(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-508675(P2017-508675A)
(43)【公表日】2017年3月30日
(54)【発明の名称】泡噴出チューブ容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/06 20060101AFI20170310BHJP
B05B 1/02 20060101ALI20170310BHJP
B05C 17/00 20060101ALI20170310BHJP
【FI】
B65D47/06 200
B05B1/02 101
B05C17/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-543183(P2016-543183)
(86)(22)【出願日】2014年12月12日
(85)【翻訳文提出日】2016年8月22日
(86)【国際出願番号】KR2014012257
(87)【国際公開番号】WO2015099338
(87)【国際公開日】20150702
(31)【優先権主張番号】10-2013-0163432
(32)【優先日】2013年12月26日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ヒョスン
【テーマコード(参考)】
3E084
4F033
4F042
【Fターム(参考)】
3E084AA03
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA03
3E084CA01
3E084CB02
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB12
3E084DC03
3E084EA02
3E084EB02
3E084EC03
3E084FA02
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3E084FB01
3E084GA01
3E084GA06
3E084GB01
3E084GB06
3E084KB05
3E084LB02
3E084LB07
3E084LD02
3E084LD16
4F033BA02
4F033BA03
4F033DA01
4F033EA01
4F033LA06
4F042FA23
4F042FA30
4F042FA43
(57)【要約】
本発明の泡噴出チューブ容器は、容器本体を加圧時、内部に格納された内容物が内容物移動管を通って移動し、ハウジング内部の混合部で、空気流入孔を通って流入する空気と混合され第1段階の泡を形成した後、上部に位置する泡網を通過して第2段階の泡を形成して外部へ吐き出されるように構成されることにより、簡単な構造によって泡を噴出することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が格納され、上部に排出口が形成され、使用者による加圧によって変形し、前記排出口を通って前記内容物を排出する容器本体と、
前記排出口に結合され前記排出口の上部を閉鎖し、中央部に混合部を備えたハウジングであって、該混合部で前記容器本体に収容された前記内容物と空気が混合され、第1段階の泡が発生するハウジングと、
前記混合部の上部に結合され第2段階の泡を発生させる泡網と、
前記ハウジングおよび前記泡網を囲んで前記排出口に結合され、前記ハウジングおよび前記泡網を通って発生する泡を噴出する泡噴出孔が形成された閉栓キャップと、を含むこと
を特徴とする泡噴出チューブ容器。
【請求項2】
前記混合部の下部には前記容器本体に収容された前記内容物が流入する内容物流入孔が形成され、前記混合部の側面には前記容器本体の内部に存在する前記空気が流入する空気流入孔が形成されること
を特徴とする請求項1に記載の泡噴出チューブ容器。
【請求項3】
前記ハウジングには外部空気を前記容器本体へ吸引するための空気吸引口が形成され、前記空気吸引口には前記容器本体の加圧有無によって外部空気の吸引を調整する弁部材が設けられること
を特徴とする請求項1に記載の泡噴出チューブ容器。
【請求項4】
前記混合部の下側には前記容器本体に収容された前記内容物を前記混合部の方向へ移動させる内容物移動管が結合されること
を特徴とする請求項2に記載の泡噴出チューブ容器。
【請求項5】
前記容器本体を上下反転した状態で容器本体を加圧する時には、前記空気流入孔は前記容器本体に収容された前記内容物が移動する通路になり、前記内容物移動管は前記容器本体に収容された前記空気が移動する通路になること
を特徴とする請求項2に記載の泡噴出チューブ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は泡噴出チューブ容器に関し、より詳細には、容器本体を加圧時に内部に収容された内容物が内容物移動管を通って移動し、ハウジング内部の混合部で空気流入孔を通って流入する空気と混合され第1段階の泡を形成した後、次に、上部に位置する泡網を通過させながら第2段階の泡を形成して外部へ噴出するように構成することにより、簡単な構造によって泡を噴出することが可能な泡噴出チューブ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に泡噴出チューブ容器は、内容物が充填されている容器本体を使用者が加圧して内容物を排出する過程において、外部空気を混入させて泡が立つように構成される。
【0003】
前記の泡噴出チューブ容器が韓国登録特許第10-1067748号(以下、「特許文献1」と呼ぶ)に開示されている。
【0004】
前記特許文献1は、本願の出願人が2009年10月9日に出願し登録された発明であり、内容器と、外容器と、内部キャップと、支持キャップと、チェック弁と、弾性材質のエア弁と、外部キャップと、を含み、
前記内容器は、内容物が格納される第1容器本体、及び、前記第1容器本体の上部に結合されて前記内容物が排出されるように中央孔が形成された第1チューブネックで構成され、
前記外容器は、前記内容器を囲んで結合され、前記内容器と一定間隔離間して空間を形成し、一定間隔離間した多数の第1エアホールが形成された第2チューブネックが上部に結合され、
前記内部キャップは、前記外容器の上部に結合され、上段に一定間隔離間した多数の第2エアホールが形成され、
前記支持キャップは、前記第2チューブネックの上部で前記内部キャップに結合され、 中央部が上方向へ突出する円筒形状で、側面に一定間隔離間した多数の第3エアホールが形成された突出部を含み、
前記チェック弁は、前記中央孔の直上で前記支持キャップの下部に結合されて、内容物の逆流を防止し、
前記弾性材質のエア弁は、前記内部キャップの内部で前記第2エアホールの下段および前記支持キャップの中央部内周面を囲んで結合され、空気の移動によって前記第2エアホールまたは前記第3エアホールを開閉し、
前記外部キャップは、前記内部キャップを囲みながら結合され、中央部下段に泡網が備えられる
ことを特徴としている。
【0005】
しかし、特許文献1の発明は、流入した空気を収容する空間を形成する為に二重チューブで構成され、かつ、空気の流入構造が非常に複雑な為、製造時間が著しくかかり、複雑な空気流入構造による製造費用上昇によって使用者の費用的負担が大きくなるという問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】大韓民国特許第10-1067748号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、容器本体を加圧時、内部に収容された内容物が内容物移動管を通って移動し、空気流入孔を通って流入する空気とハウジング内部の混合部で混合され第1段階の泡を形成した後、該上部に位置する泡網を通過して第2段階の泡を形成して外部へ吐き出されるように構成されることにより、簡単な構造によって泡を噴出することが可能な泡噴出チューブ容器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記のような問題点を解決する為、本発明による泡噴出チューブ容器は、内容物が収容され、上部に排出口が形成され、使用者の加圧によって変形し、前記排出口を通って内容物を排出する容器本体と、
前記排出口に結合され排出口の上段を閉鎖し、中央部に前記容器本体に収容された内容物と空気が混合し、第1段階の泡を発生させる混合部が備えられるハウジングと、
前記混合部の上部に結合され第2段階の泡を発生させる泡網と、
前記ハウジングおよび泡網を囲んで前記排出口に結合され、前記ハウジングおよび泡網を通って発生する泡が噴出されるよう泡噴出孔が形成される閉栓キャップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
尚、前記混合部の下部には前記容器本体に収容された内容物が流入する内容物流入孔が形成され、前記混合部の側面には前記容器本体の内部に存在する空気が流入する空気流入孔が形成されることを特徴とする。
【0010】
尚、前記ハウジングには外部空気を前記容器本体へ吸引するための空気吸引口が形成され、前記空気吸引口には前記容器本体の加圧有無によって外部空気の吸引量を調節する弁部材が設けられることを特徴とする。
【0011】
尚、前記混合部の下段には前記容器本体に収容された内容物を前記混合部方向へ移動させる内容物移動管が結合されることを特徴とする。
【0012】
尚、前記容器本体をひっくり返した状態で容器本体を加圧した時には、前記空気流入孔は前記容器本体に収容された内容物が移動する通路の働きをし、前記内容物移動管は前記容器本体に収容された空気が移動する通路の働きをすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上に述べた本願発明による泡噴出チューブ容器は、容器本体を加圧時、内部に収容された内容物が内容物移動管を通って移動し、ハウジング内部の混合部で空気流入孔を通って流入する空気と混合して第1段階の泡を形成した後、上部に位置する泡網を通過して第2段階の泡を形成して外部へ吐き出すように構成されることにより、簡単な構造によって泡を噴出することが可能であるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の構成を示す断面図である。
【
図3】本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の加圧有無時の状態を示す状態図である。
【
図4】本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の加圧有無時の状態を示す状態図である。
【
図5】
図5(a)、(b)、及び(c)は、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の弁部材の加圧前後の状態を示す状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図に提示された同一の参照符号は、同一の部材を示す。
【0016】
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブの構成を示す分解斜視図で、
図2は、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブの構成を示す断面図である。
【0017】
図1および
図2を参照すると、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器は、容器本体(100)、ハウジング(200)、泡網(300)、閉栓キャップ(400)を有する。
【0018】
前記容器本体(100)は液状の内容物が収容されるものであり、前記容器本体(100)の上部には使用者の加圧によって内容物が排出されることが可能なように排出口(110)が形成される。
【0019】
前記容器本体(100)は使用者の加圧によって変形し、内部圧力変化によって格納した内容物を排出するチューブ容器、吹出し容器等で構成することができる。
【0020】
前記ハウジング(200)は、前記容器本体(100)の上部で前記排出口(110)に結合されて排出口(110)の上部を閉鎖するもので、本発明において、前記ハウジング(200)の中央部には前記容器本体(100)に収容された内容物と空気が混合し、第1段階の泡を発生させる混合部(210)を有することを特徴とする。
【0021】
前記混合部(210)は内容物と空気が混合することが可能なように、下側には前記容器本体(100)に収容された内容物が流入する内容物流入孔(211)が形成され、側面には前記容器本体(100)の内部に存在する空気が流入する空気流入孔(212)が形成され、前記混合部(210)の下側には内容物移動管(230)が結合される。該内容物移動管(230)は、前記容器本体(100)に収容された内容物が前記混合部(210)の方向へ移動して前記内容物流入孔(211)を通って混合部(210)へ流入するように構成されている。
【0022】
一方、前記ハウジング(200)には外部空気を前記容器本体(100)へ吸引するための空気吸引口(220)が形成されることを特徴としており、前記空気吸引口(220)には前記容器本体(100)の加圧有無によって外部空気の吸引を調整する弁部材(221)が設けられる。
【0023】
前記弁部材(221)は、容器本体(100)の加圧操作もしくは加圧解除操作によって前記空気吸引口(220)内で上昇もしくは下降して空気吸引口(220)の上部または下部を閉鎖する。容器本体(100)の加圧を解除して前記弁部材(221)が前記空気吸引口(220)の上側から下側へ移動する過程で、吸引口(220)の内壁と弁部材(221)との離間空間を通って外部空気が容器本体(100)の内部へ流入する。
【0024】
泡網(300)は混合部(210)の上部に結合され泡を発生させるものであり、容器本体(100)に収容された内容物と空気が上部へ移動する過程で混合部(210)を通って第1段階の泡が発生した後、泡網(300)を通過して第2段階の泡が発生するように構成され、充分な泡を発生させ泡噴出孔(411)を通って外部へ噴出させることができる。
【0025】
閉栓キャップ(400)は、ハウジング(200)および泡網(300)を囲んで排出口(110)に結合される。閉栓キャップ(400)は、閉栓キャップ(400)の内周面に形成されたネジ山によって排出口(110)にネジ結合されたキャップ本体(410)と、キャップ本体(410)の一つの側にヒンジ結合されて泡噴出孔(411)を開閉するカバー(420)とで構成される。キャップ本体(410)の上側中央部には、泡噴出が可能なように泡噴出孔(411)が形成される。カバー(420)の内側には泡噴出孔(411)を閉栓して内容物の漏液を防止する閉栓突起(421)を備えることが好ましい。
【0026】
一方、ハウジング(200)の上側には泡網(300)を支持する固定キャップ(500)が結合され、固定キャップ(500)には泡網(300)を通過して発生した泡が泡噴出孔(411)へ移動可能なように中央孔(510)が形成される。
【0027】
以下、
図3および
図4を参照して、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の泡噴出過程を説明する。
図3および
図4は、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器の加圧有無による状態を示す状態図である。
【0028】
先ず、
図3を参照して、本発明の好ましい実施形態に係る泡噴出チューブ容器を、使用者が容器本体(100)を直立させた状態で加圧する場合を説明する。この場合、容器本体(100)に格納された内容物が内容物移動管(230)を通って上部へ移動し、内容物流入孔(211)を通って混合部(210)へ流入する。それと同時に、容器本体(100)の上部に存在する空気が空気流入孔(212)を通って混合部(210)へ流入し、そして、混合部(210)で内容物と前記空気が混合し、第1段階の泡が発生する。次に、該第1段階の泡が混合部(210)の上部に位置する泡網(300)を通過して第2段階の泡が発生し、泡噴出孔(411)を通って外部へ噴出される。容器本体(100)が加圧されるとき、容器本体(100)の内圧によって弁部材(221)が空気吸引口(220)の上部へ移動して空気吸引口(220)は閉栓されている。
【0029】
上記のように泡の噴出が完了した状態で容器本体(100)の加圧を解除すると、容器本体(100)の内圧が下がり、
図5に図示するように、空気吸引口(220)の上部へ移動した弁部材(221)が下降する。弁部材(221)が下降している間、空気吸引口(220)の内壁と弁部材(221)で形成する離間空間を通って外部空気が容器本体(100)の内部へ流入し、これによって、容器本体(100)の内側上部空間に空気が吸入され、使用者が再度容器本体(100)を加圧すると容器本体(100)の内側上部空間に存在する空気が空気流入孔(212)を通って流入し、混合部(210)で内容物と混合し、泡の噴出が可能になる。
【0030】
一方、
図4に図示するように、容器本体(100)を上下反対にした状態で容器本体(100)を加圧する場合、空気流入孔(212)は容器本体(100)に収容された内容物が移動する通路の役割を果たし、内容物移動管(230)は容器本体(100)に吸入された空気が移動する通路の役割を果たす。空気流入孔(212)を通って内容物が混合部(210)に流入し、かつ、内容物移動管(230)を通って空気が混合部(210)に流入し、混合部(210)内で内容物と空気の混合が行われ、これによって、容器本体(100)を上下反対にした状態でも簡単に泡を噴出することができる。
【0031】
混合部(210)および泡網(300)を通って内容物と空気が混合し、泡が噴出される過程は前述した過程と同様である為、詳細な説明は省略する。
【0032】
図面と明細書を用いて最適の実施形態を開示した。本明細書で、特定の用語を使用したが、これは、本発明を説明する目的で使用されたものであり、意味の限定または特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。したがって、本技術分野の通常の知識を有したものであれば、本明細書から多様な変形及び均等な他の実施の形態が可能であるということが理解できる。よって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想により定められる。
【国際調査報告】