(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-510513(P2017-510513A)
(43)【公表日】2017年4月13日
(54)【発明の名称】通貨動作式自動車用流体分配及び/又は回復装置及び方法
(51)【国際特許分類】
B60S 5/04 20060101AFI20170324BHJP
【FI】
B60S5/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-505065(P2017-505065)
(86)(22)【出願日】2015年4月7日
(85)【翻訳文提出日】2016年12月2日
(86)【国際出願番号】US2015024750
(87)【国際公開番号】WO2015157311
(87)【国際公開日】20151015
(31)【優先権主張番号】61/976,812
(32)【優先日】2014年4月8日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】515092091
【氏名又は名称】パーシュ, ロバート, ダブリュ.
(71)【出願人】
【識別番号】516302144
【氏名又は名称】グロス, レイ
(74)【代理人】
【識別番号】100124257
【弁理士】
【氏名又は名称】生井 和平
(72)【発明者】
【氏名】パーシュ, ロバート, ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】グロス, レイ
【テーマコード(参考)】
3D026
【Fターム(参考)】
3D026DA01
3D026DA05
3D026DA10
(57)【要約】
本発明は、タイヤ修復装置、タイヤの修復方法、独立型通貨動作式タイヤ修復装置と、タイヤのバルブステムを介してシーラントを提供するように構成されたタイヤシーラント自動販売装置、タイヤにガス及び/又はシーラントを提供するように構成されたタイヤバルブ連結装置、タイヤバルブ連結装置、及び/又は、タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法を提供する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤのバルブステムを介してタイヤシーラントを提供するように構成されたタイヤシーラント自動販売装置であって、該装置は、
ガス供給装置と、
シーラント供給装置と、
前記ガス供給装置及びシーラント供給装置と流体連結する連結管であって、流体連結する少なくとも2つの導管の少なくとも1つの合流部を画定すると共に、2つの導管の第1導管がガス供給装置と流体連結し、2つの導管の第2導管がシーラント供給装置と流体連結し、1つの合流部とシーラント供給装置との間の連結管の第2導管の内部にバルブが備えられる、連結管と、
前記連結管と流体連結するタイヤバルブステム連結装置と、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置において、前記連結管は、第1導管と、一掃供給装置と流体連結する第3導管との間に、もう1つの合流部を画定し、他方の合流部と一掃供給装置との間の連結管の第3導管の内部にバルブが備えられることを特徴とする装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置において、前記第1導管は、連結管への入口から連結管からの出口まで、連結管を通って連続的に延在することを特徴とする装置。
【請求項4】
請求項2に記載の装置において、前記合流部の両方は、第1導管に沿って入口と出口との間にあることを特徴とする装置。
【請求項5】
請求項4に記載の装置において、前記一方の合流部は、第1導管に沿って第1導管の出口と他方の合流部との間にあることを特徴とする装置。
【請求項6】
請求項1に記載の装置において、前記一方の合流部は、第1及び第2導管と流体連結する拡張空間を画定し、空所は出口導管を画定することを特徴とする装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置において、前記拡張空間は、上底及び下底を有する錐台を画定し、第1導管は錐台の壁に入り、出口導管は上底から出ることを特徴とする装置。
【請求項8】
請求項7に記載の装置において、前記第2導管は、錐台の下底に入ることを特徴とする装置。
【請求項9】
請求項8に記載の装置において、前記第2導管の内部のバルブは、錐台の下底と動作可能に係合することを特徴とする装置。
【請求項10】
請求項1に記載の装置において、前記連結管は、タイヤバルブステム連結装置と関連付けられることを特徴とする装置。
【請求項11】
タイヤのバルブステムを介してタイヤシーラントを提供するように構成されるタイヤシーラント自動販売装置であって、該装置は、
ガス供給装置と、
シーラント供給装置と、
ガス及びシーラント供給装置からタイヤバルブステム連結装置まで延在する導管束であって、束の中の個々の導管はそれぞれガス及びシーラント供給装置と流体連結する、導管束と、
を備えることを特徴とする装置。
【請求項12】
請求項11に記載の装置において、前記個々の導管は、一端が終端となっており、一端で連結管と結合されることを特徴とする装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置において、前記連結管は、タイヤバルブステム連結装置と関連付けられることを特徴とする装置。
【請求項14】
請求項11に記載の装置において、前記導管束の個々の導管の少なくとも1つは、加熱されるように構成されることを特徴とする装置。
【請求項15】
請求項14に記載の装置において、前記1つの導管は、シーラント供給装置と流体連結することを特徴とする装置。
【請求項16】
請求項14に記載の装置であって、さらに、加熱するように構成される少なくとも1つの導管と流体連結する一掃供給装置を具備することを特徴とする装置。
【請求項17】
タイヤにガス及び/又はシーラントを提供するように構成されるタイヤバルブ連結装置であって、該装置は、一方の構成ではガスを排出し、他方の構成ではタイヤシーラントを排出するように装置を構成するためのアクチュエータを具備することを特徴とする装置。
【請求項18】
請求項17に記載の装置において、前記一方の構成では、アクチュエータは、タイヤシーラント導管の内部のバルブを閉止位置に保つことを特徴とする装置。
【請求項19】
請求項17に記載の装置において、前記他方の構成では、アクチュエータは、タイヤシーラント導管の内部のバルブを開放位置に保つことを特徴とする装置。
【請求項20】
請求項17に記載の装置において、前記一方の構成は、一掃溶液の排出も含むことを特徴とする装置。
【請求項21】
請求項20に記載の装置において、前記一方の構成では、アクチュエータは、タイヤシーラント導管の内部の1つのバルブを閉止位置に保ち、一掃溶液導管の内部のもう1つのバルブを開放位置に保つことを特徴とする装置。
【請求項22】
タイヤバルブ連結装置は、
一端から他端まで縦方向に延在するノズルであって、前記一端は、複数の導管としてノズル内に延在する複数の開口を画定し、前記他端は、単一の排出導管としてノズル内に延在する単一の開口を画定し、ノズルは、さらに、複数の導管と排出導管との合流部を画定する、ノズルと、
2つの構成でノズルの一端と動作可能に係合するように構成されるチャックであって、前記2つの構成の一方はチャック内部にノズルをロックし、2つの構成の他方はチャック内部のノズルをロック解除し、チャックは、ノズルの一端の複数の開口を相補する複数の凹部を画定する、チャックと、
を具備することを特徴とする装置。
【請求項23】
請求項22に記載の装置において、前記一端の複数の開口は、排出導管と直線的に連続する1つの導管内に延在する1つの開口を含むことを特徴とする装置。
【請求項24】
請求項23に記載の装置において、前記1つの開口の円周は、一端の複数の開口の各円周よりも小さいことを特徴とする装置。
【請求項25】
請求項23に記載の装置において、前記1つの導管以外の残りの複数の導管は、排出導管に対して垂直以外の角度で延在することを特徴とする装置。
【請求項26】
請求項25に記載の装置において、前記残りの複数の導管は、少なくとも4つの導管であることを特徴とする装置。
【請求項27】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法であって、該方法は、
タイヤバルブステム連結装置を提供する過程と、
前記装置を通じてタイヤのバルブステムとタイヤ内部とにシーラントを提供する過程と、
前記装置を通じてシーラントを提供せずに、装置を通じてタイヤのバルブステムとタイヤ内とにガスを提供する過程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法において、前記装置を通じてシーラントを提供する過程は、シーラントと流体連結するバルブの閉止位置から開放位置への係合解除を含むことを特徴とする方法。
【請求項29】
請求項27に記載の方法において、前記装置を通じてガスを提供する過程は、シーラントと流体連結するバルブの開放位置から閉止位置への係合を含むことを特徴とする方法。
【請求項30】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法であって、該方法は、
ガス供給装置とタイヤシーラント供給装置の両方に動作可能に結合される連結管にガスとタイヤシーラントの両方を提供する過程と、
連結管の内部に少なくとも1つのバルブを提供する過程と、
連結管からタイヤにガスだけを排出するように1つのバルブと係合する過程と、
連結管からタイヤにタイヤシーラントを排出するように連結管の内部の1つのバルブを係合解除する過程と、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項31】
請求項30に記載の方法であって、さらに、連結管に一掃溶液並びにガス及びタイヤシーラントを提供する過程を含むことを特徴とする方法。
【請求項32】
請求項31に記載の方法であって、さらに、
連結管の内部にもう1つのバルブを提供する過程と、
連結管からタイヤにガスだけを排出するように他方のバルブと係合する過程と、
連結管から一掃溶液を排出するように連結管の内部の他方のバルブを係合解除する過程と、
を具備することを特徴とする方法。
【請求項33】
請求項32に記載の方法において、一方バルブが係合するとき、他方のバルブは係合解除されることを特徴とする方法。
【請求項34】
請求項32に記載の方法において、連結管からガスだけが排出されるとき、両方のバルブが係合することを特徴とする方法。
【請求項35】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法であって、該方法は、導管束を通じて、タイヤバルブステム連結装置にガスとタイヤシーラントの両方を提供する過程と、第1の構成ではタイヤにガスだけを提供するように、又は第2の構成ではタイヤにタイヤシーラントを提供するように、装置を動作可能に構成する過程を具備することを特徴とする方法。
【請求項36】
請求項35に記載の方法であって、さらに、装置が第1又は第2の構成で構成されていないとき、第3の構成では装置を通じて一掃溶液を提供するように、装置を動作可能に構成する過程を具備することを特徴とする方法。
【請求項37】
請求項36に記載の方法であって、さらに、ガス、タイヤシーラント、及び一掃溶液供給装置を収納するハウジングと関連付けられるユーザインタフェースから装置を動作可能に構成する過程を具備することを特徴とする方法。
【請求項38】
請求項37に記載の方法において、前記ユーザインタフェースは、通貨レセプタクルをさらに具備することを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ充填修復装置(アセンブリ)及び方法に関し、詳細な実施形態では、通貨動作式流体付加・タイヤ修復装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タイヤの漏れ穴個所を修復するのにタイヤに付加でき得る流体が、現在利用可能である。本発明は、これらの流体を遠隔地において有料で消費者に提供し、それにより、消費者が車両内にこれらの液体を貯蔵する手間を省くという問題に取り組んだものである。これらの流体の貯蔵が困難なのは、消費者に、これらの流体をより新しい又は未使用の別の流体と定期的に交換することを求めることにある。本発明は、これらの流体を提供するための通貨式装置及び方法を提供する。これらの装置及び方法の準備が難しいのは、少なくとも、このような流体が長期間導管内に存在すると、流体が導管を詰まらせる傾向があるという理由による。本発明の実施形態は、これらの問題を克服する方法及び装置を提供する。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、タイヤシーラントタンクと、タイヤシーラントタンクに結合されるエア装置と、タンクとエア装置との間の流体連結を制御するように構成されるバルブと、バルブを制御するように構成される通貨式装置と、を具備するタイヤ修復装置を提供する。
【0004】
また、タイヤ修復方法は、タイヤ修復装置内に通貨が投入されると、タイヤシーラントをタイヤ修復装置からタイヤに提供する過程を具備する方法が備わっている。
【0005】
また、独立型通貨式タイヤ修復装置は、タイヤシーラントタンクと、タンクに動作可能に結合されるエアコンプレッサと、タンクとエアコンプレッサとの間に動作可能に配列されるバルブと、タンクとエアコンプレッサとの間に動作可能に配列される流量計と、エアコンプレッサ、バルブ及び流量計に動作可能に結合されるコンピュータ処理回路と、を具備する装置が備わっている。
【0006】
タイヤのバルブステムを介してタイヤシーラントを提供するように構成されたタイヤシーラント自動販売装置も提供され、当該装置は、ガス供給装置と、シーラント供給装置と、ガス供給装置とシーラント供給装置とを流体連結している連結管は、流体連結している少なくとも2つの導管の少なくとも1つの合流部を画定すると共に、2つの導管の第1導管がガス供給装置と流体連結し、2つの導管の第2導管がシーラント供給装置と流体連結しており、連結管の第2導管内の1つの合流部とシーラント供給装置との間にバルブが備えられている連結管であり、連結管と流体連結しているタイヤバルブステム連結装置と、を含んでいる。
【0007】
タイヤのバルブステムを介してタイヤシーラントを提供するように構成されたタイヤシーラント自動販売装置も備えられており、当該装置は、ガス供給装置と、シーラント供給装置と、複数の供給装置からタイヤバルブステム連結装置まで延在する導管束であって、束内の個々の導管がそれぞれ複数の装置と流体連結している導管束と、を含んでいる。
【0008】
タイヤにガス及び/又はシーラントを提供するように構成されたタイヤバルブ連結装置が提供される。当該装置は、1つの構成ではガスを排出するように、もう1つの構成ではタイヤシーラントを排出するように連結装置を構成するためのアクチュエータを含むことができる。
【0009】
タイヤバルブ連結装置が提供され、当該装置において、一端から他端まで縦方向に延在するノズルは、一端が、複数の導管としてノズル内に延在する複数の開口を画定し、他端が単一の排出導管としてノズル内に延在する単一の開口を画定すると共に、さらに、複数の導管と排出導管との合流部を画定するノズルと、2つの構成でノズルの一端と動作可能に係合するように構成されたチャックは、当該2つの構成の一方はチャック内にノズルをロックし、当該2つの構成の他方はチャック内のノズルをロック解除すると共に、ノズルの一端の複数の開口を相補する複数の凹部を画定するチャックと、を含むことができる。
【0010】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法が提供される。これらの方法は、タイヤバルブステム連結装置を提供する過程と、連結装置を通じてタイヤのバルブステムとタイヤ内部とにシーラントを提供する過程と、連結装置を通じてシーラントを供給せずに、連結装置を通じてタイヤのバルブステムとタイヤ内部とにガスを提供する過程と、を含むことができる。
【0011】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法が提供される。これらの方法は、ガス供給装置とタイヤシーラント供給装置の両方に動作可能に連結された連結管にガスとタイヤシーラントとの両方を提供する過程と、連結管の内部に少なくとも1つのバルブを設ける過程と、1つのバルブと係合して、連結管からタイヤにガスだけを排出する過程と、及び連結管内の1つのバルブを係合解除して、連結管からタイヤにタイヤシーラントを排出する過程と、を含むことができる。
【0012】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法が提供される。これらの方法は、導管束を通じて、タイヤバルブステム連結装置にガスとタイヤシーラントの両方を提供する過程と、第1の構成ではタイヤにガスだけを提供するように、又は第2の構成ではタイヤにタイヤシーラントを提供するように、連結装置を動作可能に構成する過程と、を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記添付図面を参照して、本発明の実施形態を以下に説明する。
【
図1】
図1は、本発明の実施形態に係る装置である。
【
図2】
図2は、本発明の別の実施形態に係る装置である。
【
図3】
図3は、本発明の装置の実施形態と共に使用するための動作概略図である。
【
図4】
図4は、本発明の別の実施形態に係る装置である。
【
図5】
図5は、本発明の別の実施形態に係る装置である。
【
図6】
図6は、本発明の別の実施形態に係る装置である。
【
図7】
図7は、本発明の別の実施形態に係る装置である。
【
図8】
図8は、本発明の別の実施形態に係る装置である。
【
図9】
図9は、本発明の別の実施形態に係る装置のサブ装置である。
【
図12】
図12は、本発明の実施形態に係るタイヤバルブステム連結装置を示した図である。
【
図13】
図13は、本発明の別の実施形態に係るタイヤバルブステム連結装置の1つの構成図である。
【
図15】
図15は、本発明の実施形態に係るタイヤバルブステム連結装置のより詳細な図である。
【
図16】
図16は、本発明の実施形態に係るタイヤバルブステム連結装置の一部を示した図である。
【
図17】
図17は、本発明の実施形態に係るタイヤバルブステム連結装置の一部をより詳細に示した図である。
【
図18】
図18は、本発明の実施形態に係るタイヤバルブステム連結装置のチャック・ノズル装置の図である。
【
図19】
図19は、本発明の実施形態に係る
図18のチャック・ノズル装置の一部を示したもう1つの図である。
【
図20】
図20は、本発明の実施形態に係る
図18のチャック・ノズル装置のもう1つの図である。
【
図21】
図21は、本発明の実施形態に係る
図18のチャック・ノズル装置のもう1つの図である。
【
図22】
図22は、本発明の実施形態に係る
図18のチャック・ノズル装置のもう1つの図である。
【
図23】
図23は、本発明の実施形態に係る一例の方法である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜23を参照して、本発明の装置及び方法を説明する。まず
図1を参照すると、エア圧密装置12を含む装置10が示されている。エア圧密装置12は、例えば、電動式コンプレッサとすることができる。また、加圧エアタンクとすることも可能である。利用することができ得るエアは、例えば、純酸素でも良いし、酸素、窒素及び二酸化炭素の混合物である空気そのものでも良い。また、例えば、窒素でも良い。このエア供給部12は、バルブ装置16に連結しても良い。バルブ装置16は、例えば、機械的及び/又は電気的手段によって動作可能なソレノイドバルブであれば良い。構成例によれば、機械的動作ソレノイドバルブは、エアを装置12から流体貯蔵装置14に供給すれば良い。流体貯蔵装置14は、例えば、金属製、又はポリプロピレン又はポリスチレン材料のような不活性プラスチック製からなり得るタンク又はその他の容器であれば良い。流体容器14は、例えば、タイヤシーラントを収容し得る。流体は、例えば、パンク穴を塞ぐために粘性凝固特性が変化する液体ラテックスベースの、液体ゴムベースの合成発泡剤とすることができる。装置12から液体容器14を介してエアを提供するためのバルブ16の制御は、ユーザインタフェースを通じて行うことができる。ユーザインタフェースは、機械的及び/又は電気的であれば良い。ユーザインタフェースは、例えば、コンピュータにより動作されても良い。ユーザインタフェースは、動作用にコイン又はドル紙幣のようなその他の通貨を受領できるような構成にすれば良い。ユーザインタフェースは、動作用にクレジットカードを受け取れる構成にしても良い。バルブソレノイドが始動すると、エアをエア貯蔵装置12から流体容器14に提供することができ、流体とエアを、所望通りに、再充填及び/又は修復のために、タイヤに提供することができる。エア装置12と流体装置14とを接続する配管及びタイヤへの配管は、タンク14内のシーラント材料の凝固を促進することのない不活性物質から構成され得る。構成例によれば、タイヤの修復及び/又は充填が容易になるように、一連の手順を開始することが可能である。例えば、装置10が動作を始めると、少量のエアをタイヤに追加することが可能となり、次に、タイヤシーラントをタイヤに提供するために、ソレノイドが係合し、次に、所望量のタイヤシーラント又は所定量のタイヤシーラントが追加され、そしてその後に、エアが管を介してタイヤに供給される。このような方式によって、次に使用するために、装置から出ている管から、シーラントを除去することが可能になる。
【0015】
図2を参照すると、別の実施形態に係る装置20が提供されている。構成例によれば、装置20は、ここに示されるような、エアコンプレッサであるエア装置12を含んでいる。装置20は、バルブ装置16及びタンク装置14を含むことができる。装置20は、インタフェース22も含むこともできる。ここに示されるように、インタフェース22は、コイン式インタフェースとすることもできる。装置20は、トップカバー30と、装置20内部に相当数の装置を包含するハウジング28に接続されても良いドアパネル32とを含むことが可能である。装置20は、充填用にタイヤ26まで延ばすために利用され得るタイヤホースのような管24を含むことも可能である。
【0016】
装置20から分かるように、デザインによって、修復保守のための手段を、装置20の異なる構成要素に提供することができる。例えば、修復・保守用に、エア装置12へ接近可能なように、カバー30を装置20から取り外すことができる。また、タンク14の修復・保守及び/又は再充填が可能なように、ドア32をハウジング28に結合することもできる。実装例によれば、タンク14は、硬質の側壁を有していなくても良い詰め替え用タンクとすることができる。タンクは、単に、タンク内に吊り下げられる軟質の側壁を有する袋状のものでも良い。これらのタンクは、装置12のハードウェアへの着脱を可能にする簡易留め金構造、即ち、スナップ式のものを有することができる。実装例によれば、修復・充填手順が始まると、コンプレッサ12を暫くの間始動させ、タイヤ26に提供するのに十分な圧力とエアを作り出すことができ、所定の時間で又は望ましい時間で、バルブ16を係合させ、タンク14から配管24を介して流体をタイヤ26に提供することができる。望ましい時間及び/又は量の流体がタイヤ26に供給されると、終了又は洗浄手順が開始され、タイヤ管24のような管から流体を除去することが可能になる。
【0017】
図3を参照すると、タイヤ修復装置50は、タイヤシーラントタンク51を含んでいる。タンク51は、製品貯蔵タンクとして構成することができ、他の未承認シーラントの利用を防止するために、製作/操作者により設計されたインタフェースだけを受け入れる専用充填ユニットを含むことができ得る。タンク51には、液状の薄片と細繊維の懸濁液、及び/又は、天然又は合成液体ゴムを収容可能である。材料例としては、ラテックス材料がある。
【0018】
ダイアフラムポンプ、ピストン又はスクリューポンプ及び/又は気圧ポンプのようなエアコンプレッサを含み得る圧力ユニットのようなエア装置52を、圧力ユニット製品接続部59を介して、タイヤシーラントタンク51に結合することができる。接続部59のような接続は、装置52の構成要素を動作可能に結合するのに使用できる。この場合、動作可能な結合は、流体連結である。実装例によれば、これらの構成要素間の流体連結と、装置内のすべての構成要素間の流体連結は、バルブ及び/又は流量計の一方又は組み合わせによって制御することができる。
【0019】
ここに示されるように、装置50は通貨式装置を含んでいる。この装置は、構成要素間の流体連結に沿って動作可能に配列された1つ以上のバルブ及び/又は流量計に機械的及び/又は電子的に結合することができ得る。一実施例では、機械的結合によって、バルブ及び/又は流量計を係合/非係合状態にすることが可能である。
【0020】
別の実装例によれば、装置50は、コンピュータ処理回路70を含み得る。回路70は、装置50のバルブ及び/又は流量計を制御するように、さらには、装置50のその他の構成要素を記録/制御するように構成/使用することができる。回路70は、処理回路72及び記憶回路74を含み得る。回路70は、例えば、有線又は無線インタフェース方式のユーザインタフェースを有し得る。処理回路の実施例は、無線通信装置のような通信回路、例えば、WiFi装置を含むことができるが、このような通信回路に限定されるわけではない。通信回路の実施例は、WiFi接続部を備えたミニコンピュータとすることができる。
【0021】
処理回路は、少なくとも一実施形態では、適切な媒体によって供給される所望のプログラムを実装するように構成された回路を備えても良い。例えば、処理回路は、例えばソフトウェア及び/又はファームウェア命令を含む実行可能な命令を実行するように構成された1つ以上のプロセッサ及び/又はその他の構成、及び/又はハードウェア回路として実装しても良い。処理回路の実施形態としては、ハードウェア論理、PGA、FPGA、ASIC、状態機械、及び/又は、その他の構成、又は単体又はプロセッサとの組み合わせがある。これらの処理回路の実施例は、例示が目的でありその他の構成も可能である。
【0022】
ここに記述したいくつかの実施形態又は態様は、適切なプロセッサ使用可能媒体に記憶され、及び/又は、ネットワーク又はその他の伝送媒体を介して伝達され、適切な処理回路を制御するように構成されたプログラムを使用することで実装されれば良い。例えば、プログラムは、製品内で実施されるもの、通信ネットワーク(例えば、インターネット及び/又はプライベートネットワーク)、有線電気的接続、光学的接続及び/又は電磁エネルギのような適切な伝送媒体を介して、例えば通信用インタフェースを介して伝達されるデータ信号(例えば、変調搬送波、データパケット、デジタル表現等)内で実施されるものを含む適切な媒体を介して提供されれば良いし、その他の適切な通信構造又は媒体を介して提供されても良い。プロセッサ使用可能コードを含むプログラムの例は、搬送波の内で実施されるデータ信号として伝達させることができるが、それは一例である。
【0023】
記憶回路は、情報記憶用の電子、磁気、光学、電磁気又はその他の技術を使用することで、多種多様な方法で実施されれば良い。いくつかの記憶回路の具体例としては、フロッピディスクのような携帯磁気コンピュータディスク、ZIPディスク、ハードドライブ、ランダムアクセスメモリ、読出し専用メモリ、フラッシュメモリ、キャッシュメモリ、及び/又は、プログラム、データ又はその他のデジタル情報が記憶可能なその他の構成があるが、それらに限定されるわけではない。一実施形態では、記憶回路は、処理回路によって実装されるプログラムを記憶しても良い。
【0024】
ユーザインタフェースは、ユーザへのデータ(例えば、ユーザによる観測用の表示データ、ユーザへの音声通信データ等)の伝達、及び、ユーザからの入力(例えば、触覚入力、音声指示等)の受け取りを含めて、ユーザと対話するように構成されている。したがって、一実施形態では、ユーザインタフェースは、視覚情報及び音声システムを表示するように構成されたディスプレイ(例えば、ブラウン管、LCD等)、及び、キーボード、マウス及び/又はその他の入力装置を含めば良い。例えば、このインタフェースは通貨装置と一体化しても良い。また、ユーザとの対話用のその他のあらゆる適当な装置を利用しても良い。
【0025】
回路は、エア装置、シーラントタンク、通貨式装置及び/又はバルブの1つ以上と動作可能に結合され得る。インタフェースを介して、シーラント量、受領通貨及び/又はクレジットカード情報の1つ以上のような情報を、遠隔コンピュータに提供することが可能である。
【0026】
装置50は、エア装置及びタイヤシーラント容器と関連する一掃装置56を含むこともできる。したがって、圧力ユニット一掃装置56は、圧力ユニット一掃接続部64を介して、エア装置52に動作可能に結合できる流量計57に直結することができる。
【0027】
装置50は、タイヤシーラントタンク51及び/又は当該タンクと関連する導管に動作可能に結合された温度制御部55のような温度制御装置を含むことも可能であり、その結果、装置50の温度制御によって、夜間には加熱、及び/又は、日中には冷却が行われる。
【0028】
流量計57のような流量計が、タイヤシーラントタンクの出口並びに装置52及び56に動作可能に結合され得る。
【0029】
装置50は、使用済み/使用可能なシーラント量に関するデータを取得するために、タンク51と動作可能に係合でき得るスケール53を含むことも可能である。このデータは、回路70によって取得/処理することができ得る。スケール53は、容量センサを含むことが可能であり、及び/又は、シーラント液面は、例えば、ウェイトフロート方式、目視ウィンドウによって測定しても良い。シーラントの流量を調節するために、時間流量コントローラ54を利用しても良い。
【0030】
各装置を動作可能に接続するために、接続部58、60、61、62及び/又は63を利用することが可能である。動作可能な接続部は、必要に応じて、流体導管及び電線管を含むことができる。
【0031】
本発明の装置は、動作用電源しか必要としない独立型ユニットとして提供しても良く、又は、装置の構成要素を、既存ユニット及び再構成された既存ユニットに提供することが可能である。
【0032】
提供された装置によれば、タイヤ修復方法は、タイヤ修復装置に通貨が投入されると、タイヤ修復装置からタイヤにタイヤシーラントを提供することを含むことが可能である。ある実施例形態によれば、シーラントの供給後に、シーラントを提供するために使用されたすべての導管からすべての残余シーラントを洗い流すことが可能である。
【0033】
例えば、温度を制御することによって、タイヤシーラントを流体状態に保つことが可能であり、この制御は、例えば、所定の計画に従って行うことも、遠隔命令に応じて行うこともできる。別の遠隔制御例では、シーラントの供給時に、処理回路が、タイヤ修復装置の状態を遠隔コンピュータ処理システムに信号で伝えることが可能である。これは定期的に行うことも可能であり、データは2つのシステム間で交換可能であり、このようなデータは使用可能/使用済みシーラント量及び/又は受領通貨を含むことが可能である。
【0034】
次に
図4を参照すると、本発明の他の実施形態に係る装置が提供されている。この装置は、制御モジュール82に連結された主制御モジュール81を含み、これら両モジュールは、ワイヤハーネス83を介して、顧客選択モジュール84、クレジットカードモジュール85、ドル検証器86、自動音声モジュール87、シーラントポンプ88、空気圧センサ89、ホース排気ポンプ91、及びエアポンプ93に結合されている。ポンプ88及び91は、混合器制御バルブ90を介して結合されており、タンク92を一掃するために結合され得る。
【0035】
次に
図5に描かれた装置を参照すると、記載されたタイヤ加圧・修復装置の制御モジュールとすることができる、主制御モジュール101を含むオイル回収装置が提供され得る。モジュール101は、拡張ケーブル104並びに真空ポンプ105及び製品選択パネル102に結合できる拡張制御モジュール103に結合することができる。ポンプ105は、使用済みオイル容器106と、遮断バルブ107を有するオイル回収チューブ108とに結合できる。
【0036】
次に
図6に描かれた装置を参照すると、記載されたタイヤ加圧・修復装置の制御モジュールとすることができる、主制御モジュール111を含む不凍液廃棄ユニットが示されている。モジュール111は、拡張ケーブル114並びに真空ポンプ115及び製品選択パネル112に結合できる拡張制御モジュール113に結合することができる。ポンプ115は、不凍液容器116と、遮断バルブ117を有する不凍液回収チューブ118とに結合することができる。
【0037】
次に
図7に描かれた装置を参照すると、記載されたタイヤ加圧・修復装置の制御モジュールとすることができる、主制御モジュール121を含むワイパー流体分配ユニットが示されている。モジュール121は、拡張ケーブル124並びに真空ポンプ125及び製品選択パネル122に結合できる拡張制御モジュール123に結合することができる。ポンプ125は、ワイパー流体容器126と、遮断バルブ127を有する流体補給チューブ128とに結合することができる。
【0038】
次に
図8に描かれた装置を参照すると、記載されたタイヤ加圧・修復装置の制御モジュールとすることができる、主制御モジュール131を含むオイル分配ユニットが示されている。モジュール131は、拡張ケーブル134並びに真空ポンプ135及び製品選択パネル132に結合することができる拡張制御モジュール133に結合することができる。ポンプ135は、オイル容器136と、遮断バルブ137を有するオイル補給チューブ138とに結合することができる。
【0039】
次に
図9を参照すると、本発明の1つ以上の装置のサブ装置が図示されている。実施形態例によれば、サブ装置は、本発明の装置の導管の結合を達成する連結管とすることができる。例えば、シーラント輸送用、エア輸送用、シーラント及び/又はエア輸送用導管、並びに、導管一掃を受け取るための導管を、連結管に結合することができる。図示の通り、連結管は、10〜170psiの測定範囲を有する圧力計に結合させることが可能である。この圧力計の表示を読み取ることによって、1つ以上の導管から連結管への流れを開始させることができる。連結管の内部には、凹部があり、凹部はタイヤへのシーラント導管、一掃導管、及び/又はシーラント及び/又はエア導管に対して線状に配列されているが、圧力計及び/又はエア取入口への導管に対しては角度を持って配列されている。連結管は、例えば、装置16、20、混合器制御バルブ90、及び/又は装置254の一部として、又は、それらと共に機能することが可能である。
【0040】
図9の連結管200の例は、少なくとも3つの入口部が含まれる。これらの入口部は、充填可能な装置に提供され得る再充填エア又は窒素又はその他のガス状元素のようなガスの1つ以上のために、又はシーラント、及び/又は一掃溶液のために利用することができる。図示の通り、これら3つのレセプタクルの中の2つは、バルブを含むことができ、これらのバルブを操作して連結管の構成を変えることによって、連結管から所望の排出を可能とする。
【0041】
構成例によれば、レセプタクル210は、例えば、導管を介してガス供給システムからガスを受け取るように構成でき、このガスは、
図10に提供した断面図に示された連結管の内部の開口又は空所に提供することができる。図示の通り、ガスは空所220に直接提供することができ、例えば、空所220は、連結管200内の膨張部とすることができる。
【0042】
実装例によれば、タイヤシーラント供給システム又は装置からタイヤシーラントを受け取るように、レセプタクル212を構成することができ、シーラントレセプタクル212は、それに関連付けられたバルブ222を有することできる。レセプタクル212と空所220との間の流体連結を開放及び/又は遮断するように、バルブ222は操作可能に構成することができる。
【0043】
実装例によれば、一掃流体供給装置から一掃流体を受け取るように、別のレセプタクル214を構成することができ、このレセプタクル214は、操作可能に関連付けられたバルブ224を有することができる。例えば、バルブ224は、レセプタクル214と空所220との間の流体連結を開放又は遮断するように操作可能に構成できる。構成例によれば、圧力測定装置216は、空所220内部の圧力を測定するように操作可能に空所220に関連付けられ、それによって、下流の空所220から排出開口218への圧力を測定できる。
【0044】
実装例によれば、例えば
図10及び11を参照すると、連結管200の平面図及び横断立面図がそれぞれ提供されており、レセプタクル210が空所220と流体連結し、レセプタクル214が、関連付けられたバルブ224を有する空所220と流体連結していることを示している。
図11の横断立面図にも排出開口218が描かれている。図示の通り、排出開口218は、空所220並びにレセプタクル210と連続して流体連結している。
【0045】
構成例によれば、連結管200は、記載されたガス供給及びシーラント供給装置と流体連結することができる。連結管は流体連結してる少なくとも2つの導管の少なくとも1つの合流部を画定することができる。流体連結している2つの導管のこの合流部は、例えば、空所220と、レセプタクル210、212、214、排出部218、及び/又は圧力センサ216への導管に関連付けられた導管との間に画定されるような合流部とすることができる。2つの導管の第1導管は、ガス供給装置と流体連結している導管とすることができ、2つの導管の第2導管は、例えば、レセプタクル212を空所220と流体連結させるためにバルブ222が操作可能に開放状態として示されているように、シーラント供給装置と流体連結することができる。記載されたように、少なくとも1つのバルブが、1つの合流部とシーラント供給装置との間のこの第2導管の内部に存在可能である。実装例によれば、レセプタクル210から空所220まで延在している導管のような第1導管は、連結管を通って、連結管から排出部218のような出口まで連続的に延在可能である。実装例によれば、拡張性空所220は、空所が出口導管218のような出口導管も部分的に画定した状態で、第1及び第2導管と流体連結することができる。
【0046】
次に
図12を参照すると、タイヤシーラント自動販売装置の一部が部分250として供給される。部分250には、導管束252が含まれる。導管束252は、ガス供給装置、シーラント供給装置、及び/又は一掃供給装置のような供給装置から、タイヤバルブステム連結装置254まで延在可能である。束252内の個々の導管は、供給装置と流体連結することができる。構成例によれば、束の内の1つ以上の導管を加熱できる。例えば、少なくともシーラント用導管を加熱することができ、及び/又は一掃溶液用導管を加熱することができる。これらの導管の加熱は、コイル状ワイヤ及び/又は市販のヒートテープによって行うことが可能である。コイル又はヒートテープは、電源に結合することができ、及び/又は、開示の装置の処理回路によって制御することができる。
【0047】
次に
図13を参照すると、本発明の実施形態に係るバルブステム連結装置254の1つの構成が示されている。
図13は、ノズル・チャック装置256に係合する前の構成における装置254を示している。親指スライド258は、図示のように、チャック装置にノズルを係合させるために、順方向で使用され得る。この係合は、ここに記載した一掃プロセス又は方法に有用である。
【0048】
次に
図14を参照すると、別の構成においては、親指スライド258は、その元の位置に戻され、それによって、ノズル・チャック装置256内部でノズルをロック解除する。装置254の大部分は収縮包装され、それにより親指スライド258とノズル・チャック装置256との間に延在している部材が覆われる。
【0049】
次に
図15を参照すると、バルブステム連結装置254のより詳細な図が示されている。バルブステム連結装置254は、一端60からノズル・チャック装置254まで延在している。端部260には、ここに記載したコイル状導管、例えば、1つのガス用導管、1つのタイヤシーラント用導管、1つの一掃溶液用導管といった、少なくとも3つの導管を受けるための押込配管継手を備えることが可能である。これら導管は、取り外し可能なカバー264の下に備えられる管継手262によってそれぞれ受けられ得る。管継手262は、継手とアルミニウムキャップ302との間に収容することができる連結管300とそれぞれ結合することができる。例えば、アルミニウムキャップ302からは、チャック・ノズル装置254が延在している。
【0050】
次に
図16を参照すると、アルミニウムキャップ及び管継手と組み合わされた連結管300がより詳細に示されている。図示の通り、連結管300には、少なくとも4つの導管、即ち、ガス供給装置と流体連結しており例えば合流部400まで延在しているガス導管310、合流部400まで延在しそしてバルブ414も含んでいるもう1つの導管314が含まれるか、又は画定されれば良い。閉止位置にあるバルブ414は、導管314の基部とは反対側に備えられ、それにより合流部400への一掃溶液の流れが制限される。導管310は、バルブ412を含むタイヤシーラント導管312に流体連結により係合するように、合流部400を通って合流部402まで延在している。合流部402では、拡張部320が連結管300内部に画定されている。合流部402におけるこの拡張部は、排出導管318内まで延在している。
【0051】
再び
図16を参照すると、図示の通り、空所320は、合流部402と関連付けられた上底と、導管312の終端と関連付けられた下底とを有する錐台を画定することができる。図示の通り、エア取入れ導管310は、合流部400を通って延在した後に、錐台の側壁に入ることができ、排出部318は、錐台の上底から出ることができる。実装例によれば、図示されたように、合流部400と一掃供給装置との間の連結管の一掃溶液導管の内部に、バルブが備えられている。
図16を参照すると、両合流部400及び402は、ガス導管に沿ってガス導管の出口と入口との間にある。別の実装例によれば、合流部402は、ガス導管に沿ってガス導管の出口と合流部400との間にある。バルブステム装置内に延在している個々の導管は、加熱されるように構成されることができる。加熱の実施例としては、流体が入った導管だけを加熱するものが挙げられる。流体導管の加熱方法としては、例えば、ここに記載される温度制御部品のような主装置によって制御されることが可能なワイヤラップ、ワイヤテープ、又はワイヤ抵抗テープ束が含まれる。
【0052】
本発明の別の実施形態によれば、
図17には連結管350が供給されている。
図17に示されるように、連結管350には、連結管350の一端から拡張部360まで延在している導管352、354及び356が含まれる。導管356及び354は、一掃溶液及び/又はタイヤシーラントのような流体を受けるように構成することができる。これらの導管は、空所360へのアクセスを制限するように構成可能なバルブがそれぞれ含まれる。導管352は、ガス供給装置からの空気等のガスを受け取り、そのガスを拡張部360内部に送り込むように構成することができる。導管358に拡張部360から排出することが可能である。
【0053】
実装例によれば、1つの構成においてはガスを、もう1つの構成においてはタイヤシーラントを排出するように装置を構成するために、装置に、又は、供給装置を収容する主装置に、アクチュエータを設けることができる。実装例によれば、アクチュエータはタイヤシーラントの導管の内部のバルブを閉止位置に保つことができ、もう1つの構成では、アクチュエータはタイヤシーラントの導管の内部のバルブを開放位置に保つことができる。1つの構成では、一掃溶液の排出も提供することができ、1つの構成では、アクチュエータはタイヤシーラントの導管の内部の1つのバルブを閉止位置に保つことができ、一掃溶液用導管の内部のもう1つのバルブを開放位置に保つことができる。
【0054】
次に
図18を参照すると、チャック・ノズル装置254のより詳細な図が示されている。実装例によれば、例えば、ノズル500は、
図19では、アルミニウム雄ねじカプラーノズルを介して、チャック502に結合させることができる。次に
図20及び21を参照すると、ノズル500はチャック502内部に収容され、例えば、図から分かるように、ノズル500は、複数の入口導管506と排出導管504との合流部を画定することができる。これらの入口導管506は、チャック502内部の凹部508に補完的に配置され得る。
【0055】
次に
図22を参照すると、複数の入口導管506のアライメントのより詳細な図が示されている。図示の通り、これらの導管は合流部から離れて斜めにノズル500の端まで延在しており、ノズル504に入る際に導管506の開口円周よりも開口円周が小さい追加導管510が示されている。したがって、ノズル500は一端から他端まで縦方向に延在でき、しかも、一端は、複数の導管としてノズル内に延在する複数の開口を画定する。ノズルの他端は、単一の排出導管としてノズル内に延在する単一の開口を画定することができ、ノズルは、さらに、例えば、複数の導管と、導管504と導管506との間の排出導管との合流部を画定することができる。チャック・ノズル装置のチャックは、2つの構成においてノズルの一端に操作可能に係合するように構成されることができ、2つの構成の一方では、ノズルはチャック内部にロックされ、2つの構成の他方では、チャック内部のノズルはロック解除され、チャックは、ノズルの一端の複数の開口を補完する複数の凹部を画定する。開口円周がより小さい開口の一端は直線的且つ連続的に排出導管内に延在している。小さな円周の導管以外の残りの複数の導管は、少なくとも4つの導管とすることができる。
【0056】
次に
図23を参照すると、タイヤにガス及びタイヤシーラントを提供する方法の前後関係が記載されている。方法600又はアルゴリズム600は、ここに記載した方法を実施するために、本発明のコンピュータ処理回路によって利用することができる。実装例によれば、方法は、タイヤステム連結装置の提供過程と、装置を通じてのタイヤのバルブステムとタイヤ内部へのシーラントの提供過程とを含む状態で、方法は、タイヤへのガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方の提供過程が含まれ得る。方法は、さらに、装置を通じてのシーラントの提供無しの状態で、装置を通じてのタイヤのバルブステムとタイヤ内部へのガスの提供過程を含むことができる。したがって、この方法は、例えば、タイヤステム装置内部又は本装置自体の内部において、連結管のバルブ制御を操作することにより、本発明の装置を利用することができる。例えば、装置を通じてのシーラントの提供過程は、シーラントと流体連結しているバルブの閉止位置から開放位置への係合解除過程を含むことができる。この方法は、ガスの提供過程も含むことができ、装置を通じてのガスの提供過程は、シーラントと流体連結しているバルブとの開放位置から閉止位置への係合過程を含む。
【0057】
タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの両方を提供する方法は、ガス供給装置及びタイヤシーラント装置の両方に動作可能に結合された連結管にガス及びタイヤシーラントの両方を提供する過程も含まれる。記載されるように、この連結管は、タイヤ係合装置の中又は本装置自体の装置(アセンブリ)の中に存在させることが可能である。連結管には、少なくとも1つのバルブを設けることができ、バルブは連結管からタイヤにガスのみを排出するように係合され得る。この方法は、連結管からタイヤにタイヤシーラントを排出するように、連結管の内部の1つのバルブを係合解除する過程を含み得る。これらの方法は、さらに、例えば、連結管に一掃溶液、並びにガス及びタイヤシーラントを提供する過程も含まれ得る。これらの方法は、連結管の内部にもう1つのバルブを設ける過程と、他方のバルブと係合して、連結管からタイヤにガスだけを排出する過程と、連結管から一掃溶液を排出するために連結管の内部の他方のバルブを係合解除する過程と、が含まれ得る。一方のバルブと係合しているとき、他方のバルブが係合解除されるか、又は、ガスだけが連結管から排出されるとき、両方のバルブが係合される。本発明は、タイヤにガス及び/又はタイヤシーラントの一方又は両方を提供する方法を提供する。方法は、導管束を通じてタイヤバルブステム連結装置にガス及びタイヤシーラントの両方を提供する過程と、タイヤにガスだけを提供するための第1の構成で装置を、又はタイヤにタイヤシーラントを提供するための第2の構成で装置を動作可能に構成する過程とを含む。これらの方法は、装置が第1又は第2の構成で構成されていない場合に、装置を通じて一掃溶液を提供するための第3の構成で装置を動作可能に構成することが含まれると共に、これらの方法は、ガス、タイヤシーラント、及び/又は一掃溶液供給装置を収納するハウジングと関連付けられたユーザインタフェースからの装置を動作可能に構成することも含まれる。これらの方法は、通貨レセプタクルを含むユーザインタフェースを利用することも含まれる。
【0058】
実装例によれば、シーラントをタイヤに送給中には、エアコンプレッサを使用して、圧力をチェックすると共に、エアチャックの正確な取り付けを確実に行うことができ、エアコンプレッサは装置の処理回路によって制御することができる。実装例によれば、一旦圧力表示数値が許容範囲内になると、消費者が選択したタイヤのサイズに応じて、一定の時間だけシーラントポンプが始動可能である。エアコンプレッサを係合中には、一掃溶液ポンプは少量の噴射を行うことができる。エアコンプレッサはエアチャックハンドルの中に残ったシーラントを一掃することができ、そしてタイヤにエアを提供するために用いることができる。一例として、装置操作ステップ602から始まるアルゴリズム、即ち、フローチャート600が提供されている。例えば、ユーザインタフェースにおいては、ステップ602で消費者に装置を操作するよう求めることができる。決定点604がYesになり、ガスのみ排出要求ステップ606に進む。そうでなければ、ループは618に戻り、Noとなる。ガスのみ排出要求においては、要求がステップ608でYesであった場合は、610のガス導管バルブ開放が開かれ、例えばステップ612のガス供給のタイマーが始動させられる。所望に応じて、圧力調整ステップもここに組み込むことができる。ステップ614においては、タイマーは完了、即ち、圧力調整ステップは完了しており、ステップ616においては、ガス導管バルブは閉止され、ステップ618に戻る。ガスのみの排出がステップ620で拒絶された場合は、ステップ622において、タイヤシーラント排出要求が行われ、回答がYesである場合は、プロセスはステップ626に進んでガス導管バルブを開放することができ、次にステップ628においては、タイヤシーラントバルブを開放することができる。ステップ630においては、タイヤシーラントの流量制御及び/又は所望に応じた重量制御を提供することができる。ステップ632においては、流量制御は完了したと判定されるか、又は、重量制御は完了したと判定され、ステップ634においては、タイヤシーラントバルブを閉止することができる。ステップ636においては、ガスのみ排出サイクルを開始することができ、ステップ638においては、一掃バルブを開放し、ステップ640を開始することができ、一掃溶液の流量制御を監視することができる。ステップ642においては、流量は閾点に達し、満たされたものとすることができ、ステップ644においては、すべてのバルブを閉止し、ステップ618に戻る。一例として、ガスのみ排出サイクルは、例えば、ステップ610、612及び614を含むことができる。
【国際調査報告】