特表2017-512712(P2017-512712A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-512712(P2017-512712A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(54)【発明の名称】自動車サービス・システム
(51)【国際特許分類】
   B60R 25/33 20130101AFI20170421BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20170421BHJP
   G08B 21/00 20060101ALI20170421BHJP
   G08B 13/00 20060101ALI20170421BHJP
   B60R 25/10 20130101ALI20170421BHJP
   B60R 25/32 20130101ALI20170421BHJP
   B60S 5/00 20060101ALI20170421BHJP
【FI】
   B60R25/33
   G08G1/00 D
   G08B21/00 U
   G08B13/00 B
   B60R25/10
   B60R25/32
   B60S5/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】40
(21)【出願番号】特願2017-501112(P2017-501112)
(86)(22)【出願日】2015年3月19日
(85)【翻訳文提出日】2016年11月16日
(86)【国際出願番号】US2015021463
(87)【国際公開番号】WO2015143153
(87)【国際公開日】20150924
(31)【優先権主張番号】61/955,469
(32)【優先日】2014年3月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/107,091
(32)【優先日】2015年1月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/108,335
(32)【優先日】2015年1月27日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516280543
【氏名又は名称】オートブレイン エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゲルバート、ジェレミー、ゼーブ
(72)【発明者】
【氏名】ウルフ、スティーブン
【テーマコード(参考)】
3D026
5C084
5C086
5H181
【Fターム(参考)】
3D026BA01
3D026BA27
3D026BA28
5C084AA04
5C084AA09
5C084AA13
5C084CC16
5C084DD07
5C084EE02
5C084FF02
5C084HH10
5C084HH12
5C086AA28
5C086AA47
5C086AA55
5C086BA22
5H181AA01
5H181BB05
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF22
5H181FF27
5H181MB02
5H181MB03
5H181MB07
5H181MB09
5H181MB10
(57)【要約】
車両状態の監視を提供するためのシステムが提供される。システムは測定デバイスを含むことができる。測定デバイスは、車両に取外し可能に接続することができる。システムはコンピュータを含むことができる。コンピュータは、車両内に配置することができる。測定デバイスは、コンピュータとの接続を含むことができる。システムは受信機を含むことができる。受信機は、測定デバイスから、車両の属性に対応するデータの測値、及び車両属性に対する所望のデータ測値レベルに対応する閾値測値を受け取るように構成することができる。システムはプロセッサを含むことができる。プロセッサは、データ測値が閾値測値を超えたかどうかを決定し、且つ、車両属性に対するデータ測値が超えたことを知らせる警報をユーザに送信するように送信機に命令するように構成することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に対するバレット属性を設定するための方法であって、
バレット制限機能をイネーブルする命令をユーザから受け取るステップと、
前記車両の現在位置に対する位置問合せをサーバからOBDに送信するステップと、
前記車両の前記位置を受け取るステップと、
前記車両に対する外部境界を含むジオフェンスを形成するステップであって、前記ジオフェンスがマイル単位の半径を使用して形成される、形成するステップと、
前記マイル単位の半径を複数のGPS座標に変換するステップと
を含む方法。
【請求項2】
前記車両に結合されたOBDに、
ジオフェンス・パラメータ、及び
ジオフェンス違反に対して前記車両を監視し、且つ、前記ジオフェンス・パラメータが違反されると、前記サーバに警報を送信する命令
を送るステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記位置問合せが、
前記車両のGPS位置を問い合わせるステップと、
前記OBD内に配置されたGPSアンテナから前記GPS座標を決定するステップと、
前記GPS座標を前記サーバに送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記位置問合せが、
前記ユーザのGPS位置を問い合わせるステップと、
前記ユーザのスマートフォン内に配置されたGPSアンテナから前記ユーザの前記GPS位置を決定するステップと、
前記GPS座標を前記サーバに送信するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ジオフェンス半径が自動閾値入力によって予め決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ジオフェンス半径がユーザによって予め入力される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
車両に対するバレット属性を設定するための方法であって、
車両に対する1つ又は複数のパラメータ制限閾値を受け取るステップと、
バレット制限機能をイネーブルする命令をユーザから受け取るステップであって、前記バレット制限機能が、1つ又は複数のパラメータ制限閾値の違反に対する前記車両の監視に対応するステップと、
サーバから前記車両に結合されたOBDに、前記車両に対する速度問合せを送信するステップであって、前記速度問合せが、前記車両が前記1つ又は複数のパラメータ制限閾値を違反したかどうかを決定するための問合せを含み、前記速度問合せが、
第1の時間ポイント及び第2の時間ポイントと、
前記2つの時間ポイントの間の任意のポイントで速度閾値を超えたか、又は速度閾値に到達したかどうかを決定するために、前記第1の時間ポイントと前記第2の時間ポイントの間の速度情報を前記OBDに解析させる命令と
を含む、送信するステップと
を含む方法。
【請求項8】
前記速度閾値を超えたか、又は前記速度閾値に到達したかどうかの前記決定を前記OBDから受け取るステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の時間ポイントと前記第2の時間ポイントの間で前記速度閾値を超えたこと、又は前記速度閾値に到達したことを前記OBDが決定すると、前記OBDから前記サーバにメッセージを送信し、
前記第1の時間ポイントと前記第2の時間ポイントの間で前記速度閾値を超えていないこと、又は前記速度閾値に到達していないことを前記OBDが決定すると、前記OBDから前記サーバへの前記速度閾値に対応するデータの送信は存在しない
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ又は複数のパラメータ制限閾値が、ユーザによって入力される閾値を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記1つ又は複数のパラメータ制限閾値を受け取る前記ステップが、
ユーザ入力を介してパラメータを受け取るステップと、
前記パラメータに対する制限を前記ユーザから受け取るステップと、
前記パラメータを監視する命令を前記OBDに送信するステップと
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の時間ポイントと前記第2の時間ポイントの間で前記速度閾値を超えたことを前記OBDが決定すると、前記方法が、前記速度閾値を超えたことを知らせる警報を前記サーバから前記ユーザに送信するステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
車両がバレットされる際の車両状態の監視を提供するためのシステムであって、
車両に取外し可能に接続された測定デバイスと、
前記車両内に配置されたコンピュータであって、前記測定デバイスが前記コンピュータとの接続を備えるコンピュータと、
前記測定デバイスから、
前記車両の属性に対応するデータの測値、
前記車両属性に対する所望のデータ測値レベルに対応する閾値測値
を受け取るように構成された受信機と、
前記データ測値が前記閾値測値を超えたかどうかを決定し、且つ、
前記車両属性に対する前記データ測値が超えたことを知らせる警報をユーザに送るように送信機に命令する
ように構成されたプロセッサと
を備えるシステム。
【請求項14】
前記測定デバイスが、On Board Diagnosticデバイスを備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記データが、前記車両の属性に対応するデータを含み、前記属性が、加速、減速、速度、距離及び位置からなるグループから選択される、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記閾値測値がユーザによって入力される、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記警報が、
前記車両属性、
前記車両属性の前記測値、及び、
前記閾値を超えた回数
を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記閾値が前記車両属性の前記測値に対する閾値範囲であり、前記閾値範囲が上側閾値測値及び下側閾値測値を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項19】
監視する前記車両属性の修正を前記ユーザから受け取るようにさらに構成された前記受信機をさらに備える、請求項13に記載のシステム。
【請求項20】
属性閾値レベルの修正を前記ユーザから受け取るようにさらに構成された前記受信機をさらに備える、請求項13に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、特許法§119(e)の下に、2014年3月19日に米国特許商標庁に出願した、「Automobile Services System and Software」という名称の仮出願第61/955,469号、2015年1月23日に米国特許商標庁に出願した、「Automobile Services System and Software」という名称の仮出願第62/107,091号、及び2015年1月27日に米国特許商標庁に出願した、「Systems for determining a location of an optimal fueling station」という名称の仮出願第62/108,355号の優先権を主張するものであり、参照によりこれらの個々の開示全体が本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
本発明は、On Board Diagnostic(OBD)デバイスを使用した車両性能の監視、及びユーザへの結果の提供に関する。
【0003】
一般にOBDデバイスの使用は、自動車サービスを提供するメカニック若しくは他の個人又は会社に限定されている。しかしながら車両は組込みコンピュータを含んでおり、車両の性能並びに車両の状態に関するデータのユーザによる潜在的な監視が可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、1つ又は複数の車両性能レベルに対する閾値をユーザが設定することができ、また、車両の性能をユーザが遠隔で監視することができる装置が提供される。さらに、1つ又は複数の出来事に対して車両コンピュータを監視するように構成することができるOBDデバイスとの接続を介してユーザが自身の車両状態を遠隔で監視することができる装置、システム及び方法が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
車両状態の監視を提供するためのシステムが提供される。システムは測定デバイスを含むことができる。測定デバイスは、車両に取外し可能に接続することができる。システムはコンピュータを含むことができる。コンピュータは、車両内に配置することができる。測定デバイスは、コンピュータとの接続を含むことができる。システムは受信機を含むことができる。受信機は、測定デバイスから、車両の属性に対応するデータの測値、及び車両属性に対する所望のデータ測値レベルに対応する閾値測値を受け取るように構成することができる。システムはプロセッサを含むことができる。プロセッサは、データ測値が閾値測値を超えたかどうかを決定し、且つ、車両属性に対するデータ測値が超えたことを知らせる警報をユーザに送信するように送信機に命令するように構成することができる。
【0006】
本発明の目的及び利点は、添付の図面と共に以下の詳細な説明を考察することによって明らかになるであろう。図において、同様の参照文字は、一貫して同様の部品を表している。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の原理による例証コンピュータ・システム及びネットワークを示す図である。
図2A】本発明の原理による例証装置を示す図である。
図2B】本発明の原理による例証装置を示す図である。
図2C】本発明の原理による例証装置を示す図である。
図3A】本発明の原理による例証プロセスを示す図である。
図3B】本発明の原理による例証プロセスを示す図である。
図4A】本発明の原理による例証プロセスを示す図である。
図4B】本発明の原理による例証プロセスを示す図である。
図5】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図6】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図7】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図8】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図9】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図10】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図11】本発明の原理による例証情報を示す図である。
図12】本発明の原理による例証情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
提供される自動車関連サービスのための装置、方法及び媒体が提供される。
【0009】
本発明は一般に自動車サービスに関し、より詳細には、ユーザに追加自動車サービスを提供するためのシステム及び装置に関する。
【0010】
本発明は、ユーザに車両関連情報を通信することによる完全な一組の車両関連サービスの提供を含む。本発明は、完全な一組の車両関連サービスを引き渡すために使用される、1996年以降に販売されたすべての自動車のOn−Board Diagnostics(「OBD」)−IIポートに差し込むデバイスを含む。デバイスは、車両のコンピュータから情報を読み出す。デバイスは、Accelerometer、GPS、Wireless通信(例えばGSM(登録商標)又はCDMA)、Near Field Communication(例えばBluetooth(登録商標))、WiFi又はジャイロスコープを含むことも可能である。
【0011】
On−Board診断とは、車両の自己診断及び報告能力を意味する自動車用語である。OBDシステムは、車両所有者又は修理技術者に様々な車両システム及びサブシステムの状態に対するアクセスを提供する。現在、OBDは最大限に利用されていない。
【0012】
理解されるように、追加機能のためにOBDを使用するシステム及びソフトウェアが必要である。
【0013】
実例による説明を目的として、本発明は、システムの一部として説明することができる。OBDデバイスは、システムの一部であるものとして説明することができる。システムは、本明細書において示され、又は説明される装置の特徴のうちの1つ又は複数を含むことができる。システムは、1つ又は複数のOBDデバイス(以下、「OBDデバイス」又は「デバイス」と呼ぶ)、1つ又は複数のサーバ、及び携帯デバイス又はコンピュータなどの1つ又は複数の計算デバイスを含むことができる。システムはこれらのデバイスに限定されず、追加デバイスを含むことも可能であることに留意されたい。
【0014】
本発明の実施例は、専用ソフトウェアと組み合わせたデバイスを含むことができる。例えばユーザは、デバイスからの情報を監視し、且つ、特定の閾値を超えるか、又は特定の閾値に到達すると、ユーザに警報を発するための一組の機能をトリガすることができる。これは、ワン・クリック又はトグルを使用して達成することができる。ワン・クリックを使用して1つ又は複数の動作モードを選択することにより、例えば一組の事前決定済み閾値が確立され、また、任意の閾値に対して、それを超えたか又は到達したことを知らせる警報が提供される。
【0015】
一実施例では、本発明はデバイスを含むことができる。デバイスはOBDデバイスであってもよい。OBDデバイスは、OBD−II規格を遵守することができ、また、OBD−II規格を遵守するソフトウェア及びハードウェアを含むことができる。EPAによって実現されるOBD−II規格の仕様は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。本発明によるOBDデバイスには、これらの規格に限定される機能を含む必要はない。
【0016】
デバイスは接続を含むことができ、また、車両に解放可能に接続することができる。デバイスは、データ・ポートを介して車両に接続することができる。接続は、プラグイン接続、USBポート接続、シリアル・ポート接続、ピン接続又は任意の他の適切な接続であってもよい。また、接続は、WiFi又はBluetooth(登録商標)などのプロトコルを使用した無線であってもよい。
【0017】
デバイスは、コンピュータと対話即ち通信することができる。コンピュータは、車両内に配置されるオンボード・コンピュータ(「車両コンピュータ」とも呼ばれる)であってもよい。車両コンピュータは、車両からの1つ又は複数のデータ・ポイント即ちパラメータを測定するように構成することができる。
【0018】
本発明においては、OBDデバイスは、車両に差し込む又は別の方法で車両と接続される個別のデバイスであること、並びに車両に組み込まれるOBDデバイスであることが想定されていることに留意されたい。したがってOBDデバイスの特徴のうちの一部又はすべてを車両コンピュータに接続すること、車両と一体にすること、又は車両コンピュータ自体に組み込むことができる。
【0019】
OBDデバイスは、車両に使用するための任意の適切な診断デバイスであってもよい。デバイスは測定デバイスであってもよい。本発明は、標準OBDデバイスと共に、並びに本出願の中で説明される独自の特徴を含んだOBDデバイスと共に動作することができる。
【0020】
OBDデバイスは、1つ又は複数のプロセッサ、送信機、受信機、トランシーバ及び任意の適切な追加構成要素を含むことができる。
【0021】
OBDデバイスは、様々な通信プロトコル上で動作するように構成された1つ又は複数の通信システムを含むことができる。OBDデバイスは、GSMネットワーク又はGPRSネットワークを使用して動作するように構成することができる。OBDデバイスは、2G、3G、4G、LTE又は任意の他の適切な接続性技術を使用して動作するように構成することができる。OBDデバイスは、1つ又は複数のセルラー・アンテナ又はGPSアンテナを含むことができる。OBDデバイスは、Bluetooth(登録商標)チップセット及びWi−Fiチップセットなどの短距離無線通信ハードウェアを含むことができる。
【0022】
OBDデバイスは内部電池電源を含むことができる。OBDデバイスは、ソーラー・パワーなどの外部電源から、或いはカー・ポートへの接続性を介して電力を引き出すことができる。OBDデバイスは、複数の電源から電力を引き出すように構成することができる。
【0023】
OBDデバイスは、TCPプロトコル、UDPプロトコル及びFTPプロトコルをサポートするように構成することができる。OBDデバイスはSMS接続性を含むことができ、また、SMSメッセージを受け取り、且つ、送るように構成することができる。OBDデバイスは、既に説明した通信プロトコルなどの任意の適切な通信プロトコルを介して構成し、且つ、更新することができる。
【0024】
OBDデバイスはファームウェアを含むことができる。ファームウェアは、事前決定済み通信プロトコルを使用して動作するように構成することができる。したがってデバイスは、1つ又は複数のコマンドを受け取るように構成することができる。コマンドは変更が可能であり、それによりデバイスによって収集され、受け取られ、及び/又は送信される情報を変えることができる。例えばOBDデバイスは、車両コンピュータとの接続ポートを介して、車両の速度に関する情報を収集するコマンド及び/又は命令を受け取ることができる。別の実例では、車両の加速度及び位置に関するデータを収集し、且つ、事前決定済み時間間隔でその情報を送信するようにOBDデバイスに命令することも可能である。
【0025】
OBDデバイス・データの使用法を最適化し、それによりデバイスによって送られ、且つ、受け取られるデータの量を制限することができる。したがって本発明によれば、特定の出来事即ち事象に応答してのみ情報をサーバに送信するようにOBDデバイスに命令することができる。例えばOBDデバイスは、通常、車両コンピュータから連続データ報告を受け取ることができる。
【0026】
データの使用を低くするために、事象に基づく報告を使用することができる。デバイスにすべての情報を特定の時間間隔(即ち30秒)でサーバに送らせるのではなく、事象を使用して、その事象が生じると、デバイスは自動的にサーバに通知することができる。例えば運転者が取った正確なルートを知るためにGPS座標が10秒毎に使用されることはない。その代わりに車両が走行方向を変える毎に報告を提供することができ、それにより送られるデータの量を少なくすることができる。事象に基づく報告は、通常のデータ伝送と共に使用することができることに留意されたい。
【0027】
システムは、既に説明したサーバなどのサーバを含むことができる。サーバは、1つ又は複数のプロセッサ、送信機、受信機、トランシーバ及び任意の適切な追加構成要素を含むことができる。OBDデバイスはサーバと接触することができる。サーバは、OBDデバイスのための制御を設定することができる。サーバは、OBDデバイスによって受け取られ、及び/若しくは処理されたデータが、閾値を超えたか若しくは閾値に到達したこと(即ち速度閾値)、ある制限が違反されたこと(即ちジオフェンス)、又はある事象が生じたこと(オンボードOBDジャイロスコープ若しくは加速度計によって車両内で検出された運動)を示している場合にのみ、サーバに警報を送るようにOBDデバイスに命令することができる。別の実例では、速度閾値制限を超えたか又は速度閾値制限に到達し、且つ、ジオフェンスが侵犯され/違反される、の両方など複数の事象が生じた場合にのみ警報を送るようにOBDに命令することができる。
【0028】
OBDデバイスのデータ使用最適化の追加実例は、閾値が違反されたこと、及び違反された閾値のタイプを知らせるメッセージのみを送信するようにOBDに命令すること、又は位置、継続期間、等々などの閾値違反の特定のデータなどの追加データを含んだメッセージを送信することを含むことができる。
【0029】
OBDデバイス・データは、セルラー・ネットワーク、無線ネットワーク、USB、赤外線、NFC又は任意の他の適切な伝送プロトコルを介して、OBDデバイスから1つ又は複数のサーバ及び/又はコンピュータに送信することができる。OBDデバイスは、UDP、UDP−C、TCP/IP、TU及びSMSなどの任意の他の適切なプロトコルを使用してデータをサーバに送信することができる。
【0030】
OBDデバイスによって車両コンピュータから検索された車両データは、1つ又は複数の位置で処理することができる。車両データを処理する場所及び方法に関する様々な構成は、ユーザが、或いはOBDデバイス及びそのサービスの管理に責任を負う会社又は実体が選択し、プログラムし、又は入力することができる。
【0031】
一実施例では、ユーザは、OBDデバイスのプロセッサを使用してデータを処理するようにOBDデバイスをプログラムすることができ、又はOBDデバイスのプロセッサを使用してデータを処理する命令をOBDデバイスに送ることができる。ユーザは、電話、携帯デバイス、スマートフォン、例えば携帯デバイス、ラップトップ、デスクトップ若しくはサーバなどの計算デバイス、アプリケーション、又は任意の他の適切なプログラム若しくはデバイスを使用して、車両コンピュータから受け取ったデータの処理方法に関する一連の命令をOBDデバイスに送信することができる。例えば、80KPH(50MPH)などのプログラムされた速度閾値を車両が超えた場合にのみ車両の速度情報を送るようにOBDに命令することができる。別の実例では、車両コンピュータ・データを監視して、車両の運転者が急ブレーキを掛けたかどうかを決定するようにOBDデバイスに命令することができる。
【0032】
別の実施例では、OBDデバイスは、特定の情報をサーバに送るよう、ファームウェア、ソフトウェア、初期命令、更新された命令を介して、又は任意の適切な方法でプログラムすることができる。命令は、OBDデバイスがデータを処理しないようにするための命令、及び処理されるデータをOBDデバイスに送る命令を含むことができる。
【0033】
例えばデバイスは、すべての加速データをサーバに送信する命令を受け取ることができる。デバイスは、さらに、加速データ(又は任意の他の適切なデータ)を事前決定済み時間間隔で送信する命令を受け取ることができる。即ちすべての減速データを30秒の時間間隔でサーバに送信するようにOBDに命令することができる。OBDは、さらに、例えば速度閾値が違反された場合にのみ速度データを送信する、などの別のパラメータに対する事前決定済み/事前設定済み閾値違反のみを送信する一方で、減速データなどの特定のパラメータに関連するすべてのデータを送信するように個別化することも可能である。例えば減速データ(又はOBDによって処理することができる任意の他のパラメータ)は、減速パラメータの変化の有無に無関係に、60Hz、30Hz、20Hz、5Hz、2Hzの周期的速度で送信することができる。減速データは、このようなパラメータが変化した場合にのみ送信することも可能である。減速データは、変化があった場合にのみ、次の計画伝送時間に送信することも可能である。即ち一般的なパラメータ又は特定のパラメータが30Hzで送信され得る場合、可能な送信と送信の間にパラメータが変化しても、それはパラメータが変化した直後には送信されず、次の計画送信時にしか送信されないことになる。
【0034】
OBDデバイスは、未処理データ又は処理済みデータをサーバに送信することができる。サーバは、最初に、監視するパラメータ、送るデータ及びデータを送る時間間隔をOBDデバイスに命令することができる。サーバは、OBDから受け取ったデータを処理することができる。サーバは、パラメータに対する閾値を超えたか、又は閾値に到達したかどうかを決定することができる。サーバは、パラメータに対する閾値を超えたか、又は閾値に到達したかどうか(又は閾値未満であるかどうか)をOBDプロセッサを使用して決定するようにOBDに命令することができる。パラメータに対する閾値を超えたか、又は閾値に到達したことをOBDプロセッサが決定すると、閾値を超えたことを知らせるメッセージをサーバに送るよう、もっと早くに、或いはその時点でOBDにさらに命令することができる。
【0035】
本発明の実施例によれば、OBDデバイスを初期化することができる。デバイスの初期化は、ユーザがOBDを最初に使用する前に実施することができる。
【0036】
例示的初期化デバイス・シーケンスは、(1)サーバへのOBDデバイス電話番号(及び/又はIMEI、IPアドレス、等々などの他の識別OBD情報)の入力、(2)例えばSMSを介したDeviceへのInitial Commandの伝送、及び(3)Port、IPアドレス、Username、Password、APN、SMS番号、OBDが通信するデバイスのCommunication Protocolの設定を含むことができる。
【0037】
ステップ1で、OBDデバイスに固有電話番号を割り当てることができる。この電話番号により、OBDデバイスは、音声呼出し、SMS又はMMSメッセージ発信、又は任意の適切な通信プロトコルを使用したデータの送信又は受取りの使用などの標準電話特徴を使用して通信することができる。
【0038】
OBDと結合したデバイス電話番号は、保管し、且つ、プログラム・サーバと結合することができる。プログラム・サーバは、複数の車両内のOBDデバイスを管理する1つのデバイスであっても、又は相互接続された一連のデバイス若しくはサーバであってもよい。
【0039】
ステップ2で、サーバは初期コマンドを送ることができる。この初期コマンドは、OBDデバイスに送信することができる。OBDデバイスは、サーバからSMSを受け取ることができる。初期コマンドは、サーバのIPアドレス及びPortをOBDデバイスに通知し、それによりOBDデバイスはサーバと通信することができる。また、初期コマンドは、OBDデバイスがサーバにログオンすることができるよう、サーバに対するユーザ名及び/又はパスワードをOBDデバイスに通知することも可能である。パスワードは、オプションで必要になることがある。ユーザは、OBDデバイスから受け取った情報を表示し、又は利用するGraphical User Interface(「GUI」)にアクセスすることができる。GUIは、電話又は計算デバイスなどのユーザ・デバイス上に配置することができる。ユーザ・デバイスは、サーバ及び/又はOBDデバイス、並びに任意の他の適切なデバイスと接触することができる。
【0040】
ステップ3で、サーバは、Port、IPアドレス、ユーザ名、パスワード、APN、SMS番号、及び/又はデバイスとの通信のための通信プロトコルを設定することができる。本発明によれば、OBDデバイスはポータルに差し込むことができる。ポータルを使用して最初にOBDデバイスに初期情報を通信し、デバイスと通信し、且つ、ステップ1〜3で概要を示したように情報を設定することができる。ポータルはドッキング・ステーションであってもよく、また、ドッキング・ステーションは、OBDデバイスを充電するための電力供給ユニットを含むことができる。ドッキング・ステーションには、任意の適切な電力供給システムを使用して電力を供給することができる。
【0041】
OBDデバイスは、Subscriber Identity Model(「SIM」)カードを受け取ることができる。SIMカードは、ドッキング・ステーションを介してプログラムすることができ、ドッキング・ステーションは、コマンドをOBDデバイスに送ることができる。
【0042】
初期シーケンスの後、OBDデバイスはサーバによってプログラムすることができる。後続するプログラミング・シーケンスは、(1)初期コマンドに対するOBDデバイスからの応答の受取り、(2)デバイスへの、デバイス・ファームウェア及びモデルを問い合わせるためのコマンドの伝送、(3)モデル・タイプを使用したOBDデバイス・テーブルの更新、(4)速度閾値、加減速閾値及びジオフェンス閾値などの閾値のセットアップ、(5)「オンボードされた」(即ちサーバとの通信が確立された)へのデバイス状態の設定、(6)デバイスの所有者に対する、デバイスが「オンボードされた」ことの通知、並びに(7)OBDデバイスへの、車両に対するGPS座標を検索するコマンドの伝送を含むことができる。
【0043】
プログラミング・シーケンスのステップ1で、OBDは、初期コマンドを受け取ったことをサーバに示すことができる。OBDデバイスは、コマンドを検証することができる。ステップ2で、問合せにより試験シーケンスを開始することができる。ステップ3で、デバイス・テーブルは、メモリに記憶されているルックアップ・テーブル又は任意の他の適切なテーブルを含むことができ、このようなテーブルを初期化することができ、また、初期値をこのようなテーブルに記憶することができる。テーブルは、OBDデバイスと結合することができる。個々のOBDデバイスは、独自のルックアップ・テーブルと結合することができる。ルックアップ・テーブルは、サーバの中に配置することができる。個々のデバイスは、個々のデバイスと結合したモデル・タイプと共に記憶することができる。
【0044】
ステップ4で、デフォルト・パラメータを使用して閾値をセットアップすることができる。デフォルト・パラメータは、1つ又は複数のモードに基づくデフォルト閾値を含むことができる。デフォルト・パラメータは修正が可能である。また、閾値は、ユーザによって入力される個別化された閾値であってもよい。ユーザは、OBDデバイスと結合し、また、OBDデバイスと直接又は間接的に通信することができるスマートフォン又はコンピュータ上のアプリケーションを介して閾値を入力することができる。ステップ5で、OBDデバイス状態をオンボードされた状態に設定することができ、それによりデバイスが適切に走っていることを示すことができる。ステップ6で、ユーザは、任意の適切な方法を介して、デバイスがオンボードされたことを知らせる通知を受け取ることができる。ステップ7で、サーバは、OBD内部GPSアンテナ、車両のGPSアンテナ又は任意の他の適切な方法を使用して車両のGPS座標を決定する命令をOBDに送ることができる。
【0045】
OBDデバイスは、メモリ・モジュール、電源、マイクロプロセッサ、ファームウェア、及び1つ又は複数の通信ハードウェア・チップ(例えばCat10 LTE Modem、Intelの7360 LTEモデム又はQualcommのMDM9625 LTE Modem)を含むことができる。OBDは、データ収集命令を使用して事前プログラムすることができ、又はOBDは、事前決定済み時間間隔若しくは個別化された時間間隔で、更新された命令、改訂された命令若しくは個別化された命令を受け取ることができる。OBDは、ピン接続などの任意の適切な接続を使用して車両内のOBDポートに接続することができる。
【0046】
OBDデバイスは、データ収集パラメータを使用してプログラムすることができる。プログラミングは、モジュール・ファームウェアのためのプログラミング・ソフトウェアを使用して、PC又はドッキング・ポートへの接続によってファームウェアを介して実施することができる。次に、車両のOBD IIポートを使用してOBDをピン接続又はUSB接続に差し込むことができる。
【0047】
OBDは、様々なモードで動作するように構成することができる。モードは連続的に動作することができ、或いはOBDは複数のモードを同時に利用することも可能である。
【0048】
第1の実施例では、OBDを利用して車両をピックアップ又はドロップオフすることができる。特定の例では、車両の所有者即ちオペレータ(以下、「所有者」と呼ぶが、所有者ではないオペレータを参照するために使用されることもある)は、一時的な時間期間の間、別の個人又は会社の世話の下で自分の車両を預けることを希望することがある。しかしながら車両の所有者は、車両を監視すること、或いは特定の事象の発生を防止することを希望することがある。
【0049】
所有者は、別の個人又は実体の世話及び/又は管理下にある場合に、本明細書においてはバレット・モードとして知られるモードを開始して車両を監視することができる。バレット・モードは、単に参照名称にすぎず、本発明の範囲を制限することは意図されていないことに留意されたい。
【0050】
所有者は、監視すべき多数のパラメータを入力することができる。パラメータは、駐車係員に車両を預ける前に所有者が入力したものであってもよい。パラメータは、例えばバレット又は別の当事者に車両を預ける引渡し事象の際に入力することができる。パラメータは、OBDシステムの管理者によって入力されるデフォルト・パラメータであっても、又は所有者によって入力されるデフォルト・パラメータであってもよい。
【0051】
パラメータは、最大速度閾値、最大加速閾値、ジオフェンス座標及び/又は走行距離計閾値を含むことができる。ジオフェンス座標は、バレット・モードがイネーブルされている間、車両に対する許容可能な位置の半径を含むことができる。例えばバレット・モードが起動されると、ジオフェンスは、バレット・モードが起動されたポイントの周囲の特定の半径の円の円周上のポイントを含む。その半径は、例えば1.6キロメートル(1マイル)、0.8キロメートル(0.5マイル)、1km、0.5km、等々であってもよい。また、半径は、バレットの性質に応じてもっと大きくすることも、又はもっと小さくすることも可能である。例えばバレットがドロップオフ位置の特定の半径内に駐車場を有している場合、半径をもっと小さくして緊密に駐車場を取り囲むことができる。ジオフェンス座標は、バレット・モードがイネーブルされている間、車両に対する許容不可能な位置の半径を含むことが、同様に又は別法としてできる。また、ジオフェンス座標は、さもなければ許容可能なジオフェンス領域内であっても、車両が許可されていない特定の街路などの特定の領域を含むことも可能である。禁止される領域は、例えば犯罪のレベルが特定の閾値より高い領域、又は車両に関連する犯罪(例えばカージャック、車両窃盗、等々)がある領域を含むことができる。例えばサーバ及び/又はOBDデバイスは、ジオフェンス化された領域の何らかの部分が、ジオフェンス化された領域の他の部分より犯罪発生率が20%(又は別の百分率)超高い(又は国の平均、都市の平均、州の平均又は他の閾値より高い)領域を含むかどうかを決定することができ、且つ、その領域をジオフェンス化された領域から除外することができる。また、自動車事故の数、人口調査データを含む人口統計情報などの変数を個別に、或いは犯罪発生率と共に使用することも可能である。
【0052】
所有者は、所有者が車両を正に引き渡そうとしているポイント、車両を引き渡す前のポイント、又は車両を引き渡した後のポイントのいずれかでバレット・モードを開始することができる。バレット・モードは、スマートフォン・アプリケーション上のスイッチ又はボタンなどのバレット・モードを開始するためのスイッチをトグルするか、又はボタンを押すことによって開始することができる。
【0053】
バレット・モードが開始されると、OBDは、1つ又は複数の閾値の違反に対して車両を監視する。閾値違反が検出されると、OBDは、閾値違反のタイプ(即ちジオフェンス違反)、違反の継続期間、違反の頻度、車両の現在位置及び任意の他の適切な情報のうちの1つ又は複数を含んだデータと共にサーバにメッセージを送信することができる。サーバは、違反が存在すると、次に所有者に警報を送信することができる。
【0054】
所有者は、閾値違反に関する情報と共にユーザから警報を受け取ることができる。所有者は、発生毎に実時間で閾値違反警報を送るようにサーバに命令することができる。別法としては、所有者は、特定の数の警報(即ち5つの警報)が存在した場合などのバッチで、又は事前決定済み時間間隔(例えば1時間毎、1分毎、等々)でのバッチで閾値違反警報を送信するようにサーバに命令することができる。
【0055】
OBDデバイスは、追加で、バレット又は駐車された車両の検索を容易にするためのシステムを提供するように動作することができる。検索ステップは、(1)車両を検索する顧客命令、(2)ユーザ若しくはバレット会社による先行入力によって決定され、又は車両のGPS位置を決定することによって決定される、車両に責任を負うバレット会社又は駐車会社の識別を含むことができる。
【0056】
OBDデバイスは、駐車される車両のドロップオフを容易にするためのシステムを提供するように動作することができる。ステップは、(1)ある位置で車両を預けるステップ、(2)特定の位置でのピックアップを要求するアプリケーションを開始するステップ、(3)車両を駐車するバレット会社又は駐車会社を探索又は識別するステップ、(4)車両の所有を移行するステップ、(5)バレット・モードをオプションで開始するステップ、(5)車両が駐車されたことを知らせる警報をユーザにオプションで発信するステップを含むことができる。
【0057】
OBDデバイスを使用して、駐車された車両のユーザ・ピックアップを容易にすることができる。本発明の実施例の原理によれば、システムは、以下のステップを使用して、バレットされた車両を検索するためのプロセスを容易にすることができる。(a)電話又はコンピュータ上のアプリケーションなどの車両検索アプリケーション及び/又はアプリケーション内の特徴を開始するステップ、(b)車両の検索及びピックアップのための車両の準備を要求するステップ、(c)車両が駐車されるバレット会社/バレット係員を識別するステップ、並びに(d)ピックアップのために車両を準備するメッセージを会社/係員に送信するステップ。
【0058】
上記ステップ(a)では、アプリケーションは、OBDデバイスとインタフェースする機能を含むことができる。したがってアプリケーションは、OBDデバイスの中又は車両自体の中に配置されたGPS受信機(OBDを介してアプリケーションに提供することができる)を使用して車両のGPSを検索するように構成することができる。アプリケーションは、駐車施設において所有者が車両をドロップオフする場合などのように車両内に存在している場合、車両のGPS座標を予め記憶しておくことも可能である。さらに、所有者は、アプリケーション内に駐車領域又は施設住所及び位置を手動で入力することができる。また、所有者は、駐車施設又は近傍のビジネス/サイトの名称を入力し、且つ、ビジネス上及び/又は地図上のポイントで名称を選択することができる。
【0059】
アプリケーションは、電話又はコンピュータの通信システムを結び付けてメッセージを送信するように構成することができる。したがってステップ(b)で、アプリケーションは、車両を検索する入力をユーザから受け取ることができる。アプリケーションは、次に車両の位置を決定し、且つ、ステップ(c)を開始することができる。ステップ(c)で、アプリケーションは、駐車された車両と結合したバレット会社を決定することができる。例えばアプリケーションは、駐車された車両のGPS座標を使用してデータベースを利用することができ、それによりその位置で駐車施設を所有又は運営している実体を決定することができる。別の実例では、アプリケーションは、公的記録又はマッピング・ソフトウェアを介して施設の所有者にアクセスすることができる。アプリケーションは、位置のオペレータの接触情報を決定することも、また、ステップ(d)で駐車施設に接触することも可能である。
【0060】
ステップ(d)における接触は、電話呼出し、テキスト・メッセージ又は電子メールを含むことができ、これらは、車両の事前プログラム済み詳細、及び/又は車両ID/駐車券を含む。
【0061】
この時点で、アプリケーションは、OBDデバイスを遠隔で起動することができる。別法としては、車両の位置並びに点火の起動した時間の能動的追跡を開始するようにOBDデバイスに命令することができる。この特徴により、車両の所有者は、車両のピックアップの準備が整う予測時間を決定することができる。例えば点火が起動されたことをOBDデバイスが決定すると、OBDデバイスは、サーバにメッセージを送ることができ、サーバは、次に所有者に警報を送る。所有者は、次に、数分で車両のピックアップの準備が整うことを知ることができる。サーバ及び/又はOBDは、車両の現在位置からピックアップ位置まで車両を運転するのに必要な時間を予測し、且つ、このような時間をユーザに通知することができる。点火がターン・オンされる前であっても、サーバは、自動車が要求された時点から点火がターン・オンされるまで、特定のバレット会社が一般的に要する時間に関するデータを使用して、このようなデータに基づく時間予測を提供することができる。
【0062】
OBDデバイスを使用して車両を追跡するためのシーケンスは、(1)車両の運転者がその車両をバレット/駐車係員に移行する、(2)車両が移行されると、車両の位置、速度及び様々な追加属性を監視するために、運転者がアプリケーションを使用して車両監視モードを起動する(これらの属性は、実時間で、アプリケーションを介して遠隔で監視することができることに留意されたい。これにより、運転者は、車両がジオフェンス外へ移動し、或いは特定の速度(又は例えば他のパラメータ/変数)を超えようとしている場合、それを認識することができ、また、オプションで警報を受け取ることができる、(3)車両監視モードが開始されると、サーバがそのモードの開始を受け取る、(4)サーバがOBDデバイスにデバイス/車両の現在位置を問い合わせる、(5)サーバが車両の位置を受け取る、(6)サーバが、車両の現在位置及び/又は計画位置(例えばバレット駐車場の位置)の周囲に、ある半径のジオフェンスを生成する、(7)サーバが、ジオフェンスの半径を複数のGPS座標に変換し、また、これらの座標をアプリケーション内の地図上に配置し、且つ、接続する、(8)サーバが車両に対する速度閾値を生成する(この速度閾値は、例えば特定の道路上の速度制限に基づくことができる)、(9)サーバが車両に対する加速閾値及び/又は減速閾値を生成する、(10)サーバが、閾値のうちの1つ又は複数が違反されると、サーバにメッセージを送信するための警報を送信するようにOBDに命令する、並びに(11)閾値が違反されたことを知らせるメッセージをサーバから受け取ると、ユーザが、閾値が違反されたことを知らせるアプリケーション内のポップアップ、SMSメッセージ又は任意の他の適切なフォーマットのいずれかとして警報を受け取る、ことを含むことができる。
【0063】
ステップ6では、ジオフェンスの生成は、ジオフェンスのための事前配置済みパラメータを使用して実施することができることに留意されたい。例えばOBDデバイスは、1.6キロメートル(1マイル)の半径で事前プログラムすることができる。事前プログラミングは、デバイス・レベル又はサーバ・レベルで実施することができる。別の実例では、ユーザは、個別化されたジオフェンス半径を入力することができる。ステップ9では、速度閾値は、運転者によって予め決定又は個別化することができる。
【0064】
ジオフェンス座標への半径の例示的変換が提供され、この例示的変換は、以下のステップを含むことができる。(1)イン半径(inradius)又は半径が使用されるかどうかを決定するステップ(イン半径=半径/(Math.cos(Math::PI/n))。イン半径を使用するこの決定は、その半径内に留まることがユーザにとって望ましい場合になされる。ユーザが留まるべきではない半径(即ち制限領域)に対しては、半径(例えばアウト半径(out−radius))を使用することができる。(2)多角形点の座標を計算するステップ。デフォルトは、6点又は任意の他の適切な数などの多角形点の数に対して設定することができ、個々の点は360度/離れた点の数である。6個の点を有する例示的実施例では、点1は60度に設定され、点2は120度に設定され、以下同様である。(3)個々の点に対して、[r*cos(度)、r*sin(度)]によって座標を計算するステップ。「r」は半径又はイン半径であり、マイル単位の座標を与える。並びに(4)次に座標を緯度及び経度座標に変換するステップ。
【0065】
半径をジオフェンス座標に変換するための例示的数式及びコードは、
【数1】

を含むことができる。
【0066】
以下の詳細な説明は、本発明の実施例を実施するいくつかのモードの説明である。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって最も良好に定義されているため、以下の説明を制限の意味で解釈してはならず、以下の説明は、単に本発明の一般原理を実例で示すためになされたものにすぎない。
【0067】
広義には、本発明の実施例は、車両関連サービスを提供するためのシステムを提供し、システムは、無線通信を備えた、自動車のコンピュータと接続されるOn Board Diagnosticデバイス(OBD)と、機械可読プログラム・コードを含んだプログラム製品であって、実行されると、デバイスが、自動車のコンピュータからの、自動車の測値に関するデータをコンパイルするプロセス・ステップ、そのデータと閾値測値とを比較するプロセス・ステップ、及び自動車のコンピュータから送られたデータが閾値測値を超えると、そのことをユーザに警報発信するプロセス・ステップを実施することになるプログラム製品とを備えている。OBDデバイスは、車両コンピュータ・データを連続的に監視することができることに留意されたい。
【0068】
車両コンピュータによって測定されるデータ・ポイント(即ちパラメータ/変数)は、それらに限定されないが、燃料レベル、エンジン冷媒温度、電池レベル、燃料圧力、エンジンRPM、車両速度、吸気温度、酸素センサ情報、大気圧、スロットル位置情報、雰囲気温度、燃料タイプ若しくは空気流情報、又は任意の他の適切な情報を含むことができる。OBD−II規格を使用して、車両コンピュータによって監視すべきOBDパラメータが統制され、また、すべてのOBDパラメータIDが本発明の中で企図されていることに留意されたい。
【0069】
OBDデバイスは受信機を含むことができる。受信機は情報を受け取ることができる。情報はサーバから受け取ることができる。OBDデバイスは、コンピュータから、車両コンピュータによって測定又は監視されたデータなどの情報を受け取ることができる。また、OBDデバイスは、サーバから情報及び/又は命令を受け取ることも可能である。サーバは、デバイスから離れた位置に配置することができる。
【0070】
サーバは、デバイスに情報及び/又は命令を送ることができる。情報/命令は、1つ又は複数の変数、パラメータ及び/又は閾値を含むことができる。
【0071】
本発明によれば、本発明のユーザは、OBDデバイスを使用して、車両の修理状態、車両位置、速度、加速、減速及び車両に関連する他の情報を監視することができる。OBDデバイスは、車両に差し込むことができ、また、ソフトウェア、GPSアンテナ、加速度計、デバイスとサーバの間でデータを通信し、次にサーバとユーザが通信することができるセルラー・アンテナを含むことができる。サーバは、警告を起動し、また、それらに限定されないが、電話呼出し、テキスト・メッセージ、電子メール、ftp、等々を始めとする複数の通信方法を介したユーザへの情報の引渡しを起動することによってユーザと通信することができる。本発明のソフトウェアにより、ユーザは、ワン−クリック特徴を使用して様々なモードを設定することができ、それによりユーザは警報を得ることができ、また、車両に関する、モードによって予め決定することができるパラメータに基づく情報を得ることができる。本発明によれば、ユーザは、とりわけ、警告、報告及び他の情報などの車両に関連する情報を容易に受け取り、且つ、使用することができる。
【0072】
上で言及したように、本発明は、自動車両に差し込まれるOBDデバイスを含むことができる。OBDデバイスは、車両のオンボード・コンピュータから情報を集め、また、車両速度、位置、加速、減速などの情報を独立して収集し(三次元で)、且つ、セルラー接続などの無線接続を介してその情報をサーバに通信する。さらに、本発明は、OBDデバイスが報告するようにプログラムされた特定の情報を集め、且つ、報告する要求を受け取ることも可能である。
【0073】
本発明のユーザ・インタフェースは、Website、Mobile App、SMSメッセージ、Phone(及び他の通信方法)を含むことができ、それによりユーザは、特定のフィードバックをユーザその他に引き渡すように設計された個々のモードと共にワン・クリックを使用して、様々なモードを選択することができる。中継サーバは、ユーザとOBDデバイスの間の通信のための方法を提供する。言い換えると、ソフトウェアは、OBDデバイスに情報を送信し、且つ、OBDデバイスから情報を受け取り、その情報を解析して、ユーザと、ウェブサイト、移動アプリケーション、電子メール、テキスト・メッセージ又は人との間の通信を容易にする。
【0074】
本発明を使用する方法は、以下を含むことができる。(1)車両ポートへのOBDデバイスの挿入、(2)OBDデバイス監視サービスへの加入、(3)プログラミング・シーケンス及びデバイスの較正を開始するための、ウェブサイト、移動アプリケーション、SMS又はVoice通信の使用。
【0075】
本発明が動作することができるモードの実例は、以下を含む。
【0076】
バレット・モード − 車両の所有者又は運転者が、バレット係員又は駐車車庫が車両を誤って取り扱った場合のための警報システムを確立することができる。運転者は、自身の車両をバレット係員に移行すると、アプリケーションを介してバレット・モードを開始することができる。モードが起動されると、例えば高速走行、加速、減速、ジオフェンス及び走行距離計に対する閾値が自動的に構成される。閾値は予め構成することができ、又はユーザが入力することができる。例えば48kph(30mph)の速度制限、1.6キロメートル(1マイル)の円形ジオフェンス及び特定の加速閾値などの閾値が違反されると、ユーザは警報を受け取る。
【0077】
家族安全モード(FAMILY SAFETY MODE、家族のための安全設定モード)。ユーザがいくつかの安全運転閾値を確立することができる。これは、ワン−クリック特徴をトグル・オンするか又は選択してモードを起動することによって確立することができる。モードは、例えば速度、急加速、急減速及び事前設定済みジオフェンスを含む事前決定済み安全閾値又は事前構成済み安全閾値を起動することができる。アプリケーション内で起動されると、アプリケーションは、その起動をサーバに中継し、サーバは、閾値違反に対する車両コンピュータの監視を開始する命令をOBDデバイスに送信する。何らかの閾値を超えるか、又は閾値に到達すると、サーバに警報を発信するようにOBDデバイスにさらに命令することも可能である。サーバが、閾値を超えたか、又は閾値に到達したことを知らせる警報を受け取ると、サーバは、ユーザの事前決定済み閾値構成に基づいて、ユーザに警報を送ることを選択することができる。本発明の特定の実施例は、起動することができる複数の「Profile」を含むことも可能であり、個々のProfileは、異なる事前決定済み閾値、即ちユーザAの場合、89KPH(55MPH)及び特定のジオフェンス・パラメータ並びに特定の加速度計読値即ち104KPH(65MPH)を有することができる。
【0078】
牽引警報(Towing Alert)。ユーザは、車両の遠隔監視をイネーブルし、車両が牽引又は移動されているかどうかを決定することができる。ユーザは、牽引監視を起動することができる。このモードが起動される場合、車両点火はオフであってもよい。牽引監視は、OBDデバイスが車両の上向きの運動を検出する場合などの点火がオンの場合にも起動することができることに留意されたい。次に、車両を監視するよう、サーバを介してOBDデバイスに命令することができる。すべてのモードにおいて、また、牽引モードにおいて、OBDは、車両コンピュータ・データ、並びにOBDデバイス・ハードウェア及びソフトウェアによって決定されたデータを利用することができることに留意されたい。牽引モードの場合、OBDデバイスは、車両点火がオフであり、スイッチ・オンされていない場合に、1つ又は複数の状態を監視することができる。OBDデバイスは、(a)加速度計及び/又はGPSアンテナ/システム及び/又はジャイロスコープが、車両が傾いている及び/又は持ち上げられていることを報告しているかどうか(例えばGPSの高度パラメータの変化が検出されたかどうか、又は加速度計及び/若しくはジャイロスコープが変化を検出したかどうか)、(b)車両が移動しているかどうか、或いは(c)突然の加速が存在しているかどうかを監視することができる。加速度計又はジャイロスコープは、車両自体の中に配置することができ、又はOBDデバイスの中に組み込むことができる。したがってOBDデバイスは、点火がオフである場合に、車両コンピュータから検索したデータに基づいて、車両が移動していること、又は加速が存在していることを決定することができる。別法としては、OBDデバイスは、OBDデバイス内の加速度計及び/又はジャイロスコープ及び/又はGPSアンテナ/システムに基づいて、車両が移動していること、又は加速が存在していることを決定することも可能である。
【0079】
OBDデバイスは、点火がオフのときに運動が検出されたことを知らせるメッセージをサーバに送ることができる。一実施例では、OBDデバイスは、十分な運動が検出された場合にのみメッセージを送ることができる。したがって運動に対する閾値は、30秒(若しくは20秒、若しくは15秒、若しくは10秒、若しくは5秒、若しくは3秒、若しくは1秒)を超える連続運動などの十分な継続期間にわたる運動の発生、及び/又は十分な加速(例えば3m/s若しくは4m/s)が生じたことの決定を含むことができる。
【0080】
出席モード(アテンダンス・モード、Attendance Mode)。ユーザは、OBDデバイスと結合した車両の監視をイネーブルすることができる。アテンダンス・モード又はスクール・アテンダンス・モードを使用して、仕事、学校、医療又は他の反復予約又は時間公約を監視することができる。したがって個人が特定の場所へ運転しなければならない場合、いつでもアテンダンス・モードによって監視し、その場所へのユーザの出向を保証することができる。さらに、アテンダンス・モードは、ユーザが正しい時間に出向くことを保証する機能を提供する。アテンダンス・モードは、デバイスの管理者であってもよい第1のユーザによってイネーブルすることができる。学校出席モード(スクール・アテンダンス・モード)は、子供が車両を使用する都度などの使用都度ベースでイネーブルすることができ、管理者がスクール・アテンダンス・モードをイネーブルする。別法としては、スクール・アテンダンス・モードは、週、月、年などの長い時間期間にわたってイネーブルすることも可能である。
【0081】
OBDデバイスの管理者による車両の監視により、生徒又は子供の車両を監視することができる。管理者は、車両に対する許容可能ルートを確立することができる。許容可能ルートは、ユーザ・インタフェースを使用して管理者が確立することができる。例えばユーザ・インタフェースは、管理者に地図を提供することができ、また、管理者は、1つのルート(又は複数のルート)を選択し、且つ、そのルートを許容可能ルートとして指定することができる。また、管理者は、平行する通り又はブロックの選択などの1つ又は複数の許容可能な逸脱を選択することも可能である(例えば交通渋滞の場合)。別法としては、システムは、交通渋滞が検出されると、1ブロック(若しくは2ブロック若しくは3ブロック若しくは4ブロック)の逸脱、又はキロメートル単位(マイル単位)の半径(0.8キロメートル(0.5マイル)若しくは1.6キロメートル(1マイル)若しくは2.4キロメートル(1.5マイル)など)の逸脱を許容する、などの許容可能な逸脱に対する閾値を含むことができる。交通量は、第3者プロバイダからこのような交通量を受け取ることによって、又はOBDデバイス若しくはサーバによって実施される解析によって検出することができる。例えばサーバは、車両の速度及び位置に関する情報を受け取ることができる。自動車を運転している道路の速度制限、及び/又は予めOBDによってサーバに関連付けられている道路、若しくはOBDに記憶されている道路のその前の走行時における車両の速度、と比較した車両の位置及び/又は速度に基づく。サーバは、車両が車の流れの中にいるかどうかを決定する際に、1日のうちの時間を考慮して、許容可能なルートからの逸脱を保証することができる。即ち平日の午後2時では48KPH(30MPH)が普通であり得るのに対し、平日の午後5時は24KPH(15MPH)が普通であり得る。サーバは、位置、日付、時間、天候、その日が休日であるかどうか、現在の運転者、運転者の性別、運転者の年齢、等々の要因のうちの少なくとも1つに基づく、通常の速度の50%(又は25%若しくは75%)などの逸脱を保証するための閾値を有することができる。
【0082】
管理者は、生徒の学校まで/生徒の学校からの許容可能ルートを確立することができ、また、許容可能ルートからのあらゆる逸脱の監視及び報告を提供することができる。ルートからの逸脱の監視及び報告は、車両の停止を検出するようにプログラムすることができるOBDデバイスからの情報の受取りを含むことができる。さらに、一実施例では、OBDデバイスは、ニュース・サイト、スマートフォン交通アプリケーションなどの公に利用可能な交通資源、又は任意の他の適切な交通プロバイダのいずれかから、交通を解析することができる。OBDデバイスは、次に、交通量が検出されていないのに車両が停止し、許容不可能な停止が生じたかどうかを決定することができる。また、OBDは、そのオンボード加速度計を使用して、突然の停止及び遅れを決定することも可能である。したがってデバイスは、道路に沿った停止、及び事前決定済みの時間量を超える遅れ(例えば1分、2分、3分、4分又は5分など)を検出することができる。停止に対する事前決定済みの分数は、システムによって予め構成することができ、或いはユーザが入力することができる。停止に対する分数は、赤信号が赤を維持し得る最大時間に基づくことができ、また、信号からの自動車の距離を考慮することができる(当該自動車の前の自動車が移動するのに時間を要することがあるため)。OBDデバイスは、車両が学校の位置を離れたこと、又は許可されたルート外を、許可されている時間外に走行していることを管理者に警告することができる。
【0083】
カープール・モード(Carpool Mode)及びスクール・バス・モード(School Bus Mode)。ユーザは、ウェブサイト又はスマートフォンのアプリケーションなどの任意の適切な方法を介して、カープール又はバス内の1人又は複数の関係者を入力することができる。カープールは、車両を共有している1人又は複数の個人であってもよい。カープール・モードは、カープール内の1人又は複数の個人のドロップオフ及びピックアップ位置を監視し、許容可能ルート及びカープールに対する逸脱を設定し、カープール関係者のピックアップ/ドロップオフ順序を設定し、カープール・ルートに沿った車両の進行を監視し、且つ、許可されたカープール関係者までのルートに対するあらゆる変更を報告することができる。バス・モードは、ユーザ毎に、スクール・バス上の1人の子供の進行を監視することができる。
【0084】
一実施例では、サーバは、ユーザ・インタフェースへのユーザ入力から、ピックアップ及び/又はドロップオフのためのカープール順序を受け取ることができる。ピックアップのための順序は、ドロップオフ順序とは異なっていてもよい。別の実施例では、サーバは、ピックアップのための順序及びドロップオフのための順序を決定することができる。ユーザは、次に、この順序を調整することができる。
【0085】
サーバは、この順序をOBDデバイスに送り、且つ、車両の停止ポイント(例えばドロップオフ及びピックアップ)を監視するようにデバイスに命令することができる。ドロップオフ及びピックアップの位置、並びにそれらが生じる順序を監視するようにOBDデバイスに命令することができる。ドロップオフ及びピックアップの順序及び/又は継続期間が事前配置済みリストと異なる場合、それを知らせるメッセージをサーバに送るようにOBDデバイスにさらに命令することができる。また、OBDデバイスは、そのオンボードGPSアンテナを使用して、車両の位置をサーバに送信することも可能である。OBDデバイスは、その位置を実時間で、又は30秒毎、若しくは1分毎、若しくは2分毎、若しくは3分毎、若しくは4分毎、若しくは5分毎などの事前決定済み時間間隔で送ることができる。サーバは、次に、ルートに沿った車両の進行を監視することができる1人又は複数のユーザに情報を送信することができ、また、ルートからのあらゆる変化又は逸脱を受け取ることができる。また、OBDデバイスは、個々の停止までの予測時間を計算し、且つ、事前決定済み時間間隔又は実時間で、その予測時間をサーバに送ることも可能である。サーバは、次に、ユーザに警報を送ることができる。
【0086】
スクール・バス・モードなどの一実施例では、ユーザは、スクール・バス上の子供の位置を決定するための問合せを送信することができる。その位置は、スクール・バスのOBDデバイスから返すことができる。別法としては、その位置は、子供の携帯電話から受け取ることも可能である。別の実施例では、その位置は、バス上のすべて又は一部の子供の電話のGPS位置に基づいてクラウドソース化することも可能である。
【0087】
追従モード(Follow Mode)。システムは、Follow Mode事象を生成することにより、複数のユーザが事前決定済み位置又は非事前決定済み位置まで、及び/又は事前決定済みルート又は非事前決定済みルートに沿って、それらの車両内で互いに追従することができるように構成することができる。ユーザの各々は、GPSアンテナを使用して位置信号を送信する命令を自身の車両のOBDデバイスに送信する追従モードをイネーブルすることができる。ユーザは追従モードを選択すると、1人又は複数の他のユーザに対する識別情報を入力するように促される。リーダは、潜在的な追従者と共有することができる独自のコードを生成することができる。追従者がこのコードを入力すると、追従者は、リーダの位置を見ることができる。システムは、追従モード事象に参加するように要求する警報を他のユーザに発信することができ、個々のユーザは、その位置が他の参加者に明らかになる前に、その招待を個別に、且つ、積極的に受け入れることができる。それらのユーザが招待を受け入れると、個々のユーザのOBDデバイスは、オンボードGPSアンテナを使用して、或いは電話のGPSアンテナを介してその位置をサーバに送信することができる。サーバは、次に、すべての参加者の位置を集合し、それらを地図上に表示することができる。
【0088】
ユーザのうちの1人は、自分自身をLeaderとして指名することができる(電話会議のリーダと同様)。Follow Mode招待が受け入れられると、Follow Mode事象におけるすべての参加者は、Follow Mode事象における個々の参加者の位置を示す地図を表示するか、又はLeaderの位置のみを表示することができる。位置は、参加者毎にOBDデバイスから受け取ったGPS座標に基づいて、又は参加者の電話から検索したGPS座標に基づいて決定することができる。
【0089】
事象が事前決定済み位置への走行のためである場合、その位置へのルートは、Leaderの位置及び/若しくは事前決定済み位置と共に、並びに/又は地図上の中間地点としてすべての他の参加者の車両と共に、Graphical User Interface(GUI)上で参加者に表示することができる。事象が事前決定済み位置への走行ではない場合、Leader及び個々のユーザの位置、又はリーダ及びすべての参加者の位置を地図上に表示することができる。
【0090】
Driving Safety。このモードがユーザによって起動されると、システムは、いつ点火がオンされ、且つ、車両の速度が事前決定済み閾値を超えたかを決定するべく監視する。点火状態は、車両コンピュータから点火情報を受け取るOBDデバイスを介して決定される。車両の速度は、デバイス加速度計を使用して、又はOBDによる車両コンピュータ情報(例えばGPS座標を含む)の解析を使用して決定することができる。点火がアクティブであり、且つ、事前決定済み閾値を超えるか、又は事前決定済み閾値に到達すると、運転者の電子メール、テキスト・メッセージ発信及び/又は音声呼出しと結合した機能が、その特定の車両と結合した個人の携帯電話上で不能にされ、及び/又は修正される。
【0091】
OBDデバイスは、追加で、窪みを検出するように動作することができる。一実施例では、OBDは、速度及び運動の変化を検出して窪みの存在を決定するジャイロメータ及び加速度計を含む。窪みの位置に関する情報は、コンパイルされ、且つ、サーバに送られてデータベースに記憶される。次に窪み情報が集められ、他のユーザに提供される。
【0092】
Safe Baby Mode(「SBM」)。ユーザは、スイッチをトグルするか、又は選択をクリックすることによってこのモードを起動することができる。このモードは、長い時間期間にわたって起動することができる。例えばSBMは、ユーザが乳児を病院から家に連れて帰る場合に起動することができ、また、数年にわたって起動状態を維持することができる。
【0093】
アクティブである場合、SBMは、ユーザが子供のためにその車両を監視するのを補助する。したがってユーザが車両から出る際に、乳児、幼児又は子供が車両内に残されていないことを保証するためのチェックが実施される。
【0094】
自動車の点火が停止されたことをOBDデバイスが検出すると、OBDは、サーバに通知を送ることができ、サーバは、運転者又はSBMを起動した人に警報を送る。この通知は、車両がターン・オフされたことを運転者に警告することができ、また、スマートフォン・アプリケーション内又は電話上のいずれかのポップアップ警報として、電子メールとして、又はSMSメッセージ等々として提供することができる。
【0095】
すべての子供が例えば10分などの事前決定済み時間期間内に車両から出たことを、運転者又はこのモードの管理者が確認しない場合、システムは、車両上で聞くためにOBDデバイス内のマイクロホンを起動することができる。子供の存在を示す事前決定済み閾値を超える雑音レベル、又はシステムによって決定される長い時間期間にわたって、人間が発生する雑音であると認められる雑音をOBDデバイスが検出すると、システムは、第1の応答者に対する呼出しを開始することができる。人間が車両内にいる可能性があることをOBDデバイスが決定すると、OBDデバイスは、コール・センタと接続することができ、このコール・センタにより、乳児が車両内にいるかどうかを音声又はビデオに基づいて人間のオペレータが決定することができる。また、OBDは、音高、呼吸パターンを解析することによって人間が子供であることを決定し、音声認識を介して使用されている言葉を決定する、等々のことも可能である。したがって例えばOBD及び/又はサーバが、使用されている言葉を音声認識が決定することができるように人が話している(例えば電話上で)ことを決定すると、その人が乳児又は幼児ではないことが決定される。使用されている言葉を音声認識ソフトウェアが決定すると、OBD及び/又はサーバは、Flesch Reading Easeスケール及び/又はFlesch−Kincaid Grade−Levelスケールを使用して、話している人の年齢を決定することができる。したがって例えばそのスケールを使用して、話し手が5才であり、したがって子供が依然として車両の中にいることを決定することができる。
【0096】
SBMでは、OBDデバイスは温度センサを含むことも可能である。したがって温度が上昇し始めたこと、又は事前決定済み受入れ可能閾値レベルを超えて上昇していることをデバイスが決定すると、システムは緊急時応答者と接触することができる。別の実施例では、温度が特定のレベル未満に低下すると、車両の加熱システムをターン・オンするようにOBDデバイスに命令しトリガすることができる。同様に、温度が特定の事前決定済みレベル(例えば90°又は100°又は110°などを超えると、車両の空気調和システムをターン・オンするようにOBDデバイスに命令することができる。空気調和システム又は加熱システムは、OBDデバイスによってターン・オンすることができる。
【0097】
OBDデバイスは、子供の存在を検出するために温度センサ及び/又はマイクロホンと同時に又は後で使用することができる運動センサをさらに含むことができる。追加特徴は、チャイルド・シートの下に設置される、OBDデバイスと通信し(例えばBluetooth(登録商標)又はWiFi)、子供がシートに座っているか、或いは座っていないかを検出するようにOBDデバイスに命令するように構成される圧力センサなどの圧力センサを含むことができる。
【0098】
したがってSBMは、車両内の子供又は乳児が無意識に車両から離れるのを防止するように動作することができる。SBMモードをトグルすると、車両内の子供のチェックを開始するようにシステムに命令する。したがってサーバは、SBMを開始する命令をユーザ・デバイスから受け取る。システムは、次に、SBMにある場合、車両点火がターン・オフされたことを知らせる警報を受け取るように構成される。車両点火が停止されると、OBDデバイスは、そのことを知らせる通知をサーバに送信する。サーバは、次に、運転者又は個人が車両にいないことを決定する命令をOBDデバイスに送信するか、又は別法として、SBMが起動された時点で、OBDデバイスは、運転者又は個人が車両にいないことを決定する命令を受け取る。OBDは、点火がターン・オフされると、車両と携帯デバイスの間のBluetooth(登録商標)接続が終了したかどうかを決定することができる。別法としては、シート・センサがOBDデバイス及び/又はサーバと通信することができ、車両内に残っている人がいるかどうかを示すことができる。
【0099】
SBMは、運動センサ、車両内又はOBDデバイス上に取り付けられたビデオ・カメラなどのビデオ・カメラ、OBDデバイス又は車両内に配置された赤外線センサ、子供の声若しくは音又は何らかの救難音を検出するためのマイクロホン、及びチャイルド・カー・シート内の圧力センサを利用することができる。
【0100】
何らかのセンサから、子供が車両内にいることをOBDが決定すると、通知シーケンスが運転者に通知し、また、ユーザによって入力され、且つ、OBD及び/又はサーバ内に記憶された1つ又は複数の緊急連絡先にも通知される。別法又は追加として、システムは、緊急当局に通知することも可能である。通知は、SMS又は電話呼出しを介して実施することができる。
【0101】
一実施例では、緊急サービスには、危険な状態が自動車内で検出された場合にのみ通知することができる。したがって子供が車両内で検出され、且つ、点火がオフであっても、OBDは、温度、最近の温度の低下又は上昇、車両内の空気の質及び他の適切な状態を決定することができる。状態がすべて適切である場合、緊急サービスには通知されない。その代わりに、運転者又は所有者と接触するための追加試行を実施することができる。その場合、例えば5回の試行若しくは20分間、又は任意の他の適切な数値の後に、初めて緊急サービスに通知することができる。温度が突然に変化し場合、直ちに緊急サービスと接触することができる。
【0102】
一実施例では、以下のシーケンスのうちの一部又はすべてを非特定の順序で実施することができる。(1)車両のGPS座標に基づいて局所Public Safety Answering Point(PSAP)を決定する、及び(2)自動車内に子供がいて、助けが必要であることを適切なPSAPに通知する。局所PSAPの通知は、サーバと通信しているOBDデバイスを使用して実施することができ、サーバは、次に、局所911/PSAPを呼び出すようにコール・センタに命令する。
【0103】
サーバは、運転者、親又は当局の到着を待機している間、乳児の安全性を高めるために、車両内のいくつかの機能を遠隔で制御する命令をOBDデバイスに送信することができる。OBDは、車両のコンピュータと通信して、空気調和システム又は加熱システムをターン・オンし、窓を開閉し、ライトをターン・オン又はターン・オフし、また、ドアーをロック又はアンロックするようにコンピュータに命令することができる。
【0104】
本発明は、自動車電池が故障する時期を予測し、走行パターンに基づいて交通を計画し、燃料の使用及び効率を監視し、また、異なる走行戦略を採用する異なるコスト/節約を表示するように動作することも可能である。
【0105】
様々なモードのための例示的閾値計算は以下のようにすることができ、以下の速度閾値の単位はマイル/時であり、加速閾値及び減速閾値の単位はマイル/時/秒である。
【0106】
FAMILY_SAFETY MODE_SPEEDING_THRESHOLDS = {
"defensive" => { spd_threshold: 55, rpm_threshold: 3500, acc_threshold: 5, desc_threshold: 7},
"normal" => { spd_threshold: 65, rpm_threshold: 4500, acc_threshold: 7, desc_threshold: 9 },
"reckless" => { spd_threshold: 75, rpm_threshold: 5500, acc_threshold: 9, desc_threshold: 11 }
}
【0107】
TEENAGE_SAFETY_MODE_SPEEDING_THRESHOLDOLDS = {
"defensive" => { spd_threshold: 55, rpm_threshold: 3500, acc_threshold: 6, desc_threshold: 7},
"normal" => { spd_threshold: 65, rpm_threshold: 4500, acc_threshold: 7, desc_threshold: 9 },
"reckless" => { spd_threshold: 75, rpm_threshold: 5500, acc_threshold: 9, desc_threshold: 11 }
}
【0108】
SENIOR_SAFETY_MODE_SPEEDING_THRESHOLDOLDS = {
"defensive" => { spd_threshold: 55, rpm_threshold: 3500, acc_threshold: 6, desc_threshold: 7},
"normal" => { spd_threshold: 65, rpm_threshold: 4500, acc_threshold: 7, desc_threshold: 9 },
"reckless" => { spd_threshold: 75, rpm_threshold: 5500, acc_threshold: 9, desc_threshold: 11 }
}
【0109】
以下に例示的プロトコルを提供する。
【0110】
上で説明したコンピュータをベースとするデータ処理システム及び方法は、実例を目的としたものにすぎず、任意のタイプのコンピュータ・システム若しくはプログラミング若しくは処理環境で、又はコンピュータ・プログラムにおいて、単独で又はハードウェアと協力して実現することができる。また、本発明は、コンピュータ可読媒体上に記憶され、且つ、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ上のコンピュータ・プログラムとして実行されるソフトウェアで実現することも可能である。明確にするために、本発明に密接に関係するシステムのこれらの態様のみが説明され、当分野でよく知られている製品の詳細は省略されている。同じ理由で、コンピュータ・ハードウェアは、より詳細には説明されていない。したがって本発明は、何らかの特定のコンピュータ言語、プログラム又はコンピュータに限定されないことを理解されたい。さらに、本発明は、独立型コンピュータ・システム上で走らせることができ、又はイントラネット・ネットワークを介して相互接続された複数のクライアント・コンピュータ・システムによってアクセスすることができ、若しくはインターネットを介してクライアントにアクセスすることができるサーバ・コンピュータ・システムから走らせることができることが企図されている。さらに、本発明の多くの実施例は、広範囲にわたる産業に対する応用を有している。本出願が開示する範囲まで、システム、そのシステムによって実現される方法、並びにコンピュータ可読媒体上に記憶され、且つ、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ上でその方法を実施するためのコンピュータ・プログラムとして実行されるソフトウェアは、本発明の範囲内である。さらに、本出願が開示する範囲まで、方法、その方法を実現するように構成された装置のシステムは、本発明の範囲内である。
【0111】
当然、以上は、本発明の例示的実施例に関していること、及び特許請求の範囲に示されている本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正を加えることができることを理解されたい。
【0112】
したがって車両のバレット及び/又は駐車施設の使用を監視するためのシステムが提供される。システムは、装置又は方法を含むことができる。
【0113】
システムはサーバを含むことができる。サーバは、ユーザから情報を受け取ることができる。ユーザは、コンピュータ、ウェブ・アプリケーション、ウェブサイト、スマートフォン、アプリケーション又は任意の他の適切なデバイスを使用して情報を送信することができる。
【0114】
ユーザは、バレット・モードを開始する命令をサーバに送ることができる。バレットの開始は、ユーザによってグラフィカル・ユーザ・インタフェース上で選択することができる。ユーザは、バレット制限機能を開始するようにサーバに命令することができる。サーバは、それに応答して、オンボード車両コンピュータから受け取ったデータを介して、関連する車両のためのOBDデバイスに、速度違反、加速違反、減速違反及びジオフェンス違反などの1つ又は複数の事前決定済み閾値の違反に対して車両の使用を監視するメッセージを送信することができる。
【0115】
ユーザは、車両の位置の周囲にジオフェンスを形成することができる。したがってユーザは、2日間の間、誰かが駐車施設に車両を預けたがっていることを知ることができる。ユーザは、「無断乗り回し」即ち1人又は複数のバレット係員による車両の使用を憂慮することがある。したがってユーザは、ジオフェンスを形成する要求をサーバに送ることができる。別法としては、バレット・モードの設定を予め構成するか、又は個別化して、バレット・モードが開始されると、いつでもデフォルト・ジオフェンスを形成することができる。ジオフェンスは、車両のための外部境界を含むことができる。ジオフェンスは、マイル単位の半径を使用して形成することができ、この半径は、デフォルト半径であってもよく、又はユーザが個別化することも可能である。例えばサーバは、車両を監視してその車両がジオフェンスの半径の外側を0.8キロメートル(0.5マイル)を超えて走行しているかどうかを決定するようにOBDに命令することができ、中心点は車両の現在位置であるか、又は駐車施設内の任意のポイントである。マイル単位の半径を超えるか、又はマイル単位の半径に到達したことをOBDが決定すると、OBDは、サーバにメッセージを送信することができ、サーバは、半径を超えるか、又は半径に到達したことを知らせる警報をユーザに送信することができる。
【0116】
車両の検索を開始するために、ユーザは、次に、車両を検索するメッセージを送るか、又は車両を検索するオプションを選択することができる。サーバは、それに応答して、OBDデバイスに問合せを送信することができる。その問合せは、車両の現在位置を決定するための位置問合せであってもよい。問合せは、車両を探索する要求を含むことができる。
【0117】
位置問合せは、(1)車両のGPS位置の問合せ、(2)OBDデバイス及び/又は車両内に配置されたGPSアンテナからの車両のGPS座標の決定、並びに(3)サーバへの車両のGPS座標の送信をさらに含むことができる。
【0118】
位置問合せは、(1)ユーザのGPS位置の問合せ、(2)ユーザの携帯デバイス内に配置されたGPSアンテナによって決定されたGPS情報からのユーザのGPS位置の決定、並びに(3)サーバへのユーザ及び/又は車両のGPS座標の送信を含むことができる。
【0119】
サーバは、問合せに応答して車両の位置を受け取ることができる。応答は、バレット/駐車施設が送ることができる。別法としては、サーバは位置を問い合わせることができ、また、OBDデバイスは、OBD/車両のGPS座標で応答することができる。その結果、サーバは、マイル単位の半径を使用してジオフェンスを形成することができる。次に、マイル単位の半径を地図上の複数のGPS座標に変換することができる。マイル単位の半径は、予め決定することができ、又はユーザが入力することも可能である。
【0120】
システムは、1つ又は複数のジオフェンス・パラメータをサーバから車両に結合されたOBDデバイスに送ることができる。例えばジオフェンス・パラメータは、ジオフェンス内の許容可能な領域、ジオフェンス外の許容不可能な領域、特定の時間に許容可能であるか若しくは許容不可能である領域、又は任意の他の適切なパラメータを含むことができる。システムは、車両を監視する命令をサーバからOBDデバイスに送信することができる。監視は、1つ又は複数の違反に対する車両の監視を含むことができる。違反はジオフェンス違反であってもよい。ジオフェンス・パラメータのうちの1つ又は複数が違反されると、サーバに警報を送るようにOBDデバイスにさらに命令することも可能である。
【0121】
一実施例では、システムは、車両に対する1つ又は複数のパラメータ制限閾値を受け取ることができる。例えばパラメータは、速度、加速、減速、ジオフェンシング、1日のうちの時間、継続期間、又は任意の他の適切なパラメータを含むことができる。閾値は、97KPH(60MPH)を超える速度の制限などの制限のための閾値であってもよい。
【0122】
パラメータ制限閾値は、1つ又は複数の値を含むことができる。この値は、予め決定することができ、又はユーザが入力することも可能である。ユーザは、(1)サーバにパラメータを送る、(2)閾値を含むパラメータに対する制限をサーバに送る、(3)閾値レベルを超えたか、又は閾値レベルに到達したかどうかを決定するためにパラメータを監視する命令をOBDデバイスに送ることによってパラメータ制限閾値を入力することができる。
【0123】
システムは、ユーザから命令を受け取ることができる。ユーザは、ユーザ・インタフェースを介して、アプリケーション又は任意の他の適切な媒体に命令を入力することができる。命令は、次にサーバに送ることができる。命令は、パラメータ制限閾値を起動する命令であってもよい。制限閾値の起動は、ユーザがバレット又は駐車施設を利用する際に要求することができる。バレット制限機能は、サーバに、1つ又は複数のパラメータ制限閾値の違反に対して車両を監視するようにOBDデバイスに命令させることになる。
【0124】
システムは、車両に対する速度問合せをサーバから車両に結合されたOBDデバイスに送ることができる。速度問合せは、車両が高速走行して1つ又は複数のパラメータ制限閾値を違反したかどうかを決定するために、複数の時間ポイントで車両の速度を要求することができる。速度問合せは、第1の時間ポイント、第2の時間ポイント、及びこの2つの時間ポイントの間の任意のポイントで速度閾値を超えたか、又は速度閾値に到達したかどうかを決定するための、サーバからOBDデバイスへの、第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間の速度情報を解析する命令を含むことができる。サーバは、その返事としてOBDデバイスから決定を受け取ることができる。この決定は、速度閾値を超えたか、又は速度閾値に到達したかどうか、或いは速度閾値を超えていないか、又は速度閾値に到達していないかどうかの速度決定を含むことができる。
【0125】
第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間で速度閾値を超えたこと、又は速度閾値に到達したことをOBDデバイスが決定すると、OBDデバイスは、速度違反に関する情報と共にサーバにメッセージを送ることができる。第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間で速度閾値を超えていないこと、又は速度閾値に到達していないことをOBDデバイスが決定すると、OBDは、速度閾値に関するデータのOBDデバイスからサーバへの送信を自制することができる。別法としては、速度閾値が違反されたかどうかを決定するための問合せがOBDに送信されると、OBDデバイスは、違反が生じていないことを知らせるメッセージを送ることも可能である。
【0126】
第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間で速度閾値を超え、又は速度閾値に到達したことをOBDが決定すると、システムは警報を送ることができる。警報は、ユーザ・サーバからユーザへ送ることができる。警報は、速度閾値を超えたこと、又は速度閾値に到達したことをユーザに知らせることができる。
【0127】
一実施例では、システムは、(1)車両に対する1つ又は複数のパラメータ制限閾値を受け取ることができ、(2)1つ又は複数のパラメータ制限閾値の違反に対する車両の監視に対応するバレット制限機能をイネーブルする命令をユーザから受け取ることができ、(3)サーバから車両に結合されたOBDデバイスに、車両が1つ又は複数のパラメータ制限閾値を違反したかどうかを決定するための問合せを含む、車両に対する加速問合せであって、(4)第1の時間ポイント及び第2の時間ポイントと、(5)OBDデバイスに対する命令であって、加速率閾値を超えたか、又は加速率閾値に到達したかどうかを決定するために、第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間の速度加速の割合を解析する命令とを含む加速問合せを送信することができ、且つ、(6)OBDデバイスから決定を受け取ることができ、(7)第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間で加速率閾値を超えたこと、又は加速率閾値に到達したことをOBDが決定すると、OBDからサーバにメッセージを送信し、また、(8)第1の時間ポイントと第2の時間ポイントの間で加速率閾値を超えていないこと、又は加速率閾値に到達していないことをOBDが決定すると、OBDからサーバへの加速閾値に対応するOBDデバイスからサーバへのメッセージはない。
【0128】
加速及び/又は減速は、加速及び/又は減速のための1つ又は複数のよく知られているアルゴリズム又は数式を使用して計算することができる。
【0129】
バレット係員及び車両の駐車施設の使用を監視するためのシステムが提供される。システムは、装置及び方法を含むことができ、また、車両がバレットされると、車両状態の監視を提供することができる。
【0130】
システムは、ユーザからの命令の受取りを含むことができる。ユーザ命令は、バレット監視モードなどの特定のモードの開始を要求することができる。モードは、車両の検索を要求する際に使用される車両検索モードを含むことができる。
【0131】
車両検索モードでは、システムは、ユーザから要求を受け取ることができる。要求は車両を検索する要求であってもよい。要求はサーバが受け取ることができる。システムは、車両と結合したバレット又は駐車会社を識別することができる。位置は、ユーザが車両の検索を要求した時点、又はユーザがバレット・モードを開始した時点における車両の位置であってもよい。
【0132】
バレット又は駐車会社は、GPS位置を決定することによって決定することができる。GPS位置は、バレット・モードが起動された時点の車両のGPS位置又はユーザの携帯デバイスのGPS位置であってもよい。システムは、車両の位置と結合した実体を決定し、且つ、その実体に対する接触情報を決定することができる。システムは、車両を検索する要求をサーバから実体へ送ることができる。要求は、バレット係員に対する、ユーザによるピックアップのために車両を準備する命令を含むことができる。要求は、バレット係員に対する、ユーザによって入力されたGPS座標などの指定された位置に車両を届ける命令をさらに含むことができる。例えばユーザは、ある位置から車両を検索し、その車両を全く別の位置に届けるようにバレットに命令することができる。
【0133】
システムは、車両がピックアップのために利用可能になる予測時間、並びに車両がピックアップのために利用可能になる位置を実体から受け取ることができる。システムは、車両の状態監視をユーザに提供することができる。状態監視は、車両のGPS座標、車両の点火状態及び車両の運動を含むことができる。車両の運動は、車両が運動中であるかどうか、車両が最近のある時間期間の間に(即ちこの10分間の間に)運動していたかどうか、及び車両運動の実時間追跡を含むことができる。
【0134】
車両がバレットされる際の車両状態の監視を提供するためのシステムは、測定デバイスを含むことも可能である。測定デバイスは、車両に取外し可能に接続することができる。また、システムはコンピュータを含むことも可能である。コンピュータは、測定デバイスへの接続を含むことができる。コンピュータは、車両内に配置することができる。コンピュータは、オンボード車両コンピュータであってもよい。
【0135】
システムは受信機をさらに含むことができる。受信機は、車両を検索する要求をユーザから受け取るように構成することができる。車両は、バレット実体によって管理される位置に駐車することができる。
【0136】
システムはプロセッサをさらに含むことができる。プロセッサは、バレット位置に責任を負う実体を識別するように構成することができる。プロセッサは、GPS座標に基づいて実体を識別するように構成することができる。実体は、GPS座標を使用して、これらの座標におけるビジネスのシステム検索に基づいて、GPS座標から識別することができる。これは、マッピング・ソフトウェアを使用して達成することができる。実体のGPS座標は、車両自体から、OBDデバイス内のGPSアンテナから、また、ユーザがバレット・モードを起動するか、又はユーザが手動で車両のGPS位置を入力すると、ユーザの携帯デバイスから検索することができる。
【0137】
システムは送信機をさらに含むことができる。送信機は、係員に車両を検索させる命令を実体に送るように構成することができる。送信機は、車両に対するGPS座標を実体に送るようにさらに構成することができる。本出願全体を通して、送信機及び受信機はトランシーバであってもよい。
【0138】
受信機は、車両のピックアップの準備が整う予測時間を実体から受け取るようにさらに構成することができる。送信機は、車両の予測位置及び車両のピックアップの準備が整う予測時間をユーザに送るようにさらに構成することができる。
【0139】
システムは、さらに、車両の位置に対する追跡情報を実時間で、又は事前決定済み時間間隔で受け取ることができる。また、システムは、車両のピックアップの準備が整ったことを知らせるメッセージを実体から受け取ることも可能である。
【0140】
車両状態の監視を提供するためのシステムは、(1)車両に取外し可能に接続された測定デバイスであって、(2)車両内に配置されたコンピュータとの接続を備える、測定デバイスと、(3)車両の属性に対応するデータの測値を測定デバイスから受け取るように構成された受信機と、(5)車両属性に対する所望のデータ測値レベルに対応する閾値測値を測定デバイスに送信するように構成された送信機と、(6)測定デバイス内に配置された、データ測値が閾値測値を超えたか、又は閾値測値に到達したかどうかを決定し、且つ、車両属性に対するデータ測値が超えたか、又は到達したことを知らせる警報をユーザに送信するように送信機に命令するように構成されたプロセッサとを含むことができる。
【0141】
システムは、以下のステップを実施することができる。(1)車両属性を受け取るステップ、(2)車両属性の測値に対する閾値範囲、車両属性の上側閾値測値及び下側閾値測値を含む閾値範囲を受け取るステップ、(3)車両属性の測値を受け取るステップ、(4)車両属性測値が上側閾値測値を超えるか、又は下側閾値測値未満になると、(5)車両属性、(6)車両属性の測値及び(7)車両属性の測値に対応する情報を含む警報をユーザに送るステップ。
【0142】
車両使用閾値を設定し、且つ、監視するためのシステムは、(1)車両に取外し可能に接続された測定デバイスであって、(2)車両内に配置されたコンピュータとの接続を備え、(3)測定デバイスをコンピュータに接続すると、コンピュータから車両情報を受け取る、測定デバイスと、(4)ユーザ・デバイスであって、(5)1つ又は複数の命令を測定デバイスに送信し、(6)情報を受け取り、且つ、(7)情報を表示するように構成されたユーザ・デバイスと、(8)サーバであって、(9)複数の閾値であって、該複数の閾値の各々が車両属性の許容可能リミットに対応する複数の閾値、(10)測定デバイスからのデータ、及び(11)測定デバイスから受け取った、1つ又は複数の車両属性に対応するデータを監視する命令を受け取るように構成された受信機を備えるサーバと、(12)送信機であって、(13)複数の閾値を測定デバイスに送信し、(14)測定デバイスに、(15)車両コンピュータから受け取ったデータを閾値レベルと比較し、且つ、(16)データが閾値レベルを超えている場合、閾値違反を知らせるメッセージをサーバに送信するように命令するように構成された送信機とを含むことができる。
【0143】
送信機は、閾値違反メッセージを受け取るサーバに応答して、さらに、閾値違反を知らせる警報をユーザに送信するように構成することができる。
【0144】
一実施例では、ユーザの携帯デバイスを介して、属性に対する閾値などの特定の情報をユーザから受け取り、且つ、サーバに送信することができる。別の実施例では、ソフトウェアを介して、同じ属性又は異なる属性に対する別の閾値などの特定の情報をサーバにプログラムすることができる。
【0145】
一実施例では、車両の属性に対応するデータの測定が提供される。測定は、(1)車両属性に対する所望のデータ測値レベルに対応する閾値測値、及び(2)データ測値が閾値測値を超えたか、又は閾値測値に到達したかどうかを決定し、且つ、車両属性に対するデータ測値が超えたこと、又は到達したことを知らせる警報をユーザに送信するように送信機に命令するように構成されたプロセッサを含むことができる。
【0146】
OBDデバイスを使用して車両の幼児を監視するためのシステム及び方法が提供される。方法及びシステムは、以下のステップのうちの1つ又は複数を含むことができる。(1)幼児監視モードをイネーブルする選択をユーザから受け取るステップ、(2)点火がスイッチ・オフされたことを知らせる警報をOBDから受け取るステップ、(3)メッセージをユーザに送るステップであって、メッセージが、(4)点火がスイッチ・オフされたことを知らせる警報、及び(5)ユーザがすべての子供を車両から出したかどうかの問合せを含むステップ、(6)ユーザが事前決定済み時間期間内にその問合せに応答しない場合、マイクロホンを起動する命令をOBDに送信するステップ、(7)事前決定済み閾値にわたっていかなる雑音も存在しないことをマイクロホンが示し、且つ、ユーザからの応答が依然としてない場合、温度センサを起動する命令を送信するステップ、(8)温度の読み値が事前決定済み閾値より高いか、又は事前決定済み閾値未満であることを温度センサが示すと、加熱システム又は空気調和システムを起動する命令をOBDデバイスに送信するステップ、及び(9)緊急時の第1の応答者と接触するステップ。
【0147】
いくつかのステップ又はすべてのステップを実施することができること、また、ステップの順序は変更することができることに留意されたい。例えば温度センサのみを使用することができ、又はマイクロホンを使用する前に温度を使用することができる。
【0148】
システムは、緊急時の第1の応答者に位置情報を送るステップをさらに含むことができる。システムは、点火がオンであるが、自動車が長時間にわたってアイドルであることを知らせる警報を受け取ることができる。システムは、それに応答して、付き添いがいない子供が車両の中にいるかどうかを決定するメッセージをユーザに送ることができる。応答がない場合、システムは、説明されたステップのいくつか又はすべてを起動することができる。
【0149】
システムは、問合せに対する応答をユーザから受け取ることができる。問合せに応答してユーザがすべての子供を車両から出すと、システムは、ユーザから肯定応答を受け取ることができる。その場合、警報シーケンスを終了することができ、センサの起動又は緊急当局との接触などのそれ以上のアクションは不要である。
【0150】
システムは、個々の特定の状況の緊急性の決定に基づいて資源を優先順位付けすることができる。例えば緊急オペレータによる局所PSAPとの接触を必要とする2つのSBM警報が存在し、一方のオペレータのみが利用可能である場合、システムは、デバイス温度監視が一方の車両内の急激な温度上昇又は温度低下を検出すると、一方の状況を優先することができる。これは、単に優先順位付けの1つの方法の実例にすぎない。優先順位付けシステムは、緊急事態に対処するための本質的要素である。別の実例では、あるPSAPが緊急事態に関する情報をインターネット又は電子メールを介して受け取る能力を有しており、別のPSAPがその能力を有していない場合、オンライン能力を有していないPSAPを最初に接続することができる。優先順位は、時間、子供の年齢及び多くの他の要因に基づいて変更することができることに留意されたい。
【0151】
カープール・モードは、カープール・トリップを調整及び編成する能力を提供することができる。システムは、例えばカープール関係者によって操作することができる週間スケジュールを作成するためにシステムによって使用される(例えば週間)テンプレート・スケジュールを提供するステップを含むことができる。カープール関係者は、週のための週単位のテンプレート・スケジュールを作成することができ、また、このテンプレートは、現在の週のためのスケジュールを作成する。現在の週は編集が可能である。次の週は、テンプレート・スケジュールに基づいて未だ作成されていないため、編集することはできない。
【0152】
カープールは、通常は週間機能であるため、カープールの場合、テンプレート・スケジュールは週の長さである。例えばある家族は、月曜日と水曜日に責任を負い、また、別の家族は、火曜日、木曜日及び金曜日に責任を負う。テンプレートを使用して週間スケジュールを作成するこの概念は、任意のスケジューリング・システムに適用され、また、時間の単位は、特定のアクティビティに基づいて変更することができる。例えば週は特定の曜日に開始してよく、これは、テンプレートが特定の曜日に週間スケジュールを書き直すことを意味しており、又は、週は回転週であってもよく、現在の曜日から7つの曜日を表示することになる。
【0153】
カープールは、1人又は複数の関係者に割り当てられた責任と共に複数の中間地点を提供することができる。中間地点の調整、及び他の輸送システムとのカープール中間地点の統合を管理するためのシステムが提供される。
【0154】
カープール・システムは、カープール停止の順序又は量をウェブ・アプリケーション上で変更するオプションを運転者に提供し、中間地点の順序はテンプレートとして保管される。運転者のための既存のテンプレートは、その運転者のための停止の順序のために使用することができる。規定されたカープール走行の一部になろうとする運転者の家族のメンバーがいない場合、その家族は、中間地点から削除される。カープールのメンバーの住所が変わると、そのメンバーの中間地点/住所が変わる。
【0155】
カープール・グループのメンバーが全く同じ中間地点を有している場合、その中間地点は併合され、その中間地点のうちの1つは削除されるが、ユーザは、それぞれ残りの中間地点に結合される。これらのメンバーのうちの1人がその後に新しい住所へ引っ越すと、中間地点の併合が解除され、新しい住所及びその住所と結合した適切なユーザを有する新しい中間地点が生成される。
【0156】
一実施例では、システムは、運転者が運転者のルートに基づく変化をシステムに通知しなくても、中間地点の変化を検出することができる。この通知は、中間地点と結合したユーザへの通知の伝送を含むことができる。この通知は、中間地点までのEstimated Time of Arrival(ETA)を含むことができる。
【0157】
例示的検出は、5つの中間地点及び個々の中間地点まで2つのルートが存在することを決定することを含むことができる。運転者のルートに基づいて、中間地点のうちの4つの中間地点へ行く8つのすべてのルートが抹消されると、運転者は、5番目の中間地点へ行こうとしているはずである。10個のすべてのルートが抹消されると、運転者は、中間地点のうちのどこにも向かっていないことが分かる。ルートを抹消し、且つ、中間地点を決定するためには、Route=ポイントAからポイントBまでの長方形ジオフェンス、を使用してルートを画定しなければならない。運転者がルートから外れて進行していることを決定するために、システムは、Waze又はGoogle Mapsデータなどの任意の適切な決定方法を使用して、最も可能性が高いルート即ち最良のルートで開始する。システムは、次に、ポイントAからポイントBまでの全範囲にわたって長方形ジオフェンスを作成することができる。運転者がルートを違反すると、システムは、2分などの任意の適切な時間期間などの特定の時間だけ待機し、次に、マッピング・ソフトウェアを使用して、現在位置からポイントBまでのルートをチェックすることができ、ETAの変化を決定する。ETAが経過時間量+特定の閾値だけ短くなっている場合、ユーザは、依然としてルート上にいると見なされる。しかしながらETAが特定の閾値だけ長くなっている場合、運転者はルートから外れていることが決定される。
【0158】
一実施例では、カープール・システムは、他の輸送モードと統合することができる。例えば2人の乗客が同じ列車に乗り、互いに近くに住んでいる場合、その2人は列車の駅までカープールすることができる。カープール・システムを他の輸送車両の位置の監視と統合することにより、支線大都市集中方式を創造することができる。さらに、GPS精度及び到着時間を利用して、支線大都市集中方式における乗換えを計画又は調整することができる。
【0159】
カープール・モードでは、運転者が許容不可能なルートへ逸脱すると、他の親及び/又は学校へ警報が送られる。警報は、その逸脱が5分を超えた場合、又は0.8キロメートル(0.5マイル)より長い場合などの事前決定済み時間閾値又は距離閾値で送ることができる。警報は、カープールが学校に遅れることの報告をさらに含むことができ、また、改訂予測到着時間を含むことができる。
【0160】
上記ステップの各々は、本明細書において説明されるコンピュータ構成要素のうちの1つ又は複数によって実施されるコンピュータ実現態様を含むことは当業者には理解されよう。例えば閾値の通信及び計算は、電子的に実施することができる。閾値違反の決定、パラメータの監視及び閾値違反の通信は、電子的に実施することができる。少なくとも1つの例示的実施例では、すべてのステップは、本明細書において説明されるコンピュータ・システムなどの1つ又は複数のコンピュータ・システムで実現される汎用プロセッサ又は専用プロセッサのいずれかによって電子的に実施することができる。
【0161】
さらに、本開示の特定の実施例及び実例は、単に例証を目的として提供されたものにすぎず、本開示の範囲を制限することは一切意図されていないことは当業者には理解され、且つ、認識されよう。
【0162】
したがって、本明細書において説明される本システムの様々な実施例は、一般に、以下でより詳細に説明される様々なコンピュータ・ハードウェアを含んだ専用コンピュータ又は汎用コンピュータとして実現されることは理解されよう。また、本発明の範囲内である実施例は、その上に記憶されたコンピュータ実行可能命令又はデータ構造を運ぶか、又は有するためのコンピュータ可読媒体を同じく含む。このようなコンピュータ可読媒体は、汎用コンピュータ又は専用コンピュータによってアクセスすることができ、或いは通信ネットワークを介してダウンロードすることができる任意の利用可能媒体であってもよい。非制限の実例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、フラッシュ・メモリ、EEPROM、CD−ROM、DVDなどの物理的記憶媒体、又は他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶デバイス、セキュア・デジタル(SD)、フラッシュ・メモリ、メモリ・スティック、等々などの任意のタイプの取外し可能不揮発性メモリ、或いはコンピュータ実行可能命令又はデータ構造の形態のコンピュータ・プログラム・コードを運び、又は記憶するために使用することができ、且つ、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ又は携帯デバイスによってアクセスすることができる任意の他の媒体を備えることができる。
【0163】
ネットワーク又は別の通信接続(ハードワイヤード、無線、若しくはハードワイヤード若しくは無線の組合せのいずれか)を介してコンピュータに情報が転送即ち提供されると、コンピュータは、当然、コンピュータ可読媒体としてその接続を見る。したがって任意のこのような接続は、当然、コンピュータ可読媒体と呼ばれ、また、コンピュータ可読媒体と見なされる。また、上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に同じく含まれるべきである。コンピュータ実行可能命令は、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は携帯デバイス・プロセッサなどの専用処理デバイスが、1つの特定の機能又は機能のグループを実施することになる命令及びデータを含む。
【0164】
当業者は、本発明の態様を実現することができる適切な計算環境の特徴及び態様を理解することになる。必ずしもその必要はないが、本発明は、ネットワーク化された環境でコンピュータによって実行される、既に説明したプログラム・モジュール又はエンジンなどのコンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で説明される。このようなプログラム・モジュールは、しばしば、このようなコンピュータ・プログラム・モジュールの構築方法及び使用方法を通信するために当業者によって使用されるフロー・チャート、シーケンス線図、例示的スクリーン・ディスプレイ及び他の技法によって反映され、また、これらによって示される。通常、プログラム・モジュールは、コンピュータ内で特定のタスクを実施し、又は特定の抽象データ型を実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、等々を含む。コンピュータ実行可能命令、関連するデータ構造及びプログラム・モジュールは、本明細書において開示される方法のステップを実行するためのプログラム・コードの実例を表している。このような実行可能命令又は関連するデータ構造の特定のシーケンスは、このようなステップの中で説明されている機能を実現するための対応する行為の実例を表している。
【0165】
また、当業者は、本発明は、パーソナル・コンピュータ、ハンドヘルド・デバイス、多重プロセッサ・システム、マイクロプロセッサをベースとするコンシューマ・エレクトロニクス又はプログラマブル・コンシューマ・エレクトロニクス、ネットワーク化PC、ミニコンピュータ、メインフレーム・コンピュータ、等々を含む多くのタイプのコンピュータ・システム構成を使用して、ネットワーク計算環境で実践することができることを同じく認識することになる。本発明は、通信ネットワークを介してリンクされる(ハードワイヤード・リンク、無線リンク、又はハードワイヤード・リンク若しくは無線リンクの組合せのいずれかによって)局所処理デバイス及び遠隔処理デバイスによってタスクが実施される分散計算環境で実践される。分散計算環境では、プログラム・モジュールは、局所及び遠隔の両方のメモリ記憶デバイスに配置することができる。
【0166】
図には示されていないが、本発明を実現するための例示的システムは、処理ユニット、システム・メモリ、及びシステム・メモリを始めとする様々なシステム構成要素を処理ユニットに結合するシステム・バスを含んだ従来のコンピュータの形態の汎用計算デバイスを含む。コンピュータは、典型的には、読出し及び書込みのための1つ又は複数の磁気ハード・ディスク・ドライブ(「データ・ストア」又は「データ・ストレージ」又は他の名称でも呼ばれる)を含むことになる。ドライブ及びそれらの関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ実行可能命令、データ構造、プログラム・モジュール、及びコンピュータのための他のデータの不揮発性記憶装置を提供する。本明細書において説明される例示的環境は、磁気ハード・ディスク、取外し可能磁気ディスク、取外し可能光ディスクを使用しているが、磁気カセット、フラッシュ・メモリ・カード、デジタル・ビデオ・ディスク(DVD)、Bernoulliカートリッジ、RAM、ROM、等々を始めとする、データを記憶するための他のタイプのコンピュータ可読媒体を使用することも可能である。
【0167】
本明細書において説明される機能のほとんどを実現するコンピュータ・プログラム・コードは、典型的には、ハード・ディスク又は他の記憶媒体上に記憶することができる1つ又は複数のプログラム・モジュールを含む。このプログラム・コードは、当業者に知られているように、通常、オペレーティング・システム、1つ又は複数のアプリケーション・プログラム、他のプログラム・モジュール及びプログラム・データを含む。ユーザは、キーボード、位置決めデバイス、スクリプト言語で作成されたコンピュータ・プログラム・コードを含んだスクリプト、又はマイクロホンなどの他の入力デバイス(図示せず)、等々を介して、コマンド及び情報をコンピュータに入力することができる。これら及び他の入力デバイスは、しばしば、知られている電気コネクタ、光接続又は無線接続を介して処理ユニットに接続される。
【0168】
本発明の多くの態様をもたらすメイン・コンピュータは、典型的には、以下でさらに説明される1つ若しくは複数の遠隔コンピュータ又はデータ・ソースへの論理接続を使用して、ネットワーク化された環境で動作することができる。遠隔コンピュータは、別のパーソナル・コンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、スマートフォンなどの携帯デバイス、タブレット又はラップトップ、ピア・デバイス又は他の共通ネットワーク・ノードであってもよく、また、典型的には、本発明が具体化されるメイン・コンピュータ・システムに関連して上で説明した要素の多く又はすべてを含む。コンピュータ間の論理接続は、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、及び非制限の実例としてここに提供されている無線LAN(WLAN)を含む。このようなネットワーク化環境は、オフィス−ワイド・コンピュータ・ネットワーク又はエンタープライズ−ワイド・コンピュータ・ネットワーク、イントラネット及びインターネットにおいてはありふれている。
【0169】
LANネットワーク化環境又はWLANネットワーク化環境で使用される場合、本発明の態様を実現するメイン・コンピュータ・システムは、ネットワーク・インタフェース又はアダプタを介して局所ネットワークに接続される。WANネットワーク化環境又はWLANネットワーク化環境で使用される場合、コンピュータは、モデム、無線リンク、又はインターネットなどの広域ネットワークを介した通信を確立するための他の手段を含むことができる。ネットワーク化された環境では、コンピュータ又はその一部に関連して描写されるプログラム・モジュールは、遠隔メモリ記憶デバイスに記憶することができる。説明される又は図に示されているネットワーク接続は例示的なものであり、広域ネットワーク又はインターネットを介した通信を確立する他の手段を使用することも可能であることは認識されよう。
【0170】
図1は、このような例示的システムを描写したものである。コンピュータ100は、ネットワーク110を介してサーバ130と通信している。データの複数のソース120〜121も同じくネットワーク110を介して、サーバ130、プロセッサ150、並びに/又は情報を計算し及び/若しくは送信するように動作することができる他の構成要素と通信している。サーバ130は、1つ又は複数の記憶デバイス140、1つ又は複数のプロセッサ150及びソフトウェア160に結合することができる。
【0171】
本明細書において説明されている計算及び等価物は、一実施例では、すべて電子的に実施される。また、当業者には明らかであるように、他の構成要素及び構成要素の組合せを使用して、本明細書において説明されているデータ処理又は他の計算をサポートすることも可能である。サーバ130は、記憶デバイス140からプロセッサ150へのデータの通信及びプロセッサ150から記憶デバイス140へのデータの通信、並びにコンピュータ100への通信を容易にすることができる。プロセッサ150は、オプションで、一時的な又は他の情報を記憶するために使用することができる局所又はネットワーク化された記憶装置(図示せず)を含むか、或いは局所又はネットワーク化された記憶装置と通信することも可能である。ソフトウェア160は、計算及びアプリケーションを容易にするために、コンピュータ100で局所的にプロセッサ150にインストールすることができ、及び/又は集中的にサポートすることができる。
【0172】
図2Aは、本発明に従って使用することができるOBDデバイス205の上面図を示したものである。OBDデバイス205は、複数の電気コネクタ即ちピン201を含むことができる。ピン201は、車両のOBDポートと通信するように構成することができる。OBDデバイス205は、車両のOBDシステムから診断情報を受け取るように構成することができる。
【0173】
図2Bは、OBDデバイス205の斜視上面側面図を示したものである。図2Cは、OBDデバイスの側面図を示したものである。
【0174】
図3Aは、本発明の原理による車両監視を提供するための例示的プロセス301を示したものである。ステップ303でOBDデバイスを提供することができる。ステップ305で、サーバを介して車両属性を受け取ることができる。ステップ307で、サーバは、OBDデバイスから車両属性の測値を受け取ることができる。ステップ309で、サーバ及び/又はOBDデバイスは、車両属性の測値に対する閾値範囲を受け取ることができる。ステップ311で、車両属性が閾値測値に到達すると、警報がユーザに送られる。
【0175】
図3Bは、本発明の原理による、警報を送るための例示的プロセス313を示したものである。プロセス313は、警報の中で送られる情報を提供する。警報は、車両属性315、車両属性の測値317、及び車両属性の測値に対応する情報319を含むことができる。
【0176】
図4Aは、本発明の原理による閾値監視及び警報システムを起動するための例示的プロセス401を示したものである。ステップ403でシステムは、制限機能をイネーブルする命令をユーザから受け取ることができる。この命令はサーバを介して受け取ることができる。ステップ405でシステムは、サーバを介して1つ又は複数の車両属性を受け取ることができる。ステップ407でシステムは、サーバを介して、車両属性のうちの1つ又は複数を監視する命令を受け取ることができる。ステップ409でシステムは、サーバからOBDデバイスに命令を送ることができる。ステップ411でシステムは、サーバを介して、車両属性に対する1つ又は複数の受入れ可能な閾値レベルを受け取ることができる。ステップ413でシステムは、サーバを介して、車両属性に対する1つ又は複数の受入れ不可能な閾値レベルを受け取ることができる。
【0177】
図4Bは、本発明の原理による、OBDデバイスから警報を受け取るための例示的プロセス415を示したものである。ステップ417でOBDデバイスは、1つ又は複数の車両属性に対して車両コンピュータを監視することができる。車両属性は、OBDデバイスにプログラムすることができる。ステップ419でOBDデバイスは、閾値レベルを超えたかどうかなど、車両属性閾値レベルが受入れ不可能であるかどうかを決定することができる。ステップ421でOBDデバイスは、閾値レベルに到達している、即ち受入れ不可能である場合、サーバにメッセージを送ることができる。ステップ423で、閾値レベルに関する警報をサーバからユーザ・デバイスに送ることができる。
【0178】
図5は、本発明による例証表示501を示したものである。表示501は、閾値違反に応答してユーザに表示される警報であってもよい。503は、設定「Family Mode」におけるジオフェンス違反などの領域違反が生じたことを示している。ユーザは、違反及び地図上で見る505を選択するオプションを有している。507は、他の違反を示す背景表示である。
【0179】
図6は、OBDデバイスによって監視される例証情報601を示したものである。601はユーザ表示である。この実施例では603は、この情報は、最後に給油した後の燃料消費であることを示しており、また、605は、最後に給油した後の運転に対して提供されたユーザ・スコアである。この場合、605は、アルゴリズムに基づいて、運転に対する完璧なスコアとして「100」を示している。スコアを計算するための運転の詳細は、607、609、611及び613に示されている。
【0180】
図7は、本発明による例証設定表示701を示したものである。この場合、ユーザは、トグル・オン又はトグル・オフすることができる様々な特徴をイネーブルしている。これらの特徴をイネーブルすることにより、ユーザは警報を受け取ることができる。このユーザは、診断703、整備通知705、低電池警報707、牽引警報709及び低燃料レベル711をイネーブルしている。したがってこれらの閾値即ちシナリオのうちの何らかがトリガされると、ユーザは通知又は警報を受け取ることができる。
【0181】
図8は、本発明による例証ダッシュボード801を示したものである。燃料レベル811、電池レベル809及び速度807が示されている。この情報は実時間で提供することができる。即ち車両及び/又はOBDデバイスの管理者は、任意の所与の時間における車両の速度及び他のレベルを監視することができる。また、カー・ファインド813が同じく提供され、これが選択されると車両の位置を示す。警報セレクタ815は、1つ又は複数の通知及び警報を表示し、一方、トリップ情報817は、トリップに関する異なる情報を表示する。顧客サービス・セレクタ819は、ユーザによるアプリケーション内の顧客サービスとの接触を可能にし、且つ、ユーザの車両に関する情報を呼出しと共に送信する。Safe Teen803及びSafe Family805は、トグル・オンされる2つのモードであり、様々な閾値の監視がイネーブルされる。
【0182】
図9は、カー・ファインダ813が選択された場合の結果であり、地図901を示している。905はOBDデバイスを備えた車両の位置であり、903は追加地図情報であり、また、907は、日付、時刻などの事項を含む。
【0183】
図10は、本発明による追加警報を示したものである。
【0184】
図11は、警報1101を表示したものであり、情報1103は、検出された速度などの違反に関する詳細な情報を含む。
【0185】
図12は、別の例示的警報1201を表示したもので、閾値違反検出に関する特定の情報を表示1203の中に含んでいる。前もって近似違反を計算することができることに留意されたい。したがってこの場合、交通パターンは、ユーザは、約束の10分前に出発したが、交通データを使用して、ユーザは3分遅れて到着することになることを予測することができることを示すことができる。
【0186】
本発明の好ましい実施例についての以上の詳細な説明に鑑みて、当業者には、本発明は広範囲にわたる活用及び応用が可能であることが容易に理解されよう。様々な態様について、好ましい実施例の文脈で説明したが、本明細書における説明から、当業者には本発明の追加態様、特徴及び方法が容易に認識されよう。本明細書において説明されている以外の本発明の多くの実施例及び適合、並びに多くの変形形態、変更態様及び等価物構造及び方法は、本発明の本質及び範囲を逸脱することなく、本発明及び本発明についての以上の説明から明らかであり、或いは本発明及び本発明についての以上の説明によって合理的に提案される。さらに、本明細書において説明され、且つ、特許請求される様々なプロセスのステップの任意のシーケンス及び/又は時間的な順序は、本発明を実施するために企図された最良の様態であると見なされるものである。また、様々なプロセスのステップは、好ましいシーケンス又は時間的順序におけるステップとして示され、且つ、説明され得るが、すべてのこのようなプロセスのステップは、意図された特定の結果を達成するための特定のこのような指示がない、任意の特定のシーケンス又は順序で実施されることに限定されないことを同じく理解されたい。ほとんどの場合、このようなプロセスのステップは、本発明の範囲内に依然としてありつつ、様々な異なるシーケンス及び順序で実施することができる。さらに、いくつかのステップは同時に実施することも可能である。
【0187】
例示的実施例についての以上の説明は、例証及び説明のために提供されたものにすぎず、余すところのないものであること、又は本発明を開示されている正確な形態に限定することは意図されていない。上記教示に照らして多くの変更態様及び変形形態が可能である。
【0188】
実施例は、他の当業者による、本発明の利用、及び企図された特定の用途に適した様々な修正を加えた様々な実施例の利用を可能にするために、本発明の原理及び本発明の実際的な応用を説明するために選択され、且つ、説明されている。代替実施例は、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、本発明が属している分野の技術者には明らかになるであろう。したがって本発明の範囲は、以上の説明及びその中で説明されている例示的実施例ではなく、特許請求の範囲によって定義される。
【0189】
以上、本明細書において、特定の例示的態様及び実施例について説明したが、当業者には多くの代替、変更態様及び変形形態が明らかであろう。したがって本明細書において示されている例示的態様及び実施例は、例証的であることが意図されており、本発明を制限するものではない。本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく、様々な修正を加えることが可能である。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】