(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-504463(P2017-504463A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(54)【発明の名称】エクササイズ装置
(51)【国際特許分類】
A63B 21/068 20060101AFI20170120BHJP
【FI】
A63B21/068
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-567326(P2016-567326)
(86)(22)【出願日】2014年1月29日
(85)【翻訳文提出日】2016年9月27日
(86)【国際出願番号】US2014013525
(87)【国際公開番号】WO2015116052
(87)【国際公開日】20150806
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516230180
【氏名又は名称】ニッカラン,ゴージ
【氏名又は名称原語表記】NIKKARAN,Gorgi
(74)【代理人】
【識別番号】100134636
【弁理士】
【氏名又は名称】金高 寿裕
(72)【発明者】
【氏名】ニッカラン,ゴージ
(57)【要約】
エクササイズ装置が、取付けアセンブリと、取付けアセンブリに連結されたプーリアセンブリとを備える。プーリアセンブリは第1プーリと第2プーリとを備える。第1プーリケーブルが相対運動のために第1プーリのまわりに位置決めされ、第2プーリケーブルが相対運動のために第2プーリのまわりに位置決めされている。第1プーリケーブルは第1端と第2端とを備え、第2プーリケーブルは第1端と第2端とを備える。第1ハンドルが第1プーリケーブルの第1端に連結され、第2ハンドルが第2プーリケーブルの第1端に連結されている。身体係合アセンブリが、第1プーリケーブルの第2端と第2プーリケーブルの第2端との双方に連結されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エクササイズ装置であって、
取付けアセンブリと、
取付けアセンブリに連結され、第1プーリと第2プーリとを含むプーリアセンブリと、
相対運動のために第1プーリのまわりに位置決めされ、第1端及び第2端を備える第1プーリケーブル、及び相対運動のために第2プーリのまわりに位置決めされ、第1端と第2端とを備える第2プーリケーブルと、
第1プーリケーブルの第1端に連結された第1ハンドル、及び第2プーリケーブルの第1端に連結された第2ハンドルと、
第1プーリケーブルの第2端と第2プーリケーブルの第2端の双方に連結された身体係合アセンブリと、
を備えたエクササイズ装置。
【請求項2】
前記プーリアセンブリは支持棒を備え、当該支持棒からは、前記取付けアセンブリに対して着脱自在に前記プーリアセンブリを固定するための連結棒が延びている、
請求項1記載のエクササイズ装置。
【請求項3】
プーリアセンブリは、前記支持棒から延びている第1プーリ及び第2プーリを備える、
請求項2記載のエクササイズ装置。
【請求項4】
前記支持棒は第1端及び第2端を備え、前記支持棒の第1端は、第1プーリが固定された第1O−リングと、第2プーリが固定された第2O−リングとを備える、
請求項3記載のエクササイズ装置。
【請求項5】
第1プーリは着脱自在に第1O−リングに固定され、第2プーリは着脱自在に第2O−リングに固定されている、
請求項4記載のエクササイズ装置。
【請求項6】
前記取付けアセンブリは第1端及び第2端を備え、前記取付けアセンブリの第1端は当接部材を備え、取付けアセンブリの第2端は、前記取付けアセンブリへの前記プーリアセンブリの選択的装着を可能にする着脱可能な連結部材を備える、
請求項1記載のエクササイズ装置。
【請求項7】
前記取付けアセンブリの着脱可能な連結部材がカラビナ形である、
請求項6記載のエクササイズ装置。
【請求項8】
前記取付けアセンブリにプーリアセンブリを固定する調節可能な連結ストラップをさらに備える、
請求項1記載のエクササイズ装置。
【請求項9】
第1ハンドルは着脱自在に第1プーリケーブルの第1端に連結され、第2ハンドルは着脱自在に第2プーリケーブルの第1端に連結されている、
請求項1記載のエクササイズ装置。
【請求項10】
前記身体係合アセンブリは、エクササイズ時のユーザの腰のまわりに位置決めするための形状及び寸法を有するベルトである、
請求項1記載のエクササイズ装置。
【請求項11】
ベルトは、内面及び外面と、第1端及び第2端とを有する長尺状本体を備え、当該長尺状本体の第1端と当該長尺状本体の第2端それぞれには、ユーザの腰のまわりへのベルトの着脱自在な装着を可能にする接続締結部材が設けられている、
請求項10記載のエクササイズ装置。
【請求項12】
ベルトは、前記長尺状本体に着脱自在に第1及び第2プーリケーブルの第2端を固定する際に使用される第1及び第2O−リングを備える、
請求項11記載のエクササイズ装置。
【請求項13】
第1及び第2O−リングは前記長尺状本体の外面に沿って配置されている、
請求項12記載のエクササイズ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエクササイズ装置に関する。詳細には、本発明は、エクササイズの実施時にユーザの体重を抵抗として用いるエクササイズ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多数のプーリ(滑車)ベースのエクササイズ装置が公知である。しかしながら、これらの装置には汎用性と使いやすさの双方において様々な欠点がある。従って、働かされ得る筋肉群における広範な汎用性と、ユーザに定期的かつ効率的なエクササイズの励みとなる使いやすさとを提供するプーリベースのエクササイズ装置の必要性は依然として残っている。本発明はかかるエクササイズ装置を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の目的は、取付けアセンブリと、取付けアセンブリに連結されたプーリアセンブリとを備えたエクササイズ装置を提供することにある。プーリアセンブリは第1プーリと第2プーリとを備える。第1プーリケーブルが相対運動のために第1プーリのまわりに配置され、第2プーリケーブルが相対運動のために第2プーリのまわりに配置されている。第1プーリケーブルは第1端と第2端とを備え、第2プーリケーブルは第1端と第2端とを備える。第1ハンドルが第1プーリケーブルの第1端に連結され、第2ハンドルが第2プーリケーブルの第1端に連結されている。身体係合アセンブリが第1プーリケーブルの第2端と第2プーリケーブルの第2端との双方に連結されている。
【0004】
本発明の目的は、また、プーリアセンブリが支持棒を備え、この支持棒からは、取付けアセンブリに対してプーリアセンブリを着脱自在に固定するための連結棒が延びているエクササイズ装置を提供することにもある。
【0005】
本発明の別の目的は、プーリアセンブリが、支持棒から延びる第1プーリと第2プーリとを備えたエクササイズ装置を提供することにある。
【0006】
本発明のさらに別の目的は、支持棒が第1端と第2端とを備え、支持棒の第1端は、第1プーリが固定された第1O−リングと、第2プーリが固定された第2O−リングとを備えるエクササイズ装置を提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、また、第1O−リングに第1プーリが着脱自在に固定され、第2O−リングに第2プーリが着脱自在に固定された、エクササイズ装置を提供することにもある。
【0008】
本発明の別の目的は、取付けアセンブリが第1端と第2端とを備え、取付けアセンブリの第1端が当接部材を備え、取付けアセンブリの第2端が、取付けアセンブリに対するプーリアセンブリの選択的装着を可能にする着脱可能な連結部材を備えるエクササイズ装置を提供することにある。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、取付けアセンブリの着脱可能な連結部材がカラビナ形であるエクササイズ装置を提供することにある。
【0010】
本発明の目的は、また、取付けアセンブリにプーリアセンブリを固定する調節可能な連結ストラップを備えたエクササイズ装置を提供することにもある。
【0011】
本発明の別の目的は、第1プーリケーブルの第1端に第1ハンドルが着脱自在に連結され、第2プーリケーブルの第1端に第2ハンドルが着脱自在に連結された、エクササイズ装置を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、身体係合アセンブリが、エクササイズ時にユーザの腰のまわりに配置するための形状と寸法を有するベルトである、エクササイズ装置を提供することにある。
【0013】
本発明の目的は、また、ベルトが、内面及び外面と、第1端及び第2端とを有する長尺状本体を備えるエクササイズ装置を提供することにもある。長尺状本体の第1端と長尺状本体の第2端それぞれには、ユーザの腰のまわりへのベルトの着脱可能な取付けを可能にする接合締結部材が設けられている。
【0014】
本発明の別の目的は、ベルトが、長尺状本体に着脱自在に第1及び第2プーリケーブルの第2端を固定する際に使用される第1及び第2O−リングを備えたエクササイズ装置を提供することにある。
【0015】
本発明のさらに別の目的は、第1及び第2O−リングが長尺状本体の外面に沿って位置決めされたエクササイズ装置を提供することにある。
【0016】
本発明のその他の目的と効果は、本発明のいくつかの実施形態を記載した添付図面と併せて考察すれば、以下の詳細な説明から明瞭になろう。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明によるエクササイズ装置の斜視図である。
【
図2】本エクササイズ装置に係る取付けアセンブリの当接部材の詳細な斜視図である。
【
図3】取付けアセンブリへプーリアセンブリを固定する際に使用される調節可能な連結ストラップの詳細な斜視図である。
【
図6】本エクササイズ装置と併せて使用されるベルトの透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の詳細な実施形態を開示する。しかしながら、開示された実施形態は発明の単なる例示であって、様々な形態で実施可能であると理解しなければならない。従って、以下に開示された詳細は、制約的なものではなく、どのように発明を行い、及び/または、使用するかを当業者に教示するための基礎であると解釈される。
【0019】
様々な図を参照すると、エクササイズを行う個人を抵抗源として使用するエクササイズ装置10が開示されている。エクササイズ装置10は、取付けアセンブリ12と、取付けアセンブリ12に連結されたプーリアセンブリ14とを備える。プーリアセンブリ14は、支持棒16を備えると共に、この支持棒からは連結棒18が延びている。連結棒18は、取付けアセンブリ12に着脱自在にプーリアセンブリ14を固定する際に使用される。プーリアセンブリ14は、支持棒16から延びている第1プーリ20と第2プーリ22も備える。第1プーリケーブル24が相対運動のために第1プーリ20のまわりに配置され、第2プーリケーブル26が相対運動のために第2プーリ22のまわりに配置されている。第1プーリケーブル24は第1端28と第2端30とを備え、第2プーリケーブル26は第1端32と第2端34とを備える。第1ハンドル36が第1プーリケーブル24の第1端28に連結され、第2ハンドル38が第2プーリケーブル26の第1端32に連結されている。身体係合アセンブリ40が第1プーリケーブル24の第2端30と第2プーリケーブル26の第2端34の双方に連結されている。
【0020】
次に
図1、2及び3を参照すると、取付けアセンブリ12の第1端46がエクササイズ中にはドア42の外側48に位置し、取付けアセンブリ12の第2端50がエクササイズ中にはドア42の内側52(すなわち、ユーザがエクササイズを行っている部屋の内部)に位置するように、ドア42とドアフレーム44との間に配置することによって、取付けアセンブリ12はドア42への選択的装着に適合されている。従って、第1端46には、細長い棒56の形の当接部材54が設けられ、細長い棒は、細長い棒56が大きすぎてドア42とドアフレーム44との間のスペースを通り抜けられなくなるようなサイズの拡大クッション性の端部部材58、60を有する。取付けアセンブリ12の第2端50には、以下の開示内容に基づけば分かるように、取付けアセンブリ12へのプーリアセンブリ14の選択的装着を可能にするカラビナ形の着脱可能な連結部材62が設けられている。取付けアセンブリ12の第2端50において着脱可能な連結部材62は、ドア42の外側48とドア42の内側52の間を通り抜ける形状と寸法とを有するストラップ64によって、取付けアセンブリ12の第1端46において当接部材54に固定されており、ストラップ64はドア42とドアフレーム44の間のスペース内に収まっている。
【0021】
次に、
図1、4及び5を参照して最も分かりやすいプーリアセンブリ14について考察すると、プーリアセンブリ14は支持棒16とを備え、この支持棒16からは連結棒18と第1及び第2プーリ20、22が延びている。支持棒16は第1端66と第2端68とを備え、第1端66と第2端68との間には中心部70を有する。連結棒18は支持棒16の略縦中心において支持棒16に固定され、支持棒16の縦軸に対して垂直方向に延びている。
【0022】
取付けアセンブリ12にプーリアセンブリ14を固定する場合、特に、取付けアセンブリ12の第2端30において着脱可能な連結部材62にプーリアセンブリ14を固定する際には、調節可能な連結ストラップ72が使用される。調節可能な連結ストラップ72は第1端74と第2端76とを備える。調節可能な連結ストラップ72の第1端74には、着脱可能な連結部材62への選択的装着のための形状と寸法とを有する連結リング78(例えば、O−リング)が設けられ、連結ストラップ72の第2端76には、連結棒18の自由端84におけるO−リング82との選択的連結のための形状と寸法とを有するカラビナ形の着脱可能な連結部材80が設けられている。このようにして、調節可能な連結ストラップ72をプーリアセンブリ14と取付けアセンブリ12との間に選択的に固定してもよく、ドア42に本エクササイズ装置10の機能的な構成要素を固定することができる。
【0023】
上記のように、連結ストラップ72は調節可能である。好ましい実施形態によれば、これは、間にバックル90が配置された2つのストラップ部材86、88から連結ストラップ72を形成することによって実現される。連結ストラップ72の第1端74を形成する第1ストラップ部材86は固定長であり、O−リング78とバックル90とに確実に固定されている。連結ストラップ72の第2端74を形成する第2ストラップ部材88は調節可能な操作長さであり、調節可能な連結ストラップ72の有効長の調節を可能にする形での選択的装着のためにバックル90を通り抜けている。第2ストラップ部材88は、着脱可能な連結部材80が固定された第1端92と、自由第2端94とを備える。バックル90と着脱可能な連結部材80との間に延びている第2ストラップ部材88の長さが調節されるように、第2ストラップ部材88はバックル90に対して移動させられ、ロックされる。バックル90が、バックル90に対する第2ストラップ部材88の動きを制御するためにピボット・スプリング付勢ラッチ部材96を使用する従来のスプリングベースのロックバックルであることが正しく理解される。
【0024】
プーリアセンブリ14は、支持棒16から延びている第1プーリ20と第2プーリ22も備える。支持棒16に対する第1プーリ20の全域移動を可能にする形で、第1プーリ20は支持棒16の第1端66に固定されている。同様に、支持棒16に対する第2プーリ22の全域移動を可能にする形で、第2プーリ22は支持棒16の第2端68に固定されている。全域移動と、支持棒16の各端66、68への第1及び第2プーリ20、22の着脱可能な装着は、支持棒16の第1端66と第2端68とに第1及び第2O−リング98、100を設けることによって実現される。第1及び第2プーリ20、22は、第1及び第2着脱可能な連結部材102、104、特に、カラビナを使用して、O−リング98、100に固定されており、これらのO−リングからは第1及び第2プーリ20、22が延びている。
【0025】
次に第1及び第2プーリ20、22について考察すると、これらは従来のプーリであり、様々な形態であってもよい。好ましい実施形態によれば、第1及び第2プーリ20、22の各々はU形フレーム部材106を備える。U形フレーム部材106は、第1及び第2アーム112、114を連結する接続部材110に第1端108を、第1及び第2アーム112、114の自由端に第2端116を備える。第1端108は、着脱可能な連結部材102、104が固定されたO−リング118を備え、第2端116は、第1及び第2アーム112、114の自由端の間に延びているピボットピン120を備え、ホイール122がピボットピン120上で回転する。
【0026】
上述のように、第1プーリケーブル24が第1プーリ20に固定され、第2プーリケーブル26が第2プーリ22に固定されている。第1プーリケーブル24は、接続部材110によって閉じられる第1端108と、ピボットピン120及びホイール122によって閉じられる第2端116との間のU形フレーム部材106によって画定されるスペース内部を通り抜ける。第1プーリケーブル24の第1端28に隣接して第1ロックボール124を固定し、第1プーリケーブル24の第2端30に隣接して第2ロックボール126を固定することによって、第1プーリケーブル24は、U形フレーム部材106によって画定されたスペース内に保持されている。第1及び第2ロックボール124、126は、U形フレーム部材106によって画定されたスペースよりも大きく、第1プーリケーブル24の第1及び第2端28、30は、それぞれ、引っ張られても、U形フレーム部材106によって画定されたスペースを通り抜けることができず、それによって、第1プーリ20から第1プーリケーブル24を効率的に除去する。同様に、第2プーリケーブル26の第1端32に隣接して第1ロックボール128を固定し、第2プーリケーブル26の第2端34に隣接して第2ロックボール130を固定することによって、第2プーリケーブル26は、U形フレーム部材106によって画定されたスペース内に保持されている。第1及び第2ロックボール128、130は、U形フレーム部材106によって画定されたスペースよりも大きく、第2プーリケーブル26の第1及び第2端32、34は、それぞれ、引っ張られても、U形フレーム部材106によって画定されたスペースを通り抜けることができず、それによって、第1プーリ20から第1プーリケーブル24を効率的に除去する。
【0027】
第1プーリケーブル24は第1端28と第2端30とを備える。第1ハンドル36が、前述した第1ロックボール124を越えた位置において、第1プーリケーブル24の第1端28に連結されている。身体係合アセンブリ40は、前述した第2ロックボール126を越えた位置において、第1プーリケーブル24の第2端30に連結されている。第1ハンドル36と身体係合アセンブリ40は、着脱自在に第1プーリケーブル24に固定されている。好ましい実施形態によれば、第1プーリケーブル24の第1及び第2端28、30と、第1ハンドル36及び身体係合アセンブリ40には、カラビナ形の着脱可能な連結部材132、133を使用して上述のように着脱自在に接続されたO−リングが設けられている。第2プーリケーブル26は第1及び第2端32、34を備える。前記第1ロックボール128を越えた位置において、第2ハンドル38は第2プーリケーブル26の第1端32に連結されている。身体係合アセンブリ40は、前記第2ロックボール130を越えた位置において、第2プーリケーブル26の第2端34に連結されている。第2ハンドル38と身体係合アセンブリ40は、着脱自在に第1プーリケーブル24に固定されている。好ましい実施形態によれば、第2プーリケーブル26の第1及び第2端32、34と、第2ハンドル38及び身体係合アセンブリ40には、カラビナ形の着脱可能な連結部材131、135を使用して上述のように着脱自在に接続されたO−リングが設けられている。第1及び第2プーリケーブルの第1端に隣接して形成された把持ボールを設けることによって、汎用性をさらに高められ得る。これらの把持ボールがあれば、ハンドルが非最適のエクササイズを可能にすると共に、有効ケーブル長が短い方が望ましい場合、ユーザがケーブルの実際の端から僅かにずれた位置において、第1及び第2プーリケーブルそれぞれの第1端を把持できるようになる。次に身体係合アセンブリ40について考察すると、この身体係合アセンブリは、好ましくは、エクササイズ時にユーザの腰のまわりに位置決めするための形状と寸法とを有するベルト134である。従って、ベルト134は、内面138及び外面140と、第1端142及び第2端144を有する長尺状本体136を備える。第1端142と第2端144それぞれには、ユーザの腰のまわりへのベルト134の着脱可能な装着を可能にする接続締結部材146、148が設けられている。ベルト134は、主として、中心のワイドなストラップ部材150から構成されており、この中心のワイドなストラップ部材からは、ベルト134の第1端142とベルト134の第2端144の双方において、(調節を可能にするために従来のバックル158を使用する)調節可能なストラップ152、154が延びている。好ましい実施形態によれば、ワイドなストラップ部材150の端は、調節可能なストラップ152、154によって可能になる比較的大きな目盛調節の必要なしで、異なるエクササイズのための様々な身体位置及び様々な体格に対応するためのワイドなストラップ部材150の延伸を可能にする弾性を備えている。
【0028】
身体係合部材40の長尺状本体136への第1及び第2プーリケーブル26、28の第2端30、34の装着に関して、長尺状本体136の構造は、身体係合部材40の長尺状本体136への第1及び第2プーリケーブル24、26の第2端30、34を固定する際に使用されるO−リング137、139が、長尺状本体134の外面140に沿った位置に、すなわち、身体係合アセンブリ40がユーザの腰のまわりに適切に位置決めされている場合にはユーザから見て外向きの長尺状本体136の表面に沿って位置決めされるような構造になっている。
【0029】
詳細には、O−リング137、139は、ユーザの身体の正面に沿って身体の対向側と略整列するように位置決めされている。すなわち、ベルト134がユーザのまわりに適切に固定されている場合は、O−リング137、139は、身体の右側及び左側に位置決めされることになる。
【0030】
以下に説明する本エクササイズ装置の用途の多様性からも分かると共に、さらに、上述のように、ベルト134は、ユーザの腹部及び胴体に沿った様々な位置にベルト134を位置決めすることを可能にする弾性特徴を備えている。特に、ベルト134はベルト134の第1端に隣接する左側パネル162とベルト134の第2端に隣接する右側パネル164とを備える。左側パネルと右側パネルの各々には、その膨張を制御可能にする弾性部材が備えられている。それに加えて、取付けアセンブリ40からベルト134にテザーを延長することによって、安全性をさらに高められることが分かる。
【0031】
使用時には、本開示のエクササイズは「バッグ内のジム」であると考えることもできる。特に、身体係合アセンブリ40には、本エクササイズ装置10の各種機能コンポーネントを収納することもできるジッパーポーチ141が設けられている。好ましい実施形態によれば、ポーチ141は、選択的装着を可能にする面ファスナ160を使用してベルト134に固定されている。
【0032】
エクササイズを行う時が来たら、ユーザは各種機能コンポーネントを、すなわち、取付けアセンブリ12とプーリアセンブリ14とを取り外す。当接部材54はドア42の外側に配置され、ストラップ64はドア42とドアフレーム44との間をスライドさせられる。特に、ストラップ64が、ドアフレーム44にドア42を接続する上部ヒンジの上に載るように、ストラップ64はドア42の頂部からドア42とドアフレーム44との間をスライドさせられる。
【0033】
当接部材54がドア42の外側に位置し、ストラップ64がドア42の内側に延びている状態で、調節可能な連結ストラップ72はストラップ64に固定され、プーリアセンブリ14は調節可能な連結ストラップ72に固定される。次に、ユーザは、エクササイズに応じて、自分の胴体または腰のまわりに身体係合アセンブリを固定する。プーリケーブルの第2端30が次に身体係合アセンブリ40の装着点に固定される。この装着点において、ユーザは自分が行おうとする特定のエクササイズに合わせて調節可能な連結ストラップ72を調節してもよい。特に、ユーザが自分の全体重を完全に利用できるように、すなわち、全体重を完全に持ち上げるが、しかし負荷を身体全体に広げるように、調節可能な連結ストラップ72は調節される。その後に、ユーザはハンドルを把持して、エクササイズを始めることができる。
【0034】
その結果、ユーザは重りとなり、エクササイズを行いつつ前傾または反り返ることができる。例えば、本エクササイズ装置は、身体を抵抗重りとして機能させつつ、背中、スクワット、肩、二頭筋、三頭筋などのエクササイズを行うことができる。
【0035】
胸部トレーニングを行うことを希望する場合は、ベルト134を
図5に示した快適な位置に配置して前傾することができる。バタフライトレーニングを行う場合、または腕立て伏せや肩のトレーニングを行う場合は、全身を使用して一度の動作で身体を傾けたり、屈伸したりすることができる。身体が傾斜しているため、直立状態を保つためには、身体はその全ての前部筋肉を伸縮させなければならない。背中のエクササイズ、上胸部のエクササイズ、下胸部のエクササイズ、腹筋運動などを行うことができる。
【0036】
好ましい実施形態について図示と説明を行ったが、かかる開示内容によって発明を制約する意図はなく、むしろ、本発明の主旨と範囲に含まれる全ての変更形態や代替構造を対象とすることを意図したものであることが理解されよう。
【国際調査報告】