特表2017-505958(P2017-505958A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-505958(P2017-505958A)
(43)【公表日】2017年2月23日
(54)【発明の名称】携帯盗難防止装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 13/14 20060101AFI20170203BHJP
   G08B 15/00 20060101ALI20170203BHJP
【FI】
   G08B13/14 Z
   G08B15/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-549448(P2016-549448)
(86)(22)【出願日】2014年1月29日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月28日
(86)【国際出願番号】CN2014071792
(87)【国際公開番号】WO2015113268
(87)【国際公開日】20150806
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516227571
【氏名又は名称】クエジョン インコーポレイテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516227582
【氏名又は名称】ウー, シャオファ
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(74)【代理人】
【識別番号】100148596
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 和弘
(72)【発明者】
【氏名】ウー, シャオファ
(72)【発明者】
【氏名】リー, シャオロン
(72)【発明者】
【氏名】オウヤン, ツユエ
【テーマコード(参考)】
5C084
【Fターム(参考)】
5C084AA03
5C084CC33
5C084DD01
5C084GG02
5C084GG03
5C084HH02
5C084HH09
5C084HH17
(57)【要約】
本発明は盗難防止装置及び方法に関する。装置は、主制御モジュールと、第1及び第2のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールとを含む。第1のI/Oインタフェースは被保護電子機器及び/又は第2のI/Oインタフェースに接続され、第2のI/Oインタフェースは被保護電子機器の充電器及び/又は第1のI/Oインタフェースに接続され、接続検出モジュールは第1及び第2のI/Oインタフェースの接続状態を検出し、主制御モジュールに通報し、主制御モジュールは、接続検出モジュールによって通報されるインタフェース接続状態に基づいて、第1のI/Oインタフェース及び/又は第2のI/Oインタフェースの状態が異常であるか否かを判断し、異常であれば警報モジュールにトリガー信号を発し、警報モジュールは、主制御モジュールのトリガー信号を受信した後に警報する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、を含み、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースは、被保護電子機器及び/又は少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースに接続され、
前記少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースは、被保護電子機器の充電器及び/又は少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースに接続され、
前記接続状態検出モジュールは、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースの接続状態を検出し、主制御モジュールに通報し、
前記主制御モジュールは、前記接続状態検出モジュールによって通報されるインタフェース接続状態に基づいて、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び/又は第2のI/Oインタフェースの状態が異常であるか否かを判断し、異常であれば前記警報モジュールにトリガー信号を発し、
前記警報モジュールは、前記主制御モジュールのトリガー信号を受信した後に警報を行うことを特徴とする盗難防止装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースの接続状態は、被保護電子機器、被保護電子機器の充電器又は別のI/Oインタフェースとの間に形成される回路に電流、電圧、それらの変化があるか否かを含むことを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
【請求項3】
前記盗難防止装置は、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとが接続されてセルフロックリングを形成して、被保護物品をロックするセルフロック盗難防止モードと、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び/又は第2のI/Oインタフェースが被保護電子機器に接続されて、被保護電子機器を保護するシングルロック盗難防止モードと、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースが被保護電子機器及び被保護電子機器の充電器にそれぞれ接続されて、充電中の被保護電子機器を保護する充電盗難防止モード、という3つの盗難防止モードの1つを少なくとも有している
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の盗難防止装置。
【請求項4】
前記主制御モジュールは、少なくとも第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとの接続状態に基づいて、盗難防止モードを判断することを特徴とする請求項3に記載の盗難防止装置。
【請求項5】
盗難防止装置の盗難防止モードを設置するモード設置モジュールを更に含むことを特徴とする請求項3に記載の盗難防止装置。
【請求項6】
入力されるロック解除情報が正確であるか否かを判断し、正確であればその状態をロック解除状態にするロック解除モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
【請求項7】
前記主制御モジュールは、前記警報モジュールにトリガー信号を発した後に、ロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであれば警報モジュールの警報動作を停止し、そうでなければ続いて警報することを特徴とする請求項6に記載の盗難防止装置。
【請求項8】
盗難防止装置及び/又は被保護電子機器に給電する電源及び電源管理モジュールを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
【請求項9】
前記主制御モジュールがCPU、DSP、FPGAの一種であり、前記警報モジュールが音声警報モジュールやランプ警報モジュールの一種又は組合せであり、前記ロック解除モジュールがキーボード、ブルートゥース、NFC、タイムスイッチ、指紋検出警報モジュールの一種又は組合せであることを特徴とする請求項6に記載の盗難防止装置。
【請求項10】
少なくとも2つの第1のI/Oインタフェース、及び/又は、少なくとも2つの第2のI/Oインタフェースを含み、それぞれが互いに接続しており、あるいて、異なる被保護電子機器及び/又は被保護電子機器の充電器に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
【請求項11】
前記回路は、
少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースとの間の電源負極線とセンサ線との間に形成される回路と、
少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと被保護電子機器との間の電源負極線とセンサ線との間に形成される回路と、
少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースと被保護電子機器の充電器との間の電源負極線と電源正極線との間に形成される回路と、を含むことを特徴とする請求項2に記載の盗難防止装置。
【請求項12】
主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、電源及び電源管理モジュールと、を含み、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースは、被保護電子機器に接続され、
前記接続状態検出モジュールは、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態を検出し、主制御モジュールに通報し、
前記主制御モジュールは、前記接続状態検出モジュールによって通報されるインタフェース接続状態及び充電状態に基づいて、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの状態が異常であるか否かを判断し、異常であれば前記警報モジュールにトリガー信号を発し、
前記警報モジュールは、前記主制御モジュールのトリガー信号を受信した後に警報し、
電源及び電源管理モジュールは、外接電源に接続され、盗難防止装置に給電し、被保護電子機器を充電することを特徴とする盗難防止装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態は、被保護電子機器との間に形成される回路に電流、電圧、それらの変化があるか否かを含むことを特徴とする請求項12に記載の盗難防止装置。
【請求項14】
入力されるロック解除情報が正確であるか否かを判断し、正確であればその状態をロック解除状態にするロック解除モジュールを更に含むことを特徴とする請求項12に記載の盗難防止装置。
【請求項15】
前記主制御モジュールは、前記警報モジュールにトリガー信号を発した後に、ロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであれば警報モジュールの警報動作を停止し、そうでなければ続いて警報することを特徴とする請求項14に記載の盗難防止装置。
【請求項16】
異なる被保護電子機器にそれぞれ接続されている複数の第1のI/Oインタフェースを含む、ことを特徴とする請求項12に記載の盗難防止装置。
【請求項17】
盗難防止装置によって盗難を防止する方法であって、
前記盗難防止装置は、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、ロック解除モジュールと、を含み、
当該方法は、
被保護物品と盗難防止装置とを接続し、盗難防止装置を起動するステップ1と、
接続状態検出モジュールが各I/Oインタフェースの接続状態を検出し、主制御モジュールに通報するステップ2と、
主制御モジュールが各I/Oインタフェースの接続状態に基づいて、前記第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとが正常な接続状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ2に移行し、そうでなかればステップ4に移行するステップ3と、
主制御モジュールが警報モジュールをトリガーして警報するステップ4と、
主制御モジュールがロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ6に移行し、そうでなければステップ4に移行するステップ5と、
主制御モジュールが警報モジュールの警報動作を停止し、ステップ2に移行するステップ6と、を含むことを特徴とする盗難防止方法。
【請求項18】
前記被保護物品は、電子インタフェースを有する電子機器であり、ステップ1において、前記電子機器の電子インタフェースを盗難防止装置の第1のI/Oインタフェース又は第2のI/Oインタフェースに接続することを特徴とする請求項17に記載の盗難防止方法。
【請求項19】
前記被保護物品は、接続線によってロックされる物品であり、ステップ1において、接続線によって、盗難防止装置の第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとの間に形成されるセルフロックリングにロックされることを特徴とする請求項17に記載の盗難防止方法。
【請求項20】
前記被保護物品は充電可能な機器であり、ステップ1において、前記充電可能な機器の充電インタフェースを盗難防止装置の第1のI/Oインタフェースに接続し、その充電器を第2のI/Oインタフェースに接続することを特徴とする請求項17に記載の盗難防止方法。
【請求項21】
盗難防止装置によって、充電状態にある被保護電子機器に対して盗難を防止する方法であって、
前記盗難防止装置は、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、電源及び電源管理モジュールと、警報モジュールと、ロック解除モジュールと、を含み、
前記方法は、
被保護電子機器を盗難防止装置の少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースに接続し、盗難防止装置を電源に接続して盗難防止装置を起動するステップ1と、
電源及び電源管理モジュールが被保護電子機器を充電するステップ2と、
接続状態検出モジュールが少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態を検出し、主制御モジュールに通報するステップ3と、
主制御モジュールが少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態に基づいて、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースが正常な状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ3に移行し、そうでなければステップ5に移行するステップ4と、
主制御モジュールが警報モジュールをトリガーして警報するステップ5と、
主制御モジュールがロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ7に移行し、そうでなければステップ5に移行するステップ6と、
主制御モジュールが警報モジュールを停止し、ステップ3に移行するステップ7と、を含むことを特徴とする盗難防止方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯盗難防止装置及び方法に関し、盗難防止技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
販売、展示、ホテル、銀行などの公共サービス施設の場所において、展示される機器及びサービス施設が盗難されることを防げるために、盗難防止装置によってそれらを保護することができる。例えば、携帯電話、デジタルカメラ、タブレットなどの電子機器を販売し又は展示する場所において、通常、携帯電話を展示台における盗難防止オフフック装置に電気的に接続することができる。顧客が電子機器を操作してその機能を理解しようとする際に、電子機器を直接に操作することができるが、それと盗難防止オフフック装置との接続を切断することができない。電子機器の接続が強制的に切断される場合、オフフック防止装置は警報することになる。
【0003】
しかし、このような盗難防止オフフック装置は、実装が複雑で、携帯不便である。例えばタブレットや携帯電話などの携帯電子機器の使用頻度の増加と伴って、充電頻度も高くなっている。ただし、充電する際に、携帯電子機器が人々の近くから離れ、更に視線からも離れるため、如何にして充電過程に盗難を有効的に防止するかのことは、解決すべく課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みると、本発明は、従来の盗難防止電子機器の携帯不可能、電子機器の充電過程における保護不可能、非電子機器に対する盗難防止不可能という課題を解決するための携帯盗難防止装置を提出している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1局面によれば、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、を含み、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースは、被保護電子機器及び/又は少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースに接続され、
前記少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースは、被保護電子機器の充電器及び/又は少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースに接続され、
前記接続検出モジュールは、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースの接続状態を検出し、主制御モジュールに通報し、
前記主制御モジュールは、前記接続検出モジュールによって通報されるインタフェース接続状態に基づいて、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び/又は第2のI/Oインタフェースの状態が異常であるか否かを判断し、異常であれば前記警報モジュールにトリガー信号を発し、
前記警報モジュールは、前記主制御モジュールのトリガー信号を受信した後に警報を行う盗難防止装置を提供している。
【0006】
本発明のある実施形態によれば、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースの接続状態は、被保護電子機器、被保護電子機器の充電器、又は別のI/Oインタフェースとの間に形成される回路に電流、電圧、それらの変化があるか否かを含む。
【0007】
本発明のある実施形態によれば、前記盗難防止装置は、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとが接続されてセルフロックリングを形成して、被保護物品をロックするセルフロック盗難防止モードと、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び/又は第2のI/Oインタフェースが被保護電子機器に接続されて、被保護電子機器を保護するシングルロック盗難防止モードと、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースが被保護電子機器及び被保護電子機器の充電器にそれぞれ接続されて、充電中の被保護電子機器を保護する充電盗難防止モード、という3つの盗難防止モードの1つを少なくとも有している。
【0008】
本発明のある実施形態によれば、前記主制御モジュールは、少なくとも第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとの接続状態に基づいて、盗難防止モードを判断する。
【0009】
本発明のある実施形態によれば、モード設置モジュールは、盗難防止装置の盗難防止モードを設置する。
【0010】
本発明のある実施形態によれば、前記ロック解除モジュールは、入力されるロック解除情報が正確であるか否かを判断し、正確であればその状態をロック解除状態にする。
【0011】
本発明のある実施形態によれば、前記主制御モジュールは、前記警報モジュールにトリガー信号を発した後に、ロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであれば警報モジュールの警報動作を停止し、そうでなければ続いて警報する。
【0012】
本発明のある実施形態によれば、盗難防止装置及び/又は被保護電子機器に給電する電源及び電源管理モジュールを更に含む。
【0013】
本発明のある実施形態によれば、前記主制御モジュールがCPU、DSP、FPGAの一種であり、前記警報モジュールが音声警報モジュールやランプ警報モジュールの一種又は組合せであり、前記ロック解除モジュールがキーボード、ブルートゥース、NFC、タイムスイッチ、指紋検出警報モジュールの一種又は組合せである。
【0014】
本発明のある実施形態によれば、少なくとも2つの第1のI/Oインタフェース、及び/又は、少なくとも2つの第2のI/Oインタフェースを含み、それぞれが互いに接続しており、あるいて、異なる被保護電子機器及び/又は被保護電子機器の充電器に接続されている。
【0015】
本発明のある実施形態によれば、前記回路は、
少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースとの間の電源負極線とセンサ線との間に形成される回路と、
少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと被保護電子機器との間の電源負極線とセンサ線との間に形成される回路と、
少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースと被保護電子機器の充電器との間の電源負極線と電源正極線との間に形成される回路と、を含む。
【0016】
本発明第2局面によれば、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、電源及び電源管理モジュールと、を含み、
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースは、被保護電子機器に接続され、
前記接続検出モジュールは、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態を検出し、主制御モジュールに通報し、
前記主制御モジュールは、前記接続検出モジュールによって通報されるインタフェース接続状態及び充電状態に基づいて、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの状態が異常であるか否かを判断し、異常であれば前記警報モジュールにトリガー信号を発し、
前記警報モジュールは、前記主制御モジュールのトリガー信号を受信した後に警報し、
電源及び電源管理モジュールは、外接電源に接続され、盗難防止装置に給電し、被保護電子機器を充電する盗難防止装置を提供している。
【0017】
本発明のある実施形態によれば、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態は、被保護電子機器との間に形成される回路に電流、電圧、それらの変化があるか否かを含む。
【0018】
本発明のある実施形態によれば、入力されるロック解除情報が正確であるか否かを判断し、正確であればその状態をロック解除状態にするロック解除モジュールを更に含む。
【0019】
本発明のある実施形態によれば、前記主制御モジュールは、前記警報モジュールにトリガー信号を発した後に、ロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであれば警報モジュールの警報動作を停止し、そうでなければ続いて警報する。
【0020】
本発明のある実施形態によれば、異なる被保護電子機器にそれぞれ接続されている複数の第1のI/Oインタフェースを含む。
【0021】
本発明の第3局面によれば、盗難防止装置によって盗難を防止する方法であって、
前記盗難防止装置は、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、少なくとも1つの第2のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、ロック解除モジュールと、を含み、
当該方法は、
被保護物品と盗難防止装置とを接続し、盗難防止装置を起動するステップ1と、
接続状態検出モジュールが各I/Oインタフェースの接続状態を検出し、主制御モジュールに通報するステップ2と、
主制御モジュールが各I/Oインタフェースの接続状態に基づいて、前記第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとが正常な接続状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ2に移行し、そうでなかればステップ4に移行するステップ3と、
主制御モジュールが警報モジュールをトリガーして警報するステップ4と、
主制御モジュールがロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ6に移行し、そうでなければステップ4に移行するステップ5と、
主制御モジュールが警報モジュールの警報動作を停止し、ステップ2に移行するステップ6と、を含む盗難防止方法を提供している。
【0022】
本発明のある実施形態によれば、前記被保護物品は、電子インタフェースを有する電子機器であり、ステップ1において、前記電子機器の電子インタフェースを盗難防止装置の第1のI/Oインタフェース又は第2のI/Oインタフェースに接続する。
【0023】
本発明のある実施形態によれば、前記被保護物品は、接続線によってロックされる物品であり、ステップ1において、接続線によって、盗難防止装置の第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとの間に形成されるセルフロックリングにロックされる。
【0024】
本発明のある実施形態によれば、前記被保護物品は充電可能な機器であり、ステップ1において、前記充電可能な機器の充電インタフェースを盗難防止装置の第1のI/Oインタフェースに接続し、その充電器を第2のI/Oインタフェースに接続する。
【0025】
本発明の第4局面によれば、盗難防止装置によって、充電状態にある被保護電子機器に対して盗難を防止する方法であって、
前記盗難防止装置は、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、電源及び電源管理モジュールと、警報モジュールと、ロック解除モジュールと、を含み、
前記方法は、
被保護電子機器を盗難防止装置の少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースに接続し、盗難防止装置を電源に接続して盗難防止装置を起動するステップ1と、
電源及び電源管理モジュールが被保護電子機器を充電するステップ2と、
接続状態検出モジュールが少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態を検出し、主制御モジュールに通報するステップ3と、
主制御モジュールが少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態に基づいて、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースが正常な状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ3に移行し、そうでなければステップ5に移行するステップ4と、
主制御モジュールが警報モジュールをトリガーして警報するステップ5と、
主制御モジュールがロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ7に移行し、そうでなければステップ5に移行するステップ6と、
主制御モジュールが警報モジュールを停止し、ステップ3に移行するステップ7と、を含む盗難防止方法を提供している。
【発明の効果】
【0026】
本発明に提出される携帯盗難防止装置は、複数の盗難防止モードを有し、セルフロックモードにおいて、被保護物品を単独に保護することができ、当該物品は、非電子機器であってもよい。シングルロック盗難防止モードにおいて、電子機器とのインタフェースの接続によって、被保護電子機器の盗難を防止することができる。充電モードにおいて、充電中の被保護電子機器の盗難を防止することができる。また、本発明に提出される携帯盗難防止装置は、複数の物品を同時に保護すると共に、異なる盗難防止モードを有することができる。本発明に提出される上記携帯盗難防止装置は、携帯便利で、機能が揃い、複数の状況によく適用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置の構造ブロック図である。
図2】本発明第1の実施形態における携帯盗難防止装置が充電盗難防止モードで動作する接続概念図である。
図3】本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置がセルフロック盗難防止モードで動作する接続概念図である。
図4】本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置がシングルロック盗難防止モードで動作する接続概念図である。
図5】本発明に提出される携帯盗難防止装置の盗難防止検出を行う方法フローチャートである。
図6】本発明第1の実施形態における携帯盗難防止装置がセルフロック盗難防止モードで動作し盗難防止を検出する原理図である。
図7】本発明第1の実施形態における携帯盗難防止装置がシングルロック盗難防止モードで動作し盗難防止を検出する原理図である。
図8】本発明第1の実施形態における携帯盗難防止装置が充電盗難防止モードで動作し盗難防止を検出する原理図である。
図9】本発明の第2の実施形態における携帯盗難防止電子装置の構造概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の目的、技術案及び長所を更に明瞭にするために、以下、図面を参照して、本発明の発明を実施するための形態をさらに詳細に説明する。
【0029】
図1は、本発明第1の実施形態における携帯盗難防止装置の構造ブロック図である。図1に示すように、前記携帯盗難防止装置は、主制御モジュール101と、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース102と、少なくとも1つの第2のI/Oインタフェース103と、接続状態検出モジュール104と、警報モジュール105と、ロック解除モジュール106と、電源及び電源管理モジュール107と、を含む。
【0030】
主制御モジュール101は、盗難防止装置の他の各モジュールを制御管理するものである。
【0031】
前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース102及び第2のI/Oインタフェース103は、接続線を介して互いに接続してセルフロックを形成してもよいし、保護される物品の電子インタフェース及び/又は充電器にそれぞれ接続してもよい。前記被保護物品は、電子インタフェースを有する電子機器であってもよく、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース又は第2のI/Oインタフェースを前記電子インタフェースに接続することによって、それに対して盗難防止保護を行うことができる。前記被保護物品は、例えば、ハンドバック、掛け紐付きの携帯電話、カメラなどのミシン目を有する物品であってもよい。前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースからなるセルフロックリングを、例えばハンドバックのハンドル、携帯電話またはカメラの掛け紐などの前記ミシン目を通ることによって、それに対して盗難防止保護を行うことができる。前記被保護物品は、前記携帯盗難防止装置の少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースからなるセルフロックリングによってロックされる他の物品であってもよい。例えば、セルフロックリングによって巻かれるフレキシブル物品、セルフロックリングによって巻かれる、凹部を有する物品等であってもよい。
【0032】
前記接続状態検出モジュール104は、前記第1のI/Oインタフェース、及び/又は、第2のI/Oインタフェースの接続状態を検出するためのものである。前記接続状態は、第1のI/Oインタフェースが互いに接続し、電子インタフェースに接続し、充電器に接続する等の状態を含む。
【0033】
警報モジュール105は、主制御モジュール101の制御によって警報動作を行うものである。
【0034】
ロック解除モジュール106は、入力されるロック解除情報が正確であるか否かを判断するためのものである。正確であれば、その状態をロック解除状態にし、そうでなければ、非ロック解除状態にする。
【0035】
電源及び電源管理モジュール107は、前記盗難防止装置に給電し、電源管理を供給するためのものである。給電方式は、内蔵電池であってもよいし、外接電源であってもよい。
【0036】
好ましくは、前記主制御モジュール101は、主に、CPUによって実現され、DSPやFPGA等によって実現されてもよい。前記第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースは、MincroUSB/MiniUSB/Lightning/MD機器インタフェース/FU45/FU11等のインタフェースであってもよい。接続状態検出モジュール104は、主に、主制御モジュールに独立するCPU、DSP、FPGA等によって実現され、主制御モジュールと同一のCPUを共用してもよく、第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとが接続されているか否か、又は、他の電子機器の電子インタフェース及び/又は充電器に接続されているか否かを検出する。その実現方式は、複数種類があり、例えば、ループ電流が遮断されているか否かを検出し、あるいは、インタフェース電圧があるか否かを検出することによって判断することができる。前記警報モジュール105は、スピーカやLEDランプなどによって実現され、音声警報信号及びランプ警報信号などを発し、警報作用を奏するモジュールである。前記ロック解除モジュール106は、キーボード、ブルートゥース、NFC、タイムスイッチ、指紋検出、又は上記モジュールの組合せを含むが、これらに限られない。キーボードロック解除モジュールである場合、予め設けられるパスワードを入力することによってロックを解除することができ、ブルートゥース又はNFCである場合、携帯電話などのブルートゥースやNFC機能を有する他の機器によってロックを解除するように予め設けられることができ、タイムスイッチである場合、予め設けられる警報時間になる際に自動的にロックを解除することができる。指紋検出である場合、予め設けられる指紋情報を入力することによってロックを解除することができる。もちろん、上記ロック解除方式の各組合せであってもよく、実際の必要に応じて実現することができる。前記電源及び電源管理モジュール107の内蔵電池は、充電電池、ワンタイムアルカリ電池又は太陽電池等であってもよい。
【0037】
前記携帯盗難防止装置の盗難防止モードは、少なくとも以下の一種又は複数の組合せを含む。
【0038】
セルフロック盗難防止モード:当該モードにおいて、第1のI/Oインタフェース102と第2のI/Oインタフェース103とは、接続線を介して互いに接続され、セルフロックリングを形成し、被保護物品を、例えばテーブル脚などの固定物体にロックして保護する。
【0039】
シングルロック盗難防止モード:当該モードにおいて、第1のI/Oインタフェース102及び/又は第2のI/Oインタフェース103は、例えば携帯電話などの被保護物品の電子インタフェースに接続され、当該モードにおいて、第1のI/Oインタフェース102及び第2のI/Oインタフェース103は、2つの被保護電子機器に同時に接続されて、2つの電子機器を同時に保護してもよいし、1つの被保護電子機器に接続され、1つの電子機器のみを保護してもよい。
【0040】
充電盗難防止モード:当該モードにおいて、第1のI/Oインタフェース102と第2のI/Oインタフェース103は、充電器及び充電可能な電子機器にそれぞれ接続され、電子機器の充電過程に電子機器を保護する。
【0041】
図2は、本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置が充電盗難防止モードで動作する接続概念図を示す。図2に示すように、携帯盗難防止装置1の第1のI/Oインタフェース102は、外接電源Pである充電器に接続され、第2のI/Oインタフェース103は、被保護機器Sに接続される。当該モードにおいて、携帯盗難防止装置1は、充電中の被保護電子機器Sを保護し,外接電源Pから入力される電源電流を直接に被保護電子機器Sの充電インタフェースに出力し、被保護電子機器Sに対する充電機能を実現すると共に、盗難防止の保護作用を奏する。
【0042】
図3は、本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置がセルフロック盗難防止モードで動作する接続概念図を示す。図3に示すように、携帯盗難防止装置1の第1のI/Oインタフェース102は、接続線L1を介して、第2のI/Oインタフェース103に接続されてセルフロックを形成する。接続線L1は、被保護物品Sにおける環状部位を通り、接続線が不当に抜かれ、又は、切られる際に、携帯盗難防止装置1は、警報することになる。
【0043】
図4は、本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置がシングルロック盗難防止モードで動作する接続概念図を示す。図5に示すように、携帯盗難防止装置1の第1のI/Oインタフェース102は、接続線L1を介して、被保護電子機器Sの電子インタフェースに接続され、接続線が不当に抜かれ、又は、切られる際に、携帯盗難防止装置1は、警報することになる。
【0044】
好ましくは、前記第1のI/Oインタフェース102及び第2のI/Oインタフェースは、複数含まれてもよい。それらは、ペアで設けられてもよく、ペアで設けられなくてもよい。第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースが複数含まれる場合、前記携帯盗難防止装置は、複数の物品を同時に保護してもよいし、複数充電可能な電子機器が充電中に盗難されないように保護してもよい。
【0045】
前記盗難防止装置が起動した後に、主制御モジュール101は、前記盗難防止装置の盗難防止モードを判断し、異なる盗難防止モードに基づいて、保護される物品が安全であるか否かを判断する。前記盗難防止モードは、携帯盗難防止装置から独立して設けられるモード設置モジュールによって設定されてもよい。例えば、ユーザが本発明に開示される携帯盗難防止装置によって被保護物品をロックした後に、モード設置モジュールによって該当する盗難防止モードを設定し、モード設置モジュールは、設定される盗難防止モードを主制御モジュール101に報知し、前記モード設置モジュールは、例えば、機械スイッチやリモコンスイッチなどの形式のスイッチであってもよい。なお、モード設置モジュールを単独に設けなく、前記携帯盗難防止装置を起動する際に主制御モジュール101によって接続状態検出モジュール104が第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースを検出するように制御し、検出された結果に基づいて前記盗難防止装置がどの盗難防止モードにあるかを判断してもよい。その中、シングルロック盗難防止モードと確定した場合、主制御モジュール101は、前記第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェース接続電子機器の盗難防止状態を記憶し、即ち、どのインタフェースが電子機器に接続して盗難防止を行うかのことを記憶する。
【0046】
もちろん、第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースが複数含まれる場合、前記盗難防止装置は、異なる盗難防止モードに同時にあってもよい。異なる盗難防止モード検出方式が上記方式に類似するため、ここでは贅言しない。
【0047】
図5は、本発明に提出される携帯盗難防止装置の盗難防止検出を行う方法フローチャートを示す。図5に示すように、当該盗難防止検出方法は、
被保護物品を携帯盗難防止装置に接続し、携帯盗難防止装置を起動するステップ501と、
主制御モジュール101が接続状態検出モジュール104をトリガーして各インタフェースの接続状態を検出するステップ502と、
接続状態検出モジュール104が検出された状態を主制御モジュール101に通報し、主制御モジュール101が各インタフェースの接続状態に基づいて前記第1のI/Oインタフェース及び第2のI/Oインタフェースが正常接続状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ502に移行し、そうでなければステップ504に移行するステップ503と、
主制御モジュール101が警報モジュール105の警報動作をトリガーするステップ504と、
主制御モジュール101がロック解除モジュール106がロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ506に移行し、そうでなければステップ504に移行するステップ505と、
主制御モジュール101が警報モジュール105を停止し、ステップ502に移行するステップ506と、を含む。
【0048】
以下、本発明に提出される携帯盗難防止装置の具体的な構造を組み合わせて、上記方法における各ステップを詳細に説明する。
【0049】
ステップ501において、ユーザが携帯盗難防止装置を用いる際に、被保護物品を前記携帯盗難防止装置にロックした後に前記携帯盗難防止装置を起動し、前記被保護物品は、電子インタフェースを有する電子機器であってもよく、前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェース又は第2のI/Oインタフェースを前記電子インタフェースに接続することによってそれに対して盗難防止保護を行うことができる。前記被保護物品は、例えばハンドバックのハンドル、携帯電話又はカメラの掛け紐などの環状部位を有する物品という接続線によってロックされる物品であってもよいし、例えば瓢箪状物品という接続線によって巻かれる物品であってもよい。前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとの間にセルフロックリングが形成される接続線を前記環状部位を通り、あるいは、接続線によって被保護物品を巻いて盗難防止保護を行うことができる。前記被保護物品は充電可能な機器であり、前記充電可能な機器の充電インタフェースを盗難防止装置の第1のI/Oインタフェースに接続し、その充電器を第2のI/Oインタフェースに接続して保護する。
【0050】
好ましくは、前記携帯盗難防止装置のある起動方式は、当該主体外部に設けられるスイッチによって実現することであり、別の好ましい方式は、ユーザが被保護物品を前記携帯盗難防止装置にロックした後に、携帯盗難防止装置がインタフェースによって電気信号を検出する際に自動的に起動することである。例えば、ユーザがセルフロック盗難防止モードを採用する際に、2つのインタフェースを接続する接続線に物品(当該物品が接続線によってロックされるいずれの物品であってもよい)をロックした後に、2つのインタフェースが接続線によって接続された後に電気信号をトリガーし、当該電気信号は、携帯盗難防止装置の起動信号であってもよい。ユーザがシングルロック盗難防止モード又は充電盗難防止モードを採用する際に、各インタフェースの1つが被保護電子機器に接続されると電気信号をトリガーし、当該電気信号は、携帯盗難防止装置の起動信号であってもよい。
【0051】
また、携帯盗難防止装置は、モード設置スイッチをさらに含んでもよい。ユーザは、前記モード設置スイッチによって、採用される盗難防止モードを手動的に設置することができる。好ましくは、当該モード設置スイッチは、有線コントローラ(例えば、キーボード)、無線リモコン機器(例えば、FMリモコン、ブルートゥースリモコン、NFCコントローラ、又は携帯電話クライアント等)によって実現することができる。設けられる盗難防止モード情報は、主制御モジュール101のバッファに記憶されることができる。もちろん、携帯盗難防止装置は、モード設置スイッチを設置しなくてもよく、盗難防止装置が起動した後に、主制御モジュールは、検出された各インタフェースの接続状態に基づいてどの盗難防止モードにあるかを判断し、盗難防止を更に行うことができる。
【0052】
ステップ502において、携帯盗難防止装置が起動した後に、主制御モジュール101は、まず、接続状態検出モジュール104が各I/Oインタフェースの接続状態を検出するようにトリガーする。もちろん、ユーザの動作遅延による誤報を避けるために、携帯盗難防止装置が起動した後に、主制御モジュール101は、一定の時間を遅延して接続状態検出モジュール104をトリガーすることができる。
【0053】
具体的には、ステップ502は、以下のステップを更に含む。
【0054】
ステップ5021:主制御モジュール101は、設けられる盗難防止モード情報がバッファに記憶されるか否かを判断し、記憶されなければステップ5022に移行し、記憶されればステップ5025に移行する。
【0055】
その中、前記盗難防止モード情報は、採用中のモード情報及び各インタフェースの接続状態情報を含む。例えば、2つのビットによって3種の異なる盗難防止モードを示すことができる。例えば、00はセルフロック盗難防止モードを示し、01はシングルロック盗難防止モードを示し、11は充電盗難防止モードを示す。別の2つのビットによって各インタフェースの接続状態を示すことができる。例えば、00は機器に接続されていないことを示し、01は電子機器に接続されることを示し、10は充電器に接続されることを示し、11は別のI/Oインタフェースに接続されることを示す。
【0056】
ステップ5022:主制御モジュール101は、接続状態検出モジュール104が各インタフェースの接続状態を検出するようにトリガーする。
【0057】
ステップ5023:接続状態検出モジュール104は、検出された各インタフェースの接続状態を主制御モジュール101に通報する。
【0058】
以下、図面に基づいて、異なる状態における接続状態の検出原理を詳細に説明する。
【0059】
図6は、本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置がセルフロック盗難防止モードで動作し盗難防止を検出する原理図を示す。図6に示すように、実施形態において、第1のI/Oインタフェース102と第2のI/Oインタフェース103における電源負極端子とSensor端子とを、電源負極GND線及びセンサ線Sensorという2本の線によって接続し、回路を形成する。その中、接続検出モジュール104は、前記回路ループ電流の状態変化を検出し、主制御モジュール101に通報する。回路ループに電流が流れることを検出すれば、第1のI/Oインタフェース102と第2のI/Oインタフェース103とが正常に接続されていると判定する。
【0060】
図7は、本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置がシングルロック盗難防止モードで動作し盗難防止を検出する原理図を示す。図7に示すように、本実施形態において、第1のI/Oインタフェース102と被保護電子機器Sのインタフェースとは、電源負極線GND、電源正極線VBus及びセンサ線Sensorという3本の線によって接続している。その中、電源負極線GNDとセンサSensorとは回路ループを構成し、接続検出モジュール104は、回路ループの電流状態の変化を検出し、主制御モジュール101に通報する。電源正極線VBusは、被保護電子機器を充電することができる。第1のI/Oインタフェース102と被保護電子機器Sとの間に電流が流れることを検出すれば、第1のI/Oインタフェース102と被保護電子機器Sとが正常に接続されていると判定する。
【0061】
図8は、本発明の第1の実施形態における携帯盗難防止装置が充電盗難防止モードで動作し盗難防止を検出する原理図を示す。図8に示すように、本実施形態において、第1のI/Oインタフェースと被保護電子機器との接続方式は、図7に示すようなものであり、ここでは贅言しない。第2のI/Oインタフェース103と充電器Chargerとは、電源負極線GND及び電源正極線VBusという2本の線によって接続されている。接続検出モジュール104は、第2のI/Oインタフェース103における電源正極線VBusインタフェースの電圧変化を検出し、主制御モジュール101に通報する。第2のI/Oインタフェース103と充電器Chargerとの間の電源正極線VBusインタフェースに電圧があれば、第2のI/Oインタフェース103と充電器Chargerとが正常に接続されていると判定する。
【0062】
ステップ5024:主制御モジュール101は、各インタフェースの接続状態に基づいて携帯盗難防止装置がどの盗難防止モードにあるかを判断し、盗難防止モード情報を記憶する。
【0063】
例えば、検出された接続状態が第1のI/Oインタフェースと第2のI/Oインタフェースとが互いに接続しているものであれば、携帯盗難防止装置がセルフロック盗難防止モードにあると判断し、その盗難防止モード情報は、「00」(セルフロック盗難防止モードを示す)、「11」(第1のI/Oインタフェースが別のインタフェースに接続されることを示す)、「11」(第2のI/Oインタフェースが別のインタフェースに接続されることを示す)として記憶されることができる。
【0064】
第1のI/Oインタフェース及び/又は第2のI/Oインタフェースが被保護電子機器に接続される場合、携帯盗難防止装置がシングルロック盗難防止モードにあると判断し、その盗難防止モード情報は、「01」(シングルロック盗難防止モードを示す)、「01」(第1のI/Oインタフェースが電子機器に接続されることを示す)、「01」(第2のI/Oインタフェースが電子機器に接続されることを示す)として記憶されることができる。
【0065】
第1のI/Oインタフェースが電子機器に接続され、第2のI/Oインタフェースが充電器に接続される場合、携帯盗難防止装置が充電盗難防止モードにあると判断し、その盗難防止モード情報は、「11」(充電盗難防止モードを示す)、「01」(第1のI/Oインタフェースが電子機器に接続されることを示す)、「11」(第2のI/Oインタフェースが充電器に接続されることを示す)として記憶されることができる。
【0066】
ステップ5025:主制御モジュール101は、盗難防止モード情報に基づいて、接続状態検出モジュール104が各インタフェースの接続状態を検出するようにトリガーする。
【0067】
その中、第1のI/Oインタフェース又は第2のI/Oインタフェースが被保護物品及び充電器に接続されておらず、他のインタフェースにも接続されていない場合、主制御モジュール101は、接続状態検出モジュール104が検出することをトリガーしなくてもよい。
【0068】
ステップ503において、主制御モジュール101は、盗難防止モード情報に基づいて、各インタフェースの接続状態が正常であるか否かを判断する。具体的には、主制御モジュール101は、該当するインタフェースの接続状態が記憶される盗難防止モード情報における状態に一致するか否かを判断し、一致すれば、当該インタフェースの接続状態が正常であると判断し、一致しなければ、正常でないと判断する。
【0069】
ステップ504において、主制御モジュール101は、いずれのインタフェースの接続状態が正常でないと判断すれば、警報モジュール105が警報情報を発するようにトリガーする。
【0070】
ステップ505において、主制御モジュール101は、警報モジュール105が警報情報を発するようにトリガーした後に、ロック解除モジュール106がロック解除状態にあるか否かを判断する。例えば、ロック解除モジュールがキーボードロック解除を採用する場合、前記ロック解除モジュールが入力されるパスワード情報を受信したか否かを判断し、受信した場合、受信したパスワード情報と記憶されたパスワード情報とが一致するか否かを判断し、一致すれば、ロック解除状態にあると判定し、一致しなければ、非ロック解除状態にあると判定し、警報モジュール105が警報情報を発するようにトリガーする。
【0071】
ステップ506において、主制御モジュール101は、ロック解除モジュール106がロック解除状態にあると判断する場合、ステップ502に戻って盗難防止の検出を改めて開始する。
【0072】
図9は、本発明の第2の実施形態における携帯盗難防止電子装置の構造概念図を示す。図9に示すように、当該携帯盗難防止装置1は、主制御モジュールと、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースと、接続状態検出モジュールと、警報モジュールと、ロック解除モジュールと、電源及び電源管理モジュールと、を含む。上記各インタフェース及びモジュールの作用は、第1の実施形態と同じであり、当該実施形態における携帯盗難防止装置1と充電モジュールとが集積されており、充電盗難防止モードのみで動作する点が異なっている。第2のI/Oインタフェースと外接電源とが携帯盗難防止機器の内部に集積されると見なすことができる。電源及び電源管理モジュール107は、内蔵電源を管理する以外、被保護機器に対する充電機能を管理する必要もある。
【0073】
本発明は、本発明の第2の実施形態における携帯盗難防止電子装置によって充電状態にある電子機器に対して盗難防止検出を行う方法を更に提供しており、具体的には、
被保護電子機器を携帯盗難防止装置の少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースに接続し、携帯盗難防止装置を電源に接続して携帯盗難防止装置を起動するステップ1と、
電源及び電源管理モジュールが被保護電子機器を充電するステップ2と、
接続状態検出モジュールが少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態を検出し、主制御モジュールに通報するステップ3と、
主制御モジュールが少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態及び充電状態に基づいて、前記第1のI/Oインタフェースが正常な接続状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ3に移動し、そうでなければステップ5に移動するステップ4と、
主制御モジュールが警報モジュールが警報情報を発するようにトリガーするステップ5と
主制御モジュールがロック解除モジュールがロック解除状態にあるか否かを判断し、そうであればステップ7に移動し、そうでなければステップ5に移行するステップ6と、
主制御モジュールが警報モジュールを停止し、ステップ3に移行するステップ7と、を含む。
【0074】
実施形態において、接続状態検出モジュールが前記少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態を検出する以外、その充電状態を検出し、即ち、当該少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースによって被保護電子機器を充電しているか否かを検出する必要もある。前記携帯盗難防止装置が電源から抜かれば、接続状態検出モジュールが充電状態を検出することができず、主制御モジュールに通報し、主制御モジュールが充電状態が異常であると判定して、警報モジュールをトリガーして警報する。本実施形態において、主制御モジュールが、少なくとも1つの第1のI/Oインタフェースの接続状態が異常であり、又は、充電状態が異常であると判定する次第に、警報モジュールをトリガーして警報する。
【0075】
以上のように、本発明に提出される携帯盗難防止装置は、複数の盗難防止モードを有する。セルフロックモードで被保護物品を単独に保護することができ、当該物品は、接続線によってロックされるいずれの物品であってもよい。シングルロック盗難防止モードでは、電子機器の電子インタフェースと接続することによって被保護電子機器が盗難されることを防止することができる。充電モードでは、充電中の被保護電子機器が盗難されることを防止することもできる。また、本発明に提出される携帯盗難防止装置は、複数の物品を同時に保護すると共に、異なる盗難防止モードを同時に有している。本発明に提出される上記携帯盗難防止装置は、携帯便利で、機能が揃い、複数の状況によく適用されることができる。
【0076】
以上に記載の実施形態は、本発明の目的、技術案及び有益効果をさらに詳細に説明している。上記が本発明の実施形態のみであり、本発明を制限しておらず、本発明の主旨及び原則内の補正、等価切替、改良などがいずれも本発明の保護範囲に含まれることを理解すべきである。
図2
図3
図4
図6
図7
図8
図9
図1
図5
【国際調査報告】