(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-505741(P2017-505741A)
(43)【公表日】2017年2月23日
(54)【発明の名称】ロック可能コンテナ
(51)【国際特許分類】
B65D 88/12 20060101AFI20170203BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20170203BHJP
B62B 3/00 20060101ALI20170203BHJP
B60N 3/00 20060101ALI20170203BHJP
G07C 1/32 20060101ALI20170203BHJP
B65D 88/14 20060101ALI20170203BHJP
B65D 90/08 20060101ALI20170203BHJP
【FI】
B65D88/12 D
B65G61/00 524
B62B3/00 Z
B60N3/00 Z
G07C1/32
B65D88/14
B65D90/08 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-552678(P2016-552678)
(86)(22)【出願日】2014年11月4日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月5日
(86)【国際出願番号】EP2014073715
(87)【国際公開番号】WO2015063332
(87)【国際公開日】20150507
(31)【優先権主張番号】1319448.5
(32)【優先日】2013年11月4日
(33)【優先権主張国】GB
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516133803
【氏名又は名称】ウェイト リダクション アンド エアロスペース セキュリティ プロダクツ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100170634
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 航介
(72)【発明者】
【氏名】ウィンター イアン
【テーマコード(参考)】
3B088
3D050
3E070
3E138
【Fターム(参考)】
3B088CA06
3D050AA42
3D050DD01
3D050EE08
3D050EE15
3D050FF05
3E070AA29
3E070AB40
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3E070RA30
3E070VA30
3E070WJ04
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3E138EA01
3E138GA01
3E138HA07
(57)【要約】
車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナであって、内部に品物を保管できるキャビティを定めるように構成された、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを備え、パネルのうちの少なくとも1つは、プラスチック材料で構成されて他のパネルから取り外し可能である、ロック可能コンテナ。このコンテナは、軽量であるとともに、現場で修理できることによって耐久性を維持し、使用場所の近くの固定物との衝突によって損傷を受けた際に、少なくとも1つの側部パネルを交換することによってコンテナを素早く修理することができる。このコンテナは、例えば、航空機、バス又は列車などにおいて品物を提供するために、旅行中に車両上で使用することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナであって、内部に品物を保管できるキャビティを定めるように構成された、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを備え、前記パネルのうちの少なくとも1つは、プラスチック材料で構成されて前記コンテナから取り外し可能である、
ことを特徴とするロック可能コンテナ。
【請求項2】
前記4つの側部パネルのうちの少なくとも1つは、前記コンテナから取り外し可能である、
ロック可能コンテナ。
【請求項3】
前記コンテナは、少なくとも前記取り外し可能なパネルが解除自在に固定されるフレームをさらに備える、
ロック可能コンテナ。
【請求項4】
前記パネルのうちの少なくとも2つが、前記フレームに解除自在に固定可能である、
請求項3に記載のロック可能コンテナ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの解除自在に固定可能なパネルは、前記コンテナに対する該パネルの取り外し及び接続を可能にする係合手段を含む、
請求項1から4のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項6】
前記係合手段は、手動操作可能な簡易着脱スタッドを含む、
請求項5に記載のロック可能コンテナ。
【請求項7】
前記係合手段は、前記コンテナの外側からアクセスすることができない、
請求項5及び6のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項8】
前記パネルは、概ね立方体構成のフレーム上に取り付けられ、前記コンテナは、前記底部パネルの外側に輸送手段を含む、
請求項1から7のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項9】
前記コンテナは、前記ドッキングエリア内にぴったりと収まり、前記コンテナの長さ及び幅が前記ドッキングエリアの長さ及び幅の少なくとも80%になるような寸法にされる、
請求項1から8のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項10】
前記コンテナは、内部温度制御システムを含む、
請求項1から9のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項11】
前記コンテナのドアは、ラッチと、操作者が前記ラッチ上で前記ドアを開くとともに前記ラッチを使用せずに前記ドアを押すことによって前記ドアを閉じた状態に固定できるようにするよう適合されたばねとを含む、
請求項1から10のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項12】
前記コンテナは、ユーザインターフェイスを含む安全システムと、前記ユーザインターフェイスによって制御可能なロック機構とを備える、
請求項1から11のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項13】
前記安全システムは、前記コンテナと、キーのユーザと、前記コンテナのロック時に生成されるシール番号と、前記ドアのロック解除、開放、閉鎖、ロックが行われた時刻と、前記コンテナの内部温度とを識別する情報を記録する、
請求項12に記載のロック可能コンテナ。
【請求項14】
前記ロックは、車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナを組み立てるための開封明示ロックAキットを含み、該キットは、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを含み、各パネルは、概ね平面的であるとともに、フレーム上又は各隣接するパネル上の相補的係合手段と係合することによって前記他のパネルと組み立てて前記コンテナを形成できるようにする係合手段を含む、
請求項12又は13に記載のロック可能コンテナ。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか1項に記載のロック可能コンテナの組み立てキットであって、各パネルは、概ね平面的であるとともに、直接又はフレーム上に取り付けることによって前記他のパネルと組み立てて前記コンテナを形成できるようにする係合手段を含む、
ことを特徴とするキット。
【請求項16】
請求項12から請求項14のいずれか1項に記載のコンテナのためのイベント記録システムであって、前記コンテナの前記安全システムと通信可能な遠隔システムを備え、前記安全システムは、例えば、イベントの性質、前記イベントの時刻及び場所、並びに前記イベントの責任を負うべき人物の身元、或いは身元が認識されない場合にはその趣旨の指示などの、各イベントに関連する全ての情報が記録されるように、前記遠隔システムへのデータ転送リンクを提供する通信手段を有することが好ましく、前記遠隔システムは、前記コンテナに関連する過去のイベントのデータベースを有し、任意に前記イベントのレポートを作成することができる、
ことを特徴とするイベント記録システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食物用のカート、商品及びその他の品物用のコンテナなどの、材料の輸送及び運送のための運搬車両において使用される可動式又は携帯式コンテナシステムの、又はこのようなコンテナシステムに関連する改善に関する。これらのシステムは、例えば航空機及び列車などの輸送に関連して広く使用されている。本発明は、航空機における飲食物及び商品の運送に使用される際のこのようなシステムに特に関連する。
【背景技術】
【0002】
長年にわたり、例えば航空機及び列車での旅行時に使用されるコンテナシステムが普及している。通常、コンテナは、所望の内容物がその受渡地点から離れた場所で積み込まれ、荷物を積んだ状態で内容物の受渡地点に輸送される。通常、コンテナは、行程を終えると、クリーニング及び/又は補充のために別の場所に移動され、及び/又は次に必要とされるまで待機する。予定した行程に利用できるコンテナが十分にあることを保証するとともに、行程中だけでなく補充、トランジット及びクリーニングにも使用できるようにするために、通常はあらゆる車両に多くのコンテナが必要である。例えば、ボーイング747の1回の行程には120台ものコンテナが必要になる場合もあり、一般に運用のためには、機内での使用に1セット、トランジットに1セット、及び補充に1セットの、3セットのコンテナが必要である。世界中で使用されているこれらのコンテナは600万台を超えると推定される。
【0003】
長年にわたり、航空業界は、旅程を終えるのに最低限十分な燃料を航空機に積んで過剰な燃料を運ばないようにすることを含めて運用コスト、特に燃料コストを節約するために、航空機の重量を減らそうと模索してきた。軽量化によってコストの削減が可能になり、或いは乗客数が増えてフライト当たりの収益を高めることができるようになる。航空機で採用される構成部品及び付属品の軽量化は、しばしば「カート」又は「調理カート」と呼ばれる機内コンテナを含む航空機部品及び付属品の設計における長年の目標であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0140890号明細書
【特許文献2】国際公開第2008/061541号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなコンテナの設計は、恐らくは30年以上の長年にわたって実質的に変化していない。コンテナは、コンパクトさと構造上の剛性及び強度とを兼ね備えていなければならず、また品物の運送に使用されていないトランジット中にはドッキングエリアにしまい込んでおけるように、形状及び寸法に関する一定の要件を満たしていなければならない。据置型コンテナ又はカートも、車両内の隙間及び限られた操作空間の許容範囲が極めて厳しいことが多いため、操作しやすくなければならない。また、航空業界では、カートの耐空性に関する厳しい認可条件も存在する。一般に、商業用途における全ての据置型カートは、キャスター及び単純なブレーキ機構を備えた固定コンテナとして製造され組み立てられる。このようなカートは、典型的には南京錠でロックできる手動レバーによって操作される様々な異なるロック機構と、主にプラスチック成形の様々な異なる使い捨てシールとによって固定される。従来の空荷時の単一のカートの重量は、約15kgである。
【0006】
カートメーカーは、より軽量な部品を使用してカートを軽量化しようとする試みを行ってきた。しかしながら、より軽量な材料を使用する際には、認可条件は満たされるものの、軽量カートの耐用年数、並びに運用上の強度及び剛性が従来のカートに比べて著しく損なわれていた。軽量カートは、従来のカートよりも軽いが、これらの設計及び構成はほぼ同じのものであり、より軽量な必要部品を採用することによって重量を減少させている。通常、軽量カートの重量は、約10kgである。
【0007】
使用中、コンテナは、通常の使用又は補充過程で固体構造物との衝突が生じる環境において、一般に激しくひどい扱いを受ける。この結果、コンテナが損傷してその実用性が損なわれ、或いはコンテナが使用できなくなったり、又は安全でなくなったりすることがある。これにより、このようなコンテナの定期的メンテナンス、及びコンテナに関連するメンテナンススケジュールの準備が必要になり、この結果、安全要件への準拠を保証して効果的な運用能力を維持するためにコンテナがサービスから除去されて運用コストが増加してしまう。これらの要件は、カートのメンテナンスが行われている間の「休止時間」、及び一定割合のカートがメンテナンスを受けている間にも所与のレベルの運用能力を維持するために多くのカートを有する必要性があることに起因する資本コストの両方に関して犠牲が大きい。
【0008】
この使用中における損傷の問題は、標準コンテナよりも耐久性の低い軽量コンテナを使用する際に特に顕著となる。
【0009】
米国特許出願公開第2010/0140890号には、異なる機能の実行が可能になるように限定数の部品を変更することによって様々なタスクを実行するように適合されたモジュール式実用カートが記載されている。このカートは、様々な実用モジュールを提供するように適合することができ、例えば、上面又はカバー要素モジュールをカートの用途に合うように本体部分に恒久的に又は解除自在に固定して、カートの残りの部分を実質的にそのままにしておくこともできる。
【0010】
品物を運ぶとともに既存のドッキングエリアにしまい込むのにも適した旅行用コンテナとして使用できる一定の寸法又は形状を有し、耐久性及び堅牢性があり、例えば可燃性及び航空規制などの規制に準拠しながら軽量であり、コンテナを修理のためにサービスから外すことに関連する休止時間の短いコンテナを提供する必要性が依然として存在する。コンテナの垂直側部パネル及び縁部は、特に損傷を受けやすい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、長年にわたって使用されてきた従来の設計とは異なる設計の、パネルの少なくとも1つを隣接するパネルに解除自在に固定できるとともにプラスチック材料で構成できるコンテナを提供することによってこれらの目的を達成できることに気付いた。従って、このコンテナは、モジュラー式の部品を含むとともに軽量である。
【0012】
本発明は、第1の態様において、車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナであって、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを含み、パネルのうちの少なくとも1つは、プラスチック材料で構成されて他のパネルから取り外し可能であるロック可能コンテナを提供する。
【0013】
4つの側部パネル、上部パネル及び底部パネルは、内部に品物を保管できるキャビティを定める。このキャビティは、輸送してコンテナから提供すべき品物を収容するように適合された、例えば引き出しなどの内部構造を有することが適切である。
【0014】
取り外し可能なパネルは、取り外して修理し、又は新しいパネルと交換して修復されたコンテナの適所に固定できるように、解除自在に固定できることが適切である。取り外し可能なパネルは、隣接するパネルに固定することもできるが、フレーム、特にポリマー又はアルミニウムなどの金属製の軽量フレームに固定されることが好ましい。コンテナは、パネルをフレームに固定することによって低重量、物理的完全性、耐久性、パネルの互換性の所望の組み合わせを有し、メンテナンス期間を最小にすることによって効率的なメンテナンスを確実にすることが有利である。
【0015】
取り外し可能なパネルは、フレームに係合する係合手段、好ましくはパネルの取り外し及び交換を可能にする相補的相互係合手段を含むことが適切である。係合手段は、手動操作可能であることが好ましい。好ましい実施形態では、係合手段が、例えばトルクスヘッド付きのねじ回しなどのツールを使用して、又はツールを使用せずに手動操作可能な簡易着脱スタッドを含む。
【0016】
解除自在に固定できるパネルの各縁部又は各縁部付近の領域は、フレームに固定できることが適切であり、又は異なる構成ではそれぞれの隣接するパネルに固定できることが適切である。各縁部は、縁部に沿って分離された、好適には縁部の各端部に向かって配置された2又は3以上の地点で固定可能であることが適切である。
【0017】
解除自在に固定できるパネル上に係合手段を提供することにより、使用中にコンテナを修理することができ、或いは少なくともその使用場所から離れた修理場所に送る必要がなく、これによってコンテナが使用されていない時間が大幅に短縮されると同時に、軽量な構成材料を使用しながらも、損傷を受けた部品の素早い交換を通じてコンテナが確実に耐久性を維持したままになる。
【0018】
係合手段は、コンテナの外側からアクセスできず、理想的には見えないことが特に好ましい。係合手段は、コンテナによって定められたキャビティの内部からしかアクセスできないように配置されることが適切である。存在する場合、品物を運ぶように適合された内部構造は、係合手段に容易にアクセスできるように取り外し可能である。
【0019】
4つの側部パネルは、垂直であることが適切である。底部パネル及び上部パネルは、水平であることが適切である。パネルは、概ね立方体構成のフレームに取り付け可能であることが好ましい。コンテナが据置型である場合、コンテナは、底部パネルの外側にキャスターなどの輸送手段を含むことが適切である。
【0020】
コンテナは、ドッキングエリア内にぴったりと収まり、コンテナの長さ及び幅がドッキングエリアの長さ及び幅の少なくとも80%、望ましくは少なくとも90%になるような寸法にされることが好ましい。好ましい実施形態では、コンテナが、例えば305mmなどの、285〜325mmの幅と、例えば1029mmなどの、1000〜1040mmの高さと、例えば405mmなどの、385〜425mmの深さとを有する。
【0021】
使用中、コンテナは、コンテナを使用する環境内、特に航空機内などの空間が限られた場所で固定物及び付属品と衝突することによって側部パネル、又は隣接する側部パネル間の縁部に特に損傷を受けやすい。本発明は、好ましい実施形態において、側部パネルのうちの少なくとも1つ、好ましくは側部パネルのうちの2つ又は3つがコンテナのフレーム又は隣接するパネルに解除自在に固定できるコンテナを提供する。パネルのうちの2つ又は3つ以上、好ましくはパネルの全ては、パネルの取り外し及び別のパネルとの交換が可能なようにコンテナに解除自在に固定することができる。
【0022】
好ましい実施形態では、コンテナが、コンテナの内容物の温度を調節する内部温度制御システムを含む。このシステムは、電子制御ユニットによって制御可能であることが望ましい加熱手段及び/又は冷却手段などの加熱温度変更手段を含むことが適切である。温度制御システムは、コンテナ内に保管された高温及び/又は低温の製品に高度の熱調節又は保護をもたらす。必要に応じて、コンテナは、温度を独立して制御できる別個の内部領域を含むこともできる。
【0023】
本発明は、好ましい実施形態において、車両のドッキングエリア内にぴったりと収まるように適合されたロック可能コンテナであって、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを含み、パネルは全てプラスチック材料で構成され、各パネルは、フレーム又は隣接するパネルに解除自在に固定することができ、各パネルは、パネルをフレーム又は隣接するパネルの各々に固定できるようにする係合手段を含む、ロック可能コンテナを提供する。
【0024】
コンテナのドアは、操作時にロック可能なドアを閉じやすくするラッチを含むことが適切である。ラッチは、コンテナのドアの閉鎖時又は急な閉鎖時にドアをロックするラッチを有する機構を含むことが好ましい。ラッチは、コンテナ上の単一地点の周囲に係合することが望ましい。好ましい実施形態では、ラッチが、片手を用いて手動操作可能である。好ましい実施形態では、ドアが、操作者がラッチ上でドアを開くとともにラッチレバーを使用せずにドアを押すことによってドアを閉じた状態に単純に固定できるようにする別個のばね付勢されたスラムロック式ラッチシステムを組み込む。ドアは、閉じてはいるがロックされていない時には、ラッチの代わりに又はラッチに加えて、例えばマグネットキャッチなどのキャッチによって閉じたままにしておくことができる。
【0025】
コンテナは、好ましくはドアからコンテナ上のドアフレーム内への3つの垂直ロックと、コンテナからドア内への第4のロックとを含むロック機構、好ましくは4点デッドロックシステムを含む安全システムを備えることが適切である。ロック機構は、例えばロック又はロック解除のための信号を供給するように構成された電子制御パネルなどの安全システムによって制御可能であり、これによって盗難を防ぐことが適切である。好ましくは、安全システムは、例えばコンテナと一体の、好適にはパネルのうちの1つの内部に、好ましくはドアの内部に収容された管理制御パネルなどのユーザインターフェイスを含み、このユーザインターフェイスは、必要に応じて習慣的にコンテナのロック時にシール番号を生成して「耐クローン性」のシール番号を提供し、換言すれば、シール番号はマイクロプロセッサによって生成されるが、このマイクロプロセッサは、連続操作において異なる番号を生成する。シール番号は、連続操作において繰り返されないことを条件に、乱数発生器を用いて生成することができる。
【0026】
ユーザインターフェイスは、電子タッチキー、ユーザ又はスタッフ識別のためのロックを含むことが適切である。このロックは、個々のユーザ又はスタッフの一員とペアを形成できる多くの一意の識別子を提供することにより、コンテナの開放又は閉鎖、コンテナの収納、又はコンテナの除去などの「イベント」の発生時に人物の身元に関連する情報が記録されることによって完全な監査証跡設備を提供できることが適切である。
【0027】
好ましい実施形態では、安全システムが、コンテナと、キーのユーザと、シール番号と、ドアのロック解除、開放、閉鎖、ロックが行われた時刻と、コンテナの内部温度とを識別する情報を記録する。電子キーは、システムのロック解除又は再設定を可能にするが、一旦ロック解除されると、ドアを自由に開閉することはできるが、全てのイベントが記録されることが好ましい。ユーザインターフェイスは、動作の適用を制御するカラータッチパッドを含み、安全システムの様々な動作段階において、メッセージ、情報又は命令などを表示して、例えばユーザをガイドすることが適切である。
【0028】
安全システムは、改竄の証拠を提供して「イベント」として記録できるように、開封明示ロック及びシールシステムを含むことが好ましい。好適な開封明示ロックは、国際公開第2008/061541号に記載されている。ロック又は密封システムは、コンテナに適するように適合されたロックハウジングを含み、このロックハウジングは、コンテナのロック及びロック解除を行うためのロック機構と、ロック機構のロック及び/又はロック解除時に出力を生成するロックハウジング内の装置と、出力を記録するとともに、出力を生成した時刻に関連する情報を任意に記録する記録手段と、ロック装置から離れた場所で出力を記録できるようにする、ロックハウジングの外部にある出力検出又は表示手段とを含むことが好ましい。ロックハウジング内には、コンテナの識別子を生成し、ロック機構のロック及び/又はロック解除時に出力を生成する装置と、出力を記録するとともに、出力を生成した時刻に関連する情報を任意に記録する記録手段とを提供することができ、ロックハウジング外には、ロック装置から離れた場所で出力を記録できるようにする出力検出又は表示手段を提供することができる。
【0029】
ロックは、望ましくは改竄の証拠を示すように記録される電子又は磁気手段によって攻撃の指標を示す電子又は磁気センサを含むことが適切である。ロック装置の構成部品は、電子攻撃の影響を受けにくい手段を用いて、例えば磁気スイッチによって動作可能に接続されることが好ましい。この装置は、外部磁石の検出時に新たな出力番号の生成及びその事実の記録、この新たな番号の生成時刻に関する情報をトリガするセンサマグネットを含むことにより、磁気攻撃を通じた不正アクセスの試みの可能性をユーザに警告することが適切である。
【0030】
識別子は、この識別子が使用されるコンテナに関連するコンテナの一意の個々の識別子を提供するだけでなく、例えば、コンテナ所有者の身元、コンテナのタイプ、及びコンテナを使用する旅行のタイプ、例えば鉄道又は航空機の旅などの追加情報を任意に提供することができる。コンテナは、あらゆる場所及びコンテナの製品寿命におけるあらゆる段階において識別することができ、保管場所から積み込みを通じ、車両への受渡、旅行中の使用、車両からの除去、クリーニング及び/又は保管場所への受渡、及び/又はその後の旅程のための補充までの特定の旅程に関する情報を提供することができる。
【0031】
識別子及びあらゆる追加情報は、これらを記憶して全てのコンテナの中央管理を可能にするデータベースに送信されることが適切である。中央データベースは、1人のコンテナ所有者が所有することも、或いは複数の所有者が所有するコンテナに関する情報を記憶する、各参加者による情報へのアクセスが参加者自身のコンテナに関する情報に限定されたデータベースとすることもできる。
【0032】
コンテナから取り出した情報をダウンロードすることにより、取り出した情報に情報を追加することができる。例えば、修理を必要としているコンテナの損傷に関する情報を提供し、その後、適当なコンテナの場所に(単複の)交換パネルを発送して現場で修理することができる。さらなる実施形態では、中央データベースを使用して、コンテナの定期的メンテナンス及び保守整備がいつ必要になるかについてのリマインダを提供することもできる。
【0033】
記録データは、電子データリーダを介して、理想的にはユーザインターフェイス上のタッチパッドによってダウンロードされることが好ましい。このデータは、コンテナ身元保証書、日付又はフライト番号、及び任意に場所、コンテナの損傷及び失われた在庫の詳細によって整理されたレポート内で呼び出すことができる。
【0034】
本発明は、さらなる態様において、本発明によるコンテナのためのイベント記録システムであって、コンテナの安全システムと通信可能な遠隔システムを備え、安全システムは、例えば、イベントの性質、イベントの時刻及び場所、並びにイベントの責任を負うべき人物の身元、或いは身元が認識されない場合にはその趣旨の指示などの、各イベントに関連する全ての情報が記録されるように、遠隔システムへのデータ転送リンクを提供する通信手段を有することが好ましく、遠隔システムは、コンテナに関連する過去のイベントのデータベースを有し、任意にイベントのレポートを望むように作成することができる、イベント記録システムを提供する。
【0035】
このイベント記録システムは、例えば航空又は列車運行会社などの輸送会社に、使用中のコンテナの各々のための完全な監査機構を提供するように、サービス中の複数の、好ましくは数百台又は数千台ものコンテナと通信できることが適切である。
【0036】
本発明のコンテナは、単一ドア構造、又は2つの対向する側部パネルの各々がドアを有する二重ドア構造を含むことができる。
【0037】
4つの側部パネル、上部パネル及び底部パネルは、プラスチック材料で、好ましくは耐火プラスチック材料で構成されることが適切である。パネルは、射出成形によって生産されることが適切である。パネルは、フレーム上に解除自在に取り付け可能であることが適切である。フレームは、単一部品とすることができ、或いはフレームを形成するように互いに接続できる複数の概ね線形の部品を含むことが好ましい。
【0038】
好ましい構成では、コンテナが、適用時に動きを防ぐ一体型ブレーキシステムを備えた4つの回転要素、好ましくはキャスターが取り付けられた射出成形プラスチックの基部を含む。ブレーキシステムは、ブレーキの適用又は解除のための2色の色分けされた足踏みペダルを含むことが適切である。コンテナは、ポリマー又は金属、好ましくはアルミニウムで構成されたフレームを含むことが適切である。側部パネルは、簡易着脱「トグル」によってカートの内側からフレームに、好ましくは押出しアルミニウムフレームに固定された高応力熱可塑性部品を含むことが好ましい。側壁は、例えば引き出しなどの内部構造を収容できる成形品の一部として組み込まれた内部引き出しスライドを有することが適切である。
【0039】
上部は、基部と同様の構成であるが、コンテナを操作するためのハンドルを含むことが好ましい。
【0040】
ドアは、側部パネルと同一又は同様の構成を有することが適切であるが、ボルトの動きを防ぎ、従ってロック位置に設定されている時にロック解除する電池式モータによって固定されロックされた内部4点デッドロックボルト機構を含むことが好ましい。
【0041】
本発明は、さらなる態様において、車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナの組み立てキットであって、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを含み、各パネルは、概ね平面的であるとともに、直接又はフレーム上に取り付けることによって他のパネルと組み立ててコンテナパネルを形成できるようにする係合手段を含むキットを提供する。
【0042】
コンテナは、完全にモジュール式であり、フラットパックキットとして供給できることにより、効率的な貨物スペースの提供及び最適化をもたらすことが適切である。フレームは、フレームを形成するように互いに接続可能な、パネルと同一平面上に平面的に梱包できる複数の概ね線形の部品を含むことが好ましい。大量のコンテナをはるかに少ない数の従来のカートと同じ体積で供給し、配送後に顧客サイトで組み立てることができる。
【0043】
例えばキャスターなどの、パネルと同一平面上にない部品は、パネルと別個に提供され、コンテナの組み立て時に組み立てられることが好ましい。ドアロックボルトは、ドアパネル内又はドアパネル上に収容されることが適切である。
【0044】
本発明のコンテナは、旅行中にコンテナを動かする必要があり、コンテナが航空機、バス又は列車などの旅行をする車両の一体部品でない場合に使用することができる。本発明が適用されるコンテナの例としては、乗客用の飲食物、又はアルコール、たばこ、香水、ギフト及び宝石などの免税品のような販売商品を収容するために使用されるカートなどの車輪付きコンテナがある。本発明は、ホイールを有していない、商品の保管に使用できるキャニスタにも適用可能である。本明細書で使用するコンテナという用語は、旅行中に提供する品物を運ぶためのコンテナ、キャニスタ及び他のいずれかの車体を含む。
【0045】
以下の添付図面を参照しながら本発明について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図3A】コンテナのパネルとフレームの構造及び組み立て順を示す、フレームとパネルが相互接続される垂直縁部におけるコンテナの一部の水平断面図である。
【
図3B】コンテナのパネルとフレームの構造及び組み立て順を示す、フレームとパネルが相互接続される垂直縁部におけるコンテナの一部の水平断面図である。
【
図3C】コンテナのパネルとフレームの構造及び組み立て順を示す、フレームとパネルが相互接続される垂直縁部におけるコンテナの一部の水平断面図である。
【
図3D】コンテナのパネルとフレームの構造及び組み立て順を示す、フレームとパネルが相互接続される垂直縁部におけるコンテナの一部の水平断面図である。
【
図4】本発明のコンテナの例示的な動作方法のステップを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
図1に示す本発明によるコンテナは、航空会社サービスカート1であり、ドア2を含むフロントパネルと、ロック機構5によってロック位置に操作されるロックラッチ4を含む、カート1に取り付けられたロック装置3と、コンテナ1を形成するように接続できる別個の側部パネル、上部パネル、底部パネル及びドアパネルとを有し、パネルのいずれか1つ又は2つ以上は、コンテナの他の部分を組み立てられた形にしたままで交換することができる。ロックを解除すると、ロックラッチ4は、ロック機構5を通る軸を中心に180度回転する。窓6には、疑似ランダム暗証番号が表示される。この番号は、コンテナのロック解除時に生成され、その後のコンテナのロック時にアクティブになることができる。機構5をロックすると、ロック機構5のロック時に出力を生成するロックハウジング内の装置が、ユーザがロック装置3をどのように構成したいと望むかに応じて新たな疑似ランダム暗証番号を生成して表示することができる。この番号は、ロックハウジング内の記録手段により、任意に出力生成時刻に関連する情報と共に記録される。
【0048】
図2は、本発明によるコンテナの分解斜視図であり、側部パネルの1つ7、フレームに取り付けられた基部パネル8、他の2つの側部パネル9、10、上部パネル11、及び折り畳み式フレームの部品も示す。フレームは、スタッド13(図面では明確にするためにこれらの一部しか表記していない)を用いて基部パネル8に接続できる4つの垂直部品12a、12b、12c、12dを含む。スタッド13は、パネルをフレームに確実に固定するように、1縁部当たり3個ずつがパネルの縁部に沿って離間する。スタッド13は、コンテナの内部からしか取り外せないように配置される。明確にするために、ドアパネルは省略している。基部パネル8には、キャスター14が取り付けられる。
【0049】
図3には、コンテナのパネルとフレームの構造及び組み立て順を示す4つの図面である
図3A〜
図3Dをそれぞれ示す。
図3A〜
図3Dには、フレームとパネルが相互接続される垂直縁部におけるコンテナの一部の水平断面を示す。スタッド13は、パネル7、8、9、10、11及びドアパネル(図示せず)をフレーム12に固定するように作用する、相補的に係合し合う部品13a及び13bを含む。フレーム12bは、フレーム12bの長さに沿ってスロットを定め、パネル7及び9を受け取るように適合された部品12e及び12fを有し、これらの部品12e及び12fは、部品13bに係合するスタッド13aを用いてフレーム12b内に解除自在に固定される。
【0050】
フレーム部品12a〜12bでは、それぞれ同じ機構を用いて側部パネル7、9、10及びドアパネルを固定する。側部パネル及びドアパネルは、図示のように基部パネル8及び上部パネル11に直接固定することも、或いは図示のような隣接する側部パネルを接続するための構成と同様の構成の、垂直パネルと水平パネルとの間の水平部品を有するフレームに固定することもできる。
図3Aでは、パネル9がスロット12eに係合し、パネル7はそのように係合していない。部品13aを受け取るように適合された部品13bは、パネル7の開口部1に挿入されてパネル7の外面と同一平面内に存在する。
図3Bに示すように、パネル7はスロット12fに挿入される。
図3Cに示すように、部品13bは、スロット12f内に配置されるとパネル7の外面からは見えず、スロット13f内に位置するようになる。次に、スロット12fの内側のフレーム12bのアクセスオリフィス15を介して装置14の他方の側に部品13aが挿入されると、部品13a及び部品13bは相互に係合して、
図3Dに示すようにパネル7をフレーム12bに解除自在に固定する。スタッド13は、部品13aしか見えず、コンテナの組み立てが完了すると、コンテナのキャビティ内からしか見えない。
【0051】
図4は、ユーザにキーを発行し、ユーザによってキーが識別される、本発明の例示的な方法のステップを示すフロー図である。コンテナがロック又は密封され、コンテナには、任意にユーザが呼び出すことができる暗証番号が関連付けられる。この許可されたキーを用いてコンテナのロックを解除すると、ロックが解除された旨、日付と時刻、及び任意にその時刻に関連する暗証番号を記録手段が記録する。コンテナのロックが解除された時には、新たなシール番号が生成されることが適切である。このシール番号は、ドアがロックされる前に記録しておく必要があるので、次にドアがロックされた時点でアクティブになることが好ましい。例えば、コンテナのロック解除時にシール番号が生成されることにより、ポイントオブシール機(a point of seal machine)を用いてシール番号を記録し、新たな積荷目録を生成してコンテナに閉じ込め、その後にコンテナをロックすることができる。ディスプレイは、ユーザに「OPEN」を表示してコンテナの状態を示す。コンテナをロックすると、出力を生成する装置が新たな暗証番号を生成し、この暗証番号は、ロック過程の時刻及び日付に関連する情報と共に記録されることが適切である。この時、この番号が一時的に表示されることにより、ユーザは、例えば積荷目録を完成させる際にこの番号を遠隔的に記録することができる。この番号は、コンテナがロックされるまで生成又は表示されない。必要に応じて、ユーザは、後で遠隔的に記録できるように、この番号を一時的にディスプレイに呼び出すことができる。ロック解除及びロックの手順は、コンテナに対する責任が譲渡される時点まで必要なだけ繰り返すことができる。この時点で、このキーが安全な保管場所に戻されてコンテナに対する責任が果たされることが適切である。この時点又はその後に、ロック及びロック解除手順に関連する記録された情報、各手順の時刻と日付、及び番号を遠隔的に転送し、従ってユーザが管理している間のコンテナの監査証跡を提供することができる。
【符号の説明】
【0052】
7 側部パネル
8 基部パネル
9 側部パネル
10 側部パネル
11 上部パネル
12a、12b、12c、12d 垂直部品(フレーム)
13 スタッド
【手続補正書】
【提出日】2016年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナであって、内部に品物を保管できるキャビティを定めるように構成された、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを備え、前記側部パネルのうちの少なくとも1つは軽量材料からなり、さらに、手動操作可能な係合手段を有し、かつ、前記コンテナを取り外すことなく前記コンテナから手動で取り外せるようになっている解除可能固定モジュラーパネルであり、これにより、損傷を受けた側部パネルは、使用中、修理又は交換のために取り外し可能である、ことを特徴とするロック可能コンテナ。
【請求項2】
少なくとも1つの前記取り外し可能な側部パネルが解除可能に固定されているフレームをさらに備える、
ロック可能コンテナ。
【請求項3】
前記パネルのうちの少なくとも2つは解除可能に前記フレームに固定可能である、
請求項2に記載のロック可能コンテナ。
【請求項4】
前記係合手段は、手動操作可能な急速解除スタッドを有する、
請求項1に記載のロック可能コンテナ。
【請求項5】
前記係合手段は、前記コンテナの外側からアクセルすることができない、
請求項4に記載のロック可能コンテナ。
【請求項6】
前記パネルは、概ね立方体構成のフレーム上に取り付けられ、前記コンテナは、前記底部パネルの外側に輸送手段を含む、
請求項1から5のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項7】
前記コンテナは、前記ドッキングエリア内にぴったりと収まり、前記コンテナは、前記コンテナの長さ及び幅が前記ドッキングエリアの長さ及び幅の少なくとも80%になるような寸法にされている、
請求項1から6のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項8】
前記コンテナは、内部温度制御システムを含む、
請求項1から7のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項9】
前記コンテナのドアは、ラッチと、ばねとを有し、
前記ばねは、操作者が前記ラッチ上で前記ドアを開くとともに前記ラッチを使用せずに前記ドアを押して閉じることにより前記ドアを固定できるようにするようになっている
請求項1から8のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項10】
前記コンテナは、ユーザインターフェイスを含む安全システムと、前記ユーザインターフェイスによって制御可能なロック機構とを備える、
請求項1から9のいずれか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項11】
前記安全システムは、前記コンテナのロック時にシール番号を生成する、
請求項10に記載のロック可能コンテナ。
【請求項12】
前記安全システムが記録したデータは、電子データリーダーを介して遠隔データベースに伝達可能である、
請求項11に記載のロック可能コンテナ。
【請求項13】
前記安全システムは、前記コンテナと、キーのユーザと、前記シール番号と、前記ドアのロック解除、開放、閉鎖、ロックが行われた時刻と、前記コンテナの内部温度とを識別する情報を記録する、
請求項10から12の何れか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項14】
前記ロックは、開封明示ロックを有する、
請求項10から13の何れか1項に記載のロック可能コンテナ。
【請求項15】
車両のドッキングエリア内に収まるように適合されたロック可能コンテナを組み立てるためのキットであって、
前記キットは、3つの側部パネルと、底部パネルと、上部パネルと、ロック可能なドアを含む第4の側部パネルとを備え、
各パネルは軽量材料から構成され、概ね平面的であるとともに、フレーム上又は各隣接するパネル上の相補的係合手段と係合することによって前記他のパネルと組み立てて前記コンテナを形成できるようにする係合手段を含む、
キット。
【請求項16】
請求項1から14のいずれか1項に記載のロック可能コンテナを組み立てるキットであって、各パネルは、直接又はフレーム上に取り付けることによって前記他のパネルと組み立てて前記コンテナを形成できる、
キット。
【国際調査報告】