特表2017-508493(P2017-508493A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-508493可撓性電子構成要素のための支持構造
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-508493(P2017-508493A)
(43)【公表日】2017年3月30日
(54)【発明の名称】可撓性電子構成要素のための支持構造
(51)【国際特許分類】
   A44C 5/00 20060101AFI20170310BHJP
   A43C 19/00 20060101ALI20170310BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20170310BHJP
   G06F 3/0481 20130101ALI20170310BHJP
   A44C 5/10 20060101ALI20170310BHJP
【FI】
   A44C5/00 D
   A43C19/00
   G06F3/041 640
   G06F3/041 662
   G06F3/0481
   A44C5/10 F
   A44C5/10 510G
   A44C5/10 510E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】71
(21)【出願番号】特願2016-542913(P2016-542913)
(86)(22)【出願日】2014年12月24日
(85)【翻訳文提出日】2016年8月23日
(86)【国際出願番号】US2014072328
(87)【国際公開番号】WO2015100404
(87)【国際公開日】20150702
(31)【優先権主張番号】61/920,705
(32)【優先日】2013年12月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/946,412
(32)【優先日】2014年2月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/095,231
(32)【優先日】2014年12月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/006,714
(32)【優先日】2014年6月2日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】509137560
【氏名又は名称】ポリエラ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フエテマ, ジャルマー エドザー アイコ
(72)【発明者】
【氏名】モック, クウォック ウォー
(72)【発明者】
【氏名】カリー, サムエル メイソン
【テーマコード(参考)】
4F050
5E555
【Fターム(参考)】
4F050GA13
5E555AA63
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC01
5E555CA10
5E555CA44
5E555CB21
5E555DA02
5E555DA40
5E555DB03
5E555DC24
5E555FA00
(57)【要約】
本特許出願は、概して、可撓性電子構成要素に関し、より具体的には、腕、マグカップ、靴、ベルト、コーヒーカップ、電話、コンピュータ等の他のアイテムに容易に取付可能である、物品の中に組み込まれる、またはその配置される、可撓性OLED照明、折畳式電子リーダ、ロールアウト式スクリーン、もしくはディスプレイ等の動的可撓性電子構成要素のための支持構造に関する。ある物品は、可撓性電子構成要素と、可撓性電子構成要素に結合される可撓性支持体とを含む。可撓性支持体は、可撓性電子構成要素を支持するだけではなく、また、可撓性構成要素の局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体は、物品の移動を促進するように構成される複数のヒンジ点を画定する。複数のヒンジ点は、物品が所望の屈曲範囲を有するように位置付けられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、可撓性電子構成要素と、
前記可撓性電子構成要素に結合され、前記可撓性電子構成要素の局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体であって、前記可撓性支持体は、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記物品の移動を促進するように構成される複数のヒンジ点を画定し、前記可撓性電子構成要素を少なくとも2つの連続する対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成され、前記複数のヒンジ点は、前記物品が所望の屈曲範囲を有するように位置付けられる、可撓性支持体と、
を備える、物品。
【請求項2】
前記第1の位置は、実質的に平坦な位置を備え、前記第2の位置は、湾曲位置を備え、前記可撓性電子構成要素は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で屈曲可能である、請求項1に記載の物品。
【請求項3】
前記可撓性支持体は、前記可撓性電子構成要素を各対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成される、請求項1または2に記載の物品。
【請求項4】
前記可撓性支持体は、その間に配置される内層を介して、前記可撓性電子構成要素に結合される、請求項1から3のいずれか1項に記載の物品。
【請求項5】
前記内層は、発泡体、ゴム、または粘弾性材料を備える、請求項4に記載の物品。
【請求項6】
前記内層は、接着剤を備え、前記接着剤は、前記可撓性電子構成要素の一部を前記可撓性支持体の対応する部分に機械的に結合するように構成される、請求項4または5に記載の物品。
【請求項7】
前記可撓性電子構成要素は、中立面を有し、前記複数のヒンジ点は、前記物品が、前記電子構成要素自体の屈曲範囲に実質的に類似し得る屈曲範囲を有するように、実質的に、前記可撓性電子構成要素の中立面に沿って位置する、請求項1から6のいずれか1項に記載の物品。
【請求項8】
前記可撓性電子構成要素は、中立面を有し、前記複数のヒンジ点は、前記物品が、前記電子構成要素自体の屈曲範囲を上回る屈曲範囲を有するように、実質的に、前記可撓性電子構成要素の中立面から計算された距離に位置する、請求項1から7のいずれか1項に記載の物品。
【請求項9】
前記可撓性電子構成要素は、中立面を有し、前記複数のヒンジ点は、前記物品が、前記電子構成要素自体の屈曲範囲未満である屈曲範囲を有するように、実質的に、前記可撓性電子構成要素の中立面から計算された距離に位置し、前記物品の屈曲範囲は、前記所望の屈曲範囲と等しいまたはそれを上回る、請求項1から6のいずれか1項に記載の物品。
【請求項10】
前記所望の屈曲範囲は、3〜200mmを備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の物品。
【請求項11】
前記可撓性電子構成要素は、可撓性ディスプレイ、可撓性電子回路、センサタグ、または可撓性OLED照明を備える、請求項1から10のいずれか1項に記載の物品。
【請求項12】
前記複数のヒンジ点は、仮想ヒンジ点である、請求項1から11のいずれか1項に記載の物品。
【請求項13】
前記複数のヒンジ点は、前記可撓性支持体の上部側内に形成される複数の溝によって画定され、前記複数の溝はそれぞれ、外向きまたは内向き方向における前記可撓性電子構成要素の対応する部分の屈曲を制限するように構成される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項14】
前記複数のヒンジ点は、実質的に、前記可撓性電子構成要素の中立面に沿って位置する、請求項1から13のいずれか1項に記載の物品。
【請求項15】
前記可撓性支持体は、前記複数の溝によって画定される複数の支持区分を備え、前記複数の溝はそれぞれ、その溝に隣接する支持区分間の屈曲を制限するように構成される、請求項13または14に記載の物品。
【請求項16】
前記隣接する支持区分の一部は、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、相互に向かって移動するように構成される、請求項15に記載の物品。
【請求項17】
前記可撓性電子構成要素が前記第2の位置にあるとき、前記隣接する支持区分の一部は、相互に接触し、実質的に、その間の個別の溝に近接し、それによって、前記可撓性電子構成要素のさらなる屈曲を防止するように構成される、請求項15または16に記載の物品。
【請求項18】
前記複数のヒンジ点は、前記可撓性支持体内に形成される複数の溝によって画定され、前記複数の溝によって画定される複数の支持区分をさらに備え、前記複数の溝はそれぞれ、その溝に隣接する支持区分間の屈曲を制限するように構成される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項19】
各対の隣接する支持区分は、前記支持区分の第1のもの内に形成されるスロットと、前記支持区分の第2のものから延在し、前記スロット内に配置される対応する停止タブとを備え、各スロットは、前記隣接する第1および第2の支持区分間の屈曲の量を制限するように構成される、請求項18に記載の物品。
【請求項20】
各停止タブは、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動されているとき、前記対応するスロット内で移動可能である、請求項19に記載の物品。
【請求項21】
各陥凹は、第1の停止表面と、前記第1の停止表面と対向する第2の停止表面とを画定し、各第1の停止表面は、外向き方向における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列され、各溝および各第2の停止表面は、内向き方向における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列される、請求項20に記載の物品。
【請求項22】
各停止タブは、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、前記対応するスロットの第1の停止表面に向かって移動するように構成される、請求項21に記載の物品。
【請求項23】
各停止タブの一部は、前記可撓性電子構成要素が前記第2の位置に到達すると、前記対応する陥凹の第1の停止表面に接触し、それによって、前記可撓性電子構成要素のさらなる局所屈曲を防止するように構成される、請求項21または22に記載の物品。
【請求項24】
各支持区分は、底壁と、相互に対向する一対の側壁とによって画定され、前記底壁から上向きに延在し、対の隣接する支持区分毎に、前記スロットは、前記支持区分の第1のものの底壁内に形成され、前記対応する停止タブは、前記支持区分の第2のものの底壁から外向きに延在する、請求項19から23のいずれか1項に記載の物品。
【請求項25】
各支持区分は、底壁と、相互に対向する一対の側壁とによって画定され、前記底壁から上向きに延在し、対の隣接する支持区分毎に、前記スロットは、前記支持区分の第1のものの片方の側壁内に形成され、前記対応する停止タブは、前記支持区分の第2のものの対応する側壁から外向きに延在する、請求項19から23のいずれか1項に記載の物品。
【請求項26】
各スロットは、前記対応する停止タブに接触し、それをその中に保定するように構成される、リブ部分を備える、請求項19から25のいずれか1項に記載の物品。
【請求項27】
前記複数のヒンジ点は、前記可撓性支持体内に形成される複数の溝によって画定され、前記複数の溝によって画定される複数の支持区分をさらに備え、前記複数の溝はそれぞれ、その溝に隣接する支持区分間の屈曲を制限するように構成される、請求項1から12に記載の物品。
【請求項28】
前記複数の溝は、前記可撓性支持体の上部側内に形成され、前記複数の溝はそれぞれ、外向き方向における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように構成される、請求項27に記載の物品。
【請求項29】
前記可撓性支持体から上向きに延在する複数の突起をさらに備え、隣接する突起は、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、相互に向かって移動する、請求項27または28に記載の物品。
【請求項30】
前記可撓性支持体は、相互に摺動可能に接続される複数のリンクを備え、前記複数のヒンジ点は、前記複数のリンクによって画定される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項31】
前記複数のリンクの一部は、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されると、相互に向かって摺動するように構成される、請求項30に記載の物品。
【請求項32】
前記複数のリンクはそれぞれ、
基部と、
前記基部から上向きに延在する少なくとも1つの突起であって、隣接する個別のリンクの一部に互いに干渉して接触し、隣接するリンク間の屈曲を制限するように構成される、少なくとも1つの突起と、
を備える、請求項30または31に記載の物品。
【請求項33】
前記複数のリンクはそれぞれ、
第1の端部と、前記第1の端部に対向する第2の端部とを有する、基部と、
前記第1の端部に近接して前記基部から下向きに延在する、一対のタブであって、それぞれ、前記第1の端部に隣接する第1の個別のリンクの一部内に配置されるように構成される、タブと、
前記第1の端部に近接して前記基部から上向きに延在する、一対の突起であって、隣接するリンク間の屈曲を制限するように、前記第2の端部に隣接する第2の個別のリンクの一部に互いに干渉して係合するように構成される、突起と、
を備える、請求項30または31に記載の物品。
【請求項34】
前記可撓性支持体は、複数のピンを介して相互に摺動可能に接続される複数のリンクを備え、前記複数のヒンジ点は、前記複数のリンクによって画定される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項35】
前記複数のリンクはそれぞれ、第1の端部と、前記第1の端部に対向する第2の端部と、前記第1の端部に近接して形成される第1の対のスロットと、前記第2の端部に近接して形成される第2の対のスロットとを含み、前記第1および第2の対のスロットは、隣接するリンク間の屈曲を制限するように構成される、請求項34に記載の物品。
【請求項36】
各リンクの第1の対のスロットは、前記第1の端部に隣接して配置される個別の第2のリンクの第2の対のスロットと整合され、各リンクの第2の対のスロットは、前記第2の端部に隣接して配置される個別の第3のリンクの第1の対のスロットと整合される、請求項34または35に記載の物品。
【請求項37】
各第1の対のスロットは、前記可撓性電子構成要素の第1の位置に対応する第1のスロット位置と、前記可撓性電子構成要素の第2の位置に対応する第2のスロット位置とを有する、第1のピンガイド経路を画定し、各第2の対のスロットは、前記可撓性電子構成要素の第1の位置に対応する第3のスロット位置と、前記可撓性電子構成要素の第2の位置に対応する第4のスロット位置とを有する、第2のピンガイド経路を画定する、請求項34または35に記載の物品。
【請求項38】
第1の個別のピンは、各第1の対のスロットの第1のガイド経路内に配置され、その第1のガイド経路の前記第1のスロット位置と前記第2のスロット位置との間で摺動可能であって、第2の個別のピンは、前記各第2の対のスロットの第2のガイド経路内に配置され、その第2のガイド経路の前記第3のスロット位置と前記第4のスロット位置との間で摺動可能である、請求項37に記載の物品。
【請求項39】
各第1の対のスロットは、第1のスロットと、第2のスロットとを備え、各第2の対のスロットは、第3のスロットと、第4のスロットとを備え、前記第1および第2のスロットはそれぞれ、それぞれ、前記第1の端部に隣接して配置される個別の第2のリンクの第2および第1のスロットと整合され、前記第3および第4のスロットはそれぞれ、それぞれ、前記第2の端部に隣接して配置される個別の第3のリンクの第4および第3のスロットと整合される、請求項36から38のいずれか1項に記載の物品。
【請求項40】
第1の対のピンは、第1のリンクの第1の対のスロットを第2のリンクの第2の対のスロットに摺動可能かつ枢動可能に接続し、第2の対のピンは、前記第1のリンクの第2の対のスロットを第3のリンクの第1の対のスロットに摺動可能かつ枢動可能に接続する、請求項34に記載の物品。
【請求項41】
前記複数のリンクはそれぞれ、弧状である、請求項34から40のいずれか1項に記載の物品。
【請求項42】
前記第1の対のスロットの1つは、前記第2の対のスロットの1つに対して角度付けられる、請求項34から41のいずれか1項に記載の物品。
【請求項43】
前記複数のリンクの各リンクは、第1の筐体部分と、前記第1の筐体部分に可撤性に結合される第2の筐体部分とを備える、請求項34から42のいずれか1項に記載の物品。
【請求項44】
前記第1の筐体部分は、複数のタブを備え、前記第2の筐体部分は、前記複数のタブを受容し、前記第2の筐体部分を前記第1の筐体部分に結合するように定寸される、複数の溝を備える、請求項43に記載の物品。
【請求項45】
前記可撓性支持体は、前記可撓性支持体の一端から前記可撓性支持体の他端まで、前記複数のヒンジ点によって画定される中心線に沿って測定される長さを有し、前記長さは、前記可撓性支持体が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、実質的に不変である、請求項34から44のいずれか1項に記載の物品。
【請求項46】
前記可撓性支持体は、前記可撓性支持体の一端から前記可撓性支持体の他端まで、前記複数のヒンジ点によって画定される中心線に沿って測定される長さを有し、前記可撓性支持体が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、前記中心線に沿って、実質的経路長差が存在しない、請求項34から44のいずれか1項に記載の物品。
【請求項47】
前記長さは、前記可撓性支持体が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されるとき、実質的に不変である、請求項45または46に記載の物品。
【請求項48】
前記可撓性支持体は、相互に枢動可能に接続される複数のリンクを備え、前記複数のヒンジ点は、前記複数のリンクによって画定される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項49】
前記可撓性支持体は、前記可撓性支持体の一端から前記可撓性支持体の他端まで、前記複数のヒンジ点によって画定される連続中心線に沿って測定される長さを有し、前記連続中心線の長さは、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されると、増減する、請求項48に記載の物品。
【請求項50】
前記連続中心線の長さは、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されると、増加する、請求項49に記載の物品。
【請求項51】
前記複数のリンクはそれぞれ、
基部と、
前記基部から上向きに延在する一対の側壁と、
前記側壁のそれぞれ内に形成されるスロットと、
前記側壁のそれぞれから外向きに延在し、隣接するリンク間の屈曲を制限するように、個別の隣接するリンクのスロット内に移動可能に配置される、タブと、
を備える、請求項48から50のいずれか1項に記載の物品。
【請求項52】
各側壁は、第1の部分と、第2の部分と、前記第1の部分と第2の部分との間に配置される遷移部分とを有し、前記複数のリンクはそれぞれ、前記2つの第1の部分内に形成される第1の対の開口と、前記2つの第2の部分内に形成される第2の対の開口とを備え、前記第1の対の開口は、個別の第2の隣接するリンクの第2の対の開口と整合され、前記第2の対の開口は、個別の第3の隣接するリンクの第1の対の開口と整合される、請求項51に記載の物品。
【請求項53】
各スロットは、第1の停止表面と、前記第1の停止表面と対向する第2の停止表面とを画定し、各第1の停止表面は、内向き方向における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列され、各第2の停止表面は、外向き方向における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列される、請求項51または52に記載の物品。
【請求項54】
各タブは、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、前記個別の対応するスロットの第1の停止表面に向かって移動するように構成される、請求項53に記載の物品。
【請求項55】
各タブの一部は、前記可撓性電子構成要素が前記第2の位置に到達すると、前記個別の対応するスロットの第1の停止表面に接触し、それによって、前記第2の位置を越える前記可撓性電子構成要素のさらなる局所屈曲を防止するように構成される、請求項53または54に記載の物品。
【請求項56】
各タブの一部は、前記可撓性電子構成要素が前記第1の位置に到達すると、前記個別の対応するスロットの第2の停止表面に接触し、それによって、前記第1の位置を越える前記可撓性電子構成要素のさらなる局所屈曲を防止するように構成される、請求項53から55のいずれか1項に記載の物品。
【請求項57】
前記複数のヒンジ点は、前記可撓性支持体の上部または底部側内に形成される複数の溝によって画定され、前記複数の溝は、前記可撓性電子構成要素の対応する部分の屈曲を制限するように構成される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項58】
前記複数の溝は、前記可撓性支持体の底部側内に形成される、請求項57に記載の物品。
【請求項59】
前記複数の溝は、前記可撓性支持体の一方の縦方向側から前記可撓性支持体の他方の縦方向側まで延在する、請求項57または58に記載の物品。
【請求項60】
前記複数の溝は、前記可撓性支持体を横断して均一に離間される、請求項57から59のいずれか1項に記載の物品。
【請求項61】
前記複数の溝は、前記可撓性支持体を横断して異なる距離で離間される、請求項57から59のいずれか1項に記載の物品。
【請求項62】
前記可撓性支持体は、前記可撓性電子構成要素に最も近接して配置される第1の不断区分を有し、前記第1の区分に隣接して配置される第2の区分を有し、その中に配置される複数の溝を有する、柔軟性材料を含む、請求項57から61のいずれか1項に記載の物品。
【請求項63】
前記複数のヒンジ点は、前記可撓性支持体の上部または底部側内に形成される第1の複数の溝および第2の複数の溝によって画定され、前記第1の複数の溝は、前記可撓性支持体の一方の横方向側から前記可撓性支持体の前記他方の横方向側まで延在し、第1の次元における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように構成され、前記第2の複数の溝は、前記可撓性支持体の一方の縦方向側から前記可撓性支持体の他方の縦方向側まで延在し、前記第1の次元と異なる第2の次元における前記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように構成される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項64】
前記第2の複数の溝は、前記第1の複数の溝に直交する、請求項63に記載の物品。
【請求項65】
前記可撓性支持体は、前記可撓性電子構成要素に最も近接して配置される第1の不断区分を有し、前記第1の区分に隣接して配置される第2の区分を有し、その中に形成される第1および第2の複数の溝を有する、柔軟性材料を含み、前記第1および第2の複数の溝の各溝は、その溝に隣接する前記可撓性支持体の部分間の局所屈曲を制限するように構成される、請求項63または64に記載の物品。
【請求項66】
前記第1および第2の複数の溝の側面は、前記可撓性電子構成要素が前記可撓性電子構成要素の屈曲公差内の範囲外に屈曲されるのに先立って、前記可撓性支持体の屈曲に応じて、特定の溝の側面が合衝するように、テーパ状である、請求項63から65のいずれか1項に記載の物品。
【請求項67】
前記第1の複数の溝は、前記可撓性支持体を横断して均一に離間される、請求項63から66のいずれか1項に記載の物品。
【請求項68】
前記第1の複数の溝は、前記可撓性支持体を横断して異なる距離で離間される、請求項63から66のいずれか1項に記載の物品。
【請求項69】
前記第2の複数の溝は、前記可撓性支持体を横断して均一に離間される、請求項63から68のいずれか1項に記載の物品。
【請求項70】
前記第2の複数の溝は、前記可撓性支持体を横断して異なる距離で離間される、請求項63から68のいずれか1項に記載の物品。
【請求項71】
前記複数のヒンジ点は、それぞれ、前記可撓性支持体の上部または底部側内に形成される、第1の複数の溝と、第2の複数の溝と、第3の複数の溝とによって画定され、前記第1、第2、および第3の複数の溝は、相互に対してある角度で形成される、請求項1から12のいずれか1項に記載の物品。
【請求項72】
前記第1、第2、および第3の複数の溝は、相互に対して約60度の角度で形成される、請求項71に記載の物品。
【請求項73】
前記可撓性支持体は、前記可撓性電子構成要素に最も近接して配置される第1の不断区分を有し、前記第1の区分に隣接して配置される第2の区分を有し、その中に形成される第1、第2、および第3の複数の溝を有する、柔軟性材料を含み、前記第1、第2、および第3の複数の溝の各溝は、その溝に隣接する前記可撓性支持体の部分間の局所屈曲を制限するように構成される、請求項71または72に記載の物品。
【請求項74】
前記第1および第2の複数の溝の側面は、前記可撓性電子構成要素が前記可撓性電子構成要素の屈曲公差内の範囲外に屈曲されるのに先立って、前記可撓性支持体の屈曲に応じて、特定の溝の側面が合衝するように、テーパ状である、請求項71から73のいずれか1項に記載の物品。
【請求項75】
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である可撓性ディスプレイであって、中立面を有する、可撓性ディスプレイと、
前記可撓性ディスプレイに結合され、前記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体であって、前記可撓性支持体は、前記第1の位置と前記第2の位置との間の前記可撓性ディスプレイの移動を促進するように構成される、複数のヒンジ点を画定し、前記複数のヒンジ点は、前記物品が前記中立面と実質的に重複する屈曲平面を有するように、前記可撓性ディスプレイの中立面に実質的に近接して位置付けられる、可撓性支持体と、
を備える、物品。
【請求項76】
物品であって、
可撓性ディスプレイと、
前記可撓性ディスプレイに結合され、前記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体であって、前記可撓性支持体は、複数の実質的に剛性の支持区分と、隣接する支持区分間に画定される複数のヒンジ点とを備え、前記複数の実質的に剛性の支持区分は、前記可撓性ディスプレイを少なくとも3つの連続する対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成され、前記複数のヒンジ点は、前記物品のための所望の屈曲範囲を促進するように構成される、可撓性支持体と、
を備える、物品。
【請求項77】
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、可撓性ディスプレイと、
前記可撓性ディスプレイに結合され、前記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体と、
を備え、前記可撓性支持体の一部は、前記物品が所望の屈曲範囲を有するように、前記可撓性ディスプレイが前記第1の位置から前記第2の位置に移動されると、収縮または拡張するように構成される、物品。
【請求項78】
前記可撓性支持体は、複数の実または仮想ヒンジ点を画定し、前記物品は、前記実または仮想ヒンジ点によって画定される屈曲平面を有し、前記屈曲平面の下方に位置する前記可撓性支持体の一部は、前記可撓性ディスプレイが前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、収縮または拡張するように構成される、請求項77に記載の物品。
【請求項79】
前記可撓性支持体の一部は、前記可撓性ディスプレイが前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、収縮するように構成される、請求項77または78に記載の物品。
【請求項80】
前記可撓性支持体の一部は、前記可撓性ディスプレイが前記第1の位置から前記第2の位置に移動されているとき、拡張するように構成される、請求項77または78に記載の物品。
【請求項81】
前記可撓性支持体は、複数の支持区分を備え、隣接する支持区分は、前記第1の位置と前記第2の位置との間で相互に対して移動可能である、請求項77から80のいずれか1項に記載の物品。
【請求項82】
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、可撓性ディスプレイと、
前記可撓性ディスプレイに結合され、前記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体と、
を備え、前記可撓性支持体の一部は、前記可撓性ディスプレイが連続ディスプレイ面積を提供するように、前記物品が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、実質的に不変のままである長さを有する、物品。
【請求項83】
前記可撓性支持体は、複数の実または仮想ヒンジ点を画定し、前記可撓性支持体の一部は、前記実または仮想ヒンジ点によって画定される中心線を備える、請求項82に記載の物品。
【請求項84】
前記可撓性電子構成要素は、前記可撓性電子構成要素を損なわずに、繰り返し屈曲されることができる、前記請求項のいずれか1項に記載の物品。
【請求項85】
前記可撓性電子構成要素は、少なくとも50,000回屈曲される、請求項84に記載の物品。
【請求項86】
前記請求項のいずれか1項またはそれを上回る他の請求項と組み合わせられる、前記請求項のいずれか1項。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
これは、2013年12月24日に出願された「Dynamically Flexible, Attachable Device Having an Integral Flexible Display」というタイトルの米国仮特許出願第61/920,705号(参照番号:32187−48118P)、2014年2月28日に出願された「Support Structure for a Flexible Electronic Component」というタイトルの米国仮特許出願第61/946,412号、2014年6月2日に出願された「Attachable, Two−Dimensional Flexible Electronic Device」というタイトルの米国仮特許出願第62/006,714号(参照番号:32187−48483P)、2014年12月22日に出願された「Support Structures for a Flexible Electronic Component」というタイトルの米国仮特許出願第62/095,231号(参照番号:32187−47980P1)に対する優先権を主張するものであり、これらの出願日の利益を主張する、国際特許協力条約(PCT)出願である。これらの出願の各々の開示全体が、あらゆる用途および目的のために、参照により、本明細書に明示的に援用される。
【0002】
本特許出願は、概して、可撓性電子構成要素に関し、より具体的には、腕、マグカップ、靴、ベルト、コーヒーカップ、電話、コンピュータ等の他のアイテムに容易に取付可能である、物品の中に組み込まれる、またはその配置される、可撓性OLED照明、折畳式電子リーダ、ロールアウト式スクリーン、もしくはディスプレイ等の動的可撓性電子構成要素のための支持構造に関する。
【背景技術】
【0003】
可撓性電子回路、センサタグ、可撓性OLED照明、またはディスプレイ等の可撓性電子構成要素は、典型的には、脆弱かつ有機物を用いた層から形成される、多層スタックである。ある場合には、可撓性電子構成要素は、構成要素の処理条件(例えば、温度誘発歪み)に起因して、構成要素の1つまたはそれを上回る層内に存在する、内蔵歪みを含み得る。いずれの場合も、可撓性電子構成要素は、典型的には、平坦表面上に生産されるため、可撓性電子構成要素の曲率または屈曲は、構成要素の層内にある歪みプロファイルを生成する。構成要素の屈曲の曲率ならびに構成要素内に存在し得る任意の内蔵歪みによって生成される、歪みプロファイルは、ひいては、可撓性電子構成要素の層の1つまたはそれを上回るものを座屈、亀裂、または別様に、損傷させ得る。可撓性電子構成要素内の有機層は、典型的には、非弾性方法において破壊または変形する前に、8%までの歪みに耐えることができる。しかしながら、可撓性電子構成要素内の脆弱な無機層は、典型的には、当然ながら、構成要素の処理条件に応じて、座屈または亀裂前に、約1%の歪みにしか耐えることができない。したがって、可撓性電子構成要素の脆弱層は、概して、第1の過剰な歪みに応答して、最初に座屈または亀裂する。
【0004】
可撓性電子構成要素が、屈曲または湾曲されると、構成要素の外側半径は、内側半径が圧縮下にあるであろう間、張力下にあるであろう。構成要素の層スタック内のある点において、屈曲に応じて張力または圧縮が存在しない中立面が、見出され得る。層スタック、層厚、およびヤング率等の層特性は、中立面の位置を決定する。すなわち、対称層スタックに関して、中立面は、概して、スタックの中央近傍に位置する。中立面の正確な場所および最大許容可能歪み値(例えば、1%)に基づいて、最小屈曲半径が、構成要素内の層毎に決定されることができる。前述のように、構成要素内の脆弱な無機層は、典型的には、有機層よりも歪みに耐えることができないため、脆弱層は、典型的には、有機層を上回る最小屈曲半径を有する。ひいては、これらの脆弱層の最小屈曲半径が大きいほど、構成要素が損傷する前に可撓性電子構成要素が受け得る、屈曲の量または曲率を統制もしくは制御する。
【0005】
支持を可撓性電子構成要素に提供し、可撓性電子構成要素のユーザが、そのような最小屈曲半径を越えてディスプレイを屈曲または撓曲しないように防止し、したがって、構成要素への損傷を防止するために、構成要素は、機械的支持構造に取り付けられることができる。例えば、国際特許出願公開第WO2006/085271号は、可撓性ディスプレイへの金属製板ばねの取付について説明している。可撓性電子構成要素を、例えば、金属板ばね等の機械的支持構造に取り付けることに関する問題は、構成要素への機械的支持構造の取付が、中立面を(構成要素内の)その初期位置から機械的支持構造内の位置に偏移させることである。中立面の場所と最小屈曲半径との間の関係のため、このような中立面の偏移は、構成要素内の層、特に、構成要素内の脆弱層の最小屈曲半径を有意に増加させる。そうすることによって、機械的支持構造は、可撓性電子構成要素の屈曲または撓曲能力を、事実上消滅させないまでも、有意に低減させる役割を果たし得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】国際公開第2006/085271号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、概して、可撓性電子構成要素と、可撓性電子構成要素に結合される可撓性支持体とを含む、物品を対象とする。可撓性電子構成要素は、第1の位置と第2の位置との間で移動可能となる。可撓性支持体は、可撓性電子構成要素を支持するだけではなく、また、可撓性構成要素の局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体は、第1の位置と第2の位置との間の物品の移動を促進するように構成される複数のヒンジ点を画定する。可撓性支持体は、可撓性電子構成要素を少なくとも2つの連続する対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成される。複数のヒンジ点は、物品が所望の屈曲範囲を有するように位置付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、可撓性電子構成要素と、可撓性電子構成要素に結合される内層と、内層を介して可撓性電子構成要素に結合される可撓性支持構造であって、可撓性電子構成要素の局所屈曲を制限し、可撓性電子構成要素を支持する一方、また、物品に、所望の屈曲範囲を持たせるように構成される、可撓性支持構造とを有する、物品の側面図である。
【0009】
図2A図2Aは、第1のタイプの可撓性電子構成要素と、可撓性電子構成要素に結合される内層と、内層を介して可撓性電子構成要素に結合される可撓性支持構造であって、可撓性電子構成要素の局所屈曲を制限し、可撓性電子構成要素を支持する一方、また、物品に、所望の屈曲範囲を持たせるように構成される、可撓性支持構造とを有する、リストバンドの形態における、例示的取付可能物品の斜視図である。
【0010】
図2B図2Bは、概して図2Aに描写される、例示的取付可能物品の構成要素の分解図である。
【0011】
図2C図2Cは、取付可能物品を形成するように組み立てられている、図2Bに図示される構成要素の斜視図である。
【0012】
図2D図2Dは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図2A−2Cに示される取付可能物品を図示する。
【0013】
図3A図3Aは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第1のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0014】
図3B図3Bは、図3Aに描写される取付可能物品の側面図である。
【0015】
図3C図3Cは、第1のタイプの可撓性支持体の一部の拡大斜視図である。
【0016】
図3D図3Dおよび3Eは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図3A−3Cに示される取付可能物品の一部を図示する。
図3E図3Dおよび3Eは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図3A−3Cに示される取付可能物品の一部を図示する。
【0017】
図4A図4Aは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第2のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0018】
図4B図4Bは、図4Aに描写される取付可能物品の一部の側面図である。
【0019】
図4C図4Cは、第2のタイプの可撓性支持構造の一部の上面図である。
【0020】
図4D図4Dは、図4Cに示される第2のタイプの可撓性支持構造の一部の底面図である。
【0021】
図4E図4Eは、第2のタイプの可撓性支持構造の一部の拡大底部斜視図である。
【0022】
図4F図4Fおよび4Gは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図4A−4Eに示される取付可能物品の一部を図示する。
図4G図4Fおよび4Gは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図4A−4Eに示される取付可能物品の一部を図示する。
【0023】
図4H図4Hおよび4Iは、内向き方向に屈曲または湾曲される、図4A−4Eに示される取付可能物品の一部を図示する。
図4I図4Hおよび4Iは、内向き方向に屈曲または湾曲される、図4A−4Eに示される取付可能物品の一部を図示する。
【0024】
図5図5A−5Cは、図4A−4Eに示される第2のタイプの可撓性支持構造の異なる実施例を図示する。
【0025】
図6A図6Aは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第3のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0026】
図6B図6Bは、第3のタイプの可撓性支持構造の一部の側面図である。
【0027】
図6C図6Cは、図6Bに示される第3のタイプの可撓性支持構造の一部の上面図である。
【0028】
図6D図6Dは、図6Bに示される第3のタイプの可撓性支持構造の一部の上部斜視図である。
【0029】
図6E図6Eおよび6Fは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図6A−6Dに示される取付可能物品の一部を図示する。
図6F図6Eおよび6Fは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図6A−6Dに示される取付可能物品の一部を図示する。
【0030】
図7A図7Aは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第4のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0031】
図7B図7Bは、複数のリンクを含む、第4のタイプの可撓性支持構造の一部を図示する。
【0032】
図7C図7Cは、第4のタイプの可撓性支持構造のリンクの1つの斜視図である。
【0033】
図7D図7Dおよび7Eは、それぞれ、第4のタイプの可撓性支持構造の一部の上部および斜視図である。
図7E図7Dおよび7Eは、それぞれ、第4のタイプの可撓性支持構造の一部の上部および斜視図である。
【0034】
図7F図7Fおよび7Gは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図7A−7Eに示される取付可能物品を図示する。
図7G図7Fおよび7Gは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図7A−7Eに示される取付可能物品を図示する。
【0035】
図8A図8Aおよび8Bは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第5のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
図8B図8Aおよび8Bは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第5のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0036】
図8C図8Cおよび8Dは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図8Aおよび8Bに示される取付可能物品を図示する。
図8D図8Cおよび8Dは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図8Aおよび8Bに示される取付可能物品を図示する。
【0037】
図8E図8Eおよび8Fは、外向き方向にさらに屈曲または湾曲される、図8Aおよび8Bに示される取付可能物品を図示する。
図8F図8Eおよび8Fは、外向き方向にさらに屈曲または湾曲される、図8Aおよび8Bに示される取付可能物品を図示する。
【0038】
図9A図9Aおよび9Bは、図8Aおよび8Bに示される第5のタイプの可撓性支持構造の別の実施例を図示する。
図9B図9Aおよび9Bは、図8Aおよび8Bに示される第5のタイプの可撓性支持構造の別の実施例を図示する。
【0039】
図10A図10Aは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第6のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0040】
図10B図10Bは、内向き方向に屈曲または湾曲される、図10Aに示される取付可能物品を図示する。
【0041】
図11A図11Aは、可撓性ディスプレイと、可撓性ディスプレイに結合される第7のタイプの可撓性支持構造であって、相互に枢動可能に接続される複数のリンクを含む、第7のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0042】
図11B図11Bは、図11Aの物品の側面図である。
【0043】
図11C図11Cは、第7のタイプの可撓性支持構造のリンクの1つを図示する。
【0044】
図11D図11Dは、図11Cに図示されるリンクの拡大端面図である。
【0045】
図11E図11Eは、第7のタイプの可撓性支持構造の一部を図示する。
【0046】
図11F図11Fは、図11Eにおける線11F−11Fに沿った断面図であって、実質的に平坦な位置における第7のタイプの可撓性支持構造の一部を示す。
【0047】
図11G図11Gは、外向き方向に屈曲または湾曲される、第7のタイプの可撓性支持構造を図示する。
【0048】
図11H図11Hおよび11Iは、第7のタイプの可撓性支持構造の一部の、図11Gにおける線11H−11Hおよび11I−11Iに沿った断面図である。
図11I図11Hおよび11Iは、第7のタイプの可撓性支持構造の一部の、図11Gにおける線11H−11Hおよび11I−11Iに沿った断面図である。
【0049】
図12A図12Aは、可撓性ディスプレイと、内層を介して可撓性ディスプレイに結合される第8のタイプの可撓性支持構造であって、相互に枢動可能かつ摺動可能に接続される複数のリンクを含む、第8のタイプの可撓性支持構造とを有する、例示的取付可能物品を図示する。
【0050】
図12B図12Bは、図12Aの物品の一部の側面図である。
【0051】
図12C図12Cは、第8のタイプの可撓性支持構造のリンクの1つの分解図であって、リンクは、第1の筐体部分と、第1の筐体部分に結合される第2の筐体部分とを有する。
【0052】
図12D図12Dは、第1および第2の筐体部分がともに結合されるときの図12Cのリンクを図示する。
【0053】
図12E図12Eは、複数のピンを介して相互に枢動可能かつ摺動可能に接続され、第8のタイプの可撓性支持構造を形成する、複数のリンクを描写する。
【0054】
図12F図12Fは、支持構造が実質的に平坦な位置にあるときの第8のタイプの可撓性支持構造の一部を図示する。
【0055】
図12G図12Gは、外向き方向に屈曲または湾曲される、図12Fに描写される可撓性支持構造の一部を図示する。
【0056】
図12H図12Hは、外向き方向にさらに屈曲または湾曲される、図12Gに描写される可撓性支持構造の一部を図示する。
【0057】
図12I図12Iは、外向き方向にさらに屈曲または湾曲される、図12Hに描写される可撓性支持構造の一部を図示する。
【0058】
図12J図12Jは、外向き方向にさらに屈曲または湾曲される、図12Iに描写される可撓性支持構造の一部を図示する。
【0059】
図13図13は、本明細書に説明される物品のいずれかと接続されて利用されることができる、電子機器モジュールのブロック図である。
【0060】
図14A図14Aおよび14Bは、それぞれ、磁気ベースの接続構造を有する、リストバンドの形態における例示的取付可能物品の斜視および上面図を図示する。
図14B図14Aおよび14Bは、それぞれ、磁気ベースの接続構造を有する、リストバンドの形態における例示的取付可能物品の斜視および上面図を図示する。
【0061】
図15図15は、別の例示的物品の側面図であって、これは、ランプまたは照明の形態であって、第2のタイプの可撓性電子構成要素と、可撓性ディスプレイに結合される内層と、内層を介して可撓性電子構成要素に結合される可撓性支持構造であって、可撓性電子構成要素の局所屈曲を制限し、可撓性電子構成要素を支持する一方、また、物品に、所望の屈曲範囲を持たせるように構成される、可撓性支持構造とを有する。
【0062】
図16図16は、別の例示的物品の斜視図であって、第3のタイプの可撓性電子構成要素と、可撓性電子構成要素に結合される内層と、内層を介して可撓性電子構成要素に結合される可撓性支持構造であって、可撓性電子構成要素の局所屈曲を制限し、可撓性電子構成要素を支持する一方、また、物品に、所望の屈曲範囲を持たせるように構成される、可撓性支持構造とを有する。
【0063】
図17図17−19は、可撓性支持体の下面側内に形成される複数の溝の形態であって、相互から均一に離間される、ねじれ、横方向、および側方屈曲制限構造を有する、リストバンドの可撓性支持体を図示する。
図18図17−19は、可撓性支持体の下面側内に形成される複数の溝の形態であって、相互から均一に離間される、ねじれ、横方向、および側方屈曲制限構造を有する、リストバンドの可撓性支持体を図示する。
図19図17−19は、可撓性支持体の下面側内に形成される複数の溝の形態であって、相互から均一に離間される、ねじれ、横方向、および側方屈曲制限構造を有する、リストバンドの可撓性支持体を図示する。
【0064】
図20図20および21は、可撓性支持体の下面側内に形成される複数の溝の形態であって、相互から種々の距離に離間される、ねじれ、側方、および横方向屈曲制限構造を有する、リストバンドの可撓性支持体を図示する。
図21図20および21は、可撓性支持体の下面側内に形成される複数の溝の形態であって、相互から種々の距離に離間される、ねじれ、側方、および横方向屈曲制限構造を有する、リストバンドの可撓性支持体を図示する。
【0065】
図22図22は、可撓性支持体内に形成されるいくつかの縦方向および横方向溝の形態における、ねじれ、横方向、および側方屈曲制限構造を有する、リストバンドの可撓性支持体の上面図を図示する。
【0066】
図23図23は、2つの次元において可撓性基板の屈曲範囲を制限するように動作する、2つの次元に沿って配置される溝と一体型材料を有する、第3の可撓性基板を図示する。
【0067】
図24図24は、複数の方向に屈曲され、複合湾曲表面に共形化する、図23の可撓性基板の一部の拡大図を描写する。
【発明を実施するための形態】
【0068】
図1は、概して、例えば、リストバンド、靴、ベルト、宝石、細片、ランプ、ステッカ、リーダ、または他の可撓性電子デバイス等の動的可撓性物品もしくはデバイス10を描写する。物品10は、可撓性電子構成要素12と、内層14と、可撓性支持構造16とを含む。例えば、可撓性ディスプレイ、可撓性OLED照明またはランプ、折畳式電子リーダ、ロールアウト式スクリーン、可撓性シートまたはスクリーン、センサタグ、電子回路、もしくは他の可撓性電子構成要素であり得る、可撓性電子構成要素12は、可撓性電子構成要素12が、例えば、ユーザの手首、腕、または他の湾曲もしくはさらに平坦表面に動的に屈曲可能または共形化可能であるように、可撓性支持構造16上に配置される、またはそこに結合される(例えば、内層14を介して)。例えば、可撓性電子構成要素12が、可撓性ディスプレイであるとき、可撓性ディスプレイは、種々の画像が、ユーザに容易に視認可能である様式において、電子ディスプレイ上に表示され得るように、屈曲可能または共形化可能である。動的可撓性物品10は、ある場合には、ユーザの身体(例えば、ユーザの手首、ユーザの腕等)に取り付けられる、またはその上に装着されることができ、可撓性電子構成要素12が位置する、種々の輪郭または身体表面に適合するように屈曲することができる。動的可撓性物品10はまた、可撓性電子構成要素12が、ユーザの手内またはその身体上に保持されていないとき、視認されることを可能にする、マグカップ、カップ、コンピュータ、電話カバー、バイクのハンドル、自動車のダッシュボード、台等の他のアイテムに容易に取り付けられることができる。取付可能物品10の電子可撓性構成要素12は、したがって、多くの場合、ユーザの手の一方または両方内に保持される必要なく、ユーザに視認可能であって、かつユーザによって操作または作動されることが可能であって、ユーザが、ランニング、自転車の運転等の他の活動に従事またはそれを実施している間、可撓性電子構成要素12を使用可能にする。以下により詳細に説明されるように、可撓性支持構造16は、可撓性電子構成要素12の局所屈曲を制限し、可撓性電子構成要素12を支持する一方、同時に、物品10に、所望の屈曲範囲(すなわち、製品要件または仕様を満たすもの)を持たせるように構成される。本明細書で使用されるように、語句「所望の屈曲範囲」は、物品10全体に対する屈曲範囲、局所屈曲範囲(すなわち、物品10の1つまたはそれを上回る部分に対する、もしくはそこにおける屈曲範囲)、および/または屈曲範囲内の局所変動(例えば、屈曲範囲は、物品の画定されたヒンジ点の周囲またはその近傍においてより大きくなり得る)を指す、またはそれらを包含し得る。
【0069】
図2A−2Dは、リストバンドの形態における動的可撓性取付可能物品100を図示する。物品100は、可撓性電子構成要素104と、内層106と、可撓性支持体108とを含む。可撓性電子構成要素104は、表面、物体、またはデバイスに動的に屈曲可能もしくは共形化可能である、可撓性電子ディスプレイであるが、他の実施形態では、可撓性電子構成要素は、折畳式電子リーダ、ロールアウト式スクリーン、OLED照明、または他の電子構成要素であることができる。可撓性ディスプレイ104は、電子ペーパディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ等の任意のタイプの可撓性ディスプレイとして製造されることができ、そのさらなる詳細は、2013年12月24日に出願され、「Dynamically Flexible, Attachable Device Having an Integral Flexible Display」と題された共同所有の米国仮特許出願第61/920,705号に説明されており、その開示は、参照することによって本明細書に明示的に組み込まれる。いったん製造されると、可撓性ディスプレイ104は、内向き方向(すなわち、可撓性ディスプレイ104は、凸形状を有する)および/または外向き方向(すなわち、可撓性ディスプレイ104は、凹面形状を有する)に撓曲、湾曲、または屈曲するために構成されることができる。当技術分野において公知であるように、可撓性ディスプレイ104は、可撓性ディスプレイ104の製造に関する詳細に基づく、最小屈曲半径を有する。可撓性ディスプレイ104が、本最小屈曲半径を越えて撓曲、湾曲、または屈曲されると、ディスプレイ104の1つまたはそれを上回る層は、剥離、座屈、または亀裂する、もしくは別様に、損傷し、ディスプレイ104に損傷を及ぼし得る。
【0070】
図2Bに示されるように、可撓性電子ディスプレイ104は、上部側112と、底部側114と、一対の対向する端部116とを有する。可撓性ディスプレイ104はまた、屈曲に応じて、張力または圧縮が存在しない、中立面120を有する。本実施例では、ディスプレイ104の中立面120は、上部側112と底部側114との間のほぼ中間に位置する。したがって、可撓性ディスプレイ104が、撓曲、湾曲、または屈曲されると、中立面120の上方または下方の点は、張力もしくは圧縮を受けるであろう一方、中立面120内またはそれに沿った点は、いかなる張力もしくは圧縮も被らないであろう。他の実施例では、ディスプレイ104の中立面120は、例えば、ディスプレイ104内の他の層よりはるかに厚い上部基板に起因して、他の場所、例えば、上部側112により近接して位置し得る。
【0071】
電子ディスプレイ104はまた、端部116間に配置され、可撓性ディスプレイ104に給電し、それを駆動させ、デバイス100のための他の通信機能性を提供するために使用される、プロセッサ、メモリ、センサ、バッテリ、ディスプレイドライバ等の電子機器を保持する、電子機器モジュール124を含む。電子機器モジュール124は、他の実施例では、他の場所に位置付けられることができ、例えば、可撓性ディスプレイ104上に配置されることを理解されるであろう。所望に応じて、電子機器モジュール124の構成要素は、デバイス100の外部が暴露される、水、空気、泥等からシールまたは別様に保護されることができる。例えば、これらの電子構成要素のいずれかまたは全ては、密閉シール様式において封入され、外力および環境上の危険へのこれらの構成要素のいかなる直接暴露も防止してもよい。
【0072】
可撓性ディスプレイ104が、その最小屈曲半径を越えて屈曲または湾曲されないように防止するために、物品100は、可撓性ディスプレイ104に結合される、可撓性支持体108を含む。可撓性支持体108は、その最小屈曲半径を越える可撓性ディスプレイ104の局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体108は、一方向(例えば、内向きまたは外向き方向)もしくは両方向(すなわち、内向きおよび外向き方向)における可撓性ディスプレイ104の局所屈曲を制限することができる。
【0073】
図2Bに示されるように、可撓性支持体108は、上部側128と、底部側132と、一対の対向する端部136と、一端136から他端136まで測定される長さLとを有する。可撓性支持体108の剛度は、可撓性支持体108および/または可撓性支持体108の厚さを製造するために使用される材料に応じて、変動することができる。当業者が理解するように、異なる材料は、異なるヤング率を有する。可撓性支持体108は、例えば、より高いヤング率を有する傾向にある、屈曲可能金属(例えば、真鍮、アルミニウム、銅、鋼鉄、スズ、ニッケル)、またはプラスチック、ゴム、発泡体、粘弾性材料、もしくは、屈曲可能金属より低いヤング率を有し得る、他の好適に可撓性材料から作製されることができる。代替として、支持体108は、相互に対して蝶着し得る、剛性部品(例えば、より厚いプラスチック、金属)から作製されることができる。
【0074】
図2Bに示されるように、内層106は、上部側144と、底部側148とを有する。内層106は、例えば、発泡体(例えば、PORON(R)ウレタン発泡体)、ゴム、粘弾性材料、接着剤、他の好適な材料、もしくはそれらの組み合わせの1つまたはそれを上回る層等、1つまたはそれを上回る非パターン化および/またはパターン化層である、もしくはそれを含むことができる。
【0075】
物品100はまた、物品100が、図2Dに図示されるように屈曲され、円形または卵形バンドを形成すると、可撓性支持体108の端部136をともに接続するように機能する、接続構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、接続構造は、例えば、端部136において、またはそれに近接して、可撓性支持体108内に配置される磁石の形態における接続構造等、磁気ベースの接続構造であることができ、磁石は、端部136が端部間で接続するように端部136に配置されるか、または磁石は、物品100が、可変長の物品を生成するように、それ自体の周囲に折畳され得るように、端部136において、またはそれに近接して、上部もしくは底部側128、132上に配置される。1つまたはそれを上回る機械的コネクタ(例えば、バックル、スナップ構成要素、クラスプ、協働する溝および突起、協働するタブおよび陥凹)、任意の所望のフックおよびループ接続材料(例えば、Velcro(登録商標))、またはある他の接続手段も、磁気ベースの接続構造の代わりに、またはそれに加え、使用されることができる。これらおよび他の接続構造は、2013年12月24日に出願され、「Dynamically Flexible, Attachable Device Having an Integral Flexible Display」と題された共同所有の米国仮特許出願第61/920,705号にさらに詳細に説明されており、その開示は、参照することによって本明細書に明示的に組み込まれる。
【0076】
図2Cに示されるように、内層106は、可撓性ディスプレイ104と可撓性支持体108との間に配置される。具体的には、内層106の上部側144は、ディスプレイ104の底部側114に結合され(例えば、取り付けられる、接着される)、可撓性支持体108の上部側128は、内層106の底部側148に結合される(例えば、取り付けられる、接着される)。ある場合には、内層106は、ディスプレイ104の一部または一区画を可撓性支持体108の対応する部分または区画に結合する役割のみ果たす。
【0077】
本実施例では、可撓性ディスプレイ104は、可撓性ディスプレイ104が、物品100の端部間に延在し、物品100の上部から視認可能であるように、内層106および可撓性支持体108の全長にわたって配置され、跨架する。他の実施例では、可撓性ディスプレイ104は、可撓性支持体108の部分長にわたって配置され、跨架してもよく、および/または可撓性支持体108下に配置されてもよい。
【0078】
したがって、内層106は、ディスプレイ104を可撓性支持体108に機械的に結合するだけではなく、物品100の屈曲半径の局所変動も低減またはさらに排除することができる。言い換えると、内層106は、物品100の屈曲におけるいかなる局所変動、特に、可撓性ディスプレイ104によって被られるいかなる屈曲の局所変動も平滑化し、それによって、物品100が湾曲または屈曲されると、より連続した局所屈曲半径を提供する役割を果たすことができる。有利には、ある場合には、内層106はまた、ディスプレイ104に粘弾性のクッション性を提供し、それによって、ディスプレイ104をその上に落下される物体に対して低敏感にする(例えば、損傷を受けにくくする)ことができる。
【0079】
本明細書に描写されないが、内層106は、可撓性ディスプレイ104と本明細書に描写される他の可撓性支持体のいずれか(例えば、可撓性支持体208、308、708、808、908、1008、1108、1208、1308)との間に配置されることができる。また、物品100または本明細書に説明される他の物品のいずれかは、可撓性ディスプレイ104と可撓性支持体108との間に配置される内層106または任意の層を含む必要はないことも理解されるであろう。代わりに、可撓性ディスプレイ104および可撓性支持体108および/または本明細書に説明される他の可撓性支持体のいずれかが、任意の公知の様式において、直接、相互に結合される(例えば、取り付けられる、接着される)ことができる。
【0080】
物品100がこのように組み立てられると、可撓性支持体108は、可撓性ディスプレイ104を支持し、物品100が湾曲または屈曲される(例えば、図2Dに示される湾曲位置に)と、その屈曲範囲を超える可撓性ディスプレイ104の局所屈曲を制限するように構成される。しかしながら、可撓性ディスプレイ104に結合されると、物品に、図2Bに示されるディスプレイ中立面120から離れ、ディスプレイ104内または外(例えば、支持構造内)の望ましくない位置における、中立面を持たせ、したがって、ディスプレイ104の屈曲能力(すなわち、屈曲範囲)を有意に低減またはさらに消滅させるであろう、公知の支持構造と異なり、本明細書に開示される可撓性支持体108は、ディスプレイ104の屈曲能力を有意に低減またはさらに消滅させず、いくつかの事例では、物品100のための所望の屈曲範囲(すなわち、屈曲に対する所望の製品仕様)に応じて、ディスプレイ104の屈曲能力(すなわち、屈曲範囲)を実質的に維持またはさらに最適化し得る。言い換えると、本明細書に開示される可撓性支持体108は、物品100に、物品100のための所望の屈曲範囲に実質的に対応する、屈曲範囲を持たせるように構成される。
【0081】
この目的を達成するために、本明細書に開示される可撓性支持体108の一部は、最初は、第1の位置(例えば、図2Cに示される位置)を有する、物品100が、第2のより屈曲または湾曲された位置(例えば、図2Dに示される位置)に屈曲、湾曲、または撓曲されるにつれて、拡張または圧縮(すなわち、収縮)するように構成されることができる。図3A−3Eに関連して説明される実施形態等のいくつかの実施形態では、可撓性支持体108の一部、特に、以下に説明される画定されたヒンジ点の下方に位置するものは、物品100が湾曲または屈曲される(例えば、図2Dに示される湾曲位置に)と、収縮することができる。図10Aおよび10Bに関連して説明される実施形態等の他の実施形態では、可撓性支持体108の一部、特に、以下に説明される画定されたヒンジ点の下方に位置するものは、物品100が湾曲または屈曲される(例えば、図2Dに示される湾曲位置に)と、拡張することができる。
【0082】
可撓性支持体108は、概して、可撓性支持体108が、物品100に、所望の屈曲範囲を持たせる(すなわち、物品100に屈曲に対する製品要件を満たさせる)ように、ヒンジ点を生成または画定する。より具体的には、可撓性支持体108は、可撓性支持体108が、ディスプレイ104の屈曲能力を有意に損なわせず、さらに改善し得るような位置に、実際および/または仮想であるヒンジ点を生成または画定する。例えば、ディスプレイ104自体の屈曲範囲が十分である(例えば、製品仕様を満たすために)とき等のある場合には、可撓性支持体108は、ディスプレイ104自体の平面内またはそれに近接する実および/または仮想ヒンジ点を事実上画定または生成するように構成されることができ、支持体108は、物品100に、物品100の屈曲範囲が十分である(例えば、製品仕様に準拠する)ようなディスプレイ自体の中立面120の位置と実質的に一致またはそれに近接して(すなわち、それと実質的に重複する)位置付けられる、屈曲平面を持たせる結果となる。屈曲平面は、概して、ヒンジ点によって画定される(例えば、ヒンジ点は、屈曲平面内にあって、屈曲平面は、ヒンジ点間の仮想接続によって形成または画定される)。いくつかの事例では、屈曲平面は、物品100の中立面と同一であることができる。一実施例では、可撓性支持体108は、実質的に、ディスプレイ104の中立面120内にある、実および/または仮想ヒンジ点を事実上画定または生成することができ、支持体108は、物品100に、ディスプレイの中立面120の位置と実質的に一致して位置付けられるヒンジ点によって画定される、屈曲平面を持たせる結果となる。例えば、ディスプレイ104の屈曲範囲が所望未満である(例えば、内蔵歪みに起因して、または比較的に厚い上部基板の使用に起因して)、他の場合には、開示される可撓性支持体108は、中立面120の位置から所定のまたは計算された距離に、実および/または仮想ヒンジ点を事実上画定または生成することができ、可撓性支持体108は、可撓性ディスプレイ104自体の屈曲範囲を超えて物品100の屈曲範囲を増加させる、さらには最適化させるように、ディスプレイの中立面120の位置と異なる位置を有する、前述のように画定される物品100の屈曲平面を意図的に生成することができる結果となる。例えば、ディスプレイ104の屈曲範囲が所望を上回る(製品要件を満たす目的のために)とき等のさらなる場合には、開示される可撓性支持体108は、中立面120の位置から所定のまたは計算された距離に、実および/または仮想ヒンジ点を事実上画定または生成することができ、可撓性支持体108は、物品100の屈曲範囲が、可撓性ディスプレイ104自体の屈曲範囲未満であるが、依然として十分である(すなわち、屈曲に対する製品要件を満たす)ようなディスプレイの中立面120の位置と異なる位置を有する、前述のように画定される物品100の屈曲平面を意図的に生成することができる結果となる。所定のまたは計算された距離は、最大歪み(ディスプレイ104の層が耐えることができる)とディスプレイ104の任意の層内の実際の歪みとの間の最小相対差が、物品100に対する最極限屈曲条件下で最大限となる位置である、実および/または仮想ヒンジ点のための最適位置に対応することができるが、そうである必要はない。所定のまたは計算された距離が最適位置に対応しない場合、可撓性支持体108は、物品100の屈曲範囲を最適化させるように、ディスプレイ120の中立面120の位置と異なる位置を有する、前述のように画定された物品100の屈曲平面を意図的に生成することができる。これらの場合のいずれにおいても、実および/または仮想ヒンジ点は、物品100の異なる位置において、ならびに/もしくは異なる構成要素を介して等、異なるように画定または生成されることができ、物品100の屈曲範囲は、改変されることができる結果となる。
【0083】
同時に、可撓性支持体108は、どの位置に物品100があるかどうかにかかわらず、支持を可撓性ディスプレイ104に提供するように構成される。例えば、可撓性支持体108は、物品100が図2Cに示される平坦位置または図2Dに示される湾曲位置にあるとき、支持を可撓性ディスプレイに提供するように構成される。より具体的には、可撓性支持体108は、可撓性ディスプレイ104を、可撓性支持体108によって画定または生成される複数の実もしくは仮想ヒンジ点の、全部ではないにしても、いくつか(例えば、2つの連続する対の隣接するヒンジ点)の間に支持するように構成される。したがって、可撓性支持体108は、ディスプレイ104が、例えば、物品100のユーザがディスプレイ104にタッチするときに、容易に損傷されないように、ディスプレイ104を屈曲の領域内に支持する。
【0084】
図3A−3Eは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品200の一実施例を描写する。物品200は、可撓性ディスプレイ104(図3Aにのみ示される)と、可撓性ディスプレイ104に結合される可撓性支持体208とを含む。物品200は、本実施例では、図3Aにおける矢印によって示される、外向き方向に屈曲、撓曲、または湾曲する(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)ために構成される。可撓性支持体208は、概して、ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、本外向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超える局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体208はまた、他の方向におけるディスプレイ104の局所屈曲を制限するように構成されることができるが、そうである必要はない。可撓性支持体208の一部はまた、最初に、図3A−3Cに示される位置を有する、物品200が、本外向き方向において、第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図3Dおよび3Eに示される位置)まで湾曲または屈曲されると、収縮もしくは圧縮するように構成される。可撓性支持体208は、複数のヒンジ点210(図3B参照)を生成または画定する。ヒンジ点210は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接し、支持体208は、物品200に、ディスプレイ104自体の中立面120の位置に非常に近接して位置付けられるヒンジ点210によって画定される、屈曲平面250を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体208は、ディスプレイ104の屈曲能力(例えば、屈曲範囲)を実質的に維持または増加させながら、ディスプレイ104を完全に支持する。
【0085】
可撓性支持体208は、略長方形形状を有し、概して、一対の対向する端部212と、端部212間に延在する底壁216と、底壁216から上向きかつ外向きに延在し、対向する端部212間に縦方向に延在する、一対の側壁220とによって画定される。側壁220が底壁216に対して鋭角に配向されると、可撓性ディスプレイ104は、側壁220内または間に着座もしくは配置されることができる(図3A参照)。
【0086】
図3A−3Cを参照すると、可撓性支持体208は、複数の切り欠き224と、複数の支持特徴228とを含む。複数の切り欠き224は、概して、支持体208の全長Lを横断して、可撓性支持体208の上部側内に形成(例えば、成形)される。複数の切り欠き224は、支持体208の片側内またはそれに沿って形成される切り欠き224Aと、切り欠き224Aを横断するもしくはその反対の支持体208の他側内またはそれに沿って形成される切り欠き224Bとを含む。切り欠き224Aは、支持体208の長さLを横断して相互から均一に離間され、切り欠き224Bも、長さLを横断して相互から均一に離間される。図3Bに示されるように、各切り欠き224の第1の部分は、側壁220の1つの上部側232の一部内に形成され、各切り欠き224の第2の部分は、底壁216の上部側236の一部内に形成される。切り欠き224は、概して、物品200が外向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう、最極限屈曲を画定またはそれに対応する。
【0087】
支持特徴228はそれぞれ、概して、1つの切り欠き224Aと切り欠き224Bの真向かいに配置される切り欠き224Bとの間に形成される。図3Bおよび3Cに示されるように、各支持特徴228は、底壁216に対して下向きに陥凹される表面によって形成される。本実施例では、各支持特徴228は、略U形状断面を有し、底壁216に対して陥凹される表面によって形成される。他の実施例では、各支持特徴228は、1つまたはそれを上回る異なる表面(例えば、異なる形状の断面を有する表面)によって形成されることができる。可撓性支持体208はまた、概して、切り欠き224と、支持特徴228とによって画定される、複数の支持区分240を含む。図3Cに示されるように、各支持区分240は、隣接する個別の切り欠き224Aと、それらの切り欠き224Aを横断して配置される隣接する個別の切り欠き224Bと、隣接する支持特徴228との間に画定される。
【0088】
簡単に前述されたように、可撓性支持体208は、外向き方向における、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限するように動作する。支持特徴228は、物品200が、その第1または初期位置(例えば、図3Cに示される平坦位置)から第2のより屈曲された位置(例えば、図3Dおよび3Eに示される屈曲位置)に屈曲または湾曲されているとき、その形状によって、屈曲に対してある程度の抵抗を提供することができる。加えて、切り欠き224は、物品200が第1の位置から第2の位置に屈曲されているとき、隣接する区分240間の屈曲の量を制限し、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限するように動作することができる。物品200がこのように屈曲または湾曲されているとき、印加される屈曲力は、隣接する支持区分240を相互に向かって移動させ、ひいては、個別の切り欠き224A、224Bを閉鎖させる。ある時点において、物品200は、隣接する支持区分の一部240が、相互に接触し、それによって、図3Dおよび3Eに描写されるように、切り欠き224A、224Bを実質的に閉鎖させるほど(すなわち、最大屈曲量)屈曲されるであろう。切り欠き224A、224Bが実質的に閉鎖されると、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。
【0089】
同時に、可撓性支持体208の一部、特に、切り欠き224、支持特徴228、および隣接する支持区分240は、ヒンジ点210を画定または形成する。図3Bに示されるように、ヒンジ点210は、底壁216の上方かつ可撓性ディスプレイ104に非常に近接する位置に形成または画定される。その結果、可撓性支持体208は、物品200の屈曲平面250を中立面120の位置に実質的に近接して(例えば、それと重複して)位置付けさせる。可撓性支持体208は、したがって、物品200に、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を持たせる(すなわち、可撓性支持体208は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体208はまた、可撓性支持体208がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104を画定されたヒンジ点210のそれぞれ間に支持する。
【0090】
他の実施例では、切り欠き224のサイズ、数、形状、曲率、および/または間隔は、物品200に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されてもよい。例えば、1つまたはそれを上回る第2の切り欠き部分の曲率は、より多いまたはより少ない屈曲を可能にするように変動されることができる。別の実施例として、切り欠き224の1つまたはそれを上回るものは、支持体208を横断して相互から異なる距離に離間されることができ、物品200の異なる部分(例えば、側面)は、物品200の他の部分(例えば、上部および底部)より屈曲または撓曲されることができる結果となる。さらに、切り欠き224の幅は、特定の場所において、バンド内により多いまたはより少ない撓曲を提供するように変動されることができる。さらに、支持区分240のサイズ、形状、および/または曲率も、変動されることができる。例えば、支持区分240は、湾曲または弧状形状を有することができる。
【0091】
図4A−4Iは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品300の別の実施例の一部を描写する。物品300は、可撓性ディスプレイ104と、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介して可撓性ディスプレイ104に結合される可撓性支持体308とを含む。可撓性支持体308は、ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、図4Aにおける矢印B1によって示される、外向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超える局所屈曲を制限する(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)ように構成される。可撓性支持体308はまた、図4Aにおける矢印B2によって示される、他の方向、すなわち、内向き方向における局所屈曲を制限する(すなわち、可撓性ディスプレイ104は、凸形状を有する)が、そうである必要はない。可撓性支持体308の一部は、物品300が、図4A−4Eに示される位置から第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図4Fおよび4Hに示される位置)に外向き方向に屈曲または湾曲されるとき、収縮するように構成される。可撓性支持体308は、複数の実ヒンジ点310を生成または画定する。ヒンジ点310は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接し、支持体308は、物品300に、ディスプレイ104自体の中立面120の位置に非常に近接して位置付けられる、ヒンジ点310によって画定される屈曲平面350を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体308は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持または増加させながら、ディスプレイ104を完全に支持する。
【0092】
可撓性支持体308は、略長方形形状を有し、概して、一対の対向する端部312と、端部312間に延在する底壁316と、底壁316から上向きに延在し、対向する端部312間に縦方向に延在する、一対の側壁320とによって画定される。可撓性支持体308はまた、側壁320のそれぞれの上部部分に結合され、そこから側方外向きに延在する、壁部分322を含む。図4Aに示されるように、可撓性ディスプレイ104は、側壁320間に着座または配置されることができる。
【0093】
図4A−4Eを参照すると、可撓性支持体308は、複数の溝324を含む。溝324は、概して、側壁320と、側壁320間の底壁316の下面側326と内に形成される(すなわち、溝324は、横方向に配向される)。より具体的には、各溝324は、側壁320のそれぞれの外向きに面する表面326内に形成(例えば、成形)される第1の溝部分324Aと、底壁316の下面側326内に形成(例えば、成形)され、その間に延在する、第2の溝部分324Bとを含む。溝324は、概して、物品300が外向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲を画定する、またはそれに対応する。
【0094】
可撓性支持体308はさらに、概して、溝324によって画定される、複数の支持区分340を含む。図4Dに示されるように、各溝324は、2つの隣接する支持区分340を画定する。隣接する支持区分340は、概して、以下により詳細に説明されるように、相互に向かってまたはそこから離れて移動可能となる。図4Dおよび4Eに示されるように、各対の隣接する支持区分340(例えば、支持区分340A、340B)はまた、隣接する支持区分340の第1のもの(例えば、支持区分340A)の底壁316の下面側326内に形成されるT形状スロット344と、隣接する支持区分340の第2のもの(例えば、支持区分340B)の底壁316から外向きに、隣接する支持区分340の第1のもの(例えば、支持区分340A)に向かって延在する、対応するT形状停止タブ348とを含む。
【0095】
図4Dおよび4Eに示されるように、各停止タブ348は、個別のスロット344内に配置される。図4Eに示されるように、各スロット344は、第1の停止表面352と、第1の停止表面352に対応する第2の停止表面356を有する、または画定する。第1の停止表面352は、概して、物品300が外向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲を画定する、またはそれに対応する一方、第2の停止表面は、概して、物品300が内向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲を画定する、またはそれに対応する。停止タブ348のヘッド部分360は、各スロット344内において、第1の停止表面352と第2の停止表面356との間に移動可能に配置される。
【0096】
簡単に前述されたように、可撓性支持体308は、物品300が外向き方向に屈曲または湾曲される(図4Aにおける矢印B1によって示される)とき、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。これが生じるとき、溝324は、その幅および曲率によって、隣接する支持区分340間の屈曲の量を制限し、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。さらに、対応するスロット344と停止タブ348との間の相互作用は、隣接する支持区分340間の屈曲の量を制限することができ、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品300が、第1の位置(例えば、図4Eに示される位置)から第2のより屈曲された位置(例えば、図4Fおよび4Gに示される位置)に外向き方向に屈曲または湾曲されているとき、印加される屈曲力は、隣接する支持区分340(例えば、区分340A、340B)を相互に向かって移動させる。ひいては、各停止タブ348は、個別のスロット344内において、第1の停止表面352に向かって移動する。より具体的には、各停止タブ348のヘッド部分360は、個別のスロット344内において、第2の停止表面356から離れ、第1の停止表面352に向かって移動する。ある時点において、物品300は、図4Fおよび4Gに描写されるように、第2の溝部分324Bが、実質的に閉鎖され、各停止タブ348の先端面364が、個別のスロット344内において、第1の停止表面352に接触する程度(すなわち、最大屈曲量に対応する)まで屈曲されるであろう。これが生じるとき、外向き方向における物品300、特に、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。
【0097】
同時に、溝324および隣接する支持区分340は、仮想ヒンジ点310を形成または画定する。図4Bに示されるように、ヒンジ点310は、側壁320内かつ可撓性ディスプレイ104に非常に近接する位置に形成または画定される。その結果、可撓性支持体308は、物品300の屈曲平面350を中立面120の位置に実質的に近接して、またはそれに類似して位置付けさせる。可撓性支持体308は、したがって、物品300に、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を持たせる(すなわち、可撓性支持体308は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体308はまた、可撓性支持体308がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定されたヒンジ点310のそれぞれ間に支持する。
【0098】
可撓性支持体308は、主に、外向き方向におけるその屈曲限界を超える可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限するように構成されるが、可撓性支持体308はまた、物品300が内向き方向に屈曲もしくは湾曲されるときも(図4Aにおける矢印B2によって示される)、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。前述と同様に、対応するスロット344と停止タブ348との間の相互作用は、隣接する支持区分340間の屈曲の量を制限することができ、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品300が、第1の位置(例えば、図4Dに示される位置)から第2のより屈曲された位置(例えば、図4Hおよび4Iに示される位置)に内向き方向に屈曲または湾曲されているとき、印加される屈曲力は、隣接する支持区分340(例えば、区分340A、340B)を相互から離れるように移動させる。ひいては、各停止タブ348は、個別のスロット344内において、第2の停止表面356に向かって移動する。より具体的には、各停止タブ348のヘッド部分360は、個別のスロット344内において、第1の停止表面352から離れ、第2の停止表面356に向かって移動する。ある時点において、隣接する支持区分340は、第2の溝部分324Bが、図4Hおよび4Iに描写されるように、実質的に拡大され、各停止タブ348の先端面364が、個別のスロット344内の第2の停止表面356に接触する程度(すなわち、最大屈曲量に対応する)まで移動されるであろう。これが生じるとき、内向き方向における物品300、特に、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。
【0099】
他の実施例では、溝324のサイズ、数、曲率、幅、および/または間隔は、物品300に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、溝324の幅(すなわち、隣接する支持区分340間の空間)は、増減されることができる。別の実施例として、溝324は、支持体308の長さLを横断して相互から均一に離間されるが、溝の1つまたはそれを上回るものは、支持体308を横断して相互から異なる距離に離間されることができ、物品300の異なる部分(例えば、側面)は、物品300の他の部分(例えば、上部および底部)より屈曲または撓曲されることができる結果となる。さらに別の実施例として、溝324は、壁区分322の一部まで延在することができる。さらに、支持区分340のサイズおよび/または形状も、変動されることができる。例えば、支持区分340は、湾曲または弧状形状を有することができる。
【0100】
代替として、または加えて、スロット344および/またはタブ348のサイズ、数、ならびに/もしくは形状は、物品300に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、第1および/または第2の停止表面352、356の位置は、物品300に対して異なる屈曲限界を画定するように調節されることができる。別の実施例として、スロット344およびタブ348の形状は、変動することができる(図5A−5C参照)。いくつかの実施例では、スロット344は、対応するタブ348を所望の位置(例えば、隣接する第1の停止表面352)に保定するように構成される、リブ部分(例えば、内向きに延在するリブ部分)を含むことができる。同様に、タブ348は、対応するスロット344の一部を捕捉し、個別のタブ348を所望の位置に保定するように構成される、突起(例えば、内向きに延在する突起)を含むことができる。
【0101】
図5A−5Cのそれぞれに示されるように、可撓性支持体308は、図4A−4Hに説明されるスロット344およびタブ348配列と構造的に異なるスロットおよびタブ配列を含むことができる。構造的に異なるが、図5A−5Cに描写されるスロットおよびタブ配列は、前述の配列と同様に、物品300の局所屈曲を制限するように動作する。
【0102】
図5Aに示されるように、各対の隣接する支持区分340(例えば、支持区分340A、340B)は、一対のスロット444(1つのみ、図5Aにおいて可視である)と、スロット444の個別のもの内に配置される対応する対の停止タブ448(1つのみ、図5Aにおいて可視である)とを含むことができる。スロット444は、それぞれ、各対の隣接する支持区分の第1のもの(例えば、支持区分340A)の対向する側壁320内に形成される。各スロット444は、図5Aに示されるように、実質的に卵形形状を有する。スロット344と異なり、各スロット444は、個別のタブ448に係合し、それをその中に保定するように構成される、一対の突出リブ446を含む。タブ448は、それぞれ、各対の隣接する支持区分の第2のもの(例えば、支持区分340B)の対向する側壁320から外向きに延在する。各スロット344のように、各スロット444は、第1の停止表面452と、第1の停止表面452に対向する第2の停止表面456とを有する、または画定する。本実施例では、各第2の停止表面456は、個別の対の内向きに突出するリブ446によって画定される。各停止タブ448のヘッド部分460は、円形断面を有し、各スロット444内において、第1の停止表面452と第2の停止表面456との間に移動可能に配置される。
【0103】
図5Bに示されるように、各対の隣接する支持区分340(例えば、支持区分340A、340B)は、一対のスロット544(1つのみ、図5Bにおいて可視である)と、スロット544の個別のもの内に配置される対応する対の停止タブ548(1つのみ、図5Bにおいて可視である)とを含むことができる。スロット444のように、スロット544は、それぞれ、各対の隣接する支持区分の第1のもの(例えば、支持区分340A)の対向する側壁320内に形成される。しかしながら、各スロット544は、図5Bに示されるように、実質的に長方形形状を有する。各スロット544はまた、個別のタブ548に係合し、それをその中に保定するように構成される、下向きに突出するリブ546を含む。タブ548は、それぞれ、各対の隣接する支持区分の第2のもの(例えば、支持区分340B)の対向する側壁320から外向きに延在する。各スロット444のように、各スロット544は、第1の停止表面552と、第1の停止表面452に対向する第2の停止表面556とを有する、または画定する。本実施例では、各第2の停止表面556は、リブ546の個別のものによって画定される。各停止タブ548は、長方形断面を有し、各スロット544内において、第1の停止表面552と第2の停止表面556との間に移動可能に配置される、上向きに突出するヘッド部分560を含む。
【0104】
図5Cに示されるように、各対の隣接する支持区分340(例えば、支持区分340A、340B)は、一対のスロット644(1つのみ、図5Cにおいて可視である)と、スロット644の個別のもの内に配置される対応する対の停止タブ648(1つのみ、図5Cにおいて可視である)とを含むことができる。スロット444、544のように、スロット644は、それぞれ、各対の隣接する支持区分の第1のもの(例えば、支持区分340A)の対向する側壁320内に形成される。しかしながら、各スロット644は、図5Cに示されるように、不規則形状を有する。各スロット644はまた、個別のタブ648に係合し、それをその中に保定するように構成される、上向きに突出するリブ646を含む。タブ648は、それぞれ、各対の隣接する支持区分の第2のもの(例えば、支持区分340B)の対向する側壁320から外向きに延在する。各スロット444、544のように、各スロット644は、第1の停止表面652と、第1の停止表面452に対向する第2の停止表面656とを有する、または画定する。本実施例では、各第2の停止表面656は、リブ646の個別のものによって画定される。各停止タブ648は、長方形断面を有し、各スロット644内において、第1の停止表面652と第2の停止表面656との間に移動可能に配置される、下向きに突出するヘッド部分660を含む。
【0105】
図6A−6Fは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品700の別の実施例を描写する。物品700は、可撓性ディスプレイ104(図6Aにおいてのみ可視)と、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介して可撓性ディスプレイ104に結合される可撓性支持体708とを含む。可撓性支持体708は、概して、ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、図6Aにおける矢印によって示される、内向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超える局所屈曲を制限する(すなわち、可撓性ディスプレイ104は、凸形状を有する)ように構成される。可撓性支持体708は、他の実施例ではまた、外向き方向におけるディスプレイ104の局所屈曲を制限するように構成されることができる。可撓性支持体708の一部はまた、物品700が図6A−6Dに示される位置から第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図6Eに示される位置)に内向き方向に屈曲されるとき、拡張するように構成される。可撓性支持体708はまた、複数の実ヒンジ点710を生成または画定する(図6B参照)。ヒンジ点710は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120と実質的に一致し、支持体708は、物品700に、ディスプレイ104自体の中立面120と実質的に一致(例えば、実質的に重複)して位置付けられる、ヒンジ点710によって画定される屈曲平面750を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体708は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持する(すなわち、可撓性支持体708は、可撓性ディスプレイ104の屈曲能力を有意にさらに制限しない)。
【0106】
可撓性支持体708は、略長方形形状を有し、概して、一対の対向する端部712と、端部712間に延在する底壁716と、底壁716から上向きに延在し、対向する端部712間に縦方向に延在する、一対の側壁720とによって画定される。可撓性支持体708はまた、側壁720のそれぞれの上部部分に結合され、そこから側方外向きに延在する、壁部分722と、壁部分722のそれぞれから上向きに延在する、複数の突起721と、各隣接する対の突起721間に画定される開口部723とを含む。図6Bに示されるように、各突起721は、台形形状の断面を有する。開口部723は、概して、物品700が内向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲の角度を画定する、またはそれに対応する。図6Aに示されるように、可撓性ディスプレイ104は、対向する壁部分722間に着座または配置されることができる。
【0107】
図6A−6Dを参照すると、可撓性支持体708は、複数の溝724を含む。溝724は、概して、壁部分722と、側壁720と、側壁720間の底壁716の上部側726と内に形成される(すなわち、溝724は、横方向に配向される)。より具体的には、各溝724は、壁部分722の上部側内に形成(例えば、成形)される一対の第1の溝部分724Aと、側壁720のそれぞれの内向きに面する表面727内に形成(例えば、成形)される、一対の第2の溝部分724Bと、底壁716の上部側726内に形成(例えば、成形)され、その間に延在する、第3の溝部分724Cとを含む。溝724は、概して、物品700が外向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲を画定する、またはそれに対応する。可撓性支持体708はさらに、概して、溝724によって画定される、複数の支持区分740を含む。図6Dに示されるように、各溝724は、2つの隣接する支持区分740を画定する。隣接する支持区分740は、概して、以下により詳細に説明されるように、相互に向かってまたはそこから離れて移動可能である。
【0108】
簡単に前述されたように、可撓性支持体708は、物品700が内向き方向に屈曲または湾曲される(図6Aにおける矢印B1によって示される)とき、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品700が、図6Dに示される位置から第2のより屈曲された位置(例えば、図6Eに示される位置)に内向き方向に屈曲または湾曲されているとき、印加される屈曲力は、隣接する支持区分740(例えば、区分740A、740B)を相互に向かって回転させる。ひいては、隣接する突起723はまた、相互に向かって移動する。ある時点において、隣接する支持区分740は、第1の溝部分724Bが、図6Eに描写されるように、実質的に閉鎖され、隣接する突起721の一部が相互に接触する程度(すなわち、屈曲の最大量に対応する)まで移動されるであろう。これが生じるとき、内向き方向における物品700、特に、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。
【0109】
同時に、溝724は、概して、ヒンジ点710を画定または形成する。図6A−6Dを参照すると、ヒンジ点710は、可撓性ディスプレイ104の中立面120と実質的に一致する位置において、溝部分724Aによって形成または画定される。その結果、可撓性支持体708は、物品700の屈曲平面750をディスプレイ104の中立面120の位置と実質的に一致する(すなわち、実質的に重複)して位置付けさせる。可撓性支持体708は、したがって、物品700に、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を持たせる(すなわち、可撓性支持体708は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体708はまた、可撓性支持体708がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定される仮想ヒンジ点710のそれぞれ間に支持する。
【0110】
可撓性支持体708は、主に、内向き方向におけるその屈曲限界を超える可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限するように構成されるが、可撓性支持体708はまた、物品700が外向き方向に屈曲または湾曲される(図6Aにおける矢印B2によって示される)とき、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。溝724、特に、第3の溝部分724Cは、物品700が図6A−6Dに示される位置から第2のより屈曲された位置(例えば、図6Fに示される位置)に屈曲されているとき、隣接する区分740間の屈曲の量を制限するように動作し、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品700がこのように屈曲または湾曲されているとき、印加される屈曲力は、隣接する支持区分740を相互から離れるように回転させ、ひいては、第3の溝部分724Cを閉鎖させる。ある時点において、隣接する支持区分740は、隣接する支持区分740の対向する表面が、図6Fに描写されるように、相互に接触し、ひいては、第3の溝部分724Cが、実質的に閉鎖される程度まで回転されるであろう。第3の溝部分724Cが実質的に閉鎖されると、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。
【0111】
他の実施例では、突起721、開口部723、および/または溝724のサイズ、数、形状、曲率、ならびに/もしくは間隔は、物品700に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、開口部723のサイズは、それぞれ、より多いまたはより少ない屈曲を可能にするように増減されることができる。別の実施例として、溝724の1つまたはそれを上回るものの曲率は、より多いまたはより少ない屈曲を可能にするように変動されることができる。さらに、溝724の1つまたはそれを上回るものは、支持体708を横断して相互から異なる距離に離間されることができ、物品700の異なる部分(例えば、側面)は、物品700の他の部分(例えば、上部および底部)より屈曲または撓曲されることができる結果となる。さらに、切り欠き724の幅も、特定の場所において、物品700内により多いまたはより少ない撓曲を提供するように変動されることができる。加えて、溝724、特に、溝部分724A、724B、および724Cは、異なるように形成または画定されることができる。例えば、溝部分724Cは、隣接する支持区分740と壁部分722の真下に配置される支持細片との間の開口によって形成または画定されることができる。さらに、溝部分724Aはまた、省略され、それによって、突起721間の部分722内に位置するヒンジ点と連続側壁部分722を生成することができる。さらに、支持区分740のサイズおよび/または形状は、変動されることができる。例えば、支持区分740は、湾曲または弧状形状を有することができる。
【0112】
図7A−7Gは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品800の別の実施例を描写する。物品800は、可撓性ディスプレイ104と、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介して可撓性ディスプレイ104に結合される可撓性支持体808とを含む。可撓性ディスプレイ104は、本実施例では、図7Aにおける矢印B1によって示される、一方向、すなわち、外向き方向に屈曲するために構成される(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)。可撓性支持体808は、ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、本外向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超える局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体808の一部は、物品800が第1の位置から第2のより湾曲または屈曲された位置に外向き方向に屈曲または湾曲されるとき、収縮するように構成される。可撓性支持体808はまた、複数の仮想ヒンジ点810を生成または画定する(図7B参照)。ヒンジ点810は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120と実質的に一致し、支持体808は、物品800に、ディスプレイ104自体の中立面120と実質的に重複するヒンジ点810によって画定される、屈曲平面850を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体808は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持する(すなわち、可撓性支持体808は、可撓性ディスプレイ104の屈曲能力を有意に制限しない)。
【0113】
図7Aに示されるように、可撓性支持体808は、略長方形形状と、一対の対向する端部812と、一端812から他端812まで測定される長さLとを有する。可撓性支持体808は、相互に摺動可能に接続される複数のリンクまたは支持区分816を含む。可撓性支持体808が第1の位置から第2のより湾曲または屈曲された位置に外向き方向に操作されると、隣接するリンク816の一部は、可撓性支持体808の長さLが減少するように、相互に向かって摺動するように構成される。
【0114】
図7Cに示されるように、各リンクまたは支持区分816は、基部820を含む。基部820は、第1または近位端824と、第1の端部824に対向する第2または遠位端828とを有する。第1および第2のタブ832は、基部820の近位端828から外向きに延在する。各タブ832は、概して、隣接するリンク816をともに接続するために、第1の端部824に隣接して配置される個別のリンク816の一部内に配置されるように構成される、下向きに延在する捕捉部834を含む。搭載構造836は、基部820の遠位端828から上向きに延在する。搭載構造836は、略垂直壁部分836Aと、垂直壁部分836Aおよび基部820から外向きに延在する略水平壁部分836Bとを含む。図7Aに戻って参照すると、ディスプレイ104は、本実施例では、各リンク816の水平壁部分836B上に配置される。
【0115】
図7Cに示されるように、各リンク816は、搭載構造836の略垂直壁部分836A内に画定される、第1および第2の開口部840を含む。各開口部840は、長方形形状の断面を有する。各リンク816はまた、基部820内に画定される第1および第2の細隙844と、細隙844間に配置される隆起表面848とを含む。表面848は、若干、搭載構造836の略水平壁部分836Bに対して陥凹される。各リンク816はさらに、それぞれ、第1および第2のタブ832上に配置され、そこから上向きに延在する、第1および第2の突起852を含む。突起852は、概して、それぞれ、第1の端部824に隣接して配置される個別のリンク816の一部に互いに干渉して接触し、隣接するリンク816間の屈曲を制限するように構成される。
【0116】
図7Dおよび7Eは、隣接するリンク816がどのように相互に摺動可能に接続されるかを図示する。隣接するリンク816(例えば、リンク816Aおよびリンク816B)を相互に接続するために、第1のリンク816(例えば、リンク816A)の第1および第2のタブ832は、第1のリンク816の各タブ832の下向きに延在する捕捉部834が、少なくとも部分的に、第2のリンク816の細隙844の個別のもの内に配置または着座されるように、第1のリンク816に隣接して配置される第2のリンク816の第1および第2の開口部840の中にそれを通して挿入される。そのように配置されると、第1のリンク816の突起852もまた、第2のリンク816の開口部840の中にそれを通して挿入され、図7Dに示されるように、第2のリンク816の開口部840と細隙844との間に配置される。隣接するリンク816がこのように接続されると、各第1のリンク816の近位端824と各第2のリンク816の略垂直壁部分836Aとの間に、小間隙または空間854が存在する。間隙または空間854は、隣接するリンク816間に許容されるであろう屈曲の量を画定するのに役立つ。
【0117】
簡単に前述されたように、可撓性支持体808は、物品800が外向き方向に屈曲または湾曲される(図7Aにおける矢印B1によって示される)とき、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品800が、図7Dおよび7Eに示される位置から第2のより屈曲された位置(例えば、図7Fおよび7Gに示される位置)に外向き方向に屈曲または湾曲されているとき、印加される屈曲力は、各対の隣接するリンク816(例えば、リンク816A、816B)を相互に向かって摺動させる。より具体的には、印加される屈曲力は、各基部820を反時計回り方向に回転させ、(i)各第1のリンク816の突起852を各第2のリンク816の搭載構造836の略水平壁部分836Aに向かって上向きに摺動させ、(ii)各第1のリンク816の近位端824および各第2のリンク816の略垂直壁部分836Aを相互に向かって押動させ、それによって、間隙854を収縮させる。ある時点において、隣接するリンク816は、各第1のリンク816の突起852が、各第2のリンク816の搭載構造836の略水平壁部分836Bの内向きに面する表面856に互いに干渉して接触する程度(すなわち、最大屈曲量に対応する)まで移動されるであろう。本干渉は、外向き方向における物品800、特に、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も防止されるように、隣接するリンク816間のいかなるさらなる屈曲も防止する。
【0118】
同時に、そのように構築される可撓性支持体808は、仮想ヒンジ点810を画定する。図7Bを参照すると、ヒンジ点810は、リンク816の基部820の上方に形成または画定され、可撓性ディスプレイ104の中立面120と実質的に一致する。その結果、可撓性支持体808は、物品800の屈曲平面850を中立面120の位置に実質的に近接して(すなわち、それと実質的に重複して)位置付けさせる。可撓性支持体808は、したがって、物品800に、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を持たせる(すなわち、可撓性支持体808は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体808はまた、可撓性支持体808がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定される仮想ヒンジ点810のそれぞれ間に支持する。
【0119】
他の実施例では、リンク816のサイズ、数、形状、曲率、および/または特徴は、物品800に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、タブ832のサイズ、形状、および/または曲率は、物品800に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。別の実施例として、開口部840、細隙844、および/または突起852のサイズ、形状、ならびに/もしくは曲率は、物品800に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。さらに別の実施例では、間隙854は、増減され、隣接するリンク816間の許容可能屈曲の量を調節することができる。
【0120】
図8A−8Fは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品900の別の実施例の一部を描写する。物品900は、可撓性ディスプレイ104と、可撓性支持体908とを含む。可撓性ディスプレイ104は、可撓性支持体908上に配置される(例えば、それに取り付けられる)複数のウィング910を介して、可撓性支持体908に結合される。可撓性ディスプレイ104は、本実施例では、図8Bにおける矢印B1によって示される、一方向、すなわち、外向き方向に屈曲するために構成される(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)。可撓性支持体908は、ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、本外向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超える局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体908の一部は、物品900が図8Aおよび8Bに示される位置から第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図8Cおよび8Dに示される位置または図8Eおよび8Fに示される位置)に外向き方向に屈曲されるとき、収縮するように構成される。可撓性支持体908は、可撓性支持体908の一部の回転および平行移動を促進する、複数の仮想ヒンジ点911を生成または画定する(図8B参照)。ヒンジ点911は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接し、支持体908は、物品900に、ディスプレイ104自体の中立面120に非常に近接するヒンジ点911によって画定される、屈曲平面950を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体908は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持する(すなわち、可撓性支持体908は、可撓性ディスプレイ104の屈曲能力を有意にさらに制限しない)。
【0121】
図8Aおよび8Bは、可撓性支持体908全体の一部のみを描写するが、可撓性支持体908は、前述の他の可撓性支持体に非常に類似する、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで測定される長さLとを有する。可撓性支持体908は、複数のピン916を介して相互に枢動可能かつ摺動可能に接続される、複数のリンクまたは支持区分912を含む。可撓性支持体908が第1の位置から第2のより湾曲または屈曲された位置に外向き方向に屈曲されると、リンク912は、ヒンジ点911の下方の可撓性支持体908の長さLが減少するように、摺動および枢動する。同時に、リンク912は、ヒンジ点911によって画定される中心線に沿った可撓性支持体908の長さLが実質的に同一(例えば、同一)であるように、摺動および枢動し、可撓性支持体908が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、中心線に沿って経路長差が存在しない結果となる。これは、物品900が屈曲されるにつれて、可撓性ディスプレイ104を損傷させるであろう圧縮または引張負荷が可撓性ディスプレイ104に付与されないように防止する役割を果たす。
【0122】
図8Aおよび8Bに示されるように、各リンクまたは支持区分912は、弧状もしくは湾曲形状を有し、第1の端部920と、第1の端部920に対向する第2の端部924とを画定する。各リンク912はまた、第1の端部920に近接してその中に形成または画定される第1および第2のスロット928A、928Bと、第2の端部924に近接してその中に形成または画定される第3および第4のスロット932A、932Bとを含む。図8Bに示されるように、第2のスロット928Bおよび第4のスロット932Bは、相互に対して角度付けられる。スロット928Bおよび932Bは、概して、以下により詳細に説明されるように、隣接するリンク912間の屈曲を制限するように構成される。
【0123】
第1のスロット928Aは、円形形状の断面を有し、その中に固定して配置されるピン916の個別のものを誘導する。第2のスロット928Bは、実質的に楕円形形状の断面を有する。第2のスロット928Bは、ピン916の個別のものがその中に配置されるためのガイド経路を画定し、第2のスロット928Bの端部は、物品900の最極限屈曲位置を画定する。この場合、第2のスロット928Bの端部は、それぞれ、物品900の最極限屈曲位置として、図8Aおよび図8Eに示される位置を画定する。第1のスロット932Aは、円形形状の断面を有し、その中に固定して配置されるピン916の個別のものを誘導する。第2のスロット928Bのように、第2のスロット932Bは、実質的に楕円形形状の断面を有し、ピン916の個別のものがその中に配置されるためのガイド経路を画定し、第2のスロット932Bの端部はまた、物品900の最極限屈曲位置を画定し、これらの屈曲位置は、第2のスロット928Bによって画定される同一屈曲位置に対応する。
【0124】
リンク912A、912B、および912C等の可撓性支持体908内の隣接するリンク912は、図8Aおよび8Bに図示されるオフセット様式において、相互に摺動可能かつ枢動可能に接続される。より具体的には、第1のリンク912Aの第1および第2のスロット928A、928Bは、その第1のリンク912Aの第1の端部920に隣接して配置される第2のリンク912Bの第3および第4のスロット932A、932Bからオフセットされるが、それらと整合され、第1のリンク912Aの第3および第4のスロット932A、932Bは、その第1のリンク912Aの第2の端部924に隣接して配置される第3のリンク912Cの第1および第2のスロット928A、928Bからオフセットされるが、それらと整合される。ひいては、(i)第1のリンク912Aの第1のスロット928A内に固定して配置されるピン916は、第2のリンク912Bの第4のスロット932B内に摺動可能に配置され、(ii)第2のリンク912Bの第3のスロット932A内に固定して配置されるピン916は、第1のリンク912Aの第2のスロット928B内に摺動可能に配置され、(iii)第1のリンク912Aの第3のスロット932A内に固定して配置されるピン916は、第3のリンク912Cの第2のスロット928B内に摺動可能に配置され、(iv)第3のリンク912Cの第1のスロット928A内に固定して配置されるピン916は、第1のリンク912Aの第4のスロット932B内に摺動可能に配置される。図8A−8Fは、リンク912A、912B、912C間の接続のみを描写するが、可撓性支持体900内の他の隣接するリンク912も同様に相互に摺動可能に接続されることを理解されるであろう。
【0125】
上記に詳述されるように画定される可撓性支持体908は、物品900が外向き方向に屈曲または湾曲される(図8Bにおける矢印B1によって示される)とき、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品900が、その初期位置である、図8Aおよび8Bに示される実質的に平坦な位置から、図8Cおよび8Dに示される中間位置等の第2のより屈曲された位置に外向き方向に屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、ピン916を、個別のスロット928B、932B内において、図8Aに示される位置から図8Cに示される位置まで摺動させる。有益には、スロット928Bおよび932Bは、相互に対して角度付けられるため、これは、物品900が外向き方向に屈曲または湾曲されているときに、物品900が伸展または圧縮されないように防止する。しかしながら、ピン916は、物品900が図8Cおよび8Dに示される位置にあるとき、個別のスロット928B、932Bの端部間に配置されるため、外向き方向における物品900のさらなる屈曲は、可能となる。物品900が、図8Cおよび8Dに示される位置から図8Eおよび8Fに示される位置のような第3のより屈曲された位置に外向き方向にさらに屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、ピン916を図8Cに示される位置から図8Eに示される位置に摺動させる。ピン916が図8Eに示されるように位置付けられると、ピン916は、スロット928B、932Bの端部に接触し、さらなる摺動可能移動は、外向き方向における物品900のいかなるさらなる屈曲も防止されるように、不可能となる。
【0126】
同時に、そのように構築される可撓性支持体908は、仮想ヒンジ点911を画定または生成する。図8Bを参照すると、ヒンジ点911は、リンク912の実質的に上方であって、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接する位置に形成または画定される。その結果、可撓性支持体908は、物品900の屈曲平面950をディスプレイ104の中立面120の位置に非常に近接させる。可撓性支持体908は、したがって、物品900が、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を有することを可能にする(すなわち、可撓性支持体908は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体908はまた、可撓性支持体908がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定される仮想ヒンジ点911のそれぞれ間に支持する。
【0127】
他の実施例では、リンク912は、本明細書に図示されるリンク912から変動することができ、および/またはリンク912は、異なる様式において相互に摺動可能に接続されることができる。いくつかの実施例では、リンク912のサイズ、数、形状、曲率、および/または特徴は、物品900に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、スロット928A、928B、932A、932Bのサイズ、形状、および/または曲率は、物品900に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。他の実施形態では、複数のヒンジ911は、異なる位置(例えば、中立面120により近接する)に画定または形成されることができる。例えば、ヒンジ911は、ヒンジ911が、ディスプレイ104の中立面120と実質的に重複する(例えば、その中にある)ように、画定または形成されることができる。
【0128】
例えば、図9Aおよび9Bは、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介してディスプレイ104に結合されることができる、可撓性支持体1008の一部を描写する。可撓性支持体1008は、可撓性支持体908に類似するが、それと異なる幾何学形状を有する。可撓性支持体1008は、リンクまたは支持区分912と構造的に異なる、複数のリンクまたは支持区分1012を含む。リンク912のように、各リンク1012は、弧状または湾曲形状を有し、第1の端部1020と、第1の端部に対向する第2の端部1024とを画定する。各リンク1012はまた、第1の端部1020に近接してその中に形成または画定される第1および第2のスロット1028A、1028Bと、第2の端部1024に近接してその中に形成または画定される第3および第4のスロット1032A、1032Bとを含む。スロット1028A、1028B、1032A、1032Bは、概して、それぞれ、各リンク1008のスロット928A、928Bと異なる部分内に形成され、ピン916のための異なるガイド経路を画定し、スロット1028Bおよび1032Bの端部は、物品の最極限屈曲位置を画定する。リンク912と構造的に異なるが、リンク1012は、同様に相互に枢動可能かつ摺動可能に接続される。したがって、可撓性支持体1008は、その限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超えるディスプレイ104の外向き方向における局所屈曲を制限することができる。同時に、リンク1012は、リンク912のように、画定されたヒンジ点の下方の可撓性支持体1008の長さが外向き方向における屈曲に応じて減少するように、摺動および枢動することができる。故に、前述の理由から、可撓性支持体1008は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持することができる(すなわち、可撓性支持体1008は、ディスプレイ104の屈曲能力を有意にさらに制限しない)。
【0129】
図10Aおよび10Bは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品1100の別の実施例の一部を描写する。物品1100は、可撓性ディスプレイ104と、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介して可撓性ディスプレイ104に結合される可撓性支持体1108とを含む。可撓性ディスプレイ104は、本実施例では、図10Aにおける矢印B1によって示される、一方向、すなわち、外向き方向に屈曲するために構成される(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)。可撓性支持体1108は、可撓性支持体908に類似するが、ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、外向きではなく、内向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超える局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体1108の一部は、物品1100が図10Aに示される位置から第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図10Bに示される位置)に内向き方向に屈曲されるとき、拡張するように構成される。可撓性支持体1108は、複数の仮想ヒンジ点1110を生成または画定する(図10A参照)。ヒンジ点1110は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接し、支持体908は、物品1100に、ディスプレイ104自体の中立面120に非常に近接するヒンジ点1110によって画定される、屈曲平面1150を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体1108は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持する(すなわち、可撓性支持体1108は、可撓性ディスプレイ104の屈曲能力を有意にさらに制限しない)。
【0130】
図10Aおよび10Bは、可撓性支持体1108全体の一部のみを描写するが、可撓性支持体1108は、前述の他の可撓性支持体に非常に類似する、第1の端部と、第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで測定される長さLとを有する。可撓性支持体1108は、複数のピン1116を介して相互に枢動可能かつ摺動可能に接続される、複数のリンクまたは支持区分1112を含む。可撓性支持体1108が、第1の位置から第2のより湾曲または屈曲された位置に外向き方向に屈曲されるとき、リンク1112は、ヒンジ点1110の下方の可撓性支持体1108の長さLが増加するように、摺動および枢動する。同時に、リンク1112は、ヒンジ点1110によって画定される中心線に沿った可撓性支持体1108の長さLが実質的に同一(例えば、同一)のままであるように、摺動および枢動し、可撓性支持体1108が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、中心線に沿って経路長差が存在しない結果となる。これは、物品1100が屈曲されるにつれて、可撓性ディスプレイ104を損傷させるであろう圧縮または引張負荷が可撓性ディスプレイ104に付与されないように防止する役割を果たす。
【0131】
図10Aおよび10Bに示されるように、各リンクまたは支持区分1112は、弧状もしくは湾曲形状を有し、第1の端部1120と、第1の端部1120に対向する第2の端部1124とを画定する。各リンク1112はまた、第1の端部1120に近接してその中に形成または画定される第1および第2のスロット1128A、1128Bと、第2の端部1124に近接してその中に形成または画定される第3および第4のスロット1132A、1132Bとを含む。図10Bに示されるように、第2のスロット1128Bおよび第4のスロット1132Bは、相互に対して角度付けられる。第1のスロット1128A、1128B、1132A、および1132Bは、概して、以下により詳細に説明されるように、隣接するリンク1112間の屈曲を制限するように構成される。
【0132】
第1のスロット1128Aは、円形形状の断面を有し、その中に固定して配置されるピン1116の個別のものを誘導する。第2のスロット1128Bは、実質的に楕円形形状の断面を有する。第2のスロット1128Bは、ピン1116の個別のものがその中に配置されるためのガイド経路を画定し、第2のスロット1128Bの端部は、物品1100の最極限屈曲位置を画定する。この場合、第2のスロット1128Bの端部は、それぞれ、物品1100の最極限屈曲位置として図10Aおよび図10Bに示される位置を画定する。第1のスロット1132Aは、円形形状の断面を有し、その中に固定して配置されるピン1116の個別のものを誘導する。第2のスロット1128Bのように、第2のスロット1132Bは、実質的に楕円形形状の断面を有し、その中に配置されるピン1116の個別のもののためのガイド経路を画定し、第2のスロット1132Bの端部はまた、物品1100の最極限屈曲位置を画定し、これらの屈曲位置は、第2のスロット1128Bによって画定される同一屈曲位置に対応する。
【0133】
リンク1112A、1112B、および1112C等の可撓性支持体1108内の隣接するリンク1112は、図10Aおよび10Bに図示されるオフセット様式において相互に摺動可能かつ枢動可能に接続される。より具体的には、第1のリンク1112Aの第1および第2のスロット1128A、1128Bは、その第1のリンク1112Aの第1の端部1120に隣接して配置される第2のリンク1112Bの第3および第4のスロット1132A、1132Bからオフセットされるが、それと整合され、第1のリンク1112Aの第3および第4のスロット1132A、1132Bは、その第1のリンク1112Aの第2の端部1124に隣接して配置される第3のリンク1112Cの第1および第2のスロット1128A、1128Bからオフセットされるが、それと整合される。ひいては、(i)第1のリンク1112Aの第1のスロット1128A内に固定して配置されるピン1116は、第2のリンク1112Bの第4のスロット1132B内に摺動可能に配置され、(ii)第2のリンク1112Bの第3のスロット1132A内に固定して配置されるピン1116は、第1のリンク1112Aの第2のスロット1128B内に摺動可能に配置され、(iii)第1のリンク1112Aの第3のスロット1132A内に固定して配置されるピン1116は、第3のリンク1112Cの第2のスロット1128B内に摺動可能に配置され、(iv)第3のリンク1112Cの第1のスロット1128B内に固定して配置されるピン1116は、第1のリンク1112Aの第4のスロット1132B内に摺動可能に配置される。図10Aおよび10Bは、リンク1112A、1112B、1112C間の接続のみを描写するが、可撓性支持体1100内の他の隣接するリンク1112も同様に相互に摺動可能に接続されることを理解されるであろう。
【0134】
可撓性支持体1108は、物品1100が外向き方向に屈曲または湾曲される(図10Aにおける矢印B1によって示される)とき、上記に詳述されるように画定される、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品1100が、その初期位置である、図10Aに示される実質的に平坦な位置から、図10Bに示される位置のような第2のより屈曲された位置に外向き方向に屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、個別のスロット1128B、1132B内において、図10Aに示される位置から図10Cに示される位置にピン1116を摺動させる。有益には、スロット1128Bおよび1132Bは、相互に対して角度付けられるため、これは、物品1100が内向き方向に屈曲または湾曲されているとき、物品1100が伸展または圧縮されないように防止する。ピン1116が図10Bに示されるように位置付けられると、ピン1116は、スロット1128B、1132Bの端部に接触し、物品1100内向き方向におけるいかなるさらなる屈曲も防止されるように、さらなる摺動可能移動は、不可能となる。
【0135】
同時に、そのように構築される可撓性支持体1108は、仮想ヒンジ点1110を画定または生成する。図10Aを参照すると、ヒンジ点1110は、リンク1112の実質的上方であって、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接する位置に形成または画定される。その結果、可撓性支持体1108は、物品1100の屈曲平面1150をディスプレイ104の中立面120の位置に非常に近接させる。可撓性支持体1108は、したがって、物品1100が、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を有することを可能にする(すなわち、可撓性支持体1108は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体1108はまた、可撓性支持体1108がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定される仮想ヒンジ点1110のそれぞれ間に支持する。
【0136】
図11A−11Iは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品1200の別の実施例を描写する。物品1200は、可撓性ディスプレイ104と、可撓性ディスプレイ104に結合される可撓性支持体1208とを含む。可撓性ディスプレイ104は、本実施例では、図11Aにおける矢印B1によって示される一方向、すなわち、外向き方向に屈曲するために構成される(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)。可撓性支持体1208は、可撓性ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、本外向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超えるディスプレイ104の局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体1208はまた、他の方向(すなわち、内向き方向)におけるディスプレイ104の局所屈曲も実質的に制限するように構成される。図11Bに図示されるように、可撓性支持体1208は、可撓性支持体1208、したがって、物品1200の移動を促進する、複数のヒンジ点1210を生成または画定する。ヒンジ点1210は、本実施例では、ディスプレイ104の中立面120と一致しないまでも、それに非常に近接し、支持体1208は、物品1200に、ディスプレイ104自体の中立面120の位置と同一平面に位置付けられる、またはそれに非常に近接するヒンジ点1210によって画定される、屈曲平面1250を持たせる結果となる(図11B参照)。可撓性支持体1208は、したがって、物品1200に、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を持たせる(すなわち、可撓性支持体1208は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体1208はまた、可撓性支持体1208がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定されたヒンジ点1210のそれぞれ間に支持する。したがって、可撓性支持体1208は、ディスプレイ104の屈曲能力(例えば、屈曲範囲)を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持する。
【0137】
図11Aおよび11Bに図示されるように、可撓性支持体1208は、略長方形形状と、一対の対向する端部1212と、一端1212から他端1212まで測定される長さLとを有する。可撓性支持体1208は、複数のピン1218を介して相互に枢動可能に接続される、複数のリンクまたは支持体区画1216を含む。可撓性支持体1208が、図11Aに示される実質的に平坦な位置から第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図11Gに示される位置)に外向き方向に屈曲されると、リンク1216は、ヒンジ点1210の下方の可撓性支持体1208の長さLが減少するように枢動する。同時に、リンク1216は、ヒンジ点1210によって画定される連続中心線1214に沿った可撓性支持体1208の長さLが若干のみ増加するように枢動し、可撓性支持体1208が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、中心線1214に沿って有意ではない経路長差が存在する結果となる。これは、物品1200が屈曲されるにつれて、可撓性ディスプレイ104を損傷させるであろう圧縮または引張負荷が可撓性ディスプレイ104に付与されないように防止する役割を果たす。
【0138】
図11Cに示されるように、各リンクまたは支持体区画1216は、基部1220と、基部1220から上向きに延在し、可撓性支持体1208の端部1212間に縦方向に延在する、一対の側壁1224とを含む。基部1220は、本実施例では、実質的に長方形形状を有し、上部表面1228と、底部表面(図示せず)と、一対の側面表面1232とを含む。一対の突起1236は、側面表面1232のそれぞれに結合され、そこから外向きに延在する(2つの突起1236のみ、図11Cにおいて可視である)。各突起1236は、実質的に長方形形状を有し、側壁1224の1つに近接または隣接して位置付けられる。各側壁1224は、階段状構成を有し、第1の部分1240と、第1の部分1240から外向きに位置付けられる第2の部分1244と、第1の部分1240と第2の部分1244を接続する肩部または遷移部分1248とを伴う。
【0139】
図11Cおよび11Dに図示されるように、各第1の部分1240は、湾曲端部1252と、第1の部分1240を通して形成されるスロット1256とを有する。図11Dに最良に図示されるように、スロット1256は、第1の部分1240の片面内に形成され、湾曲内側表面1258と、第1または下側停止表面1260と、第2または上側停止表面1262と、湾曲端部1252とによって画定される、湾曲台形形状を有する。そのように構築されると、各スロット1256は、概して、隣接するリンク1216間の屈曲を制限するように構成される。この場合、第1の停止表面1260は、概して、物品1200が外向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲を画定する、またはそれに対応する一方、第2の停止表面1262は、概して、物品1200が内向き方向に屈曲されるときに許容されるであろう最極限屈曲を画定する、またはそれに対応する。また、図11Cに図示されるように、開口1264が、第1の部分1240内に形成される。開口1264は、断面で見ると、円形形状を有する。図11Cに描写されるように、各リンク1216の対向して配置される第1の部分1240の開口1264は、相互と同軸方向に整合される。
【0140】
また、図11Cおよび11Dに図示されるように、各第2の部分1244は、湾曲端部1268と、第2の部分1244を通して形成される開口1272とを有する。各開口1272は、開口1264と同じ形状およびサイズを有する。さらに、開口1264と同様に、各リンク1216の対向して配置される第2の部分1244の開口1272は、相互と同軸方向に整合される。
【0141】
さらに、図11Cおよび11Dに図示されるように、各肩部または遷移部分1248の内向きに面する側は、個別の第1の部分1240から離れ、個別の第2の部分1244に向かって面する、湾曲表面1276を有する。タブ1280は、各肩部1248(但し、1つのみのタブ1280が、図11Cにおいて可視である)の湾曲表面1276に結合され、そこから外向きに突出する。タブ1280は、スロット1256の形状に合致するが、スロット1256より小さいサイズである、形状を有する。したがって、タブ1280は、以下により詳細に説明されるように、隣接するリンク1216の対応するスロット1256内において、第1および第2の停止表面1260、1262間に移動可能に配置されるように構成される。各肩部1248の外向きに面する側は、個別の第2の部分1244から離れ、個別の第1の部分1240に向かって面する、湾曲表面1284を有する。
【0142】
隣接するリンク1216は、図11Eに図示されるように相互に枢動可能に接続される。隣接するリンク1216(例えば、リンク1216Aおよびリンク1216B)を相互に接続するために、第1のリンク1216(例えば、リンク1216A)の2つの第2の部分1244は、それぞれ、第1のリンク1216に隣接する、第2のリンク1216(例えば、リンク1216B)の2つの第1の部分1240と整合される。より具体的には、第2のリンク1216(例えば、リンク1216B)の2つの第1の部分1240は、第1のリンク1216の開口1272が、それぞれ、第2のリンク1216の開口1264と同軸方向に整合されるように、それぞれ、第1のリンク1216(例えば、リンク1216A)の2つの第2の部分1244上またはそれに隣接して着座または配置される。その結果、(i)第1のリンク1216の2つの湾曲表面1276は、それぞれ、第2のリンク1216の2つの湾曲端部1252に近接近し、第1のリンク1216の2つのタブ1280は、それぞれ、第2のリンク1216(図11Eにおいて不可視である)の2つのスロット1256内に移動可能に配置され、(ii)第1のリンク1216の湾曲端部1268は、それぞれ、第2のリンク1216の湾曲表面1284と接触または近接近する。ひいては、1つのピン1218が、2つの対の同軸方向に整合される開口1272、1264のそれぞれ内に固定して配置される。故に、第1および第2のリンク1216は、2つのピン1218を介して、相互に枢動可能に接続される。本プロセスは、2つの隣接するリンク1216に関してのみ明示的に説明されるが、可撓性支持体1208内の他の隣接するリンク1216も同様に相互に枢動可能に接続されることを理解されるであろう。このように、可撓性支持体1208は、種々の位置間の可撓性支持体1208の移動を促進する役割を果たす、ヒンジ点1210を画定または生成する。
【0143】
リンク1216が、前述の様式において接続され、支持体1208が、その初期位置である、図11Aに図示される実質的に平坦な位置にあるとき、図11Eに図示されるように、隣接するリンク1216間に小間隙または空間1288が、存在する。各間隙1288は、隣接するリンク1216の側面表面1232と突起1236とによって、またはその間に画定される。ある場合には、本間隙1288は、個別の隣接するリンク1216との間において、より一般的には、支持体1208によって許容されるであろう、屈曲の量を画定するのに役立てるために使用されてもよい。さらに、支持体1208がその初期位置にあるとき、各タブ1280は、少なくともこの場合、図11Fに描写されるように、その対応するスロット1216の第2の停止表面1262に接触する。したがって、第2の停止表面1262は、支持体1208が、本実質的に平坦な位置を越えて内向き方向に屈曲されることができないように、それぞれ、タブ1280の上向き移動を防止する(図11Fにおける矢印B2参照)。
【0144】
そのように構築されると、可撓性支持体1208は、可撓性ディスプレイ104に結合されることができる。本実施例では、可撓性ディスプレイ104は、可撓性支持体1208のリンク1216の側壁1224間またはその中に着座もしくは配置される。ひいては、可撓性支持体1208は、物品1200が外向き方向に屈曲または湾曲される(図11Aにおける矢印B1によって示される)とき、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限するように構成される。物品1200が、図11Aに図示される実質的に平坦な初期位置から第2のより屈曲された位置(例えば、図11Gに示される屈曲位置)に外向き方向に屈曲または湾曲されると、隣接するリンク1216間の間隙または空間1288は、そのサイズ(例えば、幅)によって、隣接するリンク1216間の屈曲の量を制限し、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。さらに、対応するスロット1256とタブ1280との間の相互作用もまた、隣接するリンク1216間の屈曲の量を制限することができ、ひいては、可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。より具体的には、物品1200が、図11Aに図示される実質的に平坦な初期位置から第2のより屈曲された位置(例えば、図11Gに示される屈曲位置)に外向き方向に屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、隣接するリンク1216をヒンジ点1210を中心として相互に対して枢動させる。ひいては、隣接するリンク1216は、相互により近接するように移動し、それによって、各対の隣接するリンク1216間の間隙または空間1288を収縮させ、各タブ1280は、その対応するスロット1256内において、第2の停止表面1262から離れ、第1の停止表面1260に向かって移動する。ある時点において、物品1200は、隣接するリンク1216の突起1236が、図11Iに描写されるように、相互に接触し、間隙または空間1288が、実質的に閉鎖され、各タブ1280の先端面1292が、図11Hに描写されるように、対応する個別のスロット1256内の第1の停止表面1260に接触する程度(すなわち、最大屈曲量に対応する)まで屈曲されるであろう。これが生じるとき、外向き方向における物品1200、特に、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。当然ながら、さらなる屈曲は、異なる様式において制限されることができることを理解されるであろう。より具体的には、本段落に説明されるさらなる局所屈曲を制限する3つの方法が、さらなる局所屈曲を制限するために組み合わせて利用される必要はない。例えば、さらなる屈曲は、突起1236のみ(別のものと接触すると、さらなる局所屈曲を十分に防止することができる)、間隙または空間1288のみ(実質的に閉鎖されると、さらなる局所屈曲を十分に防止することができる)、第1の停止表面1260のみ(個別のタブ1280の先端面1292によって接触されると、さらなる局所屈曲を十分に防止することができる)を使用して、またはこれらの方法の2つまたはそれを上回るものを使用して、制限されることができる。換言すると、突起1236は、省略されることができ、間隙または空間1288は、省略されることができ、および/または第1の停止表面1260は、省略されることができる。
【0145】
可撓性支持体1208はまた、内向き方向における可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。より具体的には、可撓性支持体1208は、図11Aに図示される実質的に平坦な位置を越える可撓性ディスプレイ104内向き方向における屈曲を防止する。これは、前述と同様に、対応するスロット1256とスロット1280との間の相互作用を介して遂行される。物品1200が、外向き方向における屈曲の結果としての屈曲位置(例えば、図11Gに示される屈曲位置)にあって、内向き方向に屈曲または湾曲されるとき、印加される屈曲力は、隣接するリンク1216をヒンジ点1210を中心として相互に対して枢動させる。ひいては、隣接するリンク1216は、相互から離れるように移動し、それによって、各対の隣接するリンク1216間の間隙または空間1288を増加させ、各タブ1280は、その対応するスロット1256内において、第1の停止表面1260から離れ、第2の停止表面1262に向かって移動する。最終的に、各タブ1280の先端面1292は、図11Fに描写されるように、対応する個別のスロット1256内の第2の停止表面1262に接触し、その時点において、物品1200は、図11Aに示される実質的に平坦な位置に内向きに戻るように屈曲される。これが生じるとき、内向き方向における物品1200、特に、可撓性ディスプレイ104のいかなるさらなる局所屈曲も、防止される。
【0146】
他の実施例では、リンク1216のサイズ、数、形状、曲率、および/または特徴は、物品1200に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。より具体的には、リンク1216の1つまたはそれを上回るものの基部1220および/または側壁1224のサイズ、数、形状、曲率、ならびに/もしくは特徴は、物品1200に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。ある場合には、図11Aに示される実質的に平坦な位置と第2のより湾曲された位置(例えば、図11Gに示される位置)との間で移動されるとき、可撓性支持体1208を改変し、ディスプレイ104の中立面120に沿った長さLの変化を排除または少なくとも低減させることが望ましくあり得る。この目的を達成するために、開口1264および1272は、より高い位置(すなわち、基部1220からさらに離れて)またはより低い位置(すなわち、基部1220により近い)においてリンク1216内に形成され、それによって、ディスプレイ104の中立面120に対するヒンジ点1210の位置を変動させることができる。ある場合には、ヒンジ点1210は、中立面120の上方に移動されることができる一方、他の場合には、ヒンジ点1210は、中立面120の下方に移動されることができる。いくつかの実施例では、タブ1280のサイズ、形状、および/または曲率は、物品1200に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。さらに、可撓性ディスプレイ104が、内層(例えば、内層106)を介して可撓性支持体1208に結合されるとき、内層の厚さは、全体的または局所的に増減され、ディスプレイ104の中立面120に対するヒンジ点1210の位置を変動させることができる。
【0147】
他の実施例では、スロット1256のサイズ、形状、および/または曲率は、物品1200に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、第1の停止表面1260の位置は、外向き方向におけるより多いまたはより少ない屈曲を可能にするように調節されることができる。別の実施例として、第2の停止表面1262の位置は、内向き方向におけるより多いまたはより少ない屈曲(例えば、図11Aに示される実質的に平坦な位置を越える内向き方向における屈曲)を可能にするように調節されることができる。さらに他の実施例では、間隙1288の幅は、増減され、隣接するリンク1216間の許容可能屈曲の量を調節することができる。
【0148】
図12A−12Iは、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性取付可能物品1300のさらに別の実施例を描写する。物品1300は、可撓性ディスプレイ104と、例えば、内層106等の内層を介して可撓性ディスプレイ104に結合されることができる、可撓性支持体1308とを含む(図12B参照)。可撓性ディスプレイ104は、本実施例では、図12Aにおける矢印B1によって示される、一方向、すなわち、外向き方向に屈曲するために構成される(すなわち、ディスプレイ104は、凹面形状を有する)。可撓性支持体1308は、可撓性ディスプレイ104を支持するだけではなく、また、本外向き方向におけるその限界(例えば、ディスプレイ104の最小屈曲半径)を超えるディスプレイ104の局所屈曲を制限するように構成される。可撓性支持体1308はまた、他の方向(すなわち、内向き方向)におけるディスプレイ104の局所屈曲も実質的に制限するように構成される。可撓性支持体1308の一部は、物品1300が図12Aに示される位置から第2のより湾曲または屈曲された位置(例えば、図12G図12H図12I図12Jに示される位置)に外向き方向に屈曲されると、収縮するように構成される。可撓性支持体1308は、可撓性支持体1308の一部の回転および平行移動を促進する、複数の仮想ヒンジ点1310を生成または画定する。ヒンジ点1310は、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接し、支持体1308は、物品1300に、ディスプレイ104自体の中立面120に非常に近接するヒンジ点1310によって画定される、屈曲平面1350を持たせる結果となる。したがって、可撓性支持体1308は、ディスプレイ104の屈曲能力を実質的に維持しながら、ディスプレイ104を完全に支持する(すなわち、支持体1308は、ディスプレイ104の屈曲能力を有意にさらに制限しない)。
【0149】
可撓性支持体1308は、前述の可撓性支持体908と機能的に類似するが、異なる幾何学形状を有する。図12Aに図示されるように、可撓性支持体1308は、第1の端部1311Aと、第1の端部1311Aに対向する第2の端部1311Cと、第1の端部1311Aから第2の端部1311Cまで測定される長さLとを有する。可撓性支持体1308は、複数のピン1316を介して相互に枢動可能かつ摺動可能に接続される、複数のリンクまたは支持区分1312を含む。可撓性支持体1308が、第1の位置から第2のより湾曲または屈曲された位置に外向き方向に屈曲されると、リンク1312は、ヒンジ点1310の下方の可撓性支持体1308の長さLが減少するように、摺動および枢動する。同時に、リンク1312は、ヒンジ点1310によって画定される中心線に沿った可撓性支持体1308の長さLが正確に同一ではないまでも、実質的に同一のままであるように、摺動および枢動し、可撓性支持体1308が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、中心線に沿って経路長差が存在しないまでも、有意ではない結果となる。これは、物品1300が屈曲されるにつれて、可撓性ディスプレイ104を損傷させるであろう任意の付加的圧縮または引張負荷(ディスプレイ104が支持体1308を伴わない場合に被るであろうものを除く)が可撓性ディスプレイ104に付与されないように防止する役割を果たす。
【0150】
概して、図12Bおよび12Cに図示されるように、各リンクまたは支持区分1312は、幾分弧状もしくは湾曲された形状を有し、第1の端部1320と、第1の端部1320に対向する第2の端部1324とを画定する。リンク1312の1つの拡大図である、図12Cに図示されるように、各リンクまたは支持区分1312は、第1の筐体1328と、第1の筐体1328に結合される第2の筐体1330とを含む、またはそれらによって画定される。各第1の筐体1328は、横方向に延在する基部1332と、第1の方向に基部1332から外向きに延在する複数の突起1336と、突起1336からオフセットされ、第1の方向に対向する第2の方向に基部1332から外向きに延在する複数の突起1340とを含む。突起1336はそれぞれ、下向きに延在し、相互に整合される、一対の隆起部1344によって画定および分離される、2つの開口部1342A、1342Bを含む。開口部1342Aは、半円形形状を有する(断面で見ると)一方、開口部1342Bは、実質的に半卵形形状を有する(断面で見ると)。突起1340はそれぞれ、下向きに延在し、相互に整合される、一対の隆起部1348によって画定および分離される、開口部1346A、1346Bを含む。開口部1346Aは、開口部1342Aのように、半円形形状を有する(断面で見ると)一方、開口部1346Bは、開口部1342Bのように、実質的に半卵形形状を有する(断面で見ると)。各筐体1328はまた、基部1332の端部において、またはそれに近接して、基部1332から外向きに延在する、一対の湾曲端部部分1350を含む。端部部分1350は、突起1340と同一方向において、基部1332から外向きに延在し、突起1340のそれぞれの開口部1346Bと実質的に整合される。突起1336および1340はそれぞれさらに、基部1332において、またはそれに近接して形成され、そこから下向きに延在する、一対のタブ1352を含む。タブ1352はそれぞれ、フック状形状を有し、各対のタブ1352は、基部1332の長さ(横方向に延在する長さ)に垂直に配向される縦軸を中心として対称的に配列される。
【0151】
依然として図12Cを参照すると、各第2の筐体1330は、横方向に延在する基部1356と、第1の方向に基部1356から外向きに延在する複数の突起1358と、突起1358からオフセットされ、第1の方向に対向する第2の方向に基部1356から外向きに延在する複数の突起1360とを含む。突起1358は、概して、突起1336のサイズおよび形状に対応する、サイズおよび形状を有する一方、突起1360は、概して、突起1340のサイズおよび形状に対応する、サイズおよび形状を有する。より具体的には、突起1358はそれぞれ、上向きに延在し、相互と整合される一対の隆起部1364(各対の1つのみ、図12Cにおいて可視である)によって画定および分離される、2つの開口部1362A、1362Bを含む。開口部1362Aは、半円形形状を有する(断面で見ると)一方、開口部1362Bは、実質的に半卵形形状を有する(断面で見ると)。突起1360はそれぞれ、上向きに延在し、相互と整合される一対の隆起部1368(各対の1つのみ、図12Cにおいて可視である)によって画定および分離される、2つの開口部1366A、1366Bを含む。開口部1366Aは、開口部1362Aのように、半円形形状を有する一方(断面で見ると)、開口部1366Bは、開口部1362Bのように、実質的に半卵形形状を有する(断面で見ると)。突起1358、1360はそれぞれまた、底部表面内に形成される溝1370をその中に含む。溝1370は、第1および第2の筐体1328、1330が相互に結合されると、個別の対のタブ1352をその中に受容するように定寸される。
【0152】
図12Dは、突起1336と突起1358および突起1340と突起1360を整合させ、タブ1352が溝1370内の定位置にスナップ嵌合されるまで、各対のタブ1352を対応する溝1370の中に挿入することによって、ともに結合されるときの第1および第2の筐体1328、1330を描写する。ひいては、第1および第2の筐体1328、1330の前述の開口部は、複数の異なるスロットを画定する。具体的には、第1の筐体1328内に形成される開口部1342Aは、第2の筐体1330内に形成される開口部1362Aと協働し、第2の端部1324に近接して第1のスロット1372Aを形成し、第1の筐体1328内に形成される開口部1342Bは、第2の筐体1330内に形成される開口部1362Bと協働し、第2の端部1324に近接して第2のスロット1372Bを形成し、第1の筐体1328内に形成される開口部1346Aは、第2の筐体1330内に形成される開口部1366Aと協働し、第1の端部1320に近接して第3のスロット1372Cを形成し、第1の筐体1328内に形成される開口部1346Bは、第2の筐体1330内に形成される開口部1366Bと協働し、第1の端部1320に近接して第4のスロット1372Dを形成する。第1および第3のスロット1372A、1372Cはそれぞれ、それぞれ、実質的に円形形状を有する(断面で見ると)。第2および第4のスロット1372B、1372Dはそれぞれ、それぞれ、実質的に卵形形状を有する(断面で見ると)。図12Dに図示されるように、第2のスロット1372Bおよび第4のスロット1372Dは、相互に対して角度付けられる。
【0153】
スロット1372A−1372Dは、概して、隣接するリンク1312間の屈曲を制限するように構成される。実質的に円形形状の断面を有する、第1のスロット1372Aは、その中に固定して配置される個別のピン1316を誘導する。実質的に卵形形状の断面を有する、第2のスロット1372Bは、ピン1316の個別のものがその中に移動可能に配置されるためのガイド経路を画定し、第2のスロット1372Bの端部1376A、1376Bは、物品1300の最極限屈曲位置を画定する停止表面としての役割を果たす。実質的に円形形状の断面を有する、第3のスロット1372Cは、その中に固定して配置される個別のピン1316を誘導する。実質的に卵形形状の断面を有する、第4のスロット1372Dは、ピン1316の個別のものがその中に移動可能に配置されるためのガイド経路を画定し、第4のスロット1372Dの端部1380A、1380Bは、物品1300の最極限屈曲位置を画定する停止表面としての役割を果たす。端部1376Aおよび1380Bは、同一極限屈曲位置に対応する一方、端部1376Bおよび1380Aは、同一極限屈曲位置に対応することを理解されるであろう。
【0154】
リンク1312A、1312B、および1312C等の可撓性支持体1308内の隣接するリンク1312は、図12Eに図示されるオフセット様式において、複数のピン1316を介して、相互に摺動可能かつ枢動可能に接続される。より具体的には、第1のリンク1312Aの第1および第2のスロット1372A、1372Bは、その第1のリンク1312Aの第2の端部1324に隣接して配置される第2のリンク1312Bの第3および第4のスロット1372C、1372Dからオフセットされるが、それと整合され、第1のリンク1312Aの第3および第4のスロット1372C、1372Dは、第1のリンク1312Aの第1の端部1320に隣接して配置される第3のリンク1312Cの第1および第2のスロット1372A、1372Bからオフセットされるが、それと整合される。ひいては、(i)第1のリンク1312Aの第1のスロット1372A内に固定して配置されるピン1316は、第2のリンク1312Bの第4のスロット1372D内に摺動可能に配置され、(ii)第2のリンク1312Bの第3のスロット1372C内に固定して配置されるピン1316は、第1のリンク1312Aの第2のスロット1372B内に摺動可能に配置され、(iii)第1のリンク1312Aの第3のスロット1372C内に固定して配置されるピン1316は、第3のリンク1312Cの第2のスロット1372B内に摺動可能に配置され、(iv)第3のリンク1312Cの第1のスロット1372A内に固定して配置されるピン1316は、第1のリンク1312Aの第4のスロット1372D内に摺動可能に配置される。可撓性支持体1308内の他の隣接するリンク1312も、同様に相互に摺動可能に接続されることを理解されるであろう。
【0155】
上記に詳述されるように画定される可撓性支持体1308は、物品1300が外向き方向に屈曲または湾曲される(図12Aにおける矢印B1によって示される)とき、その屈曲限界を超える(例えば、その最小屈曲半径を越える)可撓性ディスプレイ104の屈曲を制限することができる。物品1300が、その初期位置である、図12Aおよび12Fに示される実質的に平坦な位置から、図12Gに示される第1の中間位置等の第2のより屈曲された位置に外向き方向に屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、個別のスロット1372B、1372D内において、図12Fに示される位置から図12Gに示される位置にピン1316を摺動する。有益には、スロット1372Bおよび1372Dは、相互に対して角度付けられるため、これは、物品1300が外向き方向に屈曲または湾曲されているとき、物品1300が伸展または圧縮されないように防止する。しかしながら、物品1300が図12Gに示される位置にあるとき、ピン1316は、個別のスロット1372B、1372Dの端部1376A、1376Bと1380A、1380Bとの間に配置されるため、外向き方向における物品1300のさらなる屈曲は、可能となる。物品1300が、図12Gに示される第1の中間位置から、図12Hに示される第2の中間位置等の第3のより屈曲された位置に外向き方向に屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、個別のスロット1372B、1372D内において、図12Gに示される位置から図12Hに示される位置にピン1316を摺動させる。ピン1316は、物品1300が図12Hに示される位置にあるとき、個別のスロット1372B、1372Dの端部1376A、1376Bと1380A、1380Bとの間に配置されるため、外向き方向における物品1300のさらなる屈曲は、可能となる。物品1300が、図12Hに示される第2の中間位置から、図12Iに示される第3の中間位置等の第4のより屈曲された位置に外向き方向に屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、個別のスロット1372B、1372D内において、図12Hに示される位置から図12Iに示される位置にピン1316を摺動させる。ピン1316は、物品1300が図12Iに示される位置にあるとき、個別のスロット1372B、1372Dの端部1376A、1376Bと1380A、1380Bとの間に配置されるため、外向き方向における物品1300のさらなる屈曲は、可能となる。物品1300が、図12Iに示される位置から、図12Jに示される位置等の第4のより屈曲された位置に外向き方向にさらに屈曲または湾曲されると、印加される屈曲力は、図12Iに示される位置から図12Jに示される位置にピン1316を摺動させる。ピン1316が図12Jに示されるように位置付けられると、ピン1316は、それぞれ、スロット1372B、1372Dの端部1376A、1380Bに接触し、さらなる摺動可能移動は、外向き方向における物品1300のいかなるさらなる屈曲も防止されるように、不可能となる。
【0156】
同時に、そのように構築される可撓性支持体1308は、仮想ヒンジ点1310を画定または生成する。図12Bを参照すると、ヒンジ点1310は、リンク1312の実質的に上方であって、ディスプレイ104の中立面120に非常に近接する位置に形成または画定され、本実施例では、各リンク1312の端部に配置される突起によって形成される対向する壁または端部間に着座もしくは配置される(端部における突起は、その間の突起を上回る高さを有し、またはそれよりさらに上向きおよび下向きに延在する)(図12E参照)。その結果、可撓性支持体1308は、物品1300の屈曲平面1350をディスプレイ104の中立面120の位置に非常に近接させる。可撓性支持体1308は、したがって、物品1300が、ディスプレイ104の屈曲範囲に実質的に対応する屈曲範囲を有することを可能にする(すなわち、可撓性支持体1308は、ディスプレイ104の屈曲範囲を、全くではないにしても、有意に制限しない)。有利には、可撓性支持体1308はまた、可撓性支持体1308がディスプレイ104を全屈曲領域内に支持するように、可撓性ディスプレイ104をこれらの画定される仮想ヒンジ点1310のそれぞれ間に支持する。
【0157】
他の実施例では、リンク1312は、本明細書に図示されるリンク1312から変動することができ、および/またはリンク1312は、異なる様式において相互に接続されることができる。いくつかの実施例では、リンク1312のサイズ、数、形状、曲率、および/または特徴は、物品1300に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。例えば、スロット1372A、1372B、1372C、1372Dのサイズ、形状、および/または曲率は、物品900に対して異なる屈曲限界を画定するように変動されることができる。他の実施例では、複数のヒンジ点1310は、異なる位置に画定または形成されることができる(例えば、中立面120により近接する)。例えば、ヒンジ点1310は、ヒンジ1310がディスプレイ104の中立面120と実質的に重複する(例えば、その中にある)ように画定または形成されることができる。
【0158】
図13は、電子機器モジュール(例えば、電子機器モジュール124)内で使用またはその中に配置され、物品(例えば、物品100)の可撓性電子構成要素(例えば、可撓性ディスプレイ104)を駆動させ得る、本明細書では、電子機器スイート1400と称される、種々の電子構成要素のブロック図を図示する。特に、図13に図示される電子機器スイート1400は、マイクロプロセッサまたは他のプロセッサ1408と、例えば、フラッシュメモリまたは他の好適なタイプの非一過性の有形データ記憶媒体であり得る、コンピュータ可読メモリ1412と、通信モジュール1416と、ディスプレイドライバ1420と、タッチスクリーンコントローラ1424と、いくつかのセンサ1428および他の二次デバイス1432とを含む、いくつかの他のモジュールまたは電子構成要素に給電する、バッテリ1404を含む。センサ1428は、例えば、衝撃センサまたは歩数計、1つまたはそれを上回るジャイロスコープセンサもしくはジャイロスコープ、温度センサ、振動センサ、パルスレートモニタ、圧力センサ、歪みゲージ等を含んでもよい。二次電子デバイス1432は、例えば、アラームまたは雑音生成デバイス、スピーカ、マイクロホン、またはバイブレータを含んでもよく、その動作は、電子機器モジュール19を振動させる等である。図13は、センサ1428および二次電子デバイス1432を電子機器スイート1400と一体型であるように図示するが、ある場合には、センサ1428および/または二次電子デバイス1432の1つまたはそれを上回るものは、物品上または内(例えば、電子機器スイート1400の残りと別個)の別の場所に物理的に配置される。これらの場合、別個に配置されるが、センサ1428および/または二次電子デバイス1432は、電子機器スイート1400の残りと通信接続したままである(例えば、有線または無線接続を介して)。
【0159】
同様に、図13は、ディスプレイドライバ1420を電子機器スイート1400と一体型として図示するが、ある場合には、ディスプレイドライバ1420は、電子機器スイート1400の残りと別個の別の場所に物理的に配置される。ある実施例では、ディスプレイドライバ1420は、可撓性電子構成要素の画素要素の電極またはコネクタに近接する場所、例えば、可撓性電子構成要素の裏面上またはある他の好適な場所に配置される。但し、別個に位置するディスプレイドライバ1420は、遠隔場所にかかわらず、電子機器スイート1400の残りと通信接続したままである(例えば、有線または無線接続を介して)。
【0160】
理解されるように、メモリ1412、通信モジュール1416、ディスプレイドライバ1420およびタッチスクリーンコントローラ1424、ならびにセンサ1428および他の二次電子デバイス1432は、プロセッサ1408に通信可能に接続され、プロセッサ1408によって実装されるアプリケーションまたは他のプログラムと連動して種々の機能を行うように動作してもよい。なおもさらに、これらの要素はそれぞれ、任意の公知または所望の様式において、バッテリ1404に接続され、それによって給電される。なおもさらに、図13の電子機器スイート1400は、通信ポート1436(例えば、USBまたは他のタイプのデジタル通信ポート)および電力またはバッテリ充電入力ポート1440等の1つまたはそれを上回る通信ポートを含んでもよい。この場合、電力入力ポート1440は、バッテリ1404に接続され、任意の公知または所望の再充電回路および方法論を使用して、バッテリ1404の充電または再充電を可能にしてもよい。代替として、または加えて、通信入力ポート1436(例えば、USB入力ポートの形態)が、バッテリ1404を充電するために、バッテリ1404に接続され、電力をバッテリ1404に提供してもよく、入力ポート1436はまた、入力ポート1436を介して有線ベースの通信を行うために、マイクロプロセッサ1408ならびに通信回路モジュール1416に接続されてもよい。当然ながら、通信入力ポート1436は、USBタイプ接続として図示されるが、当技術分野において公知であるように、任意の数のピンまたはワイヤを使用する、任意の所望のシリアルまたはパラレルデジタル通信ポート、アナログ通信ポート等を含む、任意の他のタイプの公知の有線または物理的通信接続であり得る。別の実施形態では、電力入力ポート1440は、無線入力ポートであってもよく、この場合、例えば、誘導結合式充電技法を使用して、バッテリ1404を充電するように動作する、例えば、バッテリ充電ユニットの一部であってもよい。バッテリ充電ユニットが、誘導結合式充電システムの一部である場合、概して、物品が外部充電ユニットの近傍に配置されるとき、外部充電ユニット(図示せず)によって産生される電磁波に応答し、バッテリ1404を充電する。別の場合では、入力ポート1440のバッテリ充電器は、物品の運動(物品が、図2A−2Cに示されるように、リストバンドの形態であるとき、腕の移動と関連付けられるもの等)を、バッテリ1404を充電するために提供される、電気エネルギーに変換する、運動エネルギー充電ユニットであってもよい。
【0161】
理解されるように、任意の所望のタイプのハードウェアまたはファームウェアプログラミングを使用してプログラムされるプログラム可能な汎用プロセッサもしくは特別にプログラムされたプロセッサであり得る、プロセッサ1408は、概して、本明細書により詳細に説明されるように、可撓性電子構成要素および関連付けられた電子構成要素の動作を協調させ、実装する。コンピュータ可読メモリ1412は、例えば、プロセッサ1408によって実装される一般的オペレーティングシステムを含む、種々のアプリケーションと、プロセッサ1408上で起動され、物品を介して、種々の異なるタイプの機能性(そのいくつかが本明細書により詳細に説明される)を実装するための種々のアプリケーション(図13におけるアプリケーション1460のセットとして図示される)とを記憶する。メモリ1412はまた、例えば、種々の異なる時間において可撓性電子構成要素上に表示される画像または種々の画像と関連付けられたビデオデータファイルであり得る、1つまたはそれを上回るデータファイル1462を記憶してもよい。なおもさらに、メモリ1412は、種々のアプリケーション1460の動作の一部として、種々のアプリケーション1460またはマイクロプロセッサ1408によって生成され、アプリケーション1460のランタイムの間または他の時間のいずれかにおいて、それらのアプリケーション1460によって使用され得る、アプリケーションデータを記憶してもよい。所望に応じて、マイクロプロセッサ1408または二次電子構成要素1428の1つは、現在の時間、曜日、日付、月、年、時間帯等を追跡する、クロックを含む、またはそれであってもよい。
【0162】
実施例として、アプリケーション1460の1つまたはそれを上回るものは、例えば、電子メールアプリケーション、インターネットまたはウェブブラウジングアプリケーション、アラームクロックアプリケーション、カレンダアプリケーション、MP3アプリケーション等の音楽再生アプリケーション、ビデオアプリケーション、デジタル写真スライドショーアプリケーション、マッピングアプリケーション、ユーザによって読まれるための書籍、文書、雑誌、または他のタイプの記事を提供し得る、電子読書アプリケーション等を含む、典型的には、標準的コンピュータまたはパーソナルハンドヘルド電子デバイス等の他のタイプの電子デバイスと関連付けられる種々の機能性を実装してもよい。なおもさらに、アプリケーション1460の1つまたはそれを上回るものは、動的可撓性物品と関連付けられた可撓性電子構成要素を、可撓性電子構成要素を介して表示されるべきコンテンツを生成している外部マスタデバイスに連結または通信可能に結合され得る、スレーブディスプレイデバイスに変えるように、プロセッサ1408上で動作してもよい。スマートフォンまたは近傍コンピュータデバイスであり得る、マスタデバイスは、電子機器スイート1400に無線で接続され、可撓性電子構成要素上に表示されるべきコンテンツを提供してもよく、典型的には、プロセッサ1408より多くのメモリと、コンピューティングおよび処理電力とを有するであろう。
【0163】
図13の通信モジュール1416は、任意の所望のタイプの通信技法を使用して、マイクロプロセッサ1408が、外部デバイスまたは源と通信することを可能にする、任意のタイプの通信ハードウェア/ソフトウェア/ファームウェアを含む、またはそれを使用してもよい。当然ながら、通信モジュール1416は、任意の種類の有線ベースの通信モジュールまたは無線ベースの通信モジュールを含む、複数の異なるタイプの通信ハードウェア/ソフトウェア/ファームウェアを含み得る。実施例として、通信モジュール1416は、動的可撓性物品と他のデバイスまたは他のデバイスが通信可能に接続されるLANもしくはWAN等の通信ネットワークとの間に有線または無線ベースの、IPプロトコル通信を提供し得る、有線または無線インターネットベースの通信モジュールであってもよい。同様に、通信モジュール1416は、物品の周囲のまたはそれに近接する他のデバイス内に記憶されるRFIDタグと通信し、そこにメッセージを送信し、および/またはそこからメッセージを受信するための近距離通信(NFC)モジュールである、無線周波数識別(RFID)通信モジュールを含んでもよい。この場合、通信モジュール1416は、RFID通信モジュール1416によるピングに応答して、RFIDタグから受信された信号をデコードし、これらのデバイスと関連付けられたRFIDタグまたはタグ番号(識別子)を識別してもよい。同様に、通信モジュール1416は、任意の公知または所望の様式において、近傍NFCまたはBluetooth(登録商標)対応デバイスと近距離通信もしくはBluetooth(登録商標)通信を行い、それによって、物品と他の近接して設置された、または近接して位置する電子デバイスとの間の無線通信を可能にし得る、近距離通信(NFC)モジュールまたはBluetooth(登録商標)通信モジュールであってもよい。なおもさらに、通信モジュール1416は、USB通信ポート1436を介して、送信および受信されるべきUSBベースの通信信号をデコードならびにエンコードするためのUSBまたは他のタイプの有線通信モジュールを含んでもよい。
【0164】
図13に図示されるように、ディスプレイドライバ1420は、マイクロプロセッサ1408と、可撓性電子構成要素とに結合され、可撓性電子構成要素を駆動させ、異なる画像をユーザに提示し、したがって、可撓性電子構成要素を介して機能性を実装する。ディスプレイドライバ1420は、例えば、電子インクまたは他の双安定ディスプレイドライバ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイドライバ等を含む、使用され得る種々の異なるタイプの可撓性ディスプレイと関連付けられた任意のタイプのディスプレイドライバ技術と関連付けられる、またはそれを使用してもよい。当然ながら、ディスプレイドライバ1420は、可撓性電子構成要素の種々の画素要素に接続され、コンテンツ画像を可撓性電子構成要素上に提示するように、画素要素にその視覚的外観を変化させることを理解されるであろう。典型的には、必ずしもではないが、各画素要素は、可撓性電子構成要素上の特定の画素要素の(x、y)座標に対応する、2つの電極またはコネクタに通信可能に接続される。したがって、ディスプレイドライバ1420は、画像コンテンツを可撓性電子構成要素の幅に対応する電極またはコネクタのセットに提供し(ある場合には、可撓性電子構成要素の幅縁からドライバ1420に物理的に発出し)、同一ディスプレイドライバ1420は、画像コンテンツを可撓性電子構成要素の長さに対応する電極またはコネクタの別のセットに提供してもよい(ある場合には、可撓性電子構成要素の長さ縁から物理的に発出し、ドライバ1420に接続する)。
【0165】
図13に戻ると、ディスプレイドライバ1420は、可撓性電子構成要素を駆動させ、マイクロプロセッサ1408上で実行されている特定のアプリケーション1460によって決定される種々の画像および他の機能性を提示するように、色、照明レベル、オン−オフ状態等を取得またはそれに到達するよう画素要素を照射する、もしくは画素要素にそのようにさせる。ある場合には、ディスプレイドライバ1420は、1つまたはそれを上回る人工的表現、パターン等の種々の画像、もしくはメモリ1412内に記憶された他のタイプの画像を可撓性電子構成要素上の画像1462の1つとして表示させてもよい。そのような画像は、ロゴ、マスコット、アイコン等、ユーザと特定の大学または他の組織の関連付けの表示である、図柄の形態における任意のタイプのグラフィック要素であってもよい。静的ディスプレイの場合、特に、可撓性電子構成要素が、電子インクタイプのディスプレイ等の双安定タイプの可撓性ディスプレイであるとき、可撓性電子構成要素は、物品がスリープモードにある、したがって、ディスプレイドライバ1420が可撓性電子構成要素をアクティブに駆動させるように動作していないときは常に、特定の画像または背景画像を表示し得る。
【0166】
当然ながら、タッチスクリーンコントローラ1424は、図2Bに図示されるもの等のタッチスクリーンインターフェース109(そのようなインターフェースが存在する場合)に接続され、入力信号をタッチスクリーンインターフェース109から受信する。コントローラ1424は、これらの入力信号をデコードし、タッチスクリーンインターフェース109に対して生じるタッチイベントを識別するように動作する。タッチスクリーンインターフェース109は、可撓性電子構成要素にわたって配置される、容量式タッチスクリーンインターフェースまたは任意の他の好適なタイプのタッチスクリーンインターフェースであってもよく、性質上、透明であって、したがって、可撓性電子構成要素の画素要素が、タッチスクリーンインターフェース109を通して視認可能となることを可能にしてもよい。当然ながら、他のタイプのタッチスクリーンインターフェースが、代わりに、または同様に、使用されてもよい。いずれの場合も、タッチスクリーンコントローラ1424は、タッチスクリーンインターフェース109を励起および制御し、かつタッチスクリーンイベントを認識およびデコードし、例えば、各タッチスクリーンイベントの場所、タップまたはスワイプ移動等のタッチスクリーンイベントのタイプ等を識別するように動作する。所望に応じて、タッチスクリーンコントローラ1424は、単独で、またはプロセッサ1408と連動して、タッチスクリーンインターフェース109を介して入力される、ジェスチャを判定または認識するように動作してもよく、そのようなジェスチャは、例えば、スライド、スワイプ、複数本の指による挟持、または相互に協調された1本またはそれを上回る指の移動を含む、任意の他のタイプのジェスチャである。各そのようなジェスチャは、物品上またはそれを介して行われるべきアクションを示してもよい。当然ながら、物品またはデバイスは、例えば、可撓性電子構成要素もしくは可撓性支持構造上に配置される、ボタンスイッチ、ローラボール、スライドバー、圧力センサ、歪みゲージ等を含む、インターフェース等、ユーザ生成ジェスチャを検出するように構成される、他のまたは異なるタイプのユーザ入力デバイスを含んでもよい。そのようなユーザインターフェースは、ユーザが、従来、作動可能ボタンまたはスイッチを介して入力される、スクロール動作、オン−オフ電力供給動作、モード切替等のより多くの基本的機能を行うことを可能にしてもよい。
【0167】
前述のように、センサ1428は、種々の異なるタイプのセンサのいずれかを含んでもよい。ある実施形態では、センサ1428は、物品の移動または配向、物品の急速な振れ等を検出する、1つまたはそれを上回るジャイロスコープを含む。これらのタイプの動作の1つまたはそれを上回るものは、物品をリセットする、物品のモードを変更する等のためのジェスチャ等、特定のタイプの入力またはユーザ入力と見なされ得る。同様に、そのようなジャイロスコープの出力は、マイクロプロセッサ1408によって使用され、可撓性電子構成要素の配向または方向を判定し、マイクロプロセッサ1408またはマイクロプロセッサ1408上で実行されるアプリケーション1460が、可撓性電子構成要素上に表示されるべき画像の適切な配向を判定することを可能にすることができる。いくつかの事例では、そのようなモーション検出および位置検出デバイスは、可撓性支持構造または他の電子機器モジュール内に位置し、物品が、物品が、手首もしく他の円形部材の周囲に配向されているか、または代わりに、平坦に配設される、もしくはある他の様式で配向されているかをより正確に判定することを可能にし得る。マイクロプロセッサ1408またはその上で実行されるアプリケーションは、支持構造および/または可撓性電子構成要素の検出された配向に基づいて、物品の機能性、挙動、ならびに/もしくはアクションを変更してもよい。
【0168】
ある場合には、センサ1428は、物品の機能性、挙動、および/またはアクションを変更させる、例えば、物品をリセットさせる、物品のモードを変更させる、物品の可撓性電子構成要素上に表示される提示を変更させる等のための入力と見なされる、圧力、歪み、または類似力を検出する、1つまたはそれを上回る圧力センサおよび/または歪みゲージを含む。一実施例では、2つの圧力センサが、動的可撓性物品が略円形またはループ状構成においてそれ自体に取り付けられると、圧力センサが相互に直径方向に対向するように、物品上に位置付けられる、またはそこに取り付けられる(例えば、可撓性支持構造の一部として)。
【0169】
図14Aおよび14Bは、リストバンドの形態における動的可撓性取付可能物品1500を図示する。物品1500は、前述の物品100と本質的に同じである。物品1500は、したがって、可撓性電子構成要素104と、内層106と、可撓性支持体108とを含む。物品1500は、可撓性支持体108の片側に離間様式で配置され、可撓性支持体108の他側上に離間されて配置される、磁石1512Aおよび1512Bと連動して動作し、物品1500が、例えば、ユーザの手首に巻着されるとき、確実な磁気接続を形成する、磁石1508Aおよび1508Bの形態における接続構造1504を含むという点において、物品100と異なる。磁石の離間性質は、(支持体108の両側の)一対の磁気部材1508Aおよび1508Bが、(支持体108の両側の)いくつかの異なる対の磁石1512Aおよび1512Bのいずれかと衝合し、バンドの長さが、接続されると、調節可能となることを可能にし得るように、バンドの長さが調節可能となることを可能にする。当然ながら、磁石1508A、1508B、1512A、および1512Bはそれぞれ、永久磁石であってもよく、または一方が永久磁石から作製され、他方が透磁性材料から形成されてもよい。接続構造1504および/または任意の他の好適な接続構造は、本明細書に説明される物品(例えば、物品10、100、200、300、700、800、900、1100、1200、1300等)のいずれかにおいて採用されることができることを理解されるであろう。
【0170】
図15および16は、それぞれ、本発明の教示に従って構築され、組み立てられる、動的可撓性物品1600および1700の他の実施例を図示する。
【0171】
図15に図示される物品1600は、可撓性照明またはランプの形態をとる。物品1600は、可撓性電子構成要素1604と、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介して可撓性電子構成要素1604に結合される可撓性支持構造1608とを含む。可撓性電子構成要素1604は、可撓性電子構成要素104に類似するが、可撓性ディスプレイの代わりに、有機発光ダイオード(OLED)照明である。図15に示されるように、可撓性電子構成要素1604は、天井1612に結合(例えば、搭載)される。他の実施例では、可撓性電子構成要素1604は、異なる構成要素であることができ、および/または天井1612に結合される必要はない(例えば、構成要素1604は、ユーザによって保持されることができ、構成要素1604は、異なる表面に結合される、またはその上に配置されることができる)。ディスプレイ104のように、可撓性OLED照明1604は、例えば、可撓性電子構成要素1604が配置される環境のための照明ニーズに基づいて、動的に屈曲可能または可撓性である。したがって、可撓性OLED照明1604は、任意の数の種々の構成を有することができる。可撓性支持構造1608は、可撓性支持体1608が、本明細書に説明される他の支持構造のように、物品1600に所望の屈曲範囲を持たせながら、可撓性OLED照明1604を任意の数の種々の構成に完全に支持するように、本明細書に説明される可撓性支持構造(例えば、支持構造208、308、708、808、908、1008、1108、1208、1308)のいずれかの形態をとることができる。
【0172】
図16に図示される物品1700は、基部1702と、可撓性電子構成要素1704と、可撓性支持構造1708とを含む。可撓性電子構成要素1704は、部分的に、基部1702内に配置され、そこから外向きに延在する。可撓性支持構造1708は、例えば、内層106等の内層(図示せず)を介して可撓性電子構成要素1404に結合される。可撓性電子構成要素1704は、可撓性電子構成要素104に類似するが、折畳式電子リーダである。ディスプレイ104のように、可撓性電子構成要素1704は、例えば、図16に描写される開放または実質的に平坦な使用時位置と、可撓性電子構成要素1704が、基部1702の外部表面を覆って、その周囲に折畳される、折畳または閉鎖位置(図示せず)との間で動的に屈曲可能または可撓性である。可撓性支持構造1708は、可撓性支持体1708が、本明細書に説明される他の支持構造のように、同時に、物品1700に所望の屈曲範囲を持たせながら、折畳式電子リーダ1704を開放および閉鎖位置の両方に完全に支持するように、本明細書に説明される可撓性支持構造(例えば、支持構造208、308、708、808、908、1008、1108、1208、1308)のいずれかの形態をとることができる。
【0173】
図17−24は、本明細書に説明される可撓性支持構造のいずれかにおいて使用され、本明細書に説明される可撓性電子構成要素のいずれかの屈曲または撓曲運動を制限することができる、種々の機構を図示する。これらの機構は、例えば、可撓性支持構造に結合される可撓性電子構成要素の縦方向撓曲およびねじれまたは逆回転撓曲等の望ましくない屈曲運動を制限しながら、所望の屈曲(例えば、最小臨界屈曲半径を上回るまたはそれに等しい屈曲半径)を可能にする。特に、これらまたは他の機械的構造は、可撓性電子構成要素の屈曲運動を、可撓性電子構成要素の最小臨界屈曲半径を上回るまたはそれに等しい最小曲率半径(例えば、画像コンテンツが視認可能である可撓性電子構成要素のディスプレイ表面が、凹面となるように屈曲され、支持構造または可撓性バンド近傍またはそれに隣接して配置される可撓性電子構成要素の表面が、凸面となるように屈曲されるとき等の回転方向における)に制限するために使用されることができる。ここでは、可撓性電子構成要素の最小臨界屈曲半径は、さらなる屈曲が、繰り返し行われると(例えば、少なくとも50,000回)、例えば、電子接続または可撓性電子構成要素内の他の構成要素を破壊することによって、可撓性電子構成要素の機能性を損なわせる、もしくは破壊させるであろう、最小または最低屈曲半径である。
【0174】
図17−19は、相互に一体的に形成される、支持体16と、可撓性ディスプレイ18の形態における可撓性電子構成要素とを含む、動的可撓性取付可能物品またはデバイス10を図示する。図17および18に図示されるように、複数の溝67が、バンド部分12を横断して、バンド12の片側からバンド12の別の側まで、バンド12の支持体16の下面側に形成(例えば、成形)される(すなわち、横方向に配向される)。図18に図示されるように、各溝67は、支持体16が、可撓性ディスプレイ18の下面側に直接隣接する材料65の連続底層と、個別の溝67に隣接する底層65から上向きに突出または延在する、複数の区分もしくは島状部66とを含むように、支持体16の厚さの一部のみを通して延在する。本明細書に図示される溝67はそれぞれ、U形状を有するが、他の実施形態では、異なる形状を有することができる(例えば、長方形形状、より湾曲されることができる、より平坦であることができる)。そのように画定されると、各溝67は、その溝67に隣接する支持体16の区分66間の屈曲の量を制御(例えば、制限または低減)するように動作する、一種の「一体型ヒンジ」を形成する。図19は、溝67が、バンド12が屈曲されているとき、どのように支持体16の区分66間の屈曲の量を制御し、ひいては、ディスプレイ18に印加される屈曲の量を制御するように動作することができるかを図示する。溝67は、バンド部分12を横断して均一に離間されるため、支持体16の区分66は全て、同一屈曲または撓曲限界を被る。材料65の底層を形成する材料および島状部66を形成する材料は、同一または異なる材料から作製されてもよく、それぞれ、圧縮性(発泡体、ゴム等)または非圧縮性材料(硬質プラスチック、金属等)のいずれかから作製されてもよい。実際、層65および66は両方とも、非圧縮性材料から作製されてもよく、層65および66の一方は、圧縮性材料から作製されてもよい一方、他の層は、非圧縮性材料から作製されてもよく、または層65および66は両方とも、同一または異なる圧縮性を伴う圧縮性材料から作製されてもよい。
【0175】
溝67を形成する材料のサイズ、数、間隔、および/または圧縮性は、支持体16に印加され得るねじれまたは他の屈曲運動の量を画定する、したがって、制限するように変動されてもよい。例えば、図18に示される溝67は、支持体16の一部のみを通して延在するが、溝67は、他の実施形態では、支持体16のより多いまたはより少ない部分を通して延在してもよく、これは、ひいては、溝67によって許容される曲率の程度に影響を及ぼすであろう。前述のように、図17−19に図示される溝67は、バンド12の全部分が同一屈曲または撓曲限界を被るように、バンド部分12を横断して均一に離間される。
【0176】
しかしながら、代替として、溝67の1つまたはそれを上回るものは、バンド12を横断して異なる距離に離間されることができ、デバイス10の異なる部分(例えば、側面)は、デバイス10の他の部分(例えば、バンドの上部および底部または片側対他側)より屈曲または撓曲されることができる結果となる。図20および21に図示される実施形態では、溝67は、バンド12の縦方向範囲を横断して異なる距離に離間される。図20に図示されるように、端部14A近傍またはそこにおける溝67間の距離は、バンド12の中央部分近傍またはそこにおける溝67間の距離を上回り、端部14B近傍またはそこにおける溝67間の距離は、中央部分近傍またはそこにおける溝67間の距離を上回る。図21に図示されるように、デバイス10の異なる部分は、したがって、デバイス10の他の部分より多く屈曲または撓曲されることができる。具体的には、Bと標識されたバンド12の部分は、相互により近接して離間される溝67を有することによって、さらに離れた溝67を有する、Aと標識されたバンドの部分およびCと標識されたバンド12の部分より多く屈曲または撓曲されることができる。さらに、溝67の幅は、特定の場所において、バンド内により多いまたはより少ない撓曲を提供するように変動されることができる。
【0177】
図22では、例えば、物品10は、端部14間において、バンド12の縦軸に沿って、支持体16内に形成される複数の縦方向溝69を含む。溝69は、したがって、図17−19に説明される溝67に垂直に配向されることができる。溝69は、溝67のように、ディスプレイ18の撓曲およびねじれ回転の所望の最大量を許容するように動作する。しかしながら、溝69は、バンド12の縦軸に垂直方向における撓曲およびねじれ回転の所望の量を許容する。
【0178】
縦方向溝69のサイズ、幅、数、および/または間隔は、本最大量を調節し、ディスプレイ18に沿ったある点における撓曲または回転を制限し、ならびに/もしくはディスプレイ18に沿ったある点における撓曲または回転を促進するように変動されてもよい。例えば、溝69は、図22に図示されるものより大きくある(例えば、より広くある)ことができ、支持体16の一部のみ内に形成されることができ、または図17に図示されるものより多数であることができる(例えば、横方向溝のそれぞれ間に溝69が存在することができる)。同様に、溝69は、異なるように離間される、および/または位置付けられることができる。実施例として、溝69は、バンド12の縁により近接して配置されることができる(すなわち、バンド12の縦軸上ではなく)。これらの溝はまた、等しく離間される、もしくは同一サイズであることができ、またはバンドの縦方向中心からより離れるにつれて変動し、バンド12の幅に沿った異なる点においてより多いまたはより少ないねじれ屈曲を可能にしてもよい。
【0179】
図23および24は、支持体12内で使用され得る、さらに別の屈曲制限構造を図示する。この場合、支持体12を形成する材料は、屈曲制限運動をもたらすために使用されてもよい。図23および24に図示されるように、支持体12は、少なくとも部分的に、概して、両方向において、支持体12の片側から支持体12の別の側に延在する、支持体12の下面側の中に形成(例えば、成形)される複数の溝67および68を有する、材料66の一体的に形成されるシートから作製される。溝67および68は、この場合、相互に直交し、溝67は、支持体12の一方の横方向側から他方の横方向側に延設される一方、溝68は、一方の縦方向側から他方の縦方向側に延設される。図24に最良に図示されるように、各溝67および68は、支持体12が、可撓性ディスプレイ18の下面側に直接隣接する材料65の連続底層と、個別の溝67および68によって形成される底層65から上向きに突出または延在する、複数の区分もしくは島状部66とを含むように、支持体12の厚さの一部のみを通して延在する。本明細書に図示される溝67および68はそれぞれ、U形状を有するが、他の実施形態では、異なる形状を有することができる(例えば、長方形形状、三角形、またはV形状、より多くまたはより少なく湾曲され得る、より平坦であり得る等)。そのように画定されると、溝67および68はそれぞれ、これらの溝67および68の側面(島状部66を形成する)が、撓曲のある時点において、相互に接触し、さらなる撓曲運動を制限するため、その溝67または68に隣接する、支持体12の区分66間の屈曲の量を制御(例えば、制限または低減)するように動作する、一種の「一体型ヒンジ」を形成する。図24は、溝67および68が、支持体12が屈曲されているとき、どのように支持体12の区分または島状部66間の屈曲の量を制御し、ひいては、任意の特定の場所においてディスプレイ18に印加される屈曲の量を制御するように動作することができるかを図示する。溝67および68は、支持体12を横断して均一に離間されるため、支持体12の区分66は全て、両方向において、同一量の屈曲または撓曲限界を被る。材料65の底層を形成する材料および島状部66を形成する材料は、同一または異なる材料から作製されてもよく、それぞれ、圧縮性材料(発泡体、ゴム等)または非圧縮性材料(硬質プラスチック、金属等)のいずれかから作製されてもよい。実際、層65および島状部66は両方とも、非圧縮性材料から作製されてもよく、層65および島状部66の一方は、圧縮性材料から作製されてもよい一方、他の層または島状部は、非圧縮性材料から作製されてもよく、または層65および島状部66は両方とも、同一もしくは異なる程度の圧縮性を伴う圧縮性材料から作製されてもよい。当然ながら、種々の溝67および種々の溝68間の間隔は、異なる方向において、またはさらに、単一方向において、もしくはそれに沿って、支持体12の異なる場所において、支持体12のより多いまたはより少ない撓曲を提供するように変動されることができる。
【0180】
当然ながら、島状部66ならびに溝67および68を形成する材料のサイズ、数、間隔、および/または圧縮性は、各方向(例えば、横方向方向および縦方向)において支持体12に印加され得る屈曲運動の量を画定する、したがって、制限するように変動されてもよい。例えば、図23および24に示される溝67および68は、支持体12の一部を通してのみ延在するが、溝67および68は、他の実施形態では、支持体12のより多いまたはより少ない部分を通して延在してもよい(その中により深くまたはあまり深くなく)、これは、ひいては、溝67および68によって許容される曲率の程度に影響を及ぼすであろう。別の実施例として、溝67および68は、相互に対して異なるように配向されることができる(すなわち、溝67および68が相互に直交するように配置されないように)。さらに、支持体12は、相互に対して角度付けられた(例えば、相互に対して60度に配列される)3つの溝のセットを含み、それによって、三角形島状部66のパターンを形成することができる。前述のように、図23および24に図示される溝67および68は、バンド12の全部分が同一屈曲または撓曲限界を被るように、バンド部分12を横断して均一に離間される。しかしながら、本間隔は、溝67および68によって可能にされる屈曲範囲または運動を変動させるように、任意の所望の様式において変動され得る。
【0181】
例えば、溝67および/または68のセットは、支持体12の横方向または縦方向長を横断して、相互から異なる距離に離間されることができ、支持体12の異なる部分は、支持体12の他の部分より屈曲または撓曲されることができる結果となる。例えば、ある実施形態では、溝67は、支持体12の横方向範囲を横断して相互から異なる距離に離間されてもよい一方、溝68は、等しく離間されてもよい。一実施例では、支持体12の端部近傍またはそこにおける溝67間の距離は、支持体12の中央部分近傍またはそこにおける溝67間の距離を上回ってもよい。別の実施形態では、溝67は、均一に離間されてもよい一方、溝68は、支持体12の縦方向範囲を横断して相互から異なる距離に離間される。別の実施形態では、溝67および68は、両方向に非均一に離間されてもよい。同様に、溝67に対して使用される間隔は、溝68に対して使用される間隔と同一または異なってもよい。したがって、支持体12の異なる部分は、支持体12の他の部分より屈曲または撓曲されることができる。
【0182】
以下の付加的考慮事項は、前述の議論に適用される。本明細書全体を通して、複数形事例は、単一事例として説明される構成要素、動作、または構造を実装してもよい。1つまたはそれを上回るルーチンもしくは方法の個々の動作は、別個の動作として図示および説明されるが、個々の動作の1つまたはそれを上回るものは、並行して行われてもよく、動作が図示される順序で行われることを要求するものではない。例示的構成において別個の構成要素として提示される構造および機能性は、組み合わせられた構造または構成要素として実装されてもよい。同様に、単一構成要素として提示される構造および機能性は、別個の構成要素として実装されてもよい。これらおよび他の変形例、修正、追加、および改良は、本開示の主題の範囲内にある。
【0183】
本明細書で使用されるように、「一実施形態」または「ある実施形態」の任意の言及は、実施形態に関連して説明される特定の要素、特徴、構造、または特性が、少なくとも一実施形態に含まれることを意味する。本明細書内の種々の場所における語句「一実施形態では」の表出は、必ずしも全て、同一実施形態を参照するわけではない。
【0184】
いくつかの実施形態は、その派生形とともに、表現「結合される」および「接続される」を使用して説明され得る。例えば、いくつかの実施形態は、2つまたはそれを上回る要素が直接物理的もしくは電気的に接触することを示すために、用語「結合される」を使用して説明され得る。しかしながら、用語「結合される」はまた、2つまたはそれを上回る要素が、直接相互に接触しないが、依然として、相互に協働または相互作用することを意味し得る。実施形態は、本文脈において制限されない。
【0185】
本明細書で使用されるように、用語「備える(comprises、comprising)」、「含む(includes、including)」、「有する(has、having)」、またはその任意の他の変形例は、非排他的含有を網羅するように意図される。例えば、要素のリストを備える、プロセス、方法、物品、または装置は、必ずしも、それらの要素のみに制限されず、明示的に列挙されない、またはそのようなプロセス、方法、物品、もしくは装置に固有の他の要素を含んでもよい。さらに、そうではないことが明示的に述べられない限り、「または(or)」は、含有のorを指し、排他的orを指すわけではない。例えば、条件AまたはBは、Aが真であって(または存在する)、Bが偽である(または存在しない)、Aが偽であって(または存在しない)、Bが真である(または存在する)、およびAおよびBは両方とも真である(または存在する)の任意の1つによって満たされる。
【0186】
加えて、「a」または「an」の使用は、本明細書の実施形態の要素および構成要素を説明するために採用される。これは、単に、便宜上のためであって、説明の一般的意味を与えるために行われる。本説明は、1つまたは少なくとも1つを含むものとして読まれるべきであって、単数形もまた、別様に意味されることが明白でない限り、複数形を含む。
【0187】
本開示の熟読に応じて、当業者は、本明細書に開示されるような動的可撓性取付可能物品上の可撓性電子ディスプレイを介して、ディスプレイ特徴を実装するためのさらに付加的代替構造および機能設計を理解するであろう。したがって、特定の実施形態および用途が本明細書に図示ならびに説明されたが、開示される実施形態は、本明細書に開示される精密な構造および構成要素に制限されないことを理解されたい。種々の修正、変更、および変形例が、請求項に定義される精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に開示される方法および構造の配列、動作、ならびに詳細に行われ得ることが当業者に明白となるであろう。
(項目1)
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、可撓性電子構成要素と、
上記可撓性電子構成要素に結合され、上記可撓性電子構成要素の局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体であって、上記可撓性支持体は、上記第1の位置と上記第2の位置との間の上記物品の移動を促進するように構成される複数のヒンジ点を画定し、上記可撓性電子構成要素を少なくとも2つの連続する対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成され、上記複数のヒンジ点は、上記物品が所望の屈曲範囲を有するように位置付けられる、可撓性支持体と、
を備える、物品。
(項目2)
上記第1の位置は、実質的に平坦な位置を備え、上記第2の位置は、湾曲位置を備え、上記可撓性電子構成要素は、上記第1の位置と上記第2の位置との間で屈曲可能である、項目1に記載の物品。
(項目3)
上記可撓性支持体は、上記可撓性電子構成要素を各対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成される、項目1または2に記載の物品。
(項目4)
上記可撓性支持体は、その間に配置される内層を介して、上記可撓性電子構成要素に結合される、項目1から3のいずれか1項に記載の物品。
(項目5)
上記内層は、発泡体、ゴム、または粘弾性材料を備える、項目4に記載の物品。
(項目6)
上記内層は、接着剤を備え、上記接着剤は、上記可撓性電子構成要素の一部を上記可撓性支持体の対応する部分に機械的に結合するように構成される、項目4または5に記載の物品。
(項目7)
上記可撓性電子構成要素は、中立面を有し、上記複数のヒンジ点は、上記物品が、上記電子構成要素自体の屈曲範囲に実質的に類似し得る屈曲範囲を有するように、実質的に、上記可撓性電子構成要素の中立面に沿って位置する、項目1から6のいずれか1項に記載の物品。
(項目8)
上記可撓性電子構成要素は、中立面を有し、上記複数のヒンジ点は、上記物品が、上記電子構成要素自体の屈曲範囲を上回る屈曲範囲を有するように、実質的に、上記可撓性電子構成要素の中立面から計算された距離に位置する、項目1から7のいずれか1項に記載の物品。
(項目9)
上記可撓性電子構成要素は、中立面を有し、上記複数のヒンジ点は、上記物品が、上記電子構成要素自体の屈曲範囲未満である屈曲範囲を有するように、実質的に、上記可撓性電子構成要素の中立面から計算された距離に位置し、上記物品の屈曲範囲は、上記所望の屈曲範囲と等しいまたはそれを上回る、項目1から6および9から11のいずれか1項に記載の物品。
(項目10)
上記所望の屈曲範囲は、3〜200mmを備える、項目1から9のいずれか1項に記載の物品。
(項目11)
上記可撓性電子構成要素は、可撓性ディスプレイ、可撓性電子回路、センサタグ、または可撓性OLED照明を備える、項目1から10のいずれか1項に記載の物品。
(項目12)
上記複数のヒンジ点は、仮想ヒンジ点である、項目1から11のいずれか1項に記載の物品。
(項目13)
上記複数のヒンジ点は、上記可撓性支持体の上部側内に形成される複数の溝によって画定され、上記複数の溝はそれぞれ、外向きまたは内向き方向における上記可撓性電子構成要素の対応する部分の屈曲を制限するように構成される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目14)
上記複数のヒンジ点は、実質的に、上記可撓性電子構成要素の中立面に沿って位置する、項目1から13のいずれか1項に記載の物品。
(項目15)
上記可撓性支持体は、上記複数の溝によって画定される複数の支持区分を備え、上記複数の溝はそれぞれ、その溝に隣接する支持区分間の屈曲を制限するように構成される、項目13または14に記載の物品。
(項目16)
上記隣接する支持区分の一部は、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、相互に向かって移動するように構成される、項目15に記載の物品。
(項目17)
上記可撓性電子構成要素が上記第2の位置にあるとき、上記隣接する支持区分の一部は、相互に接触し、実質的に、その間の個別の溝に近接し、それによって、上記可撓性電子構成要素のさらなる屈曲を防止するように構成される、項目15または16に記載の物品。
(項目18)
上記複数のヒンジ点は、上記可撓性支持体内に形成される複数の溝によって画定され、上記複数の溝によって画定される複数の支持区分をさらに備え、上記複数の溝はそれぞれ、その溝に隣接する支持区分間の屈曲を制限するように構成される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目19)
各対の隣接する支持区分は、上記支持区分の第1のもの内に形成されるスロットと、上記支持区分の第2のものから延在し、上記スロット内に配置される対応する停止タブとを備え、各スロットは、上記隣接する第1および第2の支持区分間の屈曲の量を制限するように構成される、項目18に記載の物品。
(項目20)
各停止タブは、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置と上記第2の位置との間で移動されているとき、上記対応するスロット内で移動可能である、項目19に記載の物品。
(項目21)
各陥凹は、第1の停止表面と、上記第1の停止表面と対向する第2の停止表面とを画定し、各第1の停止表面は、外向き方向における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列され、各溝および各第2の停止表面は、内向き方向における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列される、項目20に記載の物品。
(項目22)
各停止タブは、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、上記対応するスロットの第1の停止表面に向かって移動するように構成される、項目21に記載の物品。
(項目23)
各停止タブの一部は、上記可撓性電子構成要素が上記第2の位置に到達すると、上記対応する陥凹の第1の停止表面に接触し、それによって、上記可撓性電子構成要素のさらなる局所屈曲を防止するように構成される、項目21または22に記載の物品。
(項目24)
各支持区分は、底壁と、相互に対向する一対の側壁とによって画定され、上記底壁から上向きに延在し、対の隣接する支持区分毎に、上記スロットは、上記支持区分の第1のものの底壁内に形成され、上記対応する停止タブは、上記支持区分の第2のものの底壁から外向きに延在する、項目19から23のいずれか1項に記載の物品。
(項目25)
各支持区分は、底壁と、相互に対向する一対の側壁とによって画定され、上記底壁から上向きに延在し、対の隣接する支持区分毎に、上記スロットは、上記支持区分の第1のものの片方の側壁内に形成され、上記対応する停止タブは、上記支持区分の第2のものの対応する側壁から外向きに延在する、項目19から23のいずれか1項に記載の物品。
(項目26)
各スロットは、上記対応する停止タブに接触し、それをその中に保定するように構成される、リブ部分を備える、項目19から25のいずれか1項に記載の物品。
(項目27)
上記複数のヒンジ点は、上記可撓性支持体内に形成される複数の溝によって画定され、上記複数の溝によって画定される複数の支持区分をさらに備え、上記複数の溝はそれぞれ、その溝に隣接する支持区分間の屈曲を制限するように構成される、項目1から12に記載の物品。
(項目28)
上記複数の溝は、上記可撓性支持体の上部側内に形成され、上記複数の溝はそれぞれ、外向き方向における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように構成される、項目27に記載の物品。
(項目29)
上記可撓性支持体から上向きに延在する複数の突起をさらに備え、隣接する突起は、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、相互に向かって移動する、項目27または28に記載の物品。
(項目30)
上記可撓性支持体は、相互に摺動可能に接続される複数のリンクを備え、上記複数のヒンジ点は、上記複数のリンクによって画定される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目31)
上記複数のリンクの一部は、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されると、相互に向かって摺動するように構成される、項目30に記載の物品。
(項目32)
上記複数のリンクはそれぞれ、
基部と、
上記基部から上向きに延在する少なくとも1つの突起であって、隣接する個別のリンクの一部に互いに干渉して接触し、隣接するリンク間の屈曲を制限するように構成される、少なくとも1つの突起と、
を備える、項目30または31に記載の物品。
(項目33)
上記複数のリンクはそれぞれ、
第1の端部と、上記第1の端部に対向する第2の端部とを有する、基部と、
上記第1の端部に近接して上記基部から下向きに延在する、一対のタブであって、それぞれ、上記第1の端部に隣接する第1の個別のリンクの一部内に配置されるように構成される、タブと、
上記第1の端部に近接して上記基部から上向きに延在する、一対の突起であって、隣接するリンク間の屈曲を制限するように、上記第2の端部に隣接する第2の個別のリンクの一部に互いに干渉して係合するように構成される、突起と、
を備える、項目30または31に記載の物品。
(項目34)
上記可撓性支持体は、複数のピンを介して相互に摺動可能に接続される複数のリンクを備え、上記複数のヒンジ点は、上記複数のリンクによって画定される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目35)
上記複数のリンクはそれぞれ、第1の端部と、上記第1の端部に対向する第2の端部と、上記第1の端部に近接して形成される第1の対のスロットと、上記第2の端部に近接して形成される第2の対のスロットとを含み、上記第1および第2の対のスロットは、隣接するリンク間の屈曲を制限するように構成される、項目34に記載の物品。
(項目36)
各リンクの第1の対のスロットは、上記第1の端部に隣接して配置される個別の第2のリンクの第2の対のスロットと整合され、各リンクの第2の対のスロットは、上記第2の端部に隣接して配置される個別の第3のリンクの第1の対のスロットと整合される、項目34または35に記載の物品。
(項目37)
各第1の対のスロットは、上記可撓性電子構成要素の第1の位置に対応する第1のスロット位置と、上記可撓性電子構成要素の第2の位置に対応する第2のスロット位置とを有する、第1のピンガイド経路を画定し、各第2の対のスロットは、上記可撓性電子構成要素の第1の位置に対応する第3のスロット位置と、上記可撓性電子構成要素の第2の位置に対応する第4のスロット位置とを有する、第2のピンガイド経路を画定する、項目34または35に記載の物品。
(項目38)
第1の個別のピンは、各第1の対のスロットの第1のガイド経路内に配置され、その第1のガイド経路の上記第1のスロット位置と上記第2のスロット位置との間で摺動可能であって、第2の個別のピンは、上記各第2の対のスロットの第2のガイド経路内に配置され、その第2のガイド経路の上記第3のスロット位置と上記第4のスロット位置との間で摺動可能である、項目37に記載の物品。
(項目39)
各第1の対のスロットは、第1のスロットと、第2のスロットとを備え、各第2の対のスロットは、第3のスロットと、第4のスロットとを備え、上記第1および第2のスロットはそれぞれ、それぞれ、上記第1の端部に隣接して配置される個別の第2のリンクの第2および第1のスロットと整合され、上記第3および第4のスロットはそれぞれ、それぞれ、上記第2の端部に隣接して配置される個別の第3のリンクの第4および第3のスロットと整合される、項目36から38のいずれか1項に記載の物品。
(項目40)
第1の対のピンは、第1のリンクの第1の対のスロットを第2のリンクの第2の対のスロットに摺動可能かつ枢動可能に接続し、第2の対のピンは、上記第1のリンクの第2の対のスロットを第3のリンクの第1の対のスロットに摺動可能かつ枢動可能に接続する、項目34に記載の物品。
(項目41)
上記複数のリンクはそれぞれ、弧状である、項目34から40のいずれか1項に記載の物品。
(項目42)
上記第1の対のスロットの1つは、上記第2の対のスロットの1つに対して角度付けられる、項目34から41のいずれか1項に記載の物品。
(項目43)
上記複数のリンクの各リンクは、第1の筐体部分と、上記第1の筐体部分に可撤性に結合される第2の筐体部分とを備える、項目34から42のいずれか1項に記載の物品。
(項目45)
上記第1の筐体部分は、複数のタブを備え、上記第2の筐体部分は、上記複数のタブを受容し、上記第2の筐体部分を上記第1の筐体部分に結合するように定寸される、複数の溝を備える、項目44に記載の物品。
(項目46)
上記可撓性支持体は、上記可撓性支持体の一端から上記可撓性支持体の他端まで、上記複数のヒンジ点によって画定される中心線に沿って測定される長さを有し、上記長さは、上記可撓性支持体が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、実質的に不変である、項目34から45のいずれか1項に記載の物品。
(項目47)
上記可撓性支持体は、上記可撓性支持体の一端から上記可撓性支持体の他端まで、上記複数のヒンジ点によって画定される中心線に沿って測定される長さを有し、上記可撓性支持体が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、上記中心線に沿って、実質的経路長差が存在しない、項目34から45のいずれか1項に記載の物品。
(項目48)
上記長さは、上記可撓性支持体が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されるとき、実質的に不変である、項目46または47に記載の物品。
(項目49)
上記可撓性支持体は、相互に枢動可能に接続される複数のリンクを備え、上記複数のヒンジ点は、上記複数のリンクによって画定される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目50)
上記可撓性支持体は、上記可撓性支持体の一端から上記可撓性支持体の他端まで、上記複数のヒンジ点によって画定される連続中心線に沿って測定される長さを有し、上記連続中心線の長さは、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されると、増減する、項目49に記載の物品。
(項目51)
上記連続中心線の長さは、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されると、増加する、項目50に記載の物品。
(項目52)
上記複数のリンクはそれぞれ、
基部と、
上記基部から上向きに延在する一対の側壁と、
上記側壁のそれぞれ内に形成されるスロットと、
上記側壁のそれぞれから外向きに延在し、隣接するリンク間の屈曲を制限するように、個別の隣接するリンクのスロット内に移動可能に配置される、タブと、
を備える、項目49から51のいずれか1項に記載の物品。

(項目53)
各側壁は、第1の部分と、第2の部分と、上記第1の部分と第2の部分との間に配置される遷移部分とを有し、上記複数のリンクはそれぞれ、上記2つの第1の部分内に形成される第1の対の開口と、上記2つの第2の部分内に形成される第2の対の開口とを備え、上記第1の対の開口は、個別の第2の隣接するリンクの第2の対の開口と整合され、上記第2の対の開口は、個別の第3の隣接するリンクの第1の対の開口と整合される、項目52に記載の物品。
(項目54)
各スロットは、第1の停止表面と、上記第1の停止表面と対向する第2の停止表面とを画定し、各第1の停止表面は、内向き方向における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列され、各第2の停止表面は、外向き方向における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように配列される、項目52または53に記載の物品。
(項目55)
各タブは、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、上記個別の対応するスロットの第1の停止表面に向かって移動するように構成される、項目54に記載の物品。
(項目56)
各タブの一部は、上記可撓性電子構成要素が上記第2の位置に到達すると、上記個別の対応するスロットの第1の停止表面に接触し、それによって、上記第2の位置を越える上記可撓性電子構成要素のさらなる局所屈曲を防止するように構成される、項目54または55に記載の物品。
(項目57)
各タブの一部は、上記可撓性電子構成要素が上記第1の位置に到達すると、上記個別の対応するスロットの第2の停止表面に接触し、それによって、上記第1の位置を越える上記可撓性電子構成要素のさらなる局所屈曲を防止するように構成される、項目54から56のいずれか1項に記載の物品。
(項目58)
上記複数のヒンジ点は、上記可撓性支持体の上部または底部側内に形成される複数の溝によって画定され、上記複数の溝は、上記可撓性電子構成要素の対応する部分の屈曲を制限するように構成される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目59)
上記複数の溝は、上記可撓性支持体の底部側内に形成される、項目58に記載の物品。

(項目60)
上記複数の溝は、上記可撓性支持体の一方の縦方向側から上記可撓性支持体の他方の縦方向側まで延在する、項目58または59に記載の物品。
(項目61)
上記複数の溝は、上記可撓性支持体を横断して均一に離間される、項目58から60のいずれか1項に記載の物品。
(項目62)
上記複数の溝は、上記可撓性支持体を横断して異なる距離で離間される、項目58から60のいずれか1項に記載の物品。
(項目63)
上記可撓性支持体は、上記可撓性電子構成要素に最も近接して配置される第1の不断区分を有し、上記第1の区分に隣接して配置される第2の区分を有し、その中に配置される複数の溝を有する、柔軟性材料を含む、項目58から62のいずれか1項に記載の物品。
(項目64)
上記複数のヒンジ点は、上記可撓性支持体の上部または底部側内に形成される第1の複数の溝および第2の複数の溝によって画定され、上記第1の複数の溝は、上記可撓性支持体の一方の横方向側から上記可撓性支持体の上記他方の横方向側まで延在し、第1の次元における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように構成され、上記第2の複数の溝は、上記可撓性支持体の一方の縦方向側から上記可撓性支持体の他方の縦方向側まで延在し、上記第1の次元と異なる第2の次元における上記可撓性電子構成要素の屈曲を制限するように構成される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目65)
上記第2の複数の溝は、上記第1の複数の溝に直交する、項目64に記載の物品。
(項目66)
上記可撓性支持体は、上記可撓性電子構成要素に最も近接して配置される第1の不断区分を有し、上記第1の区分に隣接して配置される第2の区分を有し、その中に形成される第1および第2の複数の溝を有する、柔軟性材料を含み、上記第1および第2の複数の溝の各溝は、その溝に隣接する上記可撓性支持体の部分間の局所屈曲を制限するように構成される、項目64または65に記載の物品。
(項目67)
上記第1および第2の複数の溝の側面は、上記可撓性電子構成要素が上記可撓性電子構成要素の屈曲公差内の範囲外に屈曲されるのに先立って、上記可撓性支持体の屈曲に応じて、特定の溝の側面が合衝するように、テーパ状である、項目64から66のいずれか1項に記載の物品。
(項目68)
上記第1の複数の溝は、上記可撓性支持体を横断して均一に離間される、項目64から67のいずれか1項に記載の物品。
(項目69)
上記第1の複数の溝は、上記可撓性支持体を横断して異なる距離で離間される、項目64から67のいずれか1項に記載の物品。
(項目70)
上記第2の複数の溝は、上記可撓性支持体を横断して均一に離間される、項目64から69のいずれか1項に記載の物品。
(項目71)
上記第2の複数の溝は、上記可撓性支持体を横断して異なる距離で離間される、項目64から69のいずれか1項に記載の物品。
(項目72)
上記複数のヒンジ点は、それぞれ、上記可撓性支持体の上部または底部側内に形成される、第1の複数の溝と、第2の複数の溝と、第3の複数の溝とによって画定され、上記第1、第2、および第3の複数の溝は、相互に対してある角度で形成される、項目1から12のいずれか1項に記載の物品。
(項目73)
上記第1、第2、および第3の複数の溝は、相互に対して約60度の角度で形成される、項目72に記載の物品。
(項目74)
上記可撓性支持体は、上記可撓性電子構成要素に最も近接して配置される第1の不断区分を有し、上記第1の区分に隣接して配置される第2の区分を有し、その中に形成される第1、第2、および第3の複数の溝を有する、柔軟性材料を含み、上記第1、第2、および第3の複数の溝の各溝は、その溝に隣接する上記可撓性支持体の部分間の局所屈曲を制限するように構成される、項目72または73に記載の物品。
(項目75)
上記第1および第2の複数の溝の側面は、上記可撓性電子構成要素が上記可撓性電子構成要素の屈曲公差内の範囲外に屈曲されるのに先立って、上記可撓性支持体の屈曲に応じて、特定の溝の側面が合衝するように、テーパ状である、項目72から74のいずれか1項に記載の物品。
(項目76)
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である可撓性ディスプレイであって、中立面を有する、可撓性ディスプレイと、
上記可撓性ディスプレイに結合され、上記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体であって、上記可撓性支持体は、上記第1の位置と上記第2の位置との間の上記可撓性ディスプレイの移動を促進するように構成される、複数のヒンジ点を画定し、上記複数のヒンジ点は、上記物品が上記中立面と実質的に重複する屈曲平面を有するように、上記可撓性ディスプレイの中立面に実質的に近接して位置付けられる、可撓性支持体と、
を備える、物品。
(項目77)
物品であって、
可撓性ディスプレイと、
上記可撓性ディスプレイに結合され、上記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体であって、上記可撓性支持体は、複数の実質的に剛性の支持区分と、隣接する支持区分間に画定される複数のヒンジ点とを備え、上記複数の実質的に剛性の支持区分は、上記可撓性ディスプレイを少なくとも3つの連続する対の隣接するヒンジ点間に支持するように構成され、上記複数のヒンジ点は、上記物品のための所望の屈曲範囲を促進するように構成される、可撓性支持体と、
を備える、物品。
(項目78)
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、可撓性ディスプレイと、
上記可撓性ディスプレイに結合され、上記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体と、
を備え、上記可撓性支持体の一部は、上記物品が所望の屈曲範囲を有するように、上記可撓性ディスプレイが上記第1の位置から上記第2の位置に移動されると、収縮または拡張するように構成される、物品。
(項目79)
上記可撓性支持体は、複数の実または仮想ヒンジ点を画定し、上記物品は、上記実または仮想ヒンジ点によって画定される屈曲平面を有し、上記屈曲平面の下方に位置する上記可撓性支持体の一部は、上記可撓性ディスプレイが上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、収縮または拡張するように構成される、項目78に記載の物品。

(項目80)
上記可撓性支持体の一部は、上記可撓性ディスプレイが上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、収縮するように構成される、項目78または79に記載の物品。
(項目81)
上記可撓性支持体の一部は、上記可撓性ディスプレイが上記第1の位置から上記第2の位置に移動されているとき、拡張するように構成される、項目78または79に記載の物品。
(項目82)
上記可撓性支持体は、複数の支持区分を備え、隣接する支持区分は、上記第1の位置と上記第2の位置との間で相互に対して移動可能である、項目78から81のいずれか1項に記載の物品。
(項目83)
物品であって、
第1の位置と第2の位置との間で移動可能である、可撓性ディスプレイと、
上記可撓性ディスプレイに結合され、上記可撓性ディスプレイの局所屈曲を制限するように構成される、可撓性支持体と、
を備え、上記可撓性支持体の一部は、上記可撓性ディスプレイが連続ディスプレイ面積を提供するように、上記物品が異なる曲率範囲にわたって屈曲されるとき、実質的に不変のままである長さを有する、物品。
(項目84)
上記可撓性支持体は、複数の実または仮想ヒンジ点を画定し、上記可撓性支持体の一部は、上記実または仮想ヒンジ点によって画定される中心線を備える、項目83に記載の物品。
(項目85)
上記可撓性電子構成要素は、上記可撓性電子構成要素を損なわずに、繰り返し屈曲されることができる、上記項目のいずれか1項に記載の物品。
(項目86)
上記可撓性電子構成要素は、少なくとも50,000回屈曲される、項目85に記載の物品。
(項目87)
上記項目のいずれか1項またはそれを上回る他の項目と組み合わせられる、上記項目のいずれか1項。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7A
図7B
図7C
図7D
図7E
図7F
図7G
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図8F
図9A
図9B
図10A
図10B
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図11F
図11G
図11H
図11I
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図12H
図12I
図12J
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図13
【国際調査報告】