(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-507677(P2017-507677A)
(43)【公表日】2017年3月23日
(54)【発明の名称】手動式口腔洗浄器
(51)【国際特許分類】
A61C 17/02 20060101AFI20170303BHJP
【FI】
A61C17/02 G
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-536870(P2016-536870)
(86)(22)【出願日】2014年12月4日
(85)【翻訳文提出日】2016年7月11日
(86)【国際出願番号】RU2014000905
(87)【国際公開番号】WO2015084218
(87)【国際公開日】20150611
(31)【優先権主張番号】2013154165
(32)【優先日】2013年12月6日
(33)【優先権主張国】RU
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516164656
【氏名又は名称】クトイェヴ,アナトリー アナトリーイェヴィチ
(71)【出願人】
【識別番号】516164667
【氏名又は名称】コニン,アンドレイ ヴァシリイェヴィチ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】クトイェヴ,アナトリー アナトリーイェヴィチ
(57)【要約】
本発明は、効果的な洗浄および簡単な操作性を有する洗浄器のノズル出口に間欠気液噴出を提供することに関し、洗浄器ボトル1に開口端71,72とエアレーター7の側壁にある少なくとも1つの開口より形成されるパーフォレーション区域73からなるチューブ状部型エアレーター7が入れており、エアレーター7の開口端はゆたりと洗浄器ボトル1に位置し、開口端71は洗浄器ボトルの底と隙間があるように設置されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズルを穴を通して関連している収束端に位置するティップ付き弾性壁を有する梨状ゴム球ボトルを備える洗浄器であって、開口端とエアレーターの側壁にある少なくとも1つの開口より形成されるパーフォレーション区域からなるチューブ状部型エアレーターが洗浄器ボトルに入れられており、チューブ状部型エアレーターの片方の開口端はその端部がノズル内に開放されているように密閉にノズルのティップ部の貫通路に固定されていて、もう一方の開口端は、洗浄器ボトルの底と隙間があるように洗浄器ボトルの中に設置されて、パーフォレーション区域は洗浄器ボトルの中にティップの狭くなる先端の近くにあるように設置されている、洗浄器。
【請求項2】
管状部材が先端に一体形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄器。
【請求項3】
パーフォレーション区域の面積が管状要素の通路部の0.05〜0.6であることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄器。
【請求項4】
エアレーターの長さが対称軸で数える洗浄器ボトルの底とノズルの間の距離の0.75〜0.98であることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄器。
【請求項5】
洗浄器ボトルの伸張の際、充填を空気および液体で追加する機能を有する逆止弁が洗浄器ボトルの壁に備えてあることを特徴とする、請求項1に記載の洗浄器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器、すなわち、洗浄器に関し、医療機関内および家庭における衛生に使用できる。
【背景技術】
【0002】
歯と歯茎および口腔の適切な衛生が、治療が極めて困難である歯周病と歯周症の発症を予防するのが知られている。集中的な歯ブラシを使用した通常の手順の後で口をすすぎ、洗浄するという方法は感染の源である食品残渣、病原体およびその他の成分の除去を容易にする。Waterpik Technologies(USA)生産などジェット水流のバブル曝気技術を使用した効果的な電機式口腔洗浄器が知られているが、それらはかなり複雑な構造がある。
【0003】
弾性壁が梨状ゴム球とチューブ状部型エアレーターの開口端がノズルのティップ部の貫通路に管で繋がっており、洗浄器ボトルの底と隙間がないように洗浄器ボトルの中に設置されている手動式洗浄器(特許文献1)がある。ただし、この洗浄器はノズルを介してシリンダーの充填を防止するように設定され、充填が特別なピストンポンプを使って行うものである。さらに、この洗浄器は洗浄器ボトルを液体で充填する機能があり、洗浄する機能がないものである。
【0004】
口腔手動式洗浄器(特許文献2)があるが、液体入りボトルに入れてあるノズルを穴を通して関連している管と流体ジェットブレーカーが設定であるが、液体エアレーションを使用していないものである。
【0005】
マゼトフ等、特許文献3の既知の洗浄器は、ノズルの出口で洗浄液と気体を混合する気液媒体を出すミキサーがある。このミキサーはオリーブ形中空ボトル、中央パイプ、ホース、ガスと空気配達器具がある。中空ボトルは中空室の中央領域にガス供給装置を接続するための接線方向の出口を有するノズルがあり、中央ノズルの一部は中空ボトルの中に設置されている。但し、この洗浄器は複雑な構造があるため、家庭および室外では使えない。
【0006】
特許文献4の既知の気液媒体供給措置は、注ぎ口に取り付けられたティップと接続されるノズルが配管の内部に配置されている液体用弾性ボトルである。注ぎ口からの液体噴射がボトルに押すことによって行わる。ただし、この設置のチューブとノズルの内径は、低い機械的作用がもつ液体噴射ミストの形成という条件に基づいて選択された。
【0007】
09321856(A1),POGLIANI,GRIMOLDI (1993年11月11日)の既知の口腔洗浄器は、脈動液体ジェットが圧縮ガスで加圧されたシリンダーから流出することを流体フローバルブ変調器によって提供するという特徴がある。しかし、使用に当って、交換可能な単回使用ボトルの入荷が必要となり、利用可能なガス自己充填容器がない。
【0008】
その他の手動式口腔洗浄器もある(特許文献5、特許文献6、(BRPI1105928(A2),DA SILVA HERNANDES,(2014年9月10日)))。
【0009】
身体のチャネルおよび空洞の洗浄のために一番簡単で使いやすい洗浄器は流体を内外に通過させる能力を持つノズルを穴を通して関連している収束端に位置するソフトまたはハードのティップ付き弾性壁がある梨状ゴム球ボトルとティップが付いているシリンジである。(カバトフY.F.医療機器、装置および機器。医学出版、モスクワ、1977年,p.70−73,
図6は参考)ところが、洗浄器として使うシリンジの効率は液体噴射率に強く依存する。高圧ジェットで歯茎を傷つけ、さらには出血を引き起こす可能性がある。また、一度充填されたシリンジの特徴は、そのシリンジに単一の圧縮力を適用することによって、流れる液体の連続流ということであり、上記のように好ましいとされている気液噴出ができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】国際公開第2011/105644号
【特許文献2】独国特許出願公開第3146729号明細書
【特許文献3】露国特許第2018323号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第19527943号明細書
【特許文献5】米国特許第4286735明細書
【特許文献6】欧州特許第0592082号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は手動式口腔洗浄器の改善を目的とし、ノズルを穴を通して関連している収束端に位置するティップ付き弾性壁がある梨状ゴム球ボトルを持つ洗浄器である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
開口端とエアレーターの側壁にある少なくとも1つの開口より形成されるパーフォレーション区域からなるチューブ状部型エアレーターが洗浄器ボトルに入れてある。チューブ状部型エアレーターの片方の開口端はその端部がノズル内に開放されているように密閉にノズルのティップ部の貫通路に固定されていて、もう一方の開口端は、洗浄器ボトルの底と隙間があるように洗浄器ボトルの中に設置されて、パーフォレーション区域は洗浄器ボトルの中にティップの狭くなる先端の近くにあるように設置されている。当洗浄器は、管状部材が先端に一体形成されているのは特徴がある。または、パーフォレーション区域の面積が管状要素の通路部の0.05〜0.6であることは特徴がある。管状部材が先端に一体形成されているのは特徴がある。それからエアレーターの長さが対称軸で数える洗浄器ボトルの底とノズルの間の距離の0.75〜0.98となるという特徴がある。洗浄器は、洗浄器ボトルの伸張の際、充填を空気および液体で追加する機能がある逆止弁が洗浄器ボトルの壁に備えてある特徴がある。
【0013】
本発明の技術結果は、効果的な洗浄および簡単な操作を持つ洗浄器のノズル出口に間欠気液噴出を提供することである。
【0014】
本発明の本質は、図面に示されている。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明に関する洗浄器はノズル6を穴5を通して関連している収束端3に位置するソフトおよびハードなティップ4付き弾性壁2がある梨状ゴム球ボトル1を持つ洗浄器である。
【0017】
洗浄器ボトル1に開口端71,72とエアレーター7の側壁にある少なくとも1つの開口より形成されるパーフォレーション区域73からなるチューブ状部型エアレーター7が入れてある。
【0018】
エアレーター7の開口端はゆたりと洗浄器ボトル1に位置し、開口端71は洗浄器ボトルの底と隙間があるように設置されている。エアレーターの長さL
1が洗浄器ボトルの底とノズルの間の距離L
2より短く、対称軸で数えると0.75〜0.98となる。つまり、開口端71は洗浄器ボトルの底8とボタン1と隙間があるように設置されている。
【0019】
チューブ状部型エアレーターの片方の開口端72はその端部がノズル6内に開放されているように密閉にノズル6のティップ部の貫通路5に固定されている。つまり、開口端72はノズル6と丁度または内側凹部となるように、またはが、ノイズより出ないように設置される。その設置のため、柔軟なティップを使用する場合、開口端72と洗浄される口腔との直接接触の可能性を除外する。
【0020】
パーフォレーション区域73は洗浄器ボトル1の中に開口端72からの長さをボトルのサイズによって実験で計算されるL3で、ティップの狭くなる先端3の近くにあるように設置されている。チューブ状部型エアレーター7の側壁にあるパーフォレーション区域73の面積が管状要素通路部(内径)の0.05〜0.6である。
【0021】
洗浄器ボトル1はハードなティップが設置されている場合は、チューブ状部型エアレーター7はティップ一体化されて生産できる。その場合は、エアレーターがノイズ6より出るように設置されることも可能で、ティップは従来の注射器のように丸めて作成する必要がある。
【0022】
洗浄器は、洗浄器ボトルの弾力性に起因し、その形状の回復中、充填を空気および液体で追加する機能がある逆止弁Kが洗浄器ボトル1の壁に備えることができる。
図1、2では点線で逆止弁Kの位置が示してあるが、洗浄器ボトルの壁の設置場所は自由である。
【0023】
洗浄器は吸引する際、ノズル4が液体入りボトルに下降された時に、逆止弁Kが開き、漏れがノズル4を通って及び逆止弁Kを介して発生する可能性があり、空気及び液体が入る。洗浄器ボトル1が圧縮されると、逆止弁Kは閉じられ、唯一のガス空気混合物は、ノズル6とティップ4を通して排出される。
【0024】
本器機の使用方法は以下の通りである。(参考:
図2)洗浄器に使用する液体9を入れる。例えば、洗浄器を圧縮された状態で、洗浄液で満たされたバルーンのティップが溶液で容器内に下降させ、その後、バルーンが拡張される。このプロセスは、常に液体の上方に配置されている空気10の一定量を吸い込むことに伴う。(条件付き境界Bは破線で示す。)
【0025】
続いて、ティップ付ノズル6を歯間の隙間および空間のような洗浄エリアに近づかせ、洗浄器ボトル1の壁の両側に繰り返して強く押す。(矢印Fは押す方面を示す)。人間工学に基づいた位置は洗浄器のティップ4が水平またはわずかに見上げている位置である。空気10は洗浄器の中から狭くなる端3に集中し(点線矢印12は空気の流れを示す)、例えば穴のような形をするパーフォレーション区域73でチューブ状部型エアレーター7の開口端71を通して加圧されて流れる(矢印13)液体9と混ぜる。その結果として、洗浄器のノズル出口6に間欠気液噴出11が完成される。できた間欠気液噴出は最高洗浄納涼区がある。ティップ4付ノズル6が歯間の隙間に直接接触する場合、洗浄器は気体と液体媒体の効果的なソースとしてだけでなく、ポンプとしても働いて、食物屑を洗い流すことができる。ただし、ノズル6によって吸収されるため、さらなる精製手段を必要となる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
洗浄器は一般的に医療業界において使用される材料で作られている。実験でも効果的な洗浄および簡単な操作を持ちながら洗浄器のノズル出口に歯間空隙の効果的な洗浄を促進する間欠気液噴出を提供することがわかった。
【国際調査報告】