特表2017-511273(P2017-511273A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-511273航空機乗客用座席のための伸長可能なレッグレスト
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-511273(P2017-511273A)
(43)【公表日】2017年4月20日
(54)【発明の名称】航空機乗客用座席のための伸長可能なレッグレスト
(51)【国際特許分類】
   B64D 11/06 20060101AFI20170331BHJP
   B60N 3/06 20060101ALI20170331BHJP
   A47C 7/62 20060101ALI20170331BHJP
【FI】
   B64D11/06
   B60N3/06
   A47C7/62 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2016-559642(P2016-559642)
(86)(22)【出願日】2015年4月3日
(85)【翻訳文提出日】2016年11月18日
(86)【国際出願番号】US2015024200
(87)【国際公開番号】WO2015153944
(87)【国際公開日】20151008
(31)【優先権主張番号】61/974,595
(32)【優先日】2014年4月3日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】500413696
【氏名又は名称】ビーイー・エアロスペース・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】B/E Aerospace, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウィルキー ロバート ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ヘンショー ロバート ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】マンチョウ ジョシュア ティー.
【テーマコード(参考)】
3B084
3B088
【Fターム(参考)】
3B084JA09
3B088JA02
(57)【要約】
シートボトムと、シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、シートボトムに旋回可能に取り付けられる伸長可能で角度展開可能なレッグレストと、を備え、レッグレストは、シートボトムに旋回可能に取り付けられるレッグレストレール、レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置されたラックアンドピニオン機構と、レッグレストの角度運動に応答して、ラックアンドピニオン機構を作動させるように配置され、シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクを備える、航空機乗客用座席。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートボトムと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられる伸長可能で角度展開可能なレッグレストと、を備え、
前記レッグレストは、
(i) 前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストレールと、
(ii) 前記レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、
(iii) 前記レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置されたラックアンドピニオン機構と、
(iv) 前記レッグレストの角度運動に応答して、前記ラックアンドピニオン機構を作動させるように配置された前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える、航空機乗客用座席。
【請求項2】
前記レッグレストが角度展開することで、前記クッションアセンブリが前記シートボトムから離れるように駆動して前記レッグレストの長さを伸長するように、前記タイミングリンクが前記ラックアンドピニオン機構を作動させる、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項3】
前記ラックアンドピニオン機構が、
前記クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、
1つの前記レッグレストレールに沿って摺動可能であるとともに前記タイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられた内側の歯付きラックと、
前記外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、前記ピニオンギアの回転によって、前記外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備える、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項4】
前記タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられている、請求項3に記載の航空機乗客用座席。
【請求項5】
前記シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを、さらに備え、
前記レッグレストを収容すると、前記ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、前記レッグレストを展開すると、前記ロック用ガススプリングが伸長される、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項6】
前記シートボトムへの前記レッグレストレールのピボット取付点が、前記シートボトムへの前記タイミングリンクのピボット取付点から離間している、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項7】
前記クッションアセンブリが、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含む、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項8】
前記航空機の乗客用座席が、前記シートバックの後ろ側に位置している固定シェルを備える固定シェル型座席であり、
前記レッグレストは、水平の方へ角度展開する、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項9】
伸長可能で角度展開可能なレッグレストを含む、固定シェル型の航空機乗客用座席であって、
シートボトムと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、
前記シートバックの後ろ側に位置している固定シェルと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストと、を備え、
前記レッグレストは、
(i) 前記シートボトムに旋回可能に取り付けられるレッグレストレールと、
(ii) 前記レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、
(iii) 前記レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置された移動機構と、
(iv) レッグレストの角度運動に応答して、前記移動機構を作動させるように配置された前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える、航空機乗客用座席。
【請求項10】
前記レッグレストが角度展開することで、前記クッションアセンブリが前記シートボトムから離れるように駆動して前記レッグレストの長さを伸長するように、前記タイミングリンクが前記移動機構を作動させる、請求項9に記載の航空機乗客用座席。
【請求項11】
前記移動機構は、ラックアンドピニオン機構であり、
前記移動機構は、
前記クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、
1個の前記レッグレストレールに沿って摺動可能であるとともに前記タイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられる内側の歯付きラックと、
前記外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、前記ピニオンギアの回転によって、前記外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備える、請求項9に記載の航空機乗客用座席。
【請求項12】
前記タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられている、請求項11に記載の航空機乗客用座席。
【請求項13】
前記シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを、さらに備え、
前記レッグレストを収容すると、前記ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、前記レッグレストを展開すると、前記ロック用ガススプリングが伸長される、請求項9に記載の航空機乗客用座席。
【請求項14】
前記シートボトムへの前記レッグレストレールのピボット取付点が、前記シートボトムへの前記タイミングリンクのピボット取付点から離間している、請求項9に記載の航空機乗客用座席。
【請求項15】
前記クッションアセンブリが、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含む、請求項9に記載の航空機乗客用座席。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、航空機乗客用座席と共に使用するための伸長可能なレッグレストに関し、より詳細には、レッグレストの角度展開によって駆動されるラックアンドピニオンを用いて展開可能なレッグレストの長さを伸長させるように構成された機構に関する。
【背景技術】
【0002】
プレミアムおよびビジネスクラスの航空機の乗客用座席は、一般に、快適なリクライニングした座位および水平な睡眠位置を達成するために、リクライニング可能なシートバックおよび展開可能なレッグレストを含む。シートバックがシートバックの後ろに位置している固定シェルに対してある程度までリクライニングする航空機の固定シェル型座席では、レッグレストは、一般に、シートの前側に対して垂直の位置から、床に対してある角度に上昇した位置まで、展開する。フルフラットにできるシートにおいて、レッグレストは、一般に、水平となるまでの全工程において角度展開し、ベッドの一部を形成する。
【0003】
いずれのシートタイプにおいても、レッグレストを角度調整することだけでなく、足の長い乗客に適応するために長さも伸長できることが望ましい。いくつかのレッグレストは、レッグレストが角度展開するときにシートボトムから離れるように動き、他のレッグレストは、レッグレストの角度展開とは無関係に、伸長し、かつ後退するように構成される。いずれの構成においても、レッグレストの伸長は、一般に、パンタグラフ機構を使用して達成される。パンタグラフ機構は、それらの嵩高性、複雑さ、および重量ゆえに、望ましくなく、およびピンチポイントが生じるのを回避するように注意深く設計する必要もある。また、パンタグラフ機構は、異なる伸長率をもたらすように再構成することが容易ではない。
【0004】
それゆえ、はさみ状のリンク機構を回避し、異なる伸長率を達成するために容易に再構成され、かつレッグレストの快適さおよび使いやすさを向上させる、コンパクトなレッグレスト伸長設計が必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
それゆえ、本発明の目的は、レッグレストが角度展開すると、長さが伸長するレッグレストを提供することにある。
【0006】
本発明の別の目的は、レッグレストが水平の方向に旋回すると、シートボトムから離れるように動くレッグレストを提供することにある。
【0007】
本発明のさらなる目的は、レッグレストを収容する力で圧縮し、かつ、レッグレストの展開を支援するように伸長するように配置されたロック用ガススプリングを有するレッグレストを提供することにある。
【0008】
本発明のさらなる目的は、固定シェル型の航空機乗客用座席に特に好適なレッグレストであって、水平に達しない、床に対してある角度まで展開する、レッグレストを提供することにある。
【0009】
本発明のさらなる目的は、直立位置からリクライニングした座位までシートボトムと一緒に動くように構成され、かつレッグレストが角度展開するにつれて、シートボトムから離れるように、レッグレストのクッション部分を動かすように配置されたタイミングリンクを備えるレッグレストを提供することにある。
【0010】
本発明のさらなる目的は、異なる伸長率を簡単に達成するように適合された展開可能および伸長可能なレッグレストアセンブリを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述のおよび他の目的および利点を達成するために、一実施形態では、本発明は、シートボトムと、シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、シートボトムに旋回可能に取り付けられる伸長可能で角度展開可能なレッグレストと、を備える航空機乗客用座席を提供する。レッグレストは、シートボトムに旋回可能に取り付けられるレッグレストレールと、レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置されたラックアンドピニオン機構と、レッグレストの角度運動に応答して、ラックアンドピニオン機構を作動させるように配置されたシートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える。
【0012】
別の態様では、レッグレストの角度展開することで、クッションアセンブリがシートボトムから離れるように駆動してレッグレストの長さを伸長するように、タイミングリンクがラックアンドピニオン機構を作動させてもよい。
【0013】
別の態様では、ラックアンドピニオン機構は、クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、レッグレストレールの一方に沿って摺動可能であるとともにタイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられた内側の歯付きラックと、外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、ピニオンギアの回転によって、外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアとを備えてもよい。
【0014】
別の態様では、タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられてもよい。
【0015】
別の態様では、レッグレストは、シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを備え、レッグレストを収容すると、ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、レッグレストを展開すると、ロック用ガススプリングが伸長されてもよい。
【0016】
別の態様では、シートボトムへのレッグレストレールのピボット取付点は、シートボトムへのタイミングリンクのピボット取付点から離間していてもよい。
【0017】
別の態様では、クッションアセンブリは、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含んでもよい。
【0018】
別の態様では、航空機乗客用座席は、シートバックの後ろ側に位置している固定シェルを備える固定シェル型座席としてもよく、レッグレストは、水平の方へ角度展開してもよい。
【0019】
別の実施形態によれば、本発明は、伸長可能で角度展開可能なレッグレストを含む、固定シェル型の航空機乗客用座席を提供する。座席は、シートボトムと、シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、シートバックの後ろ側に位置している固定シェルと、シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストと、を備える。レッグレストは、シートボトムに旋回可能に取り付けられるレッグレストレールと、レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置された移動機構と、レッグレストの角度運動に応答して、移動機構を作動させるように配置されたシートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える。
【0020】
別の態様では、レッグレストが角度展開することで、クッションアセンブリがシートボトムから離れるように駆動してレッグレストの長さを伸長するように、タイミングリンクが移動機構を作動させる。
【0021】
別の態様では、移動機構はラックアンドピニオン機構としてもよく、移動機構は、クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、レッグレストレールの一方に沿って摺動可能であるとともにタイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられる内側の歯付きラックと、外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、ピニオンギアの回転によって、外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備えてもよい。
【0022】
別の態様では、レッグレストは、水平に達しない角度まで、角度展開してもよい。
【0023】
本発明の実施形態は、上述の特徴および構成の1つ以上のまたはいずれかの組み合わせを含み得る。
【0024】
本発明の追加的な特徴、態様および利点は、以下の詳細な説明に記載され、および一部は、その説明から当業者には容易に明白であるか、または本明細書で説明されるように本発明を実施することによって認識される。上述の概要および以下の詳細な説明は双方とも、本発明の様々な実施形態を提示し、および特許請求されるような本発明の性質および特徴を理解するための概略または枠組みを提供するものであることを理解されたい。添付図面は、本発明をさらなる理解をもたらすために含まれ、および本明細書に組み込まれ、かつその一部を構成する。
【0025】
本発明の特徴、態様および利点は、添付図面を参照して以下の本発明の詳細な説明を読むと、より理解される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態による伸長可能なレッグレストを含む、固定シェル型乗客用座席の側面図である。
図2】レッグレストが中央位置にある図1の座席を示す。
図3】レッグレストが完全に展開されかつ伸長された図1の座席を示す。
図4図1に示す座席の裏側の詳細な図である。
図5図2に示す座席の裏側の詳細な図である。
図6図3に示す座席の裏側の詳細な図である。
図7】ラックアンドピニオン機構を示すためのレッグレストの裏側の斜視図である。
図8】ベルト・プーリー配置構成を含むレッグレスト伸長機構の第2の実施形態の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
ここで、本発明の例示的な実施形態を示す添付図面を参照して、本発明をより詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で供されてもよく、および本明細書で説明する代表的な実施形態に限定されるとみなされるべきではない。例示的な実施形態は、本開示が詳細かつ完全であり、および本発明の範囲を完全に伝え、および当業者が本発明を作製、使用および実施できるようにするように提供される。同様の参照符号は、様々な図面を通して同様の要素を指す。
【0028】
図1〜7を参照すると、伸長可能なレッグレストの第1の実施形態が、全体的な参照符号20で示されている。レッグレスト20が航空機乗客用座席24のシートボトム22の前端の近くに旋回可能に取り付けられていることが示される。図示のような座席24は、シートバック26の後ろに位置している固定シェル27内でおよびそれに対してリクライニングするように構成されたシートバック26を含む、固定シェル型の航空機座席である。シートボトム22は、図1に示すような、地上滑走、離着陸(TTOL)時用の直立の座位と、図3に示すような、完全にリクライニングした座位との間のシートバック運動を引き起こすように動かされ得る。シートボトム22は、座席24が直立状態からリクライニングした状態まで調整されると、前方におよび床に対してより低い位置へと平行移動し、それにより、それと一緒に、旋回可能に取り付けられたレッグレスト20を動かし得る。
【0029】
レッグレスト20は、シートボトム22の一方の端部に旋回可能に取り付けられおり、レッグレストは、座席24の前側に対してほぼ垂直に収容された第1の位置と、図3に示すような、床に対してある角度、例えば、約30〜45度にある第2の位置との間で旋回するように構成される。レッグレストは、その収容された位置と完全に展開された位置との間で、角度的に、好ましくは無段式で展開して、レッグレストが、その動きの範囲に沿った任意の所望の角度で位置決めされ得る。レッグレスト20は、座席のリクライニングとは無関係に、または座席のリクライニング運動と一緒に、展開し得る。図示のような固定シェル型の航空機乗客用座席で採用されると、レッグレストの展開は、シートバックのリクライニングが制限されかつこの特定の座席専用の居住空間がない結果、水平に達する寸前で止まり得る。個々の乗客スイートに見られる座席のようにできるフルフラット座席で採用されると、レッグレストは、好ましくは、水平まで展開して、ベッドの一部を形成するのを支援する。レッグレスト20は、リクライニングできるように構成されていてもまたは構成されていなくてもよく、および可動シートボトムを含んでもまたは含まなくてもよい、様々な座席タイプに取り付けられ得る。
【0030】
いずれの座席構成においても、レッグレスト20は、角度展開するときに長さを伸長するように構成されている。換言すると、レッグレスト20のクッション付き部分は、レッグレストがより水平の方へ角度運動すると、シートボトム22から離れて、より遠くに動く。この長さ方向の伸長は、特に、より足の長い乗客に対して、レッグレストの快適さおよび使いやすさを高める。
【0031】
レッグレスト20は、一般的に、一緒に動く(すなわち、旋回する)平行のレッグレストレール28、または「レール群」であって、各レールがシートボトム22の一方の端部に旋回可能に取り付けられている、レールと、レッグレストレール28上で摺動可能に動かされるクッションアセンブリ30と、レッグレスト20が角度展開するとレッグレストレール28の長さに沿って移動するようにクッションアセンブリ30を駆動するために配置されたラックアンドピニオン機構32とを含む、アセンブリである。レッグレストは、さらに、レール28を角度展開させるように配置されたロック用ガススプリング34を含み得る。
【0032】
ラックアンドピニオン機構32は、平行に配置された内側および外側の歯付きスライドラック36、38を含む、歯付きスライドラック36、38は、ピニオンギア40の直径方向における反対側の側面にかみ合わせられ、レッグレストが角度展開すると、クッション30をレール28に沿って駆動する。図4〜6に最もよく示すように、離間したタイミングリンク42は、シートボトム22に旋回可能に取り付けられ、レッグレストレール28のピボット軸から離間したピボット軸の周りで旋回する。レッグレスト20が角度展開すると、タイミングリンク42は、内側の組のスライドラック36を引き寄せて、ピニオンギア40を一方向に回転させ、それにより、外側のスライドラック38を、引き寄せとは反対方向に駆動して、クッション30を、シートボトム22から離すように動かす。換言すると、タイミングリンク42は、レッグレストが角度展開すると、内側のレール36をシートボトム22の方へ引き寄せ、それにより、ピニオンギア40を回転させて、外側のスライドラック38を反対方向に駆動して、クッション30を、シートボトム22から離すように駆動させる。
【0033】
外側のスライドラック38は、クッション30の下面のフレーム部材44の内側の側面に固定されて、外側のスライドラック38の運動によってクッション30を動かすようにする。クッションフレームは、さらに、クッションの正方形を保つように配置されるとともに互いに離間した前および後の横ビーム46、48を含む。各レール28において、内側のスライドラック36はレール28の長さに沿って摺動する。タイミングリンク42は、各内側のスライドラック36の内側の側面上に担持されるポスト50に旋回可能に取り付けられる。内側のスライドラック36上の歯は、外側のスライドラック38上の歯に対面し、および2組のラックは、平行に維持され、かつそれらは互いに反対方向に摺動する。
【0034】
レッグレスト20が角度展開すると、タイミングリンク42は、内側のスライドラック36を引き寄せて、ピニオンギア40を一方向(すなわち、時計回り)に回転させて、伸長するようにレッグレストを駆動する(すなわち、シートボトム22から離れる方向へのクッションの移動)。レッグレスト20が角度的に収容されると、タイミングリンク42は、内側のスライドラック36を押して、ピニオンギア40を反対方向(すなわち、反時計回り)に回転させて、レッグレストを後退させる(すなわち、シートボトム22の方へ向かう方向へのクッションの移動)。レッグレストの移動は、クッションが下部の支持構造に重なりかつそれに対して平行移動するため、伸縮自在であるとみなされ得る。
【0035】
それぞれのラック36、38の歯およびピニオンギア40は、クッションの伸長率をカスタマイズするために変更されて、いくつかの適用例において、より大きなまたはより小さな伸長をもたらし得る。伸長率は、タイミングリンク42の長さおよび/またはレール28のピボット軸に対するタイミングリンク42のピボット軸の位置を変更することによって、調整され得る。
【0036】
図4〜6に最もよく示すように、ロック用ガススプリング34は、シートボトム22とレール28との間に配置されて、レッグレスト20を角度展開するように駆動する。具体的には、ロック用ガススプリング34は、シートボトム22と、レッグレストレール28の複数の端部を相互接続する横部材35とに取り付けられる。図4に示すようにレッグレスト20が収容されるとき、ロック用ガススプリング34は圧縮され、かつ「チャージ」される(すなわち、ピストンが、シリンダー内に圧縮される)。図6に示すようにレッグレスト20が展開されると、ガススプリング34が伸長される。レッグレスト20は、収容された位置の方向へとレッグレストを下へ押すことによって収容され、ガススプリング34をチャージし、かつ、リリーススイッチを作動させることによって解放され得る。
【0037】
ラックアンドピニオン機構は、レッグレスト20の1つの側面に設けられても、または平行を維持するために両側面に設けられてもよい。代替的な実施形態では、ピニオンギア40は、異なる率の一対の接合されたピニオンによって置き換えられ、より大きな伸長率を達成し得る。
【0038】
図8を参照すると、伸長可能なレッグレストの第2の実施形態が、全体的な参照符号60で示されている。この第2の実施形態は、第1の実施形態のラックアンドピニオン機構の代わりに、ベルト・プーリー配置構成を用いる。具体的には、タイミングリンク62は、旋回するレッグレストレール68上で回転可能に担持されるとともに垂直に向けられたプーリー66に配置された歯付きコグベルト64を駆動するために利用され得る。レール68が角度展開すると、タイミングリンク62は、回転するようにベルトを駆動し、それにより、クッションの運動を引き起こす。
【0039】
上記の説明は、本発明の実施形態を例としてのみ提供する。他の実施形態が同様の機能を実施し得るおよび/または同様の結果を達成し得ることが想定される。そのような等価の実施形態および例のいずれもおよび全てが、本発明の範囲内にあり、および添付の特許請求の範囲によって網羅されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2016年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートボトムと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられる伸長可能で角度展開可能なレッグレストと、を備え、
前記レッグレストは、
(i) 前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストレールと、
(ii) 前記レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、
(iii) 前記レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置されたラックアンドピニオン機構と、
(iv) 前記レッグレストの角度運動に応答して、前記ラックアンドピニオン機構を作動させるように配置された前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える、航空機乗客用座席。
【請求項2】
前記レッグレストが角度展開することで、前記クッションアセンブリが前記シートボトムから離れるように駆動して前記レッグレストの長さを伸長するように、前記タイミングリンクが前記ラックアンドピニオン機構を作動させる、請求項1に記載の航空機乗客用座席。
【請求項3】
前記ラックアンドピニオン機構が、
前記クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、
1つの前記レッグレストレールに沿って摺動可能であるとともに前記タイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられた内側の歯付きラックと、
前記外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、前記ピニオンギアの回転によって、前記外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備える、請求項1又は2に記載の航空機乗客用座席。
【請求項4】
前記タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられている、請求項3に記載の航空機乗客用座席。
【請求項5】
前記シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを、さらに備え、
前記レッグレストを収容すると、前記ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、前記レッグレストを展開すると、前記ロック用ガススプリングが伸長される、請求項1から4のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【請求項6】
前記シートボトムへの前記レッグレストレールのピボット取付点が、前記シートボトムへの前記タイミングリンクのピボット取付点から離間している、請求項1から5のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【請求項7】
前記クッションアセンブリが、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【請求項8】
前記航空機の乗客用座席が、前記シートバックの後ろ側に位置している固定シェルを備える固定シェル型座席であり、
前記レッグレストは、水平の方へ角度展開する、請求項1から7のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【請求項9】
伸長可能で角度展開可能なレッグレストを含む、固定シェル型の航空機乗客用座席であって、
シートボトムと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、
前記シートバックの後ろ側に位置している固定シェルと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストと、を備え、
前記レッグレストは、
(i) 前記シートボトムに旋回可能に取り付けられるレッグレストレールと、
(ii) 前記レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、
(iii) 前記レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置された移動機構と、
(iv) レッグレストの角度運動に応答して、前記移動機構を作動させるように配置された前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える、航空機乗客用座席。
【請求項10】
前記レッグレストが角度展開することで、前記クッションアセンブリが前記シートボトムから離れるように駆動して前記レッグレストの長さを伸長するように、前記タイミングリンクが前記移動機構を作動させる、請求項9に記載の航空機乗客用座席。
【請求項11】
前記移動機構は、ラックアンドピニオン機構であり、
前記移動機構は、
前記クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、
1個の前記レッグレストレールに沿って摺動可能であるとともに前記タイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられる内側の歯付きラックと、
前記外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、前記ピニオンギアの回転によって、前記外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備える、請求項9又は10に記載の航空機乗客用座席。
【請求項12】
前記タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられている、請求項11に記載の航空機乗客用座席。
【請求項13】
前記シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを、さらに備え、
前記レッグレストを収容すると、前記ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、前記レッグレストを展開すると、前記ロック用ガススプリングが伸長される、請求項9から12のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【請求項14】
前記シートボトムへの前記レッグレストレールのピボット取付点が、前記シートボトムへの前記タイミングリンクのピボット取付点から離間している、請求項9から13のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【請求項15】
前記クッションアセンブリが、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の航空機乗客用座席。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
上記の説明は、本発明の実施形態を例としてのみ提供する。他の実施形態が同様の機能を実施し得るおよび/または同様の結果を達成し得ることが想定される。そのような等価の実施形態および例のいずれもおよび全てが、本発明の範囲内にあり、および添付の特許請求の範囲によって網羅されるものとする。
「以下の項目は、国際出願時の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
シートボトムと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられる伸長可能で角度展開可能なレッグレストと、を備え、
前記レッグレストは、
(i) 前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストレールと、
(ii) 前記レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、
(iii) 前記レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置されたラックアンドピニオン機構と、
(iv) 前記レッグレストの角度運動に応答して、前記ラックアンドピニオン機構を作動させるように配置された前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える、航空機乗客用座席。
(項目2)
前記レッグレストが角度展開することで、前記クッションアセンブリが前記シートボトムから離れるように駆動して前記レッグレストの長さを伸長するように、前記タイミングリンクが前記ラックアンドピニオン機構を作動させる、項目1に記載の航空機乗客用座席。
(項目3)
前記ラックアンドピニオン機構が、
前記クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、
1つの前記レッグレストレールに沿って摺動可能であるとともに前記タイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられた内側の歯付きラックと、
前記外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、前記ピニオンギアの回転によって、前記外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備える、項目1に記載の航空機乗客用座席。
(項目4)
前記タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられている、項目3に記載の航空機乗客用座席。
(項目5)
前記シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを、さらに備え、
前記レッグレストを収容すると、前記ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、前記レッグレストを展開すると、前記ロック用ガススプリングが伸長される、項目1に記載の航空機乗客用座席。
(項目6)
前記シートボトムへの前記レッグレストレールのピボット取付点が、前記シートボトムへの前記タイミングリンクのピボット取付点から離間している、項目1に記載の航空機乗客用座席。
(項目7)
前記クッションアセンブリが、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含む、項目1に記載の航空機乗客用座席。
(項目8)
前記航空機の乗客用座席が、前記シートバックの後ろ側に位置している固定シェルを備える固定シェル型座席であり、
前記レッグレストは、水平の方へ角度展開する、項目1に記載の航空機乗客用座席。
(項目9)
伸長可能で角度展開可能なレッグレストを含む、固定シェル型の航空機乗客用座席であって、
シートボトムと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたシートバックと、
前記シートバックの後ろ側に位置している固定シェルと、
前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたレッグレストと、を備え、
前記レッグレストは、
(i) 前記シートボトムに旋回可能に取り付けられるレッグレストレールと、
(ii) 前記レッグレストレール上で動かされる移動式のクッションアセンブリと、
(iii) 前記レッグレストレールに沿って移動するようにクッションアセンブリを駆動するために配置された移動機構と、
(iv) レッグレストの角度運動に応答して、前記移動機構を作動させるように配置された前記シートボトムに旋回可能に取り付けられたタイミングリンクと、を備える、航空機乗客用座席。
(項目10)
前記レッグレストが角度展開することで、前記クッションアセンブリが前記シートボトムから離れるように駆動して前記レッグレストの長さを伸長するように、前記タイミングリンクが前記移動機構を作動させる、項目9に記載の航空機乗客用座席。
(項目11)
前記移動機構は、ラックアンドピニオン機構であり、
前記移動機構は、
前記クッションアセンブリに固定された外側の歯付きラックと、
1個の前記レッグレストレールに沿って摺動可能であるとともに前記タイミングリンクの一方の端部に旋回可能に取り付けられる内側の歯付きラックと、
前記外側の歯付きラックと内側の歯付きラックとの間に配置されたピニオンギアであって、前記ピニオンギアの回転によって、前記外側および内側の歯付きラックを互いに反対方向に動かす、ピニオンギアと、を備える、項目9に記載の航空機乗客用座席。
(項目12)
前記タイミングリンクが、前記内側の歯付きラックの一側面に位置しているともに水平に向けられたポストの一方の端部に旋回可能に取り付けられている、項目11に記載の航空機乗客用座席。
(項目13)
前記シートボトムとレッグレストとの間に配置されたロック用ガススプリングを、さらに備え、
前記レッグレストを収容すると、前記ロック用ガススプリングが圧縮され、かつ、前記レッグレストを展開すると、前記ロック用ガススプリングが伸長される、項目9に記載の航空機乗客用座席。
(項目14)
前記シートボトムへの前記レッグレストレールのピボット取付点が、前記シートボトムへの前記タイミングリンクのピボット取付点から離間している、項目9に記載の航空機乗客用座席。
(項目15)
前記クッションアセンブリが、離間したフレーム部材の頂部に担持されるクッションと、前および後の横ビームチューブとを含む、項目9に記載の航空機乗客用座席。
【国際調査報告】