(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-512321(P2017-512321A)
(43)【公表日】2017年5月18日
(54)【発明の名称】心肺蘇生訓練装置
(51)【国際特許分類】
G09B 23/28 20060101AFI20170414BHJP
G09B 9/00 20060101ALI20170414BHJP
【FI】
G09B23/28
G09B9/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-564931(P2016-564931)
(86)(22)【出願日】2015年1月19日
(85)【翻訳文提出日】2016年8月31日
(86)【国際出願番号】KR2015000521
(87)【国際公開番号】WO2015108381
(87)【国際公開日】20150723
(31)【優先権主張番号】10-2014-0006194
(32)【優先日】2014年1月17日
(33)【優先権主張国】KR
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】516215899
【氏名又は名称】イノソニアン インク.
【氏名又は名称原語表記】INNOSONIAN INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100173716
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 真理
(72)【発明者】
【氏名】チョン、モク
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、チョン ホ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ナム ホン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ファン チョル
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032CA01
2C032CA06
(57)【要約】
心肺蘇生訓練装置が開示される。心肺蘇生訓練装置は、マネキンと、マネキンの胸部側に備えられリターン力を発生させる圧迫板、圧迫板の加圧に応じて、マネキンの状態を表示し、発光ラインの血行移動を示すディスプレイ部から構成される。ディスプレイ部は、マネキンの血行移動をLEDに表示し、圧迫板の加圧の深度又は加圧速度に応じてLED移動速度が変化したりLEDが互いに異なる色の光を発光するよう構成することができる。これは、ユーザが実際のような心肺蘇生術をしながら、圧迫深度、圧迫速度を認知させ得る長所がある。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マネキンと、
前記マネキンの胸部側に備えられ、リターン力を発生させる圧迫板と、
前記圧迫板の加圧に応じて、前記マネキンの状態を表示し、発光ラインの血行移動を示すディスプレイ部と、
を含む、心肺蘇生訓練装置。
【請求項2】
前記ディスプレイ部は、前記マネキンの前記血行移動をLEDに表示し、前記圧迫板の加圧の深度又は加圧速度に応じて前記LED移動速度が変化することを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項3】
前記圧迫板の加圧の深度又は加圧速度に応じて、前記LEDが互いに異なる色の光を発光することを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項4】
前記マネキン内部に前記ディスプレイ部が備えられ、前記ディスプレイ部が発光するとき、前記マネキン材質は透過可能な材質であることを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項5】
前記マネキンは、
前記マネキンの上端部に位置する頭と、
前記頭の下端部に位置する胴体部と、
から構成され、前記胴体部、前記頭、前記胴体部の順に前記発光ラインが点灯され、前記胴体部側には複数の発光ラインが備えられたことを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項6】
前記圧迫板の圧迫正常時に前記複数の発光ラインが点灯され、前記圧迫板の圧迫不足時に前記発光ラインが点灯されないことを特徴とする、請求項1又は請求項5に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項7】
前記圧迫板の圧迫正常は圧迫深度が5cmであり、前記圧迫板の圧迫不足は圧迫深度が5cm未満であることを特徴とする、請求項6に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項8】
前記圧迫板の圧迫過多時に前記複数の発光ラインが点滅されることを特徴とする、請求項1又は請求項5に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項9】
前記マネキンの一側に状態データがさらに含まれ、
前記状態データは、前記圧力板の前記加圧速度に応じてバーが移動する速度インジケーターと、
前記圧力板の前記加圧の深度に応じてバーが移動する深度インジケーターと、
前記加圧の深度又は前記加圧速度が適するか否かを判断する表示器と、
を含むことを特徴とする、請求項2に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項10】
前記圧迫板は、圧迫高強度スポンジ、バネのうちの少なくとも1つから構成されることを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項11】
前記マネキンの一側にメトロノームをさらに含み、前記メトロノームのビープ音に応じて拍子を合わせて圧迫板を加圧することを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項12】
前記圧迫板の正しい位置を加圧しなければ前記ディスプレイ部が作動しないことを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項13】
前記圧迫板の外周部に距離測定センサがさらに含まれ、前記圧迫板の加圧に応じて、反射角の大きさが変化することによって加圧の距離を測定することを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項14】
前記圧迫板の正しい位置又は加圧速度を一定に加圧するとき、前記頭側に発光ラインが点灯されることを特徴とする、請求項1又は請求項5に記載の心肺蘇生訓練装置。
【請求項15】
前記圧迫板を加圧して発生した運動エネルギーが電気エネルギーに変換されながら、前記マネキンの駆動に必要な電源として活用されることを特徴とする、請求項1に記載の心肺蘇生訓練装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は心肺蘇生訓練装置に関し、より具体的には、訓練生が心臓拍動の原理を理解することでリアルに近い人工呼吸、胸部圧迫などの訓練を行うことができ、反復練習によって熟練度を高めることのできる心肺蘇生訓練装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に心肺蘇生術とは、心肺機能が極めて低下したり停止したとき心肺機能を回復して蘇生させるための処置である。通常、呼吸機能の障害や呼吸停止に対して先に意識を確認して気道を確保した後人工呼吸を実施し、心臓機能を回復させるためには心臓マッサージを行う。まず、肩などをたたく動作により意識を確認した後、気道を確保する。気道とは、鼻腔、口腔、咽頭、喉頭、気管支などの肺まで空気が通過するところであり、心臓停止及び呼吸停止の状態であれば、舌の筋緊張が低下して咽頭部に入ることにより気道閉塞が発生するが、このような気道閉塞は、心臓停止及び呼吸停止状態のみならず、頭部の外傷及び脳卒中などで意識障害が生じる場合にも多く現れる。
【0003】
他の例として、嘔吐物などにより気道が詰まる場合もある。気道確保の方法として、まず、口腔内に嘔吐物など異物の存在有無を確認し、異物がある場合はこれを除去する。異物除去が終了すれば、一方の手で首を支えて上に持ち上げ、他方の手は前額から頭部を押しながら後屈にする。このような方法で気道が確保されれば、呼吸有無を確認し、呼吸が停止していれば次のように人工呼吸を実施する。ここで、人工呼吸とは、溺れたり中毒及び出血などで心臓は動いているものの呼吸が止まって仮死状態にある場合、人工的に肺の機能を蘇生して呼吸を正常に維持させることを意味する。
【0004】
第1次救命処置としての人工呼吸法は、施術者の呼気を患者の肺に吹き込む方法と、施術者が手を用いて患者の胸部などを圧迫して吸気及び呼気を起こす用手人工呼吸方法がある。吹き込み方法の最も一般的なものが患者に口腔を介して吹き込んだ空気によって患者の肺を拡張させる口対口法である。
【0005】
墜落や感電及び中毒などにより心臓拍動が停止したとき、心臓機能を蘇生させるために用いる方法の人工呼吸方法として、胸骨を脊椎に向かって最小5cmの下方に押すことによって心臓を圧迫し、血液を拍出させる胸骨圧迫式心臓マッサージ方法がある。普通、心臓マッサージとは次の通りである。最初に、心臓マッサージをし始める。第2に気道を確保し、第3に呼吸の有無を確認し、呼吸停止状態であれば人工呼吸を実施する。このような心肺蘇生施術は、人体を対象に実施することから、施術者あるいは実習者が過程を繰り返し練習することが適当ではない。
【0006】
これによって、マネキンのように人の形状のように構成されたマネキンが出現したが、このようにマネキンを対象に心肺蘇生施術を行う場合、心臓拍動が安全であるか、圧迫深度が適するか、圧迫速度が速いか遅いかなどを全く把握することができず、教育生が胸部圧迫しながらも適切に行っているかを把握できないまま圧迫だけ行う問題があった。
【0007】
したがって、教育生が心臓拍動の原理を理解しながら、マネキンの血が放出して脳側に流れることを直観的に認知することができ、人体を対象に施術するものと同じ効果のあるマネキンの開発が求められる実状である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、マネキン内部に発光ラインを備えることで、教育生が正確な位置の胸部圧迫を行う場合に、心臓から血が放出して脳に流れる形状を発光ラインがディスプレイされることによって、教育生は心臓拍動の原理を理解することができ、効果的な教育が可能な心肺蘇生訓練装置を提供する。
【0009】
本発明の他の目的は、圧迫深度、圧迫速度に応じて発光ラインの色が相異に構成されることにより、教育生は正しい圧迫の速度及び深度を認知することができ、教育生にとって心肺蘇生術を長く記憶させるようにした心肺蘇生訓練装置を提供する。
【0010】
本発明の更なる目的は、人体に近く模写できるためユーザはリアルの人体を対象としなくても、リアルに近い心肺蘇生術過程である意識確認、気道確保、脈拍確認、人工呼吸、胸部圧迫、除細動器又は自動除細動器の使用を訓練でき、反復練習によって熟練度を高めることのできる心肺蘇生訓練装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る心肺蘇生訓練装置は、マネキンと、マネキンの胸部側に備えられ、リターン力を発生させる圧迫板と、圧迫板の加圧に応じて、前記マネキンの状態を表示し、発光ラインの血行移動を示すディスプレイ部とを含むことができ、ディスプレイ部は、マネキンの前記血行移動をLEDに表示し、圧迫板の加圧の深度又は加圧速度に応じてLED移動速度が変化するか、LEDが互いに異なる色の光を発光するように構成することができる。
【0012】
マネキン内部にディスプレイ部が備えられ、ディスプレイ部が発光するとき、マネキン材質は透過可能な材質であってもよく、マネキンは、マネキンの上端部に位置する頭と、頭の下端部に位置する胴体部から構成され、胴体部、頭、胴体部の順に発光ラインが点灯され、胴体部側には複数の発光ラインが備えられてもよい。
【0013】
圧迫板の圧迫正常は圧迫深度が5cmであり、圧迫板の圧迫不足は圧迫深度が5cm未満であり、圧迫板の圧迫正常時はに前記複数の発光ラインが点灯され、圧迫板の圧迫不足時に発光ラインが点灯されないように構成され、圧迫板の圧迫過多時に前記複数の発光ラインが点滅されるように構成されてもよい。
【0014】
マネキンの一側に状態データが含まれ、状態データは、前記圧力板の加圧速度に応じてバーが移動する速度インジケーターと、圧力板の加圧の深度に応じてバーが移動する深度インジケーターと、加圧の深度又は前記加圧速度が適するか否かを判断する表示器から構成され、圧迫板は、圧迫高強度スポンジ、バネのうちの1つであってもよい。
【0015】
また、圧迫板の正しい位置を加圧しなければディスプレイ部が作動しないように構成され、マネキンの一側にメトロノームを備え、メトロノームのビープ音に応じて拍子を合わせて圧迫板を加圧するように構成できる。加圧速度を一定に加圧するとき、頭側に発光ラインが点灯されるように構成され、圧迫板の外周部に距離測定センサが取り付けられ、圧迫板の加圧に応じて反射角の大きさが変化することによって圧迫板の加圧の距離を測定することができる。
【0016】
さらに、圧迫板の加圧に応じて発生した運動エネルギーが電気エネルギーに転換されながら、マネキン駆動に求められる電源として活用し得る。
【0017】
このような、心肺蘇生訓練装置は、圧迫深度及び圧迫速度を習得することで心臓から血が放出して脳に流れる形状を理解させることにより、教育生に圧迫の速度及び深度を正しく認知させ得る長所がある。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、マネキン内部に発光ラインを備えることで、教育生が正確な位置の胸部圧迫を行う場合に心臓から血が放出して脳に流れる形状を発光ラインがディスプレイされることによって、教育生は心臓拍動の原理を理解することができ、効果的な教育が可能である。
【0019】
また、圧迫深度及び圧迫速度に応じて発光ラインの色が相異に構成されることによって、教育生は正しい圧迫の速度及び深度を認知でき、教育生にとって心肺蘇生術を長く記憶させるようにすることで、教育生が生命を救うことのできる自信を培養させる。
【0020】
また、人体に近く模写することができるため、ユーザはリアルの人体を対象としなくても、リアルに近い心肺蘇生術過程の意識確認、気道確保、脈拍確認、人工呼吸、胸部圧迫、除細動器又は自動除細動器の使用を訓練することができ、反復練習によって熟練度を高めることのできる心肺蘇生訓練装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図2】ディスプレイ部が装着された心肺蘇生訓練装置の正面図である。
【
図3】マネキンにディスプレイ部が装着されて発光LEDが点灯されることを示した作動状態図である。
【
図4】状態データが装着されたマネキンの正面図である。
【
図6A-B】マネキンに距離測定センサが備えられた状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1はマネキンの正面図であり、
図2はディスプレイ部が装着された心肺蘇生訓練装置の正面図であり、
図3はマネキンにディスプレイ部が装着されて発光LEDが点灯されることを示した作動状態図である。これを参照して説明する。心肺蘇生訓練装置100は、人体の模型に構成されたマネキン30と、マネキン内に備えられた圧迫板11と、圧迫板の加圧に応じてマネキンの状態情報を表示するディスプレイ部40から構成されている。
【0023】
マネキンは、実際の人体の外形と類似した形状で構成される。マネキンは人の標準体形による外形を有し、実際の皮膚の弾性と類似するシリコン又はウレタン材の皮膚で形成され得る。このようなマネキンは胴体部10、頭20からなり、各身体の関節部分は人体関節の自由度を再現できるように設計されている。
【0024】
マネキンの頭部20は、額21、目、鼻23、口24、あご22から構成され、マネキンを横にするとき、首に備えられた気道の役割をするチューブ25が押さえられて詰まるように設計されている。気道確保のために、ユーザは額21を当てて押しながらあご22を持ち上げ、内部的にチューブが押さえられることを解除する作用を行うことで人工呼吸できるように構成されている。人工呼吸するとき、ユーザが一般呼吸し、胸部が上がることを肉眼で確認できるよう構成され、適正呼吸量は500(−10%)〜600(+10%)mlであり得る。
【0025】
人工呼吸の後、ユーザがマネキンの胴体部10の胸部側に備えられた圧迫板11を圧迫するが、肘を曲げていない状態で両手の指を組んだ両手の手の付け根でマネキンの胴体部と垂直して規則的に圧迫する。
【0026】
ユーザが規則的に圧迫板を圧迫するとき、マネキン内に備えられたディスプレイ部40が作動する。ディスプレイ部は、LEDの発光体が発光ラインでマネキンの胴体部10、頭20、胴体部10の順に巻かれて構成され、心臓から頭に行く動脈部分の血液が移動することを表示している。
【0027】
ユーザが圧迫板を圧迫すれば、心臓に備えられた心臓ライン41、42が発光する。続けて圧迫すれば、心臓から頭に行く第1発光ライン43、左側から右側へと頭に巡回する第2発光ライン44、45、頭から心臓に移動する第3発光ライン46が発光するよう構成される。
【0028】
ユーザが圧迫板11を5cmの深度程度に圧迫した場合、胴体部に備えられた2つの第1発光ライン43、第3発光ライン46が正常血流式に移動しながら点灯される。反対に、圧迫の不足または圧迫5cmの深度未満時に圧迫不足による血流速度の低下の原理で、胴体部に2ラインの発光体は点灯されないように構成される。
【0029】
ユーザが圧迫板を7cmの深度以上に圧迫する場合、圧迫し過ぎを示す2ラインの発光体が点滅され、ユーザが直観的に圧迫深度に対する感覚を認識し、ユーザが発光ラインを見ながら圧迫深度を減少させて圧迫することができる。
【0030】
ディスプレイ部40はマネキン内に備えられ、マネキン30はディスプレイ部40が発光するとき透過される材質に構成され、圧迫板11の圧迫強度及び速度に応じてLED光が心臓から頭や心臓の順に血行することを示すLED循環が表示されるように構成される。ここで、正常圧迫及び速度が一定である場合に赤いLED光が発光されるよう構成し、正常圧迫ではない場合は緑LED光、圧迫し過ぎの場合は黄色LED光が発光され、ユーザが発光ラインの流れ、色ランプを見て心肺蘇生術が円満に行われているかを判断できるように構成されている。
【0031】
また、マネキンにメトロノームを備え、圧迫時に分当り110回(±2回)の速度を選択してもよく、ビープ音によって拍子を合わせてユーザが正確な速度で胸部圧迫できるように構成することができる。
【0032】
胴体部の圧迫板11は、ユーザが圧迫板を圧迫するとき圧縮バネが上下移動する方式、又は圧迫高強度スポンジが取り付けられてリターン力を発生させるように構成される。
【0033】
ユーザが正確な位置地点を圧迫しなければ胸部圧迫することができず、これによって心臓から血が放出して脳に流れる形状を発光ラインがディスプレイすることで、教育生に心臓拍動の原理を理解させる長所がある。
【0035】
圧迫板11を圧迫するごとに圧迫の速度に比例して血行を表示するLED光が移動する。圧迫を中断する場合にLED光は止まり、再び圧迫をし始める場合に光が移動するように構成される。
【0036】
圧迫深度及び速度を認知できる、圧力センサキット、深度センサキットがマネキン30内に取り付けられ、センサの測定によって圧迫深度が5cm以下である場合に発光ライン40が圧迫正常な時よりも遅く移動し、正常な場合は動脈を示す2ラインの発光体が点灯し、血流を正常に移動することを示すように構成される。
【0037】
心臓、脳、心臓に体循環する血行から構成された発光ライン40をユーザが直接目で確認することによって、圧迫深度及び圧迫速度がどのレベルにあるかを正確に認知できる。
【0038】
これはユーザが使用することにより、胸部圧迫だけではない、停止した心臓を働かせて血を脳に送り、脳死を遅延させる原理を自然に認知できる長所がある。
【0039】
以下、
図4はマネキンに状態データが備えられた前面図であり、
図5は心肺蘇生訓練装置の側面図であり、
図6はマネキンに距離測定センサが備えられた状態図である。この図面を参照して説明する。マネキン30の胴体部の終端に状態データ50が備えられている。状態データは、速度インジケーター51、深度インジケーター52、表示器53などが取り付けられてもよい。
【0040】
速度インジケーター51は速度バー54が左右移動できるように構成され、圧迫板の加圧速度がはやくなれば右側に、圧迫速度が遅ければバー54は左側に移動し、正常な場合にバーが中間状態にあるよう構成されている。
【0041】
また、深度インジケーター52は、深度バー55が上下移動できるように構成され、圧迫板の深度が深くなれば上端側に、圧迫深度が不足であればバー55は下端側に移動し、正常な場合みにバーが中間状態にあるよう構成されている。
【0042】
表示器53は、O又はXを示すように構成され、速度及び深度が適切であればO、速度及び深度が不適であればXのように表示されてもよい。
【0043】
速度インジケーター51及び深度インジケーター52は、「¬」状に構成されてもよく、幅方向には速度インジケーターが、高さ方向には深度インジケーターが取り付けられてもよい。
【0044】
また、マネキン及びUSB通信ポート60又は無線に接続され、訓練者が人工呼吸及び圧迫した内容がプリンタ61から出力され得る。圧迫深度及び圧迫速度の内訳が表示され、訓練者がの速度深度を適合に行った場合は合格、そうでなければ不合格のリポートが出力されるように構成されている。
【0045】
マネキンの胴体部、圧迫板の外周部には距離測定センサ57が備えられる。圧迫板11はバネ形態に構成され、圧迫板を加圧したとき収縮したバネによって圧迫板の高さが低くなり、これによって反射角は大きくなって反射角によるユーザの圧迫距離を測定することができる。反対に、圧迫板を加圧しない場合、マネキンの底面との反射角は小さくなり、圧迫していないことが分かるように構成可能である。これは、反射角だけで距離測定センサが圧迫距離を測定することができる。
【0046】
また、心肺蘇生訓練装置100はレンツの法則が適用された、圧迫板11を上下運動することで圧迫板を加圧するにつれて磁場の変化が電場に変換されながら、コイルを通過する磁場の変化がマネキンのディスプレイ部の発光ラインの光に発光するように構成できる。また、フレミングの右手の法則である発電機原理による、胸部側の圧迫の上下運動を円(回転)運動に切り替えて、圧迫板の加圧につれて導線の運動エネルギーが電気エネルギーに転換されながら、マネキンのディスプレイ部の発光ラインの光に発光するように構成できる。これは、マネキンのディスプレイ部が発光する(製品駆動)ために求められる電源として活用し得る。
【0047】
上述したように、本発明を具体的な構成要素などのような特定事項及び限定した実施形態及び図面によって説明したが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものである。また、本発明が上述した実施形態に限定されることなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような実施形態から様々な修正及び変形が可能である。したがって、本発明の思想は、上述した実施形態に限定されて決定されるものではなく、後述する特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等であるか等価的な変形がある全てのものは本発明思想の範疇に属するのであろう。
【国際調査報告】