特表2017-506367(P2017-506367A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-506367(P2017-506367A)
(43)【公表日】2017年3月2日
(54)【発明の名称】地質学のスキャナ
(51)【国際特許分類】
   G02B 21/36 20060101AFI20170210BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20170210BHJP
   G02B 21/06 20060101ALI20170210BHJP
   G02B 7/28 20060101ALI20170210BHJP
   G01N 21/21 20060101ALI20170210BHJP
【FI】
   G02B21/36
   H04N5/225 Z
   G02B21/06
   G02B7/28 J
   G01N21/21 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】26
(21)【出願番号】特願2016-554528(P2016-554528)
(86)(22)【出願日】2014年11月14日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月12日
(86)【国際出願番号】US2014065806
(87)【国際公開番号】WO2015073897
(87)【国際公開日】20150521
(31)【優先権主張番号】61/905,036
(32)【優先日】2013年11月15日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VISUAL BASIC
(71)【出願人】
【識別番号】516142274
【氏名又は名称】マイクロスキャン テクノロジーズ,インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】カサス,ビクター
【テーマコード(参考)】
2G059
2H052
2H151
5C122
【Fターム(参考)】
2G059AA02
2G059BB08
2G059CC01
2G059EE02
2G059EE05
2G059FF03
2G059GG02
2G059GG10
2G059HH02
2G059JJ19
2G059JJ22
2G059KK04
2G059MM09
2G059MM10
2H052AA01
2H052AA07
2H052AB01
2H052AB24
2H052AC02
2H052AC04
2H052AC06
2H052AC09
2H052AC15
2H052AC18
2H052AC27
2H052AC29
2H052AC33
2H052AD08
2H052AD09
2H052AD19
2H052AF02
2H052AF21
2H151AA11
5C122DA04
5C122DA12
5C122DA30
5C122DA35
5C122EA40
5C122FA05
5C122FB03
5C122FB11
5C122FB17
5C122FC01
5C122FC02
5C122FC03
5C122FD01
5C122FK23
5C122GA24
5C122GC14
5C122GC36
5C122GC76
5C122GG01
5C122HA09
5C122HA82
(57)【要約】
結晶サンプルのスライド全体の画像を取得し表示するための方法および機器が開示される。いくつかの実施形態において、スライドはモーター駆動ステージを備えたイメージング装置上に、つまりデジタルイメージング装置上に置かれ、標本の全てのパーツは、スライド全体を単一画像として表示するために画像化および再組立てされ、PC上に表示可能であり、局所および広域のネットワークおよびインターネットを介して伝達可能であり、その後、異なる角度で回転される交差した偏光子の下で、複数のスライド全体画像の取得が促進され、各画像は偏光角でビューワーに表示される。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
標本を視覚化する方法であって、該方法は、
a)基板に標本を置く工程であって、該標本が基板の領域を占める、工程;
b)高倍率かつ高解像度の標本の単一のスキャンを得るために、高性能の対物レンズおよび交差する偏光子を使用してステージ上に基板を置き、及び標本を備えた基板の領域を画像化する工程であって、交差する偏光子は一方向にセットされて標本の高解像度画像のためのデータを提供する、工程;
c)交差する偏光子の角度を様々な角度のインクリメントで変化させて工程(b)の画像化工程を繰り返す工程であって、各偏光角で一回、顕微鏡の高倍率の対物レンズの視野を標本全体にわたって段階的に進め、標本のための各視野の連続画像を取得することにより、連続画像の連続的なシーケンスを得る工程を更に含む、工程;および、
d)遠隔での観察のために、データベースにおいて高分解能画像データをアップロードし保存する工程
を含む、方法。
【請求項2】
標本の低解像度の画像を得る工程をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
標本は、工業用、記載岩石学、地質学、金属、および結晶の標本である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
地質学の標本は結晶の標本であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
地質学の標本は岩石、鉱物または結晶であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
標本は完全な標本であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
顕微鏡機器であって、該顕微鏡機器は、
(a)少なくとも1つの対物レンズ、デジタル・イメージング・システム、およびモーター駆動ステージを設けられた装置、
(b)軸のまわりを回転することができる交差する偏光子を形成する偏光子と検光子であって、顕微鏡機器はモーター駆動ステージ上に置かれた基板の領域を占める標本の高分解能デジタル画像データを提供するために、高倍率かつ高分解能での標本の単一のスキャンを得るように制御可能であり、顕微鏡の高倍率の対物レンズの視野を標本全体にわたって段階的に進め、それにより標本のための視野全体の連続画像を取得することによって、および偏光子の異なる角度で連続スキャンすることによって、連続画像の連続的なシーケンスを含む、偏光子と検光子;
(c)高解像度デジタル画像データを処理するための画像処理手段;
(d)得られた高解像度画像データを保存するための保存手段;
(e)データ・ストアから端末へ高解像度画像データを移すための手段
を備える、顕微鏡機器。
【請求項8】
デジタル・イメージング・システムはCCDカメラ、CMOSまたはライン・スキャナであることを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項9】
オートフォーカスを提供するために顕微鏡の対物レンズを移動させるための手段をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項10】
ユーザーによる性能の検討のためにどの画像データが要求されたかを記録するための手段をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項11】
記録する手段はポータブルのデータ記憶デバイスであることを特徴とする請求項10に記載の機器。
【請求項12】
標本は完全な標本であることを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項13】
標本は地質学の標本であることを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項14】
地質学の標本は岩石、鉱物または結晶の構造であることを特徴とする請求項13に記載の機器。
【請求項15】
電動タレットをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の機器。
【請求項16】
顕微鏡で使用される画像データを取得する方法であって、該方法は、:
(a)高性能な対物レンズ、デジタル・イメージング・システムとモーター駆動ステージ、および偏光子と検光子を備える顕微鏡のステージ上の調製された標本を含む基板を配置する工程であって、偏光子と検光子は軸のまわりを回転することができる交差する偏光子を形成する、工程
(b)標本の高分解能画像を提供するために、高倍率かつ高分解能での標本の単一スキャンを得るための高性能対物レンズを使用して、標本の領域をイメージングする工程
(c)画像データの比較的低解像度のコピーを得るために、高解像度デジタル画像データをデジタルで処理する工程であって、
イメージングの工程は、顕微鏡の高性能対物レンズの視野を標本全体にわたって段階的に進めること、および標本のための視野全体の連続画像を取得すること、および偏光子の複数の角度で複数の連続的なイメージングを行うことによって、連続画像の連続的なシーケンスを得る工程を含む、工程;
(d)端末のモニタ上でナビゲーションマップとして、対応する低解像度画像の表示のためにデータ・ストアから遠隔端末まで画像データの低解像度コピーを移す工程;
および、
(e)データ・ストアからエンドユーザへ、選択された領域に関するナビゲーションマップの領域の高解像度画像データを随意に転送する工程
を含む、方法。
【請求項17】
高解像度画像データおよび画像データの低解像度コピーをメタデータファイルに保存する工程を更に含む
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
イメージングの間に、顕微鏡スライドに対して対物レンズを移動させることにより顕微鏡の焦点を周期的に再び合わせる工程を更に含む
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
各視野の各画像について取得された画像データを処理し、処理されたデータをデータ・ストアに更に保存することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
処理は、デジタル画像の圧縮の1つ以上を含み、および各視野の各画像のまわりで周辺の陰影を除去する処理の1つ以上を含む
ことを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項21】
テレマイクロスコープの使用方法であって、該方法は、
(a)請求項16に係る方法を使用して標本の画像データを取得する工程;
(b)遠隔端末からのデータ・ストアへのアクセスを可能にする工程;
(c)画像データの低解像度コピーのデータを遠隔端末に転送する工程
(d)対応する低解像度画像を遠隔端末で表示する工程および、;
(e)低解像度画像の領域の対応する高解像度画像データを、データ・ストアから端末へ転送する工程
を含む方法。
【請求項22】
低解像度画像の領域の、対応する高解像度画像データの転送は、端末のモニタ上に表示される低解像度画像の領域を選択することによって達成される
ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記方法を実行する人による性能の検討のために、選択される低解像度画像の領域を記録する工程を更に含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項24】
顕微鏡機器であって、該顕微鏡機器は、
(a)少なくとも1つの対物レンズ、電動タレット、デジタル・イメージング・システム、モーター駆動ステージおよび反射光システムを設けられた装置;
(b)高解像度デジタル画像データを得るための、および画像データの低解像度コピーを得るための画像処理手段;
(c)高解像度画像データおよびそれにより得られる画像データの低解像度コピーを保存するための保存手段;
(d)端末のモニタ上でのナビゲーションマップとして、対応する低解像度画像の表示のためにデータ・ストアから遠隔端末まで画像データの低解像度コピーを移すための手段;および、
(e)データ・ストアから端末へ、ナビゲーションマップの画像の選択された領域について対応する高解像度画像データを移すための手段
を備える顕微鏡機器。
【請求項25】
反射光システムは可動性の検光子を含まないことを特徴とする請求項24に記載の顕微鏡機器。
【請求項26】
反射光システムは随意の暗視野の照明手段を含むことを特徴とする請求項24に記載の顕微鏡機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<相互参照>
本出願は、2013年11月15日に出願された米国仮特許出願第61/905,036号の利益を主張し、その全体が引用によって本明細書中に組み込まれる。
【0002】
下記のものは、物質科学およびエンジニアリング、記載岩石学、地質学での顕微鏡使用(geological microscopy)、材料構造のスキャニング、産業資材を含む、顕微鏡使用のトレーニング、地質学教育、研究、および結晶構造の顕微鏡検査に関する。
【背景技術】
【0003】
材料(例えば記載岩石学)を研究するための顕微鏡は、薄片中の材料、岩および鉱物を識別するための、物質科学、岩石学および光学鉱物学(optical mineralogy)で使用される一種の光学顕微鏡である。顕微鏡は、物質科学、材料エンジニアリング、光学鉱物学および記載岩石学において使用される。方法は偏光顕微鏡法(PLM)と呼ばれる。
【発明の概要】
【0004】
本明細書中には、限定されないが、地質学サンプルまたは試料、岩石、鉱物、金属、製品原材料、産業上のサンプル、不透明であるが反射する性質を備えたパーツおよび成分、観察および資料管理のために媒体へ埋め込まれ及び磨かれ又は研磨された(polished or ground)金属、及び/又は結晶のサンプル又は標本を含む、全体または部分的な画像を取得し表示するための方法および機器が開示される。いくつかの実施形態において、基板またはスライドはモーター駆動ステージを備えたイメージング装置上に、およびデジタル画像装置(例えばカメラまたはラインスキャナ)上に置かれ、標本の全てのパーツは、モニタ上に表示可能であり局所および広域のネットワークおよびインターネットを介して伝達可能である、基板全面または単一の画像を表示するために、画像化され、および再組立てされる。表示された画像は、偏光角で観察者に表示される、各画像により、異なる角度で回転した交差した偏光子の下での、スライドまたは基板の、複式の全体スライドまたは基板の画像の取得を促進するために使用される。
【0005】
一実施形態において、標本を視覚化する方法が開示されており、該方法は:a) 基板に標本を置く工程であって、該標本が基板の領域を占める、工程;b) 高倍率の対物レンズ(high power magnification objective lens)および交差する偏光子(cross polarizer)を使用して高倍率かつ高解像度の標本の単一のスキャンを得るために、ステージ上に基板を置き、及び標本を備えた基板の領域を画像化する工程であって、交差する偏光子は一方向にセットされて標本の高解像度画像のためのデータを提供する、工程;c)交差する偏光子の角度を様々な角度のインクリメントで変化させて工程(b)の画像化工程を繰り返す工程であって、各偏光角で一回、顕微鏡の高倍率の対物レンズの視野を標本にわたって段階的に進め、標本のための各視野の連続画像を取得することにより、連続画像の連続的なシーケンスを得る工程を更に含む、工程;および、d)遠隔での観察のためのデータベースにおいて高分解能画像データをアップロードし保存する工程を含む。
【0006】
他の実施形態において顕微鏡装置が開示されており、該顕微鏡装置は、少なくとも1つの対物レンズ、電動タレット、デジタル・イメージング・システムとモーター駆動ステージ、偏光子と検光子を共に備える装置を含み、偏光子と検光子は軸のまわりを回転することができる交差する偏光子を形成し、ここで顕微鏡機器は、モーター駆動ステージ上に置かれた基板の領域を占める標本の高分解能デジタル画像データを提供するために、高倍率かつ高分解能での標本の単一のスキャンを得るように制御可能であり、前偏光子と検光子は、顕微鏡の高倍率の対物レンズの視野を標本全体にわたって段階的に進め、それにより標本のための視野全体の連続画像を取得することによって、および偏光子の異なる角度で連続スキャンすることによって、連続画像の連続的なシーケンスを含み;前記顕微鏡装置は、高解像度デジタル画像データを処理して画像データの低解像度コピーを得るための画像処理手段;高解像度画像データおよびそれにより得られる画像データの低解像度コピーを保存するための保存手段;端末のモニタ上のナビゲーションマップとして、対応する低解像度画像の表示のためにデータ・ストアから遠隔端末まで画像データの低解像度コピーを移すための手段;および、データ・ストアから端末へ、ナビゲーションマップの画像の選択された領域について対応する高解像度画像データを移すための手段を含む。
【0007】
様々な態様において、標本の1つ以上の画像を取得することができるスキャナが本明細書に提供される。標本は、スライド上での従来の顕微鏡観察について、通常処理されないサンプルを含む。用語「標本(specimens)」または「サンプル(samples)」は、本明細書中に開示される様々な実施形態で交換可能に使用され得る。こうした標本の例は、限定なしで、様々なサイズの岩石、金属ベースのサンプルおよびサンプル(例えば不透明なサンプル)を含んでおり、それは、光が標本を通って送達され得ない、従来の顕微鏡を超える差異の照明を必要とする。標本は、横断面の全体または標本全体の任意の部分であってもよい。多くの実装において、標本は標本を破壊することなしにスキャンされて、ユーザーが標本の由来する位置に標本を置き換えることができるようになる。スキャナはポータブルであってもよく、ここで標本はサンプリングの場所または遠隔地でスキャンされる。いくつかの実施形態において、スキャナは、標本を照らすための光源を備えた照明器を含み、ここで光はその後、標本からイメージング装置上に反射される。一実施形態において、カメラなどのイメージング装置はスキャナの構成要素である。
【0008】
一態様において照明器が本明細書中に提供され、該照明器は、主要な対物の光路から照明の光路までが45度の角度で配置される片面のみ銀被覆された鏡(50%反射のビームスプリッタ)へ、照明の光路(光源から標本までの光路)を通って、共軸の照明を提供して、50%の光が対物レンズを通って送られるようになる。対物レンズは、同じ対物レンズの光を収集する能力と、同じ開口数の集光レンズとして機能する。いくつかの実施形態において、交差する偏光フィルタは、反射光が偏向するのを可能にするように、照明の光路に配置される。
【0009】
一態様において、イメージング装置が本明細書中に提供される。一実施形態において、標本に反射された光は、イメージング装置によって、例えば対物レンズを介して収集される。典型的なイメージング装置は、限定されないが、CCD、CMOS、ラインスキャンカメラまたはライン・スキャナ、および他の画像検出装置を含む。
【0010】
一態様において、1つ以上の標本を保持するためのプラットフォームが、本明細書中に提供される。いくつかの実施形態において、プラットフォームは、ステージである。様々な実装において、ステージは、モーター駆動ステージを含む。モーター駆動ステージは、標本が、照明器(光源)および/またはスキャナのイメージング装置に相関して動かされるのを可能にする。他の態様において、プラットフォームは、マットである。マットは、特定の状況において、プラットフォームとして且つディスプレイとしても役立つ。例えば、標本はマット上に配置され、標本の画像はスキャナを使用して取得される。次に標本はマットから取り除かれ得、獲得した画像はその後マット上に表示される。他の又は付加的な態様において、マットはタッチパッドとして機能する。タッチパッドは、獲得した画像をアノテーションする(annotating)のに役立つ。タッチパッドはさらに制御盤(control panel)を含み、それにより、続く標本の取得画像の詳細(例えば分解能、イメージングのための標本領域の選択が制御される。いくつかの実施形態において、マットを使用するマクロ・イメージ(macro image)は、大規模なサンプルのより高い倍率でのスキャン領域を決定するために使用される。
【0011】
別の態様において、1つ以上のディスプレイが、1つ以上の取得した画像を観察するために本明細書中に提供される。典型的な実施形態において、ディスプレイは、ユーザーが標本からの画像データ並びに標本に関して対応する情報を観察するのを可能にする。標本の情報は、1以上の標本画像の解析を含む。標本の情報は、標本の鉱物内容物をさらに含む。他の又は付加的な態様において、標本に関する情報は、標本が取得された場所を同定するための座標を含む。いくつかの実施形態において、ディスプレイはgeomapである。geomapは、ユーザーが標本画像および対応するデータ(例えば鉱物内容物など標本解析)を標本座標と共に観察することを可能にするインタラクティブなマップである。geomapは、様々な実施形態において、標本画像を含み、複数個のユーザーからの対応するデータを提供した。
【0012】
一実施形態において、スキャンされた標本からの画像データは、標本座標データと共に保存され、それは回収された標本の場所を同定する。スキャナは、低解像度の、高解像度の、または低解像度と高解像度の両方の標本画像を得るように構成された2Dまたは3Dのスキャナであり得る。いくつかの実施形態において、スキャナは偏光フィルタを含む。
【0013】
別の態様において、低解像度の、高解像度の、または低解像度と高解像度の画像を1以上のスキャナを使用して取得するための方法が本明細書中に提供される。いくつかの実施形態において、一つのスキャナは偏光手段を有する。スキャナはそれぞれ、サンプルの1つ以上の画像を取得し、表示のためにサーバーまたはコンピュータ上に画像を保存する。典型的な実施形態において、スキャナのユーザーは、画像データと共に包含されるためにグローバル位置システムの座標(global position system coordinates)を入力する。
【0014】
様々な実施形態において、標本をスキャンする方法が本明細書中に更に提供される。方法は、ここに記述されるようなスキャナまたは他の市販で入手可能なスキャナの使用を含む。スキャナは、2又は3次元の標本の1つ以上の画像を取り込み得る。
【0015】
一実施形態において、標本をスキャンする方法は、ステージまたはマットなどのプラットフォームに標本を置く工程を含む。ステージまたはマットはマニュアルまたは電子手段により動作可能であり得る。スキャナは、標本全体または標本の1つの関心領域の1つ以上の画像を取得する。1より多い画像が取得される場合、画像は単一の画像として表示されるために再組立てされる。取得された画像および再組立てされた画像のためのデータは、ローカル・エリアおよび広域のネットワークおよび/または任意の場所で表示されるためのインターネットを介して、送達可能である。いくつかの実施形態において、観察された画像は、アノテーションされる。他の又は追加の実施形態において、観察された画像は、標本(例えば高解像度の画像)の付加的な画像の続く取得を制御するために、ガイドとして使用される。他のまたは追加の実施形態では、ユーザーは、標本の付加画像を取得するために、および/または、標本を分析および/またはアノテーションするために、ソフトウェアを使用してディスプレイとインタラクトする。ディスプレイは、異なる角度で回転される交差した偏光子の下で、複数のスライド標本画像の取得が促進してもよく、各画像は偏光角で表示される。特定の実施形態において、複数のz−平面は、拡張された被写界深度の画像を提供するために取得され再組立てされる。一実施形態において、標本の1つ以上の画像は偏光手段を用いずに二次元のスキャナを使用して取得される。この実施形態において画像は、ディスプレイ上で観察され、ユーザーが偏向されたスキャナ(polarized scanner)を次に使用して標本をスキャンするためにテンプレートとして使用される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は地質学のスキャナの非限定的な例示的な実施形態を表しており、ここで2つの偏光子(偏光子と検光子)は互いに関連して交差する。この実施形態において、偏光子は45度のインクリメントで同調して回転する。更にこの実施形態において、画像は回転の各5つのインクリメントで取り込まれる。2つの偏光子間で通常位置するステージおよびサンプルは図1に描かれない。
図2図2は、偏光ビームスプリッター・キューブを含む典型的なスキャナを表す。
図3図3は、反射光システムにおける暗視野のミラーブロック(darkfield mirror block)の実施形態を表す。
図4図4は、光が暗視野のミラーブロックを通って伝わる実施形態を表す。
図5図5は、落射型顕微鏡(light reflected microscopy)におけるミラーブロックのための実施形態を表す。A. 明視野のミラー;B. 暗視野のミラー。
図6図6は、落射型顕微鏡(reflected light microscopy)におけるケーラーの照明を含むイメージング装置の実施形態を表す。
図7図7は、落射型顕微鏡におけるコントラスト機構(contrast mechanisms)の実施形態を表す。A. 反射された明視野の構成(Reflected Brighfield Configuration);B. 反射された暗視野の構成(Reflected Brighfield Configuration);C. 反射された偏光の構成(Reflected Brighfield Configuration)
【発明を実施するための形態】
【0017】
<発明の詳細な説明>
【0018】
デジタル病理学または生物学的な組織のスライド全体のデジタイジングは、顕微鏡のスライドを遠距離で共有し保存する、あるいは組織、疾病などのライブラリのカタログを作る有用な方法として使用され且つ示されてきた。スライドを回転させる必要性および傾いた画像を介して矩形画像をタイリングできないことなどの技術的なハードルのために、この技術は産業上、記載岩石学、地質学、金属、または結晶の顕微鏡サンプルを含むようには拡張されなかった。様々な態様において、偏光スキャナを使用してこうした産業上、記載岩石学、地質学、金属および結晶のサンプルの画像を取得し、保存し、共有しおよび/または分析するための方法およびシステムが、本明細書中に提供される。偏光スキャニング装置は、異方性の材料(anisotropic material)を含むサンプルを観察するのに有用であり、ここで色は鉱物の同定のために有用な重要な特性である。したがって、本明細書中に提供される方法およびシステムは、偏光手段を有するスキャナを使用して地質学サンプルの画像の取得するのを可能にし、ここで画像は粒度と形状、結晶性および/又は形態についてデジタルで保存され、観察され、および/または分析され、それはサンプルの同定および解析を支援する。別の実施形態において、偏光スキャナを使用して調査されるサンプルの特性は、多色性、屈折率、鉱物の内容物、複屈折、双晶化(twinning)、介在物(inclusions)および劈開(cleavage)の特性を含んでいる。工業用、地質学、記載岩石学、結晶および金属のサンプルに加えて付加的な材料は、天然かつ工業用の鉱物、セメント複合材、セラミックス、金属、鉱物、鉱物繊維、岩石、ポリマー、スターチ(starch)、木材、生物学的試料(異方性の材料、製品原材料、工業用部品および不透明であるが反射する性質を備えた成分を有する)、観察および資料管理のために媒体へ埋め込まれ及び磨かれ又は研磨された金属、結晶のサンプルおよび他の異方性を有する材料を限定されないが含む、本明細書中に提供されるシステムおよび方法を用いてスキャンされ得る。
【0019】
岩石および結晶などの結晶構造および酸の多くの形式は、顕微鏡下で観察されるように、偏光子および検光子と称される2つの偏光フィルタが取り付けられる顕微鏡、および結晶性物質上の偏光の影響を観察してそれらを適切に同定し標識するための、小さなインクリメントで回転される標本を必要とする。一態様において、本明細書中に記載されるシステムおよび機器は、デジタル顕微鏡検査で使用される顕微鏡の構成要素として、2つの偏光フィルタ、偏光子および検光子を提供する。顕微鏡は、例えばスキャナにおいて、標本の画像を得るためのイメージング装置を含み得るか、またはこれに動作可能に接続され得る。偏光子は、左から右または東−西の方向で始まる偏光振動の方位角(polarizer vibration azimuth)で標本ステージの下に配置されるが、これらの要素は360度にわたって回転可能であり得、モーターが備えられ得る。 検光子は北−南に向けられた振動方向で位置調節され始めるが、再び例えば対応するモーターで回転することができ、顕微鏡の対物レンズ上に配置され、ここで検光子と偏光振動の方位角は互に直角に配置される。この構成において、偏光子と検光子は、システム、およびイメージング装置に存在する暗い視野領域を光が通過することなしに、交差すると言われている。標本がシステムに配置される場合、標本は、前記標本を保持する基板を含む各領域の、デジタル化された画像を撮影することによりスキャンされ、こうした基板は顕微鏡のスライドを含んでおり、単一画像として画像を再組立てする。画像は、ウェブ・ベースのプログラム(例えばQumulusと同様のプログラム)を介して、随意に、記載される変更と共に、アップロードされ再組立てされ得る。
【0020】
その後、システムは偏光子と検光子を同時に45度回転させ、その結果、偏光フィルタはなお交差され、別のスキャンが取得される。これは合計5回生じ得、その結果、交差する偏光の180度のアークに沿った各絞りがカバーされる。
【0021】
組み立てられた画像はそれぞれ、画像の名前に加えて角度マーク(degree mark)(例えばABC0、ABC45、ABC90、ABC135、ABC180)で標識され、収集された画像は保存され、サーバーにアップロードされる。
【0022】
本明細書中に記載される付加的な方法およびシステムにおいて、2つの偏光フィルタが標本を保持するプラットフォームの同じ側に配置される。偏光フィルタ、偏光子および検光子は、光源と標本の間の光路(照明の光路(illumination path))、および標本とイメージング装置の間の光路(反射の光路)の両方に沿って配置された、ビームスプリッター・キューブにおいて交差する。光源およびイメージング装置は、多くの実装において、デジタルスキャナの構成要素である。典型的な方法において、標本はプラットフォーム上に配置されスキャンされる。スキャナは、偏光子と検光子を45度同時に回転させ、交差する構成を維持し、画像は偏光子が回転するごとにイメージング装置を使用して取得される。その後、取得する画像は、ソフトウェアを使用する単一画像またはQumulusなどのウェブ・ベースのプログラムとして再組立てされる。イメージ名および角度マークと共に、以前に記述されたように、組み立てられた画像はそれぞれ標識付けされる。画像は保存され、サーバーに随意にアップロードされる。
【0023】
サーバーは、多くの実装において、観察のために主要な画像(例えばABC0)を表示するウェブ・ビューアをホストする。画像は、複数のタイリングされたか又はスキャンされた画像から成っているので、標本全体および/または顕微鏡のスライドの拡大図を表示して画像は拡大され、および/またはパン撮りされ、一度に観察されるものを処理するだけである。
【0024】
時間と速度を最適化するために、画像は「タイルドピラミダルファイル(Tiled Pyramidal Files)」のフォーマットで表示することができ、その結果、フォルダーの全てを含んでいる十分な高い解像度の画像が観察されるが、バックオフし低倍率の視野を得る場合、より低解像度の新規の画像は、その場所にロードされる。
【0025】
ビューアーは、画像を観察する人またはユーザーが画像を45度のインクリメントで「回転させる」ことを可能にする。「回転した」場合、対応する画像がロードされ、現在の画像が観察されるのと同じ拡大要素にて、画像が撮られる時に偏光子が回転した度数に対応する角度で適所で正確な視野が観察される。
【0026】
実施例として、ユーザーは、本明細書に記載されたシステムを使用して、標本の5つの画像を取得し、画像をアップロードする。ユーザーは画像を拡大し、その結果、ユーザーが関心を持っている物体または領域はビューアーのほとんどのスクリーンを取り上げる。その後、ユーザーは「45度回転させ」、新規の画像は同じオブジェクトとともにロードするが、それはもとの画像から45度の角度でロードされる。この方法では、あたかもユーザーが標本を回転させている(それはユーザーが岩石顕微鏡上で行いたいことである)かのように感じられる。
【0027】
標本の1つ以上の画像の取得および表示のためのシステムが、本明細書中に様々な実施形態において提供される。標本は、限定なしで、工業用、記載岩石学、地質学、金属、および結晶のサンプルを含む。典型的な実施形態において、システムは、(a)スキャナ、(b)ユーザーによって制御される画像取得システム、(c)取得後の画像を表示するためのサーバー・ワークフローおよび観察システム、および(d)エンドユーザが取得された画像を観察するためのディスプレイを含む。いくつかの実施形態において、スキャナは、G2スキャナを含む。1つの実施形態において、取得システムは、画像取得のためのスキャナを制御するためのソフトウェアまたはウェブ・ベースのプログラムを含むコンピュータである。いくつかの実施形態において、サーバーは、標本取得位置に存在する。別の実施形態において、サーバーは標本取得位置から遠い場所に存在する。付加的又は他の実施形態において、サーバーは、クラウドベースのサーバーであり、取得位置または遠方のデータセンター(remote datacenter)に存在することができる。一実施形態において、ディスプレイは、コンピュータ、タブレット、テレビ(例えばスマートテレビ)、スマートフォンなどの装置、または、画像を観察することができるネットワーク接続可能な任意の装置である。
【0028】
いくつかの実施形態において、画像システム/機器は、反射された標本のビームスプリッター・キューブ中の偏光子または検光子の回転を含まない。いくつかの実施形態において、標本は、反射光において必要でないかまたは望ましくない。
【0029】
特定の実施形態において、図1を参照し、偏光フィルタはステージおよびサンプルの上に配置され、別の偏光フィルタはステージおよびサンプルより下に配置される。この実施形態において、2つの偏光フィルター(偏光子と検光子)は互い対して交差し、5つの45度のインクリメントで同調して回転する。更にこの実施形態において、画像は回転の各5つのインクリメントで取り込まれる(A−E)。画像は随意に後の時点で、サンプルの回転をエミュレートするように再組立てされる。
【0030】
別の態様において、標本を保持するプラットフォームの上または下の両方に位置する2つの偏光フィルタを含むシステムが、本明細書中に提供される。2つの偏光フィルタは、標本の画像を取得するのに有用なスキャナの構成要素である。典型的なスキャナ200が図2に示される。スキャナは標本210を照らすための光源204を含む。この図において、照明の光はビームスプリッター・キューブ201を含む光路(照明光路)を通って伝わり、ここでビームスプリッター・キューブは2つの偏光フィルタ:交差する偏光子202および検光子203を含む。この実施例における光路はさらにダイアフラム(開口部206およびフィールド207)を含む。図2のスキャナは、標本から反射された光を受けて取り込むためのイメージング装置208に、動作可能に接続され、および/またはこれを含む。反射光は反射光の光路に沿って標本からイメージング装置まで伝わる。この図において、反射光の光路は対物レンズ205を含む。図2中の標本は、プラットフォーム211によって保持される。
【0031】
<スキャナ>
一態様において、標本を照らすための光源を含むスキャナが本明細書中に提供される。 いくつかの実施形態において、光源から標本に向けられた光の強さは調整可能である。光源は、限定なしで、発光ダイオード(LED)を含んでいる。LEDは白色光、赤色光、緑色光および青色光のLEDを含む。いくつかの例において、システムは、外部ソースから、スキャンされる標本への光を反射するミラーを含む。他の実施形態において、光源は冷陰極蛍光ランプ(CCFL)である。多くの実装において、光源は、光源と標本の間の光路(照明の光路)に沿って配置される光学部品によって標本に導かれる。光学部品はミラー、フィルタおよびレンズを含む。他のまたは付加的な実施形態において、スキャナは、イメージング装置を含むか、又はこれに動作可能に接続される。イメージング装置はCCD(電荷結合素子)イメージャー、CMOS、ライン・スキャナまたは他のイメージング装置を含み得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、スキャナの光源と標本との、あるいはサンプルとの間の光路は、ダイアフラムを含む。いくつかの実施形態において、ダイアフラムは開口ダイアフラム(aperture diaphragm)である。開口ダイアフラムは、ダイアフラムの開口部を通り抜ける光を除いて光の通過を阻害するのに有用であり、ここで開口部のサイズはダイアフラムを通り抜ける光の量を調整する。いくつかの実施形態において、ダイアフラムは視野ダイアフラム(field diaphragm)である。
【0033】
いくつかの実施形態において、スキャナの光源と標本の間の光路は、2つの偏光フィルタ、偏光子および検光子を含む。偏光フィルタは、例えば図2でのように、標本の片側に置かれ得る。他の実施形態において、例えば図1でのように、標本は偏光フィルタの間に位置する。多くの実装において、偏光フィルタが標本の同じ側に置かれる場合に、偏光フィルタは偏光ビームスプリッター・キューブにおいて交差される。偏光子と検光子を有する典型的なビームスプリッター・キューブは、図2に示される。偏光子は、他の偏光の光を遮断する間に、特定の偏光の光を通過する光学フィルタである。多くの実装において、偏光子は、定義されていないかあるいは混合された偏光の光のビームを、定義されて偏光された光に変換するのに有用である。偏光子は線状または環状の偏光子であり得る。線状の偏光子は吸収性のおよびビームスプリッティングの偏光子を含む。システムの第二の偏光フィルタは、一般に検光子と称され得る。
【0034】
いくつかの実施形態において、標本とイメージング装置の間の光路(例えば反射または送達の経路)は、対物レンズを含む。対物レンズは、多くの実装において、標本から反射され及び/又は送られた光を取得し、イメージング装置に前記光を投影する。いくつかの実施形態において、システムは複数個の対物レンズを含み、ここで複数個のうち少なくとも2つの対物レンズは異なる光学的な性能を有している。例えば、システムは、4x、10x、40xまたは100xの対物レンズ、またはそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態において、標本の視野は、標本に対して対物レンズを移動させることにより焦点を合わせられる。付加的な実施形態において、スキャナはレンズを変更する装置(lens changing device)を含み、ここでレンズを変更する装置は電動であり得る。いくつかの例において、レンズを変更する装置は、手動で、あるいはソフトウェア・プログラムの使用により自動で、制御され得る。
【0035】
いくつかの実施形態において、システムの対物レンズは、高倍率かつ高解像度で標本全体の単一のスキャンを得るのに適切な、高性能の対物レンズである。他のまたは付加的な実施形態において、システムの対物レンズは、標本全体の複数個の画像を低解像度で得るのに適切な低倍率の対物レンズであり、ここで複数個の画像は単一で低解像度の画像へとその後再組立てされる。いくつかの実施形態において、イメージング装置は、高倍率の対物レンズの視野をサンプル全体にわたって段階的に進めることにより、連続画像の連続的なシーケンスを取得する。いくつかの例において、得られた高解像度の画像データは、比較的低解像度の画像コピーのためのデータを生成するために処理される。いくつかの実施形態において、高解像度画像データおよび画像データの低解像度コピーがメタデータファイルに保存される。他の実施形態において、イメージング装置は、サンプルの低倍率画像からの低解像度のデータを光学的に取り込む。
【0036】
一態様において、イメージング装置を含むスキャナが本明細書中に提供され、ここで、光源から放射された光、および、標本から反射したおよび/または標本を通って伝えられた光は、スキャナのタイプ(例えば、偏光されるかまたは偏光されない)および/または標本(例えば顕微鏡の標本または地質学の標本)に依存して、イメージング装置に向けられる。イメージング装置は、コンピュータにより認識され得るデジタル信号になるように、光信号を対応する電気信号へと変形する。デジタル信号は、限定されないが、インターネット、増強されたパラレルポート(EPP)、ブルートゥース(登録商標)、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)およびスモール・コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)を含むインターフェースにより、コンピュータに転送可能である。一態様において、イメージング装置は、光電子の変換を行なうために作り上げられた、表面の光電子装置(例えば電荷結合素子)(CCD)を含む。代替的な実施形態において、イメージング装置はCMOS、ラインスキャンカメラまたは他の画像検出装置を含む。
【0037】
一態様において、スキャンのための標本を保持するためのプラットフォームを含むシステムが本明細書中に提供される。いくつかの実施形態において、プラットフォームは、ステージである。一実施形態において、標本はステージ上での配置のためにスライドのような基板上で調製される。一実施形態において、ステージは動作可能であり、ここでステージの、およびその後の標本の位置は、随意にソフトウェア・プログラムの使用により、手動でまたは自動的にコントロールされる。他の又は付加的な実施形態において、プラットフォームは、マットである。マットはスライド(例えば地質学の標本)上で伝統的に調製されていない標本を保持するように構成される。
【0038】
図3を参照して、いくつかの実施形態において、本明細書に開示される機器は、反射光システムまたは同じものの使用を含む。反射光システムは、ユーザーが領域を前もって選択しおよび/または領域全体をスキャンすることを可能にする。付加的なの実施形態において、反射光システムは画像を再組立てし、ローカルサーバ上または遠隔のクラウドベースのサーバー上のいずれかにホストされるウェブ・ベースのビューアーにそれらをアップロードすることできる。
【0039】
いくつかの実施形態において、単一画像として画像を取得し組み立てる反射光システムが使用される。いくつかのアプリケーションにおいて、反射光システムは画像を手動で取得し組み立て;システム・オペレータはステージを移動させ、単一の画像形式(例えば、ウェブ・ブラウザによって見えるピラミダルタイルドファイル(pyramidal tiled file)よりもシングルビットマップ)で画像を保存することにより、オペレータがステージを移動させるような各画像を加える。
【0040】
いくつかの実施形態において、本明細書に開示されるシステムおよび機器は、暗視野の照明、または同じものの使用を含む。いくつかの実装において、反射暗視野照明偏光顕微鏡(reflected darkfield illumination polarizing microscope)は、周辺の光線だけが偏向ミラー(deflecting mirror)に達するように、垂直照明を介して伝わる光路に置かれた、不透明な咬み合うディスク(opaque occluding disk)を含む。あるアプリケーションでは、これらの光線は、高度に斜角を含む斜角で標本を照らすために対物レンズを取り囲むくぼんだカラーによるミラーおよびパスによって反射される。鏡ブロックを入力する光は、ブロックの内部のチューブ内に位置した特別の鏡によって反射される。このミラーは45度の角度で出来事ビームに適応し、完全に銀色になった正面表面ミラーに楕円形に形作られた開口部を取り囲む。いくつかの実施形態では、楕円ミラーから反射された周辺の光線は垂直照明の底に出て、下方へそらされる。その後、光のシリンダーはカスタマイズされた暗視野対物レンズへ進む前に鼻当てを通って伝わる。これらの対物レンズは、カバー・スリップを欠く標本の使用のために必要な光学の補正で典型的に設計されている。
【0041】
いくつかの実施形態では、暗視野ミラーブロックからの光は、図4に示されているように、特別に構成されたBD反射光対物レンズ(BD reflected light objectives)の中央に配置されるレンズ素子の周囲の360度の中空チャンバーを、下って伝わる。この光は、対物レンズの中空チャンバーの底部に位置する円形ミラーやプリズムにより照明の中空円錐を形成するために、斜光線のすべての方位角から標本に向けられている。このように、対物レンズは、外部のシステムが暗視野の「コンデンサー」として機能し、内部のシステムが典型的な対物レンズとして機能するように、同軸で連結されたに2つの別個の光学系として役立つ。画像はその後、対物レンズおよびチューブレンズを通過し、CCD、CMOS、ライン・スキャナまたは他のイメージング装置に収集される。
【0042】
図5は、ミラーブロックが落射型顕微鏡のために使用される実施形態を表す。明視野ミラーブロックが組込まれる実施形態において、ハーフミラー(half mirror)が使用され、キューブの側面は開いている。暗視野ミラーが組込まれる他の実施形態において、楕円ミラー(elliptical mirror)が使用され、キューブの側面は暗視野の絞り(darkfield light stop)として設置される。
【0043】
[0048]
図6を参照して、幾つかの実施形態において、イメージング装置は、落射型顕微鏡におけるケーラーの照明システムを含む。ケーラーの照明系は、コレクターレンズ、開口部および視野レンズを通過する光を生成するランプフィラメントを含む。ビームスプリッタは標本の上に光をそらす。標本によって反射された光は、ビームスプリッタを通過し、画像の平面上に投影される。
【0044】
図7を参照して、幾つかの実装において、イメージング装置は、落射型顕微鏡におけるコントラスト機構を含む。反射された明視野の構成のいくつかの実施形態において、照明ソースからの光は、標本上に光を向けるビームスプリッタ上で与えられる。反射された暗視野の構成のいくつかの実施形態において、照明ソースからの光は、ミラー(楕円形のミラー、凹面ミラー)のシーケンスを通って標本へと到達し;標本からの反射光は最終的にチューブレンズに到達し画像を形成する。反射された偏光の構成のいくつかの実施形態において、照明ソースからの光は、偏光子を通過し、標本上にビームスプリッタで偏向され、その後、標本からの反射光は、対物レンズ、ビームスプリッタ、検光子およびチューブレンズ通って後ろに伝わる。
【0045】
画像取得システムとサーバー
スキャナを使用して、画像収集システム、または標本の画像の取得を制御するためのデジタル処理の装置が本明細書に提供される。画像取得システムは、遠隔で画像を観察するためのソフトウェアまたはウェブ・ベースのプログラムを備えるコンピュータを含み得る。取得された画像を表示するためのサーバーおよび観察システムが、本明細書中に提供される。
【0046】
デジタル処理装置
いくつかの実施形態において、本明細書中に記載される機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディアおよびソフトウェアは、デジタル制御演算装置または同じものの使用を含む。さらなる実施形態において、デジタル処理装置は、装置の機能を実行する1つ以上のハードウェア中央処理装置(CPU)を含む。なお更なる実施形態では、デジタル処理装置は、実行可能な命令を行なうように構成されたオペレーティング・システムをさらに含む。いくつかの実施形態において、デジタル処理装置は、コンピューター・ネットワークに随意に接続される。さらなる実施形態において、デジタル制御演算装置はワールド・ワイド・ウェブにアクセスするようにインターネットに随意に接続される。まださらなる実施形態において、デジタル制御演算装置は、クラウド・コンピューティング・インフラストラクチャーに随意に接続される。いくつかの実施形態において、デジタル処理装置は、イントラネットに随意に接続される。いくつかの実施形態において、デジタル処理装置は、データ記憶装置に随意に接続される。
【0047】
本明細書に開示される記載によれば、適切なデジタル処理装置は、非限定的な例として、サーバー・コンピューター、デスクトップ・コンピュータ、ラップトップ・コンピューター、ノート型コンピュータ、サブノート型コンピュータ、ネットブックコンピュータ、ネットパッドコンピューター、セット・トップ・コンピューター、ハンドヘルド・コンピューター、インターネット・アプライアンス、モバイル・スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯情報端末、ビデオゲーム機および車両を含む。当業者は、多くのスマートフォンが本明細書に記載されたシステムで使用するために適していることを認識するだろう。当業者は更に、オプションのコンピューター・ネットワーク接続を備える、高級なテレビ(select televisions)、ビデオプレーヤーおよびデジタル音楽プレーヤーが、本明細書に記載のシステムで使用するために適していることを認識するだろう。適切なタブレットコンピュータは、当業者に既知の小冊子、スレートおよび可変の設定を備えたものを含む。
【0048】
幾つかの実施形態において、デジタル処理装置は、実行可能な命令を行なうように構成されたオペレーティング・システムを含む。オペレーティング・システムは例えばプログラムとデータを含むソフトウェアであり、それは装置のハードウェアを管理し、アプリケーションの実行のためのサービスを提供する。当業者は、適切なサーバー・オペレーティング・システムが非限定的な例として、FreeBSD、OpenBSD、NetBSD(登録商標)、Linux(登録商標)、Apple(登録商標)、Mac OS X Server(登録商標)、Oracle(登録商標)Solaris(登録商標)、Windows Server(登録商標)およびNovell(登録商標)NetWare(登録商標)を含むことを認識するだろう。当業者は、適切なパソコン・オペレーティング・システムが非限定的な例として、Microsoft(登録商標)Windows(登録商標)、Apple(登録商標)マックOS X(登録商標)、UNIX(登録商標)、およびGNU/Linux(登録商標)のようなUNIX(登録商標)様のオペレーティング・システムを含むことを認識するだろう。いくつかの実施形態において、オペレーティング・システムは、クラウド・コンピューティングにより提供される。当業者は適切なモバイルのスマートフォン・オペレーティング・システムが非限定的な例として、Nokia(登録商標)SymbianョOS、Apple(登録商標)iOS(登録商標)、Motion(登録商標)ブラックベリーOS(登録商標)における研究、Google(登録商標)Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)Windows Phone(登録商標)OS、Microsoft(登録商標)Windows Mobile(登録商標)OS、Linux(登録商標)およびPalm(登録商標)WebOS(登録商標)を含むことを認識するだろう。
【0049】
幾つかの実施形態において、装置は、ストレージ及び/又はメモリを含む。保存および/またはメモリ素子は、一時的か恒久的な方式でデータまたはプログラムを保存するために使用される1つ以上の物理的な機器である。いくつかの実施形態において、装置は揮発性メモリであり、保存された情報を維持する能力を必要とする。いくつかの実施形態において、装置は不揮発性メモリであり、動力がデジタルプロセッシング装置に供給されない場合、保存された情報を保持する。さらなるの実施形態において、不揮発性メモリはフラッシュ・メモリーを含む。いくつかのの実施形態において、不揮発性メモリはDRAM(DRAM)を含む。いくつかのの実施形態において、不揮発性メモリは強誘電体ランダムアクセスメモリー(FRAM(登録商標))を含む。いくつかのの実施形態において、不揮発性メモリは相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)を含む。他の実施形態において、装置は、非限定的な例として、CD−ROM、DVD、フラッシュ・メモリー装置、磁気ディスク装置、磁気テープドライブ、光ディスクドライブおよびクラウド・コンピューティングベースの記憶装置を含む記憶装置である。さらなる実施形態において、記憶装置および/または記憶装置は本明細書に示されるような装置の組み合わせである。
【0050】
いくつかの実施形態において、デジタル制御演算装置は、ユーザーのもとへ視覚情報を送るためのディスプレイを含む。他の実施形態において、光源は冷陰極蛍光ランプ(CCFL)である。いくつかのの実施形態において、ディスプレイは液晶ディスプレイ(LCD)である。さらなるの実施形態において、ディスプレイは薄膜トランジスター液晶ディスプレイ(TFT−LCD)である。いくつかのの実施形態において、ディスプレイは、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイである。様々なさらなる実施形態では、OLEDディスプレイは、パッシブマトリックスOLED(PMOLED)、またはアクティブマトリクスOLED(AMOLED)ディスプレイである。いくつかの実施形態においてディスプレイは、プラズマディスプレイである。いくつかの実施形態において、ディスプレイは、ビデオプロジェクタである。さらなる実施形態において、ディスプレイは本明細書に示されるような装置の組み合わせである。
【0051】
いくつかの実施形態において、デジタル制御演算装置は、ユーザーから情報を得るために入力装置を含んでいる。いくつかの実施形態において入力装置は、キーボードである。いくつかの実施形態において、入力装置は、非限定的な例として、マウス、トラックボール、トラックパッド、ジョイスティック、ゲームコントローラ、またはスタイラスを含む ポインティングデバイスである。いくつかの実施形態において、入力装置は、タッチスクリーン又はマルチタッチ画面である。 いくつかの実施形態において、入力装置は、音声又は他のサウンド入力をキャプチャするマイクロホンである。いくつかの実施形態において、入力装置は、動きまたは視覚入力をキャプチャするビデオカメラである。まださらなる実施形態において、入力装置は、本明細書に開示されるような装置の組合せである。
【0052】
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディア、およびソフトウェアは、随意にネットワーク化されたデジタル制御演算装置のオペレーティング・システムにより実行可能な指示を含むプログラムでエンコードされた1つ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含んでいる。さらなる実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、デジタル処理装置の具体的な構成要素である。 さらに別の実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、デジタル処理装置から必要に応じて取り外し可能です。 他の実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、非限定的な例として、CD−ROM、DVD、フラッシュメモリデバイス、固体メモリ、磁気ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、クラウド・コンピューティングのシステムおよびサービスなどを含む。幾つかの場合において、プログラムおよび命令は、恒久に、実質的に恒久に、半恒久に、または非一時的に、メディア上にエンコードされる。コンピュータ・プログラム
【0053】
いくつかの実施形態において、本明細書中に開示される機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディアおよびソフトウェアは、少なくとも一つのコンピュータ・プログラムまたは同じものの使用を含む。コンピュータ・プログラムは、指定されたタスクを実行するために書かれた、デジタル処理装置のCPUで実行可能な命令のシーケンスを含む。 コンピュータ可読命令は、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装するような機能、オブジェクト、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)、データ構造などの、プログラムモジュールとして実装されてもよい。 本明細書の開示に照らして、当業者は、コンピュータ・プログラムが様々な言語の様々なバージョンで書かれてもよいことを認識するであろう。
【0054】
様々な環境で所望のように、コンピュータ可読命令の機能を組み合わせるかまたは分散させることができる。幾つかの実施形態において、各リアクターは、第1セットの試薬を保持する。いくつかの実施形態において、コンピュータ・プログラムは、命令のシーケンスを複数備える。いくつかの実施形態において、コンピュータ・プログラムは、一箇所に設けられている。他の実施形態において、コンピュータ・プログラムは複数個のロケーションから提供される。種々の実施形態において、コンピュータ・プログラムは、1つ以上のソフトウェア・モジュールを含む。 様々な実施形態では、コンピュータ・プログラムは、一部または全部において、1つ以上のWebアプリケーションを、1つ以上のモバイル・アプリケーション、一つ以上のスタンドアロンアプリケーション、一つ以上のウェブ・ブラウザのプラグ・イン、拡張機能、アドイン、またはアドオン、又はその組み合わせを含む。
【0055】
ウェブ・アプリケーション
いくつかの実施形態では、コンピュータ・プログラムは、Webアプリケーションを含む。 本明細書の開示に照らして、当業者は、ウェブ・アプリケーションが様々な実施形態において一つ以上のソフトウェア・フレームワークおよび1つ以上のデータベース・システムを利用することを認識するであろう。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、Microsoft(登録商標).NETまたはRuby on Rails (RoR)のようなソフトウェア・フレームワークで生み出される。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、リレーショナルで、制限しない実施例経由で、含んでいる1つ以上のデータベース・システムを利用する、非リレーショナル、適応させられたオブジェクト、連想、またXMLデータベース・システム。さらなる実施形態において、適切なリレーショナル・データベース・システムは、非限定的な例として、Microsoft(登録商標)SQLサーバー、mySQL(商標)およびOracle(登録商標)を含んでいる。当業者は、ウェブ・アプリケーションが様々な実施形態において一つ以上の言語の一つ以上のバージョンで書かれていることを認識するであろう。 Webアプリケーションは、1つまたはそれ以上のマークアップ言語、プレゼンテーション定義言語、クライアント側のスクリプト言語、サーバー側コード言語、データベースクエリ言語、またはそれらの組み合わせで書かれ得る。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張可能なHTML(XHTML)または拡張マークアップ言語規約(XML)などのマークアップ言語である程度まで書かれている。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、カスケーディング・スタイル・シート(CSS)のようなプレゼンテーション定義言語である程度まで書かれている。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、非同期Java(登録商標)scriptおよびXML(AJAX)、Flash(登録商標)Actionscript、Java(登録商標)scriptまたはSilverlight(登録商標)などのクライアント側のスクリプト言語である程度まで書かれている。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、アクティブ・サーバー・ページ(ASP)、ColdFusion(登録商標)、パール、Java(登録商標)、Java(登録商標)ServerPages(JSP)、ハイパーテキスト・プリプロセッサー(PHP)、Python(商標)、ルビー、Tcl、スモールトーク、WebDNA(登録商標)などのサーバー側コーディング言語である程度まで書かれている。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、構造化照会言語(SQL)のようなデータベース照会言語である程度まで書かれている。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションは、IBM(登録商標)Lotus Domino(登録商標)などの企業サーバー製品を統合する。いくつかの実施形態において、ウェブ・アプリケーションはメディアを含む。様々なさらなる実施形態において、メディア・プレイヤー要素は、非限定的な例としてAdobeョFlash(登録商標)、HTML 5、Apple(登録商標)QuickTime(登録商標)、Microsoft(登録商標)Silverlight(登録商標)、Java(登録商標)およびUnity(登録商標)を含んでいる多くの適切なマルチメディア技術の1つ以上を利用する。
【0056】
モバイル・アプリケーション
いくつかの実施形態において、コンピュータ・プログラムは、モバイルのデジタル制御演算装置に提供されるモバイルのアプリケーションを含んでいる。いくつかの実施形態において、モバイルのアプリケーションはモバイルのデジタル制御演算装置に、それが製造される時に提供される。他の実施形態において、モバイルのアプリケーションは本明細書に記載のコンピューター・ネットワークによってモバイルのデジタル制御演算装置に提供される。
【0057】
本明細書に提供される開示を考慮して、モバイル・アプリケーションは、当該技術分野で既知のハードウェア、言語、開発環境を使用して、当業者に公知の技術によって作成される。 当業者は、モバイル・アプリケーションが複数の言語で書かれていることを認識するであろう。適切なプログラミング言語は、非限定的な例として C、C++、C#、客観的なC、Java(登録商標)、Java(登録商標)script、Pascal、オブジェクトPascal、Python(商標)、ルビー、VB.NET、WMLおよびCSSあり又はなしのXHTML/HTML、又はそれらの組み合わせを含む。
【0058】
適当なモバイル・アプリケーション開発環境は、いくつかのソースから入手可能である。市販の開発環境は、非限定的な例として、AirplaySDK、alcheMo、Appcelerator(登録商標)、Celsius、Bedrock、Flash Lite、NETコンパクトフレームワーク、RhomobileおよびWorkLightモバイル・プラットフォームを含む。他の開発環境は、非限定的な例として、ラザロ、MobiFlex、MoSync、およびPhoneGapを含んで、コストなしで利用可能である。さらに、モバイル装置の製造者は、非限定的な例として、iPhone(登録商標)およびiPad(登録商標)(iOS)SDK、Android(商標) SDK、BlackBerry(登録商標)SDK、BREW SDK、Palm(登録商標)OS SDK、Symbian SDK、webOS SDKおよびWindows(登録商標)モバイルのSDKを含むソフトウェア開発者キットを配布する。
【0059】
当業者は、いくつかの市販の形態が、非限定的な例としてApple(登録商標)appストア、Android(商標)マーケット、BlackBerry(登録商標)appワールド、パームのデバイスのためのappストア、webOSのためのappカタログ、モバイルのためのWindows(登録商標)マーケットプレイス、Nokia(登録商標)デバイスのためのOviストア、Samsung(登録商標)Apps、またNintendo(登録商標)DSiショップを含むモバイル・アプリケーションの配信のために利用可能であることを認識する。
【0060】
スタンド・アロンのアプリケーション
いくつかの実施形態において、コンピュータ・プログラムは、独立したコンピュータプロセスとして実行され、既存のプロセスにアドオンしない、例えばプラグ・イン式ではない、プログラムである、スタンド・アロンのアプリケーションを含む。当業者は、スタンドアロンアプリケーションは、多くの場合、コンパイルされていることを認識するであろう。コンパイラは、プログラミング言語で書かれるソースコードを、アセンブリ言語またはマシンコードなどのバイナリオブジェクトコードへと変換するコンピュータ・プログラム(複数可)である。適切なコンパイルされたプログラミング言語は、非限定的な例としてC、C++、客観的なC、COBOL, Delphi, Eiffel, Java(登録商標), Lisp, Python(商標), Visual Basic, および VB .NET,又はそれらの組み合わせを含む。コンピレーションは実行可能なプログラムを生み出すために少なくとも部分的に頻繁に実行される。いくつかの実施形態において、コンピュータ・プログラムは、1つ以上の実行可能なコンパイルされたアプリケーションを含む。
【0061】
ウェブ・ブラウザのプラグ・イン
いくつかの実施形態において、コンピュータ・プログラムは、ウェブ・ブラウザmpプラグ・インを含む。コンピューティングにおいて、ラグインは、より大きなソフトウェア・アプリケーションに、特定の機能を追加する一つ以上のソフトウェアコンポーネントである。ソフトウェア・アプリケーションのメーカーは、プラグ・インを支援しており、これにより、第三者の開発者がアプリケーションを拡張する能力を生み出すのを可能にするのを支援し、新しい機能を簡単に追加するのを支援し、およびアプリケーションのサイズを小さくするのを支援する。サポートされている場合、プラグ・インは、ソフトウェア・アプリケーションの機能をカスタマイズ可能にする。例えばプラグ・インは一般的に、ビデオを再生し、相互作用を生成し、ウィルスをスキャンし、特定のファイル形式を表示するために使用されている。当業者は、Adobe(登録商標)Flash(登録商標)プレーヤー、Microsoft(登録商標)Silverlight(登録商標)およびApple(登録商標)QuickTime(登録商標)を含むプラグ・インに精通しているだろう。いくつかの実施形態では、ツールバーは、一つ以上のウェブ・ブラウザ拡張機能、アドイン、またはアドオンを含む。いくつかの実施形態では、ツールバーは、一つ以上のエクスプローラ・バー、ツールバンド、またはデスクバンドを含む。
【0062】
本明細書で提供される開示を考慮して、当業者は、いくつかのプラグインフレームワークは、非限定的な例として、C++、Delphi、Java(登録商標)、PHP、Python(商標)、およびVB.NET、あるいはそれらの組み合わせを含む、様々なプログラミング言語でのプラグ・インの開発を可能にする、ということを認識するであろう。
【0063】
Webブラウザ(インターネットブラウザとも呼ばれる)はWorld Wide Web上の情報資源を、検索、提示、および横断するための、ネットワーク接続されたデジタル処理デバイスで使用するために設計された、ソフトウェア・アプリケーションである。適切なウェブ・ブラウザは、非限定的な例として、Microsoft(登録商標)インターネットExplorer(登録商標)、Mozilla(登録商標)Firefox(登録商標)、Google(登録商標)Chrome、Apple(登録商標)Safari(登録商標)、Opera Software(登録商標)Opera(登録商標)およびKDE Konquerorを含んでいる。いくつかの実施形態において、ウェブ・ブラウザは、モバイルウェブブラウザである。モバイルウェブブラウザ(マイクロブラウザ、ミニブラウザ、および無線ブラウザとも呼ばれる)は、非限定的な例として、ハンドヘルド・コンピューター、タブレットコンピュータ、ネットブックコンピュータ、サブノートブックコンピュータ、スマートフォン、音楽プレーヤー、携帯情報端末(PDA)および携帯型のビデオゲーム・システムを含む、モバイルデジタル処理デバイスで使用するために設計されている。適切なモバイルのウェブ・ブラウザは、非限定的な例として、Google(登録商標)Android(登録商標)ブラウザ、RIM BlackBerry(登録商標)ブラウザ、Apple(登録商標)、Palm(登録商標)ブレザーコート、Palm(登録商標)WebOS(登録商標)ブラウザ、モバイルのためのMozilla(登録商標)Firefox(登録商標)Safari(登録商標)、Microsoft(登録商標)インターネットExplorer(登録商標)、モバイル、Amazon(登録商標)Kindle(登録商標)ベーシックウェブ、Nokia(登録商標)ブラウザ、オペラSoftware(登録商標)Opera(登録商標)、モバイル、またSony(登録商標)PSP(商標)ブラウザを含む。
【0064】
ソフトウェア・モジュール
いくつかの実施形態において、本明細書中に示された機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディア、およびソフトウェアは、ソフトウェア、サーバーおよび/またはデータベース・モジュールまたは同じものの使用を含む。本明細書に提供される開示を考慮して、ソフトウェア・モジュールは、当該技術分野で既知のマシン、ソフトウェア、言語を使用して、当業者に公知の技術によって作成される。本明細書に開示されるソフトウェア・モジュールは、多くの方法で実施される。様々な実施形態において、ソフトウェア・モジュールはファイル、コードのセクション、プログラミングオブジェクト、プログラミングストラクチャーまたはそれらの組み合わせを含む。更に様々な実施形態において、ソフトウェア・モジュールは複数のファイル、コードの複数のセクション、複数のプログラミングオブジェクト、複数のプログラミングストラクチャーまたはそれらの組み合わせを含む。様々な実施形態において、一つ以上のソフトウェア・モジュールは、非限定的な例として、ウェブ・アプリケーション、モバイル・アプリケーション、およびスタンドアロンアプリケーションを含む。いくつかの実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つのコンピュータ・プログラム中またはアプリケーション中にある。他の実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つのコンピュータ・プログラム中またはアプリケーション中にある。いくつかの実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つのマシン中にホストされる。他の実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つのマシン中にホストされる。更なる実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つのクラウド・コンピューティングのプラットフォーム中またはアプリケーション中にある。いくつかの実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つの位置で1つ以上のマシンにホストされる。他の実施形態において、ソフトウェア・モジュールは1つ以上の位置で1つ以上のマシンにホストされる。
【0065】
データベース
いくつかの実施形態において、本明細書に示された機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディア、およびソフトウェアは、1つ以上のデータベース、または同じものの使用を含んでいる。本明細書に提供される開示を考慮して、当業者は、多くのデータベースが鉱物学の、記載岩石学の、および岩石学の画像/情報の保存と検索に適していることを認識する。様々な実施形態において、適切なデータベースは、非限定的な例として、リレーショナルデータベース、非リレーショナル・データベース、オブジェクト指向データベース、オブジェクトデータベース、実体関連モデルデータベース、連想データベース、XMLデータベースを含む。いくつかの実施形態において、データベースは、インターネットベースである。更なる実施形態において、データベースは、ウェブ・ベースである。更なる実施形態において、データベースは、クラウド・コンピューティングである。他の実施形態において、データベースは、1つ以上のローカルのコンピュータ記憶装置に基づいています。
【0066】
ネットワーク・モジュール
いくつかの実施形態において、本明細書に記載された機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディア、およびソフトウェアは、1つ以上のネットワーク・モジュール、または同じものの使用を含んでいる。いくつかの実施形態では、ネットワーク・モジュールは、機器プラットフォーム/システム/デバイスの一部か、または機器プラットフォーム/システム/デバイスと結び付けられる。ネットワーク・モジュールは、有線または無線、または有線と無線の組み合わせである。有線モジュールは、以下の1つ以上を含む:ツイスト電線、電話線、印刷された電気/電子ワイヤ、同軸ケーブル、光ファイバ。 無線モジュールは、セルラインタフェース、または非セルラインタフェース、又はセルラインタフェースと非セルラインタフェースの組み合わせを含む。特定の実施形態において、ネットワーク・モジュールは、衛星通信、および/または全地球測位システム(GPS)上で動作する。当業者は、非限定的な例としてインターネットプロトコル、TCPプロトコル、FTP、UDP、XML、およびXSDのようなデータバインディング方式を含む、ネットワーク上で作動する様々なプロトコルを容易に認識することができる。
【0067】
いくつかの実施形態において、ネットワークのモジュールは、データ(例えば材料の、構造の、鉱物学の、記載岩石学の、および/または岩石学の画像/情報)の送信のために具体的には設計された電子ロジックである。いくつかの実施形態では、ネットワーク・モジュールは、データ伝送のためにイメージングの機器/プラットフォーム/システム/装置と結合したポータブルデジタル処理装置(例えば、スマートフォン、タブレット、ポータブルコンピュータ、ラップトップ、デスクトップ、オールインワンコンピュータ、パームコンピュータなど)である。
【0068】
エンド・ユーザ・ディスプレイ
取得された画像の表示のためのエンド・ユーザ・ディスプレイが、本明細書中に更に提供される。多くの実施形態において、エンド・ユーザ・ディスプレイは、表示され取得された画像についての情報を提供する。情報は、標本座標および、画像のアノテーションおよび/または解析を含む。画像解析は、取得される画像の、標本の鉱物含有量および説明を含む。標本座標はジオマップを生成するために有用である。 エンド・ディスプレイは、様々な実施形態において、標本の画像と、標本の元の場所からの座標に関連した対応する検体情報を含むジオマップである。 エンド・ディスプレイは、複数のユーザーによって閲覧可能である。ディスプレイは、限定されないがコンピュータ、タブレット、スマートフォン、テレビを含む、画像を表示することが可能な任意のネットワーク対応デバイスである。
【0069】
地理的な地図
いくつかの実施形態において、本明細書に記載された機器、プラットフォーム、装置、システム、方法、メディア、およびソフトウェアは、1つ以上の地理的なマップ、または同じものの使用を含んでいる。地理的マップは、コンピューティングデバイス(例えば、サーバ)にローカルおよび/または遠隔で格納されている。さらなる実施形態では、地理的地図の範囲は、以下の1つ以上をカバーする:建物、通り、町、地域、地区(site)、市、州、国、および地球。 マップは鉱物、記載岩石学的および/または岩石学的な画像/情報に関連付けられている。
【0070】
特定の実施形態において、地理的マップはユーザーとのインターフェースを備え、ここでユーザーはローカルユーザおよび/またはリモートユーザーである。ユーザーは、場所に関連付けられている、鉱物学の、記載岩石学の、および/または岩石学の画像/情報を取得するための場所をクリックすることができる。
【0071】
方法
一態様において、さらなる分析および/またはジオタギングのための標本の画像を取得する方法が本明細書中に提供され、該方法は、(a)与えられた場所から標本を取得する工程、(b)前記場所の座標を随意に記録する工程であって、座標は全地球測位システムを使用して同定される、工程、(c)プラットフォームの標本を位置決めする工程であって、ここでプラットフォームはステージまたはマットである、工程、(d)標本の単一のスキャンを得るために対物レンズおよび交差する偏光子使用して、標本の領域を画像化する工程、(e)各偏光角で標本の各視野の連続画像を取得するために、様々なインクリメントで1回以上変更された交差偏光子の角度で工程(d)のイメージング工程を繰り返す工程、(e)データベースに画像データおよび随意の座標データを保存する工程、を含む方法。一実施形態において、標本は、高解像度かつ高倍率で標本のスキャンを得るために、高出力の対物レンズを用いて取り込まれる。 高解像度画像データは、標本の合成画像の比較的低解像度のコピーを入手するために随意に処理される。 付加的または別の態様において、方法はさらに、標本の低解像度および/または低倍率の画像を光学的に取得する工程、及び前記画像データを保存する工程を含む。
【0072】
様々な態様において、2つ以上のスキャナを使用して標本の画像を取得する方法が本明細書に提供され、ここで一つのスキャナは偏光スキャナである。例えば、従来のスキャナはマット上のシステムに提供される標本の1つ以上の画像をスキャンするために使用され、ここで画像は2または3次元のものである。偏光フィルタを備えた第二のスキャナは、冶金学の解析のための標本の画像を得るためにその上に利用される。両方のスキャンからの画像データは、観察および更なる解析のためにサーバー上にアップロードされる。一実施形態において、非偏光型のスキャンが完了すると、結果の画像は、偏光スキャナを使用して付加的な画像を得るようにユーザーを導くテンプレートとして使用される。
【0073】
別の態様において、システムのプラットフォームを使用して、取得された標本の画像をアノテーションする方法が本明細書中にさらに提供される。前述のように、標本は、マットの上に置きスキャンすることができる。いくつかの実施形態では、スキャンされた標本は、マットから除去され、マットは、スキャンした画像を表示するためのディスプレイとして機能する。 一実施形態において、マップの標本の画像はインタラクティブな画像であり、それは制御パネルとして使用して回転されかつズームされ得る。画像は鉱物または金属の含有量について分析され得、アノテーションされ得る。画像は、標本の座標情報とアノテーションされてもよい。
【0074】
別の態様において、一つ以上の以前に取得された画像をテンプレートとして使用して、標本の1つ以上の画像の取得を制御する方法が、本明細書中に提供される。例示的な実施形態において、取得された画像はネットワークに保存され、ディスプレイ上で観察される。 一実施形態において、標本のライブ表示は、ディスプレイ上で同時に観察される。標本の1つ以上の画像は、ガイドとして保存された画像を使用して取得される。ライブ画像は、高または低解像度であり得、本明細書に記載の任意のスキャナを使用してもよい。
【0075】
標本とサンプル
本明細書に開示されたイメージング機器は、標本および/またはサンプル、または同じものの使用を含む。任意の種類のイメージング機器として適切な、非限定的な例としては、地質岩、石、砂、固形物、ミネラル、天然の複合体、および/または化合物を包含する、産業用、岩石学、地質学、金属または結晶の顕微鏡サンプルを含む。いくつかの実施形態において、非限定的な例としては、不透明であり反射性の性質を持っているが必ずしも本来地質学的なものではない、非地質金属、部品、構成要素、合成物を含む。様々な実施形態において、非限定的な例としては、産業機器、半導体、導体、絶縁体、プラスチック、非塑性の、航空宇宙、および/または製造のような、工業用オブジェクト、人間に作られた任意のオブジェクトを含む。
【実施例】
【0076】
実施例1:役に立つ地質学のスキャナおよび方法
地質学的関心のある領域は、岩石学的分析のために識別される。領域は、鉱物分析を実行するためのさまざまな標本を含む。 標本は関心領域から得られ、標本のマクロ画像はモバイル機器で撮影される。得られた標本の座標は、マクロ画像と共に保存され、サーバーにアップロードされるか、又は手動でラベルを介して標本上に配置される。座標は標本の一方の表面上でラベル付けされ、それは標本の取得された画像上で後日見ることができ、あるいは座標はデータベースにデジタルで記録される。標本がマクロの撮影画像なしでラベル付けされている場合、標本はマクロのスキャン・システムのプラットフォームまたはマット上に配置される。その後サンプルのマクロ画像が撮られ、ユーザーはスキャンされる標本の領域をマクロ画像から選択し、その領域は画像の「マップ(map)」として機能する。 高い倍率のスキャン・システムは、少なくとも次の光学部品を有するデジタル偏光するスキャナを含む:交差した偏光子及び検光子、LED光源、CCDカメラおよび対物レンズを備えた偏光ビームスプリッター・キューブ。LED光は、標本を含むプラットフォームへ、ビームスプリッター・キューブを有する照明ライトの光路に沿って導かれる。光は、標本から、対物レンズを備えた反射型の光路を通って、カメラへ、反射される。カメラは、標本の画像を取得し、選択された領域の全体が高倍率で撮影されるまで画像を撮り続けながら、x、y、およびz軸方向に標本を移動させる。取得された画像は、それらが分析のために遠隔で表示されているサーバープローにアッドされる。リモートユーザーは、画像のさまざまな視点を操作し、さらなる分析のために関心のある領域を決定する。標本の関心領域は、更なる分析のために収集されるか、またはその後にスキャン・システムを用いて画像化される。続く画像は標本の関心領域の高解像度画像である。これらの高解像度画像は、標本の鉱物の内容物についての重要な情報を提供する。標本は、収集され得、または環境中に戻され得る。鉱物の内容物並びに座標情報の解析は、対応する画像データを備えたデータベース上にアップロードされる。データは、地理的位置の座標情報によって保存され、その結果、任意のユーザーによって回収され得、地理的なマップを使用して表示され得る。
【0077】
実施例2:画像解析:冶金学(鉱物の分析)
冶金学的な試験を行う研究所は、不良解析、金属疲労、フェライト組成、コーティング解析、粒度および粒子流動(grain flow)、熱処理の後の条件、材料欠陥、スプレー・コーティング・カバレッジ(spray coating coverage)、多孔性、および/または冶金学のサンプルの性質の他のインディケーターについて報告するための標本全体の高倍率での観察を、彼らのクライアントに提供したい。この点に対して、研究所は顧客に単一視野のみを提供することができず標本に関係する重要なコンテキストデータまたは複数の不良ポイントを除外しかねないシ樹脂中にそれらのサンプルを埋め込み、工業用研磨テーブル上で研磨することにより、彼らは複数の視野を獲得することができ、Webインターフェースを介して遠隔でズームイン・ズームアウトすることができる単一の連続画像としてそれらを再組立てし、これにより顧客は詳細かつ徹底的な方法で彼らのサンプルを分析することができる。
【0078】
実施例3:グランドキャニオンでのフィールド・スタディー
カリフォルニア大学研究者のチームは、グランドキャニオンの地質学の形成を研究するプロジェクトを実行している。研究はグランドキャニオンの現場での岩石の調査に基づく。しかしながら、全体調査チームは10人以上を含んでおり、彼らの全員が共に現場へ行くことはできなかった。調査チームは、本出願で開示されるイメージング機器を利用した。教授が毎日の教育職務を行うために大学にとどまった一方、大学院学生らはフィールド・スタディーのためにグランドキャニオンへ派遣された。
【0079】
大学院学生はグランドキャニオンの南の縁へ旅行する。イメージング装置は、モーターホームでインターネットに接続されたワイヤレス・ネットワークと関係がある。興味のある岩を識別する際、それらは、岩をスキャンするために画像システムを使用する。さらに、学生はセットして、それらに知られていない岩を含めて、ローレゾリューションを想像で岩をスキャンすることができる。その後、ローレゾリューション・イメージは、大学院学生によって得られた注釈と一緒にサーバーへネットワークのシステムによって随意に送られる。更に、学生は、写真を撮るために携帯機器を使用し、岩の地理的位置特定が試験片の写真と共に記録されることを認めて、サーバーに同様に送った。(それがGPSのシステムで連結された)サーバーに保存された前述のデータへのアクセスにより、教授は、岩の情報(例えば組織、色、粒状度など)を見ることができる。イメージを見る際、役立たないものとして、教授はいくつかの岩を識別することができる、また価値のあるものとして少数の岩。教授は、さらに価値のある岩の詳細な高い分解イメージをとるように学生に命じる。学生は、高解像度イメージをスキャンするために再びイメージング装置を利用する。それはサーバーへ送られる。教授は、高解像度イメージに基づいた岩を評価することができる。
【0080】
上記の研究のステップは、グランドキャニオンの様々な場所(例えば、西のへりと北のへり(west rim and north rim))で繰り返される。イメージング装置は、自動的にそれらの岩石研究の場所を記録に残し、さらに、グランドキャニオンで見つけられた岩石のマップを構築する。マップは、教授が研究結果をリアルタイムでモニタし/研究するのを可能にする。スキャナによって支援されるバーチャルフィールドトリップは、研究の効率および有効性を劇的に増大させる。
【0081】
特定の定義
他に定義しない限り、本明細書中で使用される全ての技術用語は、全体的に、本発明が属する技術分野の当業者によって理解されるのと同じ意味を有する。 本明細書および添付の請求の範囲で使用される場合、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に指示しない限り、複数の引用も含む。本明細書において「または(or)」への任意の参照は、特に明記されない限り、「および/または(and/or)」を包含することが意図される。
【0082】
本発明の好適な実施形態を図示し説明したが、そのような実施形態が例としてのみ提供されることは、当業者には明らかであろう。多くの変形、変更、及び置換が本発明から逸脱することなく当業者に想起されます。本明細書に記載の本発明の実施形態に対する様々な代替が本発明を実施する際に使用されてもよいことが理解されよう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】