(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
本発明は、特に、根作物、果物、野菜のような農業生産物の真菌性、ウイルス性、および細菌性の病原性微生物を、軽減し、抑制し、および治療するための、天然および有機の農薬である組成物に関する。このような病気を生じさせる微生物の例としては、キャベンディッシュ(バナナ)に黒シガトカ病を引き起こすマイコスファエレラ・フィジエンシス、キャベンディッシュ(バナナ)にモコ病を引き起こすラルストニア・ソラナケアルム、作物および果物に軟腐病や果実腐敗を引き起こラシオディプロディア・テオブロマエ、作物および果物にパナマ病を引き起こすフザリウム・オキシスポラム、その他多くが挙げられる。上記組成物は熱帯植物、炭素源、タンパク質(窒素)源、および担体剤の発酵生産物である。上記発酵生産物は病原性病害に対抗するための植物の免疫系を強化することに役立ちうる。上記組成物の主要な構成成分は一般的に安全と考えられており、この天然農薬はヒトおよび動物に対して無毒性で安全であり、環境良性であることが見いだされる。
小豆、エンドウ豆、白米、およびイエローコーンからなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、ヨウ素無添加塩、水、ならびにバチルス・メガテリウム、の発酵生産物を含む組成物。
白タマネギ、ネギ(春タマネギ)、ユーカリの葉および/または花、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサの葉、ユッカの葉、ナツメグ(内部)からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびに枯草菌、の発酵生産物をさらに含む請求項1の組成物。
ネギ(春タマネギ)、白タマネギ、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサの葉、ルーダの葉、ヨモギの葉(アブサン)、ユーカリ(葉および/または花)、ナツメグ(内部)からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・アグロメランス、の発酵生産物をさらに含む請求項1の組成物。
緑または赤ピーマン(非スパイシー)、皮をむいたニンニク、シトロネラの緑の葉、小豆、ミントグリーンの葉、イラクサの葉、赤いトマトの葉および果実、ルーダの葉からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素および希土類金属を含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・シュードモナス、の発酵生産物をさらに含む請求項1の組成物。
生オート麦外皮、大麦(穀物)、ユッカの葉、白タマネギ、グリーンレモンの皮と外皮、シトロネラの緑の葉からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・メガテリウム、の発酵生産物をさらに含む請求項1の組成物。
大豆の葉および果実、セロリ(葉および枝)、バジル(葉)からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ、ならびにバチルス・メガテリウム、の発酵生産物をさらに含む請求項1の組成物。
オレガノの葉、大豆(葉および果実)、セロリの葉および枝、バジルの葉、サリトレからなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・メガテリウム、の発酵生産物をさらに含む請求項1の組成物。
マタ・ラトン葉(マドルライラック(jacquin))、小豆、イエローコーン、白米、バジルオイルからなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ、ならびにアゾトバクター、の発酵生産物を含む組成物。
ひよこ豆、レンズ豆、大麦、オート麦外皮、クエン油からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ、バチルス・メガテリウム、枯草菌、ならびにバチルス・リケニフォルミス、の発酵生産物を含む組成物。
ひよこ豆、レンズ豆、大麦、オート麦外皮、クエン油からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ、バチルス・メガテリウム、ならびにバチルス・シュードモナス、の発酵生産物を含むバイオ脱脂組成物。
グリーンピース、小豆、イエローコーン、白タマネギ、ネギ(春タマネギ)、ユーカリの葉および/または花、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサの葉、ユッカの葉、ナツメグ(内部)、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサ葉、ルーダの葉、ヨモギの葉(アブサン)、緑または赤ピーマン(非スパイシー)、皮をむいたニンニク、シトロネラの緑の葉、小豆、ミントグリーンの葉、赤いトマトの葉および果実、大豆の葉および果実、セロリ(葉および枝)、バジル(葉)、生オート麦外皮、オレガノの葉、マタ・ラトン葉(マドルライラック(jacquin))、小豆、ホーステールシダ(トクサ科)、プランテンの葉、バジルオイル、ひよこ豆、レンズ豆、大麦、クエン油、白米、サリトレ、大麦(穀物)、ソルガム、黄色松のおがくず、マツ油からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加海塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、飲料水、ならびに酵母サッカロマイセス・セレビシエ、枯草菌胞子、バチルス・アグロメランス胞子、バチルス・メガテリウム胞子、バチルス・シュードモナス、アゾトバクター、およびバチルス・リケニフォルミスからなる群より選択される1つ以上の接種材料、の発酵生産物を含むバイオ由来組成物。
イネ植物を真菌により引き起こされる真菌性病害から前記イネ植物の局部的および浸透性の耐性を誘導することにより守る方法であって、請求項2の組成物を前記イネ植物またはその場所に、前記イネ植物の局部的および浸透性の耐性を誘導して前記真菌性病害を抑制するに十分な量で適用することを含む方法。
(a)小豆、エンドウ豆、白米、およびイエローコーンからなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、ヨウ素無添加塩、水、ならびにバチルス・メガテリウム、の発酵生産物;ならびに
(b)ホーステールシダ(トクサ科)、プランテンの葉、白タマネギ、イラクサの葉、ユーカリの葉および花、飲料水、およびサッカロマイセス・セレビシエを含む発酵生産物
を含むバイオ由来成長刺激剤および熟成剤。
【背景技術】
【0006】
農業経営は、富を創造するビジネスとして人類に知られる最も古いものである。ハイインプット農業を支持して収量を維持し向上させる現在の科学的戦略は、全体的なシステムアプローチにおいて統合されることについてほとんど考えることなく、生産過程の個々の構成要素のための「フェイルセーフ(絶対確実な)」技術に重点を置いている。持続可能な農業プラックティスの研究は、持続可能性について政治上与えられている全てのレトリックにかかわらず、このようなアプローチに、今流行であるというよりも、さらに強く重点を置くことを求めている。
【0007】
世界で最も貧しい国々の人口は急速に増加しており、食料需要を増加させている。同時に、環境破壊、自然のもの、および人間が作り出したものの双方、は、多くの地域で、農業従事者の食物を育てる能力を減少させた。「グリーンレボルーション(Green Revolution)」による顕著な貢献について多くが記載されてきており、確かに特に維持できない人口増加の抑制に我々が失敗したことを考慮するとその通りである。現代の農業が持続可能であると論じる人はほとんどいない。その上、ハイインプット農業は環境を悪化させ、有利ではないと、ますます認識されている。技術的進歩に、我々が支払うことのできない社会的および環境的コストがあることを、我々は今認識している。環境の保護に、そしてさらに健康を安全に守ることに、人々は今、深刻な関心を持っている。標準の農業に基づく食料生産物を消費することにより、様々な種類の毒を少しずつ摂取しており、これらの多くは食品農作物の生産に使用される化学農薬に由来していることに、今人々は気がついている。
【0008】
現代の農業では、ハイブリッドからの収量を増やすために刺激剤や化学肥料を多く投入することが必要とされる。しかし、貧しい、地方の末端農業従事者にとっては、化学肥料や農薬の使用により、農業が非常に高額となり、劣化した土壌で収量を維持するために、現代の化学的投入剤を増加させて使用しなければならなくなっている。我々の農業を持続する代替手段を考え、農業従事者を低価格、高負債から守り、生産意欲を確実に維持するときが、今来ている。小さな農家には、少なからぬ垂直統合が可能であり、相当なコスト節約が、廃棄物およびシステム内で得られるそのほかの材料のリサイクルにより達成できるため、有機農業が最も適している。
【0009】
有機農業のプラックティスについては、相当量の文献が入手可能である。有機農業が実施されているところでは、農業従事者は生産性を上げるために天然プロセスを用い、外部資源により頼らずに済むように、およびコストを下げるように土壌の栄養状態を維持する。このことにより、農業従事者の社会的および財政上の地位が強固になる。有機農業は、農場の副産物であって環境的に安全な天然材料を用い、それは、土壌の栄養的品質を向上させ、化学肥料および農薬の使用によっては通常死滅してしまう土壌中の生物を養成し、顕著にコストを減らす。そのため、現在のところ、天然物に基づく農業バイオテクノロジー生産物の発展におけるさらなる研究は、非常に大きな潜在能力を持続可能な農業のための実行可能な代案として提供する。
【0010】
植物は、日常生活において多くの用途があるため、生命の一次的起源としてすべての文明の中心であり続けている。植物は化学物質から構成されているが、この中にはその生命体の成長と発展には直接的に有益ではないものもある。これらの二次化合物は通常、植物を食べる虫やそのほかの草食動物に対する植物の防御の一部であると考えられてきた。多くの植物の農薬作用は長い間知られており、ロテノン、ニコチン、および除虫菊などの植物抽出物に基づく天然農薬は害虫抑制に一般に用いられている。
【0011】
真菌、細菌、およびウイルスなどの様々な微生物により引き起こされる病害は植物を全体として損傷するだけでなく、農作物の品質に深刻に影響する。真菌、細菌、およびウイルスの感染による植物の多くの生理学的および生化学的改変が報告されてきている。
【0012】
土壌の肥沃度を向上させることは、農業および森林生産を挙げるための最も一般的な戦術の1つである。土壌の生命体、特に細菌は、有機物分解速度およびそれによって栄養素鉱化速度を決定することにおいて主要な役割を担っている。これらのプロセスは、一次的生産者への栄養供給速度を決定し、バイオマス生産速度、およびエコシステムを構成する生命体の様々な官能基間の相互作用のようなその他の基本的なエコシステムプロセスの速度を主に決定する。したがって、植物群落における種組成を決定するメカニズムの解明が重要である。根の環境において受身の傍観者であると考えられていた根圏細菌(Rhizobacteria)は、今は植物の健康、成長、および環境への適応に、有益にも有害にも影響を与えていることが知られており、これらの細菌の農業での重要性は増すと考えられている。様々なメカニズムがこのような植物成長促進作用の原因であると同定されている。例えば、ある種の微生物は、有害微生物の成長を阻害することによって間接的に植物成長を促進し、または、成長ホルモンを生成することにより、および/もしくはリンなどの栄養素の作物による取り込みを助けることにより、直接的に植物成長を向上させる。
【0013】
長年にわたり、農業で作られる果物、野菜、およびバナナ、マンゴー、サツマイモ、キャッサバ、およびヤムイモなどの作物に対する世界市場での需要は、増加する人口や食品工業におけるより新しい用途の流入により増加した。その間、環境に優しい持続可能な農業プラックティスが農業従事者にとってより魅力的なものとなっている、なぜなら通常の化学的抑制よりもこのようにすることにおいて、より利点を有するからである。害虫や病害に化学剤を使用することは、高い消費電力、土壌および環境汚染、ならびに、果物、野菜、および作物での農薬残留物であって、通常ヒトや動物に有害な、刺激性の化学薬品であるものの存在のため、不都合である。果物、野菜、および根作物の収量と生産性とを上げるといった、農業従事者の関心に対応するために、農業に有益な天然物を見出すことは非常に重要である。
【0014】
植物害虫は世界の商業的に重要な農作物が失われている主な因子であり、農業従事者の経済的苦難や、世界の大部分での地域集団の栄養不足をもたらす。広い薬効範囲の化学農薬が農業的重要性のある害虫を抑制し根絶するために大規模に用いられている。しかし、代替となる有効な農薬の開発についてはかなりの関心がある。
【0015】
生体分子を使用して様々な害虫を抑制することが可能となってきているのは限られた場合のみである。農薬として使用される生体分子の最もよく知られている例は、グラム陽性芽胞形成菌であるバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis) (Bt)由来のδ−エンドトキシンである。互いに異なっているが関連している25のδ−エンドトキシンを産生するBtの変種が知られている。Bt株は胞子形成の間δ−エンドトキシンを産生するが、多くの害虫のうち非常にわずかに対してのみ活性があるだけであるため、その使用は限定的である。
【0016】
Btエンドトキシンの限定的な特異性は、少なくとも部分的には、昆虫消化管での毒素の活性化と昆虫の中腸上皮細胞に存在する特異的レセプターへの結合能力との両方に依存する。したがって、δ−エンドトキシンを利用した特定の害虫の抑制能力は、現在、所望の活性の範囲の適切なδ−エンドトキシンを見出す能力に依存する。多くの場合、このようなδ−エンドトキシンは知られておらず、存在するかについても確かではない。
【0017】
植物はまた、日常的に、ウイルス、真菌、および細菌に感染し、多くの微生物種が成長している植物により提供される異なる生態的地位を利用して進化している。真菌および細菌による感染に加えて、多くの植物病害は土壌介在性で根に感染する線虫により引き起こされ、典型的には、土地の同じ領域で何年にもわたって同じ作物種が栽培されたときに深刻な損害を引き起こす。
【0018】
病害の破壊的なプロセスの重大性は、植物病原体の攻撃性と宿主の反応に依存しており、ほとんどの植物育種プログラムの一つの目標は宿主植物の病害に対する耐性を上げることである。病害への耐性のために開発された新規の遺伝子源および組み合わせは、耐性遺伝子を克服する植物病原体の急速な進化のため、典型的には、多くの作物−病原体系において成功裏に使用できるのは限られた期間のみである。
【0019】
したがって、科学者は常に、植物害虫から作物を守るための新しい方法を探求し続けなければいけないことは明らかである。本発明においては、植物害虫を抑制するために用いられる発酵生産物の新規クラスが見出された。
【0020】
プログラム細胞死は、それによって、発達上または環境上の刺激が、細胞の死に至らせる遺伝的プログラムを活性化させるプロセスである。この遺伝的潜在能力は、全てではないにしても大部分の多細胞生物に存在している。無脊椎動物の場合、プログラム細胞死は、昆虫発達プロセスおよび特にウイルス性のものの感染に対する反応メカニズムの両方の不可欠な部分であることにより二重の役割を担っているようである。プログラム細胞死は、幾つかの異なった様式で実行され、アポトーシス、退化、または分化のいずれかの結果となる、幾つかの異なる手順で実行されているようである。アポトーシスはプログラム細胞死の最もよく特徴づけられた種類の1つであり、膜結合アポトーシス小体、細胞質のブレブ形成、オリゴソーム長フラグメントの産生によるヌクレオチド鎖切断類型化のような分子変化を含む細胞学的変化を包含する。全てのアポトーシス現象学は、異なる生物でむしろ保存的であるが、多くの昆虫細胞で、凝縮よりむしろ細胞質性空胞化(vacuollization)および膨張がアポトーシスプロセスに関連する細胞学的性質であるようであることを指摘することは興味深い。本発明で開示する新規クラスの生産物は、また、プログラム細胞死を誘導し、農薬効果を示す。
【0021】
加えて、農薬無しで作物を栽培する場合、作物収量は、30%〜100%まで減少するため、作物収量の向上のためには農薬の使用が必須である。しかし、合成化学農薬を作物生産に不適切に使用することによっては、非特異的毒性、毒性化合物の蓄積、および農薬耐性の病原体の発生のような幾つかの問題が生じる。これらの問題を処理するための1つの方法は、ある種の微生物を取り込んだ発酵生産物を使用してバイオ農薬を開発することである。バイオ農薬は、植物抽出物、微生物、天敵、天然生物活性物質、ある種の植物物質と遺伝子組み換え生物(GMO)に概ね分類される。バイオ農薬は、より安全であり、より生分解性であり、合成化学農薬よりも開発が安価である。
【0022】
バイオ農薬、特に微生物殺真菌剤の開発における研究は、植物病理学の分野における主要な関心事であり、異なる作物のためのより効果的な生産物の開発において積極的関心がある。
【0023】
植物は、細菌、ウイルス、真菌、および線虫を含む多くの微生物に曝されている。これらの微生物と植物との多くの相互作用は有益であるか無害であるが、多くの相互作用は有害である。このような植物病原体、特に細菌性病原体により引き起こされる農作物、観賞植物、森林、およびその他の植物の病害は、莫大な経済的影響のある全世界的な問題である。
【0024】
細菌、真菌、および線虫の多くの病原性種がある。菌種により引き起こされる病害の例には、出芽前および出芽後苗立ち枯れ病、胚軸腐れ病、根腐れ病、樹冠腐敗病などが挙げられる。病原性線虫は、根こぶ病、根腐れ病、成長阻害、および様々なその他の腐れ病を引き起こす。幾つかの線虫は、植物ウイルスの媒介生物としても機能する。
【0025】
細菌性病原体は、全世界の農業に莫大な影響を有する。このような植物病原性細菌としては、シュードモナス(Pseudomonas)、エルビニア(Erwinia)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)、キサントモナス(Xanthomonas)、およびクラビバクター(Clavibacter)の種が挙げられる。シュードモナスおよびキサントモナスの種は多くの異なる作物に影響する。例えば、シュードモナス・シリンガエ(Pseudomonas syringae)はトマトの細菌性斑点病を引き起こす;キサントモナス・カムペストリスpv.マルバセアルム(Xanthomonas campestris pv. Malvacearum)は綿花の角斑病を引き起こす;シュードモナス・ソラナセアルム(Pseudomonas solanacearum)は、ジャガイモの青枯れ病を引き起こす;シュードモナス・トラーシイ(Pseudomonas tolaasii)は、栽培キノコに褐斑病を引き起こす。ジャガイモや、セロリ、結球レタス、ニンジン、大根、わさび、タバコ、トマト、シクラメン、白菜、およびキャベツなどの多くの他の作物は、いわゆる細菌性軟腐病に感染しやすい。
【0026】
エルビニア・カロトボーラ(Erwinia carotovora)は、多くの植物の貯蔵組織を軟化して腐敗させる軟腐病細菌であり、土壌中の至る所にあることが報告されている。この細菌は、典型的には、昆虫、風、工具などにより引き起こされた損傷を介して植物組織に侵入する。細菌は、損傷場所に入り込み、気温および湿度の条件が適切であれば、細菌は迅速に増殖し、組織を柔らかくする。例えば、エルビニア・カロトボーラはジャガイモ苗に潜伏し、傷ついて初めて茎および塊茎を選択的に攻撃する。種ジャガイモ片もまた、切断面からの感染を受けやすい。エルビニア・カロトボーラは、ポテト産業に実質的な影響がある。
【0027】
主要作物の農業的生産は常に植物病原体に妨げられてきた。植物病原体により引き起こされる病害は、しばしば特定の作物の栽培を特定の地域に制限し、また、全ての作物を駄目にし得る。したがって、植物病原体の有害な効果から生じる作物の損失は、植物病原体により引き起こされる多くの病害に対して既知の治療がないため、深刻な世界的な農業上の問題である。農芸化学的薬品や農薬が植物病原体に対して有効である場合で
あっても、環境およびヒトの健康に対する有害な効果のため、それらの利用は益々非難を浴びる。
【0028】
農薬はしばしば効果がなく、入手出来ず、および/または環境的に受け入れられないので、植物病原体の有害な効果を効果的に消すか減少させる代替手段を開発する必要性がある。近年、多くの研究が、このような病原体の生物学的抑制、および栽培または遺伝子工学による病原体耐性植物の開発に焦点を置いてきている。しかし、効果的な生物学的抑制方法または病害耐性植物を成功裏に生産した例はほとんどない。
【0029】
ストレプトマイシンのような抗生物質や銅含有ボルドー液のような金属化合物の適用は多くの細菌性病害を抑制するための従来の方法である。例えば、トマトの細菌性斑点病を引き起こすシュードモナス・シリンガエpv.トマト(Pseudomonas syringae pv. tomato)は、現在、銅を含むスプレーを高頻度で適用することにより抑制されているが、銅を含むスプレーは、好ましくない環境的影響があることに加えて、銅耐性系を進化させる。火傷病病原体であるエルビニア・アミロボラ(Erwinia amylovora)を抑制するためにストレプトマイシンでリンゴとナシの果樹園を処置した結果、ストレプトマイシン耐性系が出現した。綿花の角斑病を引き起こすキサントモナス・カムペストリスpv.マルバセアルム(Xanthomonas campestris pv. malvacearum)は、現在は水銀を含む化合物および銅スプレーで種を処理することにより抑制されている。X. campestris pv. VesicatoriaおよびX. campestris pv. Campestrisなどの、その他のキサントモナス・カムペストリス種は種子伝染性であり得、損傷なしに種子を処置する効果的な手段はない。これらの化学品では抑制は十分ではないが、有用な細菌も殺し、環境を汚染し、化学的損傷を引き起こす。抗生物質耐性細菌もまた出現し、潜在的に属間で多剤耐性遺伝子を伝達する細菌の能力は、ヒトおよび/または動物の病気の抗生物質での治療を脅かすものである。
【0030】
植物細菌病原体を抑制する手段はほとんどなく、重金属含有スプレーや抗生物質のような入手可能なものは、十分に効果的ではなく、環境的に受容されないものであるため、また、細菌病原体耐性の野菜や果物が比較的少ししか入手できないため、植物病原体を抑制するための、効果的、無毒、生分解性で、環境的に受容可能な手段に対する必要性がある。また、植物を処置して様々な起源の植物病害を消滅させるか抑制する手段を開発する必要性がある。
【0031】
加えて、排水、土壌、石油流出、製油所廃物、炭化水素系汚染物で汚染された製油所および排水処理スラッジの生物学的処理やバイオレメディエーション(bioremediation)が望まれる。これらのプロセスは、天然細菌または真菌に依存して典型的な炭化水素の炭化水素系汚染物を、より環境に優しい物質(バイオレメディエーション)に生分解し、そして、これらのプロセスの例としては、周知の排水処理のための好気性および/または嫌気性のプロセスに加えて、水、土地、およびその他の上述の汚染物質への石油流出の処理のために使用されるプロセスが挙げられる。セルロースおよびリグニン含有材料は、細菌、そして、必要に応じて、窒素およびリンの細菌栄養とともに、土壌およびその他の粒子状固体またはスラッジのような半固体基質のバイオレメディエーションにおいて、しばしば使用される。石油流出、特に水へのものは、原油で汚染された産油現場がそうであるように、特に処理が困難である。排水プロセスは、バイオレメディエーションを行った排水の産出に加えて、汚染されたスラッジを産生する。このスラッジは処理され、その中に残っている炭化水素系汚染物を生分解しなければならない。典型的には、木片およびわらのような1つ以上のセルロース材料が改良材と呼ばれているものとしてスラッジに加えられ、混合されて多孔性と生活性細菌のためのサイトを提供する。炭化水素系材料に汚染された土地を処理するときは、このような材料が土地すなわち土壌とともに混合され、その中で炭化水素が二酸化炭素と水とに生分解する堆肥塊を形成する。
【0032】
水性媒体に懸濁しているか部分的に溶解している不必要な土壌を壊すことのできる加速した活性の細菌への強い環境的および経済的需要がある。このような土壌は、以下を含む幾つかの方法に分類される:総懸濁固体(TSS)、総揮発性固体(TVS)、スラッジ、および集合的に、脂肪、油、およびグリース(FOG)。このような土壌は、それらの能力において分類され、懸濁される液の生命を保持する能力を向上させる。通常の分類としては、化学的酸素要求量(COD)および生化学的酸素要求量(BOD)が挙げられる。加速された活性の細菌(すなわち高活性細菌)もまた、フェノール化合物やクロム副産物などのある種の毒性廃棄物を分解するために用いられてきている。
【0033】
典型的な用途では、順化の後、活性細菌が毒性廃棄物を処理するために用いられ、損害を与えず容易に分解する無毒の最終生産物を生成する、高活性細菌もまた、悪臭を放つ水性排出物を抑制し取り除くために使用されてきた。硫化水素、アンモニア、酪酸のような悪臭を放つ物質は、分解し変性すると、本質的に臭いが無い。毒性材料、悪臭を放つ材料という両方の分類に当てはまる材料の例は、気体形態または水溶液で、毒性であって悪臭を放つ硫化水素である。
【0034】
通常土壌で見いだされるいくつかの細菌株は、通常汚水で見いだされる土壌廃棄物の分解サイクルを顕著に短くすることが見いだされた。このような土壌細菌の例としては、少し記述するだけでもアルスロバクター属(Arthrobacter)、バシラス属(Bacillus)、 シュードモナス属(Pseudomona)、フラボバクテリウム属(Flavobacterium)およびアシネトバクター属(Acinetobacter)が挙げられる。動物の腸に見いだされるある種の細菌は脂肪、油、およびグリースを次に好ましくは分解する酵素を産生することが見いだされている。このような酵素の例は、多くの反すう動物に見出される。特に注目すべきは、ヒツジで見出されるリパーゼ生産菌である。最後に、ロドスピリルム属(Rhodospirillum)およびクロマチウム属(Chromatium)の変種などの細菌は、塩水に一般的に見出され、迅速かつ効果的に硫化水素の水溶液を分解することが見出されている。これらは、しかし、ある環境で見出される細菌が別の環境で役に立つように用いられて必要のない種および溶質を取り除くために用いることができる多くの状況の少ない例である。
【0035】
土壌の再利用に最小限の影響しか与えない(例えば、圧縮強度または耐荷重能力の減少が最小限であるか、または無い)、合理的に迅速な汚染物の生分解を提供する原油生産サイトなどの汚染地区におけるバイオレメディエーションプロセスに対する必要性もある。加えて、多くの有機廃棄物が毎年、農業プランテーション、動物農場、製粉機、食品加工場、および工場から生成しているため、これらの廃棄物を環境に優しい方法で処分するための方法を見つける必要性がある。
上記問題の全てを解決する環境的に受容可能な組成物および方法に対する、長年にわたる切実な必要性がある。
【発明を実施するための形態】
【0054】
植物病害を抑制するための本発明の組成物および方法が開示および記載される前に、本発明は、本明細書に開示されている特定の構成、プロセス工程、および材料に限定されず、そのような構成、プロセス工程、および材料は多少変化してもよいことが理解されるべきである。また、本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためにのみ使用され、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲およびその等価物によってのみ限定されるものであるため、限定することを意図するものではないことが理解されるべきである。
【0055】
本明細書および添付の特許請求の範囲において使用されるように、文脈が明確に指示しない限り、単数形の「a」、「an」および「the」は複数対照を含むことに注意しなければならない。したがって、例えば、植物病原体の増殖を阻害または治療するための「活性」を含む組成物の参照は、二つ以上のこのような活性の参照を含み、「溶媒」の参照は、そのような溶媒の1つ以上の参照を含み、「病原体」の参照は、このような病原体の1つ以上の参照を含む。
【0056】
本発明を説明し、請求項の記載を行なう際に、以下の用語が以下に示す定義にしたがって用いられる。
本明細書で使用される「植物部分」は、植物病原体によって感染または侵入され得る、葉、茎、根、果実、種子、塊茎などを指す。
土壌は植物が植えられている培地を意味することを意図する。
本明細書で使用される「植物病原体」は植物の部分に感染および/または侵入し、その中に病気を引き起こすことができる病原体を指す。
本明細書で使用される「活性」は、植物の部分および/または土壌に適用されるとき、植物病原体の増殖を緩和、治療、処置、予防、および阻害する効果を発揮することができる発酵生産物の成分であって水溶液中で上記発酵生産物から抽出できるものを意味する。
本明細書で使用される用語「殺菌」は、細菌の死亡率を増加させる、または細菌の増殖速度を阻害する物質の能力を指す。
【0057】
生物学的抑制:明細書で使用される場合、「生物学的抑制」は、第二の生物を用いた、病原体または昆虫または他の望ましくない生物の抑制として定義される。生物学的抑制の公知のメカニズムの例は、根の表面上の面積のために競合して打ち勝つ真菌によって根腐れを抑制する腸内細菌の使用である。抗生物質のような細菌毒素が病原体を抑制するために使用されてきた。毒素は、単離され、植物に直接適用するか、またはその場で毒素を産生するように細菌種を投与することができることができる。
【0058】
有機廃棄物を参照して本明細書で使用される場合、用語「処理する」、「処理」およびその文法上の変形は、有機廃棄物の中に含まれる化合物の分解または転換をもたらす開示された組成物と上記有機廃棄物との接触を指す。例えば、処理は、その中に含まれる臭気化合物を中和するように化合物を分解して有機廃棄物を無臭にすること、または有機廃棄物の栄養レベルを増大させるように、炭素化合物を転換することもしくは窒素固定を行なうことを含む。分解または転換は、例えば、開示された組成物中の1つ以上の微生物によって分泌される酵素によって影響を受ける場合がある。酵素の典型例としては、限定されるものではないが、セルラーゼ、アミラーゼ、キシラナーゼ、ガラクタ、マンナナーゼ、アラバナーゼ、β-1,3-1,4グルカナーゼ、グルコシダーゼ、キシロシダーゼ、リパーゼ、ヘミセルラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、ペクチンエステラーゼなどが挙げられる。
【0059】
本明細書で使用される場合、バイオレメディエーションは汚染除去の一種であり、他の種類の汚染除去は、化学的処理、機械的除去、および熱還元である。本明細書で使用される場合、汚染物質は、望ましくないが必ずしも毒性ではない性質を環境物質に付与する任意の物質である。用語「汚染物質」と「汚染質」は同義的に使用される。本明細書で使用する場合、用語「環境物質」は、バイオレメディエーションされる材料を指し、用語「マトリックス」、「廃棄物」、「残骸」、および「廃物」と同義に用いられる。バイオレメディエーションされた組成物が提供されると、材料は、完全なバイオレメディエーションのためには後続の処理、その後の処理時間等が必要となる可能性があっても、「処理材料」または「バイオレメディエーションした材料」と呼ばれる。未処理の材料からの汚染物質の低減の任意のレベルは開示されるバイオレメディエーション法によって包含される;汚染物質が検出されない程度(例えば、100%のバイオレメディエーション)のバイオレメディエーションは、発生してもよいが、その必要はない。
【0060】
培養:用語「培養」は、本明細書で使用されるように、様々な種類の媒体の上またはその中における微生物の増殖を指す。
組成物:「組成物」は、活性剤と、不活性な(例えば、検出可能な薬剤または標識あるいは液体担体)または農薬などの活性な、他の化合物、担体または組成物との組み合わせを意味することを意図する。
【0061】
有効量:「有効量」は、本明細書で使用される場合、有益なまたは所望の結果に影響を与えるに十分な量である。有効量は、1回以上の投与で投与することができる。治療、阻害または保護の観点において、有効量は、対象の感染または疾患状態の進行を改善、軽減、予防、安定化、逆転、減速または遅延させるのに十分な量である。
【0062】
殺真菌:本明細書で使用される、「殺真菌」は、真菌の成長の速度を低下させる、または真菌の死亡率を増加させる物質の能力を指す。
真菌:用語「真菌(fungus)」または「真菌(fungi)」は、本明細書で使用されるように、クロロフィルを欠く有核有芽胞子性生物の多種多様を含む。真菌の例としては、酵母、カビ、白カビ、さび菌類、そしてキノコが挙げられる。
殺虫:本明細書で使用される「殺虫」は、昆虫またはそれらの幼虫の死亡率を増加させ、または成長率を阻害する物質の能力を指す。
殺菌:本明細書で使用される「殺菌」は、微生物の死亡率を増加させる、または増殖速度を阻害する物質の能力を指す。
【0063】
変異体:本明細書で使用される、用語「突然変異体」または「変異体」は、所望の生物学的活性は親株と同様のままである親株の改変を指す。突然変異体または変異体は人間の介入なしに自然の中で発生し得る。それらは当業者に公知の種々の方法および組成物により治療することにより得られる。例えば、N-メチル-N'-ニトロ-N-ニトロソグアニジン、エチルメタンスルホン酸(ethylmethanesulfone)のような化学物質で、またはガンマ、x線、もしくはUV照射を用いた照射によって、または当業者に周知の他の手段によって、親の株を処理することができる。
【0064】
殺線虫:本明細書で使用される用語「殺線虫」は、線虫の死亡率を増加させる、または増殖速度を阻害する物質の能力を指す。
農薬:本明細書で使用される用語「農薬」は、害虫、すなわち、望ましくない生物の成長率を低下させる、または害虫の死亡率を増加させる物質の能力を指す。
【0065】
本発明の生産物は、農学、環境浄化、生態、およびグリーン生産物が望ましい他の多くの分野での多くの用途に有用である。本発明の生産物は、多くの病原体を、抑制し、緩和し、そして、それらに対する抵抗性を誘導する。
【0066】
農業分野では、上記生産物は、土壌散布または葉面散布により、本明細書で定義される、ウイルス、細菌、真菌、昆虫および他の害虫、または害虫の複合体を抑制するために有用である。上記生産物が効果的である妨害としては特に、観賞用ヤシの木、ココヤシ、ナツメヤシ、アフリカアブラヤシおよびこれらのハイブリッドを含むがそれらに限定されない、ヤシの木の全ての種における、芽腐れ、樹冠腐敗、赤輪病、フィトフトラ パルミボラ(Pudricion de Cogollo)、枯死性黄化病、およびその他の病原体の病害または複合病害が挙げられる。
【0067】
本発明の生産物で治療される他の病害としては以下が挙げられる:
1.バナナやプランテン、オウムバナ科、ゴクラクチョウ、および他のバショウ科ならびにそれらのハイブリッドのすべての種における、モコ病、黒シガトカ病、黄色シガトカ病、腐敗病(Erwinia)、線虫、ヤシオオオサゾウムシ(Picudo)などのその他の病原体の病害または複合病害。
3.米、小麦、トウモロコシ、ソルガム、およびそれらのハイブリッドを含むがそれらに限定されるものではない穀類や穀物のすべての種における、イネいもち、穂枯れ、フザリウム、バネオ米(Vaneo de Arroz,)、モザイクウイルス、およびその他の病原体の病害または複合病害。
【0068】
本発明の生産物を用いた処置のために含まれている他の作物や植物としては、コーヒー、カカオ、サトウキビ、花や他の観賞植物、果物、野菜、豆類が挙げられ、大豆、ピーナッツ、トマト、アボカド、マンゴー、梨、列収穫作物、牧草地や草、柑橘類、ビート、果実、根野菜、塊茎野菜および/または作物を含むがそれらに限定されない。
【0069】
本発明の生産物はまた、植物、動物または微生物の成長および/もしく発達を攻撃、消費(全体または一部)、または妨げ、ならびに/または上記植物、他の植物および/もしくは他の動物もしくはヒトへの伝染媒介として作用する、昆虫や他の節足動物のすべての種類に対する有用なバイオ農薬である。
【0070】
本発明の生産物は、効果的に本発明の組成物によって忌避され、または根絶することができる節足動物に対して有用であり、アノフェレス アルビマナス(Anopheles albimanus)などのハマダラカ属(Anopheles spp)に代表されるような蚊(イエカ属(Culex spp.))など、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)などのヤブカ属(Aedes spp.)など、一般的な蚊(Culex pipiens pallens)、コガタイエカ(Culex tritaeniorphynchus)などの家の蚊(イエカ属(Culex spp.))など、ブユ (Simuliidae)、サシバエ(Stomoxyidae)、スナバエ(双翅類(Psychodidae))、ヌカカ(bitting midge)など;ならびにキララマダニ属(Amblyomma)、コイタマダニ属(Rhipicephalus)、カクマダニ(Dermacentor)、マダニ(Ixodes)、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis)、ウシマダニ属(Boophilus)などのマダニIxodidaeなどのような吸血昆虫が挙げられる。
【0071】
本発明の生産物の他の用途としては、魚、エビ、藻類、植物プランクトンおよび動物プランクトンの養殖、土壌からの有害化学痕跡の除去、農業において遭遇する有害な病原体および微生物、ならびに任意のおよびすべての他の病原体の病害および/または複合病害の増殖を阻害する抑止土壌の創出が挙げられる。病原体によって、我々は、ウイルス、真菌、細菌、昆虫および/もしくは害虫または、植物および土壌に、有害な(生物学的および経済的に)影響を与える媒介生物を意味する。複合病害により、我々は、病害や(生物学的にもしくは経済的に)有害な状態を植物、動物、または微生物に作り出す1つ以上の病原体の相互作用を定義する。
【0072】
本発明の生産物は、また、以下のようなバイオ産業用途に使用を見出す:
1.限定されないが(全ての形態の)アルコール発酵、酵母増殖、および/または牛乳誘導体の生産に関与する酵母、藻類、植物および動物プランクトン、乳酸菌などを含む発酵プロセスにおける微生物の養育助成およびストレス要因の低減。
2.タンパク質、油、材料、およびその他の有機化合物の生産のためのミクロ−、メゾ−、およびマクロ−藻類、植物および動物プランクトンの生産における養育助成およびストレス要因の低減。
3.ヒューマンヘルスの改善における、炭化水素、毒性化学品、有機および無機材料の分解、ならびに土壌および/または水の実体に影響する汚染物質の鉱化、工業プロセスからの有機廃棄物の分解から生じる臭気および媒介生物の除去または抑制、有機汚染材料からの堆肥、物質、腐植土(hummus)、土壌、および腐葉土(mulches)の創出のようなバイオレメディエーション用途、電力とパフォーマンスを向上させ、生物学的プロセス(バイオ燃料)、および石油に由来する異なる燃料の汚染物質排出量を低減するために、カロリー電位(BTU単位)の増加と粘度の低下とを達成し、および/または燃料中に存在する異なる炭化水素分子の引火点を均質化する、燃料と混合するためのアルコール基質のような燃料添加剤としての用途。
【0073】
本発明の生産物は、また、石油およびその誘導体、油、ビチューメン、シェール油、廃油などの液化を含むがそれらに限定されない、石油生産物およびバイオ燃料の粘度の低減のために使用することができ、それらの商業的用途を拡大し、および/またはフィールドからのそれらの抽出を容易にする。粘度の低下は、燃焼の効率と相まって、炭素粒子を減少させる結果となり、エンジン、燃料ライン、排出管、および添加剤と接触する燃焼システムの他の部分のクリーニングまたは洗浄に寄与する。
【0074】
本発明は、グリーンバイオレメディエーションおよび水の浄化においてはもちろん、殺真菌剤、殺菌剤、抗ウイルスなどの農業において使用を見出す複数の生産物を提供する。
【0075】
最も広い態様では、本発明は、グリーンピース、小豆、イエローコーン、白タマネギ、ネギ(春タマネギ)、ユーカリの葉および/または花、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサの葉、ユッカの葉、ナツメグ(内部)、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサ葉、ルーダの葉(Ruda Leaves)、ヨモギの葉(アブサン(Absinthe))、緑または赤ピーマン(非スパイシー)、皮をむいたニンニク、シトロネラの緑の葉、小豆、ミントグリーンの葉、赤いトマトの葉および果実、大豆の葉および果実、セロリ(葉および枝)、バジル(葉)、生オート麦外皮、オレガノの葉、マタ・ラトン葉(マドルライラック(jacquin))、小豆、ホーステールシダ(トクサ科)、プランテンの葉、バジルオイル、ひよこ豆、レンズ豆、大麦、クエン油、白米、サリトレ、大麦(穀物)、ソルガム、黄色松のおがくず、マツ油からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加海塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、飲料水、ならびに酵母サッカロマイセス・セレビシエ(yeast Saccharomyces Cerevisiae)、枯草菌胞子(Bacillus Subtillis spores)、バチルス・アグロメランス胞子(Bacillus Aglomerans spores)、バチルス・メガテリウム胞子(Bacillus Megaterium spores)、バチルス・シュードモナス(Bacillus Pseudomonas)、アゾトバクター(Azotobacter)、およびバチルス・リケニフォルミス(Bacillus Lincheniformis)からなる群より選択される1つ以上の接種材料、の発酵生産物を含む、植物病原体による病害の進行を治療、阻害、または予防するための組成物を提供する。本発明の実施例で示されるように、上記組成物は、バイオ農薬、バイオレメディエーション、浄水、養殖や、農作物や土壌が自然の中で知られているすべての害虫によって脅かされているすべての用途での使用に特に有用である。さらに、本発明の組成物は、また、農業廃棄物、廃水の臭気を抑制するのに特に有用である。
【0076】
微生物の多数の種が本発明の発酵組成物の製造に使用することができることに留意すべきである。微生物種としては、ストレプトマイセス種(Streptomyces sp.)微生物またはコリネバクテリウム種(Corynebacterium sp.)微生物の1つとともに、バチルス種(Bacillus sp.)微生物、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)微生物、ビフィドバクテリウム属(Bifidobacterium sp.)微生物、およびラクトバチルス種(Lactobacillus sp.)微生物が挙げられる。その他の微生物としては、ストレプトマイセス・パクタム(Streptomyces pactum)、コリネバクテリウム・ストリアトゥム(Corynebacterium striatum)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus,)、バチルス・ブレビス(Bacillus brevis)、バチルス・セレウス(Bacillus cereus)、バチルス・ズブチリス(Bacillus subtilis)、バチルス・スファエリクス(Bacillus sphearieus)、バチルス・リケニホルミス(Bacillus licheniformis)、シュードモナス・アルカリゲネス(Pseudomonas alcaligenes)、シュードモナス・マリノグルチノサ(Pseudomonas marinoglutinosa)、ビフィドバクテリウム・サーモフィルス(Bifidobacterium thermophilus)、ラクトバチルス・カゼイ(Lactobacillus casei)、ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus planatarum)とラクトバチルスファーメンタム(Lactobacillus fermentus)が挙げられる。
【0077】
本発明の生産物の一つは、他の発酵生産物の増強剤として作用する。上記増強剤は、小豆、エンドウ豆、白米、イエローコーンおよびそれらの混合物からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、ヨウ素無添加塩、飲料水ならびにバチルス・メガテリウム(Bacillus Megaterium.)、の発酵生産物を含む生産物である。上記増強剤は、農業バイオ農薬としておよびバイオレメディエーションで使用するために非常に有用な組成物を製造するために、次の生産物と組み合わせることができる。上記増強剤は、
【0078】
(1)白タマネギ、ネギ(春タマネギ)、ユーカリの葉および/または花、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサの葉、ユッカの葉、ナツメグ(内部)からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびに枯草菌(Bacillus Subtillis)、の発酵生産物と組み合わせる;
【0079】
(2)ネギ(春タマネギ)、白タマネギ、グリーンレモンの皮と外皮、イラクサの葉、ルーダの葉、ヨモギの葉(アブサン)、ユーカリ(葉および/または花)、ナツメグ(内部)からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・アグロメランス(Bacillus Aglomerans)、の発酵生産物と組み合わせる;
【0080】
(3)緑または赤ピーマン(非スパイシー)、皮をむいたニンニク、シトロネラの緑の葉、小豆、ミントグリーンの葉、イラクサの葉、赤いトマトの葉および果実、ルーダの葉からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・シュードモナス(Bacillus Pseudomonas)、の発酵生産物と組み合わせる;
【0081】
(4)生オート麦外皮、大麦(穀物)、ユッカの葉、白タマネギ、グリーンレモンの皮と外皮、シトロネラの緑の葉からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・メガテリウム(bacillus megaterium)、の発酵生産物と組み合わせる;
【0082】
(5)大豆の葉および果実、セロリ(葉および枝)、バジル(葉)からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ(saccharomyces cerevisiae)、ならびにバチルス・メガテリウム(bacillus megaterium)、の発酵生産物と組み合わせる;ならびに
【0083】
(6)オレガノの葉、大豆(葉および果実)、セロリ(葉および枝)、バジル(葉)、サリトレからなる群より選択される1つ以上の天然生産物、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、ならびにバチルス・メガテリウム(bacillus megaterium)、の発酵生産物と組み合わせる。
【0084】
本発明の生産物の別の一つは、マタ・ラトン葉(マドルライラック(jacquin))、小豆、イエローコーン、白米、バジルオイルからなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ(saccharomyces cerevisiae)、ならびにアゾトバクター(azotobacter)、の発酵生産物を含む組成物である。
【0085】
本発明のさらなる生産物は、ひよこ豆、レンズ豆、大麦、オート麦外皮、クエン油からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ(saccharomyces cerevisiae)、バチルス・メガテリウム(bacillus megaterium)、枯草菌(Bacillus Subtillis)、ならびにバチルス・リケニフォルミス(bacillus lincheniformis)、の発酵生産物を含む組成物である。
【0086】
本発明はさらに、農業害虫の抑制と排水のバイオレメディエーションのために有用であるバイオ由来組成物であって:
(a)(i)1〜10重量%のグリーンピース、(ii)1〜10重量%の小豆、(ii
i)1〜10重量%のイエローコーン、(iv)1〜10重量%のソルガム、(v)5〜10重量%の黄色松のおがくず、(vi)1〜10重量%のマツ油、(vii)0.1〜0.5重量%の非ヨウ素添加海塩を含む処方をパン酵母0.01〜0.10重量%で発酵した生産物;および
(b)1〜20重量%の、枯草菌胞子、バチルス・アグロメランス胞子およびバチルス・メガテリウム胞子を含む胞子混合物
を含むバイオ由来組成物を提供する。
【0087】
本発明はさらに、ひよこ豆、レンズ豆、大麦、オート麦外皮、クエン油からなる群より選択される1つ以上の天然生産物、ヨウ素無添加塩、リン、カルシウム、ケイ素およびチタンおよびストロンチウムを含む無機ミネラル、水、サッカロマイセス・セレビシエ、バチルス・メガテリウム、ならびにバチルス・シュードモナス、の発酵生産物を含むバイオ脱脂組成物を提供する。
【0088】
本発明の発酵プロセスで使用されるミネラルとしては、約10.00−20.00ppmのNa、5,000.00−20,000.00ppmのMg、100.00−500.00ppmのAl、上記ミネラル中の多くの元素のケイ酸塩として存在するSi、20.00−60.00ppmのP、10.00−30.00ppmのK、30,000.00−200,000.00ppmのCa、50.00−550.00ppmのTi、10.00−45.00ppmのMn、300.00−1500.00ppmのFe、0.20−1.50ppmのCo、0.5−3.00ppmのNi、0.30−5.00ppmのCu、0.50−4.00ppmのZn、0.5−5.00ppmのAs、200.00−1,000.00ppmのSr、および5.00−35.00ppmのBa、ならびにこれらのミネラル中に一般に見出される他の多くの微量元素が挙げられる。
【0089】
本発明の生産物は以下のプロセスで作製される:
1.天然成分を、切断またはサイズに縮小し、水と混合する。
2.前の工程から得られた混合物を、その後沸騰するまで加熱する。
3.次に、上記混合物を室温に冷却する。
4.上記工程3で得られた混合物の上部からサンプルを取り出し、上記サンプルが固体を含まないようにチェックする。
5.続いて、前記工程4で取り出されたサンプル500mLに酵母サッカロマイセス・セレビシエ(フライシュマン銘柄)を加え、酵母が完全に取り込まれるまで手動でゆっくりと混合する。
6.工程3で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、約5分間穏やかに混合する。
【0090】
7.生産物を、発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように十分なスペースを残したまま、涼しく乾燥した場所で8日間保管する。酵母の存在下で、固体は嫌気発酵し、水も発酵し、および上面も同様に好気発酵させる。
8.発酵保存8日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用しておよび再循環ポンプを用いて、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムが除かれるようにするために生産物を濾過する。生産物は数回濾過する。
9.隔膜ポンプを利用して電磁界(2-10,000ガウス)を供給されているパイプを介して生産物を再循環させ、光刺激を適用するためにタンクに保管する。上記電磁界は、発酵からのすべての生産物が得られた生産物中の水分子によって捕捉されるように、調整する。すべてが水と複合体となると、その生産物は、次の工程の準備ができているということである。この工程のための典型的な終点は、複合体混合物の揮発性成分の減少である。乾燥生産物の場合には、適用は、適用の別の方法になり、すなわち、トレイを通過し、電磁界にさらされる。
10.続いて、無菌の生産物を提供するために、生産物を周波数240〜280nmの紫外光で処理する。無菌の生産物を得ることができれば、別の周波数を用いてもよい。
11.工程10の後、バチルス微生物胞子や微生物の混合物を、さらなる発酵のために追加し得る。
【0091】
プロセスの多くの変形が、本発明の実施例に記載されており、上述したプロセスは本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0092】
本発明の別の態様は、植物の近傍で本発明の組成物を適用することを含む、植物病原体の病害の発症を治療、阻害または予防するための方法を提供する。好ましい実施形態では、病原体はアスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、セルコスポラ・ベタエ(Cerpospora betae)、クルブラリア属(Curvularia sp.)、長包霊芝(Ganoderma boninense)、ゲオトリクム・キャンディダム(Geotrichum candidum)、シガトカ病菌(Mycosphaerellafijiensis)、フィトフトラ・パルミボラ(Phytophthora palmivora)、フィトフトラ・ラモラム(Phytophthora ramorum)ピシウム・ウルティマム(Pythium ultimum)、リゾクトニアソラニ(Rhizoctonia solani)、リゾプス属(Rhizopus sp.)、スエヒロタケ属(Schizophyllum sp.)、菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum )、バーティシリウム ダーリエ(Verticillium dahliae)、またはダイズ葉焼病菌(Xanthomonas axonopodis)であってもよい。別の実施形態では、宿主植物は長包霊芝またはフィトフトラ・パルミボラによって引き起こされる病害に感受性である。別の実施形態では、宿主植物はアブラヤシの植物であり、この方法は、植物病原体の増殖を阻害するのに有効である。他の実施形態において、本方法は、植物病原体を殺すのに有効である。
【0093】
いくつかの実施形態は、植物の根、茎、幹(木)、種子、または葉のような植物の近傍にまたは直接適用され、植物のこれらの部位に塗布されたり、植物のこれらの部位に注入されたりする組成物を提供する。その他の態様では、組成物は、土壌もしくは植物成長培地を、この土壌もしくは植物成長培地を本発明の組成物に曝すことによって、または上記組成物と混ぜるなどの直接接触によって、治療または滅菌するために使用することができる。
【0094】
本発明はまた、農業果樹園において、サシバエ(Stomoxys calcitrans)の蔓延を処置、低減、および/または予防するための方法を提供し、上記方法は、果実プラントまたは土壌に、(a)(i)1〜10重量%のグリーンピース、(ii)任意に1〜10重量%の小豆、(iii)任意に1〜10重量%のイエローコーン、(iv)任意に1〜10重量%のソルガム、(v)任意に5〜10重量%の黄色松のおがくず、(vi)任意に1〜10重量%のマツ油、(vii)0.1〜0.5重量%のヨウ素無添加海塩、(viii)0.01〜0.10重量%のパン酵母を含む処方を発酵した生産物;ならびに
(b)1〜20重量%の、枯草菌胞子、バチルス・アグロメランス胞子およびバチルス・メガテリウム胞子を含む胞子混合物を含む組成物の有効量を適用することを含む。
【0095】
本発明はさらに、ヤシの木に感染する農業害虫の抑制に有用なバイオ由来組成物を提供し、上記組成物は、(a)(i)1〜10重量%のグリーンピース、(ii)1〜10重量%の小豆、(iii)1〜10重量%のイエローコーン、(iv)1〜10重量%のソルガム、(v)5〜10重量%の黄色松のおがくず、(vi)1〜10重量%のマツ油、(vii)0.1〜0.5重量%のヨウ素無添加海塩、(viii)0.01〜0.10重量%のパン酵母を含む処方を発酵した生産物;ならびに
(b)1〜20重量%の、枯草菌胞子、バチルス・アグロメランス胞子およびバチルス・メガテリウム胞子を含む胞子混合物を含む。
処置されうる特定のヤシの木を以下表1に挙げる。
【0097】
上記で説明したように、ヤシの木の芽腐れ病を引き起こしうる多くの病原体がある。一般的な原因のいくつかは、フィトフトラ・パルミボラ(Phytophthora palmivora)、チェラウィオプシス・パラドクサ(Thielaviopsis paradoxa)、および細菌である。病害を引き起こす病原体にかかわらず、症状と処置は同じである。
【0098】
ヤシの木が最初に芽腐れ病に感染したときに、視認できる最初の症状は:剣状葉(新しい主葉)の変色およびしおれ、より新しい葉状体(葉)の変色およびしおれである。黄変やしおれは通常、葉の内側の部分から外側にある。病害の重症例では主葉や剣状葉は簡単に芽から引き出すことができる。背の高いヤシの木では、頂芽(新たな成長が現れるトップポイント)が地上から見ることができないところでは、芽腐れ病の初期病態は、しばしば見落とされる。新しい葉の成長が停止し、樹冠が縮小されるように見え始めるか、その頂点を失って平坦に見えるようになるまで、しばしば、病害発生に気づかない。このような場合、しばしば、頂芽が死んで、新しい葉は生成されない。木はゆっくり死ぬ数ヶ月の間、既存の葉は緑色のままである。
【0099】
細菌感染によって引き起こされるヤシ芽腐れ病は、多くの場合、低温に暴露することによって木にかかる、寒害やストレスと関連している。ヤシの木は寒害に曝されるとヤシ芽腐れ病の発生を予防するために、木は実施例1、5、6または8の生産物で処置されるべきである。寒害やフィトフトラ・パルミボラなどの芽腐れ病を引き起こすその他のものからの害の後すぐ、頂芽に噴霧し、その後10〜14日ごとに繰り返し、4つの一連の処置がされるべきである。ヤシの芽腐れ病が現れるまで待つことは最善ではない。害を受けた葉を剪定または除くことはさけるべきである、なぜなら、これにより木に多くのストレスがかかり、他の細菌や真菌感染症が上記木に入る可能性を増加させるからである。
【0100】
ヤシ芽腐れ病を治療し予防するとき、ヤシの木が、すべての新しい成長が出現する一つ頂芽だけを有することを実現することが重要である。新たな成長が現れる多くのポイントを持っているカエデやリンゴの木などのほとんどの木とは異なり、ヤシは、その単一の頂芽だけに依存している。頂芽や中心が病気になったり、寒い期間中に凍結して死んだ場合、木は、新しい葉の成長を出すことができなくなり、死んでしまう。これが、頂芽の定期的なモニタリングおよび予防ケアが、健康的なヤシの木を維持するために不可欠である理由である。
【0101】
ヤシ芽腐れ病を治療するための推奨手順
ヤシ芽腐れ病の発症を予防するための措置をとることを常に最善である。ヤシの木が寒害にあったり、一部にヤシ芽腐れ病が確認された場合は、予防の工程が取られるべきである。予防的治療としては、実施例5、6または8で例示する本発明の生産物を木の頂芽に噴霧し、その処置を、10〜14日ごとに3つから4つまたは必要に応じて繰り返す。
【0102】
ヤシの木がすでにヤシ芽腐れ病を示している場合は、頂芽に最も焦点を当てて、実施例5、6または8の生産物で木を治療する。必要に応じて、7日ごとに噴霧を繰り返す。木が芽腐れ病に感染していると、それは通常死ぬが、本発明の処方で早く治療されるほど、生存の可能性を増加させることができる。実施例5、6および8の生産物も芽腐れ病を反転させ、また複合病害に対するヤシの自然な耐性を誘導することができる。
【0103】
本発明のさらなる態様において、本発明の組成物は、1960年に米国ルイジアナ、バトンルージュで最初に記録された、イネホコリダニ、ステネオタルソネムス・スピンキ(Steneotarsonemus spinki)、を治療するために有用である。このダニは、中国、インド、台湾、韓国、フィリピン、タイなどのアジア諸国で重要なイネ害虫として認識されてきている。ダニは、重度の収率損失を引き起こして、1997年にキューバで検出され、その後30〜90%の収率の低下を招くとして、ドミニカ共和国、ハイチ、ニカラグア、コスタリカ、パナマで報告された。ダニは、2005年にはコロンビアで検出されたが、低い集団であり有意な収量の減少はなかった。ステネオタルソネムス・スピンキ(S. spinki)の幼虫および成虫はイネの植物組織を餌とし、葉鞘および穀物外皮の褐変を引き起こす。主な被害は、細菌穂枯病の病原体(バークホルデリア・グルメ(Burkholderia glumae)に関連して引き起こされ、穂発生中に検出されて空穂病や穀物不毛として知られる病害を生じる。実施例1、5、6、7および8の生産物は、イネにおいて遭遇するこの病害に対抗するのに特に有用である。
【0104】
コメのホコリダニは通常、真菌サロクラディウム・オリゼ(Sarocladium oryzae)に関連して見いだされ、近年、細菌バークホルデリア・グルメ(Burkholderia glumae)、パナマ(2005年、2006年)およびコロンビア(2007年)の細菌穂枯病の病原体、に関連して見いだされ、影響を受けた植物(穀物不毛、変色)の発生率は100%に達し、80%超の収率損失を引き起こした。米国では、最近(2007年8月)はテキサス州アルヴィンのRiceTec研究施設で、テキサス州ボーモントのテキサスA&M/USDA ARS施設で、および、プエルトリコ、ラハスの冬の苗床研究施設で、ダニが確認されている。ダニが発見された場所は厳しい検疫規制下にある。この規制はアクセスを制限し、感染した植物は6週間以上、本発明の生産物(実施例1、5、6、7、および8)の一連を噴霧されている。領域は、処置後のダニのために検査された。
【0105】
ダニのライフサイクル(卵から成虫)は、温度および相対湿度に応じて3−10日である。メス成虫は10〜15日の間に約60−75個の卵を産み、年間で48〜55代を完了できる。ダニの主な宿主はイネである。ダニの成長と生殖のための最適条件は25−27Cと80%以上の相対湿度である。晴れた日と低雨の期間がダニの成長に有利であり、低い相対湿度と豪雨は、死亡率を増加させダニの個体数を減らす。ダニは、風、水、昆虫、農業機械によって、種子に播種し、収穫後の植物の破片で生き残ることができる。寄生種子を植えたとき、または隣接する畑にひどく寄生している場合には、ダニは幼植物に検出され得る。軟弱な段階が、餌とするためにまたはその生殖のためにダニに好まれる。ダニは主に幼虫と成虫の高い個体数を見いだすことができる葉鞘の内側の一部に検出される。これは主に葉に近い鞘の上部に発見されたが、また、鞘の中央または下部にも見いだすことができる。鞘の小さな茶色の斑点は、ダニの存在を示すものである。ダニはまた胚乳や外皮の内側部分で見いだされる。その透明な外観、小型サイズ(195-265μm×92-109μm)、および原因鞘の内側の一部に存在することを好むことから、畑で検出することが困難な場合がある。しかし、20×拡大鏡は、個々のダニを検出または300ダニ/cm
2の集団に到達することができたコロニーを検出するために使用することができる。
【0106】
ダニの重い蔓延はイネ生殖成長段階の間に起こり、細菌バークホルデリア・グルメを広め、直立した、または変形した穂を引き起こし、穀物の表面を茶色から濃い黒色に変化させる。影響を受ける穂は、緑、黄褐色、および茶色の実の混合物を含む。ダニは穀物の変形を引き起こすことができる毒素を注入するようである。穀物の品質および製粉が影響を受け得る。葉鞘は褐変症状を示す。観察されたすべての症状が、ダニに関連して見いだされた細菌性穂枯れ病と葉鞘腐敗の病原体によって引き起こされたものと類似している。
【0107】
実施例1、5、6、7、8に例示される本発明の生産物は、イネホコリダニの抑制に特に有効であり、細菌バークホルデリア・グルメが広がってしまうことを防止する。新しい作物にダニが入り込んでしまうことを防止するために、蔓延してしまった畑を収穫した後、植物の残骸を破壊し、植え付け前にイネ種子を消毒する必要がある。熱帯地方では、幼穂形成および発生の最も影響を受けやすい植物の成長段階の間、ダニ成長に有利な条件を回避するように植栽の日付を修正する必要がある。しかし、イネ品種間で観察されたステネオタルソネムス・スピンキに対する耐性の差異は、結果として決定的なものではない。このような適切な窒素施肥、低播種率、植物残渣の破壊、良い土地の準備、嵩上げ、および適切な水管理のような健全な作物の開発に有利な栽培を実践することによって、上記問題は低減する。
【0108】
本発明はさらに、汚染領域に関連する処理領域から汚染物質を分解、消費、崩壊、変換、代謝、および/または除去するために、生物学的、または呼吸の、プロセスの意図的な使用を含む、標的とされるバイオレメディエーションプロセスを提供し、これは生息場所でおよび/または生息場所以外の両方で実行されてもよい。生息場所でのバイオレメディエーションとしては、現在の既存の、または天然の位置からの移動なしに汚染物質を処理することが挙げられ、生息場所以外のバイオレメディエーションとしては、別の場所での処理のために、現在の既存の、または天然の位置から移動して汚染物質を処理することが挙げられる。本発明のバイオレメディエーションプロセスとしては、処理領域に酸化剤および/または栄養素などの反応物質を導入して、汚染された領域内に既に存在している天然の微生物の増殖を強化、補助、増強、刺激、および/または促進することが挙げられ、バイオスティミュレーションと呼ばれており、そして、酸化剤および/または栄養素の導入の有無にかかわらず、処理領域への非天然微生物の導入を含むバイオレメディエーションプロセスはバイオオーグメンテーションプロセスと呼ばれている。
【0109】
バイオレメディエーションを発生させるために、汚染された地域は、汚染物質を代謝するように構成されている微生物集団、ならびにエネルギー源、炭素源、電子受容体(または酸化剤)、栄養素、および適切な環境条件を含む必要がある。微生物集団は、天然の微生物を含んでいてもよく、および/またはバイオオーグメンテーションプロセスの間に処理領域に追加することができる特殊な微生物を含んでいてもよい。汚染物質は、典型的には、エネルギー源および炭素源の両方として微生物集団によって利用され、バイオレメディエーションプロセスが処理領域内の汚染物質の濃度を減少させることができるメカニズムを提供する。
【0110】
本発明のバイオレメディエーション処方は、活性および不活性の両方の構成要素を含んでいてよい。活性成分は、微生物の呼吸の間活発に使用される成分、ならびに/またはバイオレメディエーション処方の微生物、汚染物質、処理領域、および/もしくは汚染された部位への送達に活発に関与するバイオレメディエーション処方の成分を指していればよい。対照的に、本発明のバイオレメディエーション処方の不活性成分は微生物の呼吸の間活発に使用されず、ならびに/または、バイオレメディエーション処方の微生物、汚染物質、処理領域、および/もしくは汚染された部位への送達に活発に関与しないバイオレメディエーション処方の成分である。
【0111】
本発明はさらに、有機産業廃棄物を処理してこの廃棄物を分解するための方法であって、(a)実施例1に従った発酵生産物を提供すること、および(b)実施例1の発酵生産物を、希釈液と共に、処理プラントの産業廃棄物、沼(lagoon)、タンク、または土壌に添加し、そこで上記廃棄物が分解されることを含む方法を提供する。
【0112】
開示したプロセスおよび組成物を用いて処理することのできる有機廃棄物としては、農業廃棄物、食品廃棄物、有機ゴミ、工場排水、都市廃棄物、下水、汚泥、動物の廃棄物、産業廃棄物が挙げられるが、これらに限定されない。農業廃棄物の例としては、アブラヤシの空果房(EFB)、パームデカンタケーキスラリー、オリーブ殻、トウモロコシの穂軸、コーヒー豆の殻、もみ殻、稲わら、キノコ廃菌床、ヤシの葉、ヤシの幹、ヤシ殻、ヤシ繊維、農場排水、食肉処理場の廃棄物、花の挿し木、使用済み花の堆肥、麦わら、フルーツ廃棄物、野菜くずなどが挙げられるが、これらに限定されない。動物の廃棄物の例としては、死んだ動物、動物の羽、(例えば、動物の腸などの)動物の部分、および鶏糞、牛糞、ヤギ糞、馬糞、羊糞、および豚の糞尿などの動物の糞尿が挙げられるが、これらに限定されない。工場排水は、例えば、ヤシ油工場廃液(POME)およびPOMEスラッジであればよい。
【0113】
開示された方法で処理される有機廃棄物は、例えば、地理的または季節的変動性、コスト、適合、所望の生産物および生産物の性質などによる利用可能性などの基準に基づいて選択することができる。例えば、ヤシ油を生産する地域では、空果房(EFB)の約8百万トンが1年間で発生し、ひいては有用に少なくとも部分的にEFBを有機肥料変換するために開示された方法を用いて処理することができる有機廃棄物の豊富な供給源を提供している。同様に、典型的な食品加工工場は、一日あたり約1.5〜約2トンの間で汚泥を生成することができ、一方、家禽の屠殺場は、約300m
3/日の排水を生成することができ、開示された方法で使用するための有機廃棄物の豊富な供給源につながる。
【0114】
有機廃棄物の一種類を開示された方法で使用してもよく、または有機廃棄物の二つ以上の種類の任意の組み合わせを使用してもよい。例えば、EFBは、鶏糞と共に使用してもよいし、食品廃棄物はPOMEスラッジと共に使用してもよい。有機廃棄物の他の組み合わせの例としては、これらに限定されないが、死んだ鶏と鶏糞との組み合わせ、鶏の羽と鶏糞との組み合わせ、鶏糞とEFBとの組み合わせ、鶏糞およびPOMEとEFBとの組み合わせ、そしてEFBとPOMEスラッジとの組み合わせが挙げられる。
【0115】
本発明の生産物(すなわち、実施例1)が調製されると、有機廃棄物に適用する準備ができている。例えば、有機廃棄物が沼に含まれている場合、生産物は、沼を良好に覆うために沼の表面に噴霧するか、そうでなければ沼の中身と混合することができる。沼に追加されるべき生産物の量は、過度の実験を必要とすることなく、当業者が容易に決定する。廃棄物を適当量な量添加することにより、細菌が廃棄物を代謝するためガスが活発に産生する。さらに、細菌は、2〜4週間以内またはそれより短い時間内に沼に関連した臭気を実質的に抑制する。本発明の生産物を過剰に添加すると、細菌によって生成される大量のガスにより、沼の床からの固形物が沼の表面に上昇する。この条件は「逆さま」であると呼ばれることがある。逆さま沼のための救済策としては、(1)何もせず、細菌によるガスの生産が徐々に減少し、再び固形物が沼床に沈むようにすること、および(2)沼にさらに多くの生産物を追加し、そこで、固形物はさらに細菌によって代謝され、沼の床に沈むことが挙げられる。沼に添加される細菌によるガスの生産は、沼の中身を混合させ、廃棄物と細菌との混合に役立つ。廃棄物は、一般的に沼に追加されていくため、定期的に新鮮な生産物を沼に追加する必要がある。
【0116】
本発明の発酵生産物はまた、熟成剤および成長刺激剤として使用することができる。この効果を与える特定の組成物は、10%のホーステールシダ(トクサ科)、10.0%のプランテンの葉、2.0%の白タマネギ、2.0%のイラクサの葉、2.0%のユーカリの葉および花、2.0%の実施例3の組成物、71.49%の飲料水を含み、また、上記組成物は0.10%のサッカロマイセス・セレビシエも含む。
【0117】
以下の実施例は、本発明の好ましい実施態様の有用性を実証することが意図され、その範囲またはいかなる用途を限定すると考えるべきではない。
【0118】
微生物、すなわち、バチルス等が使用される以下の例の全てにおいて、グラム当たりの単位を形成する典型的な出発コロニー(CFU)は1×10
10CFU/グラムであり、プロセスが完了したとき、グラム当たりのCFUは1×10
8CFU/グラムである。
【0119】
実施例1
以下表2に示す組成を有する生産物は、以下に示す方法によって製造される。
【0121】
表2の組成物の製造プロセス
1.1〜7の成分をそれぞれ表2で参照された量取り、同じ順番で飲料水の41.07Kgと共に混合する。
2.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
3.上記混合物を室温に冷却する。
4.上記工程3で得られた混合物の上部からサンプル500mLを取り出し、上記サンプルが固体を含まないことをチェックする。
5.次に、上記工程4で取り出したサンプル500mLに、0.03kg(30.0g)の酵母サッカロマイセス・セレビシエ(フライシュマン銘柄)を加え、酵母が完全に取り込まれるまでゆっくり手動で混合する。
6.工程3で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、約5分間穏やかに混合する。
7.生産物を、発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように換気のためのスペースを残したまま、涼しく乾燥した場所で8日間保管する。酵母の存在下で、固体は嫌気発酵し、水も発酵し、および上面も同様に好気発酵させる。
【0122】
8.発酵保存8日後に、40ミクロンメッシュフィルターを取り付けられた枠を用いて生産物を濾過し、過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムが除かれるように再循環ポンプが用いられる。生産物は数回濾過する。
9.隔膜ポンプを利用して電磁界(2−10,000ガウス)にさらされているパイプを介して生産物を再循環させ、次に光刺激を適用するためにタンクに保管する。上記電磁界は、発酵からのすべての生産物が得られた生産物中の水分子によって捕捉されるように、調整する。すべてが水と複合体となると、その生産物は、次の工程の準備ができているということである。この工程のための典型的な終点は、複合体混合物の揮発性成分の減少である。
10.次に生産物を240〜280nmの周波数の紫外光で処理して、無菌の生産物とする。
11.工程10の混合物に6.0Kgの枯草菌胞子を加え、手動で5分間混合する。
12.1.5Kgのバチルス・アグロメランス胞子を加え、手動で5分間混合する。
13.1.5Kgのバチルス・メガテリウム胞子を加え、5分間混合する。
14.最終生産物を4および20kgの容器に保管する。
【0123】
畑に適用するために上記生産物をさらに以下のように処理した。
1.実施例1の生産物の6リットルをさらに水30リットルで希釈し、手動で混合し、次いで、潜伏期を開始するために、約15分間混合する。
2.影響を受けた植物の区域に対し、および、昆虫に対し、適用する。微生物学研究室での生産物のサンプルの分析により、生産物の立方センチメートル毎に追加された3つの微生物が何兆個もいることが示されている。
【0124】
実施例2
実施例1の手順を用いて、表3に示す次の生産物を作製する。
【表3】
【0125】
実施例2A
実施例1の手順を用いて、表3aに示す次の生産物を作製する。
【表3a】
【0126】
実施例2B
実施例1の手順を用いて、表3bに示す次の生産物を作製する。
【表3b】
【0127】
実施例2C
実施例1の手順を用いて、表3cに示す次の生産物を作製する。
【表3c】
【0128】
実施例2D
実施例1の手順を用いて、表3dに示す次の生産物を作製する。
【表3d】
【0129】
実施例3
発酵添加剤としての無機組成物
無機組成物は地域の岩石層からの天然に存在するミネラルの混合物である。表4は、適切な組成物である。
【0131】
成分の記載
上記無機処方の成分は、コロンビアの様々な地域から手作業で得られ、以下の成分が豊富である。
リンミネラルは低リン濃度であり、ウイラのコロンビアの地域で山麓の岩石から得られ、土壌の平坦部において、これらのミネラルは非常に柔らかく、この地域の原住民によって手作業で収集される。
カルシウムミネラルもコロンビアのアンデスの西側の山脈の山麓平野地域から得られ、また、それは柔らかい材料であり、手作業で採掘されている。
シリカミネラルはカウカと国境を接するバジェ・デル・カウカ(ハムンジ自治体)のコロンビアの南部から手作業で得られる。
チタンおよびストロンチウム含有ミネラルも、空港近くのコロンビア(バジェ地域)のパルミラ市で、ならびにトゥルアおよびブガの都市で、手作業で採掘されている。この成分は、とりわけ、カルシウム、マグネシウム、マンガンと、非常に低濃度の追加の約70の元素とを有することを特徴とする。
【0132】
製造プロセス
1.ミネラルはすりつぶし、または粉砕し、タルクに類似の非常に微細な粉末を製造するために、40、60または80ミクロンのメッシュのふるいに通過させる。
2.無機原料ミネラルのそれぞれを、適切な容量の容器に添加し、手動で混合して均質な外観とする。
3.前の工程2で得られた混合物をトレイに配置し、薄くて均一な拡散混合物を形成する。
4.無菌処理のための波長のUVランプを用いて前工程からのトレイを露光する。
5.生産物を必要に応じてその後使用するために閉められたプラスチック容器に保管する。
【0133】
この種類の多くのミネラルは、明らかに存在する多くの微量元素を有し、ミネラル含有量が多少変動しても出願人のプロセスの結果には影響しないが、本発明のミネラルの典型的な分析は、以下の主要構成要素を明らかにした。これらの構成要素は、表4aにある。
【0135】
実施例4
表5のこの処方の成分は、本発明の他の生産物とそれらの効率を高めるために混合するのに有用である組成物を提供する。
【0137】
製造プロセス
1.マメ科の構成要素(小豆0.2Kgおよびエンドウ豆0.2Kg(エンドウ豆の代わりにオート麦を加工なしで用いることもできる))を取り、合わせて混合し、粒サイズを下げるために粉砕する。
2.0.4Kgの飲料水を加え、初めに沸騰するまで温めた後、停止し、それが30と40℃との間の温度に達するまで冷却する。
3.適切なサイズの別の容器で穀類(米1.0Kgおよびイエローコーン0.2Kg)を混合し粉砕する。1.2Kgの水を加え、初めに沸騰するまで温めた後、停止し、それが30と40℃との間の温度に達するまで冷却する。
4.工程2および3で得られた混合物を均一な生産物となるまで手動で混合する。
5.0.01Kgのヨウ素無添加塩および0.01Kgの実施例3の組成物を工程4で得られた混合物に加え、均一にするために手動で混合する。
6.前の工程の混合物にバチルス・メガテリウムを接種する。さらに飲料水を加えて最終重量を20kgとする。
【0138】
7.工程6で得られた生産物を、ガスが発酵プロセスから漏れ出ることができるように十分な余地があることを確実にするように、涼しく乾燥した場所で8日間保管する。
8.保存8日後に、生産物を、40ミクロン金属メッシュが備え付けられたフィルターを使用した濾過に付し、その後、濾過の残ったバイオマス中に存在しうるすべての微粒子を除き得るようにするためにポンプを用いて液体を再循環させる。
9.濾過した生産物を、隔膜ポンプを利用して電磁界に曝されているパイプラインを介して再循環させ、UV光照射のためにタンクに保管する。
10.無菌の生産物を作製するために、生産物をUVに曝す。
11.生産物を容器に保管して、1年後は使用に適さないので日付を記載しておく。
12.工程11の生産物は、必要であれば、さらなる調製のための接種材料として、すなわち、このロットの小型サンプル(500ml)として、1.0および5.0℃の間で保存して使用することができる。サンプルは、約60日間有効である。
【0139】
製造プロセスで使用される飲料水は、収集し、その中に存在し得る塩素の除去を保証するために使用前に、2時間開放された環境で保持しなければならない。その後、水は、電磁場とUV光の存在下で再循環に付される。コロンビア、パルミラ、ヴァッレの地域の水は、それは自然な高原の河川や水路から来ており、処理前の汚染度が低いという事実から、このプロセスのために理想的である。この種類の水は本発明の全ての処方のために使用される。
【0140】
実施例5
表6に定義される生産物については殺真菌剤としての用途が見出される。
【表6】
【0141】
製造プロセス
1.上記表で参照される成分(白タマネギ、ネギ、ユーカリの葉または花、グリーンレモン皮、イラクサの葉、キャッサバの葉)のそれぞれの量を取り、小片に切断し、ナツメグについては皮を捨て、内部を取って小さい切片に減らす。
2.実施例3の粉末を含む上記成分全てを19.2Kgの飲料水と混合する(この量は処方中の固体の重量の2倍に相当する。)
3.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
4.上記混合物を室温に冷却し、残りの水31.17kgを加える。
5.前記工程4の調製物に0.03kg(30.0g)の枯草菌を加え、枯草菌が全て取り込まれるまで、手動で混合する。
【0142】
6.工程5の生産物を、発酵プロセスからのガスを廃棄できるように十分な余地を残したまま、涼しく乾燥した場所で5日間保管する。
7.保存5日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムを得るためにポンプを用いて液体を再循環させる。
8.UVランプを無菌生産物を提供する波長で使用して工程7の生産物を照射する。
9.隔膜ポンプを使用して電磁界にさらされているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
10.実施例4の生産物を上記生産物と、1:1の比で(本件の場合60kgで)、手動混合しながら混合する。
11.4および20および60kgに適した容器に保管する。
【0143】
生産物適用
1エーカーあたり1または2リットルで葉面散布ポンプにより生産物を適用する。保管した生産物の有効性は1年である。
【0144】
実施例6
表7に定義される生産物は、殺菌剤および殺真菌剤として有用である。
【表7】
【0145】
製造プロセス
この生産物は、工程2において水の量が25.2Kgであり、工程5において枯草菌の代わりにバチルス・アグロメランスが用いられる以外はこの前の実施例と同様の手順を用いて作製される。
この生産物はまた、実施例4の生産物と、1:1の比で(本件の場合60Kgで)、手動で5分間混合される。
生産物適用
1エーカーあたり1または2リットルで葉面散布ポンプにより生産物を適用する。保管した生産物の有効性は1年である。
【0146】
実施例7
表8に定義される生産物は、虫の抑制または虫を殺すことに有用である(殺虫剤)。
【表8】
【0147】
製造プロセス
この生産物は、工程5においてバチルス・アグロメランスの代わりにバチルス・シュードモナスが用いられる以外はこの前の実施例と同様の手順を用いて作製される。
この生産物はまた、実施例4の生産物と、1:1の比、この場合60Kgで、手動で5分間混合される。
生産物適用
1エーカーあたり1または2リットルで葉面散布ポンプにより生産物を適用する。保管した生産物の有効性は1年である。
【0148】
実施例8
表9に定義される生産物は、殺真菌剤および殺菌剤として有用である。
【表9】
【0149】
製造プロセス
1.オート麦外皮(1.5Kg)を取り、蒸気出口弁付きの圧力釜(好ましくは7リットル容量、高パフォーマンスの工業用圧力釜ベロマチック(Bellomatic))にそれらを置く温かい飲料水の4.5Kgを追加し、生産物が柔らかくなるまで15〜20分加熱する。
2.工程1のように大麦を柔らかくなるまで加熱する。
3.工程1および2で得られた2つの生産物を混合し、オート麦および大麦の培養液を形成する。
4.小片に切断された残りの成分を加える。
5.全ての工程の全ての生産物を混合し、実施例3の組成物に15.6Kgの飲料水を加える(この量は、工程4で加えられる固体の重量の2倍に相当する)。
6.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させ、室温まで冷却する。
7.工程3からのオート麦および大麦の培養液を工程6からの混合物に加える。
8.残りの水24.57kgを加える。
【0150】
9.0.03kg(30.0g)のバチルス・メガテリウムを前の工程8の調製物に加え、バチルス・メガテリウムが全て取り込まれるまで手動で混合する。
10.発酵プロセスからのガスを処理することができるように若干換気を残したまま、生産物を涼しく乾燥した場所で5日間休眠保管する。
11.保存5日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中のバイオフィルムを除くためにポンプを用いて液体を再循環させる。
12.UVランプを無菌生産物を提供する波長で使用して工程7の生産物を照射する。
13.隔膜ポンプを使用して電磁界にさらされているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
14.実施例4の生産物を上記生産物と、1:1の比で(本件の場合60kgで)、手動混合しながら混合する。
15.4および20および60kgに適した容器に保管する。
【0151】
生産物適用
1エーカーあたり1または2リットルで葉面散布ポンプにより生産物を適用する。保管した生産物の有効性は1年である。
【0152】
実施例9
表10に定義される生産物は、植物プランクトンの肥料として使用される。
【表10】
【0153】
製造プロセス
1.上記表で参照される成分((大豆(果実および葉半々)、セロリ(葉および枝)、バジル(葉))のそれぞれの量を取り、小片に切断する。
2.実施例3の組成物(粉末)を含む工程1のブレンドを全て12.0Kgの飲料水(この量は処方中の固体の重量の2倍に相当する。)と混合する。
3.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
4.上記混合物を室温に冷却し、残りの水35.97kgを加える。
5.上記工程4で得られた混合物の上部から約2リットルのサンプルを取り出し、上記サンプルが固体を含まないことをチェックする。取り出したサンプルに、6.0kgの酵母サッカロマイセス・セレビシエ(フライシュマン銘柄)をゆっくり加え、酵母が全て取り込まれるまで手動で混合する。
6.工程4で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、5分間穏やかに混合する。
7.上記工程4で得られた混合物の上部から約0.5リットルのサンプルを取り出し、上記サンプルが固体を含まないことをチェックする。取り出したサンプルに、0.03Kg(30.0g)のバチルス・メガテリウムをゆっくり加え、バチルス・メガテリウムが全て取り込まれるまで手動で混合する。
【0154】
8.工程4で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、5分間穏やかに混合する。
9.工程8で得られた生産物を、発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように十分な余地を残したまま、涼しく乾燥した場所で5日間保管する。
10.保存5日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムを得るためにポンプを用いて液体を再循環させる。
11.UVランプを無菌生産物を提供する波長で使用して工程7の生産物を照射する。
12.隔膜ポンプを使用して電磁界にさらされているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
13.実施例4の生産物を上記生産物と、1:1の比で(本件の場合60kgで)、手動混合しながら混合する。
14.4および20および60kgの容器に保管する。
【0155】
生産物適用
1.湖培地(lake culture)1エーカーあたり1.5リットルの生産物を適用する。生産物は1年の保存可能期間を有する。
【0156】
実施例10
表11に定義される生産物は、肥料として有用である。
【表11】
【0157】
製造プロセス
1.上記表で参照される成分(オレガノ葉、大豆の葉および果実50:50、葉および枝およびセロリの葉、バジル葉、サリトレ(グアノ(Guano))(2))のそれぞれの量を取り、小片に切断し、必要に応じて細かく刻む。
2.実施例3の組成物(粉末)を含む上記の全ての成分を21.6Kgの飲料水(この水の量は処方中の固体の重量に相当する。)と混合する。
3.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
4.混合物を室温に冷却し、残りの水16.77kgを加える。
5.前の工程4の調製物に、0.03Kg(30.0g)のバチルス・メガテリウムを加え、バチルス・メガテリウムが全て取り込まれるまで手動で混合する。
6.工程5の生産物を、5日間涼しく乾燥した場所に発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように十分なスペースを残したまま保管する。
7.保存5日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムを得るためにポンプを用いて液体を再循環させる。
8.UVランプを、無菌生産物を提供する波長で使用して工程7の生産物を照射する。
9.隔膜ポンプを使用して電磁界に曝されているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
10.実施例4の生産物を上記生産物と、1:1の比で(本件の場合60kgで)、手動混合しながら混合する。
11.4および20および60kgのガロン容器に保管する。
【0158】
生産物適用
1エーカーあたり1または2リットルで葉面散布ポンプにより生産物を適用する。生産物は1年の保存可能期間を有する。
グアノ成分(2)は、沿岸の鳥の糞から形成された材料である。これは、肥料や爆薬の用途のために、非常に貴重な材料である。これらの特性は、グアノのリンおよび窒素の高濃度によるものである。
化学的に、グアノは、尿酸、リン酸、シュウ酸および炭酸付加塩および他の不純物と共に硝酸アンモニウムを含む。
【0159】
実施例11
表12に定義される生産物は肥料として使用され、土壌窒素固定を助ける。
【表12】
【0160】
製造プロセス
1.上記表で参照される成分(マタ・ラトンシート、イエローコーン、白米、バジルオイル、およびヨウ素無添加海塩)のそれぞれの量を取り、小片に切断し、当てはまる場合、細かく刻む。
2.実施例3の組成物(粉末)を含む上記工程の成分の全てを21.0Kgの飲料水(この水の量は、処方中の固形分重量の2倍に相当する。)に混合する。
3.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
4.混合物を室温に冷却し、残りの水19.47kgを加える。
5.上記工程4で得られた混合物の上部から約500mLリットルのサンプルを取り出し、上記サンプルが固体を含まないことをチェックする。
【0161】
6.上記工程5で取り出したサンプルに、0.03Kg(30.0g)の酵母サッカロマイセス・セレビシエ(フライシュマン銘柄)を加え、全酵母が全て取り込まれるまで手動で混合する。
7.工程4で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、約5分間穏やかに混合する。
8.生産物を、涼しく乾燥した場所に発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように十分なスペースを残したまま8日間保管する。
9.保存5日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムを得るためにポンプを用いて液体を再循環させる。
10.UVランプを、無菌生産物を提供する波長で使用して工程9の生産物を照射する。
11.隔膜ポンプを使用して電磁界に曝されているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
12.工程11の混合物に9.0Kgの微生物アゾトバクターを加え、手動で5分間混合する。
13.4および20kgの容器に保管する。
【0162】
実施例12
表13に定義される生産物は廃水処理、微量の炭化水素および有機リン剤を含む水および土壌の除染のために有用である。
【表13】
【0163】
製造プロセス
1.上記表で参照される成分(ひよこ豆、レンズ豆、大麦、オート麦、クエン油、海塩)それぞれの量を取り、細かく刻んで小片にする。
2.実施例3の組成物(粉末)を含む上記成分の全てを21.0Kgの飲料水(この水の量は、処方中の固形分重量の2倍に相当する。)と混合する。
3.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
4.混合物を室温に冷却し、残りの水19.47kgを加える。
5.上記工程4で得られた混合物の上部から約500mLリットルのサンプルを取り出し、上記サンプルが固体を含まないことをチェックする。
6.上記工程5で取り出したサンプルに、0.03Kg(30.0g)の酵母サッカロマイセス・セレビシエ(フライシュマン銘柄)を加え、全酵母が取り込まれるまで手動で混合する。
7.工程4で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、5分間穏やかに混合する。
【0164】
8.発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように十分なスペースを残したまま涼しく乾燥した場所で8日間保管する。
9.保存8日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムを得るためにポンプを用いて液体を再循環させる。
10.UVランプを、無菌生産物を提供する波長で使用して工程9の生産物を照射する。
11.隔膜ポンプを使用して電磁界に曝されているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
12.工程11の混合物に6.0Kgのバチルス・メガテリウムを加え、手動で5分間混合する。
13.1.5Kgの枯草菌を加え、手動で5分間混合する。
14.1.5Kgのバチルス・リケニフォルミス中で攪拌し、5分間混合する。
15.4および20kgの容器に保管する。
【0165】
実施例13
表14に定義される生産物は、油性洗浄剤として、および堆肥プロセスにおいて使用され、有機物の分解を加速し有機化合物を分解する。
【表14】
【0166】
製造プロセス
1.上記表で参照される成分(ひよこ豆、レンズ豆、大麦オート麦、クエン油、ヨウ素無添加海塩)それぞれの量を取り、細かく刻んで小片にする。
2.実施例3の組成物(粉末)を含む上記成分の全てを21.0Kgの飲料水(この水の量は、処方中の固形分重量の2倍に相当する。)と混合する。
3.前の工程からの混合物を加熱して沸騰させる。
4.上記混合物を室温に冷却し、残りの水19.47kgを加える。
5.上記工程4で得られた混合物の上部から約500mLリットルのサンプルを取り出し、上記サンプルが固体を含まないことをチェックする。
6.上記工程5で取り出したサンプルに、0.03Kg(30.0g)の酵母サッカロマイセス・セレビシエ(フライシュマン銘柄)を加え、全酵母が取り込まれるまでゆっくり手動で混合する。
【0167】
7.工程4で参照された物の残りに前の工程からの混合物を加え、5分間穏やかに混合する。
8.発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように十分なスペースを残したまま涼しく乾燥した場所で8日間保管する。
9.保存8日後に、40ミクロンメッシュフィルターを使用して生産物を濾過し、バイオマス中に過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムを得るためにポンプを用いて液体を再循環させる。
10.UVランプを、無菌生産物を提供する波長で使用して工程9の生産物を照射する。
11.隔膜ポンプを使用して電磁界に曝されているパイプを介して生産物を再循環させ、必要に応じて再びUV照射するためにタンクに保管する。
12.工程11の混合物に6.0Kgのバチルス・メガテリウムを加え、手動で5分間混合する。
13.バチルス・シュードモナスを加え、手動で5分間混合する。
14.4および20kgの容器に保管する。
【0168】
実施例14
表15に定義される生産物は、土壌と作物の再石灰化に有用であり、土壌の生態力学的な生産性を上げる。
【表14】
【0169】
製造プロセス
1.すべての原材料を取り、原料のそれぞれが(タルクに似た)非常に微細な粉末の外観になるまで、特に微細な60ミクロンのふるいに通す。
2.適切な容量の容器に原料のそれぞれを追加し、生産物が外観上均一になるまで手動で混合する。
3.前の工程(2)で得られた混合物をトレイに置き、拡げて薄くて均一な層を形成する。
4.工程3の生産物をUV光に曝す。
5.必要に応じた使用のために密閉されたプラスチック容器に保管する。
【0170】
実施例15
表16に定義される生産物は、下水処理システム、好気性および条件性の酸化池および土壌汚染に有用である。
【表16】
【0171】
製造プロセス
1.すべての原材料を取り、原料のそれぞれが(タルクに似た)非常に微細な粉末の外観になるまで、特に微細な80ミクロンのふるいに通す。
2.適切な容量の容器に原料のそれぞれを追加し、生産物が外観上均一になるまで手動で混合する。
3.前の工程(2)で得られた混合物をトレイに置き、拡げて薄くて均一な層を形成する。
4.最後の工程の生産物をUV光に曝す。この工程は、生産物が良好な安定性を有することにより特徴付けられ、いかなる汚染を受けやすいものでもないことから、安全のために行なわれる。
5.必要に応じた使用のために密閉されたプラスチック容器に保管する。
【0172】
実施例16
表17に定義される生産物は、水産養殖活動に使用され、実施例9の生産物と組み合わせて用いて最適な結果を得ることができる。
【表17】
【0173】
製造プロセス
1.すべての原材料を取り、原料のそれぞれが(タルクに似た)非常に微細な粉末の外観になるまで、特に微細な80ミクロンのふるいに通す。
2.適切な容量の容器に原料のそれぞれを追加し、生産物が外観上均一になるまで手動で混合する。
3.前の工程(2)で得られた混合物をトレイに置き、拡げて薄くて均一な層を形成する。
4.最後の工程の生産物をUV光に曝す。この工程は、生産物が良好な安定性を有することにより特徴付けられ、いかなる汚染を受けやすいものでもないことから、安全のために行なわれる。
5.必要に応じた使用のために密閉されたプラスチック容器に保管する。
【0174】
実施例17
表18に定義される生産物は、エタノール生産に使用され、酵母増殖に使用することができる。
【表18】
【0175】
1.酵母およびサリトレ/肥料を除く表のそれぞれの成分の量を取り、表2に記載の水の量の半分を加え、加熱して沸騰させる。
2.上記混合物を室温に冷却し、その後飲料水の残りを加える。
3.酵母混合物を手動で加える。
4.得られた混合物を全て、発酵プロセスからのガスを廃棄できるように換気スペースを残したまま、涼しく乾燥した場所に5日間放置する。
5.保存5日後に、40ミクロンメッシュを取り付けられたフィルターを使用して発酵生産物を濾過し、過剰に存在しうる不溶物を除くためにポンプを用いて液体を再循環させる。
【0176】
6.サリトレ/肥料を混合し、均一になるまで混合する。
7.無菌の生産物を作製するために生産物をUV光に曝す。
8.隔膜ポンプを利用して電磁界に曝されているパイプを介して生産物を再循環させ、さらに光刺激を適用するためにタンクに保管する。
9.上記混合物に実施例4の生産物を、2:1の比(この場合30Kg)で手動で加え、5分間混合する。
10.4および20および60kgのガロン容器に保管する。
【0177】
生産物適用
この生産物は発酵プロセスで使用される。適用は、全発酵飼料に対し20ppmのレベルとすることが推奨される。
【0178】
実施例18
表19のこの実施例の生産物は、成長促進剤および成熟剤に使用することができる。
【表19】
【0179】
製造プロセス
1.それぞれの成分の量を必要な水の量の約50%に取り(酵母を除く)、加熱して沸騰させる。
2.上記混合物を室温に冷却し、その後飲料水の残り(50%)を加える。
3.酵母混合物を手動で加える。
4.得られた生産物を、発酵プロセスからのガスが漏れ出ることができるように換気のための余地を残したまま、涼しく乾燥した場所で5日間保管する。
5.40ミクロンメッシュを取り付けられたフィルター枠を使用して工程4で得られた生産物を濾過し、過剰に存在しうるすべてのバイオフィルムのためにポンプを用いて濾液を再循環させる。
6.UV光を照射して無菌の生産物を作製する。
7.隔膜ポンプを利用して電磁界を供給されているパイプを介して生産物を再循環させ、光刺激を適用するためにタンクに保管する。
8.実施例4の生産物を、上記混合物に1:1の比(この場合60Kg)で加え、5分間手動で混合して、混合する。
9.4、20、および60kgサイズのガロン容器に保管する。
【0180】
生産物適用
開花期に1エーカーあたり1または2リットル適用し、花の繁殖を刺激し不稔を予防する。
果実および穀物生産の段階で1エーカーあたり1または2リットル適用し、サイズと重量を増加させる。
サトウキビの熟成において切断前90日1エーカーあたり1または2リットル適用し、ショ糖濃度および切断後の再発芽の数を増加させる。
使用酵母はサッカロマイセス・セレビシエである。これはパン酵母として市販品が得られる。
【0181】
実施例19
表20に定義されるこの生産物は消化流れを乱す胃酸の生成を防止するために、胃のpHレベルを安定化することに役立ち、胃粘膜びらんを予防し、潰瘍、胃炎の発生率を減少させ、胃癌に関係している状態を減少させる。消化管を通じた捕捉と除去で、腸管のヘリコバクターピロリ菌の数を減らし、有益な腸内細菌叢の増加のための条件を創出することができる。
【0183】
製造プロセス
1.材料の全てを取り40ミクロンの微細なふるいに通し、材料のそれぞれが(タルクに似た)非常に微細な粉末の外観を有するようにする。
2.それぞれの材料を適当な容量の容器に加え、生産物が均一な外観を呈するまで手動で混合する。
3.工程2で得られた混合物をトレイに置き、薄く平らな層に拡げる。
4.前の実施例のように、工程3の生産物をUV処理に曝す。この工程は、生産物が良好な安定性を有することにより特徴付けられ、いかなる種類の汚染を受けやすいものではないことから、安全のために行なわれる。
5.必要に応じた使用のために閉められたプラスチック容器に保管する。
【0184】
実施例20
サシバエ(Stomoxys calcitrans)の処置のための実施例1の生産物の使用
コスタリカは、輸出用パイナップルの生産に特化した領域で非常に顕著な増加があった。生産や植物保護におけるリスクは、国際的な顧客が許可最大残留限界が国農業の実践とプロセスによって満たされていることを確実にするために、新たな規制および/または認証を課すため、果物の安全性のレベルが重要になってくることから、優先されるようになる。この傾向は変わらないため、良好な農法は、化学物質に基づくものとは異なる害虫抑制生産物に進出し、それらを、環境問題を発生させず人間の健康の観点から安全に使用できる有機生産物に置き換えなければならない。
【0185】
植物各部への適用
本発明の組成物は、乾燥物質として、または湿潤処方として、植物各部に適用することができる。乾燥材料として、上記組成物は、保護すべき植物の部分、例えば、葉、に直接適用することができる。乾燥材料は、全植物、果物などに散布によって適用することができる。湿潤処方は、保護されるべき植物の部位に噴霧することにより適用することができ、または植物の部分は、例えばそれらを浸漬することにより、湿潤処方中に浸漬することができる。
もちろんパイナップル植物を成長させる土壌も実施例1の生産物で処置することができる。
【0186】
実施例1の生産物の噴霧のための手順
1.実施例1の生産物中に存在する微生物の活性化のために使用される水は5と6の間のpHに調整されなければならず、レモン汁を使用することによって、pHメーターでモニターし、求められる値にpHを調整された。
2.実施例1の生産物中の微生物は、1:5の割合の非塩素水との混合物、すなわち、1リットルの実施例1の生産物の5リットルの塩素化されていない水との混合物の中で活性化された。攪拌し、15分間放置する。
3.活性化が完了したとき、生産物をスプレーブームタンク内に配置し、エーカーへの適用のための生産物とするため追加の水を加える。
4.生産物を13リットル/エーカーの用量の割合で適用した。適用前にキャリブレーションを行った。2回目の適用は7リットル/エーカー用量で行った。
5.平方メートルあたりのサンプル個体数は、実験した土地で無作為に選択した。
6.最初のサンプリングを、最初の適用の後5日で行なった。2回目のサンプリングは2回目の適用の後4日であった。
処置の結果を以下の表にまとめる。
【0188】
1.サンプルが作製されるとき、実施例のバイオブラスト(Bioblast)にて処置された土地での臭気、すなわち発酵や腐敗、は感じられなかった。一方、対照を用いると臭気が非常に感じられた。
2.上記の結果の表に見ることができるように、実施例1の処方による処置によって、対照と比較したとき、幼虫と蛹は目立って減少するという結果となった。
3.最初の適用の後5日以内に、実施例1の生産物で処置された土地には、対照と比較したとき、1500%少ない幼虫が居た。
4.2回目の適用の後4日では、実施例1の生産物で処置された土地には、対照と比較したとき、600%少ない幼虫が居た。
したがって、実施例1の生産物は、サシバエ(Stomoxys calcitrans)を抑制するために非常に有効であることが明らかである。
【0189】
実施例21
モコ病(青枯病菌(ラルストニア・ソラナケアルム))を治療するための実施例1の生産物の使用
青枯病菌は「バショウ属(Musa)およびショウガ科(gingiberaceas)を含む約200種の植物に感染する世界的に分布した病原体であり、「モコ」病発生に関与する。この生物はグラム陰性細菌である。それは、植物病理学者によって広く研究されており、また、植物における病原性を支配する遺伝的メカニズムを説明するためのモデルとして分子生物学者によって使用されている。細菌は、土壌、水、植物の残骸の中で生き残ることができ、それに加えて、細菌は急速に広がり、確立された抑制が原因病原体の多様性によって、細菌の撲滅において非効率的なことが証明されている。実施例1の生産物は、青枯病菌の攻撃性を低減することにおいて特に有用である。
【0190】
青枯病菌によって引き起こされるヘリコニア(Heliconias)のモコは非常に多様な自由生活性の生物である。上記細菌構成の分類系は、宿主範囲、病原性、地理的分布と遺伝的差異によって管理される。
【0191】
上記細菌は、睡眠状態の後であっても復活し、多くの植物種の感染を持続することができる。水中で、上記細菌は不利な条件の中で生き残ることができ、低い潜伏を達成し、臨界的な種々の温度に耐え、18℃および25℃の間において短い時間間隔で回復することができる。光は、コロニーの分布における重要な因子であり、青枯病菌の居る土壌は、細菌の他の種、真菌および高等生物と共存でき、一部の地域では農業活動の存在は、エルビニア属、フザリウム属、フィトフトラ、リゾクトニア属、さらには線虫などの有害生物の利益になるような不均衡を引き起こす。
【0192】
上記細菌は植物の傷、流出、スプラッシュ、感染した種子、昆虫やツールから広がることができる。栽培地域における生物的防除および有機浸出水抽出物は青枯病菌の発生率を減少させるという興味深い結果を与えたが、この病気に対し、従来技術において有効なものはない。
【0193】
実施例1の生産物の適用については、我々はそれぞれ200リットルの2つの缶を使用した。200リットルの容器で水20リットルに実施例1の生産物の4リットルを添加し、次いで15分間放置した後、176リットルの水でさらに希釈した。
【0194】
他の容器は、同じように作られている。噴霧器に水10リットル、実施例の生産物10リットルを加えた。植物あたりの投与量は、植物当たり300ミリリットルである。実施例1の生産物の生物活性化のために、実施例1の生産物は、生産物の1リットルと水5リットルとでプレミックスし、攪拌して、15分間放置する。これらの生産物は、他のものとの混合をせずに適用される
【0195】
野外実験は、異なる植物数と異なる年齢のヘリコニアの4ロットに3ヶ月間にわたって実施した。生産物は、土壌に適用してもよく、または適用は茎葉処理することによってなされてもよい。最初の二つの適用を二週間の間隔で行い、他の3つの適用を、10日間隔で行った。
【0196】
最初の適用が行なわれた後の8日目に、野外で目視観測を行い、上記の生産物に対する植物の挙動を決定した。モコ(青枯病菌)の症状がある、または症状がない各バッチからのサンプルを、植物中の本菌の存在を確認するために地元の植物衛生診断研究室に持参した。
【0197】
各バッチから収集したサンプルで、我々はサンプルが根茎または偽茎中の細菌の症状を持っていたかどうかを確認するために断面解析を行った。
一つのバッチは、198の植物を有し、1ヶ月の作物年齢であり、面積1485.37m
2に成長した。198の植物のうち185は健康な植物であった、13は病気の植物(7%)であった。このバッチは上記細菌に最も耐性があった。
【0198】
実施例22
芽腐れ病のヤシ油生産ヤシを実施例1、5、6、または8の生産物で治療した。
図1は治療されていない、芽腐れ病を有するヤシの芽を示す。
図2は治療された、芽腐れ病を有するヤシの芽を示し、これは治療後に芽腐れ病が無くなっている。
【0199】
実施例23
パイナップル加工工場からの廃棄物を含む排水池を、実施例1(1:5の比で非塩素水で希釈した、一日あたり4.25リットル)、実施例12(1:5の比で非塩素水で希釈した、一日あたり1リットル)、および実施例13(1:5の比で非塩素水で希釈した一日あたり2リットル))で処理した。
処理の結果を以下表21にまとめる。
【0201】
実施例24
サトウキビの成長と円熟を刺激するための実施例18の組成物の使用
実施例18の組成物をサトウキビ農場に1エーカーあたり1または2リットル(または1エーカーあたり13.5液量オンス)の比で収穫前3ヶ月適用する。この実施例の結果を
図4〜7にまとめ、サトウキビ産業では熟成剤として用いられているグリホサート(対照)と比較する。
実施例18の組成物も1年に数回適用すればよい。
【0202】
実施例25
魚の池での実施例9および16の生産物の使用
2つの魚の池からそれぞれ4つの魚を収集した。1つの池は実施例9および16の生産物で処理し、もう一つの池は対照であった。魚は研究室にプラスチックバックで持参し健康状態を検査した。
【0203】
魚は、別々のバケツに入れ、その後、その健康の分析に進んだ。魚は、まず、外部から皮膚、眼およびひれにおける病変の有無を決定するために評価した。その後、魚を殺し、内臓を検査するために開いた。臓器は個別に分析のために取り出した。エラ、胃および腸の場合には、それらは、対照と処理池との間の差を決定するために解剖された。
【0204】
総検査で胃内容物中に唯一の違いが検出された。処理された池の魚では、新たに摂取されたペレットと一緒に、微細藻類に似た緑がかった色のものがたくさんあった。対照の場合、2つの魚は微細藻類を少し有していたが、2つは有していなかった。
エラについては差異は観測されず、それらは全て同じ色であり、糞も同様であり、視覚的な差異は見られなかった。
【0205】
実施例26
イネホコリダニ(tarsonemid mite)および細菌穂枯病(bacterium B. glumae)に感染したイネ農場を実施例1、5、6、7、または8の生産物で治療した。イネ植物は空穂病や穀物不毛を示さなかったという点において顕著な改善を示す。
上記実施例で示した本発明の生産物全ての使用を以下の表22にまとめる。
【0207】
本明細書に引用された全ての参考文献およびそれらの参考文献のそれぞれにおける全ての引用された参考文献の内容は、それらの参考文献がこのテキストに示されたかのように、本明細書において参照によりその全体が組み込まれる。
【0208】
本発明の多くの実施形態は、上記に開示され、現在の好ましい実施形態を含むが、多くの他の実施形態および変形は、本開示の範囲内および以下添付の特許請求の範囲で可能である。したがって、提供される好ましい実施形態および実施例の詳細は、限定するものとして解釈されるべきではない。本明細書中で使用される用語は制限するものというより単なる説明であり、その様々な変更、多数の等価物は、特許請求される本発明の精神または範囲から逸脱することなく行うことができることを理解すべきである。