(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-509526(P2017-509526A)
(43)【公表日】2017年4月6日
(54)【発明の名称】格子パネル構造体及び方法
(51)【国際特許分類】
B60N 3/00 20060101AFI20170317BHJP
B64D 11/06 20060101ALI20170317BHJP
A47C 7/62 20060101ALI20170317BHJP
【FI】
B60N3/00 A
B64D11/06
A47C7/62 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-556322(P2016-556322)
(86)(22)【出願日】2015年3月18日
(85)【翻訳文提出日】2016年10月31日
(86)【国際出願番号】US2015021218
(87)【国際公開番号】WO2015143021
(87)【国際公開日】20150924
(31)【優先権主張番号】61/955,405
(32)【優先日】2014年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゲーリング フランシス ゼイヴィア
【テーマコード(参考)】
3B084
3B088
【Fターム(参考)】
3B084JA04
3B088AA02
(57)【要約】
多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、多数の相互にオフセットした穴は、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元格子パネル構造体であって、
多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、
前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体。
【請求項2】
前記相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される、請求項1に記載の3次元格子パネル構造体。
【請求項3】
前記相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである、請求項1に記載の3次元格子パネル構造体。
【請求項4】
前記格子パネルは、一体的に形成される、請求項1に記載の3次元格子パネル構造体。
【請求項5】
乗客用シートのためのトレイテーブルであって、
(a)3次元格子パネル構造体であって、多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体と、
(b)前記トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、前記パネルの前記頂部上に設けられる無孔カバーと、
(c)前記パネル構造体を、前記後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、前記パネル構造体に取り付けられている一対のアームと、
を備える、トレイテーブル。
【請求項6】
前記相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される、請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項7】
前記相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである、請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項8】
前記格子パネルは、一体的に形成される、請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項9】
前記パネルの前記底部を収容する無孔カバーを備える、請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項10】
(a)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(b)前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(c)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成し、
(d)前記支持柱は、断面において、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の円弧状の部分の形状及び位置に対応する円弧状の壁セグメントを画定する、
請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項11】
前記複数の柱のそれぞれは、離間しており、
前記複数の柱は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の周縁部に配置されている、請求項10に記載のトレイテーブル。
【請求項12】
前記パネルの前記頂部に形成された前記穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記穴は、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、
前記頂部パネル中間部分は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴を互いに分離し、前記底部パネル中間部分は、前記パネルの前記底部に形成された前記穴を互いに分離し、
前記複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、前記中間ボイドによって前記パネルの前記頂部に形成された前記穴と前記パネルの前記底部に形成された前記穴とが互いに連通する、請求項11に記載のトレイテーブル。
【請求項13】
乗客用シートのためのトレイテーブルであって、
(a)
同じ形状及び同じ大きさである多数の相互にオフセットした穴がパネルの頂部及び底部のそれぞれに形成され、前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元一体形成格子パネル構造体であって、
(i)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(ii)前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(iii)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成し、
(iv)前記支持柱は、断面において、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の円弧状の部分の形状及び位置に合致する円弧状の壁セグメントを画定する、
前記3次元一体形成格子パネル構造体と、
(b)前記トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、前記パネルの前記頂部上に設けられる無孔カバーと、
(c)前記パネルの前記底部を収容する無孔カバーと、
(d)前記パネル構造体を、前記後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、前記パネル構造体に取り付けられている一対のアームと、
を備える、トレイテーブル。
【請求項14】
前記複数の柱のそれぞれは、離間しており、
前記複数の柱は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の周縁部に配置されている、請求項13に記載のトレイテーブル。
【請求項15】
前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴が、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、
前記頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分が、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴を互いに分離し、前記パネルの前記底部に形成された前記穴を互いに分離し、
前記複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、前記中間ボイドによって前記パネルの前記頂部に形成された前記穴と前記パネルの前記底部に形成された前記穴とが互いに連通する、請求項13に記載のトレイテーブル。
【請求項16】
パネル構造体を形成する方法であって、
(a)前記パネル構造体の頂部に多数の穴を形成するステップと、
(b)前記パネル構造体の底部に多数の穴を形成するステップと、を備え、
前記パネル構造体の前記底部の前記穴と前記パネル構造体の前記頂部の前記穴が、相互にかつ同心円状にオフセットし、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、
パネル構造体を形成する方法。
【請求項17】
前記頂部及び前記底部に前記穴を形成する前記ステップは、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される穴を形成するステップを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記頂部及び前記底部に前記穴を形成する前記ステップは、同じ形状及び大きさの穴を形成するステップを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記格子パネルを形成する前記ステップは、前記格子パネルを一体的に形成するステップを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記格子パネルは、航空機の客室での使用に適応させたトレイテーブルアセンブリのテーブル構成要素を備える、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械加工、射出成形、鋳造又は3D印刷などの両面若しくはスプリット延伸製造法により均質材料から作製された3次元格子構造を有する軽量パネル構造体、及び、そのようなパネルの製造方法に関する。このような3次元構造は、多くの場合、原子及び分子の規則的な周期的配列から形成される化学構造に関連付けられる。一方で、2次元格子は、多くの場合、四角形又は菱形の空間を間に残して細長いきれを互いに交差させる構造又はパターンに関連付けられる。本発明の種々の態様による3次元格子パネルは、軽量及び剛性性能を要するトレイテーブルなどの構成要素、及び、他の構成要素に使用することができる。これらの構造体は、重量の低減が、燃料消費量の低減及び航空機の性能の向上に対して重要な要素である航空機において、特に有用である。
【背景技術】
【0002】
この構造体は、両面の穴の一部のみが重なるように、一方の面のパターンが反対面からオフセットしている、両面に形成された2次元パターンの穴を特徴とする。これにより、機械加工ツールの方向又は射出成形の延伸方向に直交する一連の支持柱を残しながら、材料の除去を可能にする。この幾何学的形状によって形成された柱と薄い材料のセクションを組み合わせることにより、曲げ及びねじりの両方に対して剛性のある3次元格子構造が得られる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の目的は、接合、溶接、又は、別の固定方法で固定される複合構造体の代わりに、単一の均質材料から作製され得る格子パネル構造体を提供することである。
【0004】
本発明の別の目的は、複数の製造及び組立プロセスを要する代わりに、機械加工、射出成形、鋳造、又は、3D印刷などの単一のプロセスを用いて作製され得る格子パネル構造体を提供することである。
【0005】
本発明の別の目的は、格子パネル構造体が単一の均質材料で構成されているために、正確に複製され得る機械的特性を持つ格子パネル構造体を提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、いかなる接着剤の使用も要しない格子パネル構造体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のこれら及び他の目的、及び、利点は、多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、多数の相互にオフセットした穴は、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体を提供することで達成される。
【0008】
本発明の他の実施形態では、相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される。
【0009】
本発明の他の実施形態では、相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである。
【0010】
本発明の他の実施形態では、格子パネルは、一体的に形成される。
【0011】
本発明の他の実施形態では、多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、多数の相互にオフセットした穴は、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する支持柱と交差してボイドを形成し、パネルを形成する3次元格子パネル構造体を備える乗客用シートのためのトレイテーブルが提供される。無孔カバーは、トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、パネルの頂部上に設けられており、一対のアームは、パネル構造体を、後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、パネル構造体に取り付けられている。
【0012】
本発明の他の実施形態では、パネルの頂部に形成された多数の相互にオフセットした穴は円形であり、パネルの底部に形成された多数の相互にオフセットした穴が円形であり、パネルの頂部に形成された多数の相互にオフセットした穴、及び、パネルの底部に形成された多数の相互にオフセットした穴が、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する。複数の支持柱は、断面において、パネルの頂部に形成された穴及びパネルの底部に形成された穴の円弧状の部分の形状及び位置に対応する円弧状の壁セグメントを画定する。
【0013】
本発明の他の実施形態では、複数の柱のそれぞれは離間しており、複数の柱は、パネルの頂部に形成された穴及びパネルの底部に形成された穴の周縁部に配置されている。
【0014】
本発明の他の実施形態では、パネルの頂部に形成された穴及びパネルの底部に形成された穴は、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分が、それぞれパネルの頂部に形成された穴を互いに分離し、パネルの底部に形成された穴を互いに分離する。複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、中間ボイドによってパネルの頂部に形成された穴とパネルの底部に形成された穴とが互いに連通する。
【0015】
本発明の他の実施形態では、同じ形状及び同じ大きさである多数の相互にオフセットした穴がパネルの頂部及び底部のそれぞれに形成され、多数の相互にオフセットした穴は、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する支持柱と交差してボイドを形成するパネルを形成する3次元一体形成格子パネル構造体を備える乗客用シートのためのトレイテーブルを提供する。パネルの頂部に形成された多数の相互にオフセットした穴は円形であり、パネルの底部に形成された多数の相互にオフセットした穴は円形である。パネルの頂部に形成された多数の相互にオフセットした穴、及び、パネルの底部に形成された相互にオフセットした穴は、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する。支持柱は、断面において、パネルの頂部に形成された穴及びパネルの底部に形成された穴の円弧状の部分の形状及び位置に対応する円弧状の壁セグメントを画定する。無孔カバーは、トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、パネルの頂部上に設けられており、パネルの底部を収容する。一対のアームは、パネル構造体を、後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、パネル構造体に取り付けられている。
【0016】
本発明の他の実施形態では、複数の柱のそれぞれは離間しており、複数の柱は、パネルの頂部に形成された穴及びパネルの底部に形成された穴の周縁部に配置されている。
【0017】
本発明の他の実施形態では、パネルの頂部に形成された穴及びパネルの底部に形成された穴が、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分が、それぞれパネルの頂部に形成された穴を互いに分離し、パネルの底部に形成された穴を互いに分離し、複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、中間ボイドによってパネルの頂部に形成された穴とパネルの底部に形成された穴とが互いに連通する。
【0018】
本発明の方法によると、パネル構造体は、パネル構造体の頂部に多数の穴を形成するステップと、パネル構造体の底部に多数の穴を形成するステップと、を含み、パネル構造体の底部の穴とパネル構造体の頂部の穴が、相互にかつ同心円状にオフセットし、相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、パネルの頂部と底部とを相互に連結している点在する支持柱と交差してボイドを形成する、方法によって形成される。
【0019】
本発明の他の実施形態では、頂部及び底部に穴を形成するステップは、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される穴を形成するステップを含む。
【0020】
本発明の他の実施形態では、頂部及び底部に穴を形成するステップは、同じ形状及び大きさの穴を形成するステップを含む。
【0021】
本発明の他の実施形態では、格子パネルを形成するステップは、格子パネルを一体的に形成するステップを含む。
【0022】
本発明の他の実施形態では、格子パネルが、航空機客室での使用に適応させたトレイテーブルアセンブリのテーブル構成要素である。
【0023】
本発明は、添付の図面を参照しながら以下の本発明の詳細な説明を読むと最も良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の一実施形態による格子パネルから作製されたトレイテーブルを含む航空機乗客用シートの斜視図である。
【
図2】
図1に示されるトレイテーブルの格子パネルの上面図である。
【
図3】格子パネルを形成するために材料が取り除かれる場所を示す斜視断面図である。
【
図4】
図1〜3の格子パネルの構造を示す上面概略図である。
【
図5】格子を形成する穴が矩形である格子パネルの代替的構造を示す上面概略図である。
【
図6】格子を形成する穴が六角形である格子パネルの別の代替的構造を示す上面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで特に図面を参照すると、航空機乗客用シート10が示される。航空機乗客用シート10は、基部12と、シート底部14と、背もたれ16と、ヘッドレスト18と、アームレスト20と、一対のアーム24、26に従来の手法で取り付けられたアームレスト20及びトレイテーブル22と、横材28と、を備える。トレイテーブル22は、薄いプラスチック製の無孔カバー32が張られた、本発明の一実施形態による格子パネル30を備える。トレイテーブル22は、格子パネル30の多くの用途の代表例であり、単に例として使用される。形成プロセスにおいてかなりの量の材料が除去されることから、強度及び剛性は維持しながらも重量は大幅に低減される。
【0026】
図2及び
図3に最も良く示されるように、格子パネル30は、頂面36にある規則的な配列の多数の穴34から形成される。穴34は、パネル30の下面40に形成された穴38に対して穴34がオフセットしている範囲以外において、パネル30の厚みにわたって延在する。穴38は示される状態で穴34に対してオフセットし、
図3に示される多数の離間した支持柱42を残す。これにより、パネル30に軽量及び剛性の両方を付与する。得られた構造体は3つの特徴的な態様、すなわち、穴34と穴38とが重なる位置における貫通ボイドと、穴34と穴38とが重ならない、頂部36及び底部40の厚さを有するオフセット領域と、パネル30と一体であり、頂部36の頂部表面から底部40の底部表面まで延びる支持柱42と、を有する。支持柱42は、機械加工ツールの方向又は射出成形の延伸方向に直交する、すなわち、軸方向に相互に垂直である。
【0027】
適切な用途においては、パネル30はその厚さ全体に自由空気流を通すためにむき出しのままとすることができる。他の用途、例えば、
図1のトレイテーブル22においては、無孔構造を形成するために、パネル30の片面又は両面にカバー32などのカバーを設けてもよい。カバー32は、接着剤、シュリンク包装、又は、他の適切な方法によって取り付けられてもよい。
【0028】
上記の幾何学的形状を
図4に更に示す。
図4では、所望の3次元幾何学的形状を得るための2次元孔パターンが示される。実線は、頂部36の穴34を示し、破線は底部40から作製された穴38を示す。実線の輪郭又は破線の輪郭のいずれによっても囲まれていない領域は支持柱42を示す。
【0029】
格子パネル52から作製されたトレイテーブル50として説明する目的で、再度別の幾何学的形状を
図5に示す。パネル52にはパネル52の頂部に穴54(実線で示される)が形成され、穴54はパネル52の底部の穴56(破線で示される)からオフセットしている。実線又は破線のいずれによっても囲まれていない領域は支持柱58を示す。任意のカバー59も示す。
【0030】
格子パネル62から作製されたトレイテーブル60として説明する目的で、再度さらに別の幾何学的形状を
図6に示す。パネル62にはパネル62の頂部に穴64(実線で示される)が形成され、穴64はパネル62の底部の穴66(破線で示される)からオフセットしている。実線又は破線のいずれによっても囲まれていない領域は支持柱68を示す。任意のカバー70も示す。
【0031】
上述した構造体の3つの態様の形成を可能にする三角形、楕円形、五角形、八角形又は任意の他の適切な形状を含むが、これらに限定されない他の幾何学的形状を用いてもよい。格子パネル構造体の形成は特定の形成技術にとって重要ではなく、一体型のワンピース構造体を生じる形成技術が最適であると考えられるが、後に組み立てられて格子構造体を形成する2つ以上の別個の構成要素の形成も本発明の範囲内にある。
【0032】
本明細書で使用する場合、用語「穴」は、円形又は非円形いずれかの形状若しくは外形を有し、構造体の厚みの一部分又は全体のいずれかにわたり延在する任意の開口、ボイド又は空洞を意味する。構造体は、成形、鋳造、機械加工、レーザ切断、3D印刷等などの任意の適切な製造プロセスによって作製され得る。
【0033】
同様に、本出願において開示される実施形態は、各実施形態において、同じ形状及び大きさの穴を有する発明を示すものの、片面又は両面に異なる形状及び/又は大きさの穴の規則的な配列を有する格子も本発明の範囲内にある。
【0034】
特定の実施形態及び例を参照しながら本発明による格子パネル構造体について記載してきた。本発明の種々の詳細は本発明の範囲から逸脱することなく変更してもよい。更に、本発明の好適な実施形態及び本発明を実施するための最良の態様の前述の記載は、単に説明する目的で提供され、限定する目的ではなく、本発明は特許請求の範囲によって定義される。
【手続補正書】
【提出日】2016年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
3次元格子パネル構造体であって、
多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、
前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体。
【請求項2】
前記相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される、請求項1に記載の3次元格子パネル構造体。
【請求項3】
前記相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである、請求項1又は2に記載の3次元格子パネル構造体。
【請求項4】
前記格子パネルは、一体的に形成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の3次元格子パネル構造体。
【請求項5】
乗客用シートのためのトレイテーブルであって、
(a)3次元格子パネル構造体であって、多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体と、
(b)前記トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、前記パネルの前記頂部上に設けられる無孔カバーと、
(c)前記パネル構造体を、前記後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、前記パネル構造体に取り付けられている一対のアームと、
を備える、トレイテーブル。
【請求項6】
前記相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される、請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項7】
前記相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである、請求項5または6に記載のトレイテーブル。
【請求項8】
前記格子パネルは、一体的に形成される、請求項5から7のいずれか一項に記載のトレイテーブル。
【請求項9】
前記パネルの前記底部を収容する無孔カバーを備える、請求項5から8のいずれか一項に記載のトレイテーブル。
【請求項10】
(a)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(b)前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(c)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成し、
(d)前記支持柱は、断面において、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の円弧状の部分の形状及び位置に対応する円弧状の壁セグメントを画定する、
請求項5に記載のトレイテーブル。
【請求項11】
前記複数の柱のそれぞれは、離間しており、
前記複数の柱は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の周縁部に配置されている、請求項10に記載のトレイテーブル。
【請求項12】
前記パネルの前記頂部に形成された前記穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記穴は、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、
前記頂部パネル中間部分は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴を互いに分離し、前記底部パネル中間部分は、前記パネルの前記底部に形成された前記穴を互いに分離し、
前記複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、前記中間ボイドによって前記パネルの前記頂部に形成された前記穴と前記パネルの前記底部に形成された前記穴とが互いに連通する、請求項10または11に記載のトレイテーブル。
【請求項13】
乗客用シートのためのトレイテーブルであって、
(a)
同じ形状及び同じ大きさである多数の相互にオフセットした穴がパネルの頂部及び底部のそれぞれに形成され、前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元一体形成格子パネル構造体であって、
(i)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(ii)前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(iii)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成し、
(iv)前記支持柱は、断面において、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の円弧状の部分の形状及び位置に合致する円弧状の壁セグメントを画定する、
前記3次元一体形成格子パネル構造体と、
(b)前記トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、前記パネルの前記頂部上に設けられる無孔カバーと、
(c)前記パネルの前記底部を収容する無孔カバーと、
(d)前記パネル構造体を、前記後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、前記パネル構造体に取り付けられている一対のアームと、
を備える、トレイテーブル。
【請求項14】
前記複数の柱のそれぞれは、離間しており、
前記複数の柱は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の周縁部に配置されている、請求項13に記載のトレイテーブル。
【請求項15】
前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴が、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、
前記頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分が、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴を互いに分離し、前記パネルの前記底部に形成された前記穴を互いに分離し、
前記複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、前記中間ボイドによって前記パネルの前記頂部に形成された前記穴と前記パネルの前記底部に形成された前記穴とが互いに連通する、請求項13または14に記載のトレイテーブル。
【請求項16】
パネル構造体を形成する方法であって、
(a)前記パネル構造体の頂部に多数の穴を形成するステップと、
(b)前記パネル構造体の底部に多数の穴を形成するステップと、を備え、
前記パネル構造体の前記底部の前記穴と前記パネル構造体の前記頂部の前記穴が、相互にかつ同心円状にオフセットし、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、
パネル構造体を形成する方法。
【請求項17】
前記頂部及び前記底部に前記穴を形成する前記ステップは、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される穴を形成するステップを備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記頂部及び前記底部に前記穴を形成する前記ステップは、同じ形状及び大きさの穴を形成するステップを備える、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
前記格子パネルを形成する前記ステップは、前記格子パネルを一体的に形成するステップを備える、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記格子パネルは、航空機の客室での使用に適応させたトレイテーブルアセンブリのテーブル構成要素を備える、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0034】
特定の実施形態及び例を参照しながら本発明による格子パネル構造体について記載してきた。本発明の種々の詳細は本発明の範囲から逸脱することなく変更してもよい。更に、本発明の好適な実施形態及び本発明を実施するための最良の態様の前述の記載は、単に説明する目的で提供され、限定する目的ではなく、本発明は特許請求の範囲によって定義される。
以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
3次元格子パネル構造体であって、
多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、
前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体。
(項目2)
前記相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される、項目1に記載の3次元格子パネル構造体。
(項目3)
前記相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである、項目1に記載の3次元格子パネル構造体。
(項目4)
前記格子パネルは、一体的に形成される、項目1に記載の3次元格子パネル構造体。
(項目5)
乗客用シートのためのトレイテーブルであって、
(a)3次元格子パネル構造体であって、多数の相互にオフセットした穴がパネルの各離間した頂部及び底部に形成され、前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元格子パネル構造体と、
(b)前記トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、前記パネルの前記頂部上に設けられる無孔カバーと、
(c)前記パネル構造体を、前記後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、前記パネル構造体に取り付けられている一対のアームと、
を備える、トレイテーブル。
(項目6)
前記相互にオフセットした穴は、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される、項目5に記載のトレイテーブル。
(項目7)
前記相互にオフセットした穴は、同じ形状及び大きさである、項目5に記載のトレイテーブル。
(項目8)
前記格子パネルは、一体的に形成される、項目5に記載のトレイテーブル。
(項目9)
前記パネルの前記底部を収容する無孔カバーを備える、項目5に記載のトレイテーブル。
(項目10)
(a)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(b)前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(c)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成し、
(d)前記支持柱は、断面において、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の円弧状の部分の形状及び位置に対応する円弧状の壁セグメントを画定する、
項目5に記載のトレイテーブル。
(項目11)
前記複数の柱のそれぞれは、離間しており、
前記複数の柱は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の周縁部に配置されている、項目10に記載のトレイテーブル。
(項目12)
前記パネルの前記頂部に形成された前記穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記穴は、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、
前記頂部パネル中間部分は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴を互いに分離し、前記底部パネル中間部分は、前記パネルの前記底部に形成された前記穴を互いに分離し、
前記複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、前記中間ボイドによって前記パネルの前記頂部に形成された前記穴と前記パネルの前記底部に形成された前記穴とが互いに連通する、項目11に記載のトレイテーブル。
(項目13)
乗客用シートのためのトレイテーブルであって、
(a)
同じ形状及び同じ大きさである多数の相互にオフセットした穴がパネルの頂部及び底部のそれぞれに形成され、前記多数の相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、3次元一体形成格子パネル構造体であって、
(i)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(ii)前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は円形であり、
(iii)前記パネルの前記頂部に形成された前記相互にオフセットした穴、及び、前記パネルの前記底部に形成された前記相互にオフセットした穴は、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成し、
(iv)前記支持柱は、断面において、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の円弧状の部分の形状及び位置に合致する円弧状の壁セグメントを画定する、
前記3次元一体形成格子パネル構造体と、
(b)前記トレイテーブルの後方に着座した乗客に支持面を提供するために、前記パネルの前記頂部上に設けられる無孔カバーと、
(c)前記パネルの前記底部を収容する無孔カバーと、
(d)前記パネル構造体を、前記後方に着座した乗客の前方に配置されたシートに取り付けるために、前記パネル構造体に取り付けられている一対のアームと、
を備える、トレイテーブル。
(項目14)
前記複数の柱のそれぞれは、離間しており、
前記複数の柱は、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴の周縁部に配置されている、項目13に記載のトレイテーブル。
(項目15)
前記パネルの前記頂部に形成された前記穴及び前記パネルの前記底部に形成された前記穴が、それぞれ、頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分を画定し、
前記頂部パネル中間部分及び底部パネル中間部分が、前記パネルの前記頂部に形成された前記穴を互いに分離し、前記パネルの前記底部に形成された前記穴を互いに分離し、
前記複数の柱は、さらに、中間ボイドを画定し、前記中間ボイドによって前記パネルの前記頂部に形成された前記穴と前記パネルの前記底部に形成された前記穴とが互いに連通する、項目13に記載のトレイテーブル。
(項目16)
パネル構造体を形成する方法であって、
(a)前記パネル構造体の頂部に多数の穴を形成するステップと、
(b)前記パネル構造体の底部に多数の穴を形成するステップと、を備え、
前記パネル構造体の前記底部の前記穴と前記パネル構造体の前記頂部の前記穴が、相互にかつ同心円状にオフセットし、前記相互にオフセットした穴によって囲まれていない領域において、前記パネルの前記頂部と前記底部とを相互に連結している点在する複数の支持柱と交差してボイドを形成する、
パネル構造体を形成する方法。
(項目17)
前記頂部及び前記底部に前記穴を形成する前記ステップは、円形穴、矩形穴、及び、六角形穴からなる群より選択される穴を形成するステップを備える、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記頂部及び前記底部に前記穴を形成する前記ステップは、同じ形状及び大きさの穴を形成するステップを備える、項目16に記載の方法。
(項目19)
前記格子パネルを形成する前記ステップは、前記格子パネルを一体的に形成するステップを備える、項目16に記載の方法。
(項目20)
前記格子パネルは、航空機の客室での使用に適応させたトレイテーブルアセンブリのテーブル構成要素を備える、項目16に記載の方法。
【国際調査報告】