、9.22−9.35(m、1H)、9.40−9.53(m、1H);MS(APCI)m/z424(M+H)
+。
【0437】
実施例49
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例49A
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
室温で、実施例1G(0.700g、0.2.13mmol)のイソプロパノール(05mL)中溶液を撹拌しながら、ピペリジン(0.633mL、6.39mmol)およびピリミジン−5−カルボキシアミジン(0.781g、6.39mmol)を加えた。反応混合物を95℃で72時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。
【0438】
実施例49B
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例49Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0439】
実施例49C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例49Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0440】
実施例49D
(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例49Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.41(d、J=6.83Hz、3H)1.86(ddd、J=19.16、13.04、5.96Hz、1H)1.99−2.09(m、1H)2.12−2.21(m、1H)2.26−2.36(m、1H)2.96−3.11(m、2H)3.15−3.27(m、1H)3.98(d、J=16.70Hz、1H)6.79(dd、J=4.66、3.14Hz、2H)7.11−7.20(m、3H)8.32(s、1H)8.74(s、1H)9.26(s、1H)9.60(s、2H)。
【0441】
実施例49E
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例49Dを用い、溶媒としてメタノールのみを用いて、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0442】
実施例49F
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例49Eからの生成物(0.030g、0.076mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.011g、0.038mmol)を加えた。溶液を0℃で30分間撹拌し、ピリジン(0.061mL、0.759mmol)を加えた。得られた溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.011g(37%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.72Hz、3H)1.61−1.75(m、1H)1.98−2.04(m、1H)2.38(td、J=12.77、2.33Hz、1H)2.50(td、J=13.17、6.61Hz、1H)3.03−3.24(m、2H)6.83(dd、J=7.64、1.79Hz、2H)7.31−7.38(m、3H)8.83(s、1H)8.91(s、1H)9.30(s、1H)9.63(s、2H);MS(ESI+)m/z394(M+H)
+、426(M+CH
3OH+H)
+。
【0443】
実施例50
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例50A
2−(4−フルオロフェニル)シクロヘキサン−1,3−ジオン
1リットル丸底フラスコに、4−ブロモフルオロベンゼン(28.3mL、45.4mmol)、tert−アミルアルコール(300mL)およびジオキサン(600mL)を入れ、内容物をN
2で45分間パージした。3リットル丸底フラスコに三塩基性リン酸カリウム(138g、649mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン(97重量%、30g、260mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.17g、5.2mmol)および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(3.24g、10.4mmol)を入れ、内容物をN
2で45分間パージした。4−ブロモフルオロベンゼンを含む溶液を、カニューレにより1,3−シクロヘキサンジオンを含む混合物に移し、反応混合物を終夜加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸エチル(1リットル)と10%HCl(1リットル)との間で混和しながら分配した。下側の水層を分離し、酢酸エチル(1リットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、再度減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(150mL)に取り、昇温させて50℃とした。冷却して室温とした後、固体を濾過によって回収し、トルエンで洗浄し(50mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(43.1g、81%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 2.08(dt、J=12.93、6.50Hz、2H)2.45−2.64(m、4H)6.00(s、1H)7.09−7.20(m、4H)。
【0444】
実施例50B
(8aR)−8a−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
3リットル丸底フラスコに、アセトニトリル(300mL)中の実施例50A(43.1g、209mmol)を入れた。トリエチルアミン(58mL、418mmol)およびエチルビニルケトン(31mL、314mmol)を加え、内容物を昇温させて75℃とし、終夜撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(125mL)に取った。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(34.1g、136mmol)およびL−フェニルアラニン(44.9g、272mmol)を加え、内容物を昇温させて50℃として66時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、飽和NH
4Cl水溶液(200mL)およびメチルt−ブチルエーテル(300mL)に投入した。10分間混和後、固体を濾過によって除去し、層を分離した。有機層を飽和NH
4Cl水溶液(200mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、Teledyne Isco Torrent Combiflash(R)システム:酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)での330g RediSep(R)カートリッジを用いるクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、1.0mL/分の10%エタノール/ヘプタンで溶離を行うChiralpak(R)AS−Hカラム(4.6mm内径×25cm、5ミクロン)を用いて測定して75%eeで標題化合物を得て、主要エナンチオマーは保持時間10.6分であり、少量エナンチオマーは保持時間9.9分(36.2g、64%)である。
【0445】
実施例50C
(4aR,5S)−4a−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
3リットルのジャケット付き丸底フラスコに、エタノール(350mL)中の実施例50B(36.2g、133mmol)を入れ、溶液を冷却して−5℃とした。0℃を下回る内部温度を維持しながら、NaBH
4(1.51g、39.9mmol)のエタノール(350mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を−5℃で4時間撹拌した。反応混合物を、酢酸(40mL)で注意深く反応停止し、昇温させて23℃とした。終夜撹拌後、混合物を濃縮した。残留物を、メチルt−ブチルエーテル(300mL)と10%アンモニア水(150mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%アンモニア水(150mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)で溶離を行うTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムでの330g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した(32.3g、89%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.46−1.58(m、1H)1.59−1.71(m、1H)1.78−1.85(m、2H)1.92(s、3H)2.03−2.20(m、3H)2.28−2.36(m、2H)2.40−2.47(m、1H)2.71−2.79(m、1H)3.82(td、J=7.65、3.91Hz、1H)6.98(t、J=8.71Hz、2H)7.53(dd、J=8.92、5.35Hz、2H)。
【0446】
実施例50D
(1S,4aS,5S,8aS)−4a−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
500mLののParr撹拌圧力リアクターに、6.4gの5%Pd/C(加える基質の20重量%)を入れた。窒素気流下に、実施例50C(32.0g、117mmol)、テトラヒドロフラン(233mL)およびピリジン(58mL)の溶液を、リアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。高圧タンクから供給された水素で容器を加圧して60から100psig(約0.41から約0.69MPa)とし、それを維持した。混合物を、温度を22℃から25℃に維持しながら高撹拌した。反応混合物を注意深く濾過して、パラジウム触媒を除去し、リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。濾液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3mL)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、残留物をトルエン(200mL)に取った。得られた溶液を10%HClで洗浄した(100mLで2回)。合わせた水層をトルエン(100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過した。得られた溶液を精製せずに用いた。
【0447】
実施例50E
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−(4−フルオロフェニル)−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
エチレングリコール(32.5mL、583mol、5当量)およびp−トルエンスルホン酸(2.2g、11.7mmol)を、実施例50Dからのトルエン溶液に加えた。得られた混合物を、ディーン・スタークで水を除去しながら加熱還流した。8時間後に追加のエチレングリコール(32.5mL、583mol)を加え、還流を終夜続けた。混合物を冷却して室温とし、トルエン溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mLで2回)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物を精製せずに用いた。
【0448】
実施例50F
(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(4−フルオロフェニル)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例50Eからの残留物をジクロロメタン(300mL)に溶かし、二クロム酸ピリジニウム(88g、234mmol)および硫酸マグネシウム(2.8g)を加えた。得られた混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。反応液を冷却して室温とし、混合物をシリカゲル層(150g)で濾過し、ジクロロメタン(1リットル)で洗った。濾液を濃縮し、得られた固体をシクロヘキサン(50mL)で磨砕した。固体を濾過によって回収し、シクロヘキサンで洗浄し(20mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物15.0g(52%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.42−7.33(m、2H)、7.04−6.94(m、2H)、4.00−3.88(m、4H)、2.63(dq、J=13.0、6.6Hz、1H)、2.26−1.86(m、8H)、1.71−1.57(m、2H)、1.12(td、J=13、4.0Hz、1H)、1.00(d、J=5.2Hz、3H);MS(CI−NH
3)336.1m/z(M+NH
4)
+。
【0449】
実施例50G
(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−4a′−(4−フルオロフェニル)−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
冷却して0℃とした実施例50F(2.0g、6.28mmol)のジメチルホルムアミド(20mL)中溶液に、95%水素化ナトリウム(0.397g、15.70mmol)少量ずつを加え、次に50%水素化カリウム/パラフィン(0.050g、0.628mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、再冷却して0℃とした。ギ酸エチル(3.07mL、37.7mmol)を滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、加熱して45℃として15分経過させた。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で反応停止し、水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。トルエンとの共沸で水を除去し、残留物を真空オーブンで乾燥させ、標題化合物2.2g(100%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.98(d、J=6.51Hz、3H)1.62−1.68(m、2H)1.76−1.86(m、1H)1.88−2.20(m、6H)2.47(dt、J=18.27、6.48Hz、1H)3.95(s、4H)6.98(t、J=8.67Hz、2H)7.38(d、J=9.32Hz、1H)7.47(dd、J=8.89、5.31Hz、2H)13.78(d、J=9.76Hz、1H)。
【0450】
実施例50H
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例50Gからの生成物(0.700g、2.02mmol)のイソプロパノール(15mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(0.947g、9.09mmol)およびピペリジン(0.900mL、9.09mmol)を加えた。反応混合物を95℃で24時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮して、標題化合物を得た。
【0451】
実施例50I
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例50Hを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0%から30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash Rf(R)システムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製を行って、0.458g(73%)を得た。
【0452】
実施例50J
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例50Iを用い、溶媒としてメタノールを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0453】
実施例50K
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例50Jを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.40(d、J=6.83Hz、3H)1.71−1.84(m、1H)1.95−2.04(m、1H)2.08−2.19(m、1H)2.20−2.31(m、1H)2.93−3.05(m、2H)3.09−3.17(m、1H)3.81(d、J=16.92Hz、1H)6.72(dd、J=9.00、5.20Hz、2H)6.84(t、J=8.67Hz、2H)8.26(s、1H)8.66(s、1H)9.03(s、1H);MS(APCI+)m/z336(M+H)
+。
【0454】
実施例50L
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例50Kを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0455】
実施例50M
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例50Lを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash Rf(R)システムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製を行って、0.042g(25%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.51Hz、3H)1.59−1.67(m、1H)1.96−2.04(m、1H)2.33(td、J=12.66、2.22Hz、1H)2.42(td、J=12.98、6.56Hz、1H)2.92−3.17(m、2H)6.76(dd、J=8.95、4.93Hz、2H)7.03(t、J=8.51Hz、2H)8.72(s、1H)8.82(s、1H)9.07(s、1H);MS(ESI+)m/z334(M+H)
+。
【0456】
実施例51
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例51A
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例50G(0.700g、2.02mmol)のイソプロパノール(15mL)中溶液に、3−アミジノピリジニウムクロライド(0.955g、6.06mmol)およびピペリジン(0.600mL、9.09mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した反応溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z432(M+H)
+。
【0457】
実施例51B
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例51Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0458】
実施例51C
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例51Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z388(M+H)
+。
【0459】
実施例51D
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例51Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z413(M+H)
+。
【0460】
実施例51E
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例51Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0461】
実施例51F
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−2−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例51Eを用い、0℃で35分間撹拌し、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。取得物を、0%から90%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash Rf(R)システムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、0.019g(16%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.23(d、J=6.40Hz、3H)1.63−1.72(m、1H)1.99−2.08(m、1H)2.31−2.50(m、2H)3.01−3.22(m、2H)6.82(dd、J=8.95、4.93Hz、2H)7.04(t、J=8.46Hz、2H)7.43−7.50(m、1H)8.65−8.74(m、2H)8.82(s、1H)8.93(s、1H)9.60(s、1H);MS(ESI+)m/z411(M+H)
+、443(M+CH
3OH+H)
+。
【0462】
実施例52
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例52A
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
ヒドラジンに代えてN−メチルヒドラジンを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.97−1.06(m、3H)、1.36−1.45(m、1H)、1.64−1.74(m、1H)、1.93−2.16(m、4H)、2.50−2.63(m、3H)、2.69−2.81(m、1H)、3.76−3.92(m、3H)、3.92−4.00(m、4H)、6.90−6.97(m、1H)、7.06−7.13(m、1H)、7.19−7.26(m、2H)、7.68−7.76(m、2H);MS(DCI)m/z339(M+H)
+。
【0463】
実施例52B
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Aに代えて実施例52Aを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z295(M+H)
+。
【0464】
実施例52C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例52Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z301(M+H)
+。
【0465】
実施例52D
(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例52Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z320(M+H)
+。
【0466】
実施例52E
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例52Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z320(M+H)
+。
【0467】
実施例52F
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例52Eの生成物(0.022g、0.069mmol)をテトラヒドロフラン(0.689mL)に溶かし、溶液に窒素を10分間吹き込んだ。窒素吹き込みを続けながら2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.020mg、0.090mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.008g、収率38%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.6Hz、3H)、1.43−1.62(m、2H)、2.32(t、J=11.9Hz、1H)、2.43(dt、J=13.1、6.6Hz、1H)、2.61−2.78(m、1H)、2.86(dd、J=16.3、6.6Hz、1H)、3.88(s、3H)、6.91(d、J=6.7Hz、2H)、7.24(s、1H)、7.29(dd、J=12.1、4.3Hz、3H)、8.42(s、1H);MS(APCI)m/z318(M+H)
+。
【0468】
実施例53
(5aS,6S,9aR)−9a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例53A
2−(3−フルオロフェニル)シクロヘキサン−1,3−ジオン
1リットル丸底フラスコに、3−ブロモフルオロベンゼン(34.2mL、311mmol)、tert−アミルアルコール(300mL)およびジオキサン(600mL)を入れ、内容物にN
2を45分間吹き込んだ。3リットル丸底フラスコに三塩基性リン酸カリウム(138g、649mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン(97重量%、30g、260mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.17g、5.2mmol)および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(3.24g、10.4mmol)を入れ、内容物にN
2を45分間吹き込んだ。3−ブロモフルオロベンゼン含有溶液を、カニューレにより1,3−シクロヘキサンジオン含有混合物に移し、反応混合物を終夜加熱還流した。完了したら、反応混合物を冷却して室温とし、反応混合物を、酢酸エチル(1リットル)と10% HCl(1リットル)との間で混和しながら分配した。下側の水層を分離し、酢酸エチル(1リットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、再度濃縮した。残留物をトルエン(150mL)に取り、昇温させて50℃とした。冷却して室温とした後、固体を濾過によって回収し、トルエンで洗浄し(50mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(52.4g、98%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.45−7.33(m、1H)、7.09−6.99(m、1H)、6.99−6.88(m、2H)、6.26(bs、1H)、2.71−2.43(m、4H)、1.58(bs、2H)。
【0469】
実施例53B
(8aR)−8a−(3−フルオロフェニル)−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
3リットル丸底フラスコに、アセトニトリル(300mL)中の実施例53A(52.4g、254mmol)を入れた。トリエチルアミン(71mL、508mmol)およびエチルビニルケトン(38mL、381mmol)を加え、撹拌しながら内容物を昇温させて75℃として終夜経過させた。完了後、反応混合物を冷却して室温とし、濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(125mL)に取った。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(41.5g、165mmol)およびL−フェニルアラニン(54.5g、330mmol)を加え、内容物を昇温させて50℃として48時間経過させた。完了後、反応混合物を冷却して室温とし、飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)およびメチルt−ブチルエーテル(300mL)に投入した。10分間混和後、固体を濾過によって除去し、層を分離した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、Teledyne Isco Torrent Combiflash(R)システム:酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)での330g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、1.0mL/分での10%エタノール/ヘプタンで溶離を行うChiralpak(R)AS−Hカラム(4.6mm内径×25cm、5ミクロン)を用いて測定して68%eeの標題化合物を得て、主要エナンチオマーの保持時間9.6分であり、少量エナンチオマーの保持時間11.0分であった(32.2g、47%)。
【0470】
実施例53C
(4aR,5S)−4a−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
3リットルのジャケット付き丸底フラスコに、エタノール(300mL)中の実施例53B(32.2g、118mmol)を入れ、溶液を冷却して−5℃とした。0℃を下回る内部温度を維持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(1.34g、35.5mmol)のエタノール(300mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を−5℃で4時間撹拌した。完了したら、反応混合物を、酢酸(40mL)で注意深く反応停止し、昇温させて23℃とした。終夜撹拌後、混合物を濃縮した。残留物を、メチルt−ブチルエーテル(300mL)と10%水酸化アンモニウム水溶液(150mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%水酸化アンモニウム水溶液(150mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、Teledyne Isco Torrent Combiflash(R)システム:酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)での330g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した(32.4g、100%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.49−7.39(m、1H)、7.29−7.18(m、2H)、6.98−6.89(m、1H)、3.86−3.79(m、1H)、2.80−2.72(m、1H)、2.65−2.59(m、1H)、2.49−2.43(m、1H)、2.37−2.29(m、1H)、2.24−2.06(m、2H)、1.93(d、J=1.2Hz、3H)、1.89−1.78(m、2H)、1.73−1.61(m、1H)、1.59−1.44(m、1H)。
【0471】
実施例53D
(1S,4aS,5S,8aS)−4a−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
500mLのParr撹拌圧力リアクターに、8.1gの5%Pd/C(入れる基質の20重量%)を入れた。窒素気流下に、実施例53C(32.4g、118mmol)、テトラヒドロフラン(295mL)およびピリジン(74mL)の溶液を、リアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。高圧タンクから供給される水素によって容器を加圧して60から100psig(約0.41から約0.69MPa)とし、それを維持した。温度を22℃から25℃に維持しながら、混合物を高撹拌した。反応混合物を注意深く濾過して、パラジウム触媒を除去し、リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。濾液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(4mL)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。完了したら、混合物を減圧下に濃縮し、残留物をトルエン(200mL)に取った。得られた溶液を10%塩酸で洗浄した(100mLで2回)。合わせた水層をトルエン(100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。得られた標題化合物の溶液を、それ以上精製せずに用いた。
【0472】
実施例53E
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−(3−フルオロフェニル)−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
エチレングリコール(45.7g、736mol)およびパラ−トルエンスルホン酸(2.8g、14.7mmol)を実施例53Dからのトルエン溶液に加え、得られた混合物をディーン・スタークで水を除去しながら加熱還流した。8時間後に追加のエチレングリコール(45.7g、736mol)を加え、還流を終夜続けた。反応完了後、混合物を冷却して室温とし、トルエン溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した(100mLで2回)。合わせた水層をジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物を、それ以上精製せずに用いた。
【0473】
実施例53F
(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(3−フルオロフェニル)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例53Eからの残留物をジクロロメタン(300mL)に溶かし、二クロム酸ピリジニウム(111g、294mmol)および硫酸マグネシウム(3.5g)を加えた。得られた混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。反応液を冷却して室温とし、混合物をシリカゲル層(150g)で濾過し、ジクロロメタン(1リットル)で洗った。濾液を濃縮し、残った固体をシクロヘキサン(50mL)で磨砕した。固体を濾過によって回収し、シクロヘキサンで洗浄し(10mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.36−7.27(m、1H)、7.24−7.13(m、2H)、7.00−6.86(m、1H)、4.03−3.93(m、4H)、2.68(dq、J=13.0、6.6Hz、1H)、2.29−1.91(m、8H)、1.76−1.63(m、2H)、1.17(td、J=13.5、4.3Hz、1H)、1.04(d、J=6.6Hz、3H);MS(CI−NH
3)m/z336.1(M+NH
4)
+。
【0474】
実施例53G
(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−4a′−(3−フルオロフェニル)−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチルヘキサヒドロ−1H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例58Fに代えて実施例53Fを用い、実施例58Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.00(t、J=8.1Hz、3H)、1.27(td、J=13.8、3.7Hz、1H)、1.64(dt、J=13.6、3.5Hz、1H)、1.77−2.26(m、8H)、2.49(dq、J=12.9、6.5Hz、1H)、6.86−7.00(m、1H)、7.23(dd、J=9.1、6.9Hz、1H)、7.28(t、J=5.6Hz、1H)、7.40(d、J=9.4Hz、1H)、13.76(d、J=9.6Hz、1H);MS(DCI)m/z347(M+H)
+。
【0475】
実施例53H
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1Gに代えて実施例53Gを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.01(t、J=5.7Hz、3H)、1.47(td、J=14.0、3.7Hz、1H)、1.57−1.68(m、2H)、1.74(ddd、J=18.9、11.7、8.3Hz、2H)、2.08(dddd、J=32.6、28.5、16.7、7.6Hz、13H)、2.44−2.56(m、1H)、2.56−2.76(m、3H)、3.91−3.98(m、6H)、6.64−6.99(m、2H)、7.02−7.16(m、1H)、7.16−7.24(m、2H)、7.28−7.32(m、1H)、7.32−7.40(m、1H)、7.43(d、J=7.8Hz、1H);MS(APCI)m/z342(M+H)
+。
【0476】
実施例53I
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Aに代えて実施例53Hを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.8Hz、3H)、1.92−2.04(m、3H)、2.05−2.15(m、2H)、2.26−2.49(m、5H)、2.52−2.74(m、5H)、2.84(dd、J=14.9、4.3Hz、1H)、3.05(dd、J=12.6、5.5Hz、1H)、6.90(t、J=7.7Hz、1H)、7.09(d、J=11.4Hz、1H)、7.23(d、J=7.8Hz、1H)、7.29(d、J=5.2Hz、1H);MS(DCI)m/z299(M+H)
+。
【0477】
実施例53J
(5aS,6S,8Z,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例53Iを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z327(M+H)
+。
【0478】
実施例53K
(5aS,6S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例53Jを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z324(M+H)
+。
【0479】
実施例53L
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例53Kを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z324(M+H)
+。
【0480】
実施例53M
(5aS,6S,9aR)−9a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例53L(0.360g、1.113mmol)をトルエン(11.13mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。反応混合物を2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.329g、1.447mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、0%から50%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R)SNAP50gシリカカートリッジを用いて精製した。第1のクロマトグラフィーからの残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.015g、収率5%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(t、J=6.5Hz、3H)、1.55(ddd、J=25.9、12.1、6.9Hz、1H)、1.86(dd、J=14.2、7.5Hz、1H)、2.31−2.41(m、2H)、2.46(dt、J=19.7、6.4Hz、2H)、2.69−2.81(m、2H)、2.93(dd、J=16.5、6.5Hz、1H)、6.53(d、J=10.6Hz、1H)、6.74(d、J=7.7Hz、1H)、6.99(td、J=8.1、2.3Hz、1H)、7.27−7.32(m、1H)、7.48(s、1H)、8.41(s、1H);MS(APCI)m/z321(M+H)
+。
【0481】
実施例54
(5aS,6S,9aR)−9a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例54A
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1Gに代えて実施例50Gを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0482】
実施例54B
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Aに代えて実施例54Aを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z299(M+H)
+。
【0483】
実施例54C
(5aS,6S,8Z,9aS)−9a−(4−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例54Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0484】
実施例54D
(5aS,6S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例54Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0485】
実施例54E
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例54Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0486】
実施例54F
(5aS,6S,9aR)−9a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例54E(0.280g、0.866mmol)をトルエン(8.66mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.256g、1.126mmol)を加え、窒素吹き込みを続けながら、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(60mL/分)の勾配で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.0150g、53%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.14−1.21(m、3H)、1.80−1.91(m、1H)、2.31−2.46(m、2H)、2.66−2.80(m、1H)、2.87−2.97(m、1H)、6.81−6.89(m、2H)、6.97−7.04(m、2H)、7.43−7.51(m、1H)、8.39−8.45(m、1H);MS(DCI)m/z339(M+NH
4)
+。
【0487】
実施例55
(6aS,7S,10aR)−10a−(3−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例55A
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例53Gからの生成物(0.500g、1.44mmol)のイソプロパノール(10mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(0.601g、5.77mmol)およびピペリジン(0.572mL、5.77mmol)を加えた。反応混合物を95℃で24時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。MS(APCI+)m/z355(M+H)
+。
【0488】
実施例55B
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例55Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z311(M+H)
+。
【0489】
実施例55C
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例55Bを用い、45℃で1時間加熱し、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0490】
実施例55D
(6aS,7S,11aS)−11a−(3−フルオロフェニル)−7−メチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例55Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0491】
実施例55E
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例55Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z336(M+H)
+。
【0492】
実施例55F
(6aS,7S,10aR)−10a−(3−フルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例55Eを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0%から10%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製を行って、標題化合物0.036g(34%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.72(m、1H)2.01(dd、J=13.93、7.64Hz、1H)2.35(td、J=12.85、2.39Hz、1H)2.45(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.99−3.18(m、2H)6.43(dt、J=10.36、2.09Hz、1H)6.63(dd、J=7.81、1.52Hz、1H)7.03(td、J=8.19、2.28Hz、1H)7.32(td、J=8.11、6.23Hz、1H)8.74(s、1H)8.82(s、1H)9.08(s、1H);MS(ESI+)m/z334(M+H)
+。
【0493】
実施例56
(5aS,6S,9aR)−2−ベンジル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例56A
(5aS,6S,9aS)−1−ベンジル−6−メチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]および(5aS,6S,9aS)−2−ベンジル−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
ヒドラジンに代えてN−ベンジルヒドラジンを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0494】
実施例56B
(5aS,6S,9aS)−1−ベンジル−6−メチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オンおよび(5aS,6S,9aS)−2−ベンジル−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Aに代えて実施例56Aを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0495】
実施例56C
(5aS,6S,8Z,9aS)−1−ベンジル−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オンおよび(5aS,6S,8Z,9aS)−2−ベンジル−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例56Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0496】
実施例56D
(5aS,6S,10aS)−1−ベンジル−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾールおよび(5aS,6S,10aS)−2−ベンジル−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール(1:1)
実施例24Cに代えて実施例56Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z476(M+H)
+。
【0497】
実施例56E
(5aS,6S,9aS)−2−ベンジル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリルおよび(5aS,6S,9aS)−1−ベンジル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例56Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0498】
実施例56F
(5aS,6S,9aR)−2−ベンジル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例56E(0.066g、0.167mmol)をトルエン(1.67mL)に溶かし、得られた溶液に窒素を10分間吹き込んだ。この時点で、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.049g、0.217mmol)を加え、窒素吹き込みを10分間続けながら反応混合物を室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を0%から50%アセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R)SNAPシリカ10gカートリッジで精製した。10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCを用いて第2のクロマトグラフィーを行って、を得た。標題化合物0.005g(収率8%)を実施例57に対して第2の溶出異性体としてトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.6Hz、3H)、1.53(ddd、J=25.8、12.1、6.7Hz、1H)、1.79(dd、J=13.8、7.3Hz、1H)、2.35(td、J=12.9、1.9Hz、1H)、2.45(dq、J=13.2、6.6Hz、1H)、2.61−2.73(m、1H)、2.84(dd、J=16.3、6.5Hz、1H)、5.23−5.31(m、2H)、6.88−6.94(m、2H)、7.21(d、J=6.5Hz、2H)、7.25−7.41(m、8H)、8.01−8.09(m、1H)、8.45(s、1H);MS(APCI)m/z394(M+H)
+。
【0499】
実施例57
(5aS,6S,9aR)−1−ベンジル−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
標題化合物を単離して、実施例56Fに記載の逆相クロマトグラフィーからの最初に溶出する化合物として0.024g(収率36%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.8Hz、3H)、1.58(qd、J=12.5、5.5Hz、1H)、1.81(dd、J=13.8、5.9Hz、1H)、2.18(s、1H)、2.28(dq、J=13.6、6.8Hz、1H)、2.47(t、J=12.0Hz、1H)、2.69(ddd、J=23.7、12.8、6.7Hz、1H)、2.88(dd、J=16.0、4.5Hz、1H)、4.59(d、J=16.5Hz、1H)、5.21(d、J=16.4Hz、1H)、6.85(dd、J=6.4、2.9Hz、2H)、6.96(d、J=6.7Hz、2H)、7.25−7.41(m、7H)、7.46(d、J=5.3Hz、1H)、7.58(s、1H)、7.82(s、1H);MS(APCI)m/z394(M+H)
+。
【0500】
実施例58
(5aS,6S,9aR)−9a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例58A
2−(4−メトキシフェニル)シクロヘキサン−1,3−ジオン
1リットル丸底フラスコに、4−ブロモアニソール(39mL、58.2mmol)、tert−アミルアルコール(300mL)およびジオキサン(600mL)を入れ、内容物にN
2を45分間吹き込んだ。3リットル丸底フラスコに、三塩基性リン酸カリウム(138g、649mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン(30g、260mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.17g、5.2mmol)および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(3.24g、10.4mmol)を入れ、内容物にやはりN
2を45分間吹き込んだ。4−ブロモアニソールを含む溶液を、カニューレにより1,3−シクロヘキサンジオンを含む混合物に移し入れ、反応混合物を終夜加熱還流した。完了したら、反応混合物を冷却して室温とし、反応混合物を、酢酸エチル(1リットル)と10%塩酸(1リットル)との間で混和しながら分配した。下側の水層を分離し、酢酸エチル(1リットル)で抽出した。合わせた有機層をブライン(500mL)で洗浄し、濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、再度減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(150mL)に取り、昇温させて50℃とした。冷却して室温とした後、固体を濾過によって回収し、トルエンで洗浄し(50mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(41.6g、73%)。
【0501】
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.14−7.07(m、2H)、7.00−6.93(m、2H)、6.13−5.97(m、1H)、3.81(s、3H)、2.67−2.42(m、4H)、1.67−1.51(m、2H)。
【0502】
実施例58B
(8aR)−8a−(4−メトキシフェニル)−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
3リットル丸底フラスコに、実施例58A(41.6g、191mmol)およびアセトニトリル(1.4リットル)を入れた。トリエチルアミン(53mL、381mmol)およびエチルビニルケトン(28mL、286mol)を加え、内容物を昇温させて75℃とし、終夜撹拌した。完了したら、反応混合物を冷却して室温とし、濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(100mL)に取った。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(31.2g、124mmol)およびL−フェニルアラニン(41.0g、248mmol)を加え、内容物を昇温させて45℃として66時間経過させた。完了したら、反応混合物を冷却して室温とし、飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)およびメチルt−ブチルエーテル(200mL)に投入した。10分間混和後、固体を濾過によって除去し、層を分離した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(200mL)で抽出した。合わせた有機層を水(500mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、Teledyne Isco Torrent Combiflash(R)システム:酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(かけての勾配8カラム体積)での330g RediSep(R)カートリッジを用いるSiO
2でのクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した。75%ee取得物をエタノール(400mL)に取り、0℃で2時間撹拌した。固体(ラセミ体)を濾過によって除去し、濾液を濃縮して、1.0mL/分での10%エタノール/ヘプタンで溶離を行うChiralpak(R)AS−Hカラム(4.6mm内径×25cm、5ミクロン)を用いて測定した95%ee豊富の標題化合物を得て、主要エナンチオマーの保持時間15.0分であり、少量エナンチオマーの保持時間17.1分であった(32.7g、60%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.07−6.99(m、2H)、6.91−6.83(m、2H)、3.79(s、3H)、2.80−2.69(m、1H)、2.68−2.58(m、1H)、2.57−2.47(m、1H)、2.40−2.29(m、3H)、2.23−2.16(m、1H)、2.12−2.01(m、1H)、1.95(s、3H)、1.86−1.65(m、2H)。
【0503】
実施例58C
(4aR,5S)−5−ヒドロキシ−4a−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
3リットルのジャケット付き丸底フラスコに、エタノール(300mL)中の実施例58B(32.7g、115mmol)を入れ、溶液を冷却して−5℃とした。0℃を下回る内部温度を維持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(1.31g、34.5mmol)のエタノール(300mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を−5℃で4時間撹拌した。完了したら、反応混合物を、酢酸(40mL)で注意深く反応停止し、混合物を昇温させて室温とした。終夜撹拌後、混合物を濃縮した。残留物を、メチルt−ブチルエーテル(300mL)と10%アンモニア水(150mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%アンモニア水(150mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、Teledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムで溶離を行う酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)での330g RediSep(R)カートリッジを用いるSiO
2でのクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した(25.5g、77%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.47−7.37(m、2H)、6.87−6.81(m、2H)、3.83−3.76(m、4H)、2.79−2.71(m、1H)、2.47−2.41(m、1H)、2.34−2.28(m、1H)、2.25−2.09(m、3H)、1.99(d、J=4.8Hz、1H)、1.92(d、J=0.8Hz、3H)、1.88−1.74(m、2H)、1.72−1.45(m、2H)。
【0504】
実施例58D
(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−4a−(4−メトキシフェニル)−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
500mLのParr撹拌圧力リアクターに5.1gの5%Pd/C(入れる基質の20重量%)を入れた。窒素気流下に、実施例58C(25.3g、88mmol)、テトラヒドロフラン(177mL)およびピリジン(44mL)の溶液を、リアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。高圧タンクから供給される水素で容器を加圧して60から100psig(約0.41から約0.69MPa)とし、それを維持した。温度を22℃から25℃に維持しながら、混合物を高撹拌した。完了したら、反応混合物を注意深く濾過して、パラジウム触媒を除去し、リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。濾液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデカ−7−エン(3mL)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。揮発分を減圧下に除去し、残留物をトルエン(200mL)に取った。得られた溶液を10%塩酸で洗浄した(100mLで2回)。合わせた水層をジクロロメタン(100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0505】
実施例58E
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−(4−メトキシフェニル)−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例58Dのトルエン(300mL)中溶液をエチレングリコール(25mL、440mmol、5当量)およびp−トルエンスルホン酸(1.7g、28.8mmol)で処理し、得られた混合物を、ディーン・スタークで水を除去しながら加熱還流した。8時間後に追加のエチレングリコール(25mL、440mmol、5当量)を加え、還流を終夜続けた。混合物を冷却して室温とし、トルエン溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mLで2回)およびブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して標題化合物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0506】
実施例58F
(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(4−メトキシフェニル)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例58Eのジクロロメタン(300mL)中溶液を二クロム酸ピリジニウム(66.2g、176mmol)および硫酸マグネシウム(2.1g)で処理した。得られた混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。完了したら、反応液を冷却して室温とし、混合物をシリカゲル層(100g)で濾過し、ジクロロメタン(1リットル)で洗った。濾液を濃縮し、残った固体をシクロヘキサン(50mL)で磨砕した。固体を濾過によって回収し、シクロヘキサンで洗浄し(10mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物15.0g(52%)を得た。
【0507】
実施例58G
(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−6′−(ヒドロキシメチレン)−4a′−(4−メトキシフェニル)−1′−メチルヘキサヒドロ−1H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例58Fからの生成物(2.0g、6.05mmol)をジメチルホルムアミドに溶かし、氷浴で冷却した。水素化ナトリウム(オイル中60%分散品)(0.605g、15.13mmol)を少量ずつ加えた。氷浴を外し、溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を再度氷浴で冷却し、ギ酸エチル(2.96mL、36.3mmol)を数分かけて滴下した。氷浴を外し、溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を1M NaH
2KO
4溶液で反応停止し、水に投入し、ジクロロメタンで抽出した。ジクロロメタン層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残留物を、0%から20%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R)SNAP100gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た。
【0508】
実施例58H
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1Gに代えて実施例58Gを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0509】
実施例58I
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Aに代えて実施例58Hを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(DCI)m/z311(M+H)
+。
【0510】
実施例58J
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−9a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例58Iを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0511】
実施例58K
(5aS,6S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例58Jを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0512】
実施例58L
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例58Kを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z336(M+H)
+。
【0513】
実施例58M
(5aS,6S,9aR)−9a−(4−メトキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Fに記載の条件を用いて実施例58Lの生成物を処理して、所望の化合物を得た。この化合物を、0%から50%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R)SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製した。10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCでの第2のクロマトグラフィー精製によって、標題化合物0.110g(収率46%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.7Hz、1H)、1.48−1.63(m、1H)、1.80−1.91(m、1H)、2.18(d、J=2.3Hz、1H)、2.28−2.38(m、1H)、2.42−2.54(m、1H)、2.68−2.82(m、1H)、2.85−3.01(m、1H)、3.70−3.84(m、3H)、6.72−6.87(m、2H)、7.47−7.55(m、1H)、8.25(s、1H);MS(DCI)m/z334(M+H)
+。
【0514】
実施例59
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例59A
メチル3−(2,6−ジオキソシクロヘキシル)ベンゾエート
1,4−ジオキサン(0.6リットル)およびtert−ブチルアルコール(0.3リットル)を1リットル丸底フラスコに入れた。溶液に窒素を30分間吹き込んだ。1,3−シクロヘキサンジオン(30.9g、267mmol)、メチル3−ブロモベンゾエート(142g、267mmol)、酢酸パラジウム(II)(1.5g、6.68mmol)、三塩基性リン酸カリウム(58.7g、668mmol)、および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(4.18g、13.37mmol)を2リットル丸底フラスコに入れた。フラスコを窒素で30分間パージした。液体をカニューレにより、固体の入ったフラスコに移し入れ、反応混合物を90℃で17時間加熱した。反応混合物を、酢酸エチル(620mL)と10重量%塩酸水溶液(950mL)との間で分配した。層を分離し、水層を酢酸エチル(120mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)および10重量%塩化ナトリウム水溶液(200mL)で洗浄した。有機層を濃縮した。残留物をトルエン(600mL)で処理し、濃縮した。残留物を酢酸エチル(240mL)に取り、昇温させて75℃とし、徐々に冷却して環境温度とした。温度が約50℃となった時点で、ヘプタン(500mL)を1時間かけて加えた。標題化合物が溶液から沈澱し、それを濾過によって回収し、ヘプタンで洗浄し(100mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させた(48g、73%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.00(dt、J=7.8、1.5Hz、1H)、7.87(t、J=1.7Hz、1H)、7.51(t、J=7.7Hz、1H)、7.44−7.37(m、1H)、6.30(s、1H)、3.90(s、3H)、2.57(s、4H)、2.17−2.03(m、2H)。
【0515】
実施例59B
メチル3−[(4aR)−8−メチル−4,7−ジオキソ−1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−4a(2H)−イル]ベンゾエート
2リットル丸底フラスコに、実施例59A(80g、267mmol)およびアセトニトリル(1.2リットル)を入れた。トリエチルアミン(115mL、802mmol)およびエチルビニルケトン(34.3mL、334mmol)を加えた。還流冷却管を取り付けた後、反応混合物を撹拌し、75℃で16時間加熱した。冷却して環境温度とした後、反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(170mL)に溶かした。p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(37.8g、148mmol)およびL−フェニルアラニン(49.8g、295mmol)を加え、混合物を45℃で48時間加熱した。反応混合物を冷却して環境温度とし、飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)および酢酸エチル(300mL)に投入した。10分間混和後、固体を濾過によって除去し、層を分離した。水層を酢酸エチル(300mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、Teledyne Isco Torrent Combiflash(R)システム:酢酸エチル/ヘキサン1:10から1:3での330g RediSep(R)カラムを用いるシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した(57g、77%)。
1HMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.98(dt、J=7.7、1.4Hz、1H)、7.81−7.76(m、1H)、7.45(t、J=7.7Hz、1H)、7.34(ddd、J=7.8、2.1、1.2Hz、1H)、3.91(s、2H)、2.81(ddd、J=17.4、8.0、5.1Hz、1H)、2.69−2.58(m、1H)、2.58−2.28(m、4H)、2.28−2.19(m、1H)、2.07−2.02(m、1H)、2.04−1.91(m、3H)、1.89−1.60(m、2H)、1.26(t、J=7.1Hz、1H)。
【0516】
実施例59C
メチル3−[(4S,4aR)−4−ヒドロキシ−8−メチル−7−オキソ−1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−4a(2H)−イル]ベンゾエート
実施例59B(14.3g、43.8mmol)のエタノール(70mL)中溶液を冷却して−5℃とした。その撹拌溶液に、0℃を下回る内部温度を維持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(6.28g、166mmol)のエタノール(1.0リットル)中溶液を滴下した。得られた混合物を−5℃で4時間撹拌した。反応混合物の0℃を下回る内部温度を維持しながら、氷酢酸(13.8mL、241mmol)をゆっくり加えることでそれを反応停止した。次に、混合物を環境温度に戻した。終夜撹拌後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル(200mL)と10%水酸化アンモニウム水溶液(100mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%水酸化アンモニウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機溶液を濃縮し、残留物をTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システム:酢酸エチル/ヘキサン1:10から1:4での120g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、固体を得た。その固体を真空オーブンにおいて50℃で16時間乾燥させて、標題化合物を得た(10.2g、71%)。
【0517】
実施例59D
メチル3−[(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソオクタヒドロナフタレン−4a(2H)−イル]ベンゾエート
5%Pd/C(2.1g)(基質の20重量%に相当)を、撹拌した300mLのParr圧力リアクターに入れた。窒素気流下に、実施例59C(10.7g、32.6mmol)、テトラヒドロフラン(85mL)およびピリジン(21mL)の溶液を、リアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。高圧タンクから供給される水素で容器を加圧して60psig(約0.41MPa)に維持した。温度を22℃から25℃に維持しながら、混合物を22時間高撹拌した。反応混合物を注意深く濾過して、パラジウム触媒を除去した。リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.9mL)を濾液に加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。溶液の減圧下での濃縮によって、揮発分を除去した。残留物をトルエン(200mL)に取り、10%塩酸水溶液で洗浄した(100mLで2回)。合わせた水層をトルエン(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。標題化合物のトルエン中溶液を精製せずに用いた。
【0518】
実施例59E
メチル3−[(1′S,4a′S′,5′S,8a′S)−5′−ヒドロキシ−1′−メチルオクタヒドロ−4a′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−4a′−イル]ベンゾエート
エチレングリコール(9mL、160mmol、5当量)およびp−トルエンスルホン酸(0.6g、3.2mmol)を、実施例59Dのトルエン中溶液の入ったフラスコに加えた。水除去のためのディーン−スターク装置をフラスコに取り付け、その内容物を18時間加熱還流した。混合物を冷却して環境温度とし、トルエン溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mLで2回)およびブライン(100mL)で洗浄した。溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタン(100mL)に溶かし、標題化合物の溶液を、それ以上精製せずに次の段階で用いた。
【0519】
実施例59F
メチル3−[(1′S,4a′S,8a′S)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−4a′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−4a′−イル]ベンゾエート
実施例59Eを含むジクロロメタン溶液を二クロム酸ピリジニウム(33.8g、88mmol)および硫酸マグネシウム(1.1g、8.8mmol)と混和した。混合物を24時間還流撹拌した。混合物を冷却して環境温度とし、その後にそれをセライト(R)層(50g)で濾過し、ジクロロメタン(100mL)で洗った。濾液を濃縮して残留物を得て、それを次に、15%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う120g RediSep(R)カラムを用いるシリカでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、固体を得た。固体の標題化合物を真空オーブンで50℃で12時間乾燥させた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.13(d、J=1.8Hz、1H)、7.90(d、J=7.7Hz、1H)、7.59(dd、J=7.9、1.9Hz、1H)、7.39(t、J=7.8Hz、1H)、3.97−3.93(広いs、4H)、3.92(s、3H)、2.77−2.65(m、1H)、2.28−2.03(m、5H)、2.00(d、J=3.7Hz、2H)、1.65−1.57(m、1H)、1.03(d、J=6.5Hz、3H)。
【0520】
実施例59G
メチル3−[(1′S′,4a′S,6′Z,8a′S)−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−4a′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−4a′−イル]ベンゾエート
実施例59F(2.0g、5.58mmol)のギ酸エチル(13.63mL、167.0mmol)中溶液に室温で、1Mカリウムt−ブトキシド/テトラヒドロフラン(12.28mL、12.28mmol)を滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0521】
実施例59H
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロ−10aH−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−10a−イル]ベンゾエート
実施例59Gからの生成物(2.23g、5.57mmol)のイソプロパノール(30mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(1.74g、16.71mmol)およびピペリジン(1.65mL、16.71mmol)を加えた。反応混合物を95℃で24時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮して、標題化合物を得た。
【0522】
実施例59I
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Hに代えて実施例59Hを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0523】
実施例59J
エチル3−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Iに代えて実施例59Iを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0524】
実施例59K
エチル3−[(6aS,7S,11aS)−7−メチル−6,6a,7,11−テトラヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−11a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Jに代えて実施例59Jを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0525】
実施例59L
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Kに代えて実施例59Kを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0526】
実施例59M
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
氷水浴で冷却して0℃とした実施例59Fからの生成物(0.560g、1.49mmol)のジメチルホルムアミド(10mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.235g、0.820mmol)を加えた。溶液を0℃で35分間撹拌し、ピリジン(1.21mL、14.92mmol)を加えた。得られた溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfクロマトグラフィーシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.398g(72%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.18Hz、3H)1.59−1.71(m、1H)2.01(dd、J=14.20、7.81Hz、1H)2.33−2.45(m、2H)2.98−3.23(m、2H)3.88(s、3H)6.99−7.08(m、1H)7.40−7.47(m、2H)7.99(d、J=7.81Hz、1H)8.75(s、1H)8.85(s、1H)9.07(s、1H);MS(APCI+)m/z374(M+H)
+。
【0527】
実施例60
3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]安息香酸
実施例59M(0.320g(0.857mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)中溶液に、水(1.5mL)および水酸化リチウム・1水和物(0.144g、3.43mmol)を加えた。反応混合物を室温で20時間撹拌した。溶液を水で希釈し、1M塩酸を滴下することで中和してpH7とし、20%イソプロパノール/クロロホルムで抽出した。有機層を濃縮し、残留物を、0%から4%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash Rf(R)クロマトグラフィーシステムでの4g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.120g(39%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.06(d、J=6.61Hz、3H)1.28−1.45(m、1H)1.85−1.95(m、1H)2.31(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.55−2.69(m、1H)2.93−3.15(m、2H)7.18(d、J=9.11Hz、1H)7.29(s、1H)7.47(t、J=7.81Hz、1H)7.86(d、J=7.81Hz、1H)8.75(s、1H)8.86(s、1H)9.05(s、1H)13.14(s、1H);MS(APCI+)m/z360(M+H)
+。
【0528】
実施例61
3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンズアミド
実施例59M(0.020g、0.054mmol)の水酸化アンモニウム(1.0mL、25.7mmol)中溶液を室温で封管中24時間撹拌した。溶液を減圧下に濃縮し、水をトルエンで共沸的に除去した。次に、0%から9%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R)システムでの4g RediSep(R)カートリッジを用いて残留物を精製して、標題化合物0.009g(50%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.18Hz、3H)1.60−1.75(m、1H)2.01(dd、J=14.04、7.54Hz、1H)2.31−2.46(m、2H)2.99−3.25(m、2H)5.58(s、1H)5.91(s、1H)7.05(dd、J=8.29、1.68Hz、1H)7.26(s、1H)7.44(t、J=7.86Hz、1H)7.65(d、J=7.70Hz、1H)8.75(s、1H)8.85(s、1H)9.07(s、1H);MS(APCI+)m/z359(M+H)
+。
【0529】
実施例62
メチル3−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例62A
メチル3−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−4,5,5a,6,8,9−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−9a(2H)−イル]ベンゾエート
実施例1Gに代えて実施例59Gを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0530】
実施例62B
メチル3−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7,8,9−オクタヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例24Aに代えて実施例62Aを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z338(M+H)
+。
【0531】
実施例62C
メチル3−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7,8,9−オクタヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例24Bに代えて実施例62Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0532】
実施例62D
メチル3−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−2,4,5,5a,6,10−ヘキサヒドロ−10aH−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−10a−イル]ベンゾエート
実施例24Cに代えて実施例62Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z332(M+H)
+。
【0533】
実施例62E
メチル3−[(5aS,6S,9aS)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7,8,9−オクタヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例24Dに代えて実施例62Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0534】
実施例62F
メチル3−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例62E(0.154g、0.424mmol)をトルエン(4.24mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.125g、0.551mmol)を加え、窒素吹き込みを1時間続けた。反応混合物を濃縮し、残留物を、Biotage(R)SNAP50gシリカカートリッジを用いて精製した。10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R)HR C18、6μm、60Å、40×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCを用いた第2のクロマトグラフィーによって、標題化合物0.120g(収率78%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.14−1.20(m、3H)、1.81−1.92(m、1H)、2.18(s、2H)、2.35−2.44(m、2H)、2.69−2.84(m、1H)、2.91−3.02(m、1H)、3.89(d、J=5.1Hz、3H)、7.08−7.15(m、1H)、7.36−7.43(m、1H)、7.48−7.52(m、1H)、7.53−7.57(m、1H)、7.92−7.99(m、1H)、8.42−8.46(m、1H);MS(DCI)m/z379(M+NH
4)
+。
【0535】
実施例63
メチル4−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例63A
エチル4−(2,6−ジオキソシクロヘキシル)ベンゾエート
メチル3−ブロモベンゾエートに代えてエチル−4−ブロモベンゾエートを用い、実施例59Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0536】
実施例63B
エチル4−[(4aR)−8−メチル−4,7−ジオキソ−1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−4a(2H)−イル]ベンゾエート
実施例59Aに代えて実施例63Aを用い、実施例59Bに記載の条件を用いて、標題化合物(74%ee、1.0mL/分で10%エタノール/ヘプタンで溶離するChiralpak(R)AS−Hカラム(4.6mm内径×25cm、5ミクロン)を用いて測定、主要エナンチオマーは17.5分で溶出し、少量エナンチオマーは22.9分で溶出)を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.08−7.96(m、2H)、7.26−7.18(m、2H)、4.45−4.30(m、2H)、2.88−2.71(m、1H)、2.70−2.56(m、1H)、2.56−2.29(m、4H)、2.29−2.17(m、1H)、1.98(s、3H)、1.86−1.64(m、2H)、1.39(t、J=7.1Hz、3H)。
【0537】
実施例63C
エチル4−[(4S,4aR)−4−ヒドロキシ−8−メチル−7−オキソ−1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロナフタレン−4a(2H)−イル]ベンゾエート
実施例59Bに代えて実施例63Bを用い、実施例59Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.03−7.89(m、2H)、7.73−7.58(m、2H)、4.36(q、J=7.1Hz、2H)、3.84(dt、J=13.4、6.6Hz、1H)、3.79−3.67(m、3H)、2.46(dt、J=13.0、4.3Hz、2H)、2.33(dt、J=16.1、3.6Hz、1H)、2.28−2.16(m、1H)、2.16−2.01(m、2H)、1.93(d、J=1.2Hz、3H)、1.71−1.57(m、1H)、1.57−1.44(m、1H)、1.38(t、J=7.1Hz、3H)。
【0538】
実施例63D
エチル4−[(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−1−メチル−2−オキソオクタヒドロナフタレン−4a(2H)−イル]ベンゾエート
実施例59Cに代えて実施例63Cを用い、実施例59Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0539】
実施例63E
エチル4−[(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−5′−ヒドロキシ−1′−メチルオクタヒドロ−4a′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−4a′−イル]ベンゾエート
実施例59Dに代えて実施例63Dを用い、実施例59Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0540】
実施例63F
エチル4−[(1′S,4a′S,8a′S)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−4a′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−4a′−イル]ベンゾエート
実施例59Eに代えて実施例63Eを用い、実施例59Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.96(d、J=8.9Hz、2H)、7.48(d、J=6.7Hz、2H)、4.36(q、J=7.1Hz、2H)、3.94(s、4H)、2.67(dq、J=13.0、6.5Hz、1H)、2.21−2.09(m、3H)、2.09−2.00(m、2H)、2.00−1.88(m、3H)、1.72−1.55(m、2H)、1.38(t、J=7.1Hz、3H)、1.09(td、J=14.0、3.7Hz、1H)、1.01(d、J=6.5Hz、3H)。
【0541】
実施例63G
エチル4−[(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−4a′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−4a′−イル]ベンゾエート
実施例63Fに代えて実施例58Fを用い、実施例58Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0542】
実施例63H
エチル4−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−4,5,5a,6,8,9−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−9a(2H)−イル]ベンゾエート
実施例1Gに代えて実施例63Gを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0543】
実施例63I
エチル4−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7,8,9−オクタヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例24Aに代えて実施例63Hを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.11−1.21(m、3H)、1.31−1.39(m、3H)、2.06−2.16(m、1H)、2.30−2.46(m、2H)、2.49−2.73(m、3H)、2.76−2.92(m、1H)、2.99−3.17(m、1H)、4.35(q、J=7.1Hz、2H)、7.30(d、J=7.3Hz、1H)、7.46−7.57(m、2H)、7.93(dd、J=8.6、6.8Hz、2H);MS(APCI)m/z353(M+H)
+。
【0544】
実施例63J
エチル4−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7,8,9−オクタヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例24Bに代えて実施例63Iを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0545】
実施例63K
エチル4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−2,4,5,5a,6,10−ヘキサヒドロ−10aH−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−10a−イル]ベンゾエート
実施例24Cに代えて実施例63Jを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z378(M+H)
+。
【0546】
実施例63L
エチル4−[(5aS,6S,9aS)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7,8,9−オクタヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例24Dに代えて実施例63Kを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0547】
実施例63M
メチル4−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]ベンゾエート
実施例63L(0.100g、0.275mmol)をトルエン(2.75mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.081g、0.358mmol)を加え、窒素吹き込みを1時間続けた。反応混合物を濃縮し、残留物を、0%から50%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R) SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.050g、収率45%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.14−1.21(m、3H)、1.80−1.90(m、1H)、2.35−2.46(m、2H)、2.69−2.83(m、1H)、2.90−3.00(m、1H)、3.90(d、J=3.8Hz、4H)、6.91−7.07(m、3H)、7.45−7.58(m、1H)、7.90−8.04(m、2H)、8.34−8.52(m、1H);MS(DCI)m/z379(M+NH
4)
+。
【0548】
実施例64
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例64A
エチル4−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロ−10aH−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−10a−イル]ベンゾエート
実施例63G(1.25g、3.12mmol)のイソプロパノール(25mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(1.30g、12.49mmol)およびピペリジン(1.24mL、12.49mmol)を加えた。反応混合物を90℃で48時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0549】
実施例64B
エチル4−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Hに代えて実施例64Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z365(M+H)
+。
【0550】
実施例64C
エチル4−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Iに代えて実施例64Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0551】
実施例64D
エチル4−[(6aS,7S,11aS)−7−メチル−6,6a,7,11−テトラヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−11a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Jに代えて実施例64Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z390(M+H)
+。
【0552】
実施例64E
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Kに代えて実施例64Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0553】
実施例64F
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
氷水浴で冷却して0℃とした実施例64E(0.365g、0.972mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.139g、0.486mmol)を加えた。溶液を0℃で35分間撹拌し、ピリジン(0.393mL、4.86mmol)を加え、溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.198g(55%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.07Hz、3H)1.57−1.69(m、1H)2.01(dd、J=14.64、7.26Hz、1H)2.33−2.46(m、2H)3.00−3.20(m、2H)3.91(s、3H)6.87(d、J=8.57Hz、2H)7.98(d、J=8.57Hz、2H)8.75(s、1H)8.84(s、1H)9.08(s、1H);MS(ESI+)m/z374(M+H)
+。
【0554】
実施例65
(5aS,6S,9aR)−1−(4−ブロモベンジル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例65A
(5aS,6S,9aS)−1−(4−ブロモベンジル)−6−メチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
ヒドラジンに代えて(4−ブロモベンジル)ヒドラジンを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z449(M+H)
+。
【0555】
実施例65B
(5aS,6S,9aS)−1−(4−ブロモベンジル)−6−メチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Aに代えて実施例65Aを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0556】
実施例65C
(5aS,6S,8Z,9aS)−1−(4−ブロモベンジル)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例65Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0557】
実施例65D
(5aS,6S,10aS)−1−(4−ブロモベンジル)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例65Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z474(M+H)
+。
【0558】
実施例65E
(5aS,6S,9aS)−1−(4−ブロモベンジル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例65Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0559】
実施例65F
(5aS,6S,9aR)−1−(4−ブロモベンジル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例65E(0.060g、0.126mmol)をトルエン(1.27mL)に溶かし、窒素を吹き込んだ。10分後、窒素吹き込みを1時間続けながら、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.037g、0.164mmol)を加えた。反応混合物を濃縮し、残留物を、0%から50%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R) SNAP 10gシリカカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.045g(収率75%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.8Hz、3H)、1.80(dd、J=13.9、6.2Hz、1H)、2.27(dq、J=13.4、6.7Hz、1H)、2.46(t、J=12.8Hz、1H)、2.60−2.76(m、1H)、2.86(dd、J=16.2、4.7Hz、1H)、4.67(d、J=16.2Hz、1H)、5.00(d、J=16.2Hz、1H)、6.82(t、J=7.0Hz、4H)、7.32(q、J=5.4Hz、3H)、7.38(d、J=8.4Hz、2H)、7.53(s、1H)、7.88(s、1H);MS(APCI)m/z472(M+H)
+。
【0560】
実施例66
4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]安息香酸
実施例64F(0.140g(0.375mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に、水(1mL)および水酸化リチウム・1水和物(0.027g、1.13mmol)を加えた。反応混合物を室温で20時間撹拌した。1M塩酸を滴下することで溶液をpH4に調節した。次に、酢酸エチル(4mL)を加え、混合物を1時間高撹拌した。層を分離し、有機層を濃縮した。残留物を、0%から5%メタノール/ジクロロメタンを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの4g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.102g(76%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=5.96Hz、3H)1.62(ddd、J=24.34、13.45、7.21Hz、1H)1.97−2.06(m、1H)2.36−2.46(m、2H)3.01−3.21(m、2H)6.92(d、J=8.57Hz、2H)8.04(d、J=8.57Hz、2H)8.77(s、1H)8.84(s、1H)9.09(s、1H);MS(APCI+)m/z360(M+H)
+、401(M+H+CH
3CN)
+。
【0561】
実施例67
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例67A
メチル(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(4−メトキシフェニル)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−6′−カルボキシレート
実施例58F(2.0g、6.05mmol)のテトラヒドロフラン(30.0mL)中溶液に室温で、炭酸ジメチル(12.7mL、151mmol)、次に95%水素化ナトリウム(0.61g、24.2mmol)および50%水素化カリウム/パラフィン(0.10g、1.2mmol)を加えた。反応液を48時間還流した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸で中和し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。今度は、水層を酢酸エチルで洗浄した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を、10%から33%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(1.63g、69%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.99(d、J=6.51Hz、3H)1.11−1.22(m、1H)1.60(dt、J=13.53、3.37Hz、1H)1.93−2.03(m、4H)2.03−2.19(m、3H)2.68(ddd、J=18.38、6.72、6.56Hz、1H)3.31−3.41(m、1H)3.69(s、3H)3.80(s、3H)3.91−3.98(m、4H)6.88(d、J=8.89Hz、2H)7.30(d、J=8.78Hz、2H);MS(DCI)m/z389.1(M+H)
+。
【0562】
実施例67B
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13Aに代えて実施例67Aを用い、実施例13Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0563】
実施例67C
(6aS,7S,10aS)−4−ヒドロキシ−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Bに代えて実施例67Bを用い、実施例13Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0564】
実施例67D
(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Cに代えて実施例67Cを用い、実施例13Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率76%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)1.94−2.25(m、4H)2.50−2.58(m、3H)2.63(s、3H)2.83−2.90(m、2H)3.18−3.27(m、1H)3.77(s、3H)6.82(d、J=8.89Hz、2H)7.31(d、J=8.89Hz、2H);MS(DCI)m/z371.0(M+H)
+。
【0565】
実施例67E
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えてピリミジン−5−イルボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。25%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を得た(収率100%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.98(td、J=l1.85、6.99Hz、1H)2.06−2.20(m、2H)2.24−2.53(m、3H)2.65(ddd、J=16.13、7.94、7.70Hz、1H)2.76(s、3H)2.79−2.94(m、2H)3.21(td、J=8.92、4.50Hz、1H)3.79(s、3H)6.85(d、J=8.89Hz、2H)7.46(d、J=8.78Hz、2H)8.89(s、2H)9.27(s、1H);MS(DCI)m/z415.1(M+H)
+。
【0566】
実施例67F
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例67Eを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0567】
実施例67G
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例67Fを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0568】
実施例67H
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例67Gを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0569】
実施例67I
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a、7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例67Hを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(64%収率)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)1.58−1.67(m、1H)1.95(dt、J=13.91、3.02Hz、1H)2.33(td、J=12.82、2.33Hz、1H)2.47(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.74(s、3H)2.97−3.06(m、2H)3.79(s、3H)6.72(d、J=9.00Hz、2H)6.87(d、J=8.89Hz、2H)8.92(s、1H)9.05(s、2H)9.35(s、1H);MS(CI)m/z455(M+H)
+。
【0570】
実施例68
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例68A
メチル(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(4−フルオロフェニル)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−6′−カルボキシレート
実施例50F(2.0g、6.28mmol)のテトラヒドロフラン(30.0mL)中溶液に室温で、炭酸ジメチル(13.2mL、157mmol)、次に95%水素化ナトリウム(0.64g、25.1mmol)および50%水素化カリウム/パラフィン(0.05g、0.63mmol)を加えた。反応液を18時間還流した。反応液を冷却して室温とし、酢酸で中和し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水層を酢酸エチルで洗浄した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。15%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を得た(2.0g、85%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.00(d、J=6.51Hz、3H)1.06−1.18(m、1H)1.62(dt、J=13.53、3.37Hz、1H)1.89−2.07(m、4H)2.10−2.24(m、2H)2.28−2.36(m、1H)2.57−2.70(m、1H)3.26−3.35(m、1H)3.69(s、3H)3.94(s、4H)7.05(t、J=8.62Hz、2H)7.37(dd、J=8.89、5.20Hz、2H);MS(DCI)m/z377.1(M+H)
+。
【0571】
実施例68B
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13Aに代えて実施例68Aを用い、実施例13Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0572】
実施例68C
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Bに代えて実施例67Bを用い、実施例13Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率61%)。
【0573】
実施例68D
(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Cに代えて実施例68Cを用い、実施例13Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率73%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.83Hz、3H)1.97−2.27(m、4H)2.43−2.61(m、3H)2.64(s、3H)2.84−2.95(m、2H)3.22(ddd、J=14.48、6.61、4.07Hz、1H)6.99(t、J=8.62Hz、2H)7.38(dd、J=8.89、5.20Hz、2H);MS(DCI)m/z359.1(M+H)
+。
【0574】
実施例68E
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えてピリミジン−5−イルボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。25%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率92%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.96−2.07(m、1H)2.08−2.19(m、2H)2.26−2.44(m、2H)2.48−2.56(m、1H)2.58−2.69(m、1H)2.77(s、3H)2.78−2.84(m、1H)2.85−2.96(m、1H)3.16−3.24(m、1H)7.02(t、J=8.62Hz、2H)7.48−7.56(m、2H)8.90(s、2H)9.28(s、1H);MS(DCI)m/z403.1(M+H)
+。
【0575】
実施例68F
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例68Eを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0576】
実施例68G
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例68Fを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0577】
実施例68H
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例68Gを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0578】
実施例68I
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例68Hを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率59%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.29Hz、3H)1.58−1.66(m、1H)1.93−2.02(m、1H)2.33−2.50(m、2H)2.74(s、3H)2.99−3.09(m、2H)6.80(dd、J=8.84、4.93Hz、2H)7.06(t、J=8(M+H)
+。.46Hz、2H)8.91(s、1H)9.06(s、2H)9.35(s、1H);MS(CI)m/z426(M+H)
+。
【0579】
実施例69
(6aS,7S,10aR)−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例69A
メチル(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−(3−フルオロフェニル)−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−6′−カルボキシレート
実施例53F(2.0g、6.28mmol)のテトラヒドロフラン(30.0mL)中溶液に室温で、炭酸ジメチル(13.2mL、157mmol)、次に95%水素化ナトリウム(0.64g、25.1mmol)および50%水素化カリウム/パラフィン(0.05g、0.63mmol)を加えた。反応液を18時間還流した。反応液を冷却して室温とし、酢酸で中和し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。水相を酢酸エチルで洗浄した。有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。10%から20%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって残留物の精製を行って、標題化合物を得た(1.4g、59%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.00(d、J=6.61Hz、3H)1.15(ddd、J=28.63、14.58、3.63Hz、1H)1.63(dt、J=13.53、3.43Hz、1H)1.90−2.10(m、5H)2.10−2.23(m、2H)2.66(dt、J=18.19、6.52Hz、1H)3.27−3.34(m、1H)3.70(s、3H)3.95(s、4H)6.96(td、J=8.24、2.17Hz、1H)7.11−7.18(m、2H)7.33(td、J=8.11、6.45Hz、1H);MS(ESI)m/z377.0(M+H)
+。
【0580】
実施例69B
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13Aに代えて実施例69Aを用い、実施例13Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0581】
実施例69C
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Bに代えて実施例69Bを用い、実施例13Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率32%)。
【0582】
実施例69D
(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Cに代えて実施例69Cを用い、実施例13Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率69%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.72Hz、3H)1.95−2.26(m、4H)2.43−2.62(m、3H)2.65(s、3H)2.83−2.91(m、2H)3.23(ddd、J=14.42、6.51、3.90Hz、1H)6.91−6.98(m、1H)7.14(dt、J=l1.17、2.06Hz、1H)7.19−7.32(m、2H);MS(DCI)m/z359.0(M+H)
+。
【0583】
実施例69E
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えてピリミジン−5−イルボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。25%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率82%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)2.02(td、J=11.79、7.21Hz、1H)2.10−2.22(m、2H)2.26−2.44(m、2H)2.48−2.57(m、1H)2.59−2.70(m、1H)2.78(s、3H)2.80−2.97(m、2H)3.21(ddd、J=13.61、5.37、5.20Hz、1H)6.98(t、J=7.97Hz、1H)7.21−7.40(m、3H)8.90(s、2H)9.28(s、1H);MS(DCI)m/z403.1(M+H)
+。
【0584】
実施例69F
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例69Eを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0585】
実施例69G
(6aS,7S,11aS)−11a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例69Fを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0586】
実施例69H
(6aS,7S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例69Gを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0587】
実施例69I
(6aS,7S,10aR)−10a−(3−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例69Hを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率96%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.51Hz、3H)1.58−1.69(m、1H)1.95−2.04(m、1H)2.33−2.52(m、2H)2.75(s、3H)3.01−3.09(m、2H)6.49(dt、J=10.27、2.07Hz、1H)6.67(dd、J=7.75、1.36Hz、1H)7.05(td、J=8.13、2.28Hz、1H)7.31−7.40(m、1H)8.91(s、1H)9.06(s、2H)9.36(s、1H);MS(CI)m/z426(M+H)
+。
【0588】
実施例70
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例70A
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例58G(0.515g、1.44mmol)のイソプロパノール12mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(0.598g、5.75mmol)およびピペリジン(0.569mL、5.75mmol)を加えた。反応混合物を95℃で36時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を濃縮して、標題化合物を得た。
【0589】
実施例70B
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例70Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.72Hz、3H)2.00(dt、J=12.23、8.85Hz、1H)2.10−2.18(m、2H)2.25(ddd、J=14.18,10.98、7.05Hz、1H)2.44−2.59(m、2H)2.67(td、J=12.77、6.56Hz、1H)2.73−2.91(m、2H)3.20(ddd、J=14.15、5.96、4.07Hz、1H)3.76(s、3H)6.81(d、J=8.89Hz、2H)7.34(d、J=8.89Hz、2H)8.44(s、1H)9.03(s、1H)MS(APCI+)m/z323(M+H)
+。
【0590】
実施例70C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−10a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例70Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。この場合、反応混合物を室温で終夜撹拌した。
【0591】
実施例70D
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例70Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.39(d、J=6.94Hz、3H)1.75−1.87(m、1H)1.97(ddd、J=12.88,10.71、2.11Hz、1H)2.07−2.14(m、1H)2.22−2.30(m、1H)2.91−3.01(m、2H)3.07−3.15(m、1H)3.71(s、3H)3.80(d、J=16.92Hz、1H)6.66(s、4H)8.25(s、1H)8.62(s、1H)9.01(s、1H)。
【0592】
実施例70E
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例70Dを用い、10当量の25%ナトリウムメトキシド/メタノールを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0593】
実施例70F
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例70E(0.154g、0.443mmol)のジメチルホルムアミド(4mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.063g、0.222mmol)を加えた。溶液を0℃で35分間撹拌し、ピリジン(0.538mL、6.65mmol)を加えた。反応溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から55%酢酸エチル/ヘプタンシステムで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.068g(44%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.72Hz、3H)1.60−1.71(m、1H)1.92−2.03(m、1H)2.30(td、J=12.93、2.01Hz、1H)2.45(dt、J=13.04、6.55Hz、1H)2.98−3.16(m、2H)3.77(s、3H)6.68(d、J=8.89Hz、2H)6.84(d、J=8.89Hz、2H)8.70(s、1H)8.82(s、1H)9.06(s、1H);MS(APCI+)m/z346(M+H)
+、387(M+H+CH
3CN)
+。
【0594】
実施例71
3−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−2,4,5,5a,6,7−ヘキサヒドロ−9aH−ベンゾ[g]インダゾール−9a−イル]安息香酸
実施例62F(0.078g、0.216mmol)をテトラヒドロフラン(1.08mL)および水(1.08mL)に溶かし、水酸化リチウム・1水和物(0.027mg、0.647mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を2M HCl(0.324mL、0.647mmol)で中和し、濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物0.067g(収率67%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.12−1.20(m、3H)、1.38−1.56(m、1H)、1.78−1.86(m、1H)、2.33−2.48(m、1H)、2.67−2.79(m、1H)、2.88−2.98(m、1H)、7.03−7.09(m、1H)、7.34−7.39(m、1H)、7.43(d、J=5.9Hz、1H)、7.61(s、1H)、7.91−7.98(m、1H)、8.52(d、J=4.1Hz、1H);MS(APCI)m/z389(M+CH
3CN)
+。
【0595】
実施例72
(6S,9aR)−9a−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例72A
(2Z,4aS,5S,8aS)−2−(ヒドロキシメチレン)−8a−(4−ヒドロキシフェニル)−5−メチルヘキサヒドロナフタレン−1,6(2H,5H)−ジオン
実施例58Gの生成物をジクロロメタンに溶かし、冷却して−10℃とし、三臭化ホウ素(0.018mL、0.176mmol)で処理し、−10℃で5時間撹拌した。反応混合物を−20℃冷凍庫に終夜入れた。追加の三臭化ホウ素(0.018mL、0.176mmol)を加え、反応混合物を−10℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。濃縮後、標題化合物を、それ以上精製せずに用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.6Hz、3H)、1.81−2.16(m、6H)、2.22−2.44(m、5H)、2.58−2.75(m、2H)、6.78−6.85(m、2H)、7.36−7.42(m、2H)、7.69−7.79(m、1H)、13.72−13.91(m、1H);MS(APCI)m/z301(M+H)
+。
【0596】
実施例72B
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例1Gに代えて実施例72Aを用い、実施例24Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z397(M+H)
+。
【0597】
実施例72C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−9a−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例72Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0598】
実施例72D
4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−2,4,5,5a,6,10−ヘキサヒドロ−10aH−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−10a−イル]フェノール
実施例24Cに代えて実施例72Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z322(M+H)
+。
【0599】
実施例72E
(5aS,6S,9aS)−9a−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例72Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0600】
実施例72F
(6S,9aR)−9a−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例72E(0.028g、0.087mmol)をテトラヒドロフラン(0.290mL)およびトルエン(0.581mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.21g、0.096mmol)を加え、窒素吹き込み1時間を続けた。反応混合物を濃縮し、最初に5%メタノール/ヘキサン含有0%から50%アセトンを用いるBiotage(R) SNAPシリカ10gカートリッジを用い、次に10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCを用いて精製して、標題化合物0.009g(収率30%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15−1.22(m、3H)、1.49−1.65(m、1H)、1.82−1.90(m、1H)、2.28−2.37(m、1H)、2.39−2.53(m、1H)、5.30(s、1H)、6.66−6.79(m、4H)、7.51−7.58(m、1H)、8.22(d、J=5.3Hz、1H);MS(ESI)m/z320(M+H)
+。
【0601】
実施例73
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−[4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例66(0.09g、0.25mmol)のジメチルアセトアミド(1mL)中溶液に、ピロリジン(0.104mL、1.25mmol)、ヒューニッヒ塩基(1.00mL、5.73mmol)、およびビス(ジメチルアミノ)(3−オキシド−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチリウム・ヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.114g、0.301mmol)を加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌し、水で希釈し、20%イソプロパノール/クロロホルムで抽出した。反応混合物を濃縮し、残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製した。Waters SunFire(商標名)C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって第2の精製を行った。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を50mL/分の流量で用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物0.03g(29%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.18Hz、3H)1.55−1.69(m、1H)1.87−1.95(m、2H)1.97−2.05(m、3H)2.32−2.48(m、2H)3.03−3.22(m、2H)3.40(ddd、J=23.10、10.63、6.61Hz、2H)3.67(t、J=6.99Hz、2H)6.84(d、J=8.46Hz、2H)7.48(d、J=8.35Hz、2H)8.80(s、1H)8.81(s、1H)9.12(s、1H);MS(ESI+)m/z413(M+H)
+、m/z445(M+CH
3OH+H)
+。
【0602】
実施例74
(6aS,7S,10aR)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例74A
(6aS,7S,10aS)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(0.500g、1.52mmol)のイソプロパノール(12mL)中溶液に、2,6−ジフルオロベンゼンカルボキシイミドアミド(0.733g、3.81mmol)およびピペリジン(0.377g、3.81mmol)を加えた。反応混合物を90℃で24時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z449(M+H)
+。
【0603】
実施例74B
(6aS,7S,10aS)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例74Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0604】
実施例74C
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例74Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z433(M+H)
+。
【0605】
実施例74D
(6aS,7S,11aS)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例74Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0606】
実施例74E
(6aS,7S,10aS)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例74Dを用い、8当量の25%ナトリウムメトキシド/メタノールを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0607】
実施例74F
(6aS,7S,10aR)−2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Lに代えて実施例74Dを用い、実施例1Mに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(0.114g、46%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.61−1.75(m、1H)2.01(dd、J=13.82、7.54Hz、1H)2.40(td、J=12.77、2.44Hz、1H)2.50(td、J=13.04、6.56Hz、1H)3.03−3.22(m、2H)6.83(dd、J=7.86、1.36Hz、2H)6.94−7.02(m、2H)7.28−7.42(m、4H)8.85(s、1H)8.86(s、1H);MS(ESI+)m/z428(M+H)
+。
【0608】
実施例75
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]ベンゾエート
実施例75A
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−2−イル]ベンゾエート
実施例1G(0.500g、1.52mmol)のイソプロパノール(12mL)中溶液に、メチル4−カルバミミドイルベンゾエート(0.980g、4.57mmol)およびピペリジン(0.452g、4.57mmol)を加えた。反応混合物を95℃で72時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相を濃縮し、標題化合物を得た。
【0609】
実施例75B
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]ベンゾエート
実施例1Hに代えて実施例75Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z427(M+H)
+。
【0610】
実施例75C
エチル4−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]ベンゾエート
実施例75B(0.215g、0.504mmol)のギ酸エチル(1.03mL、12.60mmol)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.440mL、2.02mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、1Mカリウムt−ブトキシド/テトラヒドロフランを加え、混合物を40℃で2時間加熱した。溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物0.191g(83%)を得た。
【0611】
実施例75D
エチル4−[(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−イル]ベンゾエート
実施例1Jに代えて実施例75Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z466(M+H)
+。
【0612】
実施例75E
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]ベンゾエート
実施例1Kに代えて実施例75Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0613】
実施例75F
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]ベンゾエート
氷水浴で冷却して0℃とした実施例75E(0.111g、0.246mmol)のジメチルホルムアミド(4mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.039g、0.135mmol)を加えた。溶液を0℃で35分間撹拌した。次に、ピリジン(0.199mL、2.46mmol)を加え、溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から10%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.039g(35%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.73(m、1H)2.01(dd、J=13.66、7.81Hz、1H)2.38(td、J=12.90、2.39Hz、1H)2.50(td、J=13.09、6.56Hz、1H)3.00−3.21(m、2H)3.95(s、3H)6.85(dd、J=7.81、1.63Hz、2H)7.29−7.38(m、3H)8.12(d、J=8.46Hz、2H)8.45(d、J=8.57Hz、2H)8.81(s、1H)9.00(s、1H);MS(ESI+)m/z450(M+H)
+。
【0614】
実施例76
(6aS,7S,10aR)−4−(1−アセチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例34Eの生成物(0.0132g、0.033mmol)のジクロロメタン(0.4mL)中溶液を冷却して0℃とし、トリエチルアミン(0.013mL、0.093mmol)を加え、次にアセチルクロライド(0.003mL、0.039mmol)を加えた。反応溶液を室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をアセトニトリルで希釈し、冷却して0℃とし、塩酸水溶液(2N、0.046mL)で中和した。次に、この水系混合物を、流量60mL/分で12分間かけての30%から80%CH
3CN/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配、次に100%CH
3CNで5分間保持で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物を得た(0.005g、0.011mmol、33.6%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.6Hz、3H)、1.58−1.67(m、1H)、2.02−2.11(m、1H)、2.30−2.39(m、1H)、2.46(dd、J=13.2、6.6Hz、1H)、2.69(s、3H)、2.80(s、3H)、3.01−3.18(m、2H)、6.79−6.84(m、2H)、7.29−7.36(m、3H)、8.48(s、1H)、8.79(s、1H)、8.96(s、1H);MS(CI)m/z438.1(M+1)
+。
【0615】
実施例77
4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]安息香酸
実施例75F(0.026g(0.058mmol)のテトラヒドロフラン(1.5mL)中溶液に水(0.5mL)および水酸化リチウム・1水和物(0.007g、0.174mmol)を加えた。反応混合物を室温で20時間撹拌した。1M塩酸を滴下することで溶液をpH7に調節し、酢酸エチルを加え、混合物を1時間高撹拌した。層を分離し、有機相を濃縮した。残留物を、0%から10%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの4g RediSep(R)カートリッジを用いて精製して、標題化合物0.015g(60%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.73(m、1H)1.96−2.07(m、1H)2.38(td、J=12.74、2.17Hz、1H)2.51(td、J=13.09、6.56Hz、1H)3.01−3.22(m、2H)6.85(dd、J=7.75、1.57Hz、2H)7.30−7.38(m、3H)8.18(d、J=8.57Hz、2H)8.49(d、J=8.46Hz、2H)8.82(s、1H)9.00(s、1H);MS(ESI+)m/z436(M+H)
+。
【0616】
実施例78
(6S,9aR)−9a−(3−フルオロフェニル)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例78A
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−N,N,6−トリメチル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
実施例53Hの生成物(0.195g、0.569mmol)をトルエン(6mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.103mL、0.740mmol)およびジメチルスルファモイルクロライド(0.476mL、3.42mmol)で処理した。反応混合物を終夜還流撹拌し、冷却して室温とし、濃縮した。残留物を、0%から20%アセトン/ヘキサンの勾配を用いるBiotage(R) SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.247gを得た。(収率96%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.99−1.05(m、3H)、1.28−1.43(m、1H)、1.63−1.74(m、1H)、1.92−2.19(m、4H)、2.52−2.73(m、5H)、2.88(s、6H)、3.93−3.99(m、4H)、6.79−6.89(m、1H)、7.15−7.24(m、1H)、7.40−7.51(m、2H)、7.56(d、J=4.3Hz、1H);MS(APCI)m/z450(M+H)
+。
【0617】
実施例78B
(5aS,6S,9aS)−3−クロロ−9a−(3−フルオロフェニル)−N,N,6−トリメチル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
実施例78Aの生成物(0.040g、0.089mmol)をテトラヒドロフラン(0.890mL)に溶かし、冷却して−78℃とした。リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(0.311mL、0.311mmol)を加え、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。固体のヘキサクロロエタン(0.032g、0.133mmol)を加え、反応混合物を−78℃で2時間撹拌した。次に、反応混合物を昇温させて室温として終夜経過させた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を乾燥し、濃縮した。残留物を、0%から20%アセトン/ヘキサンで溶離を行うBiotage(R)SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製した。
【0618】
実施例78C
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−N,N,6−トリメチル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
実施例78Bの生成物(0.100g、0.207mmol)、炭酸セシウム(0.202g、0.620mmol)、および3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−オール(0.217g、0.826mmol)をジオキサン(4mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。1,10−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセンパラジウムジクロライド(0.013g、0.021mmol)を加え、反応混合物を加熱して100℃として終夜経過させた。反応混合物を濃縮し、残留物を、0%から40%アセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R) SNAPシリカ10gカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た。MS(APCI)m/z584(M+H)
+。
【0619】
実施例78D
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−N,N,6−トリメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−スルホンアミド
実施例24Aに代えて実施例78Cを用い、実施例24Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0620】
実施例78E
(5aS,6S,8Z,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−8−(ヒドロキシメチレン)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−N,N,6−トリメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−スルホンアミド
実施例24Bに代えて実施例78Dを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z568(M+H)
+。
【0621】
実施例78F
3−{3−[(5aS,6S,10aS)−10a−(3−フルオロフェニル)−6−メチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェニル}プロパン−1−オール
実施例24Cに代えて実施例78Eを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z457(M+H)
+。
【0622】
実施例78G
(5aS,6S,9aS)−9a−(3−フルオロフェニル)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例78Fを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0623】
実施例78H
(6S,9aR)−9a−(3−フルオロフェニル)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例78G(0.035g、0.076mmol)をジメチルホルムアミド(0.765mL)に溶かし、溶液を冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.011g、0.038mmol)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。ピリジン(0.229mL、2.83mmol)を加えた。次に、反応混合物を窒素で脱気し、昇温させて室温とし、次に加熱して40℃として3時間経過させた。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm 60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物0.010g(24%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.5Hz、3H)、1.69−1.81(m、2H)、1.84(s、1H)、2.40(d、J=6.7Hz、3H)、2.88(s、1H)、2.96−3.05(m、2H)、6.70(d、J=10.6Hz、1H)、6.86(d、J=8.5Hz、1H)、7.09−7.26(m、2H)、7.39(d、J=6.4Hz、2H)、7.53(d、J=21.4Hz、2H)、8.41(s、1H);MS(APCI)m/z538(M+H)
+。
【0624】
実施例79
(6aS,7S,10aR)−4−[4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例79A
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例13Dに代えて実施例67Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。25%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率58%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.93−2.11(m、3H)2.26−2.54(m、3H)2.55−2.66(m、1H)2.75(s、3H)2.78−2.86(m、1H)2.88−2.99(m、1H)3.21(td、J=8.95、4.55Hz、1H)3.79(s、3H)6.67(d、J=2.28Hz、1H)6.85(d、J=8.89Hz、2H)7.46(d、J=8.89Hz、2H)7.52(d、J=8.24Hz、2H)7.64(d、J=2.28Hz、1H)7.84(d、J=8.13Hz、2H);MS(APCI+)m/z479.5(M+H)
+。
【0625】
実施例79B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例79Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0626】
実施例79C
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例79Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0627】
実施例79D
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例79Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行った(収率67%)。
【0628】
実施例79E
(6aS,7S,10aR)−4−[4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例79Dからの生成物(0.060g、0.083mmol)のジメチルホルムアミド(0.6mL)中溶液に0℃で、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.019g、0.066mmol)を加えた。反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次に、ピリジン(0.067mL、0.83mmol)を加え、溶液を50℃で3.0時間加熱した。冷却後、反応混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かした。酢酸エチル混合物を飽和リン酸二水素カリウムで、次に飽和塩化ナトリウムで2回洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。によって精製を行った。0.2%水酸化アンモニウムを含む7%メタノール/クロロホルムで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって、標題化合物(0.014g、25%)を、実施例80と比較して最初に溶出する化合物として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.52−1.59(m、1H)1.85−1.94(m、1H)2.33(td、J=12.85、2.17Hz、1H)2.46(td、J=13.09、6.67Hz、1H)2.74(s、3H)2.99(dd、J=8.67、4.55Hz、2H)3.79(s、3H)6.75(d、J=8.89Hz、2H)6.87(d、J=9.00Hz、2H)7.63−7.73(m、4H)7.95(d、J=8.13Hz、2H)8.97(s、1H);MS(ESI)m/z614(M+H+メタノール)
+。
【0629】
実施例80
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例79Eについて記載の手順からの少量生成物および第2の溶出化合物として、標題化合物を単離した(0.004g(8%))。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.47−1.62(m、J=13.23、13.23、9.05、8.73Hz、1H)1.84−1.93(m、1H)2.28−2.39(m、1H)2.46(td、J=13.17、6.61Hz、1H)2.72(s、3H)2.99(dd、J=8.73、4.39Hz、2H)3.79(s、3H)6.71−6.78(m、3H)6.83−6.90(m、2H)7.66(t、J=8.24Hz、3H)7.93(d、J=8.24Hz、2H)8.97(s、1H);MS(ESI)m/z502(M+H)
+。
【0630】
実施例81
(6aS,7S,10aR)−4−[4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例81A
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例13Dに代えて実施例68Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。15%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率47%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.96−2.12(m、3H)2.29−2.44(m、2H)2.45−2.64(m、2H)2.69−2.81(m、4H)2.91−3.01(m、1H)3.19(d、1H)6.68(d、J=2.17Hz、1H)7.01(t、2H)7.48−7.55(m、4H)7.65(d、J=2.28Hz、1H)7.85(d、J=8.24Hz、2H);MS(APCI+)m/z467.4(M+H)
+。
【0631】
実施例81B
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例81Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0632】
実施例81C
実施例13Fに代えて実施例81Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0633】
実施例81D
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Gに代えて実施例81Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率69%で得た。
【0634】
実施例81E
(6aS,7S,10aR)−4−[4−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例81Dからの生成物(0.050g、0.081mmol)のジメチルホルムアミド(0.5mL)中溶液に0℃で、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.012g、0.059mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1.0時間撹拌した。ピリジン(0.067mL、0.83mmol)を加え、溶液を50℃で3.0時間加熱し、濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶かした。有機溶液を飽和リン酸二水素カリウムと、次に飽和塩化ナトリウムで2回で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮した。残留物を0.2%水酸化アンモニウム含有7%メタノール/クロロホルムで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって精製して、クロマトグラフィー精製で溶出する実施例83と比較して最初に溶出する化合物として標題化合物を得た(0.010g、21%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.18Hz、3H)1.45−1.53(m、1H)1.88−1.98(m、1H)2.31−2.47(m、2H)2.73(s、3H)2.98−3.05(m、2H)6.83(dd、J=8.89、4.99Hz、2H)7.05(t、J=8.51Hz、2H)7.65−7.73(m、3H)7.98(d、J=8.13Hz、2H)8.96(s、1H);MS(ESI+)m/z568(M+H)
+。
【0635】
実施例82
(5aS,6S,9aR)−9a−(4−フルオロフェニル)−2−グリシル−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例82A
9H−フルオレン−9−イルメチル{2−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−9a−(4−フルオロフェニル)−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−2−イル]−2−オキソエチル}カーバメート
実施例54Fの生成物(0.0194g、0.060mmol)およびN−[(9H−フルオレン−9−イルメトキシ)カルボニル]グリシン(0.0223g、0.075mmol)を合わせ、ジメチルホルムアミド(0.3mL)を加えた。その溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.021mL、0.120mmol)およびO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(0.0302g、0.079mmol)を加え、溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を冷却して0℃とし、アセトニトリルで希釈し、塩酸水溶液(2Ν、0.050mL)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液で中和した。次に、この水系混合物を、流量60mL/分で12分間かけての40%から80%CH
3CN/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配と次に100%CH
3CNで5分間保持で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いるWaters HPLCで精製して、標題化合物を得た(0.0285g、0.047mmol、収率79%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.6Hz、3H)、1.45−1.52(m、1H)、1.89(ddd、J=12.6、9.0、4.1Hz、1H)、2.25−2.34(m、1H)、2.43(dt、J=13.2、6.5Hz、1H)、2.72−2.83(m、1H)、2.96(dd、J=17.1、6.5Hz、1H)、4.22−4.28(m、1H)、4.44(d、J=7.1Hz、2H)、4.66−4.83(m、2H)、5.34−5.41(m、1H)、6.86(dd、J=8.7、5.1Hz、2H)、7.04(t、J=8.5Hz、2H)、7.37(dt、J=34.0、7.4Hz、4H)、7.62(d、J=7.4Hz、2H)、7.77(d、J=7.5Hz、2H)、8.14(s、1H)、8.38(s、1H);MS(ESI+)m/z600.9(M+H)
+。
【0636】
実施例82B
(5aS,6S,9aR)−9a−(4−フルオロフェニル)−2−グリシル−6−メチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例82Aの生成物(0.0287g、0.048mmol)をテトラヒドロフラン(0.3mL)、メタノール(0.15mL)および水(0.15mL)に溶かした。溶液を冷却して0℃とし、水酸化リチウム・1水和物(0.0069g、0.163mmol)を加えた。混合物を昇温させて室温とし、1時間撹拌した。混合物を冷却して0℃とし、CH
3CNで希釈し、塩酸水溶液(2N、0.050mL)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液で中和した。次に、この水系混合物を、流量60mL/分で12分間かけての40%から80%CH
3CN/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配と次に100%CH
3CNで5分間保持で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.0172g、0.033mmol、収率69.2%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(t、J=4.8Hz、3H)、1.45−1.57(m、1H)、1.82−1.90(m、1H)、2.39(pd、J=13.2、4.2Hz、2H)、2.74(ddd、J=16.2、11.7、6.0Hz、1H)、2.92(dd、J=16.4、6.5Hz、1H)、4.72−5.16(m、4H)、6.82−6.87(m、2H)、6.97−7.04(m、2H)、7.50(s、1H)、8.33(s、1H);MS(ESI+)m/z420.1(M+CH
3CN+H)
+。
【0637】
実施例83
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−4−[4−(1H−ピラゾール−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例81Eに記載の反応条件からの少量生成物として標題化合物を単離し(0.002g、5%)、それはクロマトグラフィー精製から溶出する極性が高い方の化合物であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.07Hz、3H)1.46−1.60(m、1H)1.87−1.97(m、1H)2.31−2.46(m、2H)2.72(s、3H)2.97−3.05(m、2H)6.72(d、J=1.95Hz、1H)6.83(dd、J=8.89、4.99Hz、2H)7.05(t、J=8.46Hz、2H)7.62−7.70(m、3H)7.94(d、J=8.13Hz、2H)8.96(s、1H);MS(ESI+)m/z522(M+H+メタノール)
+。
【0638】
実施例84
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例84A
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(0.750g、2.28mmol)のイソプロパノール(20mL)中溶液に、ピラジン−2−カルボキシイミドアミド塩酸塩(1.09g、6.85mmol)およびピペリジン(0.678g、6.85mmol)を加えた。反応混合物を95℃で72時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮した。
【0639】
実施例84B
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例84Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0640】
実施例84C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例84Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z399(M+H)
+。
【0641】
実施例84D
(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例84Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0642】
実施例84E
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例84Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z396(M+H)
+。
【0643】
実施例84F
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−2−(ピラジン−2−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例84E(0.151g、0.382mmol)のジメチルホルムアミド(4mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.060g、0.210mmol)を加えた。溶液を0℃で45分間撹拌し、ピリジン(0.309mL、3.82mmol)を加え、溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を12g RediSep(R)カートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製した。Waters SunFire(商標名)C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによる第2のクロマトグラフィー。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物0.054g(36%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.62−1.73(m、1H)2.04(dd、J=13.82、7.54Hz、1H)2.40(td、J=12.82、2.22Hz、1H)2.52(td、J=13.12、6.61Hz、1H)3.06−3.26(m、2H)6.84(dd、J=7.70、1.73Hz、2H)7.30−7.38(m、3H)8.69(d、J=2.39Hz、1H)8.77(s、1H)8.95(s、1H)8.98(s、1H)9.61(s、1H);MS(ESI+)m/z394(M+H)
+。
【0644】
実施例85
(6aS,7S,10aR)−2−tert−ブチル−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例85A
(6aS,7S,10aS)−2−tert−ブチル−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(0.500g、1.52mmol)のイソプロパノール(10mL)中溶液に、2,2−ジメチルプロパンイミドアミド塩酸塩(0.458g、3.35mmol)およびピペリジン(0.332g、3.35mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した溶液を飽和NaH
2PO
4水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出し、濃縮した。MS(APCI+)m/z393(M+H)
+。
【0645】
実施例85B
(6aS,7S,10aS)−2−tert−ブチル−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例85Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z349(M+H)
+。
【0646】
実施例85C
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−tert−ブチル−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例85Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0647】
実施例85D
(6aS,7S,11aS)−2−tert−ブチル−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例85Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0648】
実施例85E
(6aS,7S,10aS)−2−tert−ブチル−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例85Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0649】
実施例85F
(6aS,7S,10aR)−2−tert−ブチル−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例85E(0.169g、0.452mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.065g、0.226mmol)を加えた。溶液を0℃で45分間撹拌し、ピリジン(0.366mL、4.52mmol)を加え、得られた溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製して、標題化合物0.106g(63%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.72Hz、3H)1.34(s、9H)1.56−1.65(m、1H)1.89−1.99(m、1H)2.32(td、J=12.90、2.49Hz、1H)2.48(td、J=13.26、6.89Hz、1H)2.87−3.10(m、2H)6.77(dd、J=7.48、2.06Hz、2H)7.29−7.36(m、3H)8.64(s、1H)8.88(s、1H);MS(APCI+)m/z372(M+H)
+。
【0650】
実施例86
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例86A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
化合物140C(0.035g、0.069mmol)、炭酸セシウム(0.067g、0.206mmol)、および3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(56.2mg、0.274mmol)をジオキサン(1.32mL)に溶かし、混合物に窒素を10分間吹き込んだ。テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.079g、0.069mmol)を加え、反応混合物を加熱して100℃として1時間経過させた。反応混合物を濃縮し、残留物を、アセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R) SNAP 10gシリカカートリッジで精製して、標題化合物を得た(0.018g、51%)。MS(APCI)m/z509(M+H)
+。
【0651】
実施例86B
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
化合物86A(0.015g、0.029mmol)をテトラヒドロフラン(0.295mL)および2M HCl(0.015mL、0.029mmol)に溶かした。得られた混合物を室温で終夜撹拌し、加熱して50℃としてさらに4時間経過させた。反応混合物を1N Na
2CO
3で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を乾燥し、濃縮した。さらなる精製を行わずに、標題化合物を次に用いた。MS(ESI)m/z358(M+H)
+。
【0652】
実施例86C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例86Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0653】
実施例86D
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例86Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z383(M+H)
+。
【0654】
実施例86E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例86Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0655】
実施例86F
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例86Eからの生成物(0.003g、7.84μmol)をテトラヒドロフラン(0.078mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.001g、7.84μmol)を加え、窒素吹き込みを10分間続けた。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.002g、66%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.7Hz、3H)、1.41(dt、J=19.1、13.0Hz、1H)、1.84(dd、J=13.2、6.9Hz、1H)、2.35(dt、J=10.8、5.4Hz、1H)、2.83−2.95(m、2H)、3.02(dd、J=16.2、6.3Hz、2H)、6.96(d、J=7.3Hz、2H)、7.33(dq、J=14.1、7.0Hz、3H)、7.62(dd、J=7.7、5.1Hz、1H)、8.23(s、1H)、8.45(s、1H)、8.61(d、J=4.3Hz、1H)、8.99(s、1H);MS(ESI+)m/z381(M+H)
+。
【0656】
実施例87
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例87A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジンを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0657】
実施例87B
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例87Aからの生成物(1.9g、3.73mmol)をジクロロメタン(37.3mL)に溶かし、トリフルオロ酢酸(17.23mL、224mmol)で処理した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮した。残留物を0%から50%アセトン/ヘキサンを用いるBiotage(R)SNAP100gシリカカートリッジで精製して、標題化合物1.1g(収率82%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.8Hz、3H)、1.86−2.03(m、1H)、2.05−2.16(m、2H)、2.19−2.29(m、1H)、2.41−2.52(m、1H)、2.73−2.83(m、2H)、2.84−3.11(m、3H)、7.16−7.26(m、3H)、7.30(q、J=7.2Hz、2H)、9.11−9.19(m、2H)、9.21(d、J=9.4Hz、1H);MS(ESI)m/z359(M+H)
+。
【0658】
実施例87C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例87Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0659】
実施例87D
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例87Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0660】
実施例87E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例87Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0661】
実施例87F
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例87Eからの生成物(0.048g、0.125mmol)をテトラヒドロフラン(1.25mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.028g、0.125mmol)を加え、吹き込みを15分間続けた。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.024g、51%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.7Hz、3H)、1.42(d、J=6.5Hz、1H)、1.84(dd、J=13.3、7.4Hz、1H)、2.35(d、J=6.7Hz、1H)、2.91(dd、J=23.4、11.9Hz、1H)、3.05(dd、J=16.4、6.7Hz、2H)、6.97(d、J=7.2Hz、2H)、7.33(dq、J=14.0、6.9Hz、3H)、8.45(s、1H)、9.16(d、J=8.2Hz、3H);MS(ESI+)m/z382(M+H)
+。
【0662】
実施例88
(5aS,6S,9aR)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例88A
(5aS,6S,9aS)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて(3−ヒドロキシフェニル)ボロン酸を用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z524(M+H)
+。
【0663】
実施例88B
(5aS,6S,9aS)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例88Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0664】
実施例88C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例88Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z401(M+H)
+。
【0665】
実施例88D
3−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェノール
実施例24Cに代えて実施例88Dを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0666】
実施例88E
(5aS,6S,9aS)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例88Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z398(M+H)
+。
【0667】
実施例88F
(5aS,6S,9aR)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例88Eの生成物(0.035g、0.088mmol)をテトラヒドロフラン(0.88mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.019g、0.088mmol)を加え、反応混合物を室温で吹き込み下に20分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm 60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.004g、11%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.06(d、J=6.6Hz、3H)、1.30−1.48(m、1H)、1.75−1.87(m、1H)、2.33−2.37(m、1H)、2.79−2.88(m、1H)、2.93(d、J=6.5Hz、1H)、6.76(d、J=7.0Hz、1H)、6.95(d、J=7.2Hz、2H)、7.14(d、J=8.2Hz、2H)、7.23−7.39(m、4H)、8.43(s、1H);MS(ESI+)m/z396(M+H)
+。
【0668】
実施例89
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例89A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて56Aを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。1−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール。MS(ESI)m/z512(M+H)
+。
【0669】
実施例89B
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例89Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0670】
実施例89C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例89Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0671】
実施例89D
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例89Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z386(M+H)
+。
【0672】
実施例89E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例89Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0673】
実施例89F
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例89Eからの生成物(0.060g、0.156mmol)をテトラヒドロフラン(1.56mL)に溶かし、窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.035g、0.156mmol)を加え、吹き込みを続けながら、反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm 60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.030g、50%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.04(d、J=6.1Hz、3H)、2.05(s、3H)、6.85(s、2H)、7.17(s、4H)、7.88(d、J=8.9Hz、1H)、8.07(s、1H)、8.31(s、1H)、8.61(d、J=8.3Hz、2H);MS(ESI+)m/z442(M+CH
3CN+NH
4)
+。
【0674】
実施例90
(6aS,7S,10aR)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例90A
(6aS,7S,10aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを用い、実施例13Dに代えて実施例67Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて標題化合物を製造した。33%から75%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率93%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.94−2.13(m、3H)2.29−2.54(m、3H)2.55−2.67(m、1H)2.76(s、3H)2.78−2.86(m、1H)2.96(ddd、J=16.26、6.72、6.61Hz、1H)3.22(td、J=8.70、4.39Hz、1H)3.80(s、3H)6.85(d、J=8.89Hz、2H)7.39(s、1H)7.47(d、J=8.78Hz、2H)7.74(s、2H)8.07(s、1H);MS(ESI)m/z453.3(M+H)
+。
【0675】
実施例90B
(6aS,7S,9Z,10aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−9−(ヒドロキシメチレン)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例90Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0676】
実施例90C
(6aS,7S,11aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−11a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例90Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0677】
実施例90D
(6aS,7S,10aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例90Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0678】
実施例90E
(6aS,7S,10aR)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例90Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。Waters Sunfire(商標名) C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCで、精製を行った。流量50mL/分でアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸/水(B)の勾配を用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。そのトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(4mL)に取り、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を収率19%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.47−1.59(m、1H)1.83−1.92(m、1H)2.34(td、J=12.77、2.22Hz、1H)2.46(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.72(s、3H)3.00(dd、J=8.73、4.50Hz、2H)3.79(s、3H)6.77(d、J=8.89Hz、2H)6.84−6.90(m、2H)7.52(d、J=8.46Hz、1H)7.77(s、1H)7.91(s、1H)8.15(s、1H)8.99(s、1H);MS(ESI+)m/z476(M+H)
+。
【0679】
実施例91
(6aS,7S,10aR)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例91A
(6aS,7S,10aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールを用い、実施例13Dに代えて実施例68Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。50%から80%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を収率64%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.99−2.11(m、3H)2.31−2.44(m、2H)2.49−2.66(m、2H)2.73−2.80(m、4H)2.92−3.03(m、1H)3.20(td、J=7.97、3.80Hz、1H)7.02(t、J=8.67Hz、2H)7.38(d、J=8.02Hz、1H)7.53(dd、J=8.89、5.20Hz、2H)7.69(s、1H)7.77(s、1H)8.05(s、1H);MS(ESI)m/z441.3(M+H)
+。
【0680】
実施例91B
(6aS,7S,9Z,10aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例91Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0681】
実施例91C
(6aS,7S,11aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−11a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例91Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0682】
実施例91D
(6aS,7S,10aS)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例91Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0683】
実施例91E
(6aS,7S,10aR)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例91Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。Waters Sunfire(商標名) C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって精製を行った。流量50mL/分でアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸/水(B)の勾配を用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、トリフルオロ酢酸塩を得た。そのトリフルオロ酢酸塩をジクロロメタン(4mL)に取り、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄した。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して、標題化合物を収率11%で得た。MS(ESI+)m/z496(M+H+メタノール)
+。
【0684】
実施例92
(6aS,7S,10aR)−4−(3−ブロモ−1H−インダゾール−7−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例92A
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(1H−インダゾール−7−イル)ボロン酸を用い、実施例13Dに代えて実施例68Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%から33%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率100%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.51Hz、3H)1.97−2.15(m、3H)2.36−2.43(m、2H)2.48−2.55(m、1H)2.68−2.83(m、2H)2.81(s、3H)3.15−3.29(m、2H)7.02(t、J=8.62Hz、2H)7.21(t、J=7.70Hz、1H)7.46−7.55(m、3H)7.85(d、J=8.02Hz、1H)8.14(s、1H)11.30(s、1H);MS(ESI)m/z441.3(M+H)
+。
【0685】
実施例92B
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−2,7−ジメチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例92Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0686】
実施例92C
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−2,7−ジメチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例92Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0687】
実施例92D
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例92Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0688】
実施例92E
(6aS,7S,10aR)−4−(3−ブロモ−1H−インダゾール−7−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例92Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。20%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を実施例93と比較して最初に溶出する化合物として収率12%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=5.96Hz、3H)1.59−1.67(m、1H)2.03(dd、J=14.10、7.05Hz、1H)2.37−2.47(m、2H)2.79(s、3H)3.21−3.38(m、2H)6.81(dd、J=8.89、4.99Hz、2H)7.03(t、J=8.46Hz、2H)7.36(t、J=7.70Hz、1H)7.82(d、J=8.02Hz、1H)7.93(d、J=7.37Hz、1H)8.95(s、1H)11.52(s、1H);MS(ESI+)m/z514(M+H+メタノール)
+。
【0689】
実施例93
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−フルオロフェニル)−4−(1H−インダゾール−7−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例92Eでのクロマトグラフィーから、標題化合物を溶出する第2の化合物として収率33%で単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.07Hz、3H)1.59−1.64(m、1H)2.02(dd、J=14.04、7.21Hz、1H)2.37−2.47(m、2H)2.79(s、3H)3.21−3.39(m、2H)6.81(dd、J=9.00、4.99Hz、2H)7.03(t、J=8.51Hz、2H)7.30(t、J=7.70Hz、1H)7.85(d、J=7.37Hz、1H)7.94(d、J=8.02Hz、1H)8.20(s、1H)8.97(s、1H)11.50(s、1H);MS(ESI+)m/z464(M+H)
+。
【0690】
実施例94
(6aS,7S,10aR)−4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例94A
5−[(6aS,7S,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ピリミジン−2,4(lH,3H)−ジオン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(2,4−ジ−tert−ブトキシピリミジン−5−イル)ボロン酸を用い、実施例13Dに代えて実施例68Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて標題化合物を製造した。33%から66%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率74%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.99−2.16(m、3H)2.19−2.32(m、1H)2.34−2.44(m、1H)2.47−2.60(m、2H)2.63−2.70(m、1H)2.69(s、3H)2.74−2.85(m、1H)3.15−3.25(m、1H)6.98(t、J=8.62Hz、2H)7.46(dd、J=8.89、5.20Hz、2H)7.55(d、J=5.20Hz、1H);MS(ESI)m/z435.3(M+H)
+。
【0691】
実施例94B
5−[(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−(4−フルオロフェニル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ピリミジン−2,4(lH,3H)−ジオン
実施例13Eに代えて実施例94Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0692】
実施例94C
5−[(6aS,7S,11aS)−11a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]ピリミジン−2,4(lH,3H)−ジオン
実施例13Fに代えて実施例94Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0693】
実施例94D
(6aS,7S,10aS)−4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例94Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0694】
実施例94E
(6aS,7S,10aR)−4−(2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−5−イル)−10a−(4−フルオロフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例94Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。によって精製を行った。0.2%水酸化アンモニウムを含む10%メタノール/クロロホルムで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって、標題化合物を収率48%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.18Hz、3H)1.51−1.56(m、1H)1.88−1.97(m、1H)2.27−2.44(m、2H)2.68(s、3H)2.93−3.04(m、2H)5.43(s、1H)6.83(dd、J=8.89、4.99Hz、2H)7.04(t、J=8.51Hz、2H)7.63(s、1H)7.66(s、1H)8.91(s、1H);MS(ESI+)m/z458(M+H)
+。
【0695】
実施例95
3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]−N−フェニルベンズアミド
実施例60(0.057g、0.159mmol)のジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、アニリン(0.022mL、0.238mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.042mL、0.238mmol)、およびビス(ジメチルアミノ)(3−オキシド−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチリウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.066g、0.174mmol)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジでのTeledyne Isco Combiflash(R) Rfによって精製して、標題化合物0.032g(42%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.18Hz、3H)1.62−1.71(m、1H)1.99−2.04(m、1H)2.37−2.43(m、2H)3.03−3.12(m、1H)3.15−3.24(m、1H)7.12(dd、J=8.13、1.63Hz、1H)7.17(t、J=7.43Hz、1H)7.30(s、1H)7.37(t、J=7.97Hz、2H)7.49(t、J=7.86Hz、1H)7.55(d、J=7.70Hz、2H)7.63(s、1H)7.70(d、J=8.24Hz、1H)8.74(s、1H)8.87(s、1H)9.08(s、1H);MS((ESI+)m/z435(M+H)
+。
【0696】
実施例96
3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]−N−プロピルベンズアミド
実施例60(0.06g、0.167mmol)のジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、プロピルアミン(0.021mL、0.250mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.073mL、0.417mmol)、およびビス(ジメチルアミノ)(3−オキシド−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチリウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.070g、0.184mmol)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、0%から90%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いて残留物を精製して、標題化合物0.043g(64%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 0.96(t、J=7.43Hz、3H)1.19(d、J=6.07Hz、3H)1.57−1.72(m、3H)2.00(dd、J=13.50、7.21Hz、1H)2.31−2.44(m、2H)2.98−3.11(m、1H)3.13−3.23(m、1H)3.33−3.41(m、2H)5.95−6.01(m、1H)7.02(dd、J=7.92、1.63Hz、1H)7.23(s、1H)7.40(t、J=7.86Hz、1H)7.57(d、J=7.70Hz、1H)8.73(s、1H)8.85(s、1H)9.06(s、1H);MS(ESI+)m/z401(M+H)
+。
【0697】
実施例97
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97A
(5aS,6S,9aS)−3−ブロモ−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140D(1.8g、5.01mmol)をジメチルホルムアミド(20mL)に溶かし、次に炭酸カリウム(2.08g、15mmol)およびヨウ化メチル(0.94mL、15mmol)を加え、反応混合物を75℃で終夜加熱した。冷却して室温とした後、水を加え、混合物を酢酸エチルで数回抽出した。合わせた酢酸エチル洗浄液をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶かし、ヘプタンから30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、ピラゾール異性体(より高いR
f)を標題化合物として得た(0.694g、38%)。
1H NMR(400MHz、CDCL
3)δ7.47(d、J=7.9Hz、2H)、7.30−7.23(m、2H)、7.18(t、J=7.3Hz、1H)、3.81(s、3H)、3.09−2.96(m、1H)、2.64−2.41(m、5H)、2.30−2.21(m、1H)、2.11−1.95(m、3H)、1.16(d、J=6.7Hz、3H);MS(ESI+)m/z374(M+H)
+。
【0698】
実施例97B
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140Dに代えて実施例97Aを用い実施例140Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率48%)。
【0699】
実施例97C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例97B(0.104g、0.279mmol)をギ酸エチル(2.73mL、34mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次にカリウムtert−ブトキシド(1Mテトラヒドロフラン中溶液、2.79mL、0.279mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。中性pHとなるまで1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.112g、収率100%)。
【0700】
実施例97D
(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例140Fに代えて実施例97Cを用い、実施例140Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0701】
実施例97E
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97D(0.111g、0.279mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%NaOCH
3/CH
3OH、0.671mL、2.79mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。中性pHとなるまで1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.08g、収率72%)。
【0702】
実施例97F
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97E(0.08g、0.201mmol)をジメチルホルムアミド(3mL)に溶かし、冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.032g、0.11mmol)を反応混合物に加え、得られた混合物を1.5時間撹拌した。ピリジン(0.049mL、0.604mmol)を滴下し、溶液を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルによる抽出を行った。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、0%から90%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。残留物をイソプロパノール/ヘキサン中で磨砕して、標題化合物を得た(0.03g、収率38%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 9.41−9.30(m、2H)、8.45(s、1H)、7.55(d、J=3.2Hz、1H)、7.33(t、J=7.7Hz、3H)、6.92(t、J=9.5Hz、2H)、3.94(s、3H)、2.93−2.71(m、2H)、2.47(dq、J=13.0、6.4Hz、1H)、2.36(t、J=12.1Hz、1H)、1.88(dd、J=13.7、6.6Hz、1H)、1.18(d、J=6.6Hz、3H)、0.90−0.81(m、1H);MS(DCI+)m/z396(M+H)
+。
【0703】
実施例98
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]−1H−ピラゾール−1−カルボキシレート
冷却して0℃とした実施例34Eの生成物(0.0334g、0.085mmol)のジクロロメタン(0.8mL)中溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.037mL、0.212mmol)およびクロルギ酸メチル(0.008mL、0.103mmol)を加えた。溶液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、重炭酸ナトリウム水溶液(0.5N、10mL)、水(10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチルで逆抽出し(5mLで3回)、合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。アセトン/ヘプタンの段階的勾配(3カラム体積(CV)0%、4CV0%から17%、3CV17%次に3CV33%)で溶離を行うBiotage(R) SNAP 10gシリカカートリッジを用いて、残留物をクロマトグラフィー精製して、純度の低い化合物を得た(0.0169g)。流量60mL/分で12分かけての20%から80%CH
3CN/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配と次に2分間にわたって100%CH
3CNで保持で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCによって、この取得物を再度精製して、標題化合物を得た(0.0106g、0.022mmol、収率26.2%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)5ppm1.20(d、J=6.7Hz、3H)、1.61−1.71(m、1H)、2.04−2.12(m、1H)、2.31−2.39(m、1H)、2.43−2.51(m、1H)、2.69(s、3H)、3.02−3.18(m、2H)、4.16(s、3H)、6.83(dd、J=7.5、1.9Hz、2H)、7.30−7.34(m、3H)、8.50(s、1H)、8.75(s、1H)、8.96(s、1H);MS(ESI+)m/z454.2(M+H)
+。
【0704】
実施例99
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例99A
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−2−フェニル−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロ−10aH−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−10a−イル]ベンゾエート
実施例59G(0.340g、0.894mmol)のイソプロパノール(4mL)中溶液に、ベンゾイミドアミド塩酸塩(0.266g、1.70mmol)およびピペリジン(0.168g、1.70mmol)を加えた。反応混合物を95℃で24時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z401(M+H)
+。
【0705】
実施例99B
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Hに代えて実施例99Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0706】
実施例99C
エチル3−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Iに代えて実施例99Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0707】
実施例99D
エチル3−[(6aS,7S,11aS)−7−メチル−2−フェニル−6,6a,7,11−テトラヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−11a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Jに代えて実施例99Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z466(M+H)
+。
【0708】
実施例99E
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Kに代えて実施例99Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0709】
実施例99F
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
氷水浴で冷却して0℃とした実施例99E(0.165g、0.365mmol)のジメチルホルムアミド(4mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.052g、0.183mmol)を加えた。溶液を0℃で40分撹拌し、次にピリジン(0.591mL、7.31mmol)を加え、溶液を50℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から45%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いて精製して、標題化合物0.070g(43%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=5.96Hz、3H)1.57−1.69(m、1H)1.98−2.06(m、1H)2.36−2.47(m、2H)3.00−3.23(m、2H)3.88(s、3H)7.05−7.11(m、1H)7.42(t、J=7.86Hz、1H)7.45−7.50(m、3H)7.54(s、1H)7.98(d、J=7.70Hz、1H)8.34−8.42(m、2H)8.80(s、1H)9.03(s、1H);MS(APCI+)m/z450(M+H)
+。
【0710】
実施例100
3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]安息香酸
実施例99F(0.045g(0.100mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に水(0.75mL)および水酸化リチウム・1水和物(0.021g、0.501mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に40℃で1.5時間加熱した。1M塩酸を滴下することで溶液をpH5に調節し、酢酸エチル(4mL)を加え、混合物を1時間高撹拌した。層を分離し、有機分画を濃縮した。残留物を、0%から10%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行う4g RediSep(R)カートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製し、次にジエチルエーテルでの磨砕を行って、標題化合物0.017g(38%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−D6)δppm 1.08(d、J=6.72Hz、3H)1.33−1.45(m、1H)1.88−1.98(m、1H)2.29−2.36(m、1H)2.60−2.70(m、1H)2.96−3.14(m、2H)7.22(d、J=5.31Hz、1H)7.40(s、1H)7.44−7.51(m、4H)7.86(d、J=7.70Hz、1H)8.42(dd、J=7.37、2.28Hz、2H)8.94(s、1H)9.08(s、1H);MS(APCI+)m/z436(M+H)
+。
【0711】
実施例101
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例101A
メチル3−{(6aS,7S,10aS)−2−[4−(エトキシカルボニル)フェニル]−7−メチル−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロ−10aH−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−10a−イル}ベンゾエート
実施例59Gからの生成物(0.54g、1.35mmol)のイソプロパノール(6mL)中溶液にエチル−4−カルバミミドイルベンゾエート塩酸塩(0.617g、2.70mmol)およびピペリジン(0.267mL、2.70mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮した。
【0712】
実施例101B
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−2−[4−(エトキシカルボニル)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Hに代えて実施例101Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0713】
実施例101C
エチル3−[(6aS,7S,9Z,10aS)−2−[4−(エトキシカルボニル)フェニル]−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Iに代えて実施例101Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z541(M+H)
+。
【0714】
実施例101D
エチル3−[(6aS,7S,11aS)−2−[4−(エトキシカルボニル)フェニル]−7−メチル−6,6a,7,11−テトラヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−11a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Jに代えて実施例101Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0715】
実施例101E
メチル3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例1Kに代えて実施例101Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0716】
実施例101F
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例101E(0.169g、0.332mmol)のジメチルホルムアミド(4mL)中溶液を氷水浴で冷却して0℃とし、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.047g、0.166mmol)を加えた。溶液を0℃で35分間撹拌し、ピリジン(0.268mL、3.32mmol)を加え、溶液を55℃で2時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から45%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いて精製して、標題化合物0.096g(57%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=5.86Hz、3H)1.58−1.69(m、1H)1.99−2.08(m、1H)2.36−2.47(m、2H)3.02−3.26(m、2H)3.88(s、3H)3.94(s、3H)7.08(dd、J=9.00、1.08Hz、1H)7.43(t、J=7.92Hz、1H)7.53(s、1H)7.99(d、J=7.70Hz、1H)8.12(d、J=8.46Hz、2H)8.45(d、J=8.35Hz、2H)8.84(s、1H)9.00(s、1H);MS(ESI+)m/z508(M+H)
+。
【0717】
実施例102
(6aS,7S,10aR)−2−クロロ−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例102A
(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−2−スルファニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−4−オール
実施例13A(0.500g、1.40mmol)のt−ブタノール(10mL)中溶液に、チオ尿素(1.06g、13.95mmol)および1Mカリウムt−ブトキシド/t−ブタノール(1.40mL、1.40mmol)を加えた。反応混合物を95℃で24時間加熱し、飽和リン酸二水素カリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。MS(APCI+)m/z385(M+H)
+。
【0718】
実施例102B
(6aS,7S,10aS)−2,4−ジヒドロキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
クロロ酢酸(1.32g、13.94mmol)に、実施例102A(0.536g、1.39mmol)を加え、混合物を100℃で45分間加熱した。水(3mL)を加え、混合物を100℃でさらに4時間加熱した。次に、濃塩酸(0.085mL、2.79mmol)を加え、溶液を室温で終夜撹拌した。混合物を冷水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、0%から80%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製して、標題化合物0.217g(48%)を得た。MS(APCI+)m/z325(M+H)
+。
【0719】
実施例102C
(6aS,7S,10aS)−2,4−ジクロロ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
オキシ塩化リン(1.5mL、16.09mmol)に、実施例102B(0.217g、0.669mmol)を加え、次にヒューニッヒ塩基(0.129mL、0.736mmol)を加えた。反応混合物を90℃で24時間加熱した。トルエンを混合物に加え、それを濃縮して乾固させた。残留物をジクロロメタンで希釈し、10%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。
【0720】
実施例102D
(6aS,7S,10aS)−2−クロロ−4−メトキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例102C(0.242g、0.67mmol)のメタノール(5mL)中溶液に25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.50mL、3.43mmol)を加えた。反応溶液を50℃で20時間加熱した。溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を、0%から30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いて精製して、標題化合物0.075g(31%)を得た。MS(APCI+)m/z357(M+H)
+。
【0721】
実施例102E
(6aS,7S,9Z,10aS)−2−クロロ−9−(ヒドロキシメチレン)−4−メトキシ−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例102Dを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0722】
実施例102F
(6aS,7S,11aS)−2−クロロ−4−メトキシ−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例102Eを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z382(M+H)
+。
【0723】
実施例102G
(6aS,7S,10aS)−2−クロロ−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例101Fを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。生成物は、少量のビス−メトキシ副生成物を不純物として含む。
【0724】
実施例102H
(6aS,7S,10aR)−2−クロロ−4−メトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例102G(0.07g、0.183mmol)のジメチルホルムアミド(2mL)中溶液を氷水浴で冷却して0℃とし、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.026g、0.092mmol)を加えた。溶液を0℃で45分間撹拌し、次にピリジン(0.297mL、3.67mmol)を加え、溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から20%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製して、標題化合物0.009g(13%)を得た。生成物およびビス−メトキシ副生成物の混合物も単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)1.46−1.57(m、1H)1.90−1.99(m、1H)2.25(td、J=12.96、2.28Hz、1H)2.39(td、J=13.17、6.61Hz、1H)2.71(ddd、J=18.92、11.06、7.97Hz、1H)2.85−2.94(m、1H)4.12(s、3H)6.85(dd、J=7.70、1.84Hz、2H)7.30−7.38(m、3H)8.75(s、1H);MS(APCI+)m/z380(M+H)
+。
【0725】
実施例103
(6aS,7S,10aR)−2,4−ジメトキシ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.172mL、0.79mmol)に、実施例102Hからの生成物および副生成物の混合物(0.015g、0.039mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水で希釈し、固体生成物を濾過によって回収した。固体をジクロロメタンに取り、0%から20%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う4g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製して、標題化合物0.007g(47%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.42−1.53(m、1H)1.90(dd、J=13.17、7.21Hz、1H)2.28(td、J=12.93、2.33Hz、1H)2.40(td、J=13.12、6.51Hz、1H)2.66(ddd、J=18.41、10.98、7.81Hz、1H)2.80−2.90(m、1H)3.91(s、3H)4.07(s、3H)6.89(dd、J=7.64、1.79Hz、2H)7.29−7.36(m、3H)8.81(s、1H);MS(APCI+)m/z376(M+H)
+。
【0726】
実施例104
3−[(6aS,7S,10aR)−2−(4−カルボキシフェニル)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]安息香酸
実施例101F(0.060g(0.118mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に水(0.67mL)および水酸化リチウム・1水和物(0.040g、0.946mmol)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。1M塩酸を滴下することで溶液をpH5に調節した。次に、20%イソプロパノール/クロロホルム(4mL)を加え、混合物を1時間高撹拌した。層を分離し、有機分画を濃縮した。残留物を、0%から4%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行う4g RediSep(R)カートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfで精製して、標題化合物0.030g(53%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.08(ddd、J=6.86、3.63、3.50Hz、3H)1.35−1.45(m、1H)1.89−1.99(m、1H)2.28−2.36(m、1H)2.61−2.70(m、1H)2.99−3.19(m、2H)7.23(d、J=7.81Hz、1H)7.40(s、1H)7.48(t、J=7.81Hz、1H)7.86(d、J=7.81Hz、1H)8.02(d、J=8.46Hz、2H)8.54(d、J=8.57Hz、2H)8.99(s、1H)9.10(s、1H);MS(APCI+)m/z480(M+H)
+。
【0727】
実施例105
(3R,3aR,5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−3,3a,4,5,5a,6,7,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例105A
(1′S,4a′S,6′E,8a′S)−6′−ベンジリデン−1′−メチル−4a′−フェニルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例1F(1.0g、3.33mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶かし、溶液を冷却して−78℃とした。この混合物に、リチウムジイソプロピルアミド・モノテトラヒドロフランの溶液(1.5Mテトラヒドロフラン中溶液、6.66mL、9.99mmol)を滴下し、混合物を−78℃で0.5時間撹拌し、次にベンズアルデヒド(1.67mL、16.64mmol)を滴下した。得られた溶液を−78℃で1時間撹拌し、次に冷却浴を外し、昇温させて環境温度として終夜経過させた。反応混合物を1N塩化アンモニウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。ジクロロメタンに溶かした残留物を、0%から25%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.925g、収率72%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.51(m、3H)、7.26(m、8H)、3.96(s、4H)、2.85(m、1H)、2.62(m、1H)、2.23(m、1H)、2.17(m、2H)、2.03(m、3H)、1.63(dt、J=13.6、3.5Hz、1H)、1.33(m、1H)、0.99(d、J=6.5Hz、3H);MS(ESI+)m/z389(M+H)
+。
【0728】
実施例105B
(3R,3aR,5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−2,3,3a,4,5,5a,6,8,9,9a−デカヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2’−[1,3]ジオキソラン]
実施例105A(0.150g、0.386mmol)を部分的にイソプロパノール(6mL)に溶かした。次に、メチルヒドラジン(0.163mL、3.09mmol)を加え、混合物を16時間加熱還流した。冷却して室温とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.165g、収率100%)。MS(ESI+)m/z417(M+H)
+。
【0729】
実施例105C
(3R,3aR,5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−3,9a−ジフェニル−2,3,3a,4,5,5a,6,8,9,9a−デカヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例105B(0.160g、0.384mmol)を4N塩酸のジオキサン中溶液(6mL)に溶かした。次に、水(0.6mL)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.155g、収率>100%)。MS(ESI+)m/z373(M+H)
+。
【0730】
実施例105D
(3R,3aR,5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−3,10a−ジフェニル−3,3a,4,5,5a,6,10,10a−オクタヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例105C(0.140g、0.376mmol)をギ酸エチル(1.5mL、18.79mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次に25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.9mL、3.76mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液をで乾燥し無水硫酸マグネシウム、濾過し、濃縮した。この残留物をエタノール(4.5mL)に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.039g、0.562mmol)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液を濃縮した。得られた残留物を、0%から25%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.088g、59%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.94(s、1H)、7.35(m、4H)、7.28(m、4H)、7.20(d、J=7.5Hz、1H)、7.16(m、1H)、3.49(d、J=12.8Hz、1H)、3.23(m、1H)、3.19(m、1H)、3.09(d、J=15.8Hz、1H)、2.80(s、3H)、2.76(m、1H)、2.15(m、1H)、2.01(m、1H)、1.92(m、1H)、1.80(m、1H)、1.53(m、1H)、1.47(d、J=6.6Hz、3H)、1.27(m、1H);MS(ESI+)m/z398(M+H)
+。
【0731】
実施例105E
(3R,3aR,5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−3,9a−ジフェニル−3,3a,4,5,5a,6,7,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例105D(0.080g、0.201mmol)をテトラヒドロフラン(4.5mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%メタノール中溶液、0.45mL、2.01mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。この残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL)に溶かし、溶液を氷浴で冷却し、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.0316g、0.111mmol)を加えた。混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次にピリジン(0.081mL、1.006mmol)を滴下した。氷浴を外し、得られた溶液を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Νリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.014g、18%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.41(s、1H)、7.37(m、8H)、7.30(m、2H)、3.57(d、J=13.2Hz、1H)、3.00(m、2H)、2.78(s、3H)、2.30(dt、J=12.9Hz、1H)、2.18(m、1H)、1.92(m、1H)、1.80(m、1H)、1.55(m、1H)、1.32(d、J=6.7Hz、3H);MS(ESI+)m/z396(M+H)
+。
【0732】
実施例106
(5aS,6S,9aR)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例106A
tert−ブチル{5−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ピリジン−2−イル}カーバメート
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンtert−ブチルに代えて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−イルカーバメートを用い、実施例86Aに代えて実施例140Dを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0733】
実施例106B
tert−ブチル{5−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ピリジン−2−イル}カーバメート
実施例24Bに代えて実施例106Aを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z501(M+H)
+。
【0734】
実施例106C
tert−ブチル{5−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]ピリジン−2−イル}カーバメート
実施例24Cに代えて実施例106Bを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z498(M+H)
+。
【0735】
実施例106D
tert−ブチル{5−[(5aS,6S,9aS)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ピリジン−2−イル}カーバメート
実施例24Dに代えて実施例106Cを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0736】
実施例106E
tert−ブチル{5−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ピリジン−2−イル}カーバメート
実施例106D(0.025g、0.050mmol)をテトラヒドロフラン(0.50mL)に溶かし、混合物に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.012g、0.055mmol)を加え、窒素吹き込みを15分間続けた。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物を得た。
【0737】
実施例106F
(5aS,6S,9aR)−3−(6−アミノピリジン−3−イル)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例106E(0.015g、0.030mmol)を4N塩酸/テトラヒドロフラン(0.92mL、0.030mmol)およびジクロロメタン(0.30mL)に溶かし、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.008g、66%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.06(d、J=5.9Hz、3H)、1.30−1.47(m、1H)、1.76−1.87(m、1H)、2.33−2.38(m、1H)、2.73−2.86(m、2H)、2.93(dd、J=15.9、6.2Hz、2H)、6.95(d、J=7.2Hz、2H)、7.03(d、J=9.1Hz、1H)、7.27−7.40(m、3H)、8.18(s、1H)、8.42(s、1H);MS(ESI+)m/z396(M+H)
+。
【0738】
実施例107
(6aS,7S,10aR)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例107A
(6aS,7S,10aS)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えてイミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イルボロン酸を用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。2%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率71%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.94−2.05(m、1H)2.06−2.20(m、2H)2.30−2.53(m、3H)2.56−2.67(m、1H)2.77(s、3H)2.84−3.01(m、2H)3.22(td、J=8.29、3.69Hz、1H)7.23−7.29(m、2H)7.33(t、J=7.48Hz、2H)7.55(d、J=7.70Hz、2H)7.61−7.71(m、3H)8.35(s、1H);MS(ESI)m/z423.3(M+H)
+。
【0739】
実施例107B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例107Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0740】
実施例107C
(6aS,7S,11aS)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,3]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例107Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0741】
実施例107D
(6aS,7S,10aS)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例107Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0742】
実施例107E
(6aS,7S,10aR)−4−(イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例107Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0.2%水酸化アンモニウム含有5%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率35%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)1.60(tt、J=13.27、8.85Hz、1H)1.91−2.00(m、1H)2.37(td、J=12.79、2.28Hz、1H)2.48(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.73(s、3H)3.05(dd、J=8.57、4.45Hz、2H)6.83(dd、J=7.70、1.63Hz、2H)7.31−7.41(m、3H)7.49(d、J=9.22Hz、1H)7.71(s、1H)7.77(s、1H)7.83(d、J=9.32Hz、1H)8.52(s、1H)8.96(s、1H);MS(ESI+)m/z478(M+H+メタノール)
+。
【0743】
実施例108
(6aS,7S,10aR)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例108A
(6aS,7S,10aS)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸を用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率73%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.93−2.13(m、3H)2.29−2.60(m、4H)2.74(s、3H)2.79−2.87(m、1H)2.87−2.97(m、1H)3.17−3.25(m、1H)5.32(s、1H)6.84(d、J=8.57Hz、2H)7.20−7.38(m、5H)7.53(d、J=7.59Hz、2H);MS(ESI)m/z399.3(M+H)
+。
【0744】
実施例108B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例108Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0745】
実施例108C
4−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]フェノール
実施例13Fに代えて実施例108Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0746】
実施例108D
(6aS,7S,10aS)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例108Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%から20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率54%で得た。
【0747】
実施例108E
(6aS,7S,10aR)−4−(4−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例108D(0.059g、0.139mmol)のテトラヒドロフラン(1.4mL)中溶液に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(0.032g、0.139mmol)を加え、得られた混合物を、窒素吹き込みを行いながら室温で0.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物を得た(0.039g、63%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.58(tt、J=13.27、8.89、8.70Hz、1H)1.89−1.98(m、1H)2.36(td、J=12.79、2.28Hz、1H)2.47(td、J=13.07、6.61Hz、1H)2.78(s、3H)3.02(dd、J=8.62、4.50Hz、2H)3.77(s、1H)6.83(dd、J=7.75、1.68Hz、2H)6.90(d、J=8.57Hz、2H)7.33−7.40(m、3H)7.48(d、J=8.57Hz、2H)8.91(s、1H);MS(ESI+)m/z454(M+H+メタノール)
+。
【0748】
実施例109
(6aS,7S,10aR)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例109A
(6aS,7S,10aS)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(3−ヒドロキシフェニル)ボロン酸を用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。33%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率68%で得た。
【0749】
実施例109B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例109Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0750】
実施例109C
3−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]フェノール
実施例13Fに代えて実施例109Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0751】
実施例109D
(6aS,7S,10aS)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例109Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。10%から20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率72%で得た。
【0752】
実施例109E
(6aS,7S,10aR)−4−(3−ヒドロキシフェニル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例108Dに代えて実施例109Dを用い、実施例108Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物を収率16%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.55(tt、1H)1.84−1.94(m、1H)2.35(td、J=12.82、2.22Hz、1H)2.46(td、J=13.09、6.67Hz、1H)2.74(s、3H)2.93−2.99(m、2H)6.81−6.87(m、2H)6.93(dd、J=8.24、2.39Hz、1H)7.03(s、1H)7.08(d、J=7.59Hz、1H)7.31−7.41(m、4H)8.96(s、1H);MS(ESI+)m/z454(M+H+メタノール)
+。
【0753】
実施例110
(6aS,7S,10aR)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例110A
(6aS,7S,10aS)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて(3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。5%から15%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率76%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.23−1.29(m、2H)1.85−2.13(m、5H)2.29−2.60(m、4H)2.72−2.78(m、3H)2.72−2.78(m、2H)2.78−2.94(m、2H)3.19−3.27(m、1H)3.68(t、J=6.34Hz、2H)7.21−7.37(m、5H)7.54(d、J=7.81Hz、2H);MS(DCI)m/z441.1(M+H)
+。
【0754】
実施例110B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例110Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0755】
実施例110C
3−{3−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパン−1−オール
実施例13Fに代え実施例110Bてを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0756】
実施例110D
3−{3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロピルアセテート
実施例13Gに代えて実施例110Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0757】
実施例110E
(6aS,7S,10aS)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例110D(0.28g、0.55mmol)のメタノール(5.3mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシド/メタノール(0.24mL、0.11mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、酢酸エチルで希釈し、飽和リン酸二水素カリウムおよび飽和塩化ナトリウムで洗浄した。有機分画を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮した。10%から20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を得た(0.19g、収率76%)。
【0758】
実施例110F
(6aS,7S,10aR)−4−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例107Eを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。25%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率51%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.47−1.61(m、1H)1.84−1.90(m、1H)1.91−2.00(m、2H)2.35(td、J=12.77、2.11Hz、1H)2.46(td、J=13.04、6.67Hz、1H)2.72(s、3H)2.78−2.85(m、2H)2.94(dd、J=8.78、4.45Hz、2H)3.72(t、J=6.29Hz、2H)6.84(d、J=6.61Hz、2H)7.30−7.40(m、6H)7.44(t、J=7.48Hz、1H)8.97(s、1H);MS(ESI+)m/z496(M+H+メタノール)
+。
【0759】
実施例111
(6aS,7S,10aR)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例111A
2−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−2−イル]フェノール
実施例1G(0.725g、2.21mmol)のイソプロパノール(12mL)中溶液に、2−ヒドロキシベンゾイミドアミドサルフェート(1.03g、4.42mmol)およびピペリジン(0.481g、4.86mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮して、標題化合物を得た。
【0760】
実施例111B
(6aS,7S,10aS)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例111Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z385(M+H)
+。
【0761】
実施例111C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例111Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0762】
実施例111D
2−[(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−イル]フェノール
実施例1Jに代えて実施例111Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0763】
実施例111E
(6aS,7S,10aS)−2−(2−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例111Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z410(M+H)
+。
【0764】
実施例111F
(6aS,7S,10aR)−2−(5−ブロモ−2−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例111E(0.055g、0.134mmol)のジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.020g、0.067mmol)を加えた。溶液を0℃で35分間撹拌し、ピリジン(0.109mL、1.34mmol)を加え、溶液を50℃で2時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いる4g RediSep(R)カートリッジで精製した。Waters Sunfire(商標名) C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって第2の精製を行った。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物0.0015g(2.3%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.66−1.76(m、1H)1.97−2.04(m、1H)2.38(td、J=12.88、2.22Hz、1H)2.50(td、J=13.07、6.51Hz、1H)3.03−3.24(m、2H)6.83(dd、J=7.48、1.95Hz、2H)6.90(d、J=8.78Hz、1H)7.32−7.38(m、3H)7.44(dd、J=8.73、2.66Hz、1H)8.40(d、J=2.49Hz、1H)8.70(s、1H)8.84(s、1H);MS(ESI+)m/z486(M+H)
+。
【0765】
実施例112
N−{4−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例112A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−3−{4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
化合物3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えてN−(4−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタンスルホンアミドを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z450(M+H)
+。
【0766】
実施例112B
N−{4−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例86Aに代えて実施例112Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0767】
実施例112C
N−{4−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例24Bに代えて実施例112Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z478(M+H)
+。
【0768】
実施例112D
N−{4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例24Cに代えて実施例112Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0769】
実施例112E
N−{4−[(5aS,6S,9aS)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例24Dに代えて実施例112Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z475(M+H)
+。
【0770】
実施例112F
N−{4−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
化合物112E(0.030g、0.063mmol)をテトラヒドロフラン(0.63mL)に溶かし、窒素を溶液に10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.014g、0.063mmol)を加え、反応混合物を、窒素吹き込みを続けながら、室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.007g、23%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.06(d、J=6.6Hz、3H)、1.38(s、1H)、1.81(s、1H)、2.36(d、J=6.7Hz、1H)、2.84(d、J=7.1Hz、1H)、2.92−2.99(m、1H)、3.03(s、3H)、6.95(d、J=7.3Hz、2H)、7.32(dt、J=11.1、4.7Hz、6H)、7.69(d、J=8.6Hz、2H)、8.43(s、1H)、9.91(s、1H);MS(ESI+)m/z473(M+H)
+。
【0771】
実施例113
N−{3−[(6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例113A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−3−{3−[(メチルスルホニル)アミノ]フェニル}−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
化合物3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えてN−(3−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)メタンスルホンアミドを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z450(M+H)
+。
【0772】
実施例113B
N−{3−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例86Aに代えて実施例113Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0773】
実施例113C
N−{3−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例24Bに代えて実施例113Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z478(M+H)
+。
【0774】
実施例113D
N−{3−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例24Cに代えて実施例113Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z475(M+H)
+。
【0775】
実施例113E
N−{3−[(5aS,6S,9aS)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例24Dに代えて実施例113Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0776】
実施例113F
N−{3−[(6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]フェニル}メタンスルホンアミド
実施例113E(0.030g、0.063mmol)をテトラヒドロフラン(0.63mL)に溶かし、溶液に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.014g、0.063mmol)を加え、窒素吹き込みを続けながら、反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.018g、60%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.05−1.10(m、3H)、1.39(d、J=11.7Hz、1H)、1.83(d、J=12.3Hz、1H)、2.36(dd、J=13.1、6.3Hz、1H)、2.85(d、J=11.1Hz、1H)、2.97(s、1H)、3.04(s、3H)、6.95(d、J=7.3Hz、2H)、7.17(d、J=7.2Hz、1H)、7.26−7.38(m、4H)、7.45(dt、J=15.6、7.8Hz、2H)、7.60(s、1H)、8.44(s、1H)、9.88(s、1H);MS(ESI+)m/z473(M+H)
+。
【0777】
実施例114
(6aS,7S,10aR)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例114A
4−[(6aS,7S,10aS)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−2−イル]フェノール
実施例1G(0.590g、1.80mmol)のイソプロパノール(12mL)中溶液に、4−ヒドロキシベンゾアミジン塩酸塩(0.620g、3.59mmol)およびピペリジン(0.356g、3.59mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した溶液を飽和リン酸二水素ナトリウム水溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z429(M+H)
+。
【0778】
実施例114B
(6aS,7S,10aS)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例114Aを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0779】
実施例114C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例114Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0780】
実施例114D
4−[(6aS,7S,11aS)−7−メチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−2−イル]フェノール
実施例1Jに代えて実施例114Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z410(M+H)
+。
【0781】
実施例114E
(6aS,7S,10aS)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例114Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0782】
実施例114F
(6aS,7S,10aR)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例114E(0.146g、0.357mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に室温で、窒素を10分間吹き込んだ。次に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.081g、0.357mmol)を加えた。10分後、溶液を濃縮し、残留物を12g RediSep(R)カートリッジに直接乗せ、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いて精製して、標題化合物0.068g(47%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.69(m、1H)1.98(dd、J=13.72、7.64Hz、1H)2.36(td、J=12.88、2.33Hz、1H)2.49(td、J=13.17、6.61Hz、1H)2.95−3.16(m、2H)5.13(s、1H)6.85(dd、J=7.75、1.68Hz、2H)6.90(d、J=8.78Hz、2H)7.28−7.36(m、3H)8.29(d、J=8.78Hz、2H)8.71(s、1H)9.01(s、1H);MS(ESI+)m/z408(M+H)
+。
【0783】
実施例115
(5aS,6S,9aR)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例115A
(5aS,6S,9aS)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノールを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0784】
実施例115B
(5aS,6S,9aS)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例115Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0785】
実施例115C
(5aS,6S,8Z,9aS)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例115Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z457(M+H)
+。
【0786】
実施例115D
2−{4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェニル}エタノール
実施例24Cに代えて実施例115Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z426(M+H)
+。
【0787】
実施例115E
(5aS,6S,9aS)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例115Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0788】
実施例115F
(5aS,6S,9aR)−3−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例115E(0.040g、0.094mmol)をテトラヒドロフラン(0.94mL)に溶かし、溶液に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.021g、0.094mmol)をこの時点で加え、反応混合物を、窒素吹き込みを続けながら室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.015g、37%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.06(d、J=6.6Hz、3H)、1.33−1.47(m、1H)、1.82(dd、J=12.8、6.7Hz、1H)、2.32−2.39(m、1H)、2.75(t、J=7.0Hz、2H)、2.79−2.90(m、1H)、2.96(dd、J=16.6、6.2Hz、1H)、3.62(t、J=7.0Hz、3H)、6.95(d、J=7.4Hz、2H)、7.24−7.38(m、5H)、7.62(d、J=8.1Hz、2H)、8.43(s、1H);MS(ESI+)m/z424(M+H)
+。
【0789】
実施例116
(5aS,6S,9aR)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例116A
(5aS,6S,9aS)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて2−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノールを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0790】
実施例116B
(5aS,6S,9aS)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例116Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z401(M+H)
+。
【0791】
実施例116C
(5aS,6S,8Z,9aS)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例116Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0792】
実施例116D
2−{3−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェニル}エタノール
実施例24Cに代えて実施例116Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z426(M+H)
+。
【0793】
実施例116E
(5aS,6S,9aS)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例116Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0794】
実施例116F
(5aS,6S,9aR)−3−[3−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例116E(0.032g、0.075mmol)をテトラヒドロフランに溶かし、溶液に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.017g、0.075mmol)を加え、反応混合物を、窒素吹き込みを続けながら室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.012g、38%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.7Hz、3H)、1.39(s、1H)、1.81(s、1H)、2.33−2.40(m、2H)、2.77(d、J=7.0Hz、2H)、2.86(s、1H)、2.97(d、J=10.3Hz、2H)、3.65(t、J=6.9Hz、2H)、6.95(d、J=7.5Hz、2H)、7.22(d、J=7.3Hz、1H)、7.34(ddd、J=23.5、15.8、7.4Hz、4H)、7.53(d、J=8.3Hz、1H)、7.58(s、1H)、8.44(s、1H);MS(ESI)m/z424(M+H)
+。
【0795】
実施例117
(5aS,6S,9aR)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例117A
2−{4−[(5aS,6S,9aS)−2−(ジメチルスルファモイル)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}酢酸エチル
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸エチルを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0796】
実施例117B
(5aS,6S,9aS)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5、5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例117Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z391(M+H)
+。
【0797】
実施例117C
(5aS,6S,8Z,9aS)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例117Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0798】
実施例117D
2−{4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}エタノール
実施例24Cに代えて実施例117Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z457(M+H)
+。
【0799】
実施例117E
(5aS,6S,9aS)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例117Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0800】
実施例117F
(5aS,6S,9aR)−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例117E(0.025g、0.060mmol)をテトラヒドロフランに溶かし、窒素を混合物に10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.013g、0.060mmol)を加え、反応混合物を、窒素吹き込みを続けながら室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製した。次に、50%アセトン/ヘキサンで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーを用いる第2のクロマトグラフィー精製により、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.004g、16%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.06(d、J=6.5Hz、3H)、1.29−1.46(m、1H)、1.72−1.86(m、1H)、2.35(d、J=7.1Hz、1H)、2.68−2.76(m、1H)、2.85(s、1H)、2.91−3.04(m、1H)、3.75(d、J=5.3Hz、2H)、4.19(t、J=5.2Hz、2H)、4.96(s、1H)、6.94(d、J=7.3Hz、2H)、7.32(d、J=7.7Hz、3H)、7.83(s、1H)、8.06(s、1H)、8.40(s、1H);MS(ESI)m/z414(M+H)
+。
【0801】
実施例118
(6aS,7S,10aR)−4−(4′−アミノビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例118A
(6aS,7S,10aS)−4−(4′−アミノビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸に代えて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンを用い、実施例119Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.61Hz、3H)1.95−2.14(m、3H)2.29−2.64(m、4H)2.75(s、3H)2.77−2.86(m、1H)2.88−2.99(m、1H)3.20−3.29(m、1H)3.74(s、2H)6.75(d、J=8.46Hz、2H)7.21−7.26(m、1H)7.29−7.35(m、3H)7.38−7.48(m、3H)7.51−7.60(m、4H);MS(ESI)m/z474.3(M+H)
+。
【0802】
実施例118B
N−{3′−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−イル}ホルムアミド
実施例13Eに代えて実施例118Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0803】
実施例118C
3′−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−アミン
実施例13Fに代えて実施例118Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0804】
実施例118D
(6aS,7S,10aS)−4−(4′−アミノビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例118Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0805】
実施例118E
(6aS,7S,10aR)−4−(4′−アミノビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例108Dに代えて実施例118Dを用い、実施例108Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、6%収率を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.51Hz、3H)1.48−1.54(m、1H)1.83−1.92(m、1H)2.36(td、J=12.79、2.06Hz、1H)2.45(td、J=12.98、6.45Hz、1H)2.72(s、3H)2.98(dd、J=8.57、4.12Hz、2H)3.78(s、2H)6.78(d、J=8.46Hz、2H)6.85(d、J=6.51Hz、2H)7.28−7.38(m、3H)7.42−7.49(m、3H)7.53(t、J=7.64Hz、1H)7.64(d、J=8.13Hz、1H)7.68(s、1H)9.00(s、1H);MS(ESI)m/z529(M+H+メタノール)
+。
【0806】
実施例119
(6aS,7S,10aR)−4−(4′−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例119A
3−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル・トリフルオロメタンスルホネート
実施例109A(0.250g、0.627mmol)のジクロロメタン(6mL)中溶液に、トリエチルアミン(0.131mL、0.941mmol)およびN,N−ビス(トリフルオロメチルスルホニル)アニリン(0.291g、0.816mmol)および触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(0.004g、0.031mmol)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。混合物をジクロロメタンで希釈し、0.5M塩酸で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z531(M+H)
+。
【0807】
実施例119B
(6aS,7S,10aS)−4−(4′−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
管中の実施例119A(0.330g、0.622mmol)、4−ヒドロキシフェニルボロン酸(0.112g、0.809mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.022g、0.019mmol)、フッ化カリウム(0.043g、0.746mmol)、および三塩基性リン酸カリウム(0.198g、0.933mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)中溶液に、窒素を15分間吹き込み、次に管を密閉し、90℃で20時間加熱した。混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を、0%から30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12gシリカゲルカラムを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R)システムを用いて精製して、標題化合物0.190g(64%)を得た。
【0808】
実施例119C
(6aS,7S,9Z,10aS)−4−(4′−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例119Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0809】
実施例119D
3′−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−オール
実施例1Jに代えて実施例119Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z500(M+H)
+。
【0810】
実施例119E
(6aS,7S,10aS)−4−(4′−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例119Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0811】
実施例119F
(6aS,7S,10aR)−4−(4′−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例119E(0.105g、0.210mmol)のテトラヒドロフラン(2.5mL)中溶液に室温で窒素を10分間吹き込み、次に2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.048g、0.210mmol)を加えた。10分後、溶液を濃縮し、残留物を12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジに直接乗せ、0%から80%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムを用いて精製した。Waters Sunfire(商標名) C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって第2のクロマトグラフィー精製を行って、アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物0.055g(53%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.51Hz、3H)1.48−1.52(m、1H)1.88(dd、J=15.51、2.39Hz、1H)2.36(td、J=12.79、2.28Hz、1H)2.46(td、J=13.01、6.40Hz、1H)2.72(s、3H)2.98(dd、J=8.46、4.23Hz、2H)6.85(dd、J=7.92、1.41Hz、2H)6.93(d、J=8.67Hz、2H)7.33(t、J=7.10Hz、3H)7.45−7.59(m、4H)7.65(d、J=7.81Hz、1H)7.69(s、1H)9.00(s、1H);MS(ESI+)m/z530(M+CH
3OH+H)
+。
【0812】
実施例120
(6aS,7S,10aR)−10a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例120A
2−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]シクロヘキサン−1,3−ジオン
1リットル丸底フラスコに、1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼン(50.0g、190mmol)、tert−アミルアルコール(200mL)およびジオキサン(400mL)を入れ、内容物をN
2で45分間パージした。3リットル丸底フラスコに、三塩基性リン酸カリウム(92g、433mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン(97重量%、20g、173mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.78g、3.5mmol)および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(2.16g、6.9mmol)を入れ、内容物をN
2で45分間パージした。1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼンを含む溶液を、カニューレにより、1,3−シクロヘキサンジオンを含む混合物に移し、反応混合物を終夜加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸エチル(600mL)と10%塩酸(600mL)との間で混和しながら分配した。下側の水層を分離し、酢酸エチル(600mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで2回)、減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、再度減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、昇温させて50℃とした。冷却して室温とした後、固体を濾過によって回収し、トルエンで洗浄し(50mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させる(47.7g、93%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 10.10(bs、1H)、7.51−7.23(m、5H)、7.07−6.96(m、2H)、6.92−6.82(m、2H)、5.07(s、2H)、2.48−2.40(m、4H)、1.96−1.85(m、2H);MS(CI−NH
3)312.0m/z(M+NH
4)
+。
【0813】
実施例120B
(8aR)−8a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
3リットル丸底フラスコに、アセトニトリル(500mL)中の実施例120A(47.4g、161mmol)を入れた。トリエチルアミン(45mL、322mmol)およびエチルビニルケトン(20mL、242mmol)を加え、混合物を昇温させて75℃とし、終夜撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(75mL)に取り、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(26.3g、105mmol)およびL−フェニルアラニン(34.6g、209mmol)を加え、混合物を昇温させて50℃として90時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、10%塩酸(500mL)およびメチルt−ブチルエーテル(500mL)に投入した。10分間混和後、層を分離し、有機層を10%塩酸(500mL)で洗浄した。合わせた水層をメチルt−ブチルエーテル(500mL)で抽出した。合わせた有機分画をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。メチルt−ブチルエーテル溶液をシリカゲル(150g)の短い層に通し、メチルt−ブチルエーテル(1.5リットル)で溶離を行った。濾液を濃縮して、固体を得た。その固体をメチルt−ブチルエーテル(60mL)で磨砕し、濾過によって回収し、真空オーブンで乾燥させた(32.6g、56%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.46−7.29(m、5H)、7.08−7.00(m、2H)、6.97−6.90(m、2H)、5.05(s、2H)、2.79−2.69(m、1H)、2.68−2.57(m、1H)、2.57−2.47(m、1H)、2.41−2.28(m、3H)、2.24−2.16(m、1H)、2.12−2.01(m、1H)、1.95(s、3H)、1.87−1.75(m、1H)、1.75−1.65(m、1H);MS(CI−NH
3)378.1m/z(M+NH
4)
+。
【0814】
実施例120C
(4aR,5S)−4a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−ヒドロキシ−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
3リットルのジャケット付き丸底フラスコに、実施例120B(34.6g、96mmol)およびエタノール(350mL)を入れ、得られた溶液を冷却して−5℃とした。水素化ホウ素ナトリウム(1.39g、36.8mmol)のエタノール(350mL)中溶液を、0℃を下回る内部温度を維持しながら滴下した。得られた混合物を−5℃で終夜撹拌した。反応混合物を、酢酸(20mL)で注意深く反応停止し、昇温させて室温とした。終夜撹拌後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル(300mL)と10%水酸化アンモニウム水溶液(250mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%水酸化アンモニウム水溶液(250mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物を、酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)で溶離を行うTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムでの330g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(24.0g、69%)。
【0815】
実施例120D
(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−4a−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
500mLのParr撹拌圧力リアクターに、4.8g5%Pd/C(入れる基質の20重量%)を入れた。窒素気流下に、実施例120C(23.6g、65mmol)およびテトラヒドロフラン(170mL)およびピリジン(42mL)の溶液を、リアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。容器を、高圧タンクから供給される水素で加圧して60から100psig(約0.41から約0.69MPa)とし、それを維持した。温度を22℃から25℃に維持しながら、混合物を16時間高撹拌した。反応混合物を注意深く濾過して、パラジウム触媒を除去し、リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。濾液に、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(3mL)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。減圧下による濃縮によってテトラヒドロフランおよびピリジンを除去し、残留物を酢酸エチル(200mL)に取った。得られた溶液を10%塩酸(100mLで2回)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をそれ以上精製せずに用いた。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.49−7.26(m、7H)、6.97−6.88(m、2H)、5.02(s、2H)、3.86−3.72(m、1H)、2.81−2.69(m、1H)、2.48−2.39(m、1H)、2.34−2.27(m、1H)、2.24−2.03(m、3H)、1.99−1.96(m、1H)、1.91(s、3H)、1.88−1.44(m、3H);MS(CI−NH
3)380.1m/z(M+NH
4)
+.
【0816】
実施例120E
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−(4−ヒドロキシフェニル)−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例120Dからの残留物を2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン(37.8g、326mmol)およびエチレングリコール(8.1g、130mol)に取った。p−トルエンスルホン酸(1.2g、6.5mmol)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した(100mLで2回)。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。標題生成物を、それ以上精製せずに用いた。
【0817】
実施例120F
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例120Eからの残留物をアセトン(200mL)に取り、炭酸カリウム(8.6g、63mmol)およびベンジルブロミド(10.7g、63mmol)を加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(200mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)との間で分配し、層を分離した。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。取得物を、酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)で溶離を行うTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムでの330g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。標題化合物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮した(15.5g、58%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.60−7.53(m、2H)、7.50−7.33(m、5H)、6.99−6.93(m、2H)、5.08(s、2H)、4.02−3.87(m、4H)、3.49−3.34(m、1H)、2.74(dt、J=13.7、3.4Hz、1H)、2.33−2.21(m、1H)、1.98−1.72(m、3H)、1.73−1.43(m、4H)、1.34−1.20(m、1H)、1.19−1.04(m、2H)、0.93(d、J=6.7Hz、3H)。
【0818】
実施例120G
(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例120F(15.5g、37.9mmol)をジクロロメタン(150mL)に溶かし、二クロム酸ピリジニウム(28.5g、76mmol)および硫酸マグネシウム(0.9g)を加えた。得られた混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。反応液を冷却して室温とし、混合物をシリカゲル層(75g)で濾過し、ジクロロメタン(500mL)で洗った。濾液を濃縮し、加熱して固体を溶解させ、次に冷却して室温とすることで、固体をシクロヘキサン(100mL)から沈澱させた。その固体を濾過によって回収し、シクロヘキサン(10mLで2回)で洗浄し、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(9.3g、60%)。
【0819】
実施例120H
(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−4a′−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
氷浴で冷却した実施例120G(2.5g、6.15mmol)のギ酸エチル(15.0mL、184.0mmol)中溶液に、1Mカリウムt−ブトキシド/テトラヒドロフラン(9.22mL、9.228mmol)を滴下した。反応混合物を氷浴で20分間撹拌し、室温で3時間撹拌した。溶液をリン酸二水素ナトリウム水溶液で反応停止し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0820】
実施例120I
(6aS,7S,10aS)−10a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例120H(0.700g、1.61mmol)のイソプロパノール(12mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(0.503g、4.83mmol)およびピペリジン(0.478mL、4.83mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した溶液をリン酸二水素ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z443(M+H)
+。
【0821】
実施例120J
(6aS,7S,10aS)−10a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例120Iを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z399(M+H)
+。
【0822】
実施例120K
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例120Jを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0823】
実施例120L
(6aS,7S,11aS)−11a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例120Kを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z424(M+H)
+。
【0824】
実施例120M
(6aS,7S,10aS)−10a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例120Lを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0825】
実施例120N
(6aS,7S,10aR)−10a−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例120M(0.093g、0.220mmol)のジメチルホルムアミド(3mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.035g、0.121mmol)を加えた。溶液を0℃で40分間撹拌し、ピリジン(0.355mL、4.39mmol)を加え、溶液を55℃で2時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物を得た(0.064g、69%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.72Hz、3H)1.57−1.72(m、1H)1.97(dd、J=12.96、7.21Hz、1H)2.30(td、J=12.90、2.39Hz、1H)2.46(td、J=13.15、6.56Hz、1H)2.94−3.15(m、2H)5.02(s、2H)6.67(d、J=8.89Hz、2H)6.90(d、J=9.00Hz、2H)7.30−7.42(m、5H)8.70(s、1H)8.82(s、1H)9.06(s、1H);MS(ESI+)m/z422(M+H)
+。
【0826】
実施例121
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
マイクロ波管中、実施例120N(0.038g、0.090mmol)および1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムブロミド(0.400g、1.825mmol)を、融解して均一となるまで加熱した。管を密閉し、マイクロ波リアクターにて、180℃で5分間、次に200℃で3分間加熱した。冷却した固体塊を1M塩酸(5mL)に溶かし、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を、0%から20%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行う4g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物0.004g(13%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.72Hz、3H)1.61−1.71(m、1H)1.97(dd、J=14.10、7.26Hz、1H)2.30(td、J=12.88、2.44Hz、1H)2.45(td、J=13.15、6.67Hz、1H)2.95−3.16(m、2H)5.04(s、1H)6.63(d、J=8.78Hz、2H)6.77(d、J=8.78Hz、2H)8.70(s、1H)8.81(s、1H)9.07(s、1H);MS(APCI+)m/z332(M+H)
+。
【0827】
実施例122
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例122A
4−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル・トリフルオロメタンスルホネート
実施例109Aに代えて実施例108Aを用い、実施例119Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z4531(M+H)
+。
【0828】
実施例122B
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例119Aに代えて実施例122Aを用い、4−ヒドロキシフェニルボロン酸に代えてピリジン−4−イルボロン酸を用い、実施例119Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z460(M+H)
+。
【0829】
実施例122C
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例122Bを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0830】
実施例122D
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−4−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例122Cを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0831】
実施例122E
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例122Dを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0832】
実施例122F
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1122E(0.038g、0.078mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)中溶液に室温で窒素を15分間吹き込み、次に2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.048g、0.210mmol)を加えた。窒素吹き込みを続けて15分後、溶液を濃縮し、残留物を、0%から80%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製した。0%から10%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行う第2の精製によって、標題化合物0.005g(13%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.51Hz、3H)1.45−1.54(m、1H)1.86−1.96(m、1H)2.37(td、J=12.90、1.84Hz、1H)2.47(td、J=12.98、6.34Hz、1H)2.73(s、3H)3.02(dd、J=8.67、4.55Hz、2H)6.86(d、J=8.02Hz、2H)7.30−7.40(m、3H)7.56(d、J=6.07Hz、2H)7.69−7.75(m、2H)7.76−7.82(m、2H)8.72(d、J=6.07Hz、2H)8.99(s、1H);MS(APCI+)m/z483(M+H)
+。
【0833】
実施例123
(5aS,6S,9aR)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例123A
(5aS,6S,9aS)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)プロパン−1−オールを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0834】
実施例123B
(5aS,6S,9aS)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例123Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z415(M+H)
+。
【0835】
実施例123C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例123Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z443(M+H)
+。
【0836】
実施例123D
3−{3−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]フェニル}プロパン−1−オール
実施例24Cに代えて実施例123Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0837】
実施例123E
(5aS,6S,9aS)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例123Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z440(M+H)
+。
【0838】
実施例123F
(5aS,6S,9aR)−3−[3−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例123E(0.050g、0.114mmol)をテトラヒドロフラン(1.14mL)に溶かし、窒素を混合物に10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.025g、0.114mmol)を加え、反応混合物を、窒素吹き込みを続けながら室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物について、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCでのクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.010g、24%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.6Hz、3H)、1.32−1.47(m、1H)、1.70−1.92(m、3H)、2.34(d、J=11.6Hz、1H)、2.79−2.92(m、3H)、2.95(s、3H)、4.53(s、1H)、6.95(d、J=7.3Hz、2H)、7.20(s、1H)、7.25−7.43(m、4H)、7.56(s、2H)、8.44(s、1H);MS(ESI)m/z434(M+H)
+。
【0839】
実施例124
N−{3′−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
実施例124A
N−{3′−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸に代えて(3−(メチルスルホンアミド)フェニル)ボロン酸を用い、実施例119Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.96−2.19(m、3H)2.30−2.64(m、4H)2.76(s、3H)2.84(dd、J=12.04、6.51Hz、1H)2.87−2.98(m、1H)3.03(s、3H)3.20−3.29(m、1H)6.45(s、1H)7.17−7.27(m、2H)7.32(t、J=7.59Hz、2H)7.39−7.45(m、4H)7.47−7.65(m、5H);MS(ESI)m/z552.3(M+H)
+。
【0840】
実施例124B
N−{3′−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
実施例13Eに代えて実施例124Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0841】
実施例124C
N−{3′−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
実施例13Fに代えて実施例124Dを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0842】
実施例124D
N−{3′−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
実施例13Gに代えて実施例124Eを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0843】
実施例124E
N−{3′−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
実施例13Hに代えて実施例124Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。Waters Sunfire(商標名) C8(2) 5μm 100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって精製を行った。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物を収率35%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.51Hz、3H)1.49−1.55(m、1H)1.86−1.93(m、1H)2.37(td、J=12.66、2.01Hz、1H)2.46(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.73(s、3H)2.96−3.02(m、2H)3.06(s、3H)6.47(s、1H)6.86(d、J=6.61Hz、2H)7.18−7.23(m、1H)7.30−7.38(m、3H)7.43−7.49(m、2H)7.51(s、1H)7.54−7.63(m、2H)7.69(d、J=7.48Hz、1H)7.74(s、1H)8.99(s、1H);MS(ESI)m/z575(M+H)
+。
【0844】
実施例125
3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロピルアセテート
実施例110F(0.065g、0.14mmol)のジクロロメタン(1.4mL)中溶液に、トリエチルアミン(43μL、0.31mmol)、無水酢酸(15μL、0.15mmol)、およびジメチルアミノピリジン(0.003g、0.028mmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を、5%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(49mg、67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.47−1.55(m、1H)1.84−1.93(m、1H)1.97−2.07(m、2H)2.07(s、3H)2.35(td、J=12.82、2.22Hz、1H)2.46(td、J=13.07、6.61Hz、1H)2.71(s、3H)2.76−2.82(m、2H)2.94(dd、J=8.62、4.39Hz、2H)4.13(t、J=6.56Hz、2H)6.85(d、J=6.61Hz、2H)7.29−7.46(m、7H)8.99(s、1H);MS(ESI+)m/z506(M+H)
+。
【0845】
実施例126
(5aS,6S,9aR)−3−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例126A
(5aS,6S,9aS)−3−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて(5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−3−イル)メタノールを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z388(M+H)
+。
【0846】
実施例126B
(5aS,6S,9aS)−3−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例126Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0847】
実施例126C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−3−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例126Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z416(M+H)
+。
【0848】
実施例126D
{5−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]ピリジン−3−イル}メタノール
実施例24Cに代えて実施例126Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0849】
実施例126E
(5aS,6S,9aS)−3−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例126Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z413(M+H)
+。
【0850】
実施例126F
(5aS,6S,9aR)−3−[5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−3−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例126E(0.030g、0.073mmol)をテトラヒドロフラン(0.72mL)に溶かし、混合物に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.016g、0.073mmol)を加え、反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製した。分取薄層クロマトグラフィーによる第2のクロマトグラフィー精製によって、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.027g、90%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.7Hz、3H)、1.34−1.47(m、1H)、1.80−1.89(m、1H)、2.33−2.39(m、1H)、2.80−2.94(m、1H)、3.02(dd、J=16.0、6.2Hz、1H)、4.64(s、2H)、6.96(d、J=7.3Hz、2H)、7.33(dq、J=14.2、7.0Hz、3H)、8.21(s、1H)、8.44(s、1H)、8.55(s、1H)、8.86(s、1H);MS(ESI−)m/z409(M−H)
−。
【0851】
実施例127
(6aS,7S,10aR)−4−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例127A
2−{4−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}エチルアセテート
実施例13Dの生成物(0.145g、0.425mmol)、炭酸ナトリウム(0.135g、1.274mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.0491g、0.042mmol)を合わせ、1−(2−アセトキシエチル)ピラゾール−4−ボロン酸ピナコールエステル(0.4g、1.428mmol)のジオキサン(3mL)中溶液を、混合物にカニューレによって加えた。水(0.300mL)を加え、混合物に窒素を30分間吹き込み、それ以上吹き込みをせずに80℃で終夜撹拌した。混合物を冷却して室温とし、ジクロロメタン(50mL)で希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液(15mL)と次に水(10mL)で洗浄した。合わせた水層をジクロロメタンで逆抽出した(10mLで2回)。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮した。残留物について、アセトン/ヘプタンの段階的勾配(3カラム体積(CV)0%、4CV0%から33%、3CV33%、3CV33%から50%、次に3CV50%)で溶離を行うBiotage(R) SNAP 50gシリカカートリッジを用いるクロマトグラフィー精製を行って、実施例13Dの生成物(0.15g、53%)および標題化合物を得た。標題化合物を、酢酸エチル/ヘプタンの段階的勾配(3カラム体積(CV)0%、3CV0%から40%、2CV40%、3CV40%から50%、3CV50%、3CV50%から100%、次に3CV100%)で溶離を行うBiotage(R)SNAP10gシリカカートリッジを用いて再度クロマトグラフィー精製して、0.089gを得た(0.195mmol、45.9%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.7Hz、3H)、2.06(s、3H)、2.12(ddd、J=11.2、9.7、5.5Hz、2H)、2.27−2.37(m、1H)、2.47−2.57(m、2H)、2.61(dd、J=12.0、5.4Hz、1H)、2.65(d、J=3.3Hz、3H)、2.79−2.88(m、1H)、2.98−3.08(m、1H)、3.21−3.28(m、1H)、4.42(t、J=5.3Hz、2H)、4.49(t、J=5.3Hz、2H)、7.21(t、J=7.2Hz、1H)、7.26−7.31(m、3H)、7.43(d、J=7.9Hz、2H)、7.98(s、1H)、8.00(s、1H);MS(CI)m/z459.3(M+H)
+。
【0852】
実施例127B
(6aS,7S,9Z,10aS)−4−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例127Aの生成物(0.19g、0.417mmol)に、室温でギ酸エチル(3.5mL)を加え、次に25%ナトリウムメタノレートのメタノール中溶液(0.5mL、2.242mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で終夜撹拌し、冷却して0℃とし、塩酸水溶液(2N、1.12mL)で反応停止した。混合物を水(10mL)およびジクロロメタン(50mL)で希釈した。有機層を分離し、水(10mL)で洗浄した。合わせた水層をジクロロメタンおよびジメチルホルムアミドの5/1の比の溶液で逆抽出した(5mLで2回)。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.219g、0.493mmol、118%)。
【0853】
実施例127C
2−{4−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}エタノール
実施例127Bの生成物(0.185g、0.416mmol)のエタノール(3.5mL)中溶液に、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.175g、2.52mmol)を加え、混合物を60℃で終夜撹拌した。追加のヒドロキシルアミン塩酸塩を加え、混合物を50℃で60時間撹拌した。溶液を冷却して室温とし、ジクロロメタン(30mL)で希釈し、10%重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)で洗浄した。有機層を水(10mL)で洗浄した。水層を合わせ、ジクロロメタンで逆抽出した(5mLで3回)。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た。
【0854】
実施例127D
(6aS,7S,10aS)−4−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例127Cの生成物(0.184g、0.417mmol)のテトラヒドロフラン(0.2mL)およびメタノール(0.2mL)中溶液に、25%ナトリウムメトキシドのメタノール中溶液(0.6mL、2.69mmol)を加え、混合物を室温で終夜撹拌した。溶液を冷却して0℃とし、塩酸水溶液(2N、1.3mL)で中和し、ジクロロメタン(50mL)と水(10mL)との間で分配した。有機層を水(10mL)およびブライン(5mL)で洗浄した。合わせた水層をジクロロメタンで逆抽出した(10mLで2回)。合わせた有機層を乾燥し(MgSO
4)、濾過し、濃縮して、褐色固体を得た。残留物について、アセトン/ヘプタンの段階的勾配(3カラム体積(CV)0%、4CV0%から30%、3CV30%、3CV35%から50%、次に3CV50%)で溶離を行うBiotage(R)SNAP10gシリカカートリッジを用いるクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物(0.075g)および純度の低い標題化合物(0.052g)を得た。その純度の低い標題化合物を、50%アセトン/ヘプタンで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって精製して、純粋な標題化合物(0.042g)を得た。その二つのバッチを合わせて、標題化合物を得た(0.118g、0.267mmol、64.1%)。
【0855】
実施例127E
(6aS,7S,10aR)−4−[1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例127Dの生成物(0.029g、0.065mmol)の無水テトラヒドロフラン(0.7mL)中溶液に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.0148g、0.065mmol)を室温で加え、窒素吹き込みを続けながら混合物を20分間撹拌した。混合物を濃縮し、ジクロロメタンで希釈した。不溶固体を珪藻土での濾過によって除去し、ジクロロメタンで洗った。濾液を濃縮し、残留物を、アセトニトリル/クロロホルムの段階的勾配(3カラム体積(CV)0%、4CV0%から35%、3CV35%、3CV35%から70%、次に3CV100%)で溶離を行うBiotage(R)SNAP10gシリカカートリッジを用いてクロマトグラフィー精製して、純度の低い標題化合物を得た。この取得物をジクロロメタンで希釈し、不溶性固体を濾過によって除去した。濾液を濃縮して、純度の低い標題化合物(0.0252g)を得た。この手順を、実施例127Dの生成物(0.0818g、0.185mmol)を用いて繰り返して、追加の低純度標題化合物(0.082g)を得た。純度の低い標題化合物の全てのロットを合わせ、アセトン/ヘプタンの段階的勾配(3カラム体積(CV)0%、5CV0%から30%、2CV30%、次に3CV50%)で溶離を行うBiotage(R)SNAP10gシリカカートリッジを用いてクロマトグラフィー精製して、標題化合物を得た(0.095g、0.214mmol、併せた収率86%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.6Hz、3H)、1.58−1.69(m、1H)、2.01−2.08(m、1H)、2.30−2.39(m、1H)、2.42−2.51(m、1H)、2.65(s、3H)、2.77(t、J=5.9Hz、1H)、3.00−3.19(m、2H)、4.09(dd、J=9.8、5.8Hz、2H)、4.34−4.39(m、2H)、6.82−6.86(m、2H)、7.28−7.34(m、3H)、8.17(s、1H)、8.22(s、1H)、8.98(s、1H);MS(CI)m/z440.2(M+H)
+。
【0856】
実施例128
(6aS,7S,10aR)−10a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例128A
2−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]シクロヘキサン−1,3−ジオン
1リットル丸底フラスコに1−(ベンジルオキシ)−3−ブロモベンゼン(45.5g、173mmol)、tert−アミルアルコール(200mL)およびジオキサン(400mL)を入れ、内容物にN
2を45分間吹き込んだ。3リットル丸底フラスコに三塩基性リン酸カリウム(92g、433mmol)、1,3−シクロヘキサンジオン(97重量%、20g、173mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.78g、3.5mmol)および2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2′−メチルビフェニル(2.16g、6.9mmol)を入れ、内容物にN
2を45分間吹き込んだ。1−(ベンジルオキシ)−3−ブロモベンゼンの溶液を、カニューレにより1,3−シクロヘキサンジオン混合物に移し、反応混合物を終夜加熱還流した。反応混合物を冷却して室温とし、酢酸エチル(600mL)と10%塩酸(600mL)との間で混和しながら分配した。下側の水層を分離し、酢酸エチル(600mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し(100mLで2回)、減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、再度減圧下に濃縮した。残留物をトルエン(300mL)に取り、昇温させて50℃とした。冷却して室温とした後、固体を濾過によって回収し、トルエンで洗浄し(50mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(44.6g、88%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 10.54(bs、1H)、7.46−7.28(m、5H)、7.19−7.13(m、1H)、6.84−6.79(m、1H)、6.75−6.72(m、1H)、6.71−6.66(m、1H)、5.03(s、2H)、2.76−2.13(m、4H)、1.99−1.86(m、2H);MS(CI−NH
3)m/z312.0(M+NH
4)
+。
【0857】
実施例128B
(8aR)−8a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
3リットル丸底フラスコに、アセトニトリル(500mL)中の実施例128A(44.6g、152mmol)を入れた。トリエチルアミン(42mL、303mmol)およびエチルビニルケトン(23mL、227mmol)を加え、混合物を昇温させて75℃とし、終夜撹拌した。反応混合物を冷却して室温とし、濃縮した。残留物をジメチルスルホキシド(75mL)に取り、パラ−トルエンスルホン酸ピリジニウム(24.8g、99mmol)およびL−フェニルアラニン(32.6g、198mmol)を加え、混合物を昇温させて50℃として168時間経過させた。反応混合物を冷却して室温とし、10%塩酸(500mL)および酢酸エチル(500mL)に投入した。10分間混和後、層を分離し、有機層を10%塩酸(500mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(500mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。残留物をメチルt−ブチルエーテル(100mL)で磨砕し、固体を回収し、メチルt−ブチルエーテルで洗浄し(20mLで2回)、真空オーブンで乾燥させて、標題化合物の第一のバッチを得た(22.7g、41%)。母液を濃縮し、この残留物を、酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(11カラム体積かけての勾配)で溶離を行うTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムでの330g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む分画を合わせ、濃縮した。残留物をメチルt−ブチルエーテル(50mL)で磨砕し、固体を回収し、メチルt−ブチルエーテルで洗浄し(10mLで2回)、真空オーブンで乾燥させて、標題化合物の第2のバッチを得た(13.3g、24%)。標題化合物の合わせたバッチは、36.0g(65%)であった。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm .41−7.23(m、6H)、6.93−6.89(m、1H)、6.73−6.68(m、2H)、5.02(s、2H)、2.75−2.64(m、1H)、2.59−2.43(m、2H)、2.43−2.27(m、3H)、2.23−2.15(m、1H)、2.11−2.00(m、1H)、1.93(s、3H)、1.81−1.61(m、2H)。
【0858】
実施例128C
(4aR,5S)−4a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−5−ヒドロキシ−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
3リットルのジャケット付き丸底フラスコに、エタノール(350mL)中の実施例128B(36.0g、100mmol)を入れ、溶液を冷却して−5℃とした。0℃を下回る内部温度を維持しながら、水素化ホウ素ナトリウム(1.1g、30.0mmol)のエタノール(350mL)中溶液を滴下した。得られた混合物を−5℃で終夜撹拌した。反応混合物を、酢酸(20mL)で注意深く反応停止し、昇温させて23℃とした。終夜撹拌後、混合物を減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル(300mL)と10%水酸化アンモニウム水溶液(250mL)との間で分配した。層を分離し、有機層を10%水酸化アンモニウム水溶液(250mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチル(300mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(100mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。その取得物を、酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)で溶離を行うTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムでの330g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(30.5g、84%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.44−7.27(m、5H)、7.26−7.15(m、2H)、7.10−7.06(m、1H)、6.89−6.84(m、1H)、5.03(d、J=6.0Hz、2H)、3.77(dd、J=10.8、3.5Hz、1H)、2.73−2.64(m、1H)、2.46−2.40(m、1H)、2.32−2.25(m、1H)、2.18−2.06(m、3H)、1.90(d、J=1.3Hz、3H)、1.89−1.72(m、2H)、1.71−1.59(m、1H)、1.56−1.44(m、1H)。
【0859】
実施例128D
(1S,4aS,5S,8aS)−5−ヒドロキシ−4a−(3−ヒドロキシフェニル)−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
500mLのParr撹拌圧力リアクターに、6.0gの5%Pd/C(入れる基質の20重量%)を入れた。窒素気流下に、実施例128C(29.6g、82mmol)およびテトラヒドロフラン(236mL)およびピリジン(59mL)の溶液を、リアクターに加えた。リアクターを窒素および水素でパージした。高圧タンクから供給される水素で容器を加圧して60から100psig(約0.41から約0.69MPa)とし、それを維持した。温度を22℃から25℃に維持しながら混合物を16時間高撹拌した。反応混合物を注意深く濾過してパラジウム触媒を除去し、リアクターおよびケーキをテトラヒドロフランで洗った。濾液に、1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0[ウンデカ−7−エン(3mL)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。減圧下での濃縮によってテトラヒドロフランおよびピリジンを除去し、残留物を酢酸エチル(200mL)に取った。得られた溶液を10%塩酸で洗浄した(100mLで2回)。合わせた水層を酢酸エチル(100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。標題化合物を、それ以上精製せずに用いた。
【0860】
実施例128E
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−(3−ヒドロキシフェニル)−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例128Dからの残留物を2−エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン(47.4g、408mmol)およびエチレングリコール(10.1g、163mol)に取った。p−トルエンスルホン酸(2.8g、14.7mmol)を加え、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した(100mLで2回)。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。標題化合物を、それ以上精製せずに用いた。
【0861】
実施例128F
(1′S,4a′S,5′S,8a′S)−4a′−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例128Eからの残留物をアセトン(200mL)に取り、炭酸カリウム(11.1g、80mmol)およびベンジルブロミド(13.8g、80mmol)を加えた。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に投入し、層を分離した。水層を酢酸エチル(100mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。取得物を、酢酸エチル/ヘキサン0:1(2カラム体積)から1:1(8カラム体積かけての勾配)で溶離を行うTeledyne Isco Torrent Combiflash(R)システムでの330g RediSep(R)カートリッジを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む分画を合わせ、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(18.0g、58%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.49−7.32(m、5H)、7.30−7.21(m、3H)、6.90−6.84(m、1H)、5.16−5.03(m、2H)、4.02−3.87(m、4H)、3.49−3.32(m、1H)、2.72(dt、J=13.7、3.3Hz、1H)、2.35−2.23(m、1H)、1.94−1.71(m、3H)、1.69−1.44(m、4H)、1.34−1.02(m、3H)、0.92(d、J=6.7Hz、3H)。
【0862】
実施例128G
(1S′,4a′S,8a′S)−4a′−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
上記からの実施例128F(18.0g、44.1mmol)をジクロロメタン(180mL)に溶かし、二クロム酸ピリジニウム(33.2g、88mmol)および硫酸マグネシウム(1.1g)を加えた。得られた混合物を加熱還流し、終夜撹拌した。反応液を冷却して室温とし、混合物をシリカゲル層(75g)で濾過し、ジクロロメタン(500mL)で洗った。濾液を濃縮し、残った固体を、加熱して溶解させ、冷却して室温とすることでシクロヘキサン(100mL)から沈澱させた。固体を濾過によって回収し、シクロヘキサンで洗浄し(10mLで2回)、真空オーブンにおいて50℃で乾燥させて、標題化合物を得た(12.0g、67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.50−7.32(m、5H)、7.30−7.20(m、1H)、7.02(dd、J=4.9、3.3Hz、2H)、6.89−6.83(m、1H)、5.12−5.01(m、2H)、4.04−3.93(m、4H)、2.71(dq、J=13.0、6.5Hz、1H)、2.24(td、J=13.3、6.0Hz、1H)、2.19−2.03(m、4H)、2.01−1.86(m、3H)、1.75−1.54(m、2H)、1.22(td、J=13.1、5.0Hz、1H)、1.01(d、J=6.5Hz、3H);MS(CI−NH
3)m/z424.2(M+NH
4)
+。
【0863】
実施例128H
(1′S,4a′S,6′Z,8a′S)−4a′−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
実施例58Fに代えて実施例128Gを用い、実施例58Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0864】
実施例128I
(6aS,7S,10aS)−10a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロ−6H−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例128H(1.0g、2.30mmol)のイソプロパノール(20mL)中溶液に、ホルムアミジンアセテート(0.719g、6.90mmol)およびピペリジン(0.684mL、6.90mmol)を加えた。反応混合物を95℃で48時間加熱した。冷却した溶液をリン酸二水素ナトリウム溶液で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮して、標題化合物を得た。MS(APCI+)m/z443(M+H)
+。
【0865】
実施例128J
(6aS,7S,10aS)−10a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Hに代えて実施例128Iを用い、実施例1Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0866】
実施例128K
(6aS,7S,9Z,10aS)−10a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−9−(ヒドロキシメチレン)−7−メチル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例128Jを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0867】
実施例128L
(6aS,7S,11aS)−11a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例128Kを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z424(M+H)
+。
【0868】
実施例128M
(6aS,7S,10aS)−10a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例128Lを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0869】
実施例128N
(6aS,7S,10aR)−10a−[3−(ベンジルオキシ)フェニル]−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例128M(0.290g、0.685mmol)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.108g、0.377mmol)を加えた。溶液を0℃で1時間撹拌し、次にピリジン(0.831mL、10.27mmol)を加え、溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィー精製して、標題化合物0.187g(65%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.15(d、J=6.72Hz、3H)1.48−1.54(m、1H)1.86−1.97(m、1H)2.26(td、J=12.85、2.39Hz、1H)2.40(td、J=13.15、6.78Hz、1H)2.91−2.98(m、2H)4.91−5.04(m、2H)6.25(t、J=2.06Hz、1H)6.37(d、J=7.92Hz、1H)6.92(dd、J=8.19、2.22Hz、1H)7.20−7.25(m、1H)7.29−7.42(m、5H)8.65(s、1H)8.79(s、1H)9.05(s、1H);MS(ESI+)m/z422(M+H)
+。
【0870】
実施例129
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例129A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例119Aに代えて実施例122Aを用い、4−ヒドロキシフェニルボロン酸に代えてピリミジン−5−ボロン酸を用い、実施例119Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z461(M+H)
+。
【0871】
実施例129B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例129Aを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0872】
実施例129C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例129Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z486(M+H)
+。
【0873】
実施例129D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例129Cを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0874】
実施例129E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例129D(0.160g、0.330mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)中溶液に室温で、窒素を15分間吹き込み、次に2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.075g、0.330mmol)を加えた。15分後、窒素吹き込みを続けながら、溶液を濃縮し、残留物を12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジに直接乗せ、0%から80%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでクロマトグラフィー精製して、標題化合物0.095g(60%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.51Hz、3H)1.58−1.64(m、1H)1.88−1.97(m、1H)2.38(td、J=12.85、2.17Hz、1H)2.48(td、J=13.04、6.56Hz、1H)2.73(s、3H)3.02(dd、J=8.62、4.39Hz、2H)6.86(dd、J=7.92、1.41Hz、2H)7.30−7.40(m、3H)7.72−7.79(m、4H)8.99(s、1H)9.02(s、2H)9.27(s、1H);MS(ESI+)m/z484(M+H)+、516(M+CH
3OH+H)
+。
【0875】
実施例130
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリミジン−5−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボキサミド
実施例22E(0.054g、0.133mmol)の80%エタノール(1.5mL)中溶液に、ヒドリド(ジメチル亜リン酸−kP)[水素ビス(ジメチルホスフィニト−kP)]白金(II)(0.011g、0.027mmol)を加えた。反応混合物を90℃の浴温で30分間加熱した。溶液を濃縮し、0%から20%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの4g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.043g(76%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.66−1.77(m、1H)1.87−1.98(m、1H)2.37(td、J=12.71、2.33Hz、1H)2.47(td、J=12.96、6.51Hz、1H)2.73(s、3H)2.96−3.09(m、2H)5.78(d、J=3.80Hz、1H)6.84(dd、J=7.75、1.68Hz、2H)7.28−7.34(m、3H)8.59(d、J=3.69Hz、1H)9.05(s、2H)9.34(s、1H)9.41(s、1H);MS(ESI+)m/z426(M+H)
+。
【0876】
実施例131
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボキサミド
実施例1M(0.050g、0.159mmol)の80%エタノール(2mL)中溶液に、ヒドリド(ジメチル亜リン酸−kP)[水素ビス(ジメチルホスフィニト−kP)]白金(II)(0.014g、0.032mmol)を加えた。反応混合物を90℃の浴温で40分間加熱した。溶液を濃縮し、0%から4%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの4g RediSep(R)シリカゲルカートリッジによって精製して、標題化合物0.045g(86%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.72Hz、3H)1.63−1.77(m、J=13.27、13.27、11.14、6.99Hz、1H)1.95(dd、J=14.04、7.32Hz、1H)2.33(td、J=12.85、2.49Hz、1H)2.45(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.96−3.16(m、2H)5.74(s、1H)6.80(dd、J=7.75、1.79Hz、2H)7.25−7.33(m、3H)8.57(s、1H)8.67(s、1H)9.08(s、1H)9.34(s、1H);MS(ESI+)m/z334(M+H)
+。
【0877】
実施例132
(6aS,7S,10aR)−4−(5−ブロモ−6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例132A
(6aS,7S,10aS)−4−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
1−メチル−5−(4,4,5、5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−イミダゾールに代えて5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン−2−オールを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、33%から66%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率67%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.51Hz、3H)1.91−2.02(m、1H)2.06−2.20(m、2H)2.29−2.40(m、2H)2.45−2.51(m、1H)2.53−2.65(m、1H)2.71(s、3H)2.81−2.96(m、2H)3.13−3.22(m、1H)6.63(d、J=9.54Hz、1H)7.21−7.26(m、1H)7.31(t、J=7.54Hz、2H)7.50(d、J=7.70Hz、2H)7.60(d、J=2.39Hz、1H)7.74(dd、J=9.49、2.55Hz、1H)12.30(s、1H);MS(ESI)m/z400.3(M+H)
+。
【0878】
実施例132B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−4−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例132Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0879】
実施例132C
5−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]ピリジン−2−オール
実施例13Fに代えて実施例132Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0880】
実施例132D
(6aS,7S,10aS)−4−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例132Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、5%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率47%で得た。
【0881】
実施例132E
(6aS,7S,10aR)−4−(5−ブロモ−6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例132Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、25%から50%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、最初に溶出する化合物として標題化合物を収率27%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.61Hz、3H)1.61−1.70(m、1H)1.95−2.03(m、1H)2.34(td、J=12.93、2.01Hz、1H)2.48(td、J=13.01、6.51Hz、1H)2.69(s、3H)3.03−3.10(m、2H)5.52(s、1H)6.80(dd、J=7.48、1.84Hz、2H)7.30−7.39(m、3H)7.95(d、J=2.17Hz、1H)8.39(d、J=2.28Hz、1H)8.93(s、1H);MS(ESI)m/z535(M+H+メタノール)
+。
【0882】
実施例133
(6aS,7S,10aR)−4−(6−ヒドロキシピリジン−3−イル)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例132Eでのクロマトグラフィーから溶出する第2の化合物として、標題化合物を収率20%で単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.60−1.67(m、1H)1.96(ddd、J=13.91、3.14、3.01Hz、1H)2.34(td、J=12.85、2.28Hz、1H)2.47(td、J=13.23、6.83Hz、1H)2.68(s、3H)3.02−3.10(m、2H)6.73(d、J=9.54Hz、1H)6.81(dd、J=7.54、1.90Hz、2H)7.31−7.39(m、3H)7.88(d、J=2.49Hz、1H)7.95(dd、J=9.54、2.49Hz、1H)8.94(s、1H);MS(ESI)m/z423(M+H)
+。
【0883】
実施例134
メチル3′−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキシレート
実施例134A
メチル3′−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキシレート
(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸に代えて(4−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例119Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、10%酢酸エチル/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率75%で得た。
1H NMR(500MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.41Hz、3H)1.96−2.17(m、3H)2.31−2.46(m、2H)2.47−2.54(m、1H)2.55−2.65(m、1H)2.77(s、3H)2.83(td、J=12.59、6.56Hz、1H)2.93(ddd、J=16.48、7.78、5.65Hz、1H)3.22−3.29(m、1H)3.94(s、3H)7.22−7.28(m、1H)7.32(t、J=7.63Hz、1H)7.44(d、J=7.63Hz、2H)7.49−7.57(m、3H)7.64−7.70(m、4H)8.10(d、J=8.54Hz、2H);MS(ESI)m/z517.3(M+H)
+。
【0884】
実施例134B
メチル3′−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキシレート
実施例13Eに代えて実施例134Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0885】
実施例134C
メチル3′−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキシレート
実施例13Fに代えて実施例134Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0886】
実施例134D
メチル3′−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキシレート
実施例13Gに代えて実施例134Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、25%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率52%で得た。
【0887】
実施例134E
メチル3′−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキシレート
実施例13Hに代えて実施例134Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、33%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率35%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.51Hz、3H)1.49−1.62(m、1H)1.86−1.93(m、1H)2.37(td、J=12.77、2.22Hz、1H)2.46(td、J=12.88、6.23Hz、1H)2.73(s、3H)2.96−3.01(m、2H)3.96(s、3H)6.85(d、J=6.40Hz、2H)7.31−7.39(m、3H)7.57−7.65(m、2H)7.69−7.76(m、3H)7.80(s、1H)8.14(d、J=8.35Hz、2H)8.99(s、1H);MS(ESI)m/z540(M+H)
+。
【0888】
実施例135
3′−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]ビフェニル−4−カルボキサミド
実施例134E(0.045g、0.083mmol)の水酸化アンモニウム(1.0mL)中溶液を室温で48時間撹拌し、減圧下に濃縮し、10%から20%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(16mg、34%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.50−1.61(m、1H)1.86−1.93(m、1H)2.37(td、J=12.77、2.11Hz、1H)2.47(td、J=13.01、6.51Hz、1H)2.73(s、3H)2.97−3.01(m、2H)5.72(s、1H)6.13(s、1H)6.85(d、J=6.51Hz、2H)7.31−7.39(m、3H)7.55−7.66(m、2H)7.72−7.76(m、3H)7.79(s、1H)7.93(d、J=8.35Hz、2H)8.99(s、1H);MS(ESI)m/z525(M+H)
+。
【0889】
実施例136
4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]ベンズアミド
管中にて30%水酸化アンモニウム溶液(1.0mL、7.70mmol)に、実施例75F(0.020g、0.044mmol)を加えた。管を密閉し、混合物を室温で20時間撹拌し、40℃で24時間加熱し、次に室温で9日間撹拌した。混合物を濃縮して乾固させ、残留物をWaters Sunfire(商標名) C8(2)、5μm、100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって精製した。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)用いて、標題化合物0.0035g(18%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.63−1.72(m、1H)1.96−2.05(m、1H)2.34−2.43(m、1H)2.51(td、J=13.07、6.51Hz、1H)3.02−3.21(m、2H)5.62(s、1H)6.13(s、1H)6.85(dd、J=7.75、1.68Hz、2H)7.30−7.37(m、3H)7.90(d、J=8.46Hz、2H)8.47(d、J=8.46Hz、2H)8.81(s、1H)9.00(s、1H);MS(APCI+)m/z435(M+H)
+。
【0890】
実施例137
(6aS,7S,10aR)−10a−(3−ヒドロキシフェニル)−7−メチル−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷浴で冷却して0℃とした実施例128N(0.149g(0.354mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に、メタンスルホン酸(0.688mL、10.61mmol)を滴下した。反応溶液を0℃で2時間撹拌し、追加のメタンスルホン酸(0.100mL)を加え、撹拌をさらに20分間続けた。1N水酸化ナトリウムを滴下することでpH9として反応停止し、1N塩酸でpHを再度調節してpH6に戻した。溶液を20%イソプロパノール/クロロホルムで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を、0%から80%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムを用いて精製した。次に、流量50mL/分(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)でのアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を用いるWaters Sunfire(商標名) C8(2)、5μm、100Å AXIA、カラム(30mm×75mm)での分取HPLCによる第2の精製により、標題化合物0.031g(26%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.72Hz、3H)1.66−1.78(m、1H)1.99(ddd、J=12.79、7.92、1.19Hz、1H)2.32(td、J=12.98、2.44Hz、1H)2.52(td、J=13.28、6.83Hz、1H)2.97−3.19(m、2H)6.25(s、1H)6.34(d、J=7.81Hz、1H)6.77(dd、J=8.13、2.28Hz、1H)7.19(t、J=8.02Hz、1H)8.71(s、1H)8.83(s、1H)9.07(s、1H);MS(ESI+)m/z332(M+H)
+。
【0891】
実施例138
4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]−N,N−ジメチルベンズアミド
実施例77(0.056g、0.129mmol)のジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、2Mジメチルアミン/メタノール(0.129mL、2.57mmol)、ヒューニッヒ塩基(0.34mL、0.193mmol)、およびビス(ジメチルアミノ)(3−オキシド−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチリウムヘキサフルオロホスフェート(HATU、0.059g、0.154mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次に水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を0%から70%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジでのTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製した。次に、0%から2%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行う4gシリカゲルカラムでの第2の精製によって、標題化合物0.027g(45%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.21(d、J=6.72Hz、3H)1.61−1.70(m、1H)1.97−2.04(m、1H)2.38(td、J=12.93、2.55Hz、1H)2.50(td、J=13.01、6.51Hz、1H)2.98(s、3H)3.03−3.20(m、5H)6.85(dd、J=7.81、1.73Hz、2H)7.30−7.36(m、3H)7.51(d、J=8.35Hz、2H)8.42(d、J=8.35Hz、2H)8.79(s、1H)9.01(s、1H);MS(ESI+)m/z463(M+H)
+、495(M+CH
3OH+H)
+。
【0892】
実施例139
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル]−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例139A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル]−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例119Aに代えて実施例122Aを用い、4−ヒドロキシフェニルボロン酸に代えて1−メチル−1H−イミダゾール−5−ボロン酸ピナコールエステルを用い、5時間加熱して、実施例119Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0893】
実施例139B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル]−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例139Aを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0894】
実施例139C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル]−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例139Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z488(M+H)
+。
【0895】
実施例139D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル]−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例139Cを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0896】
実施例139D
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−4−[4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)フェニル]−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例139D(0.079g、0.162mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)中溶液に室温で窒素を15分間吹き込み、次に2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.037g、0.162mmol)を加えた。15分後、窒素吹き込みを続けながら、溶液を濃縮し、残留物を、0%から90%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製した。流量50mL/分でアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)を用いるWaters Sunfire(商標名) C8(2)、5μm、100Å AXIAカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによる第2の精製によって、標題化合物0.008g(10%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)1.60(tt、J=13.11、8.69Hz、1H)1.89−1.98(m、1H)2.37(td、J=12.88、2.11Hz、1H)2.48(td、J=13.01、6.40Hz、1H)2.74(s、3H)3.00(dd、J=8.46、4.45Hz、2H)3.90(s、3H)6.85(dd、J=7.75、1.46Hz、2H)7.33−7.40(m、3H)7.48(s、1H)7.58(d、J=8.13Hz、2H)7.78(d、J=8.02Hz、2H)8.81(s、1H)8.97(s、1H);MS(ESI−)m/z484(M−H)
−、516(M+CH
3OH−H)
−。
【0897】
実施例140
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例140A
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1G(5.0g、15.23mmol)をエタノール(75mL)に懸濁させ、冷却して0℃とした。ヒドラジン(1.434mL、45.7mmol)を注射器によって滴下し、20分後に、ほぼ均一な溶液が得られた(若干の濁り)。混合物を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。反応液を濃縮し、残留物を酢酸エチルに取り、水およびブラインで洗浄した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、減圧下に濃縮して標題化合物(5.09g、>100%)を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0898】
実施例140B
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
実施例140A(5.09g、15.69mmol)をトルエン(75mL)に溶かし、次にトリエチルアミン(13.56mL、97mmol)を加え、ジメチルスルファモイルクロライド(10.04mL、94mmol)を滴下した。反応液を終夜加熱還流した。反応液を濃縮し、残留物を水と酢酸エチルとの間で分配し、水層を酢酸エチルで数回抽出した。有機相をブラインで洗浄し、分離した。残った未溶解フラスコ残留物を、クロロホルムおよびイソプロパノールの溶液で溶かし、上記の有機抽出液と合わせた。合わせた有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、溶液をシリカゲルカラムに乗せ、0%から30%酢酸エチル/ヘキサンで溶離を行うフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(4.91g、72%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.71(d、J=7.7Hz、2H)、7.54(s、1H)、7.27−7.19(m、2H)、7.13(t、J=7.3Hz、1H)、4.02−3.82(m、4H)、2.88(s、6H)、2.75−2.48(m、3H)、2.19−2.01(m、3H)、2.00−1.90(m、1H)、1.67(dt、J=13.5、3.3Hz、1H)、1.43−1.19(m、2H)、1.04(d、J=6.6Hz、3H);MS(DCI+)m/z432(M+H)
+。
【0899】
実施例140C
(5aS,6S,9aS)−3−ブロモ−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
実施例140B(4.91g、11.38mmol)をテトラヒドロフラン(75mL)に溶かし、混合物を冷却して−78℃とした。リチウムヘキサメチルジシラジド溶液(1Mテトラヒドロフラン中溶液、39.8mL、39.8mmol)を注射器によって25分かけて加えた。溶液を−78℃で1時間撹拌し、その後、1,2−ジブロモテトラクロロエタン(5.56g、17.07mmol)を1回で加えた。−78℃で1.5時間撹拌後、反応混合物を昇温させて室温として終夜経過させた。飽和塩化アンモニウム溶液を加えることで反応停止し、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。粗残留物をジクロロメタンに溶かし、シリカゲルカラムに乗せ、0%から30%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行って、標題化合物(3.43g、59%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ7.67(d、J=7.7Hz、2H)、7.28−7.21(m、2H)、7.14(t、J=7.3Hz、1H)、3.94(dt、J=4.9、2.2Hz、4H)、3.06(s、6H)、2.70−2.59(m、2H)、2.50−2.38(m、2H)、2.15−2.03(m、2H)、1.98−1.87(m、1H)、1.66(dt、J=13.6、3.4Hz、1H)、1.36(td、J=14.0、3.5Hz、1H)、1.24−1.19(m、1H)、1.04(d、J=6.6Hz、3H);MS(DCI+)m/z510(M+H)
+。
【0900】
実施例140D
(5aS,6S,9aS)−3−ブロモ−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140C(0.5g、0.98mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶かし、次に塩酸(3M、9.8mmol、3.27mL)を加え、溶液を加熱して80℃として終夜経過させた。溶液を冷却して室温とし、固体重炭酸ナトリウムで中和し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.343g、97%)。
【0901】
実施例140E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140D(0.193g、0.537mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に懸濁させ、次に炭酸セシウム(0.525g、1.61mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジン(0.332g、1.61mmol)を加えた。反応混合物に窒素を15分間吹き込み、次に[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.044g、0.054mmol)を加え、反応混合物を85℃で30時間加熱した。冷却した反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、シリカゲルカラムに乗せ、20%酢酸エチル/ヘプタンから100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うフラッシュクロマトグラフィーによって精製して標題化合物を得た(0.039g、20%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ9.74−9.56(m、1H)、9.24−9.12(m、1H)、8.04(s、1H)、7.85−7.75(m、1H)、7.33−7.21(m、3H)、7.17(d、J=7.4Hz、2H)、3.17−3.04(m、1H)、2.96(ddd、J=24.1、11.8、6.5Hz、2H)、2.85−2.72(m、2H)、2.52−2.40(m、1H)、2.30−2.18(m、1H)、2.09−1.99(m、2H)、1.96−1.79(m、1H)、1.16(d、J=6.9Hz、3H);MS(DCI+)m/z359(M+H)
+。
【0902】
実施例140F
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−2,4,5、5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140E(0.039g、0.109mmol)をギ酸エチル(1.06mL、13.06mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次にナトリウムメトキシド(25重量%NaOCH
3/CH
3OH、0.522mL、2.18mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を中性pHとなるまで加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して、標題化合物を得た(0.042g、100%)。
【0903】
実施例140G
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例140F(0.042g、0.109mmol)をエタノール(3mL)に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.030g、0.434mmol)を加えた。混合物を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液をロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルに溶かし、水で洗浄した。有機抽出液を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得て(0.04g、0.104mmol)、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0904】
実施例140H
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例140G(0.042g、0.110mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%NaOCH
3/CH
3OH、0.26mL、1.95mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を中性pHとなるまで加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。粗残留物を、Waters Sunfire(商標名) C8(2)、5μm、100Å、AXIAカラム(30mm×75mm)での逆相分取HPLCによって精製した。流量50mL/分でのアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)を用いて、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た。トリフルオロ酢酸塩としての標題化合物を酢酸エチルに溶かし、飽和重炭酸ナトリウム溶液で中和した。有機抽出液を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.015g、36%)。
【0905】
実施例140I
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリダジン−4−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例140H(0.0153g、0.04mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、溶液を氷浴で冷却し、次に溶液に窒素を10分間吹き込んだ。窒素雰囲気下に、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノベンゾキノン(0.0094g、0.04mmol)を加え、混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をロータリーエバポレータによって濃縮して残留物を得て、それをPhenomenex(R) Luna(R) C8(2) 5μm 100Å AXIA(商標名)カラム(30mm×75mm)での逆相分取HPLCによって精製した。流量50mL/分でのアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)を用いて、標題化合物を得た(0.0048g、29%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 9.64(s、1H)、9.31(d、J=5.4Hz、1H)、8.46(s、1H)、7.97(dd、J=5.5、2.3Hz、1H)、7.35(dq、J=14.0、7.0Hz、3H)、6.97(d、J=7.1Hz、2H)、3.13(dd、J=16.4、6.2Hz、1H)、3.03−2.87(m、1H)、2.43−2.18(m、2H)、1.97−1.75(m、1H)、1.54−1.30(m、1H)、1.09(d、J=6.7Hz、3H);MS(ESI+)m/z382(M+H)
+。
【0906】
実施例141
{4−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}酢酸
実施例141A
エチル{4−[(5aS,6S,9aS)−2−(ジメチルスルファモイル)−6−メチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}アセテート
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えてエチル2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)アセテートを用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z584(M+H)
+。
【0907】
実施例141B
エチル{4−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}アセテート
実施例86Aに代えて実施例141Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0908】
実施例141C
エチル{4−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}アセテート
実施例24Bに代えて実施例141Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z433(M−H)
−。
【0909】
実施例141D
エチル{4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}アセテート
実施例24Cに代えて実施例141Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(ESI)m/z457(M−H)
−。
【0910】
実施例141E
{4−[(5aS,6S,9aS)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}酢酸
実施例24Dに代えて実施例141Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0911】
実施例141F
{4−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}酢酸
実施例141E(0.030g、0.070mmol)をテトラヒドロフラン(0.70mL)に溶かし、混合物に窒素を10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.015g、0.070mmol)を加え、窒素吹き込みを続けながら反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.001g、3%)。.
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.6Hz、3H)、1.37(d、J=35.0Hz、1H)、1.77−1.88(m、1H)、2.34(s、1H)、2.90(s、1H)、3.03(s、1H)、6.96(d、J=7.2Hz、2H)、7.35(s、4H)、8.45(s、1H)、9.15(s、3H);MS(APCI+)m/z428(M+H)
+。
【0912】
実施例142
メチル3−[(6aS,7S,10aR)−9−カルバモイル−7−メチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例59M(0.050g、0.134mmol)の80%エタノール(1.5mL)中溶液に、ヒドリド(ジメチル亜リン酸−kP)[水素ビス(ジメチルホスフィニト−kP)]白金(II)(0.011g、0.027mmol)を加えた。反応混合物を90℃で40分間加熱した。溶液を濃縮し、残留物を、0%から70%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行う4g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いるTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムで精製して、標題化合物0.015g(29%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.18Hz、3H)1.61−1.76(m、1H)1.98(dd、J=14.26、7.97Hz、1H)2.31−2.44(m、2H)2.99−3.20(m、2H)3.86(s、3H)5.76(d、J=4.12Hz、1H)7.05(dd、J=7.86、1.90Hz、1H)7.38(t、J=7.86Hz、1H)7.46(s、1H)7.94(d、J=7.81Hz、1H)8.56(d、J=1.74Hz、1H)8.70(s、1H)9.08(s、1H)9.33(s、1H);MS(ESI+)m/z392(M+H)
+。
【0913】
実施例143
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例143A
(5aS,6S,9aS)−3−(4−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1F(2.0g、6.66mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶かした。臭化マグネシウム・ジエチルエーテラート(4.30g、16.64mmol)を加え、次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.45mL、19.97mmol)を加え、混合物を環境温度で5分間撹拌し、次に4−ブロモベンゾイルクロライド(1.61g、7.32mmol)を加えた。得られた溶液を環境温度で18時間撹拌した。1Νリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。この残留物をエタノール(75mL)に部分的に溶解させ、メチルヒドラジン(1.046mL、19.86mmol)を加え、混合物を60℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液をロータリーエバポレータによって濃縮し、1N塩化アンモニウム水溶液を残留物に加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、溶液を0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(3.06g、94%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.78(d、J=7.7Hz、2H)、7.62(d、J=8.5Hz、2H)、7.26(m、3H)、7.14(d、J=8.4Hz、2H)、3.96(m、4H)、3.76(s、3H)、2.65(m、1H)、2.63(m、1H)、2.44(m、2H)、2.06(m、4H)、1.68(m、1H)、1.40(m、1H)、1.02(d、J=6.6Hz、3H);MS(ESI+)m/z493/495(M+H)
+。
【0914】
実施例143B
(5aS,6S,9aS)−3−(4−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例143A(3.05g、6.18mmol)を4N塩酸のジオキサン(15.5mL)中溶液に溶かした。次に、水(1.5mL)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して、標題化合物を得た(2.64g、95%)。MS(ESI+)m/z449/451(M+H)
+。
【0915】
実施例143C
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例143B(0.300g、0.668mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.049g、0.067mmol)、炭酸セシウム(0.653g、2.00mmol)、およびピリジン−4−ボロン酸(0.246g、2.00mmol)をジオキサン(6mL)および水(0.6mL)に溶かした。窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.21g、70%)。MS(ESI+)m/z448(M+H)
+。
【0916】
実施例143D
(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−3−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例143C(0.200g、0.447mmol)をギ酸エチル(1.8mL、22.3mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次にナトリウムメトキシド(25重量%メタノール中溶液、1.0mL、4.47mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。この残留物をエタノール(4.5mL)およびジクロロエタン(1.5mL)に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.041g、0.599mmol)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液をロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物に溶かし、1N重炭酸ナトリウム水溶液で抽出した。有機分画を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮し残留物を得て、それをジクロロメタンに溶かした。その溶液を、0%から5%ジクロロメタン/メタノールで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.138g、73%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.72(d、J=6.1Hz、2H)、8.24(s、1H)、7.79(d、J=8.2Hz、2H)、7.55(m、4H)、7.15(m、3H)、6.93(m、2H)、3.85(s、3H)、3.69(d、J=16.4Hz、1H)、3.18(dd、J=16.5、2.6Hz、1H)、2.84(m、1H)、2.76(m、1H)、2.23(m、1H)、2.00(m、2H)、1.73(m、1H)、1.39(d、J=6.8Hz、3H);MS(ESI+)m/z473(M+H)
+。
【0917】
実施例143E
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[4−(ピリジン−4−イル)フェニル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例143D(0.120g、0.254mmol)をテトラヒドロフラン(4.5mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%のメタノール中溶液、0.57mL、2.54mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次にイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物で抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して残留物を得た。この残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL)に溶かし、その溶液を氷浴で冷却し、次に1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.0449g、0.157mmol)を加えた。混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次にピリジン(0.116mL、1.428mmol)を滴下し、氷浴を外し、得られた溶液を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Νリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次にイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物で抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.069g、51%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.73(d、J=5.9Hz、2H)、8.50(s、1H)、7.81(d、J=8.2Hz、2H)、7.58(m、4H)、7.33(m、3H)、6.98(d、J=7.0Hz、2H)、3.88(s、3H)、2.79(m、2H)、2.42(m、2H)、1.83(m、1H)、1.57(m、1H)、1.18(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z471(M+H)
+。
【0918】
実施例144
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例144A
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例143B(0.300g、0.668mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.049g、0.067mmol)、炭酸セシウム(0.653g、2.00mmol)、およびピリミジン−5−ボロン酸(0.248g、2.00mmol)をジオキサン(6mL)および水(0.6mL)に溶かした。窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、溶液を0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.239g、80%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 9.25(s、1H)、9.01(s、2H)、7.69(d、J=8.1Hz、2H)、7.59(d、J=7.9Hz、2H)、7.51(d、J=8.4Hz、2H)、7.28(m、2H)、7.20(m、1H)、3.84(s、3H)、3.18(m、1H)、2.60(m、6H)、2.38(m、1H)、2.10(m、2H)、1.19(d、J=6.7Hz、3H);MS(ESI+)m/z449(M+H)
+。
【0919】
実施例144B
(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−3−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例144A(0.225g、0.502mmol)をギ酸エチル(2.0mL、25.1mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次にナトリウムメトキシド(25重量%メタノール中溶液1.1mL、5.02mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を環境温度で17時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。この取得物をエタノール(3.0mL)およびジクロロエタン(3.0mL)に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.051g、0.74mmol)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液をロータリーエバポレータによって濃縮し、得られた残留物をイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物に溶かし、1N重炭酸ナトリウム水溶液で抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して残留物を得て、それをジクロロメタンに溶かした。溶液を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.15g、64%)。MS(ESI+)m/z474(M+H)
+。
【0920】
実施例144C
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例144B(0.150g、0.317mmol)をテトラヒドロフラン(4.5mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%メタノール中溶液0.7mL、3.17mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次にイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物で抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して残留物を得た。この取得物をN,N−ジメチルホルムアミド(4.5mL)に溶かし、その溶液を氷浴で冷却し、次に1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.050g、0.174mmol)を加えた。混合物を0℃で1.5時間撹拌し、次にピリジン(0.128mL、1.584mmol)を滴下し、氷浴を外し、得られた溶液を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Νリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次にイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物で抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を無色固体として得た(0.09g、60%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 9.28(s、1H)、9.04(s、2H)、8.50(s、1H)、7.76(d、J=8.1Hz、2H)、7.60(d、J=8.2Hz、2H)、7.31(m、3H)、6.99(d、J=7.1Hz、2H)、3.88(s、3H)、2.80(m、2H)、2.42(m、2H)、1.81(m、1H)、1.57(m、1H)、1.18(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z472(M+H)
+。
【0921】
実施例145
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−[4−(ピリミジン−5−イル)フェニル]−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボキサミド
実施例129F(0.056g、0.116mmol)の80%エタノール(2mL)中溶液にヒドリド(ジメチル亜リン酸−kP)[水素ビス(ジメチルホスフィニト−kP)]白金(II)(0.010g、0.023mmol)を加えた。反応混合物を90℃で30分間加熱した。溶液を濃縮し、残留物をWaters Sunfire(商標名) C8(2)、5μm、100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって精製した。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で用いて(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物0.036g(62%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)1.58−1.73(m、1H)1.87−1.97(m、1H)2.38(td、J=12.79、2.17Hz、1H)2.50(td、J=13.04、6.56Hz、1H)2.76(s、3H)3.00(dd、J=8.57、4.45Hz、2H)6.86(dd、J=7.70、1.41Hz、2H)6.98(s、1H)7.30−7.37(m、3H)7.76(s、4H)8.93(d、J=1.41Hz、1H)9.10(d、J=1.95Hz、2H)9.31(s、1H)9.46(s、1H);MS(ESI+)m/z502(M+H)
+。
【0922】
実施例146
(6aS,7S,10aR)−4−[3−ブロモ−4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例146A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
管中の実施例122A(0.315g、0.594mmol)のジオキサン(6mL)中溶液にモルヒネ(0.129mL、1.48mmol)、炭酸セシウム(0.387g、1.19mmol)、酢酸パラジウム(0.003g、0.012mmol)、およびラセミ体の(1,1′−ビナフタレン−2,2′−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(0.018g、0.03mmol)を加えた。混合物に窒素を15分間吹き込み、管を密閉し、90℃で20時間加熱した。冷却した混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮した。残留物を、0%から2%メタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)シリカゲルカートリッジを用いて精製して、標題化合物0.138g(50%)を得た。MS(APCI+)m/z468(M+H)
+。
【0923】
実施例146B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−10a−フェニル−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例146Aを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0924】
実施例146C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例146Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0925】
実施例146D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−[4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例146Cを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0926】
実施例146E
(6aS,7S,10aR)−4−[3−ブロモ−4−(モルホリン−4−イル)フェニル]−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例146D(0.059g、0.120mmol)のジメチルアセトアミド(2mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.017g、0.060mmol)を加えた。溶液を0℃で45分間撹拌し、ピリジン(0.291mL、3.59mmol)を加え、溶液を55℃で1.5時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物をWaters Sunfire(商標名) C8(2)、5μm、100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによって精製した。アセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配を流量50mL/分で用い(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)、標題化合物0.015g(22%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.51Hz、3H)1.49−1.64(m、1H)1.92−1.98(m、1H)2.35(td、J=12.85、2.17Hz、1H)2.46(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.70(s、3H)2.99(dd、J=8.51、4.39Hz、2H)3.13(ddd、J=19.46、11.49、4.17Hz、4H)3.92(t、J=4.50Hz、4H)6.82(dd、J=7.64、1.46Hz、2H)7.15(d、J=8.24Hz、1H)7.30−7.38(m、3H)7.54(dd、J=8.19、2.01Hz、1H)7.83(d、J=2.06Hz、1H)8.96(s、1H);MS(ESI−)m/z567(M−H)
−、599(M+CH
3OH−H)
−。
【0927】
実施例147
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリジン−3−イルアミノ)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例147A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(ピリジン−3−イルアミノ)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例122Aに代えて実施例13Dを用い、モルホリンに代えてピリジン−3−アミンを用い、実施例146Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z399(M+H)
+。
【0928】
実施例147B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(ピリジン−3−イルアミノ)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例147Aを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z427(M+H)
+。
【0929】
実施例147C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−N−(ピリジン−3−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−アミン
実施例1Jに代えて実施例147Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0930】
実施例147D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリジン−3−イルアミノ)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例147Cを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0931】
実施例147E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリジン−3−イルアミノ)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例147D(0.190g、0.449mmol)の1,4−ジオキサン(6mL)中溶液に室温で窒素を15分間吹き込み、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.102g、0.449mmol)を加えた。15分後、窒素吹き込みを続けながら、溶液を濃縮した。残留物を、0%から10%エチルメタノール/ジクロロメタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムを用いる24g RediSep(R)シリカゲルカートリッジで精製した。流量50mL/分でアセトニトリル(A)および0.1%トリフルオロ酢酸水溶液(B)の勾配(0から0.5分10%A、0.5から7.0分直線勾配10%から95%A、7.0から10.0分95%A、10.0から12.0分直線勾配95%から10%A)を用いるWaters Sunfire(商標名)C8(2)、5μm、100Åカラム(30mm×75mm)での分取HPLCによる第2の精製によって、標題化合物0.016g(7%)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.61Hz、3H)2.03−2.10(m、2H)2.30(td、J=12.96、2.39Hz、1H)2.45(td、J=12.98、6.13Hz、1H)2.59(s、3H)2.80−2.91(m、1H)2.93−3.05(m、1H)6.89(d、J=8.02Hz、2H)7.31−7.40(m、3H)7.73−7.82(m、1H)7.87(dd、J=8.62、5.80Hz、1H)8.32(d、J=4.99Hz、1H)9.55(dd、J=11.01、3.85Hz、1H)9.64(s、1H);MS(APCI+)m/z422(M+H)
+。
【0932】
実施例148
(5aS,6S,9aR)−3−(3−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148A
(5aS,6S,9aS)−3−(3−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例1F(4.0g、13.32mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶かし、臭化マグネシウムジエチルエーテラート(8.60g、33.3mmol)を加え、次にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.9mL、39.9mmol)を加え、混合物を環境温度で5分間撹拌した。次に、3−ブロモベンゾイルクロライド(1.93mL、14.65mmol)を加え、得られた溶液を環境温度で18時間撹拌した。1Νリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。この残留物をエタノール(150mL)に部分的に溶解させ、メチルヒドラジン(2.091mL、39.7mmol)を加えた。混合物を60℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液をロータリーエバポレータによって濃縮し、1Ν塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(5.98g、92%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.77(d、J=7.7Hz、2H)、7.48(d、J=8.0Hz、1H)、7.42(m、1H)、7.26(m、3H)、7.20(d、J=7.8Hz、1H)、7.13(t、J=7.4Hz、1H)、3.95(m、4H)、3.77(s、3H)、2.72(m、1H)、2.62(m、1H)、2.50(m、2H)、2.07(m、4H)、1.68(m、1H)、1.40(m、1H)、1.02(d、J=6.6Hz、3H);MS(ESI+)m/z493/495(M+H)
+。
【0933】
実施例148B
(5aS,6S,9aS)−3−(3−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例148A(5.9g、11.96mmol)を4N塩酸のジオキサン中溶液(29.9mL)に溶かした。次に、水(3.0mL)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して、標題化合物を得た(4.95g、92%)。MS(ESI+)m/z449/451(M+H)
+。
【0934】
実施例148C
(5aS,6S,10aS)−3−(3−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例148B(4.25g、9.46mmol)をギ酸エチル(19mL、236mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次にナトリウムメトキシド(25重量%メタノール中溶液10.5mL、47.3mmol)を加えた。氷浴を外し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して、固体3.18g(70%)を得た。この固体をエタノール(20mL)およびジクロロエタン(20mL)に溶かし、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.694g、9.99mmol)を加え、混合物を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、溶液をロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物に溶かし、1N重炭酸ナトリウム水溶液で抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して残留物を得て、それをジクロロメタンに溶かした。その溶液を、0%から75%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(2.13g、67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.23(s、1H)、7.59(m、2H)、7.38(m、2H)、7.13(m、3H)、6.89(m、2H)、3.80(s、3H)、3.67(d、J=16.5、1H)、3.16(m、1H)、2.79(m、1H)、2.68(m、1H)、2.23(m、1H)、1.97(m、2H)、1.67(m、1H)、1.38(d、J=6.8Hz、3H);MS(ESI+)m/z474/476(M+H)
+。
【0935】
実施例148D
(5aS,6S,9aR)−3−(3−ブロモフェニル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148C(2.1g、4.43mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%メタノール中溶液9.9mL、44.3mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次にイソプロパノールおよびクロロホルムの3:1混合物で抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮して残留物を得た。この取得物をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶かし、溶液を氷浴で冷却した。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.696g、2.435mmol)を加え、混合物を0℃で1.5時間撹拌した。ピリジン(1.79mL、22.13mmol)を滴下し、氷浴を外し、得られた溶液を50℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Νリン酸二水素カリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から50%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(1.53g、73%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.48(s、1H)、7.59(m、2H)、7.41(t、J=7.7Hz、1H)、7.32(m、4H)、6.95(d、J=7.7Hz、2H)、3.82(s、3H)、2.73(m、2H)、2.43(m、1H)、1.97(m、1H)、1.82(dd、J=13.7,7.1、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.6Hz、3H);MS(ESI+)m/z472/474(M+H)
+。
【0936】
実施例149
(5aS,6S,9aR)−3−(4′−アミノビフェニル−3−イル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148D(0.1g、0.212mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0155g、0.021mmol)、炭酸セシウム(0.207g、0.635mmol)、および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(0.139g、0.635mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から60%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理してて、標題化合物を得た(0.076g、74%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ:8.51(s、1H)、7.61(d、J=7.8Hz、1H)、7.55(m、2H)、7.46(d、J=8.4Hz、2H)、7.31(m、4H)、6.98(d、J=7.3Hz、2H)、6.80(d、J=8.4Hz、2H)、3.87(bs、2H)、3.83(s、3H)、2.78(m、2H)、2.42(m、2H)、1.81(dd、J=13.7、6.6Hz、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.3Hz、3H);MS(ESI+)m/z485(M+H)
+。
【0937】
実施例150
N−{3′−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ビフェニル−3−イル}メタンスルホンアミド
実施例148D(0.05g、0.106mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0077g、0.0105mmol)、炭酸セシウム(0.103g、0.318mmol)、および3−(メチルスルホニルアミノ)フェニルボロン酸(0.068g、0.318mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Ν塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.047g、79%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.51(s、1H)、7.63(m、3H)、7.47(m、4H)、7.32(m、3H)、7.22(m、1H)、6.99(d、J=7.4Hz、2H)、6.47(s、1H)、3.87(s、3H)、3.08(m、3H)、2.79(m、2H)、2.43(m、2H)、1.83(dd、J=13.6、6.7Hz、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z563(M+H)
+。
【0938】
実施例151
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[3−(ピリダジン−4−イル)フェニル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148D(0.075g、0.159mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0116g、0.016mmol)、炭酸セシウム(0.155g、0.476mmol)、およびピリダジン−4−ボロン酸ピナコールエステル(0.098g、0.476mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.047g、63%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 9.53(s、1H)、9.31(d、J=5.3Hz、1H)、8.50(s、1H)、7.72(m、4H)、7.59(d、J=7.3Hz、1H)、7.34(m、3H)、6.98(d、J=7.2Hz、2H)、3.87(s、3H)、2.79(m、2H)、2.42(m、2H)、1.82(m、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.5Hz、3H);MS(ESI+)m/z472(M+H)
+。
【0939】
実施例152
N−{3′−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ビフェニル−4−イル}−N−(メチルスルホニル)メタンスルホンアミド
実施例149(0.060g、0.124mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶かし、トリエチルアミン(0.086mL、0.619mmol)およびメタンスルホニルクロライド(0.029mL、0.371mmol)を加えた。その混合物を環境温度で18時間撹拌した。その後、1Ν重炭酸ナトリウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から75%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.064g、81%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.50(s、1H)、7.71(d、J=8.4Hz、2H)、7.65(m、3H)、7.47(m、3H)、7.33(m、3H)、6.98(d、J=7.2Hz、2H)、3.87(s、3H)、3.46(s、6H)、2.79(m、2H)、2.42(m、2H)、1.84(m、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z641(M+H)
+。
【0940】
実施例153
(5aS,6S,9aR)−3−[3−(2−メトキシピリミジン−5−イル)フェニル]−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148D(0.075g、0.159mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0116g、0.016mmol)、炭酸セシウム(0.155g、0.476mmol)および2−メトキシピリミジン−5−ボロン酸(0.073g、0.476mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かし、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液を、0%から75%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーカラムで処理して、標題化合物を得た(0.053g、67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.78(s、2H)、8.50(s、1H)、7.63(m、2H)、7.55(s、1H)、7.47(d、J=7.5Hz、1H)、7.34(m、3H)、6.98(d、J=7.0Hz、2H)、4.09(s、3H)、3.87(s、3H)、2.79(m、2H)、2.42(m、2H)、1.82(m、1H)、1.57(m、1H)、1.18(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z501(M+H)
+。
【0941】
実施例154
メチル3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパノエート
実施例154A
メチル3−{3−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパノエート
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて(3−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フェニル)ボロン酸を用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、10%から33%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率57%を得た。
【0942】
実施例154B
メチル3−{3−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパノエート
実施例13Eに代えて実施例154Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0943】
実施例154C
メチル3−{3−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,3]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパノエート
実施例13Fに代えて実施例154Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0944】
実施例154D
メチル3−{3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパノエート
実施例13Gに代えて実施例154Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、5%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率37%を得た。
【0945】
実施例154E
メチル3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパノエート
実施例13Hに代えて実施例154Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、10%から33%アセトン/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率67%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.51Hz、3H)1.46−1.55(m、1H)1.83−1.93(m、1H)2.35(td、J=12.79、2.17Hz、1H)2.46(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.66−2.74(m、5H)2.93(dd、J=8.62、4.50Hz、2H)3.05(t、J=7.75Hz、2H)3.69(s、3H)6.85(d、J=6.61Hz、2H)7.30−7.49(m、7H)8.99(s、1H);MS(ESI+)m/z492(M+H)
+。
【0946】
実施例155
3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパン酸
実施例155A
3−{3−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパン酸
実施例13Gに代えて実施例154Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0.2%酢酸含有5%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率63%を得た。
【0947】
実施例155B
3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパン酸
実施例13Hに代えて実施例155Aを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0.2%酢酸含有10%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率57%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.51Hz、3H)1.47−1.60(m、1H)1.83−1.92(m、1H)2.35(td、J=12.69、2.06Hz、1H)2.46(td、J=13.12、6.61Hz、1H)2.71(s、3H)2.75(t、J=7.70Hz、2H)2.93(dd、J=8.24、4.12Hz、2H)3.06(t、J=7.70Hz、2H)6.84(d、J=6.51Hz、2H)7.30−7.49(m、7H)8.98(s、1H);MS(ESI)m/z510(M+H+メタノール)
+。
【0948】
実施例156
3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパンアミド
実施例156A
3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパニルクロライド
実施例155B(0.054g、0.113mmol)、オキサリルクロライド(30μL、0.339mmol)およびジメチルホルムアミド(0.9μL、0.011mmol)のジクロロメタン(1.1mL)中溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物をトルエンで2回共沸乾燥して、標題化合物を得た。
【0949】
実施例156B
3−{3−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−4−イル]フェニル}プロパンアミド
実施例156A(0.056g、0.113mmol)および水酸化アンモニウム(75μL、1.129mmol)のジクロロメタン(1.1mL)中溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を0.2%酢酸含有25%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、収率26%を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.61Hz、3H)1.47−1.54(m、1H)1.84−1.92(m、1H)2.34(td、J=12.77、2.22Hz、1H)2.46(td、J=13.09、6.56Hz、1H)2.60(t、J=7.64Hz、2H)2.70(s、3H)2.93(dd、J=8.57、4.45Hz、2H)3.08(t、J=7.70Hz、2H)5.41(d、J=17.78Hz、2H)6.85(d、J=6.72Hz、2H)7.29−7.48(m、7H)8.98(s、1H);MS(ESI)m/z509(M+H+メタノール)
+。
【0950】
実施例157
(5aS,6S,9aR)−3−[1−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例157A
(5aS,6S,9aS)−3−[1−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて(1−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸を用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z599(M+H)
+。
【0951】
実施例157B
4−{4−[(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ベンゾニトリル
実施例86Aに代えて実施例157Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z448(M+H)
+。
【0952】
実施例157C
4−{4−[(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ベンゾニトリル
実施例24Bに代えて実施例157Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0953】
実施例157D
4−{4−[(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール−3−イル]−1H−ピラゾール−1−イル}ベンゾニトリル
実施例24Cに代えて実施例157Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z473(M+H)
+。
【0954】
実施例157E
(5aS,6S,9aS)−3−[1−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例157Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0955】
実施例157F
(5aS,6S,9aR)−3−[1−(4−シアノフェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例157E(0.055g、0.116mmol)をに溶かしテトラヒドロフラン(1.16mL)およびN
2を混合物に10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.026g、0.116mmol)を加え、室温でN
2吹き込みを続けながら反応混合物を撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.030g、55%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.07(d、J=6.6Hz、2H)、1.40(d、J=8.9Hz、1H)、1.84(d、J=13.2Hz、1H)、2.33−2.40(m、1H)、2.80(d、J=8.2Hz、1H)、2.94−3.04(m、1H)、6.95(d、J=7.3Hz、2H)、7.32(dt、J=23.0、7.1Hz、3H)、8.02(d、J=8.8Hz、2H)、8.14(d、J=8.8Hz、2H)、8.25(s、1H)、8.29(s、1H)、8.43(s、1H)、8.90(s、1H);MS(ESI)m/z471(M+H)
+。
【0956】
実施例158
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例158A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて(1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸を用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z575(M+H)
+。
【0957】
実施例158B
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例158Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0958】
実施例158C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例158Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0959】
実施例158D
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例158Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z449(M+H)
+。
【0960】
実施例158E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例158Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0961】
実施例158F
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例158E(0.030g、0.067mmol)をテトラヒドロフラン(0.70mL)に溶かし、N
2を反応混合物に10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(0.015g、0.067mmol)を加え、N
2吹き込みを続けながら反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.009g、30%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.04−1.10(m、3H)、1.40(s、1H)、1.83(s、1H)、2.35(dd、J=12.8、6.3Hz、1H)、2.83(d、J=31.9Hz、2H)、2.94−3.07(m、2H)、6.96(d、J=7.5Hz、2H)、7.25−7.40(m、3H)、7.60(dd、J=8.3、4.7Hz、1H)、8.23(s、1H)、8.29(s、1H)、8.33(d、J=8.3Hz、1H)、8.43(s、1H)、8.56(d、J=3.7Hz、1H)、8.85(s、1H)、9.18(d、J=2.4Hz、1H);MS(ESI)m/z447(M+H)
+。
【0962】
実施例159
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例159A
(5aS,6S,9aS)−N,N,6−トリメチル−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,8,9,9a−ヘキサヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]−2(6H)−スルホンアミド
3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンに代えて(1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル)ボロン酸を用い、実施例86Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z575(M+H)
+。
【0963】
実施例159B
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例86Aに代えて実施例159Aを用い、実施例86Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0964】
実施例159C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−6−メチル−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例24Bに代えて実施例159Bを用い、実施例24Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0965】
実施例159D
(5aS,6S,10aS)−6−メチル−10a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例24Cに代えて実施例159Cを用い、実施例24Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI)m/z449(M+H)
+。
【0966】
実施例159E
(5aS,6S,9aS)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例24Dに代えて実施例159Dを用い、実施例24Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【0967】
実施例159F
(5aS,6S,9aR)−6−メチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[1−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例159E(0.02g、0.045mmol)をテトラヒドロフラン(0.45mL)に溶かし、N
2を反応混合物に10分間吹き込んだ。2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン(0.010g、0.045mmol)を加え、N
2吹き込みを続けながら反応混合物を室温で10分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を、10%から90%アセトニトリル/0.1%トリフルオロ酢酸水溶液の勾配(60mL/分)で溶離を行うNova−Pak(R) HR C18、6μm、60Å、40mm×100mm、PrepPakカートリッジを用いる逆相Waters HPLCで精製して、標題化合物をトリフルオロ酢酸塩として得た(0.002g、10%)。
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δppm 1.09(t、J=5.1Hz、3H)、1.84(dd、J=16.5、9.2Hz、1H)、2.37(dd、J=13.4、6.4Hz、1H)、2.75−2.88(m、1H)、2.96−3.08(m、1H)、6.96(d、J=7.4Hz、2H)、7.25−7.43(m、3H)、7.95(d、J=5.8Hz、2H)、8.30(d、J=2.1Hz、1H)、8.45(d、J=11.0Hz、1H)、8.69(d、J=5.4Hz、2H)、8.94(s、1H);MS(ESI+)m/z447(M+H)
+。
【0968】
実施例160
rac−(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例160A
rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]およびrac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例2J(0.797g、2.42mmol)およびメチルヒドラジン(0.245g、5.3mmol)のエタノール(50mL)中溶液を室温で30分間撹拌し、昇温させて約65℃として1時間経過させた。反応混合物を60℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下に濃縮した。残留物をエタノールに取り、濃縮した(3回)。残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%酢酸エチル/ヘキサン、次に5%から10%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標題化合物0.36g(44%)を得た。MS(APCI)m/z339(M+H)
+。
【0969】
実施例160B
rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オンおよびrac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例160Aからの化合物(0.36g、1.06mmol)および塩酸(1N、6mL)のメタノール(30mL)中混合物を室温で約3.5時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を、酢酸エチル(100mL)と飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)との間で分配した。有機分画をブライン(10mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、濃縮して、標題化合物0.36g(100%)を得た。MS(APCI)m/z295(M+H)
+。
【0970】
実施例160C
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オンおよびrac−(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(30重量%メタノール中溶液、2mL)を、実施例160Bからの混合物(0.36g、1.22mmol)のギ酸エチル(50mL)中溶液に滴下し、得られた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100mL)と飽和リン酸二水素カリウム水溶液(20mL)との間で分配した。有機層を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物0.345g(88%)を得た。MS(APCI)m/z323(M+H)
+。
【0971】
実施例160D
rac−(5aS,6S,10aS)−1,6−ジメチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾールおよびrac−(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例160C(0.345g、1.07mmol)および0.1Mヒドロキシルアミン塩酸塩のエタノール/水(9/1(体積比)、16mL、1.6mmol)中混合物を室温で終夜撹拌し、弱い真空下に65℃で、乾燥するまで加熱した。残留物をエタノールに取り、減圧下に濃縮した。この工程を3回繰り返した。残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%から100%酢酸エチル/ヘキサン、次に4%から5%メタノール/ジクロロメタン)によって精製して、標題化合物0.225g(66%)を得た。MS(APCI)m/z320(M+H)
+。
【0972】
実施例160E
rac−(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリルおよびrac−(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、0.7mL)を、実施例160Dからの混合物(0.225g、0.70mmol)のメタノール/テトラヒドロフラン(1/1(体積比)、20mL)中溶液に加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(100mL)と飽和リン酸二水素カリウム水溶液(20mL)との間で分配した。有機分画を乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物0.237g(100%)を得た。
【0973】
実施例160F
rac−(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例161Eからの混合物(0.237mg、0.74mmol)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶かし、溶液を冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(117mg、0.41mmol)を加え、反応混合物を0℃で1.75時間撹拌した。ピリジン(0.6mL、7.4mmol)を加え、反応混合物を加熱して60℃として2.75時間経過させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、30%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物(0.014g、6%)を、実施例161と比較して最初に溶出する化合物として得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.43(s、1H)、7.23−7.31(m、4H)、6.91(d、J=8.0Hz、2H)、3.87(s、3H)、2.85(dd、J=6.9、16.6Hz、1H)、2.69(ddd、J=7.4、11.6、16.5Hz、1H)、2.39−2.48(m、1H)、2.32(t、J=12.7Hz、1H)、1.79(dd、J=7.2、13.6Hz、1H)、1.47−1.58(m、1H)、1.16(d、J=6.6Hz、3H);MS(APCI)m/z318(M+H)
+。
【0974】
実施例161
rac−(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例160Fに記載のクロマトグラフィーからの2番目に溶出した成分として、標題化合物(0.045g、19%)を回収した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.13(s、1H)、7.41(s、1H)、7.33−7.41(m、3H)、6.68(dd、J=2.6、7.0Hz、2H)、3.52(s、3H)、2.83(dd、J=5.4、16.0Hz、1H)、2.64(ddd、J=6.1、12.1、16.0Hz、1H)、2.47(t、J=12.6Hz、1H)、2.33(qd、J=6.8、13.4Hz、1H)、1.79(dd、J=6.0、13.8Hz、1H)、1.49−1.60(m、1H)、1.18(d、J=6.7Hz、3H);MS(APCI)m/z318(M+H)
+。
【0975】
実施例162
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例162A
2−ベンジルシクロヘキサン−1,3−ジオン
ベンズアルデヒド(4.26g、40.1mmol)、L−プロリン(0.31g、2.68mmol)およびジルジン(3.39g、13.4)をその順で、室温のシクロヘキサン−1,3−ジオン(1.50g、13.4mmol)のCH
2Cl
2(15mL)中溶液に加えた。混合物を終夜撹拌し、濾過して、標題化合物を固体として得た(1.86g、69%)。濾液を減圧下に濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、2%から4%CH
3OH/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物の第2のバッチ(0.67g、25%)を固体として得た。MS(APCI)m/z203(M+H)
+。
【0976】
実施例162B
2−ベンジル−2−(3−オキソブチル)シクロヘキサン−1,3−ジオン
エチルビニルケトン(1.16g、13.8mmol)およびトリエチルアミン(2.6mL、19mmol)を、室温の実施例162A(2.53g、12.5mmol)のアセトニトリル(25mL)中懸濁液に加えた。混合物を終夜撹拌し、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた残留物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(2.88g、80%)。MS(APCI)m/z287(M+H)
+。
【0977】
実施例162C
8a−ベンジル−5−メチル−3,4,8,8a−テトラヒドロナフタレン−1,6(2H,7H)−ジオン
L−フェニルアラニン(1.32g、7.99mmol)およびD−カンファースルホン酸(1.40g、6.03mmol)を、実施例162B(2.88g、10.0mmol)のアセトニトリル(40mL)中溶液に加えた。混合物を40℃で1時間、50℃で1時間、70℃で終夜、そして80℃で4時間加熱した。その混合物を減圧下に濃縮した。残留物を水(50mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(100mLで2回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル3%から5%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(2.38g、88%)。MS(APCI)269(M+H)
+。
【0978】
実施例162D
rac−(4aR,5S)−4a−ベンジル−5−ヒドロキシ−1−メチル−4,4a,5,6,7,8−ヘキサヒドロナフタレン−2(3H)−オン
実施例162C(0.31g、1.16mmol)のエタノール(10mL)中溶液を氷−塩浴で冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(12mg、0.31mmol)を少量ずつ30分かけて加えた。15分後、追加の少量の水素化ホウ素ナトリウム(3mg、0.08mmol)を加え、撹拌をさらに20分間続けた。ガス発生が完了するまで、氷酢酸(3滴)を数分間かけて加えた。溶液を減圧下に濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物0.31g(100%)を得た。MS(APCI)m/z271(M+H)
+。
【0979】
実施例162E
rac−(1S,4aR,5S,8aS)−4a−ベンジル−5−ヒドロキシ−1−メチルオクタヒドロナフタレン−2(1H)−オン
実施例162D(159mg、0.584mmol)およびPd/C(10重量%、35mg)の酢酸エチル(5mL)中懸濁液の入ったフラスコをN
2、次にH
2でパージした。混合物をH
2(風船圧)下に終夜撹拌した。追加のPd/C(10重量%、35mg)を加え、混合物をN
2、次にH
2でパージした。さらに24時間後、混合物を細かいフリットで濾過し、濾液を減圧下に濃縮して残留物を得て、それをそれ以上精製せずに用いた。残留物をメタノール(5mL)に取り、ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、2滴)を加えた。溶液を3時間撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を飽和KH
2PO
4水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機抽出液をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.080g、50%)。MS(APCI)m/z255(M+H−H
2O)
+。
【0980】
実施例162F
rac−(1′S,4a′R,5′S,8a′S)−4a′−ベンジル−1′−メチルオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′−オール
実施例162E(0.265g、0.97mmol)、エチレングリコール(0.36g、5.84mmol)、およびp−トルエンスルホン酸(触媒量)のベンゼン(10mL)中溶液を、ディーン−スタークトラップによる水除去を行いながら3時間加熱還流した。溶液を冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.306g、100%)。MS(APCI)m/z299(M+H−H
2O)
+。
【0981】
実施例162G
rac−(1′S,4a′R,8a′S)−4a′−ベンジル−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
二クロム酸ピリジニウム(0.535g、1.42mmol)を、実施例162F(300mg、0.95mmol)のCH
2Cl
2(15mL)中溶液に加えた。混合物を終夜撹拌し、珪藻土層で濾過した。濾液を減圧下に濃縮し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.265g、89%)。MS(APCI)m/z315(M+H)
+。
【0982】
実施例162H
rac−(1′S,4a′R,6′Z,8a′S)−4a′−ベンジル−6′−(ヒドロキシメチレン)−1′−メチルヘキサヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−5′(3′H)−オン
水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散品、0.178g、4.45mmol)を、実施例162G(0.280g、0.89mmol)およびギ酸エチル(1.32g、17.8mmol)のテトラヒドロフラン(15mL)中溶液に加えた。混合物をゆっくり加熱して65℃とし、その間数分間にわたり激しいガス発生があった。65℃でさらに2時間加熱を続けた。反応混合物を氷浴で冷却し、飽和KH
2PO
4水溶液(20mL)で反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.42g、100%)。MS(APCI)m/z343(M+H)
+。
【0983】
実施例162I
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例162H(上記で得たもの全量、≦0.89mmol)およびメチルヒドラジン(0.082g、1.78mmol)のエタノール(5.5mL)中溶液を50℃で3時間加熱した。酢酸(3滴)を加え、加熱を50℃で2時間続けた。溶液を冷却し、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製し、標題化合物を2番目に溶出する異性体(実施例163Aと比較して)として得た(0.138g、44%)。MS(APCI)としてm/z353(M+H)
+。
【0984】
実施例162J
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
塩酸水溶液(1N、0.5mL)を、室温の実施例1621(0.138g、0.39mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)中溶液に加えた。溶液を2日間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.120g、99%)。MS(APCI)m/z309(M+H)
+。
【0985】
実施例162K
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−9a−ベンジル−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、1.2g)を、0℃の実施例162J(0.21g、0.68mmol)のギ酸エチル(6mL)中溶液に滴下した。溶液を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。混合物を氷浴で冷却し、飽和KH
2PO
4(25mL)水溶液を加えることで反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機抽出液をブライン(25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.23g、100%)。MS(APCI)m/z337(M+H)
+。
【0986】
実施例162L
rac−(5aS,6S,10aS)−10a−ベンジル−2,6−ジメチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.071g、1.02mmol)および実施例162K(0.23g、0.68mmol)のエタノール(5mL)および水(0.5mL)中混合物を50℃で3時間加熱し、冷却して室温とし、終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.23g、100%)。MS(APCI)m/z334(M+H)
+。
【0987】
実施例162M
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、1.2g)を、室温の実施例162L(0.23g、0.68mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)およびメタノール(1mL)中溶液に加えた。溶液を50℃で2時間加熱し、冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。飽和KH
2PO
4水溶液(25mL)を残留物に加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、15%から20%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.150g、66%)。MS(APCI)m/z334(M+H)
+。
【0988】
実施例162N
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例162Mの溶液(0.150g、0.45mmol)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)に溶かし、溶液を冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.077g、0.27mmol)を加え、反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。ピリジン(0.6mL)を加え、反応を60℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、真空乾燥した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、5%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.100g、67%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.19(s、1H)、7.17−7.23(m、3H)、7.11(s、1H)、6.73−6.77(m、2H)、3.77(s、3H)、3.15(d、J=13.0Hz、1H)、3.07(d、J=13.0Hz、1H)、2.76(dd、J=6.8、16.5Hz、1H)、2.58−2.71(m、2H)、2.16(dt、J=2.9、12.9Hz、1H)、1.82−2.03(m、2H)、1.28(d、J=7.0Hz、3H);MS(APCI)m/z332(M+H)
+。
【0989】
実施例163
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−1,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例163A
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−1,6−ジメチル−1,4,5、5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例162Iに記載のクロマトグラフィーからの最初に溶出する化合物として、標題化合物を単離した(0.078g(25%))。MS(APCI)m/z353(M+H)
+。
【0990】
実施例163B
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−1,6−ジメチル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
塩酸水溶液(1N、0.5mL)を、室温の実施例163A(O.105g、0.30mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)中溶液に加えた。溶液を2日間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.082g、100%)。MS(APCI)m/z309(M+H)
+。
【0991】
実施例163C
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−9a−ベンジル−8−(ヒドロキシメチレン)−1,6−ジメチル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、0.67g)を、0℃の実施例163B(0.115g、0.37mmol)のギ酸エチル(5mL)中溶液に滴下し、その溶液を昇温させて室温とし、終夜撹拌した。混合物を氷浴で冷却し、飽和KH
2PO
4水溶液(20mL)を加えることで反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機抽出液をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.125g、100%)。MS(APCI)m/z337(M+H)
+。
【0992】
実施例163D
rac−(5aS,6S,10aS)−10a−ベンジル−1,6−ジメチル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.039g、0.57mmol)および実施例163C(0.125g、0.37mmol)のエタノール(4mL)および水(0.2mL)中混合物を50℃で3時間加熱し、冷却して室温とし、終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.125g、100%)。MS(APCI)m/z334(M+H)
+。
【0993】
実施例163E
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−1,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、0.67g)を、室温の実施例163D(上記で得たもの全量、≦0.37mmol)のテトラヒドロフラン(4mL)およびメタノール(1mL)中溶液に加えた。溶液を50℃で4時間加熱し、冷却して室温とし、減圧下に濃縮した。飽和KH
2PO
4水溶液(25mL)を残留物に加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、20%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.060mg、49%)。MS(APCI)m/z334(M+H)
+。
【0994】
実施例163F
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−1,6−ジメチル−7−オキソ−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例163Eの溶液(0.060mg、0.18mmol)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶かし、その溶液を冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.031g、0.11mmol)を加え、反応混合物を0℃で1.5時間撹拌した。ピリジン(0.3mL)を加え、反応液を60℃で3時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、真空乾燥した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.050mg、83%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.17(s、1H)、7.26−7.35(m、4H)、6.77(dt、J=1.6、6.6Hz、2H)、3.20(d、J=12.7Hz、1H)、3.14(d、J=12.7Hz、1H)、2.93(s、3H)、2.81(dd、J=7.2、14.5Hz、1H)、2.74−2.82(m、1H)、2.65(ddd、J=7.4、11.4、16.4Hz、1H)、2.28(dt、J=2.7、12.8Hz、1H)、2.10(dd、J=8.2、13.7Hz、1H)、1.87−1.99(m、1H)、1.37(d、J=6.7Hz、3H);MS(APCI)m/z332(M+H)
+。
【0995】
実施例164
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−3−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例164A
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−3−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.156g、0.55mmol)を、0℃の実施例1621(0.350g、0.99mmol)のジクロロメタン(15mL)中溶液に加え、溶液を0℃で30分間撹拌した。溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.300g、70%)。MS(APCI)m/z433、431(M+H)
+。
【0996】
実施例164B
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−3−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロスピロ[ベンゾ[g]インダゾール−7,2′−[1,3]ジオキソラン]
実施例164A(0.300g、0.70mmol)、フェニルボロン酸(0.170g、1.39mmol)、およびカリウムホスフェート(0.443g、2.09mmol)のジメトキシエタン(6mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中溶液に、N
2を10分間吹き込んだ。次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.056g、0.049mmol)を加え、混合物にN
2をさらに10分間吹き込んだ。容器を密閉し、90℃で24時間加熱した。混合物を冷却し、水(25mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.350g、100%)。MS(APCI)m/z429(M+H)
+。
【0997】
実施例164C
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−3−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
塩酸水溶液(1N、1mL)を、室温の実施例164C(上記で得たもの全量、≦0.70mmol)のテトラヒドロフラン(6mL)中溶液に加えた。溶液を2日間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機抽出液をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、15%から20%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.211g、71%)。MS(APCI)m/z385(M+H)
+。
【0998】
実施例164D
rac−(5aS,6S,8Z,9aS)−9a−ベンジル−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−3−フェニル−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、0.96g)を、0℃の実施例164C(0.205g、0.53mmol)のギ酸エチル(10mL)中溶液に滴下し、溶液を撹拌しながら昇温させて室温として終夜経過させた。混合物を氷浴で冷却し、飽和KH
2PO
4水溶液(25mL)を加えることで反応停止し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機抽出液をブライン(25mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.225g、100%)。MS(APCI)m/z413(M+H)
+。
【0999】
実施例164E
rac−(5aS,6S,10aS)−10a−ベンジル−2,6−ジメチル−3−フェニル−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.055g、0.80mmol)および実施例164D(上記で得たもの全量、≦0.53mmol)のエタノール(5mL)および水(0.5mL)中混合物を50℃で3時間加熱し、冷却して室温とし、終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。残留物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で希釈し、酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮して、標題化合物を得た(0.215g、99%)。MS(APCI)m/z410(M+H)
+。
【1000】
実施例164F
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−3−フェニル−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
ナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%、0.96g)を、室温の実施例164E(0.215g、0.53mmol)のテトラヒドロフラン(5mL)およびメタノール(1mL)中溶液に加えた。溶液を50℃で4時間加熱し、冷却して室温とし、終夜撹拌し、減圧下に濃縮した。飽和KH
2PO
4(25mL)水溶液を残留物に加え、混合物を酢酸エチルで抽出した(50mLで2回)。合わせた有機分画をブライン(20mL)で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、減圧下に濃縮し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.175g、81%)。MS(APCI)m/z410(M+H)
+。
【1001】
実施例164G
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−3−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例164F(0.175g、0.43mmol)の溶液を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶かし、溶液を冷却して0℃とした。1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.073g、0.26mmol)を加え、反応液を0℃で1時間撹拌した。ピリジン(0.6mL)を加え、反応液を60℃で4時間加熱した。反応混合物を減圧下に濃縮し、真空乾燥した。粗残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25%酢酸エチル/CH
2Cl
2)によって精製して、標題化合物を得た(0.130g、75%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.25(s、1H)、7.41−7.52(m、3H)、7.33−7.35(m、2H)、7.22−7.24(m、3H)、6.82(dd、J=2.8、6.6Hz、2H)、3.72(s、3H)、3.21(d、J=13.1Hz、1H)、3.13(d、J=13.1Hz、1H)、2.63−2.73(m、2H)、2.58(ddd、J=7.7、10.8、16.4Hz、1H)、2.21(dt、J=2.9、12.8Hz、1H)、1.83−2.04(m、2H)、1.27(d、J=6.8Hz、3H);MS(APCI)m/z408(M+H)
+。
【1002】
実施例165
rac−(5aS,6S,9aR)−9a−ベンジル−2,6−ジメチル−7−オキソ−3−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボキサミド
実施例164G(0.040mg、0.0989mmol)およびヒドリド(ジメチル亜リン酸−kP)[水素ビス(ジメチルホスフィニト−kP)]白金(II)(0.013mg、0.0308mmol)のエタノール(0.8mL)および水(0.2mL)中混合物を加熱して90℃として2時間経過させた。混合物を冷却し、シリカゲルに直接乗せ、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、0%から100%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た(0.036g、86%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.89(s、1H)、8.44(s、1H)、7.39−7.52(m、3H)、7.32−7.34(m、2H)、7.15−7.20(m、3H)、6.83(dd、J=2.9、6.4Hz、2H)、5.59(d、J=4.6Hz、1H)、3.75(s、3H)、3.25(d、J=13.3Hz、1H)、3.10(d、J=13.3Hz、1H)、2.50−2.66(m、3H)、2.18(dt、J=3.0、12.7Hz、1H)、1.78−1.94(m、2H)、1.23(d、J=6.8Hz、3H);MS(APCI)m/z426(M+H)
+。
【1003】
実施例166
3′−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ビフェニル−3−カルボン酸
実施例148D(0.050g、0.106mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0077g、0.0106mmol)、炭酸セシウム(0.103g、0.318mmol)、および3−ボロノ安息香酸(0.053g、0.318mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次にクロロホルム/イソプロパノールの3/1混合物で抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液をフラッシュクロマトグラフィーカラムに乗せた。0%から75%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を得た(0.021g、収率39%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.51(s、1H)、8.37(s、1H)、8.15(d、J=7.8Hz、1H)、7.88(m、1H)、7.73(m、1H)、7.63(m、3H)、7.45(d、J=7.6Hz、1H)、7.32(m、3H)、6.99(d、J=7.3Hz、2H)、3.88(s、3H)、2.78(m、2H)、2.42(m、2H)、1.82(m、1H)、1.58(m、1H)、1.18(d、J=6.3Hz、3H);MS(ESI+)m/z514(M+H)
+。
【1004】
実施例167
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)フェニル]−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148D(0.100g、0.212mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0155g、0.021mmol)、炭酸セシウム(0.207g、0.635mmol)、および4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(0.123g、0.635mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次にクロロホルム/イソプロパノールの3/1混合物で抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、得られた溶液をフラッシュクロマトグラフィーカラムに乗せた。0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を得た(0.027g、収率28%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.51(s、1H)、7.93(s、2H)、7.60(d、J=8.0Hz、1H)、7.54(m、2H)、7.30(m、4H)、6.99(d、J=7.2Hz、2H)、3.85(s、3H)、2.77(m、2H)、2.44(m、2H)、1.82(m、1H)、1.58(m、1H)、1.17(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z460(M+H)
+。
【1005】
実施例168
N−({3′−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ビフェニル−4−イル}メチル)メタンスルホンアミド
実施例148D(0.05g、0.106mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0077g、0.0105mmol)、炭酸セシウム(0.103g、0.318mmol)、および(4−メタンスルホニルアミノメチルフェニル)ボロン酸(0.073g、0.318mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Ν塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、得られた溶液をフラッシュクロマトグラフィーカラムに乗せた。0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を得た(0.052g、収率85%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.50(s、1H)、7.63(m、4H)、7.48(d、J=8.1Hz、2H)、7.42(d、J=7.6Hz、1H)、7.33(m、2H)、7.23(d、J=8.5Hz、1H)、6.99(d、J=7.1Hz、2H)、6.83(d、J=8.5Hz、1H)、4.61(m、1H)、4.41(d、J=6.2Hz、2H)、3.87(s、3H)、2.96(s、3H)、2.79(m、2H)、2.43(m、2H)、1.82(m、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z577(M+H)
+。
【1006】
実施例169
N−{3′−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ビフェニル−4−イル}メタンスルホンアミド
実施例148D(0.100g、0.212mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0155g、0.021mmol)、炭酸セシウム(0.207g、0.635mmol)、および4−(メタンスルホニルアミノ)フェニルボロン酸(0.137g、0.635mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かした。次に、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1Ν塩化アンモニウム水溶液を加え、次にクロロホルム/イソプロパノールの3/1混合物で抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、ロータリーエバポレータによって濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶かし、その溶液をフラッシュクロマトグラフィーカラムに乗せた。0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を得た(0.103g、収率86%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.50(s、1H)、7.62(m、5H)、7.41(d、J=7.3Hz、1H)、7.34(m、4H)、6.98(d、J=7.0Hz、2H)、6.46(s、1H)、3.87(s、3H)、3.08(s、3H)、2.77(m、2H)、2.44(m、2H)、1.82(m、1H)、1.56(m、1H)、1.17(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z563(M+H)
+。
【1007】
実施例170
(5aS,6S,9aR)−3−(4′−ヒドロキシビフェニル−3−イル)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例148D(0.05g、0.106mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0077g、0.0105mmol)、炭酸セシウム(0.103g、0.318mmol)、および4−ヒドロキシフェニルボロン酸(0.044g、0.318mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かし、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物を、0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.033g、収率64%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.51(s、1H)、7.56(m、5H)、7.30(m、4H)、6.98(d、J=7.3Hz、2H)、6.95(d、J=8.6Hz、2H)、4.97(s、1H)、3.87(s、3H)、2.78(m、2H)、2.43(m、2H)、1.82(m、1H)、1.57(m、1H)、1.17(d、J=6.3Hz、3H);MS(ESI+)m/z486(M+H)
+。
【1008】
実施例171
3′−[(5aS,6S,9aR)−8−シアノ−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−3−イル]ビフェニル−4−カルボキサミド
実施例148D(0.05g、0.106mmol)、[1,1′−ビス(ジフェニル)ホスフィン)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.0077g、0.0105mmol)、炭酸セシウム(0.103g、0.318mmol)、および4−アミノカルボニルフェニルボロン酸(0.052g、0.318mmol)をジオキサン(3mL)および水(0.3mL)に溶かし、窒素ガスを混合物に10分間吹き込み、次に80℃で18時間加熱した。冷却して環境温度とした後、1N塩化アンモニウム水溶液を加え、次に酢酸エチルで抽出した。有機抽出液を無水MgSO
4で乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた残留物を0%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を得た(0.036g、収率66%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.51(s、1H)、7.94(d、J=8.3Hz、2H)、7.72(m、3H)、7.64(m、2H)、7.45(d、J=7.6Hz、1H)、7.33(m、3H)、6.99(d、J=7.2Hz、2H)、6.15(bs、1H)、5.62(bs、1H)、3.87(s、3H)、2.79(m、2H)、2.43(m、2H)、1.82(m、1H)、1.57(m、1H)、1.18(d、J=6.4Hz、3H);MS(ESI+)m/z513(M+H)
+。
【1009】
実施例172
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリダジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例172A
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(ピリダジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
2−(フラン−3−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランに代えて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジンを用い、実施例23Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。66%から100%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行うTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでの12g RediSep(R)カートリッジを用いて精製を行った(収率94%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.17(d、J=6.61Hz、3H)2.00(td、J=11.87、7.16Hz、1H)2.07−2.24(m、2H)2.27−2.44(m、2H)2.46−2.53(m、1H)2.62(ddd、J=16.16、7.97、7.75Hz、1H)2.78(s、3H)2.83−2.96(m、2H)3.19−3.28(m、1H)7.23−7.29(m、1H)7.33(t、J=7.54Hz、2H)7.54(d、J=7.70Hz、2H)7.61(dd、J=5.10、2.39Hz、1H)9.29−9.34(m、2H)。
【1010】
実施例172B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−10a−フェニル−4−(ピリダジン−4−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例1Iに代えて実施例172Aを用い、実施例1Jに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1011】
実施例172C
(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−11a−フェニル−4−(ピリダジン−4−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例1Jに代えて実施例172Bを用い、実施例1Kに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1012】
実施例172D
(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリダジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例1Kに代えて実施例172Cを用い、実施例1Lに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。MS(APCI+)m/z410(M+H)
+。
【1013】
実施例172E
(6aS,7S,10aR)−2,7−ジメチル−8−オキソ−10a−フェニル−4−(ピリダジン−4−イル)−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
氷水浴で冷却して0℃とした実施例172D(0.075g、0.183mmol)のN,N−ジメチルアセトアミド(2.5mL)中溶液に、1,3−ジブロモ−5,5−ジメチルヒダントイン(0.029g、0.101mmol)を加えた。その溶液を0℃で45分間撹拌し、ピリジン(0.296mL、3.66mmol)を加えた。反応溶液を55℃で1時間加熱した。冷却した溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画をブラインで洗浄し、濃縮した。残留物を、0%から50%酢酸エチル/ジクロロメタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfシステムでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.027g(36%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.68(m、1H)1.91−2.01(m、1H)2.36(td、J=12.82、2.33Hz、1H)2.48(td、J=13.07、6.51Hz、1H)2.74(s、3H)2.97−3.06(m、2H)6.81(dd、J=7.54、1.79Hz、2H)7.32−7.41(m、3H)7.75(dd、J=5.26、2.33Hz、1H)8.93(s、1H)9.41(d、J=5.20Hz、1H)9.49(d、J=1.30Hz、1H);MS(ESI+)m/z408(M+H)
+、440(M+CH
3OH+H)
+。
【1014】
実施例173
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−2−[4−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル]−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例173A
4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−7−メチル−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−2−イル]−N−[(1Z)−N−ヒドロキシエタンイミドイル]ベンズアミド
オキサリルクロライド(0.287mL、3.28mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を、実施例77(0.143g、0.328mmol)のジクロロメタン(3mL)中溶液に加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌し、減圧下に濃縮乾固させた。得られた中間体カルボン酸塩化物をジクロロメタン(3mL)に取った。得られた混合物を氷浴で冷却し、N−ヒドロキシアセトイミドアミド(0.061g、0.821mmol)で処理し、次にをトリエチルアミン(0.230mL、1.64mmol)滴下した。氷浴を外し、反応液を室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して乾固させて、標題化合物を得た。
【1015】
実施例173B
(6aS,7S,10aR)−7−メチル−2−[4−(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)フェニル]−8−オキソ−10a−フェニル−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例173A(0.162g、0.330mmol)のジオキサン(4mL)中溶液に、50%2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシドの酢酸エチル中溶液(0.577mL、0.989mmol)を加えた。溶液を95℃で6時間加熱し、室温で3日間撹拌した。反応溶液を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(5mL)をゆっくり加えることで反応停止し、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機分画を濃縮し、残留物を、0%から40%酢酸エチル/ヘプタンで溶離を行う12g RediSep(R)カートリッジを搭載したTeledyne Isco Combiflash(R) Rfを用いて精製して、標題化合物0.051g(33%)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.22(d、J=6.61Hz、3H)1.59−1.75(m、1H)2.01(dd、J=13.93、7.75Hz、1H)2.39(td、J=12.82、2.11Hz、1H)2.45−2.57(m、4H)3.01−3.24(m、2H)6.85(dd、J=7.81、1.63Hz、2H)7.29−7.38(m、3H)8.21(d、J=8.46Hz、2H)8.55(d、J=8.57Hz、2H)8.82(s、1H)9.00(s、1H);MS(ESI+)m/z474(M+H)
+。
【1016】
実施例174
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソー5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例174A
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Dに代えて実施例67Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0%から80%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、標題化合物を収率40%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.16(d、J=6.72Hz、3H)1.94−2.05(m、1H)2.07−2.18(m、2H)2.23−2.30(m、1H)2.37−2.56(m、2H)2.69(s、3H)2.70−2.80(m、1H)3.06(dt、J=16.64、7.40Hz、1H)3.17−3.25(m、1H)3.68−3.72(m、1H)3.78(s、3H)3.87(s、3H)6.81−6.87(m、2H)7.25−7.29(m、1H)7.43(d、J=8.89Hz、2H)7.56(s、1H);MS(ESI)m/z417.3(M+H)
+。
【1017】
実施例174B
(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5,6a,7,9,10,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−8(6H)−オン
実施例13Eに代えて実施例174Aを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1018】
実施例174C
(6aS,7S,11aS)−11a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−5,6,6a,7,11,11a−ヘキサヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン
実施例13Fに代えて実施例174Bを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1019】
実施例174D
(6aS,7S,10aS)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−5,6,6a,7,8,9,10,10a−オクタヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Gに代えて実施例174Cを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1020】
実施例174E
(6aS,7S,10aR)−10a−(4−メトキシフェニル)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−5,6,6a,7,8,10a−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−9−カルボニトリル
実施例13Hに代えて実施例174Dを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0.2%水酸化アンモニウム含有5%メタノール/クロロホルムで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率27%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.19(d、J=6.72Hz、3H)1.23−1.34(m、1H)2.00(dd、J=13.93、8.19Hz、1H)2.30(td、J=12.85、2.28Hz、1H)2.46(td、J=13.15、6.67Hz、1H)2.67(s、3H)3.03(ddd、J=18.19、10.00、8.02Hz、1H)3.10−3.20(m、1H)3.78(s、3H)3.99(s、3H)6.75(d、J=9.00Hz、2H)6.82−6.88(m、2H)7.58(s、1H)7.64(s、1H)8.94(s、1H);MS(ESI)m/z472.3(M+CH
3OH+H)
+。
【1021】
実施例175
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例175A
メチル(1′S,4a′S,8a′S)−4a′−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]−1′−メチル−5′−オキソオクタヒドロ−1′H−スピロ[1,3−ジオキソラン−2,2′−ナフタレン]−6′−カルボキシレート
実施例58Fに代えて実施例63Fを用い、実施例67Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。0%から5%アセトン/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製を行って、標題化合物を収率68%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.02(d、J=6.51Hz、3H)1.10(td、J=14.10、3.25Hz、1H)1.62(dt、J=13.64、3.37Hz、1H)1.95−2.09(m、5H)2.09−2.17(m、1H)2.23(td、J=14.31、3.14Hz、1H)2.68(dt、J=18.13、6.33Hz、1H)3.20−3.27(m、1H)3.69(s、3H)3.88−3.97(m、7H)7.49(d、J=8.57Hz、2H)8.02(d、J=8.57Hz、2H);MS(ESI)m/z417.0(M+H)
+。
【1022】
実施例175B
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−5,6,6a,7,9,10−ヘキサヒドロ−10aH−スピロ[ベンゾ[h]キナゾリン−8,2′−[1,3]ジオキソラン]−10a−イル]ベンゾエート
実施例13Aに代えて実施例175Aを用い、実施例13Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1023】
実施例175C
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−4−ヒドロキシ−2,7−ジメチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Bに代えて実施例175Bを用い、実施例13Cに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.11(d、J=6.07Hz、3H)1.74−1.88(m、1H)1.97−2.11(m、3H)2.20(dt、J=14.58、8.81Hz、1H)2.34(s、3H)2.54−2.70(m、3H)2.85(dd、J=18.60、6.34Hz、1H)3.19(ddd、J=14.50、7.29、4.88Hz、1H)3.90(s、3H)7.43(d、J=8.57Hz、2H)7.95(d、J=8.57Hz、2H)11.49(s、1H);MS(ESI)m/z381.3(M+H)
+。
【1024】
実施例175D
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−4−クロロ−2,7−ジメチル−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Cに代えて実施例175Cを用い、実施例13Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1025】
実施例175E
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Dに代えて実施例175Dを用い、実施例17Aに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、5%メタノール/クロロホルムで溶離を行うシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を収率43%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=6.61Hz、3H)2.00−2.18(m、3H)2.28−2.45(m、2H)2.47−2.58(m、1H)2.64−2.77(m、5H)3.03−3.14(m、1H)3.19−3.30(m、1H)3.88(s、3H)3.90(s、3H)7.28(s、1H)7.57(s、1H)7.60(d、J=8.57Hz、2H)7.97(d、J=8.46Hz、2H);MS(ESI)m/z445.3(M+H)
+。
【1026】
実施例175F
エチル4−[(6aS,7S,9Z,10aS)−9−(ヒドロキシメチレン)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Eに代えて実施例175Eを用い、実施例13Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1027】
実施例175G
エチル4−[(6aS,7S,11aS)−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−6,6a,7,11−テトラヒドロ[1,2]ベンゾオキサゾロ[6,5−h]キナゾリン−11a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Fに代えて実施例175Fを用い、実施例13Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1028】
実施例175H
メチル4−[(6aS,7S,10aS)−9−シアノ−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−6,6a,7,8,9,10−ヘキサヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Gに代えて実施例175Gを用い、実施例13Hに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した。
【1029】
実施例175I
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−9−シアノ−2,7−ジメチル−4−(1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例13Hに代えて実施例175Hを用い、実施例13Iに記載の条件を用いて、標題化合物を製造し、0.2%水酸化アンモニウム含有5%メタノール/クロロホルムで溶離を行う分取薄層クロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を実施例176と比較して極性が高い化合物として収率16%で得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.20(d、J=6.07Hz、3H)1.28−1.33(m、1H)1.98−2.09(m、1H)2.37−2.43(m、2H)2.66(s、3H)3.08(ddd、J=18.03、10.06、8.13Hz、1H)3.13−3.23(m、1H)3.91(s、3H)4.00(s、3H)6.94(d、J=8.57Hz、2H)7.60(s、1H)7.65(s、1H)7.99(d、J=8.57Hz、2H)8.95(s、1H);MS(ESI)m/z500.3(M+CH
3OH+H)
+。
【1030】
実施例176
メチル4−[(6aS,7S,10aR)−4−(4−ブロモ−1−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−9−シアノ−2,7−ジメチル−8−オキソ−6,6a,7,8−テトラヒドロベンゾ[h]キナゾリン−10a(5H)−イル]ベンゾエート
実施例175Iの合成における実施例175Iと比較して極性が低い化合物として、標題化合物を収率13%で単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 1.18(d、J=5.64Hz、3H)1.28−1.34(m、1H)1.58−1.66(m、1H)1.90−2.02(m、1H)2.32−2.48(m、2H)2.63(d、J=26.13Hz、1H)2.72(s、3H)3.68(s、3H)3.91(s、3H)6.91−7.05(m、2H)7.55(s、1H)8.00(d、J=8.46Hz、2H)8.97(s、1H);MS(ESI)m/z578.2(M+CH
3OH+H)
+。
【1031】
実施例177
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例177A
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140Dに代えて実施例97Aを用い、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジンに代えて5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジンを用い、実施例140Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率79%)。MS(APCI+)m/z373(M+H)
+。
【1032】
実施例177B
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例177A(0.158g、0.424mmol)をギ酸エチル(4.14mL、50.9mmol)に溶かし、混合物を氷浴で冷却して0℃とし、次にカリウムtert−ブトキシド(1Mテトラヒドロフラン中溶液、4.24mL、4.24mmol)を滴下した。氷浴を外し、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を中性pHとなるまで加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.171g、収率100%)。
【1033】
実施例177C
(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例140Fに代えて実施例177Bを用い、実施例140Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率94%)。MS(APCI+)m/z398(M+H)
+。
【1034】
実施例177D
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例177C(0.159g、0.400mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶かし、次にナトリウムメトキシド(25重量%NaOCH
3のCH
3OH中溶液、0.960mL、4.00mmol)を加え、混合物を環境温度で18時間撹拌した。1Nリン酸二水素カリウム水溶液を中性pHとなるまで加え、次に酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物を得た(0.159g、収率100%)。
【1035】
実施例177E
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97Eに代えて実施例177Dを用い、実施例97Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率58%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 9.31(d、J=6.4Hz、1H)、8.87(s、2H)、8.46(s、1H)、7.38−7.28(m、3H)、7.02−6.89(m、2H)、3.88(s、3H)、2.76(ddt、J=16.6、11.1、8.4Hz、2H)、2.52−2.28(m、1H)、1.86(dd、J=13.9、6.9Hz、1H)、1.24(dd、J=17.8、8.2Hz、1H)、1.19(t、J=7.9Hz、3H)、0.92−0.79(m、1H);MS(ESI+)m/z396(M+H)
+。
【1036】
実施例178
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例178A
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140Dに代えて実施例97Aを用い、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジンに代えてピリジン−3−イルボロン酸を用い、実施例140Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率88%)。MS(APCI+)m/z372(M+H)
+。
【1037】
実施例178B
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−2,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−2,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例177Aに代えて実施例178Aを用い、実施例177Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率100%)。
【1038】
実施例178C
(5aS,6S,10aS)−2,6−ジメチル−10a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−2H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例140Fに代えて実施例178Bを用い、実施例140Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率100%)。MS(APCI+)m/z397(M+H)
+。
【1039】
実施例178D
(5aS,6S,9aS)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロン−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例177Cに代えて実施例178Cを用い、実施例177Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率95%)。
【1040】
実施例178E
(5aS,6S,9aR)−2,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリジン−3−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−2H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97Eに代えて実施例178Dを用い、実施例97Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率51%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 8.79−8.61(m、2H)、8.48(s、1H)、7.77(d、J=7.9Hz、1H)、7.49(dd、J=7.7、4.9Hz、1H)、7.32(dq、J=13.8、6.8Hz、3H)、6.96(d、J=7.1Hz、2H)、3.89−3.76(m、3H)、3.48(q、J=7.0Hz、1H)、2.85−2.63(m、2H)、2.50−2.40(m、2H)、1.83(dd、J=13.9、7.0Hz、1H)、1.20−1.08(m、3H);MS(ESI+)m/z395(M+H)
+。
【1041】
実施例179
(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例179A
(5aS,6S,9aS)−3−ブロモ−1,6−ジメチル−9a−フェニル−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例97Aに記載の条件を用いて標題化合物を製造し(収率20%)、標題化合物ピラゾール位置異性体を、実施例97Aと比較して低いR
fを示す少量成分として単離した。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 7.33−7.20(m、3H)、7.01−6.86(m、3H)、3.34(s、3H)、3.02(ddd、J=13.9、7.8、4.1Hz、1H)、2.92−2.67(m、3H)、2.59−2.34(m、3H)、2.30−2.16(m、1H)、1.88(dt、J=24.6,10.6Hz、1H)、1.13(t、J=7.3Hz、3H);MS(ESI+)m/z374(M+H)
+。
【1042】
実施例179B
(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例140Dに代えて実施例179Aを用い、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリダジンに代えて5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリミジンを用い、実施例140Eに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率45%)。MS(APCI+)m/z373(M+H)
+。
【1043】
実施例179C
(5aS,6S,8Z,9aS)−8−(ヒドロキシメチレン)−1,6−ジメチル−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−1,4,5,5a,6,8,9,9a−オクタヒドロ−7H−ベンゾ[g]インダゾール−7−オン
実施例177Aに代えて実施例179Bを用い、実施例177Bに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率100%)。
【1044】
実施例179D
(5aS,6S,10aS)−1,6−ジメチル−10a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,10,10a−ヘキサヒドロ−1H−インダゾロ[7,6−f][1,2]ベンゾオキサゾール
実施例140Fに代えて実施例179Cを用い、実施例140Gに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率96%)。MS(APCI+)m/z398(M+H)
+。
【1045】
実施例179E
(5aS,6S,9aS)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,8,9,9a−オクタヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例177Cに代えて実施例179Dを用い、実施例177Dに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率84%)。
【1046】
実施例179F
(5aS,6S,9aR)−1,6−ジメチル−7−オキソ−9a−フェニル−3−(ピリミジン−5−イル)−4,5,5a,6,7,9a−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ[g]インダゾール−8−カルボニトリル
実施例97Eに代えて実施例179Eを用い、実施例97Fに記載の条件を用いて、標題化合物を製造した(収率69%)。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δppm 9.17(d、J=21.6Hz、1H)、9.14(s、2H)、8.15(s、1H)、7.51−7.30(m、3H)、6.98−6.58(m、2H)、3.62(s、3H)、3.11−2.73(m、2H)、2.54(t、J=12.1Hz、1H)、2.46−2.20(m、1H)、1.98−1.84(m、1H)、1.28−1.11(m、3H)、0.92−0.72(m、1H);MS(ESI+)m/z396(M+H)
+。
【1047】
本明細書で開示および特許請求される方法はいずれも、本開示を考慮すれば、不必要な実験を行うことなく作成および実施することができる。以上、好ましい実施形態によって本発明の方法について説明したが、本発明の概念、精神および範囲を逸脱しない限りにおいて、当該方法ならびに本明細書に記載の方法の段階または段階の順序において改変を行うことが可能であることは、当業者には明らかであろう。より具体的には、化学的および生理的の両方で関連を有するある種の薬剤を、本明細書に記載の化合物に代えて用いながら、同一もしくは類似の結果が得られる可能性があることは明らかであろう。当業者には明らかである当該類似の置換および改変はいずれも、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神、範囲および概念の範囲内であると考えられる。
【1048】
参考文献
本明細書に記載の内容を補足する例示的な手順その他の詳細を提供する限りにおいて下記の参考文献は、参照によって具体的に本明細書に組み込まれる。
【1049】
【表2】