(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-504892(P2017-504892A)
(43)【公表日】2017年2月9日
(54)【発明の名称】音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/16 20060101AFI20170120BHJP
【FI】
G06F3/16 600
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-543055(P2016-543055)
(86)(22)【出願日】2014年9月16日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月28日
(86)【国際出願番号】CN2014086606
(87)【国際公開番号】WO2015106576
(87)【国際公開日】20150723
(31)【優先権主張番号】201410026089.9
(32)【優先日】2014年1月20日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516076658
【氏名又は名称】曲立東
(74)【代理人】
【識別番号】100142804
【弁理士】
【氏名又は名称】大上 寛
(72)【発明者】
【氏名】曲立東
(57)【要約】
【課題】音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法
【解決手段】音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法であり、該システムは、音声周波数処理装置、音声周波数プレイ装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーを有する。該方法においては、音声周波数処理装置を利用し、伝送の必要がある情報に対応するデータタグを音声周波数に関連付けさせ、音声周波数プレイ装置を通じて、関連音声周波数データをバックグラウンドミュージックとしてプレイし、ユーザ端末を通じてバックグラウンドミュージックを識別した後、ユーザ端末はネットワークを通じてデータタグに対応する製品情報などのデータを取得する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声周波数データを事前設定された規則に基づいて定義するために用いられ、前記音声周波数データの一部分、又はいくつかの部分又は全部を事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連づけさせ、関連音声周波数データを形成する音声周波数処理装置であって、ユーザ端末音声周波数データを更に受信し、且つ受信されたユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために用いられる音声周波数処理装置と、
前記音声周波数処理装置に接続され、前記関連音声周波数データを読取り、前記関連音声周波数データを音波の形式で出力するために用いられる音声周波数プレイ装置と、
マイクロホン、マイクロホンと接続される音波デジタル化処理器及び、前記音波デジタル化処理器と接続されるネットワークモジュールを有し、前記マイクロホンは前記音声周波数プレイ装置が出力した音波を受信するために用いられ、前記音波デジタル化処理器はマイクロホンが受信した音波をデジタル化したユーザ端末音声周波数データに変換させ、前記ネットワークモジュールはネットワークを通じて、前記音声周波数処理装置と接続され、且つ前記ユーザ端末音声周波数データを前記音声周波数処理装置に送信し、更に前記ユーザ端末は取得したデータタグに基づき、ネットワークを通じて前記データタグに対応するデータ情報を取得するために用いられるユーザ端末と、
ネットワークを通じて、前記音声周波数処理装置と前記ユーザ端末にそれぞれ接続され、前記音声周波数処理装置から受信されたデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記ユーザ端末に送信するために用いられるデータタグサーバーと、
を有する、
ことを特徴とする音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項2】
前記音声周波数処理装置は高音声周波数処理器及び音声ミックス処理器を有し、
前記高音声周波数処理器は、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データを、一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせるために用いられ、前記高音声周波数処理器は前記ユーザ端末音声周波数データを受信し、受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために用いられ、
前記音声ミックス処理器は前記高音声周波数処理器に接続され、プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データを保存し、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データと、前記プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データとの音声ミックス処理を実行し、前記関連音声周波数データを形成するために用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項3】
前記人間の耳に聞こえない高音声周波数データの音声周波数の周波範囲は16kHz〜20kHzである、
ことを特徴とする請求項2に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項4】
前記人間の耳に聞こえない多くの高音声周波数データ同士の音声周波数の周波が異なる、
ことを特徴とする請求項2に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項5】
前記音声周波数処理装置は音声周波数セグメント処理器を有し、
前記音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データを保存し、前記音声周波数データをセグメントし、各音声周波数データを事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、関連音声周波数データを形成するために用いられ、
前記音声周波数セグメント処理器はユーザ端末音声周波数データを受信し、受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために更に用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項6】
前記音声周波数セグメント処理器は音声周波数データの音節に基づき、前記音声周波数データをセグメントする、
ことを特徴とする請求項5に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項7】
前記システムは無線ネットワークアクセス装置を更に有し、前記無線ネットワークアクセス装置は無線信号を通じて、前記音声周波数処理装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーにそれぞれ接続される、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項8】
前記無線ネットワークアクセス装置は2G/3G/4G無線信号送受信装置であり、前記無線信号が2G/3G/4G無線信号である、
ことを特徴とする請求項7に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項9】
前記無線ネットワークアクセス装置は無線ルータであり、前記無線信号がWIFI信号である、
ことを特徴とする請求項7に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項10】
前記無線ネットワークアクセス装置は位置を示すために用いられる装置識別子を有し、
前記無線ネットワークアクセス装置は前記ユーザ端末音声周波数データを受信した後、ユーザ端末音声周波数データ及び前記装置識別子を前記音声周波数処理装置に送信するために用いられ、
前記音声周波数処理装置は装置識別子の解析サーバーを更に有し、前記装置識別子を解析することにより、前記ユーザ端末音声周波数データを送信するユーザ端末と、前記音声周波数処理装置に接続される無線ネットワークアクセス装置とを接続するか否かを確認して、ユーザ端末の位置を確定するために用いられるものであり、YESと確認された場合には、音声周波数処理装置は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索する、
ことを特徴とする請求項7に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項11】
前記音声周波数プレイ装置はパワーアンプ及び音声周波数機器を有し、
前記パワーアンプの入力端が前記音声周波数処理装置の出力端と接続され、前記パワーアンプの出力端が前記音声周波数機器の入力端に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布システム。
【請求項12】
請求項1に記載のシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法であって、
(1)前記音声周波数処理装置は音声周波数データを事前設定された規則に基づいて定義し、前記音声周波数データの一部分、又はいくつかの部分又は全部を事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連づけさせ、関連音声周波数データを形成する;
(2)前記音声周波数プレイ装置は前記音声周波数処理装置から前記関連音声周波数データを読取り、且つ前記関連音声周波数データを音波の形式で出力する;
(3)前記ユーザ端末はマイクロホンを通じて音声周波数プレイ装置が出力した音波を受信し、且つ音波デジタル化処理器を通じて、マイクロホンが受信した音波をデジタル化したユーザ端末音声周波数データに変換させる;
(4)前記ユーザ端末はネットワークモジュールを通じて、前記ユーザ端末音声周波数データを前記音声周波数処理装置に送信する;
(5)前記音声周波数処理装置は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、且つ前記データタグ情報を前記データタグサーバーに送信する;
(6)前記データタグサーバーは前記音声周波数処理装置から受信されたデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記ユーザ端末に送信する;
(7)前記ユーザ端末は取得したデータタグに基づき、ネットワークを通じて前記タグに対応するサーバーから前記データタグに対応するデータ情報を取得する、
という手順を有する、
ことを特徴とする音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項13】
前記音声周波数処理装置は高音声周波数処理器及び音声ミックス処理器を有し、前記手順(1)が具体的には、
(11‐1)前記高音声周波数処理器は、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データを、一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、
(11‐2)前記音声ミックス処理器は前記一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データと、前記プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データとの音声ミックス処理を実行し、前記関連音声周波数データを形成する、
という手順を有する、
ことを特徴とする請求項12に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項14】
前記手順(5)は具体的には、
(51)前記高音声周波数処理器は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、加えて前記データタグ情報を前記データタグサーバーに送信する、
ことを特徴とする請求項13に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項15】
前記人間の耳に聞こえない高音声周波数データの音声周波数の周波範囲は16kHz〜20kHzである、
ことを特徴とする請求項13に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項16】
前記人間の耳に聞こえない多くの高音声周波数データ同士の音声周波数の周波が異なる、
ことを特徴とする請求項15に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項17】
前記音声周波数処理装置は音声周波数セグメント処理器を有し、前記手順(1)は具体的には、
(12)前記音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データをセグメントし、各音声周波数データを事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、関連音声周波数データを形成する、
という手順を有する、
ことを特徴とする請求項12に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項18】
前記手順(5)は具体的には、
(52)前記音声周波数セグメント処理器は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、加えて前記データタグ情報をデータタグサーバーに送信する、
ことを特徴とする請求項17に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項19】
前記音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データの音節に基づき、前記音声周波数データをセグメントする、
ことを特徴とする請求項17に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項20】
前記システムは無線ネットワークアクセス装置を更に有し、前記無線ネットワークアクセス装置は無線信号を通じて、前記音声周波数処理装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーにそれぞれ接続され、前記手順(4)は具体的には、
(41)前記ユーザ端末はネットワークモジュールを通じて、前記ユーザ端末音声周波数データを前記無線ネットワークアクセス装置に通過させて、前記音声周波数処理装置に送信し、
また、前記手順(6)は具体的には、
(61)前記データタグサーバーは、前記音声周波数処理装置から受信したデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記無線ネットワークアクセス装置に通過させて、前記ユーザ端末に送信する、
ことを特徴とする請求項12乃至19のいずれか一項に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項21】
前記無線ネットワークアクセス装置は位置を示すために用いられる装置識別子を具備し、前記音声周波数処理装置は装置識別子の解析サーバーを更に有し、前記手順(41)は具体的には、
(41‐1)前記無線ネットワークアクセス装置は前記ユーザ端末音声周波数データを受信した後、ユーザ端末音声周波数データ及び前記装置識別子を前記音声周波数処理装置に送信する;
(41‐2)前記音声周波数処理装置における装置識別子の解析サーバーは、受信した装置識別子と、前記音声周波数処理装置に接続される無線ネットワークアクセス装置の装置識別子と同様であるか否かを判断し、YESと判断された場合には、手順(5)に移り、逆にNOと判断された場合には、前記方法から退出する、
ことを特徴とする請求項20に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【請求項22】
前記音声周波数プレイ装置はパワーアンプ及び音声周波数機器を有し、前記手順(2)は具体的には、
(2‐1)前記パワーアンプは前記音声周波数処理装置から前記関連音声周波数データを読取り、且つ前記関連音声周波数データに対するパワー増幅の処理を行い、
(2‐2)前記音声周波数機器は前記パワー増幅の処理が行われた関連音声周波数データを音波の形式で出力する、
という手順を有する、
ことを特徴とする請求項12に記載の音声周波数をベースとするデータタグ配布方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンピュータ利用技術分野に関するものであり、特に音声周波数の処理を実行するコンピュータ技術分野に関わるものである。具体的には、音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法のことである。
【背景技術】
【0002】
ファッションリリースショー又は製品発表会等の場合には、モデルが展示ファッションドレスを着て、舞台でパフォーマンスをする、又は製品が展示される際に、通常、舞台下の観客はファッションドレス或いは製品の情報をより具体的に知りたいという希望があるが、バックグラウンドでの背景的な解説により紹介が行われると、観客にとって直観的、また具体的ではなく、製品の全ての情報を把握することは難しくなってしまう。一方、表示スクリーンにより表示されると、観客が舞台上のショー又は製品の展示に専念できなくなってしまうため、このことも同じく欠点がある。従って、如何にして観客がファッションドレス等の製品の情報を完全に、また直観的に取得するとともに、観客がパフォーマンス或いは展示を楽しむことを妨害しないことは、早急に解決されるべき問題となる。
【0003】
そのほか、大型マーケット、ショッピングモールなどの場合には、各ブランド店は通過の顧客に自店の商品に一層の注意を払ってもらうとともに、完全な商品情報をできるだけ顧客に伝えるといったことを希望している。これは販売員にとって大変難しい仕事であり、宣伝用資料の配布、又は販売員の直接的な紹介を通じて達成できるが、このような情報伝達方法は情報の量が非常に限られており、販売の効果も良くない。従って、如何にして大量の情報をタイムリーに、また速く顧客に送信するかの問題を解決する方法は同様に必要とされる。
【0004】
データタグとは、特定の装置により読取られるタグ化されたデータ情報を指すものであり、データタグには、NFC、RFID、バーコード及び二次元コード等が含まれる。本願においては、主にネットワークを通じて送信されるバーコード及び二次元コード等のことである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の従来技術における欠点を克服し、伝送の必要がある情報に対応するデータタグを一つ或いは多くの音声周波数に関連付けるものであり、その関連音声周波数データがバックグラウンドミュージック自体、或いはバックグラウンドミュージックにおける人間の耳に聞こえない高音声周波数であってもよく、観客又は顧客は携帯電話等の装置でバックグラウンドミュージックを識別した後、ネットワークを通じて特定の伝送情報を取得して、観客が直観的に製品情報を取得することになるとともに、パフォーマンスを楽しむことが妨害されず、また、大量の商品情報が素早く顧客に送信される、音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を実現するため、本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システムは以下の構成を具備する。
【0007】
該システムは、音声周波数処理装置、音声周波数プレイ装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーを有する。
【0008】
そのうち、音声周波数処理装置は音声周波数データを事前設定された規則に基づいて定義するために用いられ、前記音声周波数データの一部分、又はいくつかの部分又は全部を事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連づけさせ、関連音声周波数データを形成する。該音声周波数処理装置はユーザ端末音声周波数データを更に受信し、且つ受信されたユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために用いられる。音声周波数プレイ装置は前記音声周波数処理装置に接続され、前記関連音声周波数データを読取り、前記関連音声周波数データを音波の形式で出力するために用いられる。また、ユーザ端末はマイクロホン、マイクロホンと接続される音波デジタル化処理器、及び、前記音波デジタル化処理器と接続されるネットワークモジュールを有し、前記マイクロホンは前記音声周波数プレイ装置が出力した音波を受信するために用いられ、前記音波デジタル化処理器はマイクロホンが受信した音波をデジタル化したユーザ端末音声周波数データに変換させるものであり、前記ネットワークモジュールはネットワークを通じて、前記音声周波数処理装置と接続され、且つ前記ユーザ端末音声周波数データを前記音声周波数処理装置に送信する。更に、該ユーザ端末は取得したデータタグに基づき、ネットワークを通じて前記データタグに対応するデータ情報を取得するために用いられる。また、データタグサーバーはネットワークを通じて、前記音声周波数処理装置とユーザ端末にそれぞれ接続され、前記音声周波数処理装置から受信されたデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記ユーザ端末に送信するために用いられる。
【0009】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前記音声周波数処理装置は高音声周波数処理器及び音声ミックス処理器を有する。
【0010】
そのうち、高音声周波数処理器は、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データを、一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせるために用いられ、該高音声周波数処理器はユーザ端末音声周波数データを受信し、且つ受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために更に用いられる。また、音声ミックス処理器は前記高音声周波数処理器に接続され、プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データを保存し、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データと、前記プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データとの音声ミックス処理を実行し、前記関連音声周波数データを形成するために用いられる。
【0011】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前述した人間の耳に聞こえない高音声周波数データの音声周波数の周波範囲は16kHz〜20kHzである。
【0012】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいては、前述した人間の耳に聞こえない多くの高音声周波数データ同士の音声周波数の周波が異なる。
【0013】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前記音声周波数処理装置は音声周波数セグメント処理器を有し、該音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データを保存し、該音声周波数データをセグメントし、各音声周波数データを事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、関連音声周波数データを形成するために用いられる。該音声周波数セグメント処理器はユーザ端末音声周波数データを受信し、受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために更に用いられる。
【0014】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前記音声周波数セグメント処理器は音声周波数データの音節に基づき、前記音声周波数データをセグメントする。
【0015】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムは無線ネットワークアクセス装置を更に有し、前記無線ネットワークアクセス装置は無線信号を通じて、前記音声周波数処理装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーにそれぞれ接続される。
【0016】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前記無線ネットワークアクセス装置は2G/3G/4G無線信号送受信装置であり、前記無線信号が2G/3G/4G無線信号であり、又は、前記無線ネットワークアクセス装置は無線ルータであり、前記無線信号がWIFI信号である。
【0017】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前記無線ネットワークアクセス装置は位置を示すために用いられる装置識別子を有し、前記無線ネットワークアクセス装置は前記ユーザ端末音声周波数データを受信した後、ユーザ端末音声周波数データ及び前記装置識別子を前記音声周波数処理装置に送信するために用いられる。前記音声周波数処理装置は装置識別子の解析サーバーを更に有し、前記装置識別子を解析することにより、前記ユーザ端末音声周波数データを送信するユーザ端末と、前記音声周波数処理装置に接続される無線ネットワークアクセス装置とを接続するか否かを確認して、ユーザ端末の位置を確定するために用いられ、YESと確認された場合には、音声周波数処理装置は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索する。
【0018】
この音声周波数をベースとするデータタグ配布システムにおいて、前記音声周波数プレイ装置はパワーアンプ及び音声周波数機器を有し、前記パワーアンプの入力端が前記音声周波数処理装置の出力端と接続され、前記パワーアンプの出力端が前記音声周波数機器の入力端に接続される。
【0019】
また、本発明は前記システムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法を提供するものであり、該方法は以下の手順を有する。
(1)前記音声周波数処理装置は音声周波数データを事前設定された規則に基づいて定義し、前記音声周波数データの一部分、又はいくつかの部分又は全部を事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連づけさせ、関連音声周波数データを形成する;
(2)前記音声周波数プレイ装置は前記音声周波数処理装置から前記関連音声周波数データを読取り、且つ前記関連音声周波数データを音波の形式で出力する;
(3)前記ユーザ端末はマイクロホンを通じて音声周波数プレイ装置が出力した音波を受信し、且つ音波デジタル化処理器を通じて、マイクロホンが受信した音波をデジタル化したユーザ端末音声周波数データに変換させる;
(4)前記ユーザ端末はネットワークモジュールを通じて、前記ユーザ端末音声周波数データを前記音声周波数処理装置に送信する;
(5)前記音声周波数処理装置は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、且つ前記音声周波数データ情報を前記データタグサーバーに送信する;
(6)前記データタグサーバーは前記音声周波数処理装置から受信されたデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記ユーザ端末に送信する;
(7)前記ユーザ端末は取得したデータタグに基づき、ネットワークを通じて前記タグに対応するサーバーから前記データタグに対応するデータ情報を取得する。
【0020】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記音声周波数処理装置は高音声周波数処理器及び音声ミックス処理器を有し、前記手順(1)が具体的には以下の手順を有する。
(11‐1)前記高音声周波数処理器は、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データを、一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせる。
(11‐2)前記音声ミックス処理器は前記一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データと、前記プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データとの音声ミックス処理を実行し、前記関連音声周波数データを形成する。
【0021】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(5)が具体的には、
(51)前記高音声周波数処理器は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、加えて前記データタグ情報を前記データタグサーバーに送信する。
【0022】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前述した人間の耳に聞こえない高音声周波数データの音声周波数の周波範囲は16kHz〜20kHzである。
【0023】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法においては、前述した人間の耳に聞こえない多くの高音声周波数データ同士の音声周波数の周波が異なる。
【0024】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記音声周波数処理装置は音声周波数セグメント処理器を有し、前記手順(1)は具体的には以下の手順を有する。
【0025】
(12)前記音声周波数セグメント処理器は、プレイする必要がある音声周波数データをセグメントし、各音声周波数データを事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、関連音声周波数データを形成する。
【0026】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(5)が具体的には、
(52)該音声周波数セグメント処理器は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、加えて前記データタグ情報をデータタグサーバーに送信する。
【0027】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データの音節に基づき、該音声周波数データをセグメントする。
【0028】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、該システムは無線ネットワークアクセス装置を更に有し、前記無線ネットワークアクセス装置は無線信号を通じて、前記音声周波数処理装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーにそれぞれ接続され、前記手順(4)は具体的には、
(41)前記ユーザ端末はネットワークモジュールを通じて、前記ユーザ端末音声周波数データを前記無線ネットワークアクセス装置に通過させて、前記音声周波数処理装置に送信する。
【0029】
また、前記手順(6)は具体的には、
(61)前記データタグサーバーは、前記音声周波数処理装置から受信したデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記無線ネットワークアクセス装置に通過させて、前記ユーザ端末に送信する。
【0030】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記無線ネットワークアクセス装置は位置を示すために用いられる装置識別子を有し、前記音声周波数処理装置は装置識別子の解析サーバーを更に有し、前記手順(41)は具体的には、
(41‐1)前記無線ネットワークアクセス装置は前記ユーザ端末音声周波数データを受信した後、ユーザ端末音声周波数データ及び前記装置識別子を前記音声周波数処理装置に送信する;
(41‐2)前記音声周波数処理装置における装置識別子の解析サーバーは、受信した装置識別子と、該音声周波数処理装置に接続される無線ネットワークアクセス装置の装置識別子と同様であるか否かを判断し、YESと判断された場合には、手順(5)に移り、逆にNOと判断された場合には、該方法から退出する。
【0031】
該音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記音声周波数プレイ装置はパワーアンプ及び音声周波数機器を有し、前記手順(2)は具体的には以下の手順を有する。
【0032】
(2‐1)前記パワーアンプは前記音声周波数処理装置から前記関連音声周波数データを読取り、且つ前記関連音声周波数データに対するパワー増幅の処理を行う。
(2‐2)前記音声周波数機器は前記パワー増幅の処理が行われた関連音声周波数データを音波の形式で出力する。
【0033】
本発明を採用した音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法においては、そのシステムは音声周波数処理装置、音声周波数プレイ装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーを有するため、音声周波数処理装置を利用し、伝送の必要がある情報に対応するデータタグを一つ或いは多くの音声周波数に関連付けさせ、その後、音声周波数プレイ装置を通じて、関連音声周波数データをバックグラウンドミュージックとしてプレイする。顧客は携帯電話又はタブレットPC等のユーザ端末により、バックグラウンドミュージックを識別した後、ネットワークを通じてユーザ端末音声周波数データを音声周波数処理装置に送信し、音声周波数処理装置は相応の音声周波数データ情報を検索した後、データタグサーバーでデータタグをユーザ端末に送信することにより、ユーザ端末がデータタグに対応する製品情報などのデータを更に取得することができる。本発明のこのシステムと方法を利用すると、関連音声周波数データをバックグラウンドミュージックとしてプレイするだけで、観客に直観的に製品情報を取得させ、加えてパフォーマンスを楽しむことを妨害せず、また顧客に大量の商品情報を素早く取得させることができる。更に、本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システムは構造がシンプルで、適用範囲が広く、その方法の実現形式も簡便であって、低コストを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1は本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システムの構造の概略図である。
図2は本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布方法の手順の概略図である。
図3は本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法を、実際の使用において高音声周波数を追加する方法で実現することを示す図である。
図4は本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法を、実際の使用においてバックグラウンドミュージックをセグメントして定義する方法で実現することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明の技術的内容をより明確に理解できるよう、以下、実施例を挙げて詳細に説明する。
【0036】
図1に示されるように、
図1は本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システムの構造の概略図である。
【0037】
実施形態の一つにおいて、該音声周波数をベースとするデータタグ配布システムは音声周波数処理装置、音声周波数プレイ装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーを有する。
【0038】
そのうち、音声周波数処理装置は音声周波数データを事前設定された規則に基づいて定義するために用いられ、前記音声周波数データの一部分、又はいくつかの部分又は全部を事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連づけさせ、関連音声周波数データを形成する。該音声周波数処理装置はユーザ端末音声周波数データを更に受信し、且つ受信されたユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために用いられる。音声周波数プレイ装置は前記音声周波数処理装置に接続され、前記関連音声周波数データを読取り、前記関連音声周波数データを音波の形式で出力するために用いられる。また、ユーザ端末は、マイクロホン、マイクロホンと接続される音波デジタル化処理器、及び、前記音波デジタル化処理器と接続されるネットワークモジュールを有し、前記マイクロホンは前記音声周波数プレイ装置が出力した音波を受信するために用いられ、前記音波デジタル化処理器はマイクロホンが受信した音波をデジタル化したユーザ端末音声周波数データに変換させるものであり、前記ネットワークモジュールはネットワークを通じて、前記音声周波数処理装置と接続され、且つ前記ユーザ端末音声周波数データを前記音声周波数処理装置に送信する。さらに、該ユーザ端末は取得したデータタグに基づき、ネットワークを通じて前記データタグに対応するデータ情報を取得するために用いられる。また、データタグサーバーはネットワークを通じて、前記音声周波数処理装置とユーザ端末にそれぞれ接続され、前記音声周波数処理装置から受信されたデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記ユーザ端末に送信するために用いられる。
【0039】
該実施形態に説明されるシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法は、
図2に示されるように、以下の手順を有する。
(1)前記音声周波数処理装置は音声周波数データを事前設定された規則に基づいて定義し、前記音声周波数データの一部分、又はいくつかの部分又は全部を事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連づけさせ、関連音声周波数データを形成する。
(2)前記音声周波数プレイ装置は前記音声周波数処理装置から前記関連音声周波数データを読取り、且つ前記関連音声周波数データを音波の形式で出力する。
(3)前記ユーザ端末はマイクロホンを通じて音声周波数プレイ装置が出力した音波を受信し、且つ音波デジタル化処理器を通じて、マイクロホンが受信した音波をデジタル化したユーザ端末音声周波数データに変換させる;
(4)前記ユーザ端末はネットワークモジュールを通じて、前記ユーザ端末音声周波数データを前記音声周波数処理装置に送信する;
(5)前記音声周波数処理装置は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、且つ前記データタグ情報を前記データタグサーバーに送信する;
(6)前記データタグサーバーは前記音声周波数処理装置から受信されたデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記ユーザ端末に送信する;
(7)前記ユーザ端末は取得したデータタグに基づき、ネットワークを通じて前記タグに対応するサーバーから前記データタグに対応するデータ情報を取得する。
【0040】
より好ましい実施形態において、前記音声周波数処理装置は高音声周波数処理器及び音声ミックス処理器を有する。
【0041】
そのうち、前記高音声周波数処理器は、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データを、一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、該高音声周波数処理器はユーザ端末音声周波数データを受信し、加えて受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索する。また、音声ミックス処理器は前記高音声周波数処理器に接続され、プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データを保存し、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データと、前記プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データとの音声ミックス処理を実行し、前記関連音声周波数データを形成するために用いられる。前述した人間の耳に聞こえない高音声周波数データの音声周波数の周波範囲は16kHz〜20kHzである。前述した人間の耳に聞こえない多くの高音声周波数データがある場合には、各高音声周波数データ同士の音声周波数の周波が異なる。
【0042】
このより好ましい実施形態で説明されるシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(1)は具体的には以下の手順を有する。
(11-1)前記高音声周波数処理器は、一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データを、一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせる;
(11‐2)前記音声ミックス処理器は一つ又は多くの人間の耳に聞こえない高音声周波数データと、前記プレイする必要がある人間の耳に聞こえる音声周波数データとの音声ミックス処理を実行し、前記関連音声周波数データを形成する。
【0043】
また、前記手順(5)具体的には、
(51)前記高音声周波数処理器は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、加えて前記データタグ情報を前記データタグサーバーに送信する。
【0044】
他のより好ましい実施形態において、前記音声周波数処理装置は音声周波数セグメント処理器を有し、該音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データを保存し、該音声周波数データをセグメントし、各音声周波数データを事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、関連音声周波数データを形成するために用いられる。該音声周波数セグメント処理器はユーザ端末音声周波数データを受信し、且つ受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索するために更に用いられる。前記音声周波数セグメント処理器は好ましくは、音声周波数データの音節に基づき、前記音声周波数データをセグメントする。
【0045】
このより好ましい実施形態で説明されるシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(1)は具体的には以下の手順を含む、
(12)前記音声周波数セグメント処理器はプレイする必要がある音声周波数データをセグメントし、各音声周波数データを事前設定された一つ或いは多くのデータタグ情報に関連付けさせ、関連音声周波数データを形成する。
【0046】
また、前記手順(5)は具体的には、
(52)前記音声周波数セグメント処理器は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索し、且つ前記データタグ情報を前記データタグサーバーに送信する。
【0047】
更に好ましい実施形態において、該システムは無線ネットワークアクセス装置を更に有し、前記無線ネットワークアクセス装置は無線信号を通じて、前記音声周波数処理装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーにそれぞれ接続される。前記無線ネットワークアクセス装置は2G/3G/4G無線通信の信号送受信装置であってもよく、それに対応して、前記無線信号が2G/3G/4G無線信号である。該無線ネットワークアクセス装置は無線ルータを選択することもでき、また、相応の無線信号がWIFI信号である。
【0048】
この更に好ましい実施形態で説明されるシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(4)は具体的には、
(41)前記ユーザ端末はネットワークモジュールを通じて、前記ユーザ端末音声周波数データを前記無線ネットワークアクセス装置に通過させて、前記音声周波数処理装置に送信する。
【0049】
前記手順(6)は具体的には、
(61)前記データタグサーバーは、前記音声周波数処理装置から受信したデータタグ情報に基づき、相応のデータタグを前記無線ネットワークアクセス装置に通過させて、前記ユーザ端末に送信する。
【0050】
さらに好ましい実施形態において、前記無線ネットワークアクセス装置は位置を示すために用いられる、又は位置の情報としての装置識別子(例えば、無線ルータのSSIDである)を有し、前記無線ネットワークアクセス装置は前記ユーザ端末音声周波数データを受信した後、ユーザ端末音声周波数データ及び前記装置識別子を前記音声周波数処理装置に送信するために用いられる。
【0051】
また、前記音声周波数処理装置は装置識別子の解析サーバーを更に有し、前記装置識別子を解析することにより、前記ユーザ端末音声周波数データを送信するユーザ端末と、前記音声周波数処理装置に接続される無線ネットワークアクセス装置とを接続するか否かを確認して、ユーザ端末の位置を確定するために用いられるものであり、YESと確認された場合には、音声周波数処理装置は受信したユーザ端末音声周波数データに基づき、それに関連する一つ或いは多くのデータタグ情報を検索する。
【0052】
さらに好ましい実施形態で説明されるシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(41)は具体的には、
(41‐1)前記無線ネットワークアクセス装置は前記ユーザ端末音声周波数データを受信した後、ユーザ端末音声周波数データ及び前記装置識別子を前記音声周波数処理装置に送信する;
(41‐2)前記音声周波数処理装置における装置識別子の解析サーバーは、受信した装置識別子と、該音声周波数処理装置に接続される無線ネットワークアクセス装置の装置識別子と同様であるか否かを判断し、YESと判断された場合には、手順(5)に移り、逆にNOと判断された場合には、該方法から退出する。
【0053】
一つの選択できる実施形態において、前記音声周波数プレイ装置はパワーアンプ及び音声周波数機器を有し、前記パワーアンプの入力端が前記音声周波数処理装置の出力端と接続され、前記パワーアンプの出力端が前記音声周波数機器の入力端に接続される。
【0054】
この選択できる実施形態で説明されるシステムを利用して実現する音声周波数をベースとするデータタグ配布方法において、前記手順(2)は具体的には以下の手順を有する。
(2‐1)前記パワーアンプは前記音声周波数処理装置から前記関連音声周波数データを読取り、且つ前記関連音声周波数データに対するパワー増幅の処理を行う。
(2‐2)前記音声周波数機器は前記パワー増幅の処理が行われた関連音声周波数データを音波の形式で出力する。
【0055】
実際の使用において、本発明は概ね
図3及び
図4に示される二つの案を有することができる。
【0056】
案1では、
図3に示されるように、プロフェッショナル音声周波数処理及び音声ミックス装置を使用し、人間の耳における正常な受信範囲の16kHz〜20kHzを越えるものが音声周波数電子タグとして、観客/顧客の音楽鑑賞/曲/音響効果を楽しむことに影響しない状況において、WIFIネットワークを通じて音声周波数電子タグに対応するデータタグを、観客/顧客のインテリジェントターミナルAPPに送って、関連のある情報を示す/展示する。
【0057】
研究によると、プロフェッショナル音声周波数機器の高帯域音声周波数のプレイは5000〜20kHzに達することができる。また、携帯電話又はタブレットPC等の受話器/マイクロホン等のインテリジェントターミナルにおける音声周波数受信範囲は20Hz〜20kHzである。
【0058】
理論上は人間の耳の聴取範囲が20Hz〜20kHzであるが、実際の生活においては、人間の耳に本当に聞こえる範囲が90Hz〜15.1kHzの間である。年齢の増加に比例して、又は他の原因により、人間の耳における実際の聴取範囲は90Hz〜15.1kHzよりもずっと小さい(主に高帯域の面である)。年齢の増加につれて相当に下がり、従って、人間の聴取範囲は生理的構造により決定される。
【0059】
実際の生活における人間の耳の聴取範囲である16kHz〜20kHzを超える音声周波数を電子タグとして利用し、プロフェッショナル音声周波数処理及び音声ミックス装置を通じて、最初にプレイされる音声周波数の16kHz〜20kHz間の音声周波数を削除し、定義される16kHz〜20kHzの音声周波数を電子タグとして音声ミックス装置を通じて、既存の音楽/曲/音響効果に組み入れ、更に、プロフェッショナル音声周波数機器を通じてプレイする。
【0060】
専用の音声周波数電子タグを採用し、データタグの定義解析ための専用サーバーに対応する。同時に、インテリジェントターミナルは専用のAPPを起動し、インテリジェントターミナルの受話器/マイクロホンを使用し、16kHz〜20kHzの音声周波数電子タグを採集する。インテリジェントターミナルのAPPは受話器を通じて音声周波数電子タグを採集した後、WIFIネットワークを通じて専用サーバーに接続されて解析が行われ、電子タグに対応するデータタグを取得し、データタグの配布及び利用を実現し、ユーザに対応する情報を得させる。
【0061】
案2では、
図4に示されるように、既存の音楽/曲/音響効果にセグメントの処理を実行させ、各セグメントが相応の音声周波数電子タグに対応する。WIFIネットワークを結合して場所/位置を確定し、音声周波数電子タグと場所/位置とを組み合わせ、WIFIネットワークを通じて、それに対応するデータタグを観客/顧客のインテリジェントターミナルのAPPに送って、関連のある情報を示す/展示する。
【0062】
以上の案における場所/位置の確定はWIFIネットワークを主とするとともに(本願に関わる「WIFI或いは他の無線ネットワークアクセス装置の装置識別子を確定の位置として利用する」ことの具体的な概念及び方法について、出願番号が201310460760.6で、名称が「データタグキャリア情報の利用及び処理システム及び方法」の文献を参考して確定する)、本発明は中国移動/連通/電信ネットワークの3G/4Gベースステーション位置確認技術を採用することもでき、更に両者を互いに結合して使用することができる。
【0063】
本発明の適用範囲は相当に広く、例えば、大型マーケットやショッピングモールにおいて、各ブランド店は各自対応するWIFIインターネットと各自対応するバックグラウンドミュージック/曲/音響効果を有する。顧客はインテリジェントターミナルを使用し、特定のAPPプログラムを実行してWIFIインターネットに接続し、インテリジェントターミナルの受話器/マイクロホンを通じて、セグメントしたバックグラウンドミュージック/曲/音響効果の音声周波数電子タグを受信して取得し、音声周波数電子タグと場所/位置(WIFI)とを組み合わせ、定義解析ための専用サーバーに接続して解析を行い、それに対応するデータタグを取得する。顧客のインテリジェントターミナルは現場に対応するデータタグを取得すると、データタグは現場の関連情報をインテリジェントターミナルのAPPに送って、顧客に閲覧/操作を提供する。
【0064】
ファッションリリースショー又は製品発表会等の場合には、モデルが展示ファッションドレスを着て、舞台でパフォーマンスをする際に、観客/顧客は各自のインテリジェントターミナルを使用し、特定のAPPプログラムを実行してWIFIネットワークに接続し、インテリジェントターミナルの受話器/マイクロホンを通じて、セグメントしたバックグラウンドミュージック/曲/音響効果の音声周波数電子タグを受信して取得し、音声周波数電子タグと場所/位置(WIFI)とを組み合わせ、定義解析ための専用サーバーに接続して解析を行い、それに対応するデータタグを取得する。観客/顧客のインテリジェントターミナルは現場に対応するデータタグを取得すると、データタグは現場の関連情報をインテリジェントターミナルのAPPに送って、観客/顧客に対し閲覧/操作を提供する。
【0065】
勿論、本発明の適用は上述の具体的な実施例に限定されるものではなく、演劇、ミュージカルプレイのパフォーマンス時に、観客にパフォーマンスの内容又は台詞、歌詞等の情報を紹介するなどの場合には、又は観光地において、バックグラウンドミュージックとアクセススポットの位置の情報を利用し、旅行者に観光スポットの情報及び観光経路などの情報を紹介する場合には、本発明は適用されることも可能である。
【0066】
本発明を採用した音声周波数をベースとするデータタグ配布システム及び方法においては、そのシステムは、音声周波数処理装置、音声周波数プレイ装置、ユーザ端末及びデータタグサーバーを有する。従って、音声周波数処理装置を利用し、伝送の必要がある情報に対応するデータタグを一つ或いは多くの音声周波数に関連付けさせ、その後、音声周波数プレイ装置を通じて、関連音声周波数データをバックグラウンドミュージックとしてプレイする。顧客は携帯電話又はタブレットPC等のユーザ端末により、バックグラウンドミュージックを識別した後、ネットワークを通じてユーザ端末音声周波数データを音声周波数処理装置に送信し、音声周波数処理装置は相応のデータタグ情報を検索した後、データタグサーバーでデータタグをユーザ端末に送信することにより、ユーザ端末がデータタグに対応する製品情報などのデータを更に取得することができる。本発明のこのシステムと方法を利用すると、関連音声周波数データをバックグラウンドミュージックとしてプレイするだけで、観客に直観的に製品情報を取得させ、加えてパフォーマンスを楽しむことを妨害しなく、又は顧客に大量の商品情報を速く取得させることができる。更に、本発明における音声周波数をベースとするデータタグ配布システムは構造がシンプルで、適用範囲が広く、その方法の実現形式も簡便であって、低コストを実現できる。
【0067】
本明細書において、本発明はその特定の実施例を参照し、説明するものであるが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、各種修正及び変更を行うことができるのは言うまでもない。従って、また本明細書と図は限定ではなく例示説明を目的とするものとみなされるべきである。
【国際調査報告】