(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
が本明細書に定義される通りである式Xの化合物を対象とする。本発明の化合物は、PERKの阻害剤であり、活性化されたアンフォールディングタンパク質応答経路に関連する癌および疾患、例えば、アルツハイマー病、脳卒中、糖尿病、パーキンソン病、ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、および関連のプリオン疾患、筋萎縮性側索硬化症、心筋梗塞、神経変性、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、眼疾患、および不整脈、より具体的には、乳房、結腸、膵臓および肺の癌の処置に有用であり得る。よって、本発明は、さらに、本発明の化合物を含んでなる医薬組成物を対象とする。本発明は、なおさらに、本発明の化合物または本発明の化合物を含んでなる医薬組成物を用いてPERK活性を阻害する方法およびそれに関連する障害の処置を対象とする。
必要とする哺乳動物において、癌、前癌症候群、アルツハイマー病、脳卒中、糖尿病、パーキンソン病、ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、および関連のプリオン疾患、筋萎縮性側索硬化症、心筋梗塞、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、および不整脈から選択される疾患を処置するまたはその重篤度を軽減する方法であって、そのような哺乳動物に治療上有効な量の請求項1に記載される式Xの化合物またはその薬学上許容可能な塩を投与することを含んでなる、方法。
必要とする哺乳動物において、癌、前癌症候群、アルツハイマー病、脳卒中、糖尿病、パーキンソン病、ハンチントン病、クロイツフェルト・ヤコブ病、および関連のプリオン疾患、筋萎縮性側索硬化症、心筋梗塞から選択される疾患を処置するまたはその重篤度を軽減する方法であって、そのような哺乳動物に治療上有効な量の請求項5に記載の化合物またはその薬学上許容可能な塩を投与することを含んでなる、方法。
前記癌が脳(神経膠腫)、膠芽腫、星状細胞腫、多形性膠芽腫、バナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロス病、乳癌、結腸癌、頭頸部癌、腎臓、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、腺癌、管腺癌、腺扁平上皮癌、腺房細胞癌、グルカゴノーマ、インスリノーマ、前立腺、肉腫および甲状腺から選択される、請求項7に記載の方法。
前記癌が、脳(神経膠腫)、膠芽腫、星状細胞腫、多形性膠芽腫、バナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロス病、乳癌、結腸癌、頭頸部癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、腺癌、管腺癌、腺扁平上皮癌、腺房細胞癌、グルカゴノーマ、インスリノーマ、前立腺、肉腫および甲状腺から選択される、請求項9に記載の方法。
必要とする哺乳動物においてPERK活性を阻害する方法であって、そのような哺乳動物に治療上有効な量の請求項1に記載される式Xの化合物またはその薬学上許容可能な塩を投与することを含んでなる、方法。
前記少なくとも1種類の抗新生物薬が、抗微小管剤、白金錯体、アルキル化剤、抗生剤、トポイソメラーゼII阻害剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼI阻害剤、ホルモンおよびホルモン類似体、シグナル伝達経路阻害剤、非受容体型チロシンキナーゼ血管新生、阻害剤、免疫治療薬、アポトーシス促進薬、細胞周期シグナル伝達阻害剤、プロテアソーム阻害剤、および癌代謝阻害剤からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
前記癌が乳癌、炎症性乳癌、腺管癌、小葉癌、結腸癌、膵臓癌、インスリノーマ、腺癌、管腺癌、腺扁平上皮癌、腺房細胞癌、グルカゴノーマ、皮膚癌、黒色腫、転移性黒色腫、肺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、扁平上皮癌、腺癌、大細胞癌、脳(神経膠腫)、膠芽腫、星状細胞腫、多形性膠芽腫、バナヤン−ゾナナ症候群、カウデン病、レルミット−デュクロス病、ウィルムス腫瘍、ユーイング肉腫、横紋筋肉腫、脳室上衣細胞腫、髄芽細胞腫、頭頸部癌、腎臓癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、腺癌、管腺癌、腺扁平上皮癌、腺房細胞癌、グルカゴノーマ、インスリノーマ、前立腺癌、肉腫、骨肉腫、骨の巨細胞腫瘍、甲状腺癌、リンパ芽球性T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ球性白血病、有毛細胞白血病、急性リンパ芽球性白血病、急性骨髄性白血病、慢性好中球性白血、急性リンパ芽球性T細胞白血病、形質細胞腫、免疫芽球性大細胞白血病、マントル細胞白血病、多発性骨髄腫、巨核芽球性白血病、多発性骨髄腫、急性巨核球性白血病、前骨髄球性白血病、赤白血病、悪性リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、リンパ芽球性T細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、濾胞性リンパ腫、神経芽腫、膀胱癌、尿路上皮癌、外陰癌、子宮頸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、中皮腫、食道、唾液腺癌、肝細胞癌、胃癌、鼻咽頭癌、頬粘膜癌、口腔癌、GIST(消化管間質腫瘍)および精巣癌から選択される、請求項7に記載の方法。
薬学上許容可能な賦形剤と有効量の請求項1に記載される式(X)の化合物またはその薬学上許容可能な塩とを含有する医薬組成物を作製するための方法であって、式(X)の化合物またはその薬学上許容可能な塩を薬学上許容可能な賦形剤と会合させることを含んでなる、方法。
前記癌性症候群が子宮頸上皮内新生物、意義不明単クローン性ガンマグロブリン血症(MGUS)、骨髄異形成症候群、再生不良性貧血、子宮頸病変、皮膚母斑(前黒色腫)、前立腺上皮内(管内)新生物(PIN)、非浸潤性乳管癌(DCIS)、結腸ポリープおよび重度肝炎または硬変から選択される、請求項7に記載の方法。
必要とするヒトにおいて眼疾患を処置するまたはその重篤度を軽減する方法であって、そのようなヒトに治療上有効な量の請求項1に記載される式Xの化合物またはその薬学上許容可能な塩を投与することを含んでなる、方法。
眼疾患が虹彩ルベオーシス;血管新生緑内障;翼状片;緑内障濾過胞;結膜乳頭腫;加齢黄斑変性(AMD)、近視、前部ブドウ膜炎、外傷、または特発性に関連する脈絡膜新血管新生;黄斑浮腫;糖尿病による網膜新血管新生;加齢黄斑変性(AMD);黄斑変性(AMD);頚動脈疾患からの眼虚血症候群;眼または網膜動脈閉塞;鎌形赤血球網膜症;未熟児網膜症;イールズ病;およびフォン・ヒッペル・リンドウ症候群から選択される、請求項25に記載の方法。
必要とするヒトにおいて神経変性を処置するまたはその重篤度を軽減する方法であって、そのようなヒトに治療上有効な量の請求項1に記載される式Xの化合物またはその薬学上許容可能な塩を投与することを含んでなる、方法。
【実施例】
【0124】
以下、実施例により本明細書を説明する。これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の化合物、組成物、および方法を製造および使用するために当業者に指針を与えることを意図する。本発明の特定の実施形態が記載されるが、当業者は、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく種々の変更および改変をなし得ることを認識するであろう。
【0125】
実施例1
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化15】
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【0126】
窒素下、ドライアイス/アセトン浴(内部温度−60℃)中で冷却したTHF(70mL)中、フェニル酢酸(3.0g、22.03mmol)の撹拌溶液に、2.5M nBuLi溶液(19.4mL、48.5mmol、2.2当量)を10分かけて滴下した。まず、10mLを−50〜−60℃で加えた。最初の透明な溶液は白色の乳濁混合物となった。次に、9.4mLを約−60℃で加えたところ、この混合物はやや帯黄色となり、なお乳濁していた。nBuLiの添加が完了した後、冷却浴を外した。この混合物を徐々に温めた。20分後、内部温度は−10℃となり、混合物は透明でやや黄色がかった溶液となった。さらに30分後、温度は5℃となり、混合物は乳濁状態に戻った。臭化アリル(6mL、69.3mmol、3.2当量)を一度に加えた。温度は22℃に上がり、混合物は再び透明な溶液となった。さらに30分後、混合物は乳濁状態となった。16時間後、この乳濁混合物を20mLの1N HClで希釈し、エチルエーテル(200mLおよび100mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−フェニル−4−ペンテン酸(2-pheyl-4-pentenoic acid)を淡黄色がかった油状物として得た(3.80g)。LC-MS (ES) m/z = 177 [M+H]
+, 131 [M-46]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.50 - 2.61 (m, 1 H), 2.80 - 2.92 (m, 1 H), 3.64 - 3.71 (m, 1 H), 5.04 (dd, J=10.1, 1.8 Hz, 1 H), 5.07 - 5.16 (m, 1 H), 5.75 (m, 1 H), 7.26 - 7.40 (m, 5 H)。
【0127】
【化16】
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【0128】
実施1
室温にて、3mlのDCM中、2−フェニル−4−ペンテン酸(0.5g、2.84mmol)および4−ブロモアニリン(513mg、2.98mmol、1.05当量)の撹拌溶液に、DIPEA(0.55mL、3.12mmol、1.1当量)、次いで、HATU(1.19g、3.12mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で20分撹拌した。この懸濁液を濾過し、ケークをDCMで洗浄した。LCMSは、目的生成物が濾液画分にあることを示した。
【0129】
実施2
室温にて、30mlのDCM中、2−フェニル−4−ペンテン酸(3.62g、20.54mmol)および4−ブロモアニリン(3.53g、2.0.54mmol、1.当量)の撹拌溶液に、DIPEA(3.95mL、22.6mmol、1.1当量)、次いで、HATU(8.59g、22.60mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液(触れるとやや温かかった)を室温で20分間撹拌した。この懸濁液を濾過し、ケークをDCMで洗浄した。このDCM濾液(上記の実施1からのDCM濾液と合わせて合計150mL)を1N HCl(2×40mL)で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。固体残渣を懸濁液としてDCM中で摩砕した後、濾過した。ケークをDCM(4mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、N−(4−ブロモフェニル)−2−フェニル−4−ペンテンアミド(2.26g)を灰白色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 330.1, 332.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.55 - 2.67 (m, 1 H), 2.96 - 3.07 (m, 1 H), 3.53 - 3.62 (m, 1 H), 5.03 (dd, J=10.1, 1.8 Hz, 1 H), 5.06 - 5.16 (m, 1 H), 5.77 (m, 1 H), 7.06 (br.s, 1 H), 7.31 - 7.45 (m, 9 H)。
【0130】
濾液をドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた。精製は、80gシリカゲルカートリッジにて、ヘキサン中1%EtOAcからヘキサン中25%EtOAcへの勾配溶出を用いて試みた。しかしながら、沈澱のため、生成物が溶出している際に装置の配管が詰まった。従って、目的生成物は一部が回収されたに過ぎなかった。純粋な生成物を含む回収画分を合わせ、真空濃縮した。残渣をDCMに取り、その後、ヘキサンで希釈して懸濁液を得、これを濾過した。ケークをヘキサンで洗浄し、真空下で乾燥させ、N−(4−ブロモフェニル)−2−フェニル−4−ペンテンアミド(1.55g)を白色固体として得た。
【0131】
【化17】
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【0132】
THF(50mL)と水(10mL)の混合物中、N−(4−ブロモフェニル)−2−フェニル−4−ペンテンアミド(1g、3.03mmol)に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(3.80mL、0.303mmol)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(1.295g、6.06mmol)を加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウムの水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物をEtOAcおよび飽和NaHCO
3水溶液に注いだ。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、粘着性の粘稠な油状泡沫物を得た。LCMS分析は、目的生成物およびジオール中間体の存在を示した。この材料をTHF(50mL)と水(10mL)の混合物に溶かし、過ヨウ素酸ナトリウム(1.295g、6.06mmol)で処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物をEtOAcおよび飽和NaHCO
3水溶液に注いだ。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、粗生成物1−(4−ブロモフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−2−ピロリジノン(930mg)を立体異性体混合物としての白色泡沫として得た。この材料をそのまま次の工程で使用した。
【0133】
【化18】
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【0134】
ジクロロメタン(DCM)(30mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニル−2−ピロリジノン(930mg)に、トリエチルシラン(1.789mL、11.20mmol)、次いで、TFA(4.31mL、56.0mmol)を加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を飽和NaHCO
3水溶液およびEtOAcに注いだ。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO
4)、濾過し、濃縮し、粗目的生成物を黄色固体として得た。この材料を温EtOAc(約6mL)に溶かし、ヘキサン(約12mL)で処理した。フラスコの底にガラス質の材料が見られた。スパチュラを用いてフラスコの底をこすると、固体が形成し始めた。この混合物に音波処理を施し、白色沈澱を濾過し、ヘキサンで洗浄し、目的生成物(375mg)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 316.0, 319.0 [M+H]
+。
【0135】
【化19】
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【0136】
1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニル−2−ピロリジノン(100mg、0.316mmol)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(80mg、0.316mmol)、および酢酸カリウム(93mg、0.949mmol)の混合物に1,4−ジオキサン(6mL)を加え、この混合物をN
2で10分間脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(12.91mg、0.016mmol)を加え、この反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(71.8mg、0.316mmol)および飽和NaHCO
3水溶液(2mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(12.91mg、0.016mmol)を加え、この容器を密閉し、この反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この混合物を水に注ぐと、沈澱が形成した。この混合物を濾過し、固体を20%CH
3OH/CH
2Cl
2混合物に取り、40g SiO
2カラムに注入し、フラッシュクロマトグラフィー(勾配:100%ヘキサンから100%EtOAcから20%CH
3OH/EtOAcへ)により精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して黄色固体を得た。この材料を2mLのDMSOに溶かし、HPLC(勾配(0.1%TFA):15%CH
3CN/H
2Oから40%CH
3CN/H
2Oへ)により精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮して大部分のCH
3CNを除去した。残った水溶液を凍結乾燥させ、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(17mg)のTFA塩を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 384.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.14 - 2.30 (m, 1 H), 2.57 - 2.73 (m, 1 H), 3.85 (s, 3 H), 3.93 - 4.07 (m, 3H), 7.23 - 7.44 (m, 5 H), 7.51 (d, J=8.59 Hz, 2 H), 7.60 (s, 1 H), 7.87 (d, J=8.59 Hz, 2 H), 8.43 (s,1 H)。
【0137】
実施例2
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−メチル−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化20】
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【0138】
方法1(塩基としてLHMDS)
窒素下、ドライアイスアセトン浴中で冷却したトルエン中1MのLiHMDS(0.156mL、0.156mmol)とTHF(2mL)の混合物に、1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニル−2−ピロリジノン(38mg、0.120mmol)を滴下した。30分後、ヨードメタン(9.02μL、0.144mmol)を加え、この混合物を室温までゆっくり温めた。2時間後、LCMSは生成物のみを示し、この反応を水で急冷し、EtOAc(3×5mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を10g Biotage SNApカラムにロードし、30分でヘキサン中0から40%EtOAcへの勾配を用いて精製し、1−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3−フェニル−2−ピロリジノン(21mg、0.064mmol、収率52.9%)を透明油状物として得た。
【0139】
方法2(塩基としてLDA)
窒素下、−78℃に冷却した2mLのTHF中、ジイソプロピルアミン(0.022mL、0.152mmol)に、ヘキサン中0.5MのnBuLi(0.304mL、0.152mmol)をゆっくり加えた。この溶液を15分間撹拌した後、2mlのTHF中、1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニル−2−ピロリジノン(40mg、0.127mmol)の予め混合した溶液に滴下した。この塩基溶液は透明から淡黄色がかった色になった。15分後、ヨードメタン(0.012mL、0.190mmol)を一度に加えた。この溶液を室温まで温め、1時間後、反応をLCMSにより確認したところ、生成物のみが見られた。この反応物を水で急冷した後、EtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaCl溶液で洗浄し、でMgSO
4乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を10g Biotage SNAPカラムにロードし、30分でヘキサン中0から45%EtOAcへの勾配を用いて精製し、1−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3−フェニル−2−ピロリジノン(35mg)を透明油状物として単離した。LCMS (ES) m/z = 330.2, 332.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.66 (s, 3 H), 2.31 (dt, J=8.09, 12.88 Hz, 1 H), 2.63 (ddd, J=3.79, 6.82, 12.88 Hz, 1 H), 3.68 - 3.81 (m, 2 H), 7.25 - 7.30 (m, 1 H), 7.33 - 7.39 (m, 2 H), 7.41 - 7.46 (m, 2 H), 7.53 (m, 2 H), 7.60 - 7.65 (m, 2 H)。
【0140】
【化21】
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【0141】
5mLの密閉可能なバイアルにて、1−(4−ブロモフェニル)−3−メチル−3−フェニル−2−ピロリジノン(56mg、0.170mmol)にビス(ピナコラト)二ホウ素(51.7mg、0.204mmol)および酢酸アンモニウム(39.2mg、0.509mmol)を加え、次いで、1,4−ジオキサン(2mL)を加えた。次に、この混合物に5分間N
2を通し、その後、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(13.85mg、0.017mmol)を加えた。この混合物に蓋をし、85℃で一晩加熱した。次に、この反応物に5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(42.4mg、0.187mmol)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(13.85mg、0.017mmol)および2M K
2CO
3(1mL)を加えた。その後、反応物に蓋をし、100℃で一晩加熱した。この反応物を水(2mL)で希釈し、EtOAc(3×3mL)で抽出した。有機液を合わせ、飽和NaClで洗浄し、濾過した。この混合物を濃縮した後、3mLのDMSOに溶かし、その後、HPLC:(HPLC条件:Sunfire 5u C18(2)100AとともにTrilutionソフトウエアを用いるオープンアクセスGilson。50×30.00mm 5ミクロン。7.3分実施(47mL/分、15%ACN/H
2O、0.1%TFAから40%ACN/H
2O、0.1%TFAへ)、254nmでのUV検出)で精製した。生成物画分を合わせ、容量を減じて大部分のACNを除去した。残った水溶液を飽和NaHCO3で処理した後、EtOAc(3×15mL)で抽出した。有機液を合わせ、飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。次に、残渣をアセトニトリル水溶液に溶かし、凍結乾燥させ、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−メチル−3−フェニルピロリジン−2−オン(6mg)を得た。LCMS (ES) m/z = 398.4 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.55 (s, 3 H), 2.25 - 2.36 (m, 2 H), 2.54 - 2.59 (m, 1 H), 3.75 (s, 3 H), 3.92 (td, J=4.04, 8.97 Hz, 1 H), 6.06 (br s., 2 H), 7.25 - 7.30 (m, 1 H), 7.37 (t, J=7.71 Hz, 2 H), 7.47 (dd, J=8.21, 10.99 Hz, 4 H), 7.84 (d, J=8.59 Hz, 2 H), 8.16 (s, 1H)。
【0142】
実施例3
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化22】
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【0143】
窒素下、ドライアイス/アセトン浴(内部温度−60℃)中で冷却したTHF(100mL)中、(2,5−ジフルオロフェニル)酢酸(4.77g、27.7mmol)の撹拌溶液に、2.5M nBuLi溶液(24.4mL、61.0mmol、2.2当量)を、混合物の温度が−50〜−60℃の間に留まるように、10分かけて少量ずつ加えた。nBuLiの添加が完了した後、冷却浴を外した。褐色がかっているが透明の混合物を徐々に温めた。15分後、温度は−10℃となった。臭化アリル(7.67mL、89mmol、3.2当量)を一度に加えた。内部温度は10℃に上昇し、混合物は淡黄色であるが透明の溶液となった。周囲温度で1時間後、混合物を40mLの1N HClで希釈し、エチルエーテル(200mL)で抽出した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ペンテン酸を淡黄色の液体として得た(5.80g)。LCMS. LC-MS (ES) m/z = 213 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.43 - 2.50 (m, 1 H), 2.72 - 2.79 (m, 1H), 3.88 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 1 H), 4.90 - 5.06 (m, 2 H), 5.64 - 5.74 (m, 1 H),7.09 - 7.31 (m, 3 H), 12.69 (brs., 1 H)。
【0144】
【化23】
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【0145】
氷浴中で冷却した40mLのDCM中、2−(2,5−ジフルオロフェニル)−4−ペンテン酸(5.80g、27.3mmol)および4−ブロモアニリン(4.70g、27.3mmol、1当量)の撹拌溶液に、DIPEA(5.25mL、30.1mmol、1.1equiv)、次いで、HATU(11.43g、30.1mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を氷浴中で冷却しながら撹拌した。1時間後、LCMSは、変換の完了を示した。この混合物を濾過した。濾液をDCM(最大150mL)で希釈し、1N HCl(2×30mL)で洗浄した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣を二層混合物としてのDCMおよびヘキサンに取った。上の溶媒層をデカントした。下層をMTBE中で摩砕して懸濁液を得、これを濾過した。LCMSによればこの固体は生成物ではなく、廃棄した。LCMSにより目的生成物を含有していた濾液を真空濃縮した後、10mLのDCMに溶かし、冷蔵庫で18時間保存した。いくらかの結晶が生じ、これを濾取し、MTBEで洗浄し、真空下で乾燥させ、N−(4−ブロモフェニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−ブテンアミド(1.81g)を白色塊状物として得た。LCMSは、このサンプルが純粋であることを示した。NMRは、芳香族不純物が存在することを示した(HATU起源)。この材料は次の工程で使用できた。濾液を真空濃縮し、DCMに再溶解させ、2本のドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた。精製は、RS−90gシリカゲルカートリッジにて、CHCl
3中1%のEtOAcからCHCl
3中30%のEtOAcへの勾配溶出を用いて行った。目的生成物は溶媒前線付近に溶出した。回収した画分を合わせ、真空濃縮した。固体残渣をDCMおよびヘキサン中で摩砕し、懸濁液を得た。濾過し、真空下で乾燥させ、N−(4−ブロモフェニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−ブテンアミド(4.04g)を白色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 368 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.45 - 2.56 (m, 1 H), 2.70 - 2.83 (m, 1 H), 4.05 - 4.14 (m, 1 H), 5.01 (dd, J=10.2, 1.9 Hz, 1 H), 5.09 (dd, J=17.1, 1.9 Hz, 1 H), 5.69 - 5.79 (m, 1 H), 7.12 - 7.21 (m, 1 H), 7.21 - 7.30 (m, 1 H),7.34 (ddd, J=9.4, 5.9, 3.2 Hz, 1 H), 7.48 (d, J=9.1 Hz, 2 H), 7.57 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 10.37 (s, 1 H)。
【0146】
【化24】
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【0147】
室温にて、THF(30mL)および水(6mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−3−ブテンアミド(5.3g、14.47mmol)の溶液に、オスミウム酸カリウム二水和物(267mg、0.72mmol、0.05当量)を加えた。この混合物を氷浴中で冷却した。この冷却混合物にNaIO
4(8.05g、37.6mmol、2.6当量)を5分かけて少量ずつ加えた。添加中に混合物が粘稠となったので、撹拌を助けるためにTHF(20mL)および水(4mL)を追加した。NaIO
4の添加が完了したところで氷浴を外した。褐色がかった懸濁液/ペーストを周囲温度で撹拌した。しかしながら、15分後、この混合物は再び温かくなった。混合物を氷浴中でさらに15分間再冷却した後、取り出した。この混合物(この時には総て白色)を6時間撹拌した。LCMSは変換の完了を示したので、混合物を氷浴中で冷却した後、40mLの1Nチオ硫酸ナトリウム溶液を加えた。10分間撹拌した後、懸濁液を濾過した。ケークを水(250mL)および少量のEtOAc(100mL)で洗浄した。濾液をEtOAc(2×200mL)で抽出した。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。ガラス様の泡沫残渣を真空下で1時間ポンピングし、5.68gの泡沫を得た。LCMSはUVにより、それが28:44比のヒドロキシピロリジノンジアステレオマー混合物であることを示した。この泡沫を20mLのDCMおよび10mLのTFAに取った後、トリエチルシラン(9.22mL、57.9mmol、4当量)で処理した。この混合物(淡黄色透明溶液)を室温で2時間撹拌した。混合物を真空濃縮した。残渣をCHCl
3に溶かし、4×90gドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた(等量ずつ)。流速50mL/分にて、ヘキサン中1%Aからヘキサン中60%A(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)で溶出する精製。目的生成物は41〜48%Aから溶出した。合わせた、純粋な生成物を含有する画分を真空濃縮し、真空下で乾燥させ、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−ピロリジノン(3.18g)をベージュ色の固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 354 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.12 - 2.27 (m, 1 H), 2.52 - 2.61 (m, 1H), 3.83 - 4.01 (m, 2 H), 4.19 (dd, J = 10.7, 9.2 Hz, 1 H), 7.16 - 7.24 (m, 1 H),7.25 - 7.36 (m, 2 H), 7.55 - 7.63 (m, 2 H), 7.65 - 7.75 (m, 2 H)。
【0148】
【化25】
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【0149】
20mLの1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−ピロリジノン(1.62g、4.60mmol)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(1.40g、5.52mmol、1.2当量)、酢酸カリウム(1.13g、11.5mmol、2.5当量)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(376mg、0.46mmol、0.1当量)の混合物を脱気し、再び窒素でフラッシュし(4回繰り返す)、油浴中、100℃で加熱した。18時間後、LCMSは変換の完了を示した。この混合物をセライトで濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)とブライン(30mL)の間に取った後、セライトで再び濾過した。濾液を相に分けた。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCMに溶かし、ドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた。精製は、SF25−40gシリカゲルカートリッジにて、ヘキサン中10%Aから100%Aへの勾配溶出(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)を用いて行った。目的生成物は44〜60%Aから溶出した。回収した、純粋な生成物を含む画分を合わせ、真空濃縮し、3−(2,5−ジフルオロフェニル)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−ピロリジノン(1.43g)を淡黄褐色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 400 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.30 (s, 12 H), 2.21 (t, J=10.4 Hz, 1 H), 2.47 - 2.62 (m, 1 H), 3.85 - 4.04 (m, 2 H), 4.21 (t, J=10.0 Hz, 1 H), 7.15 - 7.24 (m, 1 H), 7.25 - 7.38 (m, 2 H), 7.64 - 7.82 (m, 4 H)。
【0150】
【化26】
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【0151】
20mLのマイクロ波バイアルにて、10mLのジオキサンおよび3.3mLの水中、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.41g、1.80mmol、1当量)、3−(2,5−ジフルオロフェニル)−1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−2−ピロリジノン(0.72g、1.80mmol、1当量)、Pd
2(dba)
3(83mg、0.09mmol、0.05当量)およびK
3PO
4(0.83g、3.61mmol、2.0当量)の混合物に10分間アルゴンを通した後、トリ−(t−ブチル)ホスホニウムテトラフルオロボレート(52mg、0.18mmol、0.1当量)を添加した。この混合物に蓋をし、100℃で加熱した。18時間後、LCMSは変換の完了を示した。この混合物を室温まで冷却したところ二層となった。上の有機層をピペットで吸い取り、濾紙で濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣を懸濁液として水(40mL)に取り、これを濾過した。ケークを水で洗浄し、家庭用掃除機下、室温で18時間乾燥させた後、エーテルで洗浄し、乾燥させて粗生成物を得た。この固体をDCM中10%のMeOH 30mLに溶かした後、濾過した。濾液をドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた。精製は、SF40−115gシリカゲルカートリッジにて、CHCl3中1%Aから60%Aへの勾配溶出(Aは3200/800/80 CHCl
3/MeOH/NH
4OH混合物であった)を用いて行った。目的生成物は25〜30%Aから溶出した。合わせた、純粋な生成物を含む画分を真空濃縮した。残渣をCHCl
3中10%のMeOHに再溶解させた後、濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣を2mLのCHCl
3および8mLのMTBEに取った。しかしながら、得られたペーストは濾過できなかった。この混合物をCHCl
3中10%のMeOH(40mL)に再溶解させ、元の容量の約1/4(10mL)まで真空濃縮した。この懸濁液にMTBE(15mL)を加えた。この混合物を約半量まで真空濃縮した。この懸濁液にさらに15mLのMTBEを追加した後、濾過した。ケークをMTBE(2×5mL)およびヘキサン(2×4mL)で洗浄した後、65℃にて18時間、真空下で乾燥させ、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(500mg)をベージュ色の固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 420 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.15 - 2.29 (m, 1 H), 2.54 - 2.64 (m, 1 H), 3.75 (s, 3 H), 3.95 - 4.05 (m, 2 H), 4.21 (t, J=10.0 Hz, 1 H), 5.95 - 6.20 (br s, 1.4 H), 7.15 - 7.26 (m, 1 H), 7.26 - 7.36 (m, 3 H), 7.49 (d, J=8.6 Hz, 2 H), 7.82 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.16 (s, 1 H)。
【0152】
実施例4
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オン
【化27】
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窒素下、ドライアイス/アセトン浴(内部温度−60℃)中で冷却したTHF(100mL)中、[3−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸(5.0g、24.49mmol)の撹拌溶液に、混合物の温度が−50〜−60℃前後に留まるように、10分かけて2.5M nBuLi溶液(21.6mL、53.9mmol、2.2当量)を少量ずつ加えた。nBuLiの添加が完了した後、冷却浴を外した。褐色がかっているが透明の混合物を徐々に温めた。20分後、温度は−10℃となった。臭化アリル(6.78mL、78mmol、3.2当量)を一度に加えた。内部温度は10℃に上昇し、混合物は淡黄色であるが透明の溶液となった。30分後、LCMSは変換の完了を示した。この混合物を35mLの1N HClと混合し、エチルエーテル(200mL)で抽出した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテン酸を淡黄色がかった液体として得た(5.80g)。LC-MS (ES) m/z = 245 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.41 - 2.49 (m, 1 H), 2.65 - 2.83 (m, 1H), 3.82 (t, J=7.7 Hz, 1 H), 4.91 - 5.11 (m, 1 H), 5.65 - 5.75 (m, 1 H), 7.51 -7.72 (m, 4 H), 12.61 (br s, 1 H)。
【0153】
【化28】
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【0154】
氷浴中で冷却した30mlのDCM中、2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテン酸(5.80g、23.75mmol)および4−ブロモアニリン(4.09g、23.75mmol、1.当量)の撹拌溶液に、DIPEA(4.56mL、26.1mmol、1.1当量)、次いで、HATU(9.93g、26.1mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液(帯黄色混合物、少量の固体を含むほとんど透明な溶液)を氷浴中で冷却しながら撹拌した。1時間後、この冷懸濁液を濾過した。LCMSにより目的生成物を含有していなかった固体を廃棄した。DCM濾液を2×30mLの1N HClで洗浄した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCM(5mL)およびヘキサン(30mL)で摩砕して懸濁液を得、これを濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣をCHCl
3に溶かし、2本のドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた(等量ずつ)。精製は、SF40−80gシリカゲルカートリッジにて、CHCl
3中1%のEtOAcからCHCl
3中30%のEtOAcへの勾配溶出を用いて行った。生成物は溶媒前線(1%EtOAc)付近に溶出した。純粋な生成物画分を合わせ、真空濃縮し、N−(4−ブロモフェニル)−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテンアミド(5.54g)を淡黄色がかった粘稠な油状物/ゲルとして得、長期乾燥時に音波処理を施し、ベージュ色の固体を得た。LC-MS (ES) m/z = 398, 400 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.45 - 2.54 (m, 1 H), 2.78 - 2.88 (m, 1 H), 3.90 (dd, J=8.6, 6.6 Hz, 1 H), 5.00 (dd, J=10.2, 1.9 Hz, 1 H), 5.09 (dd,J=17.2, 2.0 Hz, 1 H), 5.68 - 5.78 (m, 1 H), 7.45 - 7.50 (m, 2 H), 7.52 - 7.56(m, 2 H), 7.57 - 7.67 (m, 2 H), 7.68 - 7.76 (m, 2 H), 10.35 (s, 1 H)。凝固した生成物をDCM(5mL)およびヘキサン(15mL)に取って懸濁液を得、これを濾
過した。固体を回収し、真空下で乾燥させ、N−(4−ブロモフェニル)−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテンアミド(3.16g、回収率57%)を白色固体として得た。第二産物を得た(1.41g、回収率25%)を白色固体として得た。
【0155】
【化29】
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【0156】
室温にて、THF(50mL)および水(10mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテンアミド(4.5g、11.30mmol)の溶液に、オスミウム酸カリウム二水和物(208mg、0.57mmol、0.05当量)を加えた。この混合物を氷浴中で冷却した。この冷却混合物にNaIO
4(6.28g、29.4mmol、2.6当量)を5分かけて少量ずつ加えた。この混合物を氷浴中で撹拌したところ、徐々に粘度が増し、白色ペースト/懸濁液となった。この混合物を4時間撹拌した後、冷蔵庫内で15時間熟成させ、その後、1時間、室温まで温めた。LCMSは変換の完了を示した。この混合物に40mLの1Nチオ硫酸ナトリウム溶液を加えた。10分間撹拌した後、懸濁液を濾過した。ケークを水(250mL)および少量のEtOAc(100mL)で洗浄した。濾液をEtOAc(2×200mL)で抽出した。合わせた有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。ガラス様の泡沫残渣を真空下で1時間ポンピングし、粗ヒドロキシピロリジノン中間生成物(5.09g)を泡沫として得た。LCMSはUVにより、それが23:52比のジアステレオマー混合物であることを示した。この材料を20mLのDCMおよび10mLのTFA(11.5当量)に取った後、トリエチルシラン(7.20mL、45.2mmol、4当量)を加えた。この混合物(濃い褐色)を2時間撹拌した(LCMSは変換の完了を示した)。この混合物を真空濃縮し、−20℃の冷凍庫で3日間保存した。残渣をCHCl
3に溶かし、4本のドライロードカートリッジに吸着させた(等量ずつ)。精製は、RS−90gシリカゲルカートリッジ(4回繰り返す)にて、流速50mL/分を用い、ヘキサン中1%Aからヘキサン中60%Aの勾配溶出(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)を用いて行った。目的生成物は41〜48%Aから溶出した。合わせた、純粋な生成物を含有する画分を真空濃縮し、真空下で乾燥させ、1−(4−ブロモフェニル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(2.78g)を淡黄色固体として得た。LC-MS (ES) m/z 384 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.20 - 2.34 (m, 1 H), 2.56 - 2.66 (m, 1H), 3.87 - 3.96 (m, 2 H), 4.15 (t, J=9.5 Hz, 1 H), 7.54 - 7.75 (m, 8 H)。
【0157】
【化30】
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【0158】
20mLのマイクロ波バイアルにて、10mLの1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモフェニル)−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(0.84g、2.19mmol)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.67g、2.62mmol、1.2当量)、酢酸カリウム(0.54g、5.47mmol、2.5当量)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(170mg、0.22mmol、0.1当量)の混合物に10分間アルゴンを通した後、蓋をし、100℃で18時間加熱したところ、LCMSは変換の完了を示した。この混合物を室温まで冷却し、セライトで濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣をEtOAc(70mL)とブライン(30mL)とで分液した後、セライトで濾過した。濾液を相に分けた。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCMに溶かし、ドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた。精製は、SF25−40gシリカゲルカートリッジにて、ヘキサン中10%Aから100%Aへの勾配溶出(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)を用いて行った。目的生成物は50〜70%Aから溶出した。回収した、純粋な生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(0.59g)を淡黄色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 432 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 1.30 (s, 12 H), 2.23 - 2.35 (m, 1 H), 2.56 - 2.66 (m, 1 H), 3.91 - 3.98 (m, 2 H), 4.17 (dd, J=10.6, 8.8 Hz, 1 H),7.58 - 7.79 (m, 8 H)。
【0159】
【化31】
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【0160】
20mLのマイクロ波バイアルにて、10mLのジオキサンおよび3.3mLの水中、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.31g、1.37mmol)、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(0.59g、1.37mmol)、Pd
2(dba)
3(63mg、0.07mmol)およびK
3PO
4(0.63g、2.74mmol)の混合物に10分間アルゴンを通した後、トリ−(t−ブチル)ホスホニウムテトラフルオロボレート(40mg、0.14mmol)を加えた。この混合物に蓋をし、メタルマトリックスブロックにて100℃で加熱した。18時間後、LCMSは変換の完了を示した。この混合物を濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣を水(30mL)に取って懸濁液を得、これを濾過した。固体ケークを水およびエーテルで洗浄した。ケークを家庭用掃除機下で乾燥させ、DCM中10%のMeOHに溶かした。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCM中10%のMeOHに溶かし、ドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた。精製は、115gシリカゲルカートリッジにて、CHCl
3中1%Aから60%Aへの勾配溶出(Aは3200/800/80 CHCl
3/MeOH/NH
4OH混合物であった)を用いて行った。目的生成物は25〜30%Aから溶出した。合わせた、純粋な生成物を含有する画分を真空濃縮した。残渣をCHCl
3中10%のMeOHに溶かし、濾過した。濾液を真空濃縮し、残渣をDCM中10%のMeOH(12mL)に溶かし、これにMTBE(15mL)を加えた。固体がゆっくり形成し、懸濁液となった。この混合物を真空濃縮して半量まで減らした後、15mLのMTBEを追加した。この懸濁液を濾過した。ケークをMTBE(2×5mL)およびヘキサン(2×4mL)で洗浄し、真空下、65℃で20時間乾燥させ、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(449mg)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 452 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.22 - 2.35 (m, 1 H), 2.58 - 2.71 (m, 1 H), 3.75 (s, 3 H), 4.00 (dd, J=8.8, 5.3 Hz, 2 H), 4.17 (t, J=9.6 Hz, 1 H), 5.97 - 6.18 (br s, 1.2 H), 7.32 (s, 1 H), 7.49 (d, J=8.6 Hz, 2 H), 7.60 - 7.70 (m, 3 H), 7.73 (s, 1 H), 7.83 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.16 (s, 1 H)。
【0161】
実施例5
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オン
【化32】
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窒素下、ドライアイス/アセトン浴(内部温度−60℃)中で冷却したTHF(100mL)中、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]酢酸(5.0g、24.49mmol)の撹拌溶液に、2.5M nBuLi溶液(21.6mL、53.9mmol、2.2当量)を、混合物の温度が−50〜−60℃前後に留まるように、10分かけて少量ずつ加えた。nBuLiの添加が完了した後、冷却浴を外した。淡褐色がかっているが透明の混合物を徐々に温めた。20分後、温度は−10℃となった。臭化アリル(6.78mL、78mmol、3.2当量)を一度に加えた。内部温度は10℃に上昇し、混合物は淡黄色であるが透明の溶液となった。30分後、混合物を35mLの1N HClと混合し、エチルエーテル(200mL)で抽出した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテン酸を淡褐色がかった液体として得た(5.80g)。NMR(微量のTHFおよびエーテル)は、このロットが純粋であることを示した。LC-MS (ES) m/z = 225 [MH-18]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.41 - 2.50 (m, 1 H), 2.72 - 2.85 (m, 1H), 3.90 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 4.92 - 5.08 (m, 2 H), 5.62 - 5.72 (m, 1 H), 7.44 -7.54 (m, 1 H), 7.60 - 7.77 (m, 3 H), 12.67 (br s, 1 H)。
【0162】
【化33】
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【0163】
氷浴中で冷却した30mLのDCM中、2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテン酸(5.80g、23.75mmol)および4−ブロモアニリン(3.2g、18.60mmol、0.78当量)の撹拌溶液に、DIPEA(4.56mL、26.1mmol、1.1当量)、次いで、HATU(9.93g、26.1mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を氷浴中で冷却しながら撹拌した。1時間後、この冷懸濁液を濾過した。濾液を2×30mLの1N HClで洗浄した。有機液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をCHCl
3に溶かし、3本のドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた(等量ずつ)。精製は、RS−90gシリカゲルカートリッジ(3回繰り返す)にて、ヘキサン中1%Aからヘキサン中100%Aへの勾配溶出(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)を用いて行った。目的生成物は41〜48%Aに溶出した。合わせた、純粋な生成物を含有する画分を真空濃縮し、真空下で乾燥させ、N−(4−ブロモフェニル)−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテンアミド(3.44g)を淡黄色の粘稠なゲルとして得た。LC-MS (ES) m/z= 398, 400 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.63 (dt, J=14.5, 7.3 Hz, 1 H), 2.82 (dt, J=14.1, 7.1 Hz, 1 H), 4.16 (t, J=7.5 Hz, 1 H), 4.98 (dd, J=10.2, 1.9 Hz, 1H), 5.07 (dd, J=17.2, 2.0 Hz, 1 H), 5.62 - 5.72 (m, 1 H), 7.43 - 7.52 (m, 3 H),7.52 - 7.60 (m, 2 H), 7.66 - 7.74 (m, 2 H), 7.90 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 10.27 (s ,1 H)。
【0164】
【化34】
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【0165】
室温にて、THF(40mL)および水(8mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−4−ペンテンアミド(3.44g、8.64mmol)の溶液に、オスミウム酸カリウム二水和物(159mg、0.43mmol、0.05当量)を加えた。この混合物を氷浴中で冷却した。この冷却混合物にNaIO
4(4.80g、22.46mmol、2.6当量)を5分かけて少量ずつを加えた。この混合物を氷浴中で撹拌したところ、徐々に粘度を増し、白色ペースト/懸濁液となった。30分後、氷浴を外した。この混合物を室温で2.5時間撹拌した。LCMSは変換の完了を示した。この混合物に32mLの1Nチオ硫酸ナトリウム溶液を加えた。10分間撹拌した後、懸濁液を濾過した。ケークを水(200mL)および少量のEtOAc(100mL)で洗浄した。濾液をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。ガラス様の泡沫残渣を真空下で1時間ポンピングし、中間体ヒドロキシピロリジノン(3.37g)を泡沫として得た。LCMSはUVにより、それが25:48比のジアステレオマー対の混合物であることを示した。この材料を15mLのDCMおよび7.65mLのTFA(11.5当量)に取った後、トリエチルシラン(5.5mL、34.6mmol、4当量)を加えた。この混合物(淡褐色)を室温で1時間撹拌した。この混合物を真空濃縮し、残渣をCHCl
3に溶かし、2本のドライロードシリカゲルカートリッジに吸着させた(等量ずつ)。精製は、RS−90gシリカゲルカートリッジ(2回繰り返す)にて、流速50mL/分を用い、ヘキサン中1%Aからヘキサン中60%Aへの勾配溶出(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)を用いて行った。目的生成物は32〜48%Aから溶出した。合わせた、純粋な生成物を含有する画分を真空濃縮し、真空下で乾燥させ、1−(4−ブロモフェニル)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(2.16g)を白色固体として得た。NMRおよびLCMSは両方とも、このロットが約90%の順であることを示した。このサンプルを次の工程に送った。LC-MS (ES) m/z 384, 386 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.04 - 2.19 (m, 1 H), 2.55 - 2.65 (m, 1H), 3.85 - 3.95 (m, 1 H), 4.00 (td, J=9.3, 7.2 Hz, 1 H), 4.25 (t, J=9.6 Hz, 1H), 7.46 - 7.54 (m, 2 H), 7.58 - 7.64 (m, 2 H), 7.67 - 7.77 (m, 4 H)。
【0166】
【化35】
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【0167】
20mLのマイクロ波バイアルにて、10mLの1,4−ジオキサン中、ラセミ1−(4−ブロモフェニル)−3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(0.83g、2.16mmol)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.66g,2.59mmol、1.2当量)、酢酸カリウム(0.53g、5.40mmol、2.5当量)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(176mg、0.22mmol、0.1当量)の混合物に10分間アルゴンを通した後、蓋をし、メタルマトリックスブロックにて100℃で加熱した。合計18時間後、LCMSは変換の完了を示した。この混合物を室温まで冷却し、セライトで濾過した。濾液を真空濃縮した。残渣をEtOAc(70mL)とブライン(30mL)の間に取った後、セライトで濾過した。濾液を相に分けた。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮した。残渣をDCMに溶かし、ドライロードカートリッジに吸着させた。精製は、SF25−40gシリカゲルカートリッジにて、ヘキサン中10%Aから100%Aへのの溶媒溶出(Aは2/1 CHCl
3/EtOAc混合物であった)を用いて行った。目的生成物は44〜60%Aから溶出した。回収した、純粋な生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(0.69g)を淡黄色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 432 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.30 (s, 12 H), 2.05 - 2.21 (m, 1 H),2.55 - 2.67 (m, 1 H), 3.93 (td, J=9.1, 2.0 Hz, 1 H), 3.98 - 4.09 (m, 4 1), 4.27 (t, J=9.7 Hz, 1 H), 7.45 - 7.56 (m, 2 H), 7.65 - 7.80 (m, 6 H)。
【0168】
【化36】
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【0169】
20mLのマイクロ波バイアルにて、10mLのジオキサンおよび3.3mLの水中、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(363mg,1.60mmol、1当量)、1−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]−3−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−ピロリジノン(690mg、1.60mmol,1当量)、Pd
2(dba)
3(73mg、0.08mmol、0.05当量)およびK
3PO
4(737mg、3.20mmol、2.0当量)の混合物に10分間アルゴンを通した後、トリ−(t−ブチル)ホスホニウムテトラフルオロボレート(46mg、0.16mmol、0.1当量)を加えた。この混合物に蓋をし、メタルマトリックスブロックにて100℃で加熱した。1.5時間後、LCMSは変換の完了を示した。この混合物を真空濃縮した。残渣を水(30mL)に取って懸濁液を得、これを濾過した。固体ケークを水で洗浄し、家庭用掃除機下で一晩乾燥させた。次に、ケークをエーテルで洗浄し、DCM中10%のMeOHに溶かし、ドライロードカートリッジに吸着させた。精製は、SF40−115gシリカゲルカートリッジにて、CHCl
3中1%Aから60%Aへの溶媒溶出(Aは3200/800/80 CHCl
3/MeOH/NH
4OH混合物であった)を用いて行った。目的生成物は22〜27%Aから溶出した。合わせた、純粋な生成物を含有する画分を真空濃縮した。残渣をDCM中10%のMeOH 20mLに再溶解させた後、濾過した。濾液を半量まで真空濃縮した。この混合物をMTBE(15mL)で希釈した。この混合物を真空濃縮して半量まで減じた後、15mLのMTBEを追加した。この懸濁液を濾過した。ケークをMTBE(2×5mL)で洗浄し、真空下、65℃で20時間乾燥させ、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オン(355mg)をを灰白色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 452 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.08 - 2.18 (m, 1 H), 2.58 - 2.72 (m, 1H), 3.75 (s, 3 H), 3.92 - 4.13 (m, 2 H), 4.26 (t, J=9.5 Hz, 1 H), 5.95 - 6.23(br s, 1.4 H), 7.33 (s, 1 H), 7.46 - 7.59 (m, 4 H), 7.68 - 7.80 (m, 2 H), 7.84(d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.17 (s, 1 H)。
【0170】
実施例6
1−(4−(4−アミノ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化37】
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1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニル−2−ピロリジノン(150mg、0.474mmol)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(126mg、0.498mmol)、および酢酸カリウム(140mg、1.423mmol)の混合物に1,4−ジオキサン(6mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(19.37mg、0.024mmol)を加え、この反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。3−ブロモ−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(108mg、0.474mmol)および飽和NaHCO
3水溶液(2mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(19.37mg、0.024mmol)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を一晩100℃で撹拌した。この混合物を水に注いだところ、沈澱が生じた。この混合物を濾過し、固体を20%CH
3OH/CH
2Cl
2混合物に取り、90gシリカゲルカラムに注入し、フラッシュクロマトグラフィー(勾配:100%ヘキサンから100%EtOAcから20%CH
3OH/EtOAcへ)により精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して固体を得た。エーテルで摩砕し、目的生成物(110mg)を黄褐色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 385.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 2.16 - 2.30 (m, 1 H), 2.56 - 2.71 (m, 1 H), 3.96 (s, 3 H), 3.97 - 4.05 (m, 3 H), 7.23 - 7.46 (m, 5 H), 7.70 (d, J=8.59 Hz, 2 H), 7.91 (d, J=8.84 Hz, 2 H), 8.27 (s, 1 H)。
【0171】
実施例7
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化38】
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0℃にて、10mLのDCM中、2−フェニル−4−ペンテン酸(2-pheyl-4-pentenoic acid)(1.65g、9.375mmol、1当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(1.87g、9.843mmol、1.05当量)の撹拌溶液に、DIPEA(1.83mL、10.312mmol、1.1当量)、次いで、HATU(3.9g、10.312mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で60分間撹拌した。懸濁液をDCM(100mL)で希釈し、1N HCl(2×50mL)、および飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:80gシリカゲルカートリッジ、DCM単独の溶出を使用。回収した、純粋な生成物を含む画分を濃縮し、n−ペンタン(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ、(2.25g、69.01%)白色固体を得た。LC-MS (ES) m/z = 348.0, 350.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.31 - 2.45 (m, 1 H), 2.75 - 2.82 (m, 1 H), 3.71 - 3.75 (m, 1 H), 4.97 (d, J=10.4 Hz, 1 H), 5.07 (d, J=17.2 Hz, 1 H), 5.66 - 5.76 (m, 1 H), 7.22 - 7.26 (m, 2 H), 7.32 (t, J=7.6 Hz, 2 H), 7.36 - 7.38 ( m, 2 H), 7.72 (t, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.71 (dd, J=11.6, 2 Hz, 1 H), 10.40 (s, 1 H)。
【0172】
【化39】
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【0173】
THF(50mL)と水(10mL)の混合物中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−フェニルペント−4−エンアミド(1g、2.873mmol、1当量)の撹拌溶液に、2.5%wt/vオスミウムテトロキシド溶液(2.91mL、0.287mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(1.22g、5.747mmol、2当量)を加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物をEtOAc(100mL)および飽和NaHCO
3水溶液で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。LCMS分析は、目的生成物とジオール中間体の存在を示した。この材料をTHF(50mL)と水(10mL)の混合物に溶かし、過ヨウ素酸ナトリウム(1.22g、5.747mmol、2当量)で処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物をEtOAc(100mL)およびNaHCO
3水溶液で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、粗生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニルピロリジン−2−オン(730mg、72%)を立体異性体の混合物としての灰白色固体として得た。この材料をそのまま次の工程で使用した。LC-MS (ES) m/z = 350.0, 352.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.31 - 2.49 (m, 2 H), 4.17 (t, J =8.8 Hz, 1 H), 5.75 - 5.83 (m, 1 H), 6.57 - 6.63 (m, 1 H), 7.24 - 7.39 (m, 5 H), 7.51 - 7.54 (m, 1 H), 7.72(t, J=.8 Hz, 1 H), 7.75 - 7.79 (m, 1 H)。
【0174】
【化40】
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【0175】
ジクロロメタン(DCM)(20mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−フェニルピロリジン−2−オン(730mg、2.8mmol、1当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(1.32mL、8.mmol、4当量)、次いで、TFA(3.19mL、41.714mmol、20当量)を加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液およびEtOAc(100mL)に注いだ。有機層を分離し、ブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(640mg、91%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 334.0, 336.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.13 - 2.23 (m, 1 H), 2.52 - 2.60 (m, 1 H), 3.85 - 3.98 (m, 3 H), 7.25 - 7.36 (m, 5 H), 7.48 - 7.51 (m, 1 H), 7.70 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.85 ( dd, J=11.6, 2.8 Hz, 1 H)。
【0176】
【化41】
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【0177】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(150mg、0.449mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(114mg、0.449mmol、1当量)、および酢酸カリウム(132mg、1.3mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(10mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(18.32mg、0.022mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。この反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(102mg、0.449mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(3mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(18.32mg、0.022mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この混合物を水に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:100−200シリカゲル(24gカラム)、CombiFlash(商標)Rf装置を用い、DCM移動相中3%MeOH。灰白色固体として収量(34.24mg)。LCMS (ES) m/z = 402.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.18 - 2.31 (m, 1 H), 2.59 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.93 - 3.98 (m, 3 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.28 - 7.38 (m, 6 H), 7.42 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.58 - 7.60 (m, 1 H), 7.82 - 7.85 (d, J =12.8 Hz, 1 H), 8.15 (s, 1 H)。HPLC: 純度99.23%。
【0178】
実施例8および9
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(鏡像異性体I実施例8および鏡像異性体II実施例9)
【化42】
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【0179】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(1.5g、4.5mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(1.14g、4.5mmol、1当量)、および酢酸カリウム(1.32g、13.5mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(60mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.183g、0.22mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。この反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.01g、4.49mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(30mL)を加え、この反応混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.183g、0.22mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この反応混合物を冷却し、セライトベッドで濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、80gシリカゲルカラムおよび移動相としてDCM中2%のMeOHを用いて精製。最後に、化合物をエーテル(3×10mL)で洗浄し、乾燥させて目的生成物を灰白色固体として得た。収量(510mg、28.33%)。LCMS (ES) m/z = 402.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.17 - 2.23 (m, 1 H), 2.55 - 2.63 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.91 - 4.00 (m, 3H), 5.98 (br s, 2H), 7.25 - 7.38 (m, 6 H), 7.42 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 7.58 - 7.60 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.81 - 7.85 (d, J=11.6 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。254nMでのHPLCによれば99.79%の純度。キラルHPLC:(44.50%+55.34%)。
【0180】
分析条件:カラム:Chiralpak IA(250mm×4.6mm×5um)、移動相:0.1%DEAを含むMtBeメタノール(80:20)、流速:1.0mL/分。
鏡像異性体−I(保持時間−17.31分)、鏡像異性体−II(保持時間−18.89分)
【0181】
【化43】
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【0182】
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オンの異性体をキラルHPLCクロマトグラフィーにより分離し、純粋な未知の異性体Iおよび純粋な未知の異性体IIを得た。
【0183】
キラル分離:
キラル分取HPLC
カラム:Chiral pak IA(250mm×4.6mm×5um)
移動相:MTBE:MeOH01%DEA含有(80:20)
流速:1.0mL/分
【0184】
鏡像異性体−I(単一の未知の鏡像異性体−I)
収量(160mg、31%)灰白色固体として。LCMS (ES) m/z = 402.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.15 - 2.25 (m, 1 H), 2.55 - 2.66 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.91 - 4.00 (m, 3 H), 5.98 (br s, 2 H), 7.26 - 7.38 (m, 6 H), 7.42 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=10 Hz, 1 H), 7.83 (d, J=12.8 Hz, 1 H), 8.14 (s,1 H)。286nMでのHPLCによれば99.70%の純度。キラルHPLC:99.31%(鏡像異性体−I)+0.69%(鏡像異性体−II)。
【0185】
鏡像異性体−II(単一の未知の鏡像異性体−II)
収量(110mg、21%)灰白色固体として。LCMS (ES) m/z = 402.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.18 - 2.25 (m, 1 H), 2.58 - 2.65 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.91 - 4.00 (m, 3H), 5.98 (br.s., 2H), 7.26 - 7.38 (m, 6 H), 7.42 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.83 (d, J=12 Hz, 1 H), 8.14 (s,1 H)。286nMでのHPLCによれば99.93%の純度。キラルHPLC:1.88%(鏡像異性体−I)+98.12%(鏡像異性体−II)。
【0186】
実施例10および11
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(鏡像異性体I実施例10および鏡像異性体II実施例11)
【化44】
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【0187】
THF(10mL)中、2−フェニル酢酸メチル(10g、66.66mmol)の撹拌溶液に、−78℃でTHF中2MのLDA溶液(33mL、66.66mmol、1当量)を滴下し、−78℃で30分間撹拌し、同じ温度で2−ブロモアセトニトリル(4.64mL、66.66mmol、1当量)を加えた。この反応混合物を−78℃で一晩撹拌して室温とした。この反応混合物を1N HCl(50mL)で急冷し、酢酸エチル(500mL)を用いて抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、80gシリカゲルカラムをヘキサン移動相中15%のEtOAcとともに用いて精製し、メチル−3−シアノ−2−フェニルプロパノエートを無色の固体として得た、収量(4.5g、少量の不純物を含む粗生成物)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
6) δ ppm 2.76 - 2.83 (m, 1 H), 2.99 - 3.05 (m, 1 H), 3.71 (s, 3 H), 3.93 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.27 (m, 2 H), 7.31 - 7.39 (m, 3 H)。
【0188】
【化45】
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【0189】
EtOH(150mL)中、メチル−3−シアノ−2−フェニルプロパノエート(4.5g、23.8mmol、1当量)の溶液に、ラネーNi(4.5g)およびNH
4OH水溶液(50mL)を加えた。この反応混合物をパーシェーカー容器中、60psi(室温)で2日間維持した。次に、この反応混合物をセライトベッドで濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をDCM(100mL)で希釈し、2N HCl水溶液(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、目的生成物を淡黄色固体として得た。収量(2.46g、64%)。LC-MS (ES) m/z = 162.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.01 - 2.10 (m, 1 H), 2.45 - 2.46 (m, 1 H), 3.23 - 3.28 (m, 2 H), 3.50 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 7.21 - 7.23 (m, 3 H), 7.28 - 7.32 (m, 2 H), 7.77 (br s, 1 H)。
【0190】
【化46】
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【0191】
EtOAc(30mL)中、3−フェニルピロリジン−2−オン(2.46g、15.3mmol、1当量)および1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(5.18g、18.3mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、室温で、フッ化セシウム(5.8g、38.2mmol、2.5当量)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.165mL、1.5mmol、0.1当量)およびCuI(0.145g、0.763mmol、0.05当量)を加えた。この反応混合物を一晩室温で撹拌した。この反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(100mL)、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)および最後にブライン溶液(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、80gシリカゲルカラムおよび移動相としてヘキサン中10%のEtOAcを用いて精製し、目的生成物を灰白色固体として得た。収量(3.75g、78%)。LC-MS (ES) m/z = 316.0, 318.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.26 - 2.35 (m, 1 H), 2.61 - 2.69 (m, 1 H), 3.85 - 3.91 (m, 3 H), 7.28 - 7.31 (m, 3 H), 7.35 - 7.38 (m, 2 H), 7.48 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.60 (d, J 8.8 Hz, 2 H)。
【0192】
【化47】
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【0193】
1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(2.5g、7.9mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(2g、7.9mmol、1当量)、および酢酸カリウム(2.3g、23.7mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(100mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.32g、0.395mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。この反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.79g、7.911mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(30mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.32g、0.395mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この反応混合物を冷却し、セライトベッドで濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、80gシリカゲルカラムおよび移動相としてDCM中2.5%のMeOHを用いて精製した。逆相カラム24gシリカ(C18)を用い、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、移動相としてACN中30%の水(0.01%NH
4OH)を用いて再精製し[化合物負荷量0.5g粗生成物]、目的生成物を灰白色固体として得た。収量(0.77g、25%)。LCMS (ES) m/z = 384.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.17 - 2.22 (m, 1 H), 2.55 - 2.60 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.93 - 3.97 (m, 3H), 6.03 (br s, 2 H), 7.27 - 7.38 (m, 6 H), 7.46 (d, J=8 Hz, 2 H), 7.81 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.15 (s,1 H)。284nMでのHPLCによれば99.90%の純度。キラルHPLC:49.69%(保持時間25.19分における鏡像異性体−I)+50.31%(保持時間30.41分における鏡像異性体−II)。
【0194】
分析条件:カラム:Chiralpak IA(250mm×4.6mm×5um)、移動相:MtBe:エタノール0.1%DEA含有(80:20)、流速:1.0mL/分:(保持時間25.19分における鏡像異性体−I)および(保持時間30.41分における鏡像異性体−II)。
【0195】
【化48】
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【0196】
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オンの異性体をキラルHPLCクロマトグラフィーにより分離し、純粋な未知の異性体Iおよび純粋な未知の異性体IIを得た。
【0197】
キラル分離:
キラル分取HPLC
カラム:Chiral pak IA(250mm×4.6mm×5um)
移動相:MTBE:MeOH01% DEA含有(80:20)
流速:1.0mL/分
鏡像異性体−I(単一の未知の鏡像異性体−I)
収量(150mg、30%)灰白色固体として。LCMS (ES) m/z = 384.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.17 - 2.24 (m, 1 H), 2.56 - 2.66 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.93 - 3.97 (m, 3 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.27 - 7.38 (m, 6 H), 7.46(d, J=8 Hz, 2 H), 7.81 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.14 (s,1 H)。289nMでのHPLCによれば99.77%の純度。キラルHPLC:99.15%(鏡像異性体−Iの保持時間22.2分)
【0198】
鏡像異性体−II(単一の未知の鏡像異性体−II)
収量(130mg、26%)灰白色固体として。LCMS (ES) m/z = 384.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.15 - 2.24 (m, 1 H), 2.58 - 2.66 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.93 - 3.97 (m, 3 H), 6.03 (br s., 2H), 7.27 - 7.38 (m, 6 H), 7.46(d, J=8 Hz, 2 H), 7.81 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.14 (s,1 H)。288nMでのHPLCによれば99.93%の純度。キラルHPLC:98.87%.(鏡像異性体−IIの保持時間24.6分)
【0199】
実施例12
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化49】
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【0200】
20mLのTHF中、2−(3,5−ジメチルフェニル)酢酸(0.5g、30.450mmol、1.0当量)の溶液を−78℃に冷却し、ヘキサン中1.2MのnBuLi溶液(5.84mL、7.00mmol、2.3当量)を滴下したところ、反応混合物は透明となし、しばらく後に黄色の不透明な溶液/懸濁液となった。添加が完了した後、冷却浴を外し、反応混合物を徐々に室温にした。50分後、3−ブロモプロプ−1−エン(0.84mL、9.75mmol、3.2当量)を0℃で一度に加え、この反応物を室温で16時間撹拌した。出発材料の消耗の後(TLCによる)、反応混合物を1N HClで急冷し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、目的生成物2−(3,5−ジメチルフェニル)ペント−4−エン酸を黄色固体として得(0.48g、粗生成物)、精製せずにさらに進めた。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.30 (s, 6 H), 2.48 - 2.51 (m, 1 H), 2.80 - 2.99 (m, 1 H), 3.56 - 3.59 (m, 1 H), 4.09 - 4.13 (m, 1 H), 5.01 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 5.09 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 5.65 - 5.78 (m, 1 H), 6.88 - 6.92 (m, 3 H)。
【0201】
【化50】
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【0202】
室温にて、15mLのDCM中、2−(3,5−ジメチルフェニル)ペント−4−エン酸(0.48g、2.4mmol、1.0当量)および4−ブロモアニリン(0.364g、2.1mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、DIPEA(0.45mL、2.58mmol、1.1当量)を加え、次いで、HATU(0.983g、2.6mmol、1.1当量)を加えた。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。出発材料の消耗の後、反応混合物を1N HCl(30mL)、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)、水およびブラインで順次洗浄した。混合した有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗化合物を、n−ペンタンを用いて摩砕し、目的生成物を淡黄色固体として得た(0.648g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z= 358, 360 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.23 (s, 6 H), 2.35 - 2.44 (m, 1 H), 2.72 - 2.79 (m, 1 H), 3.63 (s, 1 H), 4.96 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 5.06 (d, J=20.0 Hz, 1 H), 5.64 - 5.76 (m, 1 H), 6.86 (s, 1 H), 6.97 (s, 2 H), 7.43 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.53 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 10.14 (s, 1 H)。
【0203】
【化51】
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【0204】
室温にて、THF(30mL)、水(6mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)ペント−4−エンアミド(0.645g、1.80mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、2.5%wt/v四酸化オスミウム溶液(1.84mL、0.18mmol、0.1当量)を滴下し、得られた溶液を20〜30分間撹拌した後、過ヨウ素酸ナトリウム(1.54g、7.20mmol、4.0当量)を加え、室温で4時間撹拌した。この反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(25ml)で急冷した。この反応混合物は沈澱の形成および溶解により完全に赤みを帯びた褐色に変わり、その後、飽和NaHCO
3水溶液を加えた。この反応混合物をEtOAcで抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させて淡黄色の半固体を得、これを精製せずにさらに進めた(0.542g、粗生成物)。LCMによれば化合物は約80%の純度であった。LC-MS (ES) m/z = 360, 362 [M+H]
+。
【0205】
【化52】
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【0206】
25mLのDCM中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(0.539g、1.5mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(0.96mL、6mmol、4.0当量)、次いで、トリフルオロ酢酸(1.95mL、30mmol、20当量)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、でNa
2SO
4乾燥させ、濾過し、有機溶媒を蒸発させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。ヘキサン中10〜11%のEtOAcを使用。合わせた画分を真空濃縮し、目的生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オンを白色固体として得た(収量:0.327g、63.5%)。LC-MS (ES) m/z = 344, 346 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.24 - 2.28 (m, 1 H), 2.31 (s, 6 H), 2.61 - 2.62 (m, 1H), 3.79 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 3.89 - 3.91 (m, 2 H), 6.90 - 6.92 (m, 3 H), 7.48 (d, J=12.0 Hz, 2 H), 7.61 (d, J=8.0 Hz, 2 H)。
【0207】
【化53】
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【0208】
1,4−ジオキサン(20mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オン(0.20g、0.5mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.148g、0.5mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.171g、1.74mmol、3.0当量)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.024g、0.029mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて3時間100℃で加熱した。この反応混合物を、後処理を行わずに次の工程に進めた。反応混合物を室温まで冷却し、これに5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.145g、0.639mmol、1.1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(10mL)を加え、十分に脱気し、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.048g、0.06mmol、0.1当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物をEtOAcと水とで分液した。二層に分けた。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、粗材料をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。目的生成物はDCM中約2.0〜2.5%のMeOH付近に溶出した。合わせた画分を真空濃縮し、HPLCにより89%純度の目的生成物を得た。これを分取HPLCにより、分析条件:カラム:Zorbax XDB C18(150mm×4.6mm×3.5μm)、移動相A:水中0.01%アンモニア、移動相B:ACN、流速:1.0mL/分)を用いて再精製した。純粋な画分を濃縮し、必要とされる生成物1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オンを白色固体として得た(0.301g、12%)。LC-MS (ES) m/z = 412.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.14 - 2.16 (m, 1 H), 2.23 (s, 6 H), 2.54 - 2.59 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.84 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 3.94 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 6.03 (br s, 2 H), 6.93 (s, 3 H), 7.29 (s, 1 H), 7.46 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.80 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0209】
実施例13
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化54】
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【0210】
室温にて、25mLのDCM中、2−(3,5−ジメチルフェニル)ペント−4−エン酸(1.20g、2.6mmol、5.9当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(1.01g、5.3mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、DIPEA(0.835g、6.5mmol、1.1当量)を加え、次いで、HATU(2.458g、6.5mmol、1.1当量)を加えた。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を1N HCl(30mL)、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)、水およびブラインで順次洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料を、n−ペンタンを用いて十分に摩砕し、目的生成物N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)ペント−4−エンアミドを淡黄色固体として得た(2.190g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 375.0, 377.0 [M+H]
+。
【0211】
【化55】
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【0212】
室温にて、THF(100mL)、水(20mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3,5−ジメチルフェニル)ペント−4−エンアミド(2.190g、5.8mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、2.5重量%四酸化オスミウム溶液(5.92mL、0.6mmol、0.1当量)を滴下し、得られた溶液を10〜20分間撹拌した後、過ヨウ素酸ナトリウム(4.987g、23.3mmol、4.0当量)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷した後、飽和NaHCO
3水溶液を加えた。この反応混合物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、所望の化合物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オンを褐色の半固体として得(1.780g、粗生成物)、これを精製せずび次の工程に進めた。LC-MS (ES) m/z = 378.0, 380.0 [M+H]
+。
【0213】
【化56】
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【0214】
50mLのDCM中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.780g、4.7mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(3.0mL、18.8mmol、4.0当量)、次いで、トリフルオロ酢酸(6.20mL、94.1mmol、20当量)を加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、DCMで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、固体ローディングカートリッジを用いて精製した。目的生成物はヘキサン中9%EtOAcにおいて溶出した。合わせた画分を真空濃縮し、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オンを白色固体として得た(0.370g、21.7%)。LC-MS (ES) m/z = 362.0, 364.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 2.31 (s, 6 H), 2.32 - 2.33 (m, 1 H), 2.61 - 2.63 (m, 1 H), 3.83 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 3.87 - 3.90 (m, 2 H), 6.89 (s, 2 H), 6.93 (s, 1 H), 7.34 - 7.36 (m,1 H), 7.54 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.70 - 7.73 (m, 1 H)。
【0215】
【化57】
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【0216】
20mLの1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オン(0.360g、1.0mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.253g、1.0mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.293g、3.0mmol、3.0当量)の脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.024g、0.03mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて3時間100℃で加熱した。この反応混合物を室温まで冷却し、これに5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.282g、1.2mmol、1.25当量)および飽和NaHCO
3水溶液(13mL)に加え、十分に脱気し、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.081g、0.1mmol、0.1当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。出発材料の消耗の後に(TLCモニタリングによる)、反応混合物をEtOAcと水とで分液した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、溶出剤としてDCM中2.9〜3.0%のMeOHを用いて精製した。合わせた画分を真空濃縮して白色固体を得、これをペンタン、アセトニトリル(0.5mL)および最後にエーテル(2×1.5mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た(0.101g、24%)。LC-MS (ES) m/z = 430.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.10 - 2.21 (m, 1 H), 2.26 (s, 6 H), 2.54 - 2.64 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.84 - 4.06 (m, 3 H), 5.98 (br s, 2 H), 6.90 (s, 3 H), 7.42 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.83 (d, J=12.0 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0217】
実施例14
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(m−トリル)ピロリジン−2−オン
【化58】
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【0218】
実施1
THF(15mL)中、2−(m−トリル)酢酸(0.3g、1.2mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、1.2M nBuLi溶液(3.66mL、4.4mmol、2.2当量)を−78℃で10分かけて滴下した。冷却浴を外し、混合物を徐々に温めた。60分間撹拌した後、臭化アリル(0.553mL、6.4mmol、3.2当量)を0℃で一度に加え、この反応混合物を室温で8時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を10mLの1N HClで急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(m−トリル)ペント−4−エン酸を黄色油状物として得た(0.41g)。LC-MS (ES) m/z = 190.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.27 (s, 3 H), 2.33 - 2.43 (m, 1 H), 2.64 - 2.7 (m, 1 H), 3.51 - 3.59 (m, 1 H), 4.90 - 5.05 (m, 2 H), 5.63 - 5.73 (m, 1 H), 7.06 - 7.23 (m, 4 H), 12.31 (s, 1 H)。
【0219】
実施2
THF(60mL)中、2−(m−トリル)酢酸(2.0g、13.3mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、1.2M nBuLi溶液(25mL、29.3mmol、2.2当量)を−78℃で10分かけて滴下した。冷却浴を外し、この混合物を徐々に温めた。60分間撹拌した後、臭化アリル(3.68mL、42.62mmol、3.2当量)を0℃で一度に加え、この反応混合物を室温で8時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物 を30mLの1N HClで急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機液をを合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(m−トリル)ペント−4−エン酸を黄色油状物として得た(3.21g)。LC-MS (ES) m/z = 190.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.27 (s, 3 H), 2.33 - 2.43 (m, 1 H), 2.64 - 2.7 (m, 1 H), 3.51 - 3.59 (m, 1 H),4.90 - 5.05 (m, 2 H), 5.63 - 5.73 (m, 1 H), 7.06 7.23 (m, 4 H), 12.31 (s, 1 H)。
【0220】
【化59】
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【0221】
DCM(80mL)中、2−(m−トリル)ペント−4−エン酸(3.61g、19.0mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、4−ブロモ−3−フルオロアニリン(3.24g、17.1mmol、0.9当量)およびDIPEA(3.64mL、20.9mmol、1.1当量)、次いで、HATU(7.95g、20.9mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を35mLのH
2Oで急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出し、1N HCl(1×50mL)、飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(m−トリル)ペント−4−エンアミドを褐色油状物として得た(6.1g)。LC-MS (ES) m/z = 362.0, 364.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.27 (s, 3 H), 2.34 - 2.44 (m, 1 H), 2.72 - 2.84 (m, 1 H), 3.67 - 3.71 (m, 1 H), 4.96 (d, J=10.0 Hz, 1 H), 5.07 (d, J=17.2 Hz, 1 H), 5.65 - 5.74 (m, 1 H), 7.04 (d, J=7.20 Hz, 1 H), 7.15 - 7.22 (m, 3 H), 7.26 ( d, J=8.4 Hz, 1H), 7.57 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.72 - 7.75 (m, 1 H), 10.39 (s,1 H)。
【0222】
【化60】
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【0223】
THF(90mL)および水(20mL)中、N,N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(m−トリル)ペント−4−エンアミド(6.1g、16.8mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(17.12mL、1.7mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(14.35g、67.4mmol、4.0当量)を加え、この反応混合物を室温で5時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を30mLのチオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物をEtOAc(2×50mL)および飽和NaHCO
3水溶液(35mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、粗生成物を1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−(m−トリル)ピロリジン−2−オン(5.98g)を黒色の半固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 364.0, 366.0 [M+H]
+。
【0224】
【化61】
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【0225】
DCM(90mL)中、11−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−(m−トリル)ピロリジン−2−オン(5.98g、16.4mmol,1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(10.49mL、65.7mmol、4.0当量)、次いで、TFA(20.11mL、263.0mmol、20.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を濃縮し、飽和NaHCO
3水溶液を加え、DCM(2×70mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムを用い、溶出剤としてヘキサン中10〜12%EtOAcを用いて精製し、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(m−トリル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た(収量:1.7g、29.7%)。LCMS (ES) m/z = 348.0, 350.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.12 - 2.21 (m, 1 H), 2.29 (s, 3 H), 2.53 - 2.54 (m, 1 H), 3.84 - 3.93 (m, 3 H), 7.08 (t, J=7.60 Hz, 3 H), 7.22 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.49 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.70 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.85(d, J=11.6 Hz, 1 H)。
【0226】
【化62】
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【0227】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(m−トリル)ピロリジン−2−オン(0.5g、1.4mmol、1.0当量)の混合物の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.365g、1.4mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.422g、4.3mmol、1.0当量)を加え、この混合物をアルゴンで10分間脱気した後、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.05g、0.072mmol,0.05当量)を加え、アルゴンで10分間脱気した。この反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.326g、1.436mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3(6mL)水溶液を加え、この反応混合物にアルゴンガス10分間通し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.05g、0.072mmol、0.05当量)を加えた。この容器を密閉し、この反応混合物を100℃で一晩撹拌した。粗混合物をセライトで濾過し、濾液をEtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムを用い、溶出剤としてDCM中3〜4%MeOHを用いて精製し、目的生成物を白色固体として得た。収量:(0.055g、9.23%); LCMS (ES) m/z = 416.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.16 - 2.23 (m, 1 H), 2.30 (s, 3 H), 2.57 - 2.65 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.91 - 4.01 (m, 3 H), 5.98 (br s, 2 H), 7.10 (t, J=6.8 Hz, 3 H), 7.23 (t, J=6.80 Hz, 1 H), 7.30 (s, 1 H), 7.42 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=7.60 Hz, 1 H), 7.83 (d, J=12.8 Hz, 1 H), 8.14 (s,1 H)。
【0228】
実施例15
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3−フルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化63】
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【0229】
実施1
THF(20mL)中、2−(3−フルオロフェニル)酢酸(0.3g、1.950mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、1.0M LHMDS溶液(4.28mL、4.282mmol、2.2当量)を−78℃で10分かけて滴下した。LHMDSの添加が完了した後、冷却浴を外し、反応混合物を徐々に温めた。60分後、臭化アリル(0.54mL、6.23mmol、3.2当量)を0℃で一度に加え、この反応混合物を室温で6時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を15mLの1N HClで急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(3−フルオロフェニル)ペント−4−エン酸を黄色油状物として得た(0.5g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 193.0 [M-H]
+ 。
【0230】
実施2
THF(60mL)中、2−(3−フルオロフェニル)酢酸(1.7g、11.0mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、1.0M LHMDS溶液(24.26mL、24.3mmol、2.2当量)を−78℃で10分かけて滴下した。LHMDSの添加が完了した後、冷却浴を外し、この混合物を徐々に温めた。60分後、臭化アリル(0.54mL、6.2mmol、3.2当量)を0℃で一度に加え、反応混合物を室温で6時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を40mLの1N HClで急冷し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(3−フルオロフェニル)ペント−4−エン酸を黄色油状物として得た(2.2g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 193.0 [M-H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.38 -2.45 (m, 1 H), 2.65 - 2.72 (m, 1 H), 3.66 (t, J=7.60 Hz, 1 H), 4.94 - 5.05 (m, 2 H), 5.63 - 5.73 (m, 1 H), 6.99 - 7.14 (m, 3 H), 7.32 - 7.40 (m, 1 H), 12.48 (s, 1 H)。
【0231】
【化64】
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【0232】
DCM(80mL)中、2−(3−フルオロフェニル)ペント−4−エン酸(2.70g、13.9mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、4−ブロモ−3−フルオロアニリン(2.37g、12.5mmol、0.9当量)を加えた後、DIPEA(2.66mL、15.3mmol、1.1当量)、次いで、HATU(5.81g、15.3mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を35mLのH
2Oで急冷し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を1N HCl(1×50mL)および飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムを用いて精製し、化合物はヘキサン中12〜15%EtOAcにおいて溶出した。N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3−フルオロフェニル)ペント−4−エンアミドを灰白色固体として得た(2.60g、51.1%)。LC-MS (ES) m/z = 366.0, 368.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.42 - 2.49 (m, 1 H), 2.74 - 2.81 (m, 1 H), 3.78 (t, J=7.60 Hz, 1 H), 4.97 - 5.09 (m, 2 H), 5.66 - 5.76 (m, 1 H), 7.08 (t, J=7.60 Hz, 1 H), 7.19 (t, J=8.40 Hz, 2 H), 7.25 (d, J=19.60 Hz, 1 H), 7.34 - 7.39 (m, 1 H), 7.59 (t, J=8.40 Hz, 1 H), 7.70 - 7.73 (m, 1 H), 10.44 (s,1 H)。
【0233】
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0234】
THF(60mL)および水(12mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3−フルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.5g、4.1mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(4.20mL、0.409mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(3.59g、16.4mmol、4.0当量)を加え、この反応混合物を室温で8時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を30mLのチオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物をEtOAc(2×50mL)および飽和NaHCO
3水溶液で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、粗生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.60g、粗生成物)を黒色の半固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 368.0, 370.0 [M+H]
+。
【0235】
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0236】
DCM(50mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.60g、4.3mmol,1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(2.77mL、17.4mmol、4.0当量)、次いで、TFA(6.66mL、86.9mmol、20.0当量)を加え、この反応混合物を室温で3時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を濃縮した。得られた残渣に飽和NaHCO
3水溶液を加え、DCM(2×50mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムを用いて精製し、化合物はヘキサン中15〜20%EtOAcにおいて溶出した。1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−フルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.920g、60.1%)を淡褐色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 352.0, 354.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.16 - 2.26 (m, 1 H), 2.53 - 2.59 (m, 1 H), 3.85 - 3.95 (m, 2 H), 4.03 (t, J=9.20 Hz, 1 H), 7.10 (t, J=7.20 Hz, 1 H), 7.15 - 7.17 (m, 2 H), 7.29 - 7.42 (m, 1 H), 7.49 (d, J=8.80 Hz, 1 H), 7.71 (t, J=8.40 Hz, 1 H), 7.83 - 7.86 (m, 1 H)。
【0237】
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
1,4−ジオキサン(15mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−フルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.6g、1.4mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.361g、1.4mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.417g、4.3mmol、3.0当量)を加え、この混合物を10分間アルゴンで脱気した後、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.058g、0.07mmol、0.05当量)を加え、再び10分間アルゴンで脱気した。この反応混合物を密閉容器にて100℃で4時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.322g、1.4mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を加え、この混合物に10分間アルゴンガスに通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.071g、0.09mmol,0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。粗混合物をセライトで濾過し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、シリカゲルカラムを用いて精製し、化合物はDCM中3〜4%MeOHにおいて溶出した。収量:(0.05g、8.4%)灰白色固体として。LCMS (ES) m/z = 420.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.18 - 2.28 (m, 1 H), 2.56 - 2.66 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.91 - 3.99 (m, 2 H), 4.05 (t, J=9.60 Hz, 1 H), 5.98 (br s, 2 H), 7.11 (t, J=8.40 Hz, 1 H), 7.19 (t, J=6.00 Hz, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 7.38 - 7.44 (m, 2 H), 7.59 (d, J=8.40 Hz, 1 H), 7.82 (d, J=12.80 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0239】
実施例16
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
THF(40mL)中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)酢酸(3g、17.441mmol、1当量)の撹拌溶液に、LHMDS(THF中1M)(40mL、40.116mmol、2.3当量)を−78℃で滴下した。この反応混合物を5℃に冷却し、1時間撹拌し、この反応混合物に0℃で臭化アリル(4.9mL、56.686、3.25当量)を加え、室温で16時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を1N HClで急冷し、酢酸エチルで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で蒸発させ、褐色の液体としての2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(3.6g、粗生成物)を粗生成物として得、次の工程に進めた。
LC-MS (ES) m/z = 212.2 [M+H]
+ 。
【0241】
【化69】
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【0242】
DCM(15mL)中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(1.50g、7.1mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、4−ブロモアニリン(1.20g、7.1mmol、1.0当量)およびDIPEA(1.38mL、7.8mmol、1.1当量)、次いで、HATU(2.13g、6.2mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で1時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、有機層を1N HCl(2×50mL)および飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物はDCM中に溶出した。回収した、純粋な生成物を含む画分を濃縮し、n−ペンタン(3×10mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物N−(4−ブロモフェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミドを白色固体として得た(1.08g、42%)。LC-MS (ES) m/z = 366.0, 368.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.31 - 2.45 (m, 1 H), 2.75 - 2.82 (m, 1 H), 3.71 - 3.75 (m, 1 H), 4.97 (d, J=10.4 Hz, 1 H), 5.07 (d, J=17.2 Hz, 1 H), 5.66 - 5.76 (m, 1 H), 7.22 - 7.26 (m, 2 H), 7.32 (t, J=7.6 Hz, 2 H), 7.37 (d, J=7.6 Hz, 2 H), 7.58 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.71 - 7.74 (m, 1 H), 10.40 (s, 1 H)。
【0243】
【化70】
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【0244】
THF(50mL)および水(10mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.08g、2.6mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、2.5重量%オスミウムテトロキシド溶液(2.99mL、0.3mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(1.260g、5.9mmol、2.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。過ヨウ素酸ナトリウム(1.260g、5.9mmol、2.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物をチオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、10分間撹拌した。この混合物をEtOAc(2×50mL)および飽和NaHCO
3水溶液で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、粗生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.32g、粗生成物)を灰白色の油状物として得た。
【0245】
【化71】
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【0246】
DCM(50mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.32g、3.6mmol,1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(2.29mL、14.4mmol、4.0当量)、次いで、TFA(5.49mL、71.7mmol、20.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、EtOAcで抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、溶出剤としてDCM中2〜4%メタノールを用いて精製し、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(収量:0.710g、56.3%)を淡褐色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 352.0, 354.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.18 - 2.31 (m, 1 H), 2.51 - 2.59 (m, 1 H), 3.87 - 3.90 (m, 2 H), 4.03 (t, J=9.20 Hz, 1 H), 7.09 - 7.15 (m, 3 H), 7.58 (t, J=8.80 Hz, 2 H), 7.67 (d, J=8.80 Hz, 2 H)。
【0247】
【化72】
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【0248】
1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.3g、0.9mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.216g、0.9mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.251g、2.6mmol、3.0当量)の混合物に1,4−ジオキサン(15mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した後、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.04g、0.04mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.205g、0.9mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(6mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.04g、0.043mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この粗混合物をセライトで濾過し、濾液をEtOAcで抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を淡褐色固体として得た。収量:(0.02g、5.71%)。LCMS (ES) m/z = 420.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.23 - 2.31 (m, 1 H), 2.59 (s, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.97 (d, J=7.60 Hz, 2 H), 4.06 (t, J=9.60 Hz, 1 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.12 (d, J=6.80 Hz, 3 H), 7.30 (s, 1 H), 7.47 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.80 (d, J=7.60 Hz, 2 H), 8.15 (s,1 H)。
【0249】
実施例17
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化73】
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【0250】
0℃にて、10mlのDCM中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(1.5g、7.075mmol、1当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(1.33g、7.074mmol、1当量)の撹拌溶液に、DIPEA(1.38mL、7.783mmol、1.1当量)、次いで、HATU(2.95g、7.783mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で60分間撹拌した。懸濁液をDCM(100mL)で希釈し、1N HCl(2×50mL)、次いで、飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:CombiFlash(商標)Rfにより、移動相としてヘキサン中8%EtOAcで溶出することによって精製し、目的生成物を淡赤色の液体として得た。収量(1.5g、粗生成物)、LC-MS (ES) m/z = 384.0, 386.0 [M+H]
+。
【0251】
【化74】
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【0252】
THF(75mL)および水(15mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.5g、3.9mmol、1当量)の撹拌溶液にt−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(3.96mL、0.4mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(1.66g、7.8mmol、2当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。室温で過ヨウ素酸ナトリウム(1.66g、7.812mmol、2当量)を加え、室温でさらに3時間撹拌した。この反応混合物にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、10分間撹拌した。混合物をEtOAc(100mL)および飽和NaHCO
3水溶液(50mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して目的生成物をガム質の淡褐色固体として得た。粗生成物を、精製を行わずに次の工程に使用した。収量(1.5g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 386.0, 388.0 [M+H]
+。
【0253】
【化75】
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【0254】
DCM(30mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.5g、3.9mmol、1当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(2.47mL、15.5mmol、4当量)、次いで、TFA(5.95mL、77.7mmol、20当量)を加え、反応混合物 を室温で3時間撹拌した。この反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液およびEtOAc(100mL)に注いだ。有機層を分離し、ブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:CombiFlash(商標)Rfにより、移動相としてヘキサン中20%EtOAcを用いて精製し、目的生成物(0.83g、58.04%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 372.0, 374.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 2.24 - 2.34 (m, 1 H), 2.64 - 2.72 (m, 1 H), 3.85 - 3.91 (m, 3 H), 6.75 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 6.88 (d, J=6.4 Hz, 2 H), 7.32 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.53 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.68 (d, J=10.8 Hz, 1 H)。
【化76】
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【0255】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(300mg、0.8mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(206mg、0.8mmol、1当量)、および酢酸カリウム(238mg、2.4mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(15mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(33mg、0.04mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(195mg、0.8mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(33mg、0.040mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。この混合物を水に注ぎ、EtOAc(2×30mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:CombiFlash(商標)Rfにより、移動相DCM中0〜3%MeOHを用いて精製した。精製後、化合物をn−ペンタン(2×3mL)およびアセトニトリル(2×3mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物を淡桃色固体として得た。収量(31mg、8.75%)。LCMS (ES) m/z = 438.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.21 - 2.31 (m, 1 H), 2.56 - 2.66 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.90 - 4.01 (m, 2 H), 4.09 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 5.97 (br s, 2 H), 7.10 - 7.17 (m, 3 H), 7.31 (s, 1 H), 7.42 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.83 (d, J=12.8 Hz, 1 H), 8.14 (s,1 H)。254nMでのHPLCによれば99.04%の純度。
【0256】
実施例18
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化77】
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【0257】
−78℃にて、THF(70mL)中、2−(2,3−ジフルオロフェニル)酢酸(3.0g、17.4mmol、1.0当量)のの撹拌溶液に、2.2M LHMDS溶液(38.3mL、38.4mmol、2.2当量)を10分かけて滴下した。添加が完了した後、冷却浴を外し、50分後、3−ブロモプロプ−1−エン(4.75mL、55.8mmol、3.2当量)を0℃で一度に加えた。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を1N HCl(30mL)で急冷し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、目的生成物2−(2,3−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸を淡赤色の油状物として得た(3.10g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 211.1 [M-H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.51 - 2.59 (m, 1 H), 2.81 - 2.88 (m, 1 H), 4.05 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 5.01 - 5.09 (m, 2 H), 5.66 - 5.76 (m, 1 H), 7.02 - 7.14 (m, 3 H), 8.20 - 10.60 (br s, 1 H)。
【0258】
【化78】
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【0259】
室温にて、30mLのDCM中、2−(2,3−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(1.55g、7.3mmol、1.0当量)および4−ブロモアニリン(1.131g、6.6mmol、0.9当量)の撹拌溶液にDIPEA(1.4mL、8.035mmol、1.1当量)を加え、次いで、HATU(3.05g、8.0mmol、1.1当量)を加えた。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を1N HCl(30mL)、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)、水およびブラインで順次洗浄した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をn−ペンタン中で洗浄し、目的生成物N−(4−ブロモフェニル)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミドを褐色の半固体として得(2.709g、粗生成物)、LCMSにより評価したところこれは79%の純度であり、精製を行わずにさらに進めた。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.89 (s, 1 H), 4.11 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 4.97 - 5.07 (m, 2 H), 5.68 - 5.78 (m, 1 H), 7.15 - 7.22 (m, 1 H), 7.28 - 7.34 (m, 2 H), 7.45 (d, J=12.0 Hz, 2 H), 7.54 (d, J=12.0 Hz, 2 H), 10.31 (s, 1 H)。
【0260】
【化79】
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【0261】
室温にて、THF(100mL)、水(20mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(2.144g、5.9mmol、1当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(6mL、0.585mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(5.02g、23.4mmol、4当量)を加え、得られた溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、10分間撹拌した。混合した有機層を飽和NaHCO
3水溶液、次いで、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、目的生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オンを褐色油状物として得(3.420g、粗生成物)、精製を行わずにさらに進めた。LC-MS (ES) m/z = 368.0, 370.0 [M+H]
+,
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.34 - 2.37 (m, 1 H), 2.68 - 2.70 (m, 1 H), 4.44 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 5.71 - 5.81 (m, 1 H), 6.58 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.19 - 7.24 (m, 2 H), 7.34 - 7.38 (m, 1 H), 7.58 - 7.65 (q, J=8.0 Hz, 3 H)。
【0262】
【化80】
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【0263】
DCM(80mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(2.156g、5.9mmol、1当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(3.80mL、23.4mmol、4当量)、次いで、トリフルオロ酢酸(7.63mL、117.1mmol、20当量)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、DCMで抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより、移動相としてヘキサン中11%EtOAcを用いて精製した。合わせた画分を真空濃縮し、目的生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(2、3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た(1.681g、81.6%)。LC-MS (ES) m/z = 352.0, 354.0 [M+H]
+,
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.22 - 2.30 (m, 1 H), 2.63 - 2.71 (m, 1 H), 3.88 - 3.95 (m, 2 H), 4.13 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.02 - 7.14 (m, 3 H), 7.50 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.59 (d, J=8.0 Hz, 2 H)。
【0264】
【化81】
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【0265】
実施1:
1,4−ジオキサン(3mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.050g、0.141mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.180g、0.142mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.209g、0.425mmol、3.0当量)の撹拌および脱気した溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.006g、0.007mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて100℃で4時間加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を室温まで冷却し、LCMSのために採取した。LCMS分析は目的生成物の形成を示し、実施2と合わせた。
【0266】
実施2:
1,4−ジオキサン(15mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.250g、0.8mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.180g、0.8mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.209g、2.1mmol、3.0当量)の撹拌および脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.029g、0.04mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて100℃で4時間加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を室温まで冷却し、実施1からの反応混合物と合わせ、合計18mLとした。合わせた反応混合物を水とEtOAcとで分液した。二層を分離し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。目的生成物を19〜20%EtOAC:ヘキサンの溶媒勾配で溶出させた。目的生成物を含有する画分を濃縮し、3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た(0.168g、48%)。LC-MS (ES) m/z = 400.2 [M+H]
+,
1H NMR (400 MHCDCl
3) δ 1.34 (s, 12 H), 2.23 - 2.33 (m, 1 H), 2.56 - 2.65 (m, 1 H), 3.95 - 3.97 (m, 2 H), 4.15 (m, 1 H), 7.07 - 7.13 (m, 3 H), 7.70 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.84 (d, J=8.0 Hz, 2 H)。
【0267】
【化82】
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【0268】
実施1:
1mLの1,4−ジオキサンおよび0.25mL水中、3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.025g、0.06mmol、1.0当量)の撹拌および脱気溶液に、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.018g、0.08mmol、1.25当量)、K
3PO
4(0.027g、0.6mmol、10当量)およびトリ−(t−ブチル)ホスホニウムテトラフルオロボレート(0.0018g、0.006mmol、0.1当量)、Pd
2(dba)
3(0.003g、0.003mmol、0.05当量)を加え、この容器を閉じ、3時間100℃に加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物をEtOAcと水とで分液し、二層を分離した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、粗材料を実施2と合わせた。LC-MS (ES) m/z = 420.1 [M+H]
+
【0269】
実施2:
14mLの1,4−ジオキサンおよび3.4mLの水中、3−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.115g、0.3mmol、1.0当量)の撹拌および脱気溶液に、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.0.72g、0.3mmol、1.12当量)、K
3PO
4(0.122g、0.6mmol、2当量)、およびトリ−(t−ブチル)ホスホニウムテトラフルオロボレート(0.0084g、0.03mmol、0.1当量)、次いで、Pd
2(dba)
3(0.013g、0.0144mmol、0.05当量)を加え、この容器を閉じ、3時間100℃に加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を室温まで冷却し、実施1からの反応混合物と合わせ(合計18.65mL)、EtOAcと水とで分液し、二層を分離した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、でNa
2SO
4乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより、2%MeOH:DCMの溶媒勾配を用いて精製した。単離された生成物は80%のHPLC純度を有し、さらにこれを分取HPLCにより再精製した。分析条件:カラム:Zorbax XDB C18(150mm×4.6mm×3.5μm)。移動相A:水中0.01%アンモニア、移動相B:ACN、流速:1.0mL/分。純粋な画分を濃縮し、目的生成物1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た(0.08g、47%)。LC-MS (ES) m/z = 420.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.21 (t, J=12.0 Hz, 1 H), 2.59 (t, J=4.0Hz, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.97 - 4.01 (m, 2 H), 4.25 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.22 - 7.30 (m, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.33 - 7.40 (m, 1 H), 7.47 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.80 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0270】
実施例19
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン:
【化83】
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【0271】
室温にて、30mLのDCM中、2−(2,3−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(1.55g、7.30mmol、1.0当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(1.250g、6.6mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.039g、8.0mmol、1.1当量)を加え、次いで、HATU(3.05g、8.0mmol、1.1当量)を加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、出発材料の消耗の後に、反応混合物を1N HCl(30mL)、飽和NaHCO
3水溶液(30mL)、水およびブラインで順次洗浄した。混合した有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗材料をn−ペンタン中で洗浄し、目的生成物を褐色油状物として得(2.897g、粗生成物)、この粗生成物を、精製を行わずに次の工程に進めた。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.45 - 2.49 (m, 1 H), 2.73 - 2.85 (m, 1 H), 4.11 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 4.98 - 5.07 (m, 2 H), 5.68 - 5.78 (m, 1 H), 7.14 - 7.22 (m, 1 H), 7.24 - 7.35 (m, 3 H), 7.60 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.71 - 7.75 (m, 1 H), 10.51 (s, 1 H)。
【0272】
【化84】
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【0273】
室温にて、THF(100mL)および水(20mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.970g、5.128mmol、1当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(0.131g、0.513mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(4.387g、20.511mmol、4当量)を加え、得られた溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で急冷し、10分間撹拌した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オンを褐色の粘稠な液体として得(3.00g、粗生成物)、精製を行わずにさらに進めた。LC-MS (ES) m/z = 386.0, 388.0 [M+H]
+,
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.34 - 2.37 (m, 1 H), 2.68 (s, 1 H), 4.45 (t, J=8.00 Hz, 1 H), 5.73 - 5.83 (m, 1 H), 6.68 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.21 - 7.26 (m, 2 H), 7.35 - 7.42 (m, 2 H), 7.71 - 7.78 (m, 2 H)。
【0274】
【化85】
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【0275】
60mLのDCM中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.980g、5.13mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(3.30mL、2.051mmol、4.0当量)、次いで、トリフルオロ酢酸(TFA)(6.7mL、102.6mmol、20.0当量)を加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、DCMで抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。目的生成物は10%EtOAc:Hexで溶出した。合わせた画分を真空濃縮し、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オンを淡黄色固体として得た(1.30g、68.7%)。LC-MS (ES) m/z = 370.0, 372.0 [M+H]
+,
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.22 - 2.32 (m, 1 H), 2.64 - 2.72 (m, 1 H), 3.89 - 3.93 (m, 2 H), 4.13 (t, J=12.0 Hz, 1 H), 6.99 - 7.06 (m, 1 H), 7.07 - 7.16 (m, 2 H), 7.33 (dd, J=2.0, 8.80 Hz, 1 H), 7.54 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.69 (dd, J= 2.0, 10.4 Hz, 1 H)。
【化86】
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【0276】
実施1:
1,4−ジオキサン(7mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.10g、0.3mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.072g、0.28mmol、1.05当量)、および酢酸カリウム(0.080g、0.810mmol、3.0当量)の撹拌および脱気溶液にPd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.011g、0.0135mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて100℃で3時間加熱した。LCMSによる反応モニタリングは出発材料の消耗を示し、これを実施2とともに次の工程に使用した。
【0277】
実施2:
20mLの1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,3−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.300g、0.8mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.216g、0.85mmol、1.05当量)、および酢酸カリウム(0.239g、22.4mmol、3.0当量)の撹拌および脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.033g、0.040mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し(実施1からの反応混合物と合わせた)、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.224g、1.0mmol、1.3当量)および飽和NaHCO
3(11mL)を加え、十分に脱気した。Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.062g、0.076mmol、0.1当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を水(35mL)とEtOAc(200mL)とで分液した。二層を分離し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。目的生成物を24gカラムで、溶出剤として2.5%MeOH:DCMを用いて溶出させた。純粋な画分を濃縮し、必要とされる生成物1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジメチルフェニル)ピロリジン−2−オンをベージュ色の固体として得た(0.094g、28.4%)。LC-MS (ES) m/z = 438.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.19 - 2.27 (m, 1 H), 2.59 - 2.66 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.97 - 4.01 (m, 2 H), 4.29 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 5.99 (br s, 2 H), 7.22 (s, 2 H), 7.31 (s, 1 H), 7.34 - 7.45 (m, 2 H), 7.59 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.81 (d, J=12.0 Hz, 1 H), 8.14 (s,
1 H)。
【0278】
実施例20
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化87】
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【0279】
THF(40mL)中、2−(3,4−ジフルオロフェニル)酢酸(3.0g、17.4mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、−78℃で1.0M LHMDS溶液(40.1mL、38.4mmol、2.2当量)を10分かけて滴下した。LHMDSの添加が完了した後、冷却浴を外し、混合物を徐々に0℃に温めた。1時間撹拌した後、臭化アリル(4.9mL、56.676mmol、3.25当量)を0℃で一度に加えた。温度は22℃に上昇し、混合物は再び透明な溶液となった。さらに30分後、混合物は乳濁した。この反応混合物を16時間撹拌し、反応混合物を1N HCl(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機液を合わせ、飽和NaHCO
3水溶液(2×50mL)、ブライン溶液(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、粗生成物2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸を褐色の液体として得た(3.01g)。LC-MS (ES) m/z = 211.1 [M-H]
+。
【0280】
【化88】
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【0281】
室温にて、30mlのDCM中、2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(1.5g、7.1mmol、1.0当量)および4−ブロモアニリン(1.0g、6.4mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、DIPEA(1.35mL、7.78mmol、1.1当量)、次いで、HATU(2.95g、7.78mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で60分間撹拌した。反応が完了した後、懸濁液をDCM(100mL)で希釈し、1N HCl(2×50mL)、飽和NaHCO
3(2×50mL)水溶液、ブライン溶液(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、粗生成物N−(4−ブロモフェニル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミドを褐色の液体として得た(2.1g)。LC-MS (ES) m/z = 366.0, 368.0 [M+H]
+。
【0282】
【化89】
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【0283】
THF(55mL)と水(12mL)の混合物中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.1g、3.0mmol)の撹拌溶液に、オスミウムテトロキシド溶液(t−BuOH中2.5重量%)(3.0mL、0.3mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(1.28g、6.0mmol、2.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3水溶液およびブライン溶液(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させた。LCMS分析は、目的生成物とジオール中間体の存在を示した。この材料をTHF(55mL)と水(12mL)の混合物に溶かし、過ヨウ素酸ナトリウム(1.28g、6.1mmol、2当量)で処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3水溶液およびブライン溶液(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させ、粗生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.1g)を褐色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 367.0, 369.0 [M+H]
+。
【0284】
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
DCM(20mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.1g、3.0mmol)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(1.91mL、12mmol、4.0当量)、次いで、TFA(3.9mL、59.945mmol、20.0当量)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液および酢酸エチル(100mL)に注いだ。有機層を分離し、ブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させて粗生成物を得た。精製:粗生成物は、100−200シリカゲル(24gカラム)によるフラッシュクロマトグラフィーを使用することで、移動相としてn−ヘキサン中6%EtOAcを用いて精製し、標題生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.57g、57%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 352.0、354.0 [M+H]
+。]
+。H NMR (400 MHz、DMSO d6) δ 2.18 - 2.23 (m, 1 H), 2.53 - 2.57 (m, 1 H), 3.87 - 3.90 (m, 2 H), 3.99 (t, J=9.2 Hz, 1 H, 7.18 (br s., 1 H), 7.36 - 7.45 (m, 2 H), 7.56 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.67 (d, J=8.8 Hz, 2 H)。
【0286】
【化91】
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【0287】
1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(270mg、0.8mmol)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(190mg、0.8mmol、1.0当量)、および炭酸カリウム(310mg、3.2mmol、3.0当量)の混合物に1,4−ジオキサン(5mL)を加え、この混合物を10分間アルゴンガスで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(31.0mg、0.04mmol、0.05当量)を加え、再び10分間アルゴンガスで脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(140mg、0.769mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を加え、この混合物に10分間アルゴンガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(31.0mg、0.038mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、蒸発させて粗生成物を得た。精製:粗生成物は、100−200シリカゲル(24gカラム)によるフラッシュクロマトグラフィーを使用することで精製し、移動相DCM中3%MeOHで溶出させ、標題生成物1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.03g、10%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 420.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO d6) δ ppm 2.17 - 2.27 (m, 1 H), 2.55 - 2.61 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.73 - 3.97 (m, 2 H), 4.02 (t, J=9.6 Hz, 1 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.20 (br s., 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.38 - 7.48 (m, 4 H), 7.80 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.15 (s, 1 H)。
【0288】
実施例21
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化92】
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【0289】
室温にて、50mlのDCM中、2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(2.5g、11.8mmol、1.0当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(2.0g、10.6mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、DIPEA(2.2mL、12.96mmol、1.1当量)、次いで、HATU(4.9g、12.968mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で60分間撹拌した。反応が完了した後、懸濁液をDCM(100mL)で希釈し、1N HCl(2×40mL)、次いで、飽和NaHCO
3水溶液(2×40mL)およびブライン溶液(50mL)で洗浄し、有機層を合わせ、Na
2SO4で乾燥させ、濾過し、溶媒を蒸発させ、粗生成物N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミドを褐色の液体として得た(2.55g)。LC-MS (ES) m/z = 384.0, 386.0 [M+H]
+。
【0290】
【化93】
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【0291】
THF(70mL)および水(20mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3,4−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(2.55g、6.6mmol、1,0当量)の撹拌溶液に、オスミウムテトロキシド溶液(
t)t−BuOH中2.5重量%(6.7mL、0.7mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(2.84g、13.3mmol、2.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3水溶液、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4)で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させて粗生成物を得た。LCMS分析は、目的生成物とジオール中間体の存在を示した。この材料をTHF(70mL)と水(20mL)の混合物に溶かし、過ヨウ素酸ナトリウム(2.84g、13.3mmol、2.0当量)で処理した。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。この混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3水溶液、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させ、粗生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(2.5g)を褐色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 385.0, 387.0 [M+H]
+。
【0292】
【化94】
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【0293】
DCM(50mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(2.5g、6.5mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(4.1mL、26.0mmol、4.0当量)、次いで、TFA(8.4mL、130.0mmol、20.0当量)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させて粗生成物を得た。精製:粗生成物は、100−200シリカゲル(24gカラム)によるフラッシュクロマトグラフィーを使用することで精製し、移動相としてn−ヘキサン中5%EtOAcを用いて溶出させ、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(1.0g、43.4%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 369.0, 371.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ
2.15 - 2.25 (m, 1 H), 2.52 - 2.55 (m, 1 H), 3.84 - 3.93 (m, 2 H), 4.05 (t, J=9.6 Hz, 1 H), 7.18 (br s., 1 H), 7.36 - 7.43 (m, 2 H), 7.45 - 7.50 (m, 1 H), 7.70 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 7.82 - 7.86 (m, 1 H)。
【0294】
【化95】
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【0295】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.5g、2.7mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.34g、2.7mmol、1.0当量)、および炭酸カリウム(0.56g、8.1mmol、3.0当量)の混合物に1,4−ジオキサン(10mL)を加え、この混合物を10分間アルゴンガスで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.05g、0.135mmol、0.05当量)を加え、再び10分間アルゴンガスで脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.35g、2.710mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を加え、この反応混合物に10分間アルゴンガスをパージした。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.05g、0.135mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応が完了した後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(2×40mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させて粗生成物を得た。精製:粗生成物は100−200シリカゲル(24gカラム)によるフラッシュクロマトグラフィーを使用することで精製し、移動相DCM中2.5%MeOHを用いて溶出させ、目的生成物1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,4−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.045g、9%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 438.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO d6) δ ppm 2.20 - 2.31 (m, 1 H), 2.57 - 2.66 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.90 - 3.98 (m, 2 H), 4.00 - 4.07 (m, 2 H), 5.97 (br s., 2 H), 7.20 (br s., 1 H), 7.30 (s, 1 H), 7.38 - 7.46 (m, 3 H), 7.58 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 7.82 (d, J=12.8 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0296】
実施例22
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化96】
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【0297】
室温にて、50mlのDCM中、2−(2,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(1.2g、5.6mmol、1.0当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(1.27g、6.7mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、DIPEA(2.9mL、16.8mmol、3当量)、次いで、10分後にHATU(3.2g、8.4mmol、1.5当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空濃縮して粗化合物を得た。この粗化合物をCombiFlash(商標)Rf、SiO
2カラムで精製し、化合物はn−ヘキサン中13%酢酸エチルにおいて溶出された。回収した、純粋な生成物を含む画分を濃縮し、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.2g、57%)を得た。LC-MS (ES) m/z = 384.0, 386.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.71 - 2.78 (m, 1 H), 4.02 - 4.09 (m, 1 H), 4.97 - 5.00 (m, 1 H), 5.04 - 5.09 (m, 1 H), 5.67 - 5.77 (m, 1 H), 7.06 - 7.13 (m, 1 H), 7.15 - 7.33 (m, 3 H), 7.59 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.71- 7.74 (m, 1 H), 10.52 (s, 1 H)。
【0298】
【化97】
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【0299】
THF(60mL)および水(10mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.2g、3.1mmol)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(4.1mL、0.3mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(2.6g、13.0mmol、4.0当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液(60mL)および重炭酸ナトリウム溶液(60mL)を加え、EtOAc(2×60mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オンを黒色の油状物として得た(1.0g、粗生成物)。この材料を、精製を行わずに次の工程で使用した。LC-MS (ES) m/z = 386.0, 388.0 [M+H]
+。
【0300】
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
ジクロロメタン(40mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1g、2.5mmol)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(1.6mL、10.0mmol、4.0当量)、次いで、TFA(3.4mL、4.6mmol、1.5当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。この反応物を飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ、EtOAc(2×60mL)で抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濾過し、濃縮し、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.4g、43%)を得た。LCMS (ES) m/z = 370.0, 372.0 [M+H]
+。δ 2.15 - 2.21 (m, 1 H), 2.49 - 2.53 (m, 1 H), 3.91 - 3.94 (m, 2 H), 4.20 (t, J=10.0 Hz, 1 H), 7.16 - 7.29 (m, 3 H), 7.49 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.71 (t, J= 8.4 Hz, 1 H), 7.82 - 7.85 (m, 1 H)。
【0302】
【化99】
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【0303】
1,4−ジオキサン(20mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.3g、0.8mmol,1.0当量)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.24g、1.0mmol、1.2当量)および炭酸カリウム(0.33g、2.4mmol、3.0当量)を加えた。反応混合物を15分間N
2で脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.033g、0.04mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉試験管にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.27g、1.2mmol、1.5当量)および飽和NaHCO
3水溶液(10mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.033g、0.040mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物は3%MeOH/DCMで溶出された。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(2,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(20mg、5.6%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 438.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.21 - 2.31 (m, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 3.97 (t, J=7.6 Hz, 2 H), 4.20 - 4.30 (m, 1 H), 5.98 (br s,2 H), 7.18 - 7.22 (m, 1 H), 7.27 - 7.31 (m, 3 H), 7.39 - 7.45 (m, 1 H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.81 (d, J=11.6 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0304】
実施例23
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−2−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化100】
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【0305】
0℃にて、30mlのDCM中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(2g、9.4mmol、1当量)および4−ブロモ−2−フルオロアニリン(1.79g、9.4mmol、1当量)の撹拌溶液に、DIPEA(2.5mL、14.2mmol、1.5当量)、次いで、HATU(3.94g、10.4mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で3時間撹拌した。懸濁液をDCMで希釈し、1N HCl(50mL)および飽和NaHCO
3(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィー(40gカラム)により、移動相としてヘキサン中5%酢酸エチルを用いて精製し、目的生成物を灰白色固体として得た。収量(1.8g、50%)。LC-MS (ES) m/z = 384.0, 386.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.43 - 2.49 (m, 1 H), 2.71 - 2.79 (m, 1 H), 4.02 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 5.00 (d, J=10 Hz, 1 H), 5.10 (d, J=17.2 Hz, 1 H), 5.66 - 5.76 (m, 1 H), 7.08 - 7.13 (m, 3 H), 7.34 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.56 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.78 (t, J=8.8, 2 Hz, 1 H), 10.05 (s,1 H)。
【0306】
【化101】
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【0307】
THF(75mL)と水(15mL)の混合物中、N−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(1.8g、4.7mmol、1当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(4.76mL、0.5mmol、0.1当量)および過ヨウ素酸ナトリウム(3.9g、18.8mmol、4当量)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、10分間撹拌した。この混合物をEtOAcおよび飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、粗生成物(2g、粗生成物)を褐色の液体として得た。この材料を、精製を行わずに次の工程に使用した。LC-MS (ES) m/z = 386.0, 388.0 [M+H]
+。
【0308】
【化102】
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【0309】
ジクロロメタン(20mL)中、1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(2g、5.2mmol、1当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(3.3mL、20.7mmol、4当量)およびTFA(7.9mL、10.6mmol、20当量)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液およびEtOAcに注いだ。有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィー(80gシリカゲルカラム)により、移動相としてヘキサン中10%EtOAcを用いて精製し、1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(0.8g、42%)を褐色の液体として得た。LCMS (ES) m/z = 370.0, 372.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.26 - 2.35 (m, 1 H), 2.65 - 2.73 (m, 1 H), 3.81 - 3.86 (m, 2 H), 3.88 - 3.95 (m, 1 H), 6.71 - 6.77 (m, 1 H), 6.87 - 6.92 (m, 2 H), 7.31 - 7.38 (m, 3 H)。
【0310】
【化103】
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【0311】
1−(4−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(500mg、1.35mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(343mg、1.35mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(397mg、4.05mmol、3.0当量)の混合物に1,4−ジオキサン(23mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(55mg、0.067mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(306mg、1.35mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(7mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(55mg、0.067mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、セライトベッドで濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を24gシリカゲルカラムおよび移動相としてのDCM中3%MeOHを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。最後に、化合物をアセトニトリル(3×3mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物を灰白色固体として得た。収量(90mg、15%)。LCMS (ES) m/z = 438.22 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.25 - 2.33 (m, 1 H), 2.60 - 2.68 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.80 - 3.84 (m, 1H), 3.88 - 3.94 (m, 1 H), 4.02 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 6.17 (br s, 2 H), 7.10 - 7.17 (m, 3 H), 7.31 - 7.38 (m, 2 H), 7.41 (s,1 H), 7.58 (t, J=8 Hz, 1 H), 8.16(s, 1 H)。290nMでのHPLCによれば99.36%の純度。
【0312】
実施例24
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オン
【化104】
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【0313】
室温にて、60mLのDCM中、2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ペント−4−エン酸(3.60g、14.7mmol、1.0当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(2.521g、13.3mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)(2.83mL、16.2mmol、1.1当量)、次いで、HATU(6.165g、16.2mmol、1.1当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を1N HCl、次いで、飽和NaHCO
3水溶液およびブライン溶液で順次洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、目的生成物N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ペント−4−エンアミドを黄色油状物として得(8.012g、粗生成物)、これはLCMSにより評価したところ79%の純度を有し、精製を行わずに次の工程に進めた。LC-MS (ES) m/z = 416.0, 418.0 [M-H]
+ 1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 2.72 - 2.84 (m, 1 H), 3.03 (br s, 1 H), 3.52 - 3.59 (br. s., 1 H), 3.89 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 4.97 - 4.99 (m, 1 H), 5.04 - 5.09 (m, 1 H), 5.65 - 5.76 (m, 1 H), 7.24 - 7.27 (m, 1 H), 7.54 - 7.63 (m, 3 H), 7.67 - 7.74 (m, 2 H), 10.54 (s, 1 H)。
【0314】
【化105】
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【0315】
室温にて、THF(100mL)および水(20mL)中、N−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−2−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ペント−4−エンアミド(2.14g、5.9mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(6mL、0.585mmol、0.1当量)を加え、20分間撹拌した。過ヨウ素酸ナトリウム(5.02g、23.4mmol、4当量)を加え、得られた溶液を室温で一晩撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液で急冷し、二層を分離した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3水溶液、次いで、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オンを暗褐色の半固体として得(6.864g、粗生成物)、精製を行わずにさらに進めた。LC-MS (ES) m/z = 418.0, 420.0 [M+H]
+。
【0316】
【化106】
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【0317】
40mLのDCM中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オン(5.150g、12.3mmol、1当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(7.90mL、49.3mmol、4当量)、次いで、TFA(16mL、246.3mmol、20当量)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を蒸発させ、粗反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、DCMで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させて粗材料を得た。粗生成物をシリカゲル(ilica gel)フラッシュクロマトグラフィーにより、溶出剤としてヘキサン中8から9%EtOAcへの勾配を用いて精製した。合わせた画分を真空濃縮し、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オンを淡黄色固体として得た(1.41g、28%)。LC-MS (ES) m/z = 404.0 [M+H]
+,
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.29 - 2.39 (m, 1 H), 2.67 - 2.75 (m,1 H), 3.90 - 3.98 (m, 3 H), 7.33 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.50 - 7.53 (m, 3 H), 7.57 (s, 2 H), 7.68 - 7.71 (m, 1 H)。
【0318】
【化107】
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【0319】
20mLの1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.350g、0.9mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.221g、0.9mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.256g、2.6mmol、3.0当量)の撹拌および脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.036g、0.04mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて100℃で4時間加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を、後処理を行わずに鈴木カップリングに進めた。反応混合物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.257g、1.131mmol、1.3当量)および飽和NaHCO
3(6mL)を加え、アルゴン下で脱気し、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.070g、0.087mmol、0.1当量)を加えた。この容器を密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcと水とで分液した。二層を分離し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、固体ローディングカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物は、2.8から3.5%MeOH:DCMへの溶媒勾配で溶出された。単離された生成物を分取HPLCにより再精製した。分析条件:カラム:Inertsil ODS 3V(250mm×4.6mm×5mic)、移動相A:水中0.01%アンモニア、移動相B:ACN、流速:1.0mL/分)により、目的生成物−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3−(トリフルオロメチル)フェニル)ピロリジン−2−オンを白色固体として得た(0.062g、15%)。LC-MS (ES) m/z = 470.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.25 - 2.31 (m, 1 H), 2.60 - 2.65 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.92 - 4.03 (m, 2 H), 4.18 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 5.97 (br s, 2 H), 7.31 (s, 1 H), 7.43 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.59 - 7.67 (m, 4 H), 7.17 (s, 1 H), 7.82 - 7.85 (m, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0320】
実施例25
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)ピロリジン−2−オン
【化108】
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【0321】
MeOH(20mL)中、2−(3,5−ジメトキシフェニル)酢酸(2g、10.2mmol、1当量)の撹拌溶液に、2滴の濃H
2SO
4を加え、1時間80℃に加熱した。MeOHを真空下で除去し、反応混合物をEtOAcに溶かし、有機層を飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、目的生成物を淡黄色の液体として得た(2.14g、93%)。LC-MS (ES) m/z = 211 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz、CDCl
3) δ 3.51 (s、2 H)、3.69 (s、3 H)、3.78 (s、6 H)、6.37 - 6.38 (m、1 H)、6.43 (d、J=4.0 Hz、2 H)。
【0322】
【化109】
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【0323】
THF(30mL)中、2−(3,5−ジメトキシフェニル)酢酸メチル(2.14g、10.9mmol、1当量)の撹拌溶液に−78℃で2M LDA溶液(7.6mL、25.5mmol、1.5当量)を加え、室温で30分撹拌した。上記の反応混合物に−78℃で臭化アリル(0.78mL、9.2mmol、0.9当量)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液(50mL)で急冷し、酢酸エチル(2×50mL)に抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:溶出剤としてのヘキサン中20%EtOAcによるカラムクロマトグラフィー、褐色の液体として(1.4g、56%)。LC-MS (ES) m/z = 251 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.46 - 2.52 (m, 1 H), 2.75 - 2.82 (m, 1 H), 3.54 - 3.58 (t, J=16 Hz, 1 H), 3.78 (s, 6 H), 5.00 (d, J=8 Hz, 1 H), 5.07 (d, J =20 Hz, 1 H), 5.67 - 5.77 (m, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 6.46 (s, 2 H)。
【0324】
【化110】
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【0325】
MeOH(20mL)および水中、2−(3,5−ジメトキシフェニル)ペント−4−エン酸メチル(1.4g、5.6mmol、1当量)の溶液に、LiOH.H
2O(0.7g、16.8mmol、3当量)を加え、室温で16時間撹拌した。MeOHを真空下で除去した。反応混合物をクエン酸で酸性化し(約pH=6)、EtOAc(2×50mL)に抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、2−(3,5−ジメトキシフェニル)ペント−4−エン酸を得た(1.4g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 237.0 [M+H]
+。H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.34 - 2.39 (m, 1 H), 2.61-2.68 (m, 1 H), 3.71 ( s, 6 H), 3.49 - 3.53 (t, J=8 Hz, 1 H), 4.95 (d, J=12 Hz, 1 H), 5.03 (d, J=20 Hz, 1 H), 5.64 - 5.74 (m, 1H), 6.37 (s, 1H), 6.43 (s, 2H), 12.32 (s, 1 H)。
【0326】
【化111】
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【0327】
室温にて、30mlのDCM中、2−(3,5−ジメトキシフェニル)ペント−4−エン酸(1.4g、5.9mmol、1当量)および4−ブロモアニリン(1.01g、5.9mmol、1当量)の撹拌溶液に、HATU(5.6g、14.8mmol、2.5当量)およびDIPEA(3.09mL、17.7mmol、3当量)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3で洗浄し、DCM(2×25mL)で抽出し、有機層をNa
2SO4で乾燥させ、濃縮した。精製:溶出剤としてヘキサン中20%EtOAcを使用することによるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を無色の液体として得た(1g、43%)。LC-MS (ES) m/z = 390.0, 392.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.38 - 2.43 (m, 1 H), 2.71 - 2.79 (m, 1 H), 3.64 - 3.65 (m, 1 H), 3.71 ( s, 6 H), 4.97 (d, J= 8 Hz, 1 H), 5.07 (d, J=20 Hz, 1 H), 5.66 - 5.76 (m, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 6.52 (s, 2 H), 7.44 (d, J=8 Hz, 2 H), 7.53 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 10.15 (s, 1 H)。
【0328】
【化112】
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【0329】
THF(40mL)および水(10mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(3,5−ジメトキシフェニル)ペント−4−エンアミド(1g、2.6mmol、1当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(2.6mL、0.3mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(2.19g、10.2mmol、4当量)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をチオ硫酸ナトリウム水溶液および飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、精製を行わずに次の反応に使用し、(1g、粗生成物)を得た。LC-MS (ES) m/z = 392.0, 394.0 [M+H]
+。
【0330】
【化113】
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【0331】
ジクロロメタン(30mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1g、2.6mmol、1当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(1.64mL、10.2mmol、4当量)、次いで、TFA(3.29mL、51.0mmol、20当量)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液およびEtOAc(100mL)に注いだ。有機層を分離し、ブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:フラッシュカラムクロマトグラフィーにより、溶出剤としてヘキサン中15〜20%EtOAcを用いて精製し、目的生成物(0.3g、31%)を黄色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 376.0, 378.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.97 (m, 1 H), 2.50 (m, 1 H), 3.72 (s, 6 H), 3.85 - 3.88 (m, 3 H), 6.40 (s, 1 H), 6.45 (s, 2 H), 7.56 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.67 (d, J=8.0 Hz, 2 H)。
【0332】
【化114】
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【0333】
実施−1
1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)ピロリジン−2−オン(50mg、0.13mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(33mg、0.13mmol、1当量)、および酢酸カリウム(38mg、0.39mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(4mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(5.3mg、0.007mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(29mg、0.13mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(1mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(5.3mg、0.0065mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAc(2×30mL)に抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した(80mg、粗生成物)。粗生成物を実施−2と混合し、精製した。
【0334】
実施−2
1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメトキシフェニル)ピロリジン−2−オン(250mg、0.7mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(168mg、0.7mmol、1当量)、および酢酸カリウム(195mg、2.0mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(12mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(27mg、0.03mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(150mg、0.664mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(4mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(27mg、0.033mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAc(2×30mL)に抽出し、でNa
2SO
4乾燥させ、濃縮した。
【0335】
精製(1):実施−1と実施−2を混合し、Rf−cobiflashにて100−200シリカゲル、24gカラムを用いて精製し、移動相としてDCM中5%MeOHで溶出した。
【0336】
精製(2):分取HPLC、Zorbax.XDBC18(150mm×4.6mm×3.5uM)、移動相(A):水中0.01%アンモニア、(B):ACN。流速:1.0mL/分、T/%B、0/20、10/70、25/70、27/20、30/20。収量(18mg、実施−1と実施−2を合わせた収率5.09%)灰白色固体として。LCMS (ES) m/z = 444.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.14 - 2.26 (m, 1 H), 2.52 - 2.60 (m, 1 H), 3.73 (s, 9 H), 3.84 - 3.90 (m, 1 H), 3. 90 - 4.00 (m, 2 H), 6.02 (brs, 2 H), 6.41 (s, 1 H), 6.45 (s, 2 H), 7.28 (s, 1 H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.80 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。250nMでのHPLCによれば98.62%の純度。
【0337】
実施例26
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化115】
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【0338】
MeOH(40mL)中、2−(2−ブロモフェニル)酢酸(3.0g、14.0mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、0℃でH
2SO
4(0.8mL、触媒量)をゆっくり滴下し、徐々に室温に温めた。次に、この反応混合物を6時間60℃に加熱した。SMの消耗の後、反応混合物を冷却し、その後、氷水(100mL)に注ぎ、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、2−(2−ブロモフェニル)酢酸メチル(3.10g、粗生成物)の無色の液体として得た。LC-MS (ES) m/z = 229.0, 231.0 [M+H]
+。
【0339】
【化116】
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【0340】
トルエン(100mL)および水(7mL)中、2−(2−ブロモフェニル)酢酸メチル(2.50g、10.9mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.221g、14.2mmol、1.3当量)、KH
2PO
4(4.45g、32.8mmol、3.0当量)、(Cy)
3P(0.611g、2.2mmol、0.2当量)を加え、室温で5分間撹拌した。反応混合物を10分間アルゴンで脱気し、Pd(OAc)
2(0.245g、1.1mmol、0.1当量)を加え、反応混合物を105℃で8時間撹拌した。SMの消耗の後、反応混合物を0.5N HCl溶液で急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:粗材料をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−シクロプロピルフェニル)酢酸メチルを淡黄色の液体として得た、収量:(1.9g、76.2%)。LCMS (ES) m/z = 191.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.56 (t, J=5.60 Hz, 2 H), 0.83 - 0.88 (m, 2 H), 1.83 - 1.87 (m, 1 H), 3.60 (s, 3 H), 3.83 (s, 2 H), 6.99 (d, J=7.20 Hz, 1 H), 7.10 - 7.26 (m, 3 H)。
【0341】
【化117】
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【0342】
THF(80mL)中、2−(2−シクロプロピルフェニル)酢酸メチル(1.9g、1.0mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、室温で、LiOH溶液(0.84g、20.00mmol、20.0当量)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。SMの消耗の後、反応混合物を濃縮し、その後、水相のpHを1N HClで1に調整した後、水相を室温で10分間撹拌し、次いで、酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、褐色の液体として2−(2−シクロプロピルフェニル)酢酸(2.1g、粗生成物)を得た。LC-MS (ES) m/z = 177.1 [M+H]
+ 。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.60 - 0.68 (m, 2 H), 0.89 - 0.94 (m, 2 H), 1.84 - 1.90 (m, 1 H), 3.60 (d, J=3.20 Hz, 5 H), 6.93 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 6.96 (s, 1 H), 6.99 (d, J=7.60 Hz, 1 H), 7.17 (t, J=7.60 Hz, 1 H)。
【0343】
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
THF(50mL)中、2−(2−シクロプロピルフェニル)酢酸(2.1g、11.9mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、−78℃で1.0M LHMDS溶液(26.22mL、26.2mmol、2.2当量)を10分かけて滴下した。LHMDSの添加が完了した後、冷却浴を外し、混合物を徐々に温め、約50分間撹拌し、0℃で臭化アリル(4.62mL、38.1mmol、3.2当量)を一度に加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を25mLの1N HClで急冷し、酢酸エチルで抽出し、有機液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(2−シクロプロピルフェニル)ペント−4−エン酸を淡黄色の液体として得た(2.5g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 193.0 [M-H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.53 - 0.68 (m, 2 H), 0.72 - 0.95 (m, 2 H), 1.88 - 2.03 (m, 1 H), 2.31 - 2.49 (m, 1 H), 2.68 - 2.75 (m, 1 H), 4.23 (t, J=7.20 Hz, 1 H), 4.93 - 5.05 (m, 2 H), 5.65 - 5.77 (m, 1 H), 6.98 - 7.03 (m, 1 H), 7.08 - 7.21 (m, 2 H), 7.25 (t, J=6.80 Hz, 1 H), 12.31 (s, 1 H)。
【0345】
【化119】
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【0346】
DCM(50mL)中、2−(2−シクロプロピルフェニル)ペント−4−エン酸(2.50g、5.6mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、4−ブロモアニリン(1.790g、10.4mmol、0.9当量)およびDIPEA(0.796mL、6.2mmol、1.1当量)、次いで、HATU(2.13g、6.2mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を35mLのH
2Oで急冷し、EtOAcで抽出し、有機液を1N HCl(1×50mL)および飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、N−(4−ブロモフェニル)−2−(2−シクロプロピルフェニル)ペント−4−エンアミドを淡黄色固体として得た(1.320g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 370.1, 372.0 [M+H]
+。
【0347】
【化120】
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【0348】
THF(50mL)および水(10mL)中、N−(4−ブロモフェニル)−2−(2−シクロプロピルフェニル)ペント−4−エンアミド(1.32g、3.6mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、2.5重量%オスミウムテトロキシド(3.62mL、0.4mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(3.04g、14.3mmol、4.0当量)を加え、反応混合物を室温で6時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を30mLのチオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、得られた混合物を10分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(2×50mL)で抽出し、有機層を飽和NaHCO
3水溶液、ブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4)で乾燥させ、濃縮し、粗生成物1−(4−ブロモフェニル)−3−(2−シクロプロピルフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.530g、粗生成物)を淡黄色の半固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 372.0, 374.0 [M+H]
+。
【0349】
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
DCM(50mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2−シクロプロピルフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(1.53g、4.1mmol,1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(2.63mL、16.4mmol、4.0当量)、次いで、TFA(6.30mL、82.2mmol、20.0当量)を加え、反応混合物 を室温で3時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を濃縮し、この残渣に飽和NaHCO
3水溶液を加え、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層をブライン溶液(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オンを黄色固体として得た(0.740g、51.0%)。LCMS (ES) m/z = 356.0, 358.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 0.61 - 0.75 (m, 2 H), 0.82 - 0.95 (m, 2 H), 1.97 - 2.06 (m, 1 H), 2.08 - 2.15 (m, 1 H), 2.55 - 2.64 (m, 1 H), 3.85 - 3.99 (m, 2 H), 4.48 (t, J=9.20 Hz, 1 H), 7.03 (t, J=5.60 Hz, 1 H), 7.11 - 7.17 (m, 2 H), 7.32 - 7.40 (m, 1 H), 7.57 (d, J=7.20 Hz, 2 H), 7.67 - 7.71 (m, 2 H)。
【0351】
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
1,4−ジオキサン(15mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(2−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オン(0.5g、1.4mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.356g、1.4mmol、1当量)、および酢酸カリウム(0.413g、4.2mmol、3当量)を加えた。反応混合物を10分間アルゴンで脱気したた。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.115g、0.14mmol、0.1当量)を加え、さらに10分間アルゴンで脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。3−(2−シクロプロピルフェニル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.250g、45.0%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 404.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.61 - 0.66 (m, 2 H), 0.90 - 0.92 (m, 2 H), 1.28 (s, 12 H), 2.00 - 2.03 (m, 1 H), 2.09 - 2.14 (m, 1 H), 3.91 - 3.97 (m, 2 H), 4.50 (t, J=9.20 Hz, 1 H), 7.03 (t, J=4.40 Hz, 1 H), 7.14 - 7.17 (m, 3 H), 7.68 (d, J=8.40 Hz, 2 H), 7.74 (d J=8.40 Hz, 2 H)。
【0353】
【化123】
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【0354】
実施1
1,4−ジオキサン:水(3mL:1mL)中、3−(2−シクロプロピルフェニル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.05g、0.1mmol、1.0当量)、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.03g、0.1mmol、1.0当量)およびリン酸カリウム(0.053g、0.2mmol、2当量)の撹拌溶液に、Pd
2(dba)
3(0.006g、0.006mmol、0.05当量)を加えた。反応混合物を5分間N
2で脱気した後、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(0.004mg、0.01mmol、0.1当量)を加え、反応混合物をさらに5分間脱気した。このバイアルを密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮して粗化合物を得た。収量:(0.06g、粗生成物)。LCMS (ES) m/z = 424.2 [M+H]
+。
【0355】
実施2
1,4−ジオキサン:水(8mL:2.5mL)中、3−(2−シクロプロピルフェニル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.175g、0.4mmol、1.0当量)、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.098g、0.4mmol、1.0当量)およびリン酸カリウム(0.184g、0.9mmol、2当量)の撹拌溶液に、Pd
2(dba)
3(0.02g、0.02mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気し、トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(0.013g、0.043mmol、0.1当量)を加え、反応混合物をさらに5分間脱気した。このバイアルを密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮して粗化合物を得た。精製:粗生成物(実施−1および実施2)をフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た(0.095g、40.2%)。LCMS (ES) m/z = 424.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.63 - 0.67 (m, 2 H), 0.93 (d, J=8.40 Hz, 2 H), 1.97 - 2.05 (m, 1 H), 2.01 - 2.18 (m, 1 H), 2.66 (s, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.99 (t, J=8.00 Hz, 2 H), 4.49 (t, J=9.20 Hz, 1 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.04 (d, J=4.40 Hz, 1 H), 7.17 (d, J=9.60 Hz, 3 H), 7.29 (s, 1 H), 7.47 (d, J=8.40 Hz, 2 H), 7.82 (d, J=8.40 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0356】
実施例27
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オン
【化124】
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【0357】
実施1
塩化アセチル(0.08mL、1.2mmol、0.5当量)、および2−(3−ブロモフェニル)酢酸(0.5g、2.3mmol、1.0当量)をMeOH(10mL)に加え、反応混合物を2時間還流した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を濃縮し、DCMで抽出した。有機液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(3−ブロモフェニル)酢酸メチルを無色の油状物として得た(0.525g、98.7%)。LC-MS (ES) m/z = 229.0, 231.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 3.61 (s, 3 H), 3.70 (s, 2 H), 7.26 - 7.30 (m, 2 H), 7.43 - 7.46 (m, 1 H), 7.48 (s, 1 H)。
【0358】
実施2
塩化アセチル(0.6mL、9.3mmol、0.5当量)、および2−(3−ブロモフェニル)酢酸(4.0g、18.6mmol、1.0当量)をMeOH(50mL)に加え、反応混合物を2時間還流した。SMの完了後、反応混合物を濃縮し、DCMで抽出した。有機液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、2−(3−ブロモフェニル)酢酸メチルを無色の油状物として得た(4.1g、96.2%)。LC-MS (ES) m/z = 229.0, 231.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 3.61 (s, 3 H), 3.70 (s, 2 H), 7.26 - 7.30 (m, 2 H), 7.43 - 7.46 (m, 1 H), 7.48 (s, 1 H)。
【0359】
【化125】
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【0360】
実施1
トルエン(15mL)中、2−(3−ブロモフェニル)酢酸メチル(0.5g、2.2mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、室温でシクロプロピルボロン酸(0.204g、2.4mmol、1.1当量)およびK
3PO
4(1.85g、8.7mmol、4.0当量)を加えた。反応混合物をN
2雰囲気下で5分間撹拌した。Pd(PPh
3)
4(0.126g、0.1mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を110℃で16時間撹拌した。SMの消耗の後、反応混合物をセライトで濾過し、濃縮した。精製:シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物は4〜6%EtOAc:ヘキサンで溶出された。純粋な画分を蒸発させて2−(3−シクロプロピルフェニル)酢酸メチルを無色の油状物として得た(0.180g、43.4%)。LC-MS (ES) m/z = 191.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 0.60 - 0.68 (m, 2 H), 0.89 - 0.94 (m, 2 H), 1.84 - 1.90 (m, 1 H), 3.60 (d, J=3.20 Hz, 5 H), 6.93 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 6.96 (s, 1 H), 6.99 (d, J=7.60 Hz, 1 H), 7.17 (t, J=7.60 Hz, 1 H)。
【0361】
実施2
トルエン(75mL)中、2−(3−ブロモフェニル)酢酸メチル(4.1g、17.9mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、室温でシクロプロピルボロン酸(1.675g、19.7mmol、1.1当量)およびK
3PO
4(15.20g、71.6mmol、4.0当量)を加えた。反応混合物をN
2雰囲気下で5分間撹拌した。Pd(PPh
3)
4(1.03g、0.9mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を110℃で16時間撹拌した。SMの消耗の後、反応混合物をセライトで濾過し、濃縮した。精製:シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィー、化合物は4〜6%EtOAc:ヘキサンで溶出した。純粋な画分を蒸発させ、2−(3−シクロプロピルフェニル)酢酸メチルを無色の油状物として得た(1.62g、47.6%)。LC-MS (ES) m/z = 191.1 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.61 - 0.64 (m, 2 H), 0.89 - 0.94 (m, 2 H), 1.85 - 1.89 (m, 1 H), 3.59 - 3.61 (m, 5 H), 6.93 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 6.96 (s, 1 H), 6.99 (d, J=7.60 Hz, 1 H), 7.17 (t, J=7.60 Hz, 1 H)。
【0362】
【化126】
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【0363】
THF(50mL)中、2−(3−シクロプロピルフェニル)酢酸メチル(1.3g、6.8mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、−78℃でTHF中2M LDA溶液(3.42mL、6.8mmol、1.0当量)を滴下した後、−78℃で30分間撹拌し、同じ温度で2−ブロモアセトニトリル(0.5mL、6.8mmol、1.0当量)を加えた。反応混合物を−78℃〜室温で4時間撹拌した。反応混合物を1N HCl(20mL)で急冷し、酢酸エチル(2×25mL)に抽出し、有機層を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物は10〜12%EtOAc:ヘキサンで溶出された。純粋な画分を蒸発させ、3−シアノ−2−(3−シクロプロピルフェニル)プロパン酸メチルを淡黄色油状物として得た。収量(0.990g、63.2%)。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.64 (s, 2 H), 0.94 (t, J=1.6 Hz, 2 H), 1.86 - 1.92 (m, 1 H), 2.97 - 3.03 (m, 1 H), 3.07 - 3.15 (m, 1 H), 3.63 (s, 3 H), 4.10 (t, J=7.60 Hz, 1 H), 6.99 (d, J=7.60 Hz, 1 H), 7.05 (d, J=9.20 Hz, 2 H), 7.22 (t, J=7.60 Hz, 1 H)。
【0364】
【化127】
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【0365】
EtOH(25mL)中、3−シアノ−2−(3−シクロプロピルフェニル)プロパン酸メチル(0.99g、4.3mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、ラネーNi(0.99g)およびNH
4OH水溶液(10mL)を加えた。反応混合物をパーシェーカー容器中、60psi(室温)で24時間維持した。次に、反応混合物をセライトベッドで濾過し、濾液を濃縮した。粗生成物をDCM(30mL)で希釈し、1N HCl水溶液(2×20mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、目的生成物を無色の液体として得た。収量(0.760g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 202.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.64 (s, 2 H), 0.93 (s, 2 H), 1.24 (s, 1 H), 1.89 (s, 1 H), 2.05 (s, 1 H), 3.18 - 3.46 (m, 3 H), 6.91 - 6.96 (m, 2 H), 7.18 (s, 2 H), 7.75 (s, 1 H)。
【0366】
【化128】
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【0367】
EtOAc(40mL)中、CsF(1.43g、9.5mmol、2.5当量)の撹拌溶液に、3−(3−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オン(0.760g、4.0mmol、1.0当量)、1−ブロモ−2−フルオロ−4−ヨードベンゼン(1.14g、4.0mmol、1.0当量)、DMEDA(0.04mL、0.4mmol、0.1当量)、CuI(0.04g、0.2mmol、0.05当量)を加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌した。SMの消耗の後、反応混合物をセライトで濾過し、H
2O(2×30mL)およびブライン(30mL)で洗浄し、有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより、移動相として中ヘキサン中9〜12%EtOAcを用いて精製し、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オンを淡黄色固体として得た(0.190g、13.5%)。C-MS (ES) m/z = 374.0, 376.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.65 (d, J=4.4 Hz, 2 H), 0.93 (d, J=3.36 Hz, 2 H), 1.86 - 1.93 (m, 1 H), 2.12 - 2.20 (m, 1 H), 2.49 (s, 1 H), 3.83 - 3.93 (m, 3 H), 6.93 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.03 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.20 (t, J=7.60 Hz, 1 H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.70 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 7.85 (d, J=11.6 Hz, 1 H)。
【0368】
【化129】
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【0369】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3−シクロプロピルフェニル)ピロリジン−2−オン(0.190g、0.5mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.130g、0.5mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.150g、1.5mmol、3.0当量)を加え、この混合物を10分間アルゴンで脱気した後、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.021g、0.003mmol、0.05当量)を加え、再び10分間アルゴンで脱気したた。反応混合物を密閉容器にて100℃で8時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.120g、0.5mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(2.5mL)を加え、この混合物に10分間アルゴンガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.021g、0.003mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物はDCM中3〜4%MeOHで溶出された。化合物を分取HPLCにより再精製した。分析条件:Innertsil ODS 3V(250mm×4.6mm×5μm)、移動相A:H
2O中0.01%アンモニア、移動相B:ACN、流速:1.0mL/分により、目的生成物を灰白色固体として得た。収量:(0.02g、9.0%)。LCMS (ES) m/z = 442.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.66 (d, J= 4.0 Hz, 2 H), 0.93 (d, J=6.80 Hz, 2 H), 1.92 (m, 1 H), 2.16 - 2.24 (m, 1 H), 2.49 - 2.66 (m, 1 H), 3.74 (s, 3 H), 3.90 - 3.98 (m, 3 H), 5.97 (br s, 2 H), 7.44 (d, J=7.60 Hz, 1 H), 7.05 (d, J=8.80 Hz, 2 H), 7.22 (t, J=7.60 Hz, 1 H), 7.30 (
s, 1 H), 7.42 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 7.59 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.83 (d, J 11.6 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0370】
実施例28
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2−オン
【化130】
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【0371】
MeOH(30mL)中、2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸(2g、10.6mmol、1当量)の撹拌溶液に、室温で濃HCl(3mL)を加え、反応混合物を一晩還流した。反応混合物を濃縮し、EtOAc(100mL)で希釈し、飽和NaHCO
3(50mL)、水(50mL)およびブライン溶液(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、目的生成物を暗色の液体として得た(2.2g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 204.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.31 (s, 3 H), 3.56 (s, 3 H), 3.65 (s, 2 H), 6.92 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 6.98 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.23 (d, J=8 Hz, 1 H), 7.35 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 10.82 (s, 1H)。
【0372】
【化131】
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【0373】
DCM(20mL)中、2−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)酢酸メチル(2.2g、10.8mmol、1当量)の撹拌溶液に、室温でトリエチルアミン(2.2mL、16.3mmol、1.5当量)、DMAP(0.26g、2.2mmol、0.2当量)および(Boc)
2O(3.5g、16.3mmol、1.5当量)を加え、室温で2時間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮し、シリカカラムおよび移動相としてヘキサン中20%EtOAcを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を無色の固体として得た。収量(3.1g、96%)。LC-MS (ES) m/z = 204.1 [M+H-O
2COtBu]。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.62 (s, 9 H), 2.48 (s, 3 H), 3.58 (s, 3 H), 3.75 (s, 2 H), 7.17 - 7.25 (m, 2 H), 7.44 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 8.01 (d, J=8 Hz, 1 H)。
【0374】
【化132】
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【0375】
DMF(30mL)中、3−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(2.5g、8.3mmol、1当量)の撹拌溶液に、0℃で60%NaH(0.33g、8.3mmol、1当量)を加え、0℃で30分間撹拌した。0℃で臭化アリル(1.07mL、12.376mmol、1.5当量)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルに抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:シリカカラムおよび移動相としてヘキサン中10%EtOAcを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を無色の液体として得た。収量(1.98g、70%)。LC-MS (ES) m/z = 244.2 [M+H-O
2COtBu]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.68 (s, 9 H), 2.57 (s, 3 H), 2.59 - 2.67 (m, 1 H), 2.95 - 3.02 (m, 1 H), 3.63 (s, 3 H), 3.86 - 3.90 (m, 1 H), 4.94 - 5.05 (m, 2 H), 5.64 - 5.75 (m, 1 H), 7.16 - 7.24 (m, 2 H), 7.56 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 8.10 (d, J=8 Hz, 1 H)。
【0376】
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0377】
MeOH(10mL)、THF(10mL)および水(10mL)中、3−(1−メトキシ−1−オキソペント−4−エン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(1.98g、5.8mmol、1当量)の溶液に、LiOH.H
2O(1.21g、28.9mmol、5当量)を加え、70℃で加熱し、2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、余分なMeOHおよびTHFを濃縮した。粗生成物を水で希釈し、クエン酸水溶液で酸性化し、DCMで抽出した。DCM層を乾燥させ、濃縮し、目的生成物を無色の液体として得た。収量(1.7g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 230.1 [M+H-O
2COtBu]。
【0378】
【化134】
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【0379】
室温にて、20mlのDMF中、2−(1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチル−1H−インドール−3−イル)ペント−4−エン酸(1.7g、5.167mmol、1当量)および4−ブロモ−3−フルオロアニリン(0.98g、5.167mmol、1当量)の撹拌溶液に、DIPEA(0.99g、7.8mmol、1.5当量)、次いで、HATU(2.15g、5.7mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水で希釈し、EtOAcに抽出し、飽和NaHCO
3水溶液、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:シリカゲルカラムおよび移動相としてヘキサン中10〜20%EtOAcを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を灰白色固体として得た。収量(1g、粗生成物)。LCMS (ES) m/z =, 403.1 [M+H-O
2COtBu]。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.62 (s, 9 H), 2.54 (m, 1 H), 2.59 (s, 3 H), 2.89 - 2.96 ( m, 1 H), 4.01 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 4.90 - 4.93 (d, J=10 Hz, 1 H), 4.97 - 5.01(d, J=17.2 Hz, 1 H), 5.65 - 5.74 (m, 2 H), 7.13 - 7.21 (m, 2 H), 7.26 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.56 (t, J =8.4 Hz, 1 H), 7.70 (d, J=11.2 Hz, 1 H), 7.77 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 8.00 (d, J=8 Hz, 1 H), 10.01 (s, 1 H)。
【0380】
【化135】
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【0381】
THF(50mL)と水(10mL)の混合物中、3−(1−((4−ブロモ−3−フルオロフェニル)アミノ)−1−オキソペント−4−エン−2−イル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(1g、2.0mmol、1当量)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(2mL、0.199mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(1.7g、7.984mmol、4当量)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。次に、この反応物をチオ硫酸ナトリウム水溶液で急冷し、10分間撹拌した後、EtOAc(100mL)に抽出し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄し、乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、精製を行わずに次の反応に使用した。収量(1.1g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 403.0, 405.0 [M+H-O
2COtBu]。
【0382】
【化136】
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【0383】
DCM(10mL)中、3−(1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−2−オキソピロリジン−3−イル)−2−メチル−1H−インドール−1−カルボン酸tert−ブチル(1.1g、2.2mmol、1当量)の撹拌溶液に、室温で、トリエチルシラン(1.39mL、8.7mmol、4当量)およびTFA(3.3mL、43.7mmol、20当量)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、DCM(100mL)で希釈する、飽和NaHCO
3水溶液(100mL)、水(50mL)およびブライン溶液(50mL)で洗浄した。DCM層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:シリカカラムおよび移動相としてヘキサン中30%EtOAcを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、目的生成物を褐色の液体として得た。収量(0.24g、粗生成物)。LCMS (ES) m/z = 387.1, 389.1 [M+H]
+。
【0384】
【化137】
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【0385】
1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(2−メチル−1H−インドール−3−イル)ピロリジン−2−オン(240、0.6mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(157mg、0.6mmol、1当量)、および酢酸カリウム(182mg、1.9mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(15mL)を加え、この混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(25mg、0.031mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で4時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(140mg、0.620mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(5mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(25mg、0.031mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物をセライトベッドで濾過し、DCM中5%MeOHで洗浄し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:(i)シリカカラムおよび移動相としてDCM中3%MeOHを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。(ii)Inertsil ODS3V(250mm×4.6mm×5mic)、移動相(A):水中0.01%アンモニア、(B):ACN、流速1.0mL/分、T/%B:0/10、10/70、25/70、27/10、30/10を用いた分取HPLCにより再精製した。目的生成物を得た。収量(15mg、5.3%)。LCMS (ES) m/z = 455.5 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.23 (t, J=10.8 Hz, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 3.75 (s, 3 H), 3.96 - 4.01 (m, 1 H), 4.01 - 4.05 (m, 1 H), 4.18 (t, J=10.4 Hz, 1 H), 6.00 (br.s., 2 H), 6.89 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 6.98 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.24 - 7.27 (m, 2 H), 7.31 (s, 1 H),
7.44 (t, J=8.4 Hz, 1 H), 7.63 (d, J=8 Hz, 1 H), 7.87 (d, J=12.4 Hz, 1 H), 8.15 (s, 1 H), 10.84 (s, 1 H)。284nMでのHPLCによれば98.25%の純度。
【0386】
実施例29
1−(4−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化138】
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【0387】
1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(400mg、1.1mmol)の混合物に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(280mg、1.1mmol、1当量)、および酢酸カリウム(320mg、3.2mmol、1当量)を加えた。反応混合物を5分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(45mg、0.05mmol、0.05当量)を加え、さらに5分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−イソプロピル−7H−シクロペンタ[d]ピリミジン−4−アミン(280mg、1.1mmol、1.0当量)、飽和NaHCO
3水溶液(6mL)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(45mg、0.054mmol,0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気した。この容器を密閉し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。粗生成物をセライトで濾過し、濾液を酢酸エチルに抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、暗色の油性化合物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物は2%MeOH:DCM中の混合物として溶出させた。画分を蒸発させて粗生成物を得、これをさらに分取HPLC装置で精製した。分析条件:カラム:Inertsil ODS 3V(250mm×4.6mm×5mic)、移動相A/B:水中0.01%アンモニア/アセトニトリル、流速:1mL/分。純粋な画分を蒸発させ、1−4−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(20mg、4%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 466.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 1.46 (d, J=6.8 Hz,6 H), 2.23 - 2.31 (m, 1 H), 2.58 - 2.66 (m, 1 H),3.90 - 4.01(m, 2 H), 4.07 - 4.11(m, 1 H),4.93 - 5.0(m,1 H), 5.96 (br s, 2 H), 7.11 - 7.17 (m, 3 H), 7.42 - 7.46 (m, 2 H), 7.57 - 7.59 (m, 1 H), 7.80 - 7.83 (m, 1 H), 8.10 (s,1 H)。
【0388】
実施例30
1−4−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化139】
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【0389】
DMF(60mL)中、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(10.0g、65.4mmol、1当量)の撹拌溶液に、0℃でNaH(60%)(4.6g、195mmol、3当量)を加え、10分間撹拌し、0℃で2−ヨードプロパン(13mL、130mmol、2当量)をゆっくり滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、冷水(50mL)で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(9g、71%)を無色の液体として得た。LC-MS (ES) m/z = 196.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.53 - 1.57 (m, 6 H), 5.09 - 5.15 (m, 1 H), 6.61 (d, J=3.6 Hz, 1 H), 7.34 (d, J=3.6 Hz, 1 H), 8.26 (s, 1 H)。
【0390】
【化140】
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【0391】
DCM中、4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(5.0g、25.6mmol)の撹拌溶液に、15℃で、N−ブロモスクシンイミド(5.02g、28.2mmol、1.1当量)を一度に加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、TLCによりモニタリングしたところ、完全な変換を示した。反応混合物を水(100mL)で急冷し、DCM(2×100mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、5−ブロモ−4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの粗化合物を得た。精製:80gシリカゲルカートリッジを用い、n−ヘキサン中5%酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。回収した、純粋な生成物を含む画分を濃縮し、5−ブロモ−4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(3.5g、50%)を淡褐色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 274, 276 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 1.51 - 1.55 (m, 6 H), 5.08 - 5.19 (m, 1 H), 7.35 (s, 1H), 8.26 (s, 1H)。
【0392】
【化141】
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【0393】
NH
4OH(30mL)中、5−ブロモ−4−クロロ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(2.5g、9.1mmol)の撹拌溶液をステンレス鋼オートクレーブにて100℃で16時間加熱した。反応混合物をTLCによりモニタリングしたところ、出発材料は消耗していた。反応混合物を室温まで冷却し、懸濁液を濾過した。濾液を水(2×30mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、5−ブロモ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.6g、69%)を淡黄色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 255.2, 257.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.38 - 1.40 (m, 6 H), 4.86 - 4.93 (m, 1 H), 6.65 (br s, 2 H), 7.53 (s, 1 H), 8.07 (s, 1 H)。
【0394】
【化142】
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【0395】
段階−1:1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(0.1g、0.316mmol)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.08g、0.3mmol)および炭酸カリウム(0.131g、1.0mmol)を加えた。反応混合物を15分間N
2で脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.018g、0.02mmol)を加え、反応混合物を密閉試験管にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物をTLCおよびLCMSによりモニタリングした。LCMSは目的生成物を示した。粗反応混合物を、後処理および精製を行わずにそのまま次の段階に進めた。LCMS (ES) m/z = 364.2 [M+H]
+。(粗生成物のLC−MSは74%の生成物を示した)
【0396】
段階−2:3−フェニル−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オンの撹拌反応混合物に、アルゴン雰囲気下で5−ブロモ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.063g、0.2mmol、1.0当量)および2mlの飽和NaHCO
3溶液を加え、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(9mg、0.01mmol、0.05当量)を再び加え、16時間100℃に加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物は3%MeOH/DCMで溶出された。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、1−4−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(17mg、17%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 412.3 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.57 - 1.59 (m, 6 H), 2.15 - 2.31 (m, 1 H), 2.55 - 2.66 (m, 1 H), 3.93 - 3.98 (m, 3 H), 4.93 - 5.00 (m, 1H), 6.18 (br s, 2H), 7.25 - 7.42 (m, 5 H), 7.49 (d, J=8.8 Hz, 3 H), 7.81 ( d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.15 (s, 1 H)。
【0397】
実施例31
1−4−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
1,4−ジオキサン(10mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(0.1g、0.3mmol)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.075g、0.3mmol、1.0当量)および炭酸カリウム(0.123g、0.9mmol、3.0当量)を加えた。反応混合物を15分間N
2で脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.012g、0.014mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉試験管にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.076g、0.298mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(2mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.012g、0.014mmol、0.05当量))を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(30mL)で希釈し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮して粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物は4%MeOH/DCMで溶出された。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、1−4−(4−アミノ−7−イソプロピル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(0.015g、11.7%)を淡黄色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 430.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.52 - 1.58 (m, 6 H), 2.16 - 2.25 (m, 1 H), 2.55 - 2.66 (m, 1 H), 3.91 - 4.00 (m, 3 H), 4.93 - 5.00 (m, 1H), 5.98 (br s, 2 H), 7.26 - 7.41 (m, 5 H), 7.43 (t, J=8.6 Hz, 2 H), 7.58 - 7.60 (m, 1 H), 7.82 - 7.85 (m, 1 H), 8.13 (s, 1 H)。
【0399】
実施例32
1−4−(4−アミノ−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化144】
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【0400】
1,4−ジオキサン(18mL)中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(350mg、0.9mmol)の混合物に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(240mg、0.9mmol、1当量)、および酢酸カリウム(280mg、2.8mmol、1当量)を加えた。反応混合物を5分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(40mg、0.05mmol、0.05当量)を加え、さらに5分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(300mg、0.94mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(6mL)、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(40mg、0.05mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気した。この容器を密閉し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。粗生成物をセライトで濾過し、濾液を酢酸エチルに抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、暗色の油性化合物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製し、化合物は混合物として8%MeOH:DCMで溶出された。画分を蒸発させて粗生成物を得、これをさらに分取HPLC装置で精製した。分析条件:カラム:Inertsil ODS 3V(250mm×4.6mm×5mic)、移動相A/B:水中0.01%TFA/アセトニトリル、流速:1mL/分。純粋な画分を蒸発させ、1−4−(4−アミノ−7−(1−メチルピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(30mg、6%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 521.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.87 - 2.05 (m, 2 H), 2.07 - 2.25 (m, 4 H), 2.26 (s, 3 H), 2.28 - 2.31 (m, 2 H), 2.58 - 2.63 (m, 1 H), 2.88 - 2.90 (m, 2 H), 3.90 - 3.99 (m, 3 H), 4.06 - 4.11 (m, 1 H), 4.53 (br s, 1 H), 5.96 (br s, 2 H), 7.10 - 7.17 (m, 3 H), 7.41 - 7.45 (m, 2 H), 7.56 - 7.59 (m, 1 H), 7.79 - 7.83 (m, 1 H), 8.12 (s, 1 H)。
【0401】
実施例33
1−4−(4−アミノチエノ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化145】
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【0402】
ホルムアミド(10mL)中、2−アミノチオフェン−3−カルボン酸メチル(10g、63.7mmol、1当量)の撹拌溶液を190℃で8時間加熱した後、室温で一晩撹拌した。反応混合物を氷水(300mL)に注ぎ、10分間撹拌し、沈澱した固体を濾過し、水(50mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、生成物を褐色固体として得た、収量(5.5g、57%)。LC-MS (ES) m/z = 153.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 7.38 (d, J=5.6 Hz, 1 H), 7.56 (d, J=6 Hz, 1 H), 8.10 (s, 1 H), 12.42 (s, 1 H)。
【0403】
【化146】
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【0404】
チエノ[2,3−d]ピリミジン−4(1H)−オン(3g、19.7mmol、1当量)、臭素(3mL)およびAcOH(30mL)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。得られた残渣を水(2×10mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物を淡褐色固体として得た。収量(4.5g、98%)。LC-MS (ES) m/z = 231.0, 233.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 7.53 (s, 1 H), 8.12 (s, 1 H), 12.61 (brs, 1 H)。
【0405】
【化147】
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【0406】
6−ブロモチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(1H)−オン(4.5g、19.5mmol、1当量)およびPOCl
3(80mL)を6時間還流した。反応混合物を濃縮し、残渣を冷水およびヘキサンで洗浄し、生成物を褐色固体として得た、収量(4g、82%)。LC-MS (ES) m/z = 248.9, 250.9 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.48 (s, 1 H), 8.81 (s, 1 H)。
【0407】
【化148】
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【0408】
THF(40mL)中、6−ブロモ−4−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン(1g、4.0mmol、1当量)の撹拌溶液に、窒素下、−78℃で、THF溶液中2M LDA(3mL、6.0mmol、1.5当量)を滴下した。反応物を−78℃で1時間撹拌し、その後、水(1.25mL)とTHF(5mL)の混合物をゆっくり加えた。次に、この混合物を0℃に温め、水(60mL)に注ぎ、DCM(2×30mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:移動相としてヘキサン中10%EtOAcを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィー、24gシリカカラムにより精製し、5−ブロモ−4−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジンを黄色固体として得た。収量(0.46g、46%)。LC-MS (ES) m/z = 248.9 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.66 (s, 1 H), 8.87 (s, 1 H)。
【0409】
【化149】
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【0410】
水溶液NH
4OH(30mL)中、5−ブロモ−4−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン(0.46g、1.8mmol、1当量)の懸濁液をステンレス鋼オートクレーブにて100℃で一晩(18時間)加熱した。反応混合物を25℃に冷却し、懸濁液を濾過した。固体を水で洗浄し、真空下で乾燥させ、生成物を淡黄色固体として得た、収量(0.23g、55%)。LC-MS (ES) m/z = 230.0, 232.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 7.45 - 7.00 (br s, 2 H), 7.76 (s, 1 H), 8.31 (s, 1 H)。
【0411】
【化150】
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【0412】
1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(400mg、1.3mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(320mg、1.3mmol、1当量)、および酢酸カリウム(370mg、3.8mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(16mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(50mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応を室温まで冷却した。この反応混合物に、5−ブロモチエノ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(230mg、1.00mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(6mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(50mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、セライトベッドで濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を24gシリカゲルカラムおよび移動相としてDCM中3%MeOHを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。最後に、化合物をn−ペンタン(5×3mL)およびジエチルエーテル(3×5mL)で洗浄し、目的生成物を淡黄色固体として得た。収量(120mg、24%)。LCMS (ES) m/z = 387.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.16 - 2.26 (m, 1 H), 2.56 - 2.66 (m, 1 H), 3.95 - 4.02 (m, 3 H), 5.30 - 6.80 (br s, 2 H), 7.25 - 7.29 (m, 1 H), 7.31 - 7.38 (m, 4 H), 7.46 (s, 1 H), 7.50 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.87 (d, J=8.8 Hz, 2 H),8.33 (s, 1 H)。254nMでのHPLCによれば99.82%の純度。
【0413】
実施例34
1−4−(4−アミノチエノ[3,2−c]ピリジン−3−イル)フェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン
【化151】
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【0414】
1−(4−ブロモフェニル)−3−フェニルピロリジン−2−オン(400mg、1.3mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(320mg、1.3mmol、1当量)、および酢酸カリウム(370mg、3.8mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(16mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(51.5mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。3−ブロモチエノ[3,2−c]ピリジン−4−アミン(289mg、1.265mmol)および飽和NaHCO
3水溶液(6mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(51.5mg、0.063mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、および反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、セライトベッドで濾過し、EtOAc(100mL)で洗浄し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗材料を、24gシリカゲルカラムおよび移動相としてDCM中3%MeOHを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。最後に、化合物をエーテル(3×5mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物を灰白色固体として得た、収量(100mg、22%)。LCMS (ES) m/z = 386.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.17 - 2.26 (m, 1 H), 2.56 - 2.65 (m, 1 H), 3.95 - 4.00 (m, 3 H), 5.38 (s, 2 H), 7.25 - 7.29 (m, 2 H), 7.32 - 7.38 (m, 4 H), 7.44 (s, 1 H), 7.48(d, J=8 Hz, 2 H), 7.81 - 7.87 (m, 3 H)。290nMでのHPLCによれば99.71%の純度。
【0415】
実施例35
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化152】
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【0416】
5−メチルチアゾール−2−アミン(2.0g、17.5mmol、1.0当量)を濃HCl(35%)(9ml)にトリ、氷−塩混合物(約−5℃)中で冷却した。水(10ml)中、NaNO
2(1.33g、19.2mmol、1.1当量)の溶液を15分かけて滴下し、0℃で1時間撹拌し、室温までゆっくり温めた。反応混合物を60℃に加熱し、約2時間撹拌した。反応混合物をTLCおよびLCMSによりモニタリングした。出発材料の消耗の後に、反応混合物を氷水で希釈し、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物を黒色油状物として得た、収量(1.3g、75%)。LC-MS (ES) m/z = 134.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd
6) δ ppm 2.40 (s, 3 H), 7.38 (s, 1 H)。
【0417】
【化153】
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【0418】
ピロリジン−2−オン(3.0g、35.2mmol、1.0当量)、1−ブロモ−4−ヨードベンゼン(9.95g、35.2mmol、1.0当量)、DMEDA(0.37ml、3.5mmol、0.1当量)、CsF(13.36g、88.0mmol、2.5当量)およびCuI(0.335g、1.8mmol、0.05当量)をEtOAc(100ml)に取り、室温で30時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オンを白色固体として得た、収量(1.6g、19%)。LC-MS (ES) m/z = 240.0, 242.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.00 - 2.08 (m, 2 H), 2.48 - 2.50 (m, 2 H), 3.80 (t, J=6.8 Hz, 2 H), 7.53 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 7.62 (d, J=9.2 Hz, 2 H)。
【0419】
【化154】
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【0420】
トルエン(20ml)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(0.5g、2.1mmol、1.0当量)および2−クロロ−5−メチルチアゾール(0.276g、2.1mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、−78℃で、NaHMDS(THF中2M)(2.01ml、4.2mmol、2.0当量)を加え、1時間撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得、溶出剤30%EtOAc/ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した、収量(0.55g、56%)。LC-MS (ES) m/z = 337.0, 339.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.42 (s, 3 H), 2.58 - 2.65 (m, 1 H), 3.86 - 3.94 (m, 2 H), 4.33 (t, J=10.4 Hz, 1 H), 7.43 (d, J=1.2 Hz, 1 H), 7.57 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.65 (d, J=8.8 Hz, 2 H)。
【0421】
【化155】
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【0422】
段階−1
ジオキサン中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(5−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−2−オン(0.5g、1.5mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.376g、1.5mmol、1.0当量)、酢酸カリウム(0.362g、3.7mmol)およびPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.06g、0.07mmol、0.05当量)を加え、密閉試験管にて3時間100℃に加熱した。反応混合物をTLCおよびLCMSによりモニタリングした。出発材料の消耗の後に、LCMSは、ホウ素エステルとボロン酸の混合物を示した。粗反応混合物を後処理および精製を行わずにそのまま次の段階に進めた。
【0423】
段階−2
3−(5−メチルチアゾール−2−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.403g、1.8mmol、1.2当量)の撹拌反応混合物に、アルゴン雰囲気下で、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンおよび3mlの飽和NaHCO
3溶液、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.06g、0.07mmol、0.05当量)を加え、密閉試験管にて一晩100℃に加熱した。反応混合物をLCMSによりモニタリングした。出発材料の消耗の後に、反応混合物をセライトで濾過し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を2%MeOH/DCMで溶出し、濃縮し、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−メチルチアゾール−2−イル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た、収量(0.05g、8.4%および0.09g、不純物)。LCMS (ES) m/z = 405.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.43 (s, 3 H), 2.59 - 2.65 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.95 - 3.99 (m, 2 H), 4.35 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 6.03 (s, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.44 - 7.47 (m, 3 H), 7.77 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0424】
実施例36
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化156】
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【0425】
THF(50mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(2.0g、8.3mmol、1.0当量)および2−クロロ−5−フルオロピリジン(1.7ml、16.6mmol、2.0当量)の撹拌溶液に、−10℃で、NaHMDS(THF中1M)(17mL、16.6mmol、2.0当量)を加え、0℃で3時間撹拌した。反応混合物をLCMSおよびTLCによりモニタリングした。出発材料の消耗の後に、反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を30%EtOAc/ヘキサンで溶出した、収量(0.9g、32.5%)、灰白色固体。LC-MS (ES) m/z = 335.0, 337.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.53 - 2.60 (m, 1 H), 2.68 - 2.77 (m, 1 H), 3.87 - 3.93 (m, 1 H), 3.99 - 4.04 (m, 2 H), 7.37 - 7.44 (m, 2 H), 7.47 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.57 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 8.42 (d, J=2.0 Hz, 1 H)。
【0426】
【化157】
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【0427】
段階−1:
ジオキサン(20mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(0.85g、2.5mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.711g、2.8mmol、1.1当量)、酢酸カリウム(0.662g、6.4mmol)、次いで、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.103g、0.13mmol、0.05当量)を加え、密閉試験管にて3時間100℃に加熱した。反応混合物をTLCおよびLCMSによりモニタリングした。LCMSは、目的生成物を示した。粗反応混合物を、後処理および精製を行わずにそのまま次の段階に進めた。
【0428】
段階−2:
3−(5−フルオロピリジン−2−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オンの撹拌反応混合物に、アルゴン雰囲気下で、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.576g、2.5mmol、1.0当量)、5mlの飽和NaHCO
3溶液、次いで、アルゴン雰囲気下でPdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.103g、0.13mmol、0.05当量)を加え、一晩100℃に加熱した。反応混合物をLCMSによりモニタリングし、出発材料の消耗の後に、反応混合物を室温に冷却し、セライトで濾過し、DCMで洗浄した。濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を2%MeOH/DCMで溶出し、濃縮し、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た、収量(0.19g、19%)。LCMS (ES) m/z = 403.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.52 - 2.54 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.96 - 4.02 (m, 2 H), 4.14 - 4.17 (m, 1 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.28 (s, 1 H), 7.45 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.50 - 7.53 (m, 1 H), 7.70 - 7.75 (m, 1 H), 7.78 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H), 8.54 (d, J=2.8 Hz, 1 H)。
【0429】
実施例37
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(6−メチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化158】
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【0430】
THF(50ml)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(2.0g、8.3mmol、1.0当量)および2−クロロ−6−メチルピリジン(1.8ml、16.6mmol、2.0当量)の撹拌溶液に、−10℃で、NaHMDS(THF中1M)(17ml、16.6mmol、2.0当量)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応混合物をLCMSおよびTLCによりモニタリングした。3時間後、反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を30%EtOAc/ヘキサンで溶出した、収量(1.1g、44%)、灰白色固体。LC-MS (ES) m/z = 331.0, 333.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.43 (s, 3 H), 2.46 - 2.49 (m, 2 H), 3.87 - 4.05 (m, 3 H), 7.12 - 7.18 (m, 2 H), 7.55 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.62 - 7.68 (m, 3 H)。
【0431】
【化159】
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【0432】
段階−1:
ジオキサン(14mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(6−メチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(0.7g、2.1mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.536g、2.11mmol、1.0当量)、酢酸カリウム(0.518g、5.3mmol、2.5当量)を加え、次いで、アルゴン雰囲気下で、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.086g、0.11mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉試験管にて3時間100℃に加熱した。反応混合物をTLCおよびLCMSによりモニタリングした。LCMSは目的生成物を示した。粗反応混合物を、後処理および精製を行わずにそのまま次の段階に進めた。
【0433】
段階−2:
3−(6−メチルピリジン−2−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オンの撹拌反応混合物に、アルゴン雰囲気下で、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.479g、2.1mmol、1.0当量)および8mlの飽和NaHCO
3溶液を加え、次いで、アルゴン雰囲気下で、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.086g、0.11mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を100℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物をLCMSによりモニタリングし、出発材料の消耗の後に、反応混合物をセライトで濾過し、DCMで洗浄した。濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を不純物画分として2%MeOH/DCMで溶出し、それを分取HPLC(カラム:カラム:Inertsil ODS 3V(250mm×4.6mm×5mic)、移動相(A):水中0.01%アンモニア、移動相(B):ACN、流速:1.0mL/分)により精製し、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(6−メチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た、収量(0.07g、10%)。LCMS (ES) m/z = 399.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.44 (s, 3 H), 2.49 - 2.53 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.92 - 4.07 (m, 3 H), 6.03 (br s, 2 H), 7.13 - 7.20 (m, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.65 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 7.79 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0434】
実施例38
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−ピロリジン−2−オン
【化160】
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【0435】
THF(50mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(2.0g、8.33mmol、1.0当量)および2−クロロ−4,6−ジメチルピリミジン(1.42g、10.0、1.2当量)の撹拌溶液に、−10℃で、NaHMDS(THF中1M)(17mL、16.6mmol、2.0当量)を加え、1時間撹拌した。反応の進行をLCMSおよびTLCによりモニタリングした。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を水およびブライン溶液で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を40%EtOAc/ヘキサンで溶出し、目的生成物を灰白色固体として得た、収量(1.2g、42%)。LC-MS (ES) m/z = 346.0および348.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.46 (s, 6H), 2.56 - 2.71 (m, 2 H), 3.86 - 3.92 (m, 1 H), 4.03 - 4.08 (m, 1 H), 4.11 - 4.18 (m, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.47 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.60 (d, J=8.8 Hz, 2 H)。
【0436】
【化161】
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【0437】
段階−1:
ジオキサン(14mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(0.7g、2.0mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下で、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.514g、2.0mmol、1.0当量)、酢酸カリウム(0.49g、5.0mmol、2.5当量)を加え、次いで、アルゴン雰囲気下で、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.086g、0.105mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉試験管にて3時間100℃に加熱した。反応混合物をTLCおよびLCMSによりモニタリングした。LCMSは目的生成物を示した。粗反応混合物を、後処理および精製を行わずにそのまま次の段階に進めた。
【0438】
段階−2:
3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オンの撹拌反応混合物に、アルゴン雰囲気下で、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.59g、2.6mmol、1.3当量)および8mlの飽和NaHCO
3溶液を加え、次いで、アルゴン雰囲気下で、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.086g、0.105mmol、0.05当量)を加え、一晩100℃で加熱しながら撹拌を続けた。その後、反応混合物のLCMSは出発材料の消耗を示し、セライトで濾過し、DCMで洗浄した。濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を2%MeOH/DCMで50%不純物画分として溶出し、それを分取HPLC(カラム:Inertsil ODS 3V(250mm×4.6mm×5mic)、移動相(A):水中0.01%アンモニア、移動相(B):ACN、流速:1.0mL/分)により再精製し、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(4,6−ジメチルピリミジン−2−イル)ピロリジン−2−オンを灰白色固体として得た、収量(0.19g、22.8%)。LCMS (ES) m/z = 414.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.40 (s, 6 H), 2.49 - 2.53 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.97 - 4.14 (m, 3 H), 6.04 (br s, 2 H), 7.16 (s, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.46 (d, J=8.4 Hz, 2 H),7.79 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0439】
実施例39
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化162】
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【0440】
THF(25mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(2g、8.3mmol)および2−クロロ−4,6−ジメチルピリジン(1.5g、10.8mmol、1.3当量)の撹拌溶液に、−10℃で、NaHMDS(THF中1M)を滴下した。反応混合物を同じ温度で1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し、酢酸エチルに抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物は15%EtOAc:ヘキサンで出発材料とともに共溶出した。画分を蒸発させて混合物を得、これを1N HClで処理し、酢酸エチルに抽出した。水層を飽和NaHCO
3で塩基性とし、酢酸エチルに抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させ、1−(4−ブロモフェニル)−3−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(0.25g、9%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 345.0, 347.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.26 (s, 3 H), 2.38 (s, 3 H), 2.42 - 2.49 (m, 2 H), 3.86 - 3.88 (m, 1 H), 3.93 - 3.99 (m, 2 H), 3.90 - 3.99 (m, 2 H), 6.97 (s, 1 H), 7.0 (s, 1 H), 7.55 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.66 (d, J=8.4 Hz, 2 H)。
【0441】
【化163】
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【0442】
1,4−ジオキサン(18mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(250mg、0.7mmol)の混合物に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(180mg、0.7mmol、1当量)、および酢酸カリウム(210mg、2.2mmol、1当量)を加えた。反応混合物を5分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(30mg、0.04mmol、0.05当量)を加え、さらに5分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(160mg、0.72mmol、1.0当量)、飽和NaHCO
3水溶液(6mL)、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(30mg、0.04mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気した。この容器を密閉し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。粗生成物をセライトで濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮し、暗色の油性化合物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物は移動相5%MeOH:DCMで溶出した。純粋な画分を蒸発させ、1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(4,6−ジメチルピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(25mg、8.3%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 413.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.30 (s, 3 H), 2.48 (s, 3 H), 2.57 - 2.60 (m, 1 H), 2.69 - 2.72 (m, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 3.94 - 3.99 (m, 2 H), 4.10 - 4.11 (m, 1 H), 5.06 (br s, 2 H), 6.88 (s, 1 H), 6.92 (s, 1 H), 7.01 (s, 1 H), 7.48 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.78 (d, J=8.4 Hz, 2 H)。
【0443】
実施例40
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化164】
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【0444】
実施−1:
トルエン(10mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(930mg、3.9mmol、1.0当量)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(701mg、3.9mmol、1当量)の溶液に、−78℃で、トルエン中0.6M NaHMDS(12.9mL、7.8mmol、2当量)を5分かけて滴下した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(2×100ml)に抽出した。合わせた有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した、収量(1.5g、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 385.0, 387.0 [M+H]
+。
【0445】
実施−2
トルエン(30mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(2.0g、8.3mmol、1.0当量)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.8g、10.0mmol、1.2当量)の溶液に、−78℃で、THF中2M NaHMDS(8.3ml、16.6mmol、2当量)を5分かけて滴下した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(2×100mL)に抽出した。合わせた有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。
【0446】
精製:実施−1および実施−2の粗生成物を合わせ、移動相として15%EtOAc:ヘキサンを用いる100−200シリカゲル、80gカラム、CombiFlash(商標)Rfで精製し、目的生成物を白色固体として得た、収量(450mg、9.57%)。LC-MS (ES) m/z = 385.0, 337.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.46 - 2.68 (m, 1 H), 2.84 - 2.92 (m, 1 H), 3.85 - 3.94 (m, 1 H), 4.05 - 4.10 (m, 2 H), 7.49 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.56 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.60 (d, J=8 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=8 Hz, 1 H), 7.86 (t, J=8 Hz, 1 H)。
【0447】
【化165】
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【0448】
1−(4−ブロモフェニル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(450mg、1.2mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(296mg、1.2mmol、1当量)、および酢酸カリウム(343mg、3.5mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(20mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(47.5mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(265mg、1.168mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(8mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(47.5mg、0.058mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。混合物を水に注ぎ、EtOAc(2×100mL)に抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:粗生成物を、100−200シリカゲル、24gカラムおよび移動相としてDCM中3%MeOHを用いて精製し、目的生成物を灰白色固体として得た、収量(72mg、13.63%)。LCMS (ES) m/z = 453.1 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.54 - 2.58 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 3.98 - 4.05 (m, 2 H), 4.30 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 6.02 (br.s., 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.47 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.79 (m, 3 H), 7.84 (d, J=8 Hz, 1 H), 8.10 (t, J=7.6 Hz, 1 H), 8.14 (s,1 H)。254nMでのHPLCによれば98.29%の純度。
【0449】
実施例41
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化166】
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【0450】
EtOAc中、1−ブロモ−2−フルオロ−4−ヨードベンゼン(3.00g、35.3mmol、1.0当量)、ピロリジン−2−オン(10.60g、35.3mmol、1.0当量)およびCsF(13.39g、881.3mmol、2.5当量)の撹拌溶液にDMEDA(0.38mL、3.525mmol、0.1当量)を加え、次いで、CuI(0.336g、1.8mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。出発材料の消耗の後に、反応混合物をセライトで濾過した。濾液を水(1×25mL)、次いで、ブライン(2×30mL)で洗浄した。有機相をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させ、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(7.14g、粗生成物)を淡黄色固体として得、粗生成物を、精製を行わずに次の工程に進めた。C-MS (ES) m/z = 258.0, 260.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.14 - 2.21 (m, 2 H), 2.62 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 3.82 (t, J=8.0 Hz, 2 H), 7.28 (s, 1 H), 1H), 7.62 - 7.66 (m, 1 H)。
【0451】
【化167】
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【0452】
20mLのトルエン中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(1.00g、3.9mmol、1.0当量)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(0.844g、4.7mmol、1.2当量)の撹拌溶液に、−78℃で、0.6M NaHMDS(13.0mL、7.8mmol、2.0当量)を滴下し、得られた混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で急冷し、EtOAcで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物を19%EtOAc:Hexの溶媒勾配で溶出した。画分を濃縮し、目的生成物1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オンを黄色固体として得た(収量:0.585g、37.5%)。LC-MS (ES) m/z = 403, 405 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.55 - 2.63 (m, 1 H), 2.85 - 2.94 (m, 1 H), 3.87 - 3.93 (m, 1 H), 4.05 - 4.11 (m, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.51 (t, J=8.00 Hz, 1 H), 7.60 (d, J=8.00 Hz, 1 H), 7.66 (d, J=8.00 Hz, 2 H), 7.86 (t, J=8.00 Hz, 1 H)。
【0453】
【化168】
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【0454】
15mLの1,4−ジオキサン中、1−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(0.300g、0.7mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.190g、0.7mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.219g、22.3mmol、3.0当量)の撹拌および脱気溶液に、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.030g、0.04mmol、0.05当量)を加え、密閉容器にて100℃で3時間加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を、後処理を行わずに鈴木カップリングに進めた。反応混合物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.186g、0.8mmol、1.1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(6mL)を加え、アルゴン下で十分に脱気し、Pd(dppf)Cl
2.DCM複合体(0.062g、0.08mmol、0.1当量)を加えた。この容器を密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。出発材料の消耗の後に、反応混合物を室温まで冷却し、セライトで濾過し、5%MeOH:DCMで洗浄した。濾液を分離し、合わせた有機相をブライン(2×30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。粗生成物を移動相として2.0〜2.5%MeOH:DCMの溶媒勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分を濃縮し、得られた固体をACN中で摩砕し、濾過し、乾燥させ、目的生成物1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−フルオロフェニル)−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オンを白色固体として得た(0.115g、24%)。LC-MS (ES) m/z = 382.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 0.89 - 0.94 (m, 6 H), 1.22 - 1.30 (m, 1 H), 1.62 - 1.73 (m, 3 H), 2.31 - 2.34 (m, 1 H), 2.62 - 2.66 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.85 - 3.77 (m, 2 H), 5.96 (br s, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.39 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.54 (d, J=8.0Hz, 1 H), 7.78 - 7.81 (m, 1 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0455】
実施例42
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−オン
【化169】
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【0456】
THF(50mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(2.0g、8.3mmol、1.0当量)および4−クロロ−2,6−ジメチルピリミジン(1.0mL、8.3mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、0℃で、NaHMDS(THF中1.0M)を加え、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。SMの消耗の後、反応混合物をNH
4Cl溶液で急冷し、EtOAc(2×40mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製:シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物をヘキサン中45〜50%EtOAcで溶出し、1−4−ブロモフェニル)−3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−オン(2.2g、69.4%)を淡黄色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 346.0, 348.0, [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.41 (s, 3 H), 2.43 - 2.55 (m, 2 H), 2.57 (s, 3 H), 3.87 - 3.75 (m, 2 H), 4.05 (t, J=8.80 Hz, 1 H), 7.21 (s, 1 H), 7.56 (d, J=9.20 Hz, 2 H), 7.65 (d, J=8.80 Hz, 2 H)。
【0457】
【化170】
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【0458】
1−(4−ブロモフェニル)−3−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イル)ピロリジン−2−オン(0.6g、1.734mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.441g、1.7mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.510g、5.2mmol、3.0当量)を加え、混合物を10分間アルゴンで脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.071g、0.09mmol,0.05当量)を加え、再び10分間アルゴンで脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.394g、1.734mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(6mL)を加え、この混合物に10分間アルゴンガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.071g、0.09mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、および反応混合物を100℃で一晩撹拌した。粗混合物をセライトで濾過し、濾液をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:粗材料を、シリカゲルカラムを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物を移動相として8〜10%MeOH:DCMで灰白色固体として溶出した、収量(0.055g、7.7%)。LCMS (ES) m/z = 414.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.50 (s, 3 H), 2.57 - 2.61 (m, 1 H), 2.67 (s, 3 H), 2.71 - 2.78 (m, 1 H), 3.84 (s, 3 H), 3.91 - 4.00 (m, 2 H), 4.09 - 4.15 (m, 1 H), 5.23 (br s, 2 H), 6.94 (s, 1 H), 7.13 (s, 1 H), 7.49 (d, J=8.40 Hz, 2 H), 7.76 (d, J=8.0 Hz, 2 H), 8.33 (s, 1 H)。
【0459】
実施例43
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−ヒドロキシ−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化171】
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【0460】
トルエン(20mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(1g、4.166mmol、1当量)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.5g、8.3mmol、2当量)の撹拌溶液に、THF中2M NaHMDS(4.16mL、8.3mmol、2当量)を0℃で10分かけて滴下した。反応混合物を大気雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl溶液(100mL)で急冷し、EtOAc(2×100mL)に抽出し、有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:粗生成物を、フラッシュカラム(CombiFlash(商標)Rf)にて100−200シリカゲル、40gカラムを用い、移動相としてヘキサン中10%EtOAcを用いて精製し、目的生成物を白色ガム質固体として得た、収量(600mg、35.92%)。LC-MS (ES) m/z = 401.0, 403.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.30 - 2.37 (m, 1 H), 2.70 - 2.76 (m, 1 H), 3.95 (t, J=6.4 Hz, 2 H), 6.75 (s, 1 H), 7.58 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.67 (d, J=9.6 Hz, 2 H), 7.82 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 8.03 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 8.15 (t, J=7.6 Hz, 1 H)。
【0461】
【化172】
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【0462】
1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(500mg、1.3mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(316mg、1.3mmol、1当量)、および酢酸カリウム(366mg、3.740mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(23mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(50.5mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器としての試験管にて、100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(283mg、1.2mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(7mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(50.5mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ、EtOAc(2×100mL)に抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:粗生成物を、移動相としてDCM中3%MeOHで溶出するCombiFlash(商標)Rfクロマトグラフィーを用いた100−200シリカゲルを用いて精製し、純粋な画分を濃縮し、アセトニトリル(3×3mL)で洗浄し、乾燥させ、目的生成物を灰白色固体として得た、収量(85mg、14.5%)。LCMS (ES) m/z = 469.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.34 - 2.40 (m, 1 H), 2.76 - 2.82 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.96 - 4.06 (m, 2 H), 6.03 (br s, 2 H), 6.74 (s, 1 H), 7.29 (s, 1 H), 7.48 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.79 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.83 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 8.05 (d, J=10.8 Hz, 1 H), 8.16 (t, J=8.6 Hz, 2 H)。254nMでのHPLCによれば99.64%の純度。
【0463】
実施例44
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−メトキシ−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0464】
トルエン(30mL)中、1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(1.5g、6.3mmol、1当量)および2−クロロ−6−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.69g、9.4mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、THF中2M NaHMDS(6.25mL、12.5mmol、2当量)を0℃で10分かけて滴下した。反応混合物を大気圧下、室温で5時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液(100mL)で急冷し、EtOAc(2×100mL)で抽出し、有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:粗生成物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(CombiFlash(商標)Rf 移動相ヘキサン中10%EtOAc)にて100−200シリカゲル、40gカラムにより精製し、目的生成物を灰白色ガム質固体として得た、収量(780mg、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 401.0, 403.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.30 - 2.37 (m, 1 H), 2.70 - 2.76 (m, 1 H), 3.95 (t, J=6.8 Hz, 2 H), 6.75 (s, 1 H), 7.58 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 7.67 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 7.82 (d, J=7.2 Hz, 1 H), 8.03 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 8.15 (t, J=7.6 Hz, 1 H)。
【0465】
【化174】
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【0466】
THF(10mL)中、60%NaH(94mg、2.4mmol、1.3当量)の撹拌溶液に、THF(3mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−ヒドロキシ−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(730mg、1.8mmol、1当量)を0℃で滴下した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、0℃でヨードメタン(0.147mL、2.4mmol、1.3当量)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷水(5mL)で急冷し、EtOAc(10mL)に抽出し、有機層を水(5mL)およびブライン溶液(5mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、目的生成物を淡黄色固体として得た、収量(690mg、粗生成物)。LC-MS (ES) m/z = 415.0, 417.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.56 - 2.63 (m, 1 H), 2.74 - 2.80 (m, 1 H), 3.33 (s, 3 H), 3.93 - 3.97 (m, 2 H), 7.58 (d, J=9.2 Hz, 2 H), 7.66 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.88 (d, J =7.2 Hz, 1 H), 7.95 (d, J=8 Hz, 1 H), 8.17 (t, J=7.6 Hz, 1 H)。
【0467】
【化175】
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【0468】
1−(4−ブロモフェニル)−3−メトキシ−3−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピロリジン−2−オン(500mg、1.2mmol、1当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(306mg、1.2mmol、1当量)、および酢酸カリウム(354mg、3.6mmol、3当量)の混合物に1,4−ジオキサン(23mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(49mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、再び10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器として試験管にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(273mg、1.204mmol、1当量)および飽和NaHCO
3水溶液(7mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(49mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ、EtOAc(2×100mL)で抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。精製:移動相DCM中3%MeOHおよび24gカラムを用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、純粋な画分を回収し、濃縮し、目的生成物をジエチルエーテル(3×5mL)で洗浄し、乾燥させ、純粋な生成物を灰白色固体として得た、収量(55mg、9.48%)。LCMS (ES) m/z = 483.5 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.58 - 2.65 (m, 1 H), 2.80 - 2.86 (m, 1 H), 3.35 (s, 3 H), 3.72 (s, 3 H), 4.02 (t, J=8 Hz, 2 H), 6.04 (br s, 2 H), 7.29 (s, 1 H), 7.45 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.78 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.89 (d, J=8 Hz, 1 H), 7.98 (d, J=8 Hz, 1 H), 8.14 (s, 1 H), 8.18 (t, J=8 Hz, 1 H)。284nMでのHPLCによれば99.16%の純度。
【0469】
実施例45
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(1H−インダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化176】
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【0470】
ジヒドロフラン−2(3H)−オン(10g、116.3mmol)および三臭化リン(2.2mL、23.3mmol、0.2当量)の撹拌溶液を100℃に加熱し、臭素(9.0mL、174.5mmol、1.5当量)を滴下し、1時間撹拌した。塩化チオニル(11.0mL、151.2mmol、1.3当量)を滴下し、3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を蒸発させて粗材料を得、これをアセトニトリルに溶かした。上記反応混合物に4−ブロモアニリン(19.9g、116.3mmol、1.0当量)およびリン酸カリウム(24.68g、116.3mmol、1.0当量)を加え、室温で1時間撹拌した。50%NaOH溶液(35mL)を加え、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を蒸発させ、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物は9〜11%EtOAc:ヘキサンで溶出した。画分を蒸発させ、3−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(16.5g、44.6%)を得た。LCMS (ES) m/z = 317.9, 319.9 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.28 - 2.35 (m, 1 H), 2.70 - 2.79 (m, 1 H), 3.82 - 3.95 (m, 2 H), 4.86 - 4.89 (m, 1 H), 7.69 (d, J=7.2 Hz, 2 H), 7.59 (d, J=6.8 Hz, 2 H)。
【0471】
【化177】
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【0472】
実施1:
THF(5mL)中、1H−インダゾール(0.11g、0.9mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(0.04g、0.9mmol、1.5当量)を0℃で少量ずつ加えた。反応混合物を同じ温度で10分間撹拌した。THF(3mL)中、3−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(0.2g、0.6mmol)同じ温度で滴下し、反応混合物を室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、1−(4−ブロモフェニル)−3−(1H−インダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オンを油性化合物として得た。LCMS (ES) m/z = 356.0, 358.0 [M+H]
+。
【0473】
実施2:THF(25mL)中、1H−インダゾール(0.56g、0.5mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(0.19g、0.5mmol、1.5当量)を0℃で少量ずつ加えた。反応混合物を同じ温度で10分間撹拌した。THF(10mL)中、3−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(1g、3.1mmol)を同じ温度で滴下し、反応混合物を室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルに抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。化合物を35%EtOAc:ヘキサンで溶出した。純粋な画分を濃縮し、1−(4−ブロモフェニル)−3−(1H−インダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン(0.4g、30.76%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 356.0, 358.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.63 - 2.76 (m, 2 H), 3.94 - 4.04 (m, 1 H), 4.06 - 4.09 (m, 1 H), 5.89 - 5.93 (m, 1 H), 7.15 - 7.19 (m, 1 H), 7.40 - 7.43 (m, 1 H), 7.59 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.66 - 7.71 (m, 3 H), 7.79 (d, J=8 Hz, 2 H), 8.15 (s, 1 H)。
【0474】
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0475】
1,4−ジオキサン(18mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(1H−インダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン(370mg、1.0mmol)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(260mg、1.0mmol、1当量)、および酢酸カリウム(302mg、3.1mmol、1当量)を加えた。反応混合物を5分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(42mg、0.05mmol、0.05当量)を加え、さらに5分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(233mg、1.0mmol、1.0当量)、飽和NaHCO
3水溶液(6mL)を加えた。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(42mg、0.05mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気した。この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。粗生成物をセライトで濾過し、濾液を酢酸エチルに抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して暗色の油性化合物を得た。粗生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物を1%MeOH:DCMで溶出した。純粋な画分を蒸発させ、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(1H−インダゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン(140mg、31.9%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 424.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.65 - 2.77 (m, 2 H), 3.73 (s, 3 H), 4.0 - 4.07 (m, 1 H), 4.11 - 4.15 (m, 1 H), 5.91 - 5.95 (m, 1 H), 6.04 (br s, 2 H), 7.16 - 7.20 (m, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 7.41 - 7.44 (m, 1 H), 7.49 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 7.79 - 7.84 (m, 3 H), 8.15 (s, 1 H), 8.16 (s, 1 H)。
【0476】
実施例46
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(1H−インドール−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化179】
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【0477】
THF(20mL)中、1H−インドール(0.33g、2.8mmol)の撹拌溶液に、0℃で、NaH(60%)(0.34g、8.5mmol、3当量)を加え、10分間撹拌し、THF溶液中3−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(0.9g、2.8mmol、1当量)を0℃でゆっくり滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、50mLの冷水で急冷し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。有機液を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、目的の粗生成物を得た。粗化合物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物をn−ヘキサン中25〜30%酢酸エチルで溶出した。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、1−(4−ブロモフェニル)−3−(1H−インドール−1−イル)ピロリジン−2−オン(0.45g、45%)を灰白色固体として得た。LC-MS (ES) m/z = 355.0, 357.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.27 - 2.31 (m, 1 H), 2.66 - 2.73 (m, 1 H), 3.90 - 4.01 (m, 2 H), 5.65 - 5.70(m, 1 H), 6.50 (d, J=4.0 Hz, 1 H), 7.04 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.12 (t, J=8.0 Hz, 1 H), 7.42 - 7.49 (m, 2 H), 7.56 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.61(d, J=8.0 Hz, 2 H), 7.73 (d, J=8.0 Hz, 2 H)。
【0478】
【化180】
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【0479】
1,4−ジオキサン(10mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(1H−インドール−1−イル)ピロリジン−2−オン(0.35g、1.0mmol、1.0当量) の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.25g、1.0mmol、1.0当量)および炭酸カリウム(0.28g、3.0mmol、3.0当量)を加えた。反応混合物を15分間N
2で脱気し、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.04g、0.05mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉試験管にて100℃で3時間撹拌した。反応物を室温まで冷却し、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.22g、1.0mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(4mL)を加え、この混合物に10分間N
2ガスを通した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.04g、0.05mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(30mL)で希釈し、セライトで濾過し、濾液を水(20mL)で洗浄した。有機液をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空濃縮し、粗化合物を得た。粗生成物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、化合物を5%MeOH/DCMで溶出した。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、黄色固体を得た。この材料を分取HPLC勾配((水中0.01%アンモニア:CH
3CN)により再精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、真空濃縮し、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(1H−インドール−1−イル)ピロリジン−2−オン(0.03g、7.2%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 423.5 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.65 - 2.72 (m, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 4.00 - 4.06 (m, 2 H), 5.70 (t, J=9.6 Hz, 1 H), 6.03 (bs, 2 H), 6.51 - 6.52 (m, 1 H), 7.05 (t, J=7.2 Hz, 1 H), 7.14 (t, J=7.4 Hz, 1 H), 7.31 (s, 1 H), 7.43 - 7.46 (m, 2 H), 7.50 - 7.52 (m, 2 H), 7.57 (d, J=7.6 Hz, 1 H), 7.86 (d, J=8.4 Hz, 2 H), 8.15 (s, 1 H)。
【0480】
実施例47
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン
【化181】
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【0481】
ジヒドロフラン−2(3H)−オン(4g、46.5mmol)および三臭化リン(1mL、9.3mmol、0.2当量)の撹拌溶液を100℃に加熱した。臭素(4.0mL、69.7mmol、1.5当量)を滴下し、1時間撹拌した。塩化チオニル(8mL)を滴下し、3時間加熱した。溶媒を蒸発させて粗生成物を得た。上記の粗材料に4−ブロモアニリン(8.0g、46.5mmol、1.0当量)およびトリエチルアミン(20mL、139.5mmol、3.0当量)を加え、室温で1時間撹拌した。0℃で50%NaOH溶液(35mL)を加えた。反応混合物を室温に温め、3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、2,4−ジブロモ−N−(4−ブロモフェニル)ブタンアミド(2.5g、粗生成物)を得、これをそれ以上精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS (ES) m/z = 397.8、399.8 [M+H]
+。
【0482】
【化182】
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【0483】
THF(30mL)中、2,4−ジブロモ−N−(4−ブロモフェニル)ブタンアミド(2.5g、6.3mmol)の撹拌溶液に水素化ナトリウム(0.37g、9.4mmol、1.5当量)を0℃で少量ずつ加えた。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルに抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、3−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(1.5g、75%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 317.9, 319.9 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.28 - 2.40 (m, 1 H), 2.65 - 2.79 (m, 1 H), 3.82 - 3.87 (m, 1 H), 3.88 - 3.95 (m, 1 H), 4.86 - 4.89 (m, 1 H), 7.59 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.67 (d, J=8.8 Hz, 2 H)。
【0484】
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0485】
THF(15mL)中、3,5−ジメチル−1H−ピラゾール(0.3g、3.0mmol、1.5当量)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(0.18g、4.5mmol、1.5当量)を0℃で少量ずつ加えた。反応混合物を同じ温度で10分間撹拌した。THF(5mL)中、3−ブロモ−1−(4−ブロモフェニル)ピロリジン−2−オン(0.98g、3.0mmol)を同じ温度で滴下し、反応混合物を室温に温め、4時間撹拌した。反応混合物を氷水で急冷し、酢酸エチルに抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して粗生成物を得、これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。化合物を25%EtOAc:ヘキサンで溶出した。純粋な画分を濃縮し、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン(0.5g、50%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 334.2, 336.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.07 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 2.55 - 2.64 (m, 2 H), 3.83 - 3.89 (m, 1 H), 3.93 - 3.97 (m, 1 H), 5.28 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 5.83 (s, 1 H), 7.59 (d, J=8.8 Hz, 2 H), 7.68 (d, J=8.8 Hz, 2 H)。
【0486】
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0487】
1,4−ジオキサン(15mL)中、1−(4−ブロモフェニル)−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン(400mg、1.2mmol)の撹拌溶液に、ビス(ピナコラト)二ホウ素(304mg、1.2mmol、1当量)、および酢酸カリウム(352mg、3.6mmol、3当量)を加えた。反応混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(48mg、0.06mmol、0.05当量)を加え、さらに10分間N
2で脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物を35%EtOAc:ヘキサンで溶出した。純粋な画分を蒸発させ、3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(0.4g、88%)をガム質固体として得た。LCMS (ES) m/z = 382.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 1.27 (s, 12 H), 2.07 (s, 3 H), 2.23 (s, 3 H), 2.55 - 2.64 (m, 2 H), 3.83 - 3.89 (m, 1 H), 3.93 - 3.97 (m, 1 H), 5.28 - 5.30 (m, 1 H), 5.83 (s, 1 H), 7.89 (m, 4 H)。
【0488】
【化185】
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【0489】
実施1:
1,4−ジオキサン:水(3mL:1mL)中、3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(41mg、0.1mmol)、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(25mg、0.1mmol、1当量)およびリン酸カリウム(46mg、0.2mmol、2当量)の撹拌溶液に、Pd
2(dba)
3(5mg、0.005mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気した。トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(3mg、0.01mmol、0.1当量)を加え、反応混合物をさらに5分間脱気した。このバイアルを密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮して粗化合物を得、これを実施2とともに精製した。LCMS (ES) m/z = 402.2 [M+H]
+。
【0490】
実施2:
1,4−ジオキサン:水(3mL:0.7mL)中、3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピロリジン−2−オン(120mg、0.3mmol)、5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(70mg、0.3mmol、1当量)およびリン酸カリウム(130mg、0.6mmol、2当量)の撹拌溶液に、Pd
2(dba)
3(14mg、0.02mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を5分間N
2で脱気した。トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート(9mg、0.03mmol、0.1当量)を加え、反応混合物をさらに5分間脱気した。このバイアル密閉し、反応混合物を一晩100℃に加熱した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮して粗生成物(実施1および2)を得、これをシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製した。化合物を混合物として3%MeOH:DCMで溶出した。画分を蒸発させて粗生成物を得、これを分取HPLC装置によりさらに精製した。分析条件:カラム:kinetex C18(50mm×2.1mm×1.7mic)、移動相A/B:水中0.01%TFA/アセトニトリル、流速:0.7mL/分。純粋な画分を蒸発させ、生成物のトリフレート塩を得た。この塩を飽和NaHCO3溶液で中和し、10%MeOH:DCMに抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)ピロリジン−2−オン(20mg、4%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 402.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ 2.31 (s, 3 H), 2.49 (s, 3 H), 2.64 - 2.66 (m, 2 H), 3.89 (s, 3 H), 3.92 - 3.96 (m, 1 H), 4.0 - 4.04 (m, 1 H), 5.30 (m, 1 H), 5.84 (s, 1 H), 6.03 (brs, 2 H), 7.30 (s, 1 H), 7.48 (d, J=8 Hz, 2 H), 7.80 (d, J=8 Hz, 2 H), 8.14 (s, 1 H)。
【0491】
実施例48
1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化186】
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【0492】
THF(250mL)中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)酢酸(8.0g、46.5mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、1.0M LHMDS溶液(106.9mL、109.9mmol、2.3当量)を−78℃で10分かけて滴下した。LHMDSの添加が完了した後、冷却浴を外し、混合物を室温で撹拌した。1時間後、臭化アリル(13.0mL、151.1mmol、3.25当量)を0℃で一度に加えた。温度は22℃に上昇し、反応混合物は透明な溶液となった。さらに30分撹拌した後、反応混合物は乳濁した。反応混合物を16時間撹拌した。反応混合物を1N HCl(30mL)で希釈し、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。有機液を合わせ、飽和NaHCO
3水溶液(2×70mL)およびブライン溶液(80mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過した。有機溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸を褐色の液体として得た(11.5g)。LC-MS (ES) m/z = 211.1 [M-H]
+。
【0493】
【化187】
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【0494】
室温で、DCM(50mL)中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(3.5g、16.5mmol、1.0当量)および4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(3.56g、14.8mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、DIPEA(3.16mL、18.1mmol、1.1当量)、次いで、HATU(6.89g、18.1mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で約2時間撹拌した。反応混合物に水(50mL)を加え、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物N−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(3.1g)を暗褐色の液体として得た。LC-MS (ES) m/z = 434, 436 [M+H]
+。この材料をそのまま次の工程で使用した。
【0495】
【化188】
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【0496】
THF(83mL)および水(17mL)中、N−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(3.1g、7.1mmol、1.0当量)に、t−ブタノール中2.5重量%のオスミウムテトロキシド溶液(7.2mL、0.7mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(6.1g、28.5mmol、4.0当量)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、化合物をEtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗生成物1−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(3.8g)を褐色の液体として得た。LC-MS (ES) m/z = 436、438 [M+H]
+。この材料をそのまま次の工程で使用した。
【0497】
【化189】
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【0498】
ジクロロメタン(DCM)(30mL)中、1−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(3.0g、6.9mmol、1.0当量))に、TFA(8.96mL、137.6mmol、20当量)を加えた。反応混合物を10分間撹拌し、トリエチルシラン(4.4mL、27.5mmol、4.0当量)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、得られた残渣を飽和NaHCO
3水溶液で塩基性とし、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4)で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。粗生成物をSiO
2カラムにてフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配:20%EtOAc/ヘキサン)を用いて精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮し、1−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(2.3g、83%)を褐色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 420, 422 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 2.27 - 2.37 (m, 1 H), 2.66 - 2.74 (m, 1 H), 3.86 - 3.95 (m, 3 H), 6.75 (t, J=8.8 Hz, 1 H), 6.88 (d, J=6.4 Hz, 2 H), 7.70 (d, J=8.8 Hz, 1 H), 7.81 (dd, J=2.4, 8.8 Hz, 1 H), 7.99 - 8.00 (m, 1 H)。
【0499】
【化190】
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【0500】
1−(4−ブロモ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.8g、1.9mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.48g、1.9mmol、1.0当量)、および酢酸カリウム(0.56g、5.7mmol、3.0当量)の混合物に1,4−ジオキサン(20mL)を加え、混合物を10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.077g、0.095mmol、0.05当量)を加え、反応混合物を密閉容器にて100℃で12時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.43g、1.9mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(16mL)を加え、10分間N
2で脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.077g、0.095mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で18時間撹拌した。混合物をセライトベッドで濾過し、濾液をEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、粗生成物を得た。粗生成物をSiO
2カラムによりフラッシュカラムクロマトグラフィー(勾配:3%MeOH/DCM)で精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、濃縮して黄色固体を得た。生成物を分取HPLC(勾配(水中0.01%アンモニア:ACN)により再精製した。目的生成物を含有する画分を合わせ、減圧下で濃縮し、それをさらに凍結乾燥させ、1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(30mg、3.2%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 488.4 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSOd6) δ ppm 2.31 - 2.35 (m, 1 H), 2.60 - 2.65 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 4.01 - 4.10 (m, 2 H), 4.11 - 4.15 (m, 1H), 5.71 (bs, 2 H), 7.13 - 7.16 (m, 4 H), 7.49 (d, J = 8.4 Hz, 1 H), 7.87 (s, 1 H), 8.13 (s,1 H ), 8.36 (s,1 H)。
【0501】
実施例49
1−4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−メチルフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン
【化191】
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【0502】
室温で、DCM(30mL)中、2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エン酸(3.0g、14.1mmol、1.0当量)および4−ブロモ−3−メチルアニリン(2.3g、12.7mmol、0.9当量)の撹拌溶液に、DIPEA(2.71mL、15.6mmol、1.1当量)、次いで、HATU(5.91g、15.6mmol、1.1当量)を一度に加えた。得られた懸濁液を室温で60分間撹拌した。反応混合物をDCM(100mL)で希釈し、有機層を1N HCl(2×50mL)、飽和NaHCO
3水溶液(2×50mL)およびブライン溶液(60mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で有機溶媒を蒸発させ、粗N−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミドを黄色固体として得た(4.0g)。LC-MS (ES) m/z = 380.0、382.0 [M+H]
+。
【0503】
【化192】
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【0504】
THF(55mL)および水(12mL)中、N−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−2−(3,5−ジフルオロフェニル)ペント−4−エンアミド(2.2g、5.8mmol)の撹拌溶液に、t−BuOH中2.5重量%のオスミウムテトロキシド(5.8mL、0.6mmol、0.1当量)、次いで、過ヨウ素酸ナトリウム(4.9g、23.1mmol、2.0当量)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。SMの完了後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3水溶液およびブライン溶液(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させ、粗生成物を得た。LCMS分析は目的生成物とジオール中間体の存在を示した。この粗材料をTHF(55mL)および水(12mL)に再溶解させ、過ヨウ素酸ナトリウム(1.28g、6.027mmol、2当量)を加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。SMの完了後、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、得られた混合物を10分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、合わせた有機層をNaHCO
3水溶液(50mL)およびブライン溶液(60mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させ、粗生成物1−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(3.55g)を褐色の液体として得た。LC-MS (ES) m/z = 382.0, 384.0 [M+H]
+。
【0505】
【化193】
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【0506】
DCM(50mL)中、1−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)−5−ヒドロキシピロリジン−2−オン(3.5g、9.1mmol、1.0当量)の撹拌溶液に、トリエチルシラン(5.8mL、36.4mmol、4.0当量)、次いで、TFA(11.8mL、182.3mmol、20.0当量)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液で急冷し、DCM(100mL)で抽出した。有機層を分離し、ブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物を、100−200シリカゲル(24gカラム)を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、移動相n−ヘキサン中6%EtOAcで溶出し、標題生成物1−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.57g、57%)を白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 366.0, 368.0 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.17 - 2.28 (m, 1 H), 2.34 (s, 3 H), 2.53 - 2.59 (m, 1H), 3.86 - 3.92 (m, 2 H), 4.02 (t, J=9.2 Hz, 1 H), 7.08 - 7.15 (m, 3 H), 7.48 - 7.58 (m, 2 H), 7.67 (d, J=2.0 Hz, 1 H)。
【0507】
【化194】
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【0508】
1−(4−ブロモ−3−メチルフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.6g、1.6mmol、1.0当量)、ビス(ピナコラト)二ホウ素(0.41g、1.6mmol、1.0当量)、および炭酸カリウム(0.48g、4.9mmol、3.0当量)の混合物に1,4−ジオキサン(10mL)を加え、混合物を10分間Arガスで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.11g、0.08mmol、0.05当量)を加え、10分間Arで脱気した。反応混合物を密閉容器にて100℃で3時間撹拌した。SMの完了後、反応混合物を室温まで冷却した。5−ブロモ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(0.37g、1.6mmol、1.0当量)および飽和NaHCO
3水溶液(12mL)を加え、10分間アルゴンで脱気した。PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2付加物(0.11g、0.08mmol、0.05当量)を加え、この容器を密閉し、反応混合物を100℃で一晩撹拌した。SMの完了後、反応混合物を水に注ぎ、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン溶液(30mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、減圧下で溶媒を蒸発させ、粗生成物を得た。粗生成物を、100−200シリカゲル(24gカラム)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、移動相DCM中3%MeOHで溶出し、標題生成物1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3−メチルフェニル)−3−(3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン(0.1g、14%)を灰白色固体として得た。LCMS (ES) m/z = 434.2 [M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.21 - 2.27 (m, 4H), 2.54 - 2.61 (m, 1 H), 3.73 (s, 3 H), 3.93 - 4.07 (m, 3H), 5.54 (br, 2 H), 7.10 - 7.15 (m, 4 H), 7.25 (d, J=8.0 Hz, 1 H), 7.60 - 7.68 (m, 2 H), 8.13 (s, 1 H)。
【0509】
実施例50−カプセル組成物
本発明を投与するための経口投与形は、標準的なツーピースゼラチンカプセルに下記の表Iに示される割合の成分を充填することにより作製される。
【0510】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
実施例51−注射用非経口組成物
本発明を投与するための注射形態は、1.7重量%の1−(4−(4−アミノ−7−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)フェニル)−3−メチル−3−フェニルピロリジン−2−オン(実施例2の化合物)を水中10容量%のプロピレングリコール中で撹拌することにより作製される。
【0512】
実施例52 錠剤組成物
以下の表IIに示されるように、スクロース、硫酸カルシウム二水和物およびPERK阻害剤を混合し、示された割合で10%ゼラチン溶液を用いて造粒する。湿潤顆粒を篩いにかけ、乾燥させ、デンプン、タルクおよびステアリン酸と混合し、篩いにかけ、打錠する。
【0513】
【表2】
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【0514】
生物活性
PKR様小胞体キナーゼ(PERK)アッセイ(HTRF形式)
【0515】
PERK酵素の供給源:GST−PERK(536−1116)細胞質ドメインはInvitrogen(www.invitrogen.com)カタログ#PV5106(2011)から購入した。
【0516】
基質の供給源:eIF2α:6−His−全長ヒトeIF2αは、Sf9昆虫細胞におけるバキュロウイルス発現から精製する。eIF2タンパク質は、PBSに対する透析によりバッファー交換し、NHS−LC−ビオチンにより化学修飾し、その後、50mm TRIS pH7.2 /250mM NaCl/5mM DTTに対する透析によりバッファー交換する。タンパク質をアリコートに分け、−80℃で保存する。
【0517】
クエンチ溶液: クエンチ溶液は新たに調製し、反応物に加える際に終濃度4nM eIF2αホスホ−ser51−抗体(Milliporeから購入、カタログ#07−760、www.millipore.com)、4nM Eu−1024標識抗ウサギIgG(Perkin Elmerから購入、カタログ#AD0083)、40nM Streptavidin Surelight APC(Perkin Elmerから購入、カタログ#AD0201)および15mM EDTAとする。
【0518】
反応は黒色384ウェルポリスチレン低容量プレート(Grenier、#784076)にて最終容量10μlで行った。反応容量は、終濃度で、10mM HEPES、5mM MgCl
2、5μM ATP、1mM DTT、2mM CHAPS、40nMビオチン化−6−His−EIF2a、および0.4nM GST−PERK(536−1116)を含んだ。アッセイは化合物を含有するアッセイプレートにGST−PERK溶液を添加することにより行い、室温で30分間プレインキュベートした。反応はATPおよびEIF2α基質溶液の添加により開始される。室温で1時間のインキュベーションの後、クエンチ溶液を加える。これらのプレートに室温で2時間覆いを掛けた後、シグナルを測定する。生じたシグナルはViewluxリーダー(PerkinElmer)にて定量する。APCシグナルはAPC/Euの計算によりデータを変換することにより、ユウロピウムシグナルに対して正規化する。
【0519】
分析下の化合物をDMSOに1.0mMとなるように溶かし、11の希釈液としてDMSOで連続的に1:3希釈した。0.1μlの各濃度をアッセイプレートの対応するウェルに移した。これにより0.00017〜10μMの最終化合物濃度範囲が作出される。
【0520】
濃度反応曲線のためのデータを化合物濃度に対する、データ整理式100*(1−(U1−C2)/(C1−C2))で計算された阻害率%としてプロットし、ここで、Uは未知の値であり、C1は1%DMSOに対して得られた平均対照値であり、C2は0.1M EDTAに対して得られた平均対照値である。データは
【数1】
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で表される曲線とフィットし、式中、Aは最小y、Bは最大y濃度[M]であり、Dは傾きであり、xは化合物のlog
10である。各化合物の結果を、次のように計算されるpIC50として記録した。
pIC50 = −Log10(K)
【0521】
使用する略号:
APC、アロフィコシアニン
ATP、アデノシン三リン酸
BSA、ウシ血清アルブミン
CHAPS、3−[3−コラミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−1−プロパンスルホネート
DMSO、ジメチルスルホキシド
DTT、ジチオトレイトール
EDTA、エチレンジアミン四酢酸
Eu、ユウロピウム
HEPES、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸
HPLC、高速液体クロマトグラフィー
KCl、塩化カリウム
M、モル
mg、ミリグラム
MgCl
2、塩化マグネシウム
ml、ミリリットル
mM、ミリモル
nM、ナノモル
pM、ピコモル
MOPS、3−モルホリノプロパンスルホン酸
NaCl、塩化ナトリウム
NCBI、National Center for Biotechnology Information
PBS、リン酸緩衝生理食塩水
Tris−HCl、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンヒドロクロリド
μMまたはuM、マイクロモル
【0522】
上記のアッセイで本発明の化合物のPERKに対する活性を試験する。
【0523】
実施例1〜49の化合物を一般に上記PERK酵素アッセイに従って試験したところ、少なくとも1つの実施で6.4を超えるpIC50値を示した。
【0524】
実施例2化合物を一般に上記PERK酵素アッセイに従って試験したところ、少なくとも1つの実施でPERKに対して8のplC
50値を示した。
【0525】
実施例8、9、12、13、17、27および29の化合物を一般に上記PERK酵素アッセイに従って試験したところ、少なくとも1つの実施でPERKに対して8.3を超えるplC
50値を示した。
【0526】
実施例4、21、22、26および39の化合物を一般に上記PERK酵素アッセイに従って試験したところ、少なくとも1つの実施でPERKに対して7.4を超えるplC
50値を示した。
【0527】
上記のデータでは、pIC50は−log(IC50)として定義され、ここで、IC50値はモル単位で表される。
【0528】
本発明の好ましい実施形態が上記により示されるが、本発明は本明細書に開示される厳密な説明に限定されるものではないこと、および以下の特許請求の範囲内に入るあらゆる改変に対する権利が保有されることが理解されるべきである。