特表2017-514533(P2017-514533A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 呂 晋宏の特許一覧

特表2017-514533人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置
<>
  • 特表2017514533-人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置 図000009
  • 特表2017514533-人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置 図000010
  • 特表2017514533-人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置 図000011
  • 特表2017514533-人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置 図000012
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2017-514533(P2017-514533A)
(43)【公表日】2017年6月8日
(54)【発明の名称】人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/05 20060101AFI20170512BHJP
   A61B 5/0408 20060101ALI20170512BHJP
   A61B 5/0478 20060101ALI20170512BHJP
   A61B 5/0492 20060101ALI20170512BHJP
【FI】
   A61B5/05 B
   A61B5/04 300J
   A61B5/04 300Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-534896(P2016-534896)
(86)(22)【出願日】2016年1月12日
(85)【翻訳文提出日】2016年6月16日
(86)【国際出願番号】CN2016070664
(87)【国際公開番号】WO2016112840
(87)【国際公開日】20160721
(31)【優先権主張番号】62/102,119
(32)【優先日】2015年1月12日
(33)【優先権主張国】US
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JP,KE,KG,KN,KP,KR,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US
(71)【出願人】
【識別番号】516153007
【氏名又は名称】呂 晋宏
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】呂 晋宏
【テーマコード(参考)】
4C127
【Fターム(参考)】
4C127AA07
4C127AA10
4C127GG11
4C127GG15
4C127LL08
4C127LL17
(57)【要約】
本発明は、人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置に関する。これは、2つの端点を有し、人体経穴に接触して、該経穴の静電容量値CHを取得し、該端点の1つが接地である接触ヘッドと;インダクタL1およびキャパシタC2を有し、既知の内部発振周波数F1を発生させる内部発振器と;該内部発振器に接続され、該内部発振周波数を計算するカウンタモジュールと;該カウンタモジュールに接続される外部割込みモジュール(ISR)であって、該検出ヘッドが該人体経穴に接触するとき、人体経穴に触れた周波数信号を受信すると、該内部発振周波数を組み合わせて、該人体経穴に触れた周波数F2を算出する外部割込みモジュール(ISR)と、を含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置であって、
2つの端点を有し、人体経穴に接触して、該経穴の静電容量値CHを取得し、該端点の1つが接地である接触ヘッドと;
インダクタL1およびキャパシタC2を有し、既知の内部発振周波数F1を発生させる内部発振器と;
該内部発振器に接続され、該内部発振周波数を計算するカウンタモジュールと;
該カウンタモジュールに接続される外部割込みモジュール(ISR)であって、該接触ヘッドが該人体経穴に接触するとき、人体経穴に触れた周波数信号を受信すると、該内部発信周波数を組み合わせて、該人体経穴に触れた周波数F2を算出する外部割込みモジュール(ISR)と、を含み、
その計算公式が次の通りである
【数1】
(式中、該F1は該内部発振器の発振周波数、該L1、C2は該内部発振器の振動素子、該CHは該人体経穴の静電容量値である)、検出ヘッド装置。
【請求項2】
該外部割込みモジュールに接続され、人体に触れたとき、トリガー信号を発生させて、該外部割込みモジュールの計算を作動させる人体接触センサをさらに含む、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項3】
F1=700KHz±5%、F2=400KHz〜700KHzである、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項4】
F1−F2>500Hzを検出したとき、警告信号を発生させる警告部材をさらに含む、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項5】
該カウンタモジュールに接続され、該F2の範囲400KHz〜700KHzを200等分に分割し、該F2の測定値が該200等分の1つの値に位置することに基づいて、分析を行う分析部材をさらに含む、請求項3に記載の検出ヘッド装置。
【請求項6】
該内部発振器、該カウンタモジュールおよび該外部割込みモジュールが、集積回路に集積される、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項7】
該外部割込みモジュールが、該内部発振器の周波数を組み合わせて、該入力周波数の数値を読み出すとき、その周波数のサンプリングが毎秒10回であり、合計サンプリング時間が3秒である、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項8】
該F2の最大値が700KHzであり、該内部発振器の最大周波数値が36MHzである、請求項7に記載の検出ヘッド装置。
【請求項9】
該検出ヘッド装置が測定した人体経穴の周波数信号が、該内部発振器の発振周波数の2分の1を超えない、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項10】
該接触ヘッドの1つの端点の面積が、もう1つの端点の面積より大きいか等しい、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【請求項11】
該入力された経穴の周波数信号に対する、該外部割込みモジュールの周波数のサンプリングが10回/秒であり、合計サンプリング時間が3秒である、請求項1に記載の検出ヘッド装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は2015年1月12日に出願された米国仮出願62/102,119号の優先権を主張し、その開示内容は全体を引用することにより本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置に関する。
【背景技術】
【0003】
各経絡、経穴の電気状態は人体の健康状況を反映する。電気回路学の理論に基づくと、測定することができる電気物理量は3種類あり、それぞれ電気抵抗、インダクタンス、静電容量である。全身を覆う皮膚の電気抵抗は100K〜100Mオームであることはすでに知られており、インダクタンスの測定は直流抵抗値を10オーム以下に制御する必要があるため、インダクタンスを測定する方式で経絡の状態を知ることはできない。電気抵抗を測定する方式は実行可能であるが、年齢、外傷、天気の変化および汗の分泌により直流抵抗が変化するため、測定時に、測定点を生理食塩水で拭き、この誤差値を避ける必要がある。しかし、電子機器は塩分により腐食しやすく、メンテナンスが適当でない場合、測定用ヘッドの寿命に直接影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行技術の欠点を克服し、クラウドデータベースへの接続を確立して、さらなる健康状態の分析および検査を行うため、本発明は人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
2つの端点を有し、人体経穴に接触して、該経穴の静電容量値CHを取得し、該端点の1つが接地である接触ヘッドと;インダクタL1およびキャパシタC2を有し、既知の内部発振周波数F1を発生させる内部発振器と;該内部発振器に接続され、該内部発振周波数を計算するカウンタモジュールと;該カウンタモジュールに接続される外部割込みモジュール(ISR)であって、該接触ヘッドが該人体経穴に接触するとき、人体経穴に触れた周波数信号を受信すると、該内部発振周波数を組み合わせて、該人体経穴に触れた周波数F2を算出する外部割込みモジュール(ISR)と、を含む。その計算公式は以下の通りである。
【0006】
【数1】
(式中、該F1は該内部発振器の発振周波数、該L1、C2は該内部発振器の振動素子、該CHは該人体経穴の静電容量値である)。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aは、本発明の人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置における、人体に接触する接触ヘッドの構造図である。
図1B図1Bは、本発明の人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置における、人体に接触する接触ヘッドの構造図である。
図2図2は、本発明の人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置の構造ブロック図である。
図3図3は、本発明の人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明は様々な形式で実施することができ、以下の文で言及する実例のみではない。以下の実施例は、本発明の様々な実施方式および特徴の代表に過ぎない。前記実施例は、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を制限しない。
【0009】
図1Aおよび図1Bはそれぞれ、本発明の人体経穴の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置100における接触ヘッドの異なる構造図を示しており、図1Aは、円筒形構造の接触ヘッド110を示し、端点1は経穴に接触し、端点2は接地である。図1Bは、平面形構造の接触ヘッド110’を示し、端点1’は経穴に接触し、端点2’は接地である。
【0010】
この他、該接触ヘッドの材料は金属または合金を含むがこれに限定されず、例えば金メッキでよい。
【0011】
本発明は、18k金の接触ヘッドを使用して静電容量を測定する方式である。主にその充/放電特性により該物理量が得られ、人体を通る電流を直接測定しないため、影響因子である皮膚の抵抗値を最低まで低下させることができる。したがって、本発明は静電容量を測定する方式で、各経穴のパラメータを得る。静電容量値の測定は2種類の方法があり、1つ目は、定電圧を加えてその過渡特性を観察する。2つ目は、適当なフィードバック回路を加えて発振器を構成し、出力周波数を測定する。1つ目の方法の精度は比較的高いが、測定機器の体積はかなり膨大である。2つ目の方法は、誤差を5%以下に制御する前提で、効果的に体積を縮小することができるため、本発明は周波数発生回路の方式を採用して、経絡、経穴の静電容量値を測定する。
【0012】
図2は、本発明の人体経穴の周波数の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置100の構造ブロック図を示す。これは、図1A(すなわち図1Bの110’)に示すように、2つの端点(すなわち図1Aの端点1および2と、図1Bの端点1’および2’)を有し、人体経穴に接触して、該経穴の静電容量値CHを取得する接触ヘッド100と;既知の発振周波数を発生させる内部発振器120と;該内部発振器に接続され、内部発振周波数を計算するカウンタモジュール130と;該カウンタモジュールに接続される外部割込みモジュール(ISR)であって、該接触ヘッドが該人体経穴に接触するとき、人体経穴に触れた周波数信号を受信すると、該内部発振周波数と組み合わせて、該人体経穴に触れた周波数(F2)を算出する外部割込みモジュール(ISR)140と、を含む。その公式は以下の通りである。
【0013】
【数2】
(式中、F1は内部発振器の周波数、L1、C2は振動素子、該CHは人体経穴の静電容量値である)。
【0014】
図3は、本発明の検出ヘッド装置の回路図を示しており、人体の測定点はP2である。C2およびL1からなる溝形の回路にLM311比較回路を組み合わせて、発振回路を構成する。電気回路学の原理から、発振器の出力周波数F1は以下のように推論することができる。
【0015】
【数3】
【0016】
P2を入力点と仮定すると、人体経穴の電荷を小さいキャパシタと見なすことができ、CHを経穴の静電容量と仮定する。静電容量の並列接続の公式に基づくと、人体に接触した後の発振器の出力周波数F2は以下のように推論することができる。
【0017】
【数4】
【0018】
F1、F2の関係式から、皮膚の電荷から形成される静電容量の数値は以下の通りであることがわかる。
【0019】
【数5】
【0020】
式中、F1は人体に接触していないときの検出ヘッド装置の出力周波数であり、通常約700KHZ±5%である。F2は人体に接触したときの検出ヘッド装置の出力周波数であり、その範囲は約700KHZ〜400KHZで、測定した人体の健康状況によって決まる。本発明は他に警告部材も含み(図示せず)、(F1−F2)>500HZが得られ、検出ヘッド装置がすでに人体に接触したことを示す場合、該警告部材は警告信号、例えば音声信号または光信号を発生させる。本発明は、該カウンタモジュールに接続され、F2の範囲700KHZ〜400KHZを200等分に分割し、測定した人体のF2が該200等分のどこかに位置することに基づいて、分析を行う分析部材をさらに含む(図示せず)。
【0021】
人体に接触しないとき、通常周波数は約700KHZであり、人体に接触すると、前記周波数は約700KHZ〜400KHZの間の範囲で変化する。周囲に同じチャネルの通信機器がある場合、干渉防止の問題に注意する必要がある。
【0022】
周波数信号をRS322によりメインボードに伝達し、分析および定量化を行うことができる。
【0023】
接触面積は、電気回路の充/放電の安定時間に影響を及ぼすため、機構を設計するとき、できる限り接触ヘッド(P2)における端点1の面積を大きくする必要がある。すなわち端点1はもう1つの端点2(接地端)の面積より大きく、これにより安定速度が速くなる。当然、その2つの端点1’、2’の面積は同じでもよい(図1Bに示す)。
【0024】
この他、構造については、集積回路(例えば型番STM32F103C8T6)の外部割込みモジュール(ISR;Interrupt Security Routine)、カウンタモジュール、内部発振器(内部周波数発生モジュール)で構成することができる。周波数カウンタの構造は以下の通りである。電源を入れると、既知の周波数の内部発振器が作動し、カウンタが出力信号を受信して、カウンタがカウントアップし続ける。周波数信号が入力されると、外部割込みモジュールISRが作動する。
【0025】
外部割込みモジュール(ISR)の機能は、カウンタ内部の数値を読み出し、内部発振器の周波数を組み合わせて、入力周波数信号の数値を得ることである。離れる、接触する瞬間は、自動で最初と最後のデータを切り捨てる。誤差が生じるのを避けるため、本システムの周波数のサンプリングは毎秒10回であり、合計サンプリング時間は3秒間である。
【0026】
接触ヘッドが皮膚に触れるとき、皮膚の電気特性により検出ヘッド装置の周波数が変化する。制御装置が周波数の変化を検出すると、すぐに記録プログラムが作動し、測定を開始する。該記録プログラムの言語は以下の通りである。
【0027】
j=INPUTCLK; //単位時間内の起動数
INPUTCLK=0;
if(j<(OF−80))

if(j>4550)

j=j−(4000+(OF%500));
value=j/30;

else

value=201;

【0028】
入力信号の最高周波数が、内部発振器の1/2を超えてはならないことを注意しなければならず、そうでなければ周波数の計算精度が下がる。本システムで使用する測定ヘッドの最高出力周波数は700KHZであり、内部発振器周波数の最高周波数は36MHZであり、この原則に符合する。
【0029】
この他、図2に示すように、本発明の人体経穴の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置100は、該外部割込みモジュール140に接続され、人体に触れたとき、トリガー信号を発生させて、該外部割込みモジュールの計算を作動させる人体接触センサ150をさらに含むことができる。
【符号の説明】
【0030】
100 人体経穴の静電容量式測定を行う検出ヘッド装置
110 接触ヘッド
110’ 接触ヘッド
1 端点
1’ 端点
2 端点
2’ 端点
120 内部発振器
130 カウンタモジュール
140 外部割込みモジュール
150 人体接触センサ
図1A
図1B
図2
図3
【国際調査報告】