特表2017-514072(P2017-514072A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特表2017-514072少なくとも1つの固定エレメントを、少なくとも2つの層を有するラミネート構造体に固定するための装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-514072(P2017-514072A)
(43)【公表日】2017年6月1日
(54)【発明の名称】少なくとも1つの固定エレメントを、少なくとも2つの層を有するラミネート構造体に固定するための装置
(51)【国際特許分類】
   F16B 35/06 20060101AFI20170428BHJP
   F16B 35/00 20060101ALI20170428BHJP
   E04D 5/14 20060101ALI20170428BHJP
【FI】
   F16B35/06 Z
   F16B35/06 G
   F16B35/00 N
   E04D5/14 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2016-555817(P2016-555817)
(86)(22)【出願日】2015年3月18日
(85)【翻訳文提出日】2016年9月6日
(86)【国際出願番号】EP2015055598
(87)【国際公開番号】WO2015140190
(87)【国際公開日】20150924
(31)【優先権主張番号】102014103947.5
(32)【優先日】2014年3月21日
(33)【優先権主張国】DE
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ
(71)【出願人】
【識別番号】507046288
【氏名又は名称】アー ライモント エ カンパニュイ
(74)【代理人】
【識別番号】100080816
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 朝道
(74)【代理人】
【識別番号】100098648
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 潔人
(72)【発明者】
【氏名】ブルム、セバスツィアン
(72)【発明者】
【氏名】ルフィンク、ツィル、エリック
(72)【発明者】
【氏名】ビュッシュ、マルツィン
(72)【発明者】
【氏名】クルト、マルツィン
(72)【発明者】
【氏名】ゲプハルト、ヨハネス
(57)【要約】
【課題】1つまたは各固定エレメントを固定する際に比較的に高い安定性を特徴とする装置を提供する。
【解決手段】少なくとも2つの層(2,3,63)を備え、かつ支持アセンブリ(4;38,39;55,56)を備えるラミネート構造体(1)に、長手方向に延在する少なくとも1つの固定エレメント(8,25,40,57)を固定するための装置であって、前記支持アセンブリとは前記固定エレメント(8,25,40,57)が遊び無しで結合されており、該支持アセンブリはラミネート構造体(1)の2つの層(2,3)の間に配置するように構成されている装置において、前記支持アセンブリ(4;38,39;55,56)は、前記少なくとも1つの固定エレメント(8,25,40,57)を半径方向外側で少なくとも部分的に周方向に取り囲む突き出たリブ構造部(5;41,42;58,59)を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの層(2,3,63)を備え、かつ支持アセンブリ(4;38,39;55,56)を備えるラミネート構造体(1)に、長手方向に延在する少なくとも1つの固定エレメント(8,25,40,57)を固定するための装置であって、前記支持アセンブリとは前記固定エレメント(8,25,40,57)が遊び無しで結合されており、該支持アセンブリはラミネート構造体(1)の2つの層(2,3)の間に配置するように構成されている装置において、
前記支持アセンブリ(4;38,39;55,56)は、前記少なくとも1つの固定エレメント(8,25,40,57)を半径方向外側で少なくとも部分的に周方向に取り囲む突き出たリブ構造部(5;41,42;58,59)を有する、ことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記リブ構造部(5;41,42;58,59)は、互いに角度を成して配向された直線状の複数のリブ部分(9,10,11,12)を有しており、該リブ部分は周方向に延在している、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記リブ構造部(5;41,42;58,59)は、少なくとも1つの固定エレメント(8,25,40,57)を周回して閉鎖するよう取り囲んでいる、ことを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記支持アセンブリ(4;38,39;55,56)は、リブ構造部(5;41,42;58,59)の半径方向外側に補強斜面部(21)を有しており、
該補強斜面部によってリブ構造部(5;41,42;58,59)に隣接する支持アセンブリ(4;38,39;55,56)の中間領域(22)と該中間領域(22)の半径方向で外側にある縁部領域(23)とは異なる平面に配置されている、ことを特徴とする請求項2または3に記載の装置。
【請求項5】
前記支持アセンブリは、ワンピースの基板プレート(4)により形成されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記支持アセンブリは、固定エレメント(8,25,40,57)が接続された内側プレート(38;55)と、該内側プレート(38;55)を半径方向外側で取り囲み、部分的に該内側プレート(38;55)と重なる外側プレート(39;56)とによって形成されている、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記内側プレート(38;55)と前記外側プレート(39;56)は、それぞれ1つの上側リブ(42;58)と下側リブ(41;59)を有しており、該上側リブと下側リブは共にリブ構造部(41,42;58,59)を形成する、ことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記内側プレート(55)と前記外側プレート(56)は、軸方向に互いに間隔を置いて配置可能である、ことを特徴とする請求項6または7に記載の装置。
【請求項9】
前記内側プレート(38;55)と前記外側プレート(39;56)は、接続構造部(48;50,51;61,62)を介して互いに接続可能である、ことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記接続構造部は、外側プレート(39)に形成された受け入れ舌片(51)によって形成されており、該受け入れ舌片は半径方向で内側に突き出ており、かつ前記内側プレート(38)を後方から把持する、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記接続構造部は、内側プレート(38)に形成され、かつ軸方向に突き出た受け入れウェブ(50)を有しており、該受け入れウェブには外側プレート(39)に形成されたそれぞれ1つの受け入れ舌片(51)が係合する、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記接続構造部は、複数の折り返し舌片(61)および該折り返し舌片(61)の数に対応する数の差込切欠部(62)を有する、ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記支持アセンブリ(4;38,39;55,56)は、軸方向に突き出る起立舌片(13,15,29,30,31,34,35,51,64)を有する、ことを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記支持アセンブリは、軸方向に突き出ており規則的に配置された係合小突起(20)を有する、ことを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記支持アセンブリ(4;38,39;55,56)は、押圧リング(19,32)を固定するために複数の固定舌片(15,31)を有する、ことを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つの固定エレメント(8,25,40,57)は、軸方向に突き出るよう構成されている、ことを特徴する請求項1から15のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの固定エレメントを、少なくとも2つの層を有するラミネート構造体に固定するための請求項1の上位概念による装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置は特許文献1から公知である。ボルトとして構成された長手の固定エレメントを、2つの層を有するラミネート構造体に固定するための公知の装置は、刻印された突起により形成された支持プレートを支持アセンブリとして有しており、該支持アセンブリとは固定エレメントが遊び無しで結合されており、該支持アセンブリはラミネート構造体の2つの層の間に配置するように構成されている。
【0003】
特許文献2から、天井カバーシートを固定するための波打ったプレートが公知である。このプレートは、緩いねじ留めを実施するために設けられた中央孔の周囲に該孔を中心に同心に周回する複数の波状リングを有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】GB 1 ,096,812 A
【特許文献2】US 6,665,991 B2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の基礎とする課題は、1つまたは各々の固定エレメントを固定する際に比較的に高い安定性を特徴とする冒頭に述べた形式の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は、冒頭に述べた形式の装置において本発明により、請求項1の特徴部分によって解決される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の支持アセンブリが、1つまたは少なくとも1つの長手の固定エレメントを半径方向外側で少なくとも部分的に周方向に、すなわち固定エレメントによって設定される半径方向に対して角度を成す成分をもって取り囲む突き出たリブ構造部を有することにより、支持アセンブリの比較的に高い曲げ剛性によって、リブ構造部により取り囲まれる固定エレメントの領域に高い固定安定性が得られる。
【0008】
本発明のさらなる有利な構成は従属請求項の対象である。
【0009】
本発明のさらなる有利な構成および利点は、図面を参照した本発明の実施例の以下の説明から得られる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】ラミネート構造体に固定された本発明の一装置の第1実施例の断面斜視図である。
図2】ラミネート構造体に固定された第1実施例の斜視図である。
図3】ラミネート構造体に固定された第1実施例の第1発展形態の断面斜視図である。
図4図3による第1実施例の第1発展形態を部分切開した平面図である。
図5】ラミネート構造体に固定された第1実施例の第2発展形態の斜視図である。
図6図5による第1実施例の第2発展形態を部分切開した平面図である。
図7】ラミネート構造体に固定された第1実施例の第3発展形態の斜視図である。
図8図7による第1実施例の第3発展形態の下側を部分切開した平面図である。
図9】ラミネート構造体に固定された第1実施例の第4発展形態の斜視図である。
図10図9による第1実施例の第4発展形態を部分切開して下から見た平面図である。
図11図9による第1実施例の第4発展形態を部分切開した側面図である。
図12】本発明による装置の第2実施例の、ラミネート構造体に固定された支持アセンブリの斜視図である。
図13図12によるアセンブリの斜視図である。
図14】支持アセンブリに取り付けられたボルトを固定エレメントとして有する、ラミネート構造体に固定された第2実施例の断面斜視図である。
図15】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第1変形形態の斜視図である。
図16】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第2変形形態の斜視図である。
図17】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第1発展形態の断面斜視図である。
図18図17による第2実施例の第1発展形態の断面斜視図である。
図19】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第2発展形態の断面図である。
図20図19による第2実施例の第2発展形態を部分切開した斜視図である。
図21】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第3発展形態の断面図である。
図22図21による第2実施例の第3発展形態を部分切開した斜視図である。
図23】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第4発展形態の断面斜視図である。
図24図23による第2実施例の第4発展形態を部分切開した斜視図である。
図25】ラミネート構造体に固定された第2実施例の第5発展形態の断面斜視図である。
図26図25による第2実施例の第5発展形態を部分切開した斜視図である。
図27】ラミネート構造体に固定された本発明の装置の第3実施例の断面斜視図である。
図28】第3実施例を部分切開した断面斜視図である。
図29】第3実施例を部分切開した平面図である。
図30】第3実施例の第1発展形態を部分切開した平面図である。
図31】ラミネート構造体に固定された図30による第3実施例の第1発展形態の断面側面図である。
図32】ラミネート構造体に固定された図27による第3実施例の第2発展形態の断面斜視図である。
図33図32による第3実施例の第2変形形態の内側プレートの斜視図である。
図34図32による第3実施例の第2変形形態の外側プレートの斜視図である。
図35】内側プレートと外側プレートがつなぎ合わされたアセンブリにおいて図32による第3実施例の第2変形形態を部分切開した斜視図である。
図36】ラミネート構造体に固定された本発明の装置の第4実施例の断面斜視図である。
図37図36による第4実施例の内側プレートの斜視図である。
図38図36による第4実施例の外側プレートの斜視図である。
【実施例】
【0011】
図1は、第1のラミネートカバー層2と第2のラミネートカバー層3を有するラミネート構造体1の断面斜視図である。ラミネートカバー層2,3は、例えばガラス繊維または炭素繊維から織られたマットであり、これらの繊維はラミネート構造体1を形成するために樹脂が含浸されており、樹脂は引き続き硬化されている。
【0012】
さらに図1には、支持体アセンブリとして基板プレート4を有する本発明の一装置の第1実施例が示されており、前記基板プレートはラミネートカバー層2,3の間に配置されている。基板プレート4は第1実施例では、湾曲したリブ5によってリブ構造部として構成されており、該リブ構造部は中央領域の周囲を周回して閉じるように構成されている。リブ5は、中央に配置された内側部分6と該内側部分6の半径方向で外側にある外側部分7との間にあり、基板プレート4の片側で、内側部分6と外側部分7の両方が存在する平面を越えて隆起している。図1に示した第1実施例でリブ5は、内側部分6と外側部分7(のなす平面)を越えて(端面が)円形に湾曲して構成されている。
【0013】
さらに図1によれば、内側部分6の中には(固定エレメントの)長手方向に伸長する固定エレメントとして円筒形の固定ボルト8が遊び無しで、好ましくは基板プレート4に堅固に取り付けられており、この固定ボルトはリブ5により半径方向で外側が取り囲まれていることが分かる。固定ボルト8はリブ5と同じ方向に基板プレート4の内側部分6および外側部分7を越えて起立しており、滑らかな壁として構成されているか、または外ネジが設けられている。固定ボルト8は、図1に示した第1実施例では、基板プレート4のリブ5の隆起部分を有する側に配置された第1のラミネートカバー層2を突き通している。
【0014】
さらに図1から、ラミネートカバー層2,3は基板プレート4の外側部分7の半径方向外側で互いに当接しており、ラミネート構造体1を形成する際に互いに堅固に結合されていることが分かる。一方、ラミネートカバー層は、基板プレート4の領域では基板プレート4の外側を形状的に結合して覆っており、したがって基板プレート4および該基板プレート4と堅固に結合された固定ボルト8も、実質的に遊び無しでラミネート構造体1に固定されており、あるいはこれと結合されている。
【0015】
図2は、図1による第1実施例の斜視図を示す。図2から、リブ5はこの実施例では、同じ長さの4つの直線状のリブ部分9,10,11,12から形成されていることが分かる。これらのリブ部分は周方向に、すなわち中央に配置された固定ボルト8により規定される半径方向に対して角度を成して対で互いに直角に配向されており、丸められたコーナ領域では互いに当接し、固定ボルト8を正方形の基本形により閉鎖してカゴ状に取り囲む。
【0016】
リブ5により形成されたリブ構造部を形成することにより、基板プレート4の高い曲げ剛性が得られる。ここでは力、とりわけ固定ボルト8に作用する折曲力のラミネート構造体1への比較的均等な導入が達成される。さらにリブ5の配向は、ラミネート構造体1のいわゆる0度/90度繊維構造(0 Grad / 90 Grad - Gelege)においてラミネートカバー層2,3の繊維方向に対して平行ないし直角である。有利な剛性配分により、中央における剛性が比較的に大きくなる。このことは、固定ボルトとは反対側のラミネートカバー層3の解離を回避し、外側縁部における剛性の低下を柔軟性によって層剥離に対して予防する。
【0017】
図3は、ラミネート構造体1に固定された第1実施例の一発展形態を斜視図に示す。第1実施例の第1発展形態および第1実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図3の第1実施例の第1変形形態では、内側部分6とリブ5の移行領域に複数の直線状の起立舌片(Ausstellzungen)13が形成されており、これらの起立舌片は、内側部分6から半径方向で外側に向かって延在しており、基板プレート4のリブ5とは反対の側で内側部分6を越えて突き出ている。直線状の起立舌片13は、接着性を高めながら基板プレート4のこの側に配置された第2のラミネートカバー層3に係合し、さらに基板プレート4とラミネートカバー層2,3との間に領域的な解離現象が発生する場合、または基板プレート4の縁部領域においてラミネートカバー層2,3の間の接続がもはや十分に安定しない場合、基板プレート4をとりわけ横方向のずれに対して確保する。
【0018】
起立舌片13は、後でラミネート構造体1になる繊維予成形層(textilen Preformlage)上での本発明の装置の予固定も保証する。これにより該装置は、予成形品と共に工具に搬送される際、および引き続き工具内で樹脂が含浸される際にラミネート構造体1上でその位置を固定したままとなる。このことは、同様のすべての実施例および変形例に対しても相応に当てはまる。
【0019】
図4は、図3による第1実施例の第1発展形態を部分切開した平面図である。図4から、直線状の起立舌片13がリブ5の丸められたコーナ領域に配置されており、基板プレート4に形成された舌片クリアランス部14内にあることが分かる。さらに図4から、第1実施例の第1発展形態および図1による第1実施例自体の基板プレート4は外周が円形に構成されていることが分かる。
【0020】
図5は、ラミネート構造体1に固定された第1実施例の第2発展形態を斜視図に示す。ここで第1実施例の第2発展形態および第1実施例の第1発展形態並びに第1実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図5による第1実施例の第2発展形態では、折り曲げられた複数の起立舌片15が設けられており、これらの起立舌片は内側部分6から半径方向で外側に、内側部分6ないし外側部分7を越えて最も隆起した頂点まで延在しており、リブ5に向かい内側部分6と外側部分7が存在する平面を越えて突き出ている。折り曲げられた起立舌片15は、内側部分6に接続されたそれぞれ1つの起立部分16と、該起立部分16の内側部分6とは反対の側にある終端部分17とを有しており、該終端部分は起立部分16に対してリブ5の方向に逆に折り曲げられており、第2のラミネートカバー層3の外側に当接している。
【0021】
図6は、図5による第1実施例の第2発展形態を部分切開した平面図である。図6から、第1実施例の第1発展形態の直線状の起立舌片13と同じように、折り曲げられた起立舌片15も、内側部分6から半径方向外側に延在しており、リブ5のコーナ領域内では、リブ5の頂点を越えて延在する舌片クリアランス部14内にあることが分かる。これによりリブ5は半径方向に部分的に中断されており、その結果、コーナ領域内で通常は存在する最大剛性が低減されている。
【0022】
図7は、ラミネート構造体1に固定された第1実施例の第3発展形態の断面斜視図である。第1実施例の第3発展形態および第1実施例の前に説明した変形形態並びに第1実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図7による第1実施例の第3発展形態は第1実施例の第2発展形態とは実質的に、終端部分17が起立部分16に対してリブ5の方向に逆に折り曲げられておらず、該終端部分は起立部分16の折り曲げ角度に対してフラットな、内側部分6と外側部分7が存在する平面の折り曲げ角度をもって延在している点で異なる。それにより形成されたリブ5と第1実施例の第3発展形態の終端部分17との間の自由空間内には閉じた押圧リング19が配置されている。この押圧リングは、リブ5の経過に追従して第2のラミネートカバー層3を後方から把持し、とりわけ折り曲げられた起立舌片15が相応に予付勢される場合、例えば硬化の際に第2のラミネートカバー層3とリブ5との間の形状的結合(ありつぎ的結合)を促進する。
【0023】
図8は、図7による第1実施例の第3発展形態を下方から見た図であり、リブ5の頂点を越えて延在する折り曲げられた起立舌片15の終端部分17が示されている。この起立舌片は第2実施例の第2発展形態に対応してリブ5のコーナ領域内にある。
【0024】
図9は、ラミネート構造体1に固定された第1実施例の第4発展形態を図1に対応して断面斜視図に示す。第1実施例の第4発展形態および第1実施例の前に説明した発展形態並び第1実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図9による第1実施例の第4発展形態では、基板プレート4の内側部分6が、固定ボルト8とは反対の側に突き出た係合小突起(複数)20を有している。これらの係合小突起は、図9では基板プレート4のこの側にある第2のラミネートカバー層3にかぎ爪状(krallenartig)に係合し、これにより内側部分6と第2のラミネートカバー層3との間の接続を改善する。このことはとりわけ固定ボルト8の負荷が大きい場合に有利である。
【0025】
図10は、図9による第1実施例の第4発展形態を部分的に切開して下から見た平面図である。図10から係合小突起20はこの発展形態では、規則的にチェス盤形状にラミネート構造体1に対応する間隔の構造寸法をもって内側部分6内に配置されていることが分かる。
【0026】
図11は、図9図10による第1実施例の第4発展形態を部分切開した側面図である。この図から係合小突起20は、ある程度の材料厚のノッチ状の隆起部によって基板プレート4から仕上げ加工されていることが分かる。
【0027】
図12は、ラミネート構造体1に固定された本発明による一装置の第2実施例の基板プレート4として構成された支持アセンブリを図1に対応して斜視図に示す。図12の第2実施例、および所属の発展形態を備える図1図2に基づき説明した第1実施例において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付しており、さらに詳細には説明しない。図12による第2実施例は、リブ構造部としてのリブ5の他に基板プレート4の剛性経過を改善するために外側部分7の領域に、リブ5と外側部分7の外縁部との間のほぼ中央に配置された補強斜面部21を有する。この補強斜面部は外側部分7を、リブ5に隣接する中間領域22と半径方向で外側にある縁部領域23とに分割する。ここで中間領域22は、基板プレート4の内側部分6も配置されている平面内に存在する。一方、縁部領域23は、補強斜面部21の傾斜角度のためリブ5と同じ側で、リブ5の頂点と共に1つの平面内に存在する。さらに図12から、リブ5の隆起領域上に載置された第1のラミネートカバー層2は、内側部分6の領域に固定エレメント切欠部24を有していることが分かる。この固定エレメント切欠部を通って図12に図示しない固定エレメントが、第1のラミネートカバー層2により妨げられずに貫通することができる。
【0028】
図13は、図12による支持アセンブリの斜視図である。図13から補強斜面部21は、この実施例ではここでも同様に円形の基板プレート4の外側幾何形状に対応して、実質的に矩形の周辺部を有するリブ5を中心に円形に周回していることが分かる。
【0029】
図14は、図12図13による第2実施例を図1に対応する断面斜視図に示す。ここでは固定エレメントとして固定ボルト8が示されており、固定ボルトは本発明の装置を形成するために基板プレート4に堅固に取り付けられている。
【0030】
第2実施例は、大きな折曲力が、リブ5により取り囲まれた固定エレメント、例えば固定ボルト8に作用する固定状況において特に適する。
【0031】
図15は、ラミネート構造体1に固定された、図12から図14に基づき説明した補強斜面部21を有する第2実施例の第1変形形態を断面斜視図に示す。図15による第1変形形態において固定エレメントは、基板プレート4の内側部分6から仕上げ加工された円筒状の外側スリーブ25からワンピース(一体)に形成されており、この外側スリーブは軸方向にリブ5の頂点を越えて延在している。
【0032】
図16は、ラミネート構造体1に固定された第2実施例の第2変形形態を、図1に対応して断面斜視図に示す。第2実施例の第2変形形態および第2実施例の第1変形形態並びに第2実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図15[16]による第2実施例の第2変形形態は、外側スリーブ25が内側部分6とは反対側のヘッド部分26において断面が先細(コーン状)になっており、半径方向で内側に折れ曲がる保持舌片27により形成されており、この保持舌片は当該保持舌片27とヘッド部分26との間にある係止リング28を確保する、ことを特徴とする。図16による第2実施例の第2変形形態では、図16に図示しない適合可能な取り付けエレメントとの係止接続のために係止リング28が使用される。
【0033】
図17は、ラミネート構造体1に固定された第2実施例の第1発展形態を、図1に対応して断面斜視図に示す。第2実施例の第1発展形態および第2実施例の変形形態並びに第2実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図17による第2実施例の第1発展形態は、半径方向で外側に延在する複数の起立舌片29を有し、該起立舌片は半径方向で中間領域22の外側に形成されており、かつ補強斜面部21に対して反対方向に、内側部分6と中間領域22が存在する平面から折り曲げられ外に向けられている。これにより、基板プレート4のこの側に配置された第2のラミネートカバー層3との係合が、基板プレート4と第2のラミネートカバー層3との間の対応の持続的接続によって行われる。
【0034】
図18は、図17による第2実施例の第1発展形態を部分切開した断面斜視図である。図18から、図17に示した第2のラミネートカバー層3との確実な係合を保証するために、爪舌片(起立舌片)29が尖って延在するように構成されていることが分かる。
【0035】
図19は、ラミネート構造体1に固定された第2実施例の第2発展形態を断面側面図に示す。第2実施例の第2発展形態および第2実施例の第1発展形態並びに所属の変形形態を有する第2実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図19による第2実施例の第2発展形態は、補強斜面部21に起立舌片30が形成されており、該起立舌片の尖った部分は、外側部分7の縁部領域23とリブ5の頂点が存在する平面を越えて突き出ている、ことを特徴とする。これにより、リブ5の隆起した領域上に載置していてこれとの相応の良好な接続部を備える第1のラミネートカバー層2への係合が得られる。
【0036】
図20は、ラミネート構造体1に固定された図19による第2実施例の第2発展形態の斜視図である。図20から、起立舌片30が半径方向にリブ5のコーナ領域および固定ボルト8と面一に配置されていることが分かる。これによりこれらの軸において第1のラミネートカバー層2との特に信頼性のある接続が達成される。
【0037】
図21は、ラミネート構造体に固定された第2実施例の第3発展形態を図19に対応して側面図に示す。第2実施例の第3発展形態および第2実施例の前に説明した発展形態並びに所属の変形形態を備える第2実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。第2実施例の第3発展形態では、基板プレート4に縁部領域23の半径方向内側でリング保持舌片31が形成されており、このリング保持舌片は、固定ボルト8とは反対の側からほぼ直角に突き出ており、半径方向で内側に開放して円弧状に湾曲しており、押圧リング32を保持する。この押圧リング32によりリング保持舌片31が相応に予付勢されると、基板プレート4の固定ボルト8とは反対の側にある第2のラミネートカバー層3は補強斜面部21に対して押圧可能である。
【0038】
図22は、図21による第2実施例の第3発展形態を部分切開した断面斜視図である。図22から、リング保持舌片31は広範に規則的に離間して配置されており、補強斜面部21に形成されたリング保持舌片クリアランス部33内に存在することが分かる。
【0039】
図23は、ラミネート構造体1に固定された第2実施例の第4発展形態の断面斜視図である。第2実施例の第4発展形態および第2実施例の前に説明した発展形態並びに所属の変形形態を備える第2実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図23による第2実施例の第4発展形態は、縁部領域23の半径方向で外側に複数の軸方向舌片34が形成されており、この軸方向舌片は、縁部領域23とリブ5の頂点が存在する平面から両側に直角に軸方向に離れるように延在しており、第1のラミネートカバー層2および第2のラミネートカバー層3に係合することを特徴とする。
【0040】
図24は、図23による第2実施例の第4発展形態を部分切開した斜視図である。図24から、軸方向舌片34は周方向に交互に縁部領域23の両側から突き出て配置されており、比較的密に離間されていることが良く分かる。これにより、まだ乾燥しているラミネートカバー層2,3における非常に良好な予固定と、ラミネート構造体1の2つのラミネートカバー層2,3における基板プレート4の最終的な固定が保証される。
【0041】
図25は、ラミネート構造体1に固定された第2実施例の第5発展形態の断面斜視図である。第2実施例の第5発展形態および第2実施例の前に説明した発展形態並びに変形形態を備える第2実施形態自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図25による第2実施例の第5発展形態では、複数の後方把持舌片35が設けられており、これらの後方把持舌片は縁部領域23と接続されており、軸方向に基板プレートの固定ボルト8とは反対の側に縁部領域23から間隔を置いて配置されている。したがって後方把持舌片35は、基板プレート4の固定ボルト8とは反対の側に配置された第2のラミネートカバー層3を後方から把持し、これによりこのラミネートカバー層を基板プレート4からの解離に対して確保する。
【0042】
図26は、図25による第2実施例の第5発展形態を斜視図に示す。図26から、後方把持舌片35は、周方向に同じ方向に延在しており、起立部分36に接続された尖った終端部分37を有しており、この終端部分37は周方向に同じ方向に配向されていることが分かる。
【0043】
組み立てのために図26による本発明の装置はラミネートカバー層3の上に載置され、軽い圧力の下で回転される。その際に終端部分37は、縦糸/緯糸(Kette/Schuss)の間の組織(Geweben)または異なって配向された少なくとも2つの層の間の繊維構造(Gelegen)においてラミネートカバー層3に入り込み(arbeitet sich ein)、縁部領域23とラミネートカバー層3との間でアンダーカット(Hinterschnitt)を形成する。これにより本発明の装置をラミネートカバー層3の上に安定して予固定することができる。
【0044】
図27は、ラミネート構造体1に固定された本発明の装置の第3実施例の断面斜視図である。第3実際例および発展形態を備える前に説明した実施例並びに変形形態において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図27による第3実施例では、支持アセンブリが2分割式に内側プレート38と外側プレート39とにより構成されており、これらのプレートは部分的に互いに重なって配置されている。内側プレート38の材料厚は外側プレート39の材料厚よりも大きい。内側プレート38には、図15の第2実施例の第1変形形態に対応して、中央に配置された起立スリーブ40が形成されている。起立スリーブ40は、半径方向に間隔を置いてリブ構造部の下側リブ41により取り囲まれている。外側プレート39は、半径方向内側で起立スリーブ40に接しており、半径方向内側でリブ構造部の上側リブ42により形成されている。この上側リブ42は、内側プレート38の下側リブ41の形状に追従しており、したがって外側プレート39が、内側プレート38の起立スリーブ40に向いた側に載置されると、外側プレート39の上側リブ42は内側プレート38の下側リブ41に形状的に結合される。
【0045】
外側プレート39は、図12による第2実施例に対応して補強斜面部43を有し、この補強斜面部は上側リブ42の半径方向外側に配置されており、半径方向内側で上側リブ42に隣接する中間領域44を補強斜面部43の半径方向外側にある縁部領域45から分離する。図27による第3実施例でも中間領域44と縁部領域45は、軸方向で異なる平面内に存在する。
【0046】
図28は、図27による第3実施例を部分切開した断面斜視図である。図28から、図1の第1実施例と図14の第2実施例に対応して、内側プレート38の下側リブ41も、外側プレート39の上側リブ42も直線状の複数のリブ部分46,47を有しており、これらのリブ部分は実質的に同じ長さであり、対で互いに直角に配向されていることが分かる。
【0047】
図29は、図27による第3実施例を部分切開平面図に示す。図29から、図27による第3実施例では外側プレート39が円形に構成されており、外側プレート39は、起立スリーブ40が配置された側から内側プレート38を完全に覆っていることが分かる。内側プレート38と外側プレート39の元々は緩い接続が、ラミネート構造体1に固定されると軸方向に堅固になる。
【0048】
内側プレート38と外側プレート39は、すでに組み立ての際にいわゆるばね板ナット原理(Federmutter-Prinzip)により予固定される。ばね板ナット原理の特徴は、外側プレート39においてリブ部分46,47と上方に湾曲したリブ構造部9によって実現される。この予固定は、内側プレート38と外側プレート39を、後でラミネート構造体1を形成する乾燥した組織層にずれないように取り付けるのにも十分である。最終的な固定は、組織層に含浸された樹脂の硬化後に行われる。
【0049】
図30は、第3実施例の第1発展形態を部分切開した平面図である。第3実施例の第1発展形態および第3実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図30による第3実施例の第1発展形態は、外側プレート39の上側リブ42のリブ部分47のコーナ領域にそれぞれ1つの確保舌片48を接続構造部として有しており、この確保舌片は、下側リブ41に形成された確保舌片クリアランス部49内に配置されており、半径方向で内側に突き出ている。ここで確保舌片48は、外側プレート39の中間領域44の平面内にあり、内側プレート38の下側リブ41の半径方向外側の縁部を後方から把持する。
【0050】
図31は、今やラミネート中間層63を有するラミネート構造体1に固定された図30の第3実施例の第1発展形態を断面側面図に示す。ラミネート中間層63は、内側プレート38と外側プレート39の間に配置されており、外側プレート39の半径方向外側でラミネートカバー層2,3と接続されている。ラミネート中間層63は、乾燥状態でラミネート構造体1を形成する際の取り扱いを容易にするために用いられ、内側プレート38の縁部領域での固定と、固定エレメント40とは反対の側のラミネートカバー層3への内側プレート38の接続を改善する。さらに図31から、確保舌片48は、内側プレート38の材料厚のほぼ半分である、内側プレート38の下側リブ41の外側縁部を後方から把持することが分かる。これにより内側プレート38と外側プレート39は、ラミネート構造体1の外部においても、確保舌片48が後方把持されるまで内側プレート38が外側プレート39に対して押し付けられることによって接続される。これによりラミネート構造体1に固定する際に、本発明の2分割式の一装置の簡単な取り扱いが得られる。
【0051】
図32は、ラミネート構造体1に固定された第3実施例の第2発展形態を断面斜視図に示す。第3実施例の第2発展形態および第3実施例の第1発展形態並びに第3実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付しており、さらに詳細には説明しない。図32による第3実施例の第2発展形態は、内側プレート38の半径方向外側に形成された接続構造部の受け入れウェブ50を有しており、この受け入れウェブは内側プレート38の起立スリーブ40とは反対の側で下側リブ41から離れるように延在している。外側プレート39には接続構造部の受け入れ舌片51が形成されており、この受け入れ舌片は、半径方向外側で縁部領域45と接続されており、縁部流域45、補強斜面部43および中間領域44から間隔を置いてこれらの輪郭に追従し、半径方向で内側に受け入れウェブ50の方向に延在し、受け入れウェブ50に係合している。ここで上側リブ42の方向に曲げ出された終端部分52が受け入れウェブ51に形成されており、この終端部分はさらに受け入れウェブ50を超えて半径方向で内側に突き出ている。
【0052】
図32から、受け入れ舌片51は、外側プレート39の起立スリーブ40とは反対の側に載置する第2のラミネートカバー層3を後方から把持し、終端部分52は第2のラミネートカバー層3に係合することが分かる。これによりラミネート構造体1での確実な固定が保証される。
【0053】
図33は、図32による第3実施例の第2発展形態における内側プレート38を斜視図に示す。図33から、受け入れウェブ50の自由端部は矢印先端の形に先細に構成されており、内側プレート38のリブ部分46においてコーナ領域の間の中央に成形されており、かつそれぞれスリット状の受け入れ切欠部53をそれぞれの受け入れ舌片51に対して有することが分かる。ここで受け入れ切欠部53は下側リブ41に対して平行に延在しており、周方向にそれぞれ同じ側で開放しており、これにより受け入れ舌片51を、受け入れウェブ50でのスライドを介して強要される折れ曲がりと、引き続く受け入れ切欠部53へのスナップインにより導入することができる。
【0054】
図34は、図32による第3実施例の第2発展形態における外側プレート39を斜視図に示す。図34から、受け入れ舌片51はそれぞれの接続部分54を介して縁部領域45と接続されており、弛緩された配置では外側プレート39の輪郭に対して平行に間隔を置いて半径方向に配置されていることが分かる。
【0055】
図35は、図32による第3実施例の第2発展形態を部分切開した斜視図である。図35から、内側プレート38と外側プレート39とが組み合わされたアセンブリでは、受け入れ舌片51が軸方向に遊び無しで受け入れ切欠部53内に配置されており、該当する受け入れ切欠部53の閉鎖壁に面一で当接していることが分かる。これにより内側プレート38は非常に安定するが、しかし場合により脱着可能にも外側プレート39と接続される。
【0056】
図36は、ラミネート構造体1に固定された本発明の一装置の第4実施例の断面斜視図である。第4実施例および前に説明した実施例の前に説明した発展形態並びに変形形態を備えるこれらの実施例自体において、互いに対応するエレメントには同じ参照符号が付してあり、さらに詳細には説明しない。図36による第4実施例は、第3実施例に対応して同様に、内側プレート55と半径方向に外に向かって内側プレート55を超えて突き出た外側プレート56とを備える2分割式の支持アセンブリを有するが、外側プレートはここでは同じ材料厚を有する。図36による第4実施例では、固定エレメントが起立スリーブ57の形態で外側プレート56に形成されている。起立スリーブ57から半径方向に間隔を置いて外側プレート56は上側リブ58により形成されており、この上側リブは外側プレート56のその他の領域よりも起立スリーブ57と同じ方向に隆起している。上側リブ58の半径方向外側では外側プレート56が平坦に構成されている。
【0057】
内側プレート55は下側リブ59により形成されており、この下側リブは、内側プレート55の平坦な中央領域の外側にあり、内側プレートが外側プレート56の上側リブ58の外輪郭に追従するよう構成されている。下側リブ59の半径方向外側では内側プレート55が接続構造部の複数の折り返し舌片61により形成されている。これらの折り返し舌片は、図36のアセンブリでは上側リブ58の半径方向外側で外側プレート56に形成された接続構造部の差込切欠部62によって完全に把持(durchgreifen)され、かつ内側プレート55とは反対の側の外側プレート56に当接しながら、半径方向内側に向かって上側リブ58を指向するように配置されている。図36のアセンブリでは、第1のラミネートカバー層2と第2のラミネートカバー層3との間にラミネート構造体1のラミネート中間層63が挿入されている。このラミネート中間層は内側プレート55と外側プレート56の間に配置されており、このラミネート中間層を通して折り返し舌片61は接続部分64をもって完全に把持する。
【0058】
図37は、図36による第4実施例の内側プレート55の斜視図である。図37によれば、折り返し舌片61が規則的な間隔で内側プレート55の外縁部に沿って配置されており、先細に先端に向かう終端部分により形成されていることが分かる。これによりラミネート中間層63は非常に簡単に穿孔される。
【0059】
図38は、図36による第4実施例の外側プレート56の斜視図である。図38によれば、外側プレート56は内側プレート55の折り返し舌片61の数に対応する数の差込切欠部62を有しており、この差込切欠部は、上側リブ58と外側プレート56の外縁部との間にあり、折り返し舌片61の遊びの無いまたは実質的に遊びの無い受け入れのために位置決めされ、寸法設定されていることが分かる。
【0060】
図36から図38に基づき説明した4つの実施例は、内側プレート55と外側プレート56から成る複合体が、ラミネートカバー層2,3と共にラミネート構造体1へと完成される前にラミネート中間層63に予固定可能であることを特徴とする。
【0061】
リブ5の頂点の半径方向で内側に形成された構造体、すなわち例えば直線状の起立舌片13、角度の付された起立舌片15または係合小突起20は、リブ5の半径方向で外側にある爪舌片29、起立舌片30、リング保持舌片31、軸方向舌片34または後方把持舌片35のような特徴と、本発明の図示しない変形形態のために組み合わせることができることが理解される。これにより、本発明の装置の直径全体にわたって、ラミネートカバー層2,3との良好な接着およびひいてはラミネートカバー層2,3のまだ乾燥状態における予固定、およびラミネート構造体1における最終的な固定が達成される。
【符号の説明】
【0062】
1 ラミネート構造体
2,3 ラミネートカバー層
4 基板プレート
4,38,39,55,56 支持アセンブリ
5 リブ
5,41,42,58,59 リブ構造部
6 内側部分
7 外側部分
8 固定ボルト
8,25,40,57 固定エレメント
9,10,11,12 リブ部分
13 起立舌片
14 舌片クリアランス部
15 起立舌片
16 起立部分
17 終端部分
19,32 押圧リング
20 係合小突起
21 補強斜面部
22 中間領域
23 縁部領域
24 固定エレメント切欠部
25 外側スリーブ
26 ヘッド部分
27 保持舌片
28 係止リング
29 起立舌片(爪舌片)
30 起立舌片
31 リング保持舌片
33 リング保持舌片クリアランス部
34 軸方向舌片
35 後方把持舌片
36 起立部分
37 終端部分
38 内側プレート
39 外側プレート
40 起立スリーブ
41 下側リブ
42 上側リブ
43 補強斜面部
44 中間領域
45 縁部領域
46,47 リブ部分
48 確保舌片
49 確保舌片クリアランス部
50 受け入れウェブ
51 受け入れ舌片
52 終端部分
53 受け入れ切欠部
54 接続部分
55 内側プレート
56 外側プレート
57 起立スリーブ
58 上側リブ
59 下側リブ
60 中央領域
61 折り返し舌片
62 差込切欠部
63 ラミネート中間層
64 接続部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
【手続補正書】
【提出日】2016年10月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
この課題は、冒頭に述べた形式の装置において本発明により、請求項1の特徴部分によって解決される。
本発明によれば、以下の形態が可能である。
(形態1)少なくとも2つの層を備え、かつ支持アセンブリを備えるラミネート構造体に、長手方向に延在する少なくとも1つの固定エレメントを固定するための装置であって、前記支持アセンブリとは前記固定エレメントが遊び無しで結合されており、該支持アセンブリはラミネート構造体の2つの層の間に配置するように構成されている装置において、前記支持アセンブリは、前記少なくとも1つの固定エレメントを半径方向外側で少なくとも部分的に周方向に取り囲む突き出たリブ構造部を有する装置が提供される。
(形態2)前記リブ構造部は、互いに角度を成して配向された直線状の複数のリブ部分を有しており、該リブ部分は周方向に延在していることが好ましい。
(形態3)前記リブ構造部は、少なくとも1つの固定エレメントを周回して閉鎖するよう取り囲んでいることが好ましい。
(形態4)前記支持アセンブリは、リブ構造部の半径方向外側に補強斜面部を有しており、該補強斜面部によってリブ構造部に隣接する支持アセンブリの中間領域と該中間領域の半径方向で外側にある縁部領域とは異なる平面に配置されていることが好ましい。
(形態5)前記支持アセンブリは、ワンピースの基板プレートにより形成されていることが好ましい。
(形態6)前記支持アセンブリは、固定エレメントが接続された内側プレートと、該内側プレートを半径方向外側で取り囲み、部分的に該内側プレートと重なる外側プレートとによって形成されていることが好ましい。
(形態7)前記内側プレートと前記外側プレートは、それぞれ1つの上側リブと下側リブを有しており、該上側リブと下側リブは共にリブ構造部を形成することが好ましい。
(形態8)前記内側プレートと前記外側プレートは、軸方向に互いに間隔を置いて配置可能であることが好ましい。
(形態9)前記内側プレートと前記外側プレートは、接続構造部を介して互いに接続可能であることが好ましい。
(形態10)前記接続構造部は、外側プレートに形成された受け入れ舌片によって形成されており、該受け入れ舌片は半径方向で内側に突き出ており、かつ前記内側プレートを後方から把持することが好ましい。
(形態11)前記接続構造部は、内側プレートに形成され、かつ軸方向に突き出た受け入れウェブを有しており、該受け入れウェブには外側プレートに形成されたそれぞれ1つの受け入れ舌片が係合することが好ましい。
(形態12)前記接続構造部は、複数の折り返し舌片および該折り返し舌片の数に対応する数の差込切欠部を有することが好ましい。
(形態13)前記支持アセンブリは、軸方向に突き出る起立舌片を有することが好ましい。
(形態14)前記支持アセンブリは、軸方向に突き出ており規則的に配置された係合小突起を有することが好ましい。
(形態15)前記支持アセンブリは、押圧リングを固定するために複数の固定舌片を有することが好ましい。
(形態16)前記少なくとも1つの固定エレメントは、軸方向に突き出るよう構成されていることが好ましい。
なお、特許請求の範囲に付記した図面参照番号はもっぱら理解を助けるためであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
【国際調査報告】