特表2017-513180(P2017-513180A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-513180(P2017-513180A)
(43)【公表日】2017年5月25日
(54)【発明の名称】スマートハウスの電源接続システム
(51)【国際特許分類】
   H01R 25/14 20060101AFI20170421BHJP
   E04H 1/02 20060101ALI20170421BHJP
   H01R 41/00 20060101ALI20170421BHJP
【FI】
   H01R25/14 Z
   E04H1/02
   H01R41/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-554578(P2016-554578)
(86)(22)【出願日】2015年1月27日
(85)【翻訳文提出日】2016年8月25日
(86)【国際出願番号】CN2015071647
(87)【国際公開番号】WO2015165291
(87)【国際公開日】20151105
(31)【優先権主張番号】201410170743.3
(32)【優先日】2014年4月27日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516255932
【氏名又は名称】シャンユー テクノロジー シャンハイ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】XIANGYU TECHNOLOGY SHANGHAI CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】特許業務法人梶・須原特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヂュ ウェンティン
【テーマコード(参考)】
2E025
【Fターム(参考)】
2E025AA03
2E025AA13
(57)【要約】
本発明は、電源接続用ガイドレール(302)とソケットボードモジュール(303)とを備えたスマートハウスの電源接続システムを提供する。電源接続用ガイドレールの上面には挿入用スロット(106)が開口されており、挿入用スロット内に3本の導電用銅線(103)が設けられ、これらの導電用銅線がそれぞれ電源の送電線、中性線及び接地線に接続され、ソケットボードモジュールが電源接続用ガイドレールの挿入用スロット内に挿設可能である。従来の埋設配線形態に比べ、合理的に改造した配線形態により、内装の複雑さが低減し、装着時の簡易性が向上する。電源接続用ガイドレールを幅木の場所に設置することで、電源バスシステムがすべての部屋に延設され、どこでも挿設可能なソケットボードモジュールによって電器のプラグが挿入されるソケットを提供し、家電製品に対して最寄りで使える電源を提供することができる。このようなシステムは、簡易に装着可能であり、操作作業も簡素化され、外観的にも良く、実用性も高い。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源接続用ガイドレールとソケットボードモジュールとを備え、前記電源接続用ガイドレールの上面には挿入用スロットが開口されており、前記挿入用スロット内に3本の導電用銅線が設けられ、前記3本の導電用銅線がそれぞれ電源の送電線、中性線及び接地線に接続され、前記ソケットボードモジュールが前記電源接続用ガイドレールの前記挿入用スロット内に挿設可能であることを特徴とするスマートハウスの電源接続システム。
【請求項2】
前記電源接続用ガイドレールは、壁面における幅木の場所に装着され、住宅内のすべての部屋に延設されていることを特徴とする請求項1に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項3】
前記挿入用スロットの側面の上部は円弧状であることを特徴とする請求項1に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項4】
前記電源接続用ガイドレールは、幅木ハウジングと、防塵用絶縁ゴムパッキンと、導電用銅線と、封止配線とを含み、前記幅木ハウジングの上面に前記挿入用スロットが開口され、前記挿入用スロットにおける外側に近い面に前記導電用銅線を装着するためのスロットが設けられ、前記導電用銅線が前記スロット内に収納され、前記防塵用絶縁ゴムパッキンは前記挿入用スロットの開口の内側に装着されていることを特徴とする請求項1に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項5】
前記幅木ハウジングの壁面側に、集塵溝が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項6】
前記封止配線の一端が電源に接続されていることを特徴とする請求項4に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項7】
前記ソケットボードモジュールは、フロントパネルと、接続用パネルと、リアパネルと、ハブ及び導電用銅板と、スマートICチップと、モジュール接続用ハウジングと含み、前記接続用パネルの上半部に前記ハブを装着するための四角形孔が設けられ、前記接続用パネルの下半部に前記導電用銅板を装着するための細長スロットが設けられ、前記ハブ及び前記導電用銅板は互いに同じ材料で一体的に構成されて前記接続用パネルの対応するスロット内に装着され、前記3本の導電用銅板の位置がそれぞれ前記電源接続用ガイドレールにおける前記3本の導電用銅線の位置に合わせられ、前記モジュール接続用ハウジングは、各パネルに接続され、その中央部にキャビティが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項8】
前記モジュール接続用ハウジングは、伸縮可能であり、上半部と下半部との二部分に分けられ、前記下半部のハウジングは押されると前記上半部内に圧縮されることを特徴とする請求項7に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項9】
前記電源接続用ガイドレールは、壁面における廻り縁の場所に装着され、住宅内のすべての部屋に延設されていることを特徴とする請求項1に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【請求項10】
前記電源接続用ガイドレールは、壁面における地面から1.5メートルの高さの場所に装着され、住宅内のすべての部屋に延設されていることを特徴とする請求項1に記載のスマートハウスの電源接続システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は住宅用の電源接続システムに関し、特にスマートハウスに用いられる電源接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の住宅内装の配線形態では、ソケットの挿入孔が相対的に固定されているため、離れた位置にある電気器具をソケットに接続する場合、パワーストリップを使用するしかない。
【0003】
スマートハウス(Smart Home)とは、住宅をプラットフォームとし、集積配線技術、ネットワーク通信技術、セキュリティ技術、自動制御技術、音声・映像技術を利用して家庭生活に関するあらゆる施設を集積させ、効率が高い住宅施設や家庭生活管理システムを構築し、住宅の安全性、利便性、快適性及び芸術性を向上するとともに、環境に優しい省エネの居住環境を実現することができるものである。
【0004】
スマートハウスに用いられる電気システム製品は、スマートハウスにおいてもっとも基本的な製品であり、他のシステム(家庭内通信システム、家庭内LAN、家庭内セキュリティシステム、家庭内娯楽システムなど)の電力伝送と配線管理を当該電気システム製品に基づいて行う必要がある。従って、機能的に言えば、当該電気システムは、スマートハウスシステムを構成する土台であり、各種やり取りを行う不可欠なシステムである。
【0005】
最近数年来、スマートハウスという概念の普及に伴い、家電器具の自動化制御及び管理の最終的目標を達成するために、従来の住宅内装の配線形態を変え、配線技術と電力システムを合理的に改造するのは、スマートハウス分野において次第に重要な傾向となりつつある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の住宅内装の配線形態では、ソケットの挿入孔が相対的に固定されているため、離れた位置にある電気器具をソケットに接続する場合、パワーストリップを利用するしかない。これにより、住宅内は乱雑な電力線で非常に見苦しくなるとともに、安全面でも潜在的な災いにつながる恐れがある。これに対して、よく使う箇所にソケットを多く設置することが考えられるが、この場合、壁内の配線が複雑になり、内装配線の際に正確に最適なソケットの設置場所を想定すること自体非常に困難である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、配線形態を合理的に改造することで、バスシステムがすべての部屋まで延設され、部屋の壁面における任意の場所(特に、地面に近い幅木と、天井に近い廻り縁とのいずかの場所)に電源システム接続用のインターフェースを設けることができ、家電器具に対して最寄りで使える電源を提供することができるスマートハウスに用いられる電源接続システムを提供する。
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明は、従来の埋設配線に代わり、幅木又は廻り縁又は壁面の任意の場所に繋ぎ合わせることができる簡易な電源接続用ガイドレールを提供する。このような構成により、内装の複雑さが低減し、装着の利便性が向上する。電源接続用ガイドレールに対して自由に挿設可能なソケットボードモジュールに合わせて、電気器具のプラグが挿入されるソケット孔を設ける。これにより、家電器具に対して最寄りで利用可能な電源を提供することができるため、電気器具の使用の自由度が更に高くなる。このシステムは、ソケットボードモジュールを上から下へ電源接続用ガイドレールに挿入すればよく、簡易に使用することができる。
【0009】
具体的には、本発明は、電源接続用ガイドレールとソケットボードモジュールとを備えたスマートハウスに用いられる電源接続システムであって、前記電源接続用ガイドレールの上面には挿入用スロットが開口されており、前記挿入用スロット内に3本の導電用銅線が設けられ、前記3本の導電用銅線がそれぞれ電源の送電線、中性線及び接地線に接続され、前記ソケットボードモジュールが前記電源接続用ガイドレールの前記挿入用スロット内に挿設可能である。
【0010】
好ましくは、前記電源接続用ガイドレールは、壁面における幅木の場所に装着され、住宅内のすべての部屋に延設されている。
【0011】
好ましくは、前記挿入用スロットの側面の上部は円弧状である。
【0012】
好ましくは、前記電源接続用ガイドレールは、幅木ハウジングと、防塵用絶縁ゴムパッキンと、導電用銅線と、封止配線とを含み、前記幅木ハウジングの上面に前記挿入用スロットが開口され、前記挿入用スロットにおける外側に近い面に前記導電用銅線を装着するためのスロットが設けられ、前記導電用銅線が前記スロット内に収納され、前記防塵用絶縁ゴムパッキンは前記挿入用スロットの開口の内側に装着されている。これらは、一体的に構成されて幅木の場所に設けられ、簡単な繋ぎ合わせによってすべての部屋の壁面まで延設されている。
【0013】
より好ましくは、前記幅木ハウジングの壁面側に、集塵溝が設けられている。
【0014】
好ましくは、前記ソケットボードモジュールは、フロントパネルと、接続用パネルと、リアパネルと、ハブ及び導電用銅板と、スマートICチップと、モジュール接続用ハウジングと含み、前記接続用パネルの上半部に前記ハブを装着するための四角形孔が設けられ、前記接続用パネルの下半部に前記導電用銅板を装着するための細長スロットが設けられ、前記ハブ及び前記導電用銅板は互いに同じ材料で一体的に構成されて前記接続用パネルの対応するスロット内に装着され、前記3本の導電用銅板の位置がそれぞれ前記電源接続用ガイドレールにおける前記3本の導電用銅線の位置に合わせられ、前記モジュール接続用ハウジングは、各パネルに接続され、その中央部にキャビティが形成されている。
【0015】
前記モジュール接続用ハウジングは、伸縮可能であり、上半部と下半部との二部分に分けられ、前記下半部のハウジングは押されると前記上半部内に圧縮される。
【0016】
好ましくは、前記電源接続用ガイドレール(302)は、壁面における廻り縁の場所に装着され、住宅内のすべての部屋に延設されている。
【0017】
好ましくは、前記電源接続用ガイドレール(302)は、壁面における地面から1.5メートルの高さの場所に装着され、住宅内のすべての部屋に延設されている。
【0018】
前記幅木ハウジングは、前記電源接続用ガイドレールの主な構成部分であり、従来の住宅の幅木の外観と同様の形状である。前記幅木ハウジングは、他の部分を組み合わせるための土台となり、前記ソケットボードモジュールを鉛直方向に支持するものである。前記幅木ハウジングは、一定の強度を持ち、絶縁性も確保されており、使用中にソケットボードモジュールが中央挿入用スロット内に挿入できるように、上面に細長く開口が形成され、また、前記ソケットボードモジュールが精確な位置に挿入しやすいように前記挿入用スロットの側面は円弧状に設計されている。挿入用スロットの外側の面に導電用銅線を装着するためのスロットが設けられ、幅木ハウジングの壁面側に集塵溝が設けられている。幅木ハウジングは、壁面の水蒸気を遮断し、下部には封止配線を配置するための円孔が設けられている。
【0019】
前記防塵用絶縁ゴムパッキンは、前記幅木ハウジングの対応するスロット内部に装着される。これにより、埃又は水蒸気が電源接続用ガイドレール内に侵入しない。ゴムパッキンは、一定の絶縁性、耐高温性、圧縮性及び耐破断性を有する。ソケットボードモジュールがガイドレール内に挿入されると、防塵用絶縁ゴムパッキンにおけるソケットボード付近の部分は、押されて圧縮変形し、挿入用スロットの側面における円弧状の壁面に押し付けられ、防塵用絶縁ゴムパッキンの他の部分は、変形しない。これにより、ガイドレールの封止状態が保たれる。
【0020】
前記導電用銅線は、前記幅木ハウジングの対応するスロット内に装着されて弾力性絶縁材で覆われ、その一端が、送電線、中性線及び接地線の3本の電力線に接続され、他端が、挿入されたソケットボードモジュールに設けられた装着用銅板に接する。これにより、当該両者間の電力伝送を実現する。
【0021】
前記封止配線は、幅木ハウジングの下部の円孔に装着されており、もう一つの電源接続岐路を引き出すことにより、電源を離れた部屋へ引き込む。
【0022】
前記ソケットボードモジュールは、フロントパネルと、接続用パネルと、リアパネルと、ハブ及び導電用銅板と、スマート1Cチップと、モジュール接続用ハウジングとを含む。これらを長方形に一体的に構成し、使用時に接続用パネルの下部の挿入を電源接続用ガイドレールに挿入して導電用銅線と接触させることで、電源の接続を実現することができる。また、フロントパネル及びリアパネルがガイドレールの両側に張り付けられることで、より確実な接続を確保することができる。
【0023】
前記フロントパネルは、挿入されるプラグを位置付けるために、電気器具用プラグに合わせたソケットが設けられており、使用時に電源接続用ガイドレールの外側面に張り付けられ、モジュールの強度をある程度向上させることができる。
【0024】
前記リアパネルは、使用時に電源接続用ガイドレールの壁面側の集塵溝内に挿入されて、モジュールの強度をある程度向上させることができる。
【0025】
前記接続用パネルは、上半部に、ピンが真ん中を挿通するようにハブを装着するための四角形孔が設けられ、下半部に、導電用銅板を装着するための細長スロットが開口されている。前記接続用パネルは、使用時に電源接続用ガイドレールの中央挿入用スロットに挿入されるが、ガイドレールの任意の場所に挿設することができる。
【0026】
前記ハブ及び前記導電用銅板は、互いに同じ材料で一体的に構成されており、接続用パネルの対応するスロット内に装着される。プラグの平ピンがハブを挿通することで、電気回路の接続が実現される。ハブは、プラグのピンとモジュールとの間の確実な接続を確保するために、適宜に型締力を有するよう構成される。3つの導電用銅板は、ガイドレールの3本の導電用銅線まで下方へ延設され、押しつけ力により当該3本の導電用銅線と確実に接続され、導電用銅線との非接続部は、絶縁材によって覆われる。
【0027】
前記スマートICチップは、モジュール接続用ハウジング内において、接続用パネルとリアパネルとの間に装着される。前記スマートICチップは、制御チップであり、使用電源の電流変化を自動的に検出し、必要に応じて電気回路のオン/オフを制御する。
【0028】
前記モジュール接続用ハウジングは、各パネルに接続され、その中央部にはハブ、スマートチップなどの部品を収納するキャビティが形成されている。前記モジュール接続用ハウジングは、伸縮可能であり、上半部と下半部との2つの部分に分けられ、モジュールがガイドレールに挿入されると、下半部のハウジングが上半部内に圧縮される。
【発明の効果】
【0029】
本発明に係るスマートハウスに用いられる電源接続システムによれば、従来の埋設配線に比べ、内装の複雑さが低減し、装着時の簡易性が向上する。電源接続用ガイドレールに対して自由に挿設可能なソケットボードモジュールに合わせて、電気器具のプラグが挿入されるソケット孔を設ける。これにより、家電器具に対して最寄りで利用可能な電源を提供することができるため、電気器具の使用の自由度が更に高くなり、非常に使い勝手がよくなる。また、当該システムは、簡単に装着でき、操作作業も簡素化され、美感的で実用性を備え、一般家庭のスマートハウス電気システムに適用でき、普及する大きな余地が存在する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】電源接続用ガイドレールの側断面図及びアイソメ図である。
図2】ソケットボードモジュールの全体模式図及び側断面図である。
図3】スマートハウスにおける電気システムの全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
電源接続用ガイドレール(302)とソケットボードモジュール(303)とを備えたスマートハウスにおける電源接続システムにおいては、電源接続用ガイドレール(302)の上面には挿入用スロット(106)が開口されており、挿入用スロット(106)内に3本の導電用銅線(103)が設けられ、これらの導電用銅線(103)がそれぞれ電源の送電線、中性線及び接地線に接続され、当該ソケットボードモジュール(303)が電源接続用ガイドレール(302)の挿入用スロット(106)内に挿設可能である。
【0032】
図1は、電源接続用ガイドレールの側断面図及びアイソメ図である。図1に示すように、電源接続用ガイドレール(302)は、幅木ハウジング(101)、防塵用絶縁ゴムパッキン(102)、導電用銅線(103)及び封止配線(104)を含む。幅木ハウジングには、ゴムスリット、導電用銅線スリット、集塵溝(107)及び封止配線孔が形成されている。ソケットボードモジュール(303)は、上面細長開口(105)から中央挿入用スロット(106)に挿入される。導電用銅線は、3本の電力線(送電線、中性線、接地線)及びソケットボードのピンに形成した銅板(204)に接続されることで、電源をソケットボードモジュールに導入することができる。封止配線は、総電源から分岐した岐路であり、電力ロスなしでより遠く離れた部屋まで伝送することができる。
【0033】
装着時には、電源接続用ガイドレールを通常の幅木における壁面及び地面に近い場所に設置し、配電ボックス(301)から3本の電力線を引出してこれらを最寄りのガイドレールの導電用銅線(103)に接続し、他の引出し電力線を封止配線スロット内に隠す。壁の曲がり角においては、特別な接続用ソケットボードを利用して接続する。これにより、電源システムによって住宅内の隅々をカバーすることができる。
【0034】
図2は、ソケットボードモジュールの全体模式図及び側断面図である。ソケットボードモジュール(303)は、フロントパネル(201)と、接続用パネル(202)と、リアパネル(203)と、ハブ及び導電用銅板(204)と、スマートICチップ(205)と、モジュール接続用ハウジング(206)とを含む。
【0035】
使用時に、ソケットボードモジュール(303)を上から下へ電源接続用ガイドレールの中央挿入用スロット(106)に挿入する。挿入に伴い、下半部ハウジング(208)が次第に上半部ハウジング内に圧縮され、接続用パネル(202)の下部の固定ピンがゆっくりとガイドレール内部へ進入する。フロントパネル(201)とリアパネル(203)とがガイドレールの両側に密着することで、位置決め及び補強が実現される。
【0036】
完全に挿入した後に、導電用銅板(204)がガイドレールにおける導電用銅線(103)に接続され、電源が導電用銅線(103)、銅板及びハブ(204)を介してソケットボードモジュールのソケット(207)まで導入される。電気器具用プラグが挿入経路(209)に沿いながらソケット(207)より挿入され、ピンがハブ(204)に型締めされ、電気器具に電流が流れる。
【0037】
図3は、スマートハウスにおける電気システムの全体構成図である。当該システムは、家庭内配電ボックス(301)、電源接続用ガイドレール(302)、ソケットボードモジュール(303)及び電気器具用ソケット(304)を備えている。
【0038】
電源は配電ボックス(301)から引き出され、そのうち、3本の電力線(送電線、中性線、接地線)が電源接続用ガイドレール(302)の3本の導電用銅線(103)に接続され、残りの電力線がガイドレールの下半部の封止配線(104)に接続される。ソケットボードモジュール(303)がガイドレール中央挿入用スロット(106)に挿入され、導電用銅板(204)が導電用銅線(103)に接続される。電気器具用ソケット(304)はソケットボードモジュール(303)のフロントパネルソケット(207)に挿入され、ピンがハブ(204)に接続される。このように、電力システムにおいて電源から電気器具用ソケットへの接続が実現される。
【0039】
電源接続用ガイドレール(302)は、幅木において壁面及び地面に寄って装着され、住宅内のすべての部屋をカバーし、曲がり角では特別なソケットボードを介して接続される。ソケットボードモジュール(303)は、ガイドレールの任意の場所に挿設可能であるため、電気器具を最寄りの電源に接続することができる。
【0040】
本発明に係るスマートハウスの電源接続システムは、バスシステムがすべての部屋まで延設され、部屋の壁面における任意の場所(特に、地面に近い幅木と、天井に近い廻り縁とのいずかの場所)に電源システム接続用のインターフェースを設けることができ、家電器具に対して最寄りで使える電源を提供することができる。以下、本発明の目的、技術手段及び優れた点をより明確にするために、図面と実施例を用いて、本発明の実施の形態を更に詳しく説明する。
【0041】
電源接続用ガイドレール(302)とソケットボードモジュール(303)とを備えたスマートハウスにおける電源接続システムにおいては、電源接続用ガイドレール(302)の上面には挿入用スロット(106)が開口されており、挿入用スロット(106)内に3本の導電用銅線(103)が設けられ、これらの導電用銅線(103)がそれぞれ電源の送電線、中性線及び接地線に接続され、当該ソケットボードモジュール(303)が電源接続用ガイドレール(302)の挿入用スロット(106)内に挿設可能である。
【0042】
図1は、電源接続用ガイドレールの側断面図及びアイソメ図である。図1に示すように、電源接続用ガイドレール(302)は、幅木ハウジング(101)、防塵用絶縁ゴムパッキン(102)、導電用銅線(103)及び封止配線(104)を含む。幅木ハウジングには、ゴムスリット、導電用銅線スリット、集塵溝(107)及び封止配線孔が形成されている。ソケットボードモジュール(303)は、上面細長開口(105)から中央挿入用スロット(106)に挿入される。導電用銅線は、3本の電力線(送電線、中性線、接地線)及びソケットボードのピンに形成した銅板(204)に接続されることで、電源をソケットボードモジュールに導入することができる。封止配線は、総電源から分岐した岐路であり、電力ロスなしでより遠く離れた部屋まで伝送することができる。同様に、スマートハウスに用いられる電源接続システムを廻り縁に装着する場合は、電源接続用ガイドレールを通常の幅木における壁面及び地面に近い場所に設置し、配電ボックス(301)から3本の電力線を引出してこれらを最寄りのガイドレールの導電用銅線(103)に接続し、他の引出し電力線を封止配線スロット内に隠す。壁の曲がり角においては、特別な接続用ソケットボードを利用して接続する。これにより、電源システムによって住宅内の隅々をカバーすることができる。
【0043】
図2は、ソケットボードモジュールの全体模式図及び側断面図である。ソケットボードモジュール(303)は、フロントパネル(201)と、接続用パネル(202)と、リアパネル(203)と、ハブ及び導電用銅板(204)と、スマートICチップ(205)と、モジュール接続用ハウジング(206)とを含む。
【0044】
使用時に、ソケットボードモジュール(303)を上から下へ電源接続用ガイドレールの中央挿入用スロット(106)に挿入する。挿入に伴い、下半部ハウジング(208)が次第に上半部ハウジング内に圧縮され、接続用パネル(202)の下部の固定ピンがゆっくりとガイドレール内部へ進入する。フロントパネル(201)とリアパネル(203)とがガイドレールの両側に密着することで、位置決め及び補強が実現される。
【0045】
完全に挿入した後に、導電用銅板(204)がガイドレールにおける導電用銅線(103)に接続され、電源が導電用銅線(103)、銅板及びハブ(204)を介してソケットボードモジュールのソケット(207)まで導入される。電気器具用プラグが挿入経路(209)に沿いながらソケット(207)より挿入され、ピンがハブ(204)に型締めされ、電気器具に電流が流れる。
【0046】
図3は、スマートハウスにおける電気システムの全体構成図である。当該システムは、家庭内配電ボックス(301)、電源接続用ガイドレール(302)、ソケットボードモジュール(303)及び電気器具用ソケット(304)を備えている。
【0047】
電源は配電ボックス(301)から引き出され、そのうち、3本の電力線(送電線、中性線、接地線)が電源接続用ガイドレール(302)の3本の導電用銅線(103)に接続され、残りの電力線がガイドレールの下半部の封止配線(104)に接続される。ソケットボードモジュール(303)がガイドレール中央挿入用スロット(106)に挿入され、導電用銅板(204)が導電用銅線(103)に接続される。電気器具用ソケット(304)はソケットボードモジュール(303)のフロントパネルソケット(207)に挿入され、ピンがハブ(204)に接続される。このように、電力システムにおいて電源から電気器具用ソケットへの接続が実現される。
【0048】
電源接続用ガイドレール(302)は、幅木において壁面及び地面に寄って装着され、住宅内のすべての部屋をカバーし、曲がり角では特別なソケットボードを介して接続される。ソケットボードモジュール(303)は、ガイドレールの任意の場所に挿設可能であるため、電気器具を最寄りの電源に接続することができる。
【0049】
本発明に係るスマートハウスの電源接続システムは、天井に近い廻り縁又は部屋内の壁面の任意の場所に装着できる。当該システムの構成は、実施例において幅木に適用される電源接続システムの構成と同じである。
【0050】
装置全体として合理的に改造した電源システムにより、ソケットモジュールを上から下へ電源接続用ガイドレールに挿入する接続形態を採用する。これにより、操作作業を簡素化することができ、簡易に使用でき、ワンステップで済ませることができるため、優れた移動性及び拡張性を有し、一般家庭のスマートハウスの電気システムに適用し、普及する余地が大いに存在する。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、配線形態を合理的に改造することで、幅木を利用してバスシステムをすべての部屋まで延設し、部屋の壁面における幅木の任意の場所に電源システム接続用のインターフェースを設けることができ、家電器具に対して最寄りで使える電源を提供できるスマートハウスに用いられる電源接続システムを提供する。
【符号の説明】
【0052】
101 幅木ハウジング
102 防塵用絶縁ゴムパッキン
103 導電用銅線
104 封止配線
105 上面細長開口
106 挿入用スロット
107 集塵溝
201 フロントパネル
202 接続用パネル
203 リアパネル
204 ハブ及び導電用銅板
205 スマートICチップ
206 モジュール接続用ハウジング
207 フロントパネル挿入孔
208 下半部ハウジング
209 プラグ挿入経路
301 家庭内配電ボックス
302 電源接続用ガイドレール
303 ソケットボードモジュール
304 電器用ソケット
図1
図2
図3
【国際調査報告】