【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係る課題は、特に独立請求項に記載の特徴によって解決される。
【0005】
本発明は特に、焼かれた製品、特にフラットウエハース、中空ウエハース、ウエハースロール、ソフトウエハース、又はケーキのようなものの製造の為のベーキングペーストの連続的な製造及び吐出の為の設備であって、第一のベーキングペースト成分の混合及び/又は貯蔵の為の予混合装置、ベーキングペースト成分を予混合装置からベーキングペースト吐出装置へと連続的に搬送するための一または複数のポンプを有する者に関する。その際、予混合装置とベーキングペースト吐出装置の間には、特に癒合性の粉末、例えば、穀物粉、小麦粉、穀粉、豆科植物粉、高い吸水性を有する粉末、膨張穀粉、膨張でん粉及び/又は濃化剤のようなものを後から連続的に混ぜ合わせるための後混合装置が設けられている。
【0006】
場合によっては、全ての実施形において、卵成分からなる粉末、及び/又は牛乳成分から成る粉末が後混合装置内で連続的に混ぜ合わせられることが可能である。
【0007】
場合によっては、後混合装置は、ガス付加装置を有する。この中で、ベーキング混合物に、特に第一のベーキングペースト成分に、ガス又は混合ガス(特に空気、酸素、窒素、及び/又は二酸化炭素を含む)が連続的に混ぜ合わせられる。
【0008】
場合によっては、後混合装置が、油供給装置を有し、この中でベーキング混合物、又は第一のベーキングペースト成分に、連続的にオイルが混ぜ合わせられるか、又は、後混合装置が液体供給装置を有し、この中でベーキング混合物又は第一のベーキングペースト成分に液体、特にオイル、類脂質、水、塩、膨張剤、及び/又はソーダを含むものが混ぜ合わせられることが意図されている。
【0009】
場合によっては、予混合装置が、第一のベーキングペースト成分を含むこと、及び第一のベーキングペースト成分が、特に穀物粉と場合によっては空気又はオイルのような後混合装置内で供給される材料を除いて、基本的に全てのベーキングペースト材料を含むことが意図されている。場合によっては、後混合装置が、連続的に作動する粉末供給装置を有し、これによって、特に穀物粉のような、連続的に吐出されるベーキングペーストの粉末状に供給される成分が運び込まれる。
【0010】
場合によっては、粉末供給装置が、渦巻き供給部として形成されており、その開かれた流出端部が後混合室内に開口していることが意図されている。
【0011】
場合によっては、後混合室内に、ローターとして形成され動かされる少なくとも一つの混合体が設けられており、これによって粉末が、第一のベーキングペースト成分と混合され、そしてこれによって粉末が第一のベーキングペースト成分内で基本的に均一に分配されることが意図されている。場合によっては、後混合室内に、ステーターとして形成され、そして周囲又は後混合室に対して固定された混合体が設けられていることが意図されている。
【0012】
場合によっては、複数の動かされる混合体が設けられており、これらが基本的に、ローター軸から半径方向へ突き出した、細長い形状、又はロッド形状を有する複数の混合要素として形成されていること、ローター軸、これに設けられた複数の混合要素のローター回転軸を中心とした回転の為の駆動部が設けられていること、及び動かされる複数の混合体が、後混合室の第一の部分内に設けられていることが意図されている。
【0013】
場合によっては、複数の固定された混合体が設けられており、これらが、後混合室の壁部から基本的に半径方向に突き出しており、そして後混合室内に突き出た、細長い形状又はロッド形状の複数の混合要素として形成されていること、及び固定された複数の混合体が後混合室の第一の部分内に設けられていることが意図されている。
【0014】
場合によっては、後混合室が少なくとも一つの翼混合要素を有し、これが後混合室の第二の部分内で回転可能に設けられていることが意図されている。
【0015】
場合によっては、翼混合要素が、翼主回転軸に対して垂直間隔を有し、円軌道上を移動可能に、かつ駆動可能に設けられていることが意図されている。
【0016】
場合によっては、翼混合要素が、傾斜した翼面を有し、そして後混合室の第二の部分の壁部の領域、又はその近傍において、円軌道上を移動可能かつ駆動可能に設けられているので、後混合室内に存在するベーキングペースト成分が、後混合室の中央に壁部領域から搬送されることが意図されている。
【0017】
場合によっては、粉末供給装置は、第二の部分の壁部を通して、後混合室の壁部領域内へと開口しているので、粉末、特に穀物粉は、第二の部分において後混合室内へと運び込まれることが意図されている。
【0018】
場合によっては、翼混合要素は、旋回軸を中心として旋回可能に配置されているので、翼面の傾斜は旋回駆動部を介して変更可能であることが意図されている。
【0019】
場合によっては、複数の翼混合要素が設けられていることが意図されている。
【0020】
場合によっては、後混合室の第二の部分が、第一のベーキングペースト成分の流れ推移中において、後混合室の第一の部分より前に設けられているので、第一のベーキングペースト成分が、まず第二の部分を通り、そしてその後第一の部分を通って移動させられる、特にポンピングされることが意図されている。
【0021】
場合によっては、ローター回転軸と翼主回転軸が基本的に同軸に配置されていることが意図されている。
【0022】
場合によっては、後混合室、特に後混合室の壁部が、回転体形状に形成されていること、及び回転体形状に形成された壁部の対称軸が、ローター回転軸及び/又は翼主回転軸に基本的に同軸に配置されていることが意図されている。
【0023】
場合によっては、後混合室内の圧力が、周囲圧よりも高いこと、及び粉末供給装置の渦巻き供給部が、後混合室内への流入部の領域内において完全に粉末で満たされており、及び場合によっては過剰圧状態にあるので、後混合室の圧力の、渦巻き供給部による流出は防止されており、そして粉末は加圧状態にある後混合室内へと運び込まれることが意図されている。
【0024】
場合によっては、後混合室は、冷却部を有するので、後混合室及びその中に存在する第一のベーキングペースト成分が冷却されていることが意図されている。
【0025】
場合によっては、制御ユニットが設けられており、これによって、穀物粉供給装置の駆動部、翼混合要素の駆動部、動かされる混合体の駆動部、及び/又は主ポンプの駆動部の回転数及び/又はトルクが互いに、及び/又はベーキング機械の必要とされるベーキングペースト体積流に応じて、制御及び/又は調整されていることが意図されている。
【0026】
本発明は更に、特にフラットウエハース、中空ウエハース、ウエハースロール、ソフトウエハースまたはケーキのような焼かれた製品の製造の為のベーキングペーストの連続的製造及び吐出の為の方法であって、以下のステップを有するものに関する。
− 予混合装置内における第一のベーキングペースト成分の予混合。その際、第一のベーキングペースト成分は、後混合室内において第一のベーキングペースト成分に混ぜ合わせられる成分を除いて、基本的に全てのベーキングペーストの材料が含まれる。
− 第一のベーキングペースト成分の、後混合室内へ及びこれを通しての搬送、特にポンピング、その際、搬送、特にポンピングは基本的に連続的に行われる。
− 後混合装置を連続的に貫流する第一のベーキングペースト成分内への、粉末状で運び込まれる部分の混ぜ合わせ、その際、粉末状で運び込まれる部分の混ぜ合わせは、好ましくは、基本的に連続的に、又は連続的断続的に行われる。
− 第一のベーキングペースト成分中における粉末状で運び込まれた部分の混合及び分配、その際、第一のベーキングペースト成分中における粉末状で運び込まれた部分の混合及び分配は、好ましくは連続的に、後混合装置を通っての第一のベーキングペースト成分の搬送の間に行われる。
− 予混合装置からベーキングペースト吐出装置へのベーキングペーストの引き続いての搬送。
【0027】
場合によっては、当該方法は以下のステップを有する。
− 後混合装置のガス付加装置内における、特に、空気、酸素、窒素、及び/又は二酸化炭素を含む混合ガス又はガスの混ぜ合わせ。その結果第一のベーキングペースト成分は泡状の稠度を授けられる。
【0028】
場合によっては当該方法以下のステップを有する。
− 液体供給装置内における、特にオイル、類脂質、水、塩、膨張剤及び/又はソーダのような、又はオイル、類脂質、水、塩、膨張剤及び/又はソーダを含む液体の混ぜ合わせ。
【0029】
場合によっては当該方法は、以下のステップを有する。
− 後混合装置の油供給装置内におけるオイルの混ぜ合わせ。
【0030】
場合によっては当該方法は、以下のステップを有する。
− 後混合装置内における水の混ぜ合わせ。
【0031】
場合によっては、当該方法は、以下のステップを有する。
後混合装置の後混合室の冷却、特に、後混合装置の冷却チャネルを通しての冷却媒体のポンピングによる冷却。
【0032】
場合によっては、第一のベーキングペースト成分は、後混合装置を通しての連続的な搬送の際に、先ず、特に空気のようなガスと、その後、特に穀物粉のような粉末と、そしてその後、特にオイルのような液体を与えられそしてこれらと混合され、ベーキングペーストを形成することが意図されている。
【0033】
驚くべきことに、基本的に穀物粉を有さない、予混合された第一のベーキングペースト成分内への穀物粉部分の後からの連続的な混ぜ合わせによって、ベーキングペーストの品質が著しく改善されることが可能であることが確認された。更に、驚くべきことに、基本的にオイルを有さない、予混合された第一のベーキングペースト成分内へのオイルの後からの混ぜ合わせによってベーキングペースト品質が更に改善されることが可能であることが確認された。
【0034】
ガス付加装置を通過し、そしてそこで例えば空気のようなガスを与えられるベーキングペーストの場合、穀物粉及び/又はオイルの後からの混ぜ合わせが特に有利であると判明した。この、特に泡立てられ、そして圧力下にあるペーストは、完成したベーキングペーストを形成するために、発明に係る装置によって穀物粉、そして場合によってはオイルと混ぜ合わせられる。
【0035】
例えば、穀物粉、トウモロコシでん粉又は米でん粉などのようなでん粉、及び場合によっては、カカオ粉末、全卵粉末又は卵黄粉末のような卵粉末等の後からの混ぜ合わせのような、ベーキングペーストの粉末状で供給される成分の後からの混ぜ合わせが有利であると判明した。
【0036】
発明に係る装置及び発明に係る方法は、液体状のベーキングペースト成分との従来式の混合の際に癒合性を有する粉末材料の混ぜ合わせの際に特別有利な効果を有する。そのような癒合性の粉末は、例えば穀物粉、特に小麦粉、穀粉及び/又は豆科植物粉、卵成分から成る粉末、乳成分から成る粉末、特に膨張穀粉、膨張でん粉及び濃化剤のような高い吸水性を有する穀物粉及び/又は粉末が称される。この、またはこれら粉末は、発明に従い、後混合装置内で供給され、そして好ましくは第一のベーキングペースト成分内に混ぜ込まれる。
【0037】
場合によっては穀物粉、でん粉粉末、トウモロコシでん粉粉末、米でん粉粉末、カカオ粉末、卵粉末、全卵粉末、及び/又は卵黄粉末が、本発明の意味における粉末と称される。
【0038】
これら要素は、ベーキングペーストの製造の為、粉末として(つまり粉末状で)混ぜ合わせられる。場合によっては、これら粉末はベーキングペースト内で溶解される、又はふやけるので、完成したベーキングペーストはもはや粉末状ではない。しかしこれら要素は、粉末状で混ぜ合わせられる。
【0039】
発明に係る装置によって、及び発明に係る方法によって、特に以下のメリットが得られる。
【0040】
焼かれた製品は、より容易にベーキング型から引き離されることが可能である。完成したベーキング製品は、極めて均一な構造を有し、そしてこれによって改善された稠度を有する。焼かれた製品の残存湿度は改善される。更に、生地の製造の際、グルテンが生じない、又はほとんど生じない。更に、望まれていない塊の形成、特に、穀物粉の塊又は他の粉末の塊が、発明に係る装置及び方法によって防止されることが可能である。ベーキングペーストを混合するために使用される必要がるエネルギーも、発明に係る方法と装置によって減少されることが可能である。水及び穀物粉の混合は、減少される。
【0041】
更に有利にはベーキングペーストは連続的に製造されることが可能である。その上、連続的なプロセスの制御によって、ベーキング機械の載置装置との同期が行われることが可能である。よって、ベーキング機械内の生地の需要に応じて相応する量の新鮮な生地が製造されることが可能である。
【0042】
更なるメリットは、粉末、特に穀物粉が、調整可能な圧力の下でベーキングペースト内に混ぜ込まれることである。
【0043】
穀物粉又は他の粉末の後からの運び込みによって、乳化剤の効率が向上する。
【0044】
発明に係る装置は、予混合装置を有する。この予混合装置内には、第一のベーキングペースト成分が存在する。これは、予混合装置内で、第一のベーキングペースト成分の材料の充填によって混合されることが可能である。更に、完全に予混合されたベーキングペースト成分も予混合装置内に充填されることが可能である。この予混合装置から出発して、第一のベーキングペースト成分は、ベーキングペースト吐出装置にポンピングされる。ベーキングペースト吐出装置は、特にベーキング機械に接続されている、又は生地注入装置として形成されている。ベーキングペースト吐出装置内では、完成したベーキングペーストがベーキング製品の形成のために吐出される。
【0045】
ベーキングペースト吐出装置と予混合装置の間には、複数のコンポーネントが配置されている。これらコンポーネントは、例えば、そして好ましくは導管によって互いに接続されている。これら導管を通じて、ベーキングペーストが搬送されることが可能である。
【0046】
予混合装置とベーキングペースト吐出装置の間には、好ましくは一又は複数のポンプが設けられている。これらポンプは、ベーキングペースト成分を搬送するために設けられており、及び/又は適しており、特に、圧力を構築する、及び/又はベーキングペーストをベーキングペースト吐出装置内で吐出するために設けられており、及び/又は適している。
【0047】
発明に従い、予混合装置とベーキングペースト吐出装置の間に後混合装置が設けられている。この後混合装置は、第一のベーキングペースト成分の生地流に連続的に粉末、特に穀物粉を混ぜ合わせる為に形成され、及び/又はこれに適している。その上、粉末、特に穀物粉は、後混合装置内で第一のベーキングペースト成分と混合される。粉末、特に穀物粉が、特に第一のベーキングペースト成分内で連続的に均一に分配される。後混合装置は、更に、第一のベーキングペースト成分に液体、特にオイルを付加するのに適している、及び/又は付加するために設けられている。その上、後混合装置はこの場合、オイルを第一のベーキングペースト成分と、そして場合によっては穀物粉とも混ぜ合わせ、そして材料を均一に互いに混合するのに適している。
【0048】
場合によっては、後混合装置は、ガス付加装置を有している。このガス付加装置内では、ベーキングペースト成分が、ガス、特に空気、N2−C02−02混合物、C02または02と混ぜ合わせられる。好ましくは、これによって第一のベーキングペースト成分に泡状の稠度が与えられる。例えば、第一のベーキングペースト成分は、ガス付加された状態で約0.3kg/lの密度を有する。しかしまた、例えば、0.3kg/l、0.4kg/l、0.5kg/l、0.6kg/l、0.7kg/l、0.9kg/lやこれら密度値の間の密度値のような他の密度も図られることが可能である。
【0049】
後混合装置は、その際、唯一の混合ヘッドとして形成されていることが可能であり、又は複数の混合ヘッド又は混合装置を有することが可能である。例えば、ガス付加装置は、独自の混合室を有する独自の駆動される装置を有する。この装置は、粉末、特に穀物粉の混ぜ合わせの為、又は液体、特にオイルの混ぜ合わせの為の混合室から離されている。例えば、混合室は、異なる内容物を供給するための複数のエントリー部も有することが可能である。例えば、唯一の混合室にオイルと穀物粉が供給されることが可能である。好ましくは、これら両方の材料の為に混合室の異なる部分に複数の開口部が設けられている。
【0050】
場合によっては、後混合装置は冷却部を有する。この冷却部は、例えば熱交換器によって形成されていることが可能である。好ましくは後混合室は冷却される。例えば、後混合装置のハウジング又は後混合室のハウジングが二重壁式に形成されていることが可能である。その際、ハウジングの両方の壁部の間の中空空間を通って、特に冷却水のような冷却媒体が案内されることが可能である。場合によっては、ハウジング内、又は後混合室の壁部の近傍に、複数の冷却チャネルが設けられている。これらを通って冷却媒体がポンピングされることが可能である。場合によっては、一つの単回路の、又は多回路の冷却部が設けられている。
【0051】
後混合装置は、好ましくは粉末供給装置を有する。この粉末供給装置によって、粉末、特に穀物粉が、容器から後混合室内に搬送されることが可能である。粉末供給装置は、例えば渦巻き供給部として形成されている。渦巻き供給部は、供給渦巻きを有する。この供給渦巻きは、管形状の配管内に配置されている。渦巻き供給部の回転によって、粉末、特に穀物粉が、後混合室の方向へ搬送される。渦巻き供給部は、好ましくは後混合室の壁部を通って後混合室内へと開口している。
【0052】
好ましくは粉末供給装置は、場合によっては後混合室内の過剰圧状態が、渦巻き供給部によって流出することが不可能であるよう形成されている。この為、好ましくは渦巻き供給部は、後混合室内への流入部の領域において完全に粉末によって満たされているので、供給渦巻きと管形状の躯体の間の中間空間は、完全に粉末、特に穀物粉で満たされている。これによって、粉末自体が、渦巻き供給部の為の栓部として作用する。更なる搬送によって粉末、特に穀物粉は、後混合室の圧力に逆らって後混合室内へと運び込まれる。
【0053】
後混合室は、好ましくは少なくとも一つの動かされる混合体を有し、この混合体は特にローターと称される。この動かされる混合体は、後混合室内に運び込まれるベーキングペースト成分の混合を行うために動かされることが可能である。例えば、混合体は、回転し、かつ駆動される軸から突き出した混合要素として形成されている。好ましくは複数の混合体が設けられている。
【0054】
場合によっては、固定された混合体が設けられている。これはステーターとも称される。場合によっては、固定された混合体は、後混合室の壁部から内側に向かって突き出した混合要素として形成されており、この混合要素が位置固定的に又は固定的に後混合室の壁部と接続されている。固定された混合体に対する動かされる混合体の回転及び移動によって、混合作用の改善が図られる。好ましくは、固定された複数の混合体が設けられている。好ましくは、動かされる複数の混合体が設けられている。
【0055】
場合によっては、別の複数の混合体が設けられている。例えば、翼混合要素が設けられていることが可能である。この翼混合要素は、翼面を有する。翼面は、好ましくは傾斜しているので、翼混合要素の移動によってベーキングペースト成分が、後混合室の外側の領域から内側の領域へと搬送される。例えば、翼混合要素は、軸を中心として、及び特に円軌道上を移動可能である。その際、翼混合要素は、好ましくは外側で壁部の領域に配置されており、そしてこの壁部の直近において移動させられる。これによって翼混合要素は、スクレイパーとして作用する。これは、ベーキングペースト成分を後混合室の壁部からこそぎ取る、又はかき取る、そして好ましくは内側に向かって搬送するのに適しており、及び/又はその為に設けられている。好ましくは複数の翼混合要素が設けられている。場合によっては、これら翼混合要素は傾斜している、又は旋回させられるので、翼面の傾斜は変更可能である。これによって混合作用が変更されることが可能である。
【0056】
場合によっては、粉末供給装置は、後混合室の壁部の領域のうち、翼混合要素が移動される領域中に開口している。これによって、流出する粉末、特に穀物粉が混合要素によって捕えられ、そして混合室の内側の領域内へと搬送される。更にこれによって、粉末が、後混合室の壁部に堆積し、そして例えば塊を形成することが防止される。
【0057】
後混合装置の異なる混合要素が、場合によっては後混合室の複数の部分内に配置されていることが可能である。例えば、後混合装置は第一の部分を有する。この中に、動かされる混合体と固定された混合体の対が配置されている。
【0058】
場合によっては、後混合装置は後混合室の第二の部分を有する。この中に一または複数の翼混合要素が設けられている。
【0059】
場合によっては、粉末の供給の為の渦巻き供給部が第二の部分内へと開口している。場合によっては、オイルのような液体の供給部が第一の部分内への開口している。
【0060】
全ての実施形において、後混合装置は連続的に作動する後混合装置として形成されている。その際、第一のベーキングペースト成分の質量流には、別のベーキングペースト成分が連続的に混ぜ合わせられる。混ぜ合わせは、第一のベーキングペースト成分の流れ中で行われる。特に、発明に係る装置においてベーキングペースト成分には、連続的にガス、粉末及び液体、特に空気、穀物粉及び/又はオイルが混ぜ合わせられる。これら装置によって、ベーキング機械内のベーキングペースト成分は生地注入の際に、個々の各注入において、空気、ガス及び/又はオイルのような別の要素と同じ間で接触する。これによって発明に係る有利な効果の一つが図られる。
【0061】
有利な実施形に従い、後混合装置は後混合室を有する。この後混合室は、好ましくはシリンダー状、回転体形状、又は回転対称に形成されている。回転対称な形状の対称軸に沿って、好ましくは混合体の回転軸が推移している。よって翼混合要素、又は移動される混合要素が回転軸(この回転軸は、回転対称に形成された後混合室の対称軸と同軸に形成されている)を中心として回転されることが可能である。好ましくは、後混合室の第二の部分は、回転体形状のチャンバー(室)として形成されているので、翼混合要素は、後混合室の壁部の領域内の円軌道上を移動されることが可能である。これによって、翼混合要素はスクレイパーとして作用することが可能である。
【0062】
好ましくは回転体形状に形成された後混合室の対称軸に沿って、まず後混合室の第二の部分が設けられ、そして引き続いて第一の部分が設けられている。これによって後混合室内に浸入する第一のベーキングペースト成分は、まず第二の部分を通して、そしてその後第一の部分を通して搬送される。第一のベーキングペースト成分の搬送は、例えば対称軸に沿って行われる。粉末の供給は、例えば半径方向または接線方向に回転体形状の壁部を通して行われる。特に、粉末は後今後室の第二の部分内で供給される。液体の供給は、例えば後混合室の回転体形状の壁部を通して半径方向または接線方向に行われる。好ましくは、液体、特にオイルが、後混合室の第一の部分内で供給される。
【0063】
発明に係る設備は、複数のポンプ及び混合ヘッドを有する。これら要素は、好ましくは駆動部によって、特に好ましくは回転駆動部によって駆動されている。場合によっては、個々の駆動部の回転数又は回転トルクが制御可能及び/又は調整可能である。例えば、ポンプ、特に主ポンプのスループットが調整又は制御されていることが可能であるので、設備の全スループットは、ベーキング機械の必要なベーキングペースト流に適合されることが可能である。この制御及び/又は調整は、例えばベーキング機械のポンプ又は生地注入のスループットに応じて行われることが可能である。場合によっては、圧力調整が行われている。この圧力調整は、ベーキングペースト吐出装置内の圧力に応じて主ポンプの搬送性能及びスループットを調整又は制御する。スループットに応じて、又は、このパラメーターに依存せず、混合装置、特に後混合装置又はそのコンポーネントの回転数又は回転トルクが制御及び/又は調整されることが可能である。これは特にローター軸の駆動部に関する。
【0064】
供給される粉末、特に穀物粉の質量流又は搬送性能も、全スループットに応じて制御又は調整されることが可能である。例えば、渦巻き供給部の供給渦巻きの駆動部のトルク又は回転数が調整されていることが可能であるので、ベーキングペーストの連続的な製造の際に、異なるスループットにおいても常に所望の、又は同じ粉末割合がベーキングペースト内に含まれている。例えば空気やオイルのような別のベーキングペースト成分の供給も、制御又は調整されていることが可能であるので、このベーキングペースト成分の質量流は全質量流に応じて変更可能である。
【0065】
場合によっては、完成したベーキングペーストの粘性も調整可能である。この為、完成したベーキングペーストの粘性は、例えばベーキングペースト吐出装置内で、測定され、そしてその後、直接又は間接に調整値として使用される。粘性の調整の為に、後混合室は水を混ぜ合わせられることが可能である。この為、後混合室は水の供給の為の装置を有している。この装置は、全ての実施形において設けられていることが可能であり、そして油供給装置と類似して形成されていることが可能である。ベーキングペースト成分への後混合装置内での水の供給によって、完成したベーキングペーストの粘性は減少されることが可能である。例えば水の搬送の為のポンプの搬送性能は、粘性の調整の為の調整値である。水の混ぜ合わせも、好ましくは連続的に搬送される第一のベーキングペースト成分内へと行われる。
【0066】
発明に係る設備において、又は発明に係る方法において、予混合装置内では第一のベーキングペースト成分が形成される。この第一のベーキングペースト成分の形成も連続的に行われることが可能である。連続的に製造される第一のベーキングペースト成分において、貯蔵タンクは必要ない。予混合部は、第一のベーキングペースト成分の供給される材料を、好ましくは連続的に混合する。しかし、予混合された第一のベーキングペースト成分の所定の量が貯蔵タンク内に中間貯蔵されていることは発明思想に合致する。
【0067】
発明に係る装置は、特に以下の特徴も有することが可能である。
【0068】
ローター軸は、冷却部を有することが可能である。その際、後混合室を内側から冷却するために、冷却媒体は中空軸として形成された軸を通じて導かれる。後混合室のハウジングもまた冷却されていることが可能である。好ましくは冷却性能が制御又は調整されているので、後混合室の内部の温度又が制御及び/又は調整されていることが可能であり、又は例えばベーキングペースト吐出装置内の温度も制御及び/又は調整されることが可能である。その際、例えば温度調整経路が使用される。
【0069】
翼混合要素は、好ましくはディスク上に傾斜して取り付けられている。その際、場合によっては翼混合要素の角度が変更可能であり、しかしまた翼混合要素の位置も変更可能である。翼混合要素は、交換可能に取り付けられていることも可能であるので、異なるベーキングペーストに対して異なる翼混合要素が使用されることが可能である。翼混合要素は、特に、後混合室内へ搬送される粉末、特に穀物粉の薄い層が、後混合室内で均一に予分配される、又は分配されるよう形成されている。この分配は、ベーキングペースト成分の後混合室の第一の部分を通る搬送の前に行われる。後混合室の第一の部分内では、ベーキングペースト成分の完全なミックスが行われる。このミックスは、特に動かされる混合体によって行われ、そして場合によっては固定された混合体によっても行われる。翼混合要素は、翼主回転軸を中心として回転される。この回転は、駆動部によって行われる。翼混合要素の回転数は、翼主回転軸を中心として例えば100から3000回転/分の間の値を取ることが可能である。所望の回転数は、駆動部の制御及び/又は調整を介して設定可能である。ローター軸又はローター回転軸を中心とした、動かされる混合体の回転は、例えば50から400回転/分の回転数で行われる。場合によっては、翼混合要素の回転数は、ローター軸の回転数よりも高い。
【0070】
固定された混合体及び/又は動かされる混合体の数量は変更されることが可能である。よって個々の混合要素又は混合体が引き離されることが可能である。これによって混合結果が影響される。
【0071】
粉末供給装置は、特に渦巻き供給部を有する。渦巻き供給部は、例えば重量調整されていることが可能である。場合によっては、粉末、特に酷粉末が粉末供給装置内で圧縮される、又は圧力にさらされる。この為、渦巻き供給部の渦巻きが、例えば、供給図巻きの長手方向延在部にわたって変化する、又は変更可能な形状又は変化可能な勾配を有する。特に、渦巻き供給部の流出の領域では粉末が圧縮されているので、後混合室の圧力は渦巻き供給部によって流出することができない。場合によっては圧縮された粉末は、これによってコンパクトなブロックを形成する。このブロックは、連続的に、又はサイクル的に後混合室の方向へと搬送される。後混合室内への進入の際に、圧縮された粉末は、翼混合要素によって連行され、そして分配される。特に、翼混合要素によってコンパクトな粉末ブロックの部分が切り離され又はこそぎ取られ、そして後混合室内で分配される。粉末は、その際、連続的に第一のベーキングペースト成分の質量流に混ぜ合わせられる。
【0072】
追加的に、栓部が設けられていることが可能である。この栓部は、渦巻き供給部の搬送がストップされるとき、渦巻き供給部の流出開口部を機械的に閉じる。これによっても、後混合室の圧力が渦巻き供給部によって流出する可能性が防止される。
【0073】
発明に係る装置は、特に、所定の過剰圧状態を有する第一のベーキングペースト成分に粉末、場合によっては液体、及び/又は空気のような混合ガスを混ぜ合わせるために適しており、及び/又はこのために設けられている。
【0074】
第一のベーキングペースト成分は、好ましくはポンピング可能なペースト、例えば液体状であるか又は粘り気がある。
【0075】
製品ムーンケーキの為のベーキングペーストの内容物又は材料は例えば:
番号 材料
1 ソルビトール
2 芳香族 GL24
3 ソルビン酸カリウム
4 重炭酸ナトリウム
5 Sapp
6 塩
7 チョコレートアロマ
8 水
9 グルコースシロップ DE 60
10 全卵、液体状
11 乳化剤、ペースト状
12 グラニュー糖
13 酵素 アクティフレッシュ(Actifresh) PY16、粉末状
14 バニリン
15 卵白粉末
16 乳化剤、粉末状
17 アルカリ化されたカカオ粉末
18 スキムミルクパウダー
19 小麦でん粉
20 小麦粉
21 食物オイル
【0076】
第一のベーキングペースト成分は、全ての実施形において、好ましくは、後混合室内で付加、特に連続的に混ぜ合わせられる材料を除いて全ての材料を有する。好ましくは、穀物粉が後混合装置内で混ぜ合わせられる。一つの好ましい実施形に従い、穀物粉及びオイルが後混合装置内で混ぜ合わせられる。場合によっては、後混合装置内で混ぜ合わせられる材料の一部が、既に第一のベーキングペースト成分内に含まれる。この場合、これら、又はこの構成要素の必要な量の残りの部分が後混合装置内で混ぜ合わせられる。
【0077】
発明に係る装置は、特に発明に係る方法の実施の為に使用される。当該方法はムーンケーキ製品の製造の為に、例えば以下のステップを有している。
上述した内容物テーブルの1−19の材料の混合、これによって第一のベーキングペースト成分が形成されている。
第一のベーキングペースト成分の後混合装置への搬送。
材料であるガス、穀物粉及びオイルとの第一のベーキングペースト成分の連続的な混ぜ合わせ及び混合。
吐出装置へのベーキングペースト成分の更なる搬送。
【0078】
「ムーンケーキ」製品の為のベーキングペーストの製造の為の方法は、また、特に以下のステップを有し得る。
予混合装置内における第一のベーキングペースト成分の予混合。
第一のベーキングペースト成分の後混合装置への搬送及び/又は後混合装置内への搬送。
(好ましくは完全にベーキングペースト成分によって充填されている)後混合室を通しての第一のベーキングペースト成分の連続的なポンピング
場合によっては、第一のベーキングペースト成分へのガス付加装置内でのガス付加。その結果、第一のベーキングペースト成分は泡状の稠度を有する。
場合によっては泡状の稠度を有する第一のベーキングペースト成分の後混合室内、特に後混合室の第二の部分内への搬送。
穀物粉供給装置を介した穀物粉構成要素の供給。
場合によっては、穀物粉供給装置内での穀物粉の予圧縮。その結果、穀物粉は基本的にコンパクトなブロックの形状で後混合装置の方向へと搬送される。
翼混合要素の移動。その結果、場合によっては圧縮された穀物粉の部分が切り離され、又はこそぎ取られる。
後混合室内での穀物粉の分配又は予分配。
場合によっては泡状の稠度を有し、そして予混合された穀物粉構成要素を有する第一のベーキングペースト成分の後混合室の第一の部分内への更なる搬送。
混合体の移動。
場合によっては泡状の稠度を有する第一のベーキングペースト成分と穀物粉構成要素の更なる混合。
後混合室の第一の部分内における油供給装置によるオイルの供給。
混合体の移動によるベーキングペーストの完全混合。
後混合装置からのベーキングペーストの流出。
ベーキングペーストのベーキングペースト吐出装置への搬送。
【0079】
クリスピー状のもろい稠度を有するフラットウエハース製品の為のベーキングペーストの内容物又は材料は、例えば
原材料 レシピ
水 約74
塩 0.3
重炭酸ナトリウム 0.2
小麦粉 50
オイル/油脂 0.75
類脂質、液体状 0.25
その際、第一のベーキングペースト成分は水、塩、及び重炭酸ナトリウムを含み、そして穀物粉は後混合装置内で混ぜ合わせられる。
【0080】
発明に係る装置は、特に発明に係る方法の実施の為に使用される。本方法はフラットウエハース製品の製造の為に、例えば以下のステップを有する。
材料である塩、水及び重炭酸ナトリウムの混合。これによって第一のベーキングペースト成分が形成される。
後混合装置への第一のベーキングペースト成分の搬送。
第一のベーキングペースト成分と穀物粉の連続的な混ぜ合わせ及び混合。
オイル及び類脂質の連続的な供給。
そして、吐出装置へのベーキングペーストへの更なる搬送。
【0081】
ウエハース製品の製造の為の発明に係る方法は、以下のステップを有する。
水、塩及び重炭酸ナトリウムの予混合装置内での予混合、これによって第一のベーキングペースト成分が形成される。
第一のベーキングペースト成分の後混合装置への搬送及び/又は後混合装置内への搬送、特に後混合室の第二の部分内への搬送。
(好ましくは完全にベーキングペースト成分によって充填されている)後混合室を通しての第一のベーキングペースト成分の連続的なポンピング。
後混合室内、特に後混合室の第二の部分内への穀物粉の供給、
場合によっては穀物粉の予圧縮。その結果、基本的にコンパクトなブロックが形成される。
翼混合要素の移動。その結果、圧縮された穀物粉の部分が切り離され、及び/又はこそぎ落とされる。
後混合室の第二の部分内における穀物粉の分配。
後混合室の第一の部分内への第一のベーキングペースト成分及び穀物粉の更なる搬送。
ベーキングペーストの完全なミックスの為の混合体の移動。
オイル及び類脂質の連続的な供給。
ベーキングペーストの粘性の影響を与えるための、場合によっては、後混合室の第一の部分内での、又は第一の部分内への水の混ぜ合わせ
ベーキングペーストの後混合室からの、及び後混合装置からの吐出装置への更なる搬送。
粘性の計測。
【0082】
以下に、発明に係る設備内で製造可能であるベーキングペーストが挙げられる。
【0083】
15%の砂糖を有する型形成されたアイスクリームコーン
原材料 kg
水 約56
佐藤 6.25
キャラメル化された砂糖 0.4
サネット 0.1
塩 0.15
重炭酸ナトリウム 0.08
でん粉 1.6
小麦粉 40
オイル/油脂 2
類脂質、液体 0.4
バニリン 0.01
【0084】
(好ましくは予混合されている)第一のベーキングペースト成分は、例えば以下の材料を有している:水、砂糖、キャラメル化された砂糖、サネッと、塩、重炭酸ナトリウム、でん粉及びバニリン。
【0085】
後混合装置内では、例えば以下の材料が連続的に混ぜ合わせられる:
フレッシュ卵ウエハースの為の基本レシピ
原材料 kg
水(お湯) 約35
全卵 125
砂糖 105
ソルビット(溶融) 15
塩 1
重炭酸アンモニウム 1.5
スキムミルクパウダー 2
粉末類脂質 1
アロマ 約0.5
小麦粉 100
油脂、液体 80
グリセリン 10
ウエハースブレークペースト 30
スウィートルピナス粉 10
保存剤 約0.5
516.5
【0086】
(好ましくは予混合されている)第一のベーキングペースト成分は、例えば以下の材料を有する:水(お湯)、全卵、砂糖、ソルビット(溶融)、塩、重炭酸アンモニウム、スキムミルクパウダー、粉末類脂質、アロマ、グリセリン、ウエハースブレークペースト、及びスウィートルピナス粉。
【0087】
後混合装置内では、例えば以下の材料が連続的に混ぜ合わせられる:小麦粉、油脂(液体)。
中空ウエハースシートの為のレシピ
原材料 レシピ H1
水 約75
塩 0.3
重炭酸ナトリウム 0.2
キャラメル化された砂糖 0.5
ミルクパウダー 0.5
でん粉 4
小麦粉 50
オイル/油脂 0.5
類脂質、液体 0.5
【0088】
第一のベーキングペースト成分(好ましくは予混合される)は、例えば以下の材料を有する:水、塩、重炭酸ナトリウム、キャラメル化された砂糖、ミルクパウダー、及びでん粉。
【0089】
後混合装置内では、例えば以下の材料が連続的に混ぜ合わせられる:小麦粉、オイル/油脂及び類脂質(液体)。
【0090】
詰め物−中空に巻いたウエハース
原材料 量、kg
水、(a) 約26
砂糖、結晶(b) 15
フルクトース、粉末(c) 2
ミルクパウダー 1
卵粉末 0.4
粉末類脂質 0.2
バニラアロマ 0.05
小麦粉 20
油脂 0.3
類脂質、液体 0.1
合計 65.05
【0091】
(好ましくは予混合されている)第一のベーキングペースト成分は、例えば以下の材料を有する:水、砂糖(結晶)、フルクトース(粉末)、ミルクパウダー、卵粉末、粉末類脂質、及びバニラアロマ。
【0092】
後混合装置内では、例えば以下の材料が連続的に混ぜ合わせられる:小麦粉、油脂及び類脂質(液体)。
【0093】
中空に巻いたウエハースの為のレシピ
原材料 量、kg
水 約26
砂糖 15
ミルクパウダー 1
卵粉末 0.5
アロマ 0.05
小麦粉 20
油脂/オイル 0.4
類脂質 0.1
【0094】
(好ましくは予混合される)第一のベーキングペースト成分は、以下の材料を有する:水、砂糖、ミルクパウダー、卵粉末、及びアロマ。後混合装置内では、例えば以下の材料が連続的に混ぜ合わせられる:小麦粉、油脂/オイル及び類脂質。
【0095】
発明に係る全ての方法では、特に第一のベーキングペースト成分が連続的に主ポンプによって設備を通して及び/又は後混合装置を通して搬送される。その際、第一のベーキングペースト成分は後混合装置内で、先ず場合によってはガス付加装置を通り抜け、その後、後混合室を通り抜ける。その際、後混装置内では第一のベーキングペースト成分がまず第二の部分を通り抜け、そしてその後、第一の部分を通り抜ける。
【0096】
第一のベーキングペースト成分は、主として液体状の構成要素を有する。この理由から、第一のベーキングペースト成分は基本的に液体である。液体状の稠度によって、第一のベーキングペースト成分の材料は簡単かつ効率的にミックスされることが可能である。粉末、特に穀物粉の混ぜ合わせによって初めて、ベーキングペーストの粘性が高められ、これによって液状から粘り気のある、しかしながらポンピング可能なペーストが形成される。よって本方法の効率は高められている。全てのベーキングペーストの第一のベーキングペースト成分は、好ましくは固形を有さず、粉末を有さず、特に穀物粉を有さない。連続的な方法の別のメリットは、場合によっては貯蔵タンクが必要ないことである。これは一方で、機械のより簡単な構成のメリットを提供する。他方で、これによってベーキングプロセスにおいてベーキングペーストの変化しない品質が保証されている。
【0097】
発明に係る設備のスループットの調整によって、ベーキング機械のベーキングペースト消費に応じて設備のスループットが合わせられることが可能である。これによって、低いベーキングペースト消費の際に、生地が回帰される、又は製品プロセスから除外される必要があるということが防止される。これによって設備と本方法の効率が更に改善される。
【0098】
好ましくは設備は複数の混合室を有する。これらは導管によって互いに接続されている。導管は、その際、好ましくは、混合室よりも著しく小さな直径を有している。混合室は例えば予混合室であることが可能である。混合室は、例えば、ガス付加装置内のガスの供給の為の混合室であることが可能である。
【0099】
別の混合室は、例えば後混合室である。その際、好ましくは、これは二つの部分を有する。しかし場合によっては、後混合室の二つの部分が同様に独自の混合室であり、これらが一つの導管を介して互いに接続されている。
【0100】
好ましくは後混合室の全ての混合室が完全に一または複数のベーキングペースト成分によって充填されている。これは、混合室が完全にベーキングペースト成分によって貫流されていることを意味する。これによって、連続的に作動する発明に係る設備は、従来のミキサー(従来のミキサーは単に一つのローターが、固定され、開かれた容器内でベーキングペースト成分を混合する)と異なる。特に、後混合室は完全に第一のベーキングペースト成分と、後混合装置内で混ぜ合わせられるベーキングペースト成分によって充填され、又は貫流されている。この装置によって、効率的なミックスが可能である。
【0101】
以下に図面に基づいて本発明を更に説明する。